【強制】サイボーグ娘!SSスレ 第2章【任意】at EROPARO
【強制】サイボーグ娘!SSスレ 第2章【任意】 - 暇つぶし2ch50:Υガンデル
09/09/13 01:22:51 lkLLr3I0
以上、4話目「別室の手術」でした。

今回色々問題が起きて危うくうpが遅れるところでした。
インフルではないけど風邪ひいたり、
挿絵描いてる途中、話と違う展開いなってる事に気付き急遽話を若干変更したりと。

実は本来この回は1章のラストの回になる予定でしたが他の事を考慮したりで一話増やした回でもあります。
なので基本テンポ重視で進行してる(つもり)なので若干テンポ悪いかもしれない。
そこは本当に申し訳ないです。
いっそ三人分書こうと思いましたがgdgdになってしまったのでワンダだけ後に書く予定です。

次回で1章のラストです。月末にうp予定…遅れたらすみません。

51:1-904
09/09/13 07:20:32 sfKjK/zG
前スレの965でも書いたが、今まではM.I.B氏ばかりが贔屓にされ、
他の作者の作品は、無視か酷い時には他の特定サイトを叩く為の踏み台扱いにされていた。
今回起因となった1-558氏の前作だって、M.I.B氏の投下直後という不幸も重なって、
全く無視され、M.I.B氏への感想が数レス続く有様だった。
その感想だって単に「GJ」「良かった」「萌えた」とあるだけの何ら具体性のないものだ。
こんな状況にあって、それこそどんな奇特な作家さんがSSを投下するというのだ?
自分もこのスレの存在意義は無いと思った。
ところが終盤に来て、そんな逆境の中をYガンデル氏の連作や高層ビルシリーズといった良作が投下され
スレも良い方向に進み始めた。
その動きに自分も好意を持ち、作家さんを叱咤激励する意味で今まで一言だけだった感想も
より具体的にカキコしたまで。
その感想が辛口の批評になのは咎められるかもしれないが・・・
もちろんM.I.B氏の作品が投下され、それが腑に落ちないものであれば、その時は堂々と指摘するつもりだ。
自分のこの行いが、良い方向に進んできたスレをかっての状態に逆行させるものであれば止める。
ただ、かって踏み台にされた作家や作品と同様、荒らしの道具とされるのであれば、反発する。

Yガンデル氏への感想は様子見した上でにします。長文スマソ。

52:名無しさん@ピンキー
09/09/13 09:15:57 LKZdcwrn
>>51
つか、あんたSS書くでもなくコテ使い続けて
長文批評と何様?
マジで空気悪くなるんだけど

それとも透明あぼんしろってこと?

53:名無しさん@ピンキー
09/09/13 09:16:25 pl9+2Tl/
読み手の分際で感想ならともかく、特定の書き手以外文句や批判批判するなんてどうかしてるよ。
俺達が書き手を育ててるんだ的な?
おこがましいにも程があるよ。

何か特定の書き手以外追い出したい意図が見えて気持ち悪過ぎる。


54:名無しさん@ピンキー
09/09/13 09:20:52 CL+6x+rz
スレの住人の好みに合わなければスルーされたり叩かれたりするのはしょうがないとおもうがー
大体主に投下してた中で好評だったのがMIB氏だっただけで単発ではそこそこ好評なのもあった
それに確かに住人がひどい面もあったが
スレの住人の好みに合わないものを投下するんだから好評を得られるわけじゃないのは当たり前だろ
なのに躍起になって投下する一部の作者がいるもんだから明らかに不評を買ってただけのこと

マイナーだからこそ各々にこだわりがあるのはしょうがないが
だからこそ住人のことも考えて投下するときに配慮しておけばそこまでひどい状態になることはなかった

要は住人も悪かったが作者も悪かった
ただそれだけの話

55:名無しさん@ピンキー
09/09/13 11:58:00 1Ym56hYf
>>54
叩かれるの分かってるなら、投下してもいいんじゃないか?

56:名無しさん@ピンキー
09/09/13 12:34:45 CL+6x+rz
>>55
叩かれるのわかって投下してるんだからこうやってスレが分派したのに
スレ住人にばかり責任を押しつけようとしてたんだよなぁ
その上もっと評価しろもっと評価しろとかいうのがうっさいし

57:名無しさん@ピンキー
09/09/13 13:17:18 FllI2vXj
Yガンデル様
乙です!。

創作過程判らないから聞き流して欲しいけど、
挿絵は後からでもいいのでは?
ストーリー構成で負担に成っていない?

58:名無しさん@ピンキー
09/09/13 15:45:19 CVC+aZMQ
ほんとに気持ちの悪いスレになってしまったな

59:名無しさん@ピンキー
09/09/13 17:16:57 /y4dR8zy
たった一言でここまで酷くなるとはね・・・
結局は41-43の発言が引金となって今の状態になっている

>彼等が支持する特定の書き手
勝手に断定する時点で荒らしと大差ないよ

60:名無しさん@ピンキー
09/09/13 21:58:55 pl9+2Tl/
>>50
GJ

61:名無しさん@ピンキー
09/09/14 00:21:57 tRDS7bKx
魚魚…アレ天皇…。
ケジメみたいなものつけないといかんかも知れないけど、
いい加減この話は終いにしませんか?
…ハイ終了!

>>51
1-904さん。過度なバッシングじゃなきゃ遠慮なくどんどん指摘しても構いませんよ。
自分としてはスキル磨きたいし。
>>57
やっぱ分かりますか…。実は挿絵が足枷になってるんですよ。
自分は絵を描く速度遅いので…(ちったぁマシになってきましたが)。
今回も有休取らなかったらどうなっていたか…。
が、自分で決めた事なんでやり遂げたい(じゃ無ければキリの良いところまで)。

>>60
有り難うごじます。何よりの励みになります。

62:名無しさん@ピンキー
09/09/14 00:33:10 sWlSFD/S
>>61
批評して下さいと本スレで頼むのも良くないと思うよ?

批評ならちゃんと別にスレあるんだし、技量向上狙いたいならそこに一度投稿してみたらどうだ?
解らなければ、そのスレに誘導貼るけどどう?

63:名無しさん@ピンキー
09/09/14 01:02:53 5ARYpg2v
PC電源落としたので携帯から失礼
>>62
まあ、今こんな状況だから…かな。
別のネタ浮かんだら一度そうしてみるわ。

64:名無しさん@ピンキー
09/09/14 13:34:55 IDV9TOs6
なんでスレ住人が、とか作者が、とか強引に一くくりにして
不必要な対立を煽ろうとするのかね。
住人にとっても作者にとっても迷惑な話だと思うけど。

65:名無しさん@ピンキー
09/09/14 14:14:09 QHfaosH+
皆エロが好き!

66:名無しさん@ピンキー
09/09/14 14:38:41 dxTTf6d6
上手い人、褒められてる人の真似から入るのも一興
アイデアは自分で用意したものをつかわにゃダメだが

俺は文を書いてる途中でたまらなくなって発散するのを繰り返してしまうから
基本的にフェチや18禁の作品は書けないのが悔しいぜ
改造シーンを書いてるとムラムラしてきてダメだ

67:名無しさん@ピンキー
09/09/14 17:11:26 QHfaosH+
>>66
賢者乙彼

68:1-904
09/09/14 19:40:24 IKSlFArY
自分はどうも角の立つ高慢な書き方をしてしまうので、反感を持たれてしまう。
申し訳無いorz
こういう態度でいれば「あんた何様?」となり、次には「文句があるなら自分で書け」と
言われるのは、容易に想像できる。
自分も多少の経験はあるので、ゆくゆくはSSの投下も考えていた。
しかし、今の状態では荒れるのは必至だろうし、現状プロットも思いつかない。
書けたところで投下する機会は訪れないかもしれない。
評論家が必ずしも名作家になる訳ではないのごとく、酷い駄文になるだろうけど。
自分に作家を育ててやろうなんて壮絶な思いは毛頭無い。
自分がカキコするのは、書く事で自分を省みる意味合いもある。
ただ、当たらず触らずの上っ面だけの体裁のカキコもいかがものかと思う。

そしてYガンデル氏、ありがとう。
今回分においては、宙吊りにしてだとか、立ったままの姿勢で(だと思う)
上半身と下半身に分割し、機械体の下半身をくっつけるといった多彩な改造法は、
強制改造といったら、金属ベットに括りつけてという方法しか思いつかない自分には
目からウロコだった。
災難があったにも関わらず、約束を守って投稿するといった姿勢も快い。
これからも皆の期待に応えて、がんばってほしい。

>>66
何で発散させているの?w

今回も長文になってスマソ。

69:名無しさん@ピンキー
09/09/15 00:17:55 D+AdLEmg
1-558は、元々粘着払拭で討死確信していたから、覚えていてくれた人へ改めて感謝申し上げたい、
本当に有難う。
そんな訳で不幸な扱いされたなんて少しも思っていない。
今回の駄文に頂いた評から、一人の読み手側から判らない様子も見え、新しい視点、解釈を教わりました。

けどね、ある人物について、はっきり記してやらないとその尊大な態度では理解できないようだ。
冲方丁/シュピーゲルシリーズを擬えていたけどあれは叫喚劇への自己解釈表現。
「それは止めた方が良いだろう。」については心外。
廃れた手法で現代にはどどいつw、歌詞を以っての解釈は妥当か自然な感覚。
貶すのも勝手、捉え方も自由だけど、素養、感性が未成熟な意見は不興買うばかりだよ。

本音、良識的な人達や駄文投下した方が萎縮する雰囲気だけはご勘弁。

70:名無しさん@ピンキー
09/09/15 01:29:56 VN87TOYs
えっちな話しようぜ

71:1-904
09/09/15 18:38:14 4CEjArJD
>>69
はっきりとした指摘ありがとう。自分の無能さを思い知らされた。
厚顔無恥で申し訳なかった。山にでも籠って出直すよorz

シュピーゲルシリーズはそういう解釈もあるのか。
しかし、好きな奴は好きだが、嫌いな奴はとことん嫌いと、大きく分かれる作品だと思う。
自分は当然後者。文章表現もだが、ガンスリのパクりみたいに思えて腹立たしい。
肯定派は自己表現を押通した作品として評価されるのだろうが。

72:名無しさん@ピンキー
09/09/15 19:41:10 6lXM0Vi6
ハードル上昇中↑
ここは、プロレベル修行の場になりました。

73:名無しさん@ピンキー
09/09/15 19:57:19 KGaxlhDt
此所はエロいタンを吐く場所です。

74:名無しさん@ピンキー
09/09/15 22:02:23 3rU3FF9c
このジャンルの問題点は定番と呼べる作品が無いことだ。
極めて知名度が高くて真似たり設定やキャラを流用できるくらいクオリティが高ければ
SSも投下しやすくなるはず

75:名無しさん@ピンキー
09/09/15 23:06:38 g5sQ7DVb
うはw
レベルとか修行とか、考えた事も無かった。
やっぱ「職人」と呼ばれる人達はしっかり考えてやってるものなんすかね?

…職人への道は遠いナァ…このままじゃ駄文書きにもなれやしないよ;;

76:名無しさん@ピンキー
09/09/15 23:25:42 3pBN5wxG
知名度が高くてもクオリティーが低い作品もある。
定番だからといって真似やすいとは限らない。

ここでの問題点は「このジャンルには作品が少ないこと」だと思われ。
母数が少ないんだから良いものはもっと少ない。当然だろ?

だ・か・ら、もっと書け。たくさん書け。
二次創作なんかに頼らずオリジナルをバンバン書け。
まず、屋台骨のしっかりした名作ありき。
派生作品は後からついてくる。

我、天地の創造主を求む。

77:名無しさん@ピンキー
09/09/17 01:39:02 vW3aQkBZ
そうか、並レベルのサイボーグ物は、投下に迷うスレ行きだよな、叩かれるから。

78:名無しさん@ピンキー
09/09/17 17:40:14 CdmXx1ej
つまりここに投下されるSSは、レベルが高い。

79:名無しさん@ピンキー
09/09/17 20:02:17 J/p6TsNN
どうしてもブチ当たってしまうのが「サイボーグにされた後」の話。

フェチ板住人が大好きなのは、初期若松孝二監督ぴんく映画みたいな密室で
完結できる改造場面、そこに被虐陵辱描写で成り立った作品が殆ど。
その嗜好の人なら、皆様々な改造までのプロット持ってると思うけど、
「サイボーグに何かが起こる」妄想で何か持ってる人いるかな?

架琉魔様や「高層ビルの天辺で」1-891様といった特撮系の流れをもった、
広い舞台場面、躍動感描写考えるのって難しいなあ~

80:名無しさん@ピンキー
09/09/17 20:41:13 CdmXx1ej
俺は、改造場面はどうでも良くて、サイボーグが犯されるのが読みたい。
機械の部分がいうこときかないとか。

81:名無しさん@ピンキー
09/09/18 00:13:10 mk+ViwNB
細けぇことはどうでもよくて、エロいのが読みたい。

82:名無しさん@ピンキー
09/09/18 13:31:53 0M9bDNIA
サイボーグヘルス嬢とかどうよ?

83:名無しさん@ピンキー
09/09/18 14:04:18 ijsbtFNg
最中にハングアップしたり・・・。

84:名無しさん@ピンキー
09/09/18 14:13:32 +g4dfCzJ
いいね、自宅訪問型ヘルス嬢なサイボーグ娘


85:名無しさん@ピンキー
09/09/18 14:21:37 HZ0Fvqq1
逃げようとしても逃げられない
そして客の要望に応じてカスタマイズできる

86:名無しさん@ピンキー
09/09/18 15:19:09 oukILyk1
>>85
良いね。
顔はいやそうにしてるけど、体は……とか。

87:名無しさん@ピンキー
09/09/18 16:53:08 PRupWGhB
処女膜を何度も何度も何度も破られるプレーとか本当に便器の代わりにされちゃうとかできるんですね

88:名無しさん@ピンキー
09/09/19 03:34:46 6VW1J+aY
>)74
モデルなど不要
二次創作など推奨するなかれ
流用はあくまで遊びごころでやるものでしかない

89:Υガンデル
09/09/23 22:23:45 RA8ipmbe
批難覚悟でお詫びします。
今月末に次回の話の投下を予定していましたが、不慮の事故により発表を延期させて戴きます。
楽しみにしていた方々、申し訳ありません。
今回の件は自分の不注意によるもので、誤って完成した話のデータを消してしまいました…。
修復は絶望的で一からやり直しの状態です(構想自体は大体固まってるのですが、手直しするつもりなので)。
次の話は暫くお待ち下さい。
最後にもう一度、本当にすみません。

90:名無しさん@ピンキー
09/09/24 16:21:12 nj7smw97
(´-`).。oO(まさか事故が原因で肉体を機械化?

