不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part12 at EROPARO
不気味なモノに寄生されて虜になる娘!!Part12 - 暇つぶし2ch469:名無しさん@ピンキー
09/12/12 16:03:03 NFcoL/6i
 そうして僕は完全な変化(へんげ)を終えると、ゆっくりと尻尾を回すように振り返り、目を見開いて僕に見入っている先輩にじわじわと近づく。
 ツキの身長はぼくより高かったけど先輩には敵わない。先輩の目の前まで近づいた僕は、驚きのあまりなのか動けなくなっている先輩を舐めるように見上げる。
 そして先輩の驚いた顔に向けてゆっくりと背伸びをし、驚いてまだ半開きになっている口に小鳥がついばむようなキスを繰り返した。
 僕の唾液で先輩の唇を軽く濡らしたところで、僕は先輩の唇に完全にぼくのそれを重ね、そして今度は舌で先輩の唇に唾液を塗りたくっていく。
 先輩の吐いた甘い吐息を何度か吸い込んだところで、するりと僕は先輩の口の中に舌を侵入させて、奥のほうに怖気づいていた先輩の舌に絡めていく。
 二人のくぐもった息を交し合ったところで、僕は先輩の首に両腕を絡めると少しだけ体重をかけて先輩の体勢をゆっくりと崩し、ふすまを背にした状態で座わらせた。
「んっ……くすっ、先輩のもうビンビンですね」
「やっ。言わ……ないで」
「恥ずかしがることないですよ。今からぼ……………………………………此方が気持ちよく、させてやるからの」
 此方はおなごの股に生えたそのいちもつに顔を近づけ、口元に手をあてて此方を見ているおなごに笑いかけてやり、そしてその膨れた頭に軽い接吻をしてやる。
「んぁんっ!」
 それだけで大きな声を上げたおなごに此方は少し驚いたがそのまま四足で這うと顔をそのイチモツに近づけ、おなごのモノの根元からに舌を這わせる。
「ひぁぁぁ……」
「くくくっ。さてと、お主のイチモツはどんな味をしておるのかの?」
 おなごに舌なめずりをしながら妖しく笑いかけてやると、此方は涎をイチモツの頭に蜘蛛のように糸をたらしてやると、それ伝うようにしてイチモツをくわえ込んだ。
「んぁああああん!」
 イチモツを口に納めた此方が頭を上げると、おなごは此方に弄ばれる此方のような顔をしておった。くくくっ、かわいいやつじゃ。
 此方はおなごがわずかに余裕を取り戻すを待ち、冷静さの欠片が表情に浮かび上がると同時にイチモツを空気と共に吸い上げ始めた。
 途端におなごは目を見開き、阿呆のように口を開いて声になっておらぬ叫びをあげおった。
 やがて此方の唾液に濡れたおなごのイチモツの竿が姿を現し、口の中に頭が残っておるうちに再びそれを口の中に納めに入る。
 それから此方は呼吸と同じくおなごのイチモツを口の中で反芻しておると、狐の雄が達するのと変わらぬほどでおなごはどうやらその直前まで辿り着いたようじゃった。
「くっ、はんっ、くぅっ!」
 おなごは腰を浮かせ、此方の口の抽送に合わせて腰を動かすまでになりおった。その顔は恥などとうに忘れ、すっかり己が欲を求めんとするものに変わっておる。
「んあああっ、くるぅうう! くるぅううう!」
 やがておなごは此方の頭を掴み、達するための最後の快感を得るがために強引に此方の抽送を早め始めおった。
 此方もそれに抗わず、なすがままにイチモツを咥えて達するために身を任す。
 して、おなごが此方の喉元までイチモツを納めさせると同じくおなごは達した。
「くぁあああああああんっ! ひっ、くぅぅぅぅぅ」
「ぐぅっ! ごぉ、んんぐ、んんっ、ぷはっ! ケホケホ」
 おなごから放たれた子種は此方の口の中を雄の匂いで湯水の如く満たし、更に二度三度続けて放たれた子種はむせてしまった此方の顔へと降りかかりおった。
「し、しぃちゃんごめん!」
「くぅ、んっぅ……くくく。立派な子種じゃな。むせ返りそうな匂いじゃし、量も大したものじゃ。じゃが……」
「きゃんっ!」
 イチモツを掴まれただけでかわらしいい悲鳴をあげよるおなごに近寄り、喉で笑いながら此方はおなごの震える耳元で囁く。
「まだまだ残っておるようじゃの。むしろいきり立っておるようにも見える。くくく」
 此方の言葉に恥を思い出したおなごが真っ赤に火照る。

470:名無しさん@ピンキー
09/12/12 16:04:25 NFcoL/6i
 そのかわいらしい反応に此方は身体を離し、おなごに見えるように膝を折って足を広げ、此方の下の口を指で開いて見せつける。途端に此方の指を蜜が伝う。
「それをここに納めたいじゃろ? 此方も物足りのうて身悶えしてしまいそうじゃ。おなごのお主ならわかるじゃろ?」
「ひぁっ、くぅぅ……」
 おなごは獣のように息を荒げ、此方の穴に目を奪われおった。くくく、そうじゃそうじゃ。かわいらしいのものじゃ。
「ほれっ、どうしたのじゃ? 此方と繋がりたくないのかや?」
「あぐぅぅぅ……くっ、ああああ!」
 此方の誘惑に堕ちたおなごは此方を荒々しく押し倒し、まるで飢えた雄の獣のように唇を重ね、此方の胸を乱暴に弄り始めおった。
「んんっ、くはっぅ、はぁはぁ……くはんっ、いれたいぃぃ、いれたぃのにぃいぃいい」
 おなごは此方の穴の位置は分かっているもののあまりに焦っているのか、必死に此方の下の唇にイチモツを擦り付けるのみで中々入ろうとせん。
「くくく。ほれほれ、此方をこれ以上焦らすつもりかや? 仕方ないの、くくく」
 此方は再び指で穴を広げてやると、おなごはなんとも嬉しそうに顔を綻ばせ、そしてゆっくりと此方の中へとイチモツを入れはじめおった。
「くぁあああんん! すい、こまれるっぅぅぅ!」
「くぅぅぅぅ! あぐぁぁ」
 おなごのイチモツは膨らんだ頭が此方の唇を押し広げながら亀のように鈍足に入ってきおった。 
 そして膨らんだ頭を此方が咥え込むと、おなごが一息に身体を此方に向けて落とし、イチモツが此方の最深部を勢いよく突きおった。
「ひぁあああああああああんっ!」
「くぁあああああああ! あが、っいぃ……くくく、あつい棒が、此方の中で震えておる」
「はぁはぁ、しぃちゃんの中、あったかくて、んっ、ぐちゅぐちゅしてるぅぅぅ」
「くくく、ほれっ、いつまでも止まっているつもりじゃ?」
 此方に突き刺さったままになっておるおなごに言うと、こくりとおなごは生唾を飲み、此方から竿を引き抜きはじめおった。
「かはぁぁぁ、なっ、からみ、ついてくるぅぅぅぅ……!」
 対して此方はわざと下の唇を締め、おなごのイチモツを抱き込まんとする。
「んんぁ! このまま、お主のイチモツを、食べてしまいたいぐらいじゃ。くぅぅぅ」
「くっぅぅぅ、あぁぅ! はぁぁぅぅ、んんんっ!」
 おなごは呻きながらやっとのことで竿を引き抜くと、間も開けずに再び此方の中へと沈ませおった。

471:名無しさん@ピンキー
09/12/12 16:05:15 NFcoL/6i
けぁああんっ、その、調子じゃ。はんっ、くゅんんっ!」
「くんっ、んぅぅ! すごいぃ、すごいょぉお。しぃちゃんのなか、きもちいいよぉ!」
 此方の腰を掴んだおなごは乱暴に此方の中を蹂躙しおった。その顔はまさに雄のそれと同じじゃ。恐悦に顔が嗤い、己が欲望のために相手を愛す雄の姿そのものじゃ。
「んぐぅ、はぅ、んんぁっ! しぃちゃん、なかに、ださせてぇ! いいよね? いいよね!」
「ぅつう! くくく、お主の、ぐぅ、子種、全て此方のものじゃ。んぅぐぅ!」
「ふぁあああっ、っぅ、うれしいいぃぃぃ」
 嘘のない笑い顔でおなごは言うと、己が全てで此方を染めんとするおなごは身を此方に預け、唇をまさぐると同時に涎を絶えず送り、そして奪っていきおった。
 その間も此方の中を蹂躙することはやめることなく、むしろより一層激しく此方を愛してきおった。
「くぅぅっ! もう、らめぇぇ、でちゃうぅぅ。おち○ちん、はれつしちゃうぅぅぅ!」
「んっかぁくぅぅっ! 此方も、限界じゃ、はようぅ、くぁああんっ!」
 此方はおなごの首根っこに腕を回して抱き寄せ、嫌が応にも此方の中から逃げ出せんようにおなごを捕まえた。
「くはああんっ! 出すのじゃ、お主の、こだねぇえええええええ!」
「あああああああああ! でるぅうううううううう! ふぁああああああああああんっ!」
 おなごが此方の奥で時が止まったように動きが固まり、同時に此方の下腹部に熱い子種がまるで洪水の如く流し込まれてきた。
「けはっ! あっ、つぃのが、ながれ、こんでおるうぅぅ」
「んぐっ、くんんっ! とまらないぃぃぃ。くああああんっ!」
 更にイチモツから子種を搾り出そうとしたおなごが勢いあまって此方の中からモノを抜いてしまい、同時に出た子種が雨のように此方の身体と布を濡らしおった。
「くふぅ……はぁはぁはぁ……」
「んんっ、くくくくくくっ。ほれ、お主の子種が此方の穴に満ちておる」
 此方は穴を広げてそこに溜まった子種を息を切らし横になっておるおなごに見せつけた。
 して、此方はゆっくりと立ち上がりおなごに近寄ると、再びおなごのイチモツを掴む。
「あああんっ! さわっちゃ、あっ、だめえぇぇぇ」
「くくくくくっ、じゃがまだまだお主の中には子種が残っておるようじゃの? くくく、これは全て此方のものじゃぞ? んっ」 
「ひぁっ!? す、すっちゃ、らめぇえええええええええ! きゃああああんっ!」
 此方はわずかにへたれたおなごのイチモツを咥え込むと一息に吸い上げた。途端におなごは痙攣し、甘い嬌声を上げおる。
「ケホケホ、ほれっ、もういきり立ちおった。まだまだ終わらぬぞ? くくく」
 口の中に飛び込みおった子種に喉を詰まらせながらも、此方はそれを飲み込み、そして再びいきり立ったイチモツの上に跨りそれを納め始めた。
 それからおなごが気絶するまで……いんや、してもしばらく此方はおなごをしゃぶりつくしたのじゃ。


<<終>>

472:名無しさん@ピンキー
09/12/12 16:08:56 NFcoL/6i
とても中途半端ですが、以上で終わりです。
この先も一応は考えていましたが……寄生というテーマから
明らかに遠ざかり始めていると思うのでやめておきます。
申し訳ありません。

473:名無しさん@ピンキー
09/12/12 17:08:46 IMiV+pR2
TSまで混ぜてくるとは、どうして俺のツボを理解しているんだ!
とてもGJでした。

474:名無しさん@ピンキー
09/12/12 21:39:41 P9H8RtLH
あー、そう来るとはね。乙

475:名無しさん@ピンキー
09/12/12 22:45:32 yI/gyR7k
>>457の画像のは寄生されて人格改変、って感じだったな
即堕ちだけどシチュに興奮できるならそこそこだと思う

476:名無しさん@ピンキー
09/12/13 01:04:22 FfgYf8sL
デッドスペースで悶々きちゃったガチ変態の俺には、ドロッとネクターな
このスレはまるで練乳のように喉の奥底を満たして、渇く、ような。

477:sage
09/12/13 01:06:13 FfgYf8sL
あまりの渇きと潤いにあげてしまった、すまぬ

478:名無しさん@ピンキー
09/12/13 01:14:23 FfgYf8sL
うがぅぅ、こんどこそ。

デッドスペース 寄生死亡 グロ注意
URLリンク(www.youtube.com)

479:名無しさん@ピンキー
09/12/13 02:04:41 5yaGY0WJ
>>472
乙。寄生と関係ないのはわかるけど続きが読みたいのは俺だけか・・・?

480:名無しさん@ピンキー
09/12/13 04:07:24 gvWNHBkI
男じゃなぁ・・・
これが女声で喘いでるならともかく

481:名無しさん@ピンキー
09/12/13 11:10:39 FfgYf8sL
うーんなんというか、設定萌え?
寄生された女性モンスター(毒液をはくようになる)とか、なかから寄生生物が
飛び出す妊娠モンスターとか、赤ちゃんモンスターとか、壁に張り付いて延々
モンスターを生み出すのとか、結構きつめのが出てくるんで、変化の恐怖とか
背徳感が燃えるという感じがするのです。スレだったらごめん

482:名無しさん@ピンキー
09/12/13 14:36:16 tjgXPfqT
>>471
先輩×ツキGJ

483:名無しさん@ピンキー
09/12/14 01:13:00 MmCU5+tK
>>472
ここでやめるなんて、それなんて生殺し?

484:名無しさん@ピンキー
09/12/14 03:25:40 sjGQRRZJ
>>472
続きを期待する人が多いと思うよ?

485:名無しさん@ピンキー
09/12/14 19:01:33 NdupAjEV
次のスレで続けるのはどうかな
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】6話目
スレリンク(eroparo板)


486:名無しさん@ピンキー
09/12/16 23:15:20 ikQvWQ48
デッドスペースは頭がすげ変わるのが良かったな。

487:名無しさん@ピンキー
09/12/18 18:19:19 FPNrLQZh
「きせい・ろわいある」の続きが気になって毎日このスレを覗いてます。
楽しみにしているので執筆頑張ってください!

488:名無しさん@ピンキー
09/12/20 22:40:01 s+3TVrtR
さぁ裸になって寄生ラッシュの準備をするんだ!!

489:名無しさん@ピンキー
09/12/25 18:38:57 4qmsigsy
明後日帰省するんだが…新幹線の中は逃げ場がないからな……繁殖ガ楽ダカラナ……
ダカラ寄生サセルノヲ楽シミニ……だかラ気ヲつけテ帰らナきャな………

あレ…?頭ノ中で…何かガ…?あ…アは…あハは…

490:名無しさん@ピンキー
09/12/26 01:22:05 LUIdoE2s
>>489
キサマ…ビッグサイトでヲタと触手はどうするんだ…

491:名無しさん@ピンキー
09/12/26 12:30:44 qaANNN4F
>>491
スマン、資金の関係で参加できないんだ…
安心シロ、仲魔は新幹線ノ中で沢山用意シテオクからな…

492:名無しさん@ピンキー
09/12/26 12:56:54 ss03eIwm
>491
誰に返事している?

