10/01/10 23:31:42 CPPcSN1m
>>310さん、実は前に駆け引きを投下していた者です。
本田勝彦はインター〇ートの悪戯に出てくるキャラです。
秀と政の名前については、必殺仕事人から拝借しました。
二人共、痴漢軍団のリーダーである本田の部下です。
秀はデブで眼鏡を掛けており、萌え系のイラストがプリントしてあるTシャツを着ている、典型的なオタニートです。
(ちなみに必殺技は、切り裂きとデジカメによる撮影)
政はスキンヘッドでガリのチンピラです。
(必殺技は秘密)
惣流ではなく式波にした理由は、前に投下していた駆け引きの番外編だからです。
続きが出来次第投下します。
それではまた。
313:名無しさん@ピンキー
10/01/11 00:08:31 Wn8qo20k
>>312
説明ありがとうございます
インター〇ートの悪戯という作品のことは知らないんですが、キャラには元ネタがあったんですね
駆け引きというのは前に投下されたSSタイトルか何かだと思いますが、ごめんなさい
まだ読んでいません
軍人なのに式波が痴漢の良いようにされてるって、何か伏線があるのかなと
思って聞いてみました
314:名無しさん@ピンキー
10/01/17 23:00:23 /j7oM4ZR
続き待ち
315:名無しさん@ピンキー
10/01/24 18:07:03 xa7Yfq9M
続き待ち
316:名無しさん@ピンキー
10/01/27 22:21:40 0xos2v6i
携帯規制解除キター(゚∀゚)ー!!
誰かNTR書いてくれ
317:名無しさん@ピンキー
10/01/28 23:19:13 A9SkX+6R
エヴァンジェルで頼んだ方が早くね?
318:名無しさん@ピンキー
10/01/29 04:13:45 r3hf1fvm
懐かしage
319:名無しさん@ピンキー
10/01/29 19:56:31 6Csvygbc
頼んだら書いてくれんのかな?
320:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/02/02 12:30:34 kMuDMszv
どんなのがいい?
321:名無しさん@ピンキー
10/02/02 19:34:25 LLx//E7z
マリシンジ
322:名無しさん@ピンキー
10/02/03 02:52:25 +LB7cR+N
チルドレンの精神安定のために、ネルフの大人たちが交代でチルドレンとセックス。
シンジとのセックスに嵌まって、シンジに慕われているミサトに嫉妬するリツコ。
323:名無しさん@ピンキー
10/02/04 11:12:45 tBmCWOaY
加持よりゲンドウとのセックスにのめり込むアスカとか
324:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/02/04 12:41:17 Av77LTfZ
マリに寝とられるアスカを妄想
シンジが寝とられるのもアリかも
あ、近々リハビリ作投下していいですか?
規制掛ったら無理になるかもしれませんが
325:名無しさん@ピンキー
10/02/04 15:23:36 ALDP5ANm
加持の細やかなテクニックに溺れていたのに、何の理屈もいらないゲンドウの存在感の明らかなモノを受け入れた瞬間、
アスカの脳はスパークして今までの男に関する価値観が吹っ飛んでしまい、ただ牝として巨大なモノを求めてゲンドウに
ひれ伏し従った。
326:名無しさん@ピンキー
10/02/04 22:02:35 tBmCWOaY
ゲンドウとのセックスは正直苦痛だった。シンジのいまだ発達途上のものを
受け入れた時、リツコは初めて悟った。自分のそこは狭かったのだ、と。
その豊かな躯からは想像も付かなかったが、リツコのそこは少女のように
密やかで可憐だった。少年のそれを受け入れた時、少女の花弁は花開き、
甘い蜜を分泌し、リツコは初めての悦びに震えた。
327:名無しさん@ピンキー
10/02/04 23:30:15 POMD7DdW
お、続き待ってます!
328:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/02/10 08:02:27 oCjxA6Hg
なんか、朝っぱらから投下ってダメ人間っぽいな……けど投下します
慈悲から見放された世界に深々と雪が降り積もっていた。
信州の山々の頭には白い冠を戴き、北から訪れた雪雲と寒波を第二東京の上空に停滞させ、大雪を齎している。
枯れた木々は枝に白い花を咲かせ、次の芽吹きを待つ小さな生き物たちは雪の中に。
陽の光も、厚い雲に閉ざされ、今日は幾筋も見えない。
市内の高校は深い雪に覆われていた。五十メートルプールは凍てつき、グラウンドは冬季のみの凍土へと変わっている。窓は結露し、その内の幾枚かには落書きと思しき筋が描かれ、しかしその殆んどは滴下した水滴の筋により崩壊している。
静かな校舎内。体育館から時折聞こえるシューズの擦過音と教師の声が校舎に響いている。
「んふ、ん、くふ、んぁ、んんぅ……。」
吐息と水音。
絡み合う舌。まさしく蛇の交尾のように、二人の舌が互いを愛撫する。唾液のカクテルをすすり、互いの唇を甘噛みあい、あまつさえ手は互いの体をまさぐっている。
スクールセーターの上からでもはっきりと豊満だと解ってしまう乳房が持ち上げられ、女は呼気を乱してキスの合間に酷く喘ぐ。セーター越しの乳首を親指で苛められる。
「あうっ、きゃ……。」
可愛らしい鳴き声だったが、プライドの高い彼女は口を噤み、そして男は舌でその口をこじ開けて、さっきまで優しげな愛撫だったのに、急に乱暴な舌使いで女の口腔が蹂躙される。
「えふ、あふ……ふぁ。」
329:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/02/10 08:05:27 oCjxA6Hg
力尽きた様に女の体が崩れる。しかし唇は触れたまま、舌と唇が繋がっている。
「ふあぁん……。」
フローリングの床にぺたりと座ってしまった女は、積極的に男の舌を受け入れ始める。
セーター、ブラウスの中に男の手が侵入する。衣服の中をまさぐり、シルク地のブラの上からたゆたゆと胸を持て遊ぶと、彼女は立たぬ脚を叱咤し、それでも立つのに失敗して完全に男の手の中に捉えられてしまった。交互に乳頭、胸全体を弄られ、彼女はビクビクと体を顫わせた。
「んふぁ、あはぁ……。」
見れば、女の眉根は弛み、眼は恍惚の領域に脚を踏み入れている。
男の指が女のスカートに掛り、ホックを外す。緩んだ所から指が侵入する。
女は息も絶え絶えにコクリと頷き、微笑みを浮かべた。
男の指が女のショーツを撫でると、クロッチの底に溜っていた蜜がまるで粗相をしてしまったかのように、繊維を越えて内腿に零れ出る。
「あっ。」
女が悲鳴を上げ、思わず手を伸ばしかけたが、見上げる男の子犬を彷彿とさせる哀しげな瞳に気付き、手を止める。
「ね?」
「……ばか。」
そう、仕方がないのだ。この年頃の男の子の、性的好奇心を抑える事など出来ず、それを治められるのは女の子のスカートの中にある秘めるべき場所しかないのだから。
とりあえず触りだけ
需要あるかわかりませんが
属性はLAS
普通にH
です
330:名無しさん@ピンキー
10/02/10 10:55:29 tdZ1clq3
久々のLAS!
待ってた
331:名無しさん@ピンキー
10/02/10 10:56:44 UGKNPXc6
LASだぁぁ!!!
いいねいいね、GJ!
332:名無しさん@ピンキー
10/02/10 15:44:09 TFT5UAB7
>>328
LAS大好き!ありがとう!楽しみにまってます!
333:名無しさん@ピンキー
10/02/10 19:17:59 6jb+fxqv
いいねえ
続きマダー?
334:名無しさん@ピンキー
10/02/10 23:14:39 q2AhQPJp
>>326の続きも待ってます。
335:名無しさん@ピンキー
10/02/11 22:30:25 7O+aB1da
LAS久しぶりいい!可愛いアスカとシンジ待ってます
336:名無しさん@ピンキー
10/02/12 08:21:53 SRSdElU3
ア○カのエロgif発見
URLリンク(111111111111111111.blog76.fc2.com)
337:名無しさん@ピンキー
10/02/13 05:12:09 VqiwgMUm
久々のLAS最高続きまってます
338:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/02/13 19:53:58 kCsoEE/X
ご無沙汰しております、まとめサイト管理人です。
本日、2/12投下分までまとめサイトにアップロードいたしました。
今後とも皆様の御投稿をお待ちしております。
「破」のDVD/BD発売で再びこのスレが活気付くことを祈ります。
PC用:
URLリンク(evaeroparomatome.x.fc2.com)
携帯用:
URLリンク(evaeroparomatome.x.fc2.com)
339:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/02/13 19:56:06 kCsoEE/X
皆様御無沙汰しております
本日、昨日までに投下された分をまとめサイトにUPしました
御確認願います
PC用:
URLリンク(evaeroparomatome.x.fc2.com)<)
さて、『破』DVD/BD発売日が公表されましたね
発売後に再びこのスレの活気が戻ることをお祈りいたします
340:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/02/13 19:56:40 kCsoEE/X
二重書き込み失礼致しました
341:名無しさん@ピンキー
10/02/14 01:42:13 pXqWXZMZ
>>339
お疲れさまです。
ありがとう。
342:名無しさん@ピンキー
10/02/14 01:42:50 29xGStRf
管理人さん、お疲れ様。
GJです!
343:Capsule
10/02/17 00:20:19 +xqHklK4
仕事上がりの冬月は、人目がないのを確認すると、その薬局のドアをくぐった。
現金と引換えに店員からいつものカプセルの入ったシートを受け取ると、冬月は路地を抜け、再び第3歌舞伎町の雑踏へと足を踏み入れた。
この薬、黄色と赤のけばけばしいカプセルなしでは、もういられなかった。
既に雄の機能を失ったかに見えていた自分がすっかり若返ったような感覚に、これを飲む度に冬月は酔った。
こんなに猛々しく自らのモノがそそり立つとは、半年前の自分には想像もつかなかっただろう。
あの無表情なレイ、最初は碇の留守に無理矢理手込めにしたレイが、あんな牝の顔で自ら自分のそれを懇願するようになるとは、思いもよらなかっただろう。
次は伊吹二尉あたりにしようか、いや、葛城三佐のあの肉体も魅力的だ。
葛城三佐が本部内で加持くんと逢瀬を重ねていることは、既にわかっている。
証拠写真をチラつかせて脅そうか、いや、それとも老人の昔話に付き合わせる振りでもして、LEONで読んだ口説きの手口を試してみようか。
彼女のあの肉体を自由にする想像を巡らせる度に、冬月はまるで十代の若者のように高ぶった。
冬月はペットボトルの水で、カプセルをまた飲み下した。
344:名無しさん@ピンキー
10/02/17 23:56:07 Gt6DS1up
続き期待
345:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/02/18 23:13:19 feD/Sg7W
続き
◇
「ふあぁん、やあん、アアンッ。」
閑静な図書室に、艶やかな嬌声が響く。
室内には、大きな本棚が何台も設置され、整然と本が並び、閲覧スペースとして長テーブルと椅子が置かれ
ている。その長テーブルの上には、群青色のスカート、シルク地のショーツ、髪をまとめるイエローのリボ
ン、几帳面に畳まれた男子高校生のブレザーが置かれている。カーテンが締められ、電気もついていないか
ら室内は薄暗く、その灰色の闇の中で、汗でぬらぬらと光るコーカソイドの白い体がシンジの体にまとわりついている。
床の水溜まり。大人の掌ほどに広がったそれは、長テーブルの上に仰向けになっている男―シンジ―と、
彼の上で腰を振る女―アスカ―の体液が混じりあった、淫美なカクテルだった。
結合部はじゅぷじゅぷと泡立ち、アスカの口許からは唾液が一筋溢れ、シンジを見つめる眼は悦びとも苦痛とも取れる形に歪んでいる。
「アスカ、アスカ……。」
うわ言のようにシンジはアスカを呼び、アスカはそれに応えるようにシンジの額、首筋、頬に唇を寄せ、溶けてしまいそうなほどに腰を振りたくった。
「あっいぃ! ああん、あん、ふぁあんっ!」
ぶるぶるっ、と小刻に顫動し、アスカは声を上げる。それと同時に瞳は澱み、シンジを咥え込んでいた肉筒はきゅうっと蠕動し、更に奥に迎えようとする。
だが、まだシンジは満足していない。放出していないのだ。
シンジはアスカと繋がったまま、腰を抱え上げ、椅子に座り直し、彼女を自らに跨らせる。いわゆる対面座位の形である。
346:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/02/18 23:14:19 feD/Sg7W
シンジが支えていた手の力を抜くとアスカの体は重力に従って下へと降り、ずぶずぶとシンジのものを迎え入れていく。全て入ってしまうと、ずぷぅと空気の押し出される音と共に二人の間から、混合液が床に零れた。
シンジが腰を動かしてみれば、アスカの体は前後にゆらゆらと揺すられ、頭は座らない。
あまつさえ「んふぅ、ふぅ、んはぁ、あはぁ。」と酷く幸せそうに声を漏らしている。
そして青い瞳からは光が消え、虚ろな霞がかかっている。
「はぁ、いくよ、アスカっ、ねぇっ!」
眉根をくねっと歪ませ、何かを堪えるような表情をしていたシンジが声を上げる。
「あふぅ、はぁ、あぁきてぇ、しんじぃ、出してぇ……。」
もう満たされ尽したアスカは、ピンク色に溶けた声でシンジを求め、彼の唇に吸い付いた。ちゅうっと舌を絡ませた瞬間、シンジの欲望が吐き出される。彼の体がピクッピクッと痙攣したように震えた。
「ん、くふぅ、ぁああっ!」
シンジと舌を絡ませながらアスカは喘ぎ、自らのコップに満たされた彼の気持ちに、快感を破裂させたのだった。
347:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/02/18 23:15:41 feD/Sg7W
◇
シンジが床の水溜まりをティッシュペーパーで拭き取り終え、学生服に入れておいたビニール袋に、丸めたそれを仕舞う。
その間に体を取り敢えず綺麗に整え、情事の痕跡を消し、制服を着込み身支度を整えていたアスカは、キッと鋭い視線をシンジに打つけた。
「このバカ。ペッティングだけだって言ったじゃない。それなのに、こんなにしちゃって……。」
アスカが体を掻き抱き、視線を床に遣る。
高校に入り、十七歳を越した頃から急に女らしくなり始めた肢体。それまで体に付いていたしなやかな筋肉の代わりに、白雪のようなほどよい脂肪がうっすらと乗った。その腰回りや太腿、成長を始めた大きな胸の膨らみが強調される。
制服の上からも解る―言い方が悪いが―売女でも通用しそうな豊かな体。
事実、今の交合でもアスカは烈しく乱れていた。それだけ見れば、その筋でも通用しそうな乱れ方である―実際はシンジに対してのみであるか―。
「……あの、ごめん。我慢、できなくて……。」
ブレザーを乱したまま、シンジは申し訳無さそうに俯く。
最初は、熱る体を持て甘した二人が授業をサボるついでに、図書室で束の間の交歓を楽しもうとしただけだったのだ。その内に欲望を抑えきれなくなるのは必然とも言える。
シンジを責められはしないだろう。
348:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/02/18 23:16:31 feD/Sg7W
ふぅと嘆息したアスカはふと赤いベルトのスマートな腕時計を見遣る。ちょうど、いま出ていけば、教室に着く頃には五時限目と六時限目の休み時間に当たる筈だ。
「もういいわ。行きましょ。ただし今日のディナーはハンバーグじゃなきゃ嫌よ?」
「うん、解ってるよ。和風でいい?」
人差し指を立てて教師然と言うアスカに、シンジはニコリと笑った。
「大根おろしたっぷりね。」
交わりの痕跡を消した二人は別々に部屋を出て、各々の教室に足を向ける。
アスカとシンジのクラスが別々であったのは二人にとって幸運だった。
―表向きは―留学している金髪の美人生徒と、冴えない風貌をした男子生徒が同棲まがいの同居をしているなどという事実は、どうあっても隠さねばならないものだった。
その点においていえば、二人が別々のクラスということは、授業を抜け出してよろしくやるのに都合が良かったのである。別々のクラスならば、同じ時刻に抜け出したとしても簡単に結び付かないからだ。
349:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/02/18 23:22:33 feD/Sg7W
第二回投下終了
もうすぐ春なのに冬モノとかどんだけ怠惰なのかと自問自答
まあ、まだ寒いし雪も残ってるから格好はつくか(出来れば庭一面に積もってる時分に投下したかったけど)
短いし描写薄ながらも、読んでくれる人いれば嬉しいです
続きは近いうちに投下出来ればいいなぁ
350:Capsule 2
10/02/18 23:42:23 d96yOuNE
二人はベッドで、獣になっていた。
冬月は興奮の一方、信じられない気持ちで一杯だった。
一時は朝立ちもしなくなっていた自分のそれが今、葛城三佐のそこを深く貫いている。
コツコツと、自らの腰の動きに合わせ葛城三佐の子宮口を叩くそれは、まるで中に骨でもあるように、避妊具がキツく感じる程に、堅く大きくなっている。
組み敷いた葛城三佐の柔らかな双球が、激しく揺れる。
汗が額から滴り落ちる。
心臓が、限界はまだだとばかりに激しく脈打つ。
まるで生娘のような、快感にうち震える葛城三佐の声が、一層嗜虐心を刺激する。
手の甲の染みは、皺くちゃな皮膚は、間違いなく自分が老人と呼ばれる歳なのを示しているのに。
自らの茂みに混ざった白いものは、男としての終わりを意味しているはずなのに。
そのぷるんとした唇に引き寄せられるように、冬月は自らの唇を重ねた。
二人の舌が、自分のそれと絡み合う。
葛城三佐のフルーティーな唾液が、口内に入ってくる。
くちゅくちゅと、上下両方の接合部から音が漏れる。
もう限界だった。
背筋を、電流が流れそうになっていた。
冬月は自らの欲望の滴を、盛大に避妊具の中にぶちまけた。
葛城三佐が、軽く呻いた。
351:名無しさん@ピンキー
10/02/19 03:40:52 ugVuOPl0
>>349
おつです。さらりとえろくてこれからの続きが気になります。GJ!
