【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ5at EROPARO
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ5 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
09/10/11 03:15:58 zRDEZr/R
 ∧ ∧
<丶`∀´>y─┛~~

3:名無しさん@ピンキー
09/10/11 12:05:50 WyjBKdVE
>>1
乙彼

>前スレ
ヤンデレと吸血は相性いいな。
俺が妄想したのは、
吸血鬼の彼氏の為に、彼氏好みの可愛い女の子の死体を沢山持ってきた人間の女の子と、「死体の血は毒だと何度言えば解るの……」と困る彼氏。

4:名無しさん@ピンキー
09/10/12 18:54:16 QH19gPT6
続きは。。。続きは無いのカッ!と思った前スレ
つか容量オーバーしてるの気づかなくて書き込もうとしてたわw

5:名無しさん@ピンキー
09/10/12 20:00:22 azX70XTH
吸血鬼だと食欲と性欲を混同するとかいいと思います

6:名無しさん@ピンキー
09/10/12 21:55:04 rae+YIVs
女「どうせ私のことなんてただの血袋としか思ってないくせに!RHマイナスがそんなに珍しいの!?
チクショーこんな血液型やめてやるぅ!!うわあああん」
吸血鬼「おまえの事は伴侶として愛おしく思っている。そんな事を言うんじゃない」
女「じゃあなんですぐ仲間にして抱いてくれないの?
お前が大事だとか機を待てとかそんな言い訳聞き飽きたわ!!私ずっと待ってるのに……
うぇええん… こうなったらその辺の男相手に処女喪失して
あんたが私から血吸ったら即・起屍鬼になるように細工してやる…!」
吸血鬼「待てそれは許さん」

ただ噛み付いて血をもらっただけで吸血鬼にしちゃう展開と
牙から毒液を打ち込まないと吸血鬼にはならない展開があるよな。
自分好みに育てて、いつか仲間にする日まで処女に手を出せない吸血鬼萌え

7:名無しさん@ピンキー
09/10/13 18:19:30 L2iM00Z4
>>6
処女調教、萌える。

8:903 ◆AN26.8FkH6
09/10/13 18:49:46 R01IkRb4
前スレ最後、すいませんでした。容量パンパンなの気がつかず…
遅ればせながらスレ立て乙です

9:名無しさん@ピンキー
09/10/14 03:30:35 pugaDxMN
>>1
前スレ落ちててビビったが容量か
吸血鬼萌えるなー。三人称の文体とシチュエーション大好きだ。GJでした

チラ裏ですまんが、怪談レストランのおばけギャリソンとアコに萌える。EDにやられた
本編で足掴んでたのがギャリソンだったらと考えてニヤニヤしてる

10:保管庫
09/10/14 06:04:01 vjqVnn2Z
現在お絵描き掲示板として利用している@paintの
インターフェースが前々から微妙だなと思っていたので、
drawrというものを見つけて人外スレ用のアカウントを作ってみました。
URLリンク(drawr.net)

一つのアカウントを共有で使う形にする予定です。
それだと絵を描くにもコメントを書き込むのにも新規登録する必要がないので。
ID:monsters
パスワード:jingai2ch

以前のお絵描き掲示板はそのまま残しておきますので、
drawrが使いにくいようでしたらそちらをお使い下さい。

11:名無しさん@ピンキー
09/10/14 08:23:36 l74WUd7h
>>1

>>9
よう同士
EDはカオスだと定評があったが人外いっぱいで個人的には楽しかった。
ギャルソン声カッコよすぎるだろJK
しかしあの極卒みたいな喪黒福造みたいなキャラは一体…w

12:名無しさん@ピンキー
09/10/14 13:27:00 pugaDxMN
>>11
あれはおばけの生前の姿だと勝手に解釈してた

13:名無しさん@ピンキー
09/10/14 18:00:36 1EwnSrDk
来週のまな板の上のヒラメの気分は期待出来そう。

14:sage
09/10/14 19:11:24 XdM0E3q1
突然失礼します。
非エロですけど魔王と女勇者モノいかせていただきます。



15:名無しさん@ピンキー
09/10/14 19:14:16 lmzmb85p
非エロは避難所に

16:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:16:26 XdM0E3q1
 魔王(ボク)という存在は、成るべくにして成ったと言う他にない。―そう。僕の人生はいつだって、
「自分」ではない『誰か』の流れの中に居る。
 血統の家系に生まれ、その中で帝王学を学び、そして導かれるままに僕は当主の座へと着いた。
長じてからようやく、そんな自身の生き方に疑問のひとつも持てるようになったものの、その頃には
毎日の公務に忙殺されるがあまり、ただ無為に繰り返される日々へ己が人生を投げやりに生きるばかり
となっていた。
 だからこそ、三度目に彼女と出会った時の感動を僕は忘れられない。
 いわゆる『僕』は世間一般では『魔王』と呼ばれる存在だ。
 外界の人間達とは違う半獣の巨大な体躯や、はたまた万象の法則に干渉する魔力といった過ぎたる力は、
それは彼らにとってさぞ脅威であるのだろう。
 事実、同類にはその力を使い人間達の世界に浸食している者も多くいると聞く。しかしながらそんな
こと、今の僕にはどうでもいいことなのだ。
 日々僕は領民の生活を案ずることと、そしてそれに適えるべき適切な処置と管理をつつがなく行うこと
で頭がいっぱいだ。
 代を遡れば、祖先には大きな戦争で戦功あげた者もいると聞くが、そんなこと今の僕には関係のない話。
そんなこと考えたところで、今のこの風に任せたままの旗のような僕の人生が変わることなどあり得は
しないのだから。ただ流されるがままに、その威風堂々たる「領主様」の姿を見せることしか今の僕には
許されないのだ。

17:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:17:07 XdM0E3q1
 閑話休題、だからこそ彼女の出現とそれ以降の存在は僕に様々な驚きと感動を与えてくれた。
 かくいう『彼女』とは、その名をシュー・シュヴァルツァーという人間の女性だ。人間界において『勇者』
の家系として誉れ高き彼女は、そのデビューに僕の成敗へ名乗りを上げたのであった。
 聞くだに僕の家系というものは、人間達の世界においてもかなりの高位におかれるものであるらしい。
先にも述べた先祖の武勲も、こと人間社会においては宗教の教えの中にそのエピソードを登場させるほどに
有名なものであるらしいのだ。
 故にそんな『由緒正しき僕(家系)』を成敗してその名をとどろかせようとする自称・勇者は、彼女に
限らず数多く僕のもとを訪れてくる。しかしながら訪れては来るものの、たいていは一度やられてしまうと
もう二度と僕の前に現れることはない。
 こんな僕であってもそこは血統の魔族。自分の好まざるを問わずに、この僕には屈強な肉体とそして恐ろしい
容姿とが備わっていた。だから大抵の勇者は僕のそんな容姿を目に焼き付けてそして敗北を喫すると、二度と
僕の前には立たなくなる。否、立てなくなる。
 僕自身は意識しないことだがこの『僕』の容姿というものは、敗北者へ呪いにも似た恐怖心に刷り込んで
しまうようなのだ。
 そしてそんな僕に対して、初めて二度目の挑戦をしてきたのが彼女シューであった。

18:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:18:37 XdM0E3q1
 二度目に挑戦してきた彼女の両足が、一度目の時よりも強く震えていたことを僕はよく覚えている。その
内面でよほどの恐怖と闘っているであろうことは、その様子からもよく窺えた。
 しかしながらその時の彼女に対する僕の感想は、「女の子なのに勇気があるなぁ」程度のものであった。
 結局赤子の手をひねるよう彼女を払いのけると、僕は「三度目はないだろう」と心のどこかで思ったものだった。
 しかしそれでも、彼女は三度僕の前に立った。
 前回の戦いにおける対策か、大業な鎧兜に身を包み彼女はまたしても僕の前に立ったのだ。
 この時、すでに彼女の心から恐怖心は消えていた。否、そんな『恐怖』それ以上に何か彼女の目からは鬼気
迫った気配が感じられた。
 そしてその後も、幾度となく彼女は僕の前に立った。
 何度やられようともシューは決して諦めることなく僕への挑戦を続けた。
 挑戦を続けるうちに彼女の実力もまた比例して上がっていく。以前は肉眼でとらえることすら適わなかった
僕の攻撃に対しても対応できるようになったし、苦手であろうと思われた魔術もよほどの鍛錬を積んだのであろう、
実に効果的に使用してくるのだ。
 そんな彼女の姿に、いつしか僕は強い感動を覚えるようになった。
 一度目よりも二度目、そして三度目よりも四度目―彼女は戦うたびに強くなる。影ながら努力している
だろうそんな彼女の『強さ』に触れるたび、敗北とはいえ僕は彼女を抱きしめて「無駄な努力などはないのだ」と
労わってやりたくなった。

19:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:19:13 XdM0E3q1
 そしていつしかそんなシューとの邂逅は、今の僕にとっては何よりもの楽しみとなったのだ。
 そんな密かな蜜月と化した何度目かの挑戦の時であった。
 いつになく、彼女の装備がみすぼらしいことに僕は気付く。
 いつも通りなら、対魔術のタスマリンをふんだんに散りばめたアンクレットや、最新・最軽量の鎧に袖を通して
いるであろう彼女が、その日は前回の戦いのものよりも遥かに劣る鋼の鎧に身を包んでいた。
 彼女なりに思うところがあったのだろうとその日も蹴散らしたが、さらに次の挑戦においては、その変化は武具
だけに留まらず彼女自身、大いにやつれ荒立った様子であった。
 そんなシューの変化は、肉体的なダメージ以上に僕を動揺させた。
 いったい彼女に何があったものか? 尋ねようにも、「勇者と魔王」というお互いの立場からではそんな込み
入った内容の会話など望めるべくもない。
 そして計三十回目となる今回、シューは裸同然の装備で僕の前に立った。
 すす切れた皮の鎧と縫い目のほころびたブーツ、そして所々に錆と刃こぼれとが生じた銅の剣を重そうに引きずる
姿は、初見の時に見た絢爛豪華で、そして自信に満ち溢れた彼女からは想像もできない落ちぶれた姿であった。
 その時になりようやく僕は、
『何があった、シューよ?』
 初めて、感情のこもった言葉を彼女に投げかけた。

20:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:19:44 XdM0E3q1
 それを受け、緩慢とした動きで僕を見上げるシュー。そして互いの視線が合うと、彼女は自嘲気にその口元を緩め、
「これより滅するお前には関係のないことだ。もはや、私も疲れた……これで終わりにしよう。今日こそ、お前を殺す」
 僕の質問に答えることなく、ただ剣の切っ先を向けてくるのだった。
 しかしそんなシューの力無い言葉からは、僕の攻略に挑む意気込みよりもむしろ、「僕に殺してほしい」と願う
かのような悲壮さが漂っていた。
 かくして地を蹴り、叫(こえ)とともに迫りくるシュー。
 しかしながら芸もなくただ直進するばかりの彼女の一撃は、難なく僕の人差し指に弾かれて、その剣を根元から
へし折られた。
 柄ばかりが残された剣それを目の前にかざし茫然と見つめると、やがてシューは尻からへたり込み小さく笑いを
洩らすのであった。
 くぐもった笑い声であったそれは徐々に大きくなっていく。そして大きく頭を振り上げ天を仰いだかと思うと、
彼女は声の限りに泣き出すのであった。
 これには驚いた。
 今まで戦いの終わりに己の無力を涙する勇者は何人かいた。しかしながら今のシューのように、生の感情をここまで
露わに泣き出した者は彼女が初めてであった。
 そんな彼女にただうろたえるばかりの僕は、とりあえずシューを連れて城へと戻った。

21:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:20:19 XdM0E3q1
 召使いに彼女の治療と、そして風呂と簡単な食事の用意をさせてやると数刻後―僕は改めて彼女を訪ねた。
 僕の私室の中央で人間には大きすぎる調度に腰掛ける彼女はタオル一枚を纏うだけの姿であった。部屋の家具同様に
彼女に見合う服がない以上仕方のないことではあるが、妙齢の女性のその姿に、僕は年甲斐もなく照れてしまう。
 それでもなんとか魔王としての威厳を保つと、彼女の前に座り咳払いをひとつして、僕は事の顛末を彼女から聞いていった。
 入浴と食事を済ませ気分の落ち着いたシューには、先ほどまでの自暴自棄とした様子はうかがえなかった。ただ
すっかり覇気の消えた背中からは、ひどく疲れている様子が今は如実に窺えた。
「お風呂とお食事、ありがとうございました。……こんなに心落ち着けたのも久しぶりでした」
 意外な礼の言葉から始まった彼女の身の上話は、それは辛いものであった。
 勇者として僕に挑んだ彼女は、その敗戦のたびに周囲から口さがない罵倒を浴びせられたのだという。なまじ血統の
家に生まれてしまったが故、彼女に失敗は許されなかったのだ。
 それでもそんな家名を背負い続ける限り、そして生ある限りシューは戦い続けねばならない。
 恐怖と闘い、敗戦を重ね、周囲からも蔑まれ続け、やがてはそんな彼女を身内であるはずの一族すらもが「始まって
以来の家辱」と切り捨てた。それにより家からの支援が途絶えた彼女はそれでも、それでも戦い続ける以外に道の無い
彼女は高価な自分の装備を売り、さらには娼婦まがいの行為で今日までの命を繋いできたのだという。
 そんな彼女の言葉に、僕は今までにない怒りを覚えていた。

22:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:21:09 XdM0E3q1
 人間達が世に言う僕ら『魔族』は、「非道なる者達」であるのだという。しかしながら自分達はどうだというのだ? 
このシューを、この年端もいかない少女をここまで追い込んだお前たち人間は、どれほどに高潔なのだという?
 魔族はどちらだ?
 行き場の無い怒りは、やがて僕の中で沈静して言いようのない倦怠に変わった。
 そしてそのすべてを話し終え、
「―願わくば、あなたの手で殺してほしく思います」
 そう彼女は話の最後に僕へ懇願をしたのだった。
「戦いの始まりもあなたなら、その終わりもあなたにしてもらいたいのです。それこそがこんなちっぽけな私の生きた証
になるのです」
 そう言って椅子から降りると、彼女は僕の前に膝まづいて両手を合わせた。
 そんなシューを前に僕も立ち上がる。
『ぼく……ワシに、「終らせてほしい」といったな』
 語りかける僕の言葉に彼女が答えることはなかった。沈黙こそが全ての答えであった。
 屈みこみ、彼女に鼻先を近づけるとその小さな背が震えているのがわかった。さらには彼女たち人間の神の名を
呟きながら涙するシューの小さな姿に、僕は大きく息を吸い込んでそれを胸に留める。
 やがて僕は立てた爪の右掌を振り上げると、それにて彼女を打ち払った。

23:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:21:38 XdM0E3q1
「あぐぅ! う、うぅ……神様ぁ」
 鮮血が舞い彼女の左腕がその肩口からもげて絨毯の上に転がる。
 そんなシューを前に僕はすぐさま、自分自身の左手から薬指を噛みちぎった。そして噛みちぎったそれの断面を彼女の
傷口へ触れさせた瞬間、僕の薬指は彼女の新たな左腕としてそこに再生を果たしたのだった。
「くぅ……え? こ、これは?」
 剛毛に覆われ刃のように研ぎ澄まされた爪と、岩のように強(こわ)い肉球のついた新しい腕―そんな異形の塊と
化した新たな自分の左腕を前に、何が起こったのか分からない様子の彼女。
 そんなシューの目の前に顔を近づけると、
『これで、「終わり」だ。君の……お前の「人間」であった業はすべて振り払われた』
「終わり? 人間の、業?」
『そうだ。もはや君……お前は人間ではない。その新しき腕こそが誓いの証だ。これからは僕の―ワシの眷属として生きよ』
 告げられる僕の言葉とそして今の状況に、ただただ彼女は茫然とするばかりであった。
 彼女を殺す気は僕にはなかった。しかしこれ以上、彼女を「人間ごとき」の業に縛らせているのも癪だった。
 だからこそ僕は、シューに『人間を辞めさせて』やろうと思ったのだ。

24:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:22:18 XdM0E3q1
『ずっとここに居ろ。この場所こそがお前の居場所だ』
 囚われ続けていた血統の流れの中から解放し、そして自由に生きられる道を、
『遠慮はいらない。これからは好きに生きるといい』
 奇しくも今の自分と『同じ運命』を辿っていたシューに、僕は用意してやりたかったのだ。

『だから、もういいんだよ。お疲れ様、シュー。今までよく頑張ったね』

 そしてそんな僕の言葉とともに全てを理解した瞬間、再び彼女は泣きだしていた。
 僕の鼻頭に抱きついて声の限りに泣く彼女を、僕もいつまでも泣かせてあげるのだった。
 かくして勇者シューの生涯はここに終わりを迎える。これからは魔王の眷属シューとしての、新たな人生が始まるのだ。
 僕はこれからも、出来る限りのことを彼女にしてあげようと思った。


 そしてその四年後―恥ずかしながら僕とシューは結婚した。

25:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:23:19 XdM0E3q1
 もちろんここに至るまでにはさらに一騒動あるわけだが、それは主題から外れるので割愛。
 しかしながら愛すべき家族の出現と、そして彼女と共に過ごす蜜月のおかげで僕自身も解放されていた。
 もう自分の人生に疑問を持つことはなくなった。今では『領主』としての自分があるということに、強い意志と気高い
誇りとを持てるようになっていた。
 故に以前以上に精力的に仕事に打ち込む僕の毎日は、まるでその瞬間瞬間が生まれたてのように新鮮で、そして充実して
いるのだった。
 今だって、もうとっくに日は落ちというのに僕は書類の整理と確認に余念がない。そしてそんな僕の傍らには、ふと
巡らす視線の先にはお腹を大きくした妻が編み物をしている。
 四年前まではその左腕だけが魔族化していた彼女も、今では全身に金色の毛並みが美しく映える立派な魔族となっていた。
 そしてどこか微笑んですらいるかのようなシューの穏やかな横顔に、ふと僕は考えてしまう。
 生まれてくる子供たちも、やはりかつての僕や妻と同じように、自身の生き方に疑問をもつ時が来るのだろうか?
 僕のように生きることへ意味を見失ってしまったり、はたまた妻のように傷ついて自暴自棄になってしまったりするのだろうか。
 でもその時は教えてやるつもりだ。

26:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:24:02 XdM0E3q1
 全ては『途中である』のだよ、と。
 辛い日々も無為と感じる毎日も、すべてはいつか辿りつく幸せの『途中』―いつしか、今までの日々を笑顔で振り
返れる時が来るのだということを、僕は言ってあげるつもりだ。
 やがて見つめる僕の視線に気づくと、妻は小さく微笑んで僕のもとに歩んでくる。
『おなか、さすってもいい?』
「えぇ、たくさん触れてあげてくださいな。あなたと私の、幸せの形ですよ」
 月のように奇麗な丸みを帯びたシューのお腹をなぞると、まるでそれに返事をするかのよう、その内側から蹴り返して
くる感触が感じられた。
 そんな妻のお腹に横顔を付けながら、
『はやく生まれておいでー……』
 僕はこの子達も含めたこれからに、新たな夢(おもい)を馳せるのだった。


おしまい

27:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/14 19:25:38 XdM0E3q1
>>15
すいません投下してしまいました。
どうにもスレ文の内容を『非エロOK』と読み間違えていたようです。
すいませんでした。



28:名無しさん@ピンキー
09/10/14 19:29:35 XpRSMGr8
GJ!こういうの大好きだ
非エロ投下もここで大丈夫ですよ
非エロ云々言ってるのはいつものかわいそうな子だからキニシナイ

29:名無しさん@ピンキー
09/10/14 19:34:24 APVD6HdE
GJ! 愛に溢れた魔王様萌え。

30:903 ◆AN26.8FkH6
09/10/14 19:51:57 bJH29DCA
GJ!不幸なもの同士で幸せな家庭いいなこれ。好きだ

31:名無しさん@ピンキー
09/10/14 19:52:17 bJH29DCA
ぎゃああコテ残ってたすいませんすいません

32:名無しさん@ピンキー
09/10/14 22:31:39 1WdFUId2
GJです!素敵な作品でした!!

>>9>>11
自分と同じこと考えてる人がいると思わんかった…w

33:名無しさん@ピンキー
09/10/14 23:31:27 k3FAorNl
ほのぼのエンドもえ

ハーピーとかケンタウロスとか下半身ケモが好きなんだが、
エロパロだと体位どうするんだろうと思ってしまう。
特にケンタウロスのオス

34:名無しさん@ピンキー
09/10/15 07:30:28 lRwLGnEQ
>>33
挿入したら、女の子見えなくなっちゃうし手も届かないな。

35:名無しさん@ピンキー
09/10/15 10:01:02 l+h1rLi+
商業で良い人外恋愛ものない?ぎんぎつねは良かった

36:名無しさん@ピンキー
09/10/15 10:34:41 R3zmocTK
さりげなくまとめサイトに絵チャができてる件

37:名無しさん@ピンキー
09/10/15 21:32:53 NREjqcgm
アッー物はやっぱり801板でやるべき?

38:名無しさん@ピンキー
09/10/15 21:39:50 LzyrzNtI
>>37
>>1読んでください

>>9>>11>>32
よう同志
原作だとスーツの男は別のギャルソン(闇のレストラン)ぽい感じがしたがどうなんだろう
早く来週にならんかな

39:名無しさん@ピンキー
09/10/15 23:37:00 mzk6tz+F
>>37
801にも人外スレあるぞ

ところでどうやっても絵板に投稿できん
右上のhomeってのがまず見つからない
手で描くしかないというのか

40:名無しさん@ピンキー
09/10/16 00:44:40 a+PSPjt9
>>39
ログインしてマイページに行って、お絵描きするをクリックでおk。
もし無理ならログインした後、wikiからリンク出てるから(Newpostって書いてある)
そこから投稿できるぞ。

41:名無しさん@ピンキー
09/10/16 00:46:18 JB8LgZGe
もうすぐハロウィンだな
帰省ラッシュの波に乗って現世バカンス満喫しに出てきたはいいものの、
道に迷って来年のハロウィンまであの世に帰れなくなった人外×女の子とか見てみたいぜ

42:名無しさん@ピンキー
09/10/16 06:49:24 knS89Z7A
ジャック「お菓子くんなきゃ悪戯すんぞ」
女の子「う、うん。いいよ……」
南瓜×女の子で、ハロウィンプレイ

43:名無しさん@ピンキー
09/10/16 08:39:13 9C8Fx8MI
>>16
乙!
女勇者の切なさとか一人称が「僕」の魔王とかツボに入りまくりなんだぜ
ラノで人外もの上げてたと同じ人かな。
もしそうであれば、今後はこっちにも是非

44:名無しさん@ピンキー
09/10/16 12:42:54 29Q5+ckA
せっかく絵茶があっても、
「×月×日の×時~×時にダベろう」
みたいな計画がないとなかなか人が集まらないと思うんだ

つーわけで、突然だが明日の夜9時頃からいかがっすか?
こういう掲示板発祥の絵茶だし、特にホストは必要ないだろう
しいていうならまとめ管理人氏がホストかもしれんが、常時設置なら基本は自治だろ?

45:名無しさん@ピンキー
09/10/16 14:53:51 Q+s41YUI
むしろ今日でも俺は大喜び

46:名無しさん@ピンキー
09/10/16 15:53:26 CPcgdX5o
通りすがりのdrawrユーザーだけど、一応あそこは18禁絵を新着に出すのはあまり良くない場所なので
すんごいエロいの描きたくなったときはフレンド限定にしておくと何かと安心かもしれないです
その際、外部のお気に入りユーザーをなるべく登録しないで少なくしておくと
マイページからも余裕でフレンド限定絵もたどれることが出来て便利だと思います
(↑フレンドは一切表のユーザーページに表示されないので、
お気に多いとあっという間に流されて絵が行方不明になるためです)

とゆうわけでーいきなり横槍すんませんでした;それではたのしい人外ライフを!

47:名無しさん@ピンキー
09/10/16 18:19:25 aBu45Apz
明日いけるかわからんので、絵茶今日なら行きたい

48:名無しさん@ピンキー
09/10/16 18:44:51 29Q5+ckA
今思ったんだけど、こういう話は避難所でしたほうがいいのかもしれんね
明日絵茶やろうとか言い出した本人が言うのもなんだけどさ
ちなみに俺は今日でもぜんぜん平気だから勝手に同志を待ってるかもよ
つーわけで以後は避難所にゴー

49:名無しさん@ピンキー
09/10/16 22:55:24 i0r1L5t4
まっこと素敵な金曜ロードショウでした

50:名無しさん@ピンキー
09/10/17 07:40:14 mtuiSXir
AVPのだと百覧のが、女×男が苦手な俺でもはまったほど良い。
しかしあそこは徹底してるな。ロボっ娘犯す時、わざわざ性転換させて犯してたし。

51:名無しさん@ピンキー
09/10/17 21:44:58 K1Yi1zy8
人間♀ 獣 猫科 和姦 主従

初投下なんでご容赦ください。

52:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 21:47:25 K1Yi1zy8
学校からの帰り道。ふと目を向けた空き地の中に、何かが倒れている。
警戒心よりも好奇心が勝り、草叢へと分け入って行くと・・・。

服を着た大きな猫が倒れていた。
相当なお金持ちの猫なのかもしれない。服どころか、手袋やマント、ブーツまで身につけている。

「死んで・・・ないよね?」
よく見れば胸が上下している。よかった、生きてた。
この辺に獣医さんなんてあっただろうかと記憶を巡らしていると

「なにか・・・た・・・食べ物・・・を・・・。」

はぁ?

目の前でテーブルにつき、ねこまんまを優雅に箸で食する猫の話によると、猫の名前はクロフォード・ロック・ミュファウゼン。
ケット・シーの王国から、見聞を広めるために旅をしてきたらしい。
あと、ケット・シーっていうのは妖精なんだとか。妖精もお腹減るんだね。どう見ても通称タキシード柄のでっかい黒猫にしか見えないけど。
色々な国の言語も喋れるし、直立歩行もできる。というか日常的に2足歩行している。
背の高さは小さな子供の背丈くらい。猫にしては結構な大きさ。

53:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 21:49:10 K1Yi1zy8
ああ、異国の地で飢えに倒れるとは、我輩一生の不覚。貴方様は命の恩人です。」
「そんな大げさな。」
「今日、この時、この瞬間より我輩は、貴方様の騎士として、執事として、下僕として、この命に代えてお仕え致します。」
「い、いいよ別に。ほら、見聞を広める旅の途中なんでしょ?」
「いやいや、一所に留まり、この地の文化や知識を得ることもまた必要な事かと。
なにより、ご恩も返せずおめおめと祖国の地を踏むなど誇り高きケット・シーの名折れ。
後生でございます。我輩を御身のお側で仕えさせては頂けませんでしょうか。」


「・・・まあ、そこまで言うなら。」
もの凄く一生懸命に頼み込んで来るもんだから、つい折れてしまった。
「ありがたき幸せ!」とか、すごい喜ばれちゃってなんか照れる。

「あぁ、我輩、うっかりして貴方様の名をお聞きするのを忘れておりました。」
「千代。 黒野千代だよ。」
呼び捨てにしろといったら、そんなおそれおおいとかぐだぐだ言うので結局『千代殿』になった。
元々古めかしい名前がさらに古くなってしまった。

「成る程、千代殿のご両親は学者として世界を飛び回っているという訳ですか。」
「今時マンガの設定ですら滅多にないよね、娘一人で留守番なんて。家も私もずーっとほったらかしでさ。」
「いやいや、貴方様を信頼しているからこそ、家をお任せしておられるのでしょう。」
ものは言い様かもね。

「それに、これからは我輩が誠心誠意お仕えするのです。掃除、洗濯は元より、セキュリティー体制も万全ですからご安心を!」
そういって腰に差していた剣をスラリと抜き掲げる。
いや、ちゃんとセコムしてるから。

そんなこんなで、なんだか大げさな猫妖精との生活が始まったのでした。

54:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 21:50:32 K1Yi1zy8
それから、それなりの月日が経過した。
「じゃあクロ、いってきまーす。」
「無事のご帰還をお祈りしております!千代殿!」
いつも通りの大げさな見送りを受けて学校へ。
最近ではクロ(名前が長すぎるので略称。呼んでみようとしたら舌噛んだ)も、日本の生活に随分馴染んできたようで、
「日本の魚介は素晴らしい!」とか、「鰹節の製造法が祖国にもあれば・・・」とか言ってる。もはや面白外人。
その上、高貴とか誇り高いとか言ってる割には、味噌汁ぶっかけ鰹節ぱらりのねこまんまが大好物。
猫には塩分がきついのではないかと問えば「猫ではなくケット・シーだから大丈夫」とのこと。
本当に、おいしそうに食べるのだ。

「ただいまー。」
「無事のご帰還、お待ちしておりました。」
家に帰ると誰かが出迎えてくれる幸せ。
「すぐにご飯作るから待っててね。」
「申し訳ない。・・・せめて我輩が買い物くらいできればよいのでしょうが・・・。」
犬ならともかく、猫が買い物していたらさすがに怪しすぎる上、クロは料理が苦手らしい。
「掃除もお風呂も洗濯も、クロがやってくれたんでしょ?だったら料理くらい私がやらないとね。今日はブリ大根だよ!」
「千代殿・・・うう、千代殿に仕えることが出来て我輩は幸せです。」
ここ最近の食事は、この大げさな猫妖精のために魚料理が中心。
泣いて喜ばれたりして嬉しいけど、なんかすごく照れくさい。

55:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 21:52:07 K1Yi1zy8
煮物はしばらく置いた方が美味しいし、先にお風呂入っちゃおうかな。」
ブリ大根の火を消し、エプロンを外す。
クロも、猫っぽいのにお風呂は好きらしい。猫毛が浮くからって、いつも私の後に入るけど。

「・・・ねえ、クロも一緒に入る?」
「な、ななんなんなんということを申されるのです!?そんな我輩なんぞが千代殿とおふ、おおおふ、お風呂なんてっ。」
すごい慌てっぷり。そんなに遠慮しなくても。

「そんなに私とお風呂はいるの・・・嫌?」
「え、いや、その・・・。」
「猫毛ならシャワーで流せばいいし。・・・駄目?」
「ええと・・・その・・・我輩・・・は・・・。」

嫌な訳がある筈がないのです千代殿。
駄目な訳がないのです千代殿。
むしろ嬉しすぎるからこそ困っている訳で。
うぅっ、そんな上目遣いで見ないでいただきたい。
ああ我輩は一体どうすれば・・・。

「わ、我輩まだやるべきことが残っております故ー!」
「え!?ちょっと?クロー!?」

56:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 21:53:24 K1Yi1zy8
逃げられた。

最近のクロはなんだかおかしい。
なんだかそわそわしてるような、悩んでるような。
だから裸のつきあいってやつで聞き出せるかと思ったけど、断られた。
女の子として意識されてるから・・・だったら嬉しい。けど、きっと違うんだろうなあ・・・。
・・・結構、勇気出したのに。

まだ動悸がおさまらない。

最近の千代殿は、なんだかやけに積極的な気がする。
それは決して悪いことではなく、むしろ我輩を信用し、気にかけてくれているからこそなのだとは感じている。
だがそれは、我輩が雄として見られていない、証明なのではなかろうか。
いや、そればかりは仕様の無い事・・・しかし、我輩は・・・。
・・・ともかくも、先程の非礼は詫びなければなるまい。

57:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 21:54:41 K1Yi1zy8
逃げられた。

最近のクロはなんだかおかしい。
なんだかそわそわしてるような、悩んでるような。
だから裸のつきあいってやつで聞き出せるかと思ったけど、断られた。
女の子として意識されてるから・・・だったら嬉しい。けど、きっと違うんだろうなあ・・・。
・・・結構、勇気出したのに。

まだ動悸がおさまらない。

最近の千代殿は、なんだかやけに積極的な気がする。
それは決して悪いことではなく、むしろ我輩を信用し、気にかけてくれているからこそなのだとは感じている。
だがそれは、我輩が雄として見られていない、証明なのではなかろうか。
いや、そればかりは仕様の無い事・・・しかし、我輩は・・・。
・・・ともかくも、先程の非礼は詫びなければなるまい。

58:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 21:56:20 K1Yi1zy8
「・・・また、旅に戻りたいのかなあ・・・。」
湯煙に煙る湯船の中。千代は一人、呟いた。
二人での暮らしに馴染んだ今。また一人きりの暮らしに戻るのは寂しい。
誰もいない空間に向かってただいまを言う空しさを思い出して、涙が滲む。

曇りガラスのドアの向こうに小さな影。
「・・・千代殿。」
「・・・クロ?」
「・・・千代殿、あの・・・先程は・・・我輩・・・その・・・。」
「・・・クロ・・・。ねえクロ、恩返しなんてもう十分だからさ、旅に戻りなよ。」
「な、なにを申されるのです千代殿!?」
「クロだって旅に戻りたいでしょ?国にだって帰りたいだろうし。・・・私の世話なんてもうしなくても・・・。」
あぁ、涙声なんか出したら、泣いてるのがバレてしまう。
お風呂場でかかるエコーで、誤魔化せているだろうか。
「・・・千代殿!?我輩は何か不手際をやらかしたのですか!?先程の事でしたら謝ります故・・・!」
「違うの!・・・そうじゃなくてね。・・・最近ミルが、無理してるんじゃないかと思って。」
「・・・我輩・・・が?」
涙が止まらない。止めたいのに、止まらない。
「本当は旅に戻りたいのに、私なんかの恩返しの為に無理してるんじゃないか、って。」
「・・・千代殿・・・そんなことは・・・!」
・・・本当に別れが辛くなっちゃう前に・・・
いつか恩返しを終えて、出ていってしまうなら、いっそ・・・もう・・・
あれ?なん、か、頭が・・・ふらふら・・・す・・・

意識も体も湯に沈む。
響いた大きな水音も。お湯の中のごぅごぅと響く音も。どこか他人事のように思えた。

とぷん と、意識も身体も湯に沈む。沈んでゆく。
「千代殿!?千代殿ー!!」
クロの心配そうな声が遠くから聞こえる。
涙を見られなかったことに少しだけ、安堵した。

59:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 21:57:58 K1Yi1zy8
「千代殿、もう暫く横になられていた方が・・・。」
気がついたときには、バスタオルを巻かれて自分のベッドに寝かされていた。
クロが心配そうに見つめている。
「・・・ごめんね、私・・・。」
考え事のしすぎでのぼせるなんて。クロに心配させるなんて。
「千代殿が謝る必要なんて、無いのです。すべて我輩が至らないばかりに・・・。」
クロの体毛がペッタリしてる。服もずぶ濡れ。慌てて服を着たまま飛び込んだんだろう。倒れた私を引き上げるのは大変だったろうに。それなのに・・・。

「我輩が悪いのです。千代殿にいらぬ心配をさせてしまうなどと。・・・ここに留まることで千代殿に迷惑をかけてしまうのであれば、我輩はもう、出ていった方が・・・」
いつか、想いを押さえきれなくなる、その前に。

胸の奥から何かがこみ上げてきて、思わずクロを抱きしめる。
「わわっ!?千代殿、ななな、なにをっ!?」
「・・・やだよ・・・っ。出てくなんて・・・言わないで。」
「千代殿・・・。」
胸が苦しい。
湯に溶けたはずの涙が、再び溢れてはこぼれる。
クロはいつか出て行ってしまうのに。
どうせなら別れが辛くならないうちにって、思ってたのに。

「私・・・クロの・・・クロの事が・・・っ!」
でも、私は人間で、クロは・・・

「・・・千代殿、ご婦人にこれ以上恥をかかせたとあれば、誇り高きケット・シーの名折れ。そこから先は、我輩に言わせて頂きたい。」
「え・・・?」

60:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 21:58:46 K1Yi1zy8
我輩は臆していた。拒絶されることに。
我輩は臆していた。侮蔑の目に。
だがもはや、この想いに迷いはない。

抱きしめる私を一旦離し、覚悟を決めたように、緑玉の瞳で真っ直ぐに見つめてくるクロ。
「あー、おほん。・・・我輩、クロフォード・ロック・ミュファウゼンは、ケット・シーの身でありながら、
おそれ多くもご恩を返すべき主・・・人間である千代殿に懸想をいたした。神をも恐れぬこの大罪。・・・千代殿。お許し頂けるであろうか?」
心より、愛しく想っております。千代殿。

本当にもう、この猫妖精ったら。

「大げさなんだから、もう。・・・私もクロのこと・・・大好きだよ!」
改めてぎゅっと抱きしめる。
「あわわわっ!ち、千代殿、む、胸が、胸がっ!!?」
「へ?」
いつのまにかバスタオルがはだけ、裸の胸をクロに押しつけていた。

我輩とて雄。発育途上とはいえ柔らかなその膨らみをそんなに押しつけられては・・・っ。
ああ・・・ほんのり甘い香り・・・が・・・
いや、鎮まれ、鎮まれ我輩!

61:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:00:02 K1Yi1zy8
・・・なんか、カタいものがお腹に当たってる・・・。これって・・・。
普段は体内に収納されているクロの雄。・・・反応してくれているのだろうか。私に。
・・・だったら・・・。

「クロだったら・・・いいよ。クロになら、私・・・。」
「ち、千代殿・・・しかし・・・」
迷いはないとはいえ、惑いはあるようで、どうにも煮えきらない。

「・・・もー!!クロの馬鹿!意気地なし!人間を好きになるような変態猫妖精のくせに、女の子を押し倒す度胸もないの!?
それとも、さっきのは嘘で、ホントは私の事なんて好きじゃな・・・ッん、んん!?」
突然のキスで口を塞がれる。

ヒトの口と獣の口。繋がり合うには、求め合うには不都合なその形。
猫科特有のザラリとした舌が、少女の柔らかな口内を蹂躙し、舌に絡む。
少女も負けじと牙に舌を這わし、舌を絡める。
ヒゲがちくちくと頬を刺激するが、それさえも愛おしい。

62:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:01:45 K1Yi1zy8
「っぷは・・・ぁ・・・っは・・・。」
まさか、ファーストキスがこんなに激しくなるなんて、思ってもみなかった。変態なのはお互い様だし、焚き付けたのは自分なんだけど。

最初は、恩を受けた感謝と畏敬からの好意だった。しかし、いつの頃からだろうか。その形が変わっていったのは。
「千代殿を想い、幾度この身がヒトであったならと夢想したことか・・・。」
ヒトであったなら、千代殿に負担をかけることも、いらぬ思案をさせることも無かったのに。

「・・・もう、ホントにクロは馬鹿なんだから・・・。」
クロはクロだから、クロなのよ?と、少女は笑う。
その笑顔があまりにも愛しくて、再び軽い口づけを交わす。

そう。ヒトに恋をしたのではない。千代に、恋をしたのだ。
我輩のことを受け止めてくれる、千代殿に。

舌を少女の首筋へ這わせ、更に下へ。
ザラリとした舌が少女の膨らみを優しく愛撫する。

63:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:03:20 K1Yi1zy8
ゾクゾクと、こそばゆいような感覚が走る。
「ん、ふああっ!ク、クロ・・・っ!」
ヒトの肌は柔く、脆い。ざらざらした舌で皮膚を傷めてしまわぬよう加減しながら、もう片方を肉球の付いた前足で、優しくこねあげる。
「んうっ・・・!っん!」
堪えきれずに声が漏れ、身体がびくりと震える。
肌をくすぐる柔らかなミルの体毛の感触すら、絶妙な愛撫に変わってゆく。
「やっ、ああっ・・・っや・・・んっ!ひっ、ああっ!?」
乳房の周りを舐めていた舌が、時折その頂を掠める。
予測できない快感に翻弄され、少女の身体が大きく跳ねた。

膨らみから舌を離し、前足で少女の秘裂をなぞりあげ、指で慣らしてゆく。
「ひゃんっ、・・・あ・・・んんっ!」
粘ついた水音が、彼女の頬を更に赤く染めあげた。
自分でも触ったことはあるが、こんなに溢れたことなど無い。
「やあ・・・っ!恥ずかし・・・、やだっ、やああっ!いっああっ!!」
なぞる指が陰核を掠める度、快楽の声と水音は更に淫らなものへと変わってゆく。

64:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:04:38 K1Yi1zy8
突然、愛撫が止まった。
「やめて、欲しいのですか?」クロが意地悪く笑む。
胸を撫ぜただけであんなに潤していたのに。
誘うように花弁をひくつかせているのに。

「・・・クロの・・・意地悪。」
すっかり女の顔をして、囁くような掠れた声で誘い、求める。
「千代殿が可愛すぎるからこそ、意地悪をしたくなるのです。」
どこぞの官能小説から引っ張りだしてきたような、こっ恥ずかしい台詞を、恥ずかしげも無く猫は言う。

しかし内心、クロは焦っていた。
千代に好意を抱いてから、叶わぬ望みと思いながらも、気づかれぬよう調べた、人間の身体の構造や愛で方。愛の交わし方。
しかしどれも書物を通しての知識でしかない。無知も同然だ。
不安で、仕方がなかった。

65:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:06:40 K1Yi1zy8
「では、続けましょうか。」
後退し、千代の太股の間に顔を寄せる。
「やっ!?あ、あんまり見ないでっ!は、恥ずかしい・・・。」
桃色の花弁がしっとりと塗れそぼり、淫らに雄を誘う。
とても綺麗で、美しいですよ。千代殿。
そういってクロは千代の秘所を舐めあげる。
「んぁああっ!っあ!?そんな、とこっ!?舐めちゃ、んやっ、ぁああ!」
強すぎる刺激に身を捩らせる千代。
もっと羞恥に喘がせたい。そんな衝動に駆られてしまうほど淫らで、愛しい。
「・・・っはぁ、あああっ、うああんっ!な、何か変な、感じ・・・っ!」
初めての絶頂への予感。少女に怯えの色が浮かぶ。
「一度、達しておいたほうが、幾分楽なはずです。・・・大丈夫です、千代殿。」何も心配はいらないと、獣は諭す。
「んあっ、あ、あああああああっ!!・・・っあ!」
シーツを強く握りしめ、背を弓なりにそらせ、達した。
桃色の秘肉は切なげに、そこにあるべき雄を求めていた。
「ふぁ・・・っ、イ、イっちゃっ・・・たぁ・・・。」
初めての、余韻に浸る。
生理的に流れた涙は、頬を擦り寄せてきたクロの毛皮に吸い込まれていった。

66:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:07:58 K1Yi1zy8
・・・そろそろ、頃合いだろうか。
自信は無いが、一度達し、ここまで潤っているのだ。もう準備は出来ているということだろう。雄の本能がGOサインを出す。

それにもう、こちらとて限界だ。夢にまで見た瞬間。もはや止めることなど出来ない。出来る筈がない。
しかし、わずかに残る躊躇いが彼を押し止めていた。
吐息が熱い。息が荒ぐ。不安に曇る。
後一歩で、一線を越えられるというのに。
我輩は、こんなにも意気地がなかったというのか!?

