ドラゴンクエスト官能小説Part16at EROPARO
ドラゴンクエスト官能小説Part16 - 暇つぶし2ch373:224 ◆0wT8qFn8cStZ
10/03/29 22:17:41 yhysEVnf
イブールを倒した。これでアルスの妻、ビアンカを助けることができる、

そのはずだったのに。
「お前は……ゲマ!」
「ほっほっほ、イブールを倒したのですか。それでは……。」
ゲマはなにごとかをぶつぶつと唱える。

「お……父さん……、タバ……サ……早……く……逃げ……て……。」
アルスの隣にいたレックスがうめくように言う。
「ゲマ!貴様は……!」
アルスはドラゴンの杖をゲマに向けるが、
「相手を私の操り人形にする呪文ですよ。
おっと、私に攻撃しないように。勇者に当たってしまいますよ。」

「タバサ、下がっているんだ。」
「何度見てもいいものですね、親が子をかばう姿というものは……。」

レックスに攻撃はできない。
もしかしたらレックスに当たってしまうかも……。
アルスは防戦一方になり、そしてついにドラゴンの杖が跳ね飛ばされる。
体には無数の剣を受けた傷。

「あなたは探し求めた天空の勇者に殺されるのです。それも自分の息子にね。
気分はどうです?」
「ぐ……ゲマ……くそっ!」
悪態をつくも何もできない。
「お……父さ……ん……。」
「どうですか?自分が尊敬する父親をあなたの手で殺める気分は。」
「やめ……ろ……。」

倒れたアルスの胸に天空の剣がつきつけられる。
が…………。
「ほう、なるほど。さすがは天空の勇者、この呪文にも耐性があるのですか。
ですが、心の奥底に秘めた感情はどうですかね……?」
ゲマはレックスをアルスの先にいるタバサへと走らせる。

374:224 ◆0wT8qFn8cStZ
10/03/29 22:18:03 yhysEVnf

タバサは妖精の剣を抜く。
が、直後、跳ね飛ばされた。
やはり呪文主体のタバサと剣で戦うレックスの力には雲泥の差がある。
レックス、もしかして私を憎んでいるの……?
タバサは思う。
天空の剣がタバサめがけて振り下ろされる。
が、痛みは来なかった。
レックスは剣を投げるとそのままタバサへと向かって来る。
レックスはタバサの方を掴むとそのまま押し倒した。
タバサのその体があらわになる。
レックスはタバサの服を切っていたのだ。
「タバ……サ……、ごめん……。」
「レックス……。」
タバサの目に涙が浮かぶ。

「ゲマ……!貴様は……!」
だが歩くこともできないアルス。
「ほっほっほ、何をおっしゃるのです?これこそがあなたの息子が望むことなのですよ。」
レックスのベルトがほどかれる。
レックスは下着を下ろすと、タバサに迫る。

「いや……レックス……。」
が、レックスの動きが止まる。

「おやおや、あなたは自分の妹が悲しむのは嫌なのですね。それでは耐えてみなさい。
どれだけ持ちますかねえ。もしかしたら精神が崩壊して二度と戻らないかもしれませんよ……?
家族を思う気持ちとは見ていてこれほどまでに気持ちいいものなのですねえ……、ほっほっほ。」
「タバ……サ、ご……めん……。」
レックスの目にも涙が浮かんでいた。

タバサは思う。
レックスが自分の前で苦しんでいる。
このままでは……。
レックスのことが好きだった。
だからこそこんなゲマのようなものにレックスとの「はじめて」の思い出を汚されるのは嫌だった。

375:224 ◆0wT8qFn8cStZ
10/03/29 22:18:46 yhysEVnf

だが、今はそんなことを言っている場合ではない。
「レックス……、私はいいよ……。レックスがレックスじゃなくなっちゃうなら……。
好きなの……」
レックスが。
「ごめん……本……当に……。」
「がっ――。」
タバサは痛みに背中を張る。
まだ何者の侵入も許しておらず、濡れてさえいなかったそこからはとめどなく血があふれる。
この上なく乱暴な動き。

ああ、レックスのが出てる……。
タバサはそれを知覚するが、痛みに何もできない。
ただレックスとの愛を汚されたという心と体の痛みで涙を流すだけだ。
「タバ……サ……、ボク……のせいで……。」

二人とも悲しみの涙を浮かべながら自分の好きな相手と交わっている。
父の敵、ゲマのせいで。
それを見ていたアルスに蓄積した怒りにドラゴンの杖が反応する。
アルスは竜となった。
ゲマに向かって足を振り下ろす。
ゲマは何とかよけたが、次もよけられるという保証はない。
「くっ、このままでは危ないですね……。ここはいったん退くとしましょう。」
レックスとタバサの動きが止まる。
レックスはタバサから自身を引き抜く。

「あ……。」
タバサはそれきり何も言わなくなる。
タバサからピンク色の液体がどろりと出てきた。

元の姿に戻ったアルスはレックスとタバサの元へと歩き出す。
レックスはタバサの首を抱きながらすすり泣いていた。
「ごめん……ごめん……。」



それから3人はビアンカをストロスの杖の力で元に戻し、グランバニアへと戻ってきた。

「そう、そんなことがあったの……。」
アルスはビアンカにそれまでに起こったことを話した。
ゲマが二人に何をしたのかも。
「うん……。それでレックスもタバサもお互いに傷つけたと思ってるんだ。」
「でも、あの子たちを見てると小さい頃の私たちを思い出すの。
そんなに似てるってわけじゃないけどなんだかうまくやって行きそうで……。」
「じゃあ、いいんだね。」
「うん。」

376:224 ◆0wT8qFn8cStZ
10/03/29 22:19:20 yhysEVnf

「お父さん、ボク、タバサにいくら謝ってもいけないことをしたんだと思う。」
「大丈夫、タバサは許してくれてるよ。タバサを傷つけたのはお前じゃない、ゲマなんだから。」
「でも……。」
「それなら僕からレックスに罰を与えよう。」
一息置いてレックスに告げる。
「判決、レックスは一生タバサのそばで守って生きていくように。」
ニコリと笑って言う。
「それでは退廷するように。」
「うん!」

「ねえタバサ、今日一晩、言うことを聞いてあげるよ。」
言う前はどうやってタバサに話しかけようかということで頭の中がいっぱいだったが、
思ったより簡単に言えたことに安堵する。
「じゃあレックス……。」

レックスは今、タバサの上にいる。
二人とも服は着ていない。
「ねえレックス、どう?」
顔を赤くしたタバサが聞く。
「すごくかわいい……それに、きれいだ。」
「ふふっ、ありがと。」
「触っていい?」
「うん……。」
沈黙が二人の間に流れる。

377:224 ◆0wT8qFn8cStZ
10/03/29 22:19:55 yhysEVnf

レックスはタバサの胸に手を伸ばす。
タバサの背中を抱いてタバサにキスをする。
自分の顔も真っ赤なのだろうと思いながらも止められない。

口を放し、二人のものが混ざりあった唾液が橋を作る。
「いいよ、レックス。すごく。」
橋が、切れて落ちた。
「もっとレックスのあったかさ、感じたい……。」
そう言ってタバサはレックスの脇の下から背中へと両手を回す。

二人の元にお互いの心音が聞こえる。
それは心地いい音として二人の全身にいきわたる。

「ねえ、レックス、……来て。」
最後でさらに顔を赤くするタバサ。
レックスはタバサの首をだき、キスをした。

「レックス……中に入ってくる……。」
「タバサ……。」


「あっ……もう駄目……レックス……。」
「んっ……あっ……タバサ……出ちゃう……。」


二人はそのまま抱き合って話をする。
「ねえ、タバサ。ボク、ずっとタバサのそばにいるからね。」
「でもお父さんとお母さん、許してくれるかなあ。」
「大丈夫、昨日お父さんがずっとタバサのそばで守っていていいって言ったから。」
「そう、じゃあ大丈夫だね。」

彼らは魔界から帰ってきた後、結婚し、双子を含む何人かの子を生み育てたというが、
それは昔のことのため、結婚したのはいつか、何人の子供がいたのかはわかっていない。

378:名無しさん@ピンキー
10/04/01 12:26:00 RwbYn/VL
バトルロードで頑張ってる二人が……!
おもいつかんかったよ!

379:名無しさん@ピンキー
10/04/01 21:42:14 ZkPVq5D9
あらすじ乙

380:名無しさん@ピンキー
10/04/02 06:43:10 H/rhnfVD
Ⅴで言えばビアンカみたいな、メインヒロインってⅥでは誰なんだろ?
最初から居るって時点でミレーユが最有力だけど。ターニアも捨てがたい

381:名無しさん@ピンキー
10/04/02 11:25:55 ctpFbEDz
ハッサン!だろ!

382:名無しさん@ピンキー
10/04/02 12:20:56 H/rhnfVD
ホモはお帰り下さいと言いたいけど
あながち間違いで無いのはハッサンの凄い所だよね

383:名無しさん@ピンキー
10/04/02 12:49:16 WKxizZLp
誰かミレーユとバーバラにダーリンと呼ばれたくて~の画像とコピペもってこいww

384:名無しさん@ピンキー
10/04/03 04:45:55 Pe9WxAQ7
>>380
リメイクの特典についてたカードでお察し下さいな気もするが

385:名無しさん@ピンキー
10/04/03 10:55:32 LVwRarm6
>384
カード化は人気があるからだろうけど
イコールメインヒロインと捉えるのはちょっと違うと思う
6には明確にメインと言えるヒロインはいないのが正解じゃない?
最初からいるのがミレーユ、EDで目立つのがバーバラだけど、どっちも只の仲間の一人に過ぎないし

386:名無しさん@ピンキー
10/04/03 11:29:36 4coIUvGl
つまりターニアが嫁だと

387:名無しさん@ピンキー
10/04/03 14:17:30 nV+owpHe
6は特定の相手が決まってる仲間の女ってドランゴくらいだし…

388:名無しさん@ピンキー
10/04/03 14:34:33 LmPO2VWv
カップル固定でないのがⅥのいいところ

389:名無しさん@ピンキー
10/04/05 01:27:17 3FNjpD+D
ミレーユとテリーはできてるよね
テリー仲間後ミレーユが一層可愛くなるし
誰かSS書いてくれ…既存のは有り難く読み尽くした

390:攻略本より抜粋
10/04/06 19:15:28 5nUhBCb8
リップス…唇と舌が異常に発達した軟体モンスター。唇で吸い付くほか、舌でなめまわしてくることもある


ブチュチュンパ…ぶ厚い唇で数々の命(ファーストキス?(笑))を奪ってきた恐ろしいモンスター。青い舌によるなめまわしや、体内で発酵したあまいいきが危険だ。


ナニかの参考にしてくださいな

391:名無しさん@ピンキー
10/04/09 01:01:41 jZ7iwYkL
ベホマン×マリリンのラブコメ読みたい

392:名無しさん@ピンキー
10/04/09 03:03:49 h8CiJqv0
>>391
その組み合わせだとバブルスライムが生まれます

393:名無しさん@ピンキー
10/04/12 21:59:52 oyzQdUwH
ドラクエの作品別の人気ってのは同人誌の数に如実に反映される

今度の夏コミで9と6が一般的にどれくらい受け入れられたかわかるから楽しみだな~

394:名無しさん@ピンキー
10/04/12 22:27:40 RLrKsay4
デスピサロを倒し、魔物の動きがおとなしくなっても戦いは終わらない
人間VS魔物から人間VS人間の戦いに移っただけだった

サントハイムも新興の国に滅ぼされ、アリーナは国民を人質に取られ敵国の王の奴隷にさせられてしまった


王「ほら、さっさと歩け」
アリーナより小柄で、アリーナよりも圧倒的に弱い男の命令により全裸で四つんばいになり
その背中には王が跨り、馬代わりにされるという恥辱を受けるアリーナ しかし国民を人質に取られているため従わざるをえない
アリーナ「はぁっはぁっ」
王「お前のような怪力女ならこれぐらい大したことないだろう」
そう言って尻を叩き、時折尻穴に指を入れる その都度アリーナが喘ぐ
膣と肛門にバイブを入れたまま広大な庭を何週もさせられたことに比べればこの程度は大したことはない
そのように考えてしまう憐れな姫 それが今のアリーナだった

王が背中から降り、次の命令が下される
王「今度は私を背負え」
アリーナの体力からすれば自分より小柄な男を背負うぐらいはなんてことはない
しかしここでのおんぶとは…
アリーナ「んひぃっ!」
王のペニスがアリーナの尻穴に挿入される そのまま王を背負い、歩かされるのだ
アリーナの体に王の手がまわる、胸を弄られアリーナは胸と肛門の快感に絶えながら必死に歩く
アリーナ「あっ、あんっ!」
王が射精をするまでアリーナはひたすら耐え続けなければならない

10分後、ようやくアリーナは王を降ろすことができたが体力を削られ、息があがっているところに更なる命が下る
王「腕立て伏せをしろ お前の力なら大したことはないはずだ」
無論ただの腕立て伏せではない。背中に王を乗せ、馬にさせられたときと同様に鞭が飛び、穴を責められる
鞭に耐えながら腕立て伏せ20回を終えると、いよいよ膣内への責めがはじまる

アリーナは王を抱っこするように抱え、ペニスを膣に受け入れる
逆駅弁ファックともいうべき状態で、アリーナは自らの体と王の体を前後に揺さぶり、射精を促す
アリーナ「あっ…あんっああんっ」
巨大モンスターを一撃で倒すアリーナの力であれば造作もないことだが、これまでの責めで体力は限界に近づいており、手が止まってしまう
アリーナ「はぁっはぁっ…」
王「誰が休んでいいと言った!」
王はアリーナの乳首を噛み、もう片方の乳首を思いっきり抓った
アリーナ「い、いぎぃっ! お、お許しを!」
最後の力を振り絞り必死で王の体を上下に揺さぶるアリーナ そこに大魔王と戦い、魔物を恐れさせた女の面影は無かった

アリーナが力尽き、動けなくなっても王の陵辱は続く
体力の限界が過ぎているところを再び犯され、意識が朦朧としているところに口へペニスをねじ込まれる
そうして王が満足してようやく宴は終わる そして次の日も…


395:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:03:53 XQRJJzR2
>>394
宜しければ死んでいただけますか?

