嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 第56章at EROPARO
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 第56章 - 暇つぶし2ch500:名無しさん@ピンキー
10/03/19 15:16:14 /BUuepxF
ティータちゃんの焼きウンコ、食いたいぜ

501:名無しさん@ピンキー
10/03/19 22:09:55 /BUuepxF
エステルちゃんの朝一の極太一本ウンコ、ゆく

502:名無しさん@ピンキー
10/03/19 23:47:50 7XpzWzlv
ここの住民の民度って板内でも最低最悪レベルだな
こりゃ阿修羅さんが見放すわけだわ

503:名無しさん@ピンキー
10/03/20 01:17:06 qgsEF+aL
民度って、ウナギイヌに構ってもらいたい奇天烈なファンと良く分からんのが二人居るだけじゃないか

504:名無しさん@ピンキー
10/03/20 09:21:25 rDdCTAYF
よーしよし、ちゃんと荒れてんなw

たまにしか来れんがこの調子で頼むぞキミタチ

505:名無しさん@ピンキー
10/03/20 19:17:16 Vct6jpZm
>>504
嘘つけ
日に5、6度はレス数を確認せずにはおれないくせにw
教皇さまは一番熱心な古参住民じゃないか

506:じゃけ ◆Vg7n5MH8gg
10/03/20 20:30:47 3vn7+4hD
保守

507:名無しさん@ピンキー
10/03/21 19:53:29 s8/jl96L
まるで破滅の呪文を唱えた後のラピュタ城みたいになってんな

つーか未だにウナギがムスカ大佐みたいな口調で麦飯噴いたw

508:名無しさん@ピンキー
10/03/22 03:42:31 mKJ0ZbKh
今このスレに巣食ってる荒らしは実際何人だ?

509:名無しさん@ピンキー
10/03/22 11:06:59 CDQTj8c1
さあな
読み手どころか書き手まで、住民全部が荒らしっていう珍しいスレだからなぁ

510:名無しさん@ピンキー
10/03/24 19:51:37 Oz4SjXgo
ループは楽しいか?

511:名無しさん@ピンキー
10/03/24 23:21:49 +cCtqtov
ループ?
失礼な
ルーティン業務と言って貰おうか

512:名無しさん@ピンキー
10/03/25 23:07:28 eF5Q7s/G
>>511
自宅警備員の業務の一つですねご苦労さまです
質問ですが、あと何年何ヶ月続けるんですか? また終了後延長はありますか?

513:名無しさん@ピンキー
10/03/25 23:59:17 J+iHuuGD
延長はなしの予定だったけど、考えてみてもいいな
こんなにチヤホヤして貰えるんだから

514:名無しさん@ピンキー
10/04/03 14:33:25 owz4nzKi
そろそろ糞スレ保守w

515:名無しさん@ピンキー
10/04/07 01:21:02 GGK5pKcD
落ちないのが無意味にスゴイな

516:名無しさん@ピンキー
10/04/07 14:28:30 P3HoOdRr
謝罪を貰わないうちに落ちちゃったらかなわないからな
まあ、生かさず殺さずボチボチやるさ

517:名無しさん@ピンキー
10/04/11 10:30:09 t0KwDJfy
結局、何のために存在しているの? 

518:名無しさん@ピンキー
10/04/12 15:37:05 llCWLjkN
荒らしどもに一万年への謝罪をさせるために決まってる

519:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:26:04 UFOJmi5c
               /                \
               /        /          :.:.:..丶
             / /  /   :/     \  :.:...   :.:.:.:. ヽ
            ./ /   l   .:.l: /  \ .:.ヽ丶:.:`、 :.:.:.:. ハ
            l  l   | .!.{ :.:.{:._{_,  :._ヽ:斗:ト:.',.:.:.l:. :.:.:.',:.:.}
            |  |   l.:l厶.:イヽ:.ヽ  :.:..ハ.:l_}ヽ..}ヽ|:.:.:.:.:.:}:/ なによ
            i  i   :V _ヾ{z=k:ハ..:.:/' ィ戈''〒ヾl:.:.:./∧
           ノ :∧.  :ヽ ,ィf戈. ノ! }.:/  V≧ソ /:/:K:.:.:.ヽ
          / .:/ :ハ   :.:',` ヘ≧=' '´   ´ ̄   イ:.:.:.:.|:.:.ヽ:.:.}
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     , -一'  :.:.:/ :.∧  }  :.:.:V |  〉く   ./  :.:/      l:.:.::.:.::.:.::.:.: }
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   `ヽ :.:.:.:ヽ :.:.:./     .:./   ヽV∠-ヘ   :.:.:.:.:.:\       !:.:.:.:.{
     ノ  :.:.:.} :.:.{    ..:.:.:./    /    ヘ   :.:.:.:.:.: ヽ.     |:.:.:.:.:ゝ __ノ!
 ヾニ二 人 :.:/  :.:.ヽ   :.:.:./    ∧     \  :.:.:.:.:.:.:.j     |:.:.:ヽ:.:_ノ

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   ',   l.:.:.:.:.\:::::l: .:.l     l.:.l .:.:.:l.l.:.l.: l:.::.:.   ヽ:.: l .:..  l
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    i.  l.:.:.:.:.:.:.:.:ハ.:.:l:.    !/ _l、士_、jヽ.:ヽ!.:.:.: /lハ-‐l.:.:.: l /
   /  l.:..:.:. :.:./.:.:冫l.:.    l フ/¨7r=ハ‐- l.:.:/,、-、‐jノ.:イ.:/レ
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_,  .:.:./ .:.l.:.:l.:.:.      ',.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ   ',     !. l  iヽ.:.:.:.:.   ゙、



520:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:31:13 +5uCcUcO
俺は切嗣にはやてと一緒に拾われてから切嗣を父のようにはやてを妹のように思ってきた。
そして切嗣はもう持たないかもしれない。はやても長くないのかもしれない。
そんな事はもちろん認められない。けれど考えど何もできない自分の無力さに腹が立ち
寝たきりの切嗣の前でただ唇を噛みしめていた。



「士郎…わかっているだろうけど僕はもう長くない。
それではやてのことで頼みがあるんだ」
「そんな事いうなよ!爺が自分でやれよ!俺は聞かないからな!」



切嗣の頼みを聞いたら切嗣がそのまま逝ってしまいそうで嫌だった。



「士郎…はやてのことは好きかい?」



なんでさとかわしたかったけど切嗣の目は真面目だった。



「ああ、爺と同ように大切に思ってる。俺にとっては妹みたいなもんだよ」
「…妹か、少し微妙かな」
「何がさ?」



一呼吸置いて切嗣は続けた。



「僕は今まではやての足の麻痺を遅らせて来たけど僕がいなくなったらそれができなくなる。
だから別の方法でなんとかするしかない。はやてのあれは
魔力が吸われてることで起きてる。毎日吸われてる以上の魔力を
はやてに注ぎ込んでやればいいはずなんだ」
「どうすればいい?」
「僕はね、正義の味方になりたかった。なりきれはしなかったけれど
士郎がはやてを救ってくれてその手助けができるなら
それはそれでいいのかもしれない…
いいかい士郎、女の子には優しくだ」
その夜はまだ切嗣は元気だった。はやてを救う方法を俺に伝えると
赤面する俺をカラかったりして行け性技の味方になれだとかはやし立てた。
その内容は正直卑怯だ嘘だ、ととも思った。
はやての眠っている部屋の障子を開けるとその音ではやては目を覚ました。
「士郎?どないしたんこんな夜に?」
目をこすりながら上半身は起こしたはやてを前に俺の心臓は今にも爆発しそうだった。
あれから五年経ち俺もはやても穂群原に入学した。今日は慎二の手伝いで帰りが遅くなった。
「あ、がはっ!」
今の俺の心臓は爆発しそうじゃなく爆発してしまっていた。意識は過去を思い出し
そして間もなく潰えた。それから戦いの始まりが始まる。
「あー学園バカップルの片割れじゃないいい気味な気もするけど
このまま見捨てたら目覚めが悪いわ」
聖杯戦争始まります。



521:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:31:51 +5uCcUcO
「凛、いいのか?生きてるとしられたらあの男はまた襲われるぞ」
「あっ?そういえば!……ていいわ。ほっとく」



一瞬しまったという顔をした凛だったがすぐに何かを思い出したように
落ち着きを取り戻した。男は凛の挙動に不審を覚え尋ねた。



「宝石一個無駄になるが?」
「いいのよあの狸の家にはサーヴァントもどきが四体もいるんだから!」



遠坂凛はそう、少しばかり腹立たし気に言い放った。




衛宮はやては家族六人プラスαの料理を作っていた。



「ザフィーラとヴィータは散歩、シャマルは蛍光灯を買いにか、シグナムはわからんな…
士郎は相変わらず人助けと…まぁみんなそろそろ戻てくるやろ」



てきぱきと具材を処理していく。それが一段落してはやてが一息いれようとした時玄関の方から物音がした。



「お、誰か帰てきよった。バタバタと
騒がしいなー。これは大河ちゃんかな?
はいはい、そんな急がんでもちゃんと用意しとる、よ…」



未だ少し不自由さの残る足付きで廊下に向かう。
そしてはやての前に現れたのは制服をボロボロにし顔面蒼白で荒い息を吐く衛宮士郎だった。



「は…はやて…」
「ど、どないしたん?そんなになって。
シグナムかてここまではせんやろ?」
安心できる相手を目の前にしたせいか士郎は脱力感に襲われその場に崩れ落ちた。
「わっ、とと。ほんましゃあないなぁ。何かあったんやね?
せやけどもう大丈夫や。私がそばにおるよ」
「俺は…」 崩れ落ちる士郎を抱きとめるとはやては士郎の胸元でその嗚咽を聞いた。
よしよしと士郎の頭を撫でると自然とはやては顔を綻ばせ
士郎はややばつの悪い顔をした。そして 「いい雰囲気のとこ悪いが死んでもらうぜ」
という天井からの声に室内は凍りつく。





522:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:32:56 +5uCcUcO
「だ、誰や?」
「きたな!はやては隠れてろ!何もみるな!来いよ殺人鬼、狙いは俺なんだろ」



士郎は手近の交換するために放置していた蛍光灯を掴み天井の声を庭へ誘った。



「ま、そうなんだけどな。同じ人間を1日に二度も殺すのは気分がわりい。さくっと死ねよ」



天井から勢いよく飛び降りると全身青ずくめの男は士郎と対峙しゆっくりと庭へ向かっていった。



「ああ、そうだ、そこの嬢ちゃんはさっさと呼んどけよ?」



男は士郎の後ろで狼狽えているはやてにそう言い捨てていった。



「さぁどこからでも来い!」
「本気で言ってるのか?この広い場所じゃお前が勝てる見込みはこれっぽっちもねぇぞ」



男は半身になってその得物を肩に乗せ好戦的な瞳で士郎を面白そうに値踏みした。
無言のまま棒状の武器を構え男を見据える士郎に男は得心したのかたのか



「死にな」



そう宣告した。
俊足と全身バネのようなしなやかな筋肉から繰り出される突撃。
士郎はそれをかろうじで知覚し己が武器で受けた。



「あがっ!?」




523:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:33:18 +5uCcUcO

しかしそのあまりの衝撃に士郎の体は後方へ大きく吹き飛ばされる。
そして体勢を立て直す暇を与えず繰り出される
二撃、三撃、構えはとるも強化した蛍光灯を破壊してそれは目標を切り裂いた。
二撃目は右肩を抉り三撃目は左わき腹を裂き契る。
そして四撃目がほとんど無防備になった鳩尾に決まる―と思われたが



「ぎ、がぁぁ!」



折れた蛍光灯を無理やり赤い槍に叩きつけ直撃を避けた。



「へぇー意外と骨があるじゃねぇか気に入ったぜ坊主。今度こそしっかり殺してやるよ」



最後の四撃目で倉へ吹き飛んでいった獲物にランサーは賞賛を送ると足を倉へと進めた。



軒から降り懸命にランサーに追いすがる声にランサーはため息をつく。



「あんま賢くねぇな、嬢ちゃん。坊主は見るな、隠れてろと言ったはずだぜ。
その性格は嫌いじゃないがこの場合嬢ちゃんは死ぬことになるな」
「士郎は死なさへん!絶対や! 」



足取りを正し、ランサーに正対する。強い意志を持った言葉が響くと
少女の着る穂群原の制服が揺れその周囲に四つの魔法陣が浮かび上がり
四人の男女がその場に姿を現した。そして告げる





524:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:33:43 +5uCcUcO
「我ら、ヴォルケンリッターは主の盾にして矛」
「主の願いは我らが願い」
「主の命に従い主が敵、汝を打ち滅ぼさん」
「青タイツ野郎覚悟しやがれ!はやての倉が壊れちまったじゃねぇか!」



