サマーウォーズでエロパロat EROPARO
サマーウォーズでエロパロ - 暇つぶし2ch520:名無しさん@ピンキー
09/08/28 19:15:21 Bs3jfY8k
>>509-512
この流れを見ててなんだか俺にもやれる気がしてきた!?
ぼ、僕も自分のやれることをやってみます!

521:名無しさん@ピンキー
09/08/28 19:54:39 n2pgtQF7
>>520
あんたなら出来る!

522:名無しさん@ピンキー
09/08/28 20:19:57 kmsMPL7o
たのんだよ

523:名無しさん@ピンキー
09/08/28 21:42:08 6/1WgRog
このスレには何人の栄ばあちゃんがいるんだ?ww

524:名無しさん@ピンキー
09/08/28 21:46:01 lnYlRluj
わたしだけだよ!

525:名無しさん@ピンキー
09/08/28 22:35:20 fCBdo5Sd
わたしもいるよ!

526:名無しさん@ピンキー
09/08/28 22:58:18 bcfxGMNR
tes

527:名無しさん@ピンキー
09/08/28 23:14:28 9takpTmj
侘助「これでSSが増えるぞ、キシシシシ…」

528:名無しさん@ピンキー
09/08/28 23:57:00 7o+r4hds
わたしだけじゃないかい?

529:名無しさん@ピンキー
09/08/29 00:36:17 KrhHTY/H
夏休み明けて二学期開始
学校の男子から付き合ってる事実を隠したいケンジとそんなことは気にしない先輩

という設定を思いついたが全く何も話が浮かばなかったorz
誰かエロい人、暇があったらこの設定で書いてくれたら嬉しい

530:名無しさん@ピンキー
09/08/29 03:19:29 6zqSihcn
エーッロス!
エーッロス!

531:名無しさん@ピンキー
09/08/29 03:44:17 M5lMO1mR
では、>>529さんにお答えいたしまして、こんなんでよかったらどうぞ!

夏休みが明け2学期が開始。
健二にとって生命の崖っぷちに追いやられていた。夏希と付き合いはじめたことは、絶対に他言はできない。なぜならば、夏希は学校のアイドル的少女で、夏希を狙っている男子は多い。
夏希と歩くだけでも嫉妬と殺意の目線がその男子に注がれる学校なのだ。
とまぁ、これは前例がないため、絶対とは言い切れないが、まあそういう学校なのだ。
しかし、現在。健二はその状況に陥っている。
健二としては絶対にバレたくはない。
だからこうして一緒に登校することさえも、実はうれしい半面避けたいのでもある。
しかし、健二のへっぴり腰のおかげか、周りからは嫉妬の視線は感じられるもの、殺気は感じられなかった。たぶん生徒会長とそれと話をする気弱な男子とでも映っているのだろう。


532:名無しさん@ピンキー
09/08/29 03:44:38 M5lMO1mR
「じゃ健二くんっ放課後生徒会室に来てねっ」
と夏希は健二にいい、一人3年の教室に歩いていく。
上履きに履きかえた健二はため息をしながら、自分の教室にむかった。
なぜか、夏希に生徒会室に呼ばれた健二。
生徒会の資料もOZで管理しているらしく、今日はその担当が休みだと連絡がはいり、夏希は師弟関係にあった健二にお願いしたのだ。

そして放課後。
健二は言われた通り、HRが終わった途端に生徒会室へ向かった。
ノックをする。
「はいは~い」
と中から夏希の元気な返事が返ってきて、健二はドアノブをひねった。
「健二君ありがと~」
と健二の手を取って中へ引きずり込む。
生徒会室はカーテンが閉められ、クーラーで冷えていた。
そして夏希がドアを閉めたかと思うと鍵を閉めた。
「あの・・・せんぱ-」
「健二君これで誰にも見つからないわよ?」
「へ?それって・・どういう・・・。」
「えっちしよ?」
「はい?えっ!?ここでですかっ!?」
「だから鍵閉めたんじゃない。」
「えー!」
「いや?」
と夏希は戸惑っている健二の顔を覗き込むようにいい、健二は余計に顔を赤くする。
「い、いや・・じゃ・・ないですけど・・・。」
「じゃしましょ!」

533:名無しさん@ピンキー
09/08/29 03:44:59 M5lMO1mR
とYシャツのボタンをはずしていく夏希。
健二はドアのほうを向き、夏希を見えないようにする。
「ちょ・・先輩!なにも・・こんなとこで・・・」
「え?皆の前がいいの?」
「いやそんなこと言ってません!でもここ学校ですし・・・」
「大丈夫今日本当は生徒会ないから現会長に鍵借りただけだし。だれも入ってこないわよ」
「そ・・・そうなんですか・・・」
「じゃ健二君も脱いで」
「へ?」
と後ろから健二の肩を引っ張り、夏希が見えるようにする。
「!!」
「健二君顔真っ赤・・・。」
と手で顔を隠す健二を見て夏希が言う。
健二が見たのは紛れもなく夏希の裸なのだが・・・。
「ここもパンパン・・・。」
といつの間にかしゃがんで、健二の股間を触る夏希。
すでに健二のペニスは勃起され、ズボンを押し上げている。
「苦しそうだね。出しちゃえ!」
とチャックに手をかけ、健二のペニスを出す。
チャックを開けた瞬間弾けるように飛び出した健二のペニスをまじまじと見つめる夏希。
「先輩・・・やめ・・」
「んっ」チュ
とペニスに口づけをする夏希。
そしてそのまま舐めはじめ、根元から舐め上げる。
「あっ」
そして亀頭の裏を舐め、先端を口にくわえた。
「おいひ・・・」
と夏希がいやらしい音を立てながら健二のペニスをしゃぶる。

534:名無しさん@ピンキー
09/08/29 03:45:19 M5lMO1mR
「あぁ・・・」
ジュズズ
「そろそろ出していいのよ?健二君」
と笑いながら言う夏希。
「えっ・・・」
そしてまた口の中に運ぶ夏希。
ジュズッ
ズズズ
「くぁ・・先輩・・出る・・」
「健二くん・・出してぇ・・・」
ドプッ
健二のぺニスが脈打ち、夏希の口の中に精液を出す。そして、夏希がペニスを出し、口にある精液を飲む。
「ふふ・・おいし」
と口から漏れた精液も舐め、立ち上がる。
「まだできるよね?」
「は、はい・・・。」
と自分のペニスを見る健二。
「んちゅっ・・」
そして2人でキスをし、舌を絡ませクチュクチュと音を立てる。
「んはぁ・・」
そして離れた舌からは糸が垂れ、健二にいいよと夏希が首を振る。
それを見た健二は壁に夏希をよらせ、夏希の胸を揉む。
「んっ・・」
そして乳房の先端にある固くなった乳首をつまみ、力を入れる。

535:名無しさん@ピンキー
09/08/29 03:45:40 M5lMO1mR
「あンッ!・・だめ・・コリコリしちゃ・・・」
と夏希が色っぽい声を上げ、健二をより興奮させる。
乳首を引っ張ったりして、夏希に刺激をあたえながら、健二は夏樹の唇を奪う。
「んっ・・はぁ・・健二くぅん・・」
と再び唇を重ねる。
「んっ!あっ・・!んんんんー!」
と夏希の体がビクビクッ!となり、床に、股から、液が垂れていることに健二が気付いた。
「先輩・・・」
と健二は手を夏希のマンコにあて、こする。
すでに濡れていて、ヌチュヌチュと音を立てる。
「んっ健二君!あっ!だめ!そこっんっっ!」
と再び夏希の体がビクつく。
そして健二は夏希を机にあづけ、夏希の尻を突きださせる。
「先輩・・もう挿れていいですよね?」
「いい・・・よ?」
そして、健二は液の垂れる夏希のマンコにペニスをあて、ゆっくりと膣に入れていく。
「あぁ・・締まる・・・。」
「あぁぁあ!入ってくるっ!健二君がぁ!入ってくる!」
「一気に入れますよ?先輩!」
「一気にきてぇ!奥まで一気にぃ!」
そして健二は一気に夏希を突きあげた。
「んっあぁあぁああぁあ!いいっ!健二君!」
「先輩・・動きますよ?」
「動いてぇ!健二君動いてぇ!」
そして健二はピストン運動を開始する。
ズブッズブッと音を立て、夏希の愛液が床にとぶ。
「あっあっ!いいのぉ!奥あたって・・あんっ!もっと突いてぇ!私の奥ついてぇ!」

536:名無しさん@ピンキー
09/08/29 03:46:18 M5lMO1mR
と健二は動きを激しくし、夏希の奥まで突きあげる。
「イクッイクイクイクイク!イッちゃうぅぅぅ!」
「先輩っ!僕もそろそろイキそうです・・・!」
「一緒にぃ!一緒にイこぉ!中に!中にぃ出してぇ!」
「先輩っ!」
「アー!イクイクイク!」
「出るっ!」
夏希の体が今までにないくらいにビクつき、健二は思いっきり夏希の中で絶頂を迎えた。
ドクドクと脈打ちながら、夏希の中に精液を放出する。
「んはぁ!健二君のっ健二君のアツイのがぁ!入ってくるぅ!」
そして、出し終えたペニスをマンコから引き抜くと、中から、出した白い精液が出てきて、床を汚す。
「健二くぅん」
と夏希は健二の唇に自分の唇を重ね、再び深いキスをした。


こんな感じでいいっすか?設定とか最初だけなんですけど・・・。

537:名無しさん@ピンキー
09/08/29 04:04:26 KrhHTY/H
 >>536 
  _n
 ( l    _、_
  \ \ ( <_,` )
   ヽ___ ̄ ̄  )   グッジョブ!!
     /    /


538:名無しさん@ピンキー
09/08/29 16:34:00 bHjXN6z0
2011年、8月1日。あの事件から丁度1年の日。親戚一同が、陣内家本家の居間に集められていた。

万理子
「8:00丁度ね。それでは、始めぇっ!」

ケンジ&夏希
「は、っはい!」

ケンジ
「夏希先輩、行きます!」

夏希
「はい!」

ニュル

カズマ
「師匠、これはなに。。。?」

万助
「陣内家は古くから、こういう儀式をしてきたんだ。若い夫婦が子を作るときは親戚一同の前で行為をするんだ」

カズマ
「へぇ、変なの。。。」

万助
「ほぉら、そろそろ山場だぞ!」

バンバンバン、はぁっはぁっはぁっ

どぴゅ

万理子
「フィニッシュ!ご苦労様!」

ケンジ&夏希
「はぁ、はい!ありがとうございましたっ!」

万理子
「みなさん、お疲れさまでした」

親戚一同
「お疲れさまでした」

万助
「近年、稀にみる見事なものだった。。。」

カズマ
「(。。。理一さんが一人でいる理由がわかったような気がするよ)」

539:名無しさん@ピンキー
09/08/29 17:18:26 W+BXUXvF
もうやだこの家www

540:名無しさん@ピンキー
09/08/29 17:22:56 2frxoWZu
ちょっwww

541:名無しさん@ピンキー
09/08/29 17:38:45 D0/Cz9Z3
衛星攻撃で地上から消滅すべきだったw

542:名無しさん@ピンキー
09/08/29 17:40:06 y6nVrDs8
そりゃ侘助も出て行くわけだwww

543:名無しさん@ピンキー
09/08/29 18:10:13 fMFu7UgN
ダメだこの家w
次は理一かリカさんか侘助か直美さん(再)か
カズマ以下若手が来るまでないんだな
あ…翔太兄、気を失ってなけりゃいいけど