352:名無しさん@ピンキー
10/02/23 17:15:45 Eiwn2BtN
>>349
GJ!描写が細かくてラブラブエロエロw
353:二人のアスカ
10/02/24 00:26:35 djKyL9q7
エロパロ1本投下します。エヴァ板だと描写が禁則に抵触するのでこちらに投稿
ジャンルはLSS(love 式波×惣流)
・Wアスカのレズものです。惣流アスカのいるTV版の世界をベースに、4thチルドレンが新劇の式波アスカだったらという話
・完結済み。誤差がなければ全23レス。濡れ場は9レス目からと長いので、
NGワード 二人のアスカ
・時系列的には第拾七話あたり。一旦惣流のシンクロ率がシンジに抜かれ、愛憎が増し始めるころです
・式波が惣流の「隠し子の双子」というのは宮村優子さんが式波のスタンスを例えたものです
354:二人のアスカ
10/02/24 00:27:45 djKyL9q7
「あの女」がアスカの前に現れたのは、使徒の襲来と同じようにあまりに唐突だった。
そしてあの女が来てから、すべてが狂いだしたのだった。
※ ※ ※
相模湾沖に第13使徒発見の報を受け、三機のエヴァンゲリオンと共に現地に向かったシンジとレイとアスカを
迎えたのは、既に使徒殲滅を終え勝ち誇るもう一機の赤いエヴァだった。
「ちょっと、どうなってんの、これ!? なんで私の弐号機が二つもあるのよ? 誰が乗ってるの!」
エヴァから降りた三人のチルドレンは、相模第1路線を移動する赤いエヴァンゲリオンの元に集まっていた。
「こっちの弐号機、角がついてるね。作戦ももう終了しちゃったみたいだし」
シンジは見知らぬ赤いエヴァと、その向うの青い空にそびえ立つ巨大な2本のポールを見上げた。
全高1000メートルにも及ばんとする傾いだ柱は、殲滅された振り子時計のような第13使徒の「脚」の部分だった。
柱の上空を哨戒機がいくつか旋回し、綾波も無言でその様を見つめている。
「違うのは外装だけじゃないわ」
赤いプラグスーツ姿の少女が、もう一つの弐号機に仁王立ちして声を張り上げた。
逆光を背負い、金髪を風になびかせて。
「あんたたちの弐号機は所詮量産型の露払いに過ぎないマスプロダクションモデル。
でもこの2号機は違う、闘争に特化してリミッターの人為的な解除も可能な、
特別なエヴァンゲリオンなのよ。世界でただ一機のね」
「ええっ、アスカが二人?!」シンジは傍らに立つアスカと、エヴァの上のもう一人のアスカを見比べた。
「…みんな、紹介するわ。彼女がユーロ空軍所属、そして今日から一緒に闘うフォースチルドレン―
式波・アスカ・ラングレー大尉よ」
ミサトに紹介された少女はふん、と鼻をならすと、そのまま高みから
自分と同じなりかたちの惣流・アスカ・ラングレーをにらみつけた。
355:二人のアスカ
10/02/24 00:29:03 djKyL9q7
今まで、惣流は相手よりも高い位置から初対面の挨拶をするのが常であった。誰よりも優秀な成績を上げ続け、
自己を喧伝することによりバランスを保つという、彼女の脆さと裏表の強さがそうした態度を取らせていた。
ゆえに二人のアスカの出会いとしてこれは最悪だった。
式波が上、惣流が下。
二人のアスカがぶつけ合っていた視線は、2号機が橋を通り過ぎて隠れることによって途切れた。
「ミサト、これはどういうこと。説明して」式波が視界から外れるとすぐさま惣流はミサトに問う。
「私も今はじめて知らされたのよ、ドイツ支部から。向うの説明によると、アスカは惣流家のご令嬢で、
式波大尉は…“隠し子の双子”…みたいなものらしいの」
「はぁ~!? 隠し子の双子? この私の?!」
と突然のフォースチルドレン配属の経緯を説明していると、式波が輸送台から軽快に駆け下りてきた。
「まったくネルフ本部は役立たずの集まりね。状況終了後に雁首を揃えるとは、そろって間が抜けてるわ」
「ちょっと! そういう言い方はやめなさい」
「あんたが葛城ミサト三佐ね、はじめましてよろしく。で、これが司令のお気に入りのエコヒイキと
ドラ息子のナナヒカリ、シンクロ率三位のサンバンテ(三番手)ね?」
チルドレンは全員プラグスーツを着用しているため、初対面の式波でもすぐに見当がついたようである。
なんですってぇ、と惣流は挑発に激昂し、あわや式波とつかみ合いの喧嘩になりかけたが、
なんとかミサトが仲裁して事なきを得た。
「やめなさいあなたたち! 式波大尉も私の部隊に正式に配属されたわ。これからは一緒に闘うの。
せっかく初めて会ったんだから、姉妹同士仲良くしなさい」
「死んでも御免だわ! 何が姉妹よ!」
「フン!馬鹿馬鹿しい。サンバンテ!」
356:二人のアスカ
10/02/24 00:30:08 djKyL9q7
帰還したネルフ本部、リツコのオフィスでミサトは画数の多い漢字だらけのレポートをめくっていた。
「2016年5月12日、エヴァ2号機および2号機担当パイロットネルフ本部配属。同日12:47、
エヴァ2号機を空輸中のユーロ空軍は期を同じくして襲来した第13使徒と交戦を開始、
同49分水飲み鳥状の目標のコアデコイを超電磁洋弓銃により貫通せしめ、解体後再構築した目標のコアを
洋弓銃の一斉射および弾頭をスパイクとして蹴り込む近接戦闘によりこれを殲滅」
コンピュータのディスプレイを眺めていたリツコが補足を読み上げる。
「機体の損傷率は頭部をかすめた初弾のみで0.02%未満。初陣としては完璧な戦果ね」
コアを失い「あられ」のように自壊した第13使徒の構成部品は現着したドイツ政府の単独調査班が回収、
ネルフ本部への政治的圧力のリソースとした。本拠地たる第3新東京ではなく相模湾での交戦という条件が、
ネルフ本部側にわずかな初動の遅れをもたらし、ドイツ支部に多大なアドバンテージを与える結果となった。
使徒の資料の一部譲渡と引き換えにユーロは式波大尉の個人情報の開示を拒否。
「要はパイロットと引き換えにユーロのやることは不問に処せっていう脅迫でしょう?
第二支部と四号機の消滅に乗じた露骨な勢力争いじゃないの」
「どの国だって自分が一番大事なのよ。人はエヴァのみによって生くるにあらず、されど、
エヴァなしに国家は生くることあたわず。もはや今ではね」
「そのエヴァなんだけど、あのもう一つの2号機はなんなの?」
「おそらく、ドイツ支部の地下に保存されていた建造過程のパーツを使ったものよ。ゴミ捨て場からの再利用。
設計思想もプラグ深度を大幅に重視したユーロ独自のもの、らしいわ」
「さすが赤木博士」
「懸案の3号機も、目下4号機のあつものにこりてなますを吹く状態ね。日本に全部押し付けたいところでしょうけど
ユーロに対抗するため自国で開発続行ね」
最後にミサトは4人のチルドレンのシンクロ率を記述した箇所を見た。
「シンクロ率は式波大尉がトップか。あの影の使徒の事件でシンジ君のシンクロ率は落ちてるものね・・・
なし崩し的に大尉が一位になるわけだけど、アスカ、2度も抜かれるのはショックでしょうね」
「そうね。私達が知っているアスカ、焦るわね」リツコは言う。「人間関係のメンテもあなたの仕事よ」
「式波大尉は加持君ともまったく面識がないみたいなのよ…。ここに来て謎だらけとはねぇ、こんな状況なのに」
357:二人のアスカ
10/02/24 00:31:30 djKyL9q7
しかし、それからは表面上変わらない日常が過ぎていった。使徒はしばらくの間、来なかった。
そして、日本の第3新東京市という異国の地で、式波は孤立無援だった。
責任者としてはいまだ軽率さや稚気の残るミサトとも加持とも面識がない、欧州からの突然の闖入者。
残念ながら3LDKの葛城宅にはもう部屋がない。一人がいい、という式波の強い希望もあって、
彼女は一人暮らしを選んだ。式波が暮らすのは、ミサトに引き取られる前にシンジが入居するはずだった
ネルフ本部地下・居住区域第6ブロックであった。
ユーロ空軍のエースはコード707、つまり第壱中に入学し、シンジ達とは学校と訓練で顔を合せる毎日に
落ち着いた。とはいえ、孤高を保つ式波はクラスメートとも双子の姉とも距離を置いて、彼らを近づけなかった。
葛城家の惣流は加持とよりを戻したミサトと徹底して口をきかず、
シンジもシンクロ率を抜かれてからとげとげしい態度を取る惣流に、困惑していた。
そんな日常のとある日の昼休みに、変化が訪れた。
「あの式波、さん…? これ」
惣流アスカにお弁当を渡した後、ぽつんと教室の席に一人ぼっちでいた式波にも、シンジはお弁当を持って行った。
箸箱には安野モヨコによる可愛らしい犬のキャラクター、パンくいの顔が描いてある。
「何よ、これ」
「お弁当。式波さん、お昼いつも購買でしょ。作ってみたんだけど」
「お弁当なのは見りゃあわかるわよ。私が聞きたいのはなんで作ってきたかってこと」
「ミサトさんに頼まれたから。それに、3人分作るのも4人作るのもあんまり変わらないし」
「『ミサトに頼まれたから』!? 『4人目のおまけ』!? 何よその理由! あんたこの私をバカにしてんの!?」
「ごめんっ」
まずいことを言ったかとあわてて引き返そうとするシンジを式波は引き止めた。
「待ちなさいよ。誰が食べないって言ったわけ。生き物は生き物を食べて生きてんだから、
漏れなく食べつくすのが礼儀ってもんでしょうが。食べるわよ」
「そ、そっか。口に合えばいいんだけど」
シンジから受け取った弁当を一口食べて式波は目をみはった。
「うまいわね、このお弁当・・・! ナナヒカリのくせに」
358:二人のアスカ
10/02/24 00:33:03 djKyL9q7
「アスカ、式波さん、お昼に誘わなくていいの? 式波さんは双子の妹さんなんでしょ?」とヒカリは惣流に言った。
「いいのよ、双子ったってこっちに来てからいきなり知らされたのよ。誰とも付き合いたくないならほっとけば。
第一、姉妹だなんて言われたって、いまさら家族面できるわけないわよ・・・。あっ」
「どうかした?」
惣流は気付いた。忌々しい人形女の綾波が、シンジと式波のやりとりを見ていたことに。
―あれは、あの鉄面皮の人形女にわずかに浮かんだ表情は、嫉妬だ。
シンジを見つめる綾波はいつも通りだったが、惣流は勝手にそのように解釈した。
次の変化は文化祭のときに訪れた。
文化祭でのシンジの出し物は、チェロの独奏の発表と鈴原達と組んだ地球防衛バンドであった。
音楽に没入している間は、煩わしい人間関係を忘れていられる。
午前の部の音楽室で、まばらな観客の中に人を遠ざける同僚、式波をシンジは認めると、やや緊張しながらも
そつなくバッハの無伴奏チェロ組曲を弾き始めた。演奏が終わり式波は控えのシンジに会いに行く。
「あんたにそんな特技があったのね」
「5才のときから始めてこの程度だから、特技ってほどでもないよ」
「ふーん。5才からなら、私の方が1年早いわね」
「式波さんも楽器をやってるの?」
「私は軍事訓練よ。楽器なんてとどのつまり手すさびでしょ。ま・・・・・あんたのはそこそこ達者で悪くないわ」
「なんか、妙な気分だな。アスカにチェロを誉められて、おんなじ曲をまた双子の人に誉められるなんて」
「あのサンバンテもあんたの演奏を知ってんの?」
「まあ一緒に住んでるから。式波さんは一人暮らしだよね?」
「そうよ、一人でいても別にさびしくなんかないから。まあ、でも、娯楽には事欠いてるのよね。
音楽でも聞こうかと思ってるんだけど、チェロで一番すごいのはどこの誰なの」
「一番すごいのって・・・。それは、カザルスだと思うけど。指揮者としてもすごく面白いよ。
バロック音楽でもチェンバロより表現力があるっていう理由でピアノを使ってたり。
あ、全部先生の受け売りだよ。大したことじゃないから」
「あんたって・・・・・・、男のくせに楽器や料理が上手いから、音楽バカの家庭バカね。
ネルフで軍務についてるとは思えないわ。だから、あんたのことをバカシンジって呼んでやるわよ。
その代わり、わたしのことも特別に『アスカ』って呼ばせてあげる」
359:二人のアスカ
10/02/24 00:34:09 djKyL9q7
文化祭から何週間が過ぎた。が、惣流は式波のわずかな変化を見逃さなかった。
学校でお互いを無視してすれ違うとき、訓練やシンクロテストで顔を合せずにはいられないとき、
式波が左手の指に怪我をしているのが目に付いた。しかも、日を重ねるうちに絆創膏は減るどころか
その数を増していった。そしてついにやってきた運命のその日、勘の鋭い惣流が抱いていた疑惑は確信に変わった。
「ほら、シンジ。あんたの分よ」
「あ、ありがとう、・・・・・・アスカ」
「このあたしが直々に作ってやったんだから、もっと嬉しそうな顔しなさいよ。でえ、今日のは? 開けるわよ。
ん・・・。まずまずじゃないの。いっつもちゃんとした素材を選んでるのは誉めてあげるわ」
自分と同じ顔をしたもう一人のアスカが、シンジと弁当を交換している。
しかも楽しそうに料理の作り方を教えあっている―お互いをファーストネームで呼び合って。
少なくとも惣流には二人が楽しそうにしているように見えた。
それまでは自分だけがシンジと名前で呼び合う女だったのに。シンジに声をかけるとき、
名前を呼び捨てできるのは、自分だけの特権だと思っていたのに。
式波の弁当を受け取って微笑むシンジを見て、惣流の中で何かが壊れはじめる。
ジオフロント内、ネルフ本部付きの加持の仕事部屋に惣流はいた。
学校が終わると彼女はすぐさま救いを求めて思慕する男の元に向かっていたのだった。
「加持さん! 加持さん、私ね、今日学校で・・・」
「アスカか。すまないが今忙しい。後にしてくれ」
「・・・ゆうべはミサトと飲んでたくせに」小さく呟くと、惣流は精一杯明るさを振り絞って後ろからじゃれ付く。
「わっ!」
「こら、やめろ! 小さな子供じゃあるまいし、よさないか。妹さんの式波大尉を見習ったらどうだ?」
360:二人のアスカ
10/02/24 00:35:40 djKyL9q7
加持に他意はなかったものの、今、このタイミングでこのように叱り付けるのは惣流の逆鱗に触れることだった。
「何が式波よ。私の名前は惣流アスカラングレーよ! あんなのとは何の関係もないわ、いくら加持さんでも一緒にしないで!