396: ◆0wT8qFn8cStZ
10/04/13 20:23:21 V75UrRkt
レックスとタバサ

むかしむかし、あるところにグランバニアと言う国がありました。
その国の王子と王女は双子でレックスとタバサといいました。
彼らはあるとき、お父さんとお母さんに内緒で妖精の森へ遊びに行ったのです。
そして、
「お兄ちゃん、ここ、どこ?」
「ごめん……。」
見事に迷ってしまいました。
「リレミトも使えないし……。」

2人が森の中をさらに進んでいくと、何か良い匂いがしました。
レックスは匂いにつられてそちらのほうへとふらふらと歩いていきます。
「お兄ちゃん、だめだよお。」
タバサはレックスを追って行きました。
「わあ……。」
レックスは思わず歓声をあげました。
そこにはお菓子の家があったのです。
屋根はチョコレート、窓枠と壁はビスケット、窓は水あめです。
「いただきまーす!」
走り出そうとしたレックスをタバサはひきとめました。
「駄目よ、お兄ちゃん。この家に人が住んでいるかもしれないでしょ。
中の人がいたら道を聞いてみましょう。」
「う、うん……。」

「ごめんくださーい!」
ビスケットのドアを開けると、レックスとタバサは同時に声を出しました。
が、返事はありません。
「誰もいないみたいだね。」
「帰ってくるまでここに居させてもらわない?」
タバサの提案にレックスは同意しました。

夜になってもだれも帰ってきません。
「それじゃ、私がご飯作ってあげる。」
タバサは1人で台所に行きました。
「ごめん、お兄ちゃん。実はリレミト使えないって言ったの嘘。」
タバサは独り言を言いました。
「ベッドは1つだけ……。」
お兄ちゃんに私をおいしく食べてほしいな……。
そう思って1人で顔を赤らめました。

タバサはちょっとだけ悪い魔女だったのです。
もうすでに人が帰ってくるかもしれないなどと言うことは忘れています。

レックスの前にうな重が出されました。
「デザートもあるからね。」
デザートは卵をたっぷりと使ったアイスクリームでした。

「お休み、タバサ。」
「うん、お休み。」
タバサはドキドキして止まりませんでしたが、レックスはいつもどおり眠りにつきました。


397: ◆0wT8qFn8cStZ
10/04/13 20:24:28 V75UrRkt
そして何日かが経ちましたが住人は帰ってきません。
そしてその夜、
「た、タバサ……。」
「お兄ちゃん?」
「ボク、何か変なんだ……。」
タバサは心の中で喜びながら、心配した顔で聞きます。
「大丈夫?どうしたの。」
「なんだか体が熱くって……。」
「それは大変!服を脱いで見せて!」
レックスはタバサに言われたとおり服を脱ぎました。
タバサが自分の病気を知っていて治してくれる、そう思ったためです。
そしてタバサは震える手でレックスの下着に手をかけました。
「え、タバサ……、ここも?」
「う、うん、そこに原因があるって聞いたから……。」
仕方なくレックスが下着を下ろします。
すると下着のしめつけから解放されたレックスのそれが飛び出しました。
「お兄ちゃん、やっぱり……。」
「ど、どうしたの?あっ……。」
タバサはレックスのそれを両手で包みこみ、さすり始めました。
さらに口を近づけ、それの先端を舌でやさしくなめ始めました。
「た、タバサぁ……、汚いよ……。あっ……。」
注意をしてはいるもののレックスが本能的にタバサの愛撫を求めているのが口調でわかりました。
「でもお兄ちゃんの病気が……。」
タバサがレックスに嘘をついていることで罪悪感を感じている表情が、レックスには本当にタバサが自分を心配してくれているように見えました。

「あっ、なにか……きちゃう!あっ……」
レックスの体が一瞬弓なりになり、跳ねました。
「ごめん、タバサ。おしっこ……顔にかけちゃった……。」
「これはおしっこじゃないわ。悪い膿よ。お兄ちゃん、このままだと死んじゃうかも……。」
「え、本当?」
「大丈夫、たまった膿を全部出しちゃえば大丈夫だから……。」

そう言うとタバサは服を脱ぎだしました。
「た……タバサ?」
レックスは自分の心臓の鼓動が大きく、速くなっていくのを自覚していました。
タバサが自分の下着に手をかけた時、さらに大きく、速くなり、
「お兄ちゃん……恥ずかしいから……。」
そう言って自分の体を手で隠しているのを見たとき、レックスの心臓の鼓動は痛いほどになっていました。

「膿を出すにはここが一番いいって言われているの……。」
タバサの顔は真っ赤です。
一番大好きな人に自分の一番大切な場所を見せているのですから。

「でも、はじめて治療するとき、痛いらしいから……。お兄ちゃん、思いきり私を抱きしめていて。」
レックスもこれ以上ないほどに顔を赤くしながら話を聞いています。
タバサは再び秘所と胸の先端を手で隠すとベッドに身を横たえました。
「お兄ちゃん……。」
レックスはタバサの横に身を横たえると、タバサの体を思いきり抱きしめます。
「えへへ、ありがとう。」
「ううん、ボクのほうが……。」
そのあとは言葉になりませんでした。


398: ◆0wT8qFn8cStZ
10/04/13 20:25:29 V75UrRkt
そしてレックスは自身でタバサを貫きました。
「うう……お兄……ちゃん……。」
「タバサ、痛いの?」
タバサは思いきりレックスを抱きしめ、それでレックスはタバサがどれほど痛がっているかが分かるように思えました。
「痛いならこのままでいるから……。」
「いいの……動いて……。」

レックスは動き始めました。
「んっ……。」
タバサの声が苦痛だけのものではないことをなんとなく感じ取り、そしてその声に対し
「タバサ……かわいいよ……。」
もっと何かを感じたのですがとりあえず一番近いと思う「かわいい」という言葉を使います。

「変な感じ……。」
「いや?」
「ううん、そんなことないよ。気持ちいいんだけど……、よくわからない。」
だんだんその感覚にレックスの理性は崩壊していきます。

「あっ、タバサ、そんなに動いたら……。」
「お、兄ちゃんも……、そんなに……んっ、お兄ちゃ、ん……。」
「タバサぁ……。」
2人の体は同時に弓なりになって痙攣し、タバサはレックスが自分の中で脈打っているのがわかりました。

そのまま眠りについた2人は物音に目を覚まします。
この家の住人が帰ってきたのです。
「お兄ちゃん、早く服を着て!あっ、その服、私の!」
「タバサこそ、そのパンツ、ボクのだよ!」

その後、妖精のおかげで2人は無事、森の中から出ることができました。
2人は自分の家に帰るとお父さんとお母さん、そしてサンチョにたっぷりとお説教された後、幸せに暮らしたということです。

「あっ……、ここじゃ駄目だよ、タバサ……。」
「お兄ちゃん、体はいいみたいだよ?」
タバサはレックスのそれに服の上から手を這わせました。
タバサはそのあと正直にレックスに自分がしたこと、そして自分の思いを伝えました。
そしてレックスもまた自分のタバサへの感情の正体に気付いたのでした。
「いいんだね?」
レックスはタバサの胸元に手を差し入れ、胸の先端をつまむと聞き
「ひゃっ……意地悪ぅ……。」
タバサはそう答えました。

こうして勇者はちょっとだけ悪い魔女と末永く幸せに暮らしたそうです。

めでたしめでたし。

399:名無しさん@ピンキー
10/04/13 20:45:45 REpdwPYs
乙~

ショタ×オネは偉大だなショタ×ロリも素晴らしい
ショタ=自分と快感をより共感できる外付けクリ○リスのような
かわいい形状をしたパーツのついたボーイッシュなょぅι゛ょもどきとしての使い道があるからな
いわば、ぶち込む場所が一つ減ったボーイッシュふたなり幼女

それがオネエサンやロリっこにちんちんグチョグチョされるのは最高に抜ける
ショタが射精する時に合わせて自分もドピュッすんのが死ぬほど気持ちいい

成熟した野郎×女も読めるには読めるが
男性ホルモンに蝕まれた汚い野郎や無名の顔ナシなんぞに感情移入なんか汚くて出来んのでな
よって精子ももったいなくて使えん

やっぱ同じマン娘の相手なら汚い野郎より
ちょっと股間が変わった特殊な体をした女の子に見えるショタの方がいいよな
女×ロリもどきの擬似レズは至高だな
成熟した汚い野郎になんざ感情移入はしたくないぜ
こいつらにルパーンダーイブ!!!して3Pしてえ

400:名無しさん@ピンキー
10/04/13 23:25:22 Ha94PHKD
ロリに見えるショタを望むならふたなりを勧める
ショタらしいショタも独特の可愛さがあるぜえ

それはそうと >>396 GJ!

401:名無しさん@ピンキー
10/04/14 09:03:54 4WcLIvVE
ふたなりは成熟したババア体系ばっかなのがなぁ・・・
160cm以下の女子中高生クラスの体格だったら神なんだが

正統派?ショタも応援はしたいが、
未だゴミだと思ってるヤツがいるのも現状
女装させるとか、ロリっぽさを強調してようやくだ

まぁ関係ない話だな

それと
>「あっ、なにか……きちゃう!あっ……」
この直前に「やがて舐めているうちに先まで覆った包皮がめくれ、窮屈そうにしていたピンク色の中身が半分ほど顔を出したその時です」
って入れたほうがもっとよくなるよ
ショタっこの象徴は皮が向け切ってない幼棒だからね
これは今後の創作に取り入れてくれると今よりさらにいい作品になるよ

402:名無しさん@ピンキー
10/04/16 23:04:55 tmeuzhoA
9の主人公がラスボスを倒した後、天使界が消され仲間をお星様にされて意気消沈してるのを
パーティの仲間が立ち直らせてその後・・・

って小説需要ありますか?

403:名無しさん@ピンキー
10/04/16 23:12:23 ILqrim8F
需要アンケートするようなものなら需要ない
書くなら書け
人気がなくてGJもらえないなら書かないという姿勢なら最初から書くな

404:名無しさん@ピンキー
10/04/17 16:00:57 txJW2mH7
女主人公だったら読んでやってもいい。


405: ◆0wT8qFn8cStZ
10/04/17 22:31:34 XOuhowJP
「タバ、サ、そんな、に動か、ないで、よ、あ、あんっ!」
「おに、いちゃぁ、ん、こそ、っ……あっ、ああっ!」
2人が兄妹で交わった罰を受けてからどれほどの時間がたったのだろうか。
あたりに飛び散った精液と愛液が混ざりあったもの、お互いの顔にかかった唾液は乾ききったものがほとんどである。
そして2人の喉も渇ききっていた。
少し動いただけでそれは相手に刺激を与え、自分に何倍にもなって返ってくる、その繰り返しだ。
「おにいちゃ……っんんっ、駄目、子供、できた……らぁっ、もっとぉ、怒られちゃっ、んっ」
「ごめ、ん……ああっ!駄目ぇっ、出ちゃう……よぉっ!」
2人の体を激しい快感が包む。絶頂で敏感になっている2人の体に挿さったおもちゃはさらに追い討ちをかける。
2人は同時に痙攣し始める。そして1分ほどの長い射精。
その間もうわごとのように2人は相手の名前を呼び続ける。
2人が1つになっているところから尋常でない量の白い液体があふれ出る。
「お、兄ちゃん、の……どう、せ、できちゃって、るだろうし、ぜん、ぶ、私の……中に……」
「うん、全部、ボクの……タバ、サに……んっ!」
その覚悟が体力をさらに削り続けるのもかまわずにレックスとタバサは強く抱き合った。
息もうまくできないのに相手の唇を求めあった。


グランバニアに昔から伝わる近親間での相姦に関する掟、それは2人の間にこの上ない快感と消耗をもたらすものであった。

その頃、
「キミを助けだしたらボクはどう言えばいいんだろう……。レックスとタバサの間にさらに子供が出来てましたなんて言えないし……。」
アベルは困った気分と孫ができる喜びの板挟みにあっていた。

406: ◆0wT8qFn8cStZ
10/04/17 22:34:08 XOuhowJP
2人が解放されたとき、かけられた言葉は信じられないものだった。
「お前たち2人は、兄妹でなく、赤の他人であるものとする。」

もともと人口が足りなかったグランバニアでは近親相姦となった場合に、結婚を認める必要があった。
だが方は法である以上、罰は与えなければならない。
その結果、あのような形で罰を与えることになっていたのだ。

「えへへ、ちょっと嬉しいな。これからはレックスって呼んでも誰も何も言わないから。」
「タバサ……ボクもいつもそう呼んでほしかったんだ。」
2人は無邪気に笑い合ったものだった。

その夜、2人は交わっていた。
「んっ……レックス……」
「タバサ……」
だが、何かが足りない。
次の夜も、その次の夜も。交わっても刺激が足りない。

「だめっ、レックスっ!こんなところで……えっ……」
「ボクは足りない……タバサもそうなんだよね?」
果てはいつ誰が来てもおかしくないところで。
そして人通りの多いところの影で。
交わってもそれでも足りない。

最後に2人は父親に頼んだのだった。

「あっ……ふぁああっ!レックス!レックスぅ!」
「だっ……め……ええっ!タバサぁぁっ!」
2人の後ろには出力最大のバイブが挿さっている。
その上、お互いにルカニ、ルカナンとバイキルトがかかっている。
もはや2人とも何の判断もつかない。お互いの存在以外は見えていない。
今の2人にとってお互いに快感を共有し、むさぼる以外のことはどうでもいいことだった。

そしてその数年後、大魔王ミルドラースを倒したのはタバサの使う天空の剣であった。
本来勇者にしか使えないその剣をタバサが使えたのはタバサのうちに宿る天空の勇者のおかげだったのではないかと考えられた。

そしてそれから10年が経ち、今日もレックスとタバサは、いや、その子供の何組もの双子の勇者たちもお互いの体をむさぼりあうのだった。

407:名無しさん@ピンキー
10/04/18 14:34:52 iUTFc6O0
クリフト×ミネアが読みたい

408:名無しさん@ピンキー
10/04/19 01:42:04 Vhdcifwa
悪魔の騎士×リップス


ゴメン 嘘

409:名無しさん@ピンキー
10/04/19 11:10:00 0G71cL9X
なにげにエルシオン学園はネタの宝庫だと思うが
ロリ担当マリア先生
吉野家臭がするフェイ先生
お父さんのゲンカク先生は校長ポジション?