「クロ・・・。もう、挿れても大丈夫だと思うから・・・ね?」
クロの不安を感じ取ってか、待たされる焦れったさからか、とうとう彼女の方から誘いをかける。

「千代殿・・・。」
ああ、我輩のなんと無様なことか。不安を与えぬよう、リードするつもりでいたというのに・・・。雄として何と情けない。
千代殿は、こんな我輩に応えてくれたというのに。

「もう、ここまで来てもまだ『殿』をつけるの?」
少女は、小悪魔の如き微笑を浮かべる。
魅入られた無力な獣に、堕ちてゆく以外の道があるはずもない。
ミルは、一瞬躊躇ったが、唾を飲み込み、意を決する。
「ち、ちちち、千代っ!」
「クロフォード・ロック・ミュファウゼン!・・・大好きだよ。」今度は言えた。噛まずに言えた。
「千代、我輩の名は『クロ』で良いのです。」
千代がいつも呼んでくれる名。それが我輩の名なのだ。それ以外の名は、今は不要だ。
「ちぇ、折角言えたのに。」なんだかひどくむず痒く、そして嬉しい。
互いを気遣うように。愛おしむように。再び二人は抱き合った。

67:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:10:19 K1Yi1zy8
「ミルのって、猫と違ってトゲトゲしてないんだね。」
眷族を卑下するわけではないが「猫とは違うのです。猫とは。」同じに見えても厳密に言えば違う生き物だ。
第一、そんな危ないモノを愛しい千代に挿れて傷付けでもしたら、心身共に再起不能になる自信がある。
千代を仰向けに寝かせたまま、挿入を始める。
「千代、力を抜いて頂きたい・・・ッ。」
力が入ってしまうと痛いらしいと聞き及んだ。真偽など知らない。ただ、傷付けたくないのだ。
「ん・・・、が、がんばってみる。」
ヒトと同じ程度の大きさの、しかし形状は獣のソレが、ゆっくりと、少女の狭い膣内へと沈んでゆく。
「ふ・・・ッあ!・・・っ!」
僅かな抵抗の後、更に奥へと。最奥まで進み、停止する。
このままで暫く慣らした方がいい・・・はずだ。
しかし、締め付けつつも柔らかな膣壁に包まれ、快楽が脳を焼いてゆく。・・・いつまで保つか。

「千代・・・っ、大丈夫ですか?」
「ん・・・、平、気・・・っ。・・・ぜ、全然平気だよ。」
明らかに苦しそうなのに、心配をかけまいと気丈に振る舞っている。
それが愛しくて、口づけを交わしたくなる、が、届かない。
その上、先程の行為のせいで障りがある事に気づき、もどかしさを感じていると、

ちゅ

「・・・えへへ。さっきの仕返し。」

千代が上体を起こして、口づけを降らせてきた。

嬉しいやら困惑するやらどう反応してよいやら
さぞかし自分は、赤面して弛みきった顔を晒していることだろう。

68:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:12:44 K1Yi1zy8
すいません。誤植しました。

×ミル
〇クロ


69:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:14:19 K1Yi1zy8
千代も大分落ち着いてきた。多少の余裕は出てきたようだ。
「もう、痛くはないですか?」
「・・・まだちょっと痛いけど、たぶん大丈夫。」
「では・・・動きます。」
ゆっくりと腰をスライドさせると、淫らな水音が部屋に響いた。
徐々に速度を上げる。傷付けぬように、壊さぬように気遣いながら。
「・・・んっ、ん、あぁっ、はっ・・・!クロっ!ク、ロぉ!」
彼女の声にも快楽の喘ぎが混じり始め、甘いその声が耳をくすぐる。

「は・・・っ、ハァッ、千代・・・っ!千代ぉ・・・っ!」
貪欲に互いを貪り、求めても求めてもまだ足りない。
次第に激しくなってゆく行為。抑えが効かなくなり、本能のままに求め合っていった。

「はぁ、んっ、ねえ、クロは気持ちい・・・の・・・?」
「それはもう・・・っ、勿論・・・っ。はっ・・・、はあ・・・っ。」
すぐにでも、吐精してしまいそうなくらいに。

荒々しく熱い吐息を吐く獣の、緑玉色の瞳は渇望に燃えている。
その瞳に射抜かれ、ぞくり、と、千代の背筋に何かが走った。
求められている。この世で一番愛しい存在に。クロに。
さらに快感は増し、繋がり合う膣内をとろかせた。

激しく。激しく。互いの種族などどうでもいい。
快楽に満ち、視界が白く染まる。白く。白く。
「あっ、あ、んううっ!ああ・・・っ。うぁああっ、いっ、あああっ!クロ、クロっ、はぁあっ、あああああんっ!」
次第に快感は高められ、絶頂へと近づきつつある。
「千代・・・我輩も、もう・・・っ!」
堪えられそうに・・・ない・・・っ。

70:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:15:31 K1Yi1zy8
この少女をこんなにも乱れさせ、こんな表情を見たことがあるのは己しかいない。
そう思っただけで、雄の支配欲が、独占欲が、満ち足りてゆく。もっと乱れさせたい。染めてしまいたい。

被虐心ってやつなのかもしれない。
クロに、乱暴にされたい。滅茶苦茶に、乱れたい。クロを、刻み付けて欲しい。もっともっと、乱れさせて。
頭の中が白く染まってゆく。
クロから与えられる感覚と、クロのこと以外、頭の中から消えてゆく。

このまま溶け合ってしまうかのような快楽。絶頂の予感に膣が切なげに収縮し、甘美な刺激を送る。
クロもそれを察し、奥へ押し込むように攻める。
やがて堪えきれなくなり、クロは千代の最奥へと精を注いだ。

「・・・っ!!千代っ、千代ぉっ、千代・・・っ。」
放たれた精の熱さに千代は絶頂し、子宮が戦慄いた。
「クロのが・・・っ、出て、熱い・・・っ!っああ・・・ん!ク・・・ロぉ・・・っ!!イっちゃ・・・っ!あふああっ!!あああーっ!」
求めていたものが、満たされてゆく。

お互いの名を呼び合いながら。お互いの体を抱きながら。二人は絶頂を迎えた。

71:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:16:33 K1Yi1zy8
緩やかで、暖かな余韻の中、いつしか眠りに落ちていたようだ。
すでに己の性器は抜け、体内に収まっていたが、互いの体は、もう離れはしないとばかりにかたく抱き合っていた。
が、体格の差もあり、結局は自分が抱き抱えられている形となっていた。

いつの間にか日は沈み、夜は更けていた。
窓の外には猫の目のような三日月が輝いている。

仄かな月明かりが差し込む窓辺。

千代はまだ目を覚ましていない。このままでは体が冷えてしまう。
ベッドの脇に追いやっていた掛け布団を取ろうと、しなやかに身を捩って腕の中から脱出する。

ふと、夜目の利く瞳で、千代の身体に目を向けた。
女性らしさを漂わせ始めた、成熟しきっていない身体。
太股に伝う白濁は、例え膣内にあろうと決して結実しない、己の欲望の証。
シーツを染める紅は、愛しい者が純潔を捧げてくれた証。
雄としての責務を果たそうと。必ずや千代を守り通そうと、改めて誓った。
千代のためならば、かの長靴の猫の如く、恐ろしいオーガすらも倒してみせる。

72:美味しいブリ大根の作り方
09/10/17 22:17:51 K1Yi1zy8
ぎゅ

クロの背筋にぞわりと悪寒が走る。振り向けば、千代が尻尾を掴んでいた。
「・・・ねえ、私に黙って、いなくなったりしないよね?」
「無論、そんなことは致しません。千代。」
もう、出来よう筈もない。絶対に。
フェンリルを封ずるグレイプニルの素材となりし、我ら眷族の足音にかけて。

・・・また大げさな事でも考えてるんだろうな、この猫妖精ったら。
もし旅にでる必要があるなら、私も一緒に付いていく。
クロの故郷にだっていつかは行ってみたい。
じっと待ってるなんて、絶対してあげない。足手まといなんかにも、なってあげない。

千代に布団を掛け、再びその暖かい懐へ潜り込む。

お互いの体温を共有する眠りの淵。これからのことを想い、再び眠りにつく。
不安がない訳ではない。けれど、きっと幸せに生きていける。
だって、二人一緒なのだから。

そして、ごく近い未来を想う。
翌朝の食卓の、なんともいえない気恥ずかしさを解消してくれるであろう、
よく味の染みた、おいしいブリ大根を、想う。



おわり。

73:僕に行き着けば 君へ振り返る
09/10/18 06:22:43 05yIzeFo
感想ありがとうございました。
非エロ投下にビビって恐る恐る覗きに来れば、こんな温かい声をかけて
もらえて、本当に感無量です。
これからもまた何か書かせていただきます。よろしくお願いします。

>>43
そうです。あそこの住人だったりします。
というか、まさかそこを知ってる方がいるだなんて意外でした(^^;)。
こんな私ですが、これからもよろしくお願いします。



74:名無しさん@ピンキー
09/10/18 08:04:44 W5Os/3RW
>>63
GJ
猫の舌や逸物は凶器だよね。

75:名無しさん@ピンキー
09/10/18 11:47:52 38vWUIKt
>>52-72
GJ、そしてクロかわいいよクロ
古風な人外と普通の女の子の恋愛はたまらん

>>74
舌はザラザラ、逸物はトゲトゲ
しかも交尾は乱交・強姦がデフォルトだしな……
犬の、「入れたらしばらく抜けません」もいいが
猫科の凶器っぷりはたまらんな

76:名無しさん@ピンキー
09/10/18 14:01:40 7O5MYiyJ
>>73
乙、また萌えディクショナリーが広がったぜ。
コンゴトモよろしく

77:名無しさん@ピンキー
09/10/18 16:09:13 n86PiB0A
ぬっこぬこにされました

78:名無しさん@ピンキー
09/10/18 17:50:35 chgF0iQr
感想ありがとう御座います!!
拙い初投下、お恥ずかしい限りです。
途中から名前を変更したばっかりに誤字が出たり、同じ所を連投したり…
これからはもっと精進します。

読んでくださって本当にありがとう御座いました!

79:名無しさん@ピンキー
09/10/19 22:20:59 2obQFXXI
そういえば今度発売されるエルミナージュⅡってゲームで
モンスターとプレイヤーキャラ結婚させて子作りできるらしいってのは既出だっけ?
Wizerdryみたいなゲームだから脳内補完は必須だろうが

80:名無しさん@ピンキー
09/10/19 23:28:20 qo9Y4FA2
既出じゃなかったと思う。
脳内補完できるだけで充分すぎる。
発売楽しみだなー。

81:名無しさん@ピンキー
09/10/21 23:45:35 8VQonskG
情報感謝!
俺屍の交神でも充分脳内補完できた俺に死角はない。


82:名無しさん@ピンキー
09/10/24 11:52:22 AKjkmb6f
手を合わせて見つめるだけで
愛しあえる
話もできる
口付けするより甘く
囁き聴くより強く
私の心を揺さぶるあなた

信じられない事ばかりあるの
もしかしたら
もしかしたら
そうなのかしら
それでもいいわ
近頃少し
地球の男に飽きたところよ

83:名無しさん@ピンキー
09/10/24 13:42:16 oC2jHH43
歌詞転載は著作権侵害だよ

84:名無しさん@ピンキー
09/10/24 18:58:18 1soGyBdr
転載イクナイ



母星ならテレパシーで気持ちを伝えられるのに、
地球人にはテレパシーが通じなくて
うまく気持ちを伝えられない音声や文章での愛の告白に
もどかしさを感じちゃう異星人とかのほうがいい。

85:名無しさん@ピンキー
09/10/24 22:28:13 H170FFNQ
ちょっと小ネタ的なの投下。 少女×不定形生物 非エロ 幼馴染 

「んだよ、お前また学校でそんなもん書いてんのか。」
「そんなもんとはなんだ。そんなもんとは!いくら近所に住む幼馴染とはいえ、言っていいことと悪いことがあるぞ。」
「人外と人間のエロ小説とかいうのだろ?現実逃避も大概にしろよな。」
「失敬な。人外と人間、これほど美しい組み合わせが他にあろうか。」

そして私は説いた。いかに人外が素晴らしいかを。
ロボットや無機物に芽生える感情を。
力強い獣人のモフモフした毛皮を。
虚ろなる鎧に宿る魂を。
温もりのない外骨格を。
滑らかで堅い鱗を。
不定型生物の包み込むような抱擁を。
少女に翻弄される悪魔を。
異種故に傷つけてしまう悲しみを。
国籍や人種、家柄などより遙かに高い障害を越えてゆかねばならぬ
異種なる恋人たちへの祝福を。

86:名無しさん@ピンキー
09/10/24 22:31:40 H170FFNQ
日が傾き、教室がオレンジ色の光に照らされるまで、説いていた。
いつしか教室には、私達二人だけ。

「・・・なんか、凄いんだな、人外って。」
「分かったら人外×人間でハァハァする作業に戻れ。」
「いや、それよりも俺、お前に言いたいことがあるんだ・・・」
「何?」

「俺・・・、ずっと前からお前のことが好きなんだ!」

「そうか。実はわたs・・・えっ!?ち、ちょっと待ってよ。なんでその話の流れでそうなるのよ!?」
「俺のこと、嫌いか?やっぱり人外じゃなかったら、興味なんて持てないか?」
「・・・そんなことない!・・・わ、私も、好きだよ。」
「ほ、本当か!?」
「ううう、嘘付いてどうすんのよ。」
「・・・でも俺、もう一つ、言わなきゃいけないことがあるんだ。」

突然、目の前の彼が崩れ落ちた。膝をついたとかそういう意味ではなく、 ズロズロっと、溶けた。
「えっ!?ええっ!?」

「俺、実は不定型生物・・・スライムなんだ。」
「う、うそっ!?だって幼稚園の頃から一緒にいたのに・・・!?」
「嘘付いてどうすんだよ。・・・俺がこんな生き物だったって知って、やっぱり嫌いになったか?」

「・・・なるわけないでしょ、バカ。」

私は、床にたぷたぷと這いずる半透明な彼へ、手を伸ばした。
するすると、私の手に彼が絡む。
ずるる と、立ち上がるように、彼は再び人間の形をとった。

「・・・帰ろっか。一緒に。」
「そうだな。」

手を繋いで、夕日を浴びる。

「でも、なんでスライムの姿で告白しなかったの?私が人外好きだって知ってたんでしょ?」
「・・・人外だから好き、なんてのは嫌だったんだ。」
「ばっかだねー。ほんっとに。」
「うるせえ。」

繋いだ手はまだぎこちなく、  ずべー

「ちょっと、造形崩さないでよ、繋ぎづらいじゃない。」
「す、すまん、まだちょっと緊張してて・・・」
「・・・まあ、いいけどさ。密着度が上がって。」

やや型崩れなカップルは、夕日が沈んでも尚、顔を赤く火照らせたまま、
ゆっくりと歩んでゆく。


「そういえば、俺の正体気に気付いてなかったのはお前だけだぞ?
先生も、クラスの奴等も、お前の親御さんも知ってんのにな。
つーか気付けよ。たまに型崩れしてただろ。」
「・・・ええっ!?」

おしまい。

87:名無しさん@ピンキー
09/10/25 01:31:51 4p/RmXU8
人外だから好きなんじゃない!好きな相手が人外だったんだ!ですね、分かります

これもまた人外×人の形か

88:名無しさん@ピンキー
09/10/27 21:57:15 4+5A110H
絵チャ出来たんだな!
俺金曜土曜夜行くかもwwROMだが誰かつきあってくれーwwww

89:名無しさん@ピンキー
09/11/02 23:46:12 WzPZ80Le
ほしゅ!