544:名無しさん@ピンキー
09/08/29 18:35:54 0GcO+8z2
つか翔太兄ぃは最初からこれ目当てなのではw

545:名無しさん@ピンキー
09/08/29 20:15:11 L1mrz+Sn
日本の田舎ならむしろ夜這い婚じゃ…とマジレスしてみる
祭りの夜は乱交ですねわかりま(ry

複数の立会人の中で初夜完遂を証明するのは
近世以前のヨーロッパ王家じゃ普通の事だったり
1発終わる度に立会人の王様に合図し、それがとうとう8回目になったんで
「君は余よりよっぽどブラボーだ」と王様大ウケさせた人ガイル

546:名無しさん@ピンキー
09/08/29 20:49:25 fMFu7UgN
>>545
> 祭りの夜は乱交ですねわかりま(ry

自分の妄想が漏れたかと思った
あの一族の団結は肌と肌の繋がりが(ry
男子の筆下ろしも一族で(ry
女子の処女喪し(ry
すみません

547:名無しさん@ピンキー
09/08/29 21:13:19 mjoc8h/f
初夜貫徹ってか、初夜権ってのは昔っからあったよ。日本やら他の国やらに。
娘嫁ぐ時、新郎の親父か新婦の付添人が新婦の処女貰う権利ゲットできるの。
うまーく夜の生活を送るのにはどうしたらいいのか―とか、そういうレッスンも兼ねてってことらしい。

自分だったら発狂するけどNE☆

548:名無しさん@ピンキー
09/08/29 21:55:41 L1mrz+Sn
初夜権て日本にもあったの?
ヨーロッパだと領主が領民に対して行使してたけど
日本みたいに手ほどきって感じではなかったはず
あとセックス完遂を見届けるのは王家の結婚が
国家の同盟や王位や財産の継承権が絡む政治行為だったからで、初夜権とはちょっと違う話

だがとりあえず詫助or理一さんに破瓜&手ほどきされる夏希先輩はガチ
いっそ二人がかりで仕込(ry
その間に直美さん辺りが健二筆下ろししてレクチャーするんですねわかります

549:名無しさん@ピンキー
09/08/29 23:59:43 W+BXUXvF
しかも実際には領主は初夜権を行使しないで、そのかわりに
新婚さんから結婚税をもらうっていうよくできた税制w
エロパロ的には夢がない話になるがw

550:名無しさん@ピンキー
09/08/30 00:11:47 S7xo2kpy
どっちにしろ健二涙目じゃねーかww

551:名無しさん@ピンキー
09/08/30 00:52:00 bcbqRwY2
万理子
「はい、もう一回いくよ!」

万助
「もういっちょ!」

カズマ
「もうやだこの家。。。」

552:名無しさん@ピンキー
09/08/30 01:51:23 S7xo2kpy
侘助「帰って来るんじゃなかった…」

ラブマ「あの時滅ぼすベキだった」

佐久間「クッ…ジャンケンで勝ってれば…!!」

553:名無しさん@ピンキー
09/08/30 03:08:27 KYmVUUI6
ハヤテ「ワンワンワン!(訳:もうやだこの家族!)」

554:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 06:55:21 vTQVT4O2
ここには天才しか居らんのか!

555:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 09:22:16 JoCBfN/Z
天才という名の変態だぜ

556:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 11:18:39 WcHr0KIC
夏希厨チュッパスレに来るな

557:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 11:40:23 JPw8zXu3
すみませんこいつパンツもはかず…
すぐ向こうに連れて帰りますんで

558:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 12:18:22 iaaX9yzt
連れ帰るなよ~
こいつ前からいる荒らしだろ

559:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 17:30:36 NZjgJzOU
陣内家党首が初夜権を行使した結果、
健二の初物はおばあちゃんが……

560:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 17:56:55 S7xo2kpy
陣内栄、死因:腹上死

561:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 18:28:37 iaaX9yzt
栄ばーちゃん「私は本当に幸せでした」

562:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 18:35:27 isrWOVFR
ふと思ったが、消防3兄弟って栄婆ちゃんの目を盗んでスワッピングしてるんじゃないか?


563:夏戦争・続(非エロ)
09/08/31 10:19:22 SCJGZdwQ
春の気配がする冬の日・・・
健二は高校に向かっていった。
今日は、高校の卒業式だ。
長かったようで短かった高校生活も、今日でおしまいだ・・

校長先生の長い話を聞きながら健二は、高校生活を、思い出していた
やっぱり一番印象深いのは、今年の数学オリンピックで優勝したことでもなく、大学受験合格でもなく
去年の、夏休み先輩とその御親戚と世界崩壊の危機をすくいそして・・・
だらしなく、ニヤニヤしている健二に隣の女子が変な目つきでこちらを見ている。

卒業式は終わったが皆別れを惜しむように校庭で話をしている。
健二も、1番の親友佐久間と話をしていた。
「おれたちの高校生活、終わったな・・」
「うん・・。そうだね・・」
「健二はいいよな・・大学いっても夏希先輩と一緒で」
灰色の空を見ながら、佐久間が言った。
「う、うるさいな・・・」
「さっきもその子と考えて、ニヤニヤしてただろう?」
「し、してないよ・・・・」
しかし、ウソが苦手な健二ばればれだ・・・
「佐久間だって、今付き合ってるだろ。」
佐久間は、去年の秋、後輩の女子から告白されて付き合ってるらしい・・
「まぁな、俺・・・」と佐久間続きを言おうとしたとき校門の近くで歓声が上がった。
「ん?なんだろう・・」
 


564:夏戦争・続(非エロ)
09/08/31 10:54:51 SCJGZdwQ
健二が校門の方を見ると、一人の女性がみんなに囲まれていた
「あれ?あれ、夏希先輩じゃね?」
「え・・・・ホントだ!」
夏希は、健二たちに築いたらしくこっちに小走りでこっちに来た。
「健二くん、久しぶり!」
「あ、久しぶりです」と言ったが、内心健二は焦っていた。
夏希と付き合ってから1年半、奇跡とも言うべきかなんとか佐久間以外の
男子、および女子には隠しとうしてきた。
それが、最後の日になって・・・

「どうしたんですか?学校は大丈夫なんですか?」
「あ、今日は学校休みなんだ。健二君の最後の学制服姿見ようかな?と思って?」
周りの、男子が不審そうにこちらを見ている・・
少し離れたどころで佐久間が笑っている・・
「とりあえず。これはもらっとくわね~」
夏希は健二の胸に手を伸ばし第二ボタンを取り外した。
「ここで話すのもなんだし、健二君の家で待ってるね。」
「は・はい・・・」
このぐらいなら何とかごまかせるかなと健二は思った。
「健二君!」
「はい」と夏希を見た瞬間、夏希は健二の頬にキスをした。
周りがざわめく・・・・
「卒業おめでとう♪、じゃあまってるからね!」
と、言うと夏希は帰って行った・・・
終わった・・・・・・・・・

その後、校庭は修羅場と化した




565:名無しさん@ピンキー
09/08/31 10:57:12 uZVsWutg
GJ

566:名無しさん@ピンキー
09/08/31 10:57:48 kzbmQGc1
>男子、および女子には隠しとうしてきた。

>隠しとうしてきた。

>隠しとうしてきた。

567:名無しさん@ピンキー
09/08/31 16:41:10 pNwyxAxF
そう、すべては佐久間の策略だった。

1年前のジャンケンの復讐である。

この日のために佐久間は毎日7時間とっていた睡眠を2時間に減らしたし、毎日、腕立て伏せとスクワット、腹筋を1000回やった。

佐久間は完璧だった。

つづく

568:名無しさん@ピンキー
09/08/31 21:00:03 VqpR5rnk
夏希「何度もヤるって言ったくせに」
健二「無理です!無理無理無理!」

若いくせになんだw

569:名無しさん@ピンキー
09/08/31 21:12:14 dTn5x53b
夏希の台詞を一字変えただけなのに、すごいなw

570:名無しさん@ピンキー
09/09/01 00:16:49 1cl8YSnS
ばあちゃんて呼んでるけど
侘助からすれば義母
未亡人と血のつながらない息子…

571:名無しさん@ピンキー
09/09/01 01:19:34 n8y6Sl3Z
>>570
昔はよくあったのよ

572:名無しさん@ピンキー
09/09/01 05:49:00 XqH6J5vP
夏希「設定があるの。ドSのご主人様で、絶倫で、女千人斬り達成ってことになってるから」
健二「どSで絶倫で女千人・・・・って僕と真反対じゃないですか!」
夏希「だから私の事は夏希先輩じゃなくて『薄汚い恥知らずの淫乱め!ソープに沈められたくなかったら
俺様の靴を舐めろ!それとも松下一夫ばりに白目むいて口から泡吹くまでくすぐり責めにしてやろうか!
このド変態の薄汚いメス豚が!!』って呼んでね」
健二「無理です!!」

あんたならできる!w


573:名無しさん@ピンキー
09/09/01 06:51:15 46/o0KPQ
直美「よくできた物件よねぇ」

574:名無しさん@ピンキー
09/09/01 10:57:08 b6b6f3RP
ふむふむ

575:名無しさん@ピンキー
09/09/01 11:08:41 OkCoobmD
栄「陣内家に半端な性癖の男は要らないよ」

576:名無しさん@ピンキー
09/09/01 11:58:08 ZT9mttFV
理香「どSで絶倫で千人切りなんてウソ!!ただのサラリーマンの息子じゃない!」

577:名無しさん@ピンキー
09/09/01 13:24:06 5BYvMN2N
サラリーマンの息子がどSで絶倫で千人切りだっていいじゃないかw
そこは「ただの童貞じゃない!」だろ

578:名無しさん@ピンキー
09/09/01 14:30:42 Pqde01gJ
童貞だとわかると逆に食いつかれそうな気がするんだがwww

579:名無しさん@ピンキー
09/09/01 14:41:54 K5SohtYT
直美「やっぱよくできた物件ねぇ」

580:名無しさん@ピンキー
09/09/01 15:50:08 2A1XQ8mP
この流れだと、侘が絶倫でドSで千人切り(一応)になるのか……?