410:名無しさん@ピンキー
10/04/19 19:00:27 rkTymjo1
>>407
同意するが、シチュエーションによる
個人的には二人とも昼とは別人のようにハッスルハッスルなのがいい
普段のストレス発散的に

411:402
10/04/20 23:40:35 REqDcCKy
いや、GJされないのは別にいいんだけど無反応だと困るっていうか・・・

412:名無しさん@ピンキー
10/04/20 23:56:35 CZQl4X5d
無反応が怖いならやめておいたほうがよいのでは

413:名無しさん@ピンキー
10/04/21 00:16:07 2GYjPtPm
>>411
そもsageないあたりすごい自己顕示欲だよな
それともよくわかってないのか

このスレ全体的にそういう行為は「誘い受け」って呼ばれてあまり好かれない

414:名無しさん@ピンキー
10/04/21 00:18:54 Ntlycpdf
>>411
書きたいなら書け、書きたくないなら書くな
ただそれだけだ

415:名無しさん@ピンキー
10/04/21 00:30:19 ODoA1dmk
こういう書き込みをしたばっかりに、うざい構ってチャンと認定されて
叩き出された書き手は何処のスレにもいたな

416:名無しさん@ピンキー
10/04/21 09:37:41 KFhh1UBA
需要があるか尋ねるスレ
スレリンク(eroparo板)

417:名無しさん@ピンキー
10/04/22 17:25:21 0gTEItZi
「書きたいんだけどこれって需要ある?」等の質問は控えましょう。
初代スレ760より「需要など投下したその瞬間に沸くものだ」
某スレからコピペ



418:名無しさん@ピンキー
10/04/25 13:47:08 klsUVXFE
DQ9リッカ
URLリンク(blog-imgs-31-origin.fc2.com)
URLリンク(blog-imgs-31-origin.fc2.com)

419:名無しさん@ピンキー
10/04/28 21:42:28 GrsEjHgv
モンスターズジョーカー2やってるけど

リップスでけぇ!!

追いかけてくるからさらに恐ぇぇ

420:名無しさん@ピンキー
10/04/28 22:21:14 WE9fjGwe
ベビーパンサー仲間にならねえ
仲間になる確率:20%じゃねえよ

421:名無しさん@ピンキー
10/04/29 07:20:14 DitH7ovk
序章 名も無き村戦士

傷だらけのその男はジュナバ村の戦士「オカト」

村周辺のモンスターを退治しては宿で傷を癒し
モンスター退治に出かけるという毎日を過ごしていた

いつか世界に平和を取り戻してくれる勇者を待ちながら・・・

オカトは宿のベットの上で苦しんでいた
青い獣の毒にやられたのだ

最近は特に魔物が凶暴で今までより強力なモンスターがジュナバ周辺に出現するようになった
遥か遠く、海を越えた西の大陸の魔王が倒されて一時は平和を取り戻せたと思ったのも
束の間、空が赤く染まり今までよりも強力な闇に包まれてからだ

オカトの嫁「エスダ」は宿の女将で40代後半のぽっちゃりとした女性で
頭に巻いた長い黒魔獣皮のターバンがトレードマークだ

オカトの腕の傷をジュナバ名産の清き水で癒していた
「あなた・・・・もう少しよ。がんばって」
オカトは意識もなく、うめいているだけだ

獣の毒は体中を蝕んでいた
傷口を清き水で癒しながら、下半身から溜まった毒を抜いてやらないと
1日も持たないほどの強力な毒だった

ちゅっぱちゅぱちゅぱ
部屋中に響く卑猥な音も今は気にしてはいられない
エスダは口とベットをドロドロに汚しながらも必死に看病していた

422:名無しさん@ピンキー
10/04/29 07:20:42 DitH7ovk
何時間・・・何日経っただろう?
オカトは少しづつ毒が抜けて、意識は無いがうなされる事もなく
顔色がよくなってきていた

村が騒がしい
ジュナバ近辺最強のモンスター、紫と黄色のドラゴンが勇者一向によって倒されたのだ
これにより、ジュナバには平和が訪れる
村人は喜んだ エルダが知らせを聞いた時、オカトは意識を取り戻していた

勇者「セブン」、戦士「サリュー」、賢者「ルージュ」、魔法使い「マルシュ」一向は
ドラゴンをジュナバの塔の最上階でドラゴンを死闘の末に倒し、ジュナバに立ち寄ったのだ

「はぁ~疲れたなぁ~」巨漢の魔法使いマルシュは一刻も早く食事にあり付きたく
キョロキョロと村を見渡している
無口なサリューは話しかけてくる村人には目もくれずにそのまま村の奥に消えた
「ねぇ~セブン?もう自由行動だよね~?」ルージュは誰もが驚くほどの美人で
ナイスバディの持ち主だ
「ああ、ゆっくり休もう。好きに行動してくれ」セブンは村人を見定めつつ村の奥に進んだ

宿の前でエルダを見つけて、セヴンはいやらしく微笑んでいた
「ふふふ ぽっちゃりは好みじゃないんだけどな~。まぁいいか」
熟女好きなセブンはエルダに狙いを定めた
疲れていた足取りも速くなる

それに気が付いたエルダは勇者様、ありがとうございます
と声をかけようとした瞬間・・・・

急激な眠気に襲われた

目が覚めた時にはベットの上に縛り付けられ自由を奪われていた

423:名無しさん@ピンキー
10/04/29 07:21:14 DitH7ovk
「うっ な、何を!?」
エルダは動かない両手両足を精一杯動かしながら叫んだ

「何って・・・・?分かってるでしょう?命を懸けてあんなに大変な魔物を退治してる
勇者様をきもちよーーーーくするくらいは罰も当たらないでしょう?(笑)」

自由のきかないエルダの頭を撫でながらゆっくりとターバンを外していく
「あんまり暴れないでくれr?ムカつくんだよね~ 黙って・・・言う事聞けよ(笑)」

セヴンは外したターバンをベットの横に投げ捨て、ベルトを外し始めた
カチャカチャと音がするのを見ているしかないエルダの顔が恐怖に染まる

「ほら、まずはお口で・・・」
必死に抵抗をするエルダのほほに固くいきり立ったものが押し付けられる

んーん ん

口を堅く閉じ、横を向いて抵抗を続けるエルダの異変に気が付いたオカトが
まだ動きにくい身体を起こした時、部屋の入り口に綺麗な女性が微笑みながら立っていた

「ふふふ ワタシ好みだわ~ どうしたの?傷だらけね
治して あ げ る(笑)」
オカトは身体が一瞬で癒されていくのと同時に物凄い力が湧き出してくるのを感じた
体中からあふれ出してしまいそうな程の力
「一晩中でも楽しめるわよ(笑)」

ルージュは着ていた服をもう脱ぎ始めていた・・・

424:名無しさん@ピンキー
10/04/29 11:24:17 0ax/g1dB
オリジナルスレでやれ

425:sage
10/05/02 22:18:26 8Bi+ZAm9
2の三人は公式だと名前はなんなんだろうな
ゲームブックだとローレが「ぼく」
サマルが「カイン」
ムーンが「ナナ」だったが

426:名無しさん@ピンキー
10/05/02 22:20:25 8Bi+ZAm9
ふおw
初心者みたいなミスしちまった

427:名無しさん@ピンキー
10/05/02 22:50:34 P1WeK78R
サマルトリアって小説でも人気ないな

だけどぼくのゆうしゃ

428:名無しさん@ピンキー
10/05/03 22:45:12 U7ytDfV1
アマゾンで探したら
2のゲームブックプレミアついてやがった
1500円ってそんな

429:名無しさん@ピンキー
10/05/03 23:52:13 +YYAq6uu
ひどい

430:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:00:11 gaa47PbZ
さて、突然だが
ゲームブックゲームブック騒いでいたら
何か書きたくなったので投下する
ゲームブックを素体にするのでついていけない奴もでてくるだろうが
そこは勘弁してくれ
しかも消防の頃の記憶を手繰りながらだから不手際もあると思う
とんでもなく長くなると思うけどつきあってくれたら嬉しいな

431:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:01:34 gaa47PbZ
とりあえず一話目を投下する
エロまでたどり着かないので覚悟はしていてほしい

432:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:04:12 gaa47PbZ
ローレは僕で
サマルがカイン
ムーンはナナ
三十分ほど見直すのでそれから始める

433:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:22:00 gaa47PbZ
それに気付いたのはいつ頃だっただろう。
僕は知っていた。
知っていながら、何もしなかった。何も言わなかった。
今日、僕達は負けた。世界は闇に包まれる。
光の力は、闇に負ける事などないと信じている。
そう、こうして倒れ死を待つ今でも。
いつか必ず人々の祈りを叶える者が現れるだろう。
光は負けない。
でも「人」はそうじゃないんだ。
だから僕達は負けた。
あぁ、カイン。ごめんね。君がナナにそうまで焦がれていた
なんて気付きもせずに。
僕は止められたのに。

「ハーゴンさまぁ」

僕はいくじなしだ。

「はいっ、ハーゴン様……。なかにっ!」

剣を振るうだけが戦いじゃないって、気付いていたのに。

「ナナのなかにっ、ハーゴン様の熱い子種!」

ごめんナナ。

「全部注いでくださいっ!」

……ごめん。


434:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:23:12 gaa47PbZ
わたしが初めて犯されたのは、忘れもしない、ムーンブルクへの
お墓参りの時だった。
それが堕落の始まり。どうしようもないくらいの、幸せの始まり。


わたしは一人で廃城となった壁にもたれて、泣いていた。
もうあれから随分と日が経つのに、悲しみは薄まることはなかっ
た。
泣いても泣いても涙は止まらず、二人はわたしを気遣ってか
離れた場所で野営の準備を始めている。
ぱきりと物陰で誰かが枯れ枝を踏んだ音がした。
「誰、カイン?」
まっさきに頭に浮かんだ人はカインだった。
彼はぶっきらぼうだけど、わたしをいつも気遣ってくれる。
きっと私は今ひどい顔をしているだろう。
「ち、ちょっと待って。いくらあなたでもこんな顔見せられない」
「いえいえ。なかなかどうして、泣き顔も素敵ですよ」
……誰?
「ナナ王女殿下」
カインじゃない!
わたしはとっさにいかずちの杖を手に取る。
しかし姿さえはっきりとさせない相手からは呪文が聞こえていた。
間に合わない!
「疾く眠れかし、ラリホー」
くらりと頭の芯が揺れて、耐え難い眠気が襲ってくる。
ダメ、ここで眠ったら絶対にダメ!
歯を思い切り食いしばって、立ち上がろうと足に力を入れた。
「無理はいけませんよ、殿下。お眠りなさい」
知的で、けれど冷たい声の誘惑にどうしても逆らえない。
地面の感触を頬に受けて、わたしの意識は遠のいていった。


435:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:24:04 gaa47PbZ
ゆっくりとまぶたを開ける。
夢を見ているのかしら。
ここは……間違いなくわたしの部屋。
これはやっぱり夢。だって、もう無くなってしまったんだもの。
何もかも。優しいお父様も、尽くしてくれる臣下もわたしを慕
ってくれた民達も。
何もかも、燃えてしまったんだから。
懐かしい自分のベッド。
シーツをどけると、旅の装束のままの私がいた。
やっぱり夢なのね。
わかっていても悲しさは止められない。
ダメよ。さっきあんなに泣いたのにこれ以上。
「そうよ、わたしさっき誰かに……」
呪文で眠らされた!
慌てていかずちの杖を探すけれど、旅仕度すらどこにも見当たら
ない。
当然と言えばよね。わたしを捕らえておきながら、武器も取り
上げないなんて、ありえない。
唇を噛み締めながら、呪文の詠唱をしようにもその言葉だけが
喉から出てこない。
何度も経験がある。マホトーンだ。
キメラの翼も……鞄の中。
「あのポシェット、お気に入りだったのに」
そう考えたら、なんだか段々怒りが込み上げてきたわ。
「わたしだって、伊達に旅をしてきたわけじゃないんだから!」


436:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:25:41 gaa47PbZ
誰に喧嘩売ったのか思い知らせてやるんだから!
しかも、こんなまやかしまで使って……絶対に許さない!
テーブルに置いてある花瓶を床に叩きつけると、小気味の良い
音をたてて割れた。大きく尖った破片に枕のカバーを巻きつけ
て持ち手を付けると、即席のナイフのできあがり。
「無いよりはまし、よね?」
呪文が使えないわたしがどこまでできるのか。
覚悟は決まった。どうせ扉には鍵がかかっているにきまってる。
なら狸寝入りでもして油断させるべきかしら。
でもそんな計画はあっという間に破綻した。
誰かが扉の鍵を回す音がして、あっけなく誰かが入ってくる。
何度か見たことのある仮面と魔術師の装束、人でありながら邪神を
崇める者達、悪魔神官だ。
「これは王女殿下、お目覚めでしたなら御用の鈴を鳴らしていただ
ければすぐに参りましたものを」
この声、あの時聞こえたラリホーのものと同じね。
「うかがいもたてずにわたくしの部屋に足を踏み入れるなんて、教
育がなっておりませんわね?」
久しぶりの言葉遣い。なんだかわたしじゃないみたい。
「わたくしを殿下と敬うのであれば、それなりの作法と礼儀を見せ
て頂けるかしら?」
悪魔神官が仮面の奥でくぐもった笑いを漏らす。
「いやはや、これは一本取られましたな」
大仰な仕草でそいつは仮面を取ると、跪いて頭を垂れる。
あら、まだ若かったのね。くやしいけど、以外といい男じゃない。
「殿下に非礼の御座いました事、何卒、御容赦賜りたく存じます。つ
きましては」
「もういいわよ、嫌味な男ねえっ。こんな手の込んだ事してまでわた
しをかどわかした理由をさっさと話しなさい!」


437:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:28:09 gaa47PbZ
いつのまにわたしはこんなに御転婆になったんだろう。ううん、これ
が地なのよね。お城での生活は幸せだったけど、堅苦しいのだけは苦
手だったもの。
「ふはははは、いや、失礼、かどわかされた身には思えぬ胆力で御座い
ますな。こちらと致しましても、無教養無作法の身、砕けた有り様をお
許しいただけますか?」
「あなたねぇ、その嫌味ったらしい口調なんとかならないの。今度やっ
たらバギで刻むわよ!?」
本当は呪文は使えないけど、勢いで負けるわけにはいかない。
「これはまたなんとも。ではお許しも出た事ですし、楽をさせ
ていただきますよ」
それでも地なの。皇太子のカインでさえああなのに、いえ彼は
ある意味特別なのよね。
「それで、なんでわたしを攫ったのかしら」
こいつはゆっくりと腰を戻し、仮面を身に着ける。
「それはですね、ナナ殿下」
その隙間で、こいつの口元がにやりと歪んだ。
「あなたに、二人の王子を裏切っていただきたいのですよ」
「え?」
何を言い出すのこいつ。そんな事できるわけないじゃない。
「馬鹿なのあなた」
「いいえ、殿下。言い方を変えましょう。二人の王子を裏切っ
ていただきます」
その言葉に、一気に頭に血が昇った。
「そんな真似。殺されたってするもんですか。わたしはロトの
末裔、光の子よ。邪神の手先に落ちるくらいなら死を選ぶわ!」
「そうでしょうね。あなたはロトの末裔。光の祝福を一身に受
けた光の子。ですが、同時にか弱く優しい少女でもある」
そう言って悪魔神官が手をかざすと、そこに暗い鬼火が灯った。


438:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:29:08 gaa47PbZ
「これが何かわかりますか?」
嫌な予感がした。揺ら揺らと燃えるそれに、わたしの魔術師とし
ての直感が告げる。
「……まさか、そんな事って」
「ほぅ、言わずともお気づきですか。その魔術師としての素養は
やはり目を見張るものがありますね。そう、あなたのお父様です
よ。正確にはお父様の魂……ですが」
頭に昇っていた血が、今度は音をたてて引いていった。
「酷い……殺しただけでは飽き足りないの。死者を貶めてまで!」
わたしに、何をさせようというの!?
「致し方の無いことなのですよ。こうでもしない限り、あなたは
我々の言葉に耳を傾けることは無いでしょう」
「つまりは……逆らえばお父様を」
言わずともわかることなのに、口にせずにはいられない。
「ご理解いただけて、感謝いたします殿下」
意外な事に、こいつの言葉には何とも言いようの無い悲しみが
あった。
「このようなやりかたは、なんとも……遺憾なかぎりです。邪
教とて死者を弄ぶ教義などあろうはずもない。殿下がこちらに
協力していただければ、お父上の魂は即座に開放いたします」
たった今、この場で。
悪魔神官は、苦々しい口調で、最後にそう付け加えた。
彼の言葉に、嘘は無いように思える。ひょっとして、根は善人
なのかもしれない。
そう、つまりは今この場で返答を求められているという事。
わたしが首を横に振れば、彼は悔やみながらもお父様の魂をど
うにかしてしまうのだろう。
それはきっと、取り返しのつかない事で。
わたしは、首を縦に振るしか……なかった。


439:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:31:31 gaa47PbZ
「本当にそうすれば、お父様を解放するのね?」
「はい。これを殿下に着けさせていただきます」
わたしは、ワンピースの裾をはしたなく捲り上げて、ベッドの
上に四つん這いになっていた。
下着は脱いでいる。
生涯を共にすると誓ったヒト以外には、絶対に見せられない部
分をさらけ出している。
「この、悪魔の尻尾を着けさせていただきます」
ベビーサタンのそれよりも、ふたまわりは細いだろうか。悪魔
神官の手にあるのは、萎びた干し物と言ってもいいものだった。
「そして、先ほども言いましたが、私の呼び出しには常に応じ
ていただきます」
「条件が増えたわね」
「はい、私の求めるのは、あなたを大神官様の花嫁に仕立てあ
げることですので」
今、彼は……なんと言ったの?
「なにを!」
言いようの無い恐怖を感じて振り向くと、彼の手にあったそれ
は、ぴたりとわたしの皮膚に押し付けられていた。
言い様の無い痛痒感。
びくりとそれは脈を打って、木が根を張るようにわたしの肌に
緩やかに沈んでいく。
「は……そんな」
恐ろしい。堪らなく恐ろしい。
「いかがです、ナナ殿下」
わかる。わかってしまう。
もう無理。引っ張ったくらいではこれは外せない。
それに……。


440:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:32:28 gaa47PbZ
「痛みも、違和感も、ございませんでしょう?」
そう、ヒトですらない生き物の体の一部が、わたしの体を犯し
てしていると言うのに、痛みも無ければ、違和感すらない。
まるで、初めから自分に有って当然のような感触。
「あぁ……どうして?」
なぜわたしはこんなに落ち着いていられるのだろう。
いっそ、叫び散らすような痛みでもあればいいのに。
尻尾は、次第にその根すら形も無くなり、完全にわたしのもの
となった。乾いていた皮膚も生きた張りを取り戻し、艶かしい
光沢すらある。
「いかがですか、心地は。動かすことすらできましょう?」
「ぅあ……」
悪魔神官の声は優しかった。
そして、わたしは無意識に尻尾を動かしてしまう。
あぁ、間違いなく、これはわたしの体の一部なんだ。
「あなたはこれを外す事ができない」
「ル、ルビス様の加護があるわ」
「アクセサリーとして身に着けただけならば、ね。こうしてあ
なたの体の一部となった以上、ルビスとて手の出しようはあり
ませんよ」
「そんな事ないっ、そんな事があるはずがないわ!」
「いいえ、魔物とて、父なる者が存在を認めるからこそ在るの
です。それ……は、あなたの体の一部なのですから、なおさら
のこと」
全身から力が抜けていく。


441:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:33:48 gaa47PbZ
「さぁ、これくらいで驚かれては困りますよ。あなたはこれから
大神官様の花嫁になるのですから」
なにを言っているの?
誰が、誰の……何?
「大神官様を心より愛する花嫁。時として邪神の尖兵となり嬉々
として人を殺し、夫の望む通りに盲信し、肉欲に耽り、それら
に悦楽を覚える闇の花嫁にあなたはなるのですよ、ナナ殿下」
いつのまにかわたしは肩を抱いたまま、震えていた。
「な……ならないわ。わ、わたし、ぜったいに、ならないもの」
もう虚勢を張っていることすらできない。涙すら出てこない。
「いいえ、なりますとも。人は痛みに強い。苦難に強い。あなた
なら尚更でしょう」
ですが……。
「人は快楽には抗えない。それがどのような事であろうと、心地
よいと自らが認めてしまえば、あとは流されるのみ」
嘘よ。わたしはルビス様の祝福を受けたロトの……。
「たとえロトの子孫であろうと、いかに強い女神の祝福があろう
と、あなたはヒトなのですから」
わたしの心の拠り所を見透かすように悪魔神官は言った。慈しむ
ように優しさを込めて。
「ナナ殿下も、すぐにあの狭量な女神の価値観などどうでもよく
なります。奪いたければ奪い、殺したければ殺し、犯したければ
犯す。それが真実だと気付く時が」

何故だろう。わたしはその時思った。

それは遠い未来の事ではない。

それもまた……魔術師としての直感なのかもしれなかった。


442:名無しさん@ピンキー
10/05/04 02:38:26 gaa47PbZ
とりあえず一話目はここまでで
ナナは御転婆カインはツンデレ
原作イメージとはかなりはなれてるが
懐かしいと思う人もいるんじゃないかと
また今日中に二話目は投下します

443:名無しさん@ピンキー
10/05/04 15:38:09 Q/mSbj9h
GJ!楽しみに待ってるよ!

444:名無しさん@ピンキー
10/05/04 20:22:54 cUHPo44M
二話目まだー

445:名無しさん@ピンキー
10/05/04 23:12:39 TCvKR/Kw
うん
あと一時間ばかり待ってほしいんだ
日付が変わって少し経つと思う

446:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:19:13 pLPdhZFC
それじゃ続きを投下するので
よろしく

447:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:20:09 pLPdhZFC
わたしはあの後すぐに開放された。
意外なほどあっけなく、お父様の魂も開放された
それがどういう事なのか。
つまりはわたしにこの悪魔の尻尾を着けさせる事が目的だったと言うこと。
お父様は完全にわたしのための餌だった。
カインも彼もあの時何があったのかを知らない。
もちろん、わたしからは何も話せなかった。
当然の事よね。
お父様を助けるためにあなた達を裏切ります……なんて。
あの後ムーンブルクの廃墟に戻ったわたしを、二人は暖かく迎えてくれた。
わたしが離れていたのは、どうやらそう長い時間ではなかったらしい。
二人とも何も疑うことなく、わたしが塞ぎ込んでいるのも、故郷を失くした
悲しみゆえと思っているようだ。夜営の準備は終わっていて、焚き火の前で
暖かいお茶を振舞ってくれる。
その優しさが痛い。どうしようもないくらい胸が痛い。
二人の顔をまっすぐに見ることさえできない。
話しかけられても、後ろめたさとこれからの自分の未来を思うと、明るい声
を出すことさえ難しかった。
今はあの尻尾は無い。
暖かいお茶をすすりながら、あの年若い悪魔神官の言葉を思い出す。

「それは、隠すことができます」
どこまでも彼は慇懃で、冷たい声をしているのに、優しい。
「魔物とて、人に化けることができますので」
彼の態度はまるで自らが仕える主家に対するものの様。
そう、恐らく彼の中ではわたしはもう敬愛する大神官の許婚なのだ。
だから粗末に扱うつもりなどないのだろう。
「先ほども申しましたが、後日、またお迎えにあがります」
その時をお楽しみにしていてください。
彼はそう言ってわたしをエスコートした。
誰が……楽しみになんて、するもんですか。


448:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:21:02 pLPdhZFC
悪魔の尻尾、いえ、わたしの尻尾はうっすらと赤い痣になって、今は姿
を消している。まるで引きちぎられた断面のように。
ダメよ諦めちゃ。絶対になんとかなるんだから。
するんだから。
とりあえず今は体を休めよう。
寝て体力と気力を戻して、それから考えよう。
折角彼がいれてくれたお茶も、結局半分も飲めなかった。
毛布を体に巻きつけるようにして、目を閉じる。
ルビス様、どうかわたしをお護りください。邪悪から逃げない、打ち勝つ力
をお与えください。
毎晩つぶやくお祈りが皮肉で、悲しくて、わたしは少しだけまた泣いた。


そして……。
その十日後……。
わたしの心が犯されてから、十日後。
とうとう悪魔神官からの呼び出しがあった。


宿屋で一人きりになったわたしを悪魔神官は待っていた。
わたしは無言のままでリードに任せて、キメラの翼でどこかへと運ばれてい
った。
そこがどこなのか、予感はあった。あの時と同じわたしの部屋だ。
高度なまやかしなのかもしれない。
夜だというのに陽の光は高く、開けた窓からは春の風が吹き込んでくる。
穏やかな雰囲気に、ほんの少しだけ懐かしくなる。


449:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:21:44 pLPdhZFC
「おひさしぶりでした。お加減はいかがでしたか、ナナ殿下」
「……いいわけないじゃない」
心は鉛のように重くて、一時も軽くなることなんてない。
常にそばにいる二人の顔を見ることさえ気がはばかられる。
何かの拍子に秘密がばれてしまうんじゃないかと、気が気じゃなかった。
「そうですか」
そう言って悪魔神官は仮面ごしの口元に手を当て、何か考えこんでいるよう
な様子を見せた。
「では、のんびりとお茶でも楽しむといたしましょう」
そう言ってテーブルのハンドベルを一度鳴らすと、すぐさま廊下から正体不
明の音が近づいてきた。
かこかこ……とでもいえばいいのかしら。
木と木の触れ合う音のような。
程なく扉の向こうから現れたのは、一体のパペットマンだった。
でもそれは普通じゃない。断じて普通なんかじゃない。
老執事。
そう、それは老執事を気取っているとしか思えないありようだった。
鼻にはモノクル、首には蝶ネクタイ、木組みの体には落ち着いた赤い色合い
のベスト。
おまけに上唇にあたる部分には着けヒゲ……。
ほら、絶対普通じゃない。
それがお茶の準備を整えたカートを押して現れたのだから、わたしは目を丸
くしてしまった。
足を止めて一礼。かこんと首がずれた。
あわてた様子で位置を直して、テーブルへとカートを横付けすると、椅子を
引いてわたしに向かって小さく一礼。
あまりの予想外の展開に、戸惑うわたしに悪魔神官は小声で言った。
「殿下、座ってあげてください」
「え……えぇ?」


450:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:22:23 pLPdhZFC
うろたえるわたしに、パペットマンがその姿勢のまま、かこんと首を傾げる。
えええええええええ!?
「殿下、殿下」
肘で小さく悪魔神官がわたしの背中をつついて促す。
パペット執事は、先ほどから同じ姿勢のまま固まって動かない。
背中には催促のつんつんがまだ続いている。
呆然とするわたし。しかしその無言の空気に勝てずに、結局はおずおずと腰
をおろした。
「あ、ありがとう」
わたしのその一言に、パペット執事がしゃきーんと……いえ、かこーんなん
だけど姿勢を正す。
もしかして、本当にもしかしてだけど、わたしが座ったのが嬉しかったのか
しら?
テーブルの向かいに悪魔神官も腰を下ろし、お茶の準備が手早く進められて
いく。なんというか、意外なほどの手際のよさで。
カップからはお茶のとてもいい香りが漂って、わたしがそれを堪能している
と、パペット執事がブランデーらしき小瓶を片手に、かこんとまた首を傾げ
てくる。
「そうね、せっかくだからいただくわ」
ナイトキャップ代わりにはいいかもしれない。ここは昼だけど。
ほんの少し垂らされたブランデーに、砂糖をふたつ。
熱いそれで唇を湿すと、わたしは思わず感嘆の溜息をもらした。
「……すごく美味しい」
わたしの言葉に、軽く身を乗り出して悪魔神官が応える。
「左様ですか。いや、それはよかった。なるべく口に合うものをと、今日の
今日まで探し歩いていたのです」
かこんかこんとパペット執事も小躍りしている。
「執事さん、このお茶あなたがいれたの?」
まだ出会って短い時間ではあるけれど、わたしはこのパペット執事が憎めな
くなっていた。だってなんだかとても愛嬌があるんだもの。
かこんかこんとパペット執事は何度とうなずく。着けヒゲが斜めにずれてし
まった。



451:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:22:58 pLPdhZFC
「とってもお上手よ。わたし素直に関心しちゃった」
それと……。
「立派なおヒゲがずれてるわよ?」
かこっと動きが止まる。
あわてて背後を向いて口元に手をやり振り向くけれど、残念、まだずれてるわ。
「もぅ、仕方の無い執事さんね」
手を伸ばして整えてあげると、嬉しそうに一礼。
「あなたいい子ね……」
なんだか子犬みたい。
「えへん、それではあなたの心からのもてなしに、感謝を」
思い切りふざけて、わたしは左手を差し出した。
「キスを許すわ」
向かいで仮面を外してお茶を飲んでいた悪魔神官が、思い切りお茶を吹くのと
大変なパニックになったパペット執事が意味不明な踊りを踊りだしたのは、ま
ったくの同時だった。
「でででっ殿下、それはなりません!」
「なんでよ。わたしはこの子が気に入ったの。だから手を許すわ。何か文句あ
る」
わたしはこのパペットマンに感謝すらしていた。
こんなに素直に楽しい気持ちになれたのは、本当に久しぶりだったから。
たとえそれが一時の気休めでも、わたしは嬉しかった。
「さぁ、早くキスなさい、サンチョ。あぁ、あなた今日からサンチョですらね
。異論はみ・と・め・ま・せ・ん!」
その言葉に観念したサンチョがわたしの手にキスをして、悪魔神官の『なにゆ
えサンチョ』というつぶやきが耳に届いた。



452:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:23:32 pLPdhZFC
その日はただのお茶会として解散することになった。
わたしは危害ひとつ加えられず、お気に入りになった執事を手に入れた。
そして次に呼び出されたのは一週間後。またお茶を楽しんだ。
次は五日後。ディナーを楽しんだ。驚いたのは、サンチョが見事なバイオリ
ンを披露してくれたこと。わたしは手放しで彼を褒めちぎり、また手にキス
を許した。
さらに次は一週間後。ディナーの後で、サンチョの演奏に合わせて様々な魔
物達が楽しく踊ってみせてくれた。わたしはそれがとてもおかしくておかし
くて、おなかを抱えて涙を浮かべながら笑ってしまった。
魔物達は、一体一体それぞれに愛嬌があって、とても可愛らしい。わたしに
もとてもよくしてくれる。虫っぽいのは苦手だけど。
でも、ゴーゴンヘッドと悪魔の目玉とはなんとか仲良くなれたわ。あと、ド
ラキーやオークとも。
そして最後が五日前。
わたしには品の良い黒のドレスが用意されていた。黒はあまり好きじゃない
のだけれど、久しぶりに着飾れるとあっては、わたしも年頃の女の子だもの、
素直に嬉しかった。
でも、背中がぱっくりと開いていて、さらに腰の付け根に意味深な穴が開い
ている。それがなんなのかわたしにはすぐにわかった。
尻尾の穴だ。
戸惑いはあったけれど、結局わたしはその日初めて自ら尻尾をさらした。
言い様の無い開放感。
今まで尻尾を閉じ込めてきたのは失敗だったみたい。予想以上に今まで知ら
ずに無理をしていた事に気付いた。
どうせ普段は全身を覆うワンピースなんだもの、たまにはこっそり開放する
のも悪くないかも。
ちなみにわたしの姿は魔物達にはとても好評で、尻尾に視線を注いでくるの
が少し恥ずかしかった。



453:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:24:11 pLPdhZFC
そして今日、連れられて行ったわたしの部屋には、何着ものドレスが運ばれ、
ドレスルームの中身を全てひっくりかえしたような騒ぎになっていた。
色の洪水のようなドレスの山、山、山。
アクセサリーと靴は、数だけならドレスよりも遥かに多い。
思わず黄色い声をあげてわたしはドレスに抱きついた。
あぁ、あっちの白いのいいかも。でもちょっと幼い感じ。
夜のパーティなんだし、ある程度はそれっぽく、ね。
うわぁ、こうして見ると結構際どいのも多い。さすがにわたしの歳にはまだ
まだ早いし、ちょっとはしたないわ。
悩みに悩んだあげくわたしが選んだのは、髪の色に合わせた紫色と、黒の入
り混じったドレス。
お化粧もばっちりで、頭には銀の小さな略冠をのせた。
そして、鏡で全身を見回して少し考えた。
うん、やっぱり着けよう。
ドレスと同じ生地のレースのリボンを、わたしの尻尾の先にきゅっと結ぶ。
「うん、わたし可愛い!」
鏡の中でにっこりと笑うわたしは、ここ最近で一番いい笑顔だったと思う。


今日は雰囲気をがらりと変えて、城のホールで夜会の趣だった。
紳士淑女の代わりに魔物しかいないけど。
皆わたしとこぞって踊りたがり、わたしは程なくへとへとに疲れてしまった。
夜会が終わり、喉が渇いたわたしに、サンチョが李らしいワインを持ってき
てくれる。
それがまた飲みやすくて美味しくて、わたしはすっかり酔ってしまった。
悪魔神官が、湯浴みされて酔いを醒ましてはいかがかと訊いてきたので、わ
たしはふらつく足取りで浴場に向かった。



454:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:24:49 pLPdhZFC
給仕として、ホイミスライムとゴーゴンヘッドがついてくれる。
酔っていては万一のこともあるし、殿下の身を清めるにも手が要りましょう、
との彼の気遣いだ。
勝手知ったる我が家とばかりに脱衣へ赴くと、二匹が優しくドレスを脱が
してくれる。あぁ、こんな贅沢久しぶり。
花と香草の香りのする湯船にゆったりと浸かって、深く息を吐く。
安らいだ気分に、体がふにゃふにゃになったみたい。
とろみのついたぬるいお湯に浸かっている間も、二匹は甲斐甲斐しく尽く
してくれる。
レモンを垂らした冷たいお水を持ってきてくれたり、湯が冷めれば、熱い
湯を足してくれる。
これも全て昔は当たり前だった。こんな贅沢が許されていたなんて、今考
えると信じられない。
「ふふっ、二匹ともいい子ね」
すっかりご機嫌なわたしは、二匹の頭……らしき部分を撫でてあげるので
した。
すると、二匹はマッサージ用のオイルの瓶を見せて、専用の台へと手を引い
てくる。
「あら、マッサージまでしてくれるの?」
わたしは嬉しくて、引かれた手のままに、いそいそとベッドほどもの大理石
の上へ、うつぶせに寝転がる。
ちょろちょろと湯の流れているそれは暖かく、昔からわたしのお気に入りだ
った。
二匹は、その触手と蛇の両方を最大限に活用し、とてもいい香りの香草のす
るオイルでゆっくりとわたしの体を揉み解していく。
「珍しい香りだけど、すごくいい匂い……」
遠い異国のものなのかもしれないわね。とっても心が落ち着く。
ゴーゴンヘッドは蛇一匹一匹の舌でもって、わたしの体を清めてくれる
つもりらしい。いたる所に、舌を、触手を伸ばされわたしはその心地よさに
身をゆだねていた。



455:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:25:35 pLPdhZFC
酔いも手伝って、夢心地の中、尻尾を撫でられ、くすぐったさに声が漏れる。
そっかぁ、尻尾ってくすぐったいのね。
そんな事を思っていると、ゴーゴンヘッドの舌がわたしの股間へと伸びてい
るのに気付いた。
どうせあの頃は給仕がここも洗ってくれたのだし、かまわないわよね。
少しだけ走った緊張を解いていくと、細やかな舌がわたしのお尻の穴とお大
事を丁寧になぞっていく。。
「あはっ、くすぐったぁい」
わずかに身をよじらせるも、ゴーゴンヘッドは洗うことをやめない。
お尻のほうはオイルで濡れているせいもあり、なんだかとてもくすぐったい。

でも、なんだか、これ少しだけ心地いい。

なんだかお腹の中がじんわりと暖かくなってくる。
不思議な気分……。
頭がぼぅっとして、体がふわふわしてる。
あはっ、お大事も丹念に綺麗にしてくれるのね?
「二匹とも……本当にいい子ね」
うっとりと目を細めて、またわたしは二匹の頭を撫でてやる。
なんだか眠くなってきちゃった。
「二匹とも、そのまま……お願いね?」
背面をくまなく、しかも同時にマッサージされる気持ちよさに、段々と頭が
空っぽになっていく。

そして、もうその時のわたしには、それからどれだけ時間が過ぎたのか、す
でにわからなくなっていたのだった。


456:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:26:27 pLPdhZFC
「ふぁ……そこ、とってもいいの」
あら、わたし、いつのまに仰向けになったのかしら。
まぁいいわ。
んぁっ、ぬるぬるとってもいい。
ホイミスライムの触手ってこんなに器用なのね。
ふふふっ、胸をもみしだくように洗われるのがこんなに気持ちいいなんて知
らなかった。
「あはっ、こら、胸のっ、さきっぽは噛んじゃ……いけないのよ、ゴー君」
もうっ、いたずらなゴーゴンヘッドの頭が、さっきからわたしの胸のさきっ
ぽをあむあむしてるの。
敏感な部分なんだからもっと優しく洗ってくれないとねっ。
「ほら、さっきみたいに、ながーい舌でぇ、きゅきゅって、して?」
わたしの希望どうり、ゴー君がぷっくりしたそのふたつのさきっぽを舌で巻き
上げてくれる。
「ひあぁっ、そうっそうよゴー君っ、それがスキっ、スキなの!」
あ、ゴー君はわたしが付けたゴーゴンヘッドの愛称。本名じゃ長いもんね。
ホイミスライムの方はホイミン。ありがちかもだけど、悪くない名前だと思う。
「ふあぁぁぁぁっ!」
ゴー君の舌が擦ってる!
奥の方まで擦ってる!
そういえば、いつのまにゴー君の舌はこんなに奥に入ってきたんだろ?
それに何本でぺろぺろしてるの?
むずむずして、くすぐったいようだけど、ぺろぺろされているところが
とろけてしまいそうな感覚。

なんだか……もっと奥までしてしほいかも。

「ゴー君……」
大きなゴー君の瞳がわたしを見る。
「ねぇゴー君?」

「おしりのおくまで、もっとぺろぺろ……して?」



457:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:27:15 pLPdhZFC
言うが早いか、ゴー君の舌が、何本もの舌が、わたしのお尻を掻き分けるよ
うにして入ってくる。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ、ゴー君っそれっ、それすっごく気持ちいいの!」
触れられているのはお尻なのに、気持ちの良さが走っているのは全身。
わたしの体は脱力しきっていて、下半身がなくなってしまったみたい。
お大事の上のほうを舐められる度に、腰がびくんびくんと震えてしまう。
それに、なんだか股の所だけやけにオイルがぬるぬるしてる。
「何これぇっ、わたし知らないっ!」
知らない知らない!
どうしてお尻の穴をぺろぺろされると気持ちいいの!?
もっと奥まで嘗め回してほしい!
もう何がなんだかわからない。どうしようもないくらい気持ちよくて、声を
抑えることもできない。
「きもちいいっきもちいいっきもちいいのぉっ!」
少し奥に来ただけで、こんなに気持ち良いんだったら……。

もっと奥までされたら……どうなっちゃうんだろう?

「ごーくんおくぅ、もっともっとおくぅ!」
ぬぷりという感覚があって、今までとは違うものがわたしの奥へと入ってくる。
「ひぁっ、ひあぁぁぁぁっごーくんそれっ、したっ、ひたりゃなひぃぃっ!」
舌が届かないほど奥……。
ゴー君の蛇は驚くほど簡単にわたしの中へと滑り込んでくる。
「ごーくんっ、わたし変……へんよぉ」
おしりの奥でゴー君がうねる度に、うっとりしてしまう。蛇の頭がぐりぐりと
わたしのお腹の側を擦り上げる度に、お大事の奥の子袋が気持ちよくて仕方な
い。
「いいっ、いいよゴー君、そこたくさんしてっ、してしてっ!」




458:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:27:42 pLPdhZFC
そこは特別だった。
蛇の頭が出入りする度に、お通じしてるみたいな気持ちよさがある。
お大事の上のほうのぷくっした所を優しく噛まれると、全身にびりびりが走る。
でも、そこだけはどことも違う。
そこをぐりぐりとされると、気持ちよさだけじゃない幸せな気分が込み上げて
くる。それは時間が経つほどに強くなり、わたしの心は今まで感じたことの無
い幸せで満ちていく。
何かにしがみつきたくて、ゴー君とホイミンを胸にかき抱く。
ゴー君の蛇の動きに合わせて腰を動かすと、もっともっと気持ちよくなった。
とっても素敵な気分。
体中気持ちよくて、ゴー君とホイミンは可愛くて、幸せ!
「ごーくんっ、いいこっ。とってもいい子ぉっ!」
体と心を満たす幸せが、きゅっといっぱいになった時、わたしは言葉になら
ない叫びをあげて、闇の中へとまどろんでいった。





459:名無しさん@ピンキー
10/05/05 00:29:23 pLPdhZFC
こんな感じで二話目終了
体よりも心が堕ちていく感じがだせたらいいなと
続きはまた後日で

460:名無しさん@ピンキー
10/05/05 02:52:23 sLH138+i
GJ!途中からエロくなってきてドキドキしました。……触手……?しかもファミコン版なのが尚更良いですね!

