09/08/30 23:19:43 ApPeRrxg
(1-14)
「そ、そんなぁつよく、しないでぇえ……」
「んぁっ、わたしにもこれぐらいのつよさでやってたんだよ、アリスはぁ」
頬を膨らまして不満そうな表情でレラは言った。こ、こんなつよくしてたんだ、わたし……。
「でもだいじょうぶ……なれてきたらそれもきもちよくなるから……は~むっ」
レラが再び私の乳首を咥えて優しい刺激と鋭い刺激を交互に送ってくる。
「んっ、ふぁっ! ああっ、やんっ! そ、んあ! こう、ごに! しな、いでぇ!」
私はそのアメとムチの刺激に身をよじらせた。私は鋭い刺激を断続的に送っていたのに、彼女はそれに優しい刺激を混ぜることによって、それぞれの刺激を高めあっている。
「ひいぁっ! いっ、くぅううううううううううううう!」
ついに耐え切れなくなって私がそう叫ぶと、レラは先ほどのように素早く私の秘所と彼女の秘所をぴったりとつけてきた。それが更に刺激を与えて私は、いってしまった。
「やぁあああああああああんっ、でてるぅうううううううう!」
「ふぁあああああああああんっ、きてるぅうううううううう!」
私から出た愛液が、今度はレラの中に浸入していく。レラがまるでそれを一滴も逃すまいとするように身体を強く抱きしめてきた。
「あっはぁぁ、わたしのとぉ、アリスのがぁまざってはいってきてるうぅ……じゃあこんどはぁ、いっしょにいこっかぁ」
レラが今度は何をしてくれるのかと楽しみにしながら、私は彼女の上を降りて横に座った。
するとレラが上体を起こすと、足をM字に開いて私に自分のおま○こを見えるような位置に座ると、右手がゆっくりとその中へと潜り込んで行った。
「ひぃああああっ、これだけぇいっちゃいそう……くぅはあぁぁん……」
ぐちゃぐちゃに濡れたおま○こからいやらしい水音を鳴らしながら、快感に身をよじるレラに私は見入っていた。
「んはぁ、みぃつけぇた。みてて、ねぇ……いくよぉ……んはぁああああああああああああ!」
右手が完全に彼女の中に消えそうになったとき、レラはそう言って右手を一息に引き抜いた。
その手には……見覚えのある黒い触手が握られていた。
「あぁ、それはぁおねぇちゃんが、きせいしてくれたときのだぁ」
「はぁはぁはぁ……これはわたしのからだのいちぶだから、きせいはできないんだけど、これでぇいっしょに、いこっ?」
レラが両手を広げて私に微笑み掛ける。私はもちろん迷わずにその胸に飛び込む。
「じゃあ、ゆっくりときてぇ……これをぉありすのなかにぃ、いれてあげてぇ」
101:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:20:06 ApPeRrxg
(1-15)
右手で触手を固定して私への侵入を待つレラを、私は両手を彼女の首に、両足を彼女の腰に巻きつけるように抱いて、私への入り口をその触手のまるっこいさきっぽにあてがった。
「ふあぁぁぁ……もうがまんできないぃい! はやくきてぇえええ!」
「うん、いっくよぉ……くっ、ふぁあああああああああ!」
「ああああああああああああああんっ!」
私は一息に腰を下ろしきった。濡れた私の中にすっぽりとレラの触手が入ってきた。とてつもない快感の嵐が頭を一気に真っ白にしてしまう。
「つつまれてるぅうう! アリスのあったかいなかにぃ、わたしのがぁつつまれてるよぉぉぉおおお!」
「きゃぅううううううう! えへへ……レラのぉ、たべちゃったああぁぁぁ……」
身体の中でピクピクとレラのものが痙攣している。同じようにレラ自身も虚ろな目で挿入の快感に浸っているようだった。
私はその無防備な唇を奪い、そのままゆっくりと子宮近くまで侵入している触手を抜いていく。それでも彼女の触手は筒にでも包まれているように元気に起きている。
「んんんんんんっ! ぷはぁ、やだぁ! ぬかないでぇええ!」
レラが私の身体を抱きしめて、私の行為を止めようとする。その子供のように必死にすがる顔がまた可愛らしい。
私は触手が抜ける直前で止まると、安心したような顔をしたレラに向かって彼女がするような不適な笑みを浮かべると、再び一気に腰を下ろした。
「ぁああああああああああんっ!」
「はぁあああああああああんっ!」
私は再び侵入された快感に、レラは再び挿入した快感に甘い嬌声を二人揃って合唱した。
しかし私の動きはそれで一段落はしない。お互いの太ももが重なったと同時にまた一気に腰を浮かせて触手を抜いていく。
「ひぃあああああああああああ!?」
解き放たれていく触手の快感にレラが声を上げたと同時に、一気に腰を下ろして再び彼女の触手を下の口で食べすすんでいく。
「んぁああああああああああああ!」
それを素早く繰り返して私はレラを快感の頂点へと誘っていく……なんて思いながら、結局は自分の快感を貪るために腰を動かしているのだけれど、ね。
「きゃはぁんっ! ふぁあぁ! くぅうううう!」
「あああああんっ! らぁあああ! めぇえええ! ありすぅううううう、いくぅうううううううう!」
「きてぇええええええ! れらぁああああああああああ!」
レラの触手が私の腰の動き以上に素早く動き始め、私も快感の頂点が目の前に訪れた。
「いっくぅうううううううううう! ふぁあああぁあああああああああああ!」
「きゃああああああああああああ! あっつぃいいいいいいいいいいいいい!」
私の中にレラの愛液が触手を通して直接注ぎ込まれる。同時に触手は私が出す愛液は吸っているようで、私は暫く達したあともその快感に身をよがらせることになった。
「ありがと……おいしかったよぉ、ありすのぉ……」
「はぁはぁ……こちらこそ……れらぁ……もっと、もっとあなたのにおい、わたしにつけてぇ」
レラの胸の中に顔を埋めて私は懇願した。
「……こわいんだ……わかるよ……わたしもおなじ……」
その言葉に私は顔を胸から離して彼女の顔を見た。彼女はニコリと微笑んで続ける。
「だぁいじょうぶ……もうはなれない……ううん、はなれなれない」
私の髪を撫でつけ、そのまま私の首に顔を近づけると優しく舐め始めた。私もそれを真似て彼女の首筋を舐めつける。
「これで……もうだいじょうぶ……アリスにわたしのにおいがついたよぉ……」
「うん……レラにもわたしのにおい、ついたぁ……」
二人して顔を見合わせると、ニコリと笑って再び交わりを再開した。
(終)
102:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:21:35 ApPeRrxg
(2-1)【(1-6)から分岐】
「……だめぇ……私には……できない……ごめん、なさい……」
私は構えた拳銃を地面に落とし、俯いて涙を流した。
「そう、それでいいの……ジェニー、一般人の彼女に人を撃てなんてあまりにも酷なこと言うのね?」
「くっ! ……うぁああああああああ!」
ジェニファーさんが怪我をしていない左手でリリィさんの銃口を自分の胸から逸らした。
そしてそのままもつれるように転がりながら私に向かって叫ぶ。
「今のうちに、セーフルームに行って! 早く!」
「あははははっは! 無駄よ、ジェニー。やめときなさい」
「うるさい! アリス、お願い!」
転がるったところにジェニファーさんの血の道が出来ていた。……こんな傷を負ってまで戦ってるのに……私は。
意を決して私はジェニファーさんが落とした鍵を拾うと、彼女たちに背を向けてセーフルームの大きな扉へと走り出した。
「ああっ! だめ! やめてぇええええええ!」
背後から聞こえるリリィさんの声が、逆に私のやっていることが間違い出ないことを証明してくれた。
鍵を使ってセーフルームに飛び込んだ私は、ブザーを鳴らしながら点滅しているドアの横の赤いボタンを押した。
閉まり始める扉の先で銃を突きつけられながらも、こちらを見て満足そうに頷きながらジェニファーさんが微笑んでいた。
しかし……その銃を突きつけている人物、リリィさんの表情も扉が閉まる一瞬、笑ったように見えた。
でもそれを気にしている余裕はなかった。部屋の中では次のブザーが鳴り、奥のほうで別のボタンが点滅している。
今度はそれに近づいてタックルをするように押し込んだ。するとその下から薄いガラスに守られたボタンが出てきて、ガラスの下で明滅を繰り返している。
深呼吸を一つして、私は拳でガラスを叩き割ると同時にボタンを押し込んだ。途端に部屋が揺れ、轟音が響き渡る。
床に膝を着き、両耳を塞いでしばらく続いたそれを耐えると、やがて嘘のように静かになっていた。
ふと、薄暗い部屋を見回すとなにやら明るい部分があり、そこに近づくとそれは建物の中の監視カメラの映像を映すテレビの羅列だった。
その幾つかに人間が映っている。……おそらくただの人間ではないのだろうが、そのどれもが苦しそうにのた打ち回る姿を映し出している。おそらく、もう酸素が減り始めているのだろう。
そしてこのセーフルームのすぐ外の廊下、ジェニファーさんとリリィさんがいる映像も映し出されていた。
しかし、その映像だけ他の映像とは違う。そう、二人ともまったく苦しそうではないのだ。
その二人が映し出されているテレビへと顔を近づけようとすると、私はその下にあったボタンの羅列のどれかを押してしまった。
103:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:22:26 ApPeRrxg
(2-2)
「……お前はリリィにいつ寄生をしたんだ?」
ジェニファーさんの声が、突如パネルに配置されたステレオから聞こえ始めたのだ。パネル上のボタンを見ると、そのうちの幾つかが光っていた。
「5日前、トイレにいるときよ。その後、すぐにあなた達の前から姿を消したでしょ? あの時は死のうと決意したみたいだけど、死ねなかったみたいね」
リリィさんはジェニファーに拳銃を構えたまま立ち上がると、こちらのセーフルームの入り口へと向かってきた。思わず背後のその扉を私は直視する。
ドアを叩く音がモニターからのそれと、実際のそれが交わりあって部屋の中に響いた。思わず私の身体を鳥肌が走る。
「やっぱり開かないわよね……まぁ、いいわ……だって、ここにジェニーがいてくれるんだもの」
モニターの中のリリィさんがそれまでに見せなかった、嬉しそうな笑いを浮かべると天井に向けて手に持っていた拳銃を撃ち始めたのだ。
短い轟音が連続して部屋の中に響く。その様子を唖然とした表情でジェニファーさんが見ていた。
「ふぅ……もうこんなものはいらないからね」
そういうと今度は私が落としたハンドガンを拾い、同じように天井に穴を開けて弾切れになったそれを捨てるとエレベータの中にあったマシンガンも同じように弾を使いきってしまった。
私も音に慣れてくるとジェニファーさんと同じような表情でその様子に見入ってしまっていた。……一体何を考えているのだろうか。
「これで危ないものはなくなった、と。ふふ、じゃあ始めましょうか。ここの酸素だっていつまで持つか分からないものね」
「……やっぱり気付いていたか、リリィ」
左手で身体を支えながら立ち上がろうとしたジェニファーさんに、リリィさんが急いでかけよるとそれを制した。
「貴様、さっきから何を考えている!? アリスさんはもうミサイルを撃ったのだぞ? もう今は貴様しか寄生体はいなくなってしまったし、この星の人間も、もう私と部屋の中のアリスさんのみだ! この期に及んで何を」
「あなたが好き」
突然リリィさんがジェニファーさんの言葉を遮って話した。ジェニファーさんと私は先ほどからの予想外の連続に空いた口がふさがらない。
「最初あなたに会ったときは、正直嫉妬したわ。ジェニーは私より強かったし、頭もきれたから、大統領や仲間達にも信頼された。……もちろん、私も。けど、それだけじゃない。……あなたは優しかったし、何度も私を助けてくれた」
「な、何を言ってる……んだ?」
ジェニファーさんが後ずさりを始めた。その顔には、私が初めて見るジェニファーさんの恐怖の色が浮かんでいた。
やがてジェニファーさんが背後の壁に追いやられた。それを見てリリィさんがにっこりと笑い、そしてジェニファーさんを抱きしめた。
「リ、リリィ! は、離せ!」
「はあぁぁ……暖かくていい匂いがする……」
ジェニファーさんは動く左手で彼女のことを引き離そうとするが、なにせリリィさんさんもおそらく大統領のボディーガードなのだ。抱きついた彼女もまた、ぎゅっとジェニファーさんから離れようとしなかった。
「ジェニー、そんなに怖がらないで……あなたのために……プレゼントも用意してるんだから……ふふっ」
リリィさんさんが不敵に笑うと、片手で自らの黒いスラックスのベルトを器用に外し始め、それが終わるとジェニファーさんのそれも外しに掛かる。
ジェニファーさんはもう言葉に何を言っても無駄だと思ったのか、身体を引き離すことに集中しているようだったが、リリィさんさんの表情は笑ったまま崩れず、ついに二人のスラックスが床にぱたりと落ちた。
「くっ……もう、やめてくれぇ……」
「やっぱり……ジェニー、意外とかわいい趣味してる……ふふ」
モニター越しなのでよく見えないが、ジェニファーさんは……なんというか想像していたより可愛らしいパンツをはいていた。一方、リリィさんさんは怪しい黒のきわどいパンツをはいていた。
「ふぁっ! な、にをする……ひぃぁぁ……」
「この白いパンツ越しでもすぐ分かるわよ……充分濡れてるじゃない、ジェニー」
ジェニファーさんの白いパンツの上から……女の人の弱い部分のところをリリィさんが弄っている。
104:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:25:16 ApPeRrxg
(2-3)
「ジェニー……私、あなたのためにこの2日間ずっと我慢してた……あなたのためのこの子を身に宿したまま、ね」
リリィさんがジェニファーさんの秘所をいじりながら、自分のパンツを降ろした。とたんに、リリィさんの秘所とパンツの間に何かが糸を引いていた。
それは黒い色で、私ははじめパンツの繊維かと思ったが、それにしてはなにやらおかしいし、量が多すぎる。
「ま、まさか……それは……」
「そう。あなたも何度か実物を見たでしょ? これは私の宿主の身体、まぁ元の私の身体を栄養にして産まれた子供……これを、あなたに植え付けて、あ・げ・る」
「や、やめろぉおおおおおおおおおおお!」
ジェニファーさんがこれまでにないほど暴れ始めた。しかし、リリィさんは慌てずにボディブローを彼女に見舞った。目を見開いてくの字に身体を曲げたジェニファーさんをリリィさんがゆっくりと床に横たえた。
「ごめんなさい、ジェニー。でも、すっごく気持ちいいから……私を信じて……」
「カハッ、ゲホッ! やぁ……めろぉ……」
ジェニファーさんの擦れきった声がわずかにステレオから聞こえる。しかしそんなことを気にする素振りを見せず、ジェニファーさんのパンツをリリィさんは優しく降ろしていく。
私はここを開けて彼女を助けるべきか迷った。しかし、私が今出て行ったとして果たして何が出来るのだろうか? それを考えると、結局私はモニターの前から動くことは出来なかった。
「ほぉら……これが今からジェニーのおま○こから中に入って、あなたの情報を三日かけてコピーするの……って言わなくてもわかるわよね」
