09/12/26 10:22:53 ax9EwCiP
その後もしばらく雑談を続け、いつの間にか部活終了の時間になる。
度々熱視線を感じたのは気のせいだと思いたい。
「…今日も一緒に帰りたいのか居眠り常習犯」
「えっ、まあ、うん。って、まだ何も…」
「お前はすぐ顔に出るからよく分かるわ、馬鹿が」
また馬鹿って言われたよ、今日だけで何回目だろうか、もう15回は言われた気がする。
「先輩ー、また部長といちゃついてるんですかー」
「同性結婚でもするんですかー」
いつもの様に部員達からの質問責めが始まる。
あまり略語は好きじゃないけど言う奴の気持ちが分かった気がする…ウザイ。
「落ち着け、こいつと付き合おうなんて物好きがいる訳無いだろう」
さらりと言いやがって…よし、前から思っていた事を今この場で言ってやる。
「ふふん、君と付き合おうって思ってる人なら居るけどねー」
その瞬間、明らかに一瞬表情が変わる。可愛い奴め。
「ほう、そんな命知らずがいるのなら、是非紹介してもらおうか」
相変わらず余裕だな、まあそんなちょっと無愛想なとこも可愛いけど。
「今君の目の前にいる、居眠り常習犯の情けない部長さ」
「ふん、そうか………え?」
普段は出さない間抜けな声で聞き返してくる。くぅ可愛い。
「ちょ、ちょっと待って、え、な、何?なんだって?」
あのアイラが動揺してるよ…滅多に見られない光景だねこれは。
もう後輩の視線なんて気にならない、このまま告白を続行する。