オルフェウスの窓でエロパロ 【5】at EROPARO
オルフェウスの窓でエロパロ 【5】 - 暇つぶし2ch41:名無しさん@ピンキー
09/08/09 06:22:08 h2vNUIt3
この時、やっと二人にはわかった。お互い自分では気づかぬふりをしていたが、いずれこうなる事は心のどこ
かで知っていたという事を。そして今、彼らは何かを始めてしまった。それはこの一回では終わらず、行き着く
所まで行かないと終わらないだろう。だが、たとえそこに真実のいくばくかが潜んでいようとも、決して彼らの
関係は実りある幸福なものにはならないという事も既に悲しいほど明らかだった。終点がどのような姿をとるの
かはわからなかったが、二人に何の未来も展望もある筈は無かった。
そんな昏い予感のもと、レオニードはユリウスをそのまま無言で引き寄せた。先ほどとは打って変わった静か
さでそっと抱きしめられ、その優しさにユリウスは自身を根こそぎ奪われ変えられてしまうかもしれない恐怖を
おぼえ、震えた。そしてようやくクラウスの事を思い出し、もう彼には会わす顔がないと気づき、愕然とした。
自分は今、全てを失ってしまったのだと経験の浅い娘らしく思いこみ、改めて絶望を噛みしめた。そして抗うこ
ともかなわず、絶望と痛みに力が抜けた体を、そのままその場で再びレオニードに組み敷かれた。二度目は最初
とは打って変わった優しさと巧みな執拗さで、レオニードはユリウスから快感のあえぎ声を引き出していった。
そして再び貫かれながらユリウスは、心はとにかくも、体は今後は自分のものであっても自らの意思では制御が
できない、レオニードの意図のままに反応してしまうものに作り変えられていく事を覚らされた。涙は自分を慰
める役にすらたたなかった。


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