リリィさんが秘所から黒いスライム状の液体を人差し指に引っ掛けた。それは、ホテルでジェニファーさんに見せてもらったものと似ている色をしていた。
「じゃあ、いくね……ゆぅっくり私のおま○こがジェニーのとくっつくよ……あはんっ!」
「くぁあああ!」
ジェニファーさんの上に寝そべるようにしてリリィさんのおま○ことジェニファーさんのそれが密着した。上にのるリリィさんのそこからは黒い液体がわずかに垂れだしている。
「なんて……ジェニーのやわらかいの……さいっこうよぉ……やっぱり、ジェニーとはしょくしゅをつかわずにやってせいかいだったわ……」
「ああっ、やめろやめろやめろぉおおおおおおお!」
リリィさんがジェニファーさんの上を上下に移動するたびにわずかにいやらしい水音が聞こえてくる。頭では目を離そうとしても、私の目はその画面から離れなかった。
「はぁっ! もうだめぇ! ジェニーにだしちゃぅうううううう! はぁああああああああああああんんっ!」
「きゃああああああああああああああああああああ!」
リリィさんの秘所から大量に放出された液体が、ほとんど外に垂れることなくジェニファーさんの中に吸い込まれていく。ここから見ていると、まるでジェニファーさんが自ら吸い込んでいるようにも見える。
「はぁはぁ……じぇにー、さいこおぉ……」
「あぁぁぁぁっ……いやあぁぁぁぁぁ……」
105:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:26:26 ApPeRrxg
(2-4)
リリィさんがジェニファーさんを抱きしめている。一方のジェニファーさんは虚ろな目で天井を見て涙を流している。
「ねぇっ……見てるんでしょ、アリスさん」
突如リリィさんが私の名前を呼んだ。そして廊下にある幾つかの監視カメラを順々に火照った顔を向けてくる。
「いい事教えてあげる……あなた、寄生されてるわよ?」
「えっ!?」
……な、んで? 私は自分のお腹を見て震えた手で触ってみる。……おかしな感触はない。
「嘘だと思ってる? 私には同じ寄生体だから分かるわよ。ふふ……多分、3日後には生まれてくるわ、その子」
私は頭を掻き毟ってその場にしゃがみこんだ。何か……何かを、記憶が……。
3日後に生まれるってことは今日のうちに私は寄生されたということ……。で、でも、リリィさんがしたみたいなことを私にしたのは……。
その時、私は全ての記憶を一瞬で取り戻した。
「お、お姉、ちゃんに……寄生、された……?」
私が倒れていたホテルのバスルーム。ジェニファーさんが助けに来る10分ぐらい前の記憶に、その行為は鮮明に残っていた。
「その子が生まれたらこのドアを彼女が開けられるでしょうけど……その頃にはもう私とジェニーは窒息死してるでしょうね。さすがに3日はこの廊下も持たないわ。だから……アリスさん、開けてくれないかしら?」
一気に重くなった頭を上げて、再びモニターを見た。リリィさんの下にいるジェニファーさんの焦点のあっていない顔が私の目に飛び込む。
「あなたの決断一つで、私もジェニーも、彼女のお腹の子も救われるの。もちろん、あなたもジェニーも絶対に殺したりもしないから」
まだ記憶が残ったばかりで思考が鈍る頭にリリィさんが入り込んでくる。
でも……私だってジェニファーさんには生きていて欲しい。リリィさんと同じように私もジェニファーさんには何度も助けられた。だから……リリィさんのジェニファーさんに対する気持ちも、少しだけ分かる気がしたからだ。
「今から、その扉をもう一度開ける方法を言うわ。……もし、助けてくれるなら……お願い……」
ようやく記憶が馴染んできた私は、ゆっくりと立ち上がってモニターの前に立った。
……ドアを開ける決意を胸に。
106:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:26:45 ApPeRrxg
(2-5)
流石に、低酸素状態の外気を入れないようにするためのここのドアを、再び開けるのには相当な手間がかかった。
しかし、リリィさんがゆっくりと説明してくれたおかげで、後は先ほどドアを閉めるときに押した『CLOSE』のボタンをもう一度押せば、再びこのドアが開くらしい。
「これで全部……もし、私の言うとおりやってくれたなら、開くはずだわ……聞いてくれていれば、ね」
外との連絡手段が見つからず、廊下にいるリリィさんには私がドアを開くための作業をしているのか、そうでないかは知ることが出来ないことだった。それゆえに、今の彼女には不安そうな表情が浮かんでいる。
私はモニターの前でそんなリリィさんの表情と、壁にもたれかかってまま、黙ってリリィさんが説明をする様子を見ていたジェニファーさんの複雑そうな表情を見た。
正直、ジェニファーさんに聞きたかった。ここを開けるべきなのか、と。ジェニファーさんは命懸けで私をこの部屋に入れてくれたのだ。それを果たして無駄にしていいのか、私は迷っていた。
だけど……もう、人間は私とジェニファーさんしかいないのだ。いえ、そんなこと以前に、私はジェニファーさんに生きていて欲しい。
リリィさんだって……本当に純粋にジェニファーさんが好きなだけなら彼女にも生きていて欲しい。
だから私はドアの横の『CLOSE』ボタンに歩み寄ると、一思いにそれを押し込んだ。
ゆっくりとした動作で扉が開かれ、リリィさんが目を見開きながらも、ジェニファーさんに肩を貸してこちらに歩いてきた。
私は彼女達が部屋に入ったのを確認して再びボタンを押してドアを閉め、そしてゆっくりと振り返った。
そこにはジェニファーさんを部屋の中心に下ろして、こちらに歩み寄ってくるリリィさんの姿が見えた。
それに対して恐怖感は持っても、別に逃げたり抵抗したりしようとは思わなかった。殺される可能性も考慮して扉を開けたのだ。覚悟は出来ていた。
でも……彼女が私の目の前に歩み寄ってきて立ち止まり、両手を動かし始めたときは思わず目を閉じてしまったが。
「……ありがとう」
私の身体を温かくて柔らかい人肌が包み込んだ。思わぬ言葉と、思わぬ行動に私はゆっくりと目を開けた。
するとリリィさんが私の身体を抱きしめていた。その横顔を見ると安らかな表情で、私の視線に気付くとあの鋭い目が今は優しく垂れていた。
「私のしたことは正しかったのでしょうか?」
ふと私の口からそんな質問がこぼれた。リリィさんは驚いた表情をしていたが、やがて元の微笑みを取り戻すとこう答えた。
「私には……分からないわ。だから、彼女に聞いてみたら?」
リリィさんは私からゆっくり離れると、背中をゆっくりと押してジェニファーさんの元まで歩かせてくれた。
「ジェニー……あなた、アリスさんがしてくれたこと、正しかったと思う?」
ジェニファーさんは顔を上げるとリリィさんを見て、それから私を感情のない目でじっと見た。
「私のしたことを……ジェニファーさんは許してくれますか?」
「大統領や、私の仲間達、多くの一般市民……人類は、あなたの行動を恨むでしょうね。何のために命を奪われたのか……と」
冷たい言葉がジェニファーさんの視線と共に私を刺した。そう……私の行動は死んでいった人たちにはとても顔向けできないものだろう。
「でも……全ての人類がアリスさんを恨んでも、私はあなたに感謝します。大統領だって……私やアリスさんに生きて欲しいから、あの時命を掛けてくれたんです。だから……ありがとう、アリスさん」
ジェニファーさんが一筋の涙を流して微笑みかけてくれた。
その微笑みに私は思わずジェニファーさんの胸に抱きついて涙を流した。その理由は、多くの人を私は殺してしまったこと、その人たちが死んでも生き残れた人間はわずかに二人だけのこと、そしてそんな犠牲を払っても寄生体が絶命していないこと……挙げればきりがない。
「うぁあああああああああ! わたしは……わたしは……なんてことを……ううっ」
「……過去の失敗より未来への努力で頭を痛めろ……と、大統領はよく言ってました。……アリスさん、喜びましょう。多くの人たちのおかげで生きていることに……」
私が泣き疲れるまでの、何時間もジェニファーさんは背中と頭を撫で続けてくれていた。
それからジェニファーさんに聞いた話だが、その間リリィさんも涙を流し続けていた、とのことだった。
107:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:27:19 ApPeRrxg
(2-6)
「ふぁああああああんっ、イ、ヴ! もっとぉおおおおおおおおお!」
私の下でジェニーから産まれた彼女のそっくりの寄生体、イヴの触手を私は身体の中に侵入させて楽しんでいた。
「らぁぁぁぁああめぇええええええええ! ありすぅううう、いっちゃうううううううううう!」
ジェニーそっくりのアメリカンボディから上がる、可愛い嬌声が私の官能を電撃のように刺激していく。
私は身体を揺らしてながら横を見る。そこには私そっくりの寄生体、レラの上で私と同じように腰を振り続けるジェニー、そしてその背後にはリリィの姿もあった。
「いやぁああんっ! ジェニー、はげしすぎぃいいいい!」
彼女の下にいる私そっくりのレラが口元に手の甲を当てて首を振りながら悶えている。
「くぅうううううんっ、ごめんんんっ! でもぉ、きもちぃいいいいいのぉおおおおお!」
その上のジェニーは謝りながら私とは比べ物にならないぐらいに激しく腰を振り続けている。
「いいわぁ、さいっこうよぉ、ジェニー! あはんっ! でも、しぼりすぎぃいいいい!」
その後ろから彼女のお尻を蹂躙しているのはリリィだ。背後から抱きつくようにしてジェニーの豊満な胸も攻め続けている。
まぁ、おそらくリリィのせいもあってあそこまでジェニーさんも腰を振っているのだと思うけれど……ジェニーは、結構タフだからなぁ。頑張ってね、レラ……。
「はうんっ! でちゃぅうううううううううう!」
一番先に出したのはリリィさんだった。ジェニーさんの身体もその放出を受けるためにわずかに動きが止まった。
息を切らしながらジェニーの身体に擦りつくリリィさんが、ふと私と目が合った。その次の瞬間、彼女は不敵にニヤリと笑うと腰振りを再開させたジェニーさんから触手を引き抜いた。
蜜を垂らしながらこちらに歩いてきた彼女は、私が表情を強張らせても動きを止めない。
「たのしそうねぇ……あ・り・す」
「う、うん! だ、だからこれいじょう……ね?」
「ふふ、だ~めっ。ありすかわいすぎるからたえられないわ~」
リリィが私の背後に回ったと思ったら、もう肛門に何かが当たっている感触がある。
「だぁっ、めえええぇぇぇぇっ」
「ふふふっ、いくわよぉ……くぅうううううううううあぁああああっ!」
「きゃあああああああああああっ、らめぇええええええええええええっ!」
私の直腸がリリィの触手によって押し広げられていく。しかし、あまり痛み自体は感じない。おそらく触手が充分濡れているからだろう。
その衝撃に私は耐えながらゆっくりと目を開いた。すると……私の下にいたイヴが火照った顔で笑っていた。
「ああっ……だ、だめぇっ……いまうごいたらぁ……」
「……そんなかおされたらぁっ……がまんできないぃいいい!」
「ふぁあああああっ、うごかないでえぇええええええええええ!」
私の下のイヴが軽く腰を浮かせて激しく私を突いてきた。まるでさっきまでの仕返しといわんばかりに。
「はあああああああんっ! いいわぁっ、しまりぐあいがさいこぅううううううう!」
その間も遠慮なく私のお尻の中を激しく出入りするリリィ。閉まり具合など、イヴの攻めが激しすぎて勝手に閉まってしまうだけなのに!
「らめぇえええええええええええっ、こわれるぅううううううううううう!」
私の身体はイヴの上で絶えず激しく揺れ続ける。イヴに突かれて後ろに動くと、途端にリリィに突かれて前に動く。
その動きに耐えられず私はイヴの身体の上に寝そべった。しかしこれが逆効果だった。
108:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:27:57 ApPeRrxg
(2-7)
背後のリリィは私のお尻をつかむと一層激しい連打を繰り出してきた。
イヴの方は腰を動かしていないにもかかわらず私の中を素早く攻め続けている。おそらく触手だけを動かしているのだ。
「あああああああああああああっ、もうらめえええええええええええええっ!」
「わたしもいくぅうううううう、ありすにだすううううううううううううう!」
「いやああああああああああんっ、うけとってぇええええええええええええええ!」
私が自らの蜜を放出すると共に、二人の甘い蜜がお尻とおま○こから入り込んでくる。その量はとてつもなく多い。
「くっ、いっ、あっ、はあぁぁぁぁぁっ……」
小出しに出されたそれを私は受け取りながらイヴの胸のお山に顔を沈めた。心地よい柔らかさが頭を包みこむ。
するとその背後にリリィが倒れこんできた。私の身体を抱きしめて、耳たぶにアマガミしてきた。彼女のお気に入りの行動だ。
そのくすぐったい刺激を受けながら、いまだ激しい行為を続ける横の二人に目をやる。
「もうぅぅぅぅぅ、らめぇぇぇぇぇ……」
「まだぁあああああ、もっとぉおおおおおおおお!」
いまだ二人とも達していない……というわけではないらしい。少なくともレラのほうはもう何度もジェニーの中に出しているのだろう。
しかしジェニーが満足していないのだ。彼女はかなり欲求には貪欲らしいことはこの1週間でよく分かった。
けど良かった……あれから私とジェニーから産まれた寄生体とリリィは私達に申し訳なさを感じていた。寄生体のせいで私達が深い傷を負ったと感じていたのだろう。
だから私とジェニーはそんな3人と強引に交わり、その誤解を解くことにした。最初は嫌がっていたけれど……今ではこうして楽しんでくれている。
もちろんそれは私達だって変わりない。彼らを受け入れるたびに快楽はうなぎのぼりにあがっていっている。
まぁ……そのせいでジェニーはもうその虜というわけだけど……。
でも私だってそれは同じ。
何故なら私はもう休憩を終わりにして、イヴがまだ息遣い荒くしているのを気にせず腰を動かし始めているのだから。
「さぁ……って、第2ラウンド開始よ!」
(終)
109:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:30:05 SJamtYI3
(2-7)とか書かれても(2-9)まであるのか(2-28)ぐらいあるのか全然分からないんで(終)だけでいいんじゃない
110:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:38:14 ApPeRrxg
IDって変わるんですね……一応、35の作者です。分岐とかでお分かりかと思いますが。
さて、以上です。やっぱり実際に上げてみると、長いなぁ……。
あとあまり確認作業してないから、誤字とか脈絡がおかしかったりするかもです。お許しを。
さとて、これで終わったと思うなよ? またお見舞いしに来るからな……?。
と、大きな口を叩いて失礼をさせていただきます。よいお年を~。
111:名無しさん@ピンキー
09/08/30 23:49:12 gx9S9MJ1
IDは基本的には毎日変わる
(たまに変わらない事もある)
名前欄を有効に使ったら?