493:名無しさん@ピンキー
09/12/26 13:16:36 6yl5pEiC
もはや個別の人格すら失っているようだ

494:名無しさん@ピンキー
09/12/26 14:54:45 3ak3bogY
ドラマとかの多重人格だと、鏡に話しかけたりしてるな。

495:名無しさん@ピンキー
09/12/26 15:15:41 BbjmMHzt
>>492
寄生主さまにでしょ

496:名無しさん@ピンキー
09/12/26 23:40:14 6sVlpnUK
疲れているのね…で済まされて寄生発覚が遅れるパターン

497:名無しさん@ピンキー
09/12/27 00:58:18 tt17+xjk
いつもチャットしている相手が実は寄生している生命体だったら面白いよね

498:名無しさん@ピンキー
09/12/27 08:48:06 wyNZ84MS
そろそろ寄生ラッシュ

499:名無しさん@ピンキー
09/12/28 02:29:18 HKEi7WOC
郵便局のバイトがあるから今年は寄生ラッシュに参加できない
出来る事といえば年賀状に寄生虫を仕込んでおくくらいだ

500:名無しさん@ピンキー
09/12/28 06:50:45 SIoLwfk1
>>499
このスレじゃなかったら果てしなく危険な発言だなwww

501:名無しさん@ピンキー
09/12/28 23:03:47 XiX4Ke1s
テステス

502:名無しさん@ピンキー
09/12/28 23:06:06 XiX4Ke1s
↑すいません。さっきまで書き込み規制があったんで間違えました。

っと、寄生ラッシュの速報が入ってきたんでちょっと上げさせてもらいます。
お暇であればお読み下さい。


503:名無しさん@ピンキー
09/12/28 23:07:06 XiX4Ke1s
「ふふっ、完璧」
 私は新幹線のトイレの個室で一人、この上ない満足感に満ちた笑顔で鏡を見ていた。
 明日という1日のためにこの1年間、時間を見つけてはこの作業に費やしてきただけのものはできあがったはずだ。
 黒を基調としたこの衣装は私が一から作り上げた手作りのものだ。
 一番のこだわりはこの左足を露出させるチャイナドレスのようなスリット。この極限が見えるか、見えないかのチラリズムを刺激する境界線には苦労したものだ。
 馬鹿みたいにその部分を鏡の前でちらちらと見え具合を確認しては、私はニヤリと小さく笑ってしまう。ああ、私って本当に終わってるわ。
 だけど、ふと視線を上げると私の気分は一転して暗くなる。
 衣装は完璧だ。1mmの針のズレも許さないほどに私は妥協をせずこれを作り上げたのだから。
 私が選んだのはあの歌姫、巡音○カのコスプレだった。彼女の外見で真っ先に目が行くのは、たわわに実ったスイカかメロンのようなそのはちきれんばかりの巨乳。
 しかし、私の胸は巨乳ではなく“虚乳”なのだ。
 ……去年の冬、私がイベントに用意した衣装は鏡音○ンの衣装で、これは私の想像以上に評判が良かった。
 そして今年の夏は資金面の問題から参加を断念し、その分の時間を冬の衣装作りのためにつぎ込むことにした。
 そこで悩んだのが、この巡音○カと、言わずもがなの大御所の初音○クのどちらにするか、ということだ。
 正直、私の体型から言えば○クのほうがまだ合致している部分が多かった。私は背丈も高くないし、年齢以上の童顔だ。
 だけど私はあえてこの変化球、巡音○カを選んだのだ。
 貧乳だっていいじゃない、人間だもの。と、私自身に言い聞かせて。
 その理由を言えば、それはやはり○クの人気さゆえとしか言いようがない。
 だって、だって○クは―。
 と、そのときだった。突然、1車両に女性用のトイレは一人分しかないこの個室の扉が開かれたのだ。
 そして私は鏡に映る、私の背後にいる人物の姿を発見してすぐに振り返った。
 そこにいたのは……そう、それは正真正銘の初音○クだった。
 ……私が選ばなかった理由、それはまさにこれだ。人気のあるコスプレは人数と比例するように、その完成度がずば抜けている人が多く存在する。
 今入ってきた彼女も例外ではなく、ノンスリーブのシャツの質感と言い、アームウォーマーの点滅する機械の部分、水色のラインが入る足元までまさに完璧だ。
 そしてそれを纏う素材も、華奢で人形のような身体、主張しすぎないが存在を示す胸のふくらみ、そして青い髪の毛に似合う綺麗な顔つき―
 って……わ、私の見間違いなのかな? どう見ても彼女のしているウィッグが、彼女自身の地毛にしか見えないのだけれども。
 そ、それに……幾らなんでも、似すぎじゃない? まるでそのまま二次元から出てきたようなそんな感じが……って、鍵閉めてたのにこの人どうやって入ってきた?
「あっ、こんなところに○カねえが居るなんてすごい偶然」
 うわっ、声までそっくり……上には上が居るなぁ。……じゃなくて!
「あ、あの! ど、どうやって入ってきたんで」
「んぅ、細かいことはいいの。○カねえ、それより……○クがきもちいいこと、してあげる」
 私より少しだけ小さいその少女は私の顔を下から覗き込み、熱を帯びた空気を私の頬に撫で付けてきた。
「や、やめて……だ、誰か!」

504:名無しさん@ピンキー
09/12/28 23:07:50 XiX4Ke1s
「クスッ、誰も来ないよ、○カねえ。……今、この新幹線は寄生ラッシュの真っ最中なんだから」
 寄生ラッシュ? ああっ、だめだ。彼女の澄んだ水色の二つの目は私を海中に誘いこむように吸い込んで逃そうとしてくれない。
「だ、だめっ。んんんっ……」
 小さな悲鳴も虚しく、逃れられない私は○クに抱きすくめられ、そして私の口を彼女の唇が塞ぐ。
「んっ……にへないえ……うへいれへ……」
 身体を離そうとしても華奢な身体つきの少女の力は想像以上に強くて、なれた舌使いで私の口の中に潜り込んできた。
 舌を重ねようとする彼女から逃れるように私は自分のそれを引っ込める。い、今のうちに―。
 両手でお互いの身体を突き放そうとした私を、○クは切なげな表情でちらりと見ていた。心臓が高鳴り、子供を泣かせてしまった様な肺と区間が私を襲う。
 だけどその次の瞬間、いたずら小僧よろしく笑った○クが私の舌を捕まえて撫で回し始めた。
「んんんんっ! ……んんんっ、んんっ」
 ああ、頭がボーっとしてきた。だめ、だめだよ、こんなの……でも、でも……。
「んっ!?」
「んんっ……ほらっ、○カねえのここから、きれいなお汁が出てきたよ、ふふっ」
 私のスリットの間に手を入れた○クは私の……恥ずかしい部分を下着の上からなぞり始めたのだ。
「くんっ! だ、めぇ……あんっ」
「くすっ、○カねえ、ベロシティとダイナミクスの値が小さいよ……もっと、大きな声でその歌声を聞かせてよ」
「くああああんっ! だっ、めええ!」 
 私の下着ごと私の穴へと細長い○クの指が入ってくる。しかも意思とは関係なく存分にぬれてしまった私のそこはまるで掃除機のように指を吸い込んでしまう。
「あったかいよ、○カねえのここ。下着がびしょびしょに濡れちゃうね」
「ぬい、てぇ……おねがいぃ」
 自分でするのとは比べ物にならないその感覚に頭がおかしくなってしまいそうになっても、○クは楽しそうに笑って更に奥へと指を進めていく。
「ひぁ、もう、はいら、ないぃ……」
「はぁはぁ……○カねえ、○クももう我慢できないよぉ……この○カねえのお○んこに、ずぼずぼ、いれたいの……」
「なっ、なにを……ひぃ!?」
 それを見たとき、私はついに幻覚を見ているのかと思った。だけど、それは目の前の○ク以上に異質な存在感を放っている。
「あはっ、これね、○クのマスター。私に新しい歌を教えてくれたの。この、甘くて高い声で奏でる合唱の仕方を」
 ○クはそう言って自らのスカートの股から出てきた黒いその触手の先っぽを、咥え込むようにキスをする。
「んっ、○カねえにも教えてあげる。ふふっ、そしたら○カねえももっと歌が上手になれるし……胸も大きくなるよ」
「や、やめ……こ、こないで……」

505:名無しさん@ピンキー
09/12/28 23:08:42 XiX4Ke1s
この狭い個室の中では逃げ場なんてない。だから私ができるのは口での抵抗だけ。でも、○クはそんな私の言葉にも楽しそうに笑い掛けるだけ。
 そして私は再び○クに抱きすくめられてしまう。○クの頭の上から、先ほど○クがキスをした触手が顔を見せる。
「大丈夫怖がらないで……きっと、○カねえもマスターを気に入ってくれる。マスターも○カねえを気に入ってくれるから……だから」
 顔を上げた○クの表情は、本当に嬉々としていた。
「一緒に歌お」
「ぁ!? くぅぅぅぅんっ!」
 その顔に見とれていた私に何かが入り込んでくる。先ほど入ってきた○クの指とは比べ物にならないぐらいに大きくて……そして、あったかい。
「んんっ、○カねえ良い声。ジェンダーファクター小さめの可愛い声、私に持って聞かせて、○カねえ」
「んっ、ああんっ、っう、ふぁああんっ!」
 一突きされるごとに、私の頭の中は白いペンキに埋め尽くされていく。
 やだ、だめ、だめなのに……きもちいいのに、なんでだめなの? だめ? だめってなにが? だってこなにきもちいいのに。
 私は……私は誰だっけ? う、ううん、私は巡音○カ、そうだ。私は巡音○カ。目の前に居るのは私の大切な子、初音○ク。
 私たちは何のために生まれてきたんだっけ? ああ、そうか、私たちは歌うために生まれてきたんだ。だったら―
「んあああっ、いい、もっとぉ、もっとついてぇえええ!」
「くぅうっんっ、すごいぃ……○カねえのなか、ぐちゅぐちゅしてるよぉ……」
 ○クと私の合唱はCメロを終えて最後のサビに入ろうとしている。そう、もっともっと大きな声で歌わないと。
「ああああああんっ、だめぇえ、○クぅう、とめないでぇええええ!」
「んんんんっ、はぁっ、ますたー、もうぅ、だいじょうぶですぅ。○カねえにも、ますたー、はいってあげてくださいぃいい!」
「んぁああっ、きて! きてください、ますたー! わたしにも、うたをおしえてぇええ! もっと、もっとうたわせてぇえええ!」
 そして……私の願いは聞き入れられた。
「「んぁあああああああああああああああっ!」
 マスターの熱い触手が○クの身体からプチンと切れて、私の奥深くへと入ってくる。と、同時に火照った身体全体が更に熱くなる。
 前髪が段々とピンク色に変わり、私の胸の中で息を切らしている○クとの身長差が更に広がり、○クが寄りかかっている私の胸が大きく膨らんでいく。
「はぁはぁ……ほらっ、○カねえの胸が大きくなった」
「くぅぅ、ふはぁ……ふあっ……マスター、ありがとうございますぅ……」
「あぅぅ、私もぉ……」
 頬を膨らませて○クが可愛く怒りを振るう。私はそんな○クを強く抱きしめて、耳元で囁く。
「行こっか……私はもっと、歌いたい」
「うん。まだ……ステージは始まったばっかりだもんね……ふふっ」
 
 こうして今年も寄生ラッシュはピークを迎える。



506:名無しさん@ピンキー
09/12/28 23:22:23 XiX4Ke1s
以上です。とりあえず年内に上げれて一安心。

と、また規制が始まる前にちょっと返答にスペースを借ります。すいません。

>>485
あれから考えたところ、もう寄生でもTSでもならなくなりそうなので……複雑になる前に終りにしようかと思います。
せっかく探していただいたのに、本当に申し訳ありませんでした。

>>487
一応、ある程度の続きは書いたんですが……話が分かりづらいうえに複雑になり、エロ描写がまったくない状況なので、
現在書きなおすかどうかで迷っているところです。
期待に添えるかは分かりませんが、ありがたいお言葉をありがとうございました。




507:名無しさん@ピンキー
09/12/29 00:07:49 sAL15VWq
むちゃくちゃやりやがってw やっぱ素敵な奴だなあんた、さすがだぜ乙

508:名無しさん@ピンキー
09/12/29 00:34:47 ElGpomKB
おお、これで年が越せる・・・ありがたやありがたや・・・・

509:名無しさん@ピンキー
09/12/29 06:44:16 fPoRsAbU
Uターン分もお願いしますだ

510:名無しさん@ピンキー
09/12/30 19:39:15 /xZhpx+1
>>505
gj
コスプレしてる女の子を、本物に変えるのか。

まさか、帰省ラッシュと同時に規制ラッシュまで起きるとは思わなかった。

511:名無しさん@ピンキー
09/12/31 16:22:23 4lXI0H3v
2009年に寄生していた連中が2010年に寄生する準備が急ピッチで進んで…

512:名無しさん@ピンキー
10/01/01 18:07:28 Zel4q2NS
>>511
ヤドカリみたい。

513:名無しさん@ピンキー
10/01/02 11:29:49 dCihKdyy
>>512
ちょっと和んだ

514:名無しさん@ピンキー
10/01/04 00:00:40 icazJix3
何に規制されたのかわかんないけど、クリスマスSS書いてたら年明けてた

515:名無しさん@ピンキー
10/01/04 21:35:48 dTRWe7kg
里帰りの途中の新幹線に乗った時からところどころの記憶がない。
なんかぬめぬめしたのがついてることもあるし・・・
ああ、新幹線でトイレ行ったときに誰かに声を・・・

516:名無しさん@ピンキー
10/01/09 03:15:17 CQp8cLfY
夜行列車なら安心と思っていた時期もありました

517:名無しさん@ピンキー
10/01/09 20:25:28 evyG3UdA
>>506
いつかどこかで続きを書いて欲しい
ひとまずお疲れ様でした


518:名無しさん@ピンキー
10/01/12 20:35:24 fRmGdxCT
月光蝶さんのログ保管サイト
もしかして見れなくなってね?

519:名無しさん@ピンキー
10/01/12 23:58:23 gTMINHEu
こっちは見れるよ
パソコンが何かに寄生されてるのではないか?

520:名無しさん@ピンキー
10/01/13 00:15:58 YyL60JgS
>>518
あるよ。保守は忙しいんでたまにだが・・・。

521:月光蝶
10/01/13 00:16:46 YyL60JgS
>>518
しまった!!・・久方にアゲてしまった・・・。

522:名無しさん@ピンキー
10/01/13 20:03:33 R7AvTeA4
浮上させることで新しい人をこのスレの虜にさせようとするとは、お主も悪よのぅ

523:名無しさん@ピンキー
10/01/14 00:37:57 E35eip61
浮上させてこのスレを開いた人に寄生するとは……許セル!

524:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:42:37 QRoeSo82
うぅ~、寄生は大好きだけど規制はつらい……(´・ω・`)

さて、またスペースをお借りして作品を上げさせていただきます。相変らず、これが寄生ジャンルなのかが気になるところですが。
年末のほろ酔い気分でばばっと書いたものなので、誤字や“多少の”脈絡無視はご勘弁いただけると幸いです。
では、失礼します。

525:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:43:11 QRoeSo82
「だぁ~っ! なにやってるのよ! あの王国を落すのにいつまで時間を掛ける気なの!?」
「ひぃっ! す、すいません」
 女王の怒号に震え上がるのは気弱な隊長の兵士だ。果たしてそんな子に兵士がついてくることが毎回不思議で仕方ないこの頃。
 癇癪を起こした女王はたいそうな飾りのついた椅子に踏ん反り返って黒いショートヘアーをかき乱す。その上から見えるのは小さな猫耳二つ。
 その成熟していない彼女こそがこのブラックキャット(以下、BC)帝国の女王―レティ女王その人だ。
 彼女が率いるのは半猫、半人の猫人族だ。長い歴史はないが、レティの祖母は国民を思う善政で有名だった。
 しかしその祖母が急死すると、その娘は本性を現したかのように悪政を開始。間もなく他国との戦争を始めた。
 それまでの善政の事もあり、国としての力は持っていた帝国は周りの国を次々に陥没させていくが、近隣国に関わらず落ちない国が一つだけあった。
 犬人族のホワイトドック(以下、WD)王国、十年前程前まではBC帝国とかなり親交のあった国である。
 だが、それはもう十年以上も前の話だ。
 レティの祖母の急死後、BC帝国の前女王であるレティの母親が宣戦布告をすると、それに応戦するようにWD王国は同盟を破棄し、攻めて来るBK帝国の兵士に抵抗。
 WD王国はBC帝国の兵士を見事に撃退し続けたが、逆にBC帝国に攻め入るようなことはしなかった。
 それから7年ほどでBC帝国の前女王が亡くなり、その後を引き継いだのが唯一の跡取りのレティ女王だった。
 そうして火種となった前女王が亡くなったことによって終結するかに見えた戦争は、しかし終わることは無かった。
 レティ女王は前女王の生前からWD王国の非道なる仕打ちを教えられてきた。もちろん、大嘘のものだが。
 だが、小さなレティ女王はそれを間に受け現在まで成長し、彼女の中にとってはWD王国はもはや悪の根源と化していた。
 対するWD王国は現在まで何回も停戦、和解交渉を続けているが実る気配は微塵も無いのである。
 力の無いBC帝国はWD王国征服に的を絞って攻め続けるが、WD王国はそれを軽々といなし、やはり停戦を求める。
 そんな終わりなき戦争がもう10年も続いてしまった。
「あ、あの……」
「なに!?」
 ピリピリとした王の間に一人の兵士が現れ、女王の怒号に思わず目を瞑りながらも報告を開始した。
「ラ、ライザ様が女王様の謁見にお見えになられました!」
「ライザがねぇ……まぁ、いいわ。通してちょうだい」
「は、はっ!」
 兵士が一礼の後、王の間から出て行くと同時に女王は頭を垂れたままの隊長にも下がるように命じた。
 その隊長と入れ替わりにゆらりと現れた一人の女性。闇のように真っ黒なローブに身を包み、顔も同じく漆黒のフードに隠されている。
 それでも彼女が女性と分かるのは、ローブの真ん中の少し上に二つの大きな膨らみが存在していたからである。
「まったく、たまには入ってくる前にそのフードを下ろしてくるぐらいの礼儀を見せたらどうなの?」
「これは申し訳ありません」
 反省しているとは到底思えないような声と、人を小ばかにするようなせせら笑う声がフードの下から聞こえ、レティはわずかに顔をしかめた。
 それを察したのかどうかは分からないが、間もなくフードを取り去り女性はその長く伸びたピンク色の眩しい髪をなびかせながら一礼をした。
 最初の5年は終始フードを降ろさずにいた。それに比べれば、ライザの今の無礼はまだ大分可愛いほうなのだ。

526:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:43:38 QRoeSo82
「ご機嫌麗しく、レティ女王様」
「あなたも相変らず元気そうね、ライザ」
 お互いをあまり親しみの込められていない挨拶が行き交う。
 と言うのも、ライザはそうではなかったが、レティのほうはライザのことが好きではなかった。
 BC帝国の未開拓の森林に住んでいる妖しげな魔術師、という肩書きが町に出回ったのはもう十何年も前のことだ。
 間違えて足を踏み入れたら最後、戻ってきたものは一人としていないというその魔術師は、時折こうしてBC帝国に謁見に来ていた。
 以前、その面妖な噂を真に受けたレティはライザを召集しようとしたが、ライザがそれを受けることは無かった。
 しかしライザは来るたびに舌が蕩けるような美味しい手土産やきれいな宝石などを持参してくるため、レティはライザが来るたびにこうして謁見をしていた。
「本日はお日柄もよく」
「能書きはいいの。んで、今日は何の用なの?」
 あらかじめその反応を読んでいたかのようにライザはピタリと口を動かすのを止めた。その表情からは終始微笑みが絶えない。
 対するレティの表情には更に不機嫌そうに新しい皺が刻まれるが、そんなことはまったく気にしていないような口調でライザは口を開いた。
「実は……此度の戦争、私が終わらせて差し上げましょうか、思いましてお伺いいたしました」
「……はっ?」
 思いがけない言葉にレティは滅多に出さないほうけた声を上げ、半開きの口を開けっぱなしという貴婦人らしからぬ表情をした。
 しかしそれらはすぐに引っ込み、身を乗り出して小さな星のように目を輝かせた。
「そこまで嬉しそうなお顔をしていただけると光栄の極みです」
「でも、本当にそんなことができるの? ……まさか、嘘だなんて言うんじゃないでしょうね?」
「この状況では嘘、と言っても命はなさそうですがね。まぁ、お任せ下さい」
 レティが訝しむのも無理はないというものだ。
 なにせ目の前に立っている女性は、魔術師と言う噂が先走りしているただの少女、という肩書きのほうがよほど似合っているからだ。
 何百年にも及ぶ研究と致死性の実験によって魔術はやっと成就する、というのがこの世の魔術における勉学の基本らしい。
 しかし目の前の少女の流れるようなピンクの長い髪、そして貴族より綺麗で幼げある顔とローブでも隠せないその恵まれた肉体。
 そのどれをとっても噂される魔術師のイメージとはかけ離れているのだ。
「それで、何が必要なの? 一師団? それとも大量の資源かしら?」
「いえ……そうですね。使節としての書状がもらえると助かるのですが」
 またも予期せぬ返答にレティは驚かされる。何万の兵を導入しても終わらないこの戦争を、一体どうやってライザは終わらせるつもりなのか、と。
 しかし聞いたところで眉一つ動かさない反応を返してくる、と言うことをレティは分かっていたのでその代わりにこう言うのだった。
「分かったわ。それで、書状の内容は?」
「とりあえず、油断させるために……親善、とでもしといてください」
 そんな返事を聞く頃には、もう何をするつもりかと考えをめぐらすことさえレテイには面倒なこととなってしまっていたのだ。



527:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:44:21 QRoeSo82
「では、ここでお待ち下さい」
 それから3日後、ライザはすんなりとWD王国の謁見の間へと足を踏み入れていた。
 しかしその格好は相変らずで、端から見たら胡散臭い占い師かそこらに見えてしまいそうなものである。
 それでも中に入れたのはやはりBC帝国からの書状、それ親善という名目のそれがあったからこそだった。
「ねぇ……あれが本当に親善の使者なの?」
「警戒しておきましょ。お姫様に何か変な術でも掛けるのかもしれないわ」
 進められた飾り付けの椅子には座らず、立ったまま微動だにしないライザを厳しい目つきで背後から見つめるのは二人の衛兵。
 しかし数年前にライザが初めてBC帝国を訪れたときには、兵士10数人に囲まれながらの謁見だった。それに比べたらかなり丁重な扱いである。
 フードの下で表情を変えずに苦笑しながら、ライザはのんびりとWD王国の姫を待っていた。
 そして、顔を向けずとも後ろの二人が姿勢を正したのを察知し、ライザはその人が近づいてくる足音を耳にした。
「お待たせしてすまない」
 対して現れたWD王国の姫の格好もまた姫と呼ぶには変わった出で立ちであった。
 銀色の鉄にわずかに可愛げを追加したような蒼い装飾が施された鎧を見ると、どちらかといえば姫というより将軍という肩書きのほうが似合っていそうな気がする。
 しかしその防御より俊敏さを重視しているのであろうその鎧は、衛兵が着ているものよりは大分露出が多く、逆にそれがいやらしくもあった。
「なるほど。確かに使いとしては面白い格好をしているな」
「これは失礼をいたしまして」
 王女は毅然とした動きで一際装飾のされている椅子に音もなく座ろうとしたが、フードを取り去ったライザの格好にわずかに姫は驚いた。
「ほぅ、もっとがさつな者かと思っていたのだが」
「ご期待に添えず申し訳ありません。ホワイト・ベル王女様」
 恭しく頭を下げるライザに対し、ベルも降ろしかけていた腰をもう一度上げて一礼をした。とても、一使者に対して国の王女が行うに相応しくない行動だ。
「それで使者殿、貴殿の名前を伺ってもよろしいかな?」
「名乗るほどのものでもございませんが、ライザとレティ女王には呼ばれております」
 レティ、という名前がライザの口から出るとベルは少しだけ感慨深げな表情をして目を細めた。
「そうか……して、BC帝国からの書状を見せてもらってもよろしいかな?」
 ベルの言葉に反応して衛兵の一人がライザに近寄ろうとしたが、言葉なくベルが手でそれを制した。
「しかし」
「構わない。さぁ、ライザ殿。渡してもらえますか?」
 ライザはコクリと頷き、まるで影が歩くような動きでゆっくりとベルに近づき、そしてローブ下から黒い筒を取り出した。
 衛兵は持っている槍に両手を掛け、ライザがベルになにかしようものならばすぐにその尖った先端をライザのローブに突き刺そうと狙いをつけている。
「どうぞ、ベル王女」
「ありがとう」
 しかしライザはあっさりとベルに書状を渡すと、中身を見ないように数歩ほど下がって目を閉じる。おかしなことをする気配は微塵も感じられない。

528:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:45:13 QRoeSo82
「……まだ、戦争は続けるのか。残念だが、こうして友好への一歩を踏み出してくれたこと、私は嬉しく思う」
 ベルの表情は少しだけ残念そうではあったが、大事そうに書状を何度も読み返してはわずかに笑顔を見せた。
「ご苦労だった。すぐに返事の書状を返そうと思うが……どうだろうか、よければ今晩こちらに泊まっては行かないか?」
 王女の意外な言葉に驚いたのは衛兵だった。
「ひ、姫様!? そ、そのような輩をこの城に泊めようと言うのですか?!」
「ニース、口を慎め」
 衛兵の過ぎた言動に、それまで穏やかだったベルの表情は冷たい怒りを孕んだそれに変わり、ニースと呼ばれた衛兵の槍を持つ手が大きく震えた。
「……すまない、失礼なことを」
「いえいえ、気になどしていませんよ。それに王女の身を一心に考えてくれるとは、立派な衛兵ではないですか」
「ふふっ、だそうだ、ニース。すまない、怒ってしまって」
 そう言って微笑む王女に衛兵は涙を目に貯めながら顔を下に向けて頭を下げる。そんな光景を見てライザは思う。
 同じくらいの年齢で、同じような地位に立つ二人でもこうも違うのか、と。

 豪華な晩餐を終え、ライザは案内された来賓室で分厚い本を片手にくつろいでいた。
 静かなその部屋にトントン、とドアを叩く音が響き、ライザは持っていた本をローブの中にしまってゆっくりとドアに近づいてそれを開ける。
 すると赤い絨毯がひかれた廊下に昼間の衛兵、ニースが槍を持たずにぽつんと立っていた。
「あ、あの……夜遅くに申し訳ありません」
「いえ、どうかされましたか?」
 フードの中から覗く微笑みにニースは思わず口ごもってしまうが、それを見たニースは黙って一歩身を引いて中に入るように促した。
「す、すいません」
「くすっ、気にしないで下さい。ちょうど退屈していたところですから」
 ライザは窓際に置いてあった椅子をベットの近くに持ってくると、その椅子を掌で示して自分はベットに腰掛けた。
 ニースが向かいに座ると、ライザはフードを取り去りその長い髪を軽く左右に振ってから口を開いた。
「ニースさんは何歳なんですか?」
「あ、こ、今年で19歳になります」
「へぇ、若いのにお城の衛兵なんてすごい出世ですね」
 小麦色の頭から覗く小さな二つの耳と同じくらいにつぶらな両目は、勇ましいという印象より可愛さあふれるものを感じさせる。
「そんな……戦場に出ても私は怯えて後ろで震えるばかりで、それを見かねた姫様が推薦してくれたお陰です」
「なるほど。じゃあベル王女を尊敬してるわけですね?」
 ライザの言葉に頬を染めるという分かりやすい反応をニースは返し、ライザはそれを見て珍しく表情を変えて笑った。
「だからあの時も、あんなに必死でベル王女のことを心配してたんですか」
「あ、そ、その、本当に申し訳ありませんでした!」
 ニースは椅子から立ち上がると勢いよく腰を折って頭を下げた。まるで釘を打つカナヅチの様なスピードだ。
「いえいえ、本当に気にしないで下さい。逆に感心したぐらいですから、気にしないで下さい」
 ベットから立ってニースの頭を優しく上げさせると、ライザはその天使のような微笑みをニースに向けた。
 ニースは先ほどの自分が謝り易い様にする話の流れと、この暖かなライザの心遣いに心から感謝していた。
 対するライザもニースに心から感謝し、彼女を優しく抱きしめた。



529:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:45:44 QRoeSo82
「夜分遅くに失礼、私だ」
 星空が一番きれいに見える時間帯に、ライザの来賓室にはまたしても来客があった。
「これはこれは、ベル王女。どうかなされましたか?」
「いえ、少し貴殿と話がしたくてな。お時間、よろしいかな?」
「もちろんです。まだ寝るには早く、退屈していたところですから」
 フードの下からライザは微笑み、ドアから一歩身を引いて部屋の中へとベルを招き入れた。
 ベルの格好は昼間の出で立ちとは違い、白いドレスのようないかにも王女の気品のある衣装を身に着けていた。
「そう言ってもらえると助かる」
「いえいえ。そういえばお付の方はいらっしゃらないのですか?」
 ベットの前に置いてあった椅子を勧めながらライザはベルに問いかけた。対してベルは苦笑いをしながら返す。
「実は忍んできたのだ。任務に忠実なのは嬉しいのだが、さすがに私も気ままに行動したいときがあるのでね」
「なるほど。そこまでしてお伺いしていただけるとは、光栄の極みでございます」
 フードを取り去ってピンクの長い髪を左右に振って整えてから、ライザは口を開いた。
「そういえば、ベル王女はレティ女王と年齢がお近いように見えますが」
「ああ、その通りだ。私もレティ……おっと、失礼」
「あっ、御気になさらずどうぞ」
「すまない。私もレティも同い年だ。……小さい頃はお互いによく遊んだものでね」
 昔を思い出すベルは目を細めて小さい頃のレティの姿を懐かしんでいた。
 それから白い髪の上から生えた小さな耳の根元を掻きながら、視線を下に逸らして言葉を詰まらせた。
「元気に過ごされていますよ、レティ女王も」
 ライザの察しのよさに顔を上げたベルは、まるで子供の成長を喜ぶような母親のように満面の笑みで笑う。
「そうか……そうか」
「最後にお会いしたのは」
「10年前だ。戦争が始まる直後に会ったあの小さな姿のレティが、私が最後に見たレティの姿だ」
 最後にあった年数を即答できるところをみれば、ベルがどれだけレティとの思い出を大切にしているのかが誰にでもよく分かる。
「やはり、お会いしたいですか?」
「……うん、会いたい。私のことなんて、レティにとっては憎むべき敵なのかもしれないけど、私にとってはかけがいのない友達だから」
 ふと垣間見せたその表情は一国の逞しい王女のそれではなく、年頃の友達思いの少女のそれだった。
 レティとベルは生い立ちが似ていることもあり、そして今では二人とも親を早くに亡くした者同士でもあったからだ。
「そうですか……実はいい方法があるのですが」
「っ! 本当に!?」
 掴みかかろうとするような勢いで身を乗り出してきたベルにも、やはりライザの表情は変わらない。
「簡単なことです。戦争を終わらせればいいんです」
 帰ってきたなんとも期待はずれの答えにベルは数秒硬直した後、やがて小さく笑いながら椅子に戻った。
「ははっ、確かに。それができればいいのだが、知ってのとおりだ。私も私の感情だけで国を滅亡させる気はないからね」
 つまりベルはライザが自分に降伏するようにけしかけているのだと気付き、そしてその気がない事をしっかりと告げた。
 しかしライザは逆に身を乗り出してこう追い討ちを掛ける。

530:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:47:04 QRoeSo82
「他人なんて関係ありますか? あなたはレティ様に会いたい。それで充分じゃないですか」
「残念だが、その口車には乗らない。私は母から受け継いだこの国を守る義務がある。……そのためならレティだって……」
 決意に満ちた目はその先の言葉を口で示すより明確に現していた。だが、その奥にある迷いがまだ消えきっていないのもまた事実であった。
「……くすっ、素直じゃありませんね。でも……」
 ベルの周りをゆっくりと歩き、その背後に回った瞬間、その言葉は放たれた。
「あなたの部下は素直でしたけどね」
「なっ!?」
 言葉に驚くと同時にベルの身体はライザに抱きしめられ、慌ててもがくがライザの身体は離れない。
「くっ、はっなせ!」
「いやですよ、くすくすっ。さぁって、ニース。手伝って」
 そのライザの掛け声と共にクローゼットがカタカタと音を立て、そして木目のドアがゆっくりと開かれた。
「ニ、ニース! な、なんて格好を!」
 そこに現れたのは一糸纏わぬニースの裸体。右手は胸に、左手は陰部に当てられているが、程よく育ったその身体を隠しきれてはいない。
「ふあぅぅ、ひ、ひめさまぁぁ……」
「きっ、貴様! 私の部下に非道な真似を!」
 怒気を放ち、怒号を上げて怒りに震えるベルに、ライザはまるで一体何に怒っているのかが分かっていないような顔を覗かせた。
「ベル王女、落ち着いてください。私はニースを素直にしてあげただけですよ?」
「何をいって……ニ、ニー、ス?」
「ひめさまぁ……身体が、熱くて、たまらないの……ひめさま、ひめさまぁぁ……」
 クローゼットから出てきたニースがベルの前に立った時、ベルはニースの両手が身体を隠すためではなくその火照りの煽るためのものだとやっと気付いた。
「ニース、な、何をしているんだ?」
「王女、ニースは自分の身体の快感を素直に愉しんでいるだけですよ?」
「ば、馬鹿を言え! ニースはそんなことをするようなやつでは」
「あんっ、きもちいぃのぉ……ゆびでちくびをさわったり、おま○こをいじったりすると、んんっ、きもちいいのぉ……」
 自分の部下がライザに強制されているのだとベルは考えていたが、しかしニースの火照った顔、嬌声を上げるたびに跳ねる耳と尻尾を見てその考えが揺らぐ。
 そして右手でいじっている彼女の穴の上には立派なものがいきり立っており、その先っぽは赤く丸まると膨らんでいる。
「さて、ベル王女。今度はあなたが素直になるためのお手伝いをして差し上げましょう」
「くっ、誰が貴様などにそんなことをさせるか!」
「ひめさまぁ、だいじょうぶですよぉ……すぐに、きもちよくなれますからぁ……」
 信頼を寄せていた部下の変わり果てた姿にベルは心が折れそうになるが、首を振って弱気を飛ばすと言葉を投げる。
「ニース、あなたは操られてるの! 正気に戻って!」
「無駄ですよ。操ってるわけじゃないんですから。ニースは正直者になっただけですよ。んっ……さぁって、ニース足を持って」

531:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:48:09 QRoeSo82
「あっ、はぁい。らいざさまぁ」
 主の危機なのに従者はその元凶である人物の言葉に従順に反応し、ベルの両足を抱きかかえるように持ち上げた。
「きゃっ、離してニース!」
「ベットにお連れするだけですよぉ、ひめさまぁ、そんなにはしゃがないで下さい、ふふっ」
 なすすべなくベッドに下ろされたベルの上にニースが跨り、いやがるベルの服を脱がせようとする。
「やめろ! ニース、やめるんだ!」
「あぅぅ……しかたないです。んっ……くふぅ、はぅぅ……」
 突然顔をしかめて前かがみになったニースを不安に思いながらも、自分から意識が離れていることを好機と思ったベルは彼女のことを払いどけようと力を込めた。
 ニースが身体をえびぞらせたのはその時だった。
「ふああああんっ! ……くふぅぅ……はぁはぁ」
 突然の出来事にベルの全身からは力が抜け、逆にそれをチャンスと見たニースは不敵に笑うとベルの足を拘束した。
 しかしそれは自らの両手ではなく、背中から生えた新たな足で、だ。
「なっ、ひぃっ! な、なんだこれは!」
 ベルの腕に絡みつくそれは艶やかな紫色の光を放ち、ヌメヌメとした液体が絶えず分泌されていた。
「くすっ、王女があまりに強情なのでニースが怒ってしまったようですね」
 いつの間にか裸になったライザの背中にもニースと同じように八本の足が生え、その姿はまるで―ー。
「く、くも……」
「あらっ、やはりお気づきになられましたか。いかにも、私は蜘蛛人族の端くれの者です」
「し、しかし蜘蛛人族は代々紫色か黒色の髪をしているはず」
 ベルは城の書庫で見たことのある本の知識をとっさに思い出しながら口にすると、ライザは感心したように目をわずかに大きく開く。
「その通りです。この身体は森を訪れた者の身体。……ふふっ、このようなきれいな容姿をしていたので奪ってしまった次第でございます」
 そう言ってニヤリと笑うライザの表情に、これが本来の彼女の姿なのか、ということにベルはそのときやっと気付いた。
「そして私は長年研究し続けたのです。私のみたいな一介の女が他の種族を支配するその方法を」
「支配、だと?」
「大変でした。森に時折訪れる者を捕まえてはその身体を奪い実験し、そして私はこの少女の身体を奪ったとき、ようやくそれを完成させた……」
 そうして浮かべた笑顔に偽りはなく、本当にその長年の苦労を思い出してのことだった。
「この少女の身体には大きな魔力が備わっていたようで、それが私の術の最後の材料となってくれました。今まで何十年と悩んできた最後のピースをわずか5年で埋められたんです」
「っ、人の身体を奪っておきながらよくそのような笑顔を浮かべられるものだな!」
「くすっ、それはそうです。これでBC帝国とWD王国の長年の戦争を終わらせられると思えば笑顔もこぼれるというものでしょう」
 まるで自分のチェス盤の上で最高の一手が思いついたかのようなその笑顔に、ベルの怒りのボルテージは湧き上がる温泉のようにうなぎのぼりに上がっていく。
「ふざけたことを……貴様は国を、民をなんだと思っている。貴様のゲームの駒ではな」
「王女こそ、この戦争をいったいいつまでお続けになるおつもりですか? 守るだけで攻めないのならば、この戦争は終わることはないですよ」
「そんなことはない! レティは……レティは、いつか分かってくれる! もう一度手を取り合って」
「あなたのそんな理想論のために、国民をずっと戦わせ続けるのですか?」

532:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:49:53 QRoeSo82
 これまでにない真剣な表情をしたライザにベルは心底驚く。端から見る限りその顔に嘘の匂いは感じない。
「……このままではあなたの政策に不満を持つ輩がいつか必ず現れ、あなたは失脚します」
 そう言ってから見せる微笑みには、まるで母親が子供に優しく教えを説くような温かさがあった。
「大丈夫、あなたは素直になれないだけ。……私が、あなたをもっと素直にしてあげます」
「そうです、ひめさま……もうこんな戦争、おわりにしましょう……」
 戦争は国を疲労させる。しかし、レティならいつかは自分の言葉に耳を貸してくれる。
 そう信じていたベルの心に二人の言葉は深く突き刺さった。
「くっ、くるな……くるなぁぁぁ……」
 ライザの足がゆっくりと顔に近づいてくるが、手を固定されてニースにのしかかられているベルにはどうしようもできない。
 顔をそむけて見たところでそれはすぐに目の前に現れ、そしてついにライザが最後の宣告を口にした。
「私が、あなたを変えてあげます」
「いっ、いやぁああああ! んんんっ!」
 ベルの悲鳴をさえぎったのは彼女の口に飛び込んできたライザの背中から生えた細い足だ。
 それはベルの口だけではなく鼻、耳の両穴からも侵入してまるで決壊を起こした川のようにドンドンと奥へと突き進んでいく。
「ぐぅ、えぐぅ……かっ……」
 宝石のような眼球が飛び出してしまいそうなほどにベルの二つの両目は大きく見開かれるが、それを見下ろすライザとニースの顔は嬉々としている。
「くすっ、そんな顔しなくても大丈夫ですよ。ちょっと苦しいかもしれませんが、すぐにそれが別の良いものに変わりますから」
 両耳をふさがれていなくともパニック状態のベルがライザののんきな声など理解できるはずもなく、やがて両目から涙が溢れ出てきた。
「ああっ、ライザさまぁ、ひめさまがないていますぅ……」
「仕方ないですね。じゃあニース、ちょっと気持ちよくさせてあげてください」
「あはっ、りょうかいです~」
 ぼんやりとニースの顔が視界から消えたことを察知しながらも両腕はピクリとも動かず、ベルはただひたすら顔の内側でうごめく不快な感触の恐怖に怯えるばかりだ。
 そんな彼女に突如別の感触が与えられ、動かなかったはずの身体が勝手に跳ねた。
「んんんっ! んんぅぅう!
「やっぱりきもちいいですかぁ? ふふっ、うれしいです~」
 ベルの白いスカートに隠れている女の穴のふちを覚えのある感触のものがなぞるように動き、その快感に身体が反応したのだ。
「いいですよ、その調子でもっと王女を喜ばせてあげてください、ニース。……そちらの穴はあなたにお任せしましょう、ふふっ」
「ありがとうございます……はぁっ、うれしいぃ……ひめさまのぉ、おま○こにわたしがうみつけさせていただけるなんて」
 ニースは先ほどまでベルの両腕を掴んでいた足で絶え間なくベルの秘所をなぞり続け、対するベルの頭も段々とその快感に苦しみさえもがぼやけ始める。
「くふぅぅ……ふぅぅぅ、んっ!」
「ふあぁっ、らいざさまぁ、ひめさまのおま○こぐちゅぐちゅってないてますぅ」
「ニースも気持ちよさそうですね……では、そろそろ終わりにしましょう……私も早く王女にしてあげたくて、んんっ、疼いてきちゃいます」
 小刻みに身震いをしたライザはニースと共に火照った顔でベルに笑いかけ、ベル自身はまるでそれをどこか遠くの景色でも見ているかのようにぼんやりと認識していた。
 しかしそのニース自身の身体は、ニースのそれと同じように興奮が感情以上に身体を素直にさせて女陰の上には立派なモノが天に向かって伸びていた。
 ニースはそれを片手で掴み、そして動かしていた足をピタリと止めてベルの入り口へと宛がうと、ゆっくりとベルの中へともぐりこみ始めた。
「ぎゅぅうう! んんんんんんぐううぐう!」

533:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:51:32 QRoeSo82
 飛び上がるほどに大きく跳ねたのは、ベルの純潔が奪われたからであり、ライザの侵入を拒むことが出来ずにへたっていた両耳もピンと張り詰めてその衝撃に耐える。
 しかし彼女に痛みが襲うことはなかった。
「ほらっ、ベル王女……少しずつ、変わってきましたか? ふふっ、今あなたの頭の中に私の液体を染込ませているんですよ……」
 衝撃に気を取られていたベルはそのせいだと思っていた頭の違和感の正体が、ライザによって与えら得たものだと気付くが、恐怖や痛みは感じない。
「くぅぅぅっっ……ぎっちぎちに……しめてくるぅぅぅ……ひめさまぁ、わたしのあしがぁ……ちぎれちゃいそうぅぅ……きゅんっ」
「くすくすっ、ほらっニース、動いてあげないと王女も気持ちよくなれませんよ?」
「あっ、ご、ごめんなさぃ……じゃ、じゃあ、うごきますよぉ……ひめさまぁ、くぅぅっ!」
「ぎゅうぅぅっっ、がっぐぅうぅ……」
 ベル自身は頭が蕩けるような感覚に浸っており、声をあげてしまうのは襲い掛かる快感に身体が勝手に反応しているためだった。
 もちろん、彼女がニースの足をもぎ取らんばかりに秘所に力を入れているのも、そびえたったモノの先から垂れる先走りの液体もそのためであった。
「ふぅぅっ……やっぱり、この感覚……やめられないわぁ……私の頭がおかしくなってきちゃいそう……んんっ」
 絶え間なく頭に流し込まれる液体を否応なしにベルの脳は吸い込み、そしてその思考を弄られていく。
(私はWD王国の王女……民のために国を守らなくては……レティは私の大事な友達……いつか、わかってくれる……)
 そんな中でベルが考えられるのは自分がなんであったのかを思い出すのがやっとであったが、段々とそれは変わり始めていた。
(私は王女……みんなが好き……でも、レティはもっと大好き……今すぐ会いたい……)
 ゆがみ始めた記憶はベルの最後の砦であった国とレティとの思い出までおも侵食し、そして素直な彼女の思いは更に加速する。
(私はベル……王女様……レティのことが……会って、それで……)
 眼光鋭かったベルの目が幼い少女の無垢な瞳に変わり、何かが自分の中で変わっていく恐怖は自分の中を満たす快楽となった。
 やがてベルの顔の穴からするりとライザの足が抜け出ると、ベルは既に思考の変化を終えていた。あとに残るは最後の仕上げ。
 身体の変化を残すのみであった。
「んぐぅうぅ……きもちいぃぃい! もっとぉおお、してぇええ!」
「くぅうぅつ! ひめさまあぁぁ……ひめさまぁああああああ!」
 ベットの荒々しい交わりを椅子に腰掛けたライザは満足そうな微笑みで見守る。
 お互いを抱きしめ、唇を貪り、尻尾を絡めて少しでも一つになろうと身体を重ねる姿はまさに欲望に素直になった姿そのものだった。
「かふっううう、もぅうぅ、でましゅぅううう! ひめしゃまにぃいだしましゅうううう!」
 あまりの快感にろれつの回っていないニースだったが、ベルの中に入れた足を素早く動かしながらしっかりとベルのモノを両手でしごいていた。
「きゃはんっ! もうだめぇえええ! きちゃうううう! しろいのでちゃうううううううう!」
 対するベルの限界ももう近いようで、丸く開いた口から舌を出したまま白い息を上げていた。
 そして、ベルは身体の変化を受け入れる。
「くあああああああああんっ! れるうううううううううううううう!」
 先に達したニースがベルの身体の中に子供を孕むためのそれとは別の種を放つと、熱いそれが中に流れ込んでくる快感がベルの最後の一押しをした。
「きゃああああんっ! くぁああああああああああああんっ!」
 白い飛沫がニースの身体を汚し、そして二人はそれを挟み込むようにして力なく倒れこむ。
 その様子を見守っていたライザはゆっくりと立ち上がると、ニースの身体の脇についていた白い液体をすくい、口に運び入れてからベルの耳元で囁く。
「さぁ、ベル王女……もうすぐ、レティ女王に会えますよ……ふふふっ」
 その言葉に息を切らすベルの顔が嬉しそうに笑った。



534:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:52:53 QRoeSo82
 それから2週間後のほど経ち、ライザは再びBC帝国に戻ってきた。
 その傍らにWD王国の王女、白いドレスに身を包んだベル王女を従えて。
 レティはそれを聞くとライザ達を王座の間ではなく、自らの自室に来るようにと命令をし、ライザ達はもちろんそれに従った。
 城を基調とした扉の前まで5人の衛兵がついてきていたが、ライザ達がそこまで辿り着くのを確認すると、ドアをノックして二人の前から何も言わず立ち去った。
「入りなさい」
 ドアの向こうからそんな声が聞こえ、ライザがゆっくりとドアを開けると赤を基調とした部屋の真ん中で、椅子に座りながらレティが一人でティーカップを傾けていた。
 ベルと共に部屋に入ったライザは後ろ手にドアを静かに閉め、こちらに見向きもせずにティータイムを楽しみつづけるレティを見ていた。
「……ふふっ、くくっ……」
 静かな時間が流れていた部屋にもれるような笑い声が響き渡る。見れば、レティはティーカップを揺らしながら口元に笑みを浮かべている。
「ふふふっ、あはははははははははっ!」
 やがてそのティーカップを机の上に置いたレティはお腹を抱えながら人目をはばからずに大笑いを始める。上品さを目立たせるドレスを着た彼女のその行動はとても滑稽であった。
「くくくくくっ……ベルぅ、どう? 私の勝ちよ? 悔しい? 悔しいわよね?! あはははははっ!」
 席を立ったレティは笑いながらベルの前に立つと、無表情で自分を見ているベルの周りを回りながら言葉を続ける。
「捕まえた私の兵士を自分の兵士の慰めものにしたり、私の国を訪れようとする商人を捕まえて強姦したり……くくくっ、最悪ね」
 それは小さい頃にレティがWD王国の行いとして小さい頃に教えられた非道の数々だった。
 しかし、それはもちろん嘘である。
 ベルは捕まえた兵士をそのままBC帝国に帰るように釈放し、BC帝国に向かう商人には戦いに巻き込まれる危険のない道を教えていた。
 だが、塀の中で何不自由なく育ってしまったレティがその真実を知っているはずがなかった。
「……勝った。勝った、勝った、勝った、勝った! 母さんが心のそこから憎んでいたWD王国をついに滅ぼすことが出来た! はぁ……うれしい」
 レティは両手を組んで天国に居るはずの母親に祈りをささげ、不適な微笑みを浮かべながらベルの前で口を開く。
「さぁて、悪い人にはお仕置きしなきゃねぇ……八つ裂きにして、手足をもぎ取って、脳みそをかき混ぜて……あぁ、それぐらいでも足りないわ」
 なんともわざとらしい悩む素振りでレティはベルの前を右往左往し、やがて何かを思いついたかのように顔を上げてベルの目の前に再び近づく。
「でもぉ、どぉぉぉぉぉぉぉぉしてもベルが死にたくない、って言うなら……ふふっ」
 なんとも楽しそうにレティは笑うとベルは履いていた赤い靴を脱いで、赤いドレスの先から覗く黒いタイツに包まれてたその足先を空中に浮かせながら言った。
「この足先にキスをしたら……ゆるして、あ・げ・る」
 この上ない屈辱を与えるような命令を口にしたレティを、相変らずの無表情でベルは見つめる。
 が、やがてゆっくりと膝を折ると文字通り犬のように両手両足を床につけて、その足先にゆっくりと唇を近づける。
 その様子を見下すレティの表情はニヤリという笑いを口に浮かべながらも、どこか緊張した様子であった。
 そしてタイツの感触の上から生暖かい唇がゆっくりと重なってきた。
「はぁっ……んっ、くくくくくくくっ。ここから見る眺めは最高よ、ベル。あなたの気分はどうかしら?」
 わずかに一瞬、火照った笑顔を見せたレティはすぐにそれを引っ込めると、喉を転がすような声でベルを嘲笑った。
 数秒待ってベルの返事が帰ってこないことを、言葉も出せないほどの屈辱を味わっているのだと考えたレティは笑いながら口を開いた。
「ふふっ、悔しくて言葉にもならないの? ねぇ、なんとか言って……ちょ、ちょっと……私は足を舐めろなんて言ってないわよ!」
 思いも寄らないベルの行動にレティは驚き後ろに下がろうとしたが、その足をベルはしっかりと掴んで更に足を舐め続ける。
「はっ、はははははっ! 狂っちゃったの、ベル? まるでそれじゃあ本当に犬みたいよ?」

535:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:53:56 QRoeSo82
「んはっ……わたしは……んっ、れてぃのいぬでも、かまわないよ……れてぃ……んっ」
「え、えっ!? べ、ベル? きゃっ!」
 あまりのことにレティが尻餅をついた時、やっと彼女はベルの様子がおかしいことに気付いた。
 ティアラを載せた頭の横に付いている耳はペタリと垂れ、白かったはずの両頬はリンゴにように赤く火照り、そして表情は悦びに満ちたその表情は……発情している、と表現するにぴったりのものだった。
「んっ、んんっ、れひぃのあひぃ……はぅぅ、すっごく、おいひぃよぉ……」
「や、やめろ! やめて! ふあっ! ラ、ライザ、この子を引き剥がしてちょうだい!」
 自分の足にすがりつくようにしてそのつま先をしゃぶり続けるベルから逃れようと、壁際でフードも取らずに俯き立ち続けるライザに助けを求めた。
 しかし、フードを捲り上げて相変らずの微笑みを浮かべていたライザの口から紡がれた言葉はその期待にこたえるものではなかった。
「申し訳ありませんが、それはできません」
「なっ?! わ、私の命令が聞けないの!? ひぁっ! 登って、こないで!」
 ベタベタに濡れた足だけでは物足りなかったのか、ベルはゆっくりとレティの身体に覆いかぶさるように身体を動かし、対するレティはそれから少し逃れようともがいている。
 その様子にライザの微笑みは笑顔へと昇華し、そしてこう言うのだった。
「ふふっ。流石の私でも、惹かれあう二人を引き裂くなどそんな無粋な真似はしたくはありませんので。よっ」
「きゃっ! は、離しなさいよ! え、衛兵! だ、誰か、くせ、んんっ!」   
 ライザがじたばたと暴れるレティの両手を掴みあげると、ベルは嬉しそうな表情でレティの目の前に到達すると桜の花びらのようなピンク色の唇を奪い取った。
「衛兵の方はご自分で引き払ってしまったではないですか。それに……皆様おそらく、レティ様と同じようにお楽しみ中だと思いますよ?」
 そう言ったライザの視線がカーテンの閉められた窓の方へ向くが、そんなことを気にしていられるほどレティの冷静さは残ってはいない。
 レティの上に重なったベルは獣のように唇を貪り、しかしレティのドレスの上から二つの膨らみを揉み解すその手さばきには力強さだけでなく優しさが感じられる。
「んっ、はぅっぅ、れてぃぃ……きもちいぃでしょぅ?」
「はぁはぁ、だ、誰が! は、早く、どきな、さい!」
「あぅぅ、もっとすなおになってぇ、れぇてぃいぃ」
 少しだけ機嫌を損ねたのか、ベルは頬を膨らませてレティの乳首の先を軽く引っ張った。しかしレティにはそんな痛みを感じる以上に、ベルのその表情を見てあることを一人心の中で喜んでいた。
 それは目の前にいるベルが大きく成長していても、その仕草には最後に会った小さい頃の面影が残っていたからだった。
「ふふっ、じゃあ私が手伝ってあげましょうかね……ベルはレティの大事なところを綺麗にして上げて下さい」
「はぅうぅ! りょうかいですぅ、らいざさまぁ!」
 しかしライザの言葉に従順なベルの姿を見ていると、ライザに対しての怒りがレティの中にふつふつと湧き上がっていき、思わず歯を食いしばる。
「ふふっ、そんなに怖い顔をしなくても大丈夫ですよ。痛いことはしませんから」
 そしてそんな風に涼しげな微笑みを浮かべ続けるライザの顔を見たとき、レティの中で怒りが爆発した。
「ふざけないで! ベルに何をしてのよ! ……返してよ! 馬鹿で、私の嫌いな……ベルを……ぐすっ、かえしてよ……ううっ」
 その叫び声に一番驚いたのはベルであり、レティのスカートの中に突っ込んでいた頭をゆっくりと上げるとレティの顔を見て更に彼女は驚きを与えられた。
 涙を流していたのだ。両手をライザにつかまれたレティは隠そうともせずに、子供のようにべそをかいて泣き始めてしまった。
 しばらくベルはそのレティの突然の変化に呆気を取られていたが、やがて再びレティの上に重なるように移動すると優しくその華奢な身体を抱きしめた。
「レティ……私の心はずっと変わってないよ……私はずっとあなたが大好きだった……だから、私は素直になったの」
「ううぅっ、ぐすっ……し、しらないわよ、そんなの! わ、わたしは……んっ、わたしはぁ……」
「いいから、レティ、分かってるから。……すぐに素直になれるから、ね? だから、ちからをぬいて……」

536:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:55:08 QRoeSo82
 暖かいベルの胸から離されたレティがゆっくりと瞼を開くと、紫色の細長い何かがこちらに向かってくるのが僅かに見える。
 しかしそれに対して驚く暇さえもなく、それはレティの口、鼻に入り込み、そしてわずかに遅れて耳にもそれが入ってきていることが分かった。
「んんんんんんんんんんっ!? えぅ、んっ、ぐぇっ!」
「落ち着いて下さい、レティ様……ふふっ、大丈夫です。もう苦しみは消えますから」
 ベルのときとは違い、一息に脳まで達したライザの足の衝撃にレティはパニック状態になったが、それを目覚めさせる新たな感触が身体に送り込まれる。
「んんっ! がぁぅ、んぁぅう!」
「ふふふっ、そんなによろこんでくれてうれしいなぁ、れてぃ……んっ、わたしはれてぃがのぞむならどこだってなめてあげるよ、んっ、あしでも、んっ、むねでも、んっ、おま○こでも。はむっ、んっ」
 ライザのスカートの中から篭った声が漏れ出し、そしてその言葉が途切れるたびにレティの秘所から快感が電流のように身体を走り抜けていく。 
 レティももちろんその言葉をライザの足が滑り込んでいる耳の隙間から聞いてはいるのだが、それに対して返事をすることもその返事を考えることさえもおぼつかない状況であった。
「ほらっ、私の足の先から出る汁をレティ様の脳がしゃぶっていますよ……おいしいですか? ふふふふっ」
 否応なしに頭に流し込まれる液体を脳は勝手に染込ませてしまい、レティの精神はゆっくりと変化させられていく。
(くそっ、はなせ! ……私の言うことを聞きなさい! ……お母さんのために、ベルを殺すんだ! ……で、でも……私に服従するなら助けてあげる、私は……優しいから……)
 そんな言葉を頭の中に思い浮かべて、なんとか自我を保つのがレティに出来る精一杯のことだ。しかし、やがてそれに張り付いていた嘘がはがれ始める。
(や、やめて……は、恥ずかしい……ベルを倒さないと……でも、私はベルを助けたい……だって、ベルは私の……大事な友達なんだから……)
 うそと言う鎧がはがれたレティの本心は、この十年間悩んできた思いが詰まっていた。その悩みを解放するため、ライザは液体を一気に彼女の頭へと流し込む。
(いっしょにいて……かなしませないで……べるはわたしを、すきなままでいてくれたのかな……ちいさいころのやくそく……おぼえていてくれてるのかな……) 
 それを流し込み、全てが終わったことを悟ったライザはゆっくりと足をレティから引き抜き、頬から流れていた涙をそっと拭いてあげた。
「大丈夫ですよ……もう、悩む必要なんてないですから……」 
「はぁはぁ……ぐすっ……ほんとうに……?」
 まるで華奢な人形のようにそこに横たわるレティの表情は、以前の強気な女王という仮初めのそれとは違い、幼げな静かで気弱そうな女の子という感じであった。 
「本当です……もう戦争は終わり……そうですよね、ベル」
 スカートの中に潜っていたベルが顔を出し、べそをかいているレティを背中から生えた足と両手で抱きしめながら耳元で囁く。
「ええ。だからもう大丈夫……ねっ……レティ、だから私と一緒になろ?」
「んぐすっ、うん……私はベルと一緒になる……だからもう……はなれないで、ぐすっ」
 そう言ってレティはベルの身体を抱きしめ返した。
 それを満足そうに見ていたライザはベルの後ろから小さな声で告げる。
「では、ベルがレティ様の最初の人になってあげてください。私は彼女の後ろの方をいただきますから」
「あっ……はい、ありがとうございます。ライザさま……レティ、今から私がきもちいいことしてあげるからね……」
 ベルの言葉にレティは曇りない笑顔を浮かべて応えた。
 レティを抱き上げたベルは、小柄な彼女を持ち上げてベットに連れて行くと、長いドレスの裾を捲り上げて大きく反り返るモノを露にした。
「れてぃ……いまからこれで、れてぃをぐちゅぐちゅにしてあげる……」
「わあぁ……わたしのよりずっとおっきいぃ……くすっ、んん~っ」
「あっ、やっ、だっ、だめぇっ! ああんんっ!」

537:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:56:13 QRoeSo82
 レティの目の前でそれを見せてしまったが最後、レティはベルのモノに両手を添えるとそのまま口に咥え込んでしまった。
「んっくちゅ……おいひいよぉ、んっ、べるぅ」
「ううっぁぁ、だ、だめだめぇ! で、でちゃうよぉお!」
 ベルを気持ちよくさせてあげたい、という一心でベルのモノを優しく舐めるレティの舌使いにはテクニック以上の快感をベルにもたらしめた。
「んぁあうぅ……あはっ、ここが膨らんでる……なめちゃお~」
「ひぁあああああう! で、でちゃううううううう!」
「あうぅぅぅ、いっぱいでたぁ、ふふっ」
 竿の裏を舐められたベルは白い液体をレティの顔に放ち、それを見たレティはまるで子供が噴水を見るかのように嬉しそうな笑顔でそれを受け取った。
「よかったぁ、こんなによろこんでくれるなんて……あんっ、んん~っ、おいしぃ~」
 顔についた白濁液をお菓子のように口へと運んだレティは悪戯っぽく笑う。
 その肩にライザが手を置いて上を向いたレティに笑いかけながらもこう言って彼女を制した。
「ではその身体の中に今度はそれを注いでもらいましょうか。ふふっ……す~っごく、きもちいぃですよ……」
 ライザの言葉にごくりと生唾を飲んだレティの反応が、なんとも可愛らしくてライザは更に笑みを増やしながらレティを優しく持ち上げてベルを解放した。
 そのベルもどうやらかなりの絶頂を味わったらしくなにやらぼーっとしていたが、ライザが二回ほど呼びかけるとようやくうなづいてベットに横になり、その上に跨るようにしてレティが乗っかった。
「じゃあ、レティ……はじめてはいたいとおもうから、ゆっくりとね……」
「ふふっ、大丈夫ですよ……レティ様、もう一度失礼しますね」
 ライザの言葉に横を向いたレティの右耳に再びライザの背中の足が挿入され、その不慣れな感覚にレティは小さくうめき声を上げる。
「ふあっ……くぅぅ……」
「んっ、これで準備はオーケーです……ではレティ様、ベルのモノを……」
「う、うん……じゃ、じゃあベルの……たべ、ちゃうね?」
 今度はレティは赤いドレスの裾を捲くり上げ、その入り口がベルに見えるようにしてベルのモノをゆっくりと飲み込み始めた。
「はぐぅうぅ! れ、れてぃいにぃ、たべられてるぅぅ……」
「くぅっ! あ、あ、ぐぅぅう……」
「レティ様。いたい、ですか?」
 歯を食いしばっているレティにライザが声を掛けると、レティはぶるぶると首を振って応えた。
 レティが歯を食いしばっているのはもちろん、ベルが彼女にとって初めての相手で、そのモノを入れるための穴がまだ狭くて入りづらいからであった。
「ひろ、げてくるのぉ……べる、がぁぁぁ、くうぅう! わたしのなかに、はいって、くるのぉぉぉお!」
「きゃあああんっ! はぁはぁはぁ……」
 痛みを感じず、挿入の快感だけ感じることに気付いたレティは思い切ってベルのモノを一息に飲み込んでしまった。
 しかしそれによってレティのピンク色の薄い壁は突き破られ、その証として結合部からは赤い血がしたたり落ちた。
「はぁはぁはぁ……だ、だいじょうぶ、れてぃぃ?」
「くはぁあぅはぁ……しゅ、しゅごいぃのぉ……べるのぉ、おっきいぃのがぁ、んぁぅぅ、なかで、びくんびくんしてるのぉぉ……」
 身体の中心に突き刺さったベルのモノは果物から果汁を搾り取るかのように締め付け、それに反抗するが如くベルのモノはその中で暴れている。
 ライザはそれを見てクスクスと笑いながら椅子に座り、その背中の足を一本だけゆらりと動かし始めた。
「では、次は私がライザ様の後のお穴をいただかせてもらえますか?」
「はうぅぅ、ぐぅぅ、こ、これで、だ、だいじょうぶぅ?」
「はい、ありがとうございます」

538:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:57:26 QRoeSo82
 ベルに身体を預けるようにレティが前かがみに姿勢を変えると、黒い尻尾の付け根の下に彼女のもう一つの穴の入り口がライザの足の方向へと顔を上げた。
 ぬるりとした液体を滴らせるほど纏った紫の足がその小さな口にキスをする。
「んあぅっ……や、やさしく、して……」
「ふふっ、痛くはないと思いますが……まぁ、入り口が入り口だけに狭いので、ちょっと苦しいかもしれませんね」
 にやりと笑ったライザの顔にレティが制止の声を上げようとした瞬間には、ライザの足が既に入り始めていた。
「きゃああああああぁぁ! だぁ、めぇぇ……は、らないぃ、よぉ、やぁあああああ!」
「クスッ、力を抜いてください。一度入ってしまえば楽ですから」
「あぐぅぅ、そ、くぅぅ、こと、い、た、ってぇぇぇ」
 りきむレティを落ち着けようとベルが身体を抱き寄せて優しく包むと、小さな唇から彼女を安心させる言葉を紡ぐ。
「れてぃ、だいじょうぶだから……そう、ゆっくりしんこきゅうをするの……ゆっくりとね」
「べ、べるぅ……あぐぅぅ……」
「そうですよ……んっ、あと少し……」
 ベルはレティの気を逸らすように彼女と唇を重ねて舐めまわす。
 するとレティの身体から想像以上に力が抜けたことをライザはわずかに驚きながらも、これを好機とばかりに残りを一気に突き刺した。
「んぁあああああああ! はぁはぁはぁはぁ……」
「くぅぅぅ……あはは、いま、レティのなかがきゅん、ってちぢまって、私のち○こ、たべられちゃうかとおもった」
「ほらっ、レティ様……こちらもレティ様の中で私の足をもっと吸い込みたいかのようにうごめいていますよ」
 レティは息を切らしながらも、微笑む二人に笑いかけ不思議な達成感に浸り、しばらく身体の中に突き刺さった二つの感覚を愉しんでいた。
「さぁってレティ、そろそろ動いていい?」
「あ、まって……わたしが、する、から……んくくくぅ……」
 ベルの首に腕を回したまま、レティはゆっくりと腰を上げ始めた。いやらしく淫靡な声で結合部が小さな鳴き声をあげる。
「ひああぁぁぁ……、ひ、っぱられるぅぅ……」
 先ほどまで自分をフォローしてくれていたベルが快感を感じていることをレティは嬉しく思いながら、今度は腰を沈め始める。
「がぁっ、くぅぅぅ……あっついぃぃ……べるの、まるでもえてるみたいだよぉぉ……」
 一往復しただけなのにベルのモノは更に太くなり、熱を帯びた血流が血管を膨らませている。
「はぐぅぅ……ねぇ、べるぅ、んぐ……どう? くぅ、きもち、んっ、いい? あんっ!」
「んぁう、きもち、いい! れてぃの、あぅ、なか、きもち、いいのぉお!」
 二人のピストン運動は段々と早くなり、部屋に響き渡るリズミカルな水音と嬌声のハーモニーをライザは愉しんでいたが、やがてレティの中に差し込んでいた足をゆっくりと動かし始めた。
「あぐぅ! おしりぃがぁ、だっ、だめぇえ!」
 前の穴を突かれる感覚に慣れ始めていたレティは、忘れた頃にやって来た後の穴の感触に思わず声を上げる。
「くすっ、大丈夫ですよ、ほらっ、するっと抜けて……」
 ライザはレティの声を笑ってスルーすると、レティの穴から埋まっていた足の半分ほどを抜いた。
「くうぅぅう! あんっ、ま、た、はいって、くるのぉぉお!」

539:名無しさん@ピンキー
10/01/14 22:58:17 QRoeSo82
「今度はさっきより、んっ、私の体液で濡れてますから……ほらっ、すぐに入りました」
 微笑むライザの言うとおり、ライザの足は再びレティの肛門にするりと入り込み、レティはその衝撃に尻尾をピンと張り詰めた。
「はんっ、れてぃぃ、とまっちゃ、くあぅぅ、やなのぉ」
「くぅぅ……べるぅぅ……ま、ってぇ、あんっ、したから、ついちゃ、らめなのぉぉぉ……」
 ベルはレティの太ももを抱えると、レティを突き上げて更に快感を得ようとしているが、レティは肛門を往復するライザの足にまたしばらく動けなくなっていた。
 しかしそれも何度か繰り返すと、肛門のリズムに合わせて再びレティは腰を動かし始める。
「いいのぉ! もっと、ついてぇええ! くぁあうう! そう、もっとぉお! もっとぉおおおお!」
「くぅぅぅ、れてぃ、れてぃい! わたしも、んんっ! きもちいいのぉ!」
「ふあぅぅ……レティさま……わたしも、あぅ……んっ、そろそろ、だしてしまいそうです……」
 ライザは珍しく快感に酔い始めていた。頭がボーっとし始めて、背中の足から伝わってくる快感に身を任せてしまいそうになるのを、ギリギリで踏みとどまっていた。
「れてぃぃい! でちゃうのぉお! わたし、もうぅ、でちゃうのぉおおおおおお!」
「だしてぇええ! わたしのなかでぇ! らいざさまもぉ、わたしのなかにどぴゅどぴゅしてぇえええええ!」
 その声とよがるレティの表情を見たとき、ついにライザから理性が吹き飛び、その足の動きが一段と加速した。
「くぅうぅぅつ! だしますうぅ……れてぃをかえてやりますぅううう!」
「ふぁああああんっ! かえてぇええ! わたしを、ふたりぃとぉ、いっしょにしてぇええええええ!」
 そして、三人は同時に頂点に達した。
「「「くぁああああああああああああんっ!」」」
 篭った水音が鳴り響き、レティは子種と変化を受け入れた。
 その部屋の窓の外では、WD王国の兵士や民がBC帝国に流れ込み、部屋の中の状況と同じようにBC帝国に変化がおき始めていた。
 それからわずか半日で、その変化はBC帝国全国民を巻き込み、そして戦争は終焉した。


 戦争が終わると同時にBC帝国とWD王国は同盟を結んではや1ヶ月が過ぎた。
 白昼の下の両国の城下町ではお互いの国の国民が笑って行き交うようになり、それは10年前の両国の姿そのものであった。
 しかしその時と大きく違うのは、町の角を一つ曲がれば交わりを求める民が溢れるようになったことと……国民のほとんどが背中に新たな足を隠し持つようになったことだ。
 ライザが今見下ろしているBC帝国の城下町とて例外ではない。
 いつものように商売を続ける商人、槍を小脇に城下町の平穏を守る兵士、子供達に勉学を教える教師。その全員の衣服の下には8本の足が生えている。
 その大半は夜中になると見境なく交わりを求めようとするが、それまで待てない民の幾人かはすでに建物の裏でお互いの火照りを醒ましあっている。しかしほとんど余計に火照りを加熱させてしまうのだが。
 それのいい例がライザのすぐ背後で起きていた。
「ふにゃぅぅぅうう! べぇるぅぅぅう、べるのなかぁ、きもちぃぃのぉおおお!」
「きゃはぁんっ! れてぃいいい! ら、らめぇえぇぇぇっ! こわれちゃぅううううう!」
 この1ヶ月、二人は飽きもせずに時間をみつけてはこうして激しく交わりあっている。

540:名無しさん@ピンキー
10/01/14 23:00:02 QRoeSo82
 これだけ交わっているのだから、おそらく二人のおなかの中にはそれぞれの子種を受け取った子供ができているはずだ。元々繁殖力の高い二つの種族。そう遠くないうちに二人の子供が何人も産まれるだろう。
 もちろん、背中に二人の遺伝子と共にライザの八本の足を受け継いだ子供達が。
 ライザはそんな二人の背中に笑い掛けるとゆっくりと部屋から抜け出た。扉をはさんでも聞こえる交わりの音に小さな苦笑いを浮かべる。
「あっ、ライザ様。……ふふっ、その御様子だと中では姫様たちが?」
「ええ。なんとも気持ちよさそうに二人で交わってるわ」
 向かいの客間から出てきたニースと笑いあいながらも、ふと半開きの客間を覗くとBC帝国の兵士がベットの上ではだけた格好のまま横たわっていた。
「まったく……あなたも人のことは言えないじゃない」
「え、えへへへっ……あっ、どちらに行かれるんですか?」
 ニースの横を通り過ぎて歩き出したライザの背中に言葉が掛かった。足を止めたライザはちらりと顔だけ振り返るとこう告げる。
「この国から去ろうかな、と思うの」
「へ……えっ? な……な、なんでですか?!」
 予想通りの返答が帰ってきたことにライザは少しだけ後悔しながらも、駆け寄ってくるニースから逃げようとはしなかった。
「だって、この国の戦争は終わったし、もう私のやるべきことないでしょう?」
「そ、そんな……姫様とレティ様を支えてくれるのではないのですか?」
「あの二人だったらもう大丈夫よ。それに、二つの国の国民に私の種が行き渡ってるのだから、何もしなくても私の子孫は残っていくわ」
 ニースはその言葉に自分自身の背中にも生えている八本の足がざわりと動くのを感じた。
「じゃ、じゃあ森に戻るって事ですよね? い、いつか私も訪れたり」
「森の家はもう焼き払ったの」
 唖然とするニースを見ず、廊下の窓の外で眩しく照っている太陽に目を細めながらライザは続ける。
「私の長年の研究成果をとられたくはないもの。それに、私は死ぬこともないし新しい種として力も手に入れたから」
 今度はライザのローブの下でざわりと八本の足がうごめいた。
「では……これから一体どこに行こうと?」
 ライザはいつもの微笑みを崩し、そして彼女らしくない恥ずかしそうな表情でニースを見つめてこう言った。
「この世から争いをなくしてみよう、と思ってるの」
 まるで子供が夢見るような言葉にニースは表情を硬直させ、ライザはそれを見て小さく吹き出しながら続けた。
「ふふっ、この身体の持ち主ね、どうも私のことを悪の元凶か何かと勘違いしてたみたいで、あなたを倒して平和を取り戻してやる~、なんて言って襲い掛かってきたの」
「は、はぁ……」
 突然語りだしたライザに驚きながらもニースは相槌を打つ。
「私も死にたくなかったから反撃して倒しちゃったわけだけど、彼女のお陰で私の術は成就した。これで世界を支配してやろう、って私は期待に胸を膨らませたわ」
 ライザの口調はどこか楽しげであり、しかし何処か憂いのような成分を含んでいるようでもあった。

