09/09/24 17:18:56 dGIbkVXC
インフルにかかってしまいました
待っていた人(おそらくいないが)は、スイマセン・・
では、続きをどうぞ
夏希は苔のはりついた石に足を滑らせしたたか尾骶骨を打ちつけた
「い、いったぁ~い・・・」
河原で子供たちが大笑いをしている
まあ、大の大人が川で滑ったら笑われるのも仕方がないかな?
そんなことを考えながら夏希は河原に上がった
「どうしよ・・・」
夏希は小さくつぶやきながら、手のひらのあざを見る
それは、1か月前と相変わらず01と表示されていた
夏希は手のひらを頭に当て健二が亡くなってからの日課のような事を始めた
(もどれ・・・・もどれ・・・)
何度もやっていて、結果は分かっているのだが思わずやってしまう
そのたびに、健二との日々を思い出し涙があふれてくる
しかし、いつもとは何かが違うような気がした。
何かしなければ・・・今何かをしなければ本当に、大切なものを本当に失ってしまう気がした
夏希はいてもたってもいられず川に向かって走り出した
戻れ・・・・
必死に走りながら健二のことを思う
しかし、目の前は変わってはいなかった
戻れ・・・・!
どこか・・・どこか近くで、空気が乱れるような・・そんな音が聞こえたような気がした
戻れ・・・
目を開けると川と陸の境の2mほど上に陽炎のような空気の乱れのような穴が見えた気がした
夏希は、突然の出来事に驚きつつも覚悟を決めた
「いいいいっっけけけぇぇぇぇーーーーーーーー」
渾身の力をこめ大きく地面をけり上げた。