09/10/24 07:11:46 rkGFVLgP
「ブァックッシッョン!!……~ぁあ…しんどい…」
カランコロン♪
「いらっしゃ~、ひいっ!?」
「…あぁ、大丈夫です。強盗じゃないです。花粉症なもので」
「そ、そうですよね、すいません! こちらにどうぞ」
「……ふぅ」
「メニューはこちらになっております。本日のオススメは…」
「すいません。私、アレルギーで…ケーキは…」
「で、では当店自慢の紅茶など…」
「あの…紅茶もちょっと…、水だけで…」
「そ、うですか…水…、す、すぐお持ちいたします。(何しに来たんだろ…あの人
…)」
「……ハァ、何しに来たんだろ、とか思われてるんだろうなぁ。
特にこの時期は外に出たくないのに…」
カランコロン♪
「いらっしゃいませ~」
「おっ? いたいた。何よ、憂鬱な顔して」
「アンタのせいよ。外で待ち合わせようだなんて。
私が酷いアレルギー体質だって……あれ?
ちょっ、アンタ、マスクは?花粉症はどうしたのよ?」
「へへ~、チョットね~」
「この時期はアンタも私と同じくらい苦しい苦しい言ってたのに…!
どんな魔法を使った!? 吐け!吐くんだーっ!!」
「ちょ、くっ、苦しい苦しい!! しまっ…絞まって…る…!」
「お客様、ご注文…きゃああああ!?」
-♪-
「とまぁ落ち着いた所で」
「何が落ち着いたよ。警察まで呼ばれそうになって」
「まあまあ。…で?どうやって治したのよ、花粉症」
「いい治療法があってね。今日呼んだのもその話なの。ハイこれ」
「何?薬? ダメよ。私の薬物アレルギー知ってるでしょ?」
「普通の薬じゃないわよ。どんなアレルギー体質の人でも使える優れものなんだから。
さらに、花粉症だけじゃなく、アレルギーというアレルギーを治療してくれるの」
「へ~~(嘘くさ…)」
「実際に私は花粉症なんて無くなったし。
私には充分あるから。騙されたと思って試してみたら?」
「まぁ、試してみるだけなら、いっか。ありがたく貰っておくわ」
「ちゃんと使いなさいよ~」
「ハイハーイ」
-♪-