赤い幼女が叫ぶと他の三人も散会しランサーを囲んだ。



「へっ待ってたぜおまえ等サーヴァントもどきをよ。
てっきりそこの嬢ちゃんらを見捨てて逃げたのかと思ったが」
「フン、それだけの口を開いたならば覚悟はできてるんだろうな。
我が名はシグナムそして我が刃がレーヴァティン!いくぞ!」



シグナムが上空から切りかかるとランサーも大地を踏み轟かし高く飛んだ。
両者がぶつかると大地は鳴動する。
ランサーは士郎の時とは桁違いの突きを繰り出しシグナムもまたそれを捌いてく。



「ハッやるな!」
「フンッ」
「後ろが空いているぞ!」



シグナムと切りあうランサーの背後から青い獣人か迫る。



「甘いぜ」



シグナムの剣を槍でぶつけ、ランサーはその反動で地へ降りる。
そこに高速で突貫してくる赤
「手強いな。三人が前衛一人が後衛ってわけか。
ま、命じられたことは偵察だしそろそろお暇させてもらうぜ。
とはいえ言った手前坊主くらいは殺っとくか」



いうやランサーの赤い槍は赤くまがまがしさを増し魔力も爆発的に膨張した。



「まずい、シャマル防壁を展開しろ!」



ランサーの狙いに気づいたシグナムがシャマルに警告を発した。


「くらいな…ゲイ・ボルグ!!」 強力無比な概念を備えたその魔槍は投擲されるや
士郎が倒れている倉へ一直線に飛ぶ。


525:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:34:24 +5uCcUcO
「シャマル!」
「わ、わかりました。お願い、クラールヴィント!」



シグナムの叫びと念話にはやて、シャマルが反応し
はやて、シャマル、士郎の三人の周囲を緑色の魔法陣が包む。



直後赤い衝撃が防壁とかち合った。



「ああ、お…重いっ! 」



士郎が目を覚ますと目の前には士郎の手を握り前を凝視するはやてと
料理は任せなれないが虎とは違った優しさを持つ
姉のような女性の背中が見えた。
彼女のさらに前には凶悪な何かが自分を標的として
貫きたがっているように感じられた。
その凶悪は緑の壁が抑えていたが
赤き魔槍は勢い殺しがたい力と何かを持ってじりじりと
迫り障壁に亀裂を入れはじめた。



「…はやてちゃん、士郎君、ごめんなさい…私の力じゃ…」



シャマルの慚愧の呟きと共に緑の壁は倉を崩すほどの衝撃を伴って崩壊した。



「はやて!」「主!?」「はやてー!」
「さて、死体を確認するか」



崩壊した倉を前に動揺する三人とは裏腹にランサーは悠然と倉へと跳んだ。



そこでランサーは違和感を覚える。自慢の槍が対象を貫いた実感が感じられない。
そう、まるで未だに何かとぶつかりあっているように―



「はあああああ!」





526:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:34:44 +5uCcUcO
裂帛の気合いが倉の中から弾けるとゲイボルグ
が跳ね返されるように彼の手元に戻ってきた。
槍の帰る先へ狙い澄ましたように一個の光が突進する。



「な!?」



これには流石のランサーも反応が遅れる。
見えない一撃が薙払われランサーの左腕を裂いた。
視覚無視な連撃が手負いの体を切り刻もうと殺到する。
ランサーの戦士としての本能はこの状況において即座にその場からの離脱を命じた。
離脱を図るランサーに新手の物体も追いすがるが最速の男には追いつかない。



「ちっ新手か…どこに隠れてやがった。それとも今、呼んだのか?
この人数差は燃えるとこだが雇い主の意向には逆らえないんでな。
引かせてもらうぜ」



不敵な笑みを浮かべたまま槍兵は跳躍し今度こそ夜の闇の中に消えた。



倉の中から弾丸のように飛び出てきた物体――
青き衣と白銀の甲冑に身を包んだ金髪の少女はランサーの去った方にしばらく視線を向けていたが、
ゆっくりとシグナムら三人のヴォルケンリッターに向き直った。



「問おう貴様達はマスターの敵か?」



幼さの残る外見とは裏腹にそれは澄んだ静かな声色。



「あ、あー?いきなり出てきてお前こそなんなんだよ!
はやて達はどうなってんだよ!答えやがれ!」
「どうするシグナム?」
「…問に答えることがはやてたちの無事の確認につながるだろう。
…我らは倉の中にいた者達の守護者だ。
お前が彼らと敵対するものでないなら我らもお前の敵ではない」



シグナムの言葉に少女は静かに頷いた。




527:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:35:04 +5uCcUcO

「ではこちらから問うが中の三人ば無事か?」
「シグナムーヴィーターザフィーラーみんな無事かー?」



少女が答えるよりはやく埃まみれになりながら
はやて達が倉からから這い出てきた。




シャマルの障壁が破られたあと士郎はじめ三人は死が間近なのを感じた。
しかし暗い倉の中士郎は諦めることなく拳を握りしめ魔槍に向かって叫んだ。
爆風と怒声が交錯する倉内で士郎の足元に魔法陣が輝くのをはやては見た。
それははやてが五年前12歳の時に初めて見たそれとは違っていたが
魔法陣の輝きは壮厳にして神秘そのものでありまた暖いとさえ感じられた。
それは自分たちを守るものに他ならない
。光が溢れ収束すると一人の騎士が現れ魔槍に立ち向かっていった。




「サーヴァント・セイバー?それがお前の名前なのか?」



士郎は少女に確認するように尋ねた。



「そう思ってもらって構いません」
「なんか信用できねーぜってー本名じゃねーだろそれ。
自分の名前も言えねぇ奴なんて信用できねーって
聞いてるだけじゃなくてはやてもなんとか言ってやれよー」
「ヴィータの言うことにも一理あるんやけどまぁそこはあれや
セイバーさんにも都合があるんやろうし」





528:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:35:25 +5uCcUcO
やんわり諭されると幼女は凹んだ。



「うう~」
「主はやてがそういうなら私は異存はない」
「私もだ」
「私なんて助けられてますからね」



そして一同の視線は自然と士郎に集まった。



「士郎はどう思とるん?」
「命を助けられてるし信じるさ。けど聖杯戦争、
これがわからない。聖杯戦争って何さ?」
「聖杯戦争とは…」



少女が語ったのはあらゆる願いを叶える聖杯が60年ごとに英霊と呼ばれる存在と現れ
7体の内6体が消滅することにより聖杯は完成する。
そして最後の1人となり完成した聖杯を手に入れるのが望みだという。




529:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:35:45 +5uCcUcO

「じゃあそれを使えばはやての足も治るんだ!」



膝を叩くいて歓声を揚げたのはヴィータ。



「何ゆってん。私の足はもう悪ないよ」



はははと笑うはやてとは裏腹にヴォルケンリッターと士郎の表情は暗い。



「マスター答えて欲しい。あなたは私のマスターとなって戦い、
聖杯を勝ち取るつもりがあるのかどうか」



陰鬱な空気に捕らわれない凛とした声はまっすぐに士郎を捉えた。



「少し考えさせてくれ…」



士郎は立ち上がると倉に足を向けた。そこには倒壊した彼の修行場があった。
じっとそれを見据えていると後ろから気配がした。





530:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:36:06 +5uCcUcO
「ザフィーラ…」
「不安か?士郎」
「ああ、こんな連中相手にはやて達を守りきれるか正直悩む」
「だがさっきの話本当なら目指す価値があるだろう。今この地には確かに魔力があふれているようだ」



士郎はゆっくりと振り向いた。



「はやての足のことだよな?」
「主の麻痺は士郎のおかげで確かに治癒に向かった。しかし闇の書は主から吸収する魔力の量をいつからか…」
「増加させた…か」
「シグナム…」



ザフィーラの後ろから沈痛な表情のシグナムが呟いた。



「ここ数ヶ月ではやての足が急激に悪化し始めたのは私含め皆理解している。
もちろんはやてもだろう。はやての足については士郎に任せはやてとの誓いもあって我らは
闇の書の完成も目指しはしなかった。しかし聖杯と書の完成
今となっては両方進めるつもりでいる。
聖杯の方は士郎、お前の決心が必要だ」





531:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:36:27 +5uCcUcO
「俺はお前たちが現れる前、爺と約束した正義の味方になるって
そして最初に頼まれたのははやてのことだ。だからはやては絶対に俺が守る。
その為に聖杯が必要なら勝ち取る。
けど書を完成させることは俺は認めない」



「一般人を襲うようなことはしない。あの青男のような奴が7人もいるのだ。
それだけでも書は完成するだろう」
「それなら…わかった」
「…では我らはあの娘と協力し聖杯を目指す一方書の完成も目指すでよいのだな?」



ザフィーラの言葉に士郎、シグナムは頷く。



「…それにしても士郎、怠けていたのか?あの男に随分とやられたようだな。
また私が1から鍛えてやらないといけないか…」



今までと一転しシグナムは嗜虐的な笑みを浮かべると
士郎をみつめた。



「お、おう」



士郎も一瞬の躊躇ののち勢いよく答える。



2人のやり取りにザフィーラは平穏の貴重さを感じとっていた。
平穏は手にしたいしかし闇の書が許さない。
けれど我らこそが闇の書…




「はやてぇーどこ行く気だよー?もう夜中じゃんか」
「話長なりそやし、ちょうど切れてたのみもん買いにコンビニまでや。
はは、怖かったら帰ってええよ。まだ私1人で歩けるから」
「…はやてのそばにいる」
「そか、ありがとな…」
夜月に照らされてゆるゆる坂を登る2人。
互いに今だからできるそして今しかできないかもしれない
ささやかな現実を噛み締めるような歩調。
…時に残酷か巨大な大男が突如2人の前に立ちふさがる。
狂気の具現のようその気配にヴィータは震えた。
見るまでもなく肌で理解した。
これは異常だ異常過ぎる、と
「はやて!頼む逃げてくれ!」
ヴィータは必死に叫んだ。が巨人の足元からの声はそれを許さなくした。
「始めましてだねお姉ちゃん」



532:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:37:17 +5uCcUcO
少女がスカートの裾を持ち優雅な仕草で挨拶をする。
銀の髪と赤い瞳が特徴的なその少女はヴィータよりも少し年長に見えた。
大男とは存在自体が異質なこの少女の出現にはやての足は止まる。



「はやて妹いたのか?」
「いやぁーあれは近所のお姉ちゃんとかそういう意味やと思うなー多分」



大男の威容に顔を強ばらせていたはやてはぎこちない苦笑いで答える。



「違うわはやて、近所のお姉ちゃんなんかに
殺意が沸くほど私は節操なしじゃないもの」
「…そこのでかいのがサーヴァントとかいうやつだな!!
はやてのことはあたしがぜってーやらせねーからな!!
ガキはガキらしく家で寝てやがれってんだ」



並々ならぬ決意をもってヴィータはデバイスを構える。
ヴィータの言葉に銀髪の少女は口端を釣り上げヴィータを睨み付けた。



「…あなたがサーヴァントもどきね…生意気、
私の知らない魔術、存在、全てが気に入らないわ。
でもね、あなただけじゃ私のバーサーカーの相手は務まらない。
今はやてだけを殺してもいいけど
それじゃあ面白くない、士郎と2人一緒に苦痛を与えてあげたいもの。
だから今日は挨拶だけにしてあげる。
士郎にも伝えておいてね
イリヤスフィール・フォン・アインツベルンが
あなた達を殺しますって」




533:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:37:43 +5uCcUcO

イリヤスフィールはじゃあねとはやて達に笑いかける。
そうして規則正しい足音と地なりのような音は次第に遠ざかっていった。



「…アインツベルンて…切嗣の…そうか…しゃあないな…」



俯き重苦しい表情ではやては小さくそう呟く。
イリヤスフィールの姿がみえなくなっても
しばらくはやてはその場を動かなかった



「なぁはやてどうかしたのか?どっかわりぃのか?」



はやての顔を覗き込むヴィータ。
その顔には心配でしょうがないという文字が見て取れた。



「ごめんな。心配させてもうた。ちょっと驚いてただけや。
まぁ今の子のことも士郎達に伝えんとね。
ほな当初の予定済まして帰ろか」



はやては明るく自分を見上げる子に答えた。



「…もしあそこで戦ってたらあたし、あの大男から
はやてを守れなかったかもしれない…
ごめん…」



並んで歩く2人。今度はヴィータが顔を俯かせて呟く。





534:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:38:04 +5uCcUcO
…ええ…ええんよ…私達2人とも生きとる。なんもまずいことあらへん」
「…はやて…」
「せやけど寒いな~もうちょい厚着してくるんやった」



