【参号機】 新世紀エヴァンゲリオン 【パターン青!】at EROPARO
【参号機】 新世紀エヴァンゲリオン 【パターン青!】 - 暇つぶし2ch400:名無しさん@ピンキー
10/03/03 21:19:45 QDIW1D9N
>>397
どこ?


401:名無しさん@ピンキー
10/03/03 21:20:20 wOTsWBp8
汁とかじゃね
あとは自分で探せ

402:名無しさん@ピンキー
10/03/05 22:45:53 kwhcjWqX
なんかつまんなくなったなこのスレ

403:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/09 23:13:39 WiJjHo7P
お世話になっております、まとめサイト管理人です

本日、3/8まで投稿分をサイトにアップロードいたしました
新規収録分について、もしかしたら長すぎて一部キャリアの携帯では読み込めない場合があるかもしれませんので、週末にでも対策します
不完全な管理で申し訳ありません

以上取り急ぎ御連絡まで

404:名無しさん@ピンキー
10/03/09 23:21:05 YucbXApT
管理人さん乙
>>399
期待して待ってるぜ

なーに、貞本のおかげで待つには慣れっこだw

405:名無しさん@ピンキー
10/03/10 02:27:00 qUTuNXFt
>>403
アップロードお疲れ様でした。
新規収録分の修正箇所をメールフォームで送信いたしましたので、どうぞご確認ください。
宜しくお願いいたします。

406:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 02:56:11 s8nWh1j2
二人のアスカ中の人&管理人氏乙です
そして、疲れた体に睡魔に満たされた頭、寒さにかじかむ手と言う最悪な環境で投下作業開始w





シンジはふと足を止め、校舎の新館と旧館を繋ぐ渡り廊下から、窓の外に目を向けた。
あの破滅から復帰した世界に齎された四季。記録映像でしか知らなかった雪が街を覆っている。
そんな街々を見る度に、シンジは今の生活を得られた事に寒気を覚えてしまう。
アスカとの仲を一歩間違えていれば、いま自分とアスカは何処に居たのだろうと考えずには居られない。いや、生きていられたのだろうかとすら考えてしまう。
確かに今の生活は普通とは言えないが、しかしシンジはそれでも良いと思っているのだ。それが失われていたかも知れないと思うといたたまれなくなる。
アスカが執拗に自分という第三者との繋がりを求めるのも、幼く大切な時期にスポイルされた帰結なのだと考えるしかない。そこに愛情があるのかと聞かれれば、イエスと答えるのにシンジは戸惑うを得ない。
しかしシンジは、アスカに愛情を持っている。
愛しているかと訊かれれば愛していると答えるし、恋しているかと訊かれれば恋していると答えるだろう。しかし、アスカが自分に愛情を持っていると確信が有るのか、と訊かれれば、答えるのに躊躇するしかない。
アスカが依存しているだけなのだと思うか、と訊かれれば、多分そうなのだろうと、自身に自信を持てない彼は答えるだろう。それは三年経っても変わらない、シンジの根本的性格からだった。



407:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 02:57:12 s8nWh1j2

シンジが教室に戻ると丁度休み時間で、当番がストーブにペレットをくべたり、日直が黒板消しを頻りに黒板に滑らせているのが目に入った。
シンジの席は窓側の後列三番目で、座った彼に前席の生徒が振り返って「よぅ、今日はどこでサボって来たんだよ?」と訊いた。
それを軽くいなし、シンジは鞄から授業に使うノートパソコンを取り出した。
今頃、アスカも同じ様にはぐらかしているのだろうか。





学校を出てアスカと合流しようと、予てよりの待ち合わせ場所に向かう途中、シンジの携帯に着信があった。
携帯を開いてみれば、それはアスカからのメールだった。開封してみるとこう書いてあった。
『ちょっと用事が入ったから先に帰ってて。ハンバーグは約束どおりじゃなきゃお仕置きだかんね?』
文面を読んだシンジは、灰色の雲が垂れ込めた空を仰ぎ、盛大に溜め息を吐いた。気分屋の彼女が約束をすっぽかすのは珍しいことではないが、恋人という立場のシンジとしては、やれやれと嘆息せずにはいられなかったのだ。
だがそうは言っても、その猫のようなところが彼女の魅力であるのも、確かだった。


408:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 02:58:06 s8nWh1j2

仕方ないなと苦笑しながら、彼は歩を進め、スーパーマーケットのある繁華街の方へ向かった。


シンジが買い物を仕舞い、台所に立ってハンバーグのタネの空気を抜いているところに、ようやくアスカが帰宅した。ふと時計を見れば六時少し前だった。
寒さのためか心なし、頬が桃色に染まっている。
「ただいまぁ。」
「おかえり。」
シンジは次のタネを成形しながら、玄関でブーツを脱いでいるアスカに声を掛けた。
「うー、寒いわねホント。」
「夜からまた降るみたいだよ?」と帰ってからテレビで天気予報を見て天気を確認していたシンジが言った。
「え~。また雪んなか漕ぎながら行くのぉ?」
「うーん、そういうことになるかなぁ。」
「あ~あ。勘弁してほしいわねぇ冬将軍閣下には。」
「高校入るまではまだ楽しめたけどね。あ、お風呂入っちゃってよ。沸いてる筈だから。」
「おーけぃ。」


409:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 02:59:29 s8nWh1j2

外から来た服のままこたつに潜り込もうとしたアスカを見越したようなシンジの言葉で、アスカは素直に風呂場へ足を向けた。
「あ、嗽忘れないようにね?」
「わーってるわよ。」
脱衣所に入る音と嗽をする音を聴いてから、シンジはポトフの煮込み加減を見ようと、お玉に手を伸ばす。
女性らしくアスカは風呂が長く、シンジもそこをわきまえているから、こう言った日常を要領よくこなす。鼻唄混じりに、シンジはポトフのアクを丁寧に掬った。

焼き上げたハンバーグをサラダを盛った皿に装い、上にたっぷりの大根おろしを見映えよく乗せる。素人目には洋食屋のメニューの様にも見えるし、確かに素人にしては立派な出来栄えである。
シンジが皿を両手に持ち、食卓に運んでいる所へ、部屋着姿に着替えたアスカが風呂から上がってくる。髪はまとめ上げてバスタオルにくるみ、部屋着にはイエローの毛糸で編んだセーターを着ていた。
「お~いい匂いねぇ!」
瞳の形がハート形に見えてしまいそうなほど嬉しそうに、アスカは両手を合わせて体をくねらせた。
「メニューはね、ドイツ風のポトフとハンバーグとパンだよ。あとサラダ。」
「おードイツ風とは流石ね!」
早速二人は食卓に着き、手を合わせる。話しながらフォークを進め、空腹を満たしていく。ポトフのソーセージはわざわざドイツ食品を扱う店で買っただけはあり、驚くほどジューシーだ。



410:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 03:00:59 s8nWh1j2

食べ終わった食器を洗うのは二人で。最初は家事をシンジに任せっきりだったアスカも、今ではこのように肩を並べて家事をこなす事も多い。食器洗い器を買わないのも、こう言った触れ合いを大切にするからなのかも知れなかった。
食器を片付け終わって、アスカが鏡に向かって髪を下ろした。あの頃と変わらない紅茶色の髪。
「ねーねぇシンジー。」
シンジは自然な動作で後ろに立ち、櫛を手に取った。
「丁寧にね?」
「わかってるよ。」
櫛を髪に入れるとアスカはうっとりとした表情をする。肩胛骨の下まである髪を一房ずつ解かし込んで行くと湿り気を帯た髪が一本一本にほぐれる。そしてドライヤーのスウィッチを入れ、髪を乾かす。さらさらとカーテンのように髪が流れ、背中に広がる。
「長い髪ってのも面倒よね?」と爪の手入れをしながら、アスカが言った。
「そうかな?」
「だってアレの時だって邪魔じゃない?」
動揺して櫛をとりおとし掛けたが、そんなシンジの様子を、アスカは鏡越しにバッチリと目撃していた。
「予想通りの反応ね。」
さも面白そうにアスカは笑う。
「どうせなら切っちゃう?」
「だ、だめだよっ!」


411:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 03:03:08 s8nWh1j2

冗談でも、シンジにしてみれば勘弁して欲しい言葉だった。何故ならアスカの長い髪は、彼の大のお気に入りなのだから。
「分かってるわよ。あんた泣きそうだし。」
アスカのお決まりのからかいにキチンと掛るのも、シンジのシンジたる所以なのだろう。

髪を解かし終わるとアスカはフカフカとした弛いヘアバンドで髪を簡単にまとめ、こたつによいしょと座った。
「ホラッ、早く持ってくるっ!」
「はぁい。」
シンジは返事をしながら、自室の学生鞄からノートパソコンを持ってきて、アスカの隣に座り、広げた。そこには、数学で今日出された宿題の数式データが羅列されている。
「さっ、今日はどこ?」
「えーと、ここかな。」
二人で交互にキーを叩く。
外では雪が降り、夜のうちに何センチも積もるのだろう。深々とした静寂の中で、今日もとっぷりと夜の帳が降りた。




412:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 03:09:08 s8nWh1j2
投下終了
うはー、全然エロくねぇエロの欠片すらねぇ(;´Д`)

えー、と言うざれごとは置いておきまして……まあ需要あるか解りませんが完結はさせる(と言うか大体は書き終わってる)ので、あと一~二回の投下にお付き合いくださいませ

413:名無しさん@ピンキー
10/03/10 18:37:08 vop65pYp
>>412
いんや萌えたすげー萌えた!
エロくなくてもこれずっと読んでたいですぜ!
GJでした!

414:名無しさん@ピンキー
10/03/12 03:11:30 P0f1Ce5q
続きwktk

415:名無しさん@ピンキー
10/03/12 19:15:14 R2eCjUib
>>412
こういう生活味のあるパートが入ると感情移入し易くなるし
あるに越したことはないぜよ

416:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/12 22:33:25 VLVCC/MA
お世話になっております、まとめサイト管理人です

本日、昨日まで投稿分のアップデート、および>353氏ご依頼の本文修正を完了いたしました

その他既投稿分につきましても、修正希望等ございましたらご遠慮なくお申し付け下さい
当方土日以外休みが取れないので週末にまとめて作業する形にはなりますが、よりよいものを残したいという職人様の
お気持ちを尊重したいと思いますので、最大限努力いたします

以上取り急ぎご用件まで

417:名無しさん@ピンキー
10/03/13 07:48:19 h/wfeVPK
>>416
本当にいつもありがとうございます。
お体大切になさってくださいね。
愛してます。

418:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/13 08:08:26 ruWGHri1
お世話になっております、まとめサイト管理人です

>353様、メールフォームでご指摘いただいた「2」と「3」の重複部分の件、大変失礼致しました
コピペの際にミスしたようです
修正しておきましたのでご報告いたします

以上取り急ぎご用件まで

419:名無しさん@ピンキー
10/03/13 08:46:31 VW4hsO1Z
>>418
管理人様、お疲れ様です。お仕事に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます!

420:名無しさん@ピンキー
10/03/15 16:28:25 cR8SUshz
遅レスだがアスカ、レイと子供の絡みなら汁行けばよくねw?

421:名無しさん@ピンキー
10/03/15 21:39:04 k+dK9QwW
>>420
ただのエロガキの武蔵とか啓太じゃなく、ちっちゃい頃のシンジみたいな
控えめな子供が、きれいなお姉さんに夢中になっちゃう話が読みたいんですよ・・・

422:名無しさん@ピンキー
10/03/16 00:18:11 5XjS3jGj
エヴァに取り込まれたシンジをサルベージするのに10数年かかったとしたら、
少年のままのシンジと大人の女性のアスカやレイとの絡む展開になる。

423:名無しさん@ピンキー
10/03/16 00:35:53 0Dp6cn4T
それなんてパパゲリ?

424:名無しさん@ピンキー
10/03/16 08:01:56 Xk+MF3Iw
ないものは自分で書けばいい。それがFFの碇。いや掟。

425:名無しさん@ピンキー
10/03/16 10:47:19 97yPC0wf
>>421
ウェブ探せば、ショタシンジ物って結構ころがってね?

426:名無しさん@ピンキー
10/03/16 10:53:44 klb6j6i2
またあーだこーだと自分の好みを開陳して無い物ねだりされるからほっとけよ

427:名無しさん@ピンキー
10/03/16 11:51:20 97yPC0wf
まあ、そうだなw

428:名無しさん@ピンキー
10/03/16 11:55:38 pznNfUEm
_________________________
| _______________________ |
| |              ________             | |
| | ≡≡≡≡≡≡≡|              |≡≡≡≡≡≡≡ | |
| |   才是 言斥   |              |   シ夬 言義  | |
| | ≡≡≡≡≡≡≡|              |≡≡≡≡≡≡≡ | |
| |  CODE:263   | BALTASAR・2 |     _____  | |
| |   ;:;・、::,    |    雌豚      |    |可決  | | |
| |   :;・:;;_;   \        /     ̄ ̄ ̄ ̄ | |
| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/\___/\/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | |
| | |              \   MAGI   /             | | |
| | |   CASPER・3    |――‐|  MELCHIOR・1 | | |
| | |    雌豚        |       |    雌豚       | | |
| | |                |       |               | | |
| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |


マヤ「MAGI!全会一致で可決!シンジさんの雌豚です!」
リツコ「母さん・・・」

429:名無しさん@ピンキー
10/03/16 12:00:01 pznNfUEm
イロウル「へっへっへ~、電脳熟女4Pとしゃれこみますかwwwwて、あれ・・・・・?」

MELCHIOR 「何度計算しても、私はシンジさんの雌豚」
BALTASAR 「リツコ、シンジさんが新しいお父様よ」
CASPER・3 「シンジさんはやくぅ~ オチ○ポください~」 

430:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/16 14:09:58 Sr/qoff6
お世話になっております、まとめサイト管理人です

現在まとめサイトにアクセス不可能な状態になっています
当サイトのみならずFC2ブログ等、全てのFC2ページで起きている現象のようです
情報が入り次第続報をお知らせいたしますのでよろしくお願いします

以上取り急ぎご連絡まで

431:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/16 14:34:52 Sr/qoff6
お世話になっております、まとめサイト管理人です