91:名無しさん@ピンキー
09/09/24 16:31:53 H382xAdK
ついに実践神が降臨か?

92:名無しさん@ピンキー
09/09/24 17:54:29 TP2qq266
スレ住人は改造人間である。
エロSSを読む事でエネルギーを補充するのだ。

93:名無しさん@ピンキー
09/09/24 19:51:37 P3XyZgVg
しかも漏れみたいなオサーンの強制改造シーンなんておぞましいだけだぞ?

それよりこの中に1人くらい美少女を改造しちまった奴いないのか?w

94:名無しさん@ピンキー
09/09/24 23:08:17 BGefEl/n
美少女フィギュアを魔改造ですね

95:名無しさん@ピンキー
09/09/25 10:19:44 fTBxT4Rn
フィギュア「に」改造する。

96:名無しさん@ピンキー
09/09/25 12:44:59 ZCO7QiPP
>>93を美少女フィギュアに改造する…というのは解決策になるだろうか?

97:名無しさん@ピンキー
09/09/25 14:37:51 85rTNV9P
いくら美少女フィギュアでも、元がオサーンじゃあなorz

98:名無しさん@ピンキー
09/09/25 20:58:02 cT+ynpKp
神SS職人を強制改造、SSのことしか考えられないようにして
エネルギー供給が続くかぎり永久にSSを書きつづける

とかなら、オサ-ン改造でも
私は一向に構わんっ!!

99:名無しさん@ピンキー
09/09/25 23:59:24 85rTNV9P
それには賛成

100:名無しさん@ピンキー
09/09/26 00:13:30 BmlXVwMb
言い出しっぺの法則

101:名無しさん@ピンキー
09/09/28 22:04:09 qS3GH8rz
言いだしっぺは可及的速やかにSS職人(おっさん)を捕獲して改造せよ!


102:名無しさん@ピンキー
09/09/29 01:17:51 SQ5fl73u
なんだおっさん限定か
美少女を改造したんだが、じゃあ解放するわ ノシ

103:名無しさん@ピンキー
09/09/29 02:28:32 C3g/8to1
>>102に改造されたまま解放された少女は無限大パワーをなんとか隠しつつ日常を送っていくのであったというコメディ

104:名無しさん@ピンキー
09/09/29 17:39:03 b1trMvBz
>>103
エロエロコメディにして!

105:名無しさん@ピンキー
09/09/30 01:03:16 lsRRL4SQ
個人的には、最後は壊されて捨てられちゃう可哀想なサイボーグッ子のトラジェディをきぼん

106:名無しさん@ピンキー
09/10/08 16:44:20 IKq6fnLh
ちょっと保守

107:名無しさん@ピンキー
09/10/09 07:20:09 bhz5wCN8
以前から疑問に思っていたのだが、保守カキコって意味あるの?
他スレでは数ヶ月から下手したら1年くらいカキコ無しでも氏んでないところも
見られるのだが・・・
どれだけカキコ無しだと氏ぬのか、知っている人は教えてちょ。
得意になって「保守」とか書かれていると、ウザいんだが。

108:名無しさん@ピンキー
09/10/09 08:48:15 0D+nCHJ/
一定の書込みはされたから特に意味は無いだろうね
VIPとか+と比べたらPINKはあまりdat落ちは見かけない
でも俺は見ているよって意思表示だと思えばいいんじゃないかな?


109:名無しさん@ピンキー
09/10/09 09:07:59 lqVBwobn
一応、書き込みが多い時は1週間ちょいで落ちるよ
エロパロはPINKでは流れが早いから

110:Dear sisters(架琉魔)
09/10/11 22:15:52 JJp8zc4E
act5 梨沙の覚醒

『熱い…苦しい……』
何も見えない状態で、少女は茫然としていた。
体を支配しているのは、本来の性能を発動したことによる歓喜に近い火照り。
そして、息ができないのに死ぬ事も出来ない苦痛。
ナノマシンで形造られた『怪人の体』の内側では、コードが小さい体を縦横無尽に締め付け
あるところは接続し、あるところはぐちゃぐちゃに溶けて自身が機械と融合している。
しかし、そんなあまりにもヒトの脳では耐えきれないような変形より…何より少女を絶望させたのは…
『おかぁさん…モミジ…おおやさん……』
人の死を、再び間近に見たことだった。
今は爆発の影響で届かないが…蟲達は正確に、自分の絶望が放った爆弾羽虫達の資格情報を総て少女に送り込んでいた。
混乱と恐怖のうちに全身に羽虫を詰められ絶命した人もいた。
何も知らずに突然の爆発に巻き込まれ何も気づかずに絶命した人もいた。
そして爆発に巻き込まれたのは、自分を助けてくれて…少しの間でも大切にしてくれた大家さんと紅葉、そして壱織の姿もあった。
無事を知る術もない…少女は再び、ファウスト基地の地下と同じ闇と熱の中に居る。
闇雲に腕を振り回して、いやな感触が腕に伝わった。
そこを見ると、変異した自分の腕に血がこびりついていた。

また、自分が人を殺したのだ。

『「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!」』

怪人が人間の耳では理解不能な重低音の咆哮をあげたのと、紅葉の跳躍は同時だった。

111:Dear sisters(架琉魔)
09/10/11 22:16:23 JJp8zc4E
軍服のファウスト戦闘員(女性タイプ)達が腕に内蔵した槍を紅葉に延ばす。
総てが地震に突き刺さる前の一瞬の動作、その内一本を掴む…
「うざってぇっ…んだよ!!!!!!」
…そして、力任せに振るった。
押し流されるように周囲の軍服達が紅葉の周りから離れる。
距離はだいたい20m、その間も、怪人の生み出した巨大蟲と軍服達がひしめいて争い合っていた。
そして、紅葉は怪人の咆哮をほぼ本能的に音声解析すると同時にその優れた視力で怪人自身を見る
複眼と外骨格の隙間から無限に血の涙を流しながら、怪人は…梨沙は暴れていた。
「梨沙………っ」
梨沙の感じている、戦闘機械と化してしまった自分がとうに忘れてしまった『殺人に対する罪悪感』…
それを紅葉は生体部分の唇が少し切れるまで噛みしめ、正確に、直線的に、梨沙の居る場所を向き
狼のように四つん這いに身を屈めた。
怪人に向かう軍服の壱段は、自身の金属部分に不自然な力がかかっている事に気付き紅葉の方を向く。
着地し、低くかがんだ紅葉の全身に…放電するほどの激しい電流が走っている。
「これ以上、梨沙を泣かせるなぁぁああ!!!!!」
紅葉が吠えた瞬間、咆哮の末尾がドップラー効果で高くなる。
それは最早、紅葉が銀の光を放つ砲弾と化したとしか表現できなかった。
軍服達の金属部分をレールとして、レールガンの原理で一気に跳躍したのである。
紅葉に一部でも触れた者は、軍服達も蟲達も、そのあまりの運動エネルギーと紅葉自身の放熱によって
ボフッ、
と、紅葉の征く道から放射状に破裂した。

112:Dear sisters(架琉魔)
09/10/11 22:16:44 JJp8zc4E
「くぁぁぁぁあああああ!!!!!」
足を紙面に突き立て、クレーターを作り減速する。
しかし、次の瞬間紅葉の眼前に在ったのは
紅葉自身を噛み砕かんとする機械蟲の巨大な顎。
「どけぇ!!!!」
紅葉の電磁加速ブロウで、蟲の頭部はバシャア、と水風船のように破裂した。
「フーッ…フーッ……っぐうぅっ!!!??」
しかし次の瞬間に、蟲の頭があった場所から巨大な手が生えて紅葉の全身を掴んだ。
怪人が、蟲の後ろに手を入れている…蟲は怪人にとって児であり、体の一部でもあるのだ。
蟲の遺された体を吸収しつつ、怪人はビュルン、と紅葉を掴む巨大な手をすぐそばに引き寄せる。
怪人が紅葉を凝視し、呟く
「『も……視ジ…………御ね得血ゃン……?』」
そうつぶやいた直後、紅葉をつかむ巨大な手がどろりとケロイド状に溶け、紅葉を侵食する
「いっ…!!?ぎ…あぁぁぁぁぁぁああっ!!!!」
関節をはじめとした銀の甲冑の隙間から、体の内部へと侵入される異常事態に
痛覚、熱気、寒気、触感、性感…体中のあらゆる神経細胞が警告を発している。
しかしナノマシンが浸食した部分からハッキングされ、浸食による神経の警告まで体の内側まで這ってくるのである。
紅葉は悲鳴を上げて電流を発そうとする…しかし。
「あぁぐっ…ぐ……ぅぅぅぅぅぅぅっ」
耐えた、相手はナノマシンの塊として暴走した梨沙だ。
今電流を流せば梨沙も無事では済まない筈だ。
「り…さ………ぁ…」
ケロイド状の怪人に呑まれる形で、紅葉は意識を手放した。

113:架琉魔
09/10/11 22:22:52 JJp8zc4E
久しぶりの投稿とです、架琉魔です。
三つ巴の戦闘の初パートは紅葉vsファウスト集団vs暴走梨沙と蟲
しかしこうしてみるとライダーっぽいとこからアームズっぽくなってるなぁと

114:pinksaturn
09/10/12 11:33:21 cFHMvA9N
>>111
レール代わりにされると、「ひ、で、ぶ、」なのが怖い。
アメリカの電気イス処刑で沸騰して目玉が飛び出したという話を思い出します。


115:Dear sisters(架琉魔)
09/10/12 13:38:15 euLWidE8
三井教授は、彼女たちのスペックを熟知したうえで来たはずだった。
彼女たちには到底…まして生身の人間にさえ後れをとる筈などないという確信があった。
なのに何故、彼女たちは…特にNo.4は強化戦闘員を圧倒し、あまつさえNo.5への前哨戦とすら扱わないほどの結果を出しているのか。
紅葉が怪人に呑みこまれたから良いようなものの、壱織達と戦っているこちらの戦況はあまりいいモノとは言えない。
「何故だ、スペックでは貴様らなど強化戦闘員の足元にも及ばない筈だ…!!!」
「てめぇは趣味に走りすぎなんだ…よっ!!!」
大家さん…大樹が軍服の殴りかかる腕を寸前で避け、背負い投げる。
実際、軍服達は女性型だ。
先ほど五花宅に押し寄せていた男性型ならいざ知らず、質量を小さく小型高性能化した戦闘員たちなら技術さえあれば投げられる。
そうでなくても、鍛え抜かれた大樹の腕力と技術なら相手が男性型であろうと投げ飛ばせていたに違いない。
軍服同士がぶつかり合って、一帯がドミノ倒しになる。
そこへすかさず大樹は手榴弾ともいえる弾頭を投げつけた。
瞬間、爆風が軍服達を襲い、後には何も残らなくなる。
「その気になりゃ壱織だって投げ飛ばせらぁ。」
「それはどういう意味でしょう?」
背中合わせになった壱織が静かに怒りを込めた口調で大樹に聞き返した。
いや、旧式のサイボーグである時点で重量自体はあるし、そもそもサイボーグである時点で体重は気にしたって関係ないようなものだが
さすがに女性として、体重の事を言われるのはショックであるらしい。
そう言っている間にも、軍服の一体がレイピアを壱織に放った。
壱織はカメラアイで確認した瞬間、サポートコンピューターの指示も間に合わないような反射速度と計算能力で、裏拳をレイピアに充て軌道をそらした。
紅葉もそうだった、本来の放電加速機能を、独自の解釈と戦闘本能でさらなる能力に開花させている。
「ち、調教しきったこいつらでは話にならないということか…下 が れ ぇ !!!!」
三井教授の怒号におびえるように、軍服達は滝割りのように三井教授と壱織達との間をあけて空間を作った。
一方で三井教授は作務衣を脱ぎ、人形のように白い少女の肌を露出する。
「なら、私が相手になろうじゃないか…久しぶりになぁ…No.1。」
三井教授が、機械少女のあどけない顔を恐ろしい狂気に歪ませる。
「変身。」
グパン!!
三井教授の立っている多脚機械が、花開くように展開し三井教授をその生体部品に取り込んだ
そして折りたたむように多脚機械が変形を繰り返し、やがて人型の巨人へ変形する。
胸にはトルソーのように無防備な上半身をさらけ出す三井教授が組み込まれているが、その周囲には硬質な防弾ガラスが張られている。
「久しぶりに、実験体を踏み砕く快感を、私に与えてくれ!!!!」

116:Dear sisters(架琉魔)
09/10/12 13:39:32 euLWidE8
「……悪趣味ここに極まれりだな、あれ元はあのじぃさんだろ?」
「・・・・・・・。」
吐き気が込み上げて、大樹は口元を押さえる。
一方で壱織は、確かな憎しみを込めた目で三井教授の本体を見つめていた。
「そんなに怖い顔しちゃいやよぉ、No.1…これは総て貴女の研究が招いた事なんだからねぇ」
三井教授は、外見相応の口調で壱織に言い放つ。
「あぁそうか…貴女の『妹』、もうNo.5に呑まれちゃってるんだっけ?」
今ここに居るのは、調教によって完全に思考能力を奪われた軍服達を除き当事者である三井教授と壱織、そして大樹のみ。
「そう、だから話す事は何もない…」
壱織は剣を構え、三井教授の巨体に構える。
「つめたぁい♪それでこそ我がファウストの誇る最狂冷徹の技術者だわ!」
「紅葉は帰ってくる、貴方は本当に分かってないの?
信号解析すれば、すぐにわかるものを…だから私が居なくなって初めて教授になれた。」
三井教授の目が、これ以上ないほどに大きく見開かれた。
「…………………なに?」