大体あいつは何なんですか?! 私には誰も、何も教えてくれない! 加持さんなら何か知ってるんでしょう?」
「・・・そうだな。確かに、君には知る権利がある。直接の面識はないが、俺の知りえた限りでは真実はこうだ。
君には、生れたとき双子の妹がいた。だが、理由は不明だが君が物心つく前にお父さんが彼女をユーロ空軍に預け、
彼女はそこでテストパイロットとしての訓練を受けた。苗字が変わったのはその時らしい」
「なんでパパはそんなことを・・・。まさか」惣流には思い当たる節があった。
惣流の義母は周囲から「近代医学の担い手」と羨望されるほどの女医であり、義母自身もインテリであった。
エヴァ弐号機の開発に深く関与した実母キョウコもまた、ネルフの優秀な科学者として高い生活水準を保証して余りある。
だから今まで、自分が何不自由なく暮せてきたのは選ばれたエリートだからだと惣流は思っていた。
けれでも、それには隠された秘密があったのではないか。今思い返してみれば、惣流家が自由にしてきた金の額は、
あまりにも大きいのではないか。アスカたちの世代は既にコンビニに物が溢れており、ステーキがご馳走だった
セカンドインパクト世代とは隔たりがある。しかし15年前、確かに存在したあの地獄の季節に、
惣流家が莫大な富を手にすることが出来たのはなぜか。
「パパが自分の子供を売ったってこと・・・・・・? お金のために」
「おい、そんなことを言うもんじゃない。どこにも証拠はないんだ。そう刹那的にならずに、もっと自分を大事に・・・」
「私のことなんか、ちっとも大事に思ってないくせに!!!」
加持の半端な慰めを途中で断ち切って思い切り怒鳴ると、惣流は駆け出した。
シンジにシンクロ率を抜かれ、突然現れた自分と同じ顔の別人、「式波」には自己の存在意義を揺さぶられた。
自分にはプライドがジャマして決して出来ないようなアプローチを「式波」がシンジに平然と仕掛けた。そして、
自分にはただの一度も向けられなかった、シンジの微笑み。
自分もいつか捨てられるのではないか? 親と子の絆が金でたやすく置き換えられるものだとしたら、その場合
金の代わりに捨てられた子供はどうなるのだろう? 人形遊びに倦んだ子供が玩具を押入れに放り込んだまま
二度と手をつけないように、闇に取り残され再び太陽の光を浴びることもなくなるのだろうか?
どこにも確かな証拠はない。それらはすべて惣流の勝手な思い込みに過ぎなかったのかもしれない。
しかし、酷薄な人間関係に魂を傷つけられた惣流には、もう何もかもが限界だった。
361:二人のアスカ
10/02/24 00:36:50 djKyL9q7
そのとき既に式波は自室に戻っていた。
―バカシンジ、あたしの作ったお弁当気に入ってくれたかな。味付けはあれでよかったかしら。私はずっと軍の
寮食だったもの。あいつの料理はお肉も天然物を選んでるし、火加減も味付けもしっかりしてる。今はまだ
上手じゃないけど、いつかきっと、私だって・・・
ハンカチで大切に包み直した弁当箱を胸にかきいだき、我知らず微笑んでいると妙に明るい声が部屋に響く。
「ふーん、軍人のくせに意外と女らしい趣味してるのね。サーベルの一振りでも飾ってるのかと思ったわ」
その声は録音された自分の肉声を聞いたときと同じ違和感を式波に感じさせ、のみならず不気味な卑屈さがあった。
惣流が式波の部屋に立っていたのだった。
「あんた、どうやって入ったのよ!」
「DNA認証パネル」惣流はひらひらと手を振ると、そのまま不躾に部屋の物色を始めた。独身者用のキッチン付き
居住区画。NERVカーゴ2台分の大荷物もどこに行ったのやら、部屋は女の子らしく小奇麗に整頓されている。
ベッドに学習机に本棚。惣流も式波も学校帰りのため壱中の制服を着ており、式波は部屋用のスリッパを履いているが
惣流はソックスのまま靴も揃えずに上がりこんでいた。
ベッドには化粧用のクリームがあった。奇しくもそれは惣流の愛用しているブランドと同じものだった。
好みが同じ、か。机にはCDも雑然と積み上がっている。EMIから出ているチェリストカザルスのCDだ。
「ハン。勉強熱心な努力家ですこと」
「質問に答えなさいよ!」
答える代わりにかばんを雑に床へ放る。式波のベッドに無断で腰掛けた。
「そうよねえ、毎日顔を合せて話題があれば、恋に墜ちるわよねえ」脚をぶらぶら揺らしながら惣流は言う。
「あ、あんた勝手に何やってんのよ!」
「けなげじゃない、料理で気を引いて、音楽の趣味も合わせようっていうの。あんたは人間だもの、人形女とは違うわね」
惣流が枕元に置かれた"ASUKA"と書かれたマペットに手を伸ばすと、式波はベッドに駆け寄ってひったくる。
「触らないで! あんた何様よ、さっさと出て行って」式波は大切なものを側の机に置く。
直接触れられたわけではなかったが、自分の行為が中断された事実そのものに惣流は怒りを感じた。
立ち上がって睨み付けると手を振り上げる。
だが軍人の式波は惣流の平手を受け止め、とっさに柔道の支え釣り込み脚の要領で体重を崩し、ベッドに引き倒す。
川面に浮かぶオフィーリアのように、惣流の細やかな金髪がばっと純白のシーツに広がる。
362:二人のアスカ
10/02/24 00:38:16 djKyL9q7
ベッドの上で、式波アスカラングレーは惣流アスカラングレーの上に覆いかぶさっていた。お互いの吐息が交わるほど近く。
「なんで、あんたなのよ。わたしじゃなくて、どうして!」
そのままの体勢で、惣流は喉の奥からしぼりだすような、悔しさにつぶれた恨み言をつぶやいた。
式波の目の前にあるのは自分と同じ顔、同じ学校の制服、自分と同じ青い瞳。鏡の中で見慣れた己の姿の中で、ひとつだけ
決定的に違う点がある。それは、目に浮かぶ闇の深さだった。同い年とはとても思えない、深い業を感じさせる憎しみと憂い。
惣流の目を覗き込んで、式波は今まで感じたあらゆる恐怖とは違う種類の恐れを感じた。それは、闇を覗き込む者だけが感じる、
闇からも覗き返される感覚だった。
「わたしがほしいものをあんたが手に入れるっていうなら・・・・・・。あんたを全部、わたしのものにしてやる・・・・・・!」
惣流はそういい終わると、ものすごい勢いで式波を跳ね除け、その喉に手をかけ、首を絞め始める。
鬼気迫る態度と言葉に気をとられた式波は、抵抗が遅れて逆にベッドに引き倒されてしまった。
逃れられないよう全体重をかけて腕を押さえると、悲鳴を上げさせる間も与えずに、惣流は自分の唇で式波の唇をふさいだ。
私に腕がもう2本あったら、と惣流は思う。このまま細い首を絞め上げて、窒息させてやるのに。
ふーっ、ふーっと、逃れようと暴れる式波の鼻息が惣流の頬にしきりにかかる。
強く唇を吸われ式波は恐怖した。振り子型の異形の使徒を殲滅した時には微塵も感じなかった恐怖を、
自分の肉体を奪おうとする同じ姿の少女に感じた。
「ちょと・・・やめて、やめなさいったら! はぁ、はぁ・・・。」馬乗りになって押さえつけられたまま、式波は混乱していた。
憎しみに突き動かされながらも、惣流は妙に覚めた意識で式波を見下ろす。
私の偽りの優しさで、この女を壊してやる。まだ、今はおびえていて駄目だ。もっと優しくしてやることが
一層残酷な仕打ちになる。
またがったまま体を沈めて顔を近づける。乱取りまがいのどたばたで、既に式波のスリッパは脱げ飛んでいたから、
二人の格好は鏡に映したかのように同じだった。式波が何か言おうとするよりも早く、惣流は自分の生き写しの胸に手を触れた。
服越しに愛撫したかと思うと、突然ブラウスをつかんでブチブチとボタンを引きちぎり、ブラジャーを下にずらして
胸をむき出しにさせる。壱中制服の蝶々結びのリボンが乳房を半ば隠す形になる。制服を着たままベッドに押し倒され、
胸だけを露出させられているのがどうにも扇情的な光景だった。
「ひっ・・・・・・」式波は絶句した。
363:二人のアスカ
10/02/24 00:39:35 djKyL9q7
式波の乳首は透明なピンク色で小さい。もう一度、むき出しになった胸を、指先を滑らせるようにして優しくなでる。
まだ硬くはなっていなかったが、その乳首を円を描くように指でこね回すと―
「・・・あっ。んぅ・・・」
いける。その鼻にかかったうめき声には、同性の手でもたらされる未知の感覚への驚きが含まれていた。
この女はもっと欲している。惣流は勝利を予感した。
ジャンパースカートの肩紐からスナップをはずす。見事な手管に式波は翻弄されていた。
ミサトと「背が伸びた以外にも女らしくなった」という会話をオーバーザレインボウの艦上で交わしてから、
かなりの月日が過ぎている。式波のどこを責めれば最大の快楽がもたらされるか、どんな愛撫を肉体が欲しているかを
惣流は全て熟知していた。なぜなら、式波はもうひとりの自分なのだから。
まだだ。もっと愛撫してから。ムードも何もない乱暴な始まり方だったから、まだ私を受け入れるには式波の体は準備が整っていない。
「さぁ、体起こして。いいことしてあげるから・・・」
うながすとスカートを脱がせ、リボンをほどき、ブラウスの残っていたボタンにも手をかけていく。今度は丁寧に。
ブラも取り外してぱさりと床に落としてしまえば、いまや式波が身につけているのは赤いラインが一本入ったスポーツソックスと、
縞柄のボーダーショーツと、彼女が誇りとする、パイロットの証たるインターフェースヘッドセットだけとなった。
「あんた、これから・・・私に何をするつもりなのよ・・・・・・」
4歳のみぎりからユーロで軍事訓練を積み重ねてきた空軍大尉が、青ざめ、裸で肩を震わせている。
「怖いの、女が? だったら逃げればいいじゃない、いくじなし」惣流の答えは問いかけをすり替えた挑発だった。
そして返答代わりに執拗に乳房を愛撫する。そう、「私」はこうされるのが好みなのだ。好みが同じ。
式波を仰向けに寝かせると、乳首をぺろりと舐め、おもむろに口に含む。mm刻みで、
乳頭から乳輪へと順繰りに軽く齧っていく。強く吸ってみる。
「ああ・・・。ハッ・・・んん」惣流の唇に吸われて、式波の乳首が硬く勃ち始めた。
ショーツの上から性器の襞を指でつまみあげる。くにくにと撫でさする。クロッチ越しでも感触は柔らかだ―
わずかに湿り気を感じる。爪で蕾の上をかりかりと引っかいてみる。
「い、イヤ・・・。そんなところ触らないで・・・。サンバンテの癖に・・・・・」
もう一押しかしら? だんだん、ほぐれてきたみたい。
364:二人のアスカ
10/02/24 00:40:37 djKyL9q7
「これ、取っちゃうわよ。いいわね。ソックスも・・・」
「・・・・・・」
ライン入りのスポーツソックスまで、式波は自分と同じだ。
式波は腕を交差させて胸を隠し、そっぽを向いて「いや・・・・・・」と小さくつぶやいた。だが拒絶の言葉とは裏腹に、
ほんのわずかにだが、式波は自ら腰を浮かせて惣流が下着を脱がせてくれるのを助けた。すらりとした長い脚を抜けて
縞柄のパンティーが裏返しに丸まってゆく。全裸に靴下だけという卑猥な格好になったが、
最後に残ったそれらも脱がしてしまう
一糸纏わぬ姿の式波を見て惣流は息を呑んだ。本当に、自分と瓜二つ。自慢にしているサラサラのブロンドの髪、
今は潤みを帯び始め、大人しくしていれば優しさすら感じさせる垂れ眼気味のブルーの瞳、押し倒すときに絞め掛けた
折れてしまいそうな首、細い肩、日々女らしさを増して行く体のラインに、高い腰の位置・・・・・・。少し痩せ気味な
おかげで、くびれたウエストの上に肋骨の優美なカーブが浮き上がっている。まるで陶器のようだ。
視線を下に落としてゆく・・・。
清潔で純白のベッドシーツに解き放たれた金髪と同じ、生姜色の薄い恥毛がさらけ出ていた。そしてその下の秘所も。
昔自分自身の性器を見たときは「生肉みたいだ」などと思ってみたものだが、式波のそれはまだ未成熟な印象を与えた。
胸を責めたあたりから、式波の白い肌に赤みが差し始めている。頬もいよいよ朱に染まってゆく。
惣流は制服を全部着たままで式波の肌を視姦しているのだから、恥辱に紅潮するのも当然であろう。
手始めに、惣流は式波の鎖骨にキスをした。式波は弱々しく掴んで止めようとするが、振り切られてしまう。
胸、肋骨、お腹、おへそと、段々と下って雨あられに口づけを降らせる。
「や、やだ、くすぐったいわよ!」
キスと共に惣流の制服のリボンが皮膚を掠めていくのも、こそばゆさを助長しているのかもしれなかった。
ついに下腹部に到達すると、惣流は式波のヘアをしゃわしゃわともてあそんでみた。
「じゃあ、行くわよ」
惣流はそう言うと、つぅっと爪で亀裂を撫でた。
「ああっ、駄目!ダメぇ!」と式波は叫ぶと股を閉じようとする。
「痛くなんかしないわよ・・・。力抜きなさい」太ももをさすってやる。初陣で振り子使徒を蹴り砕いてみせた幼少からの訓練の賜物か、
式波の脚は贅肉がなく驚くほど細い。肌も憎らしいほどすべすべしていた。
ゆったりと愛撫しながら、式波の脚を開かせる。観念したのか抵抗がまるでない。惣流は意を決して昂然と見据えると、
もう一人のアスカの、濡れそぼち始めた果肉に舌を這わせた。それを受けて式波は、アアアっ、とよがり声をあげてしまう。
「何、これ・・・!? 」式波は思わず口走った。
365:二人のアスカ
10/02/24 00:42:18 djKyL9q7
秘所へ舌を這わせようとすると、ツーサイドアップの髪が垂れ下がって邪魔になった。乱暴に首を振って後ろに振り飛ばす。
惣流はぺろりと舌を長く突き出し、式波の芽の部分に押し当て、そのまま一気に腹側に動かして舐め上げた。
一度、二度、三度、さらにもっと。
そのたびに式波は悶えて金切り声を上げる。
「きゃぁ!? アっ・・・あああぁぁ!」電気が流れるような、脳細胞を焼き尽くすような、快楽のスパークが式波を襲う。
何度も何度も単調に繰り返す。効果的だった。だがすぐに舌がくたびれてきたので責め方を変える。