まとめサイトへのアクセスが可能になりました
以下FC2障害情報(URLリンク(fc2support.blog85.fc2.com))より転載です

2010/03/16
【FC2ID】緊急メンテナンスのお知らせ
CATEGORY/FC2ID

FC2サポートです。
平素はFC2をご利用いただきありがとうございます。

FC2ID( URLリンク(fc2.com) )の障害により、下記の影響が
発生しておりました為、緊急メンテナンスを行いました。

【障害内容】
・FC2の各種サービスへログインできない。
・FC2の各種サービスの閲覧、及び、各種機能の利用。

【発生時刻】
2010年 3月16日(火) 13時50分頃 ~ 14時25分

今現在は復旧しており、正常にご利用可能となっておりますが
復旧直後は断続的に接続しにくい状態になることがございます。
その場合は、しばらく時間を置いてから、アクセスをお願い致します。

ご利用の皆様には大変ご不便をお掛け致し申し訳ございませんでした。

引き続きお気づきの点等ございましたら
サポートまでお知らいただけましたら幸いです。

以上、今後ともFC2を宜しくお願い致します。

----
FC2, inc

以上転載

432:Capsule 3
10/03/16 18:28:30 xfbC97jw
「ああッ…あ…ん…ッ…!」

冬月のその手はフェイス・ハガーのようになだらかな恥丘を押さえこみ、ベッドに寝そべった伊吹二尉のそこへ、
堅く閉じられた、だが緩みつつあるそこへ、その中指を少しずつ差し込みつつあった。

なんとか指一本が収まるその隙間を、冬月は巧みに、フライス盤が鉄材にねじ切り穴を精密に開けるように
指を少しずつ回転させながら犯していく。
粘液で濡れそぼった、そして男には興味がないと思われていた女のそこを、内側の襞のひとつひとつを、
その指先に感じながら押し開いていく。

「あァ…副指令ッ…いいッ…そこッ…いいですッ…んぐッ…ッ…!」

その口を冬月は、自らの唇でふさぐ。
二人の、唾液が混ざり合う。
伊吹二尉の、その細い顎の骨の裏側にへばり付く健康的な肉色をした歯茎を、ホワイトニングの手間を
惜しまない真っ白い歯を、長い舌を、冬月の舌がなぞる。

そうしながらも冬月の親指は、既に包皮から顔を出し始めている肉芽を優しく、だが力強く刺激する。
伊吹二尉の、その内側から、潤滑液がとめどなくあふれ出る。
口をふさがれて行き場のなくなった声の、その震えが、喉の震えが、冬月の舌にはありありと伝わってくる。
少しずつ開いていく女の花弁の、内側のやわらかい肉が、冬月の中指を包む。

「ッ…ぁ…ッ…!」

肉芽の、尿道の裏側の、少し盛り上がりざらざらとしたその部分に冬月の指先が触れた瞬間、伊吹二尉の背中が
ビクッと激しく震える。
冬月は、中指の第一関節を少し曲げて、その部分をいっそう刺激する。

「ああッ…あ…ッ…あ…んッ…副指令ッ…副指令ッ…!」

「ッつ…!」

背中に回された両手の爪が、きれいにネイルアートの施されたその爪が、染みだらけの背中の皮膚に食い込む痛さに
冬月は声を上げた。
だが、冬月の指の動きは、決して止まらなかった。
なおもその女の裏側を、コリコリと指先に触れる子宮口の感触を、その周りの肉の柔らかさを、冬月は楽しんでいた。

冬月に与えられる快感は、この老人が伊達に歳を重ねているわけではないことを、伊吹二尉にもひどく実感させていた。
それは、いつしか冬月の中指だけでなく人差し指をも自らのそこが飲み込んでいることが、ありありと示していた。

「副指令ッ…ダメですッ…焦らさないでくださいッ…私にッ…早くッ…くださいッ!」

「伊吹二尉、君は何が欲しいのかな…?
 はっきり言ってくれないと、わからないな?」

伊吹二尉は、すごくつらそうな顔をしながら、目の前の老人をいたく憎むような視線で見ながら、荒い息の中、続けた。

「副指令の…お○ん○んを、私に…ください…。」

その語尾は、消え入りそうなほど小さかった。
真っ赤な顔の伊吹二尉のそこを、満足げな冬月は片手で広げると、自らのモノをあてがってみせた。
ここからが、あのカプセルの効果の本領だった。
冬月は、一気に腰を差し込んだ。

433:名無しさん@ピンキー
10/03/17 04:51:12 eiuPsXxB
 生きて行く上で些細なことで落ち込んだり、戻らない過去を振り返って後悔したり、
見通せない未来に不安になったり、誰にでもあることだろう。そうして、それに抗う手
段も人それぞれにある。
 彼―碇シンジの場合は、電車に乗り隣町のさらに隣町―知り合いと出会う確率の
低い土地に行く。
 誰も彼のことを知らないこの場所では、醜さも愚かさも、過去の負債は一切なく、無
限の未来が広がっているように感じられる。いや、実際に彼の知人が今、横を通り過ぎ
たとしても、気付かずにそのまま素通りしたことだろう。
 なぜなら今の彼は、肩まで伸びたウィッグを付け、身に付けるのはギンガムチェック
のワンピース。さらにファンシーなポシェットを持った、どう見ても完全な少女だったからだ。
 最初はどぎまぎして真っ直ぐに歩くこともできず、笑っている人はいないか、いぶか
しんでいる人はいないか、きょろきょろと辺りを見回していたが、ばれることがないと
分かった今では人通りの多い場所でも堂々と歩けるようになった。
 彼がそこまでの自信を持つに至ったのは、駅前を歩いていて幾度もナンパ目的の男に
声を掛けられたからで―もちろん「ごめんなさい」と謝って即座に逃げ出すのだが―
他に大勢いる女性を差し置いて呼び止められたという事実は、大いに自尊心を満たして
くれた。率直に言って、もう声を掛けられる為に出掛けて来ていると言ってもいい。
 その日も例によって年上の男性に声を掛けられ、しかしいつものようににべもなく断
らなかったのは、その男が他の男達のようなぎらついた感じがせず、また彼の知り合い
にどことなく似ていた所為だった。

434:名無しさん@ピンキー
10/03/17 04:51:45 eiuPsXxB
(なんか加持さんに似てるな。少し若くした感じ)
 二十代前半のその男は、リュウジと名乗った。
(リュウジ……? 名前まで似てる)
 親近感を覚えて、すっかり警戒が緩んでしまう。
「で、君は?」
「えっ?」
「名前だよ、君の」
 当然のことを聞かれ、しかしシンジと言う訳にもいかず、パニックに陥りかけた彼は、
「レ、レイ」
 そう答えていた。
「レイ? きれいな名前だね。なんか君のイメージとは違うけど」
「そ、そうですか?」
 内心ぎくりしながら、なんとか平静を装う。
(分かるわけない、分かるわけない)
 自分が男でシンジだなんて、知っているわけがない。だって男に声を掛けるはずがな
いんだから、そう自身に言い聞かせる。
 ともあれリュウジに気を許し、胸の内で刺激を求めていたシンジは、彼の誘いに乗
り、〝お茶〟に付き合うことにした。
 そう〝お茶〟だけ、彼の行きつけの喫茶店に行って、他愛の無い会話をするだけ―
 だったはずであるのに、気が付くとシンジはホテルの一室にいた。

435:名無しさん@ピンキー
10/03/17 07:35:21 eee3DQLf
801はよそでやれ

436:名無しさん@ピンキー
10/03/18 15:25:13 LOvdvDXM
>>412
遅れましたがGJ!

437:名無しさん@ピンキー
10/03/19 00:02:42 qjVTdcWc
>>434
アスカか綾波かミサトさんと女装シンジとのセックルに展開するんだったら超GJなんだが

438:名無しさん@ピンキー
10/03/19 01:42:10 PYZOTc79
赤木博士が女装させたシンちゃんに馬乗りになってレイープですね判ります。

439:名無しさん@ピンキー
10/03/19 07:29:59 9xow1yOL
抜けりゃ性別なんぞどうでもいいw

440:名無しさん@ピンキー
10/03/19 10:53:49 NWVqGxGk
レズのマヤたんが女装シンジにムラムラきて…とかも有り

441:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/19 22:33:18 pVsJVT6i
お世話になっております、まとめサイト管理人です

先ほど、昨日まで投稿分をまとめサイトにアップロードいたしました
>428-429の投稿については、SS形式ではないので今回収録していませんが、要望が多ければ次回収録いたします

以上取り急ぎご用件まで

442:名無しさん@ピンキー
10/03/19 22:38:07 XsHQabfv
おつ

443:名無しさん@ピンキー
10/03/20 09:42:55 wHdp3yls
>>432
GJ。
シンジ女装も歓迎。

444:A Night without the Stars
10/03/25 21:25:59 iO3TJQ5f
星のない、夜だった。
眠れない私は、アクセルを床まで踏み込みながら、開け放たれた窓からの風に身を任せていた。
もう戻れないあの頃の私を探しに、一人アルピーヌであの頃よく走った道を、もう何周目になるだろう、飛ばしていた。

常夏の日本とはいえ、やはりこの時間、薄手のジャケットの肩が、切なかった。
あの頃と同じ、いや、精神的には少し強くはなれたかもしれないけれど、弱い私が顔を出し始めた。
少女の私が、鮮やかに甦ってきた。

私は、あの頃あの人が自分のエランでしたのと同じように、ヒール・アンド・トゥで回転数を合わせながらギアを一段落とす。
モーターが、唸る。
周りの木々が、「第3新東京市 17km」という道標が、あっという間に背後へ消えていく。
ブレーキパッドと、タイヤの焦げる匂いがする。

あの人の愛撫は、今のこの風のようにとても優しくて。
私を、心まで、そう心まで全部抱きしめてくれて。
ちくちくとする無精ひげの生えたあの頬で、大きな口で、全てを愛してくれて。

言葉じゃ、なかった。
理屈、でもなかった。
そう、それは偶然の作り出した、一瞬の煌き。
傷つくことを予感していても、誰にも、私自身にも、もちろんあの人にも、止められなかった。

あの人の、私を下から突き上げる力強い腰。
身体の芯の、あの切ない感覚。
全身が性器になったような、あの感覚。

あの人と付き合う前も、そしてあの人の下から私が逃げ出した後も、他の男の人と、何人もお付き合いしてきた。
だけどみんな、みんなあの人とは違った。
むしろ、私の父と、今は亡き父と、みんな似ていた。

私は、父からの開放を望んでいた。
15年前、私を助けて命を落とした父の、あの事件の呪縛から、私は逃げたかった。

だけど、私が欲しかったのは、やっぱり父の影だったのだ。
あの人にすら、私はどこか父の面影を求めていたのだ。

あの人は、私の意識の中のあの人は、そんな深層心理での欲求とは違ったはずだ。
いつも何を考えているかわからないようなとっぴなことを言い出して、そのくせいやに理屈っぽくて頑固で。
父とは全く違うタイプ、だから、安心していた。

暑いアパートに何日も篭って、身体を重ね続けて。
あの人の全てを、私の中に、受け入れたくって。
避妊なんて、関係なくって。
熱を持った粘膜と粘膜を、いつまでも触れ合わせていたくって。
あの人と、繋がっていたくって。

そんな風に思っていたはずなのに、いざ父の面影をあの人に感じたとき、私は自分に吐き気を覚えて。
父の影から、逃げ出したくて仕方なくなって。

それも、もう過去のことだった。
今は私は、女である前に、「保護者」であり、「作戦課長」なのだ。
シンジ君やペンペンだけじゃない、今度こっちに来るアスカの世話だって、しなくてはならないのだ。

なんだか、全てリセットできたような気がした。
明日からも頑張れる、そう思えた。

私は、あの頃からずっと同じ場所、峠の八合目にあるUCCの自販機の前で車を停めた。
ドアを開ける私は、きっと、晴れがましい顔をしていた。

<完>

445:名無しさん@ピンキー
10/03/26 19:57:17 F2hfWa1S
葛城一佐GJだ!

446:名無しさん@ピンキー
10/03/27 01:43:07 YdTxV7oo
なんかかっこいいな

447:名無しさん@ピンキー
10/03/28 12:29:23 wpTeffTy
あり得たさんかな?
乙です。

448:If love or not
10/03/28 21:59:26 xn2G93/W
その日、私は彼に抱かれた。
命を賭けた戦いに臨むには、彼は余りにも若く、幼かった。傷つき、虚ろな目を
した彼を放って置けなかった。だから自分の躯を与えた。男性の心の傷を癒す方
法を、私は他に知らなかった。
言い訳かもしれない。このままではコイツは逃げ出す、と直感したのは事実だっ
た。自分の立場を守るために、躯をエサにして彼を引き止めた。それも真実。
初めての女の躯に彼は戸惑っていた。そんな彼を導き、迎え入れた。
男に抱かれるのはずいぶん久しぶりだった。彼の未熟な愛撫で濡れるはずもなく
、彼のまだ未成長のペニスですら鈍い痛みを覚えた。もちろんそんなことは表情
には出さない。彼にもう一度バージンをあげたつもりになれば我慢できた。
すぐに来る射精。初めてだから無理もない。避妊はしなかった。出来たら出来た
で構わないと思った。彼が負ければ産む間もなく人類は滅亡だから。

それから私達は一つのベッドで眠るようになった。彼は毎晩求めてきた。私はそ
れを一度も拒まなかった。拒めなかった。彼を利用していることへの罪滅ぼし?
わからない。

女の躯は恐ろしいと思う。いつの間にか私は、彼が乳首を吸うと小さく声をあげ
、彼が入ってくると陶酔を覚えるようになっていた。彼のまだ幼い愛撫、彼のま
だ小さなもの。それにすら私の躯は順応している。かつてあの男の雄大なものを
受け入れた躯は、いま少年の幼いそれを迎えて、それを包み、締め付け、悦びの
声をあげている。
弟というには歳が離れ、親子というには近すぎる少年に抱かれながら、じわじわ
と高まっていく私。あの男の時とは違う優しい愛撫。女の躯を知り尽くしたあの
男の、容赦なく絶頂に追い込むようなセックスとは違う優しい快感。私はその優
しさに新鮮な驚きさえ感じていた。
私の上、私の両脚の間で夢中になって腰を使う彼。気持ちいいの、シンジ君?
いいわ。中に出していいわ。あなたの辛さも苦しさも、精液と一緒に出しちゃい
なさい。私があなたに強いた辛さだから、私が躯で受け止めるわ。

私の胸に顔を埋めて眠る彼。この子は私に何を求めているのだろう。姉?母?そ
れともただの性欲のはけ口?
どうでもいいことだと思った。彼が求めるなら与える。それが私がしてやれる唯
一のこと。心でも、躯でも。

未来が見えない。私も、彼も、人類も。私たちにできるのは、ただ身を寄せ合う
ことだけ。この温もりがいとしい。この傷ついた小さな魂がいとしい。私は彼の
細い躯を抱き寄せた。 【終】

449:名無しさん@ピンキー
10/03/28 22:13:01 hQ5i+l2r
ミサトさん祭りキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
GJです!