461:名無しさん@ピンキー
10/05/05 17:02:36 HT8R25jV
>>460
あざーす
ムーンの髪は紫水晶
でもってベレー帽
これ最強
異論は認める
それで短めの三話というか閑話休題というか
投下します


462:名無しさん@ピンキー
10/05/05 17:03:37 HT8R25jV
目が覚めた時、わたしはひとりで宿屋のベッドの中に居た。
悪魔神官が気を利かせて運んでくれたのかもしれない。
夕べの記憶を手繰ると、ワインをたらふく飲んで、湯浴みをしたあたりから
曖昧になってくる。
「わたし……華の盛りの乙女なのに、酔いつぶれて記憶が無いなんて」
軽い自己嫌悪。いいえ、重い自己嫌悪。頭痛が無いのがせめてもの救いね。
「んふ……でも楽しかったわぁ」
にやけてくる頬に手を当てて、思い出す夜会の記憶。
ダンスパートナーのわたしの足を踏んで、おろおろと謝るオーク。
まだ幼いスライムを胸に抱いて、くるくるとターンして。
疲れたわたしを、キラータイガーが背中に乗せて運んでくれた。
「……ワインも美味しかったなぁ」
李のワインはちょっと酒精がきつかったけど、飲みやすかった。
えいっ、と掛け声をひとつ、体を起こしてベッドを降りる。
「あれ……?」
なんだかお尻に違和感が。何かしらこのむずむず。
確かめるように、きゅっと力を入れると、感じたことの無い疼きが産まれた。
ひくん、と体に震えが走る。
「やだ……なんだろこれ」
お通じが出そうでも無いし……まぁ、違う用事はあるけど、朝だしね。
とにかく、言い様の無い感覚がある。
入り口じゃなくて、奥。
痒みでもなくて、痛みでもない……もやもや。
「えっ?」
つぅっと右の腿の付け根に、生暖かい感触が走る。
「えぇっ、この間終わったばかりなのに!?」
わたしは周期は正確だから、そんなことあり得ない。


463:名無しさん@ピンキー
10/05/05 17:04:17 HT8R25jV
慌てて下着を降ろすと、クロッチが透明なぬめりで溢れていた。
それがなんなのか気付いた途端、顔が真っ赤になるのがわかった。
「やだ、嘘っ!」
なんでどうしてなにゆえに!?
「ひょっとして……その手の夢でも見てたのかしら」
それはごくごく稀にあることで、わたしだってごくごく普通の女の子なんだ
から、もちろんそういう欲求だってあるし……自分を慰めることだってある
けど。
たまには。
週に一度くらいは。
よく眠れるし。
気持ちも……いいし。
「そうじゃなくて、なんでこんなにぬれ……!」
危ない。安宿なんだから。壁が薄いんだから隣に聞こえたらどうするの!?
……何発殴ったら人の記憶って飛ぶのかしら。
落ち着きなさいわたしッ!
そうよ、こういう時は素数を数えればいいってお婆様が言ってt
「じゃなくてっ!」
相手は誰?
自分で触れても、一度だってこんなになることなんて無かった。
だとすれば、きっと夢の中の相手が!
候補は……いくら考えても、悲しいけれどあの二人しかいない。
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……。
一人は人間の枠を超えた朴念仁。基本困ったときは力技。いい人だけど。
一人は意地悪だし馬鹿だしスケベだし、絶対論外。論外ったら論外!
ふと、三人で水遊びした記憶が甦る。
裸の上半身の二人。



464:名無しさん@ピンキー
10/05/05 17:05:04 HT8R25jV
無駄な贅肉の無い、逞しい体。
細身でしなやかで、色の白い肌。

首すじから盛り上がった肩の筋肉にかけてのライン。

細身だけに突き出た腰骨。

逆三角のシルエット。
くやしいくらい細くて長い指。

いろっぽいさこつ……。

鎖骨……。

鎖骨鎖骨鎖骨鎖骨鎖骨っ!

「いや~~~~~~~~~んっ!」
駄々漏れになった妄想を振り払うように頭を振って、ぱんぱんと枕に八つ当
たり。
うん、まぁ、二人とも体に関しては合格だけれど!
あぁ、あの二人って、足して割れないかしら。
ハイゴウ!
はいごう、ハイゴウって何かしらふと頭に……。

「なんだよ朝っぱらからうるせー姫さんだなぁ。もすこし淑やかにしやがれ」

がちゃりと扉が開き、見馴れた金髪の三白眼が、ドアノブを片手に固まってい
る。

わたしは下着を膝まで降ろした、透けるような薄い夜具姿で、枕を頭上高々
と振り上げている。


465:名無しさん@ピンキー
10/05/05 17:05:44 HT8R25jV
こういうのも天使が通ったって言うのかしらね。
互いに動けず、二人無言のまま……。
カインの目だけが、動いている。
股間、胸、下着、そしてまた股間……。
えへ、殴るなんてダメね。何発殴れば忘れるかわからないし。第一淑女がは
したないわ。

だから殺しちゃえっ♪

「えぇと、ナナ、その……なんだ」
「死になさい。それ以外に償うことなんてできないのよ?」
「綺麗だよなんて、ははははは」
「イオナズン!」
耳がやられそうな大爆発。
吹き飛ぶ木片。吹き飛ぶカイン。
天国のお父様、わたし、とうとうイオナズンが使えるようになりました。
ナナは今日も元気です。
困っちゃうくらい。


「いやぁ、驚いたのなんのって、あの爆発の中こいつときたら高いびきだっ
てんだからなぁ」
「あんたなんで生きてるのよ」
普段は真っ先にやられるくせに!
ここぞって時こそやられるくせに!
ちなみに宿は半壊して……、全壊、ううん、半壊して、三人とも見事に追い
出されました。


466:名無しさん@ピンキー
10/05/05 17:06:47 HT8R25jV
「ははははは!」
「笑ってるんじゃないわよ麦わら」
「む……むぎわら」
「黙りなさい全身耳たぶ男」
「ナナ……それは」
「濡れたこよりが口をきくんじゃないわよ」
「それは俺が貧弱ってことで、……いいのかな?」
「今すぐおおなめくじに弟子入りしてらっしゃい。多少ましにはなるでしょ」
「いや、あいつら、すごく……やわらかいです」
「……最後まで言わせたいの?」
「い、いえっ、お、俺はっ……おおなめくじ以下です、ってそろそろ許してく
ださいナナ様ぁ!」
町の大通りの中、みっともなく洟をすすり始めたカインの肩に、彼が優しく手
を添える。
「ナナ、あんまりカインをいじめると、そろそろほんとに泣きそうだよ?」
「どうせ嘘泣きよ。子供の頃から一度だって本気で泣いたことなんてないんだ
からこいつ」
そして嘘泣きで油断させて、かえるとかバッタとかを投げつけてくるのがこい
つの手なのよ。
ちなみに、イオナズンで半壊した宿屋の建て直し費用は、サマルトリアの叔父
様に書簡でお願いしました♪
「あのねナナ、今回はなんだか心の傷を深々とえぐってるみたいで」
「あらそう?」
「え、えぇと……」
「きゃぁっ、あの帽子かわいーいっ!」
「……ぁりーな……な」


467:名無しさん@ピンキー
10/05/05 17:07:23 HT8R25jV
「何か言ったかしらカイン?」
「アリーナ姫みたいだなって言ったんだよこのおてんばぁッ!」
「はぁ、何それ?」
ほら、泣いてなんかいないじゃない。やっぱり嘘鳴きだったわ。
「知らないのか、この辺りじゃお前みたいなお転婆のじゃじゃ馬のことを昔
っからそう言うんだよッ!」
「あっ、あの靴も可愛いっ!」
「今度はマーニャだ」
「いいから買ってきなさいトルネコ」
「……かしこまりました」
そして役立たずのお財布係の男の事は、なぜか昔からそう呼ぶのよね。
甘いのよカイン?
本当はとっくに機嫌なんて治ってるけど、意地悪した。
今はまだ何も無いけれど、この先わたしがどうなるかわからないから。
「あら、あそこのペンダントも素敵!」
「おいおい、そろそろ勘弁してくれよ!」
「あれも買ってくれるならクリフトにしてあげてもいいわよ?」
「……なんだよそれ」
「あら、そこまでは知らないのね。さぁ、なんなのかしらー?」
愛しい日常は、そんなに続かないかもしれないから。
この気持ちも、伝えられなくなるかもしれないから。
「いいから買ってらっしゃい、ク・リ・フ・ト」
「だからなんなんだよそれ。あぁ、くそっ、とんだ散財だぜ」
わたしがアリーナなら、あなたはクリフト。
今はペンダントを無理やり買わせても、いつかあんたから跪いて指輪を贈ら
せてあげる。
そうしたらわたしは嘘泣きしてやるんだから。
そして「そんなのいらなーい」ってけらけら笑ってやる。
子供の頃の仕返しにね。
愛すべき日常。
きらきらしたいつかの未来。
こんなに楽しい時間なのに……。



わたしのお尻のうずきは

強くなるばかりだった


468:名無しさん@ピンキー
10/05/05 17:10:50 HT8R25jV
以上です
エピソード2.5ってところだと思う
直接的なエロがないです
でも変な穴に変な棒突っ込むだけがエロじゃないと思うので
まぁ見ててくださいや


469:名無しさん@ピンキー
10/05/06 00:51:29 KkWyqhgW
GJ!!!!続き楽しみ

470:名無しさん@ピンキー
10/05/06 00:59:50 rLGUvw6G
ナナの作者です
明日は続きを投下できないかもしれないので
今まで書き溜めたものだけを投下します


471:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:01:29 rLGUvw6G
>>469
ありがとう
あなたが第三話をリアルタイムで読む
最初の読者ですな

472:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:02:57 rLGUvw6G
「事の進み具合はどうじゃ?」
神殿の最深部、暗き闇の中枢に響く威厳溢るる問いに、彼は伏して
答える。
「は、殿下は幾度も我等の食するものを食べ、飲み、なんのお疑い
も持たれてはおられません」
「ふむ……良きかな」
「このまま行けば完全なる肉体の侵食まで、半月、と申せましょう」
もっとも……。それが愉快でならないとばかりに、彼は続ける。
「半月と申すか。それはちと早くはあるまいかの」
「いいえ猊下。殿下はすでに王子達との間に距離を感じておられる
御様子。あれだけ大きな秘密を抱え込むは、どれほどに意思の強い
殿下とて、容易ではないので御座いましょう」
思案するような返答に、彼は気を良くして続けた。
「ましてや、殿下はすでに欲の味をたっぷりと……」
豪奢な衣装。美味な食事。服従する愛嬌ある僕たち。
「昨晩など、マンイーターの実から作られる酒を、そうとは知らず
とてもお喜びできこしめしておられましたうえに、浴室では我を忘
れて尻穴での快楽にむせび泣いておられました」
「ほほぅ、尻か」
興が乗ってきたとばかりに話にくらいつく。
「はい。処女を散らしては痛みがございますゆえ。すでに体の半分
は魔に堕ちております上に、マンイーターの人の肉をして育つ実の
魔酒、オイル。ゴーゴンヘッドの毒と蛇、ホイミスライムの回復呪
文と触手……ここまで振舞えば歳若い蕾とて花開きましょう。その
上で腸の奥から子袋を揺すってやりますれば、いかな処女とて……」
関心したようにうなずく気配。


473:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:03:40 rLGUvw6G
「まこと猊下のおっしゃるとうり」
「左様、人はなんと快楽に弱いことよ」
「三人のみの長旅はいかほどに辛うございましょうね」
「あらゆる拷問の痛みに耐え抜く者が、くすぐられて墜ちるなど、ま
まあることよ」
「秘密を抱えた、心の声無き痛み、痛み無き痛み」
「それに引き換え、過去を髣髴とさせる贅沢はさぞかし骨身に染みた
ことだろうて」
「王宮に生まれ、王宮の贅を知っていては堪えられますまい」
しばし二人低く笑いあう。
「時に猊下、処女はどうなさいましょう」
「どうとは?」
「お召し上がりになりますか?」
「よいよい。初物など面倒なだけよ。闇の花嫁が未通女というのも格
好がつかん。お主が散らすもよし、魔物に破らせるもよし。結果とし
て、儂の一物を喜んでくわえこむようになれば、どうでもよい」
その言葉に彼の心は踊りだした。
どうしてくれよう。力にまかせて奪い、痛みに泣かせようか。
痛みこそを喜びに変えて泣かせてみようか。
散々に穴を慣らした上で、痛みすら無く喜びのままに。
こちらから奪うか。
いや、快楽に溺れさせ、あちらから捧げさせてみせようか。
尻穴と交互に刺し貫き、どちらが良いか言わせてみようか。
なんと!
なんと胸の躍ることか!
「では……有難く、有難く頂戴いたします」
「うむ……ところでお主」


474:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:04:10 rLGUvw6G
「は」
「破廉恥じゃの」
一転して助平親父の顔で笑う彼こそが、大神官ハーゴン。
絶大なカリスマと強大な魔力、そして誰より人の闇を識る者。
「ぶふぅっ!」
「かかかかかっ、それ、図星であったわ!」
稀代の悪魔神官と称される彼が、決してかなわぬと心服する、ただ一人
の存在である。


あぁ、また眠れない。
わたしの体はどうしてしまったのだろう。
体が火照ってふらふらとする。満足に物が考えられない時すらある。
そしてそれは、昼であろうと、夜であろうと、永続的ではないにしても
かなりの頻度で訪れる。
火照りの中心は子袋。
そこに火を点すのは……。
「おしりの……あな」
夜営の毛布の中、わたしはやり過ごせない火照りに寝返りを打った。
焚き火の番をしているカインが船を漕いでいるのが見えた。
魔術師としては一人前のカインが、眠気に負けるなんて珍しいことだ。

彼は見ていない。

少し離れた背後でも、深い寝息が聞こえてくる。

彼も見ていない。

とくりと胸が脈打った。

奥深い森の中、ふくろうの声さえしない。
火の中に魔除けも焚いてある。

だから誰も見ていない。

くちゅりと、右手の指先が下着に沈む。
「ふ……ぁ」
漏れ出た声は、毛布を噛んで殺した。
もうぬるぬるになってる。やだ、わたしいつからこんないやらしい娘に
なったのかしら。
不意に悪魔神官の言葉を思い出す。
『夫の望む通りに盲信し、肉欲に耽り、それらに悦楽を覚える闇の花嫁
にあなたはなるのですよ、ナナ殿下』
嘘よ。だって、わたしまだ清らかだもの。


475:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:05:01 rLGUvw6G
お大事のぷっくりした所をゆるゆると撫で回すと、体中にびりびりが走る。
ダメ……声、でちゃう。
週に一度だったものが、今は三日に一度。
いえ、夜一人になった時に火照りが来た時は、必ず慰めてしまう。
宿屋のベッドで、浴室で、一人になれない時は部屋を抜け出してでも。
一度など、隣の部屋の客が激しく愛し合う声に、壁に耳を押し付けたこと
さえある。
あの時は凄かったなぁ。
肉のぶつかり合うぱんぱんって音に合わせて、腰を揺すって、お大事を全部
ぐちゃぐちゃに撫でまわした。
片手じゃ足りなくて、両手を使って、おつゆを塗り広げて。
いくら達しても満足できなくて、何度も何度も何度も。
もしわたしにもう少しだけ勇気があったなら、指で処女を散らしていたかも
しれない。
だって、隣の部屋の女の人、すごく気持ち良さそうなんだもの。
初めては痛いって伝え聞くけど、慣れたらあんな声をあげちゃうくらい気持
ちよくなれるんだったら。

しちゃおうかな。

「ダメっ……ひぅっ、それだけはダメよ」
考えるだけでも指の動きが激しくなっちゃう。
あぁ、もうダメになりそう。わたし、考えただけでも、もう……。

だけど物足りない。

わかってる。わかってるの。
足りないの。これじゃないの。
そう、ここじゃないの。

くちゅくちゅしたいのはお尻なの!

