【GBから】サガシリーズでエロパロ7【ミンサガ迄】at EROPARO
【GBから】サガシリーズでエロパロ7【ミンサガ迄】 - 暇つぶし2ch1:名無しさん@ピンキー
09/10/26 07:35:16 umm8iyyh
スクウェアのRPGサガシリーズの、
GBからアンサガまで全てをカバーするエロパロ総合スレッドです。

SS投下前には出典作品やカップリング、
特殊な嗜好ありの場合はその旨も、一言添えて下さるとありがたいです。
(レズ、SM、いじめ、強姦、寝取られ、スカトロ、獣姦、触手、など)

前スレ
【GBから】サガシリーズでエロパロ6【ミンサガ迄】
スレリンク(eroparo板)

2chエロパロ板SS保管庫
URLリンク(sslibrary.gozaru.jp)

2:名無しさん@ピンキー
09/10/26 08:02:52 f4EOuVph
>>1乙!

3:名無しさん@ピンキー
09/10/26 09:53:36 dWonwEsb
スレたてをするやつが またあらわれたか!GJ!

4:名無しさん@ピンキー
09/10/26 13:35:00 tJXGYeKL
>>1
これで神々にさらなる奉仕ができる

5:名無しさん@ピンキー
09/10/27 18:23:23 bcUSD+FL
ロマサガ3の宿屋ってベッド足りないとこが多くて色々と妄想をかきたてられるんだが
あと個室とか

6:名無しさん@ピンキー
09/10/27 18:53:39 ihdXeC8L
床で寝てるミューズ様とベッドで寝るシャールは笑える

7:名無しさん@ピンキー
09/10/27 19:27:36 kkMCz0o2
一番危険な宿屋はファルス
主人公と二番目の二人部屋&その他の四人部屋
遠くの町にいてもわざわざファルスまで泊まりに行って
色々妄想した思い出

8:名無しさん@ピンキー
09/10/28 00:04:51 bXcfmWjB
グレートアーチの宿屋もいいぞ
主人公と6人目の仲間が寄り添って窓から夜の海を眺めるという

9:名無しさん@ピンキー
09/10/28 01:02:21 OENZZyjM
エレン×ユリアン×ハリードの3Pが読みたい
エレンを巡ってベッド上での熾烈な戦い

10:名無しさん@ピンキー
09/10/28 18:27:00 iNbp25lN
>>9
ハリード×エレン←ユリアンのバカエロ書いてみたけど
こっちに載せるべき?前スレの方が良い?

11:名無しさん@ピンキー
09/10/28 18:38:29 bXcfmWjB
ちょっとこっちのが寂しいからこっちでいいんじゃないか
前スレはそのうち埋まるさ

12:名無しさん@ピンキー
09/10/28 18:42:42 iNbp25lN
>>11
了解。ありがとう

初投稿でめちゃくちゃ緊張しております
何のことない駄作ですが、少しでも楽しんで頂けると嬉しいです

13:名無しさん@ピンキー
09/10/28 18:44:11 iNbp25lN
雪に閉ざされたヴァンパイアの都、ポドールイの夜。
宿屋のシングルベッドで一組の男女が戯れていた。
二人の体には厚い毛布が掛けられているために中の様子は見えないが、
部屋に充満する淫らな匂いに、肌と肌がぶつかり合う乾いた音、そして押し込めきれない嬌声で
二人が今どのような状態なのか簡単に推し量ることができる。
一般的に側位と呼ばれる体勢。
「ハッ…ハァッ…ん、くぅっ……ハリード…いい……っ」
「…俺もだ……最高だぜ、エレン……」
ポドールイの宿には5つのベッドが用意されているが、現在のパーティは6人。
公正なくじ引きの結果ハリードがあぶれ、最初は大部屋の椅子で寝ていたのだが、ここは極寒の地。
身を斬られるような寒さに耐えられず、シングルルームで休むエレンのもとへ夜這いをかけ、今に至る。
ハリードの達人域なテクニックと立派なカムシーンで、エレンはみるみる上り詰めていく。
ハリードも久方ぶりの女の感触に酔いしれ、段々余裕がなくなっていった。
「あっ、あっ…!もう……!」
二人で頂点を極めようとした、その瞬間。
――ガチャリ
唐突にドアが開いた。
ハリードが「鍵を閉め忘れた…!」と心の中で己を深く責めるも、時既に遅し。
「……ユリアン!?」
入ってきたのは、魅了にでもかかったように蕩けた目をしたユリアンだった。
「…オイ、寝ぼけんな。ここはトイレじゃないぜ」
「分かってる」
とりあえずハリードは冷静に乱入者を諭そうとしたが、まるで効果がない。
「二人のレゾナンスウィープ、こっちの部屋まで筒抜けなんだけど…おかげで…」
そう言うとユリアンは、大きく膨らんでいる寝間着の前を開け始めた。
「俺の七星剣、すっかりスターバーストしちゃったんだ。一緒にストリームさせてくれないか」
本人の言う通り、露わになったユリアンの七星剣は天の力を得て真上を向いている。
「厚かましいにも程があるな。見ての通り、こいつのアビスゲートは今俺が閉じてるんだ。お前の出る幕はない」
ハリードがゆっくりと腰の動きを再開すると、エレンも呼応するように切ない吐息を漏らす。
毛布がカーテンとなって直接は見えないが、ユリアンを煽るには十分だった。
悔しそうに下唇を噛むと、ベッドへつかつかと歩み寄り、毛布をばさりと剥ぎ取った。
二人とも全裸にはなっておらず、半脱ぎ状態で繋がっている扇情的な姿が部屋の空気に晒される。
ユリアン自身もベッドに乗ると、なぜかハリードの背後へ回った。
「おい、何をする気だ」
「エレンがダメなら、ハリードの後ろのアビスg」
「待て待て待て!!やめろ!!早まるな!!」
情欲で見境が付かなくなっているユリアンを、ハリードは大慌てで制止する。
「勘弁してくれ!そっちはまだヴァージンなんだっ…」
「気持ち悪いこと言わないでよ!…はぁー。もう、しょうがないわねっ!ユリアン、そこに立ちなさい」

14:名無しさん@ピンキー
09/10/28 18:45:51 iNbp25lN
エレンは大きくため息をつくと、自分の前にユリアンを膝立ちにさせた。
そして半身を起こし、目の前にきたユリアンの七星剣を掴み、おもむろに口に含み始めた。
「うぁっ!」
「んっ…ぅむ……」
エレンの攻めは最初から全軍突撃並みの激しさだ。舌を使い、七星剣の弱点を容赦なく攻め立てる。
時にじゅるじゅると吸い上げ、聴覚からもユリアンを頂点へと追い詰めていく。
「……っ」
背後からハリードの歯軋りが聞こえた。欲情か、ユリアンへの嫉妬心か。
「ぅんっ!ふっ…んんーっ……はぁっ…あっ…あはぁ……っ!」
ハリードの攻めが激しくなる。
片手で柔らかなルーブ山地を揉みしだき、もう片方の手はエレンの腰を押さえつけ
疾風剣の勢いでエレンのアビスゲートを突き回す。
元々限界の近かったエレンはあっという間に絶頂近くまで追いやられ、
もはや七星剣を咥えてなどいられない状態になってしまった。
「ふぁ、ああっ…!あ、もう…ダメ…ぃや……――っ!!」
「っ、ん……っ!」
ユリアンの七星剣を激しく手でデッドリースピンしながら、エレンはファイナルストライクを迎える。
同時にハリードも呻き声を上げエレンのアビスゲートにデミルーンエコーした。
そして。
「ああああ――っ」
白虎の如きドップラーロアを部屋中に響かせ、ユリアンは夥しい量のスターストリームを
エレンの顔や髪にぶちまけた。
「はぁ、はぁ……やだ、べっとべとじゃない……」
息を弾ませながら、エレンはスターストリームのべたつきと特異臭に顔を顰めた。
「ったく、勝手に乱入してきた挙句エレンと布団をこんなにしやがって……用が済んだならさっさと帰れ」
「無理だな。だってホラ」
ハリードの抗議にユリアンは一切悪びれる様子はなく、既にスターバースト状態となった七星剣を指差した。
「なんでもう復活してんのよ!!」
「へへ。俺、おっさんと違ってWP多いから!あと5ラウンドはいけるぞ」
ユリアンのこの挑発射ちが、ハリードに抜群の効果をもたらす。
「ハッ…何言ってやがる。俺みたいな達人クラスになりゃ、少ない消費WPで何時間も楽しめるんだ。
 瞬速の矢で何度もイっちまうようなヒヨッコじゃ女も呆れて逃げちまうぞ?」
「なんだと!?それじゃあどっちがエレンをより満足させられるか、勝負だ!!」
「いいだろう。返り討ちにしてやるぜ!」
いつの間にか火花を散らしているハリードとユリアンを横目で見ながら、エレンはため息をついた。
「アホらし…自慰合戦でもやってなさい」
そうして体を洗いに行こうとベッドを降りた瞬間、両肩を背後から二人の男に掴まれた。
「「お前がいないと始まらないだろ!」」
ステレオで叫ばれ、そのまま強引にベッドに連れ戻された。
腕力の高いエレンも、鍛え上げられた二人の男に押さえ込まれたら屈服せざるを得ない。
「ちょ、あんたたちっ…!それじゃあたしのHPが持たな……ん、いやっ……ああん!」
ポドールイの千の夜は、まだまだ明けることを知らない……

おわり


15:名無しさん@ピンキー
09/10/28 21:19:52 bXcfmWjB
これはひどいw

16:名無しさん@ピンキー
09/10/28 21:44:38 WYgCBF+0
GJ!
俺のワキ腹が大震撃w

17:名無しさん@ピンキー
09/10/28 21:47:08 144CnOdq
>>13-14
エロいのに俺の股間がウェイクアップするよか、腹がタイガーブレイクだww

18:名無しさん@ピンキー
09/10/30 05:44:09 c4Z86FMd
面白過ぎるんだがwww
是非またお願い

19:名無しさん@ピンキー
09/10/30 12:38:45 gDTDKZzs
超GJ!

20:名無しさん@ピンキー
09/11/01 16:57:59 armVyU5r
GJ!自分は爆笑のトリプルヒットでした。
で、投下させていただきます、下記の能力をお持ちの方はご注意を。
×ネトラレ
×ヤンデレ
×尿道責められる男
○妖精族

サガ2の妖精、ゲーム画面だと結構大きいんですよね(笑)

21:サガ2秘所伝説G.O.D Act05 1/4
09/11/01 16:58:41 armVyU5r
 激しい砂嵐はもう、今夜は止みそうもない。ロアンは一人ベッドに身を横たえると、
カタカタと鳴る窓の外へ目を凝らした。砂塵の舞う闇夜は薄暗く、隣の酒場や武器屋の
明かりさえ霞む。
 灼熱と極寒、二つの顔を持つ砂漠の町。その奥にあるという、アシュラの塔。それも
今は見えず、本当に近付いているのかどうかも妖しい。サボテンを追えとの情報を元に、
ロアンは仲間達と丸一日、砂漠を彷徨い……このアシュラの町に辿り着いたのだった。
 無論、打倒アシュラの決意は胸にだけ秘めて。
「この嵐の向こうに、アシュラの塔が……乙姫さんもそこに? なあ、J+……J+?」
 ぼんやりとロアンは呟き、いつもの小うるさいメイドの返事を待った。だが、J+の声は
返ってはこない。ゆっくり首を巡らせると、ロアンの世話を焼く黄色いメカは今、じっと
壁に向かって突っ立っていた。
「J+、何してんだよ。おかしな奴だな、おーい」
「今夜も激しいデスネ。あわわ、あんなにベトベトにシテ」
「J+ってば、返事くらいしろよ……このっ、ネコミミメイドロボッ!」
「こ、これはネコミミじゃないデス! スタビライザー、いわばハネで……坊チャン!?」
 足音をひそめて背後に近寄り、ロアンはJ+の耳元……もとい、羽根元で囁いた。J+は
すぐさまいつもの反応を示したが、ロアンの近さに驚きその場で超信地旋回を繰り返す。
 何をうろたえているのかと、ロアンは奇妙なメイドロボに苦笑を零した。やがてふと、
ロアンは思い出す。あまりに身近で忘れていたことを。
「そうだ、J+も女の子だもんな。アーニャ達の部屋、行っておいでよ」
「! ソソ、ソレは駄目デス!」
「やっぱ女の子同士さ、色々と積もる話もあるのかな、って。それで隣の部屋を……」
「いいのデス! アタシはここに……坊チャンの側に居マス! ……居たいデス」
 キュインキュインと手をばたつかせて、丸っこい胴体をジタバタさせるJ+。良く見れば
そのボディは、砂漠の強行軍でかなり汚れていた。眩い黄色も今は、少しくすんでいる。
「ふふ、ありがと。そうだ、ちょっと待ってて……折角可愛いのに、それじゃ台無しだよ」
「カッ、カワイイ!? 坊チャン、それは&%¥*!?」
 挙動不審になるJ+を背後に、ロアンはバスルームにタオルを取りに歩いた。

「アタシは坊チャンのお世話をするメイドロボ。これでは逆デス」
「いや、いつも世話になってるしさ。特に母さんが。ほら、綺麗になった」
 床にあぐらをかいて、小さなJ+の機体を足の上に抱く。ズシリと金属特有の質量だが、
生憎とロアンはもう、その程度は何でもない逞しさを得ていた。そうしてJ+を、日頃の
感謝も込めて丹念に磨いた。新品同様の輝きを取り戻した機体はしかし、所々に細かな
傷がある。その幾つかは、幼少期のロアンの思い出だった。
 しかし多くは、この旅をはじめてついた傷。J+は防御力を生かして、常にパーティの
最前線で戦ってくれたから。宿屋で自己修理を行っても、細かな傷は消えはしない。
「……そういえばJ+、テムジンさんとは上手くいってる? 母さんがワクワクしてたよ」
「アタシはメイドで、あの方は執事なのデス! 共にお屋敷に仕える身デ……」
 やはり耳にしか見えないスタビライザーが、ぺたりと垂れ下がった。
 J+は今までずっと長い間、同じお屋敷に仕える、古い同族の執事ロボを好いていた。
自分のベースになった機体でもあり、お屋敷の先輩でもある執事。発声機能すらない、
旧型のそのメカを、J+は敬愛してやまないのだ。
「やはり、今日助けたミューズさんみたいナ、美人ロボがお好きなのでショウカ?」
「ああ、テムジン? さあ、母さんしか意思疎通できないからなぁ……」
 帰ったら直接ケーブルで繋がって、互いに話し合ってみることをロアンは提案するが。
ケーブルによる直結はメカにとって特別な、それこそ愛の営みに近いものらしかった。
J+は、メインカメラを不規則に点滅させながら頭部をグルグル回す。
「アア、アタシのことより坊チャン! 折角の旅ナノニ、アーニャサンと少しハ……」
「ん、そうなんだけど。アーニャも僕も、今は乙姫さんが心配だな」
 勿論、サーシャもJ+もそれは同じ筈。ロアンはJ+の頭に形良い顎を乗せ、身を預けて
じっと見詰める。視線を吸い込む壁の向こう側に、双子の美少女姉妹が休んでいた。
 まだロアンは秘密に気付かず、姉に恋して……妹とは友達だと思っていた。妹だと。
「アーニャの親友だもの。それに、まあ、俺の……俺にも、大事な人、だし―!?」
 ロアンの呟きが口ごもった瞬間、不意に部屋の窓が開け放たれた。