581:名無しさん@ピンキー
09/09/01 15:58:42 EosqdF5Y
てす

582:名無しさん@ピンキー
09/09/01 16:18:29 jFxFEIky
千人切りっていう表現が古臭くてキモい

583:名無しさん@ピンキー
09/09/01 16:25:29 wex0JQO0
お前ここは初めてか?力抜けよ

すでに死語の「パンティ」が未だに脈々と息づいている我々の業界では
まだまだ現役用語です

584:名無しさん@ピンキー
09/09/01 16:53:49 Pqde01gJ
>>580
その侘助が作ったラブマシーンは
エラい仕様になってしまうな

585:名無しさん@ピンキー
09/09/01 17:54:37 1cl8YSnS
侘さんはアメリカで巨乳の女の人を千人斬りしたんだよ

586:名無しさん@ピンキー
09/09/01 17:55:50 0SKdi57X
>>575
性癖は「性的な嗜好」ではなく、例えば貧乏ゆすり等の言わゆる普通の癖を指す。

587:名無しさん@ピンキー
09/09/01 19:33:50 LqhnnccQ
つまり>>548と絡めるとだな
ドSで絶倫で千人きっちゃった侘と理一にてほどきを受ける先輩・・・と。

・・・ふぅ。

588:572
09/09/01 19:37:17 XqH6J5vP
ご好評頂きありがとうございます。本スレでもSS書いてたんですが、むこうは
初見さんとアンチでごった返しているのでしばらくこちらでのんびりさせて頂こうかなと。

つかエロパロ板のほうが本スレよりはるかに反応が良いのは何故?・・・・

589:名無しさん@ピンキー
09/09/01 20:24:52 dEa5tZG1
ここも一度荒れたしな
投下が少ないからみんなネタに飢えてるんだよ

590:名無しさん@ピンキー
09/09/01 21:00:36 lnt0WZxw
さあ、遠慮はせずに迸るエロスをキーボードに叩き込むがいい

591:名無しさん@ピンキー
09/09/01 21:37:57 8h5v4hXG
>>587
詫助も理一も驚異のハイスペックアラフォーだもんなぁ…
仕込みなら前挿入無しバック有り、
感度調教とテク習得のみとかでもいいかもしらん
貫通はあくまで健二用に取っておくということで…
とりあえず(理一&詫助)×夏希先輩でだれか書いて下さいよろしくお願いしまあああす!

592:名無しさん@ピンキー
09/09/01 23:24:56 RDP0dEWh
夏希先輩に激しい抜き胴をキメたい。

593:名無しさん@ピンキー
09/09/02 00:32:44 gPay8Gb1
夏希ったら、幼稚園児のくせにセフレなんて作っちゃって。ませてたのよ~。

594:名無しさん@ピンキー
09/09/02 00:51:12 EB9S+Rpa
>>584
おいおいラブ魔に吸収されたアバターが圧縮されたファイルの中でウィルスの触手にギシアンなんてそんなことが・・・

595:名無しさん@ピンキー
09/09/02 06:17:12 jqYxS54L
2010年秋、物理部にて

健二「んん!先輩!・・・あうっ出る!・・・・・」
夏希「出して!健二くんのちょうだい!!あああっっっ!!!・・・・・うふう・・・・・んんん・・・・」
健二「夏希先輩・・・・・」
夏希「やだ!抜いちゃやだ!!・・・健二くんのいじわる・・・・そのままで、もう少しそのままで・・・・・・」
健二「す、すいません、でも先輩・・・」
夏希「ああん・・・健二くんのすごく元気・・・私の中で・・・硬いまんまだよ・・・・」
健二「先輩、声大きすぎます。この部屋壁薄いから」
夏希「平気よ。手は打ってあるから。んふう・・・今日の健二くん、今までのエッチで1番すごいかも・・・・」
健二「手って?」
夏希「ドアの向こうで、佐久間くんに見張りを頼んであるの」
健二「へ?!」
菓子パン食ってる佐久間「とっとと終われよバカップル共!バイトの休憩時間終わるじゃねーか!怒られんのはチーフの俺だぞ!!」
夏希「佐久間くん、何か言ったー?」
佐久間「んっがっんっぐっ!!!・・・・喉に詰まっ!!・・・・dねじゅにlんrn!!!!!!」

もう、誰も夏希先輩を止められないw




596:名無しさん@ピンキー
09/09/02 09:50:30 qRRLNRG+
ドキドキ

597:名無しさん@ピンキー
09/09/02 12:34:08 jfrzu/Jx
陣内家の血こえー

598:名無しさん@ピンキー
09/09/02 14:34:50 Y+OEiUuW
浮気したら殺されるなw

599:名無しさん@ピンキー
09/09/02 16:47:50 ESFkbAcX
>>591
何と言うおまおれ。

つう訳で天の声を受信したので、侘助×夏希の初夜権(のようなもの)を深夜にでも上げたい。
(今は仕事中なんでw)
破瓜は多分なし。

600:名無しさん@ピンキー
09/09/02 21:00:22 SWquBDJ5
全裸で待ってます!>599

601:名無しさん@ピンキー
09/09/02 22:04:43 oPU1+lDz
>>595
栄「夏季に流るる陣内の血…舐めてかからぬ事だ……っ!!」


602:名無しさん@ピンキー
09/09/02 23:51:17 j7rsPl66
侘助「禁欲の果てにたどり着く境地など高が知れたものッッ
    強くなりたくば喰らえ!朝も昼もなく喰らえッッッッ 食前食後にその肉を喰らえッッ
    飽くまで食らえッッ 飽き果てるまで食らえッッ
    喰らって喰らって喰らい尽くせッッ
    健二……。
    自己を高めろ。棒として。
    飽き果てるまで食らわせつつも――
    『足りぬ』棒であれ!喰らい尽くせぬ棒であれ!」

603:名無しさん@ピンキー
09/09/03 00:16:36 mXTduuY3
>>601
サマーウォーズだから?


604:名無しさん@ピンキー
09/09/03 00:39:43 cCyBVmn1
つか侘助キャラ違っwwwなんか熱血www


605:名無しさん@ピンキー
09/09/03 03:35:57 D9NZNfBn
健×夏もの・非エロ・主に夏希視点・ちょいシリアス風味・話結構長い
そんな感じの話を書いてるのだが、こっちに上げていいのかな
それともキャラスレに上げるべき?教えておばあちゃん

606:侘助×夏希 1
09/09/03 05:18:42 ux3dTo4h
>>599です。ごめん、途中までで一旦あげます。
すみません。残業の馬鹿。

-------------------------------------------------------------
 あの夏が終わり、俺は東京に居を構えた。
 栄の気配がまだ色濃く残るあの屋敷で、暫くは何も考えず過ごしたいと思った。
だけど、親戚間の長年のわだかまりはそうすぐには消えるもんじゃない。
栄を失った経緯を考えれば俺自身のなかにも忸怩たるものがあった。
 引き留める者もいた。正直、嬉しいと感じた。
だがあの濃密な近所づきあいの中で日々を過ごすには、まだ早いと思った。

 マンションの部屋中をパソコンと配線だらけにして画面と睨み合い、
ソファや床に転がっては思考に耽る日々を繰り返す。 

 そして、また夏が来た。


 玄関のチャイムが鳴っている。思考が中断される。
どうせセールスかなんかだろう。
住所を知らせたのは身内だけだが、その彼らにしてもまだ誰も訪ねては来ていない。
いつも通り放っておけばすぐいなくなるだろうと言う俺の目論見は、だが外れた。
 たっぷり3分は経つのに、扉の向こうの輩は実に根気よくチャイムを鳴らし続けている。
…コイツを追い返した後は即行チャイムの回路を断線してやると、
荒々しい気分のまま足音をたてて玄関に向かう。
勢いそのままに、ドアを開ける。
「っだよ!しつっこいんだよ!…って、夏希じゃねーか。いきなりどうした?」
 突然の訪問者は、姪の夏希だった。

607:侘助×夏希 2 
09/09/03 05:22:44 ux3dTo4h
 この一年、メールや電話でのやり取り(と言ってもロクな返答もしていないが)は
何度かしていたが、こうして面と向かうのはあの夏以来だった。
 夏希には感謝してもしきれなかった。
あの時、夏希が電話をくれたおかげで自分は栄にちゃんとお別れができたのだ。
 そして、昔から唯一俺を好いてくれた身内だった。
会いたい身内と言えば夏希くらいだったが(他の奴らが嫌いなわけではないが)、
夏希も受験と新たな大学生活、それにあの彼氏との付き合いで忙しかろうと、
あえてこちらから連絡を取ったり招いたりはしなかった。


 11年前の夏希も一年前の夏希も、夏希はいつでも元気で生気に溢れ、
実に健康的な、そう、太陽のような雰囲気の子だった。
それが、今目の前にいる夏希は目に見えてしゅんとして
今にもふっと消えてしまいそうな佇まいだ。
「えへへ…ごめんね、突然。来る時は連絡しろって言われてたのに…」
 そう言って笑おうとするが、笑顔と言うよりは泣き笑いの表情で固まってしまう。
夏希の背後の通路から見える空は真っ暗で、思わず時計を確認すると、もう夜も大分更けていた。
こんな時間にまわれ右させて帰らせる訳にもいかないな。
こいつ、なんか様子変だし。
「まあ、取りあえず入れよ」
「ありがと、侘助おじさん…」

608:侘助×夏希 3
09/09/03 05:23:58 ux3dTo4h
 パソコンとかいろいろあって凄いけど、水回りなんかはちゃんとしてるんだね、
感心感心!などと言いながら夏希は俺の部屋をあちこち見ている。
「あんまうろちょろすんなよー!なんか飲むだろ、こっちこい!」
 リビングのテーブルにミネラルウォーターのペットボトルを2本置く。
人は対話する時、正対すると緊張すると言う。だから、L字型の位置になるよう夏希を座らせた。
「え~~、お茶とかコーヒーは?」と夏希は不満げにぷぅと頬を膨らます。
こういう所は昔と変わんねーな、と苦笑しつつ「今切らしてるから」と宥める。
「文句あるなら飲まなくていいぞ」と言えば、慌てて
「わーウソウソ!頂きます!」とカチッとキャップを開ける。
 一口飲んでふぅ、と息を吐いたのを見て「お前今日どうし…」と聞こうとした途端、遮るように
「侘助おじさん、ゴハンとか普段どうしてるの?ウチのお母さんが何度も食事に誘ってるのに、
おじさん一回も来てくれないんだもん!それにさ」
「夏希」真剣な声音で呼べば、びくりとその肩を震わす。
「どうした?お前は『連絡なしに突然訪ねて来ない』って約束を破るような奴じゃないだろ」
「ねえ、侘助おじさん」
「ん?」
「私って、女として魅力ないのかな?」

609:侘助×夏希 4
09/09/03 05:27:30 ux3dTo4h
 思わず、手に持ったペットボトルを落としそうになった。
 あぶねえ、危うく足の指を折るところだったぜ。

「お前、何を言ってんだ、何を」内心の動揺を上手く隠せて喋れただろうか。
「だって…健二君と付き合ってもう一年になるのに…」

 俺が子供の頃、『何故知り合った日から半年過ぎても あなたって手も握らない』
という歌詞の歌が流行った事があった。
 あの日、あいつは夏希に頬に軽くキスされたくらいでぶっ倒れてたがまさか…

「あいつ、お前の手も握らないのか?」
 ううん、と首を横に振る。そうか、流石にそれはないか。
「キスもしないとか?」
「それはないよ。けど…私からする方が多いかな」
「抱きしめたりは?」
「してくれるし、するよ」

 何となく予想はついたが、セクハラ親父みたいで聞くのが少々憚れる。
「じゃあ、その先が…」
 夏希は真っ赤になりながら、こくんと頷く。
 
 高校生の男が、こんなにかわいい彼女がいて、一年も事に及ばないとは恐れ入る。
辛抱強いのか意気地がないのか。
けど、俺はあいつの根っこの所での肝の据わり方を知っている。
 いかにも優しそうな風貌の健二を思い出す。
もしかして俺と同じ気の遣い方して、ガマンしてるのか?