制服にカーディガンを羽織っただけのはやては腕を組んで身震いをする。



「じゃあ、じゃあホットドリンク買おうぜっ?あたしはココアがいいっ」
「せやな、そうしよか」



2月の冬木は寒い。吹きすさぶ強風の中はやてとヴィータは
唯一の救いのように見えるコンビニへと急ぐ。
そんな2人を異形の肉塊が遠くから見つめていた。



「はぁっはぁっ」
「悪くはない。だが私が最後に稽古をつけてやってから鍛錬を怠っていたな。
動きがよくなるまでに随分と間があった。
魔術の鍛錬も結構だが。私が教養を深める旅から
帰ってくるまでにどれだけ成長しているのか楽しみだったのだが、な」



普通に見たならば無表情で通るシグナムの表情は
ザフィーラには少し仏頂面をしているように感じられた。



「…き…教養をふ…深める…?は…わ…わ…和食巡りの温泉旅行…が?
もうちょっと家計に…こ…貢献して欲しいぜ…」
「減らず口を、まぁいい。
旅の費用を捻出してくれたことには感謝している、
それに免じて今日はこのくらいにしてやろう」
「…2人とも気は済んだか?話も途中だったのだ
あのセイバーという者も待っていよう」



シグナムが刃を収めるとザフィーラが2人に家に戻るよう促した。





535:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:38:25 +5uCcUcO
「そうだな。主の考えも聞かなくてはなるまい。
あと細部計画も立てる必要がある」
「俺も覚悟は決まった。敵があの男のように
恐ろしい力量を持っている奴らばかりだろうと突き進むだけだ。
勝ってはやての苦しみを終わらせる。聖杯ってのでな」



「私はいささか聖杯というものに疑念がないわけではないが
あの真っ直ぐな瞳をした者を今は信じるとしよう。
あと士郎よ、我らがいることを忘れるな我らを頼れ。
お前はどこか先走り過ぎる帰来があるからな」
「わかってるヴォルケンリッターのみんなははやてと同じく俺の家族だ。
俺にだけ冷たいヴィータも頼りないけど優しいシャマルも
俺の料理の支配下のシグナムも癒やしのザフィーラもみんなな。
絶対に1人も欠けさせやしない。恩人のあの子もだ」
「…その気負いすぎる姿勢が心配なのだ
お前は自分とでき得るならば主を見ていてくれればよい」



ザフィーラは小さくかぶりをふる。



「それにしても出会って数時間の相手をもう守る相手に入れているとはな。
かわいい女なら誰でもよいのか?」
「…ば…ばかやろう。恩に恩で返すのは基本だろ?」
「動揺が顔に出てるぞ」





536:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:38:57 +5uCcUcO
意地の悪い笑みを向けるシグナム。
士郎はさも心外という様子だったが相変わらずの
免疫の薄さも手伝ってこの男は簡単に踊らされた。



「あとな、私はお前の料理は好むが敗れたわけではない…忘れるな」



コホンと咳払いをするシグナムに今度は士郎が笑う。ザフィーラはため息をつく。




「待たせたな…ってなんでこんな空気が重いんだ…」



居間に戻った士郎達を待っていたのは部屋の隅でオロオロするシャマルと
部屋の空気の重さを一手に引き受ける少女。
その目には憎しみが浮かんでいた。



「主もいない!?これはどうしたことだ…シャマル説明しろ!」



珍しく激するシグナムにシャマルはきょとんとした顔で士郎たちをみた。
そしてすぐすがるような表情に変わる。



「シグナム!?ザフィーラに士郎君も…私どうしたらいいのか…」
「まずは落ち着け主はどこにいる?
そしてそこの者は一体どうしたのだ?」



ザフィーラがシグナムの後を継いで問う。



「は、はいえーとはやてちゃんはヴィータちゃんとコンビニまで。
それでこの子のがこんななのはそのえと、なんといいますか…」
「…雑です…」



親の敵をみるような目で少女はテーブルの上の皿に乗っているモノを
凝視していた。
そして呪詛が零れる…




537:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:39:28 +5uCcUcO
はやては買い物を済まし寒空の行程をゆっくりと家に戻り
玄関を開けた。と我が家を支配する空気に顔をしかめる。
我が家の雰囲気はまさに劣悪。一種の呪いのような黒い恨み節というか食べ物の恨みというか
とにかく鬱々とした感情が現在の衛宮家を支配していた。
これほど場を支配するような気配をただ感情の発露だけで行えるのは
英霊と呼ばれる士郎が先刻呼んだ少女くらいだろうか。
どうやら今はとりあえず英霊様のご機嫌を取らなければならないようだ。
自分とヴィータが外出した時、士郎は席を外しそれをザフィーラ、シグナムが追いかけていった。
その後自分とヴィータが買い出しに出たということは家内に残っていたのはシャマルとセイバー…
シャマルはセイバーのような人とトラブルを起こすようなことはないはず。
逆に青い男から助けてもらったことを深く感謝していることだろう。
シャマルが感謝…そこまで思いを巡らせるとはやては一つの結論に達した



「料理やろか…?」



いやいや待て待て確かにシャマルにはあまり台所に立って欲しくはないが
料理一つでここまで場を重くされるとは…
いや初対面の相手にシャマルの味のある料理はやはり失礼なのかもしれない。
セイバーは過去に名のある人物ということらしい。相当な美食家だったとしてもおかしくない。
隣を歩くヴィータもこの空気に嫌気が刺しているようだし
ほな解決するとしますか。まぁなんとかなるやろ
自身の空気もため息と共にやや重くしてはやては居間に向かった。



衛宮士郎は苦戦している。
ああ、聖杯戦争の第2の敵はどうやら身内にいたらしい。
偶然とはいえせっかく味方にできた英霊様は今や
衛宮家に対し全面的な悪意を発し敵と断じている。
我が家でもっとも敵意を向けられているのは先程生まれたばかりの新入り、
テーブルの上のものだった。生みの親共々敵意の中心に据えられその身は竦み体温を下げていっている―
まぁ料理だけど…生みの親はしきりに頭を下げ謝っているが子の行いは一向に許される気配はない。
セイバーはただ瞑目しているだけだがその身に纏う(怒)は一言呟いた呪詛に結晶している。
なんだかなぜかシャマルと一緒に正座しながら頭を下げ続ける自分がいた。
シグナムとザフィーラは我関せず背を向けテレビを眺めている。
セイバーの放つ不機嫌な王気を前にしても図太い2人は動じた様子もなく普段通りくつろいでいる。
シグナムに至っては気の毒そうにという視線を時々チラチラと送ってくるも
その口元には明らかな微笑が浮かんでいた。




538:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:39:49 +5uCcUcO

今の状況を剣の騎士は楽しんでいた。久方振りに帰宅をしてみれば多くの強敵と渡り合える機会、
主を救う算段が付き、そしてを自分と似たような雰囲気を纏う存在を見つけたのだ、
これが愉快でないわけがない。
ただシグナムの満足そうな表情に苛立ちを覚えた士郎によって
シグナムの知らぬところで明日のシグナムの朝食のレベルは引き下げられようとしていた。



ヴィータにとって居間の光景は呆れるしかないものだった。
いざ命をかけた戦いとなれば凄まじい実力を発揮するであろう冷艶な金髪の騎士は
料理一つですっかり年相応というか外見通りのすねっぷりを露見させてしまっていた。
怒っているのかもしれないがヴィータにとってそれは
駄々をこねているようにしか見えない。
そんな相手に世間的には27歳で通っている女と家主がペコペコしているの
もまた滑稽なのだが。



「あ~あそんな奴ほっときゃいいのに。たく料理一つでそんなムキになるなよな~。
そんなに機嫌直して欲しいなら士郎が作ってやればいいじゃんかよ。
得意だろ。その辺は」



セイバーの不機嫌さが伝染したのかヴィータも口を尖らせ
頭を掻きながらいい放つ。
けれどその言葉に衛宮家の面々は天恵を受けたかのように顔を見合わせた。



「そうや、士郎の腕は一品なんよ。セイバーさんも食べたらきっといちころや。
な、士郎作てあげよ」




539:名無しさん@ピンキー
10/04/13 00:40:09 +5uCcUcO

はやては正座していた士郎の首に腕を回しつつズズイと
セイバーに士郎をアピールするもセイバーは無反応で
ただ先程、言葉を発したヴィータを横目使いにみるだけである。



「あ、らら?」
「埒が明かない…とりあえず話をしよう。
聖杯戦争の話を。いいな?セイバー」
「そやね、今はそっちが優先やしな」



そろそろ頃合いかと感じ本題に入ろうと
する士郎にはやても相槌を打った。
立ち上がってヴィータに何か言おうとしていたセイバーは
士郎の聖杯という言葉に我を取り戻す。
金髪の女性が作ったものに不覚にも故郷の味を思い出し感極まって
ついつい感情的になってしまったがせっかくの持て成しに
少々大人気ない姿を晒したのは礼を失していた、
と思い至りセイバーは



「なかなか面白いところがあるのだな食に細かいとは。
もっと騎士然としているのかと思ったが
そういう我欲を全面に出したみっともない姿を見せるのも
悪くはないだろう?セイバー」



とテレビの前でくつろいでいた女の
にやついた一言に再び竜気が沸騰しそうになる。



「私を侮じょ…」
「シ~グ~ナ~ム~。いつまでも引っ掻き回さんでええんよ」
「あ…す、すいません主…」



セイバーが怒りの矛先を向ける前にピンク髪の女は主による
笑顔の恫喝を受け畏まってしまった。
主のこの表情はまずいあれがきてしまう!
何故、シャマルやヴィータでなく私が!? と、シグナムは恐怖した。



この世界に顕現してより5年、その間に士郎やはやてが成長していったように
外見は変わらずともヴォルケンリッターも変わった。
穏やかで和やかなこの家の空気によって。
士郎、はやて、桜という素晴らしき鉄人の腕によって、主に食に対する意識だが…



「士郎」
「ああ、わかってる朝食な」


540:名無しさん@ピンキー
10/04/15 23:43:44 j33vLq+6
駄目だ

541:名無しさん@ピンキー
10/04/16 00:42:43 pOh+7Khi
なにこれ?

542:名無しさん@ピンキー
10/04/16 09:32:22 6DZf6xbO
一万年の復讐だろ

543:名無しさん@ピンキー
10/04/16 21:55:15 hZJZbcZp
↓でしょ。本文一行目ググったら一発で出るわ。
URLリンク(www9.atwiki.jp)

544:名無しさん@ピンキー
10/04/16 22:05:54 KDuJHy/G
宣伝乙
長い割に面白いところが全くないな

545:名無しさん@ピンキー
10/04/19 18:44:42 28sN564z
ここはSSの墓場ですね。

546:名無しさん@ピンキー
10/04/19 19:21:23 RzzEEF/0
元々はゴミ溜めだったけどな
糞みたいなSSが一杯捨てられてたよ

547:名無しさん@ピンキー
10/04/26 02:58:32 KDuaQoHe
そういやこのスレ的には仲良く喧嘩しなハーレムエンドってアリなの

548:名無しさん@ピンキー
10/04/26 12:28:27 XCa//Aiv
このスレ自体が無し
今更なにやってんの?