「ほら、もっと欲しけりゃお願いしなさいよ・・・・・」
「うっ、く・・・・・。い、イヤよ、あんたなんかに誰が・・・・・・ あっ?!」
クリトリスが前歯で柔らかく挟まれ、そのまま硬く尖らせた舌先で転がされた。
が、惣流はすぐに口を離して甘美な拷問を中断する。
「んん? それがものを頼む態度かしら・・・・・・? 戸籍上は私が姉よね?」
「や、ぁぁ・・・。う、うう~。お願い、もっと、して・・・・・・!」
勝った。自分と同じ顔の憎い「アスカ」を私は屈服させた。そう確信した惣流は歪んだ笑みを顔に浮かべると、
願いを叶えてやる。ひとしきり舐めまわしてやった。次に惣流は、愛液でべっとりと濡れた口周りを手早くぬぐうと、
式波の乳房をそっとなでながら耳たぶを甘噛みする。耳も「アスカ」にとっては弱点なのだ。そしてそのままささやいた。
「あんたもさ、自分でしてた?」
惣流が自慰を覚えたのはドイツの大学に在籍中、一度実家に帰省したときだった。
彼女は寝ぼけ癖がある―夜中にトイレに起きると、寝室で父と義理の母が抱き合っているのを見てしまった。
汚らわしいことをまた父と義母がしている。そもそも本当のママが狂ってしまったときからあの人たちは密通していた。
しかし睦みあう両親を見ていると、我知らず腰の奥がジュッ・・・と熱くなった。脚をぴったり閉じて、
股に力を入れると何かわからないが不思議な快感がある。背徳感と性への嫌悪を感じつつも、気がつけば心とは反対に
体の欲望を満たすようになっていた。そしてそれは、たまらなく気持ちが良かった。性という原始的な欲望への嫌悪感、
大人になることへの拒絶とは裏腹の、ねじれた欲求。誰かに認められたい。抱きしめられたい。愛されたい。
ドイツ支部にいたころは、加持さんに優しく抱きしめられることを想像していた。が、日本に来てから同じように
快楽を求めた時、しばしば映画のモンタージュのように、一瞬フラッシュバックで割り込んでくる
憎らしい同居人のイメージがあった。強迫観念のようにまとわりついてくるイメージ。
だが、そのイメージを思い浮かべているときの方が、なぜか感度は確実に向上していたのだった。
366:二人のアスカ
10/02/24 00:43:36 djKyL9q7
そのことに気づいてから・・・・・・ストレスの負荷がどうにもならないとき、惣流アスカは発作的にシンジを想って
自分を慰めていた。どれだけ体で気を引こうとも決して自分の気持ちをわかってくれないシンジが、自分を抱きしめ、
手をつなぎ、キスをして、優しく「愛してるよ」とささやく情景を思い浮かべて。この行為は妄想ゆえに甘美だった。
そして今、自分も父や義母と同じことをしている。獣のように、もう一人の自分の裸体をむさぼっている。自分は服を
着たまま、もう一人の自分の服を剥ぎ取って。欲望をぶつける対象も、碇シンジから双子の妹の式波アスカに成り果てて。
「あんたも私と同じなら・・・おかずにしてたのは愛しのシンジ様かしら」
「イヤ、そんないやらしいこと、話したくないわよ」
「いやらしいこと今してんでしょーが」こりこりとした式波の乳首を意地悪くつまむ。弁当の交換や音楽CDが思い出された。
「どうなの? あそこまでご執心なら、してんでしょ?」
「誰が、言うもんですか・・・たとえ殺されたってそんなこと・・・・・・」
「それじゃあ、私があんたの初めてになってやるわ。あんたがイくところをここで見ててあげるから」
自分が誰にも必要とされなくなってしまう―そんな悪夢が現実になったのなら、今度は淫夢で悪夢を塗りつぶしてやる。
式波の肩をかぷ・・・と噛む。歯型がつくほど強くではない。痛くしては駄目だ。そんな意図を知ってか知らずか、
式波は惣流を抱き寄せ、受け入れ始めた。惣流はひとしきり胸を揉みしだくことにする。式波の髪から立ち昇る
よい香りをかいで、惣流はふと気付いた―こいつ、シャンプーまで私と同じのを使ってるわ。
乳房をリズミカルに撫でさするのを止めると、式波の膣から湧き出している蜜をすくって、乳首に擦り付ける。
潤滑剤代わりにして指の腹を滑らせてみた。
「ほら、こうされるのがあんたの好みでしょ? こうやってするのが」惣流は悔しげに眉をひそめる。「私と同じだもんね」
前戯の締め括りに、惣流は枕を取って式波の腰の下に敷いた。二つ折りにしたり色々と動かしたりして角度と向きを調節する。
「あっ、まさか、これって」
式波の勘のよさは、来たる快楽の種類を敏感に察知した。
「そうよ。自分がもう一人いたらこんなことが出来たのに、って行為」まず、右の靴下を足首まで下ろす。
惣流は左ひざを式波のウェストのくびれに置くと、両手をベッドについた。右脚のすねの部分を、
相手の上向きになった秘蕾にあてがう。そしておもむろに、脚を前後に動かして性器へすねをこすりつけた。
摩擦の無いなめらかな皮膚と骨が、敏感な箇所を滑走していった。硬質な骨とクォーターのきめ細かい肌がつるりと通過するのは、
絹による愛撫よりも繊細でまた大胆であった。爆発するような快感に式波はのけぞって痙攣し、脚をつっぱってブリッジする形になる。
367:二人のアスカ
10/02/24 00:44:27 djKyL9q7
もはや式波の性器はとろとろに充血し興奮している。頃合が来たことを悟り惣流は言う。
「これで・・・あんたは全部あたしのものになるわ」
彼女の裂け目に中指を差し込んでゆく。くちゅ・・・・っと指が飲み込まれていく。1本が限界のようだった。
「はうっ・・・ぁぁ。あぅぅっ!」
第二関節の中ほどまで入った。なんて暖かいのだろう、と惣流は思う。しかもぎゅうぅっと締め付けてくる。
爪を伸ばしているため粘膜を傷つけるのは絶対に避けたかった。今は優しさで相手の肉体を侵食しているのだから。
中指の腹で天井の部分をこする。女医が触診するかのように淡々と。もう一方の手は皮の上から芽を押さえて刺激する。
「あぁ、すごい・・・キモチイイ・・・・・」
官能に息を震わせ肉の悦びに浸りきった式波を見ていると、不意に惣流は空しさに襲われた。私、何やってんだろ。
自分の行為を分析する驚くほど冷め果てた自分を発見し、自らの心と体がばらばらになってゆくような感覚を覚えた。
唐突に、指で責めるのをやめてしまう。式波は息が上がり、みぞおちがばくばくと脈動している。式波の心拍数が
跳ね上がっているのが視覚をもって把握できる光景だった。突然の中断に何が起こったのかと、朦朧とした意識で
式波は双子の姉を見た。
惣流は汚れた右手を凝視していた。親指を人差し指や中指と擦り合わせると、愛液がとろりと糸を引く。
華奢で小さな右手をぎゅっと握り締める。
「ちくしょぉッ・・・」そう吐き捨てると、惣流は体液にまみれた親指の爪をかじり始めた。いや、
爪を噛んでいるのではなかった。爪の下の生皮の部分に犬歯を突き立てて、血が吹き出るまで痛めつけているのだった。
汚れた手の存在そのものを消そうとするかのように激しく。式波は仰天してすぐに止めにかかる。
368:二人のアスカ
10/02/24 00:45:17 djKyL9q7
「な、何やってんのよあんた! やめなさいよ! 血が出てるわよ」
「分かってたわよ、こんなことしてもむなしいだけだって。ちきしょう、ちっきしょう!」
自分の体が蹂躙されたことよりも、惣流が自傷行為に走ったことの方に式波は面食らった。
これは式波が持つ他人を思いやる心、優しさゆえのショックだったが、今は傷つけるのを止めるのが先決だった。
「あんただけが居ればいいのよ!もう私のことなんて誰も必要としてないのよ! 」惣流は叫ぶ。
「私のことなんて誰も、誰もぉ・・・・・・」
もう決して泣かないと自分に誓ったのに、一番見せたくない相手であるもう一人の自分の前で、
悔しさのあまり涙が止まらなかった。
惣流が式波を抱いたのは、自らの欠点を相手に投影し、問題をなすりつけたまま破壊しようとする
精神の防衛機制からに過ぎなかった。そこに愛はなかった。
―結局、惣流が憎悪し、愛することが出来なかったのは惣流自身だったのである。敵意と熱情が退いてしまえば
後には空虚さが残るほかない。だが、女の手の力では汚らわしい自分の肉体を傷つけることもかなわない。自分が
女に生まれたことも、今生きていることも、何もかもが疎ましく憎らしい。だから歯で噛んで、我と我が身を傷つけた。
式波は惣流の本質的なことを何も言わない理不尽な言動に頭を抱えていた。突然あがりこんで暴力を振るったと思いきや、
この上なく優しい快楽を与えて来て、今度は勝手にわっと泣き出す。訳がわからなかった。それでも放っておくわけにもいかない。
つい先ほどまで、式波に愛撫を加えていた時はまるで5歳は年上であるかのような退廃的な色気をまとっていたのが、
今ここで痛みと後悔に震えているのは年相応の少女に過ぎないように式波には見えた。
369:二人のアスカ
10/02/24 00:46:42 djKyL9q7
とめどなく流れる惣流の涙を前に、式波は悩むのをやめて行動に出る。
幼児のように嗚咽にむせぶ惣流の涙をサッとぬぐってやると、きゅっと姉の肩を抱いて包み込む。
優しく、本当の家族にするかのように。
「訳がわかんないわよあんた。あんたは何も言わないもの、全然わかんないわ」
惣流のにおいをかいで、式波は姉が自分と同じシャンプーを使っていることに気付いた。
「わかんないけど、泣かないで。お願い」
「何、よ・・・。同情なんて、するんじゃ、ないわよ・・・」
「同情なんかじゃないわよ。ただ・・・ただ、あんたが心配なだけ」
言葉の上では罵りつつも、惣流が式波の抱擁を拒絶しなかったのには三つの理由があった。
一つは惣流の罪悪感だった。なかば力ずくだったため、当然非難や侮辱を予想していたのだが、
式波は抱きしめて「心配だ」と言ってくれた。式波の裏表がない素直な性格も幸いした。
もう一つは、同じ女の子であるため、惣流が潜在的に持つ男性への依存心と一体になった恐怖心が刺激されなかったことである。
最後に、「こんなどうしようもなく辛いときは誰かに抱きしめて欲しい」という心の奥底の願望が、二人のアスカの間で
共振したことだった。
式波も、日本に来るまではずっと独りで生きてきた。独りではどうしようもない孤独の辛さを、誰よりもよく知っていた。
さびしいという事の辛さを、骨身にしみて理解していた。
さらに式波が惣流を抱きしめることが出来たことにも、大きな幸運が背後にある。狂った母のトラウマがない式波には
素直をに人を愛するという、惣流の周りのどの人間にも出来ないことが自然に出来たのである。
ある決意を込めて式波は言う。
「惣流。服、脱いで。私だけじゃなくてあんたにも必要だわ」
370:二人のアスカ
10/02/24 00:47:35 djKyL9q7
惣流と式波は服のサイズが全く同じだった。お互いの制服が混ざるのと、放置して皺がつくのを避けるために、
ベッドに寄せた椅子の背に一枚一枚脱いだ服をかけてやる。
ブラウスを脱がせたところで「下着は自分で・・・」と言って惣流は背を向けた。
式波はそんな姉に視線を注ぎ続ける。「見てあげる」ということが絶対に必要だと感覚的にわかっていた。
私を見てくれる人は最初からいない―そんな想いを惣流にさせてはいけない。
裸になって向き合うと、今度は惣流が恥らう番だった。式波の方が少女らしく赤らむことが多かったが、
これから行うことを想像すれば惣流も不安と期待を感じずにはいられない。
自分の大胆な提案を惣流が受け入れてくれたことが、式波には嬉しかった。
「あんた、私の喜ぶことばっかりしてくれたけど・・・ここはまだよね」ベッドの上で、式波は惣流の右足を手に取る。
「撫でられるのと舐められるのと、どっちが好き?」
その言葉だけで惣流は式波の意図を悟った。思わず照れから惣流は眼を伏せてしまう。
「わかってるくせに・・・」
承諾の言葉にこくりとうなずくと、式波は惣流の足の裏に舌を這わせた。足の指を一本一本、丁寧にしゃぶってゆく。
惣流は足のネイルにも気を使っていて手入れが行き届いていた。
あっ、とくすぐったさと性感の入り混じる声が惣流の鼻を抜ける。
式波は惣流の腰にまたがって顔の横に手をつく。式波の髪の房が惣流に軽く触れる。火照り始めた顔を覗き込む。
「さっきとおんなじようにすればいいのよね。あたし、あんたほどは上手くないと思うけど・・・」
恐る恐る、不器用に愛撫を加えながら乳首を噛んで軽く引っ張り挙げてみる。
「っ・・・・・・。ちょっと痛いわ。こうするのよ」
惣流は腕を伸ばして式波の胸に触れ、ピアノを弾くように手を戯れさせる。親指をスライドさせて式波の乳首にこすりつけた。
「んっ・・・!」すぐさま式波は反応する。やはり技巧においては惣流が先んじていた。
式波ってすごく敏感、と惣流は思う。自分と同じだと思ってたけど、もしかすると、私よりも感じやすいかも。
371:二人のアスカ
10/02/24 00:48:43 djKyL9q7
惣流は大きく肩で息をしていた。
心のそこにわだかまっていた黒いかたまりを、汗と熱と体液に変換して流しつくしたような清々しさがあった。
緊張の糸が切れた式波は、惣流の隣にどさりと倒れこんで添い寝する。寝そべって惣流を見ると
桃色に染まった乳首がまだ硬く隆起していた。自分が味わった、あの神経が焼き尽くされるような素晴らしい感覚を、
惣流もまた味わったのだ。その余韻の素晴らしさを物語っていた。
惣流と手をつなごうとして式波は気付く。
「そうだ、傷の手当をしないと。えっと、薬箱・・・・・・」
毛布で体の前を隠すと、スリッパを突っかけて薬箱を探しはじめた。ぼんやりと、惣流はその姿を追う。
むき出しになった背中から腰にかけてのスレンダーな曲線を眺めて、
改めて、式波は美しい少女だと惣流は感嘆した。同時にあのマペットも視界に入った。
式波は薬箱をベッドに持ってくると、包帯と消毒液と医療テープを取り出す。
「ねえ式波」
「何」
わたし、あんたに聞きたいことがたくさんあるの。あんたって、どんな子なの?