450:名無しさん@ピンキー
10/03/29 07:42:00 Q4Mj+y5q
>>448
GJ!
ミサシン最高。

451:Ilha Formosa〈続く〉
10/03/29 12:35:05 Lk6JRZ/H
退役直前の747は、定刻遅れで桃園に着陸した。

この国のIT産業なしにNERVは、いや、SEELEさえもあんな予算でEVAは作れない。
それが技術者として、研究者として、私は悔しかった。
MAGIだって、母の開発した有機プロセッサ以外はかなりをこの国の部品産業に依存している。
それが私に、複雑な感情を与えていた。

「よ、りっちゃん。」

入管の行列、聞きなれた声に私は振り返る。
そこには、あの人懐っこい、不精ひげだらけの笑み。

「あら奇遇ね、主席監察官どの。
 ご公務かしら?」

「いや、今日は只の伊達男さ。
 久々に旨い小籠包が食いたくてね。」

「そうなの…てっきり、私の監視役としてこっそり付いてきたと思ったわ。」

「あと、鶯歌で茶器を仕入れたくてね。
 …だが、知的な女性とご一緒なら点心も一層深く味わえると思うんだが、いかがかな?」

「お生憎さま、これから新竹の科学工業園区へ直行なのよ。
 時間取れれば、米粉くらいなら奢ってもいいけれど。」

この男の入国理由は、プライベートなんかではない。
調べられるよりむしろ、尻尾をつかんでやる。
そう思い私は、軽く取り付くしまを残しておいた。
入管の列が、少し進んだ。

452:名無しさん@ピンキー
10/03/29 21:47:05 bcGOUmg3
ミサシンって…






453:Ilha Formosa 2(続く)
10/03/29 22:32:24 +r5q8NH0
在来線の新竹駅から程近い、城隍廟前の、夜の屋台街。
喧騒の中、私と彼は、二人で炒米粉を啜る。

…本当は、会うべきではなかった。
ミサトの思いのためにも、そして彼の保身のためにも。
けれど私は、彼がこの国に来た本当の目的を、どうしても知りたい、その欲望に勝てなかったのだ。

「本場の味は、やっぱり違うわね。
 この街に何度来てもつい、この屋台に入ってしまうの、私。」

「旨いな…さすが君の見立てだ。
 もっとも、君と一緒だから、余計旨く感じるのかもしれないな。
 それに、ここなら葛城の目もないし。」

「あら、いいのかしら、そんなこと言って。
 見たでしょう加持君、私の周りにちゃんとSPがついてるの?」

そう、彼は見ているはずだ。
私がここまで乗ってきた黒いティアナの前席に座っていた、黒いスーツの男たちを。
そして、私の命で彼をひそかに付けている、別の男のことも気付いていないはずがない。
野暮ったい革ジャンを着て、向かいの屋台で貢丸湯を啜っている、イヤホンをしたあの男を。

「彼等も、男女の仲についての告げ口なんて、野暮なことはしないさ。
 惹かれあう男と女が、一緒に食事をする、それの何が悪い?」

「中華文化圏では、家族でもない男女が二人で食事をするのは相当親密な証拠なのよ?
 ここが日本だったのは1945年まで、もう70年も前の話だわ。」

「…理屈っぽいところは、8年前と変わらないな、りっちゃん。」

「りょうちゃん、一つ、違うことがあるわ。
 私はあの頃の、只の『赤木リツコ』じゃない、『NERV技術局・E計画チーフの赤木リツコ博士』なのよ、今は。」

「俺の中の君は、あの頃よりずっと輝いているさ。
 知的な女性は美しいよ。
 それが、俺の中の雄を、刺激してやまないんだ。」

「…期待しても、何も出ないわよ?」

「君の唇はそう言ってるが、瞳はそう言っていないよ。
 南国での刺激を、本当は期待していたんじゃないのか?
 誰にも言えない、異国でのアバンチュールを。」

急に彼に抱きすくめられて、私は動揺した。
けれど私には何故だか、彼を拒絶する気は起きなかった。

それは、この南国の月夜のせいかもしれない。
街に溢れる、沙茶醤と八角の香りのせいかもしれない。
この、湿気と排気ガスの匂いにまみれた、夜の空気のせいかもしれない。
それとも、猫をも殺すような好奇心の、せいかもしれない。

「中正路のハワード・プラザ・ホテルに、部屋を取ってある。
 食後のコーヒーでも、飲みに来ないか?」

私の目を見ながらそう言う彼の顔を、じっと見かえしながら、私は無言で頷いた。
目の前を、スクーターの群れが、駆け抜けていった。

454:名無しさん@ピンキー
10/04/01 12:02:12 xOFRK13e

緻密な描写の文体ですねぇ
雰囲気が良く出てると思います
次あたりでエロかな?

455:新劇のサハ戦後つづき
10/04/02 12:03:26 I3u25oFo
「……ア、アスカ?」
気の強い娘だと思っていた同居人の泣き顔を初めて目にして、シンジはこの上なく動揺した。
「……どうしてあの女の名前なんて出したの?」
ぽろぽろと涙をこぼしながらも、責めるように語気強く彼女は言葉を繰り返す。
こちらを睨んでくるその瞳には、涙とともに怒りと、そして悲しみが浮かんでいるようだった。
自分の放った言葉が彼女を傷付けたことは自覚しているものの、彼女のリアクションの意外さに少年はとっさには言葉を返せない。
「……ち、違うって、アスカ……」
「何が違うの?」
厳しい詰問。
アスカは泣きながらも弱々しい態度は見せない。
「……綾波の名前を出したのは……彼女のことを……好きだから、とかそういう理由じゃないんだ……」
「……じゃあ、どういう理由なの?」
「……」
「どういう理由なの?」
なんと言葉にしたらいいものか。
これを口にすることで更に彼女を傷付けることになりはしないか。
―彼女を傷付ける。傷付けている。
シンジはまた、自分の複雑な心境も自覚する。
アスカを傷付けたことに罪悪感を感じながらも、彼女の見せた反応に心の何処かでは歓喜しているからだ。
否定したくとも、それは自分の正直な気持

456:名無しさん@ピンキー
10/04/03 10:06:26 mSvDnyf5
>455
続きキター!!
しかし尻切れは残念…

457:名無しさん@ピンキー
10/04/03 23:04:13 ZHggOswx
いいねー

458:Ilha Formosa 3
10/04/05 08:52:32 3sbsR9VD
本当は、コーヒーだけのはずだった。
ここの特産のコーヒーを、彼の部屋で飲む。
それだけのはずだった。

けれど今、私たちはベッドにいた。
彼の鍛えられた裸の胸を、薄い胸毛の柔らかな感触を、私は頬に感じていた。

最初にキスしたのは彼?
それとも私だった?
もう、そんなことも判らなかった。
確かなのは、私の頬の泣きぼくろを、バサバサの金髪を愛しげに撫でる、私の一糸纏わぬ肩を力強く抱く、彼の存在だけだった。
彼の、体温だけだった。

「どこへ行った、AcerかBenQか、Asusか?」

「全部ハズレよ…そんな、いかにもなところはサンプルみんな送ってくるもの。」

「案外、台塑あたりかな…あそこのベークライトは、質の割にはかなり安い。」

「さあね…今度は私の番。
 お目当ての小籠包は、食べられたのかしら?」

「ああ…師範大近くの『高記』に行ってね…『鼎泰豊』も悪くないが、客が増えすぎた。」

言いながら彼は、私の下の茂みに手を伸ばすす。
毛先の合間から、既に濡れた肉芽を彼はあっという間に見つけだし、見会わぬ細い指で優しく摘まむ。

どうやら彼は、あまり深いことは話したくないらしかった。
今の二人の関係を、ただ楽しみたいようだった。

459:名無しさん@ピンキー
10/04/06 13:18:37 dJzwR8Z+
>>455
久しぶりにきた!w
続き待ってますよ私は!

460:新劇のサハ戦後
10/04/07 15:10:51 N80eX6mC
「知りたかったんだ、……アスカの気持ちが……」
同居人はきょとん、とした顔になる。
「アスカ、綾波の名前を出すとやけに反応するから……」
「……面白がってたんだ」
シンジの言葉に同居人は一瞬表情が緩むも、継いだ言葉にまた表情が歪む。
いつの間にか、涙は止まっていた。
だが、泣きはらした顔は、彼女の悲しみをそのまま伝えていた。
シンジはアスカを痛ましく思いつつも、いつもの彼女ならこちらの指摘に真っ先に反論するはずであることに気付いた。
彼女への違和感。
それは現在進行形で彼女を傷付けているということだ。
「違う……違うけど、アスカの反応は実際嬉しかった……」
そこで、アスカの目はまた一段と吊り上がった。
待って、聞いてよ、とシンジは手を振って取り繕うように苦笑する。
「……だって、それは……僕に綾波の話をしてほしくないってことでしょ?」
アスカはハッとなって少年から顔を反らす。
そのまま何も答えずに、うつむいた。
「さっきだって、外に出ようとしたら、あんなに必死で止めて……だから、それって」
「……分かんない」
アスカは顔を上げ、こちらを見据えていた。
「え?」
「……あんたが何を言いたいのか、全然分かんない。男ならもっとはっきり言ったら?」今度はシンジがうつむく番だった。
どう言えばいいものか、と思いつつ、言うべき言葉は自分の中で既に決まっていることを悟る。
問題は彼女にそれが言えるかだけだった。
だが、それを言えば彼女との一線を越えてしまうことになる。
―そこまで、考えてシンジはふっと苦笑する。
一線も何も、するべきことをする前に、彼女とはもう色々と一線を越えてしまっているのだ。
今更何が一線か。
これは単に順番が前後するだけなのかもしれない。
言おう、とシンジは思った。
今ここでしか、言えない、とも。
彼女に拒絶されることは考えなかった。
何より、熱が宿っていた。
彼女との行為で互いに高め合い、幾度もの中断で沈んだかに思われたそれが、内にくすぶる熱が、シンジを後押しした。
「僕は、アスカが好きなんだ」

461:名無しさん@ピンキー
10/04/07 15:18:15 RNNfbtIm
告白キタコレ!

462:新劇のサハ戦後
10/04/07 16:15:09 N80eX6mC
「な……」
告白を受けて、同居人は絶句する。
みるみる内に、その頬が紅潮していく。
泣いたこととは関係がないようだ。
その彼女の反応すら面白がりながら、シンジは自分の頬も同じになっていることを意識しつつ、続ける。
「アスカも同じ気持ちなのかを確かめたかったんだ。だから綾波の名前を出したりした。……もちろん、悪気があったわけじゃないけど、他に方法もなかったんだ」
言ってしまってからは、するすると言葉が出てくる。
思いを伝えたことを慌てて取り消しているような気がして、シンジは自分を滑稽に思った。
実際こんなにかっこ悪い告白もないだろう。だが、構わずに続ける。
同居人はまだ固まっていた。
「情けないけど、僕には度胸がないから告白なんて出来なかったし。だから、探りを入れるみたいなことしかできなくて……いや、今告白したんだけどさ……」
顔が熱い。
言っていることも段々、要領を得なくなる。自分で自分を笑ってやりたい感覚。
彼女もいつもの調子なら笑ってくれるだろう、何言ってんの?あんた馬鹿ァ?と。
軽蔑の眼差しで。
実際笑われてしまった。
「ぷっ…」
「えっ?」
「……あはははは!」
表情を崩し、手を叩いて笑い出す同居人に今度はシンジが絶句する。
笑い過ぎて、さっきまでとは違う種類の涙を目に浮かべながら、アスカはシンジに近付いた。
そこまで笑うことはないだろう、とさらに顔を赤くしつつ、シンジは思わず後ずさってしまう。
笑い過ぎるせいでまともに話も出来ないようなのに、アスカはシンジをしっかりと罵った。
「はははは……バカ、シンジの癖に、一丁前に、あたしに、……告白……する、なんて…。
……生意気なのよ」
最後だけ冷たい声。
包帯を巻いた手をつねられる。
「あいたっ!」
シンジは今日何度目かになる叫び声をあげた。


463:新劇
10/04/07 16:40:31 N80eX6mC
大分間が空いたので、投下もしづらいんですが、もう少しでなんとか完結にこぎつけそうです。

全然作品には取り掛かってなかったんですけど、エヴァ12巻読んで次はいつだろう、と思っていたら、自分も人の事を言えないな、と思いまして。
相変わらず、だるくて拙い作風ですが、読んでくれる人がいたら嬉しいです。
破の発売までにはなんとか完結します。

464:名無しさん@ピンキー
10/04/07 17:37:17 Ua4tIOlU
いやいや、いつまでも待ちます!
シンジ君の男っぷりをこの調子で見せてください!

465:名無しさん@ピンキー
10/04/07 18:35:50 cFJ9sjP4
( ゚∀゚)o彡゚ 早く!早く!

466:名無しさん@ピンキー
10/04/08 11:58:13 ePHK1EPb
BD効果じゃなく、12巻効果で復活とは珍しいw
二人のやりとりが可愛いです。続き楽しみにしてます!

