10/02/14 23:59:47 jFFwdEtg
>>238
「聖さん、初めて見た時から好きでした!付き合って下さい!」
俺は周囲に人がいない時を狙って聖 千代子に告白した。
「あの…お返事は1週間後でいいかしら?」
それが1週間前の事である。
今俺は、校舎のあまり人が立ち寄らない所で待っている。
今日、気付くと何時の間にか鞄に彼女からのメモが入れられており、ここで待っていて欲しいと書かれていた。
彼女はこの大学でも美人のグループに入っており、一部にはファンもいたりする。
ちょっとキツメな感じのする綺麗な顔の彼女は性格もハッキリしていた。
だから玉砕覚悟で告白した時の彼女の返事が意外であったのが今でも感じられる。
(「1週間後の今日、バレンタインデーに返事を返す…」)
(「もしかして本当に脈有りだったか?」)
おれがアレコレ考えていると彼女が向こうの方から歩いて来るのが見えた。
「待ちました?」
「いや、俺も少し前に着いたばかりだから」
「あの、この前の返事なんですが…、その前に今日って何の日か知ってますか?」
「えっと、バレンタインデーって事かな?」
その俺の答えを聞いた彼女が、鞄から小さな箱を取り出してその中身を俺に見せた
チョコレートである。