私と同じ名前が書いてあるこのお人形、ママからもらったの? 人形が嫌じゃないの?
ママのこと、覚えてる?
・・・・・・パパとママがいなくても寂しくない? たとえ誰も見てくれなくなったとしても。
「何でもないわよ。・・・・・・。私達、うまくやっていけるかしら?」
「もうやってるわよ!」惣流の不安を吹き飛ばすような、確信に満ちた断言だった。
「ほら。指、見せて」
一心に自分の怪我を手当てする式波―その横顔をじっと見て、惣流はある提案を投げかける。
「式波。キスしよう」
372:二人のアスカ 371と372の順番が逆
10/02/24 00:50:47 djKyL9q7
稚拙でありながらも、それは愛の交歓だった。
傷ついたプライドの補償行為として性に逃げるのではなく、相手のより喜ぶ場所を探って、快楽を共有する。
孤独に生きてきた二人のアスカは、何よりも欲していた接触と容認を互いに与え合っていた。
そして式波は手を添える。普段は惣流が独りで欲望を処理していたあの箇所へ。
嫌悪を感じつつも忘れることが出来ず、肉欲に逃げていたあの場所に。
「行くわよ・・・」式波は既に騎乗位から体をずらして惣流の隣に座っている。
指を四本あてがい、前後左右に動かし包皮の上から蕾を刺激する。
惣流の裂け目からは蜜がじわじわ染み出ているのがわかる。
「はっ、はっ、はあぁぁぁ。はぁん」
式波の刺激がもたらす快楽はすさまじいものがあった。惣流は、一呼吸ごとに肺が焼けるような快感を味わった。
空気を吸う事すら心地よい。もっと息を吸って、吐き出したい。
天国のような感覚。確かに愛されている感覚。素晴らしい生と性の感覚。
「ああっ! 式波、式波っ! わ、わたし!」
惣流はシーツをぎゅっと掴んだ。
式波は惣流の硬く握りこんだ拳に片手を差し出す。すがるように惣流は式波の手を握った。
「大丈夫、大丈夫よ。惣流、あたしがついてる!」
関節が白くなるほど二人は手を握り締めあう。指の痛みなど惣流はどこかに吹き飛んでいた。
テュクテュクと皮膚と粘膜が擦れる音がする。式波の手の動きはますます速まる。
「あぁ、ああぁ、っく・・・。あああああっ!!」
ひときわ高く歓喜の声をあげ、身をよじると、式波の指で惣流は果てた。
373:二人のアスカ
10/02/24 00:52:07 djKyL9q7
「な、何よ。あんた、まだしたいの?」
「違うわよ、これが最後。これでおしまいよ。でも」と惣流は言う。
「まだ、ちゃんとしたキスはしてないでしょ。キスだけしたいの、式波と」
このように自分の気持ちを吐露した惣流こそ、式波が見てきた中で最も美しい表情を浮かべた惣流だった。
疎遠だった式波には知る由もなかったが、それは加持に甘える時とも、嫉妬と激情に狂った時とも違う顔つきである。
強いて言うならば、恋に酔った乙女の瞳に浮かぶ陶然とした色に近い。
「式波がキスしてくれたら・・・」
「あんたは、もう・・・こんな風にはならない? 元気になれるってこと?」
惣流は無言で頷いた。式波はまっすぐに、惣流の目を見る。惣流の目は、部屋に来たときの怒りや憎悪が消え、
唐突な願いとは逆に―正気を取り戻した目つきになっている、と考えた。精神の均衡を踏み外した惣流が、
それで真に再生できるのならば。
「いいわ。わかった。しましょう」と式波は言う。「でも、それが私達のセカンドキスで、ラストキスよ」
まるで鏡写しのようだった。裸のままで、惣流と式波は互いの肩に手を置く。式波のベッドの上で、
二人とも足をハの字に開いてぺたんとお尻をつけて。
目をそっと閉じて首を傾け、身を乗り出してゆく。二人のアスカの唇が重なる。
柔らかい―女の子の唇って、こんなに柔らかいものなんだ。ふんわりしてる。惣流は驚嘆の念を禁じえなかった。
ゆっくりと、式波の口内に舌を進める。
最初に式波の唇を奪ったときは、無理矢理だったため舌を挿し入れることはためらわれた。
抵抗して噛み付かれる恐れがあったからだ。だが、今はもうその心配はない。
そしてシンジとの悲しい口付けのように、鼻をつまんだりすることもない。
相手が愛してくれるとはっきりわかっていたからだ。
374:二人のアスカ
10/02/24 00:53:28 djKyL9q7
舌で式波の口の中を刺激してゆく。舌先を絡め合わせる。
それは素晴らしく心地のよい感覚だった! 唾液は味がしない。しかし、
好きだという気持ちが混じり合う媒体として、今はどんな甘露よりも甘く感じられた。
丸めた舌で式波の舌をつつくと、相手も同じようにつつき返してくる。
勢いのあまり前のめりになりかけると、髪の房がかかって邪魔になる。手で背中に払い除けた。
寸暇を惜しむようにまた手を戻す。すると、式波は惣流のその手に自らの手を重ねた。
手を取りあって、ぎゅっと指と指を絡み合わせて手をつなぐ。唇は触れ合ったままで。
どちらともなく二人のアスカはキスを終えて、見つめあった。
「もう1回だけ!」
そう叫ぶと、惣流は式波の顎を両手で挟み、唇を合わせるだけの軽いキスをする。
「ばか。言ってることが違うわよ」と式波は文句を言う。
「これじゃサードキスじゃない。とんだ眠れる森のお姫様だわ、あんたって」
だが、照れ隠しとも受け取れる棘のない口ぶりだった。
おそろいの赤いヘッドセットを髪留めにしている以外は生まれたままの姿で、惣流と式波は抱き合っていた。
「ねぇ、なんで私に優しくしてくれたの?」と惣流が聞く。
「あんた、バカ? 優しくしてきたのはそっちでしょ。最初はびっくりしたけど、あんなにふうにされたのは初めて」
言うべきことをいってしまったせいか、二人は押し黙ってしまった。
沈黙を取り繕うように、式波は惣流の細い背中を撫でる。
「惣流って、お肌が綺麗ね。すべすべしてる・・・」
「前にも言われたことがあるわ、それ。ミサトにだったけど。そういえば、制服のボタン・・・」
「いいわよ、ソーイングセットくらい持ってるから。今までずっと一人で生きてきたもの・・・・・・」
式波は続ける。「惣流・・・惣流って呼ばせてもらうわ。まだあんたのことはお姉ちゃんって呼べない。
・・・こんな始まり方だもの! むちゃくちゃすぎるわよ」
惣流を抱きしめたまま、側頭部をたしなめるようにぶつけて、こつんと音を響かせる。
「もっとあんたのこと話してよ。誰かと話すって、心地いいわよ」
375:二人のアスカ
10/02/24 00:54:50 djKyL9q7
「わかってるわよ・・・!」
「わかってないわよ。私だって、今まではわからなかったもの。シンジが教えてくれたから・・・。あいつから知ったの」
「シンジ・・・。シンジか」
「孤独なんて、気にならなかったのに・・・。ここに来るまで。私に優しくしてくれる人なんて、
初めからいないって思ってたのに」
「式波は・・・あいつのこと、好き?」
「うん・・・・・・」
今は、惣流はシンジについて何も考えたくなかった。感情の奔流に押し流されてしまいそうだったから。
あまりにも今日はたくさんのことが起こった―生きてゆくうえでは、時には何も考えずにいることも必要だった。
けれど、素直に人を好きだと言える式波が、惣流はたまらなく羨ましかった。
惣流の愛は歪んでいたが、愛を知らないのではなかった。むしろ誰よりも激しく愛にかつえていた。
親から愛されて人は人を愛することを学ぶ。両親から学ぶはずの事柄を、惣流は肉体を通じて
双子の妹から学ぶこととなった。
今日初めて、惣流は自分で自分を愛せるかもしれないと思った。素晴らしい感覚を与えてくれる肉体を、
自分で肯定出来るかもしれないと思った。式波に出来ることなら、自分にも出来るかもしれないと思った。
いつかきっと、私だって・・・。
それはたとえ子供の祈りのような願いに過ぎずとも、意味のある変化だった。
その後、惣流は服を着て家に帰った。
結局最後まで惣流は謝らなかった。そしてそれは仕方がないことだと式波も考えている。
まだ姉のにおいの残るベッドに潜り込んで、式波は第3新東京市で唯一自分の見慣れた天井を見上げた。
頭がぼーっとしている。おかしくなりそうな一日だった。
376:二人のアスカ
10/02/24 00:56:08 djKyL9q7
既に二人のアスカはラストキスをすませてしまった。もう肉体のつながりに逃げることは出来ない。
だからこそ、あんなことをした惣流が式波はひたすら心配だった。無事を祈らずにはいられなかった。
そして、もっと仲良くなりたいとも思った。双子の姉は、自分と同じ位、いや自分以上に寂しがり屋で傷つきやすい、
優しい女の子だったから。
「今度は、一緒に笑えたらいいな・・・・・・。姉さん」
※ ※ ※
ジオフロントを出れば、外は正気を奪うような猛暑の夏が続いている。
式波アスカラングレーが来たことで、惣流アスカラングレーの運命はわずかに狂い始めた。
その中心にはシンジがいた。本人の弁ではたとえ「言われたからやった」ことに過ぎずとも、
シンジに優しさがなければ、そもそも式波が彼に惹かれるはずはなかった。
彼のほんの少しの優しさが式波に伝わり、その式波が惣流を変えることとなった。
これから惣流は家に帰らなければならない―。家での生活は決して楽なものではないだろう。
最強の使徒が来るだろう。心や体を侵す使徒も来るだろう。
でもきっと、きっと大丈夫。愛が壊れていない式波と、参号機に敗北せずに真の再生を遂げた惣流がいれば、
結果はきっと違うはず。
377:二人のアスカ
10/02/24 00:58:02 djKyL9q7
<完>
中篇投下失礼しました。371と372の投下順を間違えて、逆になっています。
378:名無しさん@ピンキー
10/02/24 01:00:20 KwztdRsg
リアルタイムGJ
379:名無しさん@ピンキー
10/02/24 01:04:22 93LntZYP
これは力作だ。
380:名無しさん@ピンキー
10/02/24 02:44:08 1JX3RJ/j
二人のアスカ…
いいものをありがとう
これで今日参号機のパイロットに任命されても後悔はない
381:名無しさん@ピンキー
10/02/24 21:22:51 xgSxGSN3
>>式波が惣流の「隠し子の双子」というのは宮村優子さんが式波のスタンスを例えたものです
これ、宮村がそう言ったの?
宮村は庵野から惣流→式波と変わった理由の説明をすでに受けていると
聞いたから、「隠し子の双子」が庵野が語った式波の正体ってワケ?