22:サガ2秘所伝説G.O.D Act05 2/4
09/11/01 16:59:21 armVyU5r
 吹き荒れる暴風がカーテンを千切れんばかりにあおり、大きく開いた窓から冷たい風が
雪崩れ込んでくる。すぐさまロアンの膝から飛び立ったJ+が、華麗な空中ダッシュを見せ、
窓を閉める。危く部屋中、砂だらけになるところだったと、胸を撫で下ろすロアン。
 そんな彼が改めてJ+に礼を述べた、その瞬間―捜し求めていた声が耳朶を打つ。
「お久しぶりです、ロアンさん。わたくし、ずっとお逢いしたかった」
 ロアンの目の前に今、燐光の四枚羽根を震わせる妖精が浮いていた。身長僅かに15㎝程。
その小さな小さな、人形のような妖精が、乙姫の声で微笑んでいた。
「おっ、乙姫さ―」
 思わずその名を叫びそうになる、ロアンの唇は塞がれた。顔を全身で、乙姫が抱いて
きたから。鼻先に頬擦りを寄せる、乙姫の細い細い両足が、丁度口を塞ぐ形になった。
「心配をおかけしてごめんなさい。ロアンさん、わたくしはどうしても……」
 それだけ言って言葉に詰まると、乙姫は照れ臭そうにロアンの顔から離れる。
 見るも可憐な、乙姫に似つかわしい姿だった。呆気に取られつつデータをJ+が照会し、
その姿が妖精族のスプライトだと知るロアン。いつもの見慣れたスライムの面影はもう、
どこにもない。それでも確かに、目の前に浮かぶのは、乙姫その人だった。
「乙姫さん……良かった、本当に良かった。無事で」
 先ずは本音が、本心が言葉になった。何故? どうして? ずっと心を渦巻いていた
疑問は、綺麗に消えてしまった。ただ乙姫の無事が嬉しかった。
「あっ、じゃあ、アーニャ達にも伝えてきますよ。きっと眠気も覚め―」
「アッー! それは駄目デス! 坊チャン、隣に行っちゃ駄目デス!」
 嬉しそうに部屋のドアに踵を返す、ロアンの手にJ+が縋りついた。彼女は知っていた。
今、隣の部屋で双子が何をしているか……その秘密まで仔細に。
「いやでも、アーニャもサーシャも心配してたし、きっと安心すると……」
「明日! 明日にしまショウ! 今夜は夜も遅いデス! 女の子は色々あるんデス!」
「う、うん。J+が言うなら。そうだ、それより……」
「そそそ、それより乙姫サン! どうして突然、村を飛び出したんデスカ!?」
 ロアンもそれは気になった。J+とドタバタを演じるロアンを、静かに見守っていた乙姫。
彼女はその疑問が当然の様に、静かにゆっくりと語り出した。同じ言葉をもう一度。
「ずっと、お逢いしたかった……あの日から、ずっと」
 あの日……互いに純潔を捧げあった、黄昏の教室。
 ロアンはあの日の興奮が身の内に蘇り、身体が火照るのを感じながら……傍らで喚く、
J+を黙って見下ろす。長年一緒に暮らしてきたメイドロボは、何かを察したように頷き、
部屋の隅へ引っ込むや、スリープモードで黙った。

 乙姫の話は、普段の彼女を知るロアンには驚愕だった。
 旅立ちの前日、ロアンは乙姫の想いを知り、それにただ一度だけ応えた。しかし乙姫は、
それを最初で最後にできなかったのだ。募る想いは日々膨れ上がり、遂に彼女は行動する。
病弱な身体で生死を賭けて、文字通り命懸けでロアン達を追いかけたのだ。
「初めて、人を……モンスターを殺めました。そしてわたくしは、そのお肉を……」
 ベッドに腰掛けるロアンの肩に座って、耳元へと恥ずかしげに囁く乙姫。
「幾度となく、わたくしは姿を変えました。何度も死に掛けました。それでも」
 それでも、乙姫は旅をやめなかった。弱々しい身体は変化を繰り返しながら、忘却した
モンスター本来の逞しさを取り戻して……遂に、ロアンの前に姿を現せるだけの、美しい
姿を得る事ができたのだ。
 それは偶然にも、ロアンを追い越していたことに気付いた後だった。
「わたくし、あれから毎日、ロアンさんを想って……自分で自分を慰めました」
 頬を赤らめ、湿った吐息を耳へと吹き込んでくる乙姫。ロアンが僅かに顔を向ければ、
小さな白い手が、腕を伸ばして頬を撫でてくる。
「アシュラの前線基地を通過する時は、わたくし……でも、どうしてもと……」
「乙姫さん……いいんです、そんなことは言わなくても。そんな、辛いこと」
「辛くは、ありませんでした。ロアンさんに逢える……そう思えば、耐えられました」
 乙姫は切々と語った。モンスターは食べた肉により、性別さえも変ってしまう種族……
そして乙姫はまだ、雄に、男になったことはなかった。ただ、一匹の気高い雌の獣として。
乙姫はアシュラの手下達に、ジャガーの姿で何度も何度も、繰り返し犯されたと語った。
 それも全て知って欲しい……そう言う乙姫をロアンは、手の平にそっと招いた。

23:サガ2秘所伝説G.O.D Act05 3/4
09/11/01 16:59:53 armVyU5r
「皮肉ですね……見た目がこんなに綺麗でも、わたくしは汚れています」
 ロアンの目の前、手の平の上で。そっと身を横たえるや、乙姫は身に纏う薄布を脱いだ。
 まるで精緻な人形のように、白く華奢な裸体が暗闇にはえる。
「そうまでして……乙姫さん、俺はでも……」
「解っています。ロアンさんはアーニャが……でも、わたくしはずるくなりました」
 小さな肢体が手の平の上で、尻を高々と上げて四つん這いになる。肩幅に開かれた股に、
光る蜜がとめどなく溢れていた。サイズこそ小さいものの、綺麗な色の秘所が露になる。
 乙姫は淫らな自分をロアンに見せつけながら、自分を支える手の平の中指に抱き付いた。
「わたくしは、醜く汚らわしい女です。でも、そうまでして、ロアンさん……あなたが」
「いっ、いけませんよ! 駄目です、俺はアーニャが」
「構わないのです。わたくしはただ、ロアンさんを愛したいだけ」
 乙姫の内腿を伝う愛液が、ロアンの手の平に小さな水溜りを作ってゆく。同時に、指は
小さな膨らみにはさまれながら……両腕で抱かれ、唇が触れるのを感じる。
 ロアンは不覚にも、不義はいけないと己を律しながら……手の内にある乙姫の誘惑に、
はからずも股間が熱くなる。目の前に今、美を凝縮したミニチュアが咲き乱れていた。
「ロアンさんがわたくしを、愛してくださらなくてもいいんです」
「そんな……それは、哀しいことです、乙姫さん。俺は……」
「ふふ、ロアンさんを困らせて、わたくしは悪い女。さあ、ロアンさん」
 羽根の輝く背中越しに、ただ静かに微笑を向けてくる乙姫。
「わたくし達はもう、契りを交わした仲……それは、アーニャも許してくれました」
「それは、だって、一度だけ……アーニャは、乙姫さんが、大切だから、だから……」
「今度は、わたくしがアーニャの代りに、ロアンさんを愛するのです。なぜなら……」
「えっ? 代りに、って……乙姫さん?」
 それは、何か真実を知ったかのような……知ってしまったような憂いのある笑みだった。
 身を返して浮かび上がると、乙姫はロアンの顔に全身をしどけなく預けてくる。そして、
小さな小さな唇で、額や瞼、頬にくちづけて……最後に唇へとキス。ロアンは渇く自分の
唇が、淫靡に濡れてゆくのを感じた。
「アーニャは、ロアンさんと結ばれません……今は、まだ。秘宝が集まるまでは、だから」
「おっ、俺は! アーニャの代わりなんて、乙姫さんを代りになんて……」
 そうは言うものの、乙姫の愛撫は優しくロアンを解いてゆく。同時に滾る劣情は股間へ、
全身から血液を吸い上げていった。激しく猛る己の愚息が、早く外に出せと訴えてくる。
「ロアンさん、わたくしも秘宝集めをお手伝いします。一緒にはいられませんが……」
「それって……でも、どうして、秘宝がないとアーニャは俺と、んっ、んーっ!」
 突如、それ以上の問答を避けるように、乙姫が胸を唇に押し当ててきた。小さくても、
確かにツンと上向きに硬い乳首を、ロアンは敏感に感じた。ますます、男が漲る。
「今はまだ、話せません……ただ、アーニャに優しくしてください。そして……」
「乙姫さん……」
「そして、わたくしにもお情けを。忘れられないのです、ロアンさんのことが」
「……俺は、俺はっ」
 そっと震える両手で、触れれば折れそうな小さな身体を優しく包む。そうしてロアンは、
枕の上に乙姫の身体を横たえた。それを見下ろし、そっと人差し指で上から下へと撫でる。
繊細な指使いに、乙姫は身を捩って切なげに呻いた。
「乙姫さんは、いつも気品に満ちて、清楚で、本当のお姉さんみたいで……」
「今はでも、淫らで卑しく、愛欲に溺れ汚れた女……いいえ、わたくしは雌です」
 ロアンは右手の指で乙姫の輪郭をなぞりながら、もどかしげに左手でベルトを外す。
 下着ごとズボンを膝まで下ろせば、既に充血した男根が包皮を脱ぎ捨てていた。
「ロアンさん、素敵です……こんどはロアンさんを受け入れられる身体が必要ですね」
 どこか無邪気な、それでいて妖艶な。童女と毒婦が入り混じる乙姫の笑み。
「乙姫さん、こんなに濡れて……くっ、ごめんアーニャ」
 理性の糸が弾けて切れる、その前にロアンは自分から解いてしまった。自己嫌悪と共に、
後ろめたさが全身を支配する。しかし、その背徳感に興奮は高まっていった。
 気付けばロアンはだらしなく口を半開きにし、伸ばした舌で丹念に乙姫の身体全体を、
頭の上からつま先まで舐めまわしていた。べっとりとロアンの唾液に濡れながら、乙姫も
ロアンの舌を、両手で愛撫し、チロチロと舌を差し出してくるのだった。

24:サガ2秘所伝説G.O.D Act05 4/4
09/11/01 17:00:29 armVyU5r
「ロアンさん、横になってください。わたくしに全てをゆだねて……さあ」
 呆けた顔でロアンは、気付けば乙姫の全身に顔を埋め、夢中で舌を這わせていた。
 乙姫が淫らな雫をポタポタたらし、べっとり濡れた身体で浮かび上がる。促されるまま、
ロアンは上下を入れ替える形で、仰向けにベッドに横たわる。
「ロアンさん、この旅の最中は、一人で自分を慰めてるのですか?」
「え、えっ? ええと、それは……」
「わたくしは一人旅、宿ではいつもロアンさんを想って…うふふ」
 乙姫の一途さは既に、病的なまでに先鋭化していた。ロアンはそれに危惧を抱く前に、
与えられる快楽に身を震わせ、深い深い息を吐き出す。
 乙姫は先走りに濡れるロアン自身の先端に、ふわりと腰掛け足を組んだ。
「あの日みたいに、ロアンさんに……これに、貫かれたい。結合したいのに」
 伏せ目がちに乙姫は、少し残念そうに呟いて。シーツを手繰り息を荒げるロアンへと、
熱っぽい視線を送りながら、尻の下で脈打つ肉棒を撫でた。
「もっと沢山のお肉を食べて、そう、もっといい身体を手に入れなければいけませんね」
 ヘソまで反り返るロアンの怒張に、乙姫は跨り細い足を絡めてくる。
「その為にも、もっと沢山のモンスターを倒さなければいけません」
 乙姫が両足の腿で、ロアンを締め上げてくる。吸い付くようなきめ細かい肌の感触に、
ロアンな歯を喰いしばって射精感を堪えた。たっぷりとロアンの唾液に濡れた乙姫は、
ニュルニュルと自分の股間で、ロアン自身を擦りあげてゆく。
「ふあっ、あ、ああ……乙姫さんっ、俺っ!」
「いいお顔……愛してます、ロアンさん。もっと一緒に、もっと気持ちよく」
 股にロアンを挟んでしごきながら、乙姫は小ぶりは自分の胸を揉みしだく。そうして、
徐々に締め付けはロアンの男根を降りてゆき……丁度、乙姫の顔が亀頭に並ぶ高さで停止。
同時に、ぎゅむと強く強くはさまれ、ロアンは射精不能の状態に小さく叫んだ。
「こんなにお汁が……ロアンさん、ほら、ここです」
「んんっ! だっ、駄目……乙姫さ、んんっ! はっ、はぁ……」
 乙姫はロアンの濡れそぼる鈴口に舌を這わせ、その割れ目の中央に小さく開閉している
尿道口を刺激する。敏感な粘膜をねぶられ、ロアンは絶頂に達しかけたが……込み上げる
精液は中途で、乙姫の絡む両足が締め上げている。
「もう少し我慢できますか、ロアンさん? 我慢、できますね?」
「は、はい……」
「いい子……本当にロアンさんはいい子。だからつい、いじわるしたくなるんです」
「ひぎぃ! あ、あがが……ふぁ」
 乙姫は全身でロアンの中心を抱き締めると、その先端へと指を走らせた。小さな小さな
白い指が、僅かな抵抗をものともせずに尿道口へと埋まってゆく。
 本来出口である場所が今、快楽をもたらす妖精の指を入口として受け入れていた。
「だ、駄目です、乙姫さん……そこ、だめっ……痛っ! ぬ、抜いて……」
「ああ、ロアンさん……ロアンさんを今、わたくしが、指で犯してる」
 既に束縛は解けていたが、ロアンの性器は先端を乙姫の指で塞がれ、やはり射精不能で。
ロアンはもう、髪を掻き毟りながら全身に汗をかいて、痛みが法悦へと連鎖してゆくのを
全身で感じていた。
「ロアンさんは勃起すると綺麗に剥けるんですね。でも臭います、きっと皮の内側に」
 淫らな言葉が乙姫の口から零れる、それだけでもロアンの興奮は高まっていく。
 乙姫は指と舌で交互に尿道口を塞ぎながら、空いた手を包皮の内側へと滑らせてゆく。
ロアンは、普段はありえない場所へと空気が流入して、暖かな手がさわさわと蠢く度に
はばからず絶叫した。
「ほら、見えない場所にはこんなに恥垢が……今、綺麗にしてあげますね」
 竿と皮の間を、乙姫の小さな手が掘り進んでゆく。それが抜かれた時、ロアンは潤む
視界に、愉悦の表情で手の恥垢を舐め取る、乙姫の姿を見た。
「あ、ああ、乙姫さん……俺、俺っ、もう! もうっ!」
「ロアンさん、わたくしで沢山出してくださいね……ここが空になるまで」
 両手を結んだ環で根元まで擦り降り、ツンとつま先で睾丸を軽く蹴る乙姫。そして再び、
激しい肌と粘膜の擦過に、あっという間にロアンは昇天して果て、そのまま意識を失った。
 次の日の朝、目覚めた時にはもう、乙姫の姿はなかった。
 ただ、晴れた炎天下……砂漠の彼方にかすかに、巨大な塔だけが見えた。

25:名無しさん@ピンキー
09/11/03 08:52:42 0k0Op2z8
乙!

