09/09/27 21:59:39 xagegHkT
某所に書かれていた寝取られ論を転載します。創作の一助にでもなれば言うことなしです。(執筆者の許可は頂きました)
―あくまで偏見の考察―
寝取られとは愛する人が奪われることである。そしてこの「愛する人」と主人公は両想いであり、深い絆で繋がっている。互いに愛し合っている。それにも拘わらず最後は体を許してしまう。これは何を意味しているのか。それは「快楽の勝利(=愛の敗北)」である。
「愛は偉大である。愛は何者にも負けない。」
→『愛>全て』
愛というものを最上のモノとして無意識、あるいは意識の下に感じている者は多いだろう。しかし寝取られに於いてこの図式は完全に崩壊する。愛は敗北する。そして新たな式が成り立つのである。
「快楽はあらゆるものを支配する。性への欲望(本能)は全てを破壊する」
→『快楽(本能)>愛』
抗いつつも徐々に快楽に飲まれていく体。最後には自ら快楽を求める。ここに於いて読者に見せつけられるのは、愛が本能に喰われていく様である。決して愛が弱かったのではない。快楽が強すぎたのである。