549:名無しさん@ピンキー
10/04/27 10:33:40 icUoLqaC
このスレが荒れはじめて職人が流れていってから大分経ったと思うけど、こんな掃き溜めにいたような俺でもそれなりに大手に内定もらえました。
色々厳しいこともあったけど、その度にこのスレに来てはいつもと同じ荒らしさんを見て「変わらねえなあ」と和ませてもらいました。
以前から、自分より上を見ないと変われないと思ってはいましたが、自分より下を見ると安心するということはこのスレで学ばしてもらいました。

長くなりましたが最後に一つだけ、
いつまでも変われない荒らしさんでいてください。

550:名無しさん@ピンキー
10/04/27 14:48:32 vadbTIyY
まずは就職おめでとう! 心から祝福させてもらうよ
ウナはピーターパンみたいなもんだから、いつまでもこのままでいいけど、君たちは大人にならないといけないからな
けど、本当に辛いのはこれからだから、挫けずに頑張って欲しいな
いずれにせよ、悪いことをした時、相手を傷つけてしまったと思った時には、きちんと謝れる大人になって下さい
それさえできれば、きっと薔薇色の人生があなたを待っているでしょう

551:名無しさん@ピンキー
10/04/27 23:31:59 5FlybdeK
取る 上がる

552:名無しさん@ピンキー
10/04/28 06:44:44 NSbF7tFk
私は失業者だが、たかが2ちゃんの一スレの謝れ!謝らないの問題でここまで引っ張るとは随分生活に余裕のある方々なんでしょうね!!
このスレ他スレの笑いものだよ(-.-)zzZ

553:名無しさん@ピンキー
10/04/28 09:43:23 f52l+r2s
心配しなくても、こんな糞スレ誰からも注目されてないさ
それより失業中の身で朝からPink三昧とは余裕あるなあ
よほど貯えのある人なんだろうな

554:名無しさん@ピンキー
10/04/30 17:55:19 tgm46dvN
身勝手なレスだけど、せめて完結して欲しかったなー

555:名無しさん@ピンキー
10/05/01 14:24:50 rPsQtfit
アレで完結だったんだよ
悲しい結末だけど、みんなで話し合って選択した未来なんだもの
黙って受け入れなきゃダメだ

556:名無しさん@ピンキー
10/05/01 14:48:34 FA6+54dj
世界一無意味なスレとっとと閉鎖しろ!! 死ね

557:名無しさん@ピンキー
10/05/01 17:34:03 rPsQtfit
そうはいかないよ
謝罪を受け入れ、許すことはできても
なかったこととして忘れることはできないからね
冷却時間を置いて、再構築しようったってダメダメw
幾らでも蒸し返してあげるよ

558:名無しさん@ピンキー
10/05/01 20:24:02 FA6+54dj
>>557の理屈はチョンと支那畜の理論お前ら支那畜、チョンは日本から、いや地球から出ていけwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

559:名無しさん@ピンキー
10/05/01 21:35:19 FA6+54dj
wwwwwwwwwwwwwwwwww
粘着

支那畜

チョン

お前ら



この

空白



お似合い



ザマア

wwwwwwwwwwwwwwww

ネエ

悔しい

wwwwwwwwwwwwwww

支ね

wwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwww

wwwwwwwwwwwwwwwwww

wwwwwwwwwwwwwwwwww

wwwwwwwwwwwwwwwwww

wwwwwwwwwwwwwwwwww

wwwwwwwwwwwwwwwwww

wwwwwwwwwwwwwwwwww

wwwwwwwwwwwwwwwwww

wwwwwwwwwwwwwwwwww

wwwwwwwwwwwwwwwwww



560:名無しさん@ピンキー
10/05/01 21:59:09 rPsQtfit
国際的なポジションじゃ、もうそのチョンや支那畜に置いてけぼりにされているというのに
惨めだな

561:名無しさん@ピンキー
10/05/02 11:27:57 6EFbPhLX
投下します。












バカが見る豚の穴

562:名無しさん@ピンキー
10/05/02 14:58:58 OwU+3z5A
擁護派というか、一般住民のレベルがこの程度だからな
保管庫が見捨てるのも理解できるよ
これじゃしゃあねぇわな

563:名無しさん@ピンキー
10/05/03 04:47:39 cG+AEQaF
ヤッホーウナちゃん元気!!ネタスレとしては、ジャイ子のハゲ死ねスレの次位に面白いョ~

564:名無しさん@ピンキー
10/05/03 14:19:11 ICJNe3vB
そいつは遺憾だな
一番を目指して今後も頑張るよ

565:名無しさん@ピンキー
10/05/04 05:47:08 oQrRLhBh
ここは、ウナと基地外の対話スレだなw
ウナも真面目な人みたいで基地外相手に良く真面目にレスしてるよw
私は、部外者なので良く解らないが避難所は、もう3ヶ月以上更新して無いみたいだし
前の荒らしも住み付けない程スレが荒れている事は、事実だし
ウナが勝利宣言をして一万年を呼び戻してスレを再構築する気は、無いの?


566:名無しさん@ピンキー
10/05/04 05:56:40 oQrRLhBh
ごめん、言い忘れたが“ウナ”自体がスレの盟主としての再構築と言う意味だよ。

567:名無しさん@ピンキー
10/05/04 08:12:41 p3FZB6rS
スレ自体が修羅場か

568:名無しさん@ピンキー
10/05/04 14:48:26 uGpF8HgF
勝利宣言は一万年氏に対する謝罪がなされた後だな
その日が来るまで戦いは終らないよ

569:名無しさん@ピンキー
10/05/04 20:36:51 VgntiT2X
謝罪なんて方便。
ホントはただ荒らしたいだけでしょ。

570:名無しさん@ピンキー
10/05/04 22:04:03 uGpF8HgF
そりゃ誤解だよ
どうあっても荒れてなきゃ困るって人がいるみたいだなあ

571:名無しさん@ピンキー
10/05/05 11:13:53 FOgykRvo
誤解なんて方便
ただ荒らしたいだけだろ

572:名無しさん@ピンキー
10/05/05 12:56:19 GhToXmRi
方便なんて誤解
ただ荒れていて欲しいだけなのかな?

573:名無しさん@ピンキー
10/05/05 13:40:07 cjYc/gSj
>>568
戦いって誰と戦ってんだよw
相手がいなきゃ戦えねーだろw

574:名無しさん@ピンキー
10/05/05 17:22:58 GhToXmRi
いまさら何を言っているのかね
君も敵の一人ではないか

575:名無しさん@ピンキー
10/05/05 19:45:12 4E+UrWvA
本当は謝罪なんてあきらめてるんですね、わかります。

576:名無しさん@ピンキー
10/05/05 19:56:56 GhToXmRi
君が正常化をあきらめているようにかい?
ウナだって元々は書き手の一人だったんだよ
決して一万年氏本人じゃないけど
スレの正常化は、多分だけど君以上に祈ってる

577:名無しさん@ピンキー
10/05/06 01:38:57 l073HjB5
このスレまだ荒れてんのかwwええ加減にしろよ

578:名無しさん@ピンキー
10/05/06 14:22:32 gabgHW3i
ほんと、何を意固地になってるんだろうね
作品投下ができなくなるくらい、特定の書き手を総掛かりで叩いたりすることが
果たして良いか悪いか、それくらい自分で判断できるだろうに

579:名無しさん@ピンキー
10/05/07 00:40:57 a988RJ62
wwwww

580:名無しさん@ピンキー
10/05/07 09:56:08 LgMxl32m
ウナだの一万年だの言ってる奴は間違いなく周りに影響されて荒らしてるだけ。

581:名無しさん@ピンキー
10/05/09 20:01:09 2e9+vppo
どこまでもマイペースで意固地に突き進んでやがるなあこのキティは

582:名無しさん@ピンキー
10/05/09 22:02:48 eqw7S8Lw
信念の差だろうね
たった一人で大勢を相手にして、一歩も引かないのは立派だ

583:名無しさん@ピンキー
10/05/10 01:24:48 qLhNsY5s
ホントに皆さんはこのスレが好きなのですね。
1から見ましたが、まさに『修羅場』ですね…。
タイトルに修羅場と入っているからこのような修羅場を繰り広げておられるのでしょうか?
もうおやめになってはいかが?


584:名無しさん@ピンキー
10/05/10 11:03:52 yOoyAHjZ
意地を張るのをかい?
それともスレを続けることをかい?
部外者を装っているだけとは思うけど、本当に部外者なのなら黙っていてくれ
こっちは住民合意の元でやってるんだから

585:名無しさん@ピンキー
10/05/10 11:57:20 /QIRc31o
荒らしは時間だけ無駄にしているな

586:名無しさん@ピンキー
10/05/10 20:08:35 yOoyAHjZ
いや、意外と充実してるよ
全てを無駄にされた一万年氏の悔しさに比べたら屁でもないしね

587:名無しさん@ピンキー
10/05/10 23:05:07 Q2HIY3SB
ざまーみろw

588:名無しさん@ピンキー
10/05/10 23:31:20 tE+ohffi
荒らしの気晴らしスレか

589:名無しさん@ピンキー
10/05/11 04:42:21 OqwnKOt8
そんな負け惜しみ言ってるからいつまでも進展しねぇんだよ
ゼハハハハハハ

590:名無しさん@ピンキー
10/05/12 11:28:48 6M7beBvQ
ウナよ!住民の総意とか言ってるけど不特定多数のエロパロ板で何を定義に住民と言ってるんだい? 後八年スレを続けるらしいが、一万年や荒らしが仮にもうこの世から居なくなっても、怨念を吐き続ける気かい?



591:鰻猫
10/05/13 00:34:55 sfk5+voM
一万年氏に謝罪します。・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死
ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死


592:鰻猫
10/05/13 02:31:12 sfk5+voM
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593:鰻猫
10/05/13 09:51:52 sfk5+voM
これだからこのスレはやめられない

ある作者に狙いを定めて徹底的に貶めた。
スレの空気は悪くなり作品投下がどんどん減っていった。

トリップを解析できた作者の作品の続きを勝手に書いた。
偽者だと発覚した時にそれに乗じてスレを荒らす事も予定の内。

一目見てパクリだと判る露骨なSSも投下した。
当然パクリ論争が勃発するのでそれに乗(ry
現在進行中。

昔に戻れるなんて思わないことだ これだからこのスレはやめられない

ある作者に狙いを定めて徹底的に貶めた。
スレの空気は悪くなり作品投下がどんどん減っていった。

トリップを解析できた作者の作品の続きを勝手に書いた。
偽者だと発覚した時にそれに乗じてスレを荒らす事も予定の内。

一目見てパクリだと判る露骨なSSも投下した。
当然パクリ論争が勃発するのでそれに乗(ry
現在進行中。

昔に戻れるなんて思わないことだ これだからこのスレはやめられない

ある作者に狙いを定めて徹底的に貶めた。
スレの空気は悪くなり作品投下がどんどん減っていった。

トリップを解析できた作者の作品の続きを勝手に書いた。
偽者だと発覚した時にそれに乗じてスレを荒らす事も予定の内。

一目見てパクリだと判る露骨なSSも投下した。
当然パクリ論争が勃発するのでそれに乗(ry
現在進行中。

昔に戻れるなんて思わないことだ これだからこのスレはやめられない

ある作者に狙いを定めて徹底的に貶めた。
スレの空気は悪くなり作品投下がどんどん減っていった。

トリップを解析できた作者の作品の続きを勝手に書いた。
偽者だと発覚した時にそれに乗じてスレを荒らす事も予定の内。

一目見てパクリだと判る露骨なSSも投下した。
当然パクリ論争が勃発するのでそれに乗(ry
現在進行中。

昔に戻れるなんて思わないことだ









594:名無しさん@ピンキー
10/05/13 11:07:44 sfk5+voM
うなぎ釣り ∈(゚◎゚)∋ ウナギ捕り

595:名無しさん@ピンキー
10/05/13 11:08:42 sfk5+voM
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

596:名無しさん@ピンキー
10/05/13 14:19:16 fnIBu56J
狙いを定められて徹底的に貶められた作家というのが一万年氏だ
ウナは正義を守るために荒らしと戦ったに過ぎない
ただ、残念なことに荒らしの数が多過ぎたため、収拾がつかなかった

597:名無しさん@ピンキー
10/05/13 15:56:31 Z6K2sM+E
昔も今も住人を頭ごなしに非難してるだけ

598:名無しさん@ピンキー
10/05/13 16:06:23 fnIBu56J
そんなことはない
上手い作品や面白い作品には、惜しみ無く拍手を送ってきたよ

599:名無しさん@ピンキー
10/05/13 18:54:16 Z6K2sM+E
そうだな
一万年の作品だけは惜しみ無く拍手してたな

600:名無しさん@ピンキー
10/05/13 20:22:30 fnIBu56J
確かに一万年は好きだったな
拍手していたことを否定するつもりはないよ

601:名無しさん@ピンキー
10/05/14 01:37:27 L6MXLc0m
>>599>>600よう!お二人さんョ~お前らは、bbspinkの運営者か…?違うよナァ?
そこの馬鹿二人勝ってにスレを私物化するんじゃネエ!!!
過去に何かあったか知らないがいっまでもグチグチいってんじゃあネエヨ!
このオカマ野郎スレは利用者全員のものだ!
今度来たときまた不毛な事してたら表に引きずり出してぶん殴るぞ!!