「…まあ、お前もこの一年受験だ卒業だ、大学進学して新しい生活だで大変だっただろ。
お前のこと気遣ってたんじゃないか?」
「でも…だって」

610:名無しさん@ピンキー
09/09/03 05:29:04 ux3dTo4h
エロに到達しないで前置き長くて申し訳ない。
今日の深夜までお待ちいただければ幸いです。

611:名無しさん@ピンキー
09/09/03 06:51:39 uZjLbX5j
夏希、浪人?

612:名無しさん@ピンキー
09/09/03 08:22:58 WGarIJOz
仕事早いな…
URLリンク(up2.viploader.net)

613:名無しさん@ピンキー
09/09/03 09:30:18 sw3Rg7Nf
>>605
栄「あんたなら出来る」


614:名無しさん@ピンキー
09/09/03 10:05:06 tjZDZ43S
>>611
夏希大学1年、健二高校3年でしょ

615:名無しさん@ピンキー
09/09/03 19:54:03 WTkp62fj
>>610
GJ! 個人的に露骨なエロよりこうゆうのの方が興奮するw

616:名無しさん@ピンキー
09/09/04 06:08:11 kW3XVOI4
続きまだー?

617:名無しさん@ピンキー
09/09/04 10:55:50 yZtaphHs
>>610
待ってる

618:610
09/09/04 17:06:33 a2hFV/vJ
すみません、今夜になりそうです。
他に投下予定の方いらしたら、気になさらず先にどんどんお願いします。

619:名無しさん@ピンキー
09/09/04 19:07:02 /CidRVxm
楽しみだな

620:名無しさん@ピンキー
09/09/04 19:39:55 kW3XVOI4
映画冒頭、物理部にて

夏希「ねえ、セックスしない?」
佐久間「今、オナニー中ですけど」
夏希「オナニー?何で?」
佐久間「OZのアダルトサイトですよ。修正の修正の修正ですからたいした事ありません」
夏希「そっか、オナニー中か。がっくり。まいったなあ、誰か私とセックスしてくれないかなあ」
健二「あの、僕が・・・・」
夏希「(パァァ)それ本当?!」
佐久間「おい、こっちどーすんだ!」
健二「あ、そうか・・・」
夏希「やっぱ駄目か。セックスって言っても、私の主催する乱交パーティに参加してくれるだけで良いんだけどなあ」
佐久間「俺行きます!」
健二「ええ?!何それ?!。じゃあ僕も!」
夏希「(ニヤリ)でも、二人じゃ少ないかな?」
健佐久「え?」
夏希「募集人員、10名なの!」

100人とか言わないあたりがリアルで良いです。夏希先輩ww



621:名無しさん@ピンキー
09/09/04 20:09:48 DMOcrJPA


622:侘助×夏希 5
09/09/04 23:55:19 a2hFV/vJ
 夏希の話はこうだった。
数学に関しては途轍もない頭脳を持つ健二も、他教科に関しては特別成績が良いって訳でもない。
半年前まで現役の受験生だった夏希が、今年受験生の健二の勉強を看る為に
あいつの家へ行き、夕飯の支度もして手料理をご馳走する事になった。
それが今日だった。

 あいつの父親は相変わらず海外に単身赴任中、母親も仕事で忙しく、
その母親も今日明日明後日と出張で不在。
夜までじゃなく、朝になっても二人っきり。

何度かあいつの家に行った事はあるが、確実に二人きりと言うのは今日が初めてだったらしい。
夏希は「覚悟」を決めてあいつの家を訪れた。

 だがあいつは手を出してこない。
昼から夕方まで、時に密着しつつ勉強している時も、
夕食後にソファで隣り合って座って寛いでいる時でさえも。

 痺れを切らした夏希が(こいつだってお年頃だからな)思い切って
「健二君…今日はずっと二人きりだね」とあいつの肩に頭を載せてもたれ掛かる。
あいつは「はっ、はい、そうですね」しどろもどろに答えて固まり、
夏希が「私たち、付き合い始めてもう一年になるんだね」と、
そっとあいつの手に自分の手を重ねても何のアクションもなし。

挙句、「あ、先輩、お茶のおかわり持ってきますね!」と夏希から離れようとする。
慌てた夏希が立ち上がりかけたあいつのシャツの裾を掴むと、バランスを崩して夏希の上に倒れ込む。
いわゆる押し倒してるって体勢だ。
そのまま行っちまえばいいのに、奴さん、「すすす、すみません!」なんてあっさり夏希の上からどいちまう。

623:侘助×夏希 6
09/09/04 23:59:15 a2hFV/vJ
「なんかもう、悲しくて悔しくて情けなくて腹立たしくて…恥ずかしくて」
 すくっと立ち上がると、「健二君のバカぁ!!」とビンタ一発かまして、飛び出してここに来ちまったらしい。
夏希のビンタ…さぞやキいただろうな。
ちょっと身震いする。
だが、女の夏希の方から一歩踏み出したってのに、
その手を振り払うような男にさほど同情はできない。


「ねえ、侘助おじさん…私そんなに魅力ないのかな…」
 そこに戻るか。
まじまじと夏希を見つめる。
顔もスタイルも抜群だ。高校のアイドル的存在だったってのにも全く頷ける。
性格は――成長してからは、日本に帰ってきてから一緒に過ごした短い間しか知らない。
それでも小さかった頃の、向日葵みたいな夏希が
両親や親戚、周りの人間に愛情を注がれて、まっすぐに成長したのが感じられた。


「お前は充分魅力的だよ、夏希。あの夜、あの家の縁側で十年ぶりにお前を見た時、
一瞬本気で誰だか分らなかったぜ。こんなにいい女、この家に居たか?って思ったよ」
「本当?侘助おじさん」
「ああ、本当だ。けどな」
「けど?」
「あいつみたいな、かなり大人しい、内気な奴は、押したら押しただけ引いちまうんじゃないか?」
「でも、一年付き合ってこれなんだもん…」
「その一年もな。さっきも言ったけど、俺が思うにあいつはお前の事、
気を遣いすぎる程に気遣ってたんじゃないか。何てったって、お前、大学受験生だったんだぞ。
合格したらしたで、生活は大きく変わるだろ。
俺ですら気ぃ遣ってロクにお前と連絡取らなかった位だ。ましてやあいつみたいな奴は―」

624:侘助×夏希 7
09/09/05 00:02:59 kK3wfS9u
「侘助おじさん…」
 …いかん、言うはずのない事まで喋っちまった。

「ま、とにかく!そういう事だから!」
「そう言う事って何よ」くすくす笑いながら訊かれる。
「うるせえ!…あー、お前にはもどかしいかもしれないけどな。
直截的なアプローチはしないで、じっとあいつの目を見つめるくらいにしてみろ。
『目は口ほどに物を言う』って言うだろ」
「ん…わかった。そうしてみるね」
「よし。じゃあもう遅いんだから帰れ。タクシー呼んでやるからまっすぐ帰れよ」

 え~~まだおじさん家の探検終わってないのにー!と不満げな夏希を無理やり立たせる。
何が探検だ、ったく。
泣いたカラスがもう笑うとはこの事だ。


 OZを通じて頼んだタクシーは、最短距離にいる空車が2分でつく手筈だ。
もう下に降りててもいいか。
「んじゃ、出るぞ」
夏希が玄関口で立ち止まる。
「どうした夏希―」
 振り向きざま、首に抱き着いてくる。
「やっぱり侘助おじさん大好き!」
 じゃあね、ありがとう!と、身動きできない俺を残して、夏希は帰って行った。
…まあ、これで丸く収まるだろ。

625:名無しさん@ピンキー
09/09/05 00:05:12 kK3wfS9u
もうちょっとだけ続くんじゃよ。

本当すみませn
何でエロまでこんな長いのかorz

626:名無しさん@ピンキー
09/09/05 02:45:53 61LXNLZY
乙です
続きを全裸待機

627:名無しさん@ピンキー
09/09/05 03:33:34 gLIhFKzc
te

628:侘助×夏希 8
09/09/05 04:29:22 kK3wfS9u

 次の日。
0Zメールの着信音で目を覚まさせられた。半分開かない眼で時刻を確認する。
なんだ、もう夕方か…。
ん、夏希からか。

『夏希です。これから侘助おじさん家に行ってもいい?て言うか、もう向かってます!じゃ!』

 …は?いったい何だ!?脳みそが回転し始めない内に、玄関のチャイムが鳴る。
もしやと思いつつドアを開ければ。

「夏希…」
「今日は連絡したよ?」
昨日の再生映像かと思う程に消え入りそうな夏希の姿がある。
「連絡って、さっきの今じゃねーかよ!」
 力なく目を伏せたままの夏希に、それ以上は何も言えなくなる。
大体、俺自身が人様に常識をあれこれ言えるような人間ではないのだ。
「ま、入れよ」
「ん…お邪魔します…」


「で?今日はどうした?」
 昨日の今日だ。コーヒーも紅茶もある筈もなく、またミネラルウォーターのボトルをテーブルに置く。
これまた再生映像だなと、内心苦笑する。

629:侘助×夏希 9
09/09/05 04:31:07 kK3wfS9u

「今日、また健二君家に行ったの」
 早速か。こいつの行動力と言ったら。
「昨日、あんな形で飛び出してきちゃったし、時間があいたら会いにくくなっちゃうかなって」
「もっともだな」
「昨日みたいにソファで隣に座って。昨日は突然帰ったりしてごめんねって、
それからおじさんの言った通り、じっと健二君のこと見つめてたんだけど…」
「けど?」
「彼、『あっ、すみませんお茶も出さないで!ノド渇いてますよね!』ってお茶を入れに行っちゃって…
またダメなのかなって…『ごめんね、やっぱり帰る』って言って出てきちゃったの」

 あー。奴は鈍感さも装備してたか。

「もうどうしたらいいか分からないよ…」
一度ならず二度までもじゃショックだろうなあ。


「あのな、こういう事訊くのも何だが…夏希、お前今まで、その、『した』事あるのか?」
「――なっ、ないわよ!」真っ赤になって声を裏返して答える。
「じゃあ、男と付き合ったことは?」
「ないってば…」
「なんだよ、お前高校でモテモテだったんだろ?男の一人や二人いなかったの?」

630:侘助×夏希 10
09/09/05 04:35:22 kK3wfS9u

「モテモテって…そりゃ、確かに何回も告白されたりしたよ。
でも、自分が好きでもないのに付き合ったってしょうがないじゃない。
自分がちゃんと好きになった人でなきゃ」
「けどお前――」

バフッ。
一瞬視界が塞がれる。
クッションを投げつけた夏希が、俺を睨む。

「ばかぁ!」
「馬鹿とは何だ馬鹿とは!」
「侘助おじさんがいきなりいなくなっちゃってから、ずっと私の好きな人は侘助おじさんだけだったの!
あの頃、私がどれだけ侘助おじさんの事好きだったか、全然しらないくせに…!!」

