◆女性に捕食されるされるスレ◆ 二口目at EROPARO
◆女性に捕食されるされるスレ◆ 二口目 - 暇つぶし2ch552:腐肉(P.N.)
10/03/11 00:04:50 jyOBpZa2
無数の銃弾が、一秒間に十数発のペースで発射された。
店内は工事用の重機のような耳を劈く発砲音と、フラッシュのような閃光に包まれ、グラスや酒瓶が、次に椅子やテーブルが破片となって宙を舞う。
一頻り辺りの物が砕け散ると、ワレリーは発砲を止めさせた。
だがガラスの無くなった窓から吹き込む風に、埃や薬莢の煙が薄らぐと、彼はぎょっとして我が目を疑った。
あの怪物がまだ目の前に立っているではないか。
その身体を包んでいた洋服は銃弾を受けて殆ど吹き飛んでいたが、真っ白な引き締まった肉体には、傷ついた形跡が無い。
ワレリーは、部下達の動揺を感じ取った。しかし実際のところ、誰よりも動揺しているのは彼自身だった。
千絵は顔を上げ、歯に挟まったものを舌で取り除こうとしているかのように、もごもごと口の中を探ったかと思うと、次の瞬間
彼女の口から何かが物凄いスピードで飛び出し、ワレリーの片脚に命中した。
「ぎあああああああああああああ!!!!!!!!!」
ワレリーは太った身体を捩じらせて悲鳴を上げる。
見ると、ズボンに穴が開き、脚の肉に何かが食い込んでいる。それは彼が怪物に向けて発射した、百発の銃弾の内の一つであった。
千絵はべーっと舌を出し、残りの無数のひしゃげた銃弾をじゃらじゃらと吐き出した。
ぺっと吐き出された最後の一個が、彼女の足元に出来た弾丸の山の上に落ち、チャリンと音を立てた。
ワレリーは倒れたまま額に脂汗を浮かべ、唖然として怪物を見上げた。自分が史上最強の生き物を相手にしているのだという自覚が、彼には足りなかった。
「種も仕掛けもございません…。」
千絵が呟く。
「アブダカダブラ。」
魔法の呪文を合図に、再び彼女の身体から触手がするすると這い出した。
大きく裂けた秘所から延びた細かい襞の付いた無数の触手は背中に回り、肉で出来た天使の翼さながら空間いっぱいに腕を広げ、
巨大な影をマフィアたちの上に落とした。
「あああああああああああ!!!!!!!!!」
哀れなごろつきどもは逃げ惑う隙も無く、あっという間に触手に捕らわれた。
一本絡みつくと、すぐにたくさんの触手が身体全体に巻き付き、巨大な肉の繭となって全身を包み込んだ。
男たちはスタン同様、その怪物の本性を明らかにして抵抗を試みた。だが千絵の前にはもう、屋台に並ぶ魚も同然だった。待ち受ける運命は餌になるのみ。
彼らは繭の中でゆっくりと消化され、彼らの血肉から溶け出した怪物の旨みはチューブのように変形した触手を伝って千絵の中へと取り込まれた。
千絵は、倒れながらも震える手で握り締めたマシンガンの銃口を彼女へ向けようとしている愚かな一人の男にゆっくりと歩み寄り、その腕を無慈悲に踏み抜いた。
骨が砕ける音と共に腕が千切れ、銃が床に落ちて暴発した。
流れ弾が、片脚で何とか起き上がって逃げようとしていたワレリーのもう片方の脚に当たり、太った男は甲高い悲鳴を上げて再び無様に汚い床の上に倒れた。
触手が、腕をもがれた男の脚と胴体を捕らえた。彼は残された腕で必死に何かにしがみ付こうとしたが、そのまま床をずるずると引き摺られた。
彼は千絵のまだ知らないロシア語で必死に命乞いの言葉を叫んだ。
だが千絵の足元まで来ると、どんな抵抗もどんな命乞いの言葉も空しく、ごきゅんと下品な音を上げてその底なしの胃袋に吸い込まれて行った。
千絵が肉の繭を解体し触手を体内に引き戻すと、白骨だけの哀れな姿となった男達ががらがらと音を立てて床の上に散らばった。
その骨も、半分消化されて河原の石のように凹凸の少ないカルシウムの塊と化していた。
5人のマフィアを喰い尽すと、店には千絵とワレリーだけになった。
ワレリーは銃弾がめり込んで出血した脚を引き摺りながら、腕だけで床を這って店の奥に逃げ込もうとしている。
千絵は、太ったなめくじのような憐れな男にゆっくりと歩み寄ると、肉が裂けて弾丸の埋まった脚をぐりぐりと踏み躙った。