112:名無しさん@ピンキー
09/08/31 00:03:51 U6h2eeQl
まず長文投稿乙です。
多レスにまたがる投稿については、
>>111さんの書いてるように、名前欄をタイトルにするか、
トリップ付けてしまうかがわかりやすいと思いますよ
あと個人的には、分岐であるなら、どこかに
「>>92から>>102に飛ぶのがbルートです」
みたいに書いてくれると専ブラ使用者としては確認が楽なんですが…
113:名無しさん@ピンキー
09/08/31 00:24:23 2Dci19DH
>>109氏
そうですね……実際打つのもめんどくさかったり。
次回からは分岐に印とか、場面のチャプター割りとかにしたほうがいいですね。
>>111氏
>>112氏
実はタイトル自体考えてなかったり……。
タイトルとか、登場人物の名前考えるの苦手なんですよね。面目ない。
でも、多レスに跨りそうな場合は考えないと逆に迷惑掛かりますからね。なんとか考えます。
こんな応用が出来たとは……ご教授助かります。
ただ、毎回上げていく途中で行数計算してないから、多分先にやるとずれちゃったりすると思うんで、
102に「>>92の続きです」みたいなことを書く形になっちゃうかもです。それでも大丈夫ですかね?
ご意見、本当にサンクスでした!
114:名無しさん@ピンキー
09/08/31 02:49:23 ew0Zxl4H
よくもまぁこんなに連続で話を書けるもんだ…凄いな
>>87-92
├>>93-101
└>>102-108
こんな感じで安価目次作っておけば新規の人も読みやすい気がする
と言うか俺も時間あるときに読ませていただきます、まじ乙です
115:名無しさん@ピンキー
09/08/31 18:10:12 cR46595B
>>100
GJ
116:名無しさん@ピンキー
09/09/01 00:32:20 81NADlZn
>114氏
まぁ……頭の中が常に変態なのであまりネタには困らないですね;;
ただ、不埒なシーンが苦手というかパターンが同じにねぇ……精進します;;
頭イイ!(゚∀゚)
こんな方法があるとは……助かりました。
分岐がある作品にはありがたく使わせていただきます。
>>115氏
恐縮です;;
そのシチュエーションは特に受けるか不安だったので、正直ホッとしました。
どうもサンクスです!
さて、またこりもなく次のを書いているわけですが……これまたかなり長くなりそうです。
そこで、どこかのスレで一度見たのですが、長すぎる場合は
txtファイルでどっかのアップローダに上げてリンクを貼るほうがいいですかね?
正直、レスが100代なのにスレ容量が膨らみすぎてて不安で仕方ない;;
117:名無しさん@ピンキー
09/09/01 02:44:41 jwm7KaI5
ろだの使用は自由だけど、そんなに早いスレではないですよっと
細切れ連載の人だっているんだから、敢えて何回かに分けて出し惜しみって手もありw
感想書いてる人いないのでなんとなく出しゃばってみる
設定が少しぶっ飛び気味にも見えるけど伏線の張り方と盛り上げ方はやっぱ上手い
あと百合好きなのがよくわかりました、いい感じでごちそうさまでしたw
意思乗っ取り・クローン系と来てるのでよかったら堕ち描写も書いてほしいです
118:名無しさん@ピンキー
09/09/01 23:50:46 VO78Y5IY
寄生生物出産シーンが好きな俺としては非常に良かった
もう一個の出産シーンも見たかったな
妙に設定が重い&人類を滅亡させたがるのは趣味か、趣味なのか
119:名無しさん@ピンキー
09/09/02 14:49:26 ewfwOc3k
>>116様(コテハンかトリをつけると他の方も呼びやすいのではないでしょうか)
遅ればせながら「ゆう」の話2バージョンともようやく読み終えました。
無垢で無力な少女が無垢で無力ゆえに最凶のジェノサイダーになる、という
どこかねじれた感じの構図にしびれました。こういうのも独特の「悪堕ち」かなと。
(ひょっとすると楽しみ方のツボとして微妙にずれているのかも知れません。ご容赦下さい)
細かい小道具や心理描写、それにもちろんエロ描写も堪能しました。読み応えありました。
ごちそうさまでした。
新作の方はまだなんですが、また時間あるときの楽しみにします。
120:名無しさん@ピンキー
09/09/03 22:16:09 8Hrpz+y8
前スレの「白濁の巫女」を読んでこのスレに取り憑かれた新参者ですが、
みなさんのSSを拝読している内、2ちゃん某所に投下した下記SSの続編を書いたら、
書きようによってはこのスレ向きになるのではないか、とふと思いました。どうでしょうか?
スレリンク(sfx板:269-289番)
しばらく忙しいので実際に書くのは遅れるとは思いますが…
ちなみに、上記SSも一応寄生ネタと言えそうながら、ちょっとずれている気もします。
また、一応全年齢板なのでエロ描写は控え目ですが、父娘相姦ネタがあるのでご注意下さい。
121:名無しさん@ピンキー
09/09/03 22:17:03 //OUxv1C
>>117氏
よかったぁ、とりあえず一安心しました。
出し惜しみかぁ……そうするとどこに完成品を保存したか忘れ(ry
言い訳なんぞしてみると……ぶっ飛んでるのは、当初あれは「短編」の予定だったんで、
もうかなり端折ったんですけど、後半の分岐で、ボリュームがアップしてきてもう\(^o^)/
>>118氏
被っちゃうと思って、後半のほうではカットしちゃったんですよね、申し訳ない。
一応ジェニーとアリスが二人でよがりながら出産……っていうのも考えてはいたんですけどね。
設定は自分に責められるのを書いてみたい、っていうのだけを頭に入れてたらああなってましたw
重い設定なのは逆に世界平和を隠喩してる、みたいな感じだからね。嘘じゃないからね!
>>119氏
とりあえず、馬鹿みたいに長い話なので本当にお疲れ様でした;;
「ゆう」のやつですが、結末自体はもっと多く考えてて、その中にはもっとカオスなものも考えてました。
例えば、ゆうに彼氏が出来て嫉妬した寄生体が彼氏に寄生して、最終的にゆうを食べちゃう……とかw
結果的に、最初の結末自体は最悪な気分の悪い終わり方にして、もう一つで逆に喜劇みたいにしようと……。
だからメイドとか出て更にカオスに……w
細かい部分までお褒めいただき光栄です。新作も同じように長いのでお時間があるときにお読み下さい。
みなさまご感想、ありがとうございました。
さて、これからこりもせず別の作品を上げさせてもらうわけなんですが……。
先に言うとこれは117氏の「悪堕ち」という言葉に魅入られ、
それまで書いてた作品を休止して適当に書いたものです。
だから「悪落ち」を狙って書いたものです! 狙って、ね!
まぁ……結果は、これからあげさせてもらいます。
時間があるときにお読み下さい。
122:快楽処方箋
09/09/03 22:18:54 //OUxv1C
「次の方、どうぞ」
私は今日も治療に励む。それは患者の笑顔を見るのが大好きだから。特に私が担当している精神科は笑顔を患者さんに与える場所だと私は思っている。
でも、精神科に初めて来た人にはほぼ笑顔と言うものは見られない。というより、笑顔で病院に来る人もあまりいないのだけど。
けど、その人たちが病院から帰るときにわずかにでも笑顔を見せてくれれば、それだけで私にも笑顔が溢れてくる。
そしてまた今日も誰かが私の元を訪ねてきてくれた。その笑顔を求めて来てくれた人のために、今日も私は頑張るのだ。
……けれど、その日最後にやってきたその女性は、始めから笑顔を携えていた。それも何て言うか……艶やかでとても何か不安を抱えているようには思えないような笑顔を。
「市原 夢魅さん、ですね。今日はどうされましたか?」
私はいつものようにドアの鍵をボタンで閉めた。外部の人間と接触を怖がる人も多いからだ。こうすればナースと言えど入ってくることは出来ない。
「ふふっ……あなたが有名な『笑顔のドクター』ね」
「え、ええ。まぁ、名前だけ先走ってる感じがしますけどね」
市原さんは微笑みのような笑顔を絶やさずに聞いてくる。『笑顔のドクター』かぁ……改めて言われると恥ずかしいなぁ、なんか。
「名医って言う噂だけど……、そんなあなたでもないかしら? 自分の力不足を感じること……」
前かがみになって私に顔を近づけながら市原さんが問いかけてくる。私にはない大人の魅力を持った女性。私は正反対に子供っぽく、医者らしくないとよく言われる。
しかし、彼女が言った言葉……それは私がこの1年、精神科医をしてきて感じている大きな壁だった。
「……患者さんにこんなことを言うのは申し訳ないですが……力不足を感じることはいつもあります」
例えば麻薬中毒者。彼らがここに来るときも笑顔を浮かべている。しかし私はそれを笑いとは認めない。あの笑いは苦痛の叫びなのだ。私が最も憎むべき病がそれだ。
しかし……そうした人たちに私が出来ることは数少ないし、なんとか彼らが本当の笑顔を取り戻した後、再び手を染めてしまうこともとても多い。
その他にだって強姦された人、愛する人たちを失ってしまった人、いじめなどの苦痛に耐え忍んできた人……特に私と同性の人たちの患者が多いが、彼女ら全てを癒してあげらえることはまず不可能だ。
「ですが、私は諦めません。無責任かもしれませんが、もし諦めたら100人中1人も助からない。でも、諦めなければそのうちの1人でも助けられるかもしれないからです」
「流石ねぇ……純粋だわ。その白衣みたいにあなたの心も真っ白ね。でも……そんな綺麗な身体を持て余すのはちょっと勿体無くないかしら?」
「……は、い?」
思わず私は何の話をしていたのかをすっかりと忘れてしまった。それに……私の身体が綺麗って、そんなこと急に言われても意味が……。
そんな風に頭が真っ白になっていたとき、突然私は後ろから羽交い絞めにされた。
「きゃあっ! な、何?!」
気付けば目の前にいた筈の市原さんの姿が無い。辺りを見回そうとすると、首筋に暖かい息が掛けられた。
「ふふっ……力を抜いて……私があなたに力をあげるわ……ふふっ」
「やめて下さい! はな、して!」
123:快楽処方箋
09/09/03 22:19:44 //OUxv1C
同じ女性とは思えないほどの力で私を拘束していて、上半身はほとんど動かない。下半身は動きそうだけれど……さすがに蹴りを入れるのは失礼すぎる。それに冗談のつもりだったら、相手は深く傷ついてしまう。
「い、市原さん。落ち着いてください。あなたの抱える病を私に話してください」
抵抗するのをやめて私は背後の彼女に話しかける。そうだ、彼女は患者なのだ。その傷が彼女を追い込んでいるのだ。落ち着け、落ち着け、私!