117:Dear sisters(架琉魔)
09/10/12 13:40:26 euLWidE8
「ここは…」
紅葉が目を覚まし気付いた事は、体の感覚が総てなくなっていた事だった。
「死んじゃったのか?…あたし……ハハッこの体でそう言うのもおかしい気がするけど…」
自問自答して軽く笑う。
その余裕が何処から来るものか、紅葉はとうに見当がついていた。
目の前でうずくまりすすり泣く、クリーム色の少女。
否、そこはもう意識だけの世界なのだろう…少女の髪は栗色だし、自分は生来の赤い髪の色をしていた。
気付いて自分の生まれた家が本当に外国由来の良家だったんだな…と内心で驚きつつも、その赤毛をいじくりながら紅葉は梨沙に歩み寄る。
「………こないで…」
怪人の発していた超低周波の咆哮…それを解析して得た『悲鳴』…
少女は…梨沙はその口で、少女本来の消え入りそうなか細い声でそれを呟いた。
「わたしは…人を殺しちゃった…いっぱい、いっぱい…あの人たちとも、おねぇちゃんたちとも同じ…
もうやなの……誰もこないで…そうじゃなかったら…私を……ころ…」
梨沙が言いきる前に、紅葉は梨沙に駆け寄り、梨沙の体を起して抱きついた。
懐かしい生身の感触を、その世界は忠実に再現していた。
「梨沙、現実を見て」
紅葉は、話してやっと自分が鼻声である事に気付く…しかしそれも気にせず梨沙に話しかけて行く
「壱織姉ぇも、大家さんも、梨沙のために戦ってる」
「わたしが、哀れだから?」
梨沙の問いに、違う。と紅葉は断言する。
「違う、生きてほしいから…人間として、どんな体でも人間として生きたいから
これが私たちに残された、人間らしさだから…
それを正しいことだって証明したいんだ」
紅葉の梨沙を抱く腕に力がこもる、生身の頃のひ弱な腕…しかし梨沙には紅葉の熱が確かに伝わっていた。
「ファウストでも、誰かを殺してまでそれを得ようとするのは身勝手な我儘かもしれない
でも、梨沙…罪は誰でも背負うものだよ。
それを償うのが、生きるってことなんだ…生き物として、人間として…
だから、梨沙…生きよう、一緒に!!!」
少し離れて、梨沙を見る紅葉の瞳は何処までもまっすぐで
梨沙は、四季紅葉という人間の心の在り方を…その目に映した。
そして梨沙は、この体になって初めて…自分の意思を口にした
「・・・・・・・・・生き・・・たい・・・っ!」
その目からはもう、涙は止まっていた。

118:Dear sisters(架琉魔)
09/10/12 13:49:32 euLWidE8
三井教授は生粋の変態ですな!!
というかいろいろアウトローな気がしてならないわけですが…
サイボーグ娘と言うと私はその生きざまが大好物です。いい話やバッドエンド関わらず。
ガジェットとかヤギーみたいな話が復活してほしいと切に願ってます。当然他の話もですよ?

>>114 :pinksaturn様
電気椅子怖えぇぇ;

119:Dear sisters(架琉魔)
09/10/13 04:52:48 jA/JQ/eq
「貴様ぁぁぁぁぁああ!!!!!」
三井教授の悲鳴に近い叫びが響く。
三井教授とダイレクトに連動した巨人の体は、その巨体に人間と同等の反応速度を与え
教授の猛攻を、壱織も回避することしかできない。
「貴様が居たから…!!!私の名声は地に落ちたんだ!!!
こんな処で隠れて研究する事になったのも!!!
誰もついてこないのも!!!!
貴様がもてはやされて、私に視線が来なかったからだ!!!!
自覚していて尚私を侮辱するか、桜壱織ぃぃぃぃぃぃいいい!!!!!」
「うぁっ…!!?」
巨大な拳が地面を削り、壱織は土砂に巻き込まれた。
「やはり変わらんなぁ~、いくら戦闘に慣れようが、スペックを超える事なんて出来る筈がないのだ」
三井教授は狂気の笑みを浮かべながら、壱織の足に巨人の足を乗せる。
ミシッ…ぎり、バキっ
「ぐ…ぅっ…ぅあ、あああぁぁぁぁっ!!!?!」
右足を潰された痛みに、壱織は悲鳴を上げる。
「ひゃひゃひゃひゃ…!!!」

「ガラ空きだ馬鹿野郎。」
ガコン、
大樹の放った銃弾が、三井教授の肩に命中した。
一瞬の間をおいて、爆発。
「ぐぁぁぁあああっ!!?!…なんだと、『蓮獄』の装甲にそんなもの通る筈が…っ!!!」
それは融合型が故の視点の違いだった。
先ほど大樹が放ち、瓦礫で防がれた炸裂弾は確かに三井教授に命中する事はなかった…
しかし、瓦礫をわずかに貫通し多脚機械自体にはわずかながら傷を与えていたのだ。
そのわずかな傷の隙間から、炸裂弾を爆破させた事により、三井教授には致命的な装甲の欠点が出来てしまった。
「ぐ…くっそぉ…っ」
しかし、大樹は苦痛に負けてその場に膝をつき、肩から倒れこんだ。
それを撃った大樹自身も、既に肩が限界に来ていた。
不敵な笑みで隠してはいたが、先ほどの戦闘での消耗も激しかったのだ。
壱織も片足を損傷しては、技術による攻撃も不可能…三井教授の有利には変わりがなかった。
「貴様らぁ…そのうす汚い脳漿を今ひりつぶしてやる!!!」
巨人の足を持ち上げ、三井教授は壱織の頭部に狙いを定めた。

スト ん

「……あ?」
足が下せない、何かが下そうとさせない…
体の中に芯が通って、固定された感覚を三井教授は感じていた。

120:Dear sisters(架琉魔)
09/10/13 04:53:57 jA/JQ/eq
三井教授は、何とか動く本体のみを捻り巨人の肩を見た。
クリーム色の杭が刺さって、機械の内側に浸食しているのが目に見えた。
「なんだと……これは…まさか!!!!」
「それが原因だよ、三井教授…貴方は独りよがりすぎたんだ。
だから誰も近づかないし、誰の事も貴方には理解できないんだ。」
壱織が諭すように呟いた。
杭の放たれた先、遠く半kmは離れた位置に、パイルバンカー状の鉢を腕に泊まらせ構えたクリーム色の少女の姿があった。
そして、亜音速で駆け寄る銀色の光が眼前に迫る。
「…!!!うごけぇぇぇぇえええ!!!!!」
危機を感じた三井教授の執念が、杭の呪いに打ち勝ち、壱織を外したとはいえ
巨人の足をおろしそれを避けることに成功した。
銀色に輝くそれは、銀色の狼を擬人化したような甲冑に身を包み
三井教授の巨人の肩の上に着地していた。
そして銀色の狼…紅葉は左腕を強く握り、体内の電気を放電させる。
「歯ぁ食いしばれぇ!!!」
乾いた音は防護ガラスが割れた音、そして…紅葉はそこで拳と放電を止めた。
「装備のバッテリー切れ…ならば私の身でも!!!」
巨人から分離した三井教授本体の腕が変形し、異形の鉤爪となって紅葉に襲いかかる…しかし紅葉は左手でそれを受け止めた。
「言ったろ?歯を食いしばれって!!!!」
そして右手を握りしめ、電磁加速も放熱もない渾身の拳を三井教授に打ちつけた。
やがて、巨人の肩に刺さった杭が溶け、巨人の体を溶かしていく…
巨人の体は完全に消滅し、気を失った三井教授とその胸ぐらをつかむ紅葉が残った。

121:Dear sisters(架琉魔)
09/10/13 04:56:16 jA/JQ/eq
「…これだけの失敗をしたんだ……私をファウストに送り返しても、いずれは実験隊として殺されるだろう
私を生かしたところで、それは偽善でしかないぞ……?」
力なく軍服に抱きかかえられ、ヘリに乗り込みつつ三井教授は言う。
負けて冷静さを取り戻した彼の言うことはもっともだ。
しかし紅葉は、その三井教授に反す。
「でも、償って少しでも生きなよ
偽善なんかじゃない、少しでも生きるべき奴は生きてほしいだけだよ」
こちらも紅葉に抱えられながら、壱織は言った。
「互いに犠牲は大きかった
ファウストの上層部もそろそろ 人 員を割けなくなってきている筈でしょう?
とくに、最初から『あの男』の研究に関わっていた貴方なら尚の事よ」
「…壱織姉ぇ…あの男って何なの?
…そろそろ本当のことを話してよ、何も隠さずに」
紅葉の有無を言わさない問いに、答えたのは三井教授だった。
「教えていなかったのか…No.4
お前の考えている通り、その女は私の元同僚…いや、私以上の『実験』を成功に収め…
それなのに良心の呵責に耐えきれず出て行ったのさ…そして」
言葉をさえぎり、壱織は続けた。
「『あの男』はね、私たちの元であり原点…最初に『発見された』サイボーグ
私たちの知らない組織の歴史を総て収めた…オーバーテクノロジーの申し子…
私たちの、最後の患者だったのよ…」

              To be continued

122:Dear sisters(架琉魔)
09/10/13 05:05:43 jA/JQ/eq
連続投稿規制は気にしているんですが、早く送信してしまった…架琉魔です。
次は気になってる人が多いといいな、壱織の過去話です。

123:名無しさん@ピンキー
09/10/13 18:06:10 L2iM00Z4
>>122
いつエロくなるのか気になってる。

124:名無しさん@ピンキー
09/10/14 20:10:46 PJpuREeE
相変わらずKYな架琉魔君だなw
作中の教授と同じく独り勝手にテンションだけは高い作者本人と作品。
受けるこちら側としては痛々しいばかりで返す言葉もありませんw
まあ文章の描写力は上がってきている様には感じるけど・・・

125:名無しさん@ピンキー
09/10/15 05:45:58 z4homoAl
>>122
投稿乙

エロはないけど、俺はこの作品好きだよ

126:名無しさん@ピンキー
09/10/17 23:20:50 3/xibmWN
>>122
投稿乙

デタラメな改行が目に痛いんですけど?
内容以前に読む気を削がれました。

まず日本語の改行ルールを知るべき。
それからWEB上で読みやすくする工夫をするべき。



127:名無しさん@ピンキー
09/10/19 02:19:14 wVUZb2uJ
>ヤギーみたいな話が復活してほしい
自分はあれは勘弁
ヲタと腐女子しか存在しないかのような狭い世界観が苦手すぎる

128:名無しさん@ピンキー
09/10/19 09:24:32 Js/Bh50/
>>126
改行の仕方は俺も他所で指摘されたんで調べてるんだが
ネットにはhtmlの<br>の事とか自動改行くらいかないのね
一応自己流で『、』や『。』をつけるまで改行はしないって決めてるがそれでいいのかわからん

そういう作法を紹介してるサイトがあったらぜひ教えてほしいし
テンプレにも載せるべきだと思う

というかこの文章ですら下手糞な改行の仕方だと思わざるをえない

129:名無しさん@ピンキー
09/10/19 11:04:23 ORQCKcoZ
ちょっと長文になる。興味ない奴はスルーでヨロ。
自分が思うところの改行のポリシーは二つある。

一つ目の方法は自分で一行あたりの字数制限をつける。
たとえば全角30文字で改行すると決めたら、30文字に達した時点で
単語の途中だろうが何だろうが強制的に改行してしまう。もちろん
禁則処理もコントロールすること。いうなれば原稿用紙に書くような
イメージで書いていく。一文が長文になりやすい人にお勧めする。
(しかし、長文は読みにくいので100文字程度に収めるべきだと思う。)

この方法には二つ欠点がある。(次の2行が好例になっている?)
ひとつは一文が30文字を少し超える文章は微妙なところで改行さ
れる非常に読み難くなること。
もうひとつは読者の環境が、たとえば25行強制改行だったりする
と読みにくさが倍増する。

二つ目の方法は、改行はシステムに任せるという方法だ。(以下5行が例示。)
このルールに従うなら一段落は改行しないという日本語表記に従って、読点と台詞以外では改行せずツラツラと書くことになる。
この記述方法は、改行禁止タグの入ったページではページが延々と横方向に伸びてしまい恐ろしく読み難くなる。
少なくとも、ここ(サイボーグ娘!SSスレ)では自動改行がないので使うべきではないと思われる。(私見)
ただ、このポリシーも読者側でメモ帳にコピペして『右端で折り返す』をすると読めなくもない。
また、読者側が(ケータイなどの)強制改行のブラウザを使っている場合は読みやすくなる場合もあり。


さて。自分が長文を書く場合のルールは…。
・一行あたり30文字を目安にし、30文字を超えるあたりで改行を入れる。
・一文は2行を目安にする。
・3~5行で一段落を形成し、段落ごとに空行を入れる。
・一行30文字になるように言い回しを考えて単語が切れないようにする。

欠点として、ケータイなどでは読みにくくなってしまうことが挙げられる。
(これは改行を自分でコントロールする際には必ず発生する問題)

とりあえず、句読点がなくても適当と思われる文節で改行するだけで
今よりも読みやすくなるように思う。

なお、これは自分が読みやすいように採用している方法なので、自分が
読みやすいだけなのかもしれない。その意味で、これは私の自己流だ。w
以前「奴の文書は長方形が並んでいる(笑)」と言われたこともあるが、
他人から読みにくいと言われたことはないので参考にしてみて欲しい。

130:名無しさん@ピンキー
09/10/19 17:40:08 wVUZb2uJ
普通の日本語のルール通り書けばブラウザが改行してくれるだろ
IEとかの糞ブラウザ使わなければ大丈夫じゃない?

131:名無しさん@ピンキー
09/10/19 20:39:03 6JubMcvL
まるでネット草創期にやってた議論のようだな
改行位置は禁則文字以外全て揃える派
改行位置はできるだけ揃えるけど短い単語は切らないようにする派
だいたい文節単位で改行する派

まあ単語が切れるのは勿体無いが

132:名無しさん@ピンキー
09/10/19 21:45:05 xcgfx8VL
くだらねえな、こまけえことはいいんだよ

133:名無しさん@ピンキー
09/10/20 19:20:28 2qU25h+K
サイボーグ娘がエロい目にあってればいいよ。

134:名無しさん@ピンキー
09/10/22 02:24:09 JS8/030k
投下の度に批判とかわざとか?

135:名無しさん@ピンキー
09/10/22 02:35:02 9wCPoIhM
>>134
ずっとそう。

136:名無しさん@ピンキー
09/10/24 11:41:18 MjMOAdMS
>>134
普通に考えろ
批判されるのは読者のせいなのか?
面白かったら褒めたくなるよ

137:名無しさん@ピンキー
09/10/25 01:35:18 1bYKiImU
何故書き手を責める事に?