26:名無しさん@ピンキー
09/11/04 20:12:17 FRurwKbz
やっと落ち着いた?

27:名無しさん@ピンキー
09/11/04 20:17:02 FRurwKbz
>>13>>21
楽しませてもらいました!
乙です

28:名無しさん@ピンキー
09/11/05 21:11:09 HRAiN531
おおっ!この前までのスレの荒れ具合が嘘のようだ
職人さん頑張って下され~


29:名無しさん@ピンキー
09/11/07 21:19:56 xJnB+/vT
>>1
新スレ乙

30:名無しさん@ピンキー
09/11/08 00:36:08 qW5w1IWH
じゃあそろそろスレ分割の必要性について話し合いますか

31:名無しさん@ピンキー
09/11/08 00:36:54 qW5w1IWH
問答無用でスレ分割したほうが早いような気もするけどなあw

32:名無しさん@ピンキー
09/11/08 02:15:11 lr/gh67H
体に触るぞ

33:名無しさん@ピンキー
09/11/08 12:45:10 GaIliFw2
>>30-31
ID同じやないか

34:名無しさん@ピンキー
09/11/08 15:38:40 aINj+8L0
大佐×カイ、冒頭カイのオナヌあり、投下させていただきます。

35:サガ2秘所伝説G.O.D Act06 1/4
09/11/08 15:39:13 aINj+8L0
 普通の女の子になりたい。
 普通に恋をして、数多の障害を乗り越え結ばれて……ハッピーエンドになりたい。
 カイは、自分の体内から出てきた冒険者達の手に、秘宝が握られているのをみた時、
もしやと淡い希望を抱いた。異能の力などいらない……奇跡の技など欲しくない。
 ただ、秘宝のもたらす癒しの力を失い、これで普通の女の子になれると思っていた。
 それが幻想だと解ったのは、若き冒険者が次なる世界へ旅立ってからだった。
「少し、休みます」
 それだけ従者の妖精に言うと、カイは場を辞して自室に引篭もった。
 自分の魔力が、秘宝の力によるものだったと知り、それが失われても……カイは未だ、
神殿に仕える神官として、日々救いを求める者達の支えとなっていた。民は皆、カイの
力と同時に、その人柄を、温もりを求めていたのだ。
 それに応えることに責任を感じる一方で、自由への思いは募る。
「あの子、目元が似てた……あの方に」
 ベッドに腰掛け、ふと思い出す面影。自分をアシュラの手下から守り、我が身に入って
秘宝を取り除いてくれた冒険者達。その中心で恥ずかしげにはにかむ、若い少年が鮮明に
思い出された。そこに一人の男の姿が重なる。
 自然とカイは身をシーツに投げ出し、手は彷徨うように衣服の下へもぐりこむ。
「もう、力なんてないのに……私、必要とされてる。それは嬉しいのに、でも……」
 女として満たされることはもう、永遠にない。そんな気がして、カイは切ない。
 溜息を零しつつ、背徳感に身を焦がしながら……カイは下着を両手でそっと下ろすと、
右足を、次いで左足を抜いて、目の前に広げる。薄布は今、大事な場所が触れる部分が
かすかに濡れている。
「ああ、あの方に抱かれたい……女に、してもらいたい」
 それが不義だと知っていても、望まずには居られない。自分に初めて男を教えてくれた、
ガーディアンズの大佐……妻子ある身と解っていても、その子と実際に触れ合い救われて
いても。一方的な憧憬は募り、想いを巡らすだけで蜜に濡れる。
 カイは一人、半開きの口から舌を伸ばすと、己の下着に出来た淫らな染みを舐めた。
「ふああ、やだ……こんなに。日もまだ高いのに……ん、んっ、はぁ」
 自分の体臭と汗の匂いに、浅ましい牝の香りが入り混じる。
 カイは気付けば、自分の下着を口にくわえたまま、両の手で胸の膨らみを揉んでいた。
豊かな乳房全体を揺さ振るように揉み上げ、その先端で固くしこる乳首を摘んでみる。
 その一挙手一投足に、カイは痺れるような快楽を感じて呻いた。
「見て、欲しい……本当の、私……いやらしい、私を……あの方に」
 しっとりと肌が汗ばんで、清められた神官の着衣が吸い付いてくる。それにも構わず、
カイは夢中で自らの熟れた肉体を慰めた。既にカイは心身共に、女として成熟していた。
 ただ、神官ゆえに女の悦びを知らず、知らぬ故に餓え、飢えが渇きをもたらす。
 カイは火照る我が身を激しく両手で、掻きむしるように愛撫してゆく。ぶるんと服の
中で、たわわな胸の双丘を揺らしながら……その手はくびれた腰を撫でつつ、下腹部へ。
 股間の茂みに分け入ればもう、溢れる愛液で濡れそぼっていた。
 クチュリ―僅かな指の動きに、透明な粘液が音を立てる。そのねばりけが細い指へと
絡み付いてくる。その響きは連なり、次第にリズムを刻んでいった。
 気付けばカイは夢中で、己の秘所をまさぐっていた。
「あ、はぁ……駄目、こんなに濡らして。はしたな……でっ、でも、止まらな、いっ」
 ここ最近でカイは、随分と一人上手になったもので。この数日と言うものは、昼間から
躯を持余し、こうして自室にとって返しては、自慰に耽ってしまう。
 汚れなき乙女でありながら、カイはまだ知らぬ快楽の虜だった。
「ほらカイ、見なさい……これが、本当の貴女……皆が憧れ縋る、神官の姿……」
 口から下着が零れ落ちるが、構わずカイは自分に言い聞かせるように呟く。そうして、
目の前にびっしょりと濡れた指を遊ばせた。クチュクチュと濡れて光る指は妖しく蠢き、
唇をなぞった後に……口の中へと導かれる。
「ふあ……ああ、おじ様……私、貴方を想ってこんなに、乱れ、て……」
「ああっ、あの、お待ち下さい! 今、カイ様はお休みなって―」
 夢中で己の愛蜜をすすり、同時に股間の肉芽をカイは激しくしごいていた。
 突如、従者の悲鳴と同時にドアが開かれたのは、そんな時だった。
 カイはその時、幻想が飛び出してきた驚きに、あられもない姿のまま硬直した。

36:サガ2秘所伝説G.O.D Act06 2/4
09/11/08 15:39:48 aINj+8L0
「カイッ! 無事だったか!」
「ですからっ、もうっ! カイ様、申し訳ありませ……カイ様?」
 呆けた顔でカイは、突然想い人との再会を果した。
 ワイルドないでたちの紳士は、荒野の匂いと共に現れた……その表情が凍り付いている。
 従者の妖精も同様で、二人は見てはいけない物を見たと、互いの顔に書きあっていた。
「ん……ゴホン! と、とりあえず、この方は私のお客様です。お下がりなさい」
「あ、はい。で、でもカイ様。あの、今……」
「お下がりなさい」
 やや語気を強めると、妖精は気まずそうに、しかし一瞬だけ男を睨むと、出て行った。
 カイは艶姿のままで、男と自室に二人きりになった。
 沈黙が二人の間を漂う。
「ま、まあ、あれだ、その、突然すまん。すまん……すまねぇ、あやまりにきた」
 沈黙を破ったのは、男だった。
「俺は、約束した。お前を守る、って……それが、あんなことになっちまって」
「おじ様……」
「アシュラの塔の後始末に、思いのほか手間取っちまってよ……俺は、約束を破った」
 男は苦々しく、痛恨の一言に唇を噛み締めた。その拳が固く握り締められている。
 思わずカイは立ち上がり、駆け寄るとその手を手にとる。爪が食い込む程に握られた、
大きな拳に血が滲んでいた。
「いいえ、おじ様は約束通り……私を守ってくださいましたわ」
「カイ? 俺は、お前の体内にアシュラの手下が入り込んだって聞いて、でも任務が」
「おじ様の息子さんが、私の中に入って助けてくれたのです」
「ロアンが!? あのチビが……そりゃ、驚いた。そうか、あのチビがな……ははっ」
「おじ様と同じ目をしてました。強くて優しくて、そして温かい……」
 カイは大きな男の手を頬に寄せ、固く握られた手を解かせる。
「おじ様が助けてくれたも同然です。私は、そう思います」
「……本当は、俺が直接来たかった。それがよ」
「もう何も仰らないでください。私は無事に、生きてます。生きてるんです……」
 それ以上、言葉はいらなかった。ただ黙ってカイは、硬くて大きな手の平に頬を埋めて、
その手に握られた世界の神秘の、その残滓が鼻腔をくすぐるに任せた。タバコと日向と、
草原と風の匂い……まだ見ぬ、世界の広がりを掴む逞しい手だった。
「っと、そうだ。こいつを……お嬢ちゃん、ほんの気持ちだがよ。詫びの品というか……」
 男は優しくカイの頬を撫でながら、もう片方の手でポケットをまさぐった。そうして、
カイの目の前に輝く宝石が差し出される。それは琥珀色に透き通る、静かな輝きだった。
「これは……」
「ひだまりの結晶、さ。まあ、こんなもんでも手ぶらよりは、ってな」
「い、いただけるんですか? 私が?」
「ああ、お嬢ちゃんの神官の服は、少し飾りっ気がなくていけねぇ。若い娘が……」
「うっ、嬉しいです! ありがとうございます、おじ様。私、大切にします」
 思わず身を乗り出して、カイは瞳を輝かせた。
 初めて、殿方から贈り物を貰った。しかも、初めて好きになった人から。
 気付けばカイは、興奮に顔を上気させ、頬を赤らめながら男に抱きついていた。
「おいおい、お嬢ちゃん……」
「ごめんなさい、おじ様。私もう、我慢できません……我慢、しませんっ」
 突然のサプライズに、理性のタガが外れてしまう。カイは今、無邪気な一人の女として、
全身で喜びを表現し、それを相手に伝えようと身体を預けた。
 口ごもりつつも、男はしっかりとカイを抱きとめる。
「そいつで少し自分を飾ってよ、いい男を見つけて……幸せになれや、お嬢ちゃん」
「……」
「いい若い娘が、真昼間から一人でなんて……少し寂しいじゃねぇか。な?」
「…………」
「お嬢ちゃんはもう、秘宝から解放されたんだ。この神殿を出て、一人の女として」
「それは駄目っ! 駄目、なんです……私、まだ必要とされてます。それに……」
 不意に溢れる涙を散らしながら、潤んだ瞳でカイは男を見上げた。
 その視線を吸い込む男の目は、どこまでも澄んで静かな光を湛えていた。

37:サガ2秘所伝説G.O.D Act06 3/4
09/11/08 15:40:22 aINj+8L0
「私はまだ、この神殿の神官。力なくとも、心で民を支えます。それに……」
 再び男の分厚い胸に顔を埋める。着古した皮のジャンパーが、微かに硝煙に香る。
「それに、いい男ならもう……私、もう好きな人が―」
「そいつはいけねぇ! お嬢ちゃん、それは、それだけは」
 不意に華奢なカイの両肩を、男の手が優しく包んで……ゆっくり自分から引き離す。
 戸惑うカイの不安げな視線に、男は僅かに膝を曲げて目線を並べた。
「お嬢ちゃん、女の子はな……本当に好きな男の為に、操を守るんだ」
「前も聞きました。そうして娘さんを育てたって」
「んー、娘というかまぁ…ちょっと頑なで一途な、ダチの忘れ形見さ。それより」
「私はでもっ! おじ様の事が好きっ! 好きなんです……あの日から、ずっと」
 初めて会った、あの日から。男を知った、その瞬間から。
「私に男を教えて下さったように……今度は、女にしてください」
「お嬢ちゃん……いや、カイ」
「はい」
「いいのかい? 俺ぁ妻子もいるし、いつ死ぬか解らねぇ身だ」
 じっと見詰める男の瞳に、黙ってカイは頷いた。
 瞬間、ふわりと両手で抱き上げられて、あっという間にベッドへと運ばれてしまう。
「……抱くぜ? カイ」
 その言葉に全身が歓喜で震え、黙ってカイは瞳を閉じた。初めて交わす、くちづけ。
 軽く触れた唇に、僅かにタバコの香りがした。それは離れるたびに再度、どちらから
ともなく触れ合う。そうして、触れている時間が長くなるほど、淫らな音を立て始めた。
 男に誘われるようにカイは、恐る恐る舌に舌を絡めて唾液をすする。
「ん、んっ、ふあ……おじ様、凄い……やだ、私もう、さっきしたばかりなのに」
「これが大人のキスだ、カイ。いいから任せな……とびきりの女にしてやる」
 言われるままに身を委ねて、カイは無心に男の唇を吸った。
 まるで魔法の様に、そんなカイの細い腰を抱いたまま……男は片手でするすると器用に、
あっという間に神官の服を脱がしてしまう。カイはもう、下着をつけていなかった。
「綺麗だぜ、カイ……」
「恥ずかしいです、おじ様……私だけなんて」
 男は唇を離すと、全裸のカイをまじまじと見下ろし、優しい言葉で撫でてゆく。
 カイはただ、恥ずかしさに火がついたような顔を、手で覆いながらも……潤んだ瞳で
指の間から、服を脱ぎ出す男の姿に魅入った。
 傷だらけの逞しい、筋肉の鎧を纏った肉体が露になる。
 改めてカイは、生まれたままの姿で男の胸に飛び込んだ。
「私、悪い女……神官なのに、妻子あるおじ様に。でも、好きなんです。だから……」
「忘れちまえよ、カイ。何もかも忘れて、今はただの女に……俺がしてやる」
 そういい強く抱き締められれば、カイは腹部に押し当てられる熱い肉柱を感じた。
 そっと手を伸べ触れてみる……固く充血した強張りは、その先端が既に濡れていた。
「おじ様、私また……お口で、したいです。おじ様に、満たされたい」
 あぐらをかいて腰を下ろす男の、その股間に隆々と雄の象徴が漲る。以前も見たが、
改めて男女の仲になろうとしている今……何よりも愛しく感じて、カイは顔を埋めた。
口いっぱいに頬張り、喉の奥まで飲み込み、戻しては舌を使って敏感な部分を攻める。
「うっ、上手くなった」
「ずっと、おじ様のことを思って……一人で。あと、とある縁で、女の子のを……」
 以前に神殿を訪れた、両性具有の少女を思い出す。愛する男の、息子の仲間。彼女は
太く逞しい男根を、その可憐な姿に似合わぬ立派な逸物をぶら下げていたが。カイには
今頬張るものが、何よりも一番に思えた。野性的な味と匂いが、劣情を激しく煽る。
「おじ様、気持ちいいですか? はふっ、ん、んふぅ……はっ、はぁ……んくっ」
「ああ、いいぜ……最高にいい女だ、カイ。ん、そろそろ……」
「ふぁい、おじさま。今日も私に、たっぷり飲ませて、下さ―」
 僅かに口を離しながらも、両手でしごいていたその瞬間。男は身震いと同時に、熱い
飛沫をカイの顔にぶちまけた。慌ててカイは口に含みなおして、最後の一滴まで遺さずに
吸い上げる。
 口の中を愛しい苦味と臭気が満たした。
 カイは射精が終るのを待って口を離すと、咥内の大量の白濁をうっとりと飲み下した。