 手近にあったクッションを、更に俺に投げ付けながら泣きだしちまった。
「ちょっ、馬鹿お前やめろって…」
「なによ、おじさんのばか…ばか…」
 クッション攻撃は止んだが、夏希の涙は止まらない。

 俺は立ち上がり、夏希の前に跪いた。
「夏希」
 名を呼ばれ、顔を上げた夏希の頬に口づける。
そのまま涙を舌で掬いとり、耳元で囁く。
「お前に涙は似合わないよ」

 俺の人生でこんなセリフを言う日が来るとは、思ってもみなかった。
けど、夏希のためだ。
驚いたせいなのか、泣き止んだんだから良しとする。

631:侘助×夏希 11
09/09/05 04:39:19 kK3wfS9u

 夏希の頭をかるく撫でてやり、再び自分のソファに戻る。
「ところで、あいつは女と付き合うのはお前が初めてなのか?」
 夏希がこくんと頷く。まあ、そうだろうとは思ったがやっぱりか。

「昨日今日の話を聞くにだな。あいつは気を遣いすぎる程の優しい奴で、
内気な上に、女と付き合った事もなくてうぶで、しかも鈍感だ。」
「んー…」
 夏希が少し複雑そうな表情になる。
「で。俺が思うにだ。お前もお前で、目で男に訴えるには、まだそう言う雰囲気が足りないんだよ」

 何かを言いたげに寄せられる、形のいい夏希の眉根。
「まあ、ちょっと聞けって。昨日は言えなかったが、お前、この一年でぐっと女っぽくなったよ。
あいつと付き合ってるからだろうな。
ま、ずっとお前と逢ってるあいつは、気付かないかもしれないけどよ」
 夏希の顔が赤らみ、目が少し潤んでいる。あぁ、その表情だ。
けど、まだそれじゃ足りない。

「…で、だ。言いにくいけどな。やっぱり、セックスの快感を知ってる人間と知らない人間とじゃ、
自ずと差が出ると言うか、目で誘いきれないと言うかだな…」
「だって…じゃあどうしたらいいの?」
 いかん、また泣きそうになっちまってる。
――これから俺が言う事聞いたら、本当に泣き出しちまうかな。

「ちょっと話は変わるがな。お前、こんな話聞いた事ないか?」

632:侘助×夏希 12
09/09/05 04:42:28 kK3wfS9u

 日本の田舎、農村では若い二人の結婚(性)生活が滞りなく行えるようにと、
嫁入り前の娘に、集落の年長者の男性によって性の手ほどきがなされていた事。
それは、親類同士で行われる事も多かったという事。


「どの位昔かは分かんねえけど、上田の…あの辺りでもそういう風習があったって聞いてるぜ」
「うそ…そんなの聞いたことないよ…」
 あぁ、驚いてるなあ。
俺だって昔初めてこの話を聞いた時はえぇ!?と思ったよ。

「まあ、お前の年齢で、しかも女の耳にはそりゃ入ってこないだろうよ。
今ではない風習だしな」
「でな」
 ぽやんとしていた夏希の目の焦点が俺に合う。

「俺がお前にその手ほどきをしてやる、って言ったら、お前どうする?」
「――え、ええぇえ!?」
「もちろん、無理にとは言わないし、『最後』まではしねえよ。
いくら俺の事が好きだったって言っても、今お前と付き合ってるのはあいつだ。
昔は『最後』までやってたようだが、それは昔の話だ。人生一度っきりの『初めて』だ。
それはあいつとするのがいいだろ」
「……」
「それと、さっきお前が言ってた事だけど」
「?」
「…俺の事、そんなに好きでいてくれて、ありがとうな」

 刹那、立ち上がった夏希が俺の頭を抱きかかえる。
「侘助おじさん…やっぱり好き…大好き!」
「夏希――」

633:名無しさん@ピンキー
09/09/05 04:44:30 kK3wfS9u
もうちょっと(ry

>>626
風邪引いちゃうんで、どうか服着て下さい…。

634:名無しさん@ピンキー
09/09/05 05:00:45 0v6XIAj6
gjgj!
風邪引かないようにキリンの首になって待ってる

635:名無しさん@ピンキー
09/09/05 06:45:04 EoE4mn9H
全裸で、家族の視線が痛い

636:名無しさん@ピンキー
09/09/05 16:50:44 f+MJ5oqQ
続きまだー?

637:名無しさん@ピンキー
09/09/05 17:21:49 y4/nswXS
ゼンラーマンで待ってます



638:520
09/09/05 17:46:06 BDTBCHKT
俺、頑張ったんだぜ。このスレに胸張って帰ってこれるようにさ。
ババァなら分ってくれるよな・・・・



アンコールはいかが?

 目の前にぱちぱちと火花が散る。白いノイズが眼球に直接翳るように。
 自分の唇とは違う感覚と温度。味なんて分らないけれど熱いような温いような。クラクラしてどこからが自分でどこまでが先輩だか、すごく曖昧で。
 でもすごく心地よかった。
 それが快感だった。
 相変わらず頭がフラフラするけど、自分を支えてる腕の力が限界を超えたって倒れたくない。
 耳が痛くなるほどセミの声。
 薄暗い縁側、ひんやりした板の間とサンダルの下にある石の冷たさ。
 汗が落ちる。背中が滝のようだ。気持ち悪い。握ってる先輩の手がぬるぬるしててちょっとエッチだと思った。……変態みたいなこと考えちゃったな。
 息が上手く出来なくて、時々はぁはぁ荒く息継ぎ。それもちょっとエッチな感じ。
 背筋がゾクゾクしながら蕩けてて、もう何がなにやら正直ワケが分らない。
 のに、のに、のに……
 一時も離したくなくて、噛み付くみたいに必死に唇をくっつけてる。
 がっついてみっともないって思われてるかも。
 こんなに長くキスするなんておかしい奴だって軽蔑されるかな。
 もしかしたら先輩はもうすっかりウンザリしてて、嫌々付き合ってる?
 だんだん自分の頭の中が冷静になってきて、どんどん怖くなってきて、僕はそろそろと身体を離した。
 上気した先輩の潤んだ瞳が……なんというか、切なくて、可愛くて……もう、僕、どうかなってしまいそう。
 唇にぬるぬるした先輩の唾液が幾筋も舫い縄をかけている。……掛け続けている。
 「……ん……、もう、終わり?」
 とろとろにねばっこい視線で、先輩がそんなことを言うので。
 先輩も結構エッチだなと一安心した。

639:名無しさん@ピンキー
09/09/05 22:13:24 qZIWlCe0
>>638
GJ!エロス!

640:名無しさん@ピンキー
09/09/05 22:15:54 B7LpXcB7
チュッパスレは2スレ目に突入!

641:595
09/09/06 18:21:47 sE1NFhxv
>>638

早く続きを読ませてー!

642:姓名判断をしよう!(健二×夏希)1
09/09/07 00:47:04 S+LP+DE6
とりあえず、エロは他の人に任せて、場つなぎSSなんぞを。
健二×夏希で非エロ。なんか普通の日常話です、すみません。


姓名判断をしよう!

休日、夏希が健二の部屋に遊びに来ていた。
しばらくは他愛もない話をしていたが、やがて話題も尽き、
お互いのんびりと部屋の中でくつろいでいた。
「へぇ、健二君て画数なかなかいいね」
携帯をいじりながら夏希が呟く。
「へ?何ですか?カクスウ?」
健二は数学の参考書から目を離して、夏希の言葉をなぞる。
「画数よ、画数。今ね、姓名判断やってたの」
「あ、そういうことですか」
「うん。でね、健二君はフルネームで33画でしょ。これって結構いい画数なんだって」
「そうなんですか?何かいい事書いてあります?」
「えーっと、『自己顕示欲強く、大成功を掴むか悲運か人生両極端。社会運強く晩婚傾向』だって」
「…本当にいい画数なんですか?」
「他にはね、『独立心強く、一人で試行錯誤の天才肌。困難を押し切る力強さで成功』。
 これってまさに、天才的数学力でOZを倒した健二君の事じゃない?」
「いや…かなりこじつけですよそれ」
「それから、『積極性が良い方向に働く。広い人脈が運を呼ぶので新しい環境を』。
 …ひきこもってないで、外に出なさいってことかな」
「何で自分の名前に説教されなきゃいけないんですか。
 というか、僕の性格と当てはまる箇所が全然ないんですけど」
「じゃあ次わたしの名前でやろっと」
聞いてない。
「って、先輩、何で僕の名前から先にやったんですか。そういうの、普通自分の名前からでしょ」
「そりゃあ、ほら、いつも健二君の事ばっかり考えてる・か・ら♪」
「う……だ、騙されないですよ!自分の名前から見るのが怖いから、先ず僕から見たとか
 そんなんじゃないですか」
「違うってばぁ。そんな健二君をいけにえにするような事、するわけないじゃない」
人をだまして、とんでもない設定の恋人としておばあさんの前に差し出したのは、どこの誰でしたっけ?


643:姓名判断をしよう!(健二×夏希)2
09/09/07 00:49:39 S+LP+DE6
「あ、私の姓名判断出た。えぇ~、画数あんまよくない…。それに内容もわたしの性格じゃない」
「内容、どんななんですか?」
「『特異の才能を持つが、精神構造も特異。築き上げたものを失いやすい』だって…。
 これってどっちかっていうと侘助おじさんのことだと思うな」
「さらっと酷い事言ってますよ、先輩。他には?」
「『好きな物には熱中、それ以外はいい加減。影響されやすい。博打傾向』」
「…えと、あたって…るんじゃ…」
「なぁに?」夏希が眉を吊り上げ、健二に微笑みかける。
「いいえ、何でもありません」

他にも、『積極的、魅力があり、頑固運がある』『派手好みで前衛的。注目を浴びる家柄』等が、
夏希の姓名判断として挙げられていた。

「いい事も書いてあるじゃないですか」
「でも、総画数で見ると、やっぱりあんま良くない」
「気にすることないですよ、占いなんて」
「あ、そうだ、これならどうかな」

そう言って、夏希が再び名前を入力し始める。
健二が夏希の携帯を覗くと、「姓:小磯 名:夏希」と打ち込まれていた。

「なああぁっ…!!」

健二の顔が一瞬で赤くなる。

「ほら、健二君、結果出たよ。さっきよりもかなりいいとこ来てる。
 『独立心強く、誠実で努力家。周囲の信頼を得て成功をつかむ。家庭運○』。
 『個性と積極性で社会的成功を収める。自我が強い。焦りは禁物』。ほらほら、どう?」
「ど…どう、と言われましても…えと、はい」
「はい、じゃなくて…どしたの健二君、顔赤いよ」
「す、すみません、ちょっと暑くて…」
「そう?んー確かにちょっと暑いかも。何か飲み物買いに行く?」
「い、いえ、冷蔵庫にジュースあるんで、と、取ってきます!」