「病ねぇ……欲求不満ね」
「なっ!?」
私の手を自由にすると、今度は私の腰に抱きつき、そのまま部屋の脇のベッドに私を押し倒してきた。その上に黒いワンピースを着た市原さんが静かな微笑みで乗っかってくる。
頭の中で必死に相手を落ち着かせる方法を考ようとするが、頭がパニック状態で何も思い浮かばない。ただただ目の前の光景に唖然とするばかりだ。
「いいわ、その顔……可愛いくて、興奮しちゃう」
「そ、そんな市原さ、んんんっ?!」
真っ赤なルージュの柔らかな唇が私の唇に重なる。同時に私とは対照的な彼女の胸と、理想的な肉付きのお腹が擦れる。
私は反射的に口を閉じようとしたが、その瞬間彼女の舌の感触を僅かに感じて躊躇すると、一気に彼女の舌が私に侵入してきた。
「んんっ! んんんんんんっ!」
激しく私の口の中を動きながら、私が白衣の下に着ていた赤いブラウスをビリビリと荒々しく破り捨て、露になった私の胸のピンクのブラの真ん中を長い爪で切ってしまった。
「ぷはっ、やめてぇ! いやぁあああああっ!」
「ふふふ、もうこんなもの要らないわ……」
口についた私の唾液を妖しくすすりながら、自らのワンピースを横に脱ぎ捨てた。それだけで彼女は一糸纏わぬ姿になる。ブラどころかパンツまで穿いてないなんて……。
そして私のスネの上移動すると、私の黒のタイトスカートをあっさりと破り捨てて、黒のタイツとパンツは一気に太もまで下ろされ、私も抵抗むなしく裸に白衣という姿にされてしまった。
「もうやめてぇ……何がしたいんですかぁ……?」
「ふふっ、だから私がしたいわけじゃなてあなたにして欲しいの……まぁ、楽しみたいのよ……私もね」
だめだ……まったくもって話になってない。欲求不満ならあなたのその豊満な胸と妖しく大人っぽい顔なら男の人に困らないとはずなのに……。
「はぁんっ……もう我慢できないわぁ……」
私の上で股を弄くり始めた彼女に私が何を言えばいいのだろう……まぁ男に襲われてるわけじゃないし……このまま暫く放っておけば落ち着いてくれるかなぁ……。
もう、そう割り切ることにした私は光悦な表情で自慰行為を始めた彼女を黙ってみていた。それにしても……大きな胸だなぁ……動くたびにあんなに揺れてる……いいなぁ……。
「だめっ、だめっ! もう溶けるぅうううううう!」
「……えっ?」
その時、私の身体に乗っている市原さんの姿が……溶け始めた。白かった素肌が、黒い液体へと変貌を始めている。
「きゃ、きゃああああああああああ!」
私はベットから転がり落ちてでも逃げようと暴れだしたが、黒い液体はその見た目からはありえない重さで私の上で束縛し続ける。
「ひぁああああああああああ!」
膣に冷たい感触を感じて上半身を持ち上げるとその液体が勢いよくそこから浸入してきている。そしてそのお腹の上の大量の液体は私の顔にも這いずるように近づいてくる。
124:快楽処方箋
09/09/03 22:21:17 //OUxv1C
とっさに口を閉じて片手で鼻も閉じた。お腹のへその辺りからも何かが入ってくる感覚を感じたが、それよりも顔にせまるその液体のほうが恐怖を私に与えていた。
液体は私の顔の手前で数秒だけ止まると、なんと腕を素早く伝って指の先から耳の奥へと浸入を始めたのだ。
それに驚いて思わず口を開いてしまったが最後、そこからも浸入を許し、手で口を塞ごうとすれば鼻からも浸入を開始された。
液体が入ってくるたびに頭が揺さぶられ、真っ白な意識でただただ液体にされるがままになった私は、浸入のなんともいえない感覚を受け続けることになった。
「くぅ、あっ……」
その全ての液体が私の中に浸入し、私は久しぶりに空気を吸った。しかし、口や鼻から浸入されている間にも息苦しさは感じなかった。
「なっ……なん……」
人間一人分の液体が身体に入っていったにも関わらず身体は重くなく、むしろ今日の仕事の疲れが消えた感じさえする。ただ、頭だけは状況が飲み込めずに真っ白なままだ。
震えた身体をなんとか起き上がらせる。白衣の中に包まれている私の肢体には先ほどの黒い液体の姿は無いけど、触ってみると粘液のようなべたべたとした体液がべったりとついていた。
そしてベットから足を下ろすと先ほど市原さんが着ていた黒いワンピースと、彼女の黒いハイヒールが落ちていて、私に先ほどの行為が夢ではなかったことを認識させた。
「……なによぉ……なんなのよぉ!」
そう叫んでも部屋にいるのは私だけで、誰も答えてなどくれるはずもなかった。
「ううっ……ううっ……」
私は家に帰るなり、雷鳴以外の光がない暗闇の中、自らの家のベットの上で黒いワンピースを纏った身体を抱きしめた。
あれから着る物がなくなり仕方なくこれを着て帰っては来たが、家についた瞬間に静まっていた理不尽さが再び私の頭を混乱させた。おそらく家に帰って安心できたせいもあると思うけど……。
一体、何が私の中に入ってきたのだろうか? レントゲンやCTで調べようかとも思ったけど……その勇気は私にはなかった。だから私は別の決意をして病院から家まで帰ってきたのだ。
私はベットの横においてある包丁を見る。……これから何か私に起きればこれを使うつもりだ。
考えすぎかもしれないけど……もし何か人に……患者さんに危害を加えるものを私が持っているのだとしたら、それを広げるわけにいかないから……。
カルテなどの診療以外の仕事はしないで帰ってきたから家に着いたのは8時過ぎで、今はもう12時過ぎを回っている。
「このまま何も起こらないで……お願い……」
私は膝小僧に額を載せて祈った。もう一度……昇ってくる朝日を拝み、そして……また患者さんに笑顔をもたらせる大好きな仕事を続けられるように。
(ふふっ……元気ないわねぇ、笑顔のドクターさん?)
「ひゃっ!」
身体の内側から聞こえてくる声に私は思わず驚きの声をあげた。しかしそれは聞き覚えのある声で……もう二度と聞きたくない声でもあった。
「あなたは……市原さんですね?」
(まぁ、それはもちろん適当な名前……それに、もうそんなことはどうだっていいじゃない。私はあなた……あなたは、私なんだから)
「何を勝手なことを……」
私は拳を握り締めながら自分の身体に言い放つ。しかし……そんな個人的な怒りは後だ。もっと聞かなきゃいけないことがある。
「一体、あなたは何をしたいんですか? いえ……あなたは何者なの?」
(う~ん、そうねぇ……早い話が寄生生物ってことかしらね。目的は女の子に私の子供を産み付けて快楽を貪ることかしら)
「っ! ……つまり、私の患者さんにもあなたは手を出すつもりなんですね?」
(もちろん。あなたのところには比較的若い女性が集まるし、それに……快楽を与えれば彼女たちにも笑顔が浮かぶ。それはあなたの目的と一致するんじゃないかと思ってね)
「ふざけないで! 患者さんの心の傷を何だと思っているの!? 甘く見ないで!」
125:快楽処方箋
09/09/03 22:22:17 //OUxv1C
思わず私はベットを拳で叩きつけ、そのまま包丁を掴むと自らの首のすぐ横まで持ってきた。
(あらあら、死ぬつもり? どうしてかしら?)
「私の患者さんには絶対に出だしはさせない! そんなことさせるぐらいなら、死んでやる!」
しかし……包丁の刃を喉元まで数センチのところまで近づけても、寄生生物はいたって冷静なままだった。
(なら、そうすればいいわ……ふふっ)
その態度に歯軋りをして包丁を近づかせる……もう刃の部分は私には見えないほど近くにある。時折落ちる雷が妖しく包丁を照らし出す。
(ほらっ、早くしなさいよ……あなたの血もさぞ綺麗なんでしょね……楽しみだわ)
「くうぅぅ、くっそぉおおおおおお!」
その挑発に私は包丁を握る手に一層力を込め、雷鳴が落ちた瞬間その包丁を……
……首から離すと、ベットの横に落とした。……手が滑ったわけではない。
「やだよぉ……死にたくないよぉ……ううっ、あああああああああ!」
私は膝を抱えて泣き出した。何で私が……ただ私は医者として人に笑顔を与えたかっただけなのに……なんでこんなことに……。
(落ち着いて……大丈夫、死ぬことなんてないわ)
「うる、さい……」
(ふふっ……しょうがないわねぇ……)
勝手なことを喋りつづける寄生生物にやり切れないほどの怒りが湧き上がったが……今の私にどうする手段もない。患者のために命を捨てられない私に……。
「あっ……ひんっ……お、しりがぁぁああ……」
お尻に力も入れていないのに何かが肛門から近づいて来る感覚が私を襲った。
「ひあんっ! でるぅう、なにかぁでてくるぅうううううう!」
ベットに倒れこみ、お尻を突き出すようにしてその衝撃に私は耐えた。出てきた何かがワンピースのスカートに当たり、そのまま私の前まで出てきた。
(可愛いでしょ、これ……もうあなたのものなのよ?)
「や、やだああぁぁ……やだぁあああああああああ!」
私は後ずさりしてそれか遠のこうとするが、離れない。当たり前だ、私のお尻から出てるのだから……この太くて大きな触手は。
……けど、それだけじゃない。後ずさりしてその触手が地面に当たるたびにその感覚が私にも感じられる。つまり……この触手はやはり私のものなのだろう。
(驚いて当たり前ね、いきなりこんなの出されちゃったら。……けど、これはあなたを快楽へと導いてくれるわ。そんなに恐れないで……)
声も出ない私はその触手に向かってただ首を振るばかりだ。こんなものが私を快楽になど導けるはずがない! そう言いたかった。
触手はゆらゆらと私の顔の前で揺れている……と、思った次の瞬間、私の視界からそれは消え……思わぬところから刺激が飛んできた。
「なっ、ああああああああんっ!」
刺激が飛んできた場所……私のオマ○コに目をやるとそこに向かって触手が突き刺さり、そしてよく見れば奥へと入ろうとしていた。
「ふあぁああああんっ! やめてぇえええええええええ!」
私は反射的にその触手を掴んでその動きを止めようとする。しかしその触手はまるでウナギの体表のようにヌルヌルとしていて、私の手をすり抜けて侵入してくる。
「やあっ、めぇっ、こわれぇぅううううううううう!」
子宮のあたりにまで届いたかと思えばいきなり逆流し、そしてまた突き戻ってくる。触手が私のお尻を擦れるたびに刺激し、更には触手が味わっている私の身体の中の感覚までもが頭に送られてくる。
126:快楽処方箋
09/09/03 22:22:41 //OUxv1C
(ふふっ……快感に頭がおかしくなっちゃいそうでしょ? それでいいのよ……もっと喘ぎなさい……もっと、もぉっと、ね……ふふっ)
「ひああああああああああんっ!」
外の雷鳴が私の行為と同じように激しく鳴り響くなか、それと呼応するように私の行為も激しくなっていき……そして何かが変わり始めてしまった。
「ふあんっ、そこぉおおおおお……いいのぉ……もっと、もっとぉおおおおおお!」
(ほぉら……あなたいい笑顔になってきたぁ……分かるでしょう、自分でも)
「くふんっ! うんっ、わっ、かるぅううう! きもちよくてぇえええ、さいこぉおおおおおお!」
これまでこんなに笑ったことはあっただろうか? だめだ、笑いが止まらないや。だって気持ちいいんだもん。
私はもっとその気持ちよさを手に入れようと自らの胸を揉む。しかし、先ほどの市原さんのたわわな胸を見てしまった後では自らの品疎なそれを揉んでもイマイチ官能は刺激されない。
(可哀そうに……でも、もう大丈夫よ。あなたはいい子だからもっと気持ちよくなったら、私が御褒美をあげる……だから頑張って……)
「くんっ、うんっ、がんばるぅう、わたしがんばるぅうううううう!」
頑張るといっても触手の動きに合わせて微妙に腰を動かすぐらいしかできないが、それでも快感を貪ろうという意思があるだけで私の頭はもう真っ白になっていた。
(さぁ、くるわよぉ……思いっきりよがりなさい……)
「んあああああああああっ! わたしぃ、わたしぃいいいいいいいいいい!」
触手に何かがたまっている様子が私にも伝わり、それを自らの意思で私は私の中に解き放った。
「はぅうううううんっ! あつい、あつぃいいい! でもぉ、きもちぃいぃいいいいいいいい!」
(ふぁんっ! ……あなたっ、さいこうよぉ……わたしまでこんなにかんじるなんてぇ……ふふっ、ごほうびをあげないとね……)
「やんっ!」
勢いよく私のオマ○コから抜かれた触手が、目の前に上がってくる。私のお汁と、触手から出たらしい緑の液で触手はべとついていた。
(お口を開けて……ああっ、大丈夫よ。これはお尻から出てるけど、もうあなたのお尻からはこの触手しか出てこないわ。今までトイレで出してたもの全部、私がこのいやらしい液体にかえてあげるから……)
ピュッと触手の先から出た緑の液が私の顔にかかり、何とも言えない甘い匂いが私の鼻に入ってくる。……おいしそぅ……。
「わかったぁ……たべるぅ……はむっ」
私はべとべとの触手を自ら動かして口の中に迎え入れた。アマガミしてみると柔らかいお肉のようなその感触と共に、ピリッとした刺激が走った。
「んん~っ、おいひぃくへぇ、きもひぃいいいい……」
口の中で触手を出し入れしてみるとこれもまたオマ○コに入れるときとは違う快感が私を襲った。ほとばしる緑の液も匂いに違わず、舌が蕩けそうなほど甘美な味をしている。
「んんっ、あへぇ……?」
(気付いたかしら……これが私からプレゼント……)
先ほどまでぶかぶかだったワンピースの胸部分が膨らんできている。それだけじゃなくて、なんか体中が熱くて……きもちぃい。
(あなたはこの新しい身体でもっとみんなに笑顔を与えてあげてるの……笑顔、大好きでしょ?)