38:サガ2秘所伝説G.O.D Act06 4/4
09/11/08 15:40:55 aINj+8L0
「いい子だ、カイ。全部飲んだな」
「はい、おじ様の、濃くて美味し……あっ」
 恍惚の表情で呆けていたカイは、不意に両の膝を手で包まれ、促されるまま股を開いた。
 露になるのは、やや毛深い茂みと……その奥で蜜に濡れる秘裂。未だ男を知らぬ綺麗な
クレパスが、新鉢を捧げる歓喜に震えていた。
「いいから後は楽にしてな……」
「は、はい……あっ! おじ様、駄目……私まだ、今日は沐浴も」
「風呂か? 俺だってもう何日も入っちゃいねぇよ。それによ」
 石鹸臭ぇ女にゃ、牝を感じねぇ……それだけ呟くや、男はカイの股間へと顔を埋めた。
 同時に痺れるような快楽がカイの背骨を貫く。
 男は太くささくれ立った指に、繊細な技を宿らせカイの秘所を愛撫する。同時に舌が、
優しく開かれた隙間へと侵入してきた。ピチャピチャと音を立てられる度に、カイは身を
ビクビクと震わせ指を噛む。
「ふぁぁっ、おっ、おじ様っ、そこっ、や、あっ、らめぇ……きっ、きたな、ひっ!」
「随分敏感だな、カイ。一人でずいぶんいじったんだろ? ええ? ほら、ここがよ」
 男の指が、キュムと陰核を摘んで、その包皮を脱がせ始める。カイは最近、熱心に一人
いじっていた肉芽を、憧れの男にもてあそばれて身悶えた。カイのクリトリスは今、固く
充血して勃起していた。
「そろそろいいか……カイ、痛かったら言えよ?」
「あ、は、はい……おじ様、その、優しく……して、ください」
 その格好は正常位という、ごく一般的な男女の交わりの形だったが。そんな事はうぶな
カイには解らぬ知識だった。ただ、好きな人の前に全てを晒して、耳まで真っ赤にして
股を開く。
 男は体重をかけぬようにベッドに左手をつき、ゆっくりと腰を沈めた。その猛る怒張を、
右手で握ってカイとの結合部へ導いていく。慣れた手つきに少しだけ、カイは嫉妬した。
 愛する男に今、純潔を捧げる……しかし、その男には妻子がいる。
 言い知れぬ背徳感に胸を焦がしていた瞬間、激痛にカイは身を仰け反らせた。
「っと、大丈夫か? カイ、まだ半分だけどよ……痛いか?」
「っ……かはっ、あ、ああ……う、うう、だっ、大丈夫、ですっ! こ、このまま」
「無理すんなよ、俺のはデケェ事で有名なんだ。良く言われる」
 誰に有名なのか、誰に言われるのか……今日は居ないが、以前連れていたモンスターの
相棒だろうか? それともやはり、故郷の妻だろうか?
「おじ様……手を」
「ん?」
「手を、握ってて、下さい。私、最後まで、おじ様と……ちゃんと、繋がりたいから」
「おう。それじゃ、行くぜ……」
 白磁のような細く小さな手に、逞しく日に焼けた手が重なる。そうしてカイは男と、
指と指を絡めあいながら、強く手を握り合う。こうして結び付きを強めれば、今だけでも
男を独占できそうな気がするから。
 男にとってカイが多くの誰かでも、自分にとって男は特別な一人。
 純潔を捧げて、生涯愛を胸に秘める、大事な大事な想い人。
 ずず、と己の体が男自身の形に開かれてゆくのが感じられる。痺れるような激痛と共に、
下腹部の圧迫感が増す。息を荒げながら、カイは握る手に力を込めた。
「奥まで、入ったぜ……カイ、苦しくないか?」
「だい、じょう、ぶ……大丈夫、です。それより、おじ様……動いて、下さい」
「いんや、痛いだろ? 変な汗かいてるじゃねぇか……ほら」
 そう言って男はカイの額に唇を寄せると、玉の汗を舐め取り、優しくキスをした。
「初めてなんてな、気持ちよくなんかねぇ……ただ痛いだけでよ」
「そっ、そんなことないです! 私、おじ様のこと、気持ちよく―」
「女の子は痛いだけさ。いいからもっとくっつけ……カイ。お前は今、俺の女だ」
「……はい」
 腹の奥に熱く脈打つ、異物が今挿入されている。そこより吹き出る精を受け入れ、子を
孕めたらどれだけ幸せだろうか? ふとカイはそう思い、それが締め付けとなって男へと
快楽をもたらす。出して……中へ、子種を注いで……思わず念じて、痛みも忘れ抱き付く。
 しかし男はただ、優しくカイを抱き締め……僅かに腰を浮かし抜くと、白く柔らかな
カイの腹部へと精をぶちまけた。鮮血に濡れた男根を見詰める、カイの視界が涙に滲んだ。

39:名無しさん@ピンキー
09/11/08 19:54:46 eKqqdCFI
>>34
毎度GJ!
大佐かっこいいな

40:名無しさん@ピンキー
09/11/08 20:25:59 fhcMnbbk
……エロサガずき……エロサガずき!
おとうさんは
またROMにもどらねばならん
こんどは、なにでヌきに? だと?
ふっ、サガ3 時空の覇者だ!
よし! イくか!

稚拙な物語に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
最終話だけエロが殆ど無くて申し訳ない……ごめんなさい。
それでは、皆様のサガLOVEにも良いハァハァが訪れますように!
シーユーアゲイン!

41:名無しさん@ピンキー
09/11/08 20:46:44 Cz7c1jVx
默默地感謝献給>>34先生 神坐泪目 称是我的老帰和榜祥 !
我的眼睛...轄区了...好刺眼...
我已経五体投地了...膜拝
>>34先生加油 !

42:名無しさん@ピンキー
09/11/08 21:05:13 4kXcgZo+
>>34-40
いつもながら乙です
続き楽しみにしていますので頑張って下さい!

43:名無しさん@ピンキー
09/11/08 22:53:52 8Bri2p2A
            __
         , ‐' ´   ``‐、           / ̄:三}
.      /,. -─‐- 、.   ヽ       /   ,.=j
  _,.:_'______ヽ、 .!     ./   _,ノ
   ``‐、 /⌒  ⌒\~ヽ. !   /{.  /
     /( ●)  (●)\冫   , '::::::::ヽ、/     そんなことよりスレ分割するお!
   /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ / :::::::::::::::/ __
   |     |r┬-|   _ ,‐'´::::::::::::::;/ (_ノ)‐-、
   \    `ー'´   /::::::::::::::::: ;∠.   ヽ_}  ゙ヽ
     `‐.r` "´  /:::::::::::::::::::ィ´  `ゝ  !、  /
     /       / :::::::::::::::: ; '´   /´\ /   r'\
.     i      ! ::::::::::::::/    | .!::::::::/ヽ、.._!ヽ. ヽ、
     {      {:::::::::::;:イ /   ∥i:::::::/:::::::::::::/  \
.      ヽ       ヽ,.ァ‐'´ /ヽ 二 ,/`ヽ、::::::::: /

44:名無しさん@ピンキー
09/11/08 23:13:02 LYkzIGfN
お前は黙れw

45:名無しさん@ピンキー
09/11/09 20:14:52 uROcZN3P
>>10ですが調子に乗ってもうひとつ投下させて頂きます
ユリアン×モニカの青姦を覗き見するハリードとエレンの話
いろんな意味でバカ度が増してます
清純なモニカ様が好きな方はすみません

46:名無しさん@ピンキー
09/11/09 20:16:03 uROcZN3P
下弦の月が、東の空の中腹に浮かんでいる。
よく晴れた夜空の下、夜営の側を流れる小川で手を洗うエレン。
「はぁ…野宿のときの憚りはいつまでたっても慣れないわね…」
暗くて、危なくて。もし途中で野盗やモンスターに襲われたら…と思うと、いろいろな意味でぞっとする。
綺麗になった手をぷらぷらと振って水気を落としていると、微かな声が聞こえた。
「誰…?モンスター?」
それは後ろの森の中から聞こえてくるようだ。木々に反響して幾重にもエコーがかかり、不気味極まりない。
よく聞くとその声は、聞き慣れたモニカ姫の声。しかも悲鳴のような、言葉にならぬ声――
「モニカ様の身に何か…!?大変!!」
夜着の端で乱暴に手を拭い、エレンは森の中へと一直線に駆け出した。

自分の耳を頼りに森を進んでいくと、程なくしてハリードの姿があった。
木の陰に隠れて気配を殺し、声のする方を一心に伺っている。
「ちょっとハリ…、!!」
呼びかけようとしたとたん、分身剣のような素早さで背後に回られ、手で口を塞がれた。
「静かにしろ…」
耳元で囁くハリードの低い声にエレンは一抹の恐怖を覚え、黙ってうなずいた。
ハリードはエレンの従順な態度を一瞥して口を解放すると、彼女の肩を強く抱いて茂みへと連れ込んだ。
一体何事かとエレンが困惑する中、ハリードは茂みの向こうの開けた空間を親指で示す。
そこをそっと覗き込み……エレンは脱力した。
「あんっ!あ、はあっ!うん、ユリア、ユリアンっ…!ああっ…」
真っ最中のモニカとプリンセスガードの乱れた姿。
エレンはハリードの肩を叩いて呼びかけ、振り向いた彼の額にデコピンを見舞った。
(なに真剣に覗いてるのよ馬鹿!!)
(そう怒るな。いいからお前も見ててみろ。結構面白いぜ?)
人のナニを鑑賞して何が面白いんだか…とげんなりするエレン。
できれば今すぐテントに戻りたかったが、肩をハリードにがっちり掴まれているため動けない。
仕方なく、目の前で繰り広げられている肉弾戦に目を向ける。

モニカはほぼ全裸にブーツだけという姿で、薄黄色のマントがシーツの役割を果たしている。
ユリアンは彼女の上に覆い被さり、口で胸を、片手で下をまさぐっていた。
エレンのルーブ山地に比べるとモニカの胸は控えめで、仰向けになるとさながらロアーヌ平原サイズだが
先端の紅いピドナジュエルはつんと尖り、ユリアンが舌でジェントルタッチするだけでも抜群の感度を示す。
「あっ!あん!いい、そこ、気持ちいい、ユリアン…」
「綺麗な顔して、なんてスケベな体だろうな。ホラ、ここがこんなにメイルシュトロームだ」
モニカのアビスゲートはビートルジュースが溢れ出して大津波状態となっており、
ユリアンが指でそこを失礼剣するたび、ぐちゅ、ぐちゅと卑猥な音が森中に響き渡る。
「さては、フォルネウスをも上回る魔貴族が棲んでいるな?よし、俺の七星剣で退治してあげるよ」
両脚をカエル戦士のように広げ、あられもない姿でエイミングを待ちわびるモニカ。
ジャングルに隠された火術要塞が丸見えとなり、さらに奥ではアビスゲートが大きく口を開けて蠢く。
普段はおしとやかな姫が、一皮剥けば何とも大胆なものである。
モニカの痴態にユリアンもすっかり準備完了で、スターバーストした七星剣がビクビクと脈打つ。
「ええ、ユリアン…きて…真のアビスの力を見て……!!」
ユリアンは七星剣の切っ先を何度か火術要塞全体に塗りつけると、一思いに刀身をゲートに突き刺した。
「あ、あ…あああっ!ユリアンの七星剣…入ってきますわぁ!!」
「くっ、モニカ…!なんて手強い魔貴族だ!」
剣の切っ先がゲートの最奥部を斬りつけるたびに、モニカは激しくバードソングする。
「あんっ!あんっ!ユリアン…すごいっ!もっと…もっとジンギスカンしてぇ!」
しばらく正常位でダンシングソードを繰り返していた二人だが、やがてユリアンのモラルが低下したようで
前列交代して今度はモニカが優勢となる。
拙い腰使いながらもユリアンを気持ち良くしようと必死に牙龍舞していたモニカは
やがて自らの生命の大もとにジャストミートする術を覚え、ただ快楽を貪りセルフバーニングする。
「あはぁっ…ああ、はあんっ!いい、いいのぉ…中でライジングフレームしてるのぉ…っ!」
「はぁ…はぁ…すごいよモニカ。下乳丸出しのリリスよりいやらしいよ…!」
自らの上で悶えるモニカの姿に煽られ、ユリアンのモラルは急速に回復していった。


47:名無しさん@ピンキー
09/11/09 20:18:18 uROcZN3P
「後ろ…後ろ向いて」
「ん…あん…あ、ああっ」
モニカはユリアンに従い、繋がったままぐるりと腰を大回転させた。剣とゲート、両方にスクリュードライバーの快感が沸き起こる。
後ろ向きになったモニカをユリアンは押し倒して速攻交代し、再びマルチカウンターを仕掛ける。
「あっ、あっ!あんっ!いやあ…私…なんていやらしいの!こんな格好で男の人を求めてっ…まるでバーゲストみたい!!」
「そうだ!何がロアーヌ王女だ、このメスバーゲスト!!お前なんていのしし武者の下でブーブー鳴いてるのがお似合いじゃないかっ!!」
「ああぁユリアン!モニカはあなたのビューネイドッグですぅ!!一生あなたに従いますぅ!!」
快楽で頭がイドブレイクし始めたのか、互いの言動はもはや支離滅裂だ。
ユリアンは猛烈なファイアクラッカーでモニカを攻め立て、モニカもまたゲート内で超重力をかけユリアンの七星剣をきゅうきゅうと締め付ける。
「ああっ、はっ!…だめぇ!いく、いっちゃうっ!!」
「いけよ…俺のスターストリーム、そのアビスゲートで受け止めるんだっ!!」
「ひいぃっ!やあん、イクうっ!!あっ…あああああああああんっ!!」
全身をエアロビートさせながらスケアーボイスを上げ、モニカとユリアンは同時にギャラクシィした。
アビスゲート攻略。しかし祝福マーチが流れる余裕もなく、彼らは気絶するように眠りについた。

「あー、中に出しちゃって…知らない。あたし、知ーらない」
一部始終を見学させられていたエレンが、憔悴しきった顔で言った。
片やハリードは目を細め、息子を見守る父親の如く彼らのバトルを見届けていた。
「ねぇ、あんなとこであんな格好で寝たら、風邪引くどころの騒ぎじゃないわよ」
「そうだな…よしエレン、テントに戻って毛布を持ってきてやれ」
自分で行けばいいのに…という意見は押し込め、エレンは駆け足でテントへ向かい、数分経って一番厚い毛布を持ってきた。
「でもさ、普通に持っていったら気配で起きちゃうんじゃない」
「チッチッ。ここがトルネードの腕の見せ所だぜ」
そう言うとハリードは両手で毛布を広げ、一瞬で褐色の風と化した。
次の瞬間には彼は眠る二人の横に居り、乱雑に毛布を掛けてやると、また竜巻のように素早く立ち去る。
「バックスタッブの応用だ」
「これぞ技術の無駄遣いね」
見世物はもうおしまい。長く居残ってソウルサッカーにでも襲われたら大変なので、観客はさっさと帰ることにした。
(やばいわ…もしかして、染みてるかも)
さっき毛布を取りに行く途中に気づき、自分でも驚いた。
仲間の痴態を目の当たりにして知らず知らずの間に興奮し、中心がひどくぬかるんでいたことに。
「あっあのさぁ…」
「ん?」
「いや…やっぱり、あ、あれくらいの方が、いいの?」
普段あまりこういう話をしないエレンが、珍しく自分から話を振る。
ハリードはニヤリと笑い、背後からエレンを抱き締めた。
「何がだ?」
「え、だからっ!……あのくらい大げさに、その、よがった方が、いい?」
エレンが顔を赤らめて問う。体温の上がり始めた彼女の体を、ハリードは服の上からそっとまさぐり始めた。
骨ばった大きな手が腰元を撫で、脇腹をなぞり、豊かなルーブ山地の頂を指先でコリコリと転がす。
剥き出しの首筋には唇を這わせ、耳の裏側を舐める。
ボリューム満点の尻には、ブルクラッシュにベルセルクしたカムシーンが宛がわれる。
「んっ…やぁ……」
固く目を閉じていやいやと首を振り、エレンはため息交じりの喘ぎを漏らす。
欲望のままに感じてくれるのも良いが、こうして懸命に堪えながらも漏れる声というのもなかなか乙なもの。
「お前の恥らい方…可愛くて好きだぜ」
顔を真っ赤にしているエレンの頬に、ハリードはキスを落とした。
「それとも…あんな風に乱れ雪月花してくれるのか?今から…」
ハリードの手が下腹部を伝って茂みへ伸びようとしたが、エレンはそれをパリィする。
体を反転させてハリードと向き合い、膝を曲げ、猛ったカムシーンに自ら太腿を当てた。そして一言。
「短勁食らわせていい?」
比喩ではなく、本当に。ハリードがソウルフリーズしたのは言うまでもない。
そこで短勁など発動されたら、カムシーンが、そして生命の素が致命的なダメージを……
「わ、分かった…次の町まで待とう」
「よろしい」
共に旅をしながら、今宵全く違う結末を迎えた二組のカップル。
真南から照らす下弦の月だけが、その全てを知っているのだった。

おわり

48:名無しさん@ピンキー
09/11/10 00:46:08 0z7YQU5W
なんでこんなに面白いんだ

ファンになっちゃう

49:名無しさん@ピンキー
09/11/10 07:40:36 /0Wz7vsM
GJ!いいぞもっとやれ!
俺のアイスソードがカチコチです。

50:名無しさん@ピンキー
09/11/10 10:24:33 t7XJorvl
これもいきものの性か...

