09/12/17 00:12:56 9eGFb6vz
天気のいい昼下がりの日。漁師なりたてのアルスが今日は久々の休日なので
昼すぎまで寝ていた。
「アルス、起きてよ! アルス!」
という大声がアルスを眠りから覚ます。
アルスが目を開けると、目の前のベッドの向かい側に腰に手を当てているマリベルの姿があった。
「あ、マリベルおはよう…。」
そう言って、アルスは半分寝ぼけた顔をして体を起こす。
「おはようじゃないでしょ! いつまで寝てるの? お昼過ぎよ!」
「うん…。」
寝ぼけていて気の抜けたような返事しかかえってこない…。
アルスは背筋と両腕を伸ばして大あくびをした後、右手で目をこする…。
「まったく漁師がこんな遅くまで寝てたんじゃ、先が思いやられるわね…。」
マリベルは呆れて漏らし愚痴を言う。
完全に眠気が覚めたアルスは視線をマリベルに集中する。
目を凝らしてみると、マリベルは頭巾をつけておらず、癖がついたロングヘアだった。
なぜか体にはピンク色のエプロンをしていた。さらに肩には白さ輝く素肌があらわになっていた。
「あれ? マリベル、なんでエプロンなんかしてるの?」
「今日は退屈だからアルスの家に遊びにきたの。そしたらボルカノおじさまとマーレおばさまが
お城に招待されていないから、あたしが変わりに留守番するように頼まれたの。アルスは寝坊すけだから任せられないんだって…」
「あ、そっか…」
忘れてた…、ということを手で頭をなでることで示した。
「まったく相変わらずドジなんだから…」
マリベルは呆れてため息をつけた。
「今日は特別にあたしが昼ごはんを作ってあげるわ。感謝しなさいよね。」
そういってマリベルは髪をなびかせると同時にアルスの前で背を向けた…、その瞬間、アルスは目を大きく開いたまま固まってしまった。
「!??」
マリベルの後姿は、全身素肌が露になっていた。後半身にエプロン生地が挟まれた、白く輝く背中、もっちりとした尻頬と大きな美しい
ヒップライン、白く繊細な脚線美…。それらは均整の取れた体形を表現していた。
「ま、マリベル??」
きょとんとしたアルスの声が、階段はしごに向かおうとする裸エプロン姿のマリベルを静止する。
「何よ?」
アルスの方に振り向くマリベル。
「エプロンの下、何も着てないの?」
「そうよ」
「何で???」
「暑いからに決まってるでしょ」
「あ、そう…。そういえば熱いよね…」
その日のアルスの部屋内はじめじめしていて異常に暑かった。室温は50℃以上はあるだろう。
寝ていたアルスの服は汗でびっしょりと濡れていた…。だが、アルスにとっては後半身裸のマリベルが熱い…。
「それに、あたしもあんたももう大人よ。異性の裸を見慣れておかないと、結婚相手が見つからなくなるわよ」
再び腰に手を当ててそういった。
「い、言ってることはそうかもしれないけど…、なんか勘違いしてる気がする…」
「フン。何よいやらしい目で見ちゃってさ。そんなんだから女がよってこないのよ」
再びマリベルは背を向けてはしごに向かった。
「昼ごはんもうすぐできるから、着替えたらすぐに降りてきてね」
マリベルはそういい残してはしごを降りた。