「うんっ……ぷはっ、わたしぃ、がんばるぅ……」
(えらいえらい……さぁ、今日はそれを咥えながら眠りなさい……あなたの身体を心に相応しいものにしてあげるから……)
「やったぁ……たのしみだなぁ……ありがとうね」
(ふふっ……これから一緒に楽しみましょうね……おやすみなさい、先生)
「おやふみぃ……」
私は触手から流れ出る液体をまるで酸素のように吸いながら深い深い眠りへと入った。
127:快楽処方箋
09/09/03 22:23:32 //OUxv1C
「……んっ……ふぅあ~っ、朝だぁ……きれいだなぁ……」
ベットから起き上がって差し込んだ朝日に私は思わず笑顔がこぼれてしまう。いつもなら幾ら寝ても疲れが取れず、ベットから中々離れられないほど朝は苦手だったけど。
跳ね上がるようにベットから飛び出て改めて感じる。身体がまるで浮いているかのように軽い。軽く飛んでみたら、150cmしかない身長でも軽々と天井に手が届いてしまった。
「あはっ。楽しい。……おおっ!」
そしてそのジャンプにあわせて大きく揺れる胸。まさか下を向いてつま先が胸に隠れるなんて……。
「ちょっと触ってみ……きゃっ! やだっ……これだけでオマ○コ濡れてきちゃう……」
私はワンピースのスカートを捲り上げて秘所をいじくり回す。しっとりと濡れたそこも少し触るだけで、立っていられないほどの衝撃を私にお見舞いしてくる。
その快感に浸ろうとした私の目に目覚まし時計が目に入る。……そうだ、私には大事な患者さんたちがいるんだから、そんなことしてる暇はないや。
まだ鳴っていなかったその目覚まし時計のボタンを押してアラームを切ると、台所に向かっていつもよりかなり多い朝食を用意した。
「あはは……ちょっと作りすぎたかなぁ?」
ご飯、納豆、味噌汁、卵焼き、目玉焼き、インスタントカレー、ハンバーグ、チキン南蛮、ゴーヤチャンプル、そして野菜室の冷蔵庫の野菜を詰め込んだサラダ……と。もう冷蔵庫はスッカラカンだ。
しかしそのせいで出勤時間が間近になってしまった。私はそれらを一気に詰め込む。不思議なことに食べても見た目も中身もあまり膨れない。
「んぐっ……ぷはあっ! さてとお化粧……っていいや! それより着替えないと!」
私は鏡を見て化粧をする意味があまりないように感じ、そのまま箪笥を開け……そして愕然とした。
「よっと! ぎりぎりセーフ!」
私は自らの診察室に駆け込むなりやっと、黒いワンピースを脱ぐことが出来た。
「まさか、家の服が全部着れなくなっちゃうなんて……」
両手に持った紙袋を机の上に置き、とりあえず紺のセーターと黒のタイトスカート、そしてストッキングを穿いて白衣を着てみた。
「おはようございます、先生……あれ……?」
「あ、おはよう、桜ちゃん」
私は壁の鏡から目を離して、部屋に入ってきた後輩のナースに近寄った。彼女は目を丸くして私を見ている。
「えへへ、どうかな?」
腕を組んで胸を持ち上げると、溢れんばかりの胸が彼女の目の前に差し出された。昨日と同じような服を選んだのにこれだけ違うなんて……。
私だってそう驚いているんだから、当然桜さんも声が出ないようで私の胸のふくらみに目を奪われていた。
「……私も……そんなに胸があれば……」
「あれ……どうしたの、桜ちゃん」
不意に涙目になった彼女の肩に手を置いて顔を覗きこむ。いつもなら私と負けないぐらいにおしゃべりで、職場で一番の笑顔を持つ彼女からは想像できないことだ。
「ううっ……彼氏に……フラれちゃいました……お前は、胸がないからって……うああんっ!」
泣き出してしまった彼女を私はゆっくりと優しく抱きしめる。私の豊満な胸に彼女の小さな胸は簡単に押しつぶされてしまう。
私と桜ちゃんは医者と精神科のナースとしての関係以上に、お互いに胸が小さいことで特に仲がよく、励ましあってきた。
「ねぇ、桜ちゃん。あなたの担当は精神科……ここの人たちは笑顔を取り戻すために来るの。あなたがそんな顔をしてたら、患者さんは不安になっちゃう」
桜ちゃんは私の言葉に反応すると、嗚咽を何度か零しながらも涙を拭き取ると、私の顔を見て笑顔を作った。
「だ、大丈夫です! ほらっ、いつもどおり……」
128:快楽処方箋
09/09/03 22:24:20 //OUxv1C
その懸命な努力を見て、私は笑顔のまま首を振るう。違う、これは彼女の本当の笑顔ではない。
「桜ちゃん、まだ診察まで少し時間がある。ちょっとここに横になって」
軽々と彼女をお姫様抱っこして、驚いた表情の彼女をゆっくりと診察台のベットに降ろした。
そのベットの私も腰掛けて、ニコリと笑ったまま彼女の顔へ自らの顔を近づけていく。
「……いい匂い」
「えっ……せ、先輩? 香水なんてつけてませんよ、私」
患者さんのために香水などもちろんつけることを禁止されている。しかし、私が感じているのはそんな匂いじゃない。女の子から自然に発せられる甘いフェロモンだ。それが私の頭を蕩けさせる。
「あ、あの顔が近いんです……先輩」
「ふふっ、人のことは言えないけど、子供みたいな顔……うん、食べちゃおう」
「えっ? んんっ?!」
私は彼女の唇を奪うと、ナース服の上からその貧乳を揉みほぐす。もうすぐこれは、貧乳じゃなくなっちゃうから。
彼女の口内をかき回して、彼女の甘い唾液を受け取る代わりに私の唾液を流し込む。目を見開いて必死に離れようとしているけど、それすら可愛く感じちゃう。
「んんっ……んっ……」
そうしているうちに桜ちゃんの目が悦に入ったような虚ろなものに変わってくる。少しだけ白目をむいているようにも見える。
「んんっ、あっ。……桜ちゃん、次はこっち……」
私は素肌にそのまま着ていたセーターを捲り上げると、たわわに実った片方を彼女の口元に近づけた。
「いい匂い……食べて、いいですかぁ?」
「もちろん。さぁ……たんとお食べ……んっ……」
柔らかな桜ちゃんの小さな舌が私の乳首に当たっただけで、もう私の胸からは緑色の汁が出てくる。私は彼女が咥えていないもう片方を自ら咥えてそれを味わった。
「おいひぃ……ひぇんぱぁい……んんっ……」
上目遣いに私を見てくる彼女が愛おしく、興奮してしまい思わず胸から液が溢れ出てくる。しかし、それでも嬉しそうに彼女はそれを飲んでくれた。
「んんっ……可愛い……ねぇ、桜ちゃん」
「なんれふかぁ? ……んっ」
離す間も私の乳首から口を離さない彼女の無邪気な仕草がまた子供っぽくて愛らしい。
「もぉっと、気持ちいいことしてあげよっか?」
しかし、私がそう言った瞬間にぱっと乳首から口を離して顔を輝かす。ああっ、本当にもうっ……。
「して下さい! お願いします、おねがい~」
胴体に抱きついて私をぐらぐらと揺さぶる。
「はいはい、がっつかない、がっつかない。じゃあ、下着を降ろしてこっちに向けて足を開いて」
私は一人だけベットから降りると彼女にそう指示をした。彼女は従順に素早くそれを脱いでベットにほっぽり出した。
そして私はオマ○コに力を入れて一息に触手をそこから這い出させて、彼女に見せ付けた。
「ふぁ~っ、おっきいぃ! ん……はむっ!」
「あっ! きゃんっ!」
ま、まさかいきなり触手を頬張るとは……何のためにそのピンク色の入り口をこっちに向けてって言ったと思って……でも、きもちぃい……。
129:快楽処方箋
09/09/03 22:25:27 //OUxv1C
桜ちゃんは私の触手をアマガミしたり、舌で転がしたり、口で絞めてきたりと思いのほか多芸を駆使して、私を翻弄する。
「んんんんんっ、もうだめぇえ! いっかいぃ、ださせてぇええええええええ!」
私は桜ちゃんの頭を掴むと乱暴に前後に振り回し、自らの快感を貪った。驚くことにその間も彼女は舌技などを続けていた。
「はぅうううううううう、うけとってぇええええええええ!」
「んんんんんんんんっ、ぷはぁあああああああああんっ!」
おびただしい量の白い液体が彼女の口へと入り込んだが、途中で桜ちゃんは口を離して白地のナース服とその肌に私のが大量に付着した。
「んんんっ、すいません、もったいないことを……」
悪戯がばれた子供のようにシュンと縮こまる桜ちゃんに、私は顔についた白い液体を舐めてニコリと笑いかけた。
「いいからいいから……さっ、今度はこれを直接中に入れてあげるからねぇ……」
すぐに無邪気な笑顔を取り戻した桜ちゃんを、私は軽々と抱き当てると、私を迎え入れるように開いている彼女のオマ○コに触手をあてがった。
「ふあんっ……いれてえぇぇぇ」
足を私の胴体に絡みつかせて彼女は軽く腰を左右に振ってきた。私はその顔をセーターの中に入れてあげて、胸も吸えるようにしてあげる。
「いくわよぉ……くぅ、はぁああああんんっ!」
「あああんっ! あんんんんんんんんっ!」
力を抜いて彼女の腰を少し降ろすだけで一気に触手は奥まで入り込んだ。セーターの中の彼女の頭が挿入の爽快のためか、少し暴れた。
「くふぅんっ……いくわよおぉぉぉぉ……」
私の言葉に、乳首が彼女の口に咥えられる感触を感じ、セーターの中で膨らみが縦に揺れるのを確認し、私は自らの腰を動かし始めた。
「くんっ! あぅ、いっ、きゃんっ!」
くぐもった彼女の喘ぎがセーターの中から聞こえるが、しっかりと胸が吸われている感触も感じる。
「ゆ、ゆるゆるかとおもったらぁ、すごいぃい、しめてるうぅぅぅぅ……」
愛液が床に垂れるほど彼女の中は濡れているため、動くことにはスムーズだけど、子宮を突いた瞬間にしっかりと反応して触手を締めつけてくる。
「んんんんっ、つぎぃ! つぎいくわよぉおおお!」
当初、もっと楽しんでから出そうと思ってたけど……私はお尻からもう一本の触手を出すと、まだまだ余裕のありそうな彼女のオマ○コにぶち込んだ。
「きゃああああああああっ! そんらのはいらなぃいいいいいいいい!」
「はううんんんんんっ! きっつきつぅ……ふふっ、いっちゃぇえええええ!」
「らめえええええええええええええええ! あんっ! やんっ!」
私は二本の触手を交互に出し入れして彼女を一気によがらせる。二つの触手が入っているというのに、彼女の中はヌルリと私を受け入れ、そしてギュッと締めつけてくれる。
「くぅうううううんんっ! ねぇ、だしていい!? だしていい!?」
快感の嵐に頭がおかしくなりそうな私はセーターの中の彼女にせっつく。
すると彼女はそのままセーターの首元を無理矢理広げながら顔を出してきて、私の目の前に火照った顔を出現させると、そのまま唇を重ねてきた。
「んんっ! らひぃへぇええええ! ひぇんふぁいの、くらはぃいいいいいいいいい!」
舌を滑り込ませながら彼女は私に訴えかけてきた。それを見て私もフィナーレへと更に激しく彼女と繋がる。
キツキツのセーターの中で彼女の成長した胸が私のとおしくらまんじゅうをするほど、私は身体を密着させると桜ちゃんに私を放った。
「あんんんんんっ! わらひぃを! うけほっへぇえええええええ!」
「んあああああああああっ! はいっへふるぅうううううううううううううう!」
桜ちゃんの小さな身体に私をドンドンと流し込む。私を受け取るたびに彼女は大きく身体を跳ねさせながら、私を全て受け取ってくれる。
「あんっ、くんっ……せんぱいが、はいってきますぅ……」
「あはっ……いいかおしてるよぉ……さくらちゃぁん……ふふっ」
嘘偽りのない笑顔を浮かべた桜ちゃんを、私はゆっくりと降ろした。あ~あ、買ったばかりのセーターがビロンビロンだぁ……。
130:快楽処方箋
09/09/03 22:28:15 //OUxv1C
私がそれを引っ張りながら苦笑いをすると、目の前の桜ちゃんのナース服の胸元のボタンが3つも一気に吹き飛んだ。
「くすっ……あはははははは!」
思わず私が吹き出すと桜ちゃんも楽しそうに笑い出した。なんて最高な笑顔なんだろう……これをみんなに渡さなきゃ。
「あっ、桜ちゃん! ほら、急いで準備しないと!」
私は壁の時計を指差して彼女に指示をした。彼女は胸元を隠しながらオドオドとしていたので、私は買ったばかりのコートを投げ渡してあげた。
「使って。多分、ナース服はステーションの奥にいくつか予備があるから」
桜ちゃんはそれを聞くと慌しく一礼をして部屋から出て行った。が、顔だけドアから覗かせるとこうつけ加える。
「また後で、可愛がってくださいね?」
悪戯っぽく笑うと彼女は私の返事も聞かずに消えて行った。今頃身体が身軽なことに驚いているだろう。
「さってと……もっとも~っと寄生してみんなに笑顔を配らないと……あはは、楽しみ……」
私はベットリと濡れたベットのシーツを取り替えながら触手を身体の中に戻し、ぶかぶかになったセーターの代わりにブラウスを着て、患者さんを待った。
パソコンが受信音を鳴らし、早速本日最初のカルテが届いた。高校2年生の女の子かぁ。えっと……同級生による苛めの疑い……可哀そうに……。
「次の方、どうぞ」
私は簡単にカルテに目を通すとマイク越しに言った。ゆっくりとドアを開けて入ってきたのは、紺のブレザーを着た可愛らしい女の子だ。
「……ぃ……ます」
小さく頭を下げた彼女はこちらを見ようとはせず、しきりに眼鏡を掛けなおしては回りをちらちらと見ている。
「はい、どうぞ座って」
私は対面の椅子を示して、いつものように笑顔で接する。彼女はおどおどとした仕草で椅子に座りかけてくれた。
「さて……秋月 ひとみさん……今日はありがとうね」
「えっ?」
「病院に来てくれて。ほら、ここって人が多いし、精神科に来てくれるだけでも勇気のいることだよ」
精神科……特に若い女の人がその待合室で待っていると、よく他の患者さんは白い目でちらりと見てくると言う。時には受付をしたのに耐え切れずに帰ってしまう人もいる。
「珈琲、紅茶、ジュースもあるけど、何を飲みたい?」
「あっ……じゃ、……紅茶を」
「はいはい。牛乳とかはいれて大丈夫かな?」
私の言葉に小さく頷くひとみさんを確認し、私はいつものように紅茶と珈琲を用意し始めた。
「……私……本が好きで……人と話すのは苦手で……根暗、って……」
突然、ひとみさんが言葉を紡ぎ始め、私は用意する手を休めて彼女の前の椅子に戻った。俯いたまま彼女は続ける。
「教科書無くなる位だったら……でも、屋上でずっと……殴られたり……蹴られたりして……」
私はそこまで言ってくれた彼女の口の前に人差し指を出して、それ以上の言葉を止めてあげた。なんて勇気のある子だろう。
「……ありがとう。すごいよ……私よりず~っと偉い」
顔をあげて私を見るひとみさん。レンズ越しの目に涙がたまってくると、同時に嗚咽がこぼれ始めた。
その頭をゆっくりと胸に抱きいれてあげる。それが彼女の涙のダムの決壊原因となって一気に彼女は泣き始めた。
眼鏡をゆっくりと取ってあげると純粋そうな目をしていて、涙なんかより笑顔の方がよっぽど似合いそうな顔をしている。
黒いボブカットのショートヘアーを撫でつけてあげると、私や桜ちゃんよりも無垢であどけないまさしく女の子の匂いがした。……たまらない。
131:快楽処方箋
09/09/03 22:28:47 //OUxv1C
私は右手でカルテを書き上げると、ひとみさんの顔をゆっくりと離し、その小さな唇に私のそれを重ねた。