138:名無しさん@ピンキー
09/10/25 13:59:35 oIfk+1I9
俺は別に書き手のやる事にイチャモンつける気はない訳よ。
書き手がそれを書きたいから書いた。それで良いと思う。
書き手それぞれの味があるし色々なサイボーグ娘に対する考え方が見れて面白いし。

もし書き手が、ここの住人に評価される事を望むなら、評価される傾向を分析して戦略を練って挑めば良い。それ+自分のやりたい事、オリジナリティで。

俺が思うに変化球が多い気するんだよね。だから評価されにくい。

139:名無しさん@ピンキー
09/10/25 23:55:07 csHZJg2s
ここは有志達、同好の士交流の分室と思ってる。

初心者以外、恐らく大半の作家は確信的意図でのSS投下だから揶揄や黙殺は承知、
読み手のレスが感想未満で、絶賛、賛美評価とか、細かな表記表現の校正より
「ワタシならこう想う」なんて貶しなら妄想への原資。

大半のタタきはちゃんちゃら可笑シい。けど、誤り指摘されたら省み修正努力するし、
その趣旨是認し妄想のネタにする。

書き手/読み手の区分より、雑談に近いものでやっていければいいなあ・・・。

P.S.
1-904氏は架琉魔様の評論しないの?。


140:名無しさん@ピンキー
09/10/25 23:59:10 1bYKiImU
批評スレなら専用なのが他にあるよ?
ここは品質向上用の作家指南スレって事?


141:名無しさん@ピンキー
09/10/26 00:16:58 DIaAYAeY
自由にSS投下してごらん、
読んでいる人はちゃんと楽しんでいるよ、っていう事。

142:名無しさん@ピンキー
09/10/26 04:40:00 IXAdlaNU
いや、無理だろ。
このスレは、プロかプロを目指す者しか投下出来ないらしいから、プロレベルの相当な腕前が無いとぼろ糞に叩いて良いスレみたいだから。
それでも良いなら覚悟して投下しなよ、遠慮無く叩いて鍛えてあげるから。

143:名無しさん@ピンキー
09/10/26 04:43:20 IXAdlaNU
って言う読み手ばかりだから書き手達は、覚悟するように。

144:名無しさん@ピンキー
09/10/26 12:06:15 IT6gQqTj
俺は面白ければ賞賛してるし、つまらないときはスル?してる
多くの人がそうだと思う
なのに受けないからって読者のせいにするなよ
以前あっちのスレで、書き手ばかりで馴れ合ってる生ぬるい状態だったことがあったが
、あれは書き手にとっても最悪だと思う

145:名無しさん@ピンキー
09/10/26 12:21:19 AY1oyyAR
細かい作法とかはどうでもいいんだよ
どんなに文が上手くてもつまらないものはつまらないからな
まず、エロに向かってストーリーを作り
書き進めていくうちに手が止まったら、窓の外をじっと見つめて『エロ』とひとりごちる
そしてまたエロに向かって走り出すのだ
困った時はエロが助けてくれる
何も恐れる事はないんだよ

146:名無しさん@ピンキー
09/10/26 14:00:43 IXAdlaNU
書き手は腕を上げて貰い黙って投下
読み手は、好き放題叩いてプロレベルになるまで鍛えてやるってか。

147:名無しさん@ピンキー
09/10/26 15:01:39 nUmTCxQj
>145
つまらん、出直してこい

148:名無しさん@ピンキー
09/10/26 21:40:49 YycSGOaM
URLリンク(pic-loader.net)

これってこのスレで貼られた絵でしょうか?
Googleイメージ検索で偶然見かけたら、ここの過去スレへのリンクがあったんで…
(違ったらすみません)

149:名無しさん@ピンキー
09/10/26 21:51:51 DlljrUS5
ここで連載してたYガンデル氏の描いた絵で合ってるよ

150:名無しさん@ピンキー
09/10/26 21:58:24 DlljrUS5
×してた ○している
やっべ、過去形じゃ失礼だよな

151:名無しさん@ピンキー
09/11/01 13:48:41 aVUna72h
最近、アク禁のお陰で減ったなー…。
他の書き手さんも困ってるんじゃ…。

ところでネタバレ的な話になるけど一つ質問。
大体予想つくけど、サイボーグ娘でサイボーグと見せかけて実はサイボーグじゃなかった、生身の女の子だった…と言うのはアリかな?

152:名無しさん@ピンキー
09/11/02 10:43:29 qT4QlLLp
一発ネタとしてはアリかも知んないけど出おちかねぇ…
とくに変なところで執着する此処のスレ住民にはうけないかも?

153:名無しさん@ピンキー
09/11/02 11:41:34 mDUrPr00
>>151
高確率で叩かれるなそりゃ、ここの住人は書き手に対してかなりハードル上げてるから余程頑張らないと酷いよ?
ストーリー、設定、心情描写等々プロでも通用する腕前じゃないとな。

あんたがマゾで、絶対に叩かれても構わないと言うならば止めはしないが。

154:名無しさん@ピンキー
09/11/02 13:18:56 u0TS+dUH
オチで住人のストライクゾーンから大きく外れるってのはよほど面白くないと難くはあるかもだが、予想を超える高品質なら興味あるな

ここの住人はいいものはいいって言うし見る目あるから、面白ければありなんじゃないかな

155:名無しさん@ピンキー
09/11/05 10:09:08 dByFPRK7
何この投下したら叩くぞ的な流れは?


156:名無しさん@ピンキー
09/11/05 10:55:06 yJg1q0Z1
この板に来る前の元になった板での因縁らしい。

157:名無しさん@ピンキー
09/11/05 22:17:25 JNkyiXZf
いわゆる、「ないものねだり」だな。
自分ではろくな話も書けないのに、書き手に高質なSSを求めること自体が滑稽すぎる。


158:名無しさん@ピンキー
09/11/06 02:40:13 cb/tXTf5
いや、そういうわけじゃないんだ。
面白い作品が投稿された時はみんな素直に、萌えただの抜いただの面白かっただのと感
想書いてたよ。
ただ一時期、小学生以下の文章力・文法力・内容の超長文が大量投棄(作者自身の弁)
され、読者たちの意見も聞き入れられず、一切改善されることなく大量投棄の嵐が吹き
荒れたことがあったんだ。
そういう背景があるから、新住民さんには「作者叩き」と映るのかも知れないね。
だから高質なSSが要求されてるというほどのことじゃなくて、素人なりにちゃんと考
えられた内容で、並の文章力で書かれてさえいれば、温かく迎えられると思うよ。

159:名無しさん@ピンキー
09/11/06 23:09:38 d3D4Yf4B
具体的にはmanplusとpinksaturnだな
両者とも長文なのは共通してるが、前者は文法崩壊しまくり日本語でおkな長文、
後者は中途半端な2ch語だらけで中身一切無しの長文でログばかり無駄に消費してた

160:名無しさん@ピンキー
09/11/07 06:58:26 pAfrKoVD
ただの超長文、ただの大量投棄ならまだいい
実質的にスレ埋め荒らし同然に機能してしまったのがまたマズかったわけで
いつの間にか500kb超過してスレ見失ったりして最悪だった

1スレmanplusとかどう考えても異常すぎただろ

161:名無しさん@ピンキー
09/11/07 07:50:41 CNGyeUJF
むしろあんた等の書いてる長文レスだの内容に拘ってるだけだのレス埋めにしか見えないわけだが。
いいんじだよ此処はアマチュアが書いてたって、むしろその為の創作板だろ。
プロの文章が見たいんだったら立川のオリ○ンとか本屋でも行って18禁コーナーあさればいいだろあそこ小説多いから。
確かにそう言った内容薄いとも思える作品書いてるやつがいるのは事実かもしれんがあえてスルーしてその中から名作を見つけたりその中で自分で書いたりすればいい話じゃないか。
長文レスとか無駄に長いとか明らかに埋めてるようなやつがいれば叩けばいいが、少なくともこんな論議してる事こそ容量の無駄だと思う。
少なくとも>>144、お前の言うぬるい時期の空気が好きだった奴も居るんだよ。
攻撃的なレスの返し合いにうんざりしてるやつもいるんだよ。
スレの歴史見てきたようにほざくならsage機能くらい理解して書け、お前の態度が一番気に入らない。

162:名無しさん@ピンキー
09/11/07 08:32:57 Yr6nYdT0
これは間違いなく叩かれたSS職人

163:名無しさん@ピンキー
09/11/07 10:35:44 P6Pj2EgR
とりあえず落ち着け。あの時期は
>実質的にスレ埋め荒らし同然に機能してしまった
これが一番マズかった訳だろう。

まあ、特にMの方は「まとめてからあぷろだに上げてくれ」言われても
無視して続けて、あげく容量間際に大量投下し埋め立て→次スレ誘導無し、
次スレ立てるもテンプレすらロクにはらず、大量投下再開→投下完了後
テンプレの残りをはるでもなくそのまま放置、なんてことしたからな。
こんなことされりゃ「にどとくんな!!」言われてもしゃーないけどな。

164:名無しさん@ピンキー
09/11/07 10:56:14 UXup2S1q
また、いつもの揉め事か
これで定着しかけたSS作家が逃げて
また、次のカモが迷い込んでくるのをまつ…と

165:名無しさん@ピンキー
09/11/07 16:40:19 SWxsHY+q
test

166:名無しさん@ピンキー
09/11/07 16:54:21 SWxsHY+q
>509 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 17:59:36 ID:
>あいかわらず、人のせいにしかしていないな。
>~(後略)

>511 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 18:33:29 ID:
>スレ主の人格じゃなくて一部の住人の人格が問題かと。

>512 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 18:39:21 ID:
>つーかあのままほっといてフェチ板いても空気読まずにあれが大量投下して今と同じような状況に陥ってるだろ
>雑談情報交換でほどほどに盛り上がる→あれが大量投下→住人逃げる→数週間経つ→人が戻り始める→大量とry
>で住民が根付くことがほとんどなかったからなぁ
>~(後略)

>513 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 18:50:12 ID:
>まあ、その、なんだ、スレ主は考えなしにただ立てたかっただけだろ
>後先考えてないと思う
>514 :名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 20:48:26 ID:
>スレの空気をぶち壊す投下をやっても、今と変わらないなら
投下してもいいんじゃない?
>スレ分割の時点で過疎化するのはたくさんの人が指摘していたことだし
投下しなくても、住人いないでしょ。
>なんか ググレカス とかわずかにいるだけで あれが望んだスレの議論なのかねえ

批判側(難癖、いちゃもん)連中って、進歩無いな~

167:名無しさん@ピンキー
09/11/07 17:21:22 iFi7gOza
>>159が言うように特定の人物が気に食わないなら別にいいんだけど、
このスレ自体をつぶしたがってるやついるだろ。

168:名無しさん@ピンキー
09/11/07 22:13:58 og+8zIw4
>>151
KEYって作品かね?

169:名無しさん@ピンキー
09/11/10 02:18:15 nlRi3ozz
KEYかぁ。
「さ・くら・ちゃん?」って奴ですね。

170:名無しさん@ピンキー
09/11/14 13:37:09 f4OWrCcr
一見サイボーグとは関係なさそうな某スレまとめで
強制改造とか記憶を弄ってとか、悪徳大企業がとかいうSSがそこそこあって驚喜乱舞


171:名無しさん@ピンキー
09/11/14 13:44:00 f4OWrCcr
ただしそのスレの主属性がNG要素になりえるし、直リンするとあれるかもしれないから貼らないが

172:名無しさん@ピンキー
09/11/15 01:41:29 6VbdPpqi
妄想してみました。フェチ板スレ15に感謝。

・人物、設定等は「ふおんコネクト!」番外編をお借りしました。
 (姫様の身体については捏造設定あり)
・グロあり、エロなし。
・原作をなぞっています。ネタばれ注意。

NGはタイトルで。

173:女の子の錬金術師 1/15
09/11/15 01:43:25 6VbdPpqi
 冷え冷えとした空気の中に漂う黴の匂い。
 天井付近に作られた格子入りの窓から差し込む弱々しい日の光。
 牢獄の狭苦しさをより一層際立たせる石壁の圧迫感。
 僅かでも身じろぎをすれば、足枷に繋がれた鎖が耳障りな音を立て、今の自分の立場を思い知らされる。

 先の戦で虜となり地下牢に入れられて5日経った。
 もうそろそろ期限が切れる頃合だ。
 国の滅亡か私の命か、どちらを選ぶかの決断を下さなければならない期限の時が。


 ◇◇◇


 作物を植えてもろくに実りの得られない荒れた大地。
 厳重な囲いの中にさえ忍び込み、家畜たちを食い荒らす狼の群れ。
 いくら掘り進んでも、金銀はおろか銅や鉄さえも採れない険しい山並み。
 周辺の強国からは歯牙にもかけられない貧国だった我が国も、錬金術師さまのおかげで少しずつ変わっていった。

 国力をつけるための良い特産品をと言う私の願いを聞き入れて、錬金術師さまは1ヶ月がかりで複雑な仕組みを組み上げられた。
 新しい錬金術の器具と思い込み渋い顔をしていた家臣達も、それがブランデーの蒸留器と知り顔を綻ばせていた。
 ブランデーはどの国でも珍重され、白ワインなどとは比べものにならない高値で取り引きされている。
 試作品を携えて行商に出た者達が戻って来て献上した上納金の中には、初めて見る異国の金貨が混じっていた。
 狭い国土の中には葡萄畑に適した斜面はそれほど多くは無いけれど、無駄に欲をかかなければ十分な蓄えを作っていけることだろう。

 かつての火事騒ぎを覚えている者達も、いつしか錬金術師さまの姿に笑顔を向けるようになってきた。
 錬金術師さまを、危険な実験で世を騒がせる異端者としてではなく、我が国に繁栄をもたらす賢者と見る者が増えていく。
 出会ったばかりの頃は、私と同じ年頃で黄金の練成という不可能事を追い求める錬金術師さまの姿に元気付けられたものだった。
 錬金術師さまが皆に受け入れられていく様子を見て、私も頑張ろうという気持ちになれた。
 毎日がとても幸せだった。

