09/12/18 23:12:42 9jVkdi1G
「私に言ってくれましたよね?
悔いの残らないようにやりたいことをやるべきだって」
私がデウエスのデータを取ろうと提案したときに言ってくれた言葉だ。
それを覚えていたからこそ言える言葉だった。
私達の人生は一度しかない、
だからやりたいことをやる、そしてその終わりは明日かもしれないから…。
「だから今日はここに来ました。
どういう結果になっても悔いを残さないために…」
私はあなたという素敵な男の人に出会えた。
まだ会って数ヶ月しか経っていないし、
世間からみれば、彼は落ちぶれた人間かもしれない。
それでも街中で財布を落としたり、道に迷っていた私を、
二度も助けてくれたのはあなただった。
自分のチームのリーダーがあなただと知って運命だと思った。
夢見がちな人だと言われてもいい、あなたが好きだから、
あなたとの悔いを残したくない…。
「わかった…。
今夜は一緒にすごそう」
彼は微笑みながら言ってくれた。
その返事とその微笑に惹きつかれ私はうっとりしていた。
「小波さん……」
私は自分からあなたの所へ向かい、抱きつく。
あなたは優しくそっと抱きしめてくれた。
「小波さん…大好きです…」
「ああ…レン…」