553:腐肉(P.N.)
10/03/11 00:06:30 hoAzKcgD
ワレリーは悲鳴を上げ、身体を仰向けにして目の前の猛獣に向き直った。
千絵は徐に身をかがめ、肥満体を包むシャツの襟首を掴んで自分の口元に手繰り寄せると、彼の目の前で、悲鳴をも掻き消す様な凄まじいゲップを吐きかけた。
そのけだものの咆哮のようなおぞましい音と、地獄の底から込み上げるような、熱くむせ返る様な死の臭いに、ワレリーはすっかり縮み上がった。
「や、やめてくれ…俺はあいつらとは違う、人間なんだぁぁ…」
ぶよぶよと肉の乗った顔面で涙と鼻水が混ざり合って汚らしく垂れた。股間をじわじわと、5つの時以来初めて漏らした小便が濡らして行った。
千絵は身を屈め、太った男の股間に手を宛がうと、ほかほかする臭い小便塗れのペニスをきゅっと握った。ワレリーは小便しながら勃起した。
千絵の口からぺろりと蛇のような長く太い舌が顔を出し、ワレリーの汚い顔や、服の下のぶよぶよと醜く肥えた腹を舐め回した。
「知ってる。あんたは人間。だから…」
千絵は恍惚の表情を浮かべ、小便塗れの手をぺろりと舐め、その手を自分の腹に這わせて言う。
「思う存分、嬲ってあげる。この中で。」
「や、やめっ…」
ワレリーは情けない声で訴えかけたが、寄り添う千絵の肉体の躍動に絶頂に達しようとしていた。だがどの道、命乞いは彼女の耳には届かない。
千絵は舌を仕舞うと徐に口を開いた。蜘蛛のように開く下顎から、秘所まで裂けた、胃袋への入り口を。
エクスタシーと苦痛、人のありとあらゆる感覚が一体となる地獄のような桃源郷への入り口を。
だがその淵にずらりと並んだ無数の鋭い牙を見るや、ワレリーは悲鳴を上げた。
その一本一本が彼の肉を貫き骨を噛み砕く様を想像しただけで彼は、射精する代わりにもう一度失禁した。
千絵の目がにゅぅっと細くなり、その畏怖と恐怖に歪んだ顔を満足げに見下ろして呟いた。
「いただきまぁす。」
ばぐんと音を立てて、千絵の口が閉じた。ワレリー・イシュタールを巨大な胃袋に閉じ込めて。
合わさった鋭い歯と歯の間から、彼が呑まれる瞬間に射精した、どろっとした精液がこぼれ、千絵の秘所からぽたぽたと数滴床に落ちた。
千絵は目を瞑り、体内で溶け行く肉から染み出る血の味を堪能した。
それから腹を擦ると、彼女の胃袋に収まる全ての生き物がこの世に最後に残す残滓を、千絵は満足げに吐き出した。
「げぇええっぷ… ふぅ。」
その咆哮は降りしきる雪の中に吸い込まれ、家族と幸福なクリスマスを祝う近所の人々の耳には随分と遠くの音に聞こえた。
どこかで、獣が鳴いている。
夜の時間は獣の時間。人間が立ち入ることの許されぬ、魍魎たちの時間。人々は窓辺に寄ると、カーテンを閉めた。
ガラスに張られたその布が、夜は全ての生き物の上にやって来るという事を、覆い隠してくれるかのように。
その夜、雪は街中に降り積もった。全ての生き物たちの上に。全ての幸福と、全ての不幸の上に。

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 骨に僅かのゼリー状の筋肉しか残っていないような状態でも尚、痙攣するように動いていた腹の中のワレリーが、ようやく静かになった。
千絵は、誰も居なくなった荒れ果てた店で1人、チェリージュースで聖夜を祝った。彼女は脚を組むと、足首に巻いた鎖のアンクレットから血を拭き取った。
そこに付いている、みすぼらしい拉げた金属のチャームが何なのか知る者は、もうこの世に彼女しか居ない。だがそれはもう、枷ではなかった。
「メリークリスマス。」
千絵は呟いた。その空気の微かな震えが、どこかの誰かへ届く事を願って。そうして、クリスマスの夜は更けた。






554:腐肉(P.N.)
10/03/11 00:09:26 jyOBpZa2
最後、変に期待させてしまったようですみません、これで完結です。
最後の最後に荒れてて書き込み辛いし気分が悪いですが、私のせいならごめんなさい。では

555:名無しさん@ピンキー
10/03/11 00:24:37 acXTx8vf
>>554
乙だが、あんたがそんな煽りをする奴だとは思わなかった。
最後の最後で幻滅した。

