10/02/13 21:06:28 +4rPnQgS
前回(>>265)からのあらすじ
そう…終了した
…気がしたのは気のせいだった!だが、ここから悲劇が始まるのは誰も知るよしもなかった。
新西暦22年、9月5日の事であった。
俺は死んだ(殺した)親父の車に真依を乗せ工場に向かった。当然だが俺は無免だ。運転したことないので車をいろんな所にぶつけた。家の玄関を皮切りにコンビニ、猪牧場、幼稚園児数人…気付いたらパトカーまで破壊していた。
そしてなんとか工場に着く。例のオッサンが待っていた。
「おお、キミか。工場は無事、制圧した。さあこっちだ。彼女をストレッチャーに乗せて運ぶんだ!」
俺達は真依をサイボーグ改造出来そうな場所に急いだ。しかしその途中の事、屍だらけの中で一人生きていた奴が居た。
「このまま行かさせるわけにはいかん!一緒に地獄に行こうぞ!」
そいつは爆弾を身体にくくりつけていた。もうすぐ爆発しそうだ。
「まずい、このままでは皆あの世逝きだ!仕方ない、私が奴を引き付けるから後の事は頼んだぞ!」
オッサンは自爆小僧に取りついて俺から遠ざかった。
「頼んだぞ少年!」
そう叫ぶと爆発が起こった。オッサンは自爆小僧と一緒に吹き飛んだのだ。
「…バカヤロウ!三流映画みたいな死に方しやがって。ま、どうでもいいんだけどさ。」
無事らしき場所にたどり着いた。
俺は真依を台に固定して服を脱がしていく。
「綺麗な体だ。サイボーグ改造したらもっと綺麗になるんだろうな…。」
真依の亡骸を眺めて妙な事に気付いた。
真依はあの時、針葉樹に突き刺さって死んだはず。なのに、その痕が無い。何故だ!?
「…気付いたようね。」
嫌な予感は当たった。そう、真依は生きていたのだ。
「あの時、私は死んだふりをしていたのよ!まんまと引っ掛かったわね!」
「クククク…。」
「何がおかしい?」
俺は笑わずにはいられなかった。
「だから何だ?今の貴様は台に張り付けられて身動き一つ取れないではないか!」
「…!しまった。なんて事なの!」
「クククク…さあサイボーグに改造されて、俺に忠誠を尽くし世界を滅ぼす為に働くのだ!」
「イヤアアアアアアア!!」
二人しかいないこの工場内に真依の悲鳴が木霊した。