51:名無しさん@ピンキー
09/11/10 20:19:01 okfJ8DCg
GJ!
いいぞ!もっと血と汗と涙を流せ!

52:名無しさん@ピンキー
09/11/12 16:02:08 Fl7SklTB
アラケス乙


ネタと汗と精液を流せ…

53:名無しさん@ピンキー
09/11/12 16:23:29 LRNuPlFy
唾液と愛液と尿も流してくれ!

54:名無しさん@ピンキー
09/11/15 20:02:45 PivjlSmG
ほしゅ

55:名無しさん@ピンキー
09/11/17 01:42:28 Q0FcAprY
失礼剣とジンギスカンにクソフイタwww
タイミング絶妙すぐるwwww

56:名無しさん@ピンキー
09/11/17 01:46:09 /UeJkyML
久々に来てみたら、面白すぎ。
ここがこんなにメイルシュトロームってw

57:名無しさん@ピンキー
09/11/17 20:37:05 nsmRnw34
何度読んでも失礼剣のせいで腹がブルクラッシュw

58:名無しさん@ピンキー
09/11/18 07:50:25 zewg7Uuj
ねんがんの きせいかいじょを てにいれたぞ!

以下の能力をお持ちの方は、スルーをお願いいたします。
×アナル
×エウテル

59:サガ2秘所伝説G.O.D Act07 1/4
09/11/18 07:51:14 zewg7Uuj
 ロアンは途方に暮れていた。
 女心というものが全く解らない……乙女心というものがこれっぽっちも理解できない。
アーニャには嫌われていないと思っていたが、一緒に旅をして四六時中生活を共にすると
感じる……何か、壁がある。何かは知れぬが、それは確かに存在する。
 思えば、どうして危険な秘宝探しの旅に同行してくれたかも、未だに聞き出せていない。
 その一方で、積極的に一途な想いを注いでくる乙姫がいる。ロアンから想われなくても
構わないとさえ言い、ひたむきに身体を預けて全身で愛してくる。これも解らない。
「はあ、女の子は解らないことだらけだ……これもそう」
 手に持つ小さな光学ディスクを見詰め、ロアンは溜息を零した。
 みんながみんな、カリオペさんのような人ならいいのに……そうは思うものの、決して
ロアンはカリオペが単純な女性だとは思っていない。ただ、優しいと思うだけ。
 もう少しみんな、自分に優しくても……そんな惰弱な考えを振り払い、ロアンは一人で
ミューズの園から一歩を踏み出した。自分が知りうる限り、最も理解不能な女性の相手を
務める為に。
「こ、こんにちは~」
「アラ、メズラシイワネ。ナニシニキタノ?」
 ゲートをくぐった先は、無数のコードが乱舞する電子の果樹園。0と1の果実が実る中に、
機械仕掛けのミューズがアルカイックな笑みを灯していた。思わずロアンは気圧される。
「ヨウガアルナラ、コッチニキテ☆」
 彼女の名はエウテル……砂漠の町で縁あって助けた、ミューズの一人。
 彫りの深い顔立ちにエキセントリックな髪型、そしてロアンとは頭一つ以上違う長身。
それはロアンの知る女性達の誰にも似てないが、同じ位……いや、それ以上に美しかった。
ピタリと身体にフィットした着衣が、豊かな起伏を浮き立たせて目のやり場に困る位。
「あ、や、今日は、その……こ、これを……」
 腕組み僅かに身を反らして、泰然とエウテルは佇んでいる。ロアンはその前におずおず
歩み出ると、先ほどから手にもてあそぶ光学ディスクを差し出した。
 瞬間、美女が無邪気な笑みに顔を綻ばせる。
「コレハ……トラフィックパス。コレヲ、ワタシニ?」
「まあ、俺達が持ってても、しょうがないものですし。じゃ、じゃあ俺はこれで―」
 目をキラキラと輝かせて、エウテルはうっとりとディスクに見惚れている。その様子は、
どうやら喜んでいるようで。これ幸いと、ロアンは急いで踵を返した。
 何度ももう贈り物をしてるが……ロアンはこの、奇妙なミューズが苦手だった。
「ウレシイ☆ ジャアキョウモ、テキトウニオレイスルワ☆☆」
 咄嗟に逃げようとゲートに駆け出す、ロアンの足が地から離れた。満面の笑みが零れて、
エウテルは軽々とロアンを両手で抱き上げる。普段通りに。
「今日も、ですか……また、適当にですか……」
「イェス。イツモテキトウ、ワタシハイロイロスルノガスキナノ☆」
「勘弁して下さいよ、いつもいつも……贈り物の度に毎回じゃないですか」
「ダッテ、ウレシインダモノ」
 相手が女性だから、ロアンは強く抗うことができない。申し訳程度に身を捩ってみるが、
構わず(寧ろその反応を楽しむように)エウテルは口早に暗号めいた言葉を口ずさむ。
 数字の羅列が明滅して集束し、このエウテルの園特有のデザインを象り始める。それが
いつもいつもエウテルが使っているベットだと、もうロアンは身体で知っていた。
「キョウハ、ナニヲシテタノシモウカシラ☆」
「……とりあえず、降ろして下さい」
「イイワヨ」
「いえ、ベッドにじゃなくて……あのですね、エウテルさん。今日という今日は―」
 やっとのことでお姫様だっこから解放されたロアンは、ベッドの上で抗議の声をあげた。
 あげた、筈だったが……唇をやわらかな感触が塞いで言葉を吸い取る。
「ン、ンッ、フウ……ワタシノコト、キライ?」
「いえ、好きとか嫌いとか……そもそもあの、いつも助けて貰ってるお礼をですね」
「ソレヲイウナラ、ワタシモタスケテモラッタシ☆ マ、テキトウニタノシミマショ☆☆」
「いや、俺はそんな。これでも貞操観念は父さんに鍛えられて……ん、ぐぅ……ふぁ」
 自分で口にしてみて、なかなかに虚しい言葉だと思った瞬間……再度ロアンは言の葉を
キスに奪われる。舌はもう、喋る以外の行為で互いに温もりを伝え合っていた。

60:サガ2秘所伝説G.O.D Act07 2/4
09/11/18 07:51:50 zewg7Uuj
 いつ来ても、エウテルの園は落ち着かない……周囲を乱舞する数字や記号、電子音。
 何より、掴みどころの無い美貌が自分を玩具にするのが、たまらないとロアンは思った。
「フフ、テイソウカンネン? ロアン、ソンナノテキトウデイイジャナイ☆」
「よ、良くないですよっ! ……ホントは、良くないんです。ホントは」
 長身に圧し掛かられ、無理矢理に唇を奪われながら……まるで初夜の初心な乙女の様に、
ロアンは身を縮めて顔を赤らめる。しかしそれも、毎度のことだった。
「キョウハソウネ……ドウシヨウカシラ☆☆」
 たっぷりと唇と舌でロアンを味わい、やっと糸を引いて離れるや……ロアンの身を覆う
エウテルは、爛々と瞳を輝かせながらチロリと上唇を舐めた。まるで獲物を前にした獣だ。
とてもメカとは思えない、獣気と性欲にロアンは小さな溜息を一つ。
 しかし、気持ちいいのだからなんとも言えず、そんな自分が恨めしい。
「トリアエズ、ロアンモヌイデ」
 言うが早いか、エウテルの我侭なボディを包むスーツが四散する。それはまたたく間に、
解読不能な言語の集合体となって、周囲の空気に溶け消えた。
 余りにも白すぎる肌が露になり、ロアンは股間が固く充血する気配に身を捩る。
「アラ、ヌガナイノ? ソウネ……ロアンヲヌガスノモ、オモシロイカモ☆」
「ぬっ、脱ぎます! 自分で脱ぎますから……もう、何で毎度こうも」
 慌ててロアンは着衣を脱ぎ出した。既にもう、諦めはついていた。
 旅を助けてくれるミューズに、できるだけお礼をしていこう……それを言い出したのは、
あのアーニャだった。考えもせずに賛同したロアンだったが、それは単にアイテムを色々
工面して、贈り物をするだけに留まらなかったのだ。
 特にエウテルは。
「ンフ……マタチョット、タクマシクナッタ? オハダ、スベスベ」
 エウテルはロアンが贈り物をする度に、あの手この手でベッドに引きずりこんでくる。
 ある時は、自分を虐げて欲しいとムチを握らせ、犬のようにすり寄ってきた。
 またある時は、ネットで見たと言って、膝枕で耳掃除をしたりさせたり……
 一番酷かったのは「ソラレタイノ」と、股間の茂みを全てロアンに剃毛させたのだ。
 迷惑この上ないが、ミューズの機嫌を損ねてもいけない……ロアンは毎度ながら渋々、
エウテルに従い、その欲求を満たしてやった。つたないムチさばきに尻を真っ赤に腫らせ、
嬌声を張り上げ絶頂に達するエウテルは、若い少年の劣情を大いに刺激したもので。更に、
まるで年相応の男女の様に、エウテルの膝に頭を預けてまどろむ時間は夢のようだった。
 つるつるになったエウテルの秘所を前にした時など、我慢が出来なかった程だ。
 さて今日はと、ロアンが戦々恐々と見上げると……エウテルは楽しげに微笑んでいる。
「……キメタ。キョウハワタシガ、ロアンヲソッテアゲル」
「それは……お断りしますっ! 嫌ですよ、ぜっ、たいっ、にっ! 嫌ですっ!」
 いざ、アーニャと契る瞬間を、夢にまで見た交わりを迎えた時……自分が幼子の様に
つるつるだったらと思うと、ロアンは顔を真っ赤にして拒絶した。そうでなくても常に、
今のロアンには乙姫という人がいる……いつ、どこで、生まれたままの姿を親しい異性へ
見せるか解らないのだ。
 ロアンは必死に、それだけは勘弁して欲しいと訴えた。
「ソウ? オモシロソウナノニ……ソウネ、デモフツウハダメヨ」
「普通はダメって……俺的にはもう、この時点でダメなんですけど」
 しかしエウテルは、何やら閃いた様子でポンと手の平を叩く。御丁寧に頭上に、まるで
それがお約束であるかのように、電球を表示しながら。
「イイコトオモイツイタワ、ロアン。キョウノゴホウビ☆」
「……なんか、すんごい悪い予感しかしないんですけど」
「ソンナコトナイワ、キットスゴクキモチイイ……ソウゾウダケデ、ゾクゾクスル」
「は、はぁ……」
 エウテルの白い手が、ロアンの顔を両側から包む。赤く上気した頬を撫でてくる。
 そうして、ひやりと冷たい手がロアンを滑り落ちていった。頬から首筋を伝って降り、
華奢な肩を一撫でして胸へ……エスパー特有の紋様を指でなぞり、乳首を擽ってくる。
そうして最近割れてきた腹筋を、へそを経て……エウテルはロアン自身を軽く握った。
 そこはもう、体中から集った劣情の血潮で固く勃起していた。
「コレヲ、イレテチョウダイ……ワタシノナカニ」
 今日は普通じゃないかと、ロアンはほっとしたが……それは間違った認識だった。