174:女の子の錬金術師 2/15
09/11/15 01:45:27 6VbdPpqi
 でも、そんなささやかな幸せさえ、長くは続かなかった。
 噂を聞きつけた強欲な隣国の国王が、突然国境に攻め込んで来た。
 どこでどう歪んだものか、ブランデーの交易で得た金貨が国庫に山積みになっているという噂。
 確かにブランデーはどこに持ち込んでも好評を得てきている。
 だからといって、そんなに大量の金貨が入ってくる程の量を作ってなどいない。
 人の噂が欲望で歪むのは珍しくは無いとはいえ、これはあまりにも酷すぎる。

 一旦、欲望に火がつくと鎮めることは難しい。
 否定すればするほどに隣国の国王は意固地になり、交渉はほどなく決裂した。
 一気に攻め込んで来た敵軍を家臣達が迎え撃つ。
 愛国心にも忠誠心にも非の打ち所のない家臣達も、その装備は国力を反映した貧しい物だった。
 そして最後の戦いで大敗を喫し、王族の勤めとして陣頭で指揮を執っていた私は敵の手に落ちた。


 ◇◇◇


 翌日の正午。
 地下牢から出された私は城壁の上に立っていた。
 城の前の空き地には思い思いの得物を手にした家臣たちが集っている。
 およその数を計ってみて、最後の戦で失った者達の多さを思い知る。

「金は用意できないようだな! ならば人質は手足を落とし首を撥ねた上で投石器で返してやるわ!」

 覚悟を決めているとはいえ、国王の口からでた言葉の非情さに背筋が凍りつく。
 そしてその言葉の奥にある物に。

 今までは誰一人私の身体に触れようとする者はいなかった。
 大事な取り引きの商品に傷をつける愚か者はいないはず。

175:女の子の錬金術師 3/15
09/11/15 01:48:31 6VbdPpqi
 でも、身代金が用意できないからには、最早私に商品としての価値は無い。
 価値の無いものを壊して捨てる前に、得られる物はどんな些細な物でも私から奪い去ろうとするだろう。
 僅かばかりの装身具と絹織りの衣装。
 そして私の身体そのものも……。

 ちらりと私の顔を盗み見た国王の瞳には、獣じみた欲望の色が浮かんでいた。
 私を両脇から押さえつけている兵士達の瞳にも。

 命を失うことよりも、いままでずっと守り続けてきた物を奪い去られる方が遥かに辛い。
 だからと言って、ここで私が自害すれば戦が再開されてしまうだろう。
 身代金か私の命。
 どちらかを得る事が、この取り引きの条件なのだから。

 見下ろす家臣達の中にも動揺が広がっていく。
 改めて得物を握り直す者がいる。
 手綱を引き締める者がいる。
 私を力づくで取り戻そうという意気込みは見誤りようがない。

 けれど。

 城攻めに必要な破城槌も投石器も持たない家臣達。
 この上刃を交えれば、どれほどの命が失われていくことか。
 王族に名を連ねる者として、ここで言うべき事はただ一つ。

「撤退を!! 勝ち目はありません! 私はここで……」

 家臣達の忠誠心の厚さはよく知っている。
 私が何を言おうとも、私を取り戻すために命を賭して戦ってくれるだろう。
 そしてそれは、私が最も望んでいないこと。
 どうすれば彼らを止めることができるのだろう……。

176:女の子の錬金術師 4/15
09/11/15 01:50:51 6VbdPpqi
 その時、小さな人影が家臣達の中で動いているのが目にとまる。
 あれは……錬金術師さま?
 錬金術師さまは、最後の戦いで私に付き従い、私を庇って全身に矢を受けていた。
 ずっと身を案じていたのだけれど、あれほど元気ということは、不老不死の術を完成させたと冗談交じりに言われたのは本当のことだったのだろうか?

 錬金術師さまが何か秘策を出されたのか、程なくして家臣達は撤退していった。
 残ったのは後見人と錬金術師さまの二人だけ。
 錬金術師さまがこちらに向かって大きく手を振って叫ばれた。

「んじゃそこのチョビヒゲ、殺っちゃってくださ~い! そしてスルーミー!」

 いともたやすく私の運命を決めるお言葉だった。

 国王が受けた衝撃の大きさは、私が受けた物よりも遥かに大きかったことだろう。
 衝撃はすぐさま怒り変わり、私の身体に抱いていた欲望の炎をあっさりと消し去った。
 城壁に立つ者達は、皆、同じ衝動に突き動かされている。
 絶対的な優位に立つはずの自分達を愚弄する者への見せしめとして、人質を即座に殺して返すという狂気。


□□□


 手際よく用意されていた拷問台が引き出され、仰向けに縛り付けられる。
 更に打ち込まれた何本もの釘が、私の身体を拷問台にしっかりと固定する。
 私がどれほど暴れようと、拷問台から転げ落ちてしまうことはない。
 口の中には布切れが押し込まれ、叫び声をあげることも、『間違って』舌を噛むこともできくなる。

 頭からすっぽりと頭巾をかぶった大男が、黒光りする斧を手に拷問台の脇に立つ。
 振り上げられた斧の刃が日の光を反射して煌いた。
 ドスッという重い衝撃と同時に鮮血が飛び散って、周りを取り囲む者達の身体を真っ赤に染めていく。
 落ちた右腕を拾い上げた国王が城壁の縁に歩み寄り、狩りの獲物か何かを見せびらかすかのように頭上に腕を差し上げた。

177:女の子の錬金術師 5/15
09/11/15 01:57:11 MdCjeRMK
「これが見えるか! 1本目だ!」
 肩口の激痛にもがく私の耳に、国王の叫び声が突き刺さる。
 下で見守っている者達は、どんな想いをしていることだろう。
 いっそのこと一思いに首を撥ねてくれた方がどんなに楽だろうか。

 左腕、右足、左足。
 斧が振り下ろされる度に私の身体が小さくなっていく。
 4本目を数えた後、国王が一際大きな声を張り上げる。

「最後は首だ! 楽しみにしていろ!」

 身体のほとんどの血を流しつくして朦朧とする私の目に、首筋目掛けて振り下ろされる斧の刃の煌きが焼きついた。
 刃の落ちる衝撃と同時に、世界が闇に覆われた……。


 ◇◇◇


「……様! 姫様!」

 聞き慣れた声が私のことを呼んでいる。
 それは生真面目な私の後見人の声。

 でもそんなはずはない。
 寝室で私の身の回りの世話をしてくれるのは侍女だけだ。
 馬の背に揺られて居眠りをした子供の頃ならいざ知らず、今、寝台の上に横たわる私を彼が起こすはずがない。

「姫様っ!」

 夢の中にしてはあまりに大きな声がして目が覚めた。

178:女の子の錬金術師 6/15
09/11/15 02:00:05 MdCjeRMK
 見上げる天井からガラス玉が沢山吊り下げられていた。
 その各々が眩い光を放っている。
 部屋の中は真夏の屋外にように明るかった。

「姫様、気がつかれましたか!」

 そこは私の寝室ではなかった。
 壁際には見慣れない機械が並んでいる。
 ここは……錬金術師さまの工房らしい。
 でも、なぜこんなところで私は眠っていたんだろう?

 寝台の脇には後見人と錬金術師さまが立っている。
 まるでいく晩も眠っていないかのような顔色の後見人。
 丸い帽子も口元を覆う布もゆったりとした服も全て白尽くめの錬金術師さま。
 なんとも異様な取り合わせ。

「手術は成功だよ」

 口元の布を引き下げて、錬金術師さまがにっこりと微笑んだ。
 しゅじゅつ?
 一体何のことだろう?
 錬金術師さまが、私の身体に何かなさったのだろうか?
 私の身体……?

 振り上げられた斧の煌きと、振り下ろされた時の重い衝撃が蘇る。
 そして、身体を走る激痛も。

179:女の子の錬金術師 7/15
09/11/15 02:03:42 MdCjeRMK
 私は手足を切り落とされ、首を撥ねられて……死んだ……はず。
 咄嗟に首筋に手を当てる。
 何かの軋む音がして、首筋に硬くて冷たい物の触れる感触がした。
 首筋に当てているはずの指先からは、何も伝わってはこなかった。

 混乱して目の前に差し上げた右手は人形のように白く、天井からの光を反射して輝いていた。


 ◇◇◇


「まさか殺されてから助けられるとは……」

 改めて左手で触れた首筋には大きな傷跡が付いていた。
 左腕と右足には、記憶にある斧の刃が落ちた場所に首筋と同じような傷跡が残っている。

「手足の一部は作り物なのですね」

 開いたり閉じたりしてみる度に、作り物の右手がカチャリと金属音をたてる。

「あ~、ごめん。首とか胴体以外は四方に散ったから見つからなくて~」

 私が死んだ後、切り刻まれた身体は投石器で城外に投げ出され、錬金術師さまと後見人の元へと戻っていた。
 巨石を数十メートルも飛ばす投石器で、人間の身体のような軽い物を狙った場所に届かせるのは難しい。
 二人して夜中まで捜してくださって、それでも見つからなかった部分は諦めざるを得なかった。
 多分、その場に居合わせた獣にでも持ち去られてしまったのだろう。

「それと、身体の中身も結構とっかえたから~」
「え? そうなのですか……?」
「地面に叩きつけられた時に、かなり潰れたりしてたからね~。心臓とか肺とかも~」

180:女の子の錬金術師 8/15
09/11/15 02:07:35 MdCjeRMK
 そこでふと言葉を切り、足元の大きな器の蓋に手をかけ、私の表情を窺うような上目遣いで仰った。

「見る?」
「れ、錬金術師殿っ!」

 すかさず、後見人が割り込んだ。

 あの城の城壁はとても高かった。
 その城壁から更に上へと投げ上げられたのだから、地上に落ちた時の衝撃も並大抵のものではなかったのだろう。
 無くなった手足以外にも、作り物で置き換えられた部分があってもおかしくはない。
 だからといって特に違和感を覚えるようなところはない。
 それも錬金術師さまの技の凄さなのだと思う。

「ホムンクルスに心を移す方法もあるけど~。材料が……その……。乙女的に……」

 いつもはご自身のなす技に何のためらいも見せない錬金術師さまが、俯いて言いよどむ。
 不老不死の錬金術師さまにも、恐れるものがあるのだろうか?
 いや、恐れるというよりは……。

「何より将来近親相姦はどうかと」

 言いよどんだ後、錬金術師さまの口から出たのは、日ごろから私達が心の奥底に秘めている想いを見透かすかのごとき一言だった。
 不意を突かれた私と後見人の顔が、その一言で火がついたように真っ赤になった。

181:女の子の錬金術師 9/15
09/11/15 02:10:43 MdCjeRMK

 ◇◇◇


 その日の夜。

 大事をとって早く休むよう錬金術師さまに言い渡されたものの、なかなか寝付かれずに何度も寝返りをうっていた。
 そろそろ真夜中になろうかという頃に、扉が軋む音がした。
 誰何する私の声に答えたのは、私の後見人だった。

「姫様……」

 彼が私の寝室に入ってくるなど、一体何年ぶりのことだろう。

 父上の葬儀が終わった日。
 主のいなくなった空っぽの書斎の片隅で、暗くなるまで膝を抱えて蹲っていた。
 もう私の頭を撫でてくれる大きくて温かい手はどこにも無い。
 心の中まで空っぽになったような気がした。

 その夜も、今日のようにいつまでたっても眠れなかった。
 そして真夜中を過ぎた頃、後見人が寝室に入ってきた。
 私に声をかけるわけでもなく。
 私の身体に触れるわけでもなく。
 ただ静かに寝台の脇に座って私を見守ってくれていた。
 翌朝、目が覚めた時、もう心の中は空っぽではなくなっていた。
 そうやって、私の心が挫けそうになる時は、いつも後見人が傍にいて、見守ってくれていた。

 でも、今夜、彼が寝室を訪れた目的が私を見守るだけのはずはない。

 法外な身代金には足らなかったけれど、私が他国に嫁がなくてもよい程度の蓄えは既にできている。
 国の発展に尽くした彼の努力は、国民が一番良く知っている。
 国民の中にも家臣達の中にも、彼を王室に迎えることに異を唱えようと思う者は一人もいない。
 彼が、たった一言「好き」と言ってくれさえすれば……。

182:女の子の錬金術師 10/15
09/11/15 02:13:24 MdCjeRMK
 今までは、その一言がどうしても出てこなかった、。
 彼はあまりにも長い間、『後見人』の立場に身を置いてきた。
 私がどれほど望もうとも、その立場ゆえに最後の一線を越えることができずにいた。
 歯がゆい想いを抱きながらも、彼がその気になってくれるのを待つことしかできなかった。

 錬金術師さまが、『殺せ』と仰った時の彼の狼狽ぶりは、城壁の上からでもはっきりと見て取れた。
 この戦で、彼は私を失うという恐怖を味わった。
 いつ何時、どんな不幸にみまわれて、想い人を失うことになるか分からない。
 そうなれば、彼の想いも私の想いも叶わないままに終わってしまう。
 それはどちらにとっても耐え難いことだ。

「私は……姫様が……好きです」

 長い間待ち望んできた一言をついに聞くことができた。

 でも……。

 今の私に彼の想いを受け入れる資格などあるのだろうか?

「……本当によいのか?」
「はい」

 頭を僅かに傾げて、首筋の傷跡がはっきりと見えるようにする。

「継ぎ接ぎだらけの身体でも?」
「はい」

 この程度では彼の表情は変わらない。
 幾多の戦場を駆け巡ってきた彼は、普通の傷跡などは見慣れている。
 たとえ私の首を撥ねた時の物だったとしても、傷跡には変わりが無い。

183:女の子の錬金術師 11/15
09/11/15 02:17:32 MdCjeRMK
 それならばと、白く輝く右腕を彼に向かって真っ直ぐに差し出した。
 掌を広げた時にカチャリと小さな音がした。

「硬くて冷たい作り物の身体でも?」
「……はい」

 滑らかな曲線を描き出す作り物の腕は、人形の美しさと冷たさを持っている。
 それは人の身体とは異質な物だ。
 ほんの少し、彼の顔に翳りが浮かぶ。

 あと一押し。
 それでも彼の気持ちが変わらないのなら……。

 寝衣の紐を解き胸元を露にする。
 胸の谷間を上から下に真っ直ぐに走る大きな傷跡。
 敵国の者達につけられたものではない。
 『身体の中身を取り替えた』時に、錬金術師さまの『手術』でつけられたもの。

 胸の中身全てと、お腹の中のかなりの部分を取り替えたと、錬金術師さまは仰った。
 その傷の縫い目からはみ出した何本もの管や紐のような物が、寝台の傍らの大きな箱に繋げられている。
 取り替えられた物が身体になじむまでは、しばらくその箱に繋がったままなのだと聞いている。

「お主の事を想って胸をときめかせる事すらできない身体でも?」

 胸がドキドキするのは『心臓』があるからだと錬金術師さまから教わった。
 心臓は私の心とも繋がっていて、嬉しい時や悲しい時は、その動きも変化する。
 その心臓の替わりに胸の中に入れられたのは、いつも同じ速さで回る小さな羽根車。
 取り替えられた物は皆、私の身体の中にありながら私の身体や心とは切り離されて動き続けていく。
 本当の私と言える部分は、ごく僅かしか残っていない。

184:女の子の錬金術師 12/15
09/11/15 02:21:19 MdCjeRMK
「………………」

 彼の表情が大きく歪む。
 彼には私が何に見えているのだろう?
 人間だろうか?
 それとも人形だろうか?

