09/10/30 12:43:53 lNg6WCqJ
下からシンジが腰を突き上げるごとに、馬乗りになったマユミの口からは甘い吐息が漏れる。
二人の接合部から淫猥な水音が、にちゃ、ぐちゅ、ぷちゅ、と部屋に響く。
揺れたマユミの長い髪がたてるカサカサした音ですら、二人には
はっきり聞こえる。
『ハジメテのヒト』…二人にとって、互いがそうだった。
なぜか二人は、よく似ていた。
内気で、そのくせ内心では黒いことを考えるのがやめられなくて。
何をするにも、周りの顔色ばかり伺ってしまって。
同族嫌悪と共感の複雑に入り混じった気持ちは、二人の中でどんどん膨れ上がっていった。
身体をいつしか重ねるようになっても、それは変わらなかった。
もう何度目かもわからないその行為のただ中にありながら、二人はそのことばかりを考えていた。
刹那、ひときわ大きく固くなったシンジのそこから、熱い白濁がマユミの中にそそぎ込まれる。
マユミは、背中をのけぞらせながらそれを味わう。
中に、躯の奥底まで、それが浸透していく。
その瞬間が、マユミは一番好きだった。
自分の下で、ぐったりとしているシンジが、軽く呻いた。