382:名無しさん@ピンキー
10/02/24 21:24:58 AJI+WQQZ
>381
「例え」としてそう言っただけ
383:名無しさん@ピンキー
10/02/25 03:40:24 QigNjDzN
>>374
作者ですが誤字訂正
×「あんなにふうに」されたのは初めて ○「あんなふうに」
>>381
そのくだりの出典は『ハマルアニメ 特集「東のエデン」を解く etc. 』(キネ旬ムック)』の宮村優子ロングインタビューです。
あくまで「例えて言えば本家惣流お嬢様の『隠し子の双子』みたいなもの」という流れであって、
実際に新劇の世界内で式波と惣流に実際の血縁関係があるという意味ではありません。
384:名無しさん@ピンキー
10/02/25 03:48:43 QxPS7Rd6
そんなことより>>1さん聞いてよ。
エヴァについて...アニメ自体そんなに興味ある訳では無かったんだぁ...趣味のパチで知ってるくらいだったんだけど…涬
最近、見る機会があって見ていますぅ...けど…「うわぁパチの画面と一緒や」なんて思う低レベルな感想しかいだかなくてホンマもんのエヴァファンにはチィと申し訳ないかもしれない涬
まだ序盤でこれからいろいろ発展して行くんでしょけど…私の中でなぜ?何故?WHY?が多くなっていく。
最終。この物語が理解出来るのか心配です...でも…人それぞれの解釈の仕方があっていいよねェ
まあ...>>1さんはアニメだけでなく...パチ屋でエヴァ台を打ってパチに染まってみてね煜...ってことです。
385:名無しさん@ピンキー
10/02/25 09:25:38 nh2wFrxQ
双子は離れて育つと趣味とか何からなにまで全く一緒ってやつか
アンビリバボーで見たな
386:名無しさん@ピンキー
10/02/26 17:41:17 wz/4XgVd
超GJ!
次回はLSSS(惣流・式波・シンジ)で是非w
387:名無しさん@ピンキー
10/02/28 23:54:25 ZV0WJFqV
エロSSに出てくるアスカとレイの相手って年上だったり、でなきゃ同い年のシンジが
限界だったりするね
年下の男の子とラブラブになるSSないの?
388:名無しさん@ピンキー
10/03/01 00:11:37 JR5Z5JVl
14歳未満の登場人物がトウジの妹くらいしかいないんだから仕方がない
しかもそのトウジの妹すら「登場」人物といえるのかは微妙っていう
まぁ絡む機会があったら面白そうだとは思うがw
389:名無しさん@ピンキー
10/03/01 00:15:41 5vhRsa7x
てかもうそれエヴァじゃないw
390:名無しさん@ピンキー
10/03/01 00:41:55 GsIXFyqR
エヴァの場合は、アスカのレイの相手云々より、
シンジの相手が誰かという感覚で考えるほうが多いしな
391:名無しさん@ピンキー
10/03/01 01:18:54 x9FcsZDE
アスカや綾波を子供と絡ませたいならここしかないんじゃね?
スレリンク(eroparo板)
392:名無しさん@ピンキー
10/03/01 21:10:44 XWPoJKvY
そこ読んできたけど、スパロボはアルファとサルファとMX程度しか
遊んでないからあまり詳しくない俺はついていけないな・・・
エヴァが出てるスパロボはそんな多くないしね
アルファとサルファとMXに出てる奴限定で
アスカや綾波に絡ませるのに良さそうな年下の子供って誰だろ?
MXの北斗&銀河がそれっぽいけど、お姉様見て色気付き
そうなキャラクターとは思えない
393:名無しさん@ピンキー
10/03/01 21:20:55 XWPoJKvY
>>388
書いた人が考えたオリキャラでもいいんで、年下の男の子が相手になる
SSはないんでしょうか?
394:名無しさん@ピンキー
10/03/02 20:20:23 CHQ1Kdnk
多分、そんな嗜好のSSは特殊すぎてまだ誰も書いていないと思う。エヴァには書き手のインスピレーションを刺激するような年下キャラが
いないわけで。バックトゥザフューチャーみたいに、使徒の特殊能力でアスカやレイが過去の世界に飛ばされて、抑圧を受ける前の
朗らかで明るい幼シンジを好きになる、って展開ならエヴァっぽくなるんじゃない?オリキャラのショタはマジでエヴァと無関係になるだろw
まず既存のSSでは存在しないだろうから、適切な場所で依頼するか自分で書くか、駄目ならあきらめるしかないな。
395:393
10/03/02 21:37:15 nxEGYfFL
>>使徒の特殊能力でアスカやレイが過去の世界に飛ばされて、抑圧を受ける前の
>>朗らかで明るい幼シンジを好きになる
それ、実は自分も考えてましたw
まるっきり同じではないけれど、幼シンジと組合せる点はいっしょの展開を。
>>エヴァには書き手のインスピレーションを刺激するような年下キャラがいないわけで
>>オリキャラのショタはマジでエヴァと無関係になるだろw
ただ、この点については実は昔からちょっと疑問を感じてました。
エヴァには年下キャラがいないから書きづらいというのはまったくもってその通りなんですが、
ことエロ小説に限定すれば、作者の考えた年上のオリジナルキャラが出る作品も
あるんですよね。
名も明かされない名無しのネルフ職員であったり、ゲームの育成計画の三尉だったり。
オリキャラの年上を出したからエヴァと無関係になるとは思えないわけで。
年上だとおkなのに、なぜ年下だと書くのが難しく思えるんだろう、という疑問が
ありました。
396:名無しさん@ピンキー
10/03/02 21:40:51 nJnLwjf+
そっち(年上オリキャラ)も、探せばあるってだけでごくマイナーだし需要もあんま無いし、
年上ならおkで難しくない、という認識ではなかろ
まぁなんにしろ、書きたいなら書いてみればいいのではと
397:名無しさん@ピンキー
10/03/03 13:00:23 vKtq1Ktb
>年下の男の子が相手になる
あるじゃん
398:名無しさん@ピンキー
10/03/03 20:31:34 aLAjlWnS
職人減ったなあ……。
破のブルーレイとDVD発売まで3ヶ月切ったけど、発売されたらまた活性化するかなあ
399:名無しさん@ピンキー
10/03/03 20:47:26 WDbRrZev
ネタはあるけど書く暇が無いって人ならここに|´・ω・)ノ
400:名無しさん@ピンキー
10/03/03 21:19:45 QDIW1D9N
>>397
どこ?
401:名無しさん@ピンキー
10/03/03 21:20:20 wOTsWBp8
汁とかじゃね
あとは自分で探せ
402:名無しさん@ピンキー
10/03/05 22:45:53 kwhcjWqX
なんかつまんなくなったなこのスレ
403:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/09 23:13:39 WiJjHo7P
お世話になっております、まとめサイト管理人です
本日、3/8まで投稿分をサイトにアップロードいたしました
新規収録分について、もしかしたら長すぎて一部キャリアの携帯では読み込めない場合があるかもしれませんので、週末にでも対策します
不完全な管理で申し訳ありません
以上取り急ぎ御連絡まで
404:名無しさん@ピンキー
10/03/09 23:21:05 YucbXApT
管理人さん乙
>>399
期待して待ってるぜ
なーに、貞本のおかげで待つには慣れっこだw
405:名無しさん@ピンキー
10/03/10 02:27:00 qUTuNXFt
>>403
アップロードお疲れ様でした。
新規収録分の修正箇所をメールフォームで送信いたしましたので、どうぞご確認ください。
宜しくお願いいたします。
406:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 02:56:11 s8nWh1j2
二人のアスカ中の人&管理人氏乙です
そして、疲れた体に睡魔に満たされた頭、寒さにかじかむ手と言う最悪な環境で投下作業開始w
◇
シンジはふと足を止め、校舎の新館と旧館を繋ぐ渡り廊下から、窓の外に目を向けた。
あの破滅から復帰した世界に齎された四季。記録映像でしか知らなかった雪が街を覆っている。
そんな街々を見る度に、シンジは今の生活を得られた事に寒気を覚えてしまう。
アスカとの仲を一歩間違えていれば、いま自分とアスカは何処に居たのだろうと考えずには居られない。いや、生きていられたのだろうかとすら考えてしまう。
確かに今の生活は普通とは言えないが、しかしシンジはそれでも良いと思っているのだ。それが失われていたかも知れないと思うといたたまれなくなる。
アスカが執拗に自分という第三者との繋がりを求めるのも、幼く大切な時期にスポイルされた帰結なのだと考えるしかない。そこに愛情があるのかと聞かれれば、イエスと答えるのにシンジは戸惑うを得ない。
しかしシンジは、アスカに愛情を持っている。
愛しているかと訊かれれば愛していると答えるし、恋しているかと訊かれれば恋していると答えるだろう。しかし、アスカが自分に愛情を持っていると確信が有るのか、と訊かれれば、答えるのに躊躇するしかない。
アスカが依存しているだけなのだと思うか、と訊かれれば、多分そうなのだろうと、自身に自信を持てない彼は答えるだろう。それは三年経っても変わらない、シンジの根本的性格からだった。
407:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 02:57:12 s8nWh1j2
シンジが教室に戻ると丁度休み時間で、当番がストーブにペレットをくべたり、日直が黒板消しを頻りに黒板に滑らせているのが目に入った。
シンジの席は窓側の後列三番目で、座った彼に前席の生徒が振り返って「よぅ、今日はどこでサボって来たんだよ?」と訊いた。
それを軽くいなし、シンジは鞄から授業に使うノートパソコンを取り出した。
今頃、アスカも同じ様にはぐらかしているのだろうか。
◇
学校を出てアスカと合流しようと、予てよりの待ち合わせ場所に向かう途中、シンジの携帯に着信があった。
携帯を開いてみれば、それはアスカからのメールだった。開封してみるとこう書いてあった。
『ちょっと用事が入ったから先に帰ってて。ハンバーグは約束どおりじゃなきゃお仕置きだかんね?』
文面を読んだシンジは、灰色の雲が垂れ込めた空を仰ぎ、盛大に溜め息を吐いた。気分屋の彼女が約束をすっぽかすのは珍しいことではないが、恋人という立場のシンジとしては、やれやれと嘆息せずにはいられなかったのだ。
だがそうは言っても、その猫のようなところが彼女の魅力であるのも、確かだった。
408:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 02:58:06 s8nWh1j2
仕方ないなと苦笑しながら、彼は歩を進め、スーパーマーケットのある繁華街の方へ向かった。
シンジが買い物を仕舞い、台所に立ってハンバーグのタネの空気を抜いているところに、ようやくアスカが帰宅した。ふと時計を見れば六時少し前だった。
寒さのためか心なし、頬が桃色に染まっている。
「ただいまぁ。」
「おかえり。」
シンジは次のタネを成形しながら、玄関でブーツを脱いでいるアスカに声を掛けた。
「うー、寒いわねホント。」
「夜からまた降るみたいだよ?」と帰ってからテレビで天気予報を見て天気を確認していたシンジが言った。
「え~。また雪んなか漕ぎながら行くのぉ?」
「うーん、そういうことになるかなぁ。」
「あ~あ。勘弁してほしいわねぇ冬将軍閣下には。」
「高校入るまではまだ楽しめたけどね。あ、お風呂入っちゃってよ。沸いてる筈だから。」
「おーけぃ。」
409:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 02:59:29 s8nWh1j2
外から来た服のままこたつに潜り込もうとしたアスカを見越したようなシンジの言葉で、アスカは素直に風呂場へ足を向けた。
「あ、嗽忘れないようにね?」
「わーってるわよ。」
脱衣所に入る音と嗽をする音を聴いてから、シンジはポトフの煮込み加減を見ようと、お玉に手を伸ばす。
女性らしくアスカは風呂が長く、シンジもそこをわきまえているから、こう言った日常を要領よくこなす。鼻唄混じりに、シンジはポトフのアクを丁寧に掬った。
焼き上げたハンバーグをサラダを盛った皿に装い、上にたっぷりの大根おろしを見映えよく乗せる。素人目には洋食屋のメニューの様にも見えるし、確かに素人にしては立派な出来栄えである。
シンジが皿を両手に持ち、食卓に運んでいる所へ、部屋着姿に着替えたアスカが風呂から上がってくる。髪はまとめ上げてバスタオルにくるみ、部屋着にはイエローの毛糸で編んだセーターを着ていた。
「お~いい匂いねぇ!」
瞳の形がハート形に見えてしまいそうなほど嬉しそうに、アスカは両手を合わせて体をくねらせた。
「メニューはね、ドイツ風のポトフとハンバーグとパンだよ。あとサラダ。」
「おードイツ風とは流石ね!」
早速二人は食卓に着き、手を合わせる。話しながらフォークを進め、空腹を満たしていく。ポトフのソーセージはわざわざドイツ食品を扱う店で買っただけはあり、驚くほどジューシーだ。
410:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 03:00:59 s8nWh1j2
食べ終わった食器を洗うのは二人で。最初は家事をシンジに任せっきりだったアスカも、今ではこのように肩を並べて家事をこなす事も多い。食器洗い器を買わないのも、こう言った触れ合いを大切にするからなのかも知れなかった。
食器を片付け終わって、アスカが鏡に向かって髪を下ろした。あの頃と変わらない紅茶色の髪。
「ねーねぇシンジー。」
シンジは自然な動作で後ろに立ち、櫛を手に取った。
「丁寧にね?」
「わかってるよ。」
櫛を髪に入れるとアスカはうっとりとした表情をする。肩胛骨の下まである髪を一房ずつ解かし込んで行くと湿り気を帯た髪が一本一本にほぐれる。そしてドライヤーのスウィッチを入れ、髪を乾かす。さらさらとカーテンのように髪が流れ、背中に広がる。
「長い髪ってのも面倒よね?」と爪の手入れをしながら、アスカが言った。
「そうかな?」
「だってアレの時だって邪魔じゃない?」
動揺して櫛をとりおとし掛けたが、そんなシンジの様子を、アスカは鏡越しにバッチリと目撃していた。
「予想通りの反応ね。」
さも面白そうにアスカは笑う。
「どうせなら切っちゃう?」
「だ、だめだよっ!」
411:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 03:03:08 s8nWh1j2
冗談でも、シンジにしてみれば勘弁して欲しい言葉だった。何故ならアスカの長い髪は、彼の大のお気に入りなのだから。
「分かってるわよ。あんた泣きそうだし。」
アスカのお決まりのからかいにキチンと掛るのも、シンジのシンジたる所以なのだろう。
髪を解かし終わるとアスカはフカフカとした弛いヘアバンドで髪を簡単にまとめ、こたつによいしょと座った。
「ホラッ、早く持ってくるっ!」
「はぁい。」
シンジは返事をしながら、自室の学生鞄からノートパソコンを持ってきて、アスカの隣に座り、広げた。そこには、数学で今日出された宿題の数式データが羅列されている。
「さっ、今日はどこ?」
「えーと、ここかな。」
二人で交互にキーを叩く。
外では雪が降り、夜のうちに何センチも積もるのだろう。深々とした静寂の中で、今日もとっぷりと夜の帳が降りた。
412:侍大将 ◆2phQ3EPUH.
10/03/10 03:09:08 s8nWh1j2
投下終了
うはー、全然エロくねぇエロの欠片すらねぇ(;´Д`)
えー、と言うざれごとは置いておきまして……まあ需要あるか解りませんが完結はさせる(と言うか大体は書き終わってる)ので、あと一~二回の投下にお付き合いくださいませ
413:名無しさん@ピンキー
10/03/10 18:37:08 vop65pYp
>>412
いんや萌えたすげー萌えた!
エロくなくてもこれずっと読んでたいですぜ!