健二は立ち上がり、急ぎ足で台所へと向かった。
部屋のドアを閉め、夏希の視界から外れると、大きく息を吐く。

「何かもう、先輩は心臓に悪い…」

まだ顔が赤いのが自分でもわかる。心拍数も上がったままだ。
落ち着く為に、健二はわざとゆっくり飲み物の用意をしながら、調和数を数える。

「1、6、28、140、270、496、672、1638、2970、6200、8128、それから…えーと、ああダメだ」

調和数を諦めて、別の数字を考える。

「レピュニット素数…友愛数…婚約数……婚約…結婚…」

逆効果だった。

644:姓名判断をしよう!(健二×夏希)3
09/09/07 00:53:24 S+LP+DE6
健二は数値の世界に入るのをやめ、自分の部屋に戻った。
ドアを開けると、夏希が健二の方を一瞬見て、慌てて顔を背けるのが目に入った。
心なしか、顔も赤い。
健二は飲み物をテーブルに置き、夏希の対面に腰かけた。

「?どうしたんですか、先輩」
「なななな何でもない」
「…うん、いや、あからさまに態度変ですよ?もしかして、ゴキブリが出たとか」
「ううんううん!出てない違うの気にしないで」

気になる。

「先輩、何隠してるんですか?」
「う……。…あ、あのね、健二君」
「はい」
「違うの」
「え?」
「そんな意味じゃなくて、そうじゃなくて…」
「はい?先輩良く意味が」
「別に他意はなかったの。ただ、最初に健二君の名前で、次に私だったから、
 試しに組合わせてみただけで……そしたら健二君様子おかしいから、何だろうって考えてたら…
 その、気付いて、それで、凄く恥ずかしくなって…あぁ、もおぉぉぉぉ!私のバカぁぁぁぁ…」

言いながら夏希は体中真っ赤にして、うずくまってしまった。
健二も事を察したが、何といえばいいかわからなくて戸惑っている様子だ。

「せ、先輩、すみません」
「何で健二君が謝るのよ…」
「いや、何でかはわかんないですけど…」
「何よそれぇ…」
「す、すみません」
「…ううん、こっちこそ、ごめん。考えなしで」
「いやいやいやいや!先輩が謝るのも変ですって!ホント、気にしないでください。
 そりゃ勘違いしちゃいましたけど、でも別に嫌だったとかじゃなくて、むしろ…!」
「…むしろ?」

夏希がいつの間にか体を起こし、健二の方を見ている。

「………………あの、察してもらえると、ありがたい、です」
「あ、ずるい」
「………」健二は黙秘権を行使した。
「もう。わかった、じゃあこれで貸し借り無しってことにしましょ」

どんな貸し借りがあったのかは良くわからないが、夏希の追及がない事に健二は内心ほっとした。

645:姓名判断をしよう!(健二×夏希)4
09/09/07 00:54:19 S+LP+DE6
「あ、健二君、お手洗い借りるね」

夏希は立ち上がり、部屋の外へと向かう。
そして部屋のドアを閉める直前、健二に背中を向けたまま、
小さく、言った。

「小磯夏希って、いいかもね」

ドアが閉まる。健二が残る。…ぽかんとしていた。
ああ、さっきの姓名判断の結果ね、と思うほど健二もバカではない。
せっかく落ち着いてきていた心臓の鼓動は、また大きくなり始めてきた。

「…やっぱり、心臓に悪い」

貸し借りありまくりじゃないですか、と健二は夏希を責め、
それ以上にそんな夏希を可愛いと思ってしまう自分を責めた。

さて、次はどんな数を数えようか?

~完~

646:名無しさん@ピンキー
09/09/07 01:12:49 KjCpXq7o
>>642
乙です!
日常話もいいよー非エロ全く問題ないよ

647:名無しさん@ピンキー
09/09/07 01:17:48 2MPI1P9C
この2人を見るとかなり癒される。全力で乙

648:名無しさん@ピンキー
09/09/07 02:45:11 DQsGw2Ym
いいな!!
非エロ良い!!

649:名無しさん@ピンキー
09/09/07 02:53:32 jHj1Ay9S
夏希先輩がトイレから出た後で
そのトイレに入って臭いを吸い込む健二

「夏希先輩の入ったトイレ…」

650:侘助×夏希 13
09/09/07 03:11:57 5ueiWDv6

「…いいんだな?」
 答える代わりに、俺の頭を更にをぎゅっと抱き締めてきた。
悪くない感触だ。けど、
「悪ぃ…ちょ、…苦しい」
 夏希の肩を軽く叩く。
「あ、ごめん…!」
 慌てて俺から離れようとするその両腕をつかむ。
「よっ…」
 そのまま両脇に手を差し入れ、俺の膝を跨がせソファに膝立ちさせた。 
 
 改めて夏希を見詰める。
ポニーテールに、前面に数字のロゴの入ったタンクトップ、デニムの膝上ミニスカート。
いかにも元気一杯の十代の女の子って感じだ。
そんな夏希の瞳が潤んで揺れている。
不安と……少しの期待が滲んで見えるのは、俺自身の願望だろうか。


 くちびるに指で触れる。少しくすぐったい素振りを見せる。
「夏希…」

 ゆっくりと瞼が下りた。
繊細な睫毛が揺れている。
何か言ってやった方がいいのだろうか。

 言葉は無意味な気がした。
だから、右、左と、両の目尻に口づけた。

651:侘助×夏希 14
09/09/07 03:15:39 5ueiWDv6

 剥き出しのなめらかな肩にそっと両手を置き、少し開いた唇にやわらかく口づけた。
すぐに夏希の舌に触れる。
ゆっくりと絡ませるとおずおずと舌を動かしてくる。
暫く強弱をつけて吸い、解放する。
口蓋をつつき、舐める。
夏希の体がびくんと跳ねる。
構わず、なおも口蓋を攻めれば、華奢な背中が反った。

「ん!ん!」とくぐもった声が聞こえた所で唇を離した。
 白い肌が、微かに上気している。

 鎖骨から喉を舐め上げた。
「ひぁんっ!」
 同時に、右手でうなじから背中をそっとなぞる。
「ん…!」
 舌を、指を上下させるたびに、夏希の体が震える。

 左手も背中に回し、ブラジャーを外してタンクトップの裾から抜き取った。
両のふくらみに掌を当てる。
既に先端の蕾が控えめに主張していた。
…こいつ、着やせするタイプなんだな。
思っていたより量感のあるその胸を、掌でしばし味わった。

652:名無しさん@ピンキー
09/09/07 03:20:33 5ueiWDv6
もうちょ(ry

全裸になったに風邪を悪化させて入院させたり、
キリンの首になった人の首が天まで届いてしまったのでは、と思うのですが。
本当すみません。
あと、ポニーテールは後の展開の為にこうしました。
本編ではやってないですけど、嫌いな方には申し訳ない。

>>642
全力でnrnrした。甘酸っぱさがたまらんです。
>>649
ちょっ、健二そっち行っちゃうのかよw

653:652
09/09/07 08:46:51 5ueiWDv6
ブツ切り投下はやっちゃいけない事だったんですね。
他のスレ読んでて初めて気付いた。
申し訳ありません。
次の投下で最後です。

654:名無しさん@ピンキー
09/09/07 12:55:35 fjZEoykk
書く人の事情にもよるし、
その辺は努力目標って感じでいいのでは。

655:名無しさん@ピンキー
09/09/07 16:11:26 UcrwsJoN
全裸で生殺しにされるのはエロパロの醍醐味のひとつ

656:名無しさん@ピンキー
09/09/07 17:15:52 Okl6VVjE
サマーウォーズっていつごろエロ画像とか出まわって来るんだろ?

ま、エロパロでもいいんだが・・・

657:名無しさん@ピンキー
09/09/07 17:27:26 yPPNaVPi
>>656
今のところはピクシブに頼るしかないな

658:名無しさん@ピンキー
09/09/07 17:28:48 NXzQ23oT
その手は何のためにある

659:名無しさん@ピンキー
09/09/07 18:27:36 nF0HeEAZ
>>656
あんたならできる

660:名無しさん@ピンキー
09/09/07 19:28:44 5hmt9wRa
健二「先輩!イケます!」
夏希「うおおおおおおお!!!!」

パワーセックス篠原夏希

661:656
09/09/07 20:24:45 Okl6VVjE
≫659
大おばあちゃんごめん><
俺まだ高1で文才も絵心もな(ry
でもちょっくらがんばってみようかなw


662:名無しさん@ピンキー
09/09/07 20:52:27 xRFVW1FB
>>661
sageも知らん未成年がpink板に来てんじゃねーよ
宿題やってさっさと寝ろガキ

663:名無しさん@ピンキー
09/09/07 21:43:55 RxxAGyWk
高1はまだ18過ぎてねぇだろが、アホ
pink板には半端な奴ァいらねぇんだよ

664:名無しさん@ピンキー
09/09/07 21:57:54 NXzQ23oT
ここで死ねッ!

665:名無しさん@ピンキー
09/09/07 22:10:16 BGmnnlvy
集中砲火わろたw
構わん、貴様等で好きなようにしたまえ

666:名無しさん@ピンキー
09/09/07 22:31:15 FqsrDLHU
健夏書いてるんだが、Hシーンが恥ずかしくて進まない・・・

667:名無しさん@ピンキー
09/09/07 22:45:10 h33m7EtJ
>>660
ガンダム83だっけ?

668:名無しさん@ピンキー
09/09/07 22:48:46 Oj2bCd0b
この板に来られない年齢の奴をたしなめる人間がいる事に、ちょっとほっとした。

669:名無しさん@ピンキー
09/09/07 23:13:26 A4QOZUNr
>>667
CMじゃない?

>>666
期待

670:名無しさん@ピンキー
09/09/07 23:14:00 WY4yASyb
映画の年齢と合わせた?
あれ、主人公高2だっけか?

671:健二×夏希(1)
09/09/07 23:26:56 NFBbEEmg
携帯から失礼。ベタなほのぼのネタが書きたかった。非エロでスマソ




僕、小磯健二の人生の中で一番・・・というか、これからもそうだろうと思うくらい群を抜いて大変だった夏休みが終わった。
夏希先輩から誘われたバイトから始まり、全世界を巻き込んだOZでの大事件。
世界を救った英雄だなんて佐久間は茶化すが・・・
・・・いやいやいや、僕にはそんな実感全っっっ然わかない。英雄?僕が?数学しか取り柄のないこの僕が?
・・・あり得ない。絶対あり得ない。ってか、実際救ったのは佳主馬くんや夏希先輩、陣内一家の皆さんだと思うし・・・
まぁそんな慌しい夏だったが、嬉しいことが一つ。そう!!僕にか、かの・・・彼女が出来たということだ!
か、彼女が出来たのは嬉しい!しかもその彼女というのが、ずっと憧れていた夏希先輩なのだから!!


672:健二×夏希(2)
09/09/07 23:30:24 NFBbEEmg
・・・そう、嬉しいんだ。嬉しいはずなのに・・・




「「「「「待ちやがれーーーー!!!!」」」」」

「ま、待ちませーーーーん!!!!」




・・・どーして僕は追い掛けられなきゃならないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!