61:サガ2秘所伝説G.O.D Act07 3/4
09/11/18 07:52:26 zewg7Uuj
「ふあぅ! エ、エウテルさん……そんな、激し、いいっ!」
 ロアンは全神経が集束した股間に、絶え間ない刺激を感じて身悶え声を張り上げた。
 今、エウテルはロアンの屹立を口に含んで、喉の奥まで飲み込んでいる。それを戻し、
今度は舌先で先端を攻められれば、もうロアンは髪の毛を掻き毟りながら、押し寄せる
快楽に身震いする他ない。
 好きな人に近づけないまま、どんどん女に溺れてゆく……そんな不安すら、現実を前に
霞んでしまう。心に決めた人がいながら、ロアンは肉欲にあまりにも弱過ぎた。流される
ままに、乙姫に、エウテルに身体を開いてしまう。そして恐らく、今後誰にでも……
「フフ、キモチイイノネ☆ サキバシリ、コンナニ……」
 ロアンは込み上げる射精感と、それをせき止めるエウテルの手に息を荒くする。
 エウテルはしっかりとロアンのペニスの、その根元をきつく握り締めながら……舌で
丹念に先端を舐り、もう片方の手で交互に左右の睾丸を揉みしだいてくる。毎度ながら
妙技にされるがままのロアン。
「イロイロカンガエタノヨ? タトエバ……ワタシノマエデ、ハイセツシテホシイトカ」
 言葉を紡ぐ合間にも、エウテルは舌を休めずロアンの先端を突っ突いてくる。
「ホカニハソウネ、コレカラスルノト、ギャクモカンガエタノ。ショジョモホシイシ☆」
 特有の電子音声にも熱が篭って、それが舌使いに直結する。ロアンは今、脱ぎ捨てた
陰茎の包皮を、丹念にねぶられ……甘噛みされて達しそうになる。
 しかし、出口を求めて押し寄せる白濁の波は今、エウテルの手にせき止められていた。
「ソロソロイイワネ……サ、ロアン? イレテ……キョウハ、ココ、ココニイレテ」
 不意に股間を蹂躙する、容赦のない愛撫がやんだ。口元の涎をぬぐいながらロアンは、
楽しそうに尻を向けるエウテルをぼんやりと見やる。ボリュームのある安産型の、綺麗な
桃尻だった。
 仰向けにやや上体を起こしたロアンの上で、ぐいとエウテルは尻をロアンに近づけた。
 同時に両手を伸べ、自分の尻の谷間を左右に押し開く。
「キョウハココニイレテ……コンナノ、ハジメテ。ゾクゾクシチャウ☆☆」
「えっ……? エ、エウテルさん、それって」
「ソ、オシリニ……アナルニイレテ。ダイジョウブ、ナカハキレイヨ」
「あ、いや、その……そゆ問題じゃないんですけど。えー、お尻って、うーん」
 それは、知識としてならロアンも知ってはいる。肛門性交を好む性愛があるとも。
 だが、いざ目の前にしてみると、未だに純なロアンは躊躇われた。思えば今までは、
比較的ノーマルな男女の交わりしかしたことがない……それも、数える程、一人としか。
 乙姫とは互いに純潔を捧げあった、あれはれっきとした男女の交わりだった。
 その次は……何度かの自慰の後、砂漠の町で苛烈な愛され方をしたが。
 それでも、エウテルが要求するような、退廃的で背徳感に溢れた交わりではなかった。
「……イヤナノ? イヤナラ、イイワ。ベツニ、テキトウニカンガエタダケダシ」
「嫌って訳じゃ……掘られたり剃られたりよりは。あ、いや! そゆ意味じゃなくて!」
 一瞬、エウテルがつまらなそうな、その中に寂しさを隠したような横顔を見せた。
 ロアンはその時、父親の教えを思い出した……男たるもの、女を泣かせてはいけない。
 頬を伝う涙が見えずとも、それを察するのが男だとも。
「あっ、あの……それじゃ、えと……挿れる挿れないは別にして、ですね」
「ウン」
「エ、エウテルさんは、今日はその、おっ、おお、お……お尻、して欲しいんですよね」
「ソウヨ☆ デモ、ロアンガイヤナライイ。ワタシ、ロアントイロイロタノシミタイダケ」
 しなやかな肢体を僅かに震わせ、エウテルがゆっくりとロアンから離れてゆく。
 気付けばロアンは、エウテルの下から這い出ると……その背を抱き締めていた。
「え、えと、その、いつも助けて貰ってるし……そんな、寂しい顔されちゃうと」
「サビシイ? ワタシガ? ソンナコトナイワ、イツモテキトウダモノ」
 そう言うエウテルの背に、頬擦りしながらロアンは尻まで降りてゆく。四つん這いの
エウテルの、その左右の尻に交互にくちづけて、両手で柔らかな肉の感触を揉む。
 とてもメカとは思えない肉感が、食い込む指から伝わり、股間に直結した。
「と、とりあえずですね……ええと、自分もよく解らないんですけど」
「ウン、シッテル。ロアンハマダ、ドウテイソツギョウシタバッカリダッテ」
「……そゆこと、いちいち覚えないで貰えますか」
 ロアンは文句を言いながらも、エウテルの尻の谷間へと顔を埋めていった。

62:サガ2秘所伝説G.O.D Act07 4/4
09/11/18 07:53:04 zewg7Uuj
 本質的にメカだからだろうか? いわゆる生物的な匂いを感じない。
 感じないのに今、ロアンの雄はエウテルの牝を感じて痛い程に勃起している。
 それが本来、汚れた排泄孔であるという背徳感が、より一層ロアンを昂ぶらせた。
「エウテルさん……ここ、綺麗です」
 エウテルの菊門は、桜色できつく窄まっていた。
 まるでそれが自然であるかのように、ロアンは舌を突き出し、シワを一つ一つ丁寧に
舐め取ってゆく。味覚を感じる筈の舌は今、ロアンにとって敏感な性感帯だった。
 本来汚らしい、他者に秘めるべき場所を舐めている……そんな自分に興奮を覚える。
「オゥ、オッ、オオ……ロアン、ジョウズヨ……モット、モットシテ」
 尻を高々と突き上げる、エウテルの秘所に愛蜜が満ちてくる。そんな所はいつも通り、
人間と寸分違わぬのだとロアンは再確認しながら……今日はあえて、放置する。
 濡れそぼる秘裂の、そのヒダも露な無毛の恥丘を無視して、肛虐に舌を這わせる。
 気付けばロアンは、夢中でエウテルの肛門を口で犯していた。ヒクヒクと快楽に震える
窄まりは、括約筋の力で固く閉ざされているが……舌先を突き立てると、自然と弛緩して
直腸へとロアンを受け入れる。
 舌を絞られるような法悦に、鼻息を荒くしてロアンは尻を揉みつつ舌を挿し入れた。
「アア……スゴ、スゴイ……」
「ふはっ、ふっ、ふう……んふ、とろけてきた……指、挿れてみますね」
「ンホォ! オ、オオッ☆☆ オァ……」
「あ……エウテルさん、凄い締め付けです。指でこんな……俺の、挿いるかな」
 全身に汗をかいて、エウテルははばからず快楽を叫びながらシーツをかきむしる。
 ロアンはただ、まるで熱病に侵されたように、無心に彼女の肛門を愛撫した。
 エウテルの汗とロアンの唾液と、そして中から染み出す淫らな腸液とで、菊座はもう、
エウテルの呼吸に合わせて開閉を繰り返している。ロアンの指は簡単に、第二関節まで
飲み込まれて、キュウと固く締め上げられた。
 それを名残惜しそうに抜くと、再び排泄孔は固く閉ざされる。
「じゃ、じゃあ……エウテルさん、いいんですね?」
「イイワヨ……フフ、サイコウ☆ ゼンギナンテイラナカッタノニ……ロアン、イイコ」
 ロアンは起き上がると、腰の高さを合わせて己の強張りを握り締める。そうして先端を、
閉ざされた菊門へと押し当てる。先走る粘液と雑多な体液で、ぬめって滑り、粘膜同士が
快楽を奏でる。その度に二人は、声をあげて離れ、また挿入を試みる。
 そうして何度も触れ合った後……ロアンは恐る恐る、自分の愚息を挿し入れた。
「あ、あっ……は、挿りました。キ、キツ……」
「イイワヨ……スゴイ、コジアケラレチャウ……ワタシ、サカレチャウ」
 メリリッ、と音が聞こえそうだった。
 サイズ的にはロアンは、同級生達と比べると標準的だったが。それは本来、排泄物が
通過して排出される、直腸へと侵入するには太過ぎた。
 しかし今、少しずつ、ゆっくりと……ロアンの形にエルテルが広がってゆく。
 ロアンはもう、細いエウテルの柳腰をしっかりと両手で押さえつけ、静かに腰を前へ
突き出していった。痛い程の締め付けが徐々に、自分の怒張を根元へと這い上がってゆく。
「ぜっ、全部……根元まで、挿りました。エウテルさん、いっ、痛くないですか?」
「オゥ……スゴイワ、イイ……ツギハヌイテ、ソウ、ユックリ……ソシテマタ、ツイテ」
 言われるままにロアンは、ゆっくりと腰を引く。自分をくわえ込む淫らな排泄孔は今、
大きくめくれているが……再度腰を突き出せば、先程よりスムーズに飲み込んでくれる。
 ぎこちない挿抜はやがて、熱を帯びて加速していった。
「ああ、いけない……でもっ、すご……ああっ! エウテルさんっ!」
「イイワヨ☆ モット、モットヨ☆☆ ハゲシクエグッテ……ソウ、モット!」
 肉と肉とがぶつかりあう。
 その狭間に汗が飛び散る。
 ロアンは既にもう、理性が飛んで一匹の獣になっていた。ただ愚直に、性欲の赴くまま、
若い劣情を発散すべく腰を振る。エウテルもまた、艶かしい痴態をくねらせて、本来は
メカゆえに使われない場所に異性を感じて歓喜した。
「う、うあああっ! エエ、エッ、エウテルさん……俺っ、俺もうっ!」
 ロアンは想い人も、想ってくれる人も忘れ……ただ肉の感触に直腸射精して果てた。
 結局ロアンはこの後も、訪れる度にエウテルに奇天烈な性愛の交わりを求められて……
その全てに、嫌々という顔をしながら、身体は喜んで奉仕してしまうのだった。

63:名無しさん@ピンキー
09/11/18 14:01:25 ycbIUNdn
エウテルが性癖持ちとは...
修正パッチを...やっぱいいや
職人さんGJ!

64:sage
09/11/18 22:58:28 YnR/VqEz
失礼しますすすすす

現在ちまちまとロマサガ3でレオカタ描いてるんですが…
レオタンの二人称をイマイチ決めあぐねております。

・現在は伯爵だし「そなた」使ってます
 ただレオタンのキャラは割とフランクだった気がするので堅すぎかなと思ってます
・ゲームだと「君」だった気が(「君たちも聖杯を~云々」)
・「貴方」「貴女」はちょっとカルいなあと思ってます

よろしければ、みなさんのイメージを聞かせていただけないでしょうか?
そのほうが雰囲気出ると思うので…


65:64
09/11/18 23:00:10 YnR/VqEz
ぶっ
慣れない書き込みはするもんじゃないですね…アホ丸出しや…

66:名無しさん@ピンキー
09/11/19 01:09:15 Uo+JHF/a
>>58-62
乙!

67:名無しさん@ピンキー
09/11/19 01:30:43 f6stoh3/
>>64
「お前」とかどうでしょう?
モニカだったら「あなた」でもいいかもしれませんがカタリナだったらもう少し上から目線になるかなと
参考になれば…
ロマサガ3好きなので楽しみにしてます~

68:名無しさん@ピンキー
09/11/19 07:20:55 XjJwWMU9
>>64
ミカエルなどには「貴公」、ユリアンなどには「お前」がどうかな?
ゲーム本編はどうだったかな…手元にあれば調べられるんだけども。
うーん、あんまし力になれなくてスマン。

69:名無しさん@ピンキー
09/11/19 15:52:03 DCUXrH1D
>>64-65


70:名無しさん@ピンキー
09/11/19 23:13:05 F3VV92ye
>>69
突っ込んだら負けかなと思ってる

伯爵→カタリナならあなたでいけそうな気がする
迷ったらもう「うぬ」でいいじゃない

71:64
09/11/20 00:09:40 lmEkzN3F
>>67
>>68
あざーす!あざーす!マジ嬉しい。
正直書き込みした時点では対カタリナしか考えてなかったので、相手の立場によって
いろいろ考えてみるという発想がありませんでした………

ミカエルモニカレベルとユリアンレベルの間(ミカエル寄り)くらいで考えてみます!
ホント感謝!

72:64
09/11/20 00:10:06 lmEkzN3F
>>67
>>68
あざーす!あざーす!マジ嬉しい。
正直書き込みした時点では対カタリナしか考えてなかったので、相手の立場によって
いろいろ考えてみるという発想がありませんでした………

ミカエルモニカレベルとユリアンレベルの間(ミカエル寄り)くらいで考えてみます!
ホント感謝!

73:名無しさん@ピンキー
09/11/20 09:41:40 Jw4f6jQT
>>71-72

74:64
09/11/21 14:00:57 ZBZBzuGp
ひえええええええええええ
携帯こわい。マジごめんなさい。全裸で吸われてくる。

75:レオニード
09/11/21 23:20:51 UskiYHX2
>>74
おろか者が。

76:サガ2秘所伝説G.O.D Act08 1/4
09/11/22 16:32:16 jJWXkPQG
投下させて戴きます、以下の能力をお持ちの方はご注意下さいませ。
×アッー!
×男の娘
×欝展開
○リン

この後仲間と合流したら…山の神先生相手に、サイコブラストを覚える仕事がはじまるお(笑)

77:サガ2秘所伝説G.O.D Act08 1/4
09/11/22 16:32:58 jJWXkPQG
 また、あの夢を見てる……悪夢を。
 サーシャは今、暗い闇の中で、小さな姉と一緒に手を繋いでいた。
『おねえちゃん、はやくなかにはいって。しーっ、ってしてないとだめだよ』
 これは、六つか七つか、八つか。まだ十になる前だったと思う。サーシャは決まって、
いつも姉をクローゼットの奥に隠れさせた。そうして、あの男から守ったのだ。
『アーニャ、おいでアーニャ……呪われた子。おいで……』
 あの男の声が近付くと、幼いサーシャはクローゼットの扉を閉める。そうして姉を背に、
唇を硬く結んで立ちはだかった。あの男がその前に、ぬらりと現れる。
『さあアーニャ、今日も父さんが清めてあげよう。お前は呪われているんだよ』
 男は屈むと、サーシャの小さな顎を片手で掴む。もう片方の手は既に、背後へと回って
尻を撫で回していた。無骨な指がやがて、下着の中へと入り……尻の谷間を行き来した後、
中心に窄まる汚れた排泄孔を刺激してくる。
 おぞましい感覚が蘇り、サーシャは夢の中で深紅の瞳を大きく見開き、戦慄に震えた。
 父親は酒びたりで、酔うと必ずアーニャを求めた。両性の入り混じる異形の娘の肉体を。
呪いを清めると言っては求め、その都度サーシャは変わりに身体を差し出した。幼くして
サーシャは実の父に肛虐の限りをつくされていた。
『ハァハァ、ヒック! アーニャ……今日も、父さんと寝ようね。清めなければ……』
 父親が唇を重ねてくる。酷い口臭に酒気が入り混じり、ねっとり不快な舌がサーシャの
咥内へと侵入してくる。そうして舌に絡み付いて吸ってくる。その間も父の手は、衣服を
脱がし始めていた。
 背後に姉の、守るべき人の存在を感じながら。サーシャは夢で何度も犯されるのだ。
 このキスはそのはじまり……いつもの、眼を背けられぬ暗い過去。サーシャはしかし、
自分の唇に重なる質感が、柔らかく湿った温もりへと変化してゆくのを感じた。同時に、
意識が徐々に鮮明になり、霞む視界に醜い父親が消えて行く。
 ―覚醒。気付けばサーシャは、うっすらと瞳を開いていた。何かを呟こうとした、
その口は誰かの唇に塞がれている。顔を覆う表情は真剣に、長い睫毛を揺らしていた。
「あっ、良かった……息を吹き返した。大丈夫ですか?」
 見知らぬ少女の顔が、少し離れて問い駆けて来る。同時につままれていた鼻から、白い
小さな手が離れた。混濁とする意識のサーシャは、次の瞬間には込み上げる嘔吐感に
水を吐く。
「溺れてたのを見つけたんです。覚えてませんか? わたし、夢中で飛び込んで」
 背を摩ってくれる少女も、びっしょりと水に濡れていた。その背後では赤々と焚き火が
燃えている。サーシャは口元を拭うと、落ち着いて記憶の糸を手繰り寄せた。
 確か、この世界の新しき神アポロンに会って、秘宝を貰って。更に秘宝の情報を聞き、
四人で山の神を目指して洞窟へ……それから? そう、それから……
「そうだ、僕は足を滑らせて、急流に落っこちたんだ。それで」
 ロアンやJ+、何より姉の声が耳に残っている。他の三人とははぐれてしまったようだ。
 サーシャはずぶ濡れの我が身に震えて、己の肩を抱く。
「兎に角っ、火をおこしたので服を乾かしましょうっ! 風邪をひいてしまいます!」
 寒いのは冷水に流され濡れたからではない……悪夢の残滓が、胸中に澱んでいる。
 しかしそんなことはお構いなしで、目の前の少女は大きなスリットのチャイナドレスを
脱ぎ出した。慌てるサーシャはしかし、自分が女として生きてきたことを思い出す。
 目の前の少女は確実に、自分を同性だと思っているらしかった。
「あなたも脱いでください、ええと……」
「僕は、サーシャ。助けてくれてありがとう。君は?」
「わたしはリンっていいます。さあ」
「あ、ちょ、ちょっと待っ……リン? 君があの?」
 名乗った少女の名前に、サーシャは聞き覚えがあった。山のふもとの町で、ある婦人が
娘を心配していた……山の神の洞窟に、ポーションを取りに言った我が子を。その名前が
確かリン。つまり、今目の前で下着姿になった娘のことだろう。
 年の頃は同世代か、少し幼いか……そんなことを考えていると、リンの手が伸びてきて
サーシャはうろたえ焦りながら身を捩った。
「あの? ああ、母さんったらまた心配してるんだ。大丈夫なのに……さ、脱いで」
「ま、待って、脱ぐ、脱ぐから見な……見ないでぇぇぇっ!」
 サーシャはシャツを脱がされ、さらにホットパンツに手を掛けられ絶叫した。