90:名無しさん@ピンキー
09/11/02 23:47:30 WzPZ80Le
スマンageてしまったorz

91:名無しさん@ピンキー
09/11/05 00:50:27 jIrdgRgF
今年はハロウィンネタは無しか。

92:名無しさん@ピンキー
09/11/05 14:26:03 sinktLT7
欲しけりゃ書けばいいじゃん

93:名無しさん@ピンキー
09/11/06 21:19:14 YV43d2+E
自分もウルトラマンと結婚したいお…

94:名無しさん@ピンキー
09/11/06 23:30:31 wQ9v8BQ0
怪我をしたモンスター娘を拾っていい仲になりたい

95:名無しさん@ピンキー
09/11/09 00:19:08 0TJSQK87
燃料投下。
フリー乙女ゲームに電子的な彼氏というのがあるらしい。
ドラム缶とか…ようやく時代が来たか。

96:名無しさん@ピンキー
09/11/09 01:14:34 lMSEOZYv
腐女子って擬人化じゃなくて原型で萌えてる思考が多いみたいだし、
ある意味腐女子の萌えが自分の萌えに一番近い…

97:名無しさん@ピンキー
09/11/09 07:17:31 Opl7Wut4
>>96
見た目はそのままで擬人化してるってこと?

98:名無しさん@ピンキー
09/11/09 08:51:19 Fkr8Vm6O
>>97
日本語でおk
見た目そのままなら擬人化っていわなくね?

99:名無しさん@ピンキー
09/11/09 09:07:20 uhnseYsA
ぐぐってみろ
原型(動物とか)そのままでしゃべるのも擬人化に入るよ

100:名無しさん@ピンキー
09/11/09 11:00:10 G3wUBKFh
そのへんは一部では
萌え擬人化:ケモノなどの人外を人間の外見にする
擬人化:(喋らないやつが喋るなど変更はあるが)外見の変化はほとんど無い
原型:喋らないままだったり公式設定のまま
って区別してる人もいるらしい。この場合擬人化と原型が同じくくりのこともある

自分はこの分け方はわかりやすくていいと思う

101:名無しさん@ピンキー
09/11/09 23:25:30 6n3GaGAc
〇〇人(魔物)×駆け出し女勇者で
書いていい?

102:名無しさん@ピンキー
09/11/10 01:34:47 yjfq7+7B
>>101
どんと来い

103:名無しさん@ピンキー
09/11/10 17:41:54 kBk+DaWK
>>101
凌辱?期待

104:名無しさん@ピンキー
09/11/10 23:31:54 GpAKJAmf
>>103
いや、あちこちユルいものになりそう。
「フゥハハハー犯すぞ!」
「キャーやめて!」
みたいのは書けそうに無い。
冬毛に生え変わったモンスターモフりたい

105:名無しさん@ピンキー
09/11/11 01:42:54 28tN6ESx
ネコカフェならぬネコ獣人カフェ(基本はメイド喫茶みたいなもの)
あったら通いつめるわ

106:名無しさん@ピンキー
09/11/11 08:06:42 1M02RUwl
新聞のCMのネコカフェが、ケモナー用の風俗にしか見えなかった。
なぎらが出演してるからだろうか。

この前、アニメから「ヒトとネコの恋愛が成立しない訳ない(意訳)」という有り難いお言葉を頂戴した。

107:名無しさん@ピンキー
09/11/11 23:14:30 ++VQUlVU
「やだあ、トゲトゲじゃないから気持ちよくなぁい……んっ、大きさは奥まで届くんだけどなー」
「ミーちゃんまだ初めてでしょ?こいつ譲るから始めの方は人間で慣らしてみればー?
幸いこいつのモノ、あたしらのオスと同じくらいだし辛くないと思うよ」
「きゃははっ!肉球でおっぱいふみふみされて気持ちいいの?かーわいー」
「舌で舐めてあげるねっ。引っかかれるのはきらい?」
「そこっ!いいのぉ、お尻もっと叩いてえ…!!にゃあ、やだっ、尻尾はだめっ握っちゃや……!ひにゃあああああんっ!!」
「にゃあ…またたびは反則だよぅ……くやしい…でもゴロゴロ言っちゃう…」


男も女も構わず食っちまうんですねわかります
昔話に雪山で迷い込んだ温泉旅館が化け猫の住み処で、昔飼ってた猫が助けてくれる~ってのあったな

108:名無しさん@ピンキー
09/11/11 23:15:42 7ZpmepW5
ハンターハンター再開するって聞いて久々に続き読んだら
人外の王様(虫と人間がまじってる)×天才棋士の盲目少女の組み合わせがあって萌えた

殺そうとして乗り込んだのに、魔物に襲われてるのを見てつい少女を守ってしまったり
恋心を自覚しない人外が「俺はこいつをどうしたいんだ…」と悩んでるシーンがあって萌える。

109:名無しさん@ピンキー
09/11/12 00:05:05 RvNo+zXe
>>108
よう自分
王×棋士萌えるよ王×棋士

110:名無しさん@ピンキー
09/11/12 09:11:05 fiVXZtET
>>107
トゲトゲは、普通に雌が痛がって逃げようとするらしい。
勿論、雄が逃がさないけど。
ネコカフェ、個室とかあるらしいからな。絶対ネコちゃん達は犯られてる。

111:名無しさん@ピンキー
09/11/12 13:16:43 pDeBEQBY
つまりマゾな雌は人間じゃ物足りないってことだな

112:名無しさん@ピンキー
09/11/13 22:25:14 44xztphj
今更だけど、本当に今更だけど、ハロウィンネタ投下してみるよ
ジャック・オ・ランタン×少女 植物 人間♀ 和姦
NG トリック・オア・パンプキン

113:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:28:49 44xztphj
「待ってー!置いてかないでよー!!」
衣装の裾が木の枝に引っかかり、少女は身動きがとれません
しかし無情にも、夜の冒険に心躍っている友人たちは、彼女の声に気付かずに、どんどん先へ行ってしまいます
先頭を歩いてゆくガキ大将が掲げるランタンの明かりが、木々の間をちらつきながら遠ざかって行き、
やがて辺りを照らすのは薄い月明かりだけになりました
「・・・だからイヤだって言ったのよぅ・・・。」

今日はハロウィン。しかし、今年は何となくいつもよりもお菓子の量が少なく、みんな不平をこぼしていました
なあ、隣町まで行ってみようぜ!
誰かがそう言うと、皆も賛同し、どうせなら肝試しがてらに森の中を通っていこうぜ、とも言い出しました
確かに、森の中を通っていくのは隣町への一番の近道です
でも、この森はそんなに広くはないものの、脇道や獣道が複雑に交差していて、
歩き慣れていないと迷ってしまうような森なのでした
「い、いやよ私。こんな夜中に森に入るなんて、怖いじゃない。危ないわよ。」
「なによ弱虫。」「裏切るのかよ。」「じゃあもう一人で帰ったら?」
そう言われると、全体の和を乱せないのが子供というもので
「・・・わかったわよ。私も行く。」
少女はしぶしぶ、承諾してしまうのでした
「よし行こうぜ!」「オレ先頭な!」「冒険みたいでわくわくするわね!」
しかし、のぼせあがった集団というのは周りが見えなくなりがちなもので、
友人を一人、置いてきぼりにしたことに気付くことはありませんでした
「・・・はあ。こんなことなら、もっと引っかからないような衣装にするべきだったわ。・・・黒猫とか。」
枝に引っかかって破れた、魔女の衣装の裾をにらみながら友人を追いかけます
しかし、さっきまで出ていた月も隠れ、森の中はどこまでも真っ暗闇
街の灯りも見えず、黒々とした恐ろしげな木々が、まるで覆い被さってくるように思えるのでした

友人を追いかけているつもりでいた少女は、いつの間にか脇道に入ってしまったようです
通ってきた道も、どこをどう通ってきたかわからなくなってしまいました
「どうしよう。道が分からなくなっちゃったわ・・・。」
泣いてもどうにもならないとわかっていても、どうしても次から次へと涙があふれてくるのでした
心細くなり、その場にうずくまりたくなってしまいます

ふと、林の向こうに明かりが揺れているのを少女は見つけました
「もしかして、みんなが戻ってきてくれたのかしら!?」
ふわん、ふわんと揺れる光に近づいて行くと、なんだかおかしなことに気が付きます


114:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:29:29 44xztphj
「あら?これはカボチャのランタンじゃない。誰かの忘れ物かしら。」
切り株の上に置かれているのは、丁度少女が抱き抱えられるくらいの大きさの、
今日はどこの家でも飾っている橙色のカボチャで出来たジャック・オ・ランタンでした
ちょっぴり曲がった口は、笑みを浮かべています
「さっきはふわふわ浮いているようにみえたのに。不思議ねえ。」
少女がいぶかしんでいると、急に、ランタンの炎が強くなり、ふわっ、と浮き上がりました

「トリック・オア・トリート!」

いきなりジャック・オ・ランタンが喋り出し、びっくりした少女は尻餅をついてしまいました
「きゃあ!?カボチャが喋った?」
「そんなに驚かなくても、ジャック・オ・ランタンぐらい知ってるだろ?」
「そ、そりゃ知ってるわよ。カボチャの蝋燭立てくらい、どこの家でも飾ってるもの。」
「ま、ただの蝋燭立てってだけでもないんだがな・・・。
ところでお前、ハロウィンの夜だってぇのに、お菓子を貰いに行かないのかよ?こんな暗い森ん中でうろちょろと。」
「私、友達と隣町に行く途中で道に迷っちゃったのよ。あなた、帰り道を知らない?」

「トリック・オア・トリート!」
再びカボチャはそう言いました
「お菓子をくれるなら、町まで案内してやるぜ。小さな魔女さんよ。」
「ほんとに!?」
「ああ、勿論。そうだな、そのブラウニーがいいな。一番うまそうだ。」
「うっ、町一番のお菓子づくりの名人、マリーお姉さんのブラウニー、楽しみにしてたのに。
・・・まあいいわ、はいどうぞ・・・って、どうやって食べるの?」
「口の中に入れて、中の炎にくべてくれりゃいい。」
ブラウニーを炎にくべると、ぽわっと炎が明るくなり、カボチャ色の炎が辺りを照らします
「おお、うまいな、このブラウニー!」
「わあ、明るーい。でもこの炎、熱くないのね、不思議だわ。」
「さて行くぞ。ちゃんと付いて来いよ?」

115:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:31:06 44xztphj
ジャック・オ・ランタンは、ふわん、ふわんと、森の小道を飛んで、少女の足下を照らして行きます
「そこ、根っこが出てるから気をつけろよ。」
「うん、ありが・・・きゃああっ!?」
注意を受けたにも関わらず、少女は根っこに躓いてしまいました
「・・・あら?」
しかし、少女は怪我をするどころか、地面に倒れてもいません
「ったく、世話が焼けるな。」
暗闇の中からかぼちゃの蔓が伸び、少女の体を支えているのでした
少女の体勢を立て直した後、蔓は再びするすると闇に戻っていきます
「あれ、あなたが出したの?」
「まあ、ジャック・オ・ランタンだしな。・・・たぶん。」
「・・・すごーい!ありがとう!・・・えーっと、そういえば、なんて呼べばいいのかな?あなたのこと。」
「ジャック・オ・ランタンに名前なんてあるかよ。俺らはただのさまよえる死者の魂だぞ?
生きてる頃はどんな奴だったのかさえも覚えてねえし。」
「そっか・・・じゃあ、『ジャック』って呼んでいい?」
「・・・!」
少女には、カボチャがなんとなく驚いた顔をしたように見えました。
「・・・どうかした?もしかして、イヤだった?」
「何か今・・・いや、何でもねえ。・・・まあ、好きに呼べばいいけどよ。・・・それにしたって安直すぎねえか?」
「いいじゃない!呼びやすいし!格好いいし!・・・他に思いつかないんだもの。」
「はいはい。・・・さ、行くぞ。もう転ぶなよ?」

116:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:32:45 44xztphj
やがて、木々の間から町の明かりが見えてきました
「もうここまで来たら大丈夫だろ?」
「うん、ありがとうね、ジャック。・・・ねえ、また会えるかな?」
「はあ!?おいおい、俺はお化けだぞ?そんなのに会いたがるなんて、とんでもない変わり者だな、お前。」
「い、いいじゃない別に!」
「・・・そうだな、また来年のハロウィンになって、まだ俺のことを覚えてたらまた来いよ。」
「来年まで会えないの?」
「ハロウィンなら他の幽霊とかも帰ってきてるし、そういう祭りだから気兼ねも無えよ。
・・・人間とお化けが一緒にいるってのはあんまりいいことじゃねえだろうしな。」
「そっか・・・。じゃあ、また来年のハロウィンの夜、この森に来るね!」
「まあ、覚えてたらな。」
「忘れないわよ。」
「そうかよ。」
少女は、にっこり笑うと、町へと駆けてゆきました。
森から抜けたところで、振り返って大きく手を振ります。
「・・・またね!ジャック!」
手を振り返す代わりなのか、ゆら、ゆら、と、炎が揺らめき、やがて森の中に消えて行きました。

暫く経って森の中から、隣町に行っていた友人たちが帰ってきました
隣町でもらってきた沢山のお菓子がバスケットに詰め込まれています
「あ、いたいた!」
「もう帰っちゃったのかと思ってたんだ。ごめん。」
「ごめんね、置いてっちゃって・・・。」
「悪かったな。オレのお菓子、半分やるからさ。」
「ううん、もういいのよ。怒ってないし。」
「・・・何かいいことでもあったの?」
「えへへ。・・・ちょっとね。」

117:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:33:41 44xztphj
そして、一年が過ぎ、再びハロウィンの夜がやってきました
少女はバスケットに沢山のお菓子を詰め込んで、
真っ黒な猫の耳としっぽの衣装をゆらしながら、真っ暗な森へと走って行きます
今年は割と沢山のお菓子がもらえたので、友人たちは早々に家に帰ってしまいました
「ジャックー!!」
「おう。なんだ、本当に覚えてたのか。」
「なによ。覚えてない方がよかったっていうの?」
「好き好んでお化けに会いに来るような、変な性格は直ってた方がよかったかもな?黒い子猫ちゃん。」
けらけらと、くるくるまわりながらジャックが笑う
「サリーよ。私の名前。去年言いそびれちゃったわ。」
「へえ、案外かわいい名前じゃねえかよ?黒い子猫ちゃん。」
「んもー!ちゃんと名前呼んでよ!」
「へっ、やーなこった。」
くるくる回りながら、ジャックは再び笑います
そして、お化けに名を教えるだけでなく、あまつさえ名を呼ばれたがるなんて、
そんな危なっかしくて縁起の悪いことを望むこの少女は、ほんとうに馬鹿な奴だと思いました
それでも、それがなんとなく嬉しくて、くるくる回っているのでした

「トリック・オア・トリート!」
「はい、今年も町一番のお菓子づくりの名人、マリーお姉さんのお菓子をあげるわ。今年はトリュフだって。」
「ああ、去年のブラウニーはうまかった。」
「まさかマリーお姉さんも、お化けに誉められてるなんて思ってもないでしょうね。」
「ちげえねえな。」
切り株に腰掛けて、笑いあったり、町での出来事を話したり
なんのことはない、他愛のない会話が楽しくて、気が付いたらすっかり夜は更けていました
「おい、そろそろ帰らないと親御さん心配するだろ。・・・また、来年な。」
「・・・うん。また来年、ね。」