―――――――――



今日は二学期の始業式。通学路には夏休みが終わった憂鬱さで足取り重く登校する学生が多々いる中、僕は一際憂鬱オーラを放っていた。

「はぁー・・・」

本日軽く50は超えたであろうため息を更に吐き出しつつ、昨日の佐久間との会話を思い出す。
それは、明日から学校だっていうのに、僕達は相変わらず退屈なOZでのバイトをこなしていたって時だった。


673:健二×夏希(3)
09/09/07 23:32:17 NFBbEEmg
「健二、お前明日は気を付けたほうがいいぞ?」

「・・・え?何が?」

明日って、始業式以外に何かあったっけ?と、考えてはみたが、特に何も思い当たることはない・・・よね?

「お前なぁ・・・あのな、お前はあの夏希先輩と付き合っている彼氏だろ?」

「んなっ!?な、なんだよ急にっ!?恥ずかしいだろっ!」

付き合い始めてまだ一月程度、まだまだ人に言われるのは恥ずかしい。ってか先輩の彼氏なんだと考えるだけで身悶えるくらいだ

「うるさい幸せ数学バカ。明日は登校日、つまり全校生徒が学校に来るわけだ。」

「う、うん」

来ない奴もいるだろうけどね、と言おうと思ったがそんなことを言える空気じゃなかった。

「そんな中でラブラブっぷりを見せてみろ。夏希先輩は学校のマドンナ。そんな人に彼氏が出来た。情報は一気に流れる。」

「・・・う、うん」

「男子学生が暴徒と化し、お前のところへ・・・お前、死亡、はいさよならって訳だ」

「そんなっ!?」

暴徒だなんてそんな・・・あの平和な高校にそんな恐ろしいことが起こる訳・・・
い、いや・・・み、みえる。僕にも刻が・・・じゃなくて、ボロボロで横たわる自分がみえるっ――


674:健二×夏希(4)
09/09/07 23:33:45 NFBbEEmg
「ぼ、ぼぼぼ暴力はよくない!平和的解決を!!」

「・・・俺に言ったってしょうがないだろ。流石にさっきのは言いすぎだが、十分に気を付けたほうがいいって事。わかったか幸せ者」

「・・・うっ」

ま、まずい。非常にまずい。な、なにか対策をたてなくては、このままじゃ悲惨な結果しか・・・




と、夜通し考えに考え抜いたが、出るのはため息ばかりで・・・何も答えが出ず今にいたる。あぁ、どうしよう

「おはようっ、健二くん!」

ドンッと背中を叩かれる。後ろを振り返ると、そこにはニコニコした表情の夏希先輩がいた。

「うわっ!?・・・な、夏希先輩!?」

「随分神妙な顔してたけど・・・何か考え事?」

「い、いえ・・・って、あ、あれ!?もう学校!?」

う、嘘っ!?もう着いちゃったの!?まずい!ここは人目につき過ぎる!!取りあえず適当な理由つけて先輩から離れなきゃ!?


675:健二×夏希(5)
09/09/07 23:34:59 NFBbEEmg
「おかしな健二くん」

あぁ・・・クスクス笑う姿も素敵です・・・じゃなかった!!

「あ、あのですねせんぱ「あ、そうそう!私今日お弁当作ってきたんだ。私午後から生徒会の仕事あるし、健二くんもバイトあるんでしょ?その前に一緒に食べよっ?」

・・・え?何?OBENTOU?それって、これっくらいの箱状の物におにぎりおにぎりチョイと詰めた?あのお弁当?

「お、お弁当!?本当ですかっ!?」

「うん。彼氏にお弁当作って驚かせるっていう漫画とかでお決まりのパターン、やってみたかったのよね!結構気合い入れて作ったから、期待しててねっ!」

彼氏って言うときに恥じらう姿、正直たまりません。

「は、はい!!楽しみにしてます!!」

「ふふっ、じゃあ後でね」

少し赤ら顔な表情で昇降口へ駆けていく夏希先輩に手を振りつつ、僕はまさに幸せの境地に降り立っていた。
夏希先輩の手作りお弁当・・・二人っきりで・・・あーんなんてイベントも・・・へへ、へへへへ・・・


676:健二×夏希(6)
09/09/07 23:36:24 NFBbEEmg
「・・・健二」

青い鳥って本当にすぐそばにいたんだ・・・なんて考えていると、何時からいたのか、佐久間が隣に立っていた。

「おはようっ佐久間!!いやぁ、今日も素晴らしい一日だね!!!」

あぁ、なんて幸せな・・・さっきまで悩んでいたのは何だったんだろう・・・あれ?ってか何で悩んでたんだっけ?

「・・・そうか、じゃあそれを後ろの方々に是非聞かせてやってくれ」

「・・・後ろ?」

あきれ顔で門の方を指差す佐久間の言う通りに裏を見てみると――

「「「「・・・・・・」」」」

――鬼達が、いた

「あ、あはは、あはははは・・・」

「「「「・・・・・・」」」」

何も言わず、顔に怒りの面を張りつけている鬼達は、ジリジリと僕の方へ寄ってくる。
先程までの幸福感から一変、滝のように流れる背汗と一緒に絶望感が飛来した。
お、落ち着け健二!落ち着いて素数を数え・・・てる場合じゃないよっ!今、僕が取るべき行動はただ一つ――

「た、助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「「「「待ちやがれこの野郎ぉぉぉぉぉ!!!!」」」」

――全力で逃げることだけだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!







677:健二×夏希(7)ラスト
09/09/07 23:37:25 NFBbEEmg
「骨は拾ってやるからな、健二・・・」

半泣きで逃げ出した親友に同情しつつ、昇降口へと歩を進める。許せ友よ。新学期早々、遅刻なんかしたくない。
ふと前に前に目をやると、下駄箱の所に夏希先輩がいた。なんだかとても上機嫌のようだ。

「おはようごさいます。夏希先輩」

「あ、おはよう佐久間くん」

朝の挨拶が笑顔2割り増しで返ってくる。やっぱり上機嫌だな。

「・・・ん?なんか健二くん、沢山の人に追い掛けられてるけど・・・?」

どうやら彼氏が追い掛けられてるのを確認したみたいだ。
――あぁ、あれはあなたのせいですよ。
・・・なんて言える訳もなく、必死で逃げてる親友に目をやる。・・・あぁ、ありゃ時間の問題だな。

「ははっ、まぁ別にいいんじゃないですか?あれこそ漫画とかでお決まりのパターンってやつでしょ?」

「や、やだっ!さっきの聞いてたの!?は、恥ずかしぃ・・・じゃあねっ」

顔を真っ赤に染めて走り去る先輩を見て、健二に少し嫉妬した。

「・・・ホンット、幸せ者だよ。あいつ」







あ、捕まった


678:名無しさん@ピンキー
09/09/08 00:41:17 68q5bvcU


679:名無しさん@ピンキー
09/09/08 05:41:15 Kgedp8Ig
>>677
そこは夏希から下駄箱前公開口チュー

健二鼻血吹いて卒倒

保健室に避難

ベッド有効利用

その様子を佐久間がうp

のほうが良くないか?

680:名無しさん@ピンキー
09/09/08 13:37:00 7D17Aqrr
エロパロはいつから作品にケチをつけるようになったんだ?
要望ならわからなくもないが

>>677
GJ

681:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/08 16:50:42 Ir8alr8E
携帯の着信音で目が覚めた。
カーテンの隙間から漏れている光が部屋に差し込む
画面を見ると「小磯健二」と出ていた。
(何よ健二君。こんな朝早くから・・)
そう思いつつ時計を見ると8:10分をまわっていた。
「ヤバっっっ!!寝坊したぁ~!!」
急いで箪笥から服を引っ張り出し、着替えを済ませ家を出た。
駅まで走りながらメールを開くと、
「何かありました!?電車来ちゃいますよ?」
急いで駅に滑り込むと、健二が見えた。
「先輩!早くっ!!」
ぎりぎりのところで健二が夏希を引っ張り込む!
「ハァ・・・ハァ・・・」
「大丈夫ですか!?」
「うん・・ハァ・・ありがとう」
呼吸を整えたち上がると健二の顔が見えた。
(そういえば健二君・・たくましくなったなぁ…)
健二とは高校2年の時に出会った。
そのころは、まったく恋愛感情などなかったが、夏希が高3の時健二に無理を言って
偽造恋人のバイトをしてもらったのをきっかけに健二に惹かれ、
そして健二も自分のことを好きでいてくれたらしい。
そしてまぁ、いろいろあり今に至るわけだ。
夏希は19歳、健二は18歳今は同じ大学に通っている。
(顔もどこか、かっこよくなったかな…)なんて考えていると、
健二が「先輩大丈夫ですか?顔、赤いですよ!」
「ううん。なんでもない」
「そうですか・・」
「あ、席あいてるから座ろ?」
二人は、電車の席に並んで座り大学へ向かった。

続く



682:名無しさん@ピンキー
09/09/08 17:03:36 Gom9KwHQ
>>677
>刻が見える…
にワロタ。
OBENTOUとかw

683:名無しさん@ピンキー
09/09/08 19:30:13 Gom9KwHQ
>>681
あ、投下の邪魔しちゃったかな…ゴメン。
続き待ってますよ。


684:名無しさん@ピンキー
09/09/09 06:48:20 nltHm8hT
触手×佳主馬って需要ある?

685:名無しさん@ピンキー
09/09/09 07:17:57 TnMsaXYl
イカとですか?

686:名無しさん@ピンキー
09/09/09 11:21:32 dpFUKa+n
>>684
需要はありまくり
しかし受けるのが男なら、佳主馬専用のチュッパスレの方がいいと思う
ここは男×女だから

687:名無しさん@ピンキー
09/09/09 12:29:45 OPLBClvV
最後の一行は余計

688:名無しさん@ピンキー
09/09/09 12:35:19 VjrhMdm5
>>684
こっちで待ってる
スレリンク(erochara板)

689:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/09 16:27:50 BGiW+LLz
20分ほど電車に揺られ、夏希達の通う大学についた。
校門の近くまで行くと
「夏希ぃ~~!」と一人の女性が夏希めがけて走ってきた。
「あ~、真琴~!」
真琴というのは、夏希の大親友の紺野真琴である。
夏希が、大学に来てまだ間もない頃校舎で迷ってしまったときに真琴と出会った。
道を聞こうとしたが、真琴も迷っていたらしく一緒になってなんとか自分たちのクラスを見つけた。
そうゆう体験をしてことにより自然と仲が良くなってきた。
いまでは大親友である。

「おぉ~、お二人さん今日も一緒に登校ですか~?」
「あ、真琴先輩、おはようございます。」
と、照れながらも挨拶をする健二
「先輩、僕あっちで授業なのでまた。」
「うん、またあとでね。」
校舎に走っていく健二を眺めながら夏希達は自分たちの校舎に入って行った。

690:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/09 17:12:22 BGiW+LLz
数時間後・・・・

三人は大学近くの喫茶店にいた。

「でさぁ、二人はどこまでいったの?」と真琴

「ん?なにが?」と夏希
「だからぁ、もうヤッたのかって聞いてるの。」
真琴がそう言うと、健二はお茶を吹き出し、夏希はカップを取り落とした。

「えぇ・・まだなの?二人はもう2年も付き合ってんでしょ?」
確かにもう二年も付き合ってるが、そうゆう関係になったことはない。
何となく健二の方を見ると健二も顔を真っ赤にして夏希を見ていた。
なんとなく気恥ずかしくなって目をそらした。
「まぁいいや、そろそろ帰ろっか?」



家に着くと携帯が鳴った
「誰からだろう・・・あれ、これ健二君のだ!」
勝手にのぞくのは悪いかな・・・・そう思いつつ好奇心に負け夏希は健二の形態を開いた
見覚えのある卵頭のアバターが手紙を差し出す。
「え、真琴から!?」
思いもよらぬ人物からのメールに戸惑う夏樹・・・
さすがに内容見るのは罪悪感があるので受信BOXへ
「・・・・・・なにこれ・・・・」
そこには、ある人物からのメールが大半を占めていた。
夏希・・・ではなく真琴からだ。
気になりその中の一つを開いてみる。
「じゃあ、7時に家に来てね!」
あれ?7月14日?昨日か・・この日は佐久間君との約束があるって言ってたような
なぜ、健二は自分に嘘をついてまで真琴の家に行ったのだろう
しばらく考えていると、ある恐ろしい考えが生まれた。
そう、健二だって一人の男だ
男と女が夜に一つ屋根の下にいたら間違いの一つや二つあってもおかしくない
そう考えながら、夏希は不安な夜を送った・・・・



691:名無しさん@ピンキー
09/09/09 22:41:31 R5PkfDhx
創作キャラ+浮気疑惑だとっ!?