 彼は俯いたまま長い沈黙が続き、やはり駄目かと思い始めた時。

「……でもそれが、私が愛する姫様です」

 私の顔を真っ直ぐに見つめる彼の目には、何の躊躇いの色も残ってはいなかった。
 ゆっくりと伸ばされた彼の手が私の胸に当てられた。
 そして傷跡をなぞるようにして上へと動き、そっと顎を持ち上げようとする。
 その手の温かさを信じて、目を閉じる。

 唇を通して伝わってくる彼の想いは、とてもとても温かかった。


 ◇◇◇


 数日後。

 工房の一角で回復のための訓練をしていた私と後見人の所に、旅支度を整えられた錬金術師さまがやって来た。

「ここまでやると教会が怖いから旅に出ます~」

 錬金術師さまは、一度死んだ私を蘇らせるために不老不死の秘術を使い、さらに身体の一部を作り物で置き換えた。
 神様から授かった身体を人の手で弄ぶ行為を、教会は最も忌み嫌う。
 その憎悪の激しさは、硫黄から黄金を生み出す錬金術などに対する物とは比べものにならないらしい。
 事の顛末を教会に知られれば、すぐさま刺客が送り込まれて来る。
 もしもそんなことになったら、私達は全力をあげて錬金術師さまを守り抜く。
 刺客が一人二人の間はよいけれど、そんなことを続けていれば、いずれは教会も本気を出すだろう。

185:女の子の錬金術師 13/15
09/11/15 02:24:23 MdCjeRMK
 国同士の争いの目的は、互いに滅ぼしあうことではなく相手国の富を奪い取ることにある。
 強欲な隣国の王が攻めてきた時も、国土を焼き払い民を根絶やしにすることなどを望んでいた訳ではない。
 けれど神の御名の下に刃を振るう者達は、自分達とは相容れないもの全てを滅するまで、その手を休めることは無い。
 広大な版図を持つ教会の力の前に、我が国のような小国などは瞬く間に消え去ってしまう。

 そうなることを錬金術師さまは恐れている。
 自分が国に留まることで、私達にも累が及ぶ。
 だから一刻も早く、この地を去らなければならないと仰っている。

「そうですか……残念ですが、仕方ありませんね」
「できることなら別れの宴を催したいところですが……」
「あ~、そんなのいいから~。私、あなた達に何もしてあげれてないし~。金の練成も結局できてないし~」

 何もしていない?
 やはり錬金術師さまにとっては、黄金の練成こそが意味のあることなのだろうか?

 確かに黄金を無尽蔵に生み出すことができるなら、我が国を大陸一の強国にすることも夢ではない。
 でも、その道のりを進む間には、きっと多くの血と涙が流される。
 隣国だけではなく、周囲を取り巻く全ての国々を敵にして金の力に物を言わせた血みどろの戦にあける日々。

 私はそんなことをしてまで、我が国を大きくしたいとは思わない。
 この小さな領地の中で、静かにブランデーをつくり世に送り出していければ十分だ。

 国境で見送りに立つ私達に、何度も振り返り手を振っていた錬金術師さまの姿も、いつしか小さくなり消えていった。

186:女の子の錬金術師 14/15
09/11/15 02:26:52 MdCjeRMK

 ◇◇◇


「これでどうかしら?」

 テーブルの上の羊皮紙には、我が国の紋章に錬金術師さまの髪飾りをあしらった絵が描かれている。

 錬金術師さまが我が国に残していかれたブランデーも、今では方々の国々から是非取り引きをという声があがる程の評価を受けるようになった。
 そうなると、ありきたりの樽や皮袋に詰めただけの外見は、中身と釣り合わなくなってくる。
 私よりも遥かに商才のある後見人が、ガラスの瓶を使ってみてはと提案した。
 鮮やかな色彩のラベルを貼ったガラス瓶は、それ自体が宝飾品と言えるくらいに美しい。
 扱いが少し難しくなる代わりに、商品としての価値は更に高まるに違いない。
 そのラベルの図案を私に任せてくれるよう、後見人に頼み込んだ。

「なるほど。錬金術師殿の贈り物に相応しい図柄ですね」

 錬金術師さまにとって、大陸の片隅の小国の事など、いつまでも記憶に留めておく程の価値があるとも思えない。
 それでも、この瓶を見て、ほんの少しでも私達のことを思い出してくださればという気持ちがある。
 私の命と国の未来の両方を与えてくださった錬金術師さまのことを、私達は決して忘れない。

「いつか目にとめていただけるといいですね」
「ええ。それにもしかしたら、私自身が直にお目にかかることがあるかもね」

 私の身体は、錬金術師さまの手で不老不死にされている。
 よほどの事故に遭わない限り、死ぬことはない。
 だとすれば、何年後か、何十年後か、あるいはもっと先かもしれないけれど、いつかはこの広い世界のどこかで巡り会うこともあるだろう。

187:女の子の錬金術師 15/15
09/11/15 02:33:50 MdCjeRMK
「そう……ですね……。でも、それは姫様が……」
「この世界に一人取り残された後のことだと思ってる?」
「……はい」

 私の言葉に後見人が寂しそうな表情を浮かべて頷いた。
 私が永遠の時を生き続けていくのに対し、彼はごく普通の人としての生涯を送るはず。
 彼だけではなく、私が見知っている人たちは皆、いずれは私を置いてこの世界からいなくなってしまう。
 子供の頃、父上を亡くした直後の私が、たった一人この世界に取り残された寂しさに震えていた姿を彼はまだ覚えている。
 私はこれから先、何度も何度も同じ想いを繰り返す。
 その事実が彼の心に暗い影を落としている。

 でもそれは間違っている。
 私はもう一人ぼっちになることはない。

 彼の首に回した右手がカチャリと鳴った。
 たとえ元の身体と同じように温かく柔らかくても、ホムンクルスの身体ではこの喜びは得られなかった。
 錬金術師さまのご配慮に改めて感謝する。

「だから、子供をたくさんつくりましょう。私が寂しくならないように」

188:名無しさん@ピンキー
09/11/15 02:34:20 MdCjeRMK
以上です。

189:名無しさん@ピンキー
09/11/16 19:39:59 KQ3qtoC0
>>179
久々のss投下だ。わーい\(^o^)/
&乙!

…しかし、ここの住人にとって、この内容はどうかな?
ハッキリ言って叩かれそうな匂いがする。
ぶっちゃけた話、これは普通のところで書いた方が良い。ここはエロ場なんだから、もう少しエロ要素を濃く。
あと、今月のふおんの内容知らん奴にとってはこの内容はつまらんものと思う。

…でもね、俺としてはヒットしたよ♪
うん、面白かった!今月のふおんを熟読したんだな~と感服したよ。
雰囲気出てた。GJ!

190:名無しさん@ピンキー
09/11/16 23:28:22 TBkRrtGN
漸く再規制解けた…
乙です!。

今日元ネタみました。ストレートだったんですね。
フルカネルリとかクインテセンスで嗤いの意味探る野暮していました。

「この世界に一人取り残された後のこと~」へ「ワッハマン」を不意に想起したり、
残酷描写、場面の流れと様子はとても楽しめました。

191:172
09/11/19 01:07:03 w+rcV9Kh
レスありがとうございます。

原作への依存度が高すぎる点やエロ要素が薄い点は申し訳ないです。
姫様萌えの勢いだけで書いてしまいました。それでも楽しんでいただけたようで嬉しいです。
雰囲気出ているというのも、二次創作に対してはとてもありがたいお言葉です。

ワッハマン最終話の姿は、自ら決断した結果とはいえ過酷な運命だと思いました。
姫様には、あんな孤独を味わって欲しくはないですね……。

では。
また機会がありましたらよろしくお願いいたします。

192:名無しさん@ピンキー
09/11/24 02:08:11 s+TtV8Yw
5レスお借りします。

・属性的妄想のみ。
・エロ無し、グロ無し。
・妹大好き。

NGはタイトル『妹のいる生活 trailer』で。

193:妹のいる生活 trailer 1/5
09/11/24 02:09:18 s+TtV8Yw
 午後8時。
 慌しく過ぎていった1日も、この扉を開けることで一区切りが付く。
 郊外のマンションの5階にある、僕と妹が住む家の扉。
 他の扉と全く同じ物が使われていても、これが自分の家の物かと思うとなんとなく温かみを感じるあたり、人間なんていい加減なものだといつも思う。
 いや、温かみを感じるのは、家ではなくてその中に住む者のせいなのかも。

「ただいま~」
「おまえりなさい~」

 パタパタと足音がして、妹が玄関口に駆け寄ってきた。
 明かりのついた台所からは温かい空気といい匂いが漂ってくる。

「ご飯にする? お風呂にする? それとも……」
 言いかけた言葉を切り、上目遣いで僕の顔色を伺っている。
 既に儀式と化した、帰宅した僕を迎える妹との会話。

「お腹空いたからご飯、だな」
「は~い。あとちょっと待ってね」
 微かに失望の色を浮かべつつ、それでも特に言い返す気もなさそうで、妹はそのまま台所に戻っていく。

 はて?
 いつもなら、ここでもう一押しありそうなものだけど……。

 まあいいか。

 1週間後に迫った初めての学会発表の準備のため、今日は朝からずっと忙しくて、間に合わせのゼリーとか栄養ドリンクで凌いできた。
 少しでも早くまともな夕食にありつけるのは、とてもとてもありがたい。
 実際、駅から家までの15分ほどの道のりの間で、何度お腹が鳴ったか分からない。
 かといって、妹が夕食当番の日に寄り道して外食なんかして帰るわけにもいかないし。

 妹の嗅覚が犬並みに鋭いことは、僕が一番よく知っている。
 さっきの短いやり取りの間でさえ、僕が今日一日、ろくな食事をとっていないことは、妹には分かってしまっただろう。
 あえて絡もうとしなかったのは僕を気遣ってのことだったのかと、ぼんやりと考える。

 ダイニングでしばらく待っていると、妹がお盆を手にして入って来る。
 青系の模様の付いた僕用の食器。
 赤系の模様の付いた妹用の食器。
 取り違えることの無いように色合いを異にした食器の上に、見た目は同じ料理が盛られている。

 温かそうに湯気を上げている料理を前にして、僕のお腹が一際大きく鳴った。
 それを聞いた妹の口から、くすりと小さな笑い声が漏れて出る。
 今更恥ずかしいという気は起こらないけれど、僕ばっかりが笑われるのは不公平だ。
 今度の点検の時には、『お腹の虫が無く回路』でも取り付けてやろうかと、つまらないことを考えた。
 テーブルの上に食器を並べていく妹の手際のよさに感心しつつ、ポケットから携帯を取り出して、おおよその構成のシミュレーションを組み立ててみる。
 ええと……ネットストレージに保存してある妹の腸の形状データを読み込んで、筋肉の分布として標準型に6%の乱数パターンを重畳して、収縮率を12%、円筒管の共鳴係数を0.38にすると……。

 ガキッ

 小さいけれど、耳に突き刺さるような金属音がして、妄想が破られた。

194:妹のいる生活 trailer 2/5
09/11/24 02:11:21 s+TtV8Yw
 金属音は、妹が立っているあたりから聞こえてきた。
 妹は、見つめる僕の目には気づいた風もなく、食器を並べる作業を続けている。

 金属音のように聞こえたけど、食器の触れ合う音だったのだろうか?

 携帯の画面に目を戻し、シミュレーションの続きを再開する。
 ……円筒管の共鳴係数を0.38にして、腸の1/4が液体で充填され、その中に100ccの気体が混じっている状態で収縮が起きた時に生じる音の大きさは……。

 ガキッ!

 今度はさっきよりもずっと大きな音がした。
 聞き間違いようもなく、金属同士がぶつかり合う時の音。

「後はご飯とお味噌汁だけだから、もうちょっと待っててね」

 口を開きかけた僕を避けるようにして、妹が台所に戻っていく。
 食器はあらかた並べられているけれど、後のほうに並べられた物ほど、その置き方がぞんざいになっている。

 うーん……。

 調子が悪ければすぐに教えてくれるように、いつも言い聞かせてあるんだけどなあ。
 いくら科学技術の粋を凝らしているとはいえ、自己修復機能とかいうようなものはまだ魔法の範疇なんだし。
 放っておいて酷くなったら、直す僕の手間が増えるだけなのに……。

 台所の様子をうかがっても、妹が忙しげに動き回る音が聞こえてくるばかり。
 声を掛けるきっかけが掴めない。

 仕方がない……。

 シミュレーションの途中結果を保存して、自鯖へアクセスするアイコンをタップする。
 指紋認証と4重のパスワードを通過した先にあるのは、メンテナンスプログラム。
 妹がどこにいようとも、日本国内である限り、ワイヤレスリンクを経由して24時間365日休むことなくデータを収集分析し続けている。

 普通のメーカー製品を使っていれば、こういうことは全部、サポート契約の中に含まれている。
 製品の利用者がいつどこで何をして、その結果、製品にどんな負担がかかったか、調整を要する箇所は生じていないか、部品交換の必要はないか、etc、etc……。
 まがりなりにも生命に直結する物ゆえに、サポート契約に基づいてメーカー側が行う情報収集は非情なまでに徹底している。
 そして、それと同程度のことは、好むと好まざるとにかかわらず、管理責任を負っている僕もやらざるを得ない。
 それは妹も了承済みのこと。
 妹からの自己申告が無いのなら、僕が自力で原因を突き止めるしかない。

 携帯の小さな画面に中に表示されたトップ画面には、簡略化された人体のシルエットが描かれている。
 その左肩のあたりに小さな警告マークが浮かんでいる。

 『!軽度の障害:肩関節ギアボックス - 軸歪 (0.4)』

 さっきの音はギアが噛み合い損ねた時の物だったのだろう。
 あれくらいの音がするのなら、無理に動かし続けるとギアの歯が欠ける可能性もある。

 でも、どうしてこんな障害が?

