09/09/20 07:23:18 A4+K3O5E
>>796の続き その日の夜、小磯家の健二の部屋にて
二人だけの夕食が終わった。先輩が僕のベッドに腰掛け、僕もその隣に座る。夢なんかじゃないリアルな時間。先輩の手料理についてはあえて何も考えない事にする。制服の上にエプロンを付けた姿が最高にかわいかった事だけ記憶に入力しておこう。うん、それが良い。
「健二くんてお皿洗うの上手だね!。私ごはん作るのは良いけど、後かた付けが何か苦手でさー」
「小さい頃から普通にやってましたから。うちは共働きだし」
「健二くんのご両親って、お仕事忙しいんだっけ?。うちも共働きだけど、普通に毎日帰ってくるよ・・・あっ!」
「忙しいっていうか・・・わざと忙しくしてるって感じです。父さんも母さんも、お互い顔を合わせないようにしてるっていうか・・・お盆にすこしだけ休みがかみ合ったんです。出来るだけ話かけたんですけど、二人とも目を合わさないようにしてて。それで僕思い切って・・・」
「ごめん!!」
「え?!」
先輩はいきなり謝ると、僕の首に両手でしがみついた。細くて柔らかくてひやっと冷たい手。でも、しっかりした力で僕を抱きしめる夏希先輩の手。
さすがに鼻血は出なかったが、急な展開に僕は大声を上げてしまった。
「先輩!何で?!何で何で何で?!」
「健二くんごめん!!。健二くんのご両親にも事情があるはずなのに、簡単にうちの親と比べちゃうなんて・・・あ~私って何でこうバカなんだろう!。軽はずみな事はもうやらないって決めたのに~。ぐすん。健二くん、ひょっとして怒ってる?」
先輩!そんな事気にしてるんですか?!。うちは昔からこんな物なのに、気を使いすぎですよ!。
ひょっとして今年の夏に大きく変わったのは、僕じゃなくて先輩かも・・・。
ああっそんなうるうるした瞳で見つめられたら僕、もう!・・・・・。
「夏希先輩」
「うん」
「僕、怒ってなんかいませんから・・・」
「うんうん」
「あの・・・その・・・しても、いいですか?・・・・」
「うん、いいよ。私も健二くんと・・・・エッチしたい」
「せんぱーい!!。」