それからまた一年、また一年と歳月は過ぎ、少女は毎年、ジャックとハロウィンの夜を過ごすのでした

やがて少女は、ジャックと別れた後にはもう、
来年のハロウィンが待ち遠しくて待ち遠しくて、どうしようもなくなっている自分に気がつきます
しかし、少女が子供としてハロウィンを楽しむ時期は、もう終わりを告げようとしているのでした

「・・・そろそろ、潮時なのかもな・・・。」
夕暮れの、少女がまだ訪れていない森の中で、ジャックは苦しげに、ぽつりと呟きました

118:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:36:25 44xztphj
「ジャック!ジャックー!?・・・どうしちゃったのかしら・・・。」
真っ暗な森の中で少女は呼び続けましたが、カボチャ色の炎は現れてはくれませんでした

いつもは、ジャックが居てくれると思えばこそ、この真っ暗な森も怖くなかったのに、
ジャックがいないとなると、急に心細くなってしまいます

やがて、遠くの方に炎が揺らいでいるのを見つけた少女は、ぱっと駆け出しました
どことなくいつもよりも炎の色が違うような気がしましたが、そんなことを考えている余裕はありません
「もう!ジャック、居るんだったら返事くらいしなさいよ!」
しかし、追いかける少女に気づいていないのか、はたまた気づいていながら逃げているのか。
一向にその炎に追いつけないのです

「ジャック、待ってよ!一体どうしちゃったっていうの・・・っ!?きゃぁああああ!!??」
気が付いた時にはもう遅く、少女は足下にいきなり現れた崖に滑り落ちていきました

しかし幸いにも、それほど大きな崖でもなく、底には乾いた落ち葉が堆積する深い窪地のような地形だったため
怪我はしていないようですが、上まで戻るのはちょっと難しそうです
外からはちょうど死角になるので、誰かに見つけてもらえそうにもありません

けたけたけたけたけたけたけたけた
崖の上を飛んでいるジャック・オ・ランタンが、奇妙な笑い声をあげています
「・・・ジャックじゃ、なかったの・・・!?」

げらげらげらげらげらげらげらげら
気味の悪い笑い声をあげ、ランタンの炎の色が、橙色から青白い、気味の悪い色に変わります
「・・・なんなのよ、あんた。ジャックの知り合い?だったら、ジャックを知らない?さっきから探してるんだけど・・・」
げたげたげたげたげたげたげたげた
しかし、青い炎のジャック・オ・ランタンは、ただ周りを飛び回り、
少女をあざ笑うだけあざ笑うと、崖の上へと飛んでいきました

119:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:38:13 44xztphj
ぼこ ん

いきなり、なにかが割れるような鈍い音が響いた後、ぼろぼろと砕け散った橙色のカボチャのかけらが降ってきて
暫くすると、見慣れた、あたたかそうなカボチャ色の炎を灯すジャック・オ・ランタンが少女の前に降りてきました
「・・・ジャック!!」
「なーにやってんだよ。ばーか。」
「馬鹿とはなによ!・・・ずっとあなたを探してたのよ?ジャック。」
いつもよりうっすら仄暗い炎を灯したジャック・オ・ランタンは不機嫌そうにふわふわゆれていました
「・・・ジャック・オ・ランタンには2種類いるって、知らねえのかよ。
あいつは人を迷わせて、沼地とかに沈めて殺そうとする奴だ。
この辺にはこんなちんけな崖しかなくて、命拾いしたな。」
「・・・ジャックがもっと早く来てくれてたら騙されなかったわよ。」
「・・・ふん。」
「・・・ジャックは、いいジャック・オ・ランタンよね?」
「さあ、どうだかな?・・・もしかしたら仲良くするふりをして油断させた後、突き落とすのかも知れねえぞ。」
「そんなこと・・・!」
ジャックは、少女の目の高さで停止し、こう言いました
「ほら、お化けなんぞと居ても、ろくなことなんかねえだろう?・・・もうここには来るな。」
それはまるで、ジャックが自分自身に言い聞かせているようにも聞こえました
「もう・・・潮時だ。お前の友達も、お菓子を貰い歩くのをやめて、
みんなでパーティーにでも行くようになった年頃だろ?・・・お前もそうしろ。」
「いやよ。」
「何だと?」
「いやよ、って言ったの。・・・ジャック、私、ジャックのことが好き。大好きよ、誰よりも。」
ランタンの炎が、一際大きく明るく、燃え上がりました
「・・・はっ!お化けのことが好きだなんて、お前、本当に馬ッ鹿じゃねえか!?」
「馬鹿でもなんでも、何を言われようと私はジャックが好きなの!・・・ねえ、ジャックは私のこと・・・嫌い?」

暫し悩んだ後、ジャックは答えました
「俺だって、お前のことは好きだ。」
「だったら何で・・・!」
「・・・だからこそだ。」

120:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:39:42 44xztphj
ジャック・オ・ランタンは死者の魂。邪悪な魂は旅人を惑わせ、底なし沼へと誘う

「俺自身、こうなる前にどんな奴だったのかさえ覚えてねえんだ。
覚えてないだけで、もしかしたら悪人だったかも知れねえ。
毎年毎年、お前に会う度に、お前に惹かれていく度に、不安は大きくなってった・・・
いつか何かの拍子に、生前の未練や憎悪にかられて、
さっきの奴みたいにお前を酷い目に遭わせるかも知れねえってな・・・。
死者の国に、お前を引きずり込むかも知れねえんだぞ?」
「・・・それでも、私はジャックと一緒にいたいの!」
「まだ分かんねえのか!?・・・俺は、お前を傷つけたくなんか、ねえんだよ!」
「・・・だから、解らないのよ・・・この気持ちを、どうしていいのか!!
・・・毎年必ず会えるって分かってたから、一年に一回だけしか会えなくても我慢できたわ・・・。
でも、ジャックとこのまま、もう二度と会えないくらいなら、死んだ方がマシなんだもの!」
少女の瞳から、ぼろぼろと涙が溢れ出します

「・・・っ!!馬鹿が!」

暗闇からしゅるしゅるとカボチャの蔓が伸び、少女の体に絡みついて動きを封じてしまいました
「トリック、オア、トリート!・・・さあ、もう家に帰ると言え。
・・・帰らないってんなら・・・もう来たくなくなるようにしてやるぞ。」
本気だ、とでもいうように、蔓は少女の首にも巻き付きました

「私、帰らないわ!そんなこと言うジャックにお菓子なんか・・・痛っ!?」
蔓の呪縛から逃れようと身をよじるうちに、少女は木の枝で指を傷つけてしまいました
「・・・っ?!おい、大丈夫か!?」
その一瞬、蔓がゆるんだ隙をついて束縛を抜け出した少女は、ジャックに飛びつき、強く抱きしめました
「ジャック・・・もう会えないなんて・・・そんなの、イヤ・・・。」
カボチャの表皮に少女の頬の温かさと、涙の冷たさが染み込みます
抱きしめられるやわらかな感触と、少女の指先から流れた血

カボチャ色の炎が、風に吹かれる蝋燭の火のように激しくゆらめきました

121:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:41:41 44xztphj
「・・・ジャック?どうしたの?」
少女は驚いて、思わずジャックの顔をのぞき込み、訊ねます
「・・・っくくくく。」
はーっはっはっはっは!!!
突然、ジャックが高らかに笑いだしました
「まったく。なーにが死霊だ。なにが邪悪だ、悪人だ。っくはははは。」
「ど、どうしたの?ジャック。」
「・・・色々とな、思い出したんだよ。・・・おい、指に傷跡は残ってねえか?」
「え?さっきの傷なら、もう血は止まってるけど・・・」
「そっちじゃねえよ。ほら、親指の付け根辺りだ。・・・その傷が出来たときの記憶はあるか?」
確かにそこには、うっすらと皮膚の色が違う古い傷跡がありました
「・・・ある。けど、なんで知ってるの?いつの傷だったかなんて、私、覚えて無いわよ?」
「そりゃあよ、俺は、今も昔も『ジャック』だったからさ。
・・・俺はな、10年前にお前が作った、ジャック・オ・ランタンだったんだよ。」
「え?ええ!?」

「お前、俺を作ってるときに手を切っちまったんだよ。ほら、この口の曲がったとこだ。」
「・・・あ・・・!」

手をざっくりと切ってしまって、大泣きした記憶
包帯を巻いて、泣きながら、頑張ってジャック・オ・ランタンを完成させた記憶
『このこのなまえは「ジャック」よ!』

手の傷と、ジャックのちょっと歪んだ口を見比べると、色々な記憶が少女の脳裏に、鮮明に蘇ってきました
「・・・なんで気が付かなかったのかしら。」
「ああ、まったく。俺は人間ですらなかったんじゃねえか、馬ッ鹿馬鹿しい。・・・俺は今も昔も、ただのカボチャだったんだ。」
自嘲じみた独り言を言いながら、ジャックはゆらゆら揺れています

122:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:44:58 44xztphj
「・・・ねえ、ジャックは、なにか未練があってこの世に留まってたんじゃない?
ジャックの未練って、何なの?思い出したんでしょ?」
「チッ、まーたお前は変なこと聞きやがる。」
「お願い。教えてよ。」
「・・・俺の未練は・・・あの後、お前が無事にハロウィンを楽しんだかどうか、だ。
結構ざっくり切ってて、包帯まで巻いてただろ?・・・出かける寸前までずっとベソかいてたし、
カボチャなりに、なんとなく責任感じちまってよ。・・・で、どうだ?ハロウィンは楽しかったか?」
「・・・ええ、痛さも忘れるほど、とっても楽しかったわよ?
・・・家に帰って、ジャックがパイに変わってるのを見るまでは、だけどね。」
「お前が出かけてすぐに、俺は、せっかちなお前の親御さんにパンプキンパイにされっちまったからな。」
「・・・思い出したわ、大泣きしちゃって、結局パンプキンパイを食べずに泣きつかれて眠っちゃった事。」
「へえ、そりゃ残念だな。きっと美味しくできてたとおもうぜ?」
「もう、ジャックったら!」
いつもように、二人で笑い合います

しかし、ジャックはこう言うのでした
「・・・なあ、これでお前も愛想が尽きたろ?俺は、パンプキンパイになった、ただのカボチャだったんだよ。
・・・お前がハロウィンを楽しんだってんなら、この世にもう未練はねえんだ。だから、もう俺は・・・」
「・・・本当に、もう未練はないの?」

少女がそう問いかけると、ジャックは黙り込んでしまいました
「ジャックは、私のことが好きだって言ってくれたじゃない。人間の、私のことを。
・・・私もジャックが好きよ。ジャックがただのカボチャでも、それは変わらないわ。」
少女はもう一度、愛しいジャック・オ・ランタンを抱きしめます
「・・・私は、ジャックと、ずっと一緒に居たいの・・・。」
「・・・ああ、まったく。大した変わり者だよ、お前は!よりにもよってカボチャが好きだなんてな!」
「ええ、違いないわね。人間が好きな、大した変わり者のカボチャさん?」
再び二人は、心の底から笑いました

123:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:47:38 44xztphj
「さて、悪戯か、お菓子か。・・・確か悪戯をお望みだったよな?」
ジャックが意地の悪い笑みを浮かべ、再び少女の体にカボチャの蔓が、
今度はゆるりと、抱き寄せるように絡まってゆきました
「・・・俺を拒絶するなら、今のうちだぞ?」
「・・・え、い、『悪戯』って、そういう・・・えーと、その・・・ここで・・・?あ、でも別に、イヤって訳じゃ・・・。」
もじもじと、言葉を濁らせ、顔を赤らめる少女

「・・・ねえ?・・・『ただの』悪戯、なの?」

真っ赤な顔でうつむいて、上目遣いでそう訊ねる少女
ジャックは、さも愉快そうに炎を揺らめかせます

「・・・解った。・・・『本気で』悪戯してやるよ。」

カボチャの葉が、白い太股をふわっと撫でました
「ひゃんっ・・・!ジャ、ジャックのえっち!」
「・・・嫌か?」
まるで首を傾げるように、ジャックは傾きます
「イ・・・イヤじゃ・・・ない、けど・・・。」
初めて聞いた自分の嬌声に、少女は戸惑いを隠せません
「・・・じゃ、続けるぞ。」
「・・・うん・・・。」

蔓の先が、少女の素肌を晒さんがために、服のボタンを器用にぷちぷち外しはじめました
「ねえ・・・服くらい自分で脱ぐわよ?」
「やーなこった。脱がさせろ!」
「・・・ジャックのエロカボチャ!」
「何とでも言え!」
ジャックはゆっくりと、じらすように、少女の服を脱がしてゆきます
衣擦れの音が静寂のなかでやたらと大きく聞こえ、少女はさらに顔を火照らせました
カーディガン、ブラウス、スカート そして

124:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:49:17 44xztphj
「ふーん、上下揃った下着、な?」

上下揃いの、細かなレースがあしらわれた下着
その、ちょっと背伸びをしてみたい年頃の女の子が好みそうなデザインは、少女によく似合っていました
「べっ、別に、ジャックのために、こういうのを期待して着てきた訳じゃ無いんだからね!?
お、おしゃれよ!?おしゃれの一環よ!?見えないおしゃれってやつなのよ!?勝負下着なんかじゃ無いんだからねっ!?」
「あー、うん。・・・俺は別に、聞いてねえぞ?」
「あぅ・・・!?」
思いっ切り墓穴を掘った少女は、これ以上無いくらい顔を真っ赤にしてあわあわと慌てますが、ジャックは嬉しそうに揺れています
「それにしたって・・・」
鮮やかな緑。決して似合わない訳ではないが、この年頃の少女なら、もう少し淡くてかわいい色を選ぶのではないか?
ジャックは少し疑問に思いましたが、上を脱がそうと蔓を伸ばし、あることに気がつきます

・・・同じ色・・・?