195:妹のいる生活 trailer 3/5
09/11/24 02:13:12 s+TtV8Yw
 メニューアイコンから、ログ表示を選んでタップする。
 切り替わった画面の中には、表示するログの内容に対応するアイコンが並んでいる。
 衝撃センサーを選んでタップして、表示されたグラフをゆっくりとスクロールさせていく。

 「うーん、これかな?」

 妹の下校時刻と思しき時間帯に大きな山が描かれていた。
 何か外から強い衝撃を受けたことは間違いない。
 でも、なぜそれを言おうとしないのだろう?

 苛めにでもあったのか?
 それとも犯罪絡み?

 なんであれ、黙っている理由が分からなければ、僕の方からも切り出しにくい。

 仕方なく、最終手段に訴えることにする。
 トップ画面に戻ってから、映像記録のアイコンをタップする。

 浮かびあがった認証入力画面に、僕の手が止まる。

「ええと……なんだっけ?」

 しばらく記憶をまさぐってみたけれど、大分前に聞いた物なので当然のごとく覚えてなどいない。
 そもそも英数字32桁のランダムな組み合わせなんか、普通の記憶能力の持ち主が覚えられるはずないし。
 こんなこともあろうかと、定期入れにはさんでおいたメモを見ながらパスワードを入力する。
 何度か打ち間違えた後、ようやく画面が切り替わる。

 入力欄に衝撃を受けたはずの時間帯を打ち込むと、画面の一角に再生映像が浮き上がる。
 この時間、妹が見ていたはずの映像だ。
 画素数も駒数も、本来の視覚データから大幅に間引かれたものだけれど、何が起きたかは判読できるはず。

 画面の中では、妹の視点そのままに、僕も知っている通学路のさまざまな物が映っては消えていく。
 見守っていくうちに、その映像の中に交差点が現れる。

 ……まさか、交通事故?

 だとしたらあの程度の損傷ですむはずが無いと思いながらも、動悸が少しだけ早くなる。

 交差点の真ん中に何か小さな物が飛び出して、視点がそこに釘付けになる。
 あれは何だろう?
 ボールだろうか?
 いや、何か手足が生えた物?

 それが猫らしいと分かったのとほぼ同時に、映像が激しく動きだした。
 視点を猫に据えたまま、周囲の光景が大きくぶれ、後ろへ後ろへと流れていく。
 猫の姿が大写しになり、猫を掬い上げる妹の手と視界の右半分を覆う大きな影が見え、世界がくるっと一回転して大きく揺れた後、映像は真っ暗になった。

 数秒後、映像に現れたのは、走り去っていく軽トラックの後姿と胸元から見上げている子猫の顔。

196:妹のいる生活 trailer 4/5
09/11/24 02:18:19 s+TtV8Yw
 なるほど……。
 トラックとの接触は避けられたけど、その後の受身をしくじったのか。

 妹の身体は、民生品規格の中でも一番低い水準に合わせて作ってある。
 日常生活を送っている限り、それでも何の支障もないし、この程度の障害が起こる可能性もほとんどない。
 その代わり全力で走った後で転んだりすれば、衝撃を受けた箇所の駆動軸に多少の歪は出るだろう。

 日頃から、自分の身体は大事にしろと口を酸っぱくして言い続けてきた。
 壊れたら修理すればいいとか、簡単に考えられては妹の精神発達上よろしくない。
 たとえ機械じかけでも、それが妹の身体であることに違いはない。
 自分の身体を大事に思えなくなれば、他人の身体だって大事に思うことはできなくなる。
 そう考えてのことだったけど。

 猫を助けようとして身体を壊しましたとは、確かに言い難いだろうなあ……。

「きゃあっ!」

 さて、どう声を掛けようかと考え始めたとき、台所から妹の悲鳴と何かが落ちる大きな音が響いてきた。
 携帯の画面には大きな警告メッセージが浮かんでいる。
 メンテナンスサーバーから僕の携帯宛に送られた、緊急通報用のメッセージだった。

 『!!!重度の障害:肩関節ギアボックス - ギア歯欠損』

 しまった!

 自分の迂闊さに舌打ちして、僕は台所に駆け込んだ。

 台所の床には鍋が転がり、床一面に広がった味噌汁からまだ湯気が上がっている。
 それを見下ろして立ち尽くす妹の右手が左肩を掴んでいる。

「あ、お兄ちゃん……」

 消え入りそうな声で妹が呟いた。

「……ごめんなさい……」

 何を謝っているのだろう?

 味噌汁を駄目にしたことに対してか?
 不具合を隠そうとしたことに対してか?
 それとも、結局隠し切れなかったばかりか、不具合を故障にまで進めてしまったことに対してか?

 咄嗟に答えを返せずに無言でいる僕を見て、悲しそうな顔をした妹は、その場にしゃがみ込んで鍋に向かって両手を差し伸べようとした。
 ガキッと嫌な音をあげ、左腕の肘から先だけが不自然な形で動き出す。
 それは、肩がまともに動いていれば、鍋の取っ手を掴んでいたであろう形だった。
 動かないことが分かっていても、身体が覚えこんでいる動作をすぐに変えることは難しい。

 しゃがんだまま、溜息をついて右手だけで鍋を拾おうとする妹の頭にそっと手を置いた。
 伸ばしかけた妹の手が停まる。

197:妹のいる生活 trailer 5/5
09/11/24 02:19:15 s+TtV8Yw
「猫が助かってよかったな?」
「…………うん」
 相変わらず小さいけれど、安堵の感情が篭った声。
 何が起きたかを僕が知っていることも、それをどうやって知ったかも、妹には分かったはず。

「怪我はしてなかったか?」
「……うん」
 妹の声に、更に温かみが篭る。

「じゃあ、今度はお前の身体を直そうな?」
「……でも、お兄ちゃん、お腹空いてるでしょ?
 朝から今までちゃんとしたご飯食べてないでしょ?」

 ああ、まったく分かり過ぎるのも考えものだなあ……。
 嗅覚のパラメータ調整は見直そう。

「まだ少しくらい大丈夫だよ」
「でも……」

 まだ言い募ろうとする妹の手を引いて無理やり立ち上がらせ、そのままそっと抱き締める。

「お兄ちゃん……?」
「怖かったろう?」
「………………うん」

 たとえ壊れてもすぐに直せるとはいえ、車の前に身を投げ出すのは、そう簡単にできることじゃない。
 もし僕だったら、きっと気づかないふりをしてその場をやり過ごしていただろう。
 身体のことを別にしても、妹が今日したことは賞賛に値する。

 ガキッと小さな音がして、妹の右手が僕の身体に回された。
 押し付けられてくる小さな身体は小刻みに震えていた。

 壊れた肩のことを隠す後ろめたさで恐怖が押さえ込まれていたのだろうか?

 すすり泣く妹の頭を、僕はゆっくりと撫で続けた。

198:名無しさん@ピンキー
09/11/24 02:19:53 s+TtV8Yw
以上です。

199:名無しさん@ピンキー
09/11/24 07:55:48 +j542KTG
また設定だけか

200:名無しさん@ピンキー
09/11/24 08:28:49 aKR5gQr5
>>192
読みやすいし悪くない。

難を言えば妹の性格がファンタジー過ぎる気がする

201:名無しさん@ピンキー
09/11/24 12:32:16 zjKDIwmz
試しに導入部だけ描いてみる

そいつはいつのまにか復活していた。
DQN一家の娘で家族全員高速道路での事故でセンスの悪い改造ミニバンと共に灰燼と帰したはずだった。
だが、転校生としてのうのうと教室に入り込んでる。
小奇麗な制服に上品そうな髪型、野放図な褐色の肌から決めの細かい美白、
少年と変わらない貧相な胸元から上品ささえ漂う女性的なライン、
しかし顔から抜けきらない肉食を思わせる無駄なアグレッシブさと育ちの悪い口元はそのままだった。
苗字も違うしそれっぽいいオーラだけで他人の空似と言うこともある。
なので、俺は席が近くてもスルーを決め込むことにした。

「何ドキドキしてんの?惚れちゃった?」
「まさか、どこかでお会いしました?」
「忘れたの?小学校のときに近所に住んでたじゃない?」
「昔はいろんな事がありましたから」
「あしもね、いろいろあったから」
「いろいろって?」
「奇跡よ」
「いいからノート取れよ」
「嫌よ、デフラグ中だから」
「変な奴だ」

202:名無しさん@ピンキー
09/11/24 20:32:38 /++4SkmF
>>192
乙です。

まだ先が読めないのですが、また動的描写を期待してもいいですか?
とても展開楽しみにしています。

>>201
乙です、と云いたいけどもう少し続きを投下してもらえませんか?

203:名無しさん@ピンキー
09/11/25 01:04:12 S571LU4y
導入部よりやや先

「あいつ、きっと電波だ。躁鬱とかじゃね?」
「体育のとき女子たちが騒いでたな。運動神経も抜群なんだって」
「体育会系だったのか?」
「フォームはでたらめだし、胸とか揺れまくってたけど、ゴールした時は息も乱れてなくて汗ひとつかかなかったってよ」
「優雅だな。どことなくお嬢様っぽいし、あの顔と胸だし…セレブかも」
「どこか怪しい。やけになれなれしいし、人のリアクションを楽しんでる。きっと性悪だ」
「もう喋ったのか?」
「運がいいな」
「無関心が一番だ」

昼休みが終わって午後の授業が始まると、時間ジャストにあいつが来て席に座ると口を尖らせて話しかけてくる。

「ちょっと、人の悪口言ってたでしょ?」
「足だけでなく、耳も早いのか?」
「聞こえたんだからね」
「悲劇のヒロイン気取りですか?」
「あたしはすごいのよ、生まれ変わったのよ」
「団長にでもなったつもりか!腕章つけさせるぞ」
「何といわれようと、あんたには思い出してほしいのよ」
「訳の分からない物には、関わらないことにしてる」
「分かるチャンスがあればいいのね、放課後来て」
「さて、どうするかな」
「約束したからね」

204:名無しさん@ピンキー
09/12/10 23:59:00 g5HQ0kKV
過疎ってるなぁ・・・とりあえず保守

205:名無しさん@ピンキー
09/12/11 02:14:50 52PZXcrq
どう見ても駄文なんだが途中でダメ出しするのも悪いかと思って様子見していたんだが。
結局続きは投下されず、グダグダと過疎っていたわけだな。

いろんな意味でダメな子ですね。

206:名無しさん@ピンキー
09/12/13 22:48:25 jA2xBoon
vipのスレみたいに勝手に続き書いてもいいんじゃね

サラコナークロニコルで女ターミネーターがジョンと学園生活してたけど、あれはロボだしな。

207:名無しさん@ピンキー
09/12/14 18:55:24 i8bamCHk
幸いキャラの名前がないのでフェチ板の真姫・尚という事にすればいい。

208:名無しさん@ピンキー
09/12/27 13:14:20 5vbzTmDt
投下の度に批評批判叩きとか、勝手に続き書けとか、言いたい放題な住人が居るスレだもん。
過疎るよそりゃあさ。

209:名無しさん@ピンキー
09/12/27 14:39:55 G4DxjVZL
INHUMAN!! , INHUMAN!!

こ、この、
ジャ、ジャンルの、
ス、スレは、
非人間的なんだな。。。

だ、だから、
こ、これで、
か、完結して、
つ、潰れなきゃ、
な、ならないんだな。。。

さ、さようなら。。。



210:名無しさん@ピンキー
09/12/28 22:04:57 Xxrc/i8V
>>209の続き

その後、ここで行われていた研究機関は廃墟と化した。
と言うのも何があったか定かではなく、その時起きた事件の事を知る者
(その場に居た者のこと)は全員謎の失踪を遂げたからである。
爆発が起きた訳でもなく何者かに襲撃された形跡も無く
この事件は迷宮入りとなり、ここで行われていた研究は凍結されることとなった。

―それから一世紀も経とうとしていた・・・。

木原セントラル・ミュージアム
そこで一世紀前と全く同じ事が起きていた。
しかも今度は規模が大きい。
人々はこの不可解な事件に恐怖で震え上がった。

その事件が起きてから数日後の事。
一人の少女が町を闊歩していた。

211:名無しさん@ピンキー
09/12/28 22:30:56 Xxrc/i8V
「ふ…ここなら丁度いいかもね。」

少女は町の中心に来ると不振な笑みを浮かべ、手を天にかざした。

「INHUMAN!! , INHUMAN!!

こ、この、
ジャ、ジャンルの、
ス、スレは、
非人間的なんだな。。。

だ、だから、
こ、これで、
か、完結して、
つ、潰れなきゃ、
な、ならないんだな。。。

さ、さようなら。。。 」

何かの呪文めいた事を呟く。
すると空が急に黒くなった。

「これで足りるかしら?首領を目覚めさせる為に必要な人間は…。」
「そんな事させない!このサイボーグ…
いや開発コードG4DxjVZL、通称雑魚ッポイド!
その命、神に還しやがって下さい、このおおばかやろう!(棒読)」

「な…ざ、雑魚ッポイドだと?人間の分際でサイボーグを愚弄
そしてこの姉を大馬鹿者呼ばわりするかあああああああ!」
「私にサイボーグの姉なんていません。勝手に知らない人達に変な情報植え付けないで下さい。
この雑魚ッポイド。」
「何度も雑魚ッポイド言うなああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!その度に傷つくだろうがああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「…あ、認めた。(プッ」
「…お前いい根性してんなぁ?あ?お前、サイボーグなるか?お?
今なら無料で屈辱的な改造してやるよ。
フフフ…お前の様な気の強い奴が屈する様はたまらないねぇ…。ケッケッケ…。」
「お前の頭の方こそどうかしてる。一度脳を弄くりまわして私に従順な家来にしてやる。ありがたく思え!」
「言ったなあああああああ!泣いても知らねぇぞおおおおおおおおお!」

こうしてサイボーグの少女VSその妹(?)の戦いの火蓋が切って落とされた!