467:Ilha Formosa 4
10/04/08 16:14:52 6pp79t0t
彼の指先が、私の中に入ってくる。
堅く閉じた、しかし湿りつつあるそこを、乱暴にではなく、あくまでジェントルに、少しずつ拡げていく。

慣れたあの人とは、違う。
あの人とのセックスは、もっと動物的で、野蛮で、荒々しくて。
あの人とのそれは、もっと本能的な、他人との関係をまるで赤子のように求める、そんなセックスで。
もちろん、私の側もいつもの『知的な女』を、すっかり忘れてしまっていて。
こんなにロジカルなものでは、いつものそれはなくって。

それが、私にまだ知らぬ悦びを、きっと与えている。
あの人とのときの、ただ脊髄反射的な潤滑液の分泌とは違う、身体の奥底から彼を、私は求めている。
私のそこは、今だかつてない程に液体にまみれ、切なさが背筋を襲う。
理性と本能の狭間で、私の『女』が、彼を求める。

私の、いつの間にかすっかり開いてしまったそこに押し当てられる、避妊具越しの彼の肉茎。
いきり立つそれを彼は、私の肉芽に何度か擦り付けてから、再び入り口へと持ってくる。

「…加持君、来て。」

「ああ、りっちゃん…。」

刹那、彼が私の濡れそぼるそこを一気に奥まで貫いた。
ごりごりと子宮の入り口に当たるそれの感触に、私の脳を今までになかったような衝撃が突き抜けた。

「ぁ…あ…ッ…加持君ッ…加持君ッ…!」

私は、自分の精神を彼がどんどん侵していっているのを、静かに感じていた。
否、出てしまう声は、とてもお世辞にも静かとは言えなかった。
私に『男』を教えてくれたあの人のそれとは全く違う、それは快感だった。
もっと奥へ、奥へ彼を受け入れたかった。
彼の腰が差し込まれるたびに、私は抑えきれない声に自分でもどんどん飲み込まれていくような感覚に酔った。

468:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/04/10 21:45:02 fsrf3Yh+
お世話になっております、まとめサイト管理人です

さきほど、4月9日までの投稿分をまとめサイトにアップロードいたしました
Google Chrome 4.1、au S002、iMode HTML Simulator 7.2、Softbank Web Contents Viewer 6.01で
動作確認をしておりますが、万が一非対応ブラウザ等あれば当方までお申し出下さい
出来る限り対処させていただきます

以上取り急ぎご報告まで

469:新劇
10/04/11 01:55:58 eXfdFiil
サハ戦後続き投下です。

今度はコミックトリビュートっての読んだんですけど、これぞLASって作品があったのが嬉しかったです。

470:新劇のサハ戦後
10/04/11 01:58:35 eXfdFiil
「ホントにウルトラ馬鹿ね。
まわりくどいこと言ってくれちゃって。
最初っから素直にそう言ったらよかったでしょ?」
「……うん」
言えないよ、と思いながらシンジは頷く。
二人は立った状態から床に腰を落ち着け、向かい合う格好で座っていた。
アスカは先程つねったシンジの負傷した腕を、今度は優しく撫でながら、罵倒を続ける。
「あんたって、面倒くさい男よね」
言葉の冷たさとは裏腹に、ふふふ、とアスカは微笑んだ。
顔は泣き腫らした跡が残るものの、涙の気配は感じられない。
さっきのはウソ泣きだったのかと思うほどだ。
相手の心を探ってみたつもりが実際には、探り合いになってしまって、もしかすると、アスカに告白を促されたという形になったのかもしれない。
「でも、」
シンジが分析していると、唐突に彼女から笑みが消えた。
「当てつけみたいに女の名前出したりしてたら、あんた何時か刺されるからね」
ぴしゃりと、言われる。
手を撫でてくれている感触が怖い。
「……うん、もうしない」
あの綾波に限って、そんな行動を取ったりはしないと思いながら、珍しいこともあるものだな、とシンジは感じた。
この発言は、綾波をダシに使ったシンジを非難している。
つまり、アスカにしては珍しく嫌いな女を思いやった、ともとれるわけだ。
違和感を覚えながらも、それについては口にしない。
今余計な事を喋るのは明らかにマイナスだからだ。
彼女の根底にあるのははやはり優しさだ、と思うことにする。
やがて訪れる沈黙。
同居人は言うだけ言ってしまったようで、口を閉ざしている。
そして、二人とも向かい合って座っているものの、視線は合わせられない。
妙な気恥ずかしさで、お互いにうつむいている状態だった。
言葉が出ず、沈黙が深まるのと比例して、頬が赤くなっていくのをシンジは自覚する。

471:新劇のサハ戦後
10/04/11 02:01:15 eXfdFiil
そして思い出すように言った。
「……そういえばさ、アスカ」
言葉に反応してアスカは一瞬、シンジと顔を見合わせるが、目があうとすぐうつむいてしまう。
彼女の、こちらの手を撫でる動きも止まる。
「……何よ?」
「その……返事は?」「え?」
「だから、……返事は?」
そう、まだ聞いていないのだ。
彼女の反応からして断わることはないと思うものの、やはり聞いておかなければいけない。
また面倒くさいと言われるだろうか、と覚悟しつつ。
シンジの言葉にさらに頬を赤くしたアスカは、顔を反らすように、さらに顔をうつむけると、ぼそりとつぶやいた。
「……しないわよ」
「え?」
イエスでもノーでもない、長い言葉をシンジが聞き取れずにいると、同居人は息を吸い込み、真っ赤になって叫んだ。
「す、好きでもない相手にあんなことしないわよっ!」
「……そう」
いかにもな間接表現だが、それはとても彼女らしい返答だった。
もっとも、行為に及んだ後に、ただの遊びだ本気にするな、とも言えるわけで、ずるいな、とシンジは思う。
愛撫されたこと自体には嫌悪感を覚えずに。
「でも、アスカは優しいからさ……」
良いとも悪いとも言えない、複雑な可能性をシンジは口にする。
「あんな事をしてくれたのは……ごほうびなのかなあって思って」
「ご、ごほうび?」
「さっき今日の戦闘のこと、褒めてくれたでしょ?
あんたが怪我しなきゃ勝てなかったって……。
でも、怪我したから自分で自分を慰められなくてって、僕を不憫に思って……、してくれたのかと思ってさ」
説明するのも恥ずかしい。
言ってしまってから、赤い顔をうつむけると、向かいから、ふん、と鼻を鳴らす音がした。
「このあたしが、他人にごほうびなんてあげるわけないでしょ」
目を向けると、不適な表情を浮かべるアスカの顔があった。
わずかにその表情を曇らせてアスカは続ける。
「そんなこと言うのはあんたがあたしのこと、よく知らないって証拠なんだからね」
「ごめん……」
シンジは慌てて言葉を紡ぐ。
「でも、これからアスカのこと、いろいろ知っていけたらいいと思うんだ」


472:新劇のサハ戦後
10/04/11 02:06:38 eXfdFiil
返した言葉は正解だったようだ。
同居人はこれまでに見たことがないような微笑みを浮かべていた。

二人の関係は変わった。

これまでよりも彼女の心の内側に入り込める可能性を自分が作ったのだ。
彼女から直接自分を受け入れる言葉を聞いた訳ではなかったが、二人にとってはシンジの告白が大きな前進となった。
図らずもお互いに、守りたい大切な存在ができてしまった瞬間だった。
と、見つめた同居人の瞳がとろけたようになっているのにシンジは気付く。
それが彼女の情欲を表していることにも。
次の一瞬で、女の匂いと共に、彼女の手が肩に回され、シンジの心臓はびくりと跳ねる。
「言葉だけじゃなくて」
アスカは顔を寄せて囁く。
「行動で証明してみなさいよ、あんたの気持ち」
のぞきこむように、こちらの目をじっと睨んだ後、アスカは唐突に目を閉じた。
世界は無音に包まれる。
彼女のかすかな吐息だけ残して。
シンジは彼女の熱を感じながら、元からそこにあったように、わずかに突き出されたアスカの唇を塞いだ。

473:名無しさん@ピンキー
10/04/11 09:00:13 +tNVTBQ7
うほっw

474:新劇
10/04/11 13:15:56 eXfdFiil
書き忘れた。
これで終わりに見えるかもしれないが、まだ続きますからw

普通のLASだったらここで終わっていいというか終わるべきだと思うんですけど、エロパロなんで。
あともう少しお付き合い下さい。

475:名無しさん@ピンキー
10/04/11 22:00:20 +tNVTBQ7
待ってるよ

476:名無しさん@ピンキー
10/04/12 14:17:55 Qk1sZ2Yw
わっふる!わっふる!
早く早く!!

477:名無しさん@ピンキー
10/04/12 22:05:12 SKFqhnyt
>>467
りっちゃん最高。
続き待ってます。

478:名無しさん@ピンキー
10/04/14 22:04:14 jik+yh7f
12巻発売より新劇さんの復活が嬉しく感じてるw

479:名無しさん@ピンキー
10/04/17 13:24:50 FmUgP8sZ
エロパロでやんなくてもいいようなのばっかだな

480:名無しさん@ピンキー
10/04/18 23:11:19 9Oj9qtsk
こっちの方がいいかも
式波とセックスできたらその後男性機能失ってもいい
スレリンク(eva板:521-番)

481:名無しさん@ピンキー
10/04/18 23:19:59 LgR/Se3y
>>479
じゃあ、エロパロでやるべきなのはほのぼのな話じゃなく露骨なエロエロってこと?

イタモノとかも、いちおう子供はお断りってことになってるエロパロのほうがいいのかも
しれないね。

482:名無しさん@ピンキー
10/04/18 23:25:34 PP7M0NdA
ほのぼのでも露骨でもエロならいいよ

483:名無しさん@ピンキー
10/04/18 23:36:00 9Oj9qtsk
イタモノといえばアスカが戦略自衛隊に捕まって、凌辱されるやつはツボでした
ただ今月に入ってから見れなくなりましたが・・・orz

484:名無しさん@ピンキー
10/04/18 23:41:16 LgR/Se3y
>482
そうか。

イタモノといっていいのかどうかわからないが、シンジ以外の男が相手の
エロ話を書くのもここでいいのかな。いまのところ構想だけなんだけどね。
ゲンドウとか加持とかじゃなくてオリキャラの男で、シンジより年上の軍人を考えてる。

式波が日本に来る前の前日談で、実はEU空軍に恋人がいたみたいな話。

485:名無しさん@ピンキー
10/04/18 23:47:55 LgR/Se3y
>>483
どこにあったSSでしだっけ?
もしかしてソドムコウジとか言う人のサイトに投稿されたやつかな?
メリーゴーランドの木馬に載せられたりする話だったかも

あのSS、せっかくネルフのパイロットと知られつつ捕まったんだから、
パイロットの証であるプラグスーツでのエロもやってくれたらいいのにと思ったw
パイロットがプライドのアスカにはそれが一番こたえたはずと思うんだ

486:Time after Time
10/04/19 12:06:35 Mal9s6LZ
気がついたら私は、木陰のベンチに寝そべっていた。
周りを見渡すと、緑以外には何もない。
市内ならどこからでも見られる、中心街の高層ビル群すら、環状線のモノレールすら、見えない。

使徒の電撃で、段々気が遠くなっていったのは覚えている。
でも、ここはどこ?
それに、なんでプラグスーツじゃなく私服を、お気に入りの黄色いワンピースを私は着ているの?

私には、何がなんだかわからなかった。
でもとにかくネルフ本部に戻らないといけない。
そう思い、身を起こした瞬間だった。

「あ、気がついたんだね、外人さんのお姉ちゃん。」

子供特有の、甲高い声。
茂みの影から私を見つめている、一人の男の子。

歳は、10歳よりは下みたい。
その右手には、濡れたタオルを持っている。
…私の額に、かけてくれようとしていた?

「ガイジンって何よ、失礼ね!
 私にはアスカって名前がちゃんとあるんだから!」

男の子は、きょとんとした目でこっちを見続けている。

「変なの、外人さんなのに日本語の名前なんだね。」

屈託のない顔で、男の子は笑う。
…どこか懐かしい、そんな笑顔で。

でもそれより、早く戻らなくては。
それが、気がかりだった。

487:名無しさん@ピンキー
10/04/19 20:41:42 kpg6SDuf


もしかしてこの男の子は小さいシンジ?
アスカは過去に飛んだということ?

488:Time after Time
10/04/19 21:42:27 Fq9XM9E6
「だから、私はクォーターで、1/4は日本人で…ってああ、もう、外人さん、でいいわ。
 ていうか、ここ、どこなのよ…って言っても、あんた、ちっちゃいから、どうせわかんないわよね?」

「お姉ちゃんこそ、失礼だよ!
 ここは、神奈川県の箱根町。
 小2にもなれば、それくらいわかるよ!」

「箱根町?
 そんな地名、聞いたことないわよ?
 適当言わないでよ!」

「ホントだよ!
 ほら、あの標識、あの松の木の向こう、見えるでしょ?」

男の子が指差す方向を、私は見る。
木々の間、大きな標識に、青地に白い文字で、『↑箱根町役場 2km →人工進化研究所 300m』と、確かに書いてある。
耕運機を積んだ軽トラックが、その下をのんびりと走っていく。

「…ホントだ。」

「だから、そう言ったじゃないか!」

男の子が、ぷんぷんむくれながらこっちを見る。
なんだか可愛らしく思えて、私はつい噴き出してしまう。

「ぷっ、あはは!」

「なんだよ、自分が間違ってたくせに!」

「ごめんごめん、なんかあんた、可愛くって。」

「僕、男の子だよ!?」

でも、箱根は知ってるけれど、箱根町なんて名前は、聞いたことがない。
まあ、箱根ってついてるくらいだから、第3新東京市からはそんなに遠くないはず…市町村合併か何かで、新しくできたのかな?

「とにかく、私は第3新東京市に帰りたいの。
 ここから第3新東京市には、どうやって行けばいいの?」

「…第3…新…東京市…どこ、それ?」

「あんた、 なんだかんだ言って、やっぱり子供ね。
 第3新東京市、知らないの?」

「うん…聞いたことない。」

「まあいいわ、あんた頼りにならないもん、携帯で探すわよ。」

私はポケットからBlackberryを出し、ブラウザを立ち上げる。
…あれ、電波悪いのかな?

「…どうしたの?」

「何よこのポンコツ、高かったくせに、肝心のときに役に立たないんだから!」

「…研究所まで行けばバス停があるから近くの駅までは行けるよ。
 僕も研究所まで戻らなきゃいけないから、バス停まで一緒に行く、お姉ちゃん?」

仕方ない、そうするしかないか。
私は、ため息を付いた。

489:名無しさん@ピンキー
10/04/20 03:07:35 XX36Y4TX
ショタか……


wktk

490:名無しさん@ピンキー
10/04/20 08:49:31 WzE7UllW
新劇続きマダー?