ジャックの伸ばす蔓についている葉。それとほぼ同じ色を、少女は纏っているのでした
「・・・同じ色・・・だよな?」
ジャックの言葉に、少女はびくりと反応し、ふいっと顔を背け、真っ赤な顔のまま、ぽつりと呟きます
「やっぱり・・・似合わなかった・・・かな?」

成る程。図星か
こいつはたまに、とんでもなくかわいいことをしやがるから困る。本当に困る
困って困って、なにも気の利いた言葉が思いつかず、ただ蔓で頭をわしわしと撫でる
「いや・・・よく似合ってる。・・・で、勝負下着ってことでいいんだよな?」
「う・・・もういいわよぅ、それで。」

「・・・そういえば今更だけど、ジャックの蔓って普通のカボチャの蔓と違うわよね。
なんか、しなやかっていうか、ごつごつトゲトゲしてないし。痛くないし。」
「まあ、その辺は俺の裁量次第ってとこだな。なんだ?もっとごつごつした蔓のほうがイイのか?」
「・・・そ、そんな趣味ないわよ!もう、ジャックの変態!」

125:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:55:32 44xztphj
「さて。下着のままあれこれすんのもイイけどよ、後で困るだろ?・・・脱がすぞ。」
やがて少女の、大人と呼ぶにはまだ少しだけ未成熟な裸体が、カボチャ色の炎に照らされます
もっとも、見られたら恥ずかしい部分は手で隠したままでしたが
「ねえジャック、もうちょっとその炎、暗くならない?」
「暗くしたら見えねえだろが!」
「見えちゃうから言ってるの!」
「安心しろ。俺以外には絶対見せねえ。」
「そ、そういうことじゃなくてっ!・・・もう!ジャックの意地悪!」
「『悪戯』なんだから、意地悪するに決まってんだろ!」
「・・・変態エロカボチャ。」
「褒め言葉として受け取っとくぜ。」

蔓が少女の両手に絡み、隠していた胸をさらけ出させます
11月も目前の、ややひんやりとした外気に触れた胸の先端が起立し、より一層淫美さを際立たせました
少女の形のよい、まだ少々控えめな双丘に蔓が巻き付き、柔らかな白い肌を撫で回し、揉み、こねあげます
「ん・・・っ。なんか、くすぐった・・・っひゃん!?」
先端を蔓がくすぐり、葉っぱが撫でてゆく度に、少女は嬌声をあげ、身体をぴくりとふるわせます
「っんあ、く、・・・っは、う・・・ゃんっ!」
「結構、胸弱いのか?・・・声、もっと聞かせろ。」
「やっ・・・は、恥ずかしいわよ・・・馬鹿・・・っああ!」
誰もいない森の中とはいえ、
いや、静かな森だからこそ、恥ずかしい声が辺りに響き渡り、余計に恥ずかしくなるのでした

126:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 22:58:07 44xztphj
「まあ、いつまでも胸ばっかりってのもよくねえな?」
胸をまさぐる蔓をそのままに、新たな蔓を何本か暗闇から伸ばし、腹部と、脇を撫で回します
くすぐったいということは、その場所は敏感で、性感帯になりうるわけで
「ひゃ、あんっ!そんなとこ・・・っ、んんっ、くすぐらないでぇ・・・っあ!もお、ジャックのエロカボチャ!変態!」
「なんだよ。どこを撫でてもいい反応、いい声じゃねえか。エロいのはどっちだよ?」
「だって・・・っ、ジャックだから・・・っ。ジャックが触ってるか、らあっ・・・っあん!」
まったく、こっ恥ずかしい事を言ってくれる
それほどまで求められているってんなら、応えてやろうじゃねえか

「じゃ、もっと感じてもらうとするか。」
闇から伸びる蔓がさらに増え、耳や首筋、背筋をくすぐってゆきます
少女はその愛撫に敏感に反応し、背筋を仰け反らせ悶えました
「っふ・・・ん・・・はぁっ、んん・・・っ!」
さらに、今まで一度も触れていない少女の秘部へと蔓が伸び、秘裂を擦りあげてゆきます
「・・・もうすっかりビショビショだな。」
少女の性器はすっかり蜜にまみれ、炎の明かりを反射してテラテラと濡れ光っています
蔓は、わざと淫らな音を立てて秘所の表面を這い回り、少女を辱めました
「あああっ、んんっ!ひあっ、駄目えっ、もう、立ってられな・・・っ。」
今までは蔓に掴まり、なんとか身体を支えていましたが、もう膝に力が入りません
がくん、と少女が膝をついてしまいそうになった次の瞬間
ふわっと少女の身体蔓に持ち上げられ、空中でゆったりと腰掛けているような姿勢になっていました

127:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 23:00:30 44xztphj
「落ち葉の上じゃ汚れるだろ。」
「だ、だからってこれじゃ・・・ひゃうっ!」
相変わらず前進への愛撫は継続されていて、少女の身体にはさらに本数を増やした蔓が絡み付いています
蔓に持ち上げられていても、ある程度自由に手足は動かせますが、
肝心の部分を手で隠そうとすると、あるいは足を閉じようとすると、それ以上手足は動かせなくなるのでした
抗議するような少女の目線は、見なかったことにしました

蔓の先端が、少女の秘裂に入り込み、ごく浅い所を何往復もかき回すします
「あ、うっ、はああんっ!もぉ・・・っんやぁっ!」
「・・・これだけ濡れてりゃもう十分だな。」

するるっと、新たな蔓が伸びる
その蔓には他の蔓とは違い、あるものが付いていました

「・・・えーと、ジャック。それ、って・・・。アレ、よね?」
「・・・あー、まあ、気分だ、気分。お茶目な悪戯心ってやつだ。」

その辺のカボチャ畑に行けばよく見られる、カボチャの『雄花』の蕾

「やっぱり変態ー。ジャックの変態ー。」
「うっせえ!カボチャの生殖器官つったらコレしかねえんだから別にいいだろがよ。」
「そりゃ、そうだけど・・・。」
「大体、コレでナニすんのかがわかってる時点で、お前だってアレじゃねえか。」
「そ、そんなことないもん!変態なのはジャックだけよ!」
「どうだかな?」
「もー!」

「・・・もう一度だけ聞くぞ。・・・嫌、か?やめてほしいか?」
「・・・嫌じゃないわよ。・・・変態なジャックもエロカボチャなジャックも。・・・好き。」
「俺もお前が好きだ、サリー。・・・挿れるぞ?」
「うん・・・来て、ジャック。」

128:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 23:03:25 44xztphj
ゆっくりと、黄色みを帯びた蕾が、少女の膣内へと進入していきます
「ん・・・っ、なんか、変な感じ。」
少し奥に進むと、なにかに引っ掛かるような感覚がある。多分これが処女膜なのだろう
「・・・痛むぞ。耐えろ?」
「うん・・・っう!・・・痛・・・っ!」
「大丈夫か?・・・無理すんな。」
「ん・・・、平気よ。・・・って言いたいけど、やっぱり痛い。」
「じゃ、ゆっくり慣らしてくぞ。」
破れた処女膜を刺激しないよう気を配りつつ、蕾をさらに奥へと進め、最奥まで到達しました
初めはゆっくりと。次第に速度を上げ、かき混ぜるように少女の中を刺激してゆきます
卑猥な水音が大きく響き、羞恥は少女の快楽をますます引き出しました
「ひあああっ、ん、っあ、やあ、あぁん!うあっ!」
「たいした乱れようだな?サリー。」
全身の愛撫もさらに激しいものへとかわり、少女を責め苛みます
「ね、え・・・っ、ジャックは、私に・・・っあん、こういうことシテて・・・気持ちよく、ないの・・・?」
「あー、まあ、人間とは構造が違うしな。肉体的な快楽とかは無えよ。
・・・けどな、お前のそういう反応を見るのはこの上なく楽しいし、心地いい。
お前に触れるのが嬉しいんだ。なんたって俺を『受け入れて』くれてるしな。」
これ以上の幸福を望むなんぞ、無理ってもんだ
「そう、なの?・・・んっ・・・じゃあ、もっと激しくしても、いいよ・・・?」
「いや、あんまり無茶させてもお互い楽しくねえし、程々にな。じっくり慣れてきゃいいんだ。」
淫核と、その裏側にあたる部分を重点的に責め、ジャックは少女を絶頂へと導いてゆきます
「んあああっ・・・はぅう・・・も・・・っ、気持ち・・・いっあ、ああん・・・なんか、腰が変な、感じ・・・ぃ。」
「イきそうか?」
「よく、わかんな、い・・・っ!はぁん、っ!なんか、ふわふわして、変なっ・・・んはぁあああっ!あっ、ああああああ!!!!」

真っ白に染まりつつある視界の中、愛しいジャック・オ・ランタンを求めて少女は腕を伸ばします
抱き寄せた愛しいカボチャには体温が無く、ひんやりとしていましたが、それでも少女は満足でした

びくんびくんと体をひくつかせる少女を蔓で抱きしめながら、ジャックはこう思うのでした
暖めることの出来ない、熱を持たないカボチャの身体。それでも、それを少女が求めてくれるなら、不満はない。と

129:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 23:06:11 44xztphj
行為が終わり、少女の膣内に挿れていた蔓を、ゆっくり抜き取ってゆきます
「・・・っ?・・・な、なんか中がぞわぞわってするんだけど!?」
「まあ、そりゃそうだろな。」

蔓についていた蕾はすっかり花開いた状態で、少女の蜜と破瓜の血を纏って引き出されました
「う・・・やっぱりなんか変態チックなんだけど。」
「でも、好きなんだろ?」
「・・・ばか。」
惚れた弱みというべきか。少女はそれ以上、何も言えませんでした

腰の違和感でうまく服が着られず、ジャックに手伝ってもらってようやく着終わったところで、ジャックが訊ねました
「・・・ところでよ、今日も一応、菓子は持ってきてんだろ?そのバスケットの中。」
「う・・・。うん、まあ、一応。・・・マリーお姉さん、この間隣町にお嫁に行っちゃってね、
その前にお菓子づくりを習って、私が・・・作ったんだけど。・・・やっぱり駄目!あげられないわ!」
「なんだよ。別に不味くても文句は言わねえぞ!?」
「違うのよ!・・・だって・・・。」

それは、とてもおいしそうな『パンプキンパイ』でした

「・・・これしか習えなかったの。・・・ごめん。」
「うめえうめえ!今まで食った中で一番うめえ!」
「ちょ、ちょっとジャック!人が悩んでたのに勝手に食べないでよ!?」
「へっ、別にパンプキンパイだからどうってこたねえさ。お前が作ったモンなら共食いだろうがなんだろうが・・・!」
「ちょっと!・・・無理して食べなくたっていいのよ!?」
「いや、本当にうまいぞ?店が開けるくらいにな。」
「もう・・・!でも、喜んでくれたなら、まあいいわ。」
少女は呆れたように、でもにっこりと、笑いました

130:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 23:07:52 44xztphj
乾いた落ち葉の上に腰掛け、一心地ついたところで、今度は少女が訊ねました
「でも、なんでジャックはジャック・オ・ランタンになったの?ただのカボチャだったんでしょ?
カボチャが化けてでるなんて聞いたことないわよ。」
「さあな。『作られた』頃にゃあもう自我があったけどよ、知恵付いたのは『こう』なってからだし・・・
よくわかんねえけど、偶然なんかの拍子に魂が宿っちまったんじゃねえか?
・・・考えられる要素っつったら、おまえの血とかかもな?」
「血?」
「さっき昔を思い出したのも、お前の血が付いてからだし・・・案外お前は、そういう魔女の血筋なのかもしれねえな?」
そう言ってジャックは笑いましたが、少女の眼差しは真剣そのものです
「・・・もし、そうなら、大丈夫よね?」
「何がだ?」
「私が魔女なら、ジャックとずっと一緒にいたって、なんの問題もないわよね!だって魔女とお化けなんですもの!」
カボチャは、しばらくぽかーんとしていましたが、やがて大きく笑い出しました
「っはははは!そうだな!魔女ならしょうがねえ!喜んで尻に敷かれてやろうじゃねえか!」
「ふふふっ、覚悟しなさいよ!」

暗い暗い森の中で、二人には、明るい明るいこれからを語り合うのでした

131:トリック・オア・パンプキン
09/11/13 23:11:36 44xztphj
それから幾ばくかの年月が流れ
ある町のはずれ、ある森のほとりに、一人の『魔女』と呼ばれる女性が住んでいました

しかしこの魔女は、魔法や怪しい呪いをすることからそう呼ばれるのではなく
彼女の育てるカボチャが、まるで魔法がかかったようにすばらしく
本来あまり美味しくないはずの鑑賞用のカボチャでさえ、彼女がパンプキンパイにすれば
まるで魔法でつくったように美味しくなることから、いつしかそう呼ばれるようになったのでした

カボチャの季節になると、彼女は庭で小さなカボチャ料理のお店を開きます
そのお店のパンプキンパイは、わざわざ遠い街から来る常連さんがいる程で
隣町で一番のお菓子作りの名人、マリーおばさんでもかなわないほどのおいしさなのでした

町の人々はそんな彼女を『カボチャの魔女』と呼び、彼女のつくるカボチャを毎年心待ちにしていました

カボチャの品評会で何度も優勝を勝ち取る彼女に、人々はその秘訣を訊ねましたが、
その度に彼女はいつも決まって、同じ答えを返します

「・・・でね、私、言ってやったのよ『カボチャのことは、カボチャに聞くのが一番よ』ってね。」
「へっ、ちげえねえや!」

その答えを聞いた人々は『きっと、カボチャにかける愛情が違うのだろうな』と、納得するのでした

「よいしょっと!・・・さて、今日の収穫はこのへんで終わりね。」
「じゃあ次は、こっちの方を収穫させてもらおうか。」
「っやぁん!・・・もう、ジャックったら!」
「カボチャに聞くんだろ?身体に教えてやるぜ!」
「ジャックの変態エロカボチャ!」
「ハッハッハー!最高の褒め言葉だな!」

ジャック・オ・ランタンは死者の魂。善良な魂は迷いし者を、正しい道へと導く

ある町のはずれ、ある森のほとり
いつだってカボチャ色の明かりが灯る家で、魔女とカボチャは
いつまでもいつまでも、幸せに暮らしましたとさ


おしまい

132:名無しさん@ピンキー
09/11/13 23:19:18 44xztphj
以上です。

ちょっとばかし長くなったのは、許してもらえると幸いです。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

133:名無しさん@ピンキー
09/11/14 00:36:28 yVMRZTPf
>>132
遅れて来たハロウィンGJ!!
幼なじみのような関係がすごい萌えだ…

被造物×製作者というか、どちらか一方のお陰でもう一方が生まれてこれた人外カップルはいいものです

134:名無しさん@ピンキー
09/11/14 08:47:32 L/zASoUU
>>132
かぼちゃが触手責めをするとは…
さすが悪戯の神様…

はい、出来上がりましたので載っけます。

・剣と魔法な世界で駆け出し女勇者で
・とりあえずエロ入り


135:戦慄!恐怖の森!
09/11/14 08:48:54 L/zASoUU
説明ッ!

今まで長き戦いを経ている…訳でもないが
魔王(北枕でも平然と眠れることに定評のある)打倒を目指す自称女勇者・アマナ!
小さめの肩掛け鞄のみ持っているため荷物は薬草数枚!
防具を買う金も無く、上はただひたすら着やすい布服!
下は三着セットで安売りしてあったもの!
武器はその辺で拾った木の棒、
しかしっ!

表面を粘菌が覆っていたためアマナ、これを放棄!
そして町を出て近くの森を通過しようとするアマナ、
しかしその森は例によって魔物がわんさか潜む、恐ろしげな森であったのだ……
自身の魔力を引き換えにおいしい水(軟水)を出すことの出来るアマナの運命は!
そしてアマナの秘めたる才能が明らかに!?