556:名無しさん@ピンキー
10/03/11 00:27:25 1w3QsNsI
>>554
貴方が原因ではなく、構ってちゃんが原因ですから御気になさらず
大作投下お疲れ様でした、いつも楽しく読ませていただきました
また機会があればよろしくお願いいたします

557:名無しさん@ピンキー
10/03/11 00:47:03 UrSaKAW8
>>554
実に半年近くお疲れ様です。
また気が向いたら書いてくださいね。

あなたのせいじゃないですよ。
悪い空気にレスすると悪化する一方なので
放置するしかなかった自分が恨めしい。

558:名無しさん@ピンキー
10/03/11 01:35:14 VLuu0nT6
>>554
長期連載お疲れ様です。感動しました!

まあ腐肉さんからすれば煽りも何もそれが本心でしょうが
555みたいな構ってちゃんが一々反応するのでほっとけばいいですよ。
貴方のファンはあんなのばかりじゃないですから。

559:名無しさん@ピンキー
10/03/11 01:50:15 l1yqEiic
>>554
今まで素晴らしい作品をありがとう。
そして、お疲れさまでした。

次回作も期待して待ってます。

560:名無しさん@ピンキー
10/03/11 01:52:56 1fGkrpmT
完結お疲れ様です
改めてみるとすごい文量…!
度重なるアクションや展開にも驚かされました
捕食描写も艶めかしくグロテスクなのに萌えた
けれどもやっぱり千絵は孤独なのですね…どう生きていくのだろうかと妄想中

不穏な空気になると書き手読み手共に辛い
跳ね返す力があるのですから無視が一番です

561:名無しさん@ピンキー
10/03/11 02:04:31 j5IZHcis
祝完!ちょっぴり切ないぜ・・・
ここ最近の荒んだ雰囲気も、作品が終わってしまう寂しさの裏返しですよ
フェチ板の概念をくつがえす歴史に残る名作でした

ともあれまずはその偉業を讃えて、お疲れさまです!

562:名無しさん@ピンキー
10/03/11 02:19:13 c8/NKJ9n
>>554
乙!
素晴らしかった!

563:名無しさん@ピンキー
10/03/11 08:12:36 5pRMjb3U
>>554
躍動感溢れる引き込まれるような展開と多彩な表現が魅力的な作品をありがとうございます
数日前に発見して一気に読ませて貰い、ラストはドキドキしながら待たせて貰いました
ご自身の美学を感じさせるラストでキレイに完結したのは凄いことだと思います
また機会がありましたら是非作品を読ませて頂きたいです

564:名無しさん@ピンキー
10/03/11 13:13:46 pVmWS/TZ
>>554
大長編の投稿、お疲れ様でした!楽しく読ませていただきました!
日々の更新が待ち遠しかった日々……さらば。
またいらして下さい。


―そして気付けば次スレの時期だこれ。

565:名無しさん@ピンキー
10/03/11 16:25:09 +HRrxCkE
お疲れさまです! 本当に。
毎度毎度わくわくしながら読ませていただきました。
千絵の孤独がちょっぴり切ない……

566:名無しさん@ピンキー
10/03/11 21:16:54 m6VHiXiC
いやー

引越してネットできなくなる前に

最後まで見れてヨカッタ!!

腐肉さんほんとにGJ!!
腐肉さんは間違いなく伝説に残る名SS職人だね

自由になった千絵がこの先どう生きていくのかwktkするよ!!

567:名無しさん@ピンキー
10/03/11 22:27:23 IVShyWEL
とうとう終了か…感慨深い
腐肉さん、このスレの住人は皆千絵とあなたを忘れないよ

ところでペルミって、去年の暮れにクラブかどこかで大火事があったとこですか?

568:名無しさん@ピンキー
10/03/12 01:17:05 1PmYntHP
>>567
あったな。そんな事件。

569:名無しさん@ピンキー
10/03/12 06:53:04 yRybqRR+
漫画の方がぴくしヴに新しい一枚絵を上げているぞ

570:名無しさん@ピンキー
10/03/12 07:27:17 wS5D5tL1
次スレ立てたよー。
500kbとか言われないと気付かないよ。
スレリンク(eroparo板)

571:名無しさん@ピンキー
10/03/12 08:21:41 Zfh4dI60
>>570
乙!

572:名無しさん@ピンキー
10/03/12 13:59:04 TUg9OdGn
>>554
長い間GJでした!
余韻を残してスッと終わらせるラストがイイ!
やっぱ腐肉さんは凄い人だった

最後ちょっと荒れたのは一人が騒いでるだけだからご愛嬌ってことで
こんなスレだからたまに魑魅魍魎くらいはやってくるさ


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