491:Capsule 4
10/04/20 16:10:06 +9i3YVt0
コトを終えた冬月はベッドの端に腰掛け、いつもは吸わない煙草に火を点けた。

ヴァージニア・ブレンドの豊かな香りが、部屋に立ち込める。
脈打つ心臓の鼓動が、より鮮やかに感じられる。
たちのぼる煙の、くゆる螺旋が、暗い照明にうっすらと照らされる。

この、胸を締め付けられるような肺の収縮が、冬月は好きだった。
横で寝息を立てる伊吹二尉の、毛布ごしに感じる体温が、心地よかった。

だが、それにしても今日のこの胸の痛みは何だろう?
このカプセルを飲むようになってから、余計酷くなってきたような気はしていたが、このまるで風邪で寝込んで言うときのようなひどい息苦しさは何だろう?

副作用として、息苦しさや脈拍の上昇、発熱があることもある、そういえば薬屋の店員が言っていたような気がする。
にしても、これはひどい。

冷蔵庫の飲み物でも飲んで落ち着こう、そう思って立ち上がった、その瞬間だった。
冬月は、目の前の景色が揺らぎ、まるでカメラを手から落としたときのような、そんな視界を、静かに感じていた。
ドサッ、と自分の身体が床に叩きつけられるのを、冬月はまるで地球の反対側で起きた事のように感じていた。

ひどく、寒い。
自分の裸の腕に鳥肌が立っているのが、見えた。
冬月は小刻みに震えながら、なんとか立ち上がろうとした。
いつの間にか目を覚ました伊吹二尉が、目をこすりながら身を起こしているのが、なんだかすごく遠くのことのように感じられた。

ドサッと、冬月の身体は再びカーペットの敷かれた床に叩きつけられた。
目の前が、だんだん暗くなっていった。
伊吹二尉が慌てて自分を呼ぶその声が、どんどん、どんどん遠くなっていった。

伊吹二尉は、パニックになりながらも、ベッドサイドの電話機でなんとか119番をプッシュした。
だが、それももう、遅かった。
かつて、日本の形而上生物学分野の権威と言われた男の、いま、世界の運命を握っている特務機関のNo.2、副指令である男の、それは最期だった。

懸命に人工呼吸を試みる伊吹二尉の後ろで、冬月の上着が、ガタッとハンガーごと床に落ちた。
胸のポケットからは、一枚の紙が覗いていた。

『使用上の注意―塩酸ヨヒンビンの作用により、慢性心疾患・強度の低血圧症の患者は心臓麻痺を起こす可能性がありますので服用しないでください。』

<完>

492:名無しさん@ピンキー
10/04/20 23:31:08 gJUFIxtY
乙。
冬月先生はどうにも浮かばれんな。

493:名無しさん@ピンキー
10/04/20 23:59:02 wHpzU2Lo
終わりなの?

494:名無しさん@ピンキー
10/04/21 21:40:57 Ok7Bja/z
>>488
この温かい雰囲気がどうエロくなるか楽しみだぁ
男の子はシンジかな~個人的に子シンジは大好物だw

495:名無しさん@ピンキー
10/04/21 22:21:40 abUZlCWu
幼シンジでもおもしろいけど、シンジじゃなくて別の男の子でしたって展開でもいいね
年下の男の子にイタズラされちゃうアスカってのも新鮮

それはそうと、プラグスーツじゃなかったのはなぜなんだろう

496:Ila Formosa 5
10/04/21 23:26:22 u1sblQVh
壁越しのシャワーの音ととぎれとぎれに混ざる、彼の声で、私は目を覚ました。
どうやら、ドアの閉まったバスルームで電話をかけているらしい。
相手は女性らしいが、相手の声はよく聞こえない。

「…アデレードから三沢に行く国連軍の定期便を押さえてある。
 第3新東京市の上空を通過するように手配してあるから、それに乗れ。」

尻尾を、出した!?
私は裸のまま、彼と私の体液にまみれたまま、極力音を立てないようにベッドから這い出ると、バスルームと客室を隔てている壁に片耳を当てる。

「ああ、エジンバラ基地から明日出るAn-124だ。
 上空にさしかかったら、タイミングを見計らって、パラシュートで脱出しろ。
 あとは、地上にエージェントが待っているはずだ。
 ネルフ本部のパスは、こないだ鍵を渡した新箱根駅のロッカーに、当座必要そうなものと一緒に入れてある。」

やはり、この男は何かを企んでいた。
どうやら声からは女性らしいこの相手が何者かはわからないけれど、どうやら私の知らない何かに、この男は一枚噛んでいる。

あの人は、碇指令はこのことを知っているのだろうか?
でも、何かがあったときに事を有利に運ぶカードくらいには、これはなりそうだ。

「アスカのことか?
 大丈夫、あの子は何も知らないよ。
 だから、そっち方面から君のことが露見することは、おそらくない。」

しかも、相手はアスカのことを知っている?
…これは、ものすごいことを私が知ってしまったということなのだろうか?

「ああ、幸運を祈るよ。」

シャワーの音が、急にやむ。
そして、今まで聞こえてこなかった夜の街の喧騒が、開け放たれた窓から流れ込んでくる。
私は気付かれないように、再び毛布の中に滑り込む。

しばらくしてから、ガチャ、とバスルームの扉が開く。

「りっちゃん…起きてたのか?」

「…女性より先にシャワーを浴びるなんて、『伊達男』としては失格ね。」

「事を終えたままの姿でそのまま待っている方が、粋じゃないと俺は思うがね。」

「あら、そうかしら?」

平静を装って目をこすりながらも、私は内心ほくそえんでいた。
ついに、いかにも怪しげなこの男の尻尾をつかんだのだ。

数週間後、第10使徒が第3新東京市を襲ったそのとき、私はこの日の通話の真実を知ることとなる。
それも、予想もつかない形で。
…このときの情報でそれをなんとかできるほど私は頭のいい女ではなかった、という証明にもなったのだけれど。

そのことについては、また時を改めて語りたい。
それまでは、私の胸にしまっておこう。

<完>

497:名無しさん@ピンキー
10/04/22 00:53:48 x/RH2X3h
>>496
乙。個人的にはりっちゃんの絡みがもう少し読みたかった…。

498:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/04/22 21:59:56 XZqglihZ
お世話になっております、まとめサイト管理人です
本日、4月21日まで投稿分をまとめサイトにアップロードいたしました

修正したい点等、ご指摘されたいことがおありの職人様は、ここかまとめサイトのメールフォームで
当方までご連絡いただければ幸いです

以上取り急ぎご用件まで

499:名無しさん@ピンキー
10/04/22 22:51:38 PYC6Itkv
ミサトさん×綾波でレズ

「レイ、服を脱ぎなさい、これは命令よ」
「わかりました」
しゅるしゅる、しゅるっぱさっ
「いい子ね、次はブラジャーをとりなさい、下も脱ぐのよ」
「はい」
カチッ、するする
「綺麗な肌ね…」
つー…
「……っ!」
「くすぐったい…?」
「よく、わかりません…んんっ」
チロチロ…

500:名無しさん@ピンキー
10/04/22 23:56:12 aNj7Wrj/
>>499
メール欄に半角小文字でsageと書いてくれ
話はそれからだ

501:名無しさん@ピンキー
10/04/23 02:36:22 LCuP63Cs
>>498
いつもありがとうございます。おつかれさまです。

502:名無しさん@ピンキー
10/04/25 21:27:25 4zu9TxlU
新劇マダー?

503:名無しさん@ピンキー
10/04/29 06:41:18 TlAhUIAr
マダー?

504:【専属慰安婦 (第1話)】LASキッチー
10/05/02 03:02:45 Up6q7BD5

「惣流アスカ・ラングレー、貴女を初号機パイロット慰安担当に命じます」
赤木リツコ博士は、いつも通りの落ちついた声でその任務を告げた。
その言葉の向かう先、伏し目がちに視線を彷徨わせていた蒼い瞳の少女は
その目を見開いて、彼女の上司を見つめ、その言葉の意味を問うた。

アスカにとって今日は、ただのシンクロテストの日に過ぎないはずだった。
もっとも、第15使徒・アラエルとの戦い以降、エヴァパイロットとしての
資格をほぼ失っていることを再確認させられるだけのこの日はアスカにとってはこの上ない苦痛の時ではあったが。
以前は3人一緒に受けていたシンクロテストだが、レイの零号機が失われテストに参加しなくなったのと、
シンジと二人きりを避け、アスカが「一人で集中したい」と言い出したため、この場にいるチルドレンは彼女一人だった。
いつもどおりの手順、試験。
もしやわずかでもシンクロ率が回復していないだろうか、
というアスカの淡い期待は冷徹な計測結果により霧散する。
「シンクロ率3.5%、このままのペースだとあと数週間でほぼ0になるわね」
薄暗いモニタールームの中、ディスプレイの光を反射したリツコのメガネがきらりと光った。

「イアン担当?」
眉を寄せ、怪訝な顔で聞き返すアスカにリツコが答える。
「簡単にいえばシンジ君のセックスの相手をしなさい、ということよ」
「シンジのセックス…?あ…」
ここに到り、少女にも己に投げかけられた言葉の理不尽な内容が理解できた。
慰安…、慰安婦、従軍慰安婦。
歴史の授業で聞いた、時の権力によって強制的に性を提供させられた女性達。
「まさか…アタシを、よりによってバカシンジの慰みものにさせようっての?」
失意の日々を送るうちに失われていたアスカの目の輝きだったが、
それが疑念とともに湧き上がる怒りによってわずかに蘇る。
「そうよ」
「なんの意味があるの?なんでアタシが?」
「レイの零号機が失われ、貴女が弐号機を起動できない今、使徒迎撃任務を行えるのは、シンジ君と初号機のみ」
「だけど、残念ながらそのシンジ君のシンクロ率も最近下がる一方なのよ。特に第16使徒との戦いの後にね」
「シンジが…?」
自分のシンクロ率の低下で頭がいっぱいだったアスカには初めて聞く話だった。
「レイがシンクロできる五号機の投入にはまだ時間がかかるわ。このままでは人類は自衛のための戦力を全て失うのよ」
「それは絶対に避けねばならないこと。そのためなら私たちは何でもしなければならないわ」
「でも、それとアタシがシンジの…、相手をするのとどう関係があるのよ?」
「シンクロ率はパイロットの精神面に大きく左右されるわ。アスカ、それは貴女が一番知っているわよね?」
「…っ!」

505:【専属慰安婦 (第1話)】LASキッチー
10/05/02 03:04:54 Up6q7BD5
アスカは思い出す。
使徒に乗っ取られた参号機からの不意打ち、第14使徒の圧倒的な戦闘力に対しての完敗。
第15使徒によってえぐり出された、幼い日の忌まわしき思い出。
そして、自分ですら意識していなかった、あの感情。
それらが自分を追い詰め、シンクロ率を下げ続けている。
「シンジ君のような若い男性の精神の安定に一番効果的なのは、女性の温もりなの。
戦場で兵士を慰める女性が必要なのは生物学的に必然なのよ。」
リツコはそこで、一旦息をつき、先を続けた。
「さらに心理学を加味すれば、出来れば同じ相手と関係を続けるのがベストだわ。同じくらいの年齢の異性とね」
「…アタシの気持ちや体はどうだっていいっていうの?」
「エヴァを起動できないほどシンクロ率が落ち込んだパイロットをいつまでも置いておけるほど、
ネルフに余裕はないわ。嫌ならドイツに帰って静養する、ということになるかしら」
「…その場合、復帰はほぼ絶望的と、思ってくれたほうがいいけれど」
「く…」
エヴァパイロット一人を臨戦体制に置いておくためのコストがとてつもない額であることは、
訓練、検査、警備などで使用する機材、スタッフなどの規模から察しはつく。
回復の見込みの薄いアスカなど放っておいて、新人パイロットを養成したほうが合理的と判断されても
文句は言えない。
現在のところ、機体とパイロットの互換性の問題から予備のパイロットというのも現実的ではない。
故国に戻って養父母の下でただの少女として生きていくか、屈辱に耐え一縷の望みに賭けてみるか。
アスカは不本意な選択を迫られる。

「決められないようね。それなら彼に決めてもらおうかしら」
リツコが後ろへ振り返って、声をかける。
「シンジ君」
碇シンジが気まずそうな顔で姿を現す。
「アンタ、いたの?」
アスカはわずかに頬を赤らめてシンジを睨む。
目をそらすシンジ。
「シンジ君、聞いていたわね。アスカはどうも気が進まないようね」
「当たり前でしょ!何を言ってんのよ!」
ようやくシンジが口を開く。
「リツコさん、本当にこんなことしないといけないんですか?」
「説明したでしょう。貴方の心身は、もはや貴方一人のものではないって」
リツコがアスカとシンジを見比べて、溜息をつく。


506:【専属慰安婦 (第1話)】LASキッチー
10/05/02 03:05:25 Up6q7BD5
「二人とも気が進まないなら、…そうね、もうひとつ選択肢があるわ、シンジ君。レイはどう?」
「…っ!」
アスカは息を呑んだ。
綾波レイ。あの女。碇司令のお気に入り。
数週間前のエレベータでの会話以来、まともに言葉を交わしたことはなかった。
「心を開かなければエヴァは動かない」
自分を激昂させたその言葉があまりにも正鵠を射ていたことに
気付かされたのはもう何もかもが手遅れになってからだった。
シンジは目を伏せたまま思案してる様子だ。
(そう、親子揃ってあの人形みたいな女がいいってことね…)
不意にアスカの怒りが醒める。
(いいわ…。あの娘とよろしくやればいいじゃない)
所詮、ここでも私は必要とはされていなかったのだ。
だが体を満たしていくその諦めが、先ほどまでの怒りと表裏一体であり、
エヴァパイロットとしての立場以外に自分が求めているものが故の感情だとは
アスカ自身は気付かなかった。
不意に蘇った言葉に心を捉われたが故に。
「誰、アナタ。知らない子ね」
遠い昔に突き立てられた、未だに脳裏から消えない自分を呪い続ける言葉。
結局、この言葉からは逃れられない。
(さあ、アタシを楽にさせて…)
アスカは目を閉じて、死刑宣告のようにシンジの答えを待った。

だが、耳に入ってきたシンジの言葉は、彼女の予想とは違っていた。
「…アスカがいいです」

(つづく)

使い古されたネタとは思いますが、EOEに対応したビデオ22話~24話の流れでの
痛い展開での露骨なエロエロwを考えています。
筆力が及ぶかどうか怪しいですが、反響あれば続けてみようと思います。

