09/10/03 06:33:05 53WTk7b7
>>16
べ、別にいつも乙だなんて思ってないんだからねっ！
ならば自分が軽音楽部ネタを
聖地巡礼もしてきたことですし
けいおん! －人形少女－
※知らない方はようつべで「稲川淳二 生き人形」で検索すると出てきます
「―――それは、びっしりと隙間もなく生えている大量のフジツボだった・・・」
「ひぃやあぁあぁあぁぁぁあぁぁ～～～～～～～～～～～～～～～～っっ！！！」
フジツボの話をしてあげると、澪は鼓膜が破れそうなほどの大音量の悲鳴を上げて泣き出した。
彼女は現在、産婦人科にある分娩台のようなところに寝かされていた。
服は着たまま。
桜高校のブレザー姿で上半身はベッドに仰向け。
下半身はＭ字に開脚させられ、自分では絶対に閉じることができないように器具でしっかりと固定されていた。
もちろん腕もまた然り。
彼女が大好きで大好きでたまらない恐い話・痛い話から耳を塞げないよう
こちらも親の仇ほど、ガムテープでグルングルン巻きにして動かないようにしてある。
「うっく・・・えぐ・・・・や、やめてぇ～～～～～っ、恐い話、わたし駄目なの～～～～～っ」
しゃくり上げ、情けない声で許しを乞う。
そんなことは百も承知。
彼女を取り囲んだスタッフ達はニヤニヤと笑いながら、さらに話を続ける。
こんどは恐い話。
「この話は私自身・・・怖いです。それに危ない。
出来れば話したくはなかったんですがね・・・」
真っ暗な部屋の中。
頭上の手術照明だけが煌々と灯り、ベッドと澪とスタッフのみが闇の中に浮かび上がる。
恐怖に泣き濡れる澪に調教スタッフの中の一人が、稲川淳二のような妙に真実みを帯びた口調で語り出した。
それは少女の姿をした人形の話。
これに関わった多くのスタッフやその家族が、とんでもない目にあったというものだった。
ＴＶでの放映が幾度か企画され、その都度中止になったり怪異が起こったり。
生放送で回避不可能なハプニングが続出し
幾ばくかの人死にも出て、その祟りは今もなお続いているのだという。
そんな話を、恐いのや痛いのが大好きな澪に聞かせてあげた。
「～～～～～～～～～～～～～～～～～～っ！ ―――っ！！」
あまりの怖さに、喉の奥で悲鳴がつっかえて出てこないようだ。
どうやら気に入ってもらえたらしい。
そして駄目押しとばかりに、その男が泣いて怯える澪の耳元で囁いた。
「どうやらその人形の女の子、澪ちゃんのことを気に入ったみたいだよ。
ほら、ベッドの下に・・・」
「ひいぃぃいぃいぃぃっっっ！！！！！！」
器具やガムテープで強固に固定されているはずなのに、器用にも大きくビクッと震えて跳ね上がる。
そして聞こえる僅かな水音。
「ぁ・・・・・・」
ちょろぽちょぽちょぽちょぽ・・・
ベッドの下に広がる黄色い水たまり。
あまりの恐ろしさに漏らしてしまったのだ。
そんな彼女の様子が面白いのか、話し終えた男はヒヒヒと笑い
早速、下ごしらえに取りかかった。