09/09/21 10:12:48 cTCD5iaK
>>773の続き 服を着て廊下をほてほてと歩く直美と侘助に
加奈「あーっおばちゃんたちいたー!」
直美「加奈ちゃん?」
侘助「何だ?」
加奈「あのねー、うんとねー、直美おばちゃんとー侘助おじちゃんをー、
みんなで探してたのー」
侘助「探す?・・・俺達を?」
加奈「あのねー、うんとねー、おかあさんがーもうすぐごはんだからー、
おばちゃんとおじちゃんさがしてこいっていうのー」
直美「あちゃ、もうそんな時間? あ、そういや日が暮れてるわ」
侘助「ちょっとがんばり過ぎたかな? シシシッ」
加奈「あのねーうんとねーみんなでおばちゃんとおじちゃんさがしてたのー。
あのねーそれでねー夏希おねえちゃんないてたのー」
侘助「夏希が・・・泣いてた?」
加奈「そうなのー夏希おねえちゃんないてたのー。侘助おじちゃんいないってー
おじちゃんがまたいなくなったってーないてたのー。あのねーそれでねー健二おにいちゃん
といっしょにねー侘助おじちゃんさがしてるのー」
侘助「参ったな・・・昔と変わってねえ。やべ、思い出しちまったじゃねーか」
直美「あったね、そんな事。ちょうど今のこの子みたいに、家中あんたを探して回ってたっけ。
翔太なんか眼中に無かったわ」
侘助「俺が一人になりたい時に限って、ちょろちょろとな」
直美「そっか。ごめんね加奈ちゃん。叔母ちゃん達が悪かったわ。さあおいで!抱っこ
してあげる!」
加奈「うん! 加奈だっこするー!」
直美「よーいしょ! あはは! 加奈大きくなったねー! 奈々ちゃんも大変だわ。
・・・ねえ侘助」
侘助「あ?」
直美「この子も夏希みたいになれるのかな。夏希みたいな、家族思いの優しい子に」
侘助「なるさ。うちの子だからな。もっとも軽率なところは似て欲しくないがな。シシシッ」
直美「はっきり言いすぎ。おっと! こうしちゃいられない! ほら行くよ!侘助おじちゃん!」
侘助「お前にだけは言われたかねーよ」
END