541:名無しさん@ピンキー
10/01/14 23:01:16 QRoeSo82
「だけどね……な~んか、彼女の言葉がここらへんで引っ掛かるのよ。この身体を奪ってしまったせいかもしれないわね」
 胸の辺りに手をあてたライザは小骨が喉につっかえているかのように首を傾げる。
「だから、よ。世界平和と世界征服を両立させてやれば私の願いも……この子の願いも成就させることが出来るでしょ? だから私は争いをなくそうと思うの」
 ニースはその時の目の前にいる少女を、ライザではなく本来の身体の持ち主の彼女なのではないかと思った。
 穢れを知らない大きな二つの瞳に、悪に染まらなさそうなピンクの長髪、そして子供っぽいその顔。
 そうしたまだ世間知らずな部分の残る少女が夢見そうな事を、目の前の彼女が語ったからだった。
「……ふふっ、ああ恥ずかしい。じゃ、私は行くわ。元気でね、ニース」
 まるでその恥ずかしさを覆い隠すようにライザはフードを被り、廊下の奥へと歩き出した。
「……ま、待ってください! わ、私も行きます!」
「え?」
 思わぬ言葉にライザはフードの下から覗かせる口を半開きにして時間が止まったかのように動きが固まる。
 ニースは兜を外し、数秒ほどその兜に向かって念を込めるように祈り、そしてベルたちの部屋のドアノブに引っ掛けるとライザの下に走りよった。
「さぁ、行きましょう。道中、何があるか分かりませんから、お力になれないと思いますがお供いたします」
「な、なんで……?」
 ライザはフードの下からライザらしくないトーンの声を上げる。
 ニースはそれを聞いて、フードの中の表情はきっともっと彼女らしくない表情をしているのだろうなと思いながらこう言った。
「私も……小さいときに、ライザ様と同じような事を夢見てたからです」
「え、えっ?」
「世界が平和になればいい。だけど、その頂点にはWD王国が君臨していて欲しい、と。だから兵士になろうって思ったんです」
 語るニースが浮かべる表情は先ほどライザが浮かべたばかりのそれによく似ていた。
「でも実際は誰も殺したくなくて、だけどベル様が願うように戦争は終わって欲しくて……そんなことをしているうちに、夢を忘れちゃってました」
 ライザはニースのその言葉を聞きながら、先ほどの自分がどれだけムズ痒いことを言っていたのかを痛感していた。
「それでも……その思いを捨ててしまったわけじゃなかったみたいです。ライザ様の言葉を聞いてたら、それが分かりました」
 そしてニースの顔から恥ずかしさの成分が消えると、変わりに浮かび上がった決意のこもった表情でライザに宣言する。
「私は、この世から戦争を失くしたい。ライザ様、あなたならそれを実現することが出来ます。だから私に……そのお手伝いをさせてはもらえませんか?」
 ライザは自分と同じ理想論を自分以上に堂々と語り、自分の考えに賛成してくれるニースの言葉に何十年ぶりに心を大きく揺れるのを感じていた。
 そのためにライザはフードを目深に引っ張ると、小さい声でぽつりとこう言って歩き出してしまった。
「……好きにして。どの道、できるかなんて分からない卓上の理想の話なんだから」
 1ヶ月前のレティのように、拗ねた子供よろしいそのライザの口調を聞いたニースは小さく笑いながらライザに追いついて反論する。
「理想なんかじゃありませんよ。ライザ様なら充分実行できる、そうこれは理想なんかじゃなく世界平和と世界征服のための“計画”なんです」
 そして自分とは正反対のニースの口調に、ライザは口走ってしまった先ほどの自分を悔やみながらも、表情とは裏腹の笑顔を心の中で浮かべていた。

(終)

542:名無しさん@ピンキー
10/01/14 23:09:52 QRoeSo82
……長ぇ(;´・ω・`)
読んでくださった方、お疲れ様でした。

さて、触手、擬似男根、スライム状の宿主移動と、色々な寄生手段を使って書いてきたわけですが、
皆様の中で変わった寄生手段に遭遇した方は居ますでしょうか?
お時間があればぜひ教えていただきたいこの頃でございます。
では失礼します。

543:名無しさん@ピンキー
10/01/14 23:32:22 9Vi7MIOL
>>542
一番槍GJ!相変わらず当人的にはハッピーエンドでよいよい

>変わった寄生手段
まあスライム系に近いけど……幽霊とかガス状生命体とか?
ウイルスやナノマシン系はありきたりだしねぇ……

544:名無しさん@ピンキー
10/01/14 23:36:01 VZYCHDzs
長いから後でゆっくり読もうと思って
まだ読んでないけど投稿お疲れ様です

変わった寄生ってそういうのないなぁ
目玉とかそういうのつけられるとかで
自分の妄想膨らませたけどめちゃくちゃありきたりだ

545:名無しさん@ピンキー
10/01/15 00:06:38 mjouiXYw
諸星大二郎に唇寄生とかあったな

546:名無しさん@ピンキー
10/01/15 01:40:19 dXxcxAzR
>>544
小松左京が目玉型寄生体の短編を書いている。

547:名無しさん@ピンキー
10/01/15 11:23:37 A+GDMdUL
>>542
久しぶりに良いモノを読ませてもらいました!

失礼ながらちょっと寄生なのか微妙な感じもしますけど、神○シリーズの妖怪化エンドみたいなのだと思えば有りだと思います

>>変わった寄生ってそういうのないなぁ 目玉とかそういうのつけられるとかで
そのありきりが最高かと

548:名無しさん@ピンキー
10/01/15 13:23:48 nZHsAbrw
憑依好きだから幽霊とか思念体とか正体不明のものに操られるのもいい

549:名無しさん@ピンキー
10/01/15 18:55:17 W9M94Ed6
>>542
乙です。めいっぱいのボリュームがありますね。
今後この国と戦争するとえらい事になりそう。

>変わった寄生手段
本に寄生して読んだものの脳内に…というと「リング」っぽいか。
精神寄生もいいよね。


550:名無しさん@ピンキー
10/01/16 21:44:26 JiqErX9Z
542です。皆様、お返事ありがとうございます。どれも興味深くて参考になります。
唇寄生とか目玉型寄生というのがちょっと怖いような、それでいて惹かれる様な……。
ただ私が書くと以前話題に上ったデットスペースのように表現がグロデスクなものになりそう……。

質問に質問を重ねるようで申し訳ありませんが、憑依って寄生に含まれるのでしょうか?
個人としては大好物なんで機会があれば書きたいのですが、寄生に含めていいものかどうか困惑しています。
お時間がある時に意見を聞かせていただければ幸いです。


551:名無しさん@ピンキー
10/01/17 03:40:09 hFHrQCkR
>>550
憑依はこのスレ風に言うなら、>>549も言ってる精神寄生と同義でいいんじゃないかな?

スレ的には寄生物によって宿主の意識が変容する方が趣旨に沿ってるんだろうけど、
個人的には寄生物が宿主を完全に乗っ取ってしまう方が好みだなあ…

552:名無しさん@ピンキー
10/01/17 10:02:04 xx3rDTfJ
融合より友愛をお望みか

553:名無しさん@ピンキー
10/01/17 17:02:53 lnjoPpuj
YouとIが一緒になって友愛
まさに寄生の理念にかなっていると言えましょう

554:名無しさん@ピンキー
10/01/18 12:00:22 SnLubNbk
つい最近まで本当にYou,Iに引っ掛けてるんだと思ってた

555:名無しさん@ピンキー
10/01/18 22:36:40 CJGjmJ9K
マジシャンガールに「インセクトクイーン」「融合」「魔法効果の矢」を差し向けるとかしたらおいしそうだな。
悪堕ちスレのSSと若干かぶるがこっちは女王様化みたいな。
他のよさげなモンスターとかなにかあるかな。

556:名無しさん@ピンキー
10/01/18 23:05:54 tPnpyMUK
>他のよさげなモンスターとかなにかあるかな

このスレにぴったしのカードがあるじゃまいか
つ「精神寄生体」

557:名無しさん@ピンキー
10/01/19 00:56:37 fTrrPmgV
ありきたりだけどこういうのもどうか
つ「寄生虫パラサイド」

558:名無しさん@ピンキー
10/01/19 02:09:58 Hst3CT71
寄生虫はマンガのあれがあるからイメージが微妙なんだよなぁ

559:名無しさん@ピンキー
10/01/19 08:31:00 ngG47N3y
つフラッド

560:名無しさん@ピンキー
10/01/19 18:51:54 0jNKcXXF
フラッドは良かったな。男女構わず目の前でぐちょぺきぼきゃ・・・でフラッド化。
更に合体変身までありだもんな。

561:名無しさん@ピンキー
10/01/20 01:08:10 EhfCYnis
ググってもわかんね。フラッドって何、
教えろ、いや、教えてくだせぇ、師匠

562:名無しさん@ピンキー
10/01/20 02:19:12 k5QstnF8
>>558
あさりよしとお氏の「ただいま寄生虫」?

563:名無しさん@ピンキー
10/01/20 04:23:02 uFprweEt
>>561
まじかよ、ぐぐったらでたけどこれかどうかはわからんけど糞箱売ってくる

564:名無しさん@ピンキー
10/01/20 04:26:54 EhfCYnis
HALO (ビデオゲームシリーズ)なのか。あんがと

565:名無しさん@ピンキー
10/01/20 20:14:02 3NCwViDm
>555
罠カードだけど最近いいのがでたよ
「エーリアン・ブレイン」
爬虫類族を戦闘破壊した相手モンスターのコントロールを得てそのモンスターを爬虫類族として扱うの
寄生して乗っ取る感じが出てて個人的に好きだよ

566:名無しさん@ピンキー
10/01/20 21:29:20 Y7+3f8Kh
>>565
それ関連のカードで「惑星からの物体A」ってのもあるよね
こっちも寄生っぽいからいいよ

遊戯王って洗脳ネタ多いから嬉しい
オレのデッキもコントロール奪取を主軸にしたものだ

567:名無しさん@ピンキー
10/01/21 01:14:46 Zbq17gNQ
>>566
ナカーマ
友人でファンデッキとして女の子デッキを使う人がいて、
寄生デッキで対戦するといろいろ妄想してしまう
あれは公式でエーリアン達が寄生・侵略するという設定なかったっけ?

568:名無しさん@ピンキー
10/01/22 00:31:19 Or+vC3ZB
エーリアンというと魔神英雄伝ワタルにでてくる魔神か

569:名無しさん@ピンキー
10/01/25 01:22:51 eeOu6wig
エイリガンじゃね?

570:名無しさん@ピンキー
10/01/26 23:01:00 rIAD2opD
女の子モンスターにエーリアンが寄生して乗っ取る話だれか書いてくれ

571:名無しさん@ピンキー
10/01/27 19:31:31 7z9iyABn
 急速にその数を増やしている寄生バクテリアがいる。このバクテリアは、宿主を性転換させて
単為生殖化を引き起こすだけでなく、宿主を“気味の悪い怪物”に変身させてしまう。このような
大惨事ともいえる生殖異常を引き起こす仕組みが最新の研究で解明された。その方法とは、
免疫系を停止させることだという。

 キョウソヤドリコバチをはじめとする寄生ハチ3種のゲノムを初めて解読した研究者チームによると、
バクテリアの一種であるボルバキアはハチの遺伝子を操作し、バクテリアの侵入に対して警報を
発するタンパク質を抑え込んでしまうという。その結果、バクテリアに対する防御機構が機能せず、
ボルバキアは悪事を働くことができる。

 この仕組みは、ボルバキアが宿主とするダニやクモ、線虫などの昆虫への感染でも使われている
可能性がある。これらの生物すべてにおいて、宿主の生殖システムが改造される現象が起きているのだ。
その結果は実に奇妙で、明らかにオスを不要とする生殖戦略が取られている。

 ボルバキアに感染したオスは、生殖能力のあるメスに性転換するか命を奪われる。メスの場合は
オスを必要とせず、単独で子を作らせる。また感染したオスの精子は、非感染のメスと交配しても
正常に受精できず子孫を残せない。

URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)

中々現実もやるじゃないか

572:名無しさん@ピンキー
10/01/27 19:45:16 cK6KBLHt
>>571
貼ろうと思ったら先に貼られたw

573:名無しさん@ピンキー
10/01/27 19:51:29 7z9iyABn
>>572
ν速で見かけて急いで貼りに来ちゃったw

574:名無しさん@ピンキー
10/01/27 19:57:23 bfBmm2QP
もし、このバクテリアが人間に感染するようになったら……強制女性化スレの守備範囲か…

575:名無しさん@ピンキー
10/01/27 20:00:02 cK6KBLHt
ν速で立ってたのか
ナショジオの方で直接読んだんだけどなw

“気味の悪い怪物”てなんだ?と思ったらフタナリかよ!w


576:名無しさん@ピンキー
10/01/27 20:23:49 SdOK7kmP
なんかν速でそれっぽい書き込みしてる奴が居るなぁ。。と思ったら、
案の定お前らかw

577:名無しさん@ピンキー
10/01/27 22:07:52 SQuH2+cj
ヴァンパイアウイルスじゃ駄目なん?

578:名無しさん@ピンキー
10/01/27 23:51:21 4dT7oD1t
>>571
スクロール進めてURLが出てくるまで「お、なんかネタ投下か?」と素で思ったw
現実すげえな

579:名無しさん@ピンキー
10/01/28 00:32:07 eDLivJB3
宿主を性転換させる寄生バクテリアが急増中
スレリンク(news板)

580:名無しさん@ピンキー
10/01/28 00:38:05 RgJDlUlq
このネタは一応TSの部類にも含まれるのか?