602:名無しさん@ピンキー
10/05/14 06:33:24 YxygTXwW
SSスレ。

603:名無しさん@ピンキー
10/05/14 08:58:41 yHnflZ/C
過去じゃなく、現在進行形の話なんだけど
やってしまった立場にすれば忘れたいって気持ちがあるだろうが
うやむやにすれば、また誰かにとって気に入らない作品が投下された時、同じ悲劇が繰り返される
このスレは好きだけど、あんな悲しい結末だけは二度と見たくない

604:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:22:21 2dVFMaHL
ようするにウナギイヌという荒らしがただのバカってことだろ

605:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:24:07 QXU+qx08
では投下するぜ

はやては買い物を済まし寒空の行程をゆっくりと家に戻り
玄関を開けた。と我が家を支配する空気に顔をしかめる。
我が家の雰囲気はまさに劣悪。一種の呪いのような黒い恨み節というか食べ物の恨みというか
とにかく鬱々とした感情が現在の衛宮家を支配していた。
これほど場を支配するような気配をただ感情の発露だけで行えるのは
英霊と呼ばれる士郎が先刻呼んだ少女くらいだろうか。
どうやら今はとりあえず英霊様のご機嫌を取らなければならないようだ。
自分とヴィータが外出した時、士郎は席を外しそれをザフィーラ、シグナムが追いかけていった。
その後自分とヴィータが買い出しに出たということは家内に残っていたのはシャマルとセイバー…
シャマルはセイバーのような人とトラブルを起こすようなことはないはず。
逆に青い男から助けてもらったことを深く感謝していることだろう。
シャマルが感謝…そこまで思いを巡らせるとはやては一つの結論に達した



「料理やろか…?」



いやいや待て待て確かにシャマルにはあまり台所に立って欲しくはないが
料理一つでここまで場を重くされるとは…
いや初対面の相手にシャマルの味のある料理はやはり失礼なのかもしれない。
セイバーは過去に名のある人物ということらしい。相当な美食家だったとしてもおかしくない。
隣を歩くヴィータもこの空気に嫌気が刺しているようだし
ほな解決するとしますか。まぁなんとかなるやろ
自身の空気もため息と共にやや重くしてはやては居間に向かった。



衛宮士郎は苦戦している。
ああ、聖杯戦争の第2の敵はどうやら身内にいたらしい。
偶然とはいえせっかく味方にできた英霊様は今や
衛宮家に対し全面的な悪意を発し敵と断じている。
我が家でもっとも敵意を向けられているのは先程生まれたばかりの新入り、
テーブルの上のものだった。生みの親共々敵意の中心に据えられその身は竦み体温を下げていっている―
まぁ料理だけど…生みの親はしきりに頭を下げ謝っているが子の行いは一向に許される気配はない。
セイバーはただ瞑目しているだけだがその身に纏う(怒)は一言呟いた呪詛に結晶している。
なんだかなぜかシャマルと一緒に正座しながら頭を下げ続ける自分がいた。
シグナムとザフィーラは我関せず背を向けテレビを眺めている。
セイバーの放つ不機嫌な王気を前にしても図太い2人は動じた様子もなく普段通りくつろいでいる。
シグナムに至っては気の毒そうにという視線を時々チラチラと送ってくるも
その口元には明らかな微笑が浮かんでいた。



今の状況を剣の騎士は楽しんでいた。久方振りに帰宅をしてみれば多くの強敵と渡り合える機会、
主を救う算段が付き、そしてを自分と似たような雰囲気を纏う存在を見つけたのだ、
これが愉快でないわけがない。
ただシグナムの満足そうな表情に苛立ちを覚えた士郎によって
シグナムの知らぬところで明日のシグナムの朝食のレベルは引き下げられようとしていた。
ヴィータにとって居間の光景は呆れるしかないものだった。
いざ命をかけた戦いとなれば凄まじい実力を発揮するであろう冷艶な金髪の騎士は
料理一つですっかり年相応というか外見通りのすねっぷりを露見させてしまっていた。
怒っているのかもしれないがヴィータにとってそれは
駄々をこねているようにしか見えない。
そんな相手に世間的には27歳で通っている女と家主がペコペコしているの
もまた滑稽なのだが。


606:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:24:38 QXU+qx08

「あ~あそんな奴ほっときゃいいのに。たく料理一つでそんなムキになるなよな~。
そんなに機嫌直して欲しいなら士郎が作ってやればいいじゃんかよ。
得意だろ。その辺は」



セイバーの不機嫌さが伝染したのかヴィータも口を尖らせ
頭を掻きながらいい放つ。
けれどその言葉に衛宮家の面々は天恵を受けたかのように顔を見合わせた。



「そうや、士郎の腕は一品なんよ。セイバーさんも食べたらきっといちころや。
な、士郎作てあげよ」



はやては正座していた士郎の首に腕を回しつつズズイと
セイバーに士郎をアピールするもセイバーは無反応で
ただ先程、言葉を発したヴィータを横目使いにみるだけである。



「あ、らら?」
「埒が明かない…とりあえず話をしよう。
聖杯戦争の話を。いいな?セイバー」
「そやね、今はそっちが優先やしな」



そろそろ頃合いかと感じ本題に入ろうと
する士郎にはやても相槌を打った。
立ち上がってヴィータに何か言おうとしていたセイバーは
士郎の聖杯という言葉に我を取り戻す。
金髪の女性が作ったものに不覚にも故郷の味を思い出し感極まって
ついつい感情的になってしまったがせっかくの持て成しに
少々大人気ない姿を晒したのは礼を失していた、
と思い至りセイバーは



「なかなか面白いところがあるのだな食に細かいとは。
もっと騎士然としているのかと思ったが
そういう我欲を全面に出したみっともない姿を見せるのも
悪くはないだろう?セイバー」



とテレビの前でくつろいでいた女の
にやついた一言に再び竜気が沸騰しそうになる。





607:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:24:58 QXU+qx08
「私を侮じょ…」
「シ~グ~ナ~ム~。いつまでも引っ掻き回さんでええんよ」
「あ…す、すいません主…」



セイバーが怒りの矛先を向ける前にピンク髪の女は主による
笑顔の恫喝を受け畏まってしまった。
主のこの表情はまずいあれがきてしまう!
何故、シャマルやヴィータでなく私が!? と、シグナムは恐怖した。



この世界に顕現してより5年、その間に士郎やはやてが成長していったように
外見は変わらずともヴォルケンリッターも変わった。
穏やかで和やかなこの家の空気によって。
士郎、はやて、桜という素晴らしき鉄人の腕によって、主に食に対する意識だが…



「士郎」
「ああ、わかってる朝食な」



黒い笑顔、としか形容できない主の呟きに食については
衛宮家最高法規の男が同意してしまった。
朝食が抜かれるという審判は弁護人なしで結審する。
シグナムは…拗ねた。ふて寝を決め込む。



「…みっともないぞ我らが将…」



ため息が一つ。



居間に7人がテーブルを囲んで座す。先程までのどこか弛緩した空気はそこにはない。
これから話される内容は全てが異常、超常の世界の話。
人が容易に命を散らす世界である。
5年間平和を享受していたとはいえヴォルケンリッターは
その世界の厳しさを誰よりも理解していた。
だが止まるわけにはいかない。せっかく手に入れた安息、
そしてそれをそれとして受け入れてもよいのだと気づかせてくれたはやて、そして士郎
2人の平穏の為にも聖杯は勝ち取る価値あるものである。



「俺はセイバーのマスターとしてこの戦いに参加する。
セイバーは命の恩人だし、そもそもこんな戦い、無関心でいられない。
俺達の生きてきた街が破壊されるかもしれないし
人が大勢死ぬかもしれない。
そんなのは認めなれない。だから戦う!」





608:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:25:19 QXU+qx08
士郎の決意に異を唱える者はなく皆静かに耳を傾けていた。
ヴォルケンリッターは士郎の隣に座るはやてを注視する。
士郎は彼らのまた大事な存在であるがあくまでヴォルケンリッターの主は
衛宮はやてでありその意志こそがヴォルケンリッターの向かう先を決定する
唯一の撃鉄が故に。



「覚悟はできとるわけやな。私はそんな士郎を止められやせん。
けどな生きてこなあかんよ。せっかくあの大火災から生き残れた命や、
切嗣が見つけて私達と過ごして生きてきた命や。
…私は魔術も使えんし運動能力もない。
残念やけど士郎と一緒にはきっと…戦えん…」



士郎に真摯な表情を向け暖かく伝える言葉。
けれどもそこには自らの非力に対する悔しさや悲しさも漂っていた。
だからこそはやては彼女の守護に思いを託す



「どうかみんな士郎に協力してやって欲しいんやけど…」



それはヴォルケンリッターの待ち望んでいた言葉。ならば否定は有り得ない。
4人は共に何を今更と顔に浮かべ快諾した。



セイバーははやてとヴォルケンリッターの間に懐かしくも
最後には自らの手からはこぼれ落ちた眩しき誓いをみた。
その懐かしき関係を聖杯の力によって今一度築き砕けぬ不朽のものとしたいのか
それともそんなものは始めからなかったことにするのか答えはまだない。
ただ今は3度目のこの世界で変わらぬ主従の絆を築き聖杯を勝ち取ること。
目の前の少年とその傍らの主従となら叶えられる。
そうセイバーは感じた。



「ではマスター、誓いを」
「そうだな」



仰ぎ見る少年はかつての主が息子
そしてその傍らに羨む程の忠と誠を得る少女は娘。
衛宮切嗣には娘はいたが息子はいない。
また娘はセイバーの知るその姿とは似ても似つかない。
彼等の詳細は未だにわからない。
ただ奇妙な感慨をもって新たな主の前に立つ。
「…私は衛宮士郎の剣となり盾となり
衛宮士郎の敵を滅ぼすことを誓います」
「…衛宮士郎はセイバーのマスターとして
全力を尽くし聖杯を勝ち取ることを誓う」
ここに契約は成り7騎中最優のサーヴァントとイレギュラーが
聖杯戦争の舞台に立った。


609:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:26:05 QXU+qx08
意と覚悟は固まった。
ならば、次に求められるのはその思いを形にする計画である。
今度の方針を定めることが遅れて争いに参加した
士郎達の急務だった。



「まず、私達はすでに大きな戦略的痛手を被っている。
士郎、それが何かわかるか?」



シグナムは真剣に戦士の顔で問う。



「…敵に本拠地がバレてることだな。少なくとも青い男に」
「ま、お前のせいだけどな」



と、ヴィータ。その遠慮のない指摘に士郎は
言葉を詰まらせた。



「責めはせん。だが、事実を理解しておけ。
この不利を覆すためにも、私達は一刻も早く敵の所在を掴まなければならない。
これはザフィーラとシャマルに任せる。
めぼしい標的が見つかり次第、私とヴィータとセイバー
あと、期待はしないが士郎で一気に叩き潰す。
異論はないか?」
「シグナム、異論はないけど質問がある」
「なんだ?ヴィータ言ってみろ」
「はやてはここに残すのか?大河の家とかに
隠れてた方が安全じゃないか?」



ヴィータの問いに答えようとしたシグナムをはやてが制し、答える。



「私はここに残る。別に意地はっとるわけやないよ。
さっきの士郎の話からするとあの青タイツの戦闘目撃したから
狙われたってことらしいしな。しっかり見てもうた私も、
どこへ行っても狙われる身や。
そんならここに残るのが一番ええ。
あと、さっきヴィータと買い物行ってる時にでかーい男連れた子に喧嘩売られて
な。
士郎共々命とりにくるて言われたんよ。
せやから私もすっかりこの戦いから逃げられん。
終わるまでみんなと居るつもりや」






610:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:26:26 QXU+qx08
はやての告白に一同は驚いた。その内容は、
もう1人の敵の存在を示していたのだから。



「あの大男はやばかった。向こうがあっさり引いてくれて助かったぜ。
ガキんちょは、はやてにえらい敵意を向けてた。
名前も名乗ってたけど…えーと」
「…イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」
「そう、それだった!て、はやて残るのかよ。ま、あたしがいるから
安心して大船に乗ったつもりでいてくれていいけどな。
どこかのへっぽこ魔術士みたいにのされるようなへまはしねぇし」
「士郎も頑張ったんやしあんま苛めちゃあかんよヴィータ。
せやけどさっきのヴィータは確かに頼もしかったわ。ありがとうな」



よしよしと頭を撫でられるとヴィータははにかんでうつむく。



「えへへ」



ばつが悪そうな顔になる士郎の隣で、1人、
複雑な気持ちを浮かべ苦い表情をするものがいた。



「どうかしたか?セイバー」
「イリヤスフィール、ですか…」



士郎の問いかけも届かぬ程セイバーは没入していた。
このセイバーの心ここにあらずという状態に気づかないものはいない。



「主が言った名に心当たりがあるのか?
今は情報が何より重要だ。セイバー、知っていることがあるなら話してもらおう」





611:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:26:47 QXU+qx08
シグナムは有無言わさぬ迫力で尋ねる。
その威を備えた声にセイバーは自らが過去の回想に
捕らわれていることに気がつかされた。
たった今、衛宮士郎が剣となると誓ったばかりだというのに…
セイバーは己を恥じシグナムに向き直った。



「…私は前回の戦いでもセイバーとして召喚され
聖杯を前にして敗れました。ですからこの戦いに参加する常連ならば
名と本拠はわかります」
「六十年前にもここに喚ばれてたのか、それは心強いな」



士郎は感心しセイバーの言葉を待った。



「…いえマスター、前回の戦いは…」
「ええ、セイバーさん、名前と本拠だけを教えてや」
「はやて?」



セイバーの言葉を真顔で遮り話をもどすはやて。
そんなはやてに士郎は違和感を覚え、
セイバーもまた戸惑ったが優先度から考えれば
はやての言うことはもっともである。



「わかりました、はやて。
この戦いの常連と言われる家は
アインツベルン、マキリ、遠坂だそうです。
アインツベルンはここから30キロほど離れた郊外の森を本拠地としています。
遠坂は霊脈の地に居を構えているとか、マキリについては、
私もわかりません」