507:名無しさん@ピンキー
10/05/02 04:31:04 4MaJnix5
GJ!続きお願いします
旧作終盤準拠のLAS系作品期待
この系統のヤンデレアスカたまらない

508:名無しさん@ピンキー
10/05/02 09:21:32 M1ZjAM4Z
おお!素晴らしい!GJです。
式波もいいけど、病んでる惣流アスカもいいですな。
ぜひ続きを投下してください。
ワクテカしながら待ってます。


509:名無しさん@ピンキー
10/05/02 11:33:13 2CDd+/73
病み系ってけっこう久しぶりだぁな
期待待ち町

510:名無しさん@ピンキー
10/05/03 11:02:07 VCBsd20d
>>506
反響しちゃうw ぜひ続き希望

511:名無しさん@ピンキー
10/05/03 11:41:06 XQKF/7O2
>>504-506
謹んで続きを期待させていただきます。

512:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:09:16 AOIMZBro
拙僧も期待するでござる

513:【専属慰安婦(第2話)】LASキッチー
10/05/05 01:43:31 huvUM6cA
「アスカがいいです」
なかば衝動的に口にした言葉にシンジ自身も驚いていた。

午前中から行っていた訓練が完了した夕方。
不意に強要された異常な決断。
例の一件以来、半分軟禁状態の赤木リツコ博士が提示してきたその内容の倫理的な問題はさておくとしても。
綾波レイと、惣流アスカ。
級友であり、生死をともにした同僚であり、それぞれと心の交流があった彼女らを、
どちら、と選ぶことなど自分にはできないはずのことだった。
…これが1週間ほど前の話ならば。

だが、第16使徒戦のあとの綾波レイはシンジにとって遠い存在になろうとしていた。
零号機の自爆。
その後の今までの触れ合いなどなかったかのような態度の変わりよう。
さらに、赤木博士に見させられたダミープラグの秘密。
認めたくなかったが、自分の知る綾波レイはおそらくもういないのだ、とうすうす感じてはいた。

惣流アスカについても、関係は最悪、といっていい状態だったが、
レイとは意味合いが違っていた。
アスカは第15使徒戦を境にかつてのトップパイロットとしての力を失い、
プライベートでも精神的に不安定になっていた。
葛城家の日常でもほとんど会話を交わすこともなくなっていた。
使徒による精神攻撃の後遺症、と公式に説明されてはいたが、シンジには、アスカが自分に対して
徐々に刺々しい態度をとるようになった理由がよくわからなかった。
そして、回収される弐号機の前で膝を抱えてうずくまっていたアスカ。
顔を見せてはくれなかったが、声でわかってしまった。
あのアスカが、泣いていた。
どんな逆境でも毅然としていた彼女が。
もう、以前とは何もかも違うのだと思わざるを得なかった。

514:【専属慰安婦(第2話)】LASキッチー
10/05/05 01:44:13 huvUM6cA
シンジは温もりが欲しかった。
トウジには参号機事件以降会っていない。
ケンスケら、他の級友達も疎開して遠く離れてしまった。
加持リョウジはおそらく死んだ。
ほとんど唯一の頼れる大人であった葛城ミサトはそれを機に笑うことがなくなり、
ほとんど家に寄り付かなくなった。
綾波レイが別人のように変わり果てた今、自分に残されているのは…。
アスカしか、いない。
赤木博士のいうような「男女の仲」なんてものは想像の範囲外だ。
ただ、以前のような明るい彼女に戻ってそばにいてくれさえすれば、それで良かった。
「アンタ、バカァ?」
そう言って、明るく笑い飛ばす彼女がいてくれれば、
どんな逆境も、試練も超えられそうな気がする。
もう少し、時が立てばアスカも元気になるかも知れない、と自分に言い聞かせて耐えてきた。
皮肉なことにアスカの不調の一端が自分にこそあるのだということを、シンジ自身は露知らずだったが。

赤木博士への返答を躊躇したのは、予想はしていたが、アスカの射るような怒りの視線を
受けたからだった。
アスカとの関係はギスギスとしたものになっていたが、
これを受け入れたら今までの関係の完全な破綻は間違いない。
だが、受け入れなかったらアスカは帰国してしまう。
どうすればいいのか分からなかった。
そのシンジを決断させたのは、綾波レイの名を聞き、突然怒りを忘れたように黙ったアスカを見たことだった。
目を閉じて立ちつくすアスカは、何故かひどく寂しげに見えた。
いつか見た表情。
呼び起こされる記憶。あの第7使徒戦の前夜に見た、夢で母親を呼び、涙を流していた彼女。
その母親が帰らぬ人だと知り、その涙の意味を知ったのは不覚にもついこの間だった。
アスカをドイツに帰らせては駄目だ。離れたくない。
シンジに声を振り絞らせたのはその一念だった。

(つづく)

515:【専属慰安婦(第3話)】LASキッチー
10/05/05 01:46:29 huvUM6cA
シンジは家路を急いでいた。
あのあと、赤木博士の「これで決定ね」との一言でその場はお終いとなり、
アスカ、シンジの順に赤木博士との面談が実施された。
アスカは先に返されたが、シンジはさらに作戦課に呼び出され、帰宅できたのは19時を回っていた。

夕飯の支度が遅くなるな、と思いつつ、葛城家のドアを開けると、美味しそうな匂いが漂ってきた。
(…あれ?)
キッチンにたどり着くと、テーブルに豪華なディナー、とはいかないが、レトルトを温めて皿に移した
らしき品が数品、湯気を立てている。
「…これ、アスカが用意してくれたの?」
シンジはビックリしながらも尋ねる。
「そうよ。ありがたいでしょ?…リツコの指示だけどね」
タンクトップにショートパンツ姿でテーブルに頬杖をついていたアスカが仏頂面で答える。
「これからはアタシが毎日夕食を作るんだってさ。やんなっちゃうわ」
「へえ。リツコさんがそんなことを?…」
アスカの横を通る。
プン、と石鹸とシャンプーの香りが漂った。あと、いつもとは違う何かの香り。

シンジは手を洗って食卓に着く。
「アスカに夕食を作って貰えるなんて、嬉しいな。冬でも来そうだけど」
ことさらにおどけて言うシンジにアスカがため息をつく。
「余計なこと言ってないで食べるわよ」
カチャカチャ、とそれ以降は会話が弾むことなく黙々と食事が進んだ。
結局、いつもの夕食風景とあまり変わらないことに少々残念ながらもメニューをたいらげるシンジ。
すっかり食が細くなったアスカはまだ箸を動かしている。
「ごちそう様。アスカ。美味しかったよ」
アスカは黙々と箸を進める。
「それでさ、夕方の話だけど…」
シンジが話を始めると、アスカが上目づかいに目を向けてくる。
「リツコさんの話は冗談だから気にしなくていいよ。
僕は最近帰りが遅いから、アスカが先に帰っている時は夕食を作ってくれたら、
そりゃ嬉しいけど、気が向いたときでいいし…。」

「シンジ!」
やや大きな声を上げ、アスカが箸をおいてシンジを睨む。
「な、なに?アスカ。どうしたの?」
アスカの大きな蒼い瞳がシンジを見つめている。
「いい、よく聞いて。アタシは契約を交わしたのよ。ネルフとね。
アンタを慰めるのがアタシの新しい仕事。
毎日、夕食と…、セックスの世話をしてあげる。
なんでも希望をかなえてあげるわ。良かったわね。楽しみにしなさい」
言葉の意味を理解し、耳まで真っ赤にするシンジ。
対してアスカはその言葉とは裏腹に無表情のままだ。

516:【専属慰安婦(第3話)】LASキッチー
10/05/05 01:48:34 huvUM6cA
「…アンタがそれをいらないって言うのなら、アタシはネルフにとって不要な人間てことよ。
荷物をまとめてドイツに帰るわ」
帰る、という言葉にビクッと反応するシンジ。
「…アスカ、無理しなくていいんだ。2人で話を合わせれば問題ないじゃないか。いままで通りでいいんだよ…」
一瞬、アスカの口が引き締められたように見えたが、すぐに次の言葉がたたみかけられる。
「…つくづくおめでたいわね。バカシンジ。今までどおりのことなんてもう何もないのよ。アタシもアンタも
アンタの欲求のはけ口になって精神とやらを安定させて、シンクロ率を維持させるのが今のアタシの仕事。
それを誤魔化したら人類が滅ぶかもしれないのよ。考えて物を言ってほしいわ」
もう、話は終わったという風に首をふりアスカが最後に言う。
「一時間たったらアタシの部屋にくるのよ。もちろん歯を磨いて、お風呂に入ってからね」
「アスカ…」
「もし、今晩こなかったら明日、引越し屋に電話するわ」

(つづく)

皆さん声援ありがとうございます
ヤンデレ惣流は根強い人気があるのだなと再認識ですw
王道に挑戦ということで気を引き締めます

>>507
>旧作終盤準拠のLAS系作品期待
できるだけ準拠するつもりですが、久しぶりにレンタルで見直すと時系列とか
良く整理しておかないと危険ですね(メインは23話と24話の間ですが)
一応、EOE関連の追加セリフはできるだけ盛り込もうと思いますが、
「加持さんはもういないんだ」とか破壊力のあるセリフだけに投入タイミングが難しい

ちなみにLAS系ではありますが、EOEの昼ドラにつなげるべくアスカさんにはかなり酷い目にあって
もらいそうですw
(TV版パイプ椅子のおとなしいアスカが、EOE版キッチンのヤンデレにどうしてそうなるか)

次回はたぶん、やっとエロくなりますw

517:名無しさん@ピンキー
10/05/05 02:33:45 ZDiDrPcs
>>516
頑張ってください、鶴首します。
イタモノは怖いけど・・・

518:名無しさん@ピンキー
10/05/05 02:39:28 ebykM5dX
GJ!
しかしこれは切ない、アスカ切ない…。
俺はどっちかっつうとLRS派なんだが
少なくともここにいる間は
アスカの幸せを心から祈るよ

519:516
10/05/05 10:52:57 huvUM6cA
>>517
どもです。EOEよりは痛くならないので大丈夫ですw(たぶん)

>>518
LRS派の人にそう言ってもらえるなら光栄至極
切ない->いろいろあって人格崩壊->ヤンデレきましたー、
というダースベーダー誕生秘話的な展開を狙いたいですね

520:名無しさん@ピンキー
10/05/05 19:36:52 vG9/A5PH
続きマダー?

521:名無しさん@ピンキー
10/05/06 06:57:57 bsL+KfHl
期待しながら待ちます

522:名無しさん@ピンキー
10/05/07 01:07:48 UYqTQLbL
ヤンデレLASのエロは痛みを伴うがセクシーな雰囲気があるなぁ
ツンデレのエロは健康的なエロなんだよね
まあどっちも好きだけどw続き期待しております

523:名無しさん@ピンキー
10/05/08 02:34:29 F84lSWQK
続き期待

524:【専属慰安婦(第4話「初夜」)】LASキッチー
10/05/08 20:03:48 SJeDJoma
1時間が経った。
シンジは「許可なく立ち入りを禁ず。勝手に入ったら殺すわよ!」と書かれたふすまの前に立つ。
いつものTシャツと、短パン姿でシンジが声をかける。
「アスカ、…入るよ?」
「…いいわよ」
ふすまを開け、中に入る。
冷房でひんやりとした空気の中にわずかにシトラスの芳香剤の匂いが漂っている。
(アスカの部屋に入るのって久しぶりだ…)
もう何時だったかも思い出せない。
一段落とされた照明の下、室内を見回すと、アスカはベットで横になっていた。
縞のパジャマを着て、タオルを一枚かけたまま、壁を向いている。
「アスカ?」
「ベットに入っていいわよ」
アスカは向こう側を向いたまま答えた。
言われるがままにベッドに上がりアスカの横に膝を崩して座り込む。
肌は接していないが、アスカの体温がわずかに伝わってくる。
「シンジ」
「何?アスカ…」
「何でもしていいって言ったけど、ひとつ条件があるわ」
「え…」
「キス、はさせない。絶対にね。…アタシはアンタの恋人になったわけじゃないわ。
ただの任務よ。だからこれがアタシの譲れない一線。破ったら契約は破棄よ。いいわね?」
「う、うん」
(キスだったら一回したことがあるじゃないか。いまさら、なんでだろう…)
だが、アスカの口調はシンジの疑問を挟めないほど毅然としていた。
「分かったよ」
「…じゃあ、あとは好きにしなさいよ」
そう言ってアスカは向こうを向いたまま黙った。

525:【専属慰安婦(第4話「初夜」)】LASキッチー
10/05/08 20:04:16 SJeDJoma
(好きに、って言われても…)
何しろこんなことは初めてだ。
シンジはとりあえず右肩を下に、アスカの背に向う形で横になった。
アスカの髪の毛が目の前に広がって、シャンプーのいい匂いがした。
アスカ自慢の栗色の髪におずおずと触れてみる。
上等の生地のようなそれをすくい上げると、指の隙間からパラパラと流れ落ちていく。
シンジは自分の心臓がトクトクと早鐘を打ち始めるのを意識する。
思い切って左手をアスカの体に伸ばす。
脇のやや下にわずかに触れるとアスカがピクッと動いた。
そのまま手を回り込ませていくと指先が柔らかい曲線に突き当たる。
(アスカのおっぱいだ…)
ユニゾンの夜に見た、はだけた胸元。プールサイドで自慢げに突きだされたバスト。
いつもちょっと見ただけで顔をそむけざるを得なかったそれに触れようとしている。
(ほんとにみんな、どうかしている。でも…)
その手は吸い寄せられるようにアスカの胸に回されていく。
パジャマの薄い布越しにアスカの体温を感じながら、掌に力を込めて行く。
ぎゅっ。
そのままつかめば溶けてしまいそうな弾力でアスカの胸は応えてくる。
「う…」
アスカがかすかに声を洩らす。
ビクッと、シンジが手を止め、わずかに引く。
「続けていいわよ…」
アスカのかすかな声。
その言葉に安心し、ゆっくりとそのままやわやわと手で揉んでいく。
「…あ」
アスカの反応に気を良くして、さらに胸を探る。
やや、プクっと飛び出ている部分に突き当たる。乳首だろう。
ちょっとつまんでみる。あまり弾力はない。
「くう…」
やや苦しそうなアスカの声。強すぎたか、とシンジは乳首の周りをなぞっていく。
「ふ…、ううん」
しばらくそれを続けると、やや物足らなくなってくる。
アスカの顔を見たい。もっと体を見せて欲しい。
ざわざわとした衝動。
ほんの数分前にはなかったそれにつき動かされ、シンジがアスカに囁きかける。
「アスカ、こっちを向いてよ…」
ほんの数秒、アスカはためらっていたかに見えたが、すぐに寝がえりを打って仰向けになった。