78:サガ2秘所伝説G.O.D Act08 2/4
09/11/22 16:33:33 jJWXkPQG
「え……あ、あれ? あの、サーシャさん……これ」
 目の前で脱がしたてのホットパンツを手に、リンが硬直している。
 当然だ……しましまのパンツは、股間がささやかに膨らんでいたから。
「え、ええと、まあ、僕は……」
「やっ、やだっ! お、おおおお、おっ、男の子なんですかっ!?」
 瞬間、リンは顔を真っ赤にして飛び退いた。その幼くもしなやかな半裸が、揺れる炎に
映し出される。まだまだ少女の、青い果実が驚きに震えていた。見上げるサーシャはつい、
初めて姉以外に見る異性の肌に、顔が火照るのを感じる。
 リンはしかし羞恥心を爆発させ、手にしたホットパンツで顔を覆った。
「ううう、うっ、嘘っ! やだ、どうしよ……わわわ、わたしったら」
「あ、いや、僕こそごめん。ちょっと事情があって、女の子として生きてるんだ」
 自嘲の笑みに顔を歪めて、サーシャは立ち上がった。パンツ一枚の身で、とりあえずは
手で股間を覆う。そこへと血液が集まり始めてるのを感じた。
「……でも、男の子なんですよね」
「うん。それより、その……ズボン、返してよ」
「えっ? あ、あああっ! わわ、わたしったら……ごごご、ごめんなさいっ!」
 リンは慌てて、手にしたサーシャの着衣から顔を離した。
 気まずい沈黙に、サーシャは溜息を一つ。リンの反応も当然だった……つまり、自分は
普通の人間ではない。身も、心も。歪んだ父親の性愛が、少年を捻じ曲げていた。
 だが、リンの戸惑いはなにも、サーシャの女装そのものが原因ではなかった。
「あっ、あの……サーシャさん、ええと。その、さっき……」
 リンはもじもじと、サーシャのホットパンツを両手でもみくちゃにしながら、俯きつつ
何かを伝えてこようとする。その真っ赤な顔は、まだあどけなさが滲んでいた。
「んと、その……さっき、わたし、サーシャさんと、と、とっ……ふぇ、くしゅん!」
「……兎に角、火の方へ行こう。君の服も乾かさなきゃ。それと……少し、隠してよ」
 サーシャに言われて、初めてリンは下着姿の自分を両手で覆い、逃げるように焚き火へ
駆けてゆく。彼女が落とした自分の着衣を拾って、サーシャも後に続いた。
 焚き火を挟んで、互いに服を乾かしながら座って対峙……再び、重苦しい静寂。
 バチバチと枯れ木の燃える音だけが響く中、口火を切ったのはリンだった。その大きな
瞳を潤ませ、しかし強い光を灯してサーシャを見詰めてくる。炎越しにその姿は、とても
愛らしいものに感じた。照り返しの揺れる白い肌が瑞々しい。
「あのっ! サーシャさん……その、さっき……わたし達、しましたよね」
「? ……ああ、ええと。うん、でも助かったよ。君が人工呼吸してくれなかったら」
「わたしっ、初めてだったんです! ……その、男の人と、初めて」
「えっと、それは……ゴメン」
 それを言うなら、サーシャも本当の異性と唇を重ねたのは初めてだった。
 姉と寸分違わぬ、精緻に飾られた顔を彩る桜色の唇。サーシャのそれは、二人の味しか
知らない。自分が守るべき姉と、殺したい程に憎い父と。
 改めてサーシャは、リンの感触を思い出す。懸命に命を吹き込んでくる、その蕾の様な
柔らかい唇を。その息遣いを。息を吹き返したその瞬間が脳裏に蘇ると同時に、初めて
サーシャは自分の雄を意識した。ずっと女として生きてきたが、サーシャは間違いなく、
一人の男……一匹の雄だった。
 それを訴えるように、どんどん下腹部が熱くなってゆく。
「あっ、謝らないでください。どんな時でも、困ってる人は助けなさいって。それに……」
 リンが立ち上がった。ぎゅっと拳を握って、上体を突き出してくる。
「教わったんです! ファーストキスは、大事な人に捧げろって!」
「……じゃあ、やっぱり謝らなきゃ。ゴメン、リン。見ての通り、僕は……」
 サーシャは焚き火に、リンに背を向けた。劣情をもよおしているという、後ろめたさ。
 リンは純情な少女だ。まるで姉のように。そう、姉のアーニャも異形の身体故、毎夜
肉欲に悩まされているが……ロアンの気持ちに応えたいと悩む、一人の乙女だった。
 そんな姉の純潔を守り、身を焦がす欲情を慰めるのが、サーシャの生きる理由。
 しかし今、初めてサーシャの男が姉以外の少女を前に滾っていた。
「……そっち、行っていいですか? サーシャさん」
「駄目、来ちゃ……駄目。服が乾くまで、僕に近付かないで……君はだって」
 サーシャのか細い声を遮り、リンが地を蹴った。

79:サガ2秘所伝説G.O.D Act08 3/4
09/11/22 16:34:07 jJWXkPQG
 不意にサーシャの背を炙る、焚き火の熱が遮られた。背後に降り立つリンの気配。
「わたし、教わったんです。初めては全部、大事な人に捧げろって」
「今時珍しい人だね……お父さんに?」
 父親という存在は、口に出すだけでサーシャにはおぞましい。己を抱く手に力が篭る。
「……そんな感じです。だから」
「だったら、さっきのはナシ。あれはただの人工呼吸、人命救助。誰にも言わないよ、僕」
「でもっ、わたしサーシャさんと……キス、しました」
「だからそれは―」
 背後から抱き締められた。背中に小さな膨らみが二つ押し当てられる。ビクリと一瞬、
サーシャは身を震わせた。恐る恐る肩越しに振り返れば……すぐ近くに、リンの真っ赤な
顔があった。じっと真っ直ぐ、見詰めてくる。
「サーシャさん、ひょっとして母さんから話を聞いて来たんじゃないですか?」
「え、あ、ああ……うん、でも君を助けるのはついでで、実は秘宝を」
 リンは強く、強く強くサーシャを抱き締めてくる。もう薄布一枚身に付けていない……
全裸なのだとサーシャは肌で感じた。たちまち股間のささやかな肉芽が硬く充血する。
「ついででも、助けに来てくれた……実はわたし、困ってたとこなんです。だから」
「ま、待ってリン。それは、確かに結果的には……」
 身体を預けてくるリンの、腕の中でサーシャは向き直った。理性が徐々に薄れてゆく。
「わたし、サーシャさんなら……あの人の教え、守りたいだけじゃなく」
「でも僕、その、女の人とは……普通の女の人とは初めてだから」
 サーシャには女性との体験がなかった。女性の様に犯された経験しかない。
 サーシャは淫らな開発済みのアナルを持ちながら、童貞だった。
「……サーシャさんっ! わたしが初めてじゃ、お嫌ですか? わたしは……」
「い、嫌だなんて……ただ、その」
 ―ああ、僕は男なんだ。サーシャは漠然とそう考えた。思考はそこで途切れた。
 目の前でリンが眼を閉じ顔を上げる。気付けばサーシャは吸い寄せられるように、
改めてリンとキスを交わしていた。先程の感触が蘇る。柔らかく、温かい。
 何度も離れては見詰めあい、また不器用に唇を重ねる。リンという存在がサーシャに
男であるという気持ちを蘇らせてくれる。男として求めてくれる、それが嬉しい。
「……サーシャさん。わたし、どうしたらいいですか?」
「えっ? ああ、うん……どうしよう、と、取りあえず……ええと」
 心底困って、サーシャはリンを抱き締めた。しがみ付くようにリンも、背中へと手を
まわしてサーシャを包んでくる。互いの体温が温かく、染み渡るように気持ちが満ちる。
 サーシャはしかし、本当にどうやって男女が交わるのかを知らなかった。
 まさか普段みたいに、尻を責めて欲しいなんて言えない。
「……あの、じゃあ……見てもいいですか? サーシャさんの……あそこ」
「えっ……うん」
 リンはもう、耳まで真っ赤だ。そしてそれは多分、自分も同じなのだとサーシャは思う。
 僅かに腰を浮かして、サーシャは最後の一枚を脱ぎ捨てた。勃起して尚、先端まで全て
包皮でくるまれた、小さなペニスが姿を現す。リンは一際眼を見開いて息を飲んだ。
「これが、男の人の……カワイイです」
「ほ、ほんとは、お姉ちゃんのとか、もっとこう……」
「触って、いいですか? あっ、えと、その……わたしのも、触って」
 サーシャはリンを気遣い、地べたに座りなおして、自分の脚の上にリンを招いた。
 そうしてリンの華奢な肩を抱き、頬へと唇を寄せる。リンも恥ずかしそうにしながら、
そっとサーシャのペニスを握ってきた。ぎこちなさが、普段の姉の巧みな手練とは別の、
えもいわれぬ快楽をサーシャにもたらす。皮がクチュクチュと音を立てて擦れた。
 爆発しそうな鼓動の音を体内に聞きながら、サーシャもリンの股間に手を伸ばす。
「これが、本当の女の子……あ、濡れ、てる?」
「凄い、男の子って、凄いです。ビクンビクンしてる」
 サーシャは、姉よりも薄い下腹部の茂みへと、指で分け入っていった。その奥には、
綺麗な一筋の切れ込みがあるだけで、それをなぞれば蜜が滴る。リンは鼻から抜ける様な
声で喘ぎ、より一層熱心にサーシャ自身を握ってくる。
 二人は息を荒げながら時々唇を重ね、互いの性器を無心に愛撫し続ける。
 重なる二人の影が、炎に照らされ岩肌に揺れていた。

80:サガ2秘所伝説G.O.D Act08 4/4
09/11/22 16:34:41 jJWXkPQG
「あ、あの……サーシャさん、そろそろ」
「う、うん、でも」
 逡巡するサーシャから、リンは離れて立ち上がった。ほっそりとした裸体の白さが、
サーシャの視界を覆ってゆく。リンはそのまま腰を下ろして仰向けに寝そべると、大きく
股を開いた。恥ずかしいのか指を噛みながら、顔を背けつつ……横目で潤んだ視線の矢を
サーシャへと注いでくる。
 サーシャはその上に覆い被さると、リンの頬や首筋、乳房や腹部へとキスをしてゆく。
 そうして、始めて見る完全な、しかし幼い女性器へとくちづけた。
「ひあっ! やぁ……サーシャさん、そこ汚―ふぁ……こ、声が漏れちゃう」
「綺麗……これが、女の子。本当の……んっ、んん、ふっ……ここかな?」
 姉の秘所を思い出すが、サーシャには全く別の味に感じられた。何よりリンの性器には、
雄々しくそり立つ巨大なペニスはない。ただ、それがある筈の場所には、小さな陰核が
隠れていた。そこへと舌を這わせると、リンがぶるりと身震いする。
 サーシャは丹念に、女性器を構成する全てを舌と指で愛撫した。そうすることで一層、
自分の雄が昂ぶるのを感じる。股間は痛い程に充血して強張っていた。先走りが先端から
糸を引いて地面に滴る。
「ふう……い、いいのかな。リン、もう僕。でも……」
「はぁ、はぁ……サーシャさん、運命って信じますか?」
「運命?」
「わたし、ずっと言いつけ通り待ってたんです。運命の人……わたしを捧げる人を」
 それが自分なのかと無言で問えば、リンはほころぶような笑みで頷いてくる。
 意を決して、サーシャは己の劣等感を片手で握って、結合するべくリンに重なった。
 体重を掛けぬよう、地に片方の手を突く。気遣いが伝わり、リンが「大丈夫です」と
優しく微笑んだ。そうして両手で抱き締めてくるので、サーシャはリンに溺れてゆく。
「んと、これ、どうしたら……僕、ちゃんとできるだろうか。ええと、皮は……」
「サーシャさん、多分ここです。そう、そのまま……きてください」
 何度も互いの皮と粘膜が擦れ違う。その度に愉悦の声を上げつつ、二人は時間をかけて
結合の瞬間へと近付いていった。文字通り手に手を取って。
 そうしてついに、サーシャは己の芯がリンを左右に開いてゆく感触に悶える。
「んんっ! っ……うあっ! はぁ、はぁ……くぅ」
「だ、大丈夫? リン、痛い? よね? ゴメン、やっぱり―」
「やめないで、ください……サーシャさん、お願い。わたしのはじめてに、なって」
 破瓜の痛みに耐えながらも、リンは新鉢を捧げる喜びに微笑んだ。その目尻に大粒の
涙が浮かび、思わずサーシャは胸が締め付けられる。こんなにも可憐で純真な少女に、
自分が運命の人だと想われている。
 サーシャは今まで呪ってきた運命を、少しだけ信じる気になれた。
「じゃ、じゃあ……全部、挿れるよ。僕も、リンがはじめてで……う、うれしい」
 こんなにも粗末で小さなペニスでさえ、リンの肉路は狭すぎて。サーシャは慎重に、
ゆっくりと挿入してゆく。圧して締め付けてくるリンは、切なげに喘いで声を上げた。
「あっ、ああ……最後まで挿っ、あ、ああっ! だ、だめぇぇっ」
 根元までリンの中に埋めた、己の化身があえなく果てた。普段から挿入される側で、
何度も直腸で精を受け止めてきたが……初めて男性として女性と交わり、サーシャは
身震いとともに仰け反る。射精はとめどなく、断続的にリンの中で止まらない。
「熱い……サーシャさん、まだ出てる。これが、男の子の……」
 リンは恍惚の表情で、優しくサーシャを抱き寄せ胸に顔を埋める。どちらからともなく
身体を横にすれば、萎えたサーシャのペニスがするりと抜けた。続いて出血が内股を伝う。
「血が……リン、痛くない?」
「大丈夫、何だか嬉しくて……サーシャさん、わたしのこと」
「……ゴメン、好きになっちゃった。だってリンは、僕の初めての人だから」
「サーシャさん、もっと強く抱いて……わたしをサーシャさんで満たして」
 サーシャは男に、リンは女になった。二人は男女になって結ばれた。
 言い表せぬ多幸感に、サーシャは強くリンの華奢な身を抱き締める。リンもサーシャの
薄い胸に顔を埋めると、頬を寄せて見上げてくる。その瞳に光が星と瞬いていた。
 ―姉さんはきっと、ロアンとこうなりたいんだ。サーシャは漠然とだが、姉の想いを
理解した。そうして再び、リンと唇を重ね、より熱心に大人のキスを交わした。

81:名無しさん@ピンキー
09/11/25 00:17:58 486eBWGZ
>>76-80
毎度乙!