セイバーの話をそれぞれが吟味する。と、
セイバーが語った名に驚きを隠せない者が2人。





612:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:27:07 QXU+qx08
「と、遠坂!?はやて、遠坂ってあの遠坂か?」
「わ、私に言われても…はは、でもそやったらどうしたもんやろなぁ」
「セイバー、この戦いはマスターとサーヴァント、両方倒す…
いや、殺さないといけないのか?」



遠坂、遠坂凛は士郎、はやての同級生であり
その完璧な立ち振る舞い、優雅さ、整った顔立ちは、
やや、朴念仁入ってるとはいえ健康的な男子である
士郎にとって十分に興味を引く対象であった。
仮にその遠坂凛を殺さなければならないとすれば、士郎にとって
この聖杯戦争は前提からして苦しいものとなる。
士郎の疑問は士郎同様、相手を知るはやての疑問でもあり、
ヴォルケンリッターにとっても戦略上の方針を決定する上で
把握しておくべき事項だった。



「いえ、マスターを殺す必要はありません。サーヴァントさえ倒せば
そのマスターは脱落扱いとなります。
ただ、逆にマスターを殺し魔力の供給を断ち
サーヴァントを消滅させるという手があることも事実です。
私の前マスターはこれを得意としていました」



必ずしもマスターを殺す必要はない。この言葉に安堵する、士郎、はやて。
対して、ヴォルケンリッターの面々は目つきを鋭くする。



「どうかしたんか、シグナム?そんな怖い顔して」
「主、その遠坂という者は主達の学校に通っているのですね?」
「そうや、彼女はこれがまた、できるかっこええ女なんよ。その遠坂さんな、なんと私と…」
「失礼、かもしれませんが、その者を我々は第一の標的として定めます」
「ほんま…?」





613:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:27:27 QXU+qx08
話の流れを敏感に感じ取りはぐらかそうとしたはやてを遮り
シグナムは直球を投げた。
はやてがシグナムらの顔色を眺め見ると4人共一様に真剣な目で答える。



「せめて…せめてや、月曜一杯待ってくれんか?遠坂さんと話がしたいんよ」
「シグナム…俺からも頼む」



しばし、沈黙が流れる…
僅かの間の後、シグナム達は目配せすると互いに頷き合う。



「主達の気持ちもまた、尤もな物なのかもしれません。
わかりました、待つとします。ただし、月曜の登校には
私達も隠れながら付いて行かせてもらいます」
「ありがとうな、みんな。
付いてきてもらうんはもちろんOKや」
「ああ、遠坂ならきっとバカなことはしないはずだし話せばわかってくれる」



「主、士郎…2人の気持ちもわかりました…
しかし聖杯を求める以上最後にはやり合わなければならない相手
ということだけは忘れないでください…」



沈痛な面もちで語るシグナムの姿に士郎はハッとする。
はやてよりも実のところ士郎の方がヴォルケンリッターと目指すところは近く、
誰より彼らを理解しているつもりだった。
だというのに自分は救う相手を1人にすることができない。選べない
これは自分の甘さなのか、覚悟の弱さ故なのか士郎はわからなかった。



「は~い、はい。大体方針は決まったみたいだし難しい話はここまでにしましょう?
ここからの主役はセイバーちゃんで」





614:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:27:48 QXU+qx08
沈黙が広がり始めた室内に突如響く脳天気な声。
今までもその場にいながらまるで今現れたかのような
その、場違いな明るさに一同は呆気に取られた。
特に名指しを受けたセイバーは眉間に皺を寄せ頭を抑える。
直感が嫌な予感を告げていた。



「…なんだシャマル、セイバーに何か?」
「セイバーちゃんは多分これからしばらくは家にいるんでしょう?
だったら便宜上の立場がいるんじゃないかしら?」



明るい声で、シャマルは将に尋ねる。
シャマルの言葉にシグナムもまた何か思いつくところがあったのか
次第に張り詰めていた顔が緩み始める。



「確かに、どう思いますか主?」
「私に振るんかシグナム、なかなかに挑戦者やね~」



シグナムがはやてに振ると、はやてもまたいい笑顔で答える。
室内の空気はあっという間に騒がしいものに変わり始めた。



「私は1サーヴァントであり、それ以上でも以下でもないので
そのような気遣いは無用なのですが…食事をとることも、寝る必要もないので」



予防線を張り、話題から逃げようとするセイバーに対し
攻める方は多勢であった。



「いいや、駄目や。この家に住む以上はそんな我関せずー
みたいなのは認められへんよ」
「そうだな、俺の作る飯も食べてもらいたいし、
1人だけ食べないだなんて絶対駄目だ」
「大河や桜に会わせる際の紹介はどうしたものか」
「あ~大河が見たら喜びそうだ。桜はわかんねぇけど」
「桜ちゃんとだってすぐ仲良くなれるわよ。
セイバーちゃんなんかすごくいい子っぽいもの。
でも、セイバーちゃんの立場というか身の上はどうしたらいいかしらね」





615:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:28:37 QXU+qx08
皆がそこに思いを巡らせはじめた時、沈黙を破る一言が降って沸いた。



「シャマルの娘、で、いいのではないか?」





ザフィーラの一言に……シャ……マ…が…………



One moment, please.



「…私は何もみんかった…じゃ、じゃあシャマル、
セイバーさんはシャマルの妹てことでええか?」
「そうです、そうですよ、セイバーちゃんみたいな大きい子が
私の子だなんてご近所のみなさんも納得するわけないですし、
私の妹くらいがすごく、妥当です」



沈黙は金、そういう諺があったなと、はやては苦笑いを浮かべる。



「セイバーちゃんもそれでいいかしら?」
「あ、ええ、構いません、シャマル」



セイバーは今では数分前から比べると1人欠けた部屋を見渡し、答えた。





「さて、セイバーの処置も決まり、シャマルの気も収まったようだし
明日の予定を決めてしまおうか」



シグナムがやれやれといった様子で一同を眺める。
シグナムは再び戦士の顔に表情を戻すもシグナムに合わせたのは
セイバー1人、その他は「明日の予定」と言う言葉にもなんら緊張感を示さない。



確かに遠坂なる者を狙うのは月曜以降とすることにはしたが
明日1日なにもしないで過ごす、などという考えはシグナムにはなかった。
それはセイバーも同様であったようで皆の態度に怪訝な顔をする。


「マスターは明日、どのように行動するおつもりですか?」
疑問を形にし、自らの主に尋ねるも答えは実にあっけらかんとしたものだった。


616:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:28:58 QXU+qx08
「明日?明日は、藤ねぇや桜、ああ、さっき名前が揚がってた、
ここにいる以外の俺の家族みたいなもんだけど、
そいつら含めみんなと街へ遊びにいくつもりだ、セイバーも来いよ」



緊張感が無いというか、邪気の無いというか、
セイバーのマスターはそれこそ少年のような笑顔を彼女に向ける。
これには彼女も驚きを通り越して呆れてしまった。
シャマルもヴィータも明日の遊びという内容に
気が行ってしまっているようで士郎、はやてと歓談を始めてしまう。
仕方なくシグナムは座を移した。




「悪いな、皆平和ボケしてしまっていてな。
主や士郎はともかく、私達4人もこの5年、戦いから離れた
平和な生活にしっかり浸ってしまって…このザマだ」



セイバーに相対するのはシグナムのみ。
ふう、とため息をつくシグナム、けれど、そんなシグナムからも
セイバーは柔らかい空気を感じた。



「あなた達は幸せそうだ。羨ましくもある。
だが、聖杯を求める戦いにすでに巻き込まれているということを
もう少し自覚して欲しい」
「すまない。だが、いざ戦いとなれば我らも主のために
命を掛けて戦うのには変わりはない。そこは忘れてくれるな、セイバー」
「…はやてはあなた達に士郎の手助けを頼みましたが
あなた達の望みはあるのですか?」



一瞬、間を置いたシグナムだったがすぐに口を開いた。



「そうだな…隠すことでもない。まず、主の願いを果たすこと。
今ならば、士郎を支えることがそれになろう。
我らとしては主の体を蝕む呪いから主を解放したい。
これは士郎の願いでもあるはずた。
聖杯とやらが万能というならば、可能性がある」
「呪い?」
「ああ、不治の病と言ってもいい。もし、今のままであれば、
主は半年ともたないだろう」




617:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:29:18 QXU+qx08

その言葉にセイバーは顔を顰める。



「シグナムー、セイバーさんもこっち来てや。明日の話しよ」



2人に手招きするはやての表情からセイバーは
その病を感じ取ることはできなかった。
ただ、その体は吸い尽くされたかのようにひどく魔力が欠乏している。
セイバーにはそう、見えた。



「今は付き合ってくれると嬉しい」



シグナムが横顔で苦笑いするのを横目で確認する。
この幸せそうな空気を後1日くらい感じるのもいいかもしれない。
すぐに、苛烈な戦いが始まるのだ。
彼らにも最後の華やぐ時間を楽しむ権利はあろう。



「わかりました。明日1日くらいなら、付き合いましょう」



セイバーも視線を緩めると、頷いた。



明日は月曜からの戦いを前にした最後の日曜だ。
シグナムやセイバーのしていた苦い顔も良く分かる。この戦いは油断したら
即、死を意味する。
現に俺は一度死んだか、死にかけた。
シグナム達は甘いと言うかもしれないが
…だからこそ明日を楽しみたいと、思う。
もしかしたら最後になるかもしれない。そんな気がするからか。



切嗣に拾われてから、一度とて孤独は感じなかった。
切嗣が留守にしてる時は側にはやてや藤ねぇがいたし、
切嗣がいなくなってしまっても入れ替わるようにヴォルケンリッターの4人が衛宮家に現れた。
それから半住人?と化した桜も合わせると今では8人の家族と言ってもいい。
皆、掛け替えのない存在で、それを今日の俺が体験したことを
誰かが体験する――それは駄目だ。



正義の味方…は家族を優先的に護ってもいいんだろうか?
家族という掛け替えのない存在と多数の救うべき存在、
その天秤をどちらに傾けるべきか…いや両方を救ってやる――
そう思ってもみんなの顔を思い出すと、不安になる。それができるのかと。



618:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:29:55 QXU+qx08


「悩んでるようやね」



風呂から上がり廊下を歩いていると縁側に座り庭を眺めていたはやてがいた。



「まだ、部屋に戻ってなかったのか?風邪引くぞ」



この十年、はやてとは兄妹か姉弟をやってきた。
あまり納得はできないけれど誕生日的には向こうが姉となるらしい。
体が弱い内は姉と主張して来る事もなかったが
良くなるに従いそのような立場を押し出してきていじられたこともあった。
今は、どうだろう?
俺より先に風呂に入っていたはやての髪は未だに艶やかに水気を帯びている。
はやてはわりかし顔はいい方だし、儚げな仕草もどこか似合う。
だから――様に成りすぎていて独りで夜空を見上げてる、なんて姿は見たくなかった。



「はは、なんや怖い顔しとるな。隣、座らん?
まぁ、昨日の今日いきなり殺し合いに巻き込まれたんやから、士郎も悩むか」
「ちげー、このばかはやて、具合悪くなってきてる人間がいつまでも起きてるか
ら怒ってるんだ」



そう言いつつなんとなく隣に座る。



士郎は私と大河にだけ口が悪くなるんは相変わらずやなー」
「そうか?気にしたことないぞ」
「ま、そらええか。信頼の証とでも思っとく」
「なんだよ、それ」



はやての思考は時々良くわからないと思う。



「今回の事件は士郎にとってはもしかしたら、暁光なのかもしれんね…
正義の味方さん」
その言葉にドキッとする。はやては正義の味方がなんなのか知っている。
俺のそれが衛宮切嗣から受け継いだものだということを。
「それは士郎の夢や。私は応援しとる。
ただ、無理はせんで欲しいかな。
きっと辛いだろうし、悩むことも多そーやし。
もし、な…士郎が私と誰かを天秤に掛けなならん事になったら
私は捨ててくれてええ」
愕然とする、そんなことをはやては半ば照れながら言った。
聖杯戦争は明日から―


619:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:31:59 QXU+qx08
士郎の朝は早い。なんたって10人近い人間の朝食である。
仕込みの時間は多いに越したことはない。