526:【専属慰安婦(第4話「初夜」)】LASキッチー
10/05/08 20:04:40 SJeDJoma
アスカは目を閉じていた。
お腹にかかっていたタオルをゆっくり剥ぎとると、アスカの全身があらわになる。
だぶだぶのパジャマの上からでもきれいな体のラインが分かる。
(こうやって目をつむっていると、アスカはまるでお姫様だ…)
最近の刺々しい表情を見慣れていただけに、本当のアスカはこんな姿なのだと、
ちょっと優しい気持ちになる。
だが、それはすぐに先ほどの衝動に取って代わられた。
両手を伸ばし、アスカの胸を掴む。
手のひらにすっぽりと納まった二つの膨らみを思うままに握りしめる。
「う、あ…」
眉をひそめるアスカの表情が悩ましい。
(いいんだよね…)
とうとう、パジャマの上着に手をかけ、ボタンをはずしていく。
全部はずし、パジャマを左右に開くと、アスカの形良い乳房があらわれる。
「あっ」
脱がされたことに気がついて、目を開いて声を上げるアスカ。
真っ白な肌。美しい曲線を描く二つの丸みの頂点に桜色の乳首がつんと上を向いている。
戸惑ったような表情のアスカを上目に見ながらシンジが左の乳首に吸いつく。
「ああっ」
アスカの反応がシンジの衝動に油を注ぐ。
アスカの上にまたがり今度は右の乳首を吸いながら左は指でコリコリとつまんでみる。
「ひゃ…うっ」
口の中で乳首が固く突き立ってくるのを感じる。
「アスカ、気持ちいいの?」
思わず、乳首から口を離し、アスカを窺う。
「…か、体の勝手な反応よ。恋人でもない男に体を弄られて女が本当に感じると思ってんの?」
アスカが頬を紅潮させて答える。

527:【専属慰安婦(第4話「初夜」)】LASキッチー
10/05/08 20:05:12 SJeDJoma
(恋人じゃない…か)
それはそうだ。自分とアスカはただの同居人、クラスメイト、同僚。
じゃあ、「恋人」が相手ならアスカはもっと反応してくれるのだろうか。
加持リョウジ。加持さん。目の前の少女が憧れつづけた大人の男。葛城ミサトの思い人。
「いい加減なこと言わないでよ!バカシンジのくせに」
「だから何度言ったら分かるんだよ!もう加持さんはいないんだってば!」
「…うそ」
ほんの数日前の記憶。
勇気を振り絞って口にした真実に少女は激昂し、そして最後の支えをなくしたかのように
意気消沈していった。
もしかしたら、アスカは加持さんと関係していたのかも知れない。
今、自分がしたような行為に、もっと嬉々と声を上げたのかも知れない。
シンジは自分の中にいままで知らなかった新たな感情が生じるのをおぼろげに感じる。
怒りにも、苛立ちにも似た感情。
(体の勝手な反応、か…。だったら…。もっと感じさせてやるよ。「加持さんの時」よりもっと!)

荒々しく乳首に吸いつく。右手は乳房を揉みしだく。
「ああっ。あ、あんまり、乱暴にしないで…」
アスカが訴えてくるが、行為は止めない。
後ろに手を伸ばし、アスカの股間をさする。
パジャマの下に柔らかな太ももと下腹、そして秘部を感じる。
「あう!…」
ビクンとアスカが体をのけぞらす。
体を後ろにずらし、アスカの股間を目の前にする。
腰の両側に手を伸ばし、パジャマを膝まで引きおろす。
アスカの股間に残された純白のパンティが目に眩しい。
だがそれをロクに鑑賞する余裕もなく、パジャマと一緒に引きずり下ろし、完全に脱がせてしまう。
細いつま先から、よく鍛えられ締まったふくらはぎ、太ももへと真っ白な肌が続く。
膝をつけ、閉じられた両足の付け根に、栗色のヘアが楚々と茂っている。
視線を先に延ばすと、上半身は前をはだけたパジャマだけ。
形の良いおへそと引き締まったお腹のライン。
下から見上げると天をつく二つの膨らみの形がよく分かる。
屹立し始めている可愛らしい乳首も。
その向こうに美しい髪をシーツの上に広げたアスカの不安げな顔。
(加持さんも、誰も関係ない…。今は、全部、僕のモノ、なんだ)
一時間前の自分の言葉のなんと、偽善めいていることか。
でも、そんなことはもうどうでもいい。

528:【専属慰安婦(第4話「初夜」)】LASキッチー
10/05/08 20:05:37 SJeDJoma
アスカの両ひざに手をかけ、左右に押し開く。
「アアッ…」
アスカのか細い叫びも、もうシンジの耳には遠い。
シンジの目前にアスカの秘裂が広がっている。
ぷっくり盛り上がった恥丘に栗色のヘアが茂っている。
その下の閉じられているワレメに両親指を添え、ゆっくり開く。
鮮やかなピンク色の粘膜がさらけ出される。
「きれいだ…」
思わず言葉が漏れる。
ピクッと秘裂全体がわなないた気がした。
秘裂の上のほうにあるピンクの突起を指で弄ってみる。
(これがクリトリスかな…)
「う…、ああん」
アスカの声とともに徐々にクリトリスが包皮を押し上げて勃起してくる。
(こんな風になるんだ…)
新鮮な感動を覚えながら、今度は秘裂の奥に指を差し入れる。
ヌチャ。
そんな感じで指がヌルヌルとした温かい肉の中に潜り込んでいく。
(これって、もう「濡れてる」ってことなのかな)
その感触を楽しみながら顔を上げアスカの表情を窺う。
「ああ…、ああん」
アスカはもう顔をのけぞらせて喘ぐばかりだ。
それに意を強くし、さらに大胆な愛撫を始める。
屹立しかかったクリトリスを口に含んで舐めまわしてやる。
「あ、ああっ!ああーん」
アスカが腰を僕の顔に押しつけるようにのけぞる。
クリトリスを解放してやり、今度は秘裂を左右に押し開きベロベロと舐める。
「ううん、アアッ、アアッ!!」
アスカが顔を左右に振り振り、髪を振り乱して喘ぐのが視界の隅に入る。
(イヤラしいよ、アスカ…)
だが、シンジも顔をしかめて呻く。
「ううっ!」
油断していた。
初めての刺激的な体験を続けるうち、シンジのペニスは気がつかないうちに限界に達していた。
アスカの嬌態につられ、精を放ってしまったのだ。
ドクドクッ。
(う…、まだ何もしてないのに)
腰がぬけそうな快感。
が、ブリーフの中に射精したため、徐々にひんやりしてくるヌルッとした感触が気持ち悪い。
愛撫の手を止め、シンジも服を脱ぎ、全裸になる。
ブリーフの乾いた部分でペニスの汚れをを手早く拭き取る。
「はあはあ…」
目を閉じて、荒い息のアスカは気が付いていないようだ。

529:【専属慰安婦(第4話「初夜」)】LASキッチー
10/05/08 20:06:16 SJeDJoma
一回射精したシンジはやや冷静さを取り戻す。
身を乗り出し、アスカの上半身に覆いかぶさるような体勢で顔を近づける。
「アスカ、いいの?」
「…、今さら何言ってんのよ。やりたくてしょうがないんでしょ。そんなにおっ立てちゃってさ」
頬を上気させ、息のやや荒いアスカ。
しかし、まっすぐに見つめ返してきたその目からは感情は読み取れない。
「…うん」
「好きにしろって言ってんのよ」
それに応えて無言で、アスカのパジャマの上着を脱がそうとする。
アスカもそれにやや身を起して協力してくれ、あっさり上着はベットの横に捨てられる。
生まれたままの姿のアスカが目を閉じて横たわっている。
その美しさに感動しながらシンジは、ペニスに手を添え先端をアスカの秘裂にあてがう。
「いくよ、アスカ」
アスカがかすかに口を引き締める。
そしてズブッと、シンジが一気に根元までペニスを押し込む。
「あううっ…!」
アスカが呻き、シンジを載せたままビクンと体を弓なりに反りかえらせる。
シンジはかまわずヌルヌルっとペニスを温かい肉の中に潜り込ませていく。
(なんて気持ちいいんだ)
アスカの膣内は温かく濡れ、優しく締め付けてくる粘膜の感触が最高だった。
なにもせずに入れているだけで達してしまいそうだ。
さっき射精していなけば間違いなくいま暴発してるだろう。
しばらくその感触をじっと味わう。
そして、とうとう我慢できずにゆっくりとピストン運動を開始する。
「あっ…」
アスカがびくっと反応する。
身を重ね、ズッズッとペニスを出し入れする。
ピチャピチャと音を立てる濡れた粘膜との摩擦が、ペニスを蕩かしそうだ。
「く、ああ、あああっ」
切なげなアスカの声がさらにシンジを掻き立てる。
アスカの肩を抱きピストン運動を続けるシンジの薄い胸板にアスカの柔らかい胸が押しつぶされる。
「最高だ…。アスカの体」
思わずアスカの耳元で呟きながら、どんどん腰の動きを激しくしていく。
「あう、くう、ああん」
途切れ途切れのアスカの声は、苦しげにも聞こえる。
だが、それを気にする余裕はシンジにはない。
本能のままにアスカを貫き続ける。
やがてアスカの肉のあまりの心地よさにシンジは堪え切れず、2度目の絶頂を迎えた。
「くうぅっ!出るっ…!」
1度目とは比べものにならない快感に貫かれ、シンジはありったけの精液をドクンドクンとアスカの胎内に注ぎ込んだ。

530:【専属慰安婦(第4話「初夜」)】LASキッチー
10/05/08 20:06:55 SJeDJoma
「はあ…、はあ…」
アスカに身を重ねたまま、どれくらい時間が経ったろうか。
二人の呼吸も落ち着いてきた。
射精の快感も過ぎ去り、落ちつきを取り戻したシンジは身を起こす。
アスカはぼんやりと天井を見てるようだった。
(「恋人」同士ならここでキスでもするのかな…)
なんとなく落ち着かなくなったシンジが身を離すと硬度を失ったペニスがズルリと抜けてくる。
(リツコさんがアスカが避妊薬を飲むから妊娠の心配はないって言っていたけど…)
膣口からドロリと流れ出してくる精液が生々しい。
「あ…」
白い粘液に混じってかすかに赤い筋がいくつか流れてくる。
「これって…」
「シンジ!」
顔を上げると、アスカがこちらを睨んできている。
「どう、気持ちよかった?」
ニコリともせずにアスカが聞いてくる。
「う、うん」
「そう。…じゃあ、もう今日はお終いよ、出ていって」
「…え」
「アンタと朝まで添い寝する、なんてのは仕事に入ってないわ。満足したんならアタシの部屋から出てって」
「うん、分かったよ…」
いそいそと服をひろい、手早く身につけて部屋を出る。
立ち止まり、アスカにやはり声をかけようかと振り向く。
「出ていって、って言ったでしょ」
アスカの苛立った声。
シンジは目をそらし、襖を後ろ手で閉め、廊下を歩きだす。

そのとき、襖の奥からわずかに声らしきものが聞こえた気がした。
幻聴だったかも知れない。
でもそれと同じものを、シンジはどこかで聞いたことがある気がした。
だが、シンジがそれがどこで聞いた何であったのか、気がついたのはその後、何もかもが手遅れになってからだった。
それは、弐号機の前でうずくまっていたアスカの、すすり泣きの声だった

(つづく)

皆さんレスどうもです。
>>522
>痛みを伴うがセクシー
ヤンデレLASはやっぱりアスカの想いがいろいろ重いので、エロさが増す、という感じですかね
セクシー、目指しますw
こういう具体的なコメント書いていただけると参考&励みになりますです


今回はかなり長くなってしまって申し訳ないですが、一応導入編完了です
ここから先はもうちょっと短めのものを何編か、という感じにする予定です
今回は初体験、というところであまり病んでない感じにしましたが、
これからどんどん病ませますw
シンジ依存オンリーで話を進めたほうがすっきりしそうだったので、
あっさり加持さん死亡告知はすませちゃいましたがw

破BDDVD上映会で健康的LASに追い風っぽい(?)本日にこんな痛エロLASですみませんが、
これから影が薄くなりそうな惣流と旧作シンジへの供養wということでご容赦ください

531:名無しさん@ピンキー
10/05/08 20:43:54 guA8qUxA
>>530
切ない…二人の思いのすれ違い…イイ!
GJです!
続きが気になる!

532:名無しさん@ピンキー
10/05/08 22:19:04 2AI3tybo
GJ!!
式波よりやっぱ惣流だな。

533:名無しさん@ピンキー
10/05/09 02:27:47 R/Stn+rS
こりゃ良いね
エロLASのシンジって、愛撫の時に遠慮がちなイメージがあるから、今回のマグロアスカと攻めシンジはけっこうレアかも
まあ作品内の時期が時期だしシンジも多少狂ってるのかもしれないかな?

ていうか個人的には既に少しイタタな感覚なので先が楽しみなようで不安だー

534:名無しさん@ピンキー
10/05/09 04:00:59 hUisYtZf
>>533に同意だが、それにも増して期待感が半端なさ過ぎるww
がんばってくれw

535:名無しさん@ピンキー
10/05/09 06:19:19 V1AZe9b5
おおGJ!!
この雰囲気や痛さが旧作終盤再現されてて凄く良いね。続きに期待

>今回のマグロアスカと攻めシンジはけっこうレアかも

攻めシンジは多少壊れ入ってないとないだろうが、アスカってこういうことすると
初体験じゃマグロになるだろうなってイメージ
シンジのこと挑発して、暗に誘うようなことまでしてるのにいざそういうことすると受動的で待つだけ
になってしまう。抱きしめてくれるの長い時間待ってたキスシーンもそうだったよなあ

536:名無しさん@ピンキー
10/05/09 09:23:42 mwDlT+H9
GJ!
>>527
>もっと感じさせてやるよ。「加持さんの時」よりもっと!
うわあ、加持さんのこんな使い方があったなんて!