※勝手に続き書いちゃって下さい。

212:名無しさん@ピンキー
09/12/30 18:49:00 /xZhpx+1
百合期待

213:名無しさん@ピンキー
10/01/01 10:32:58 D01bJmsg
みなみけ?

214:名無しさん@ピンキー
10/01/02 08:52:16 YtnugaEk
もうネタが尽き始めているのだろうか?

215:名無しさん@ピンキー
10/01/02 21:28:07 KPzNwMCN
書く人居なさそうなので勝手に書いてみた。

>>211の続きから

3秒後・・・決着はついていた。

「あれ?どうしたのかな?サイボーグってこんなもんだったのかよ。ガッカリだな」

サイボーグ、通称雑魚ッポイドはその少女に負け、顔を足蹴にされていた。

「ぐぬぬ…何故サイボーグである私がお前みたいなメスガキ如きにいいいいいぃぃぃ!!」

サイボーグは見上げた。その時ある事に気付いた。

「んぬ?…まさか、お前は男の娘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

「チッ…バレたか。だからと言って、この状況がひっくり返る訳じゃないがな!」

少女はそう言うとサイボーグの右腕を左足で破壊した。

「ぐああああああああああ!おのれ、人間めえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
しかも、こんな女装趣味の変態に負けるとは、なんて言う屈辱なの!」
「ひとつ言っておく。俺は好きで、くぅおぉーんーなぁ格好をしてる訳じゃないぃっ!!」

少女…いや少年はそこには触れられたく無いらしく
顔を赤らめながら左手に持っていた対サイボーグ用の刀で
サイボーグの顔を踏みながらサイボーグの体を滅多切りにする。

「さあて、約束通り脳改造して家来にしてやるよ!有り難く思うんだな。」
「…これで勝ったと思うなよ人間め!」
「あ?人間んんん~?『様』はどうした?『様』はああぁぁぁ?」

調子に乗った少年はサイボーグの顔をグリグリと踏み続ける。

「だ、誰が貴様ら下等生物にひれ伏すもんか。」
「おやぁ?サイボーグになる人ってドMって話は本当のようだな?
これは調教しがいがありそうだな。ウプププ…お、そうだ!」

少年は何か思いついた。しかも良からぬ事を。

216:名無しさん@ピンキー
10/01/02 22:08:52 KPzNwMCN
「俺の名前は葵って言うんだ。さあリピートアフターミー?」

イキナリ自己紹介をしてサイボーグに繰り返すように強要する。しかし

「ウクククク…女の子みたいな名前だな?葵ちゃん?」
「…あ?“葵ちゃん”だぁぁぁぁ?」

女の子みたいな呼ばれ方をされて、その可愛らしい顔がおぞましく歪みきり
刀でサイボーグの体の下から縦に刺す。

「もう一度チャンスをやる。有り難く思え、おおばかやろう。もう一度言ってみ?」

暫く時間が止まったように空気が凍りついた。 その中でサイボーグの少女の表情は次第に変わっていった。

「あ、あ…葵様あぁぁぁぁっ!この愚かなサイボーグめをお助けくださいませえぇぇぇぇぇ!!」

目と鼻からオイルをたらした惨めな表情で許しを請う。

「やっと屈したか。良いだろう。お前を俺の家来にしてやると同時に新しい体をくれてやる。
有り難く思え、おおばかやろう。」


217:名無しさん@ピンキー
10/01/02 22:09:47 KPzNwMCN
そう言うと葵は動けないサイボーグの体を引き摺って自分の変える場所を目指し始めた。

「…サイボーグって重いって予想していたけど重すぎだろ。女なのにそこは気にならない訳?」

葵がサイボーグにそう質問した時だった。

「な…なんだ?」

葵の体が急に痺れて動けなくなったのだ。
このサイボーグにしてやられたのか?一瞬そう疑った。
だが違った。その理由はこの後、明らかになった。

「あ…SWQkVLgfOユーナ!助けにきてくれたのか!」
「G4DxjVZL…メイア。情けないですわね。こんな人間如きにあっさりやられてしまうなんて。」

目の前にユーナと呼ばれた新しいサイボーグの女が現れたからである。
そう、葵の体が動けなくなったのはこのユーナの仕業である。

「全く、人間の存在力の回収が遅れてるから来てみればこのザマとは
呆れてちゃう。」
「ご、ごめん…なさい。」
「まあ良いでしょう。
サイボーグにするに相応しい素体が手に入った事を考えればお釣りが来るようなものですから♪」
「な…お、俺をサイボーグに改造するのか!?」
「もちろんですわ。そこのメイアを負かしたんですもの。
貴方をサイボーグに改造してあげますわ。しかも可愛らしい女の子の体にね♪」
「な…女の子の体あぁぁぁ!?冗談じゃねぇぞ!このおおばかやろう!」
「五月蝿いわねぇ。転送~☆」

ユーナは葵の方を向き指で円を描いて、そこに軽く息を吹きかける仕草をする。
すると葵とメイアはその場から消えた。転送されたのだ。
場所は不明だが間違いなくサイボーグ達のアジトだろう。
残ったユーナはメイアの遣り残した作業に取り掛かった。

「INHUMAN!! , INHUMAN!!

こ、この、
ジャ、ジャンルの、
ス、スレは、
非人間的なんだな。。。

だ、だから、
こ、これで、
か、完結して、
つ、潰れなきゃ、
な、ならないんだな。。。

さ、さようなら。。。 」

そして、その町から人々は消え去った。

218:名無しさん@ピンキー
10/01/02 22:22:22 KPzNwMCN
色々批難の声はあると思いますが、敢えて自由気まま書かせて頂きました。
「前回とキャラ違くね?テメーこの野郎ムッコロス!」
と言うのはリレー何かにおける書き手補正みたいな奴と思って楽しんで下さい。

この続き誰かが勝手に書いてもいいのよ。てか見てみたい。

219:名無しさん@ピンキー
10/01/09 01:45:20 CgKFJ7Sd
しまった…過疎ったかや・・・
(理由はなんなくわかってます。

なんか悪い方向行きそうだったのでそっから脱却しようと即興で書いた事、
即興故に多方面のパロ多かったりした事とか。)

アレなんで考えていた続きを投下します
(結局全部自分で書いてる。・゜・(つД`)・゜・。そっか…コレが自作自演というものなんだね。

なるべく滑らないように気をつけます、ハイ。

>>217の続き

ユーナと言うサイボーグに何処かに飛ばされた葵は洋風の屋敷の中に居た。
その屋敷はホラーじみた不気味なものではなく、普通に金持ちが住んで居そうなモノだった。

葵は辺りを見回した。

人の気配を感じれない。

どう言う事なのか?

ユーナの脅しだったのか?転送に失敗したのか?
とにかく無事かな?と安堵の息を漏らした。

その時左足が何かに当たった。
それは葵によって無惨な姿になったメイアであった。

「なんだカスか。」

見下した表情でメイアを足蹴にする。
だが次の瞬間、葵は「きもちわるい」感覚に襲われた。

普通、蹴られると睨まれると思っていたのだがメイアは不気味に笑っていた。

「どうした?蹴られて回路でも狂ったのか?お~お、サイボーグにはなりたくないねぇ…。」
「ウクククク…おめでたい奴だ。ここが何処かも知らないとは。」
「何!?」

地面から突如、少女達が這い出てきた。12、13人くらい?それ以上か?
見たところ少女達は所々機械を纏っている・・・いや、構成されている。

彼女達はサイボーグなのだ!


220:名無しさん@ピンキー
10/01/09 01:46:05 CgKFJ7Sd
「そこの畜生、逃げようと抵抗しようとしても無駄です。諦めて私達に拘束されなさい。」

葵はその畜生とは自分を指してると分かりカチンと来る。

「うるせぇガラクタ共だな!コイツがどうなっても良いのか?お?」

動けないメイアを人質にとる。当然メイアは仲間に助けを請う。

(これで何とか時間は稼げる。あとはどうやって逃げるか、だな。)
葵は不敵にニンマリと笑う。

だがサイボーグ達は動揺しない。

「ああ、その仕事も満足に出来ない肉塊ですか。
そいつはミートパテにでも加工してサイバーガーとして我々の血肉になってもらいます。」

「流石はサイボーグ。動じないか、それどころかブラックジョークを言うとは・・・」
思わず関心してしまった。
だがそれは冗談ではなかったみたいだ。
それを聞いたメイアの表情は形容しがたいモノで兎に角、恐怖で顔が引き攣っていた。

「サイバーガー!!それだけは勘弁して下さい!許してください許してください許してください許してく・・・」

メイアは何度も同じ言葉を繰り返し続け今度は許しを請う。

「メイア、忘れましたか?『失敗は死をもって償え』。コレは我々サイボーグ族の理念であり掟。例外は許されない。
スクラップ処分と言う古い風習じゃないだけでも有り難く思いなさい。」

少女の一人がユーナの様にメイア目掛けて指で円描きフッと息を吹きかける。
メイアは転送された。恐らく彼女らの言うとおりミートパテにでも加工されたのだろう・・・。

「さて、これでテメエの望みの綱も無くなりました。観念しなさい。」
「俺は悪足掻きと嫌味を言うのが好きなんでね、KO・TO・WA・RU!!」
「強がりはよしなさい!」

葵は簡単に拘束されてしまった。

「俺もこれまでって訳ね・・・。」
「いえ、これからです。テメエはユーナの推薦でサイボーグ手術を受けるのです。有り難く思いなさい。」

「・・・やっぱりそうなるのか。せめて男前に改造してくれよ。俺、女みたいな顔してるのにコンプレックス持ってるんでさ。」
「ほう・・・その格好は無理矢理されられたと言うのですか。それは災難ですね。…だが、断る。
ユーナ様からは男の娘サイボーグとして首領の侍女として使えされろと推薦状には書かれていますから。」
「・・・。」

葵は絶望で落胆し声が出なかった。
そしてそのまま少女達に改造手術室に連れられ少女達に改造される。

221:名無しさん@ピンキー
10/01/09 01:46:36 CgKFJ7Sd
「さて、改造する前にテメエの事喋っていただきましょうか?」
「俺の事か?俺は葵、趣味はヒトカラとプチトマト栽培、尊敬する歴史人物は藤グッ・・・!」

腕に注射を打たれた。怪しい薬を打たれ葵は変な気分になっていく。

「おふざけはよしなさい。改めて訊きます。テメエは何者ですか?」

薬のせいでまともに回らない呂律で何とかしゃべる。

「う、あ・・・名は…葵・R・ディーボルト、所属はSEPC・機械治安維持科・・・上層部の・・命令でサイボーグの破壊を・・・」

先程まで仏頂面だった彼女らが急に態度を変えた。

「なるほど、良く判りました。では改造手術を行います。」

少女の一人がそういうと葵を眠らせた。
臓器と言う臓器は機械のモノに取り替えられ、胸はそのまま、性器は大幅に改造され普段は収納され普通に見れば少女にしか見えない。
あとは脳改造だけとなった。
その時、任務を終え戻ってきたユーナが入ってきた。

「あらあら、皆さんの仕事振りには感心しますわ。ここまで仕上げるとは。」
「お帰りなさいませユーナ様。あとは脳改造だけとなっております。」
「そう…あ、その脳改造、待って下さいまし。面白いことを思いつきましたの。」

ユーナは執刀している少女に耳打ちをする。

「なるほど、了解いたしました。」
「じゃあ私は早速、首領を目覚めさせに行きますわ。」
「おお!遂にこの時が・・・なるほど理解しました!ユーナ様がコレを侍女に改造しようと言う意図が!」
「そういうこと☆後はヨロシクね~」
「あ、ユーナ様、一つ知らせておかなければならない事が…」

少女はユーナに葵が喋った事を伝える。
ユーナの表情は険しいモノになる。

「どうやら人間の政府は私達を裏切る気満々でいる様ね。ふふ…いいでしょう。」

―首領の寝室。首領は棺の中に眠っている。

「お待たせいたしました我らが首領、セルマ様。人間達のエナジーをお受け取り下さい。」

ユーナは瓶に詰まったを液体を首領の棺にたらす。
すると棺が動いた。そして開く。
サイボーグ族の首領、セルマが姿を現す。

サイボーグ族の首領、その姿はどう見ても12、13歳くらいの少女であった。
背丈はユーナより遥かに小さく、一糸を纏わぬ姿である。
体のあちらこちらが破損しており機械が露出している。
髪は長く地面にまで届いており自分の髪に足を引っかけ転びそうになる。
咄嗟にユーナが支える。

「すまないなユーナ。色々と。」
「おはようござますセルマ様。」
「ああ、おはよう。」


222:名無しさん@ピンキー
10/01/09 01:53:00 CgKFJ7Sd
今回はこれまでにしておきます。

とりあえず様子見・・・。
不評なら打ち切りの方向で。

この話は男の娘サイボーグのお話として話を進めていこうかなと思います。
自分的にはSで嫌な男が男の娘サイボーグに調教されてく様を描写していこうと画策しております。

223:名無しさん@ピンキー
10/01/09 04:34:00 G3AV5uBi
>>222
2ゾロおめwith投下乙
他人の評価など気にせず、先にご自身が述べた様に書きたい様に書く事をお勧めします


224:名無しさん@ピンキー
10/01/09 21:09:43 9MygLytx

おっ、真打ち登場
乙です。
大方規制でレス出来なかっただけじゃないかな?
(フェチ板は、規制解けた途端、古株連中への陰口が散見してるし)

とまれ、続き希望します。


225:名無しさん@ピンキー
10/01/10 21:28:18 Si179hmn
>>222
俺の気に入らない話だからやめろ的な奴は気にしなくて良い

多分、「野郎はいらない」とか、「展開が気に入らない」とか「誰も○○路線なんて求めてないんだよ!
俺の求めてる××こそこのスレみんなが求めてるんだ」みたいなのは気にする必要はない

226:名無しさん@ピンキー
10/01/11 18:30:25 WTNMGnte
このスレ過疎ってるししかも規制でだいぶ死んでるだろうから
反応なくてもあんまり気にしない方が良い

227:名無しさん@ピンキー
10/01/11 21:04:50 8cBT/lhu
野郎はいらないとまでは言わないがone of themであるべきだろう
そろそろ規制が段階的に解除されるだろうからな


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