GJでした!
414:名無しさん@ピンキー
10/03/12 03:11:30 P0f1Ce5q
続きwktk
415:名無しさん@ピンキー
10/03/12 19:15:14 R2eCjUib
>>412
こういう生活味のあるパートが入ると感情移入し易くなるし
あるに越したことはないぜよ
416:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/12 22:33:25 VLVCC/MA
お世話になっております、まとめサイト管理人です
本日、昨日まで投稿分のアップデート、および>353氏ご依頼の本文修正を完了いたしました
その他既投稿分につきましても、修正希望等ございましたらご遠慮なくお申し付け下さい
当方土日以外休みが取れないので週末にまとめて作業する形にはなりますが、よりよいものを残したいという職人様の
お気持ちを尊重したいと思いますので、最大限努力いたします
以上取り急ぎご用件まで
417:名無しさん@ピンキー
10/03/13 07:48:19 h/wfeVPK
>>416
本当にいつもありがとうございます。
お体大切になさってくださいね。
愛してます。
418:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/13 08:08:26 ruWGHri1
お世話になっております、まとめサイト管理人です
>353様、メールフォームでご指摘いただいた「2」と「3」の重複部分の件、大変失礼致しました
コピペの際にミスしたようです
修正しておきましたのでご報告いたします
以上取り急ぎご用件まで
419:名無しさん@ピンキー
10/03/13 08:46:31 VW4hsO1Z
>>418
管理人様、お疲れ様です。お仕事に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます!
420:名無しさん@ピンキー
10/03/15 16:28:25 cR8SUshz
遅レスだがアスカ、レイと子供の絡みなら汁行けばよくねw?
421:名無しさん@ピンキー
10/03/15 21:39:04 k+dK9QwW
>>420
ただのエロガキの武蔵とか啓太じゃなく、ちっちゃい頃のシンジみたいな
控えめな子供が、きれいなお姉さんに夢中になっちゃう話が読みたいんですよ・・・
422:名無しさん@ピンキー
10/03/16 00:18:11 5XjS3jGj
エヴァに取り込まれたシンジをサルベージするのに10数年かかったとしたら、
少年のままのシンジと大人の女性のアスカやレイとの絡む展開になる。
423:名無しさん@ピンキー
10/03/16 00:35:53 0Dp6cn4T
それなんてパパゲリ?
424:名無しさん@ピンキー
10/03/16 08:01:56 Xk+MF3Iw
ないものは自分で書けばいい。それがFFの碇。いや掟。
425:名無しさん@ピンキー
10/03/16 10:47:19 97yPC0wf
>>421
ウェブ探せば、ショタシンジ物って結構ころがってね?
426:名無しさん@ピンキー
10/03/16 10:53:44 klb6j6i2
またあーだこーだと自分の好みを開陳して無い物ねだりされるからほっとけよ
427:名無しさん@ピンキー
10/03/16 11:51:20 97yPC0wf
まあ、そうだなw
428:名無しさん@ピンキー
10/03/16 11:55:38 pznNfUEm
_________________________
| _______________________ |
| | ________ | |
| | ≡≡≡≡≡≡≡| |≡≡≡≡≡≡≡ | |
| | 才是 言斥 | | シ夬 言義 | |
| | ≡≡≡≡≡≡≡| |≡≡≡≡≡≡≡ | |
| | CODE:263 | BALTASAR・2 | _____ | |
| | ;:;・、::, | 雌豚 | |可決 | | |
| | :;・:;;_; \ /  ̄ ̄ ̄ ̄ | |
| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/\___/\/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | |
| | | \ MAGI / | | |
| | | CASPER・3 |――‐| MELCHIOR・1 | | |
| | | 雌豚 | | 雌豚 | | |
| | | | | | | |
| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
マヤ「MAGI!全会一致で可決!シンジさんの雌豚です!」
リツコ「母さん・・・」
429:名無しさん@ピンキー
10/03/16 12:00:01 pznNfUEm
イロウル「へっへっへ~、電脳熟女4Pとしゃれこみますかwwwwて、あれ・・・・・?」
MELCHIOR 「何度計算しても、私はシンジさんの雌豚」
BALTASAR 「リツコ、シンジさんが新しいお父様よ」
CASPER・3 「シンジさんはやくぅ~ オチ○ポください~」
430:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/16 14:09:58 Sr/qoff6
お世話になっております、まとめサイト管理人です
現在まとめサイトにアクセス不可能な状態になっています
当サイトのみならずFC2ブログ等、全てのFC2ページで起きている現象のようです
情報が入り次第続報をお知らせいたしますのでよろしくお願いします
以上取り急ぎご連絡まで
431:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/16 14:34:52 Sr/qoff6
お世話になっております、まとめサイト管理人です
まとめサイトへのアクセスが可能になりました
以下FC2障害情報(URLリンク(fc2support.blog85.fc2.com))より転載です
2010/03/16
【FC2ID】緊急メンテナンスのお知らせ
CATEGORY/FC2ID
FC2サポートです。
平素はFC2をご利用いただきありがとうございます。
FC2ID( URLリンク(fc2.com) )の障害により、下記の影響が
発生しておりました為、緊急メンテナンスを行いました。
【障害内容】
・FC2の各種サービスへログインできない。
・FC2の各種サービスの閲覧、及び、各種機能の利用。
【発生時刻】
2010年 3月16日(火) 13時50分頃 ~ 14時25分
今現在は復旧しており、正常にご利用可能となっておりますが
復旧直後は断続的に接続しにくい状態になることがございます。
その場合は、しばらく時間を置いてから、アクセスをお願い致します。
ご利用の皆様には大変ご不便をお掛け致し申し訳ございませんでした。
引き続きお気づきの点等ございましたら
サポートまでお知らいただけましたら幸いです。
以上、今後ともFC2を宜しくお願い致します。
----
FC2, inc
以上転載
432:Capsule 3
10/03/16 18:28:30 xfbC97jw
「ああッ…あ…ん…ッ…!」
冬月のその手はフェイス・ハガーのようになだらかな恥丘を押さえこみ、ベッドに寝そべった伊吹二尉のそこへ、
堅く閉じられた、だが緩みつつあるそこへ、その中指を少しずつ差し込みつつあった。
なんとか指一本が収まるその隙間を、冬月は巧みに、フライス盤が鉄材にねじ切り穴を精密に開けるように
指を少しずつ回転させながら犯していく。
粘液で濡れそぼった、そして男には興味がないと思われていた女のそこを、内側の襞のひとつひとつを、
その指先に感じながら押し開いていく。
「あァ…副指令ッ…いいッ…そこッ…いいですッ…んぐッ…ッ…!」
その口を冬月は、自らの唇でふさぐ。
二人の、唾液が混ざり合う。
伊吹二尉の、その細い顎の骨の裏側にへばり付く健康的な肉色をした歯茎を、ホワイトニングの手間を
惜しまない真っ白い歯を、長い舌を、冬月の舌がなぞる。
そうしながらも冬月の親指は、既に包皮から顔を出し始めている肉芽を優しく、だが力強く刺激する。
伊吹二尉の、その内側から、潤滑液がとめどなくあふれ出る。
口をふさがれて行き場のなくなった声の、その震えが、喉の震えが、冬月の舌にはありありと伝わってくる。
少しずつ開いていく女の花弁の、内側のやわらかい肉が、冬月の中指を包む。
「ッ…ぁ…ッ…!」
肉芽の、尿道の裏側の、少し盛り上がりざらざらとしたその部分に冬月の指先が触れた瞬間、伊吹二尉の背中が
ビクッと激しく震える。
冬月は、中指の第一関節を少し曲げて、その部分をいっそう刺激する。
「ああッ…あ…ッ…あ…んッ…副指令ッ…副指令ッ…!」
「ッつ…!」
背中に回された両手の爪が、きれいにネイルアートの施されたその爪が、染みだらけの背中の皮膚に食い込む痛さに
冬月は声を上げた。
だが、冬月の指の動きは、決して止まらなかった。
なおもその女の裏側を、コリコリと指先に触れる子宮口の感触を、その周りの肉の柔らかさを、冬月は楽しんでいた。
冬月に与えられる快感は、この老人が伊達に歳を重ねているわけではないことを、伊吹二尉にもひどく実感させていた。
それは、いつしか冬月の中指だけでなく人差し指をも自らのそこが飲み込んでいることが、ありありと示していた。
「副指令ッ…ダメですッ…焦らさないでくださいッ…私にッ…早くッ…くださいッ!」
「伊吹二尉、君は何が欲しいのかな…?
はっきり言ってくれないと、わからないな?」
伊吹二尉は、すごくつらそうな顔をしながら、目の前の老人をいたく憎むような視線で見ながら、荒い息の中、続けた。
「副指令の…お○ん○んを、私に…ください…。」
その語尾は、消え入りそうなほど小さかった。
真っ赤な顔の伊吹二尉のそこを、満足げな冬月は片手で広げると、自らのモノをあてがってみせた。
ここからが、あのカプセルの効果の本領だった。
冬月は、一気に腰を差し込んだ。
433:名無しさん@ピンキー
10/03/17 04:51:12 eiuPsXxB
生きて行く上で些細なことで落ち込んだり、戻らない過去を振り返って後悔したり、
見通せない未来に不安になったり、誰にでもあることだろう。そうして、それに抗う手
段も人それぞれにある。
彼―碇シンジの場合は、電車に乗り隣町のさらに隣町―知り合いと出会う確率の
低い土地に行く。
誰も彼のことを知らないこの場所では、醜さも愚かさも、過去の負債は一切なく、無
限の未来が広がっているように感じられる。いや、実際に彼の知人が今、横を通り過ぎ
たとしても、気付かずにそのまま素通りしたことだろう。
なぜなら今の彼は、肩まで伸びたウィッグを付け、身に付けるのはギンガムチェック
のワンピース。さらにファンシーなポシェットを持った、どう見ても完全な少女だったからだ。
最初はどぎまぎして真っ直ぐに歩くこともできず、笑っている人はいないか、いぶか
しんでいる人はいないか、きょろきょろと辺りを見回していたが、ばれることがないと
分かった今では人通りの多い場所でも堂々と歩けるようになった。
彼がそこまでの自信を持つに至ったのは、駅前を歩いていて幾度もナンパ目的の男に
声を掛けられたからで―もちろん「ごめんなさい」と謝って即座に逃げ出すのだが―
他に大勢いる女性を差し置いて呼び止められたという事実は、大いに自尊心を満たして
くれた。率直に言って、もう声を掛けられる為に出掛けて来ていると言ってもいい。
その日も例によって年上の男性に声を掛けられ、しかしいつものようににべもなく断
らなかったのは、その男が他の男達のようなぎらついた感じがせず、また彼の知り合い
にどことなく似ていた所為だった。
434:名無しさん@ピンキー
10/03/17 04:51:45 eiuPsXxB
(なんか加持さんに似てるな。少し若くした感じ)
二十代前半のその男は、リュウジと名乗った。
(リュウジ……? 名前まで似てる)
親近感を覚えて、すっかり警戒が緩んでしまう。
「で、君は?」
「えっ?」
「名前だよ、君の」
当然のことを聞かれ、しかしシンジと言う訳にもいかず、パニックに陥りかけた彼は、
「レ、レイ」
そう答えていた。
「レイ? きれいな名前だね。なんか君のイメージとは違うけど」
「そ、そうですか?」
内心ぎくりしながら、なんとか平静を装う。
(分かるわけない、分かるわけない)
自分が男でシンジだなんて、知っているわけがない。だって男に声を掛けるはずがな
いんだから、そう自身に言い聞かせる。
ともあれリュウジに気を許し、胸の内で刺激を求めていたシンジは、彼の誘いに乗
り、〝お茶〟に付き合うことにした。
そう〝お茶〟だけ、彼の行きつけの喫茶店に行って、他愛の無い会話をするだけ―
だったはずであるのに、気が付くとシンジはホテルの一室にいた。
435:名無しさん@ピンキー
10/03/17 07:35:21 eee3DQLf
801はよそでやれ
436:名無しさん@ピンキー
10/03/18 15:25:13 LOvdvDXM
>>412
遅れましたがGJ!
437:名無しさん@ピンキー
10/03/19 00:02:42 qjVTdcWc
>>434
アスカか綾波かミサトさんと女装シンジとのセックルに展開するんだったら超GJなんだが
438:名無しさん@ピンキー
10/03/19 01:42:10 PYZOTc79
赤木博士が女装させたシンちゃんに馬乗りになってレイープですね判ります。
439:名無しさん@ピンキー
10/03/19 07:29:59 9xow1yOL
抜けりゃ性別なんぞどうでもいいw
440:名無しさん@ピンキー
10/03/19 10:53:49 NWVqGxGk
レズのマヤたんが女装シンジにムラムラきて…とかも有り
441:まとめサイト”管理”人 ◆TpVx.iYzeI
10/03/19 22:33:18 pVsJVT6i
お世話になっております、まとめサイト管理人です
先ほど、昨日まで投稿分をまとめサイトにアップロードいたしました
>428-429の投稿については、SS形式ではないので今回収録していませんが、要望が多ければ次回収録いたします
以上取り急ぎご用件まで
442:名無しさん@ピンキー
10/03/19 22:38:07 XsHQabfv
おつ
443:名無しさん@ピンキー
10/03/20 09:42:55 wHdp3yls
>>432
GJ。
シンジ女装も歓迎。
444:A Night without the Stars
10/03/25 21:25:59 iO3TJQ5f
星のない、夜だった。
眠れない私は、アクセルを床まで踏み込みながら、開け放たれた窓からの風に身を任せていた。
もう戻れないあの頃の私を探しに、一人アルピーヌであの頃よく走った道を、もう何周目になるだろう、飛ばしていた。
常夏の日本とはいえ、やはりこの時間、薄手のジャケットの肩が、切なかった。
あの頃と同じ、いや、精神的には少し強くはなれたかもしれないけれど、弱い私が顔を出し始めた。
少女の私が、鮮やかに甦ってきた。
私は、あの頃あの人が自分のエランでしたのと同じように、ヒール・アンド・トゥで回転数を合わせながらギアを一段落とす。
モーターが、唸る。
周りの木々が、「第3新東京市 17km」という道標が、あっという間に背後へ消えていく。
ブレーキパッドと、タイヤの焦げる匂いがする。
あの人の愛撫は、今のこの風のようにとても優しくて。
私を、心まで、そう心まで全部抱きしめてくれて。
ちくちくとする無精ひげの生えたあの頬で、大きな口で、全てを愛してくれて。
言葉じゃ、なかった。
理屈、でもなかった。
そう、それは偶然の作り出した、一瞬の煌き。
傷つくことを予感していても、誰にも、私自身にも、もちろんあの人にも、止められなかった。
あの人の、私を下から突き上げる力強い腰。
身体の芯の、あの切ない感覚。
全身が性器になったような、あの感覚。
あの人と付き合う前も、そしてあの人の下から私が逃げ出した後も、他の男の人と、何人もお付き合いしてきた。
だけどみんな、みんなあの人とは違った。
むしろ、私の父と、今は亡き父と、みんな似ていた。
私は、父からの開放を望んでいた。
15年前、私を助けて命を落とした父の、あの事件の呪縛から、私は逃げたかった。
だけど、私が欲しかったのは、やっぱり父の影だったのだ。
あの人にすら、私はどこか父の面影を求めていたのだ。
あの人は、私の意識の中のあの人は、そんな深層心理での欲求とは違ったはずだ。
いつも何を考えているかわからないようなとっぴなことを言い出して、そのくせいやに理屈っぽくて頑固で。
父とは全く違うタイプ、だから、安心していた。
暑いアパートに何日も篭って、身体を重ね続けて。
あの人の全てを、私の中に、受け入れたくって。
避妊なんて、関係なくって。
熱を持った粘膜と粘膜を、いつまでも触れ合わせていたくって。
あの人と、繋がっていたくって。
そんな風に思っていたはずなのに、いざ父の面影をあの人に感じたとき、私は自分に吐き気を覚えて。
父の影から、逃げ出したくて仕方なくなって。
それも、もう過去のことだった。
今は私は、女である前に、「保護者」であり、「作戦課長」なのだ。
シンジ君やペンペンだけじゃない、今度こっちに来るアスカの世話だって、しなくてはならないのだ。
なんだか、全てリセットできたような気がした。
明日からも頑張れる、そう思えた。
私は、あの頃からずっと同じ場所、峠の八合目にあるUCCの自販機の前で車を停めた。
ドアを開ける私は、きっと、晴れがましい顔をしていた。
<完>
445:名無しさん@ピンキー
10/03/26 19:57:17 F2hfWa1S
葛城一佐GJだ!