「んんっ……んっ? ……んんっ」
驚いたのはひとみさんが拒むことも大して驚くこともなく私を受け入れたからではなく、なんと私の口内に自ら舌をもぐりこませてきたからだ。
しかし彼女の涙は止まるどころかさらに流れ出てきた。彼女の舌も、私をまるで離さないようにと絡み付いてくる。……本当に寂しく、そして悲しかったのだろう。
私はその涙を指で拭き取って彼女の笑いかけてあげる。すると彼女も頬を緩ませて私を強く抱きしめ、その舌の動きも激しく私を求めて動き回っている。
「んんん……んんあっ……きもちいい?」
「あんっ……もっとぉ……もっとぉ……」
その無垢な目をした彼女のだだに、私はベットへと彼女を案内した。
「ふふっ、じゃあ服を脱い、きゃんっ!」
しかしひとみさんは意外な力で私を押し倒すと、その上に強引に被さって来て、唇を弄りながら私の自らの服をはだけさせていく。
「んんんんっ……ひぃかはぁない子……んんっ」
私もそれを手伝いながら膣とお尻から触手を出して準備を整える。その途中、まるで玩具を見つけた子供のように私の胸を今度はひとみさんはしゃぶる。
「ふふっ……いくわよぉ……」
「はぅんっ、くはぅ、まへなぃいいいい!」
荒々しく乳首をしゃぶっていたと思ったら、彼女は私の触手を自らの中に収め始めた。挿入される快感に耐えようと、私の乳首を強めに噛んで来る。
「せん、せぃああぁぁぁ、ひろへてえぇぇぇ、はいっへきゅるぅううううううううう!」
「くぁあああああああ! ぎちぎちいぃいいいいいいいい!」
私はそのういういしくて締りの強い中を強引に掻き分けると、処女喪失の痛みが安らぐようにと乳首から大量の緑の蜜を彼女に注ぎ込む。
「はうあぁぁ……ひ、ひとみさぁん、だい、じょうぶ?」
「ふあぁぁぁぁ……きもひいぃぃよおぉぉぉ……」
私のそんな心配をよそに彼女の顔は悦に入った笑顔で埋め尽くされていた。私もキツキツの彼女のお尻と中から侵入した触手の快感ですぐに絶頂に達してしまいそうだ。
「くっ、あっ、いっ、あぅ!」
「ひとみさんんっ、いい! いいよぉおおおおおお!」
腰の上下運動を自ら彼女が繰り返し、私もそれに合わせてお尻の触手を出し入れする。入りきった瞬間に乳首をきゅっと噛んで来る辺りがたまならく可愛らしい。
「ひゃうっ! もうらめぇっ! だす! だす! ひとみさんにだすぅううううううう!」
「くらはぃいいいいい! わはひぃにぃ、せんせいをくらはぃいいいいいいい!」
「いいわぁああああああああ! わたしをあげるぅうううううううううう!」
「んあぁああああああああああぅっ! もちぃいいのがきゅるぅうううううううううううう!」
私は彼女の足を掴むと彼女のお尻と中に私を送り込んだ。
「んんんっ、んんんんんっ」
彼女の中が私で満たされるまで私は彼女を離さず送り込み、そしてそれは終わった。
「はぅ……うん、いい笑顔してる」
「くうんっ……せんせー、もっとちょうだぁい……」
私を見上げるひとみさんのその頭を撫でながら私は彼女にお願いをする。
「ひとみさん、多分あなたを苛めた人も本当の笑顔を知らないんだと思う。……今のあなたなら教えてあげられるよね?」
ひとみさんは少しだけ悩むような顔を見せた後、すぐに満面の笑みで答える。
「はい! その人たちに笑顔をあげてきます!」
ひとみさんは顔をわずかにしかめると、ういういしいオマ○コから私と同じぐらい立派な触手を出してきて、その先っぽに唇をつけた。
「ふふっ、ありがとう」
ひとみさんはすぐさま立ち上がると制服を着なおしていくが、ワイシャツはもうボタンが閉まらないらしく、私はとりあえずブラウスをプレゼントした。
「先生、また今度来てもいいですか?」
「もちろん、待ってるよ」
笑顔で一礼すると彼女は胸がきつきつのブレザーのボタンを結局閉めずに病室を元気に飛び出して行った。そして眼鏡も忘れていった。まぁ、視力ももう問題ないだろうけど。
私はそれを引き出しにしまいながらカルテを打ち込み、そしてマイクのボタンを押した。
「次の方、どうぞ」
(終)
132:快楽処方箋@あとがき
09/09/03 22:38:08 //OUxv1C
120氏と被ってしまいました。申し訳ないです。
さて、何度も言う様にこれは「悪堕ち」を狙って書いたんだ……でもさ。
これって「悪堕ち」じゃないよね?(;´・ω・`)
117氏……ご期待にそえず面目ない!
133:名無しさん@ピンキー
09/09/04 00:23:02 mKcg1Hk7
おお、ブラボーブラボー
134:名無しさん@ピンキー
09/09/04 09:46:05 +4R88oFr
>>132
幸せ堕ちも悪堕ちの一種なので問題無しかと。
GJ……と言うかエロス。あぁエロス。
135:名無しさん@ピンキー
09/09/04 11:31:38 xgV5gzFY
>>131
フタナリGJ
眼鏡が要らなくなるとは素晴らしい。
胸が唯大きくなるんじゃなくて、相手に合わせて大きさを変えられたりしたらいいなあ。
所謂確信犯に悪堕ちしたんですね。
136:名無しさん@ピンキー
09/09/05 21:28:11 5ewgR41u
快楽は麻薬のようなものなんて言葉がよく似合う堕ちっぷりにGJ
笑いが止まらない~のくだりになんかゾクッときた
137:119
09/09/06 17:36:02 sYeB/oO/
>>132様 >>122-131乙でした。
「悪堕ちじゃない」というのが、いつものご謙遜なのか、
壁を乗り越え「本当の笑顔」を振りまける医師(?)になれた、
という「ハッピーエンド」だからなのかわかりませんが、興奮できました。
冷静な女医さんの、>>126レスあたりでの豹変っぷりがいいです
(その前レスの「死にきれない」というあたりが前ふりとしてあるのでしょうが)
あと、「甘噛み」がエロかったです。
二作目も拝読しました。
とりあえず、エロいシチュにもっていくためためなら、世界を何度破滅させてもいいや、
といわんばかりの、書き手としての心意気が素敵です(w。
138:名無しさん@ピンキー
09/09/06 21:34:21 2U9b+dci
昔読んだ寄生物SSをどうしてもまた読みたくて色々探してはいるのですがどうしても見つからず
もし知っている方は載っている所を教えていただけないでしょうか?
寄生されたら性衝動が増すタイプのもので
あらすじは小学生の男の子が帰り道に性器を蟲に寄生された知らないお姉さんにレイプるところから始まって
男の子の性器も蟲に寄生されてしまい、学校で女の先生をレイプし蟲を先生に寄生させ
先生と男の子はクラスメートを放課後呼び出して襲って行く所で終わっていたきがします
139:名無しさん@ピンキー
09/09/07 00:01:01 cjaE3UIQ
これだな
URLリンク(hkwr.com)
未出の寄生系SSを是非、披露してホスイなぁ。
140:名無しさん@ピンキー
09/09/07 00:14:27 PQUN6p6v
>>139
これです、ありがとうございます。
141:120(=119)
09/09/07 02:07:56 lAIdeWHU
>>120の「SSの続編が云々」という話、何を伺いたかったのか、ちょっと補足しておきます。
(以下、リンク先のSSを読んで下さった方あての話になります。すみません)
>>120のリンク先の話の続編を書くとすると、娘とそのオヤジが二人で「自己複製」という名の
寄生まがいの行為を周囲の人に行って連鎖させていく話になるはずですが、
実は、その「寄生後のオヤジの外見」について深く考えていませんでした。
それで、どうなるのがこのスレで一般的か、、伺っておきたい気がしました。
つまり、
1)娘とまるっきり同じ顔、同じ年齢の女になるのか、
2)娘とは別人がだ、ともかく女に変貌する(上共々、いわゆるTSネタ)のか、
3)オヤジの外見はそのままで、中身だけ異形になっているのか、
どれがいいか、ということです。
1)はつまらないのでやめるとして(1以外だとそもそも「複製」ではないのではないか?
という問題はありますが、気にしないことにしますw)、
自分は、3)の、男女入り乱れて寄生(異形化)が蔓延していくパターンで
十分萌える方なのですが、例えば>>122-131の作者様の前スレでのカキコを読む限り、
寄生の連鎖に男が絡むパターンに抵抗をもつ人が多いとすると、
それはしない方がいいのかな?と思ったりしたので、念のため伺ってみた次第です。
(あとは宣伝もありました 汗)。
それで差し支えない、ということなら当初のイメージ通り3)で書きます。
142:名無しさん@ピンキー
09/09/07 04:02:27 zzWy9DOv
>>141
一通り読みました。
娘の頭部の造形がヨーダのイメージが付きまとったw
けどSFモノって余り見ないから斬新で面白かった。
俺としては物語的に考えて1~3どれでもアリだと思う。
ただ、個人的には親父の外見よりも今後の娘の外見のが妄想膨らむな。
自己複製した末にバトロワって強い者が生き残って「進化」する。
オリジナルの娘は前代で勝ち残ったくらいだから当然強い。
故に「進化」する。進化に合わせて、より凶悪でより妖艶な化物に変貌していく。
進化に追いつけず変わらぬ父。
パラサイトイヴ的には女が後世代のEVEを生む機械として重宝されたが、
彼はより近い遺伝子の子種を生みだす機関として娘に犯され続ける。
と、ごめんなさい妄想が暴走してしまったw
俺的に、男は逆レイプ専として必要ww
書き手さんの自由に書くのが一番だと思います。
143:名無しさん@ピンキー
09/09/07 11:01:39 FupFmC8o
>>141
進化の為の闘争ってゾクゾク来ます…
幾万種にも枝分かれした「娘」達が戦いあうマンアフターマンな世界
個人的には親父はこのままがいいかな。
もっともオリジナルに近い人類として娘達の闘争を見続ける親父
全ての娘の「父」として神格化されたり。
144:120
09/09/07 21:50:55 TYC4O+B8
>>142様、>>143様
ありがとうございます!
自分の趣味にのってもよさそうかな、と思えたと同時に、
自分では思いつかなかったような方向性を知ることができて、質問したかいがありました。
すべて使わせて頂くのは難しそうですが、参考になります。
特に、「マンアフターマン」というのはインスピレーションになりました。
仮にあんな感じで年代順の連作にしたら(地球到着後、数年後、百年後、という風に)、
色々なシチュの話が書けるかもしれません。
今月中は多分無理ですが、いずれ投下したいと思います。
145:名無しさん@ピンキー
09/09/09 02:41:16 9ksTzuhs
誰もいない・・・コメントするなら今のうち・・・
>>132氏
胸が大きくなったり触手が使えたり、ハッピーエンド(?)だったりと色々ツボでした!
132氏的には悪堕ちかどうか疑問らしいけれど、>>134氏のおっしゃる通りなので無問題さ。
次回作も楽しみです!
>>120氏
拙作を読んでいただいてありがとうございます。「白濁の巫女」の続きはプロットだけ出来ていて、文章が出来てないんです・・・なんとかします(´・ω・)
拝読しました。融合した娘がたもさんもまた美しいです。これから新人類(?)としてどんどん増えて行くんですよね。楽しみだなぁ・・・
第一宇宙速度で衛星軌道を周回しながら待機してます wktk
146:120
09/09/10 13:25:04 ykm1Uses
>>145白濁の巫女の著者様
プロットできてるんですか!?wktkです
好意的な感想頂けてうれしいです。
早めにこのスレデビュー果たせるようがんばります
147:名無しさん@ピンキー
09/09/11 15:32:24 4LUITdKe
アイドルの撮影会で、緊張気味の新人アイドルが先輩アイドルに寄生生物を寄生させられる話が書きたい。
……新人が初めての撮影会で緊張しているところで、場の空気がおかしくなる。
先輩の水着は彼女の性器から這い出したスライム状の粘液に溶かされ、
先輩は粘液だけを纏ったまま、ハダカで撮影会は続行。
撮影者は皆先輩アイドルに魅了され、精液を漏らしながら一心不乱に先輩アイドルを撮りつづける。
そんな異様な光景に足がすくんでしまった新人アイドルに、
先輩の食指が動き、先輩は新人の身体を捕らえ、自分と同種の存在にさせるシーンを撮影させる……。
みたいなやつ。
148:名無しさん@ピンキー
09/09/11 16:29:53 cfUWEN6z
そこまで書いたらもう満足しちゃったんじゃね?
149:名無しさん@ピンキー
09/09/11 23:34:30 CAfkrATI
保管庫の人、お疲れさまです。
150:名無しさん@ピンキー
09/09/12 19:19:37 yR+LnHYj
>>148
賢者に寄生されたんですね。
151:名無しさん@ピンキー
09/09/14 05:06:40 vuRzYQ7h
やつらは最強の寄生生物だからな
恐らくこの世のほとんどの男性が寄生されているんじゃないか?
とかレス書いていたら今思いついたのでネタ投下
誰もが驚くような研究結果を残し続けた、ある天才女科学者が居た
が、その女科学者には秘密があった
彼女は身体に寄生虫を宿していたのである
その虫は絶頂を迎えることで短時間の間、宿主の身体能力の一部を大きく強化する
筋力だったり器用さだったり思考力だったり……
どこが強化されるかは種類によるが、いずれも表世界には出てこない存在だ
その女科学者は研究のたびに自慰を行い、虫の力で"賢者"となっていたのである
彼女は段々と身体を侵食されていくことを理解しながらも、今日も研究の為にと股間に指を伸ばす―
152:名無しさん@ピンキー
09/09/14 11:19:38 xzd7+JXQ
最後にはマッドサイエンティスト宜しく自分を化け物にしてしまうのですね
153:名無しさん@ピンキー
09/09/14 14:06:43 QHfaosH+
超人になろうと全種類寄生させたら、性感を高めるのがいて大変な目にあうんですね。
154:名無しさん@ピンキー
09/09/15 18:03:31 FAQr1Ay9
その流れなら魔法っぽいのが使えるようになっても不思議じゃないな
155:名無しさん@ピンキー
09/09/16 15:22:11 4KeW/BN5
三十路過ぎても魔法が使えない件について
156:名無しさん@ピンキー
09/09/16 19:55:43 jqh4ebEo
あなた自身が既に魔法的存在だから
157:名無しさん@ピンキー
09/09/17 09:53:39 StpHo2s/
今の日本ならそうでもない
158:名無しさん@ピンキー
09/09/17 10:58:10 CdmXx1ej
茶柱立つ事事態が既にいい事なので、な感じ。
159:名無しさん@ピンキー
09/09/21 17:24:53 9kCY1dBE
『木曜の怪談』の「怪奇倶楽部」のエピソードで、子役の頃の野村佑香が人間の目玉そっくりの
甲虫に寄生される話、タイトル分かる方いますか?