変なのはわかってるけど、こうしてお大事を触っていても、お尻がいう事を
きいてくれない。
そう、お尻の違和感がなんなのか、わたしには判ってきた。
物足りないのだ。


476:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:05:40 rLGUvw6G
おしりに何か入れておきたい!
ありえない事だけど、おしりに触れると気持ちよくて仕方が無い。
わたしは、いくらでも溢れ出てくるぬるぬるを満遍なく指にまとわせる。
よく濡らしておかなきゃ、少し痛いから。
大した抵抗もなく、恐れも無く、わたしの指がおしりの中に飲み込まれる。
「ふあぁ……」
とろけるような快感に、甘えたような声がもれてしまう。
あの時、隣から聞こえてきた声。
甘えた、だらしない声。

わたしも、あんな声出してみたい。

あんな風に気持ち良くなってみたい。
でもダメなの。どうしてもダメなの。
「やっぱり……今日も届かないよぉ」
そう、求める部分に、指ではどうしても届かない。
もっと奥がいいのに、ぐりぐりしたいのに。こんなに中途半端なのに。
「なんで……、なんれおだいじよりきもちーのぉっ?」
お大事の触り方が下手なのかも。
それともわたしがまだ処女だから?
誰かに捧げて、慣らしてもらえばおしりよりも気持ちいいの?
それとも……。
それとも、わたしがお大事よりおしりが好きな変態だから?
「ちがうっ、ちがうわ、ひぁっ、わたし、へんたいじゃないもん」
言いながらも、一本指が増えてしまう。始めて二本入れた時は、少し後で
痛んだけれど、今ではそんな様子は微塵も感じられない。
もし後で痛くなったとしてもいいわ。
いいから、今は……もっともっと気持ちよくなりたい
「ひぅっ、へんたいじゃないもん。へっ、へんたいだったら、カインにき
らわれちゃうっ」
だから違うの。わたしは変態なんかじゃない。
ちがうけど、達しちゃう。
もうきちゃう!
毛布、きちんと噛みなおさないとっ!
はしたない声聞かれちゃう!


477:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:06:38 rLGUvw6G
あ、そう、これ……やっぱりこれがいい。おしりで達するのが一番いい。
お大事で達すると激しいけれど、気持ちよさがすぐに薄れてしまう。
でもおしりは違う。長くて、重くて、続く。
そのくせ、達しながら続けても限界は遠い。
荒い息を整えながら、二人の男の気配を探る。
うん、二人とも、起きていない。
よかった、聞かれていたら恥ずかしくて生きていられないわよ。

一度達したからか、体の火照りは我慢できるくらいには収まっていた。
しばらく放心したあとで、手を洗いたくなったわたしは、近くに小川が
あったのを思い出し、そっと抜け出した。
くん、と鼻に甘い匂いがつく。
あら、この匂い……。
最近よく嗅ぐことがある。そう、あれは、わたしの部屋だ。
「もしかして、居るの?」
もしやと思い声に出して呼んでみる。
すると、すぐ近くで魔術の明りが灯った。
「こちらに」
やっぱり。もうすっかり馴染みとなってしまった悪魔神官の彼だった。
「ひょっとしてあなた、眠り薬か何か焚いたわね?」
「潔く申せば、お察しのとうりです」
そうじゃないかと思った。一流の魔術師たるカインが居眠りなんて、変
だと思ったのよ。
「ひょっとして、また夜会のお誘い?」
「いえ、今日は違います」
「じゃあ、なんなのよ」
「様子見にうかがいましたところ、殿下がお困りでしたので、薬を焚か
せていただきました」
声にならない驚きに、じわりと涙がにじみ出てくる。
「み、見てたの?」
「御意に」


478:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:07:14 rLGUvw6G
「最初から?」
「いえ」
「嘘よね?」
「いいえ、断じて嘘などではござ」
「ありがと」
「は?」
「気を……使ってくれて、ありがと」
洟をすすりながら、言う。きっと彼は全部見てた。その言葉が、わたし
を傷つけないための優しさであることくらいはわかる。
「礼など御無用にございます。私は、殿下の味方でございますので」
味方……。その言葉にきゅっと胸が締め付けられる。
思えば彼はいつだってわたしを気遣ってくれる。
お茶会に始まり、全てのことが、おそらくはわたしを和ませるための事
だったのは、もう気付いていた。
わたしを寝返らせるための、算段だとしても、彼はわたしを極力傷つけ
ないようにと、優しく懐柔してくれている。
考える時間をくれて、少しずつ邪教の教えを説いたりしながら、わたし
が少しでも苦しまずに済むようにと。
「名は」
「殿下、なんとおっしゃいました?」
「そなたの名はなんと申すのかと、問うているのです」
「殿下?」
「答えよ。我が忠賢な臣下たろうとする者よ」
この、中途半端な王女に、いったいどれだけの威厳があるだろう。
それをこれから起きることに全て注ぐ。
「それとも、主たるムーングルク皇太子である我に、名は告げられぬと
申すか」
聡い彼は、王女としての顔を見せたわたしに、何かを感じ取ったようで、
跪き、頭を垂れる。
「アルハドと、申します殿下」
「よろしい。ではアルハド、今後一切、主たる我の前に姿を現す折には、
その仮面を着けることはまかりならぬ」
「御意」
「アルハド、そなたは何ぞ」


479:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:07:42 rLGUvw6G
「騎士にございます。殿下を守る盾となり、敵を切り裂く剣となる。家名
無き、位無き騎士にございます」
へぇ、なかなか嬉しいこと言ってくれるじゃない。
「それで良いと申すか。位も無く、家名すら持たぬ平民の身で、我を守る
騎士となると」
「それが……成りますれば、この先私に一片の迷いも悔いも御座いません」
「よろしい。この杖を略杖としてそなたに近衛の任を授ける」
いかずちの杖を彼の両肩に押し当て、迷ったあげく、結局わたしは口にした。
「汝が神、シドーの祝福がそなたに大からん事を」
「な、なんと恐れ多い」
彼の声が涙で滲んでいた。何故、何故彼はそこまでわたしに?
「これよりそなたは我が騎士、さぁ、仮面を外し、誓いの口付けを」
仮面をはずし、恭しく彼がわたしの右手を取る。
そういえば、彼の仮面の下から、素顔が見えるのは本当にひさしぶりの事。
驚いたことに、彼は本当に泣いていた。
「ふうん、やっぱりなかなか男前じゃない」
突然素に戻ったわたしに、呆気にとられたアルハドに隙ができた。
もちろんそれを見越してなんだけどね。
「えい」
思い切り彼の腕を引き寄せ、彼の頬を伝う涙を、ぺろりと舐め取る。
「でっででででででで殿下!?」
慌てて飛び退る彼に、わたしはとびっきり可愛らしく笑ってあげた。
「お父様以来初めてよ♪」
締めに、ばちんと片目をつぶってみせる。
「とっても貴重なんだからね?」

それからわたし達は互いの事を少しだけ話し合った。
今までの旅のこと。幼い日の思い出。
アルハドの昔のことも。
彼の少年時代は悲惨なものだった。
実の親に売られ、男娼としての日々を送るくだりには同情した。
もう人が信じられなくなりました。
そう言った彼の瞳は、深い悲しみに彩られていた。
つまりそれは、今でも人を信じているという証拠。
それでも人を信じたいという証拠。
「アルハド……」
無言のままの彼の頭を、わたしは胸に抱きしめた。
「殿下、困ります!」
「あら、どうしてぇ。たまには素直に人に甘えてもいいと思うんだけどぉ?」
思い切り意地の悪い声を出してやる。
「あぁ、それとも、わたしなんかの小さな胸じゃ魅力なんて感じないってこ
とかしらぁねぇ?」
散々人を悩ませた罰よこれは、ひーっひひひ!


480:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:08:12 rLGUvw6G
「いえ、その、そんな事は、断じてありません!」
そう言って、居心地悪そうに……。

彼がもぞりと腰を動かした。

とくん、とあの感覚がまた甦る。
うそ……。なんでこんな時に。
「殿下は私にとって女神にも等しい御方。敬愛するハーゴン様と同様に!」
「ふぅん……そう、なんだ」
あぁ、またお大事からぬるぬるが溢れてきてる。
わたしの目は、吸い寄せられるように一点へと注がれている。
あの布の向こう、確かにそれは大きくなっている、そこへと。
「でもね……」
わたしは、何を言おうとしてるの?
「わたしは女神なんかじゃないのよ」
わたしは、何を言おうとしてるの?
「女神は……おしりの穴に指をくちゅくちゅして喜んだりするかしら?」
わたしは、何を言おうとしてるの?
「あなたが女神と崇める人は、おしりの穴で自分を慰めたりするのよ?」
あぁ、もう遅い。止まらない。
「あなたはそれでも、わたしを崇められるかしら?」
その言葉に彼は、躊躇うことなく、首を縦に振った。

ぞくりと背筋に妖しい痺れが走って

わたしは……。

自分の中で何かが変わったことに今更気付かされた。


彼の手が、欲情に燃えて痛いくらい乳房を握ってくる。
荒々しくて、ぞくぞくした。
強く首筋に吸い付かれて、体中をなでまわされると、言い様の無い興奮
が沸いてくる。
拒む理由なんてない。痕になるほど吸われても、わたしにはそれが喜び
にしか感じられなかった。


481:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:08:56 rLGUvw6G
わたしはずっと無抵抗で、全てを受け入れる。

あはっ、わたし、これから犯されちゃう……!

何をされるの?
決まってるわ。男の人のあれを入れられるのよ。
お大事に、それともおしりに?
お大事はダメ。将来の旦那様のモノだもの。
彼が切ない目で、そこに入れたいって言ってきたら?
ダメよ。ダメダメ。わたしそこまで節操の無い女の子じゃないもの。
じゃあ力任せに入れてきたらどうするの?
荒々しく?
そう、荒々しく。わたしが欲しいって態度で示されたら……。
困る。困るわ!
そうよね、困るわよね。
えぇ、だって……。

わたし、きっと受け入れちゃうもの。

わたし達はもどかしさに焦れながら、互いに服を脱がせ合い、絡み合った。
わたしは蜜に溢れたお大事を彼の腿に夢中でこすりつける。
お腹で熱い彼の肉の棒がこすれると、子袋がきゅんきゅんときしんだ
脱いだ服をシーツ代わりに寝そべり、体中にキスされる。
たくさんの赤い痕がついていくのを、わたしは悦びの声をあげて受け入れた。
彼はわたしの様子を見て、満足そうに太股の内側に吸い付いてくる。
わたしはその髪をくしゃりと撫でて応える。
あぁ、たくさん痕がついてる。
まるで、わたしに自分の女だって、証をつけるみたいに。
ふふふ、それいいかも。いいわ、今夜は、あなたのものになるわ。
そう心が決まるとわたしは一層大胆になれた。


482:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:09:35 rLGUvw6G
「ねぇ、アルハド?」
「はい、殿下」
「殿下じゃないわ……ナナよ」
「……ナナ」
「あのね、わたし……」

「今だけシドーの信徒になってあげる」

彼の顔が驚きに染まっていくのがとても可愛らしい。
「だって、ルビス様の教えにそむいているものこんなこと」
これが……わたしが男を誘惑するときの声なんだ。
わたしにもこんな声出せたのね。
「本気、ですか殿下」
「殿下じゃないわ。ナナよ。ルビス様の教えでは肛姦は禁忌だもの」
そう、それは近親での交わりに匹敵する禁忌。
「だったらシドー様を崇めるしかないじゃない」
くすくすと笑いが込み上げてくる。
「ね、わかるでしょアルハド……。もう一度言ってあげましょうか」
なんだかとっても愉快な気分。
「わたしは、あなたのおちんちんを、おしりに入れて欲しいの。だから今
晩のわたしはシドー様の教えを信じるっていっているのよ」
ゆっくりと言い含めて、彼の目の前で指をおしりにつぷりと入れてみる。
「シドー様はおっしゃったのよね。肉に抗うことなく、産み、殖えよ」
そう、シドーの教えでは、肉欲とはあって当たり前のもの。それを、無いも
の、恥ずべきものと扱うことは自然の理に反すると説かれている。
「あなたが教えてくれたことよ?」
我慢しなくてもいい。
彼を肩を押し、仰向けへと誘い、彼の顔の上にゆっくりと跨る。
そして、両手の指でお尻とお大事を開いてみせた。
「ね、だからシドー様の教えに従いましょう?」
首肯した彼は、迷うことなくわたしのおしりに舌を差し込んできた。
最初は抑えていた声も、次第に大きくなり、悦びを声にあらわすほうがより
自然な事なのだと気付いた。


483:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:10:06 rLGUvw6G
あまりの心地よさに、時が経つと体を起こしていることすらできなくなる。
彼の体の上に寝そべると、目の前でそそり立った彼のおちんちんが、ふるふ
ると揺れていた。
「あ……男の人ってこんな風になるのね」
ぱんぱんに腫れ上がり、肉の槍のよう。
それにすごく濃いにおいがする。
汗と雄の匂い。
わたしの股間からひどい雌の匂いがしているように。
ためらいなく指を伸ばして握ると、それはびくんと震えた。
「もしかして、今の、気持ちよかったの?」
「あぁ、そうだよ、ナナ」
名前を呼ばれて、なんだか嬉しくなってしまう。
それにしてもなんて硬いのだろう。大きくて、太くて、熱くて……。
「これ、女を喜ばせるためのものなのね」
それを本能で理解したわたしは、ゆっくりと手の中の肉の塊を撫で回す。
彼がこんなにわたしに尽くしてくれるのだもの。わたしだってしちゃう
んだから。はしたなくなんかないわ。だってそれがシドー様の教えなん
だから。
そう、わたしは邪神の信徒。


484:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:12:49 rLGUvw6G
途中だけどとりあえずここまでで
ここまで仕上るのにほぼ五時間
正直今日は眠いっス
それでは俺の頭の中のエロ袋からあふれたものが
みなさんの股間を刺激することを祈って
また後日

485:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:15:38 rLGUvw6G
あ、これでナナはまだ堕ちてません
ハッピーエンドにもなりません
ナナは幸せでしょうが
アルハドとのラブエンドなんて腐れた考えは微塵もありません
ご心配なきように蛇足かもしれませんでしたが
それでは改めて後日

486:名無しさん@ピンキー
10/05/06 02:03:26 10nrtBCO
酔っ払ってヤリ手になったクリフト×実は処女だったミネア

が読みたい

487:名無しさん@ピンキー
10/05/06 12:14:56 poJ/XHlu
GJ!!
ナナかわいいよナナ

488:名無しさん@ピンキー
10/05/06 19:58:13 wrHXZgam
続き頼む

489:名無しさん@ピンキー
10/05/07 00:24:43 m3RKcsLN
ナナぁ…

490:名無しさん@ピンキー
10/05/07 00:35:16 aLOCTaPt
GJ!
凄く文章が上手くてぐいぐい引き込まれる…………
エンドがどうなるのか私には全然わかりません!
ナナはどうなってしまうのだろう。
素敵なSSありがとうございます。楽しみにしてます!