82:名無しさん@ピンキー
09/12/03 06:23:51 YH90eny7


83:名無しさん@ピンキー
09/12/06 16:36:55 1U+VTPe5
投下させていただきます、以下の能力をお持ちの方はお気をつけくださいませ。
×飲尿
×温泉
○アレイト

84:サガ2秘所伝説G.O.D Act09 1/4
09/12/06 16:37:30 1U+VTPe5
 ロアンは荒れていた。
 一人、港町のパブで最奥に陣取り、慣れぬ酒を浴びるように飲んでいる。そうやって
まるで、自分の中に溜まった怒りと悲しみを洗い流すかのように。
「おい坊主、子供がそんな飲み方するもんじゃねぇぜ」
「俺はもう、ひっく! 子供じゃ、ない……いいから、お酒くださいよ」
 パブのマスターは呆れながらも、大きなジョッキを置くと、やれやれとカウンターへ
帰ってゆく。その背を見送りロアンは、一気に半分ほどビールを己に流し込んだ。
 誰よりも慕い尊敬していた、父親に裏切られた。家に母を待たせて、仕事と言いながら
その実、他の女をかこっていたのだ。しかも、子供までもうけていた……異母兄妹。
 突然突き付けられた真実に、ロアンは大いに動揺し……次の瞬間には、激怒していた。
 脳裏を、一人故郷で待つ母の姿が過ぎった。
「クソッ、何が男らしくだ……父さん、何で。どうしてっ!」
 せめて何か、訳があるなら話して欲しかった。言い訳でも良かった。
 だがロアンの父は、何も言わずに立ち去ってしまった。
 その背を追ってロアンは飛び出した。止めるアーニャや、助け出したリンを置き去りに。
何かサーシャが言ってたような気がするが、それも耳に入らなかった。怒りに我を忘れ、
J+の制止も振り切り……彼は荒野に父の姿を求めて一日中さすらった。
 しかし追いつけず、かといって戻る気にもなれず、こうして酒に逃げている。
「こうなったら……全部の秘宝を集めて、あの男を見返してやる!」
 そう吐き捨てるや、再びロアンはジョッキを乾かした。その背に響く拍手。
「いい飲みっぷりじゃないかい、坊や。一つ、あたいにもおごってくれないかい?」
 振り向くとそこには、和装の着物をしどけなく着こなす、美人の姿があった。
 ロアンはマスターに、同じ物を二つ持ってくるよう叫ぶと、微笑を湛えた白い顔を、
ぼんやりと眺める。どこかで見覚えがあるような、ないような。
「どこかで、ひっく! お会い、しました、か……?」
「おや、忘れちまったのかい? あたいはずっと、覚えていたのにねえ」
 美人はアレイトと名乗ると、ロアンの隣の席に腰を下ろした。手にした異国の弦楽器を、
大事そうに傍らにそっと置く。不思議そうにロアンが首を傾げて記憶の糸を辿る間も、
アレイトは楽しそうにその横顔を眺めて頬杖をついた。
 やがてマスターが、これで最後だとジョッキを二つ持ってくる。
「じゃあ、再会に乾杯しようかねえ?」
「は、はあ……うーん、確かにどこかで……でも、ひっく!」
 アレイトのことが思い出せぬままに、ロアンは杯を交えて再びビールを飲む。流石に
酔いが回って、豊穣なるのどごしにも飽きがきていた。
「それにしても坊や、随分と荒れてるじゃないかい。ええ?」
「……ほっといてくださいよ」
「ふふ、若いねえ。どれ、その昂ぶりをあたいに……教えておくれ」
 小さく笑ってアレイトは、あっという間に自分の杯を空けてしまった。その細い身体の
どこへ注がれてゆくのか……たちまち大ジョッキが空になる。口元の泡を手の甲で拭って、
彼女はさらに、唖然とするロアンの手からもジョッキを奪う。
 彼女は、ロアンが口をつけていた部分をそっと指でなぞると、そこへ唇を寄せて一気に
飲み干してしまった。
「ふう、熱い……熱いねえ、坊や。あたいの中に入ってくる……坊やの息吹が」
 愉快そうに喉を鳴らして、アレイトは空になった二つのジョッキを寄せ、立ち上がるや
テーブルへ腰掛けた。すらりと長い脚を組み替えれば、脚線美が白くのぞく。
 そのまま彼女は、三味線を手に取り弾き始めた。パブの誰もが、その雅な音色へ向けて
振り返る。ロアンも鼓膜に浸透してくるメロディに、やっとのことで思い出した。
「あ、ああ! あの、色んな町で、ひっく! 旅の、芸人さん……」
「ふふ、やっと思い出したねえ。あたいも今丁度、この曲が完成したよ」
 坊やのお陰と笑って、ベベンとアレイトが三味線を鳴らす。
 気付けばロアンは、先程までのささくれだった心が自然と安らぐのを感じた。
「いい、音楽ですね……アレイトさん。ひっく!」
「ありがとよ、坊や。どれ、曲もできたし久しぶりに帰ろうかねえ」
 立ち上がったアレイトが、もう少し飲みたいとロアンに流し目を送ってくる。
 千鳥足で立ち上がると、ロアンは会計を済ませてアレイトと腕を組み店を出た。


85:サガ2秘所伝説G.O.D Act09 2/4
09/12/06 16:38:05 1U+VTPe5
 アレイトはミューズの一人だった。
 今、紅葉が舞い散る晩秋の中、ロアンはアレイトの園で周囲を見渡している。
「さて、準備はこんなもんでいいかねえ? おいで、坊や」
 やや酔いは覚めたものの、誘うアレイトを見れば頬が熱くなるのを感じる。
 あでやかな秋の夜空を見上げながら、ロアンはアレイトの力でどこからともなく現れた、
十畳敷きの畳へ上がった。既にもう、酒や肴がずらりと並んでいる。
「あの、アレイトさん……その、坊やっての、やめてくれませんか」
「おや、嫌いかい? ふふ、そうだねえ……」
 座布団の上にロアンが腰を下ろすと、膝の上に手を載せ、アレイトが身を寄せてきた。
「あたいと飲み比べして勝ったら、坊やはやめてあげようかね」
 そう言って徳利を差し出してくる。言われるままにロアンは、杯を手に取り酌を受けた。
 まるで清水のように、透明な酒をグイと一気に飲み干す。茶化すように隣のアレイトが
拍手をするので、ロアンはむきになって杯を押し付けた。アレイトはそれを受け取るや、
ロアンの酌を受ける。
 真っ赤な唇が器の淵にふれて、ロアンは先程の間接キスを思い出してしまった。
「おや、顔が赤いねえ。もう酔っ払っちまったのかい?」
「そ、そんなに寄りかからないでくださいよ……あ、ちょっと」
「ふふ、男の子だねえ……さ、いいからもっとお飲みよ。今夜は無礼講さね」
 あぐらをかいて座るロアンの、太股を両手で撫でながら、アレイとは身を預けてくる。
 どぎまぎしながらもロアンは、言われるままに返された杯に満たされた酒を覗き込む。
真っ赤になって酔っ払った自分が、揺れて杯の中に映っていた。目を瞑り、一気に飲む。
「いい飲みっぷりだねえ、坊や。ふう、あたいは暑くなってきちまったよ」
 不意に寄りかかるアレイトの弾力が離れて、ロアンの肩が寂しさを覚えた。何事かと
見上げれば、立ち上がったアレイトはおもむろに着物を脱ぎ出す。衣擦れの音に追われて、
慌ててロアンは背を向けた。
「ふう、いい夜……さ、坊や。もっとお飲みよ? どうしたんだい」
「アッ、アレイトさん!?」
「いいじゃないかい、暑いんだもの。坊やも脱げばどうだい?」
 背中に二つの丸みが当てられ、首を細い腕が包んでくる。耳元に息を吹き込まれて、
ロアンは一瞬で酔いが覚めた。このままでは、アレイトと間違いを犯してしまいそう……
しかし心のどこかで自棄な気持ちが、昂ぶる怒りのはけ口を求めていた。
「坊や、もう飲まないのかい? ほら、あたいが器になってやるから……お飲みよ」
 アレイトは既に全裸で、しかしそれを隠さずロアンの正面に回るや、膝の上に腰掛けた。
そして手にする徳利の酒を、自分の胸の谷間に注ぐ。きめ細かな白い肌が濡れて、飛沫を
弾けさせながらロアンの前に差し出される。
 気付けばロアンはアレイトを押し倒し、その肌を濡らす酒を舐め取っていた。
「ふふ、美味しいかい? いけるクチだねえ、坊やは」
 アレイトが楽しげに、自ら酒を浴び、ロアンは夢中でそれをすすった。鼻息を荒くして、
胸の谷間を流れてヘソへと注ぐ酒を、貪るように飲み下す。同時に手は程よい大きさの
胸の双丘を揉みしだいていた。
「いいねえ、がっついてて……若い子は好きだよ、あたいは。美味しいかい?」
「お、美味しいです。アレイトさん、もっと……もっと忘れさせて、ください」
 胸の谷間に顔を埋めて、泣くようにロアンはアレイトを求めた。その頬を優しく撫でて、
アレイトが僅かに身を起こす。そうして彼女は、股をぴたりと閉じた。
「坊や、とびきりの酒をご馳走してやるよ。飲み干して全部、忘れるといいさね」
 アレイトは最後の酒を、下腹部と太股の三角地帯へと注いでゆく。肉の器に満たされた
美酒へと、ロアンは夢中でくちづけた。そのまま溺れるように飲んでゆく。忽ち飲み干し、
それでもロアンの舌は酒を、アレイトの蜜を求めて蠢いた。
「おやおや、ふふ……可愛いねえ。坊や、もっと飲むかい?」
「もっと……もっ、と。アレイトさん、ん、んっ……ふっ、はぁ」
「上手いじゃないか、坊や。濡れちまうよ。それじゃあ……全部お飲みよ?」
 不意にアレイトが身震いするや、ロアンの顔面を飛沫が襲った。
「んっ!? あ、ああ……」
「さあ、お飲みよ坊や。たまらないねえ、こうして若い子と飲むのは」
 言われるままにロアンは、勢い良く溢れ出すアレイトの小水を飲み続けた。

86:サガ2秘所伝説G.O.D Act09 3/4
09/12/06 16:38:51 1U+VTPe5
 夢を、見ていた。
 父と母と、自分と……執事ロボとメイドロボ……J+と。
 家族の夢が覚めて、真夜中にロアンは目を覚ました。いつの間にか畳には布団がしかれ、
その中でロアンはアレイトと全裸で抱き合っていた。あのまま、抱いてしまったのだ。
 そして今、尿意を感じて目覚めれば……胸の中でアレイトが微笑み見上げていた。
「凄いじゃないか、坊や……若い子は激しくていいねえ」
「アッ、アレイトさん……その、もしかして、俺は」
「あたいを抱いたね。それも一度じゃない。怒りをぶちまけるように乱暴に……良かった」
「ああっ! またやってしまった……っと、それよりも。アレイトさん、トイレは……」
 ロアンはいよいよ、膀胱が限界を訴えてくるのを全身で感じていた。それを察したのか、
アレイトは布団をはねのけロアンから身を離すと……既に萎えたロアン自身を手にした。
「あっ、ちょっと……その、も、ももっ、漏れそうなんですけど」
「さっきのことは忘れちまったのかい? こんどはあたいに、飲ませておくれ」
 ロアンは咄嗟に、臥所を共にするまでの時間を思い出した。アレイトの身体を濡らす、
酒という酒をすすって舐め取り、更には黄金の飛沫を浴びて飲み干した。その後も二人は、
互いに口移しで酒を飲ませあいながら、布団の中へと沈んだのだった。
「さあ、我慢せずお出しよ……あたいは好きなんだよ、こういうのが」
「ちょっ、そんな……あ、ああ」
 アレイトがロアンのペニスを口に含んだ。そのまま舌を使われ、排尿を促すように、
睾丸を左右交互に手で揉まれる。いよいよ限界を感じて、ロアンは決壊した。
 柔らかく暖かなアレイトの口の中で、だらしなく粗相をしている……ロアンは顔を手で
覆って恥辱に耐えながらも、止まらない尿に興奮を覚えた。静かな夜に、アレイトが喉を
鳴らす音だが響く。
 飲んだ酒の分をたっぷり出し終えた時にはもう、ロアンは再び漲り猛っていた。
「ふう、沢山出したねえ……おや? 坊や、またこんなに硬くして……」
「そ、それは、だってアレイトさんが……」
 放した唇をチロリと舌で舐めながら、アレイトが硬く屹立したロアンの強張りを手で
しごいてくる。忽ち先走る粘液に濡れて、ニュルニュルとぬめりけが快楽を呼び込む。
 ロアンは恥ずかしさで顔を背けながらも、今度は射精感に苛まれた。
「いいんだよ、坊や……あたいもこれが、欲しくなってきちまった」
 アレイトは頬を上気させながら、ロアンの上に跨った。そうしてゆっくり、手に握る
ロアンを自らの中へ導き、腰を落とす。自然とロアンは、アレイトの細い腰に手を添えた。
「ほら、挿ってくよ坊や。どうなんだい? お言いよ」
「き、気持ち、いいです……温かくて、きつくて、あっ! し、締まるぅ」
「可愛い顔して、もう女の味をしめてるんだねえ。ほら、全部挿っちまったよ」
 ストンと腰を下ろして、アレイトは僅かに割れたロアンの腹筋に両手を突く。そうして
暫く、彼女は自分の中を貫く男の劣情を、じわじわと膣圧で締め上げてきた。
 もどかしい快楽が押し寄せ、ロアンは言葉にならない声を呻いた。
「解るかい、坊や……奥に当ってるよ。先っちょが子宮口に、んっ、ふふ……」
「あ、はい……んっ、はぁ! ア、アレイトさん、俺……う、動いても」
「いいんだよ、坊や。あたいに任せなよ。その胸の黒いもん、全部吐き出しちまいな」
 アレイトはゆっくりと腰を浮かせ、抜けそうになるロアンのカリ首が引っ掛かると、
再度深々と挿入する。そうしてロングストロークのピストン運動を繰り返しつつ、徐々に
その挿抜の感覚を狭めてゆく。気付けば二人は汗に濡れて、月夜の園に肉と肉がぶつかる
淫靡な音を奏でていた。
 ロアンはただ身を横たえて、自分の上で上下するアレイトを眺めていた。胸を揺らして
アレイトは、激しい腰使いでロアンを締め上げてくる。
「アッ、アレイトさん! 俺もう……」
「あたいも、いきそうだよ……今度は、一緒に、んんんっ!」
 二人は同時に達した。
 眉を潜めて愉悦に身震いする、アレイトの中でロアンは爆発した。酔いに任せて何度も
交わった後でも、若さゆえの劣情が白濁となって、大量にアレイトの中を満たしてゆく。
「はぁ、はぁ……あ、ああ、まだ出る。アレイトさんっ」
「立派だよ、坊や。噂以上さね……すっきりしたかい?」
 断続的な射精が終ると、ロアンは呆けた顔で頷き……そのまま眠りに落ちた。


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