人間の手のひらにとりついて精神を支配する甲虫が病院に蔓延する話で、
エリカ(野村佑香)の弟がまず寄生され、見舞いに来たエリカも犠牲になる。
そのシーンがとてもよくて、まず、手のひらを見せず、目つきもおかしい病院の
人間にエリカが不審を抱きつつあるとき、一人マトモな女性看護師さんに出会い
安心する。ところが次に会ったとき彼女は寄生されていて、エリカを襲う、という。
見てしばらく、エリカやら看護婦さんやらの妄想を広げてオカズにしまくった覚えがあります。
160:名無しさん@ピンキー
09/09/21 17:49:30 vqprxdH9
>>159
夢遊病院
161:名無しさん@ピンキー
09/09/21 17:55:36 9kCY1dBE
ありがとうございました!
162:名無しさん@ピンキー
09/09/21 17:58:51 vqprxdH9
あれはよいものだ
>>159
URLリンク(nicobunte.sakura.ne.jp)
163:名無しさん@ピンキー
09/09/21 22:28:48 9kCY1dBE
>>162様
画像の紹介ありがとうございます。
写真ありますが、当初善良そうだったナースの人のギャップがやっぱりよかったなあ
164:名無しさん@ピンキー
09/09/21 23:44:32 sfVykMzt
オレは冒頭で婦長らしきひとが真っ暗な中に冷蔵庫を開けて口の周りを血だらけにしながら生魚食ってるところが
一番衝撃的だったよ。
165:名無しさん@ピンキー
09/09/22 00:07:51 0ck6LPBO
未だに覚えてるなあ
なぜか二酸化炭素だか窒素だかが弱点で都合よくおいてあったボンベで倒すんだったっけ
166:164
09/09/22 01:03:13 THcfAKAE
滝沢「てのひらに目があるんだ!」
人工知能「普通てのひらに目はありません」
滝沢「だから、病気かもしれないんだ!」
んなアホな、と思ったものだ。
ちなみに、寄生方法は
1.手のひらの目が赤い光を発する
2.対象が立ったまま朦朧となる
3.対象の肩か首筋のあたりを手のひらでポンと叩く(産み付ける?)
4.寄生生物が対象の皮膚の下を通って手のひらへ向かう
5.手のひらで「ぐぱっ」
思い出してたら興奮してきた。
五行戦隊の続き読みたい。
167:sage
09/09/22 01:32:02 YZN7l84F
>>159
>エリカ(野村佑香)の弟がまず寄生され、見舞いに来たエリカも犠牲になる。
逆だったと記憶します。「エリカ先、弟あと」
お姉ちゃんの様子が変わって、ビビリまくる弟が滝沢に電話をかけるシーンがありましたから。
そこをお姉ちゃんに見つかって、問い詰められる展開にドキドキ。
さらに、夜中に病院に忍び込んだ級友たちが、エリカの催眠光を受けて、寄生されるシーンにもドキドキ。
168:名無しさん@ピンキー
09/09/22 01:36:52 YZN7l84F
怪奇倶楽部話に興奮して、久々書き込みでsageミス
名前欄じゃなく、メール欄だった
あげてしまって、スマソ
169:159
09/09/22 16:10:27 uNG7hqCw
>>167様
記憶違いの指摘ありがとうございます。
野村佑香がクラスメートに寄生体を広める中心だったんですね。
記憶以上にイイ話だったんだと再認識できました。
恐らく「今さら」な質問につきあわせてしまって恐縮です。
170:名無しさん@ピンキー
09/09/23 02:15:50 fNWUeubP
どうも。快楽処方箋以来の投稿になります。ご無沙汰しておりました。
いつものように前置き長くなるので、「うぜえ」と思う方は空白行まで飛ばして下され。
前作の感想、ありがとうございました。大きな励みと同時に、またしても駄作を生み出す原動力になりましたよ~。
そして、SSまとめブログ版の管理者様。本当にありがとうございました。
素晴らしいタイトルまでお付けいただき……正直、今度からタイトルつけてく(ry。
そんな多くの方に多謝。
さて、今回は『ゆうと私』のED2つと同じくらい長くなるのでアップローダーに上げました;;
また……正直、寄生モノなのかどうかも怪しいので、見てくれる方はお覚悟よろしく;;
一応HTMLにしたけど、素人の浅知恵だから見れなかったらスマソ。IE7で動作は確認しました。
ウィルスは無いと思うけど、心配ならお手数ですがチェッカーを。
URLリンク(www.dotup.org)
PASS:kisei
171:名無しさん@ピンキー
09/09/23 07:58:14 yZnSsXX0
ラブラブ寄生スバラシイ
172:名無しさん@ピンキー
09/09/23 15:47:14 gcIgyais
そういえば昔、幽遊白書の螢子が飛影に魔剣で斬りつけられ
第三の目が開くと妖怪になっちゃうシーンで興奮したなあ
当時からこんな趣味あったんだな
173:名無しさん@ピンキー
09/09/23 18:57:36 p4Bm75OA
牡丹あきらめろ!と思ったことが私にもありました。
174:名無しさん@ピンキー
09/09/23 18:58:45 6SnAwWZd
>>172
俺は、戸愚呂兄が幻見せる樹に連れ去られる場面で興奮した。
つうか、兄もグルメに寄生してたわw
男ばっかなのが残念。
175:名無しさん@ピンキー
09/09/23 19:38:45 4FEMNFzU
同じ経験してる人多いもんだなw
その当時のジャンプだと……たしかZENKIのエピソードで
精気吸われてミイラ化した女性の唇にヒルが取り憑くと妖艶な美女に変化
他人の精気を吸うために襲いかかる、というものがあった。
ヒルが憑いた女性の唇が黒いルージュを引いたように見えるのも良かった……
176:名無しさん@ピンキー
09/09/23 20:24:02 W06tB2he
ハイ エ ロ ファントグリーン
177:目玉寄生大好き
09/09/23 20:46:08 G4Cxi9l5
>>172
アニメしか見てなく記憶がないけど漫画だけ??
ぜひ何巻か教えて欲しい!
>>175
寄生物の俺様ベストはZENKIだな!ヒルみたいな軟体モノが寄生するのが好きな俺は空物語の大ファンだ。
あと憑依の実自体も、目玉が寄生してる姿も欲望に反応するっていう設定も最高だったな。
額に目玉よりも女将のように女性なら胸に目玉があるってのがグッときたけど、作中ではあんま女性が取り憑かれるってのはなかったんだよな・・・orz
小明に取り憑いて欲しかったw
178:名無しさん@ピンキー
09/09/23 21:05:58 Pu6/1iVa
19時間も経つと消えるんだ…もっと早く気づいていれば
179:名無しさん@ピンキー
09/09/23 22:16:17 gcIgyais
>>177
3巻
でも結局目は開かないし、螢子は意識を失ってるだけだから期待外れかもよw
牡丹が霊力で目が開くのを抑え込んでるけど、
それも長くは持たないから大変っていうシチュエーションだね。
180:名無しさん@ピンキー
09/09/23 22:17:00 7S3eOn7T
>>170
消えとるがな!
181:名無しさん@ピンキー
09/09/23 22:35:35 iRzj70O+
携帯からだと見れないので普通にスレに投下してホスィ
182:名無しさん@ピンキー
09/09/23 22:45:57 2yAgrzWJ
女性の唇で諸星大二郎の赤いくちびる思い出した
優等生の唇に仏像に閉じ込められてた唇が寄生する話だったような
私の唇が赤いのは口紅なんかじゃないのよふふふ
的な話だったような...
183:名無しさん@ピンキー
09/09/23 23:09:02 5n33x2xJ
>>170
今回は間に合ったのでまとめブログ更新しておいたけど
今後見逃す可能性を考えるとスレ投下してほしいです
184:名無しさん@ピンキー
09/09/23 23:57:48 fNWUeubP
ごめんなさい!
まさかローダーが一日も持たないなんて……ご迷惑をお掛けしてしまいました。
また、まとめブログ管理人様、お手数をお掛けしてしまい本当に申し訳ありませんでした。
今後は方々のご意見通り、こちらに上げるようにしたいと思いますが……、
正直なところ、今回のを読んだ方々はあれを「寄生モノ」として納得していただけたでしょうか?
他に書いている物も、正直寄生モノか曖昧な物ばかりで、ちょっと不安。
個人的な事を聞いてしまい申し訳ないです。
あと、一つだけ書き忘れの注意を。
先ほどの作品ですが、プロローグだけ視点が「フィオ」で以降は「ひより」です。
185:名無しさん@ピンキー
09/09/24 00:32:55 c3fyJXEr
もう削除されてる…流れんのはえぇなorz
186:名無しさん@ピンキー
09/09/24 01:03:51 9FR8WVnR
>>175
ミイラから戻るのはヒルだっけ?もう忘れた
URLリンク(nicobunte.sakura.ne.jp)
>>182
URLリンク(nicobunte.sakura.ne.jp)
187:名無しさん@ピンキー
09/09/24 11:04:41 ja8XSV5N
>>184
まあ寄生モノと言っちゃ寄生モノだと思う
寄生するんじゃなくて寄生してほしいように仕向けていく自然な感じが良かったよ
できればまた次の作品も見てみたい
188:名無しさん@ピンキー
09/09/24 18:06:41 TP2qq266
ZENKIは、「死の恐怖」は「生の欲望」だ、ってのが怖かった。
189:名無しさん@ピンキー
09/09/25 00:09:56 4l5V+KB2
さっき、阿云の最新号買ってきたんだが、寄生・堕ち・増殖系の比率が高い希ガス…
アタリ引いたとオモタw
190:名無しさん@ピンキー
09/09/26 03:28:07 uzQEh5e6
ZENKIのミイラホテルの話だが、昔エロパロ版の黒岩よしひろスレに
ミイラホテルのバッドエンドSSがあった
いまでもピンクログちゃんねるのエロパロ版の一番最後のほうにある
黒岩よしひろスレにて閲覧が可能
191:名無しさん@ピンキー
09/09/26 12:44:43 WV3Me1xL
だったらURL貼ればいいのにね
192:名無しさん@ピンキー
09/09/27 05:55:11 Yg43e1+6
>>190
さあ、直リンを貼るんだ
基本的に何かのバッドとか考えるのは大好きだな
逆に自分はオリジナルはできないわ
193:名無しさん@ピンキー
09/09/27 07:37:33 tCMJXkCt
見てきたがMC保管庫にあるZENKIネタと同じ人が書いてたんで
なんか納得してしまった
194:名無しさん@ピンキー
09/09/27 19:23:42 qHwp6sp/
あれで悪落ちに目覚めおれには吉報だ
ありがたやありがたや
195:名無しさん@ピンキー
09/09/28 12:07:42 hQFOsPZG
ZENKIが最高すぎで誰も>>189に触れないのなw
俺買ってないからわかんないけど、良いのかな??