537:名無しさん@ピンキー
10/05/09 23:18:35 ZJnSOe0Q
素晴らしい!
アスカには悪いけど興奮しました。
だんだんシンジも鬼畜になっていってほしいな。

538:530
10/05/09 23:43:59 bTiXS4yw
レスどうもです。励みになります

>>531
体は繋がっちゃったけど、心は繋がらない
そんなエロエロなすれ違いが続きます

>>532
式波さんもかなり好きですが、まだまだ本家の貫録ですね、惣流さん

>>533
マグロアスカ…。淫靡な響きですね(笑)
攻めシンジは、やっぱりちょっと違和感ありでしたかね
ご指摘のようにレイ2人目死亡で狂い始め、という想定なんですが、文中にそれっぽい描写がなかったなと反省です
(過剰なストレスで、性欲増進みたいな感じ)
今回でイタタですか。今後痛くなる一方だったりしますがw

>>534
やっぱイタタですかw
セクースシーンについては、ひたすら痛いのが続きそうだったんですが、ちょっと甘LASぽいのも
入れたほうがいいかな…。結局は上げて突き落とすパターンになっちゃいますが…w
頑張ります

>>535
痛モノ好きですかw
惣流はマグロ、に賛同してもらえて心強いw
EOEエンドも絞め殺されるのを待っている、というある意味究極のマグロだし…(病んでる)
「抱きしめてくれるのを待ってた」が惣流のキーワードかもしれないですね

>>536
性に目覚めたシンジにとっては結構加持さんは嫉妬の対象じゃないかとw
(同居の美女2人のハートをゲットしてるわけで)

>>537
ご期待どおり、シンジは鬼畜化予定ですw
でも、24話とかEOEに繋げるためには本人にあんまり自覚がないとかw、
結構バランス調整が大変だったり…

連休中に仕込んだ分は投下してしまったので、続きは週末ごと、くらいになります
マグロアスカさんでは、いい仕事ができないので、リツコさんからかるく性技指導、みたいな展開で…w
(明るい式波さんにはミサトさん、重い惣流さんにはリツコさんが相談役に向いてるような)
気長にお待ちくださいということで、長文レスすみません

539:名無しさん@ピンキー
10/05/10 00:38:18 txvnF4F/
ざわざわレスお疲れ様です。
鬼畜シンジに期待してます。
いろんな道具の使用やアスカを恥ずかしめて(野外露出とか)
マグロのままでは、いられなくしていくのもいいかも。
続きを楽しみに待ってます。

540:名無しさん@ピンキー
10/05/10 00:40:10 txvnF4F/
ざわざわ→×
わざわざ→○

541:名無しさん@ピンキー
10/05/10 01:04:28 k1Xq/boM
534ですが、レスお疲れさまです。
イタモノよりは甘甘好みではありますが、イタモノもイケます!
惣流はマグロ、これ鉄板です

542:名無しさん@ピンキー
10/05/10 07:23:22 DJMupCTr
おお続き来たーGJ

>性に目覚めたシンジにとっては結構加持さんは嫉妬の対象じゃないかとw
>(同居の美女2人のハートをゲットしてるわけで)

アスカはもとよりミサトさんもシンジに惚れて来た羨ましい状況になってるのに、本人は
それに気付いてないのがなんとも・・・

それをコンプレックスに歪むシンジたまりません。
続き待ってます。

543:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/05/14 02:11:46 h9nE7SyO
投下開始
空襲警報発令

544:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/05/14 02:12:50 h9nE7SyO
「ん、んふ、ふぁあ……。」
アスカはキスの合間に息を漏らす。
二人が入っているこたつに置かれたノートパソコンは、既に閉じられている。
二人はこたつの中で足を絡め、服の上から互いの体を貪りながら、口を合わせている。
「あっ。」
シンジの口の端から零れる唾液を追うようにして舐め上げ、「んふ♪」と愉しそうに吐息を吐く。
「んん、んぁ、はぁ。」
「ん、ん、はぁ、アス……カ……。」
シンジもお返しだと言うように舐め返し、アスカと名を呼ぶ。
「はぁ、あ……もっと、呼んで……!」
「ああっ! アスカッアスカァ!」
「ああっあっあああっ。」
そしてシンジは、それまでアスカの背を掻き抱いていた手を、腰のくびれから乳房まで廻らせて、ふわりと掬うようにして持ち上げ、五指で柔らかさを堪能するように揉み上げる。
ブラをしていなかったのか、縛られていない乳房が自由に揉みしだかれる。セーター越しにアスカの乳頭を抓んでやると、シンジの口に吐息を漏らしてしまう。
押せば押すだけ反発する普段の彼女のような張りのある胸の揉み心地は、シンジの考える余裕を失わせる魔力に満ちていた。
親指と人差し指だけで揉み、ときおり乳頭のあるところを擦られるとアスカは溜らず声を上げてしまい、シンジの欲情を誘う。
「ね、あぁ、ねぇ……。」
「……んっ」
シンジの体がアスカの体を撫でるようにして下に向かい、こたつ布団と彼女のスカートをまくり上げると、こたつの熱で暖められたむっと欲情を誘う蜜の匂いが鼻をつく。
「……凄い匂い……だ……。」
「ああぁっ!」
恥ずかしさにアスカは顔を覆い、悲鳴をあげる。
シンジは腕をアスカの腰に回し、凹んだ腹部と脂肪がうっすらと張った下腹部に顔を埋める。
「シンジぃ……。」
「ん、んっ……。」
シンジはスカートの中に頭を突入させると、器用に口を使い、ショーツ引きずり下ろす。アスカも協力するように腰を浮かしているから、容易だ。
「はむ、しゅぶ……。」
ぺろりと舐め上げるとびくんと腰が顫え、ピンポイントに攻めてやると
呼気を荒げてシンジの頭を慈しむように撫で、髪に絡め、尖らせた舌が入口を割り開けると悲鳴を零してのけぞった。


545:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/05/14 02:17:24 h9nE7SyO
攻めれば不足なく応えてくれる淫美な肢体だ。次々と溢れる蜜を啜り、舐めると、それは絶えずに溢れ続ける。
「く、ふっ……はぁ……あすか、もう、止まんないよ……。」
「んは、あぁ、はぁ♪ んふっ。」
「んんっ。」
口を離して見上げたシンジの唇を、アスカが奪う。水々しい音が唇から発生し、たちまち二人の口許や頬は唾液と蜜の混合液まみれになってしまう。
「ん、ちゅぅっ……はぁっ。」
ようやく離れた唇。
アスカはぼやけた瞳でシンジを見つめ、口許を舌舐めずりした。
「……あは♪ もうびしょびしょ……。」
アスカはくすりと笑う。
「どう? エッチでしょ。」
「う、うん……とっても……。」
「んっ、やんっ、シンジっ……。」
我慢できなくなったのだろうか。
シンジはアスカの腰裏に左手を回して引き寄せ、セーターの中に右手を侵入させ、首筋に顔を寄せる。ちゅうっと吸われるとゾクゾクと震えが走る。
セーター内を這い回る手にもどかしくなり、焦らした末に胸を揉み始めた掌に溶けてしまうような快楽を味わい、乳頭を擦り上げられれば不随意に体が跳ね上がってしまう。
そんな一時の愉悦にアスカは逃したくないと自らシンジに抱きつき、耳元に熱い吐息と嬌声を浴びせる。
そして絡まるようなペッティングをしたあと、アスカは良いことを思い付いたように笑みを浮かべ、シンジを引き離した。
「アスカ?」
「……ふふっ、お返ししてあげるわ……。」
そう言うとアスカはシンジのズボンに手をかけて引き、彼を仰向けにしてしまうとトランクスごと膝まで脱がしてしまう。
「な、なに……!?」
「鈍いわねぇ。お返しだっつってんでしょうが?」
そう言いながらアスカがシンジのソレに手を添えて顔を寄せるとようやく理解したように赤かった顔が更に真っ赤になる。
「……っもう。いまさら恥ずかしがる事じゃないでしょ……んっ、いくわよ……。」
ぺろりとひと舐めしてから宣言し、アスカは一気にソレを口に含んだ。
「んふっ、ん、ちゅるっ。」
アスカの舌がぬるぬると動く。くびれにぴったりと這わせ、幹の隅々まで舌で舐め上げる。そして沸き出す汁を吸い上げ、丹念に舌で掃除をする。
「んっ、はぁっ……。」
オーラルの時間はさして長くはなかった。
今出しちゃったらもったいないんじゃないの、とアスカは思ったのだ。
「ねぇ……ベッドでしよ……。」


546:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/05/14 02:19:46 h9nE7SyO
シンジは抱えてきたアスカを彼女自身のベッドに下ろし、上に被さるように四ん這いになる。
床には脱ぎ落とされたスカートとズボンが落ちている。
アスカの髪がベッドの上に敷き布のように広がり、シンジはその髪を避けて手を突いた。
紅く上気したアスカの頬。唇の朱は鮮やかに色を表し、潤んだマリンブルーの瞳は光っているかのようにはっきりとしていて、中にはシンジが映っていた。
「ああ……。」
吐息を漏らしながら、アスカは腕をシンジの首に回す。
ソックスが履かれ、ショーツが絡んだ膝(右膝だ)は、シンジの腰を挟むように立てられている。完全にアスカはシンジを迎え入れていた。
「あっ、しんじ、早く……。」
「う、うん……。」
シンジもアスカの背に手を回し、自らのモノを彼女の秘めどころに当てがう。
「んんっ。」
「行くっ……よ?」
「んはぁっ!」
じゅぷぅと空気を吐き出しながら、シンジのモノがアスカに重なった。
「あ、ああぁっ!」
アスカがのけぞり、その白い喉元を露に晒し出す。
下腹部からはどちらのものとも知れない汁が頻りに飛び散りシーツやセーターや太股を晒す。シンジが引き出し、そしてまたさしこむ。
「くっっ、ふぁあっ!」
それを何度か繰り返し、シンジが体を起こすとそれまで首根っこにしっかりとしがみついていたアスカの体がずるりと外れてしまう。そしてシンジはアスカの膝裏に手を入れ、ぐっと彼女自身の胸元にまで押し上げてしまった。
「くあっ、はぁ! んんーっ!」
淫らなソコが露になり、シンジのピストンは更にスムーズになる。
濡れそぼり、筆先のように鋭利になった下の茂みや、汗や蜜でてかるおしりから膝裏までの線、そして連結部まで隠しようもなく公開してしまう。
より深く迎え入れてしまうその体位。いつの間にか、彼女自身も腰を揺すり、回してそのピストン運動を楽しんでいた。
「んふぅ、ん、ぁああっ! いいよぉ……気持ちいーよぉ。」
「あぁっアスカっアスカっ!」
恥じらいを失ったかの様に、アスカは声を張り上げ、シンジは夢中でアスカの水々しい豊かな体を貪る。
更に深く繋がろうと、アスカの足がシンジの背中に回り、足首がしっかりと組み合わされる。
腰が振られ、アスカは短い嬌声を細かく上げながら体を動かす。
「んはっ! んあっ、あっあっあっ、あぁっ! んふ、ふぁ……んぅ……。」
その嬌声を、シンジは自らの唇で抑える。


547:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/05/14 02:20:34 h9nE7SyO
アスカの背中に手が回され、引き寄せられた。座っているシンジの太腿にアスカが乗せられた様な形。対面座位だ。
溶けてしまいそうなほど深く抱き締めあい、シンジの浮いた鎖骨辺りで、アスカの柔らかな胸がひしゃげた。
「んふぅ、ん、んちゅ、うぅん……はぁっ……あっもっと……。」
アスカがシンジを押し倒す。
そして、アスカはシンジの胸板に両手を突き、結合部がまざまざと晒される。それに、恥じらいではない頬の赤みをさしながら、アスカは艶然と笑った。
「……気持ちいーよ? ふんっ。滅多に言わないケドさ。たまにはいっぱい言ったげる……気持ちいーわよ?」
「……アスカさ……なんか……。」
「―?」
「すっごくエッチだ……。」
「ふん、ばーか。」
艶言を終え、アスカは腰をゆっくりとスライドさせる。シンジの体に擦り付けるようにゆっくりと。
「んっ、くっ!」
何度経験しても耐えられない、アスカのくれる快楽がシンジを追い詰めていく。
アスカの手がシンジの頬を撫でる。もういってしまおうといういつものサインだった。シンジは、手を重ねることでそれに答える。
「んはっはっはっはぁっ!」
自ら蠢かせる腰の動きとシンジの突き上げに、アスカは息を荒く零しながら登りきってしまうのを必死に耐えていた。
「ああっ、アスカ……。」
「んふぅふぁあ! くるっ! アレきちゃうぅ!」
もうシンジの言葉に答えることも出来ない。
ぞくぞくという顫えが背中を這上がり、脳髄を痺れさせる。
開けっぱなしの口から、唾液がだらりとだらしなく溢れて伝う。
そしてその瞬間はやってきた。



548:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/05/14 02:21:50 h9nE7SyO
「んはっはぁあー!」
シーツを握り締め、腰を必死に振るっていたアスカは虚脱した。頭を覆う真っ白な光が思考を赦さない。
シーツを手放し、糸の切れたマリオネットのように肩を落とし、「はっはっはっ。」と短い吐息を連続して漏らすだけになってしまった。
「いっ……くよっ!」
シンジは呟き、意識の定かではないアスカを揺らしていた腰の動きを止め、放出した。
「くっ! ふぁ……っ……っ!」
二回三回とアスカの体がぴくりぴくりと痙攣し、くしゃりと体を折って、シンジの体に枝下るように、白いシーツに突っ伏した。ぼうっとした瞳を、シンジが覗き込むと潤んで僅かな光を反射するスカイブルーの瞳が、微かに見詰め返した。
「はぁ……きもち良かった。」
ただ一言の呟き。
シンジはそれを聞くと、赤くなりつつも紅茶色の髪に手指をゆっくりと絡ませ、すいた。
「恥ずかしいこと言わないでよ……。」
「んっ。」と吐息を漏らしながらアスカは腰を浮かせ、シンジを引き抜く。
漏れ出す滴りをそのままに、シーツの布地に染みを作る。
そして深いキスをしてこう言った。
「明日もいっぱいしなきゃね。他のコとやっちゃ絶対に駄目だからねっ?」











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