491:名無しさん@ピンキー
10/05/07 01:15:59 Vqnzoj5X
>>458の読んでたら久々に2熱が再燃してきて保管庫も見に行ってしまった
ローレサマルムーンの関係はやっぱりいいなあ
三人のバランスがいいし
亡国の王女と王子二人ってのもいい

>>458の続きも楽しみにしてる
ナナかわいいしエロい

492:名無しさん@ピンキー
10/05/07 08:52:20 C1DsgVkx
Ⅱのトリオは最高の組み合わせだよね

493:名無しさん@ピンキー
10/05/07 10:33:13 s8fdzsWZ
sage

6の主人公×ランドの姉(名前思い出せん)で書く人いないか?

祭の夜に店で彼女一人休んでいるところへ行って「はい」を100ほど実行したがナニもないので残念だったorz

494:名無しさん@ピンキー
10/05/07 11:10:23 eOwmgKfD
名前なんてあったっけ?つか、あれはランドのかーちゃんだと思ってたんだが…

495:名無しさん@ピンキー
10/05/07 11:54:48 EmnU7hs3
姉だよ。
ぱふぱふする?って誘ってくるんだよなw

みんなが祭りで盛り上がってる裏で
友人の姉とセクロスってエロいよな

496:名無しさん@ピンキー
10/05/07 17:11:41 s8fdzsWZ
>>495

ランドが姉貴って呼んでいた記憶があるから、そうだよね。彼女から誘っておきながらおあずけを喰らうんで、起ちかけるエビルワンドの行き場がなくて困ってしまう。

>>494

名はないんだったかな。仮に母親(であれば未亡人)だとしても、グラからして容姿がなかなかなので、それはそれで燃えるなwww

で、長くてスマソけど導入例としてはこんな感じでいけるかも↓

「・・・それは冗談(あの一件)として、私の歳っていくつ位だと思う?」
唐突といえば唐突であった。女性の年齢に触れるのは失礼であるが、この場合はどう答えるべきなのか。イザは躊躇したが無難な数字を見出してみた。
「え・・と18ですか?」
当たり障りなくと考えてだったが、彼女は不満をもらす。
「私はランドより歳を喰っているのよ。お世辞はいいから正直に言いなさい」
少し怒るようにすねた感じでイザを袋小路に追い立てるように問う。
「え・・と、失礼ですけど・・・2・・2だと思い・・ます」
なにか説教されて言い訳をするかの如く、自信もなく消え入るように答える。
「そのワケは?」
「(困ったな)・・・ランドはもうすぐ18になるから、お姉さんにはその位かな・・・と」
さきほどのぱふぱふの件なぞ、もはや脳裏にない。なんとかして次々と降ってくるこの場を逃れたいが、理由らしいものはなく適当に答えるしかない。しかし・・・
「それだけ?」
イザにはもう選択肢がなかった。ここまで袋の鼠にされてはたまったものではなく、主観から抗うしか術はない。
「もう!理由なんかなくても、僕から見ればお姉さんが22に見えるんだから仕方ないんです!」
「・・・・・・」
飲みかけたグラスを宙に留め、自身の姿を映しているイザの瞳に目を見張るランドの姉。その表情は怒っても笑っているのでもなく、ただただ見つめるばかり。
「あ・・・(やばい、まずかったかな)」
もう少し誉め言葉という語彙を知らないのか。自らの言動に気遣いがなかったことに悔いた。しかし彼女の反応は憶測と矛盾したものとして返ってきた。
「ふふ・・・私ってまだまだずぅっと若いのかしらね、イザ?」
「!?」

・・・とかなんとか未亡人が質問攻めした挙句に美味しくいただいてしまう展開ができそうだな。しかし本当のところ姉は何歳なんだろか。


497:名無しさん@ピンキー
10/05/07 20:05:57 YmOs3bXi
あんなモブなんて魔王の使いにくれてやればいい。

498:名無しさん@ピンキー
10/05/07 20:50:51 5SNP4IN1
ナナのSSの作者です
更新は明日か今日の深夜になりそうです
ところで小説ルビス伝説に出てくるブラックオーブを
ご存知の方はどれくらいいるんだろう
あのアイテムも涎が出そうなエロアイテムだと思うんだが

499: ◆0wT8qFn8cStZ
10/05/07 20:53:08 e9m5uiiX
レックスとタバサはパジャマに着替えながら話をしていた。
「ねえ、おにいちゃん……。」
「なに?」
「私たち、明日から……。」

レックスとタバサは明日6歳になる。
「うん、お父さんとお母さんを探しにいくんだよね。だから今日はもう……。」
「私、怖いの……。もし、お父さんとお母さんを探しているときに……死んじゃったら……。」
タバサは上着だけでなく、肌着も脱ぎ始める。
「タバサ……?」
いつもお風呂で見慣れているはずのタバサの体。
でもなんで今……?
その憂いを帯びたタバサの体がレックスには普段のタバサの体とは別物に見えた。
「ボクがタバサを守る。」
そう言いたかったはずなのにその言葉が出てこない。
タバサはさらに下着まで脱ぎ始めた。

ひんやりした外気に触れていた全身に何か温かくて柔らかいものが触れる。
裸のタバサの体だった。
「お兄ちゃん……世界で一番大事な人とだけすることがあるんだって。もし私が……。だから……。」
言葉にならない部分はたぶん自分にとってもタバサにとっても恐いものなのだろう。
レックスはそう思い、タバサを抱きしめ返す。

レックスは肌着と下着だけでベッドに横たわっていた。
その上にまたがるようにしてタバサがいる。
「お兄ちゃん、バンザイして。」
レックスがその指示に従うと、タバサはレックスの肌着を脱がしにかかる。
肌着から顔だけが抜けた時、タバサとレックスは目があった。

「ん、んん……ちゅう……」
ただ口づけるだけのキスでは足りない。
2人はお互いの口の中に舌を入れていた。

次はレックスの下着を脱がしにかかる。

「お兄ちゃんのおちんちん……大きくなってる……。」
と、タバサは手を伸ばし、被っている皮を下におろそうとする。
「いたっ……」
「お兄ちゃん、大丈夫……?でもこれが大事だって聞いたから……。」
「なんだか……ヒリヒリする……」

「それで次はね……、私の胸をお兄ちゃんが触るんだって……。」

「どう?タバサ。」
「……よくわからない。」
まだ性感体が発達していないタバサの体では何も感じることはできない。
それに性知識もないレックスもとくに何か感じることはないのだが、2人は何か神秘的な秘密を共有している気分になっていた。
「でも、なんだかドキドキする……。」


500: ◆0wT8qFn8cStZ
10/05/07 20:53:38 e9m5uiiX
「それで最後はここにお兄ちゃんのおちんちんを入れるんだって。」
タバサは自身の秘所をレックスに見せながら言う。

レックスはタバサの上にまたがると、お互いに無言で抱き合う。
レックスは自身をタバサにあてがうと、まだ自身がヒリヒリして痛いのをこらえてタバサにゆっくりと侵入させ始める。

「あっ……お兄ちゃ……いたっ……」
「ボ……ボクも……」
だが、2人ともそれ以上の声は出さない。
そうしてしまうとこの神秘的な儀式を壊してしまうような気がしたからだ。

「……どうだった?」
「よくわからなかったけど……でもずっと大事にするからね、タバサのこと。」
「うん、ありがと。」

501:名無しさん@ピンキー
10/05/07 22:46:49 aLOCTaPt
GJ!レックスとタバサちゃんー!!
双子の性行為はヤバい…………
バトルロード頑張れぃぃ!


ナナの作者さん。ブラックオーブですか。読んだのに覚えてない……たしか久美氏の小説ですよね?
ナナお話待ってます!

502:名無しさん@ピンキー
10/05/07 23:12:48 GsUxzBg4
暖かいGJをくださった皆さん
本当にありがとう
ナナSSの作者です
そうか、俺のエロ袋から漏れ出でたナナは可愛いのか……
なんか予想外の嬉しい感想にびっくりというか
あぁ、ファンレターに励まされる漫画家ってこんな気分なんだなと
本当にありがたい限りです

ちなみにブラックオーブというのは、その名のとうりの形状で
絶えず血を流し
その血に触れた者は闇に堕ちる
という最初の魔王を生み出すきっかけになったという
どっからどう考えてもエロアイテムですありがとうございました
古い作品なので若年層には存在すら知られていない
ルビスがいかにして精霊王となったかを解く小説に出てきます
知ってる方には懐かしいでしょうし
作者としてはとても使いやすいエロアイテムです

503:名無しさん@ピンキー
10/05/08 00:25:56 PqzVOdN5
>>502さん
オーブの説明ありがとうございます。
精霊ルビス伝説懐かしいですね……(歳がバレる)

確かにエロにつかえそうですね。

自分はエロSS1回しか投下したことないのですが、エロって難しいですね。
それを上手く調理できる職人さんはすごいと思います。

ナナちゃん、楽しみにしてますね!

504:名無しさん@ピンキー
10/05/08 01:24:16 92TXlRvJ
>>503
あたたかい応援本当にありがとうございます
エロSSはですね
自分は書こうと決めた時
三日くらいですね
我慢するんですよ
何をってナニを
そうすると頭の中のエロ袋から
出なかった何かのかわりにマイベストエロが溢れてくるんですよ
そのマイベストエロの合間合間に普通のシーンを入れていくと
自然とお話ができあがっているという
まぁあくまで自分の場合なんですが
笑い話ていどに聞き流していただければ幸いです
いえ
聞かなかったことにしてください
むしろ
忘れてください
さぁエロ袋を絞る作業に戻るんだ俺

505:名無しさん@ピンキー
10/05/08 01:40:05 LDJ2bPxU
投稿者の一人語りはうざい

506:名無しさん@ピンキー
10/05/08 02:03:04 92TXlRvJ
>>505
真摯に受け止める

では三話目の続きを投下しましょう


507:名無しさん@ピンキー
10/05/08 02:04:20 92TXlRvJ
だから、男の性器にキスをすることだって平気でできちゃう。
大きな大きな肉の槍。
その先端の小さな小さなお口。
ホントにお口みたい。ここの所が薄い唇みたいになってて……。
「アルハド、良いこと教えてあげましょうか?」
うふふ、今夜は思いついた事全部しちゃう!
だって我慢しなくていいんだもん!
どんなにいやらしくなっても誰も見てないんだもん!
「あのね、わたし、男の人とキスしたことないの」
体をくねらせて、彼の瞳をじっと覗き込む。右手だけはくにくにと肉の
槍の先っぽをもみしだきながら。
不思議ね、ここだけはは柔らかい。
さぁ、ちゃんと見ててね。あなたの女神様はこんなにいやらしいのよ?
「何が言いたいかわかる?」
さようなら、わたしの心の純潔。
「わからない?」
そして、ようこそ……ようこそ、なんだろう?
「今から、あなたのこの小さなお口にキスしてあげる」
なんだっていい。
きっと、このキスはわたしをまた変えてしまう。それだけは確かで。
わたしはそれがどうしようもなく嬉しくて堪らないんだから。
唇をそっと寄せていく。
彼のその唇からは、じくじくと生臭い露が溢れていて、薄明かりの中でキ
ラキラとぬめっている。
これ、なんなんだろう。おしっこかな?
それとも男の人もいやらしい気持ちになると濡れてきちゃうの?
ふふっ、どっちだとしても、そんなものを口にする女の子はいやらしい
わよね。
だったらどっちでもいいもん。
今のナナはシドー様の信徒だから、そんなの関係ないもん。


508:名無しさん@ピンキー
10/05/08 02:05:32 92TXlRvJ
ゆっくりと目を閉じて、顔を寄せる。
あぁ、どうしよう、顔のにやにやが止まらない。
唇に彼の体温を感じて、わたしは薄く口を開いた。少しだけ吸い上げて
慈しむ。
雄の匂いを胸いっぱいに吸い込むと、頭の中をかき回されるような強烈
な目眩に襲われた。
きゅうっと全身に甘い痺れが走って、それを存分に楽しんでから唇を離
す。
短い糸を引いて切れた、彼のぬるぬる。なんだか涎みたい。
「ほんとに貴重なんだからね?」
わたしはウィンクの代わりに、ぺろりと唇に移ったぬるぬるを嘗め取
った。
やっぱりおしっこでもなんでもいいわ。
だってこれ、ぜんぜん嫌じゃないもの。
「まさかこれ、子種なの?」
くぷくぷとお尻の浅いところをかき回していたアルハドが、舌を離して
答える。
「それは薄い子種だよ。悦びが高まると溢れてくるのさ」
そっか、これ子種なんだ。
うふふふふっ、そうなんだ。子種なんだ!
わたし子種飲んじゃったんだ!
「でも、わたしまだ何もしてあげてないのに」
「こうしてナナの柔らかさを感じているだけでも……わかるだろ?」
や、やぁね、そんな事言われたら嬉しくなっちゃうじゃない。
「うん、それは、わたしも……同じ」
ぺたりと逆向きに彼に体を摺り寄せる。互いの汗がぬめって、何とも言
えず気持ちいい。
「男の人のいい匂いがしてどきどきしちゃう」
今度はおちんちんの先っぽのでっぱりをぺろりと舌で舐め上げる。
「こうしてアルハドの逞しい体にぴったりくっついてると、わたしは女の
子なんだなって……思う」



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