「士郎、今日は朝食の分だけなのだな」



そんな士郎を後ろから獣化した状態で見上げるのがザフィーラの日課。



「ああ、多分今日は昼も夜も外食になるからな。
ザフィーラの分は別に作っておく」
「すまないな…士郎」



士郎が台所に立つ時のみザフィーラは残飯orドッグフードから解放される…
桜は当然、もう一人も何故か桜同様だった。



「おはよ。士郎、ザフィーラ。ん?仕込みはあらかた終わってもうたか。
じゃ、私はザフィーラにご飯やろかな。ザフィーラご飯やよ~」



居間に顔を出したはやては士郎の仕事具合を確認すると
満面の笑みをザフィーラに向けた。



(…ザフィーラ…)
(よいのだ…士郎…主の心遣いは嫌いではない…)



心通じ合う悲しき念話の先に見えるもの。



「どうかしたん?二人とも暗い顔やけど?」





620:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:32:28 QXU+qx08
それはドッグフード。




衛宮家の炊事を統べるのが士郎ならば洗濯等を統べているのがシャマルである。



「シグナム、洗濯物はないかしら?」
「んん?いや…別に………すー」
「あらら、起きないなら仕方ないわね~脱がしてあ・げ・る(ハート」



「シグナム、昨夜、朝にでも手合わせしたいと言っていましたが、
いつまで待たせ…………失礼…」



障子を開けた先の光景にセイバーは思わず障子を閉めきびすを返す。



「あ、朝からなにをやっているのです!しかも女同士でなどと…」



金髪の美女が淫靡な顔つきで、目を潤ませた豊満で
無駄ない肉体美を誇る、これまた美女に跨り、服をめくりあげ…
という光景にセイバーは顔を熱くした。



「セイバーちゃんもどうかしら?」



障子の向こうより聞こえる声を即座に切りすてる



「結構、私は興味ないので失礼させて…なっ!?」
「せっかく姉妹になったんだし一緒にやるのもいいと思うのよ、ね?」



この場から立ち去ろうとしたセイバーを足止めしたのは、
何もない空間から伸びた腕。
ぐいぐいと引っ張るそれであったがこと力においてセイバーに勝るものではない。



「ふ、私を足止めするには力不足だったようですね、シャマル」
自然勝ち誇った顔になるセイバー。
「なに、やってんだ?お前ら」
「と、いうわけだシャマルが変なのは確かだけどあれは日課の洗濯。
手伝ってやってもいいんじゃねえか?
あたしは見たいテレビあるから手伝えねぇ悪いな」


621:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:32:50 QXU+qx08
ヴィータはそう真顔でいうや居間へ消えていった。
ヴィータの説明になんとも難しい顔になるセイバー。



「なーにを勘違いしたのか、お姉さんは聞かないけど、どうかしら?」
「洗濯…なら、いいでしょう」



シグナムの衣服をカゴに入れて持つシャマルにセイバーは視線を合わせ



「そ、よかった。じゃあ、はやてちゃんから借りたその服も洗いたいから、
脱いでもらえるかしら?」
「は?」



7時になろうとする頃、呼び鈴も無く新しい足音が2つ、衛宮家に増える。
1つは騒がしく、もう1つは慎ましいそれ。



「おはよ~みんな元気ー?」
「おはようございます」



居間に現れた藤村大河、間桐桜の前に衛宮家の面々はすでに揃っていた。



「来る頃だろうと待ってた。2人共座ってくれ。
まだ、朝食は食べてないよな?」



士郎の言葉に、もっちろんと答え、いつもの自分の席に座る大河とは違い、
ただ、その場に立ち尽くし一点を見つめる桜。



「先輩…そちらの方は誰ですか?」



その問いに衛宮家に緊張が走る。主に士郎だけに。



(みんな、口裏合わせは昨日の通りで頼むぞ)



622:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:33:11 QXU+qx08


はーい、とか、ああとか気のない返事が帰る。



「ええっとこの人はシャマルの妹でセイバー・ヴォルケンさん。
姉のシャマルに会いに来たんだ。しばらく家に滞在する予定らしい」
「はじめまして、セイバー・ヴォルケンです。姉がいつもお世話になってるとか」



背筋をしゃんと伸ばし挨拶するセイバーには気品が感じられた。



「驚いたわ~シャマルにこんな立派な妹さんがいたなんて。私は藤村大河。シャマルの友人かな。
ねぇセイバーちゃん歳はいくつなの?」
「はい、今年で16になります」
「じゃあシャマルとほとんど一回り違うのね。外歩いたら親子で…」
「はいっ!そこまで!年々お腹に肉が~とか言ってるあなたに
言われる筋合いは、ないわよ?」
「フンだ!あんたとか、シグナムとかがおかしいの。私の肉体年齢はまだ十代なんだから。一体何してればそんなに変わらずいられるのよ。黒魔術とか使ってんでしょ。そーよ、そーだ」



シャマルはホホホと、勝ち誇った笑みを見せるだけで答えない。
次第、大河の矛先はシグナムに向いた。



「シグナムはいいわよねー24にもなってブラブラしてるだけだし。
ストレスとかなさそうで。
私やシャマルみたいにさっさと働きなさいよー士郎が困るじゃない」



大河の言葉に珍しく影で深く頷いている士郎を尻目にシグナムは溜め息をついた。



「大河、私は未だに未熟な自分を磨いているんだ。それに定職に付こうものなら
いざという時に自由に動けん。例えばだ。地震が起き家族に危機が迫っているとして
教師のお前は生徒を第一に考え行動しなければならないだろう?だが私はどうだ?
なんのしがらみもなく家族の為に動くことができる。
この重要性、セイバーならわかるだろう?」
「ええ、いざという時、素早く果断に動けることこそが最も貴重なことです」
「だ、駄目よ!セイバーちゃん。この女に同調したらダメ女まっしぐらよ!」





623:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:33:32 QXU+qx08
大河のあまりの剣幕に呆気にとられたセイバーは士郎につい言葉をかけてしまう。



「現代では違うのですかマスター?」



マスター、その単語は大河、そして苦笑いで聞いていた桜に衝撃を与えた。



「master…所有者、支配者、飼い主…」



暗い顔でブツブツと呟く大河を士郎は不気味そうに見つめた。



「士郎…」
「な…なんだ藤ねぇ?」
「…こんな可憐な子に何させとんじゃー!!お姉ちゃんは悲しいぞー!!」



突如、士郎の襟を掴み上げブンブンと振る大河。



「う…が、く、苦し…あ」



室内には若い男の喘ぎ声が響き、朝食の場は阿鼻叫喚な図へと変わりはじめる。
そこで初めて衛宮家は士郎の弁護に回る。



「大河センセ」
「なによう、はやてちゃん。私はこの鬼畜王を退治しなきゃならないの」
「センセも英語教師なんやからわかりますよね?
masterは師匠の意味もありますよ」
「そうだけど…」
「そんなら、答えは簡単やないですか。士郎の腕前に感服しとその道に入ろうと
士郎を師と仰ぐ。これのどこがおかしいんです?」
「むむっ……………まぁそうね。はやてちゃんに躾られてる士郎が鬼畜に走るわけないかー」



手が離され、士郎は落ちた。物理的に。




624:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:34:08 QXU+qx08

「そうですよー、…桜ちゃんも安心した?」



先ほどから沈んだ顔をしていた桜に声をかけると、桜はビクッと反応した。



「も、もちろんです、…私は先輩のことを信じてますから」



と、いうもののその表情は一向に晴れない。



(あちゃー。これは桜ちゃんの中で鬼畜王士郎爆誕やね)
(ああ、残念ながら1つの信頼関係が終わってしまったようだな)
(う、うるさい!)



「あーなんだ、飯たべね?」



ヴィータの提案により静かに食事は開始された。
そんな中で、むっとかおおっとか言ってるブリテン人が1人。
また、食生活の難しさを表すが如く、な2人。



(…はやて…納豆はどうした?)
(………………)
(また、食べないつもりか?これほど体にいいものはないと言ってもいいんだぞ!)
(………………)
(シャマルにあげたのか?)
(……士郎、セイバーさんの胸のサイズ…教えてあげよか?)



士郎から目をそらしたまま、はやては念話の中でぼそりと呟く。
口から味噌汁吹くとはこのことである。
周囲には災厄が振りまかれた。



「ぅおい!何やってんだよ。あたしのキャベツに掛かったじゃねぇか!」
「わ、悪いヴィータ…」
(はやて!)
「そ、そうや、みんなちゃんと水着は用意してある?
今頃ないーゆーたらあかんよ」



士郎の怒りに染まった視線を苦笑いで避けながらはやては全員に話しかけた。
「はいっ持ってきました」
ここでは一転笑顔になる桜。
「私も持ってきたよー弟を迷わすなんて悪い姉だね。私も」

625:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:35:15 QXU+qx08
と、大河。
もちろん士郎は前者は気になったが後者は(ry



「セイバーさんは突然の話やから用意しとらんと思うけど安心してや。
これから行くとこにはちゃんとそれ用の店もついとるから」
「そ、私がしっかり選んであげるから」
「シャマルが…ですか?できれば誰か別の…」
(な、セイバーさん、なんか角がとれてきたんやない?)
(単に嫌がってるだけともとれるけど…ま、いいことじゃないか。
それよりはやて、納豆のことだけど…)
(……………)



柳洞一成の足取りは弾んでいた。友人、いや彼にとっては
親友といってもいい衛宮士郎から日曜に遊びに行かないかと誘われたのだ。
これが嬉しくないわけがない。
二つ返事で承諾し、今日までの日数を指折り数えて待っていた。
わくわくざぶーん、新都にできた全天候型屋内ウォーターレジャーランド。
それが今日の彼らの目的地である。
この時まだできてないじゃん。半年後じゃん、というツッコミは甘受します。
でもあるということで。



そんな柳洞一成が足を踏み入れた衛宮家ははたして衛宮士郎だけであろうか?



「ああ、一成来たか待ってた」
「お、柳洞君、おはようさん」



玄関近くにいた人影は士郎含め8人。
今思えば人数は聞いていなかったことに一成は気づき自らの未熟を恥じた。



「うむ、おはよう衛宮、タヌ、いや副会長。俺待ちであったのならば謝らねばなるまい」
「いいって大してかわらない。 みんないくぞ」



626:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:35:36 QXU+qx08


ワイワイと9人がバス停へと歩く。



「前から聞こ思っとったんやけど柳洞君は私のこと嫌い?
私の声聞くと偶に嫌な顔するやんか?」



はやての質問に一成はしまったという表情を浮かべた。



「そう見えてしまったならば俺の落ち度であろう。済まない。
副会長には女狐退治始め、生徒会に貢献してくれていることに感謝しているのだ。
が…声がなんというか…」



それではやては得心がいった。



「ああ、彼女思い出してまうんやな。昔の相方を忘れられずにいるなんて
純情やね」



はやてがニタァと笑うと一成は露骨に嫌な顔をする。



「そういう所は好まん」
「はは、ごめん、ごめん」



9人を乗せたバスはゆったりゆっくり新都へと向かう。
最後の余暇はこうして始まった。





627:名無しさん@ピンキー
10/05/14 12:36:37 QXU+qx08
以上で2話連続投下したんだな

続いて、投下できる限界までやるぜ

628:名無しさん@ピンキー
10/05/14 13:21:05 yHnflZ/C
パニックに陥った脳なしがやることは大概同じだな
痛くも痒くもないし、労力の割に効果がない
むしろ雰囲気が悪化してますます過疎ってくれる

629:名無しさん@ピンキー
10/05/14 14:36:28 O21jGTO1
>>628
悪いな。このスレは俺が有効に使わせてもらうから
荒らしさんは他の場所にいけ。てめえの出番はないよ


では投下する

意と覚悟は固まった。
ならば、次に求められるのはその思いを形にする計画である。
今度の方針を定めることが遅れて争いに参加した
士郎達の急務だった。



「まず、私達はすでに大きな戦略的痛手を被っている。
士郎、それが何かわかるか?」



シグナムは真剣に戦士の顔で問う。



「…敵に本拠地がバレてることだな。少なくとも青い男に」
「ま、お前のせいだけどな」



と、ヴィータ。その遠慮のない指摘に士郎は
言葉を詰まらせた。



「責めはせん。だが、事実を理解しておけ。
この不利を覆すためにも、私達は一刻も早く敵の所在を掴まなければならない。
これはザフィーラとシャマルに任せる。
めぼしい標的が見つかり次第、私とヴィータとセイバー
あと、期待はしないが士郎で一気に叩き潰す。
異論はないか?」
「シグナム、異論はないけど質問がある」
「なんだ?ヴィータ言ってみろ」
「はやてはここに残すのか?大河の家とかに
隠れてた方が安全じゃないか?」



ヴィータの問いに答えようとしたシグナムをはやてが制し、答える。



「私はここに残る。別に意地はっとるわけやないよ。
さっきの士郎の話からするとあの青タイツの戦闘目撃したから
狙われたってことらしいしな。しっかり見てもうた私も、
どこへ行っても狙われる身や。
そんならここに残るのが一番ええ。
あと、さっきヴィータと買い物行ってる時にでかーい男連れた子に喧嘩売られて
な。
士郎共々命とりにくるて言われたんよ。
せやから私もすっかりこの戦いから逃げられん。
終わるまでみんなと居るつもりや」

