【動けない】硬直、金縛り、時間停止等のSSその2at EROPARO
【動けない】硬直、金縛り、時間停止等のSSその2 - 暇つぶし2ch56:人形遊びシール編14
09/11/11 00:08:18 VZkI3W+/
「ひかり、起きていいよ」

瞬きさえせずに天井を見つめていたひかりだが、俺の声で目に意思が灯った。

「ん…今度は…なに?」

状況を把握できずにぼんやりとしているひかりを尻目に、俺は彼女のブレザーをはだき、ブラウスのボタンに手をかける。

「いやぁ!何してるのよ!」

「椅子のカバーを外しているだけだ」

「…カバー?」

「そう。お前は椅子でこれはカバーだろ?」

悪びれもなく答えた俺は、一気に第三ボタンまで弾きブラジャーに包まれた彼女の胸をあらわにする。

「いやぁ!」

涙を流してひかりは抵抗しようとするが、残念ながら椅子は自ら動くことはない。綾子さんと紗耶香に支えられ、ひかりはただ板のように固まっていることしか出来ないのだ。

「何がいやなんだよ」

ブラジャーの上からやわやわと胸を揉み上げ、俺は意地悪く聞いてやる。柔らかい膨らみが、手の中で面白いくらいに形を変えて心地よい。

「だってぇ…うぅ、やだぁ…」

「ひかり、お前は椅子だろ」

「そう…だけど…」

「椅子に羞恥心なんてある訳無いだろ」

その言葉に、ひかりの泣き顔が少しずつ和らいでいった。
彼女の意識なんて、シールの力を使えば一瞬で書き換えることが出来る。しかし、こうやって少しずつ彼女を書き換えるのも楽しいものだ。

「私…椅子で…恥ずかしくない…?そうね、椅子は…恥ずかしいことなんて…」

「椅子になりきれないお前は椅子失格か?」

「…っ!違うもん!恥ずかしいわけないでしょ!」

もはや完全に普段の勝ち気さを取り戻した彼女が、勢いよく言い放った。

「私は、れっきとした椅子よ」

自らの言葉に何ひとつ疑いを持たず、ひかりはそう断言した。先程まで嫌がっていた彼女がまるで嘘のように、その表情は晴れ晴れとしていた。

「そうか。ならせいぜい椅子らしくするんだな」

俺の言葉に、ひかりは再び目から光りを消す。今度は自分の意思で、ひかりは椅子になるべく自らの意識を閉ざしたのだ。
再びただの椅子と化したひかりは、もはや俺の愛撫にもなにひとつ文句を言わないただの人形だ。
そんな彼女を眺めながら、俺は自分にサディストの気があっただろうかと苦笑してしまう。

なんにせよ、このシールがある限り俺の生活は退屈しそうにない。可愛い家具に囲まれ、俺はこれからも様々な快楽を見出だすだろう。
これから続く楽しみに心を躍らせ、俺は『椅子』の『カバー』を勢いよく剥ぎ取ったのだった。


人形遊びシール編(完結)


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