ざわ…ざわわ…ざぁっ……
木々が揺らぎ、葉と葉が擦れ合い、立てられた音が森に吹いた風と共に流れていく。
「ふぅ…涼しいなぁ……」
森の小路に女性が一人。ポニーテールに纏められた赤い髪が風になびき、
ラピスラズリ色の眼が風の心地良さで少し細められる。
この女性は、アマナという名の、所謂駆け出しの(勇者)である。
実際は近くの町人が気まぐれに森を散歩しに来た、ようにしか見えないが。
「マイナスイオンを感じるなぁ…良いなぁ……ここ。」
じめじめと湿った様子も無く、葉の広い樹が暑い日差しも、それらが作り出す日陰でアマナは汗一つかかない。
「小腹がすいたときは……」
ふと目についた、背の低い木に実った、赤い果実を摘み取る。
「木の実も多いからなー…」
言いながら口に実を放り込み、弾力のあるそれに歯を立てる。
「ぐぼぇぁぁっ!?」
そしてアマナの味雷に針を突き刺したような苦味が襲い、堪らずえづいて口内の果実を吐き出す。
果実と混ざった赤色の唾液を吐き出す様は、とても人間のようには思えない。
「げふっ、げふっ…ちくしょう。」
口内の唾液をひとしきり吐き出した後、指先を口に少し入れ、魔力を指先に集束、
一定時間集中すると、指先から水が流れ出し、口内に収まる。
その水で口を濯ぎ、僅かに残った果実の欠片も、余すことなく洗い出され、水と共に地面に吐き出された。

136:戦慄!恐怖の森!
09/11/14 08:49:47 L/zASoUU
「……うん、もう苦くないね。」
数回手から出した水で念入りに口をすすぎ、一度深く深呼吸をし、再び歩き始める。
「赤い実はやばい、あの木の実は不味い……」
ぶつぶつと呟きながらアマナは森の奥へ足を進めてゆく。
「…よし、覚えた。えーと……」
肩掛け鞄から取り出した地図を広げ、自分が今だいたい森の何処にいるかを考える。
「私の歩行速度は……この道からこう入って…ということは……よっしゃ!」
アマナが導きだした現在位置は、
このまま真っ直ぐ進むことが出来れば森の中央部を綺麗に突っ切ることが出来る位置であった。
歩行速度から察するに、恐らく後三日でこの森を突破できるだろう。
「予想より一日早いっ!順調順調♪」
アマナは魔王打倒の旅を決心してから念入りなルート選択、
各難所の抜け方、魔王についての研究、などといったことは

全くしておらず、予想についても森の入り口で適当に考えただけである。
また、アマナ自体『この森は赤い実が不味いけど安全』と楽観的に考えていたので、

『木の葉が不自然に多く落ちている』
『やたらなんかの羽根やら何やら落ちてる』
『無数の人ならざる眼がアマナを見ている』
ようなことに全く気付かなかった。


「ふぅ…今日は良い日だなぁ……」
見事に輝いた満月がまるで割り開かれたように
ぽっかりと空いた木々の隙間から
神秘的に肩掛け鞄を枕代わりにし、横になっているアマナとその周りを照らす。
アマナは陽が落ちきっても歩き続けようとしたが、月の輝きに目を奪われ、
『キリがいい』とここを今夜の寝床にすると決心し、携帯食糧を適当につまみ、腹も膨れたところで眠ることにした。
「…にしても、本当に良い場所だ…昼に暑くない、夜でも寒くない。魔物もいない……」
草むらを掻き分ける音が、アマナの耳に入る。
「……風…?」
音が小さかったため、アマナはそれをあまり気に留めなかった。
「ふぅ…驚かすなや、風。まったく……」
再び草を掻き分ける音。先程よりも近く聞こえた。
「…いや、まさかね?そんな、ね?」
辺りをきょろきょろと世話しなく見回し、しかし気配を感じ取ることはできない。
「魔物なんか…」
アマナの真横から、草むらを掻き分ける音。音がした方向を向いてみれば、
「ブゥ─ン…」
まるで飛蝗を無理矢理人間の体型にしたような、二足歩行の魔物がそこに居た。

137:戦慄!恐怖の森!
09/11/14 08:50:49 L/zASoUU
「わー……」「ギギ、ギィッ…」「…きゃああああっ!?」
アマナは絹を裂くような悲鳴を上げながら、
自分より頭一つ半ほど背の高い昆虫人仮称とは反対方向へ、走り出した。
昆虫人はそのグロテスクな顎を動かしながら、
アマナの忘れていった肩掛け鞄を鋭い鉤爪で摘まみ上げる。
[おーい。やっぱ俺、追わなきゃダメかな?]
[某童謡と同じシチュエーションだ、追っても違和感は無いだろう]
[りょーかい。この鞄を返せばいいんだろ?]
[いや、折角だからついでに襲ってこい。]
[マジで!…ちょっとそれ、大丈夫か…?]
[大丈夫だ。"和〇"と呼ばれても良いくらい良いプレイが出来るさ。]
[…違和感無いよな?無理矢理な展開じゃないよな?]
[行った行った。まずはやってみろ。]
[…頑張って来まーす……]


「魔物がいたっ…見つかったっ!」
しばらく走り続け、脇腹が痛くなり、呼吸も荒くなり、それでも走る。
一般的に魔物は畏怖するべき存在であると解っているから、ひたすらに走り、逃げる。
今自分がどの位置にいるかも分からず、少ない荷物も放ってしまった。
でも、命は一つだけ。そのために逃げる。逃げる。逃げ─
がくんと体勢が崩れ、土の匂いが近付き、衝撃、痛み─
「ぐぇあっ!?」
アマナは転倒してしまう。
「痛っ、あっ…!」
その際に右足を挫いてしまったようで少し体重をかけるだけで、ずきずきとした痛みが走る。
とても走れそうにないし、立ち上がることすらおぼつかない。
(私の馬鹿…!)
これでは魔物に見つかっても間違いなく逃げられないだろう。
ただ、魔物が自分を見失ってくれたことを願うしかなかった。
(…私はその辺の草…私はその辺の……)
おぞましい鉤爪が、アマナの側の地面に突き刺さる。
顔を上げてみると、そこには
「……ギチギチ。」
バッタを無理矢理人型にしたような、短い触覚と鋭い顎と、
「きゃああぁっ!」
先程の昆虫人が、アマナの目の前に立っていた。
「来るなっ!来ないで!下さいお願いします!」
腕の力でて身体を昆虫人から離そうとする。しかしその速度はナメクジのように遅く、
がっし、ぐっい。
「キャァッ!?」
あっという間に追い付かれ、腰をしっかりと掴まれ、持ち上げられておぞましい顔がアマナの顔に近づけられる。

138:戦慄!恐怖の森!
09/11/14 08:51:53 L/zASoUU
(マモノガ、ワタシ、マルカジリ

みたいな。……ええいっ!只では喰われんよ!)
腕をおぞましい顔に手をかざし、魔力を集束する。
「喰らいやがれっ…!」
そして手が光を帯びて、

閉め忘れた蛇口のように水が指先から流れ出した。
その実に口当たりがまろやかな水は、重力に従い、アマナのシャツとズボンを濡らした。
「キチ、キチ…」
「…やっぱ駄目ですよね、これ。」
昆虫人が顎をしきりに動かしているのを見て、自分を噛み千切る練習でもしてるのか、とアマナは考えた。

自分は魔物に食べられる。
もはや自分は助からない。
自身の終焉を受け入れてみれば、不思議に頭の中は冷静で。
(三軒先のリナちゃん。部屋の中でイカを炙ってベッドに臭いを染み付けたの、私です。
同い年のキュアンちゃん。町の掲示板にあなたのド下手くそなやおい絵を貼ったのは私です。
私は、この何たら怪人に喰われてしまいます。)
昆虫人が、顎を目一杯開き、アマナはその鋭い顎と口内にある舌を見ることが出来た。
(あーあ、食べられちゃう。)
首筋に口をつけられ、ギザギザした感触が何とも言えない。
(こんなことならもっと─)
「ん……っ…?」
(あれ。何コレ?)
肉が裂かれる感触も食い付かれる痛みも無く、柔らかいぬめった何かが首を這い回る感触。
昆虫人が、アマナの首を長めの舌で舐め回している。
「んぅ…ぅ…っ」
(味見?くすぐったいから、そろそろ楽に逝かせて下さいよ…痛いのは嫌ですから頭をがぶっと……)
アマナの全てを諦めたような思いが通じたのか、首から舌を離し、顎を再び大きく開けた。
(あーあ、終わりか…)
死を受け入れるアマナの顔に昆虫人の口が、
アマナの口と触れ合い、口内に長い舌が入り込む。
「ふむぅぅっ!?」
(え、何?何なの…コレ!?)
昆虫人の舌がアマナの口腔内で動き、歯列をなぞり、舌を絡ませる。
「むっ…うぅー…っ…!」
アマナの舌はそのおぞましい外見からは想像できない、
芳醇な甘味と酸味の混ざり合ったような昆虫人の唾液を舌は感取る。感じ取ってしまう。
「ふむぅっ…うっ……んう、ぅっ…!?」
激しく吸い付かれ、舌が昆虫人の口内に入ってしまったと思えば、
甘噛みされ、裏側まで入念に擦り上げられる。
舌を引き戻そうかとしたら、喉奥まで届きそうなほど舌を深く入れられ、甘酸っぱい唾液を流し込まれる。

139:戦慄!恐怖の森!
09/11/14 08:53:05 L/zASoUU
「ふぅっ…んぐっ…ぷはぁっ!」
アマナの身体から抵抗する力が抜け、口腔を暴れまわる舌の感触に気持ち良さを感じ、
股間が火照りかけてやっと舌がアマナの口から引き抜かれる。
「はぁっ…はっ……うぅっ……」
顔に朱が差し、呼吸は荒く、股間からぞくぞくした感触が這い上ってくる。
自身を慰め、絶頂を迎える時に似ていた。
(気持ち良かったなんて……)
頭に霞が掛かり始め、あまり考えを巡らせることが出来なくなっている。
そんなアマナを捕らえたままの昆虫人は次の行動をとる。
「あっ……ふ…っ…くぅ…」
武骨な殻に覆われた手が、アマナの服内を、地肌を這い回る。
脇腹を擦り、肩口から背中に手を滑らせ、胸の周りをぐるりと一周させる。
「あっ…くぅん…」
直接的では無いが、その快楽は実にゆっくり、着実にアマナの理性を溶かし、快感は上がり続ける。
先程のディープキスもあり、アマナの秘部は蜜が溢れかけている。

昆虫人の手が、アマナの服を剥がしにかかる。抵抗する力の無くなったアマナは、
着せ替え人形のようにあっという間にその胸も溢れかかった秘部も昆虫人の眼でまじまじと見つめられるようになり、
服は昆虫人が何故か持っていたアマナの肩掛け鞄の上に丁寧に畳まれ、置かれた。


「ひっ…うぅっ…」
その殻を纏った手の冷たさに、アマナは声を上げる。「んっ…くぁっ……あっ…」
形の良い胸が昆虫人によって揉みしだかれ、摘まれた先端は硬度を増す。
「ひゃぁっ!?」
同時に、秘部を指が割り開くように弄れ、足の力が抜け、くずおれてしまう。
それを見計らったように昆虫人はアマナをお姫様抱っこの要領で抱え、秘部を指で、胸部をその口で愛撫する。
「くぅぅぅぅっ!んぅぅ…」
胸の片方は昆虫人の口内で舌が先端を中心に舐め回している。秘部は昆虫人の指が、くちゅくちゅと水音を鳴らしている。
その快感は強いものだったが、アマナが自身を慰める際に経験したものだ。
もっと直接的なのが欲しい。
アマナがそう思い始めて、
「くぁぁぁっ!?」
秘部から今まで感じたことの無いような快感が波のように襲い掛かった。
「ひぁぁっなにっ…これぇっ…ひぃぃぃぃっ!?」
昆虫人がアマナの秘部上部の突起を指で摘み、ぐりぐりと捻る。
その経験したことの無い快感は、あっという間にアマナの許容範囲を越え、
「やっ…ひくぅぅっ!?」
直ぐにアマナは絶頂を迎えてしまう。

140:戦慄!恐怖の森!
09/11/14 08:54:08 L/zASoUU
ぷしゅ、ぷしゅとアマナの出した汁が地面にこぼれ、淫靡な香りを溢れさせる。
「ギチ、ギチィッ…」
昆虫人がその香りを感じ取ったのか、顎をさらに激しく動かし、アマナの腰を手で掴む。
「あっ…やぁっ……」
その下腹部には、実に物騒な外見をした昆虫人自身の肉棒が先走りを大量に垂らしながら、
唾液と同じような柑橘系に近い酸っぱい臭いを振り撒いていた。
「ちょっ…待って…私そうゆうのは…っ…」
腰を掴んでいた腕が下げられ、内腿に熱くぬめった肉棒の感触が伝わる。
「はじめてでぇっ…!」
その先端がアマナの秘部に少しめり込み、身体をびくんと跳ね上げてしまう。
「私処女だからぁぁぁぁぁぁっ!?」

下腹が内側から裂かれたような激痛。
熱い自分以外の存在が自分の内部に入り込んだ感触。
激しい耳鳴り、内腿をつたう赤、痛みが脈動に合わせてやって来て
「痛っ…あっ……はぁ…っ?」
「ギチ…キチィ…」
昆虫人がアマナの背に手を回し、慈しむようにゆっくりと手を這わせる。
しばらくそうされているうち乱れていた呼吸は落ち着き、破瓜の痛みだけがずきずきと響く。
「うぅ…っ……むぅ…っ…」
それも気遣ってか、再び肉厚な舌がアマナの口を占領する。
それは先程とはうってかわって、甘酸っぱい唾液を落ち着かせるように、ゆるゆるとアマナの口に移し、
そうした優しいキスをアマナは受け入れる。
「ふぅ…っ……んぅ…はぁっ…」
長いキスが終わり、離れた口と口の間に粘っこい唾液が惜しむように垂れ下がる。
アマナの下腹部の痛みは消え去っているようで、顔に苦悶の表情は浮かんでいない。
「きゃあんっ!?」
昆虫人が試しにやってみたのか腰を軽く振ると、いかにも調子の違った声を上げ、
秘部は昆虫人の肉棒を離すまいと締め付ける。
「ギチチキ」
その反応を見て待ってましたというように、昆虫人は激しく腰を振り始めた。

激しい水音を鳴らしながら、アマナの秘部に肉棒が出し入れされる。
「ひぁっ…!なにぃっ……これっ…ふぁぁっ!?」
熱い肉傀が、自分の体内を侵食する。その雌として貫かれる感覚はアマナの身体中を走り、
脳髄にその快感は刻み付けられる。
「ひっ…ひぁあぁぁっ!?」
身体が激しく痙攣しながら絶頂を迎える。
「ギギュウッ…」
それによって昆虫人の肉棒を、その形を覚え込むように激しく締め付けた。


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