630:名無しさん@ピンキー
10/05/14 14:36:55 O21jGTO1


はやての告白に一同は驚いた。その内容は、
もう1人の敵の存在を示していたのだから。



「あの大男はやばかった。向こうがあっさり引いてくれて助かったぜ。
ガキんちょは、はやてにえらい敵意を向けてた。
名前も名乗ってたけど…えーと」
「…イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」
「そう、それだった!て、はやて残るのかよ。ま、あたしがいるから
安心して大船に乗ったつもりでいてくれていいけどな。
どこかのへっぽこ魔術士みたいにのされるようなへまはしねぇし」
「士郎も頑張ったんやしあんま苛めちゃあかんよヴィータ。
せやけどさっきのヴィータは確かに頼もしかったわ。ありがとうな」



よしよしと頭を撫でられるとヴィータははにかんでうつむく。



「えへへ」



ばつが悪そうな顔になる士郎の隣で、1人、
複雑な気持ちを浮かべ苦い表情をするものがいた。



「どうかしたか?セイバー」
「イリヤスフィール、ですか…」



士郎の問いかけも届かぬ程セイバーは没入していた。
このセイバーの心ここにあらずという状態に気づかないものはいない。



「主が言った名に心当たりがあるのか?
今は情報が何より重要だ。セイバー、知っていることがあるなら話してもらおう」



シグナムは有無言わさぬ迫力で尋ねる。
その威を備えた声にセイバーは自らが過去の回想に
捕らわれていることに気がつかされた。
たった今、衛宮士郎が剣となると誓ったばかりだというのに…
セイバーは己を恥じシグナムに向き直った。




631:名無しさん@ピンキー
10/05/14 14:37:24 O21jGTO1

「…私は前回の戦いでもセイバーとして召喚され
聖杯を前にして敗れました。ですからこの戦いに参加する常連ならば
名と本拠はわかります」
「六十年前にもここに喚ばれてたのか、それは心強いな」



士郎は感心しセイバーの言葉を待った。



「…いえマスター、前回の戦いは…」
「ええ、セイバーさん、名前と本拠だけを教えてや」
「はやて?」



セイバーの言葉を真顔で遮り話をもどすはやて。
そんなはやてに士郎は違和感を覚え、
セイバーもまた戸惑ったが優先度から考えれば
はやての言うことはもっともである。



「わかりました、はやて。
この戦いの常連と言われる家は
アインツベルン、マキリ、遠坂だそうです。
アインツベルンはここから30キロほど離れた郊外の森を本拠地としています。
遠坂は霊脈の地に居を構えているとか、マキリについては、
私もわかりません」



セイバーの話をそれぞれが吟味する。と、
セイバーが語った名に驚きを隠せない者が2人。



「と、遠坂!?はやて、遠坂ってあの遠坂か?」
「わ、私に言われても…はは、でもそやったらどうしたもんやろなぁ」
「セイバー、この戦いはマスターとサーヴァント、両方倒す…
いや、殺さないといけないのか?」


遠坂、遠坂凛は士郎、はやての同級生であり
その完璧な立ち振る舞い、優雅さ、整った顔立ちは、
やや、朴念仁入ってるとはいえ健康的な男子である
士郎にとって十分に興味を引く対象であった。
仮にその遠坂凛を殺さなければならないとすれば、士郎にとって
この聖杯戦争は前提からして苦しいものとなる。
士郎の疑問は士郎同様、相手を知るはやての疑問でもあり、
ヴォルケンリッターにとっても戦略上の方針を決定する上で
把握しておくべき事項だった。
「いえ、マスターを殺す必要はありません。サーヴァントさえ倒せば
そのマスターは脱落扱いとなります。
ただ、逆にマスターを殺し魔力の供給を断ち
サーヴァントを消滅させるという手があることも事実です。
私の前マスターはこれを得意としていました」


632:名無しさん@ピンキー
10/05/14 14:37:44 O21jGTO1


必ずしもマスターを殺す必要はない。この言葉に安堵する、士郎、はやて。
対して、ヴォルケンリッターの面々は目つきを鋭くする。



「どうかしたんか、シグナム?そんな怖い顔して」
「主、その遠坂という者は主達の学校に通っているのですね?」
「そうや、彼女はこれがまた、できるかっこええ女なんよ。その遠坂さんな、なんと私と…」
「失礼、かもしれませんが、その者を我々は第一の標的として定めます」
「ほんま…?」



話の流れを敏感に感じ取りはぐらかそうとしたはやてを遮り
シグナムは直球を投げた。
はやてがシグナムらの顔色を眺め見ると4人共一様に真剣な目で答える。



「せめて…せめてや、月曜一杯待ってくれんか?遠坂さんと話がしたいんよ」
「シグナム…俺からも頼む」



しばし、沈黙が流れる…
僅かの間の後、シグナム達は目配せすると互いに頷き合う。



「主達の気持ちもまた、尤もな物なのかもしれません。
わかりました、待つとします。ただし、月曜の登校には
私達も隠れながら付いて行かせてもらいます」
「ありがとうな、みんな。
付いてきてもらうんはもちろんOKや」
「ああ、遠坂ならきっとバカなことはしないはずだし話せばわかってくれる」



「主、士郎…2人の気持ちもわかりました…
しかし聖杯を求める以上最後にはやり合わなければならない相手
ということだけは忘れないでください…」



沈痛な面もちで語るシグナムの姿に士郎はハッとする。
はやてよりも実のところ士郎の方がヴォルケンリッターと目指すところは近く、
誰より彼らを理解しているつもりだった。
だというのに自分は救う相手を1人にすることができない。選べない
これは自分の甘さなのか、覚悟の弱さ故なのか士郎はわからなかった。



633:名無しさん@ピンキー
10/05/14 14:38:04 O21jGTO1


「は~い、はい。大体方針は決まったみたいだし難しい話はここまでにしましょう?
ここからの主役はセイバーちゃんで」



沈黙が広がり始めた室内に突如響く脳天気な声。
今までもその場にいながらまるで今現れたかのような
その、場違いな明るさに一同は呆気に取られた。
特に名指しを受けたセイバーは眉間に皺を寄せ頭を抑える。
直感が嫌な予感を告げていた。



「…なんだシャマル、セイバーに何か?」
「セイバーちゃんは多分これからしばらくは家にいるんでしょう?
だったら便宜上の立場がいるんじゃないかしら?」



明るい声で、シャマルは将に尋ねる。
シャマルの言葉にシグナムもまた何か思いつくところがあったのか
次第に張り詰めていた顔が緩み始める。



「確かに、どう思いますか主?」
「私に振るんかシグナム、なかなかに挑戦者やね~」



シグナムがはやてに振ると、はやてもまたいい笑顔で答える。
室内の空気はあっという間に騒がしいものに変わり始めた。



「私は1サーヴァントであり、それ以上でも以下でもないので
そのような気遣いは無用なのですが…食事をとることも、寝る必要もないので」



予防線を張り、話題から逃げようとするセイバーに対し
攻める方は多勢であった。



634:名無しさん@ピンキー
10/05/14 14:38:37 O21jGTO1


「いいや、駄目や。この家に住む以上はそんな我関せずー
みたいなのは認められへんよ」
「そうだな、俺の作る飯も食べてもらいたいし、
1人だけ食べないだなんて絶対駄目だ」
「大河や桜に会わせる際の紹介はどうしたものか」
「あ~大河が見たら喜びそうだ。桜はわかんねぇけど」
「桜ちゃんとだってすぐ仲良くなれるわよ。
セイバーちゃんなんかすごくいい子っぽいもの。
でも、セイバーちゃんの立場というか身の上はどうしたらいいかしらね」



皆がそこに思いを巡らせはじめた時、沈黙を破る一言が降って沸いた。



「シャマルの娘、で、いいのではないか?」





ザフィーラの一言に……シャ……マ…が…………



One moment, please.



「…私は何もみんかった…じゃ、じゃあシャマル、
セイバーさんはシャマルの妹てことでええか?」
「そうです、そうですよ、セイバーちゃんみたいな大きい子が
私の子だなんてご近所のみなさんも納得するわけないですし、
私の妹くらいがすごく、妥当です」



沈黙は金、そういう諺があったなと、はやては苦笑いを浮かべる。



「セイバーちゃんもそれでいいかしら?」
「あ、ええ、構いません、シャマル」


セイバーは今では数分前から比べると1人欠けた部屋を見渡し、答えた。
「さて、セイバーの処置も決まり、シャマルの気も収まったようだし
明日の予定を決めてしまおうか」
シグナムがやれやれといった様子で一同を眺める。
シグナムは再び戦士の顔に表情を戻すもシグナムに合わせたのは
セイバー1人、その他は「明日の予定」と言う言葉にもなんら緊張感を示さない。
確かに遠坂なる者を狙うのは月曜以降とすることにはしたが
明日1日なにもしないで過ごす、などという考えはシグナムにはなかった。
それはセイバーも同様であったようで皆の態度に怪訝な顔をする。
「マスターは明日、どのように行動するおつもりですか?」
疑問を形にし、自らの主に尋ねるも答えは実にあっけらかんとしたものだった。


635:名無しさん@ピンキー
10/05/14 14:38:58 O21jGTO1


「明日?明日は、藤ねぇや桜、ああ、さっき名前が揚がってた、
ここにいる以外の俺の家族みたいなもんだけど、
そいつら含めみんなと街へ遊びにいくつもりだ、セイバーも来いよ」



緊張感が無いというか、邪気の無いというか、
セイバーのマスターはそれこそ少年のような笑顔を彼女に向ける。
これには彼女も驚きを通り越して呆れてしまった。
シャマルもヴィータも明日の遊びという内容に
気が行ってしまっているようで士郎、はやてと歓談を始めてしまう。
仕方なくシグナムは座を移した。




「悪いな、皆平和ボケしてしまっていてな。
主や士郎はともかく、私達4人もこの5年、戦いから離れた
平和な生活にしっかり浸ってしまって…このザマだ」



セイバーに相対するのはシグナムのみ。
ふう、とため息をつくシグナム、けれど、そんなシグナムからも
セイバーは柔らかい空気を感じた。



「あなた達は幸せそうだ。羨ましくもある。
だが、聖杯を求める戦いにすでに巻き込まれているということを
もう少し自覚して欲しい」
「すまない。だが、いざ戦いとなれば我らも主のために
命を掛けて戦うのには変わりはない。そこは忘れてくれるな、セイバー」
「…はやてはあなた達に士郎の手助けを頼みましたが
あなた達の望みはあるのですか?」



一瞬、間を置いたシグナムだったがすぐに口を開いた。




636:名無しさん@ピンキー
10/05/14 14:39:37 O21jGTO1

「そうだな…隠すことでもない。まず、主の願いを果たすこと。
今ならば、士郎を支えることがそれになろう。
我らとしては主の体を蝕む呪いから主を解放したい。
これは士郎の願いでもあるはずた。
聖杯とやらが万能というならば、可能性がある」
「呪い?」
「ああ、不治の病と言ってもいい。もし、今のままであれば、
主は半年ともたないだろう」



その言葉にセイバーは顔を顰める。



「シグナムー、セイバーさんもこっち来てや。明日の話しよ」



2人に手招きするはやての表情からセイバーは
その病を感じ取ることはできなかった。
ただ、その体は吸い尽くされたかのようにひどく魔力が欠乏している。
セイバーにはそう、見えた。



「今は付き合ってくれると嬉しい」



シグナムが横顔で苦笑いするのを横目で確認する。
この幸せそうな空気を後1日くらい感じるのもいいかもしれない。
すぐに、苛烈な戦いが始まるのだ。
彼らにも最後の華やぐ時間を楽しむ権利はあろう。



「わかりました。明日1日くらいなら、付き合いましょう」



セイバーも視線を緩めると、頷いた。



明日は月曜からの戦いを前にした最後の日曜だ。
シグナムやセイバーのしていた苦い顔も良く分かる。この戦いは油断したら
即、死を意味する。
現に俺は一度死んだか、死にかけた。
シグナム達は甘いと言うかもしれないが
…だからこそ明日を楽しみたいと、思う。
もしかしたら最後になるかもしれない。そんな気がするからか。
切嗣に拾われてから、一度とて孤独は感じなかった。
切嗣が留守にしてる時は側にはやてや藤ねぇがいたし、
切嗣がいなくなってしまっても入れ替わるようにヴォルケンリッターの4人が衛宮家に現れた。
それから半住人?と化した桜も合わせると今では8人の家族と言ってもいい。
皆、掛け替えのない存在で、それを今日の俺が体験したことを
誰かが体験する――それは駄目だ。


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