196:名無しさん@ピンキー
09/09/28 19:33:10 GxH6P8Yh
早売りすぎて付いていけない by地方民
197:名無しさん@ピンキー
09/09/29 12:39:25 6qj9IGHj
バイオハザード5の寄生体に少し萌えた。あああからさまにグロイ人外化は嫌だけど
外見は美少女で中身は異形というのはやはりいい
198:名無しさん@ピンキー
09/09/29 14:34:56 N+uKW5NW
うむ
199:名無しさん@ピンキー
09/09/29 23:10:28 fy8DXHW8
むう
200:名無しさん@ピンキー
09/09/30 05:53:02 UphlVvJ+
雛見沢症候群に取り憑かれた
201:名無しさん@ピンキー
09/10/01 23:21:59 MqPygl/A
こんばんは~。
>>187氏に後押しをされ、再び作品を作ってしまいました。
ただ今回のはえらく長くなりそうで、まだ冒頭も冒頭しか書き終えてませんが、小出しに投稿させてもらおうと思います。
今後完成できるかは正直分かりませんが、お時間があればお読み下さい。
202:きせい・ろわいある
09/10/01 23:23:39 MqPygl/A
0日目 ?:?? 百合女子高3年 北条 蘭(ほうじょう らん) 【未寄生】
「あうぅ……んっ、まぶ……しぃ?」
暗闇から差し込まれる光に瞼を開こうとすることを思わず躊躇してしまう。
それでもなんとか目を擦りながら、ゆっくりと視界を確保していく。白い光が絶えず目を刺激し続ける。
「んぁぅぅ……」
「あら、やっとお目覚めかしら?」
聞きなれない女性の声に、私はぼやけた視界をそちらに向ける。もうもうとしたその中に紫色の人影を見つけた。
「おはよう。ほらっ、早くしゃきっとしなさい。他の人はもう目が覚めてるわよ?」
「えっ?」
その言葉に促されて私は首を振って意識を覚醒させると、少しずつはっきりとし始めた視界で周りを見回した。
「ら、蘭! 大丈夫?」
「あ、しぃちゃん。おはよ~」
機能を取り戻した視界で最初に見つけたのはクラスメイトの『長谷部 静香(はせべ しずか)』、しぃちゃんの姿だった。
しかし、その見覚えのある彼女の姿に、私はどこか違和感を覚えて首を傾げた。
「蘭! しっかりして! 私達、誘拐されたのよ!」
「あぇ? ゆ、ゆうかい? あ……」
しぃちゃんに言われて、私は初めて周りに居るのが同じ学校の制服に身を包んだ私のクラスメイトであることに気付いた。
そして私達が居るこの部屋も黒板や教卓があり、どうやら教室であるらしかったが私達には見覚えのないところだった。それに、壁や室内の物も全てどこか古めかしく、年代を感じさせるものばかりだった。
「はい、そこまで。そこからはこれからみんなに説明するから、静かにしてちょうだい?」
その中で唯一制服に身を包んでおらず、かつ見覚えのない女性が私に言った。年齢は20歳後半で眼鏡をかけた彼女は紫色の服でスレンダーな身体を包んでいた。
彼女はまるで教師のように教卓に手をついて私達を見回し、そして静寂を確認するように一呼吸置いて口を開いた。
「じゃあ皆さん、改めまして。皆さんを誘拐させてもらった『南野(ミナミノ)』です。まず、誘拐してごめんなさい」
そうして儀礼的に南野さんは頭を下げ、すぐさまそれを上げるとざわめく私達を気にせず話を続けた。
「今日はちょっと皆さんに寄生してもらおう……いえ、寄生されてもら……まぁいいわ、どちらでも対して意味は変わらないもの」
なにやら一人でぐちぐちと独り言をつぶやき始めた南野さんは、すぐに納得したというに頷いてこう言い直した。
「今日は皆さんにちょっと寄生したり、されたりしてもらおうと思います」
担任が朝のホームルームで連絡事項を言うかのように南野さんは淡々とそう言った。途端に周りでクラスメイト達がざわめく。
「ふざけんなよ! 意味分からねぇこと言ってんじゃねぇよ!」
そう叫んだのはよく担任から指導を受けている中野さんだった。みんなが座って困惑している中、彼女はその中心ですくりと立ち上がって南野さんを怖い目で睨みつけていた。
「幾らなんでも血の気がありすぎなんじゃないかしら、中野さん。まだ話は始まってもないんだけど……まぁ、クラスでも一番の問題児のあなたなら仕方ないかしら?」
「てめぇ……ふざけてんじゃねぇぞ、ババァ!」
その怒号と共に中野さんがクラスのみんなの間を素早く駆け抜け、南野さんとの距離を急速に縮めていく。しかし対する南野さんはどこ吹く風、といった表情を浮かべているのみ。
やがて、中野さんが教卓の目の前まで辿り着いたとき……突然聞いたことも無いような大音量が短く響いた。
普通ならそれを聴いた瞬間に悲鳴を上げるのだろう。しかし、それはあまりに衝撃的過ぎて、中野さんの行動にざわめていたクラスメイトも全員黙り込み、中野さんも行動を止めていた。
「あっ……ひぃ……」
そして中野さんが情けない声で尻餅をつく共に、彼女の身体で隠れていた南野さんの姿が再び確認できた。
その南野さんがこちらに向けて伸ばしている右手には……黒い拳銃があった。その銃口からもやもやとした白い煙をうつろに天へと昇っていた。ちらりと後ろを見れば、教室後ろのロッカーの上に黒い穴が開いている。
203:きせい・ろわいある
09/10/01 23:25:16 MqPygl/A
「きゃ、きゃあああああああああ!」
誰かが叫びだしたと同時にそれは瞬く間に広がった。全員が悲鳴を上げながら、少しでも南野さんから離れようと教室後ろの出口へと向う。ただ私はそれをぼーっとしながら見送っていた。
そして誰かがその扉に手を掛け、その引き戸が荒々しい音を立てながら開いた。
「ひぃ、きゃぁあああ! ど、どいてぇええええええええ!」
その扉の先頭のほうからそんな叫び声が聞こえ、群がっていたクラスメイトたちが一斉に教室内に戻ってくる。
そうして私からも見えた扉の先には、迷彩柄の帽子と服を着た人たちがこちらに南野さんのよりも大きな銃を向けていたのだ。
結局、クラスメイト達はその二方向の銃口から一番遠い、カーテンで閉められている教室の窓側の隅に押し合うように収まった。その広くなった教室の中心に、私は取り残されていた。
「ふふっ、みんな。ちょっとは北条さんと有馬さんを見習いなさいな」
南野さんが微笑みながら私を見て、そして窓際の壁へとその視線が移動した。私もその視線を追う。
その先には、壁に寄りかかったまま南野さんをじっと見ている『有馬 千尋(ありま ちひろ)』さんが居た。どうやら彼女もあの混乱の中、ずっとそこにいたようだった。
「ら、蘭! こっち来なさい!」
「あ、う、うん」
私は駆け寄ってくれたしぃちゃんに強引に引っ張られるようにして、クラスメイト達の元へと合流できた。しかし、有馬さんには誰も近寄らず、彼女もこちらに寄ってこない。
「さて、静かにしてもらったところで本格的にルールを説明するからよく聞いてね?」
拳銃を下ろした彼女は、背後の黒板からチョークを持ち上げるとそこに達筆な文字を書きながら説明を始めた。
「みんなもう気付いていると思うけど、みんなに首輪をつけさせてもらいました。あ、無理に外さないでね? 爆発するから」
私はそれを言われてはじめて気付いた。先ほどしぃちゃんを見て感じた違和感の原因と、自分の首にもそれがついていることに。
「まぁ無理に外そうとしなければ安全だから安心してね? それに今日の午前0時から72時間、つまり3日後の午前0時になったら自動で外れるから我慢してね」
こちらを振り返ってニコリと笑ってみんなの無言の反応を確認すると、そのまま続きを話し始めた。
「そしてみんな気になっているこの現在地は、みんなが住んでいる日本本州から結構離れた無人島です。ここは以前まで使われていた小学校の校舎で、ちょうど島の中心にあります」
そう言って教卓から彼女はポスターのような巻紙を教卓から取り出し、マグネットを使ってそれを貼り付けた。その様子はまるで学校の授業風景のようだ。
そして貼り付けられた紙には、四方を青い海で囲まれた島の全体図が上から覗き込むように描かれていた。
その中心に大きな赤丸があり、そこを指差して現在位置がここであることを南野さんは私達に伝えた。
「それで、基本的に何処へ逃げ回ってもらってもいいんだけど……万が一、海から逃亡しようとかした場合は、首輪を爆発させるから3日間はこの島から出ないこと」
南野さんは島の周りの海の部分をぐるりと指差しながら私たちに警告した。
「後はここを一度出たら、3日後の午前0時まで入らないこと。もしそれ以前にここにもう一度入ろうとすれば、誰これ構わず首輪を爆破します」
「まぁ首輪の機能はそれぐらいね。あなた達がこのルールを守ってくれるなら、決して危険なものじゃないから安心してね。はい、じゃあ次。これが一番重要だからよく聞いてね」
誰の返事も待たずに南野さんは手を叩いて首輪の説明を終えると、黒板に向き直って次の説明を始めた。
「さて、私達は今から2年ぐらい前にある寄生体を作り出しました。簡単に説明すると、それに寄生されたら皆さんは人間をやめることになります」
その淡々とした口調に込められた理解不能な言葉にクラスメイトが再びざわめきだす。しかし、南野さんは気にせずに続ける。
「まぁ例えばどこかのSF映画の怪物みたいに見ためが醜いものになる、なんてことはないわ。むしろ、その綺麗で若々しい身体をいつまでも保ち続けられるでしょうね」
振り返った南野さんは私達を見て羨ましそうな顔をした。
204:きせい・ろわいある
09/10/01 23:27:01 MqPygl/A
「ただ、それに寄生されたら極度の性的欲求が芽生える。男性ではなく……女性にね。もちろん、そこに理性なんてものはない。親でも姉妹でも……友達でも、自らを寄生させようとするわ」
ニヤリと笑った南野さんが妖しく舌なめずりをし、そしてこちらに向き直るとこう言った。
「この寄生体はね、宿主の子宮にその本体を植えつけるの。すなわち子宮がない男には寄生出来ない。……だから、あなた達を誘拐したの。私立百合女子高等学校3年3組のみんな、をね」
ざわざわとクラスメイト達はお互いを見回す。そのみんなの性別は……当然ながら全員女子。
「これからあなたたちには、その寄生体に寄生されてもらおうと思います!」
あまりに一方的な南野さんの言葉に再びクラスメイトは大きくざわめきだすが、間髪を居れずに南野さんは教卓を強く叩いてそれを黙らした。
「……でも、そんなのあまりに一方的よね? だから皆さんには救済措置があります。よく聞いてね?」
優しい口調で南野さんはそう言うと、みんなの静寂という反応を待って説明をした。
「もし、これから72時間寄生されずにいられたら、皆さんをお家に帰してあげます。……賞金付きでね」
言うや否や南野さんは黒板に振り返り、でかでかとした文字でその賞金額を書いた。
「100億! これを寄生されずに72時間過ごせた生徒で山分けしてもらいます!」
バン、と黒板を叩いて南野さんは興奮気味に捲し立て、そのまま言葉を吐き出し続ける。
「寄生された人間を攻撃してもよし! 寄生されていない人間をされる前に殺してもよし! ひっそりとどこかに隠れ続けるのもよし! とにかく72時間、精一杯生きること!」
言い切った南野さんは教卓に手をついて激しく息を切らした。その鬼気迫る様子に私達は誰一人言葉も出せない。
「はぁはぁ……今回の参加者は百合女子高校3年3組33名、泉女子高校3年5組34名、聖マリア女子高校3年B組33名、合計100名。今、隣でも同じような説明がされているはずよ」
そして南野さんはパチンと指を鳴らした。乾いた音が一瞬だけ響き、それと同時に教室に慌しく武装した迷彩服の人物達が侵入してきた。
その行動にクラスメイト達は動揺をするがその人たちはこちらに目もくれずに、なにやらバックが山積みになっている荷台を部屋の中心に運び入れた。
そこから一つを南野さんが持ち上げ、中身を取り出しながら説明した。
「これはそんな皆さんに私たちからの餞別です。中には……3日分の食料と水、地図にルールブック。これはよく読んでおいてね。そして、ランダムに……」
南野さんがそう言ってバックから取り出したのは……軍服の人が持っているのと似たような大きな銃だった。
「あら、結構な当たりを出しちゃったわね。まぁ、こんな武器が一つ入ってるわ。そのほかにも、この島中にいろんなものが置いてあるから好きに使っていいわ」
バックに中身を乱雑に戻し、そのバックは教卓の横にポンと投げ出されて隔離された。
「じゃ、これから一人ずつ名前を呼ぶからそこから餞別をもらったら、ここから出て行ってちょうだい。あ、自分の荷物も持って行っていいわよ」
そう言って南野さんが指差したのは、教室後ろのロッカーだった。その上には私たちのスクールバックが羅列されていた。
「じゃあ出席番号順に……まずは『新井 彩香(あらい さいか)』さん」
その名指しに、クラスメイトのちょうど中心あたりに居た新井さんから、みんなが円形に離れていった。
ただ一人、その中心でカタカタと震えながら新井さんは周りのクラスメイトに助けを求めるかのように視線を送っている。
「新井さん、早くしてください?」
「ひぃ!」
そのとき、わざと音を立てるようにして南野さんが黒光りする拳銃を再び取り出して銃口を新井さんに向けた。
やがて拳銃の恐怖に押されるようにして彼女はクラスメイト達から離れ、背後のロッカーからバックを持ち上げると、支給される新しいバックを取りに向った。
「新井さん」
「は、はぃ!」
その様子をにこやかに見守っていた南野さんが突然口を開いた。
205:きせい・ろわいある
09/10/01 23:28:05 MqPygl/A
その様子をにこやかに見守っていた南野さんが突然口を開いた。
「一つアドバイスです。ここから出たらすぐに逃げたほうがいいですよ?」
「は、え?」
「だってもう……誰かが寄生されているかも知れませんから、ね?」
まるで子供をあやすかのような微笑みで南野さんが首を傾げた。その言葉に新井さんは震えた頭でこちらに振り返る。
その顔は恐怖に歪んでいた。
「あっ、あああああああああああ!」
そのままひったくるように至急品のバックを一つ掴むと、壁にドアに身体をぶつけてよろけながらも教室から駆け出して行った。
「くっくっく……正しい判断ね。さぁ、次の人……有馬 千尋さん」
次に呼ばれた有馬さんはゆっくりと身体を壁から離すと、堂々とした足取りで二つの荷物を回収するとこちらを見向きもせずに出口へと向う。
しかしその間際、ピタリと立ち止まった有馬さんはこちらではなく教卓の南野さんへと顔を向け、そしてそのまま出て行った。
「……次、『井原 望(いはら のぞみ)』さん」
そうして……ある子は脱兎のように、ある子は友達とわずかに内密をしてから、ある子はよろめく足でここから一人ひとり出て行った。
「ふぅ、えっと次は……長谷部 静香さん」
しぃちゃんは名前を呼ばれると、私の耳に口を近づけてこっそりと囁いた。
「校舎の出口付近で待ってるよ。他にも何人か居るはず」
「えっ……?」
最後にちらりとしぃちゃんは微笑み、そしてバックを回収して振り返ることなく出て行った。
それから3人ほどが呼ばれ、教室を後にし……ついに私が呼ばれた。
「次は、北条 蘭さん。ふふっ……あなたには期待しているわよ?」
私はその言葉を受け、残り少なくなったクラスメイトから離れて荷物を回収すると、最後に有馬さんがそうしたように南野さんを見た。
「あらあら……あなた、やっぱり化けるかも知れないわね」
南野さんが楽しそうな微笑みを浮かべ、私はそれを見たのち廊下を駆け出した。
廊下には出口と書かれた紙が張られ、その下の矢印が指している方向へと私は迷い無く走り続けた。
そして出口はすぐに見えた。ふと足元を見ると、教室に居たのに履物は靴のままであった。
「そっか……確か修学旅行のバスの中でそのまま眠くなって……」
私は今日の朝からバスに乗って修学旅行の地へと向っていたのだ。その最中で突然眠くなり、気付けばこの有様だ。
もう何故か遠い記憶のようにそれを感じながら、私は校舎を出た。
外は暗闇に満ちており、ふと思い出して携帯電話を取り出すと圏外の表示の横に現在時刻、11:49と示されていた。
暗闇に目が慣れきて、周りを見回すとどうやらこの校舎は森に囲まれたつくりになっているようだった。だから見渡す限りに広がるのは木々ばかり。
……その中に、幾ら探せどしぃちゃんの姿は見えない。それどころか、人の子一人見当たらない。
「あっ……」
そのとき背後の校舎の奥から聞こえてくる足音、誰かが来る。
……迷っているヒマはなかった。この状況下で、出会う人物全てを信用するのは危険すぎる。
気付いたときには、少しでも校舎から離れようと私は全速力で森を駆け出していた。