446:名無しさん@ピンキー
10/03/27 01:43:07 YdTxV7oo
なんかかっこいいな
447:名無しさん@ピンキー
10/03/28 12:29:23 wpTeffTy
あり得たさんかな?
乙です。
448:If love or not
10/03/28 21:59:26 xn2G93/W
その日、私は彼に抱かれた。
命を賭けた戦いに臨むには、彼は余りにも若く、幼かった。傷つき、虚ろな目を
した彼を放って置けなかった。だから自分の躯を与えた。男性の心の傷を癒す方
法を、私は他に知らなかった。
言い訳かもしれない。このままではコイツは逃げ出す、と直感したのは事実だっ
た。自分の立場を守るために、躯をエサにして彼を引き止めた。それも真実。
初めての女の躯に彼は戸惑っていた。そんな彼を導き、迎え入れた。
男に抱かれるのはずいぶん久しぶりだった。彼の未熟な愛撫で濡れるはずもなく
、彼のまだ未成長のペニスですら鈍い痛みを覚えた。もちろんそんなことは表情
には出さない。彼にもう一度バージンをあげたつもりになれば我慢できた。
すぐに来る射精。初めてだから無理もない。避妊はしなかった。出来たら出来た
で構わないと思った。彼が負ければ産む間もなく人類は滅亡だから。
それから私達は一つのベッドで眠るようになった。彼は毎晩求めてきた。私はそ
れを一度も拒まなかった。拒めなかった。彼を利用していることへの罪滅ぼし?
わからない。
女の躯は恐ろしいと思う。いつの間にか私は、彼が乳首を吸うと小さく声をあげ
、彼が入ってくると陶酔を覚えるようになっていた。彼のまだ幼い愛撫、彼のま
だ小さなもの。それにすら私の躯は順応している。かつてあの男の雄大なものを
受け入れた躯は、いま少年の幼いそれを迎えて、それを包み、締め付け、悦びの
声をあげている。
弟というには歳が離れ、親子というには近すぎる少年に抱かれながら、じわじわ
と高まっていく私。あの男の時とは違う優しい愛撫。女の躯を知り尽くしたあの
男の、容赦なく絶頂に追い込むようなセックスとは違う優しい快感。私はその優
しさに新鮮な驚きさえ感じていた。
私の上、私の両脚の間で夢中になって腰を使う彼。気持ちいいの、シンジ君?
いいわ。中に出していいわ。あなたの辛さも苦しさも、精液と一緒に出しちゃい
なさい。私があなたに強いた辛さだから、私が躯で受け止めるわ。
私の胸に顔を埋めて眠る彼。この子は私に何を求めているのだろう。姉?母?そ
れともただの性欲のはけ口?
どうでもいいことだと思った。彼が求めるなら与える。それが私がしてやれる唯
一のこと。心でも、躯でも。
未来が見えない。私も、彼も、人類も。私たちにできるのは、ただ身を寄せ合う
ことだけ。この温もりがいとしい。この傷ついた小さな魂がいとしい。私は彼の
細い躯を抱き寄せた。 【終】
449:名無しさん@ピンキー
10/03/28 22:13:01 hQ5i+l2r
ミサトさん祭りキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!
GJです!
450:名無しさん@ピンキー
10/03/29 07:42:00 Q4Mj+y5q
>>448
GJ!
ミサシン最高。
451:Ilha Formosa〈続く〉
10/03/29 12:35:05 Lk6JRZ/H
退役直前の747は、定刻遅れで桃園に着陸した。
この国のIT産業なしにNERVは、いや、SEELEさえもあんな予算でEVAは作れない。
それが技術者として、研究者として、私は悔しかった。
MAGIだって、母の開発した有機プロセッサ以外はかなりをこの国の部品産業に依存している。
それが私に、複雑な感情を与えていた。
「よ、りっちゃん。」
入管の行列、聞きなれた声に私は振り返る。
そこには、あの人懐っこい、不精ひげだらけの笑み。
「あら奇遇ね、主席監察官どの。
ご公務かしら?」
「いや、今日は只の伊達男さ。
久々に旨い小籠包が食いたくてね。」
「そうなの…てっきり、私の監視役としてこっそり付いてきたと思ったわ。」
「あと、鶯歌で茶器を仕入れたくてね。
…だが、知的な女性とご一緒なら点心も一層深く味わえると思うんだが、いかがかな?」
「お生憎さま、これから新竹の科学工業園区へ直行なのよ。
時間取れれば、米粉くらいなら奢ってもいいけれど。」
この男の入国理由は、プライベートなんかではない。
調べられるよりむしろ、尻尾をつかんでやる。
そう思い私は、軽く取り付くしまを残しておいた。
入管の列が、少し進んだ。
452:名無しさん@ピンキー
10/03/29 21:47:05 bcGOUmg3
ミサシンって…
い
い
な
453:Ilha Formosa 2(続く)
10/03/29 22:32:24 +r5q8NH0
在来線の新竹駅から程近い、城隍廟前の、夜の屋台街。
喧騒の中、私と彼は、二人で炒米粉を啜る。
…本当は、会うべきではなかった。
ミサトの思いのためにも、そして彼の保身のためにも。
けれど私は、彼がこの国に来た本当の目的を、どうしても知りたい、その欲望に勝てなかったのだ。
「本場の味は、やっぱり違うわね。
この街に何度来てもつい、この屋台に入ってしまうの、私。」
「旨いな…さすが君の見立てだ。
もっとも、君と一緒だから、余計旨く感じるのかもしれないな。
それに、ここなら葛城の目もないし。」
「あら、いいのかしら、そんなこと言って。
見たでしょう加持君、私の周りにちゃんとSPがついてるの?」
そう、彼は見ているはずだ。
私がここまで乗ってきた黒いティアナの前席に座っていた、黒いスーツの男たちを。
そして、私の命で彼をひそかに付けている、別の男のことも気付いていないはずがない。
野暮ったい革ジャンを着て、向かいの屋台で貢丸湯を啜っている、イヤホンをしたあの男を。
「彼等も、男女の仲についての告げ口なんて、野暮なことはしないさ。
惹かれあう男と女が、一緒に食事をする、それの何が悪い?」
「中華文化圏では、家族でもない男女が二人で食事をするのは相当親密な証拠なのよ?
ここが日本だったのは1945年まで、もう70年も前の話だわ。」
「…理屈っぽいところは、8年前と変わらないな、りっちゃん。」
「りょうちゃん、一つ、違うことがあるわ。
私はあの頃の、只の『赤木リツコ』じゃない、『NERV技術局・E計画チーフの赤木リツコ博士』なのよ、今は。」
「俺の中の君は、あの頃よりずっと輝いているさ。
知的な女性は美しいよ。
それが、俺の中の雄を、刺激してやまないんだ。」
「…期待しても、何も出ないわよ?」
「君の唇はそう言ってるが、瞳はそう言っていないよ。
南国での刺激を、本当は期待していたんじゃないのか?
誰にも言えない、異国でのアバンチュールを。」
急に彼に抱きすくめられて、私は動揺した。
けれど私には何故だか、彼を拒絶する気は起きなかった。
それは、この南国の月夜のせいかもしれない。
街に溢れる、沙茶醤と八角の香りのせいかもしれない。
この、湿気と排気ガスの匂いにまみれた、夜の空気のせいかもしれない。
それとも、猫をも殺すような好奇心の、せいかもしれない。
「中正路のハワード・プラザ・ホテルに、部屋を取ってある。
食後のコーヒーでも、飲みに来ないか?」
私の目を見ながらそう言う彼の顔を、じっと見かえしながら、私は無言で頷いた。
目の前を、スクーターの群れが、駆け抜けていった。
454:名無しさん@ピンキー
10/04/01 12:02:12 xOFRK13e
乙
緻密な描写の文体ですねぇ
雰囲気が良く出てると思います
次あたりでエロかな?
455:新劇のサハ戦後つづき
10/04/02 12:03:26 I3u25oFo
「……ア、アスカ?」
気の強い娘だと思っていた同居人の泣き顔を初めて目にして、シンジはこの上なく動揺した。
「……どうしてあの女の名前なんて出したの?」
ぽろぽろと涙をこぼしながらも、責めるように語気強く彼女は言葉を繰り返す。
こちらを睨んでくるその瞳には、涙とともに怒りと、そして悲しみが浮かんでいるようだった。
自分の放った言葉が彼女を傷付けたことは自覚しているものの、彼女のリアクションの意外さに少年はとっさには言葉を返せない。
「……ち、違うって、アスカ……」
「何が違うの?」
厳しい詰問。
アスカは泣きながらも弱々しい態度は見せない。
「……綾波の名前を出したのは……彼女のことを……好きだから、とかそういう理由じゃないんだ……」
「……じゃあ、どういう理由なの?」
「……」
「どういう理由なの?」
なんと言葉にしたらいいものか。
これを口にすることで更に彼女を傷付けることになりはしないか。
―彼女を傷付ける。傷付けている。
シンジはまた、自分の複雑な心境も自覚する。
アスカを傷付けたことに罪悪感を感じながらも、彼女の見せた反応に心の何処かでは歓喜しているからだ。
否定したくとも、それは自分の正直な気持
456:名無しさん@ピンキー
10/04/03 10:06:26 mSvDnyf5
>455
続きキター!!
しかし尻切れは残念…
457:名無しさん@ピンキー
10/04/03 23:04:13 ZHggOswx
いいねー
458:Ilha Formosa 3
10/04/05 08:52:32 3sbsR9VD
本当は、コーヒーだけのはずだった。
ここの特産のコーヒーを、彼の部屋で飲む。
それだけのはずだった。
けれど今、私たちはベッドにいた。
彼の鍛えられた裸の胸を、薄い胸毛の柔らかな感触を、私は頬に感じていた。
最初にキスしたのは彼?
それとも私だった?
もう、そんなことも判らなかった。
確かなのは、私の頬の泣きぼくろを、バサバサの金髪を愛しげに撫でる、私の一糸纏わぬ肩を力強く抱く、彼の存在だけだった。
彼の、体温だけだった。
「どこへ行った、AcerかBenQか、Asusか?」
「全部ハズレよ…そんな、いかにもなところはサンプルみんな送ってくるもの。」
「案外、台塑あたりかな…あそこのベークライトは、質の割にはかなり安い。」
「さあね…今度は私の番。
お目当ての小籠包は、食べられたのかしら?」
「ああ…師範大近くの『高記』に行ってね…『鼎泰豊』も悪くないが、客が増えすぎた。」
言いながら彼は、私の下の茂みに手を伸ばすす。
毛先の合間から、既に濡れた肉芽を彼はあっという間に見つけだし、見会わぬ細い指で優しく摘まむ。
どうやら彼は、あまり深いことは話したくないらしかった。
今の二人の関係を、ただ楽しみたいようだった。
459:名無しさん@ピンキー
10/04/06 13:18:37 dJzwR8Z+
>>455
久しぶりにきた!w
続き待ってますよ私は!
460:新劇のサハ戦後
10/04/07 15:10:51 N80eX6mC
「知りたかったんだ、……アスカの気持ちが……」
同居人はきょとん、とした顔になる。
「アスカ、綾波の名前を出すとやけに反応するから……」
「……面白がってたんだ」
シンジの言葉に同居人は一瞬表情が緩むも、継いだ言葉にまた表情が歪む。
いつの間にか、涙は止まっていた。
だが、泣きはらした顔は、彼女の悲しみをそのまま伝えていた。
シンジはアスカを痛ましく思いつつも、いつもの彼女ならこちらの指摘に真っ先に反論するはずであることに気付いた。
彼女への違和感。
それは現在進行形で彼女を傷付けているということだ。
「違う……違うけど、アスカの反応は実際嬉しかった……」
そこで、アスカの目はまた一段と吊り上がった。
待って、聞いてよ、とシンジは手を振って取り繕うように苦笑する。
「……だって、それは……僕に綾波の話をしてほしくないってことでしょ?」
アスカはハッとなって少年から顔を反らす。
そのまま何も答えずに、うつむいた。
「さっきだって、外に出ようとしたら、あんなに必死で止めて……だから、それって」
「……分かんない」
アスカは顔を上げ、こちらを見据えていた。
「え?」
「……あんたが何を言いたいのか、全然分かんない。男ならもっとはっきり言ったら?」今度はシンジがうつむく番だった。
どう言えばいいものか、と思いつつ、言うべき言葉は自分の中で既に決まっていることを悟る。
問題は彼女にそれが言えるかだけだった。
だが、それを言えば彼女との一線を越えてしまうことになる。
―そこまで、考えてシンジはふっと苦笑する。
一線も何も、するべきことをする前に、彼女とはもう色々と一線を越えてしまっているのだ。
今更何が一線か。
これは単に順番が前後するだけなのかもしれない。
言おう、とシンジは思った。
今ここでしか、言えない、とも。
彼女に拒絶されることは考えなかった。
何より、熱が宿っていた。
彼女との行為で互いに高め合い、幾度もの中断で沈んだかに思われたそれが、内にくすぶる熱が、シンジを後押しした。
「僕は、アスカが好きなんだ」