09/11/30 15:30:59 DVK53Wc/
いきさつは書き手控室に書いた通り
敢えて外見描写は入れてません
そういうわけで指南のほど、よろしくお願いします
それは私が容姿を見初められ、『正妻』として飼われて一月ほどたった頃だったと思う。
その日も寝所に呼ばれていて、正直、憂鬱だった。
性行為自体そのものは構わない。
尻を出して『夫』が勝手に果てるのを待つだけだ。
痛いのも苦しいのももう慣れた。
私が憂鬱なのは、十日前、生理前の性交で感じた、おかしな感覚だった。
まるで尻から背骨をこじ開けられたような、不思議な虚脱感。
一瞬、身体の細胞全て沸き立ち、何か違うものに変質したような錯覚を覚えた。
『夫』に純潔を捧げ、もう両手足の指では足りない数の交合で、こんなのは初めてだった。
今もあの奇妙な感覚に似た何かが背筋をはい上がり、私は身震いした。
なんとか役目を逃れる言い訳はないかとそればかり考えていた。
しかし三日も経たぬ内にまた月のものが来るような事態等あるはずもなく。
私は重いため息を一つ吐いて寝所に向かった。
『夫』は既に支度を整えて待っていた。
干からびた体躯なのにそこだけは隆々としていて、反って悍ましい。
帯を解き、全てを開けて、一糸纏わぬ姿になると、
『夫』に尻を向けて、褥に手と膝をついた。
「どうぞ、お好きなように」
「お前はいちいち儂の好みのツボを突いてくるな」
尻に『夫』の指が触れた。丸みを帯びた肉をやんわりと撫で始める。
それだけで、違和感を覚えた。
身体の奥がくすぐったい。
今までのは皮膚の上を走るカンに障るようなこそばゆさでしかなかった。
しかしそれは、違った。
尻、脚の付け根、腿の内、指が滑るたびに重く響く痺れを伴って、
喉の奥までざわついている。
まるで臓腑がわなないているようで、堪らず押し殺したうめき声をあげてしまう。