09/11/04 17:14:10 e2Fmcek1
音の正体は確かに緑色をしていた。ドロドロのスライム状の液体がビーカーの何十倍もの大きさに膨れ上がっている。
体積は少女より少し小さい位だろうか。今では恐らく入っていたであろうビーカーがすっぽり隠れて覆われていて、
隣に並べていたサンプル入りのビーカーも飲み込もうとしていた。
「やっ・・・やだぁ・・・・何これぇ・・・・。」
隣のビーカーも飲み込みさらに膨張を続ける「それ」は気のせいだろうかだんだん少女の方に向かっているように見えた。
「イ・・・インテリさんを呼んでこなくちゃ・・・。」
そう決心して少女が走り出した時、その振動に反応したのだろうか「それ」は地面を這い、猛烈な速さで少女に向かってきた。
「いやぁ!!来ないでよぅ!!」
そう言って少女が向きを変え車の方向に向かって全速力で走った。だが、
「きゃあっ!!うっ!!いっ、いったぁ~。ふぇ、えっ、えっ、いやぁっ!!!。」
「それ」は少女が向きを変えた時少女の足首絡みつき少女を転倒させた。そして少女の体を伝い腹、両腕を縛りつけるように覆いかぶさった。
「いやぁ!!あっ、やっ、やめてよぉ!!!」
少女が抵抗して叫んでるうちに腹と両腕に覆いかぶさっていた「それ」はカチッコチッと音を立ててみるみるうちに凝固していった。
「えっ!んっ、んっ、やっ、う、動かないよぅ・・・。」
続く