581:名無しさん@ピンキー
10/01/28 01:00:28 fAsvhyKG
性別が変わっていくときに快感を覚えてしまうのだろうか

582:名無しさん@ピンキー
10/01/28 09:06:50 NB+sClaP
>>580
寄生スキーに改造スキー、TSからMCまで、ディープでコアなジャンルの
大きなお友達を片っ端か虜にしやがった…

なんて破壊力だw

583:名無しさん@ピンキー
10/01/28 10:49:05 eDLivJB3
アリをゾンビ化して操るタイコバエ
スレリンク(news板)

584:名無しさん@ピンキー
10/01/28 16:03:26 ukWvzolG
非現実的なニュースに衝撃を受けて虜になる大きなお友達!!

585:名無しさん@ピンキー
10/01/28 20:27:30 7LWGowBG
正に「我々の業界ではご褒美です」

586:名無しさん@ピンキー
10/01/29 00:02:23 ukWvzolG
>>582
怪物扱いされたふたなり派が怒っているようですがw

587:名無しさん@ピンキー
10/01/29 23:42:22 +vgemyht
周囲にオスしかいないとメス化する魚だっているし、神経系を支配して宿主を操作する寄生虫だっている
カタツムリなんかさいしょからふたなりだぜ?
半分雄で半分雌の昆虫も少し前話題になったしな
本当生き物は凄いぜ


だから人間に寄生して何かやらかす虫がいてもいいと思うんだ

588:名無しさん@ピンキー
10/01/30 05:59:20 4lhyZ+3I
最近寄生ネタ使われないな
規制されたの?

589:名無しさん@ピンキー
10/01/30 11:45:45 GbEVeQ4f
担当者が帰省したまま戻ってこない

590:名無しさん@ピンキー
10/01/30 11:57:20 MhyNpCk5
そういやつい最近も大規模寄生があったもんな

591:名無しさん@ピンキー
10/01/30 18:55:02 bEgoehNz
携帯から不意をついて寄生された人が大勢…

592:名無しさん@ピンキー
10/01/30 20:07:37 GbEVeQ4f
携帯から寄生…こんな感じか
「あー、彼氏からメールだw」
「えー、見せて見せて~ww」
「ふふふ…良いよ……」

593:名無しさん@ピンキー
10/02/01 01:47:03 OYdNexhs
着信アリの寄生verみたいな流れで
どんどん感染者が増えていく妄想まではしたが文才はない。

594:名無しさん@ピンキー
10/02/01 23:55:36 pI8b/yNC
なくてもイインダヨ!

595:名無しさん@ピンキー
10/02/02 03:46:41 EEwg/sSm
グリーンダヨ!

596:名無しさん@ピンキー
10/02/02 05:20:50 u3bOP9fA
ワールドエンブリオってケータイ感染だけどどうなんだろうね


597:名無しさん@ピンキー
10/02/05 23:12:11 YLSwF8nG
今日女の子がビオランテの種みたいなのに寄生される夢を見た
惜しいことに寄生されたところで目が覚めたが

もう一度寝たら続きが見られるかな

598:名無しさん@ピンキー
10/02/06 08:58:09 g3PUrV1p
>>597
このときは、誰も正夢になるとは思いもしなかった・・・

599:乙×風
10/02/08 19:06:15 hl4slLyJ
 お久しぶりです。
 本当にお久しぶりです。不肖この乙×風、帰ってまいりました。
 前作の天文部を書き終えた後、思う所があって別の投下場所で連作をやっていたのです。
 ちなみにその作品もまだ途中です。続きを書くつもりはありますが暫くお休みです。
 というわけで、暫くこちらでお世話になります。
 勝手な事だとは思いますがまたよろしくお願いします。

 え? 新作? うふふ。勿論持ってきましたとも。手ぶらで帰れませんしね。
 件の投下場所がこれまた大変レベルが高く。揉みに揉まれてきました。
 おかげで文章の質も少しは。本当に少しは、上がっていればいいね!
 っというか単に冗長になっている可能性もあります。
 台詞に対する情景描写、心理描写の量が多くなっているかも知れません。
 もし読みにくければお気軽に報告を。出来る範囲で調整します。

 以下本作品の注意タグです。
(陰鬱、ギャグ微量、エロ少なめ、寄生無し、アグ○スポイント急上昇、近親相姦)

 ちなみにとある過去作品の続編となります。
 ではどうぞ。



600:永久の果肉1
10/02/08 19:10:56 hl4slLyJ
 第一話  醜いアヒルの子


「…いっ! はっ! んんっ!」
 仄暗い寝室に少女の喘ぎが響く。
 月明かりに照らされているのは一人の少女だ。
 髪は、耳元を覆うほどで切り揃えられているが、その色が特徴的だ。
 熟れた桃のような鮮やかな色をしているのだ。
 更に、その瞳も普通の人間とは違っている。
 どちらの瞳もくりっとしていて、幼い顔立ちと合わせて小動物的な可愛さがあるが。
 しかしその右目は蒼穹のような色。そして左目は血のように真っ赤なのだ。
 彼女はオッドアイだった。
 左右異色の瞳は幼い少女に神秘的な、或いは見る者を惹き付ける魔性を持っていた。
 その瞳に魅せられたか。或いは元々『そのような趣味だったか』。
 今少女の女性器には、彼女には不釣り合いなほど巨大な男根が突き込まれていた。
 見た目、十二、三程の少女に醜い肉棒が打ち込まれる度に、愛らしい顔が痛みに歪む。
「ち…っ」
 少女を犯していた中年の男が苛立たしげに舌打ちする。
 少女と同じ翡翠の眼に、鮮やかなブロンドを持った彼は、高貴な家柄を持つ貴族だ。
 同時に幾つもの傷跡の残る逞しい肉体は彼が戦士である事を証明している。
「いつも言っているだろう! もっとはしたない声を出せ! もっと浅ましく腰を振れ!」
 だが金髪の男が少女に浴びせたのは、卑猥で余りにも屈辱的な言葉。
 ましてや十を過ぎたかそこらの幼子に注文する事ではない。
 だが、少女は息を整えた後に、
「―はあっ…あ、あん!」
 急に甘い声を出し始めた。
 また、巨大な肉棒に合わせるように腰を使い、男を悦ばせる。
「ふんっ…やれば出来るではないか…! この雌犬め…!」
 ずん、と容赦なく子宮口を抉る。
 女を感じさせるどころかただ痛いだけの突き込みだ。
 痛みに少女は目を見開き、ヒュー、と息を漏らすが、
「―ぁあんっ」
 それでも懸命に喘いだ。
「ふん。親が親なら子も―と言ったところか。はしたなく喘ぎおって!」
 ずんっ、ずんっ、ずんっ―
「あっ! はっ! いやあ!」
 少女の反応に気をよくした男はピストンのペースを上げる。
 壊れてしまうかと思うほどの激しい交わりに少女の桃色の髪が踊った。
「はあっ! はあっ! 出すぞ! 嬉しいだろう!?」
 一瞬、少女の顔から血の気が引いた。
 中出しの恐怖に女の本能が、警鐘を鳴らす―が少女は知っている。
 逆らえばもっと恐ろしい事をされると。それをこの二ヶ月の間で無理矢理教え込まれた。
 そう。こんな時はおねだりをするのだ。とびきりいやらしく、猫なで声で。
「はいっ。リオ、嬉しいです!
 私のイヤらしいおマンコでよければ、一杯ザーメン注いで下さい!」
「はっ! この淫売め!
 貴様の望み通り、ワシの精を孕むまで注いでくれるわっ! うぉぉおおっ!」
 どぷっ、どくどくどくどく。
「きゃあんっ! リオ、イっちゃうっ! 中出しされてイっちゃうっ!」
 胎内に不浄な粘液が注がれる。
 言葉とは裏腹に生理的嫌悪感が全身を駆け巡り、鳥肌が立つ。
 先ほど食べた夕食を全て戻しそうになる。
 男が射精の余韻に浸っているこの時間、少女にとっては地獄だった。
「―舐めろ」
 無限にも感じた数十秒後。男は小さなヴァギナからペニスを抜き取ると、少女に命令する。

601:永久の果肉1
10/02/08 19:13:16 hl4slLyJ
「…はい…」
 少女は体を前後反転させて、さっきまで自分の体を貫いていた肉棹と向かい合う。
 その際ひきつるような痛みが少女を襲った。
 びゅる―小さな肉壺に入り切らなかった白濁液が逆流し、射精するように吹き出す。
 無理矢理の挿入から行為をしたせいか、吐き出された精液には赤色が混じっていた。
「―すごい臭い…綺麗にしますね…」
 少し萎れたペニスには血と精液、そして僅かに混じった少女の愛液でベトベトに汚れている。
 むせ返りそうな性臭に吐き気が再びこみ上げるが、少女は巨根にむしゃぶりついた。
 苦しょっぱい男汁を舐めとり、イヤらしい音を 立てながら啜る。
 フェラをしているわけではない。
 あくまでこれは事後処理、だが躾された体は男の快楽を引き出すように勝手に動く。
 玉を揉み、亀頭を舌先でほじくり、小さな口で、サイズ違いの肉棒を頬張る。
「誰がそんな事をしろと言った。
 ワシはただ綺麗にしろと―いや、一回では満足出来ない淫らな体になったという事か」
 再び劣情に火がついたのか、男は少女を押し倒す。
「剣も魔術も使えない愚鈍な娘が、床上手になりおって。やはり貴様はあの売女の娘よ」
「―」
 少女は否定も肯定もしなかった。
「姉のマリオンは立派な魔術師になったというのに、全く―お前は本当にワシの子か?」
「だって、姉様と私のお母様は違、」
「口答えをするな。ワシに意見するほど偉いのか貴様は?」
「…申し訳ありません…」
「リオよ…ゆめゆめ忘れるなよ。
 貴様のような無能者が何故、我が誇り高きリビディスタの屋敷に名を置く事が出来るのか。
 誰のお陰で、寝食を得る事が出来るのか」
「―分かって、います…」
「そうか。では貴様はワシの何だ? 言ってみろ」

「私は―お父様の性奴隷です」

 そう告白した少女の瞳はガラス玉のように虚ろだった。

 ***

 どんな辛い事があっても、夜は明ける。
 少女が実の親に犯されようが、戦争で人が何人も死のうが、疫病で国が滅びようが。
 太陽は昇る。一つの不幸ではきっと何も変わらない。
(私が死んでも、何も変わらないのかな)
 窓越しから降り注ぐ陽光で左手を透かした。汚れた手、父親の体液で汚れた手。
 戦士になれば、きっとこの手は血で汚れていた。魔術師になったら、綺麗なままだった。
(でも私には、そのどちらにもなれない)
 虚弱体質な自分は戦士にはなれない。才能のない自分は魔術師にはなれない。
(姉様、元気にしてるかな)
 腹違いの姉、マリオンの事を思い出す。
 あの父と同じブロンドの髪は流水のように滑らかで綺麗だった。
 ほっそりとした体は巧みな芸術家が造形したように美しく女神のようだった。
 染み一つ無い顔は凛々しく精悍だった。
 口数が極端に少なく、自分の感情を表に出さない人なので無愛想な顔ばかりが頭に浮かぶ。
 けれどその強さは本物だった。マリオンは魔術も剣も類い希な才能に恵まれていた。
 神から二物を授かった彼女は最年少でリビディスタ家を出た。
 今は王都でヘスペリスと呼ばれる女性だけの部隊に籍を置いている。
 マリオンはリオにとって、自慢の姉であり、憧れであり、大好きな家族だった。
(でも姉様自身は、私の事なんとも思ってないだろうな)
 唯一の姉妹であるリオにさえ、マリオンは感情を出さなかった。
 もともと合う機会が少なかったのも原因だろうが、会話をした回数は数える程度しかない。

602:永久の果肉1
10/02/08 19:15:56 hl4slLyJ
 今思えば、やはり自分は姉にとっても鬱陶しいだけの存在だったのかもしれない。
「…私が死んだら、姉様は悲しんでくれるかな」
 ふと、そんな事を思い、すぐに考えを改めた。
(そんな事ないよね? もしそうなら、今のお父様の事切っちゃうかもしれないし)
 まともな感性を持っている人間ならば、リオの父親が実の娘にした事を許さないだろう。
 だがあの鉄面皮が怒りの形相に変わり、実の父親に手を掛ける姿は想像できなかった。
「姉様、今頃どこで何をしているんだろう?」
 リオは姉の姿を探すように窓の外を眺めた。

 降り注ぐ日の光が、リオには少し眩しかった。

 ***

 暖かな木漏れ日が巨大な体に降り注ぐ。
「ん―いい天気。こんな日はゆっくり光合成でもしながら昼寝でもしたい気分だわ」
 その巨体からうら若い女の声が発せられた。
 それは、一言で形容するなら巨大な花だ。
 根の代わりに何十本もの触手を蠢かせ、地上を闊歩する花。
 花冠の中央―雌しべに当たる部分に人間の女性が下半身を埋没させている。 
 それも生まれたままの姿で。
 張りのある乳房。ひきしまったウェスト。
 二十歳過ぎに見える女の裸体は淫靡でエロティックだった。
「ふあ―」
 アネモネ―と冠されたその女性型モンスターは人間クサい動作で欠伸を噛み殺す。
 そして惜しげ無く裸身を晒しながら延びをした。
 重力に逆らうように、たわわに実った乳房が揺れる。
「……あーあ、昼寝くらいさせてくれないかしら?」
 アネモネがぼやいた時だった。

 紫電が光条となり飛来する。

 だが。高速で我が身を穿とうとする魔術を、アネモネは裸身を少し捻る事で楽に避けた。
「はい外れー。その程度の攻撃であたしをどうにか出来ると思っているのかしら?
 顔を洗って出直してきなさい」
 広く大きい花弁の上にうつ伏せになりながら、木々の向こうに挑発的な視線を送る。
 途端に木々の向こう側から紫色の光が溢れた。
「…あら? 怒っちゃった?」
 モンスターの言葉を肯定するように先程の雷撃魔術がダース単位で飛んでくる。
「もう! 森がむちゃくちゃになっちゃうじゃない!
 人間はもっと自然を大切になさい!」
 悪態をつきながら正面に魔術障壁を展開。降りかかる火の粉から巨大を守る。
 同時に左右から殺気を感じた。足止めしている間に包囲する気だろう。
「もうっ、しょうがないわねえ…っ」
 四枚ある花弁。その内側から雄しべのような触手をいくつも生やす。
 と、その膨らんだ先端が弾け、辺りに桃色の霞をバラいた。
「催淫ガスだ!」
「マズい! マリオン殿! 防御魔術を!」
 周囲から男達の声がすると同時に、雷撃の嵐がぴたりと止む。
「そうそう、あたしが逃げるまでこっち来ないでね?」
 言うや否や触手を蠢かせ、巨大な花は森の奥へと消えていった。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch