09/12/06 21:03:07 f22CIISd
その連鎖的な快感を味わっている間に僕のモノは再び姿を現し、そして再び沈み始める。
「ぐうぅぅぅ! くくっ、此方が壊れてしまいそうじゃ。さぁて、お主の子種。此方の中に存分に吐き出すがよい。ぐんっ、んっ!」
ツキが今度は跳ねるように僕のモノを彼女の口に納めたり引き抜いたりと繰り返す。ツキの耳は終始、ピンと逆立っている。
そうして僕の限界が再び近づいてくると、ツキは上半身を折り曲げて、僕の身体の上に寝そべってきた。彼女のたわわな胸が僕の貧弱な胸板の上に乗っかる。
「さぁっ、此方に出すのじゃ、お主のこだねぇえええええ!」
ツキのその一言に後押しされるように、ツキが僕のモノを全て飲み込んだ瞬間、僕はツキに放った。
これまでにないほどの絶頂を僕は迎え、3、4度に分けて彼女の中に全てを放った。同時にどっと疲労感が身体を襲う。
「はぁはぁ……しぃ。しぃ。起きるのじゃ』
「はぁはぁはぁ、んっぐぅっ……」
耳元で聞こえていたツキの声が段々と僕の中に響くものへと変わり、それから僕はゆっくりと目を開けた。
『くくっ、どうじゃったかの? 此方の味は』
「い、今のは?」
僕は身体を起こしながらツキに問いかける。冬にはだかだと言うのに全身が汗ばんでいる。
『此方は狐の妖怪じゃ。化かすことなど造作もないことぞ?』
「え、えっ?」
僕は驚きながらも真っ暗な部屋の電気をつけた。久しぶりの眩しさに思わず目をしかめる。
『お主の隣の障子』
「んっ? げぇっ!」
白い障子に、青い模様が入っている僕の部屋の障子。そのちょうど青い模様のど真ん中に、なにやら白いぬめってそうな液体を見つけた。
そこから布団までを目で追うとその間のところどころにおなじようなものがくっついている。
「こ、これって……」
『いや、さすが立派ないちもつをしているの。よく飛ぶものじゃ』
心のそこから感心したような声がツキの声が響く。僕は思わずため息を吐きながら、ティッシュでそれらを拭いていく。
そんな僕にツキが静かな口調で告げる。
『すまんの。此方の身体があればよかったのじゃがの……』
「ううん。すんごく気持ちよかったです。それに……」
言うべきなのかな? と、僕は思ったけどそうやって考えた時点でツキには分かってしまうんだろうから僕は正直に言った。
「ツキ、とてもかわいかったよ……」
ああ、恥ずかしい! 僕はティッシュを掴む右手により一層力を込めてシミを拭く。だけど、顔が熱くなるのは抑えられない。
そんな時、また背後から誰かに抱きしめられるような感覚が僕を包む。
そして頭の中で甘い声が響く。
『お主も可愛かったぞよ……特に、達する瞬間のあのお主の顔は……くくくくくっ!』
口元を手で押さえながら笑うツキの姿が目に浮かぶ。……相当な顔をしてたんだろうな、僕。
『じゃがな、お主……此方も、お主が大好きじゃ……ず~っと一緒に居て、いいかの?』
「くすっ、当たり前だよ。ツキ」
そんな甘えた声で言われて、あんな姿まで見たら誰だってこう答えるよ。
『くくくっ、じゃったら毎晩、此方も精一杯ご奉公させてもらうからの?』
「そ、それは……」
『嫌、かの?』
……だぁああっ! もう!
「よろしくお願いします!」
『くくくくっ、本当にかわいいやつじゃ』
頭の中でツキに笑われながらも僕はすごく嬉しい気分だった。
だって僕を分かってくれる人が、こんなにも近くに居てくれるんだから。