【参号機】 新世紀エヴァンゲリオン 【パターン青!】at EROPARO
【参号機】 新世紀エヴァンゲリオン 【パターン青!】 - 暇つぶし2ch186:眠り姫にはカトレアを
09/11/27 07:09:26 XaJWtJbo
セカンドは身を起こすと、焦点が定まっていないのか、くりかえし目をこすった。
「……マ?……ちがう……」
寝ぼけているのか、うわ言で何かをつぶやいている。
「あは、起きたんだ」
「は……?フィフス……なんで……」
僕に気づいた瞬間、わずかに蒸気した頬が、怒りの赤へと変貌していくのが僕でもわかった。
「嫌っ!どうしてあんたがいるのよ!?」
セカンドはいったいいつから気がついていたのか、今度は口を拭いだした。
「どうしてって、お見舞いに来たからだよ」
「見舞いですって……夜這いの間違いじゃないの!?」
「ヨバイって何?」
聞きなれない単語に首をかしげると、ボスン、という音と共に頭部に鈍い衝撃が走った。
枕を投げつけられていた。

「あーあ、最っ低」
セカンドがつぶやく。
「何が最低なの?」
「馬鹿っ!あんたのせいよ!せっかくいい夢見てたのに……」
そういえば、うわ言で何かつぶやいていたっけ。
「でも、気がついてよかったね。みんな心配してたみたいだし。えーと、本部に連絡しなきゃいけないんだっけ?」
「ダメ!」
ベッドのすぐ側にある備え付けの受話器を取ろうとして、突然腕を掴まれた。
「……? どうしてさ」
「だって、いまさら戻ったって……エヴァに乗れないんだもん。勝てなかったのにのこのこ帰るなんて、恥さらしよ」
セカンドは別人のような弱気な声でそう言うと、膝を抱えた。白い布団が、山みたいに盛り上がる。
「だから嫌。もうどうでもいいの。ファーストやシンジに馬鹿にされるくらいなら、ここで寝てた方がマシだわ」
あんたもいることだしね、とぽそりとつけ足すのが聞こえた。
「ふーん。わかったよ」
僕はセカンドの望みどおり、受話器を戻した。
「変態のくせにずいぶん物分かりがいいのね」
「うん。そのかわり、さっきの続きをさせてよ」
「はぁ……? 何言って……きゃ!」 
僕はベッドに上って、セカンドの腕を自分の手で押さえつけた。
「さっきから言いたい放題言ってくれてさ。自分の状態、わかってんの?」


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