09/10/17 21:47:25 K1Yi1zy8
学校からの帰り道。ふと目を向けた空き地の中に、何かが倒れている。
警戒心よりも好奇心が勝り、草叢へと分け入って行くと・・・。
服を着た大きな猫が倒れていた。
相当なお金持ちの猫なのかもしれない。服どころか、手袋やマント、ブーツまで身につけている。
「死んで・・・ないよね?」
よく見れば胸が上下している。よかった、生きてた。
この辺に獣医さんなんてあっただろうかと記憶を巡らしていると
「なにか・・・た・・・食べ物・・・を・・・。」
はぁ?
目の前でテーブルにつき、ねこまんまを優雅に箸で食する猫の話によると、猫の名前はクロフォード・ロック・ミュファウゼン。
ケット・シーの王国から、見聞を広めるために旅をしてきたらしい。
あと、ケット・シーっていうのは妖精なんだとか。妖精もお腹減るんだね。どう見ても通称タキシード柄のでっかい黒猫にしか見えないけど。
色々な国の言語も喋れるし、直立歩行もできる。というか日常的に2足歩行している。
背の高さは小さな子供の背丈くらい。猫にしては結構な大きさ。