そ、それは考えつかんかった・・・。

692:名無しさん@ピンキー
09/09/09 22:47:31 xBbzi5N5
いや、創作キャラっていうかさ

693:名無しさん@ピンキー
09/09/09 22:48:52 Bucm3QFR
時をかけちゃう少女じゃないか?

694:名無しさん@ピンキー
09/09/10 01:18:23 /7E/koWC
真琴の声の人って高校球児の母ちゃんの役演じてるんだよね。

695:名無しさん@ピンキー
09/09/10 06:07:18 A/CLJojH
ここでそうくるとは!

696:名無しさん@ピンキー
09/09/10 07:16:09 hJ5QKavU
仲里依紗人気あるな

697:名無しさん@ピンキー
09/09/10 07:21:03 hkKe7D8n
おゔぁさんボイスで再生されるがな

698:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/10 17:58:45 Li8WCPQO
翌朝・・
夏希はほとんどっと言っていいほど眠ることができなかった
目を閉じれば健二と真琴が・・・・
そんなこんなで夏希は重い足取りで駅へ向かった。
駅に着くと、いつも変わらない健二の笑顔があった。
「おはようございます」
「おはよう・・・」
「どうしたんですか?元気ないですね。」
「べつに・・そうだ、これ、はい。」
健二に携帯を差し出す。
「あ、ありがとうございます!僕が間違えちゃったみたいですね。」
そういって、健二も夏希の携帯を差し出す。
「じゃあ、行きましょうか」
「うん・・・」
そういって、間もなく来た電車に乗り込む。
夏希は昨夜から気になっていたことを聞いてみることにした
「健二君・・・」
「はい!なんですか?」
「その・・あたしのこと好き?」
「えぇぇ、なんでそんなこと聞くんですか?」
健二が、顔を赤くして言う
「いいから・・・」
「えっと・・・その・・もちろん・・・す・好きです」
「ホントに?絶対?」
「は・・はい」
いつもの、しどろもどろの受け答えも、今では怪しく聞こえてしょうがない
二人の間では、隠し事は絶対なしと決めてきた。
と言っても、夏希や、健二はすぐ顔に出るのでわかってしまうのだが・・

「そう」
健二は、何事だろうと訝っている。
大学に着くといつものように真琴がやってきた。
「おはっよ~・・あれ?二人ともどうしたの?何、二人にもとうとう倦怠期?」
「そんなんじゃないよ」
「そう?じゃあ、早く教室行こっ!健二君じゃあね」
「はい!」
心なしか、二人がアイコンタクトをとったように見えた



一時限目は、数学Ⅱだった。
昨日寝てないせいか、なんだか眠くなってきた
講師の声がドンドン遠くなってきた
「で、ある・・・・して・・Xが・・」
何も聞こえなくなった・・


「ら・・・・はら・・・・篠原!!」
「はい!!」
「いまわ、お昼寝の時間じゃないんだぞ」
「あ、はい、すいません」
「では、続けるぞ・・・」


699:名無しさん@ピンキー
09/09/10 19:46:17 fxU1j4ZP
千秋が泣くぞ(笑)

700:名無しさん@ピンキー
09/09/10 23:07:57 SnGLKvoZ
イイ!

701:名無しさん@ピンキー
09/09/10 23:26:08 u+Vfy3j8
>>699
未来で待ってるのにな?

702:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/11 17:05:12 IROSFhnR
授業後・・・

「夏希ぃ~!どうしたの?寝不足?」
「うん・・ちょっとね・・あれ?それどうしたの?」
朝は、きずかなかったが真琴の右手に手首まで包帯が巻かれている・・・
「あ、これ?え~とね、大したことないよ」
少し焦っているように見えたのは、気のせいだろうか?
「そう」
「それよりさぁ、また数学のレポートかぁ・・、一昨日みたいに、健二君にお願いしようかな・・」
「えぇ?」
「いや~、全然間に合わなくてさぁ、一緒に手伝ってもらったんだ・・あ、それで何かギクシャクしてたんだ~納得♪」
「違うよ、そんなんじゃない」
「大丈夫、なにもしてないよ~」
そう言って、真琴はトイレに向かった。
「もう、真琴たら・・・」
そういいつつ、なんだか夏希は胸の奥のつっかえが取れたような気がした

703:名無しさん@ピンキー
09/09/11 23:48:25 i8XWwoUF
SM疑惑浮上の件について(笑)

704:名無しさん@ピンキー
09/09/12 12:44:47 IYDncv8a
鳩「友愛だよ」
夏「私……汚されちゃった」

705:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/12 15:14:50 lKtaom/o
その時、夏希の携帯が鳴った
「誰だろう・・・あ、万里子おばさんだ」
携帯の画面に「陣内万里子」と表示されている
「もしもし?おばさん?」
「あ、夏希?いきなりだけど日曜までに上田に帰れる?」
「え?なんで?」
「えーとねぇ、何か侘助が見せたいものがあるって言ってて日曜にみんな集まるんだけど」
「え、侘助おじさんが!?・・多分帰れると思うよ。夏休みだし」
「そう。じゃあ彼氏も連れてきなさいよ(笑)」
「うん、わかった。あ、友達も連れてきていい?」
「あ、真琴ちゃんね?いいわよ。」
「わかった、じゃあまたね」
そういって電話を切った夏希は真琴を探し始めた

706:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/12 15:40:46 lKtaom/o
日曜日・・・・
3人は新幹線に居た
「早く着かないかな~」と真琴
「真琴、興奮しぎだよ~」と夏希
「だって久しぶりなんだもん」
「え、真琴先輩、行ったことあるんですか?」
健二が、驚いた様子で言う
「え、あ・・行ったことないよ・・・間違えた」
真琴が、苦笑いをする
その時、次は上田~上田~
「あ、もう着くみたいだよ」
電車とバスを乗り継ぎようやく到着したころにはもう、親戚の皆はそろっていた
「あ、夏希と健二とお友達さんがついたぞ~」
懐かしい声が叫んでる
「おぉ~ついたかぁ!」
向こうから、万助がやってきた
「おぉ~、二人とも久しぶりだなぁ・ん?そこのお嬢さんは誰だ?」
夏希の隣にいる真琴を指さして万助が言う
「あ、私の友達の真琴」
「あ、はじめまして」
真琴が、頭を下げる
「お、そうかぁ~まぁ、ゆっくりしてけ。おい、健二ちょっと荷物運ぶの手伝ってくれ」
「あ、はい」
健二が万助についていく
「さっ!上がって」と夏希が言う
まだ真新しい門をくぐっていった。

707:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/12 16:04:37 lKtaom/o
真琴に、一通り家を説明し、居間に戻ると親戚の皆が勢ぞろいしてた。
「あ、夏希と真琴ちゃん早く座って。昼ごはん食べましょう」
雪子が言う。
時計を見たら、もう3時だった。
親戚みんなで、少し遅い昼食が始まった。
みんなと、こうして話していると2年前を思い出す
「そういえば、侘助おじさん。見せたい物ってなんなの?」
「あ?そっか、そういえばそうだったな夕食の時に見せてやるよ」
「え、なんで・今じゃだめなの?」
「まぁ、俺は今見せてもいいんだけどな、シシシシシ」
「そうだ、夏希悪いんだけどお昼ご飯終わったら子どもたち外で遊ばせてきてくれない?」
万里子慌ててが言う
「あ、いいよ。健二君はどうするの?」
不思議に思ったが侘助がどこか行ってしまったので、今見ることはあきらめた
「あ、すいません。ちょっとやることがあるので」
「そっか、じゃあ、みんないこ!」
ワーイと、子供たちが叫び走って玄関に向かっていった
(みんな元気だな・・・こんな暑いのに・・)
子供たちのパワーに圧倒されながらも玄関に向かう夏希
玄関に行こうとしたが、その前にトイレに行くことにした
(あれ?誰かはいってる?)
誰だろうと思いつつ待っているとなぜか、トイレから話声が聞こえた
「だから、

708:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/12 16:27:12 lKtaom/o
「だから、わかっていると思うけど夏希には絶対ばれないようにしてね」
「はい!わかってます。」
真琴と健二の声だった
(なんで、トイレなんかで話しているのだろう。それに、あたしにバレない様にするって・・・?)
そう思っていたら、玄関から子供たちの声が聞こえた
「夏希ねぇ~ちゃん~、はぁ~やく~」
夏希は、急いで玄関へと向かった


2時間後・・・
(あぁ…疲れたぁ…)
それもそのはず、遊びたい盛りの子供たちを相手に鬼ごっこやらかくれんぼ
などをさせられ、どっと疲れた。
子どもというのは、疲れというのを知らないだろうか?
そんなことを考えつつ居間の扉を開けたそのとき・・・
そこには、信じられないような光景があった

視界に入ったのは健二と真琴だった
しかし二人は並んで立っているわけでもなく
数学のレポートを教えてもらっているのでもなく
いわゆる、健二が真琴を押し倒したような体制でいた。

709:名無しさん@ピンキー
09/09/12 22:48:42 jKuyLaJU
おい、続きはどうした

710:名無しさん@ピンキー
09/09/13 08:52:32 DNdE4wTm
ワッフルワッフル

711:名無しさん@ピンキー
09/09/13 10:56:47 EuckwF48
服きてんのか?きてないのか?(笑)

712:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/13 11:14:20 SdmhPRwx
「・・・っ!」
夏希の中で何かが崩れた。そんな気がした
目の前の光景に頭がついていけてない。さっきまで、五月蠅かった蝉の音がふと消えた
健二と真琴が何やら話しているが全く聞こえない。意識が遠のいていく
夏希が今に入って数秒後、ようやく健二が夏希の存在に気付いた
急いで夏希の方にかけより居間の扉を閉めた
「えっと・・ど・・・どうしたんですか…?」
健二が、ひきつった笑みを浮かべる
「何してたの・・・・?」
「え・・・っと、その・・・」
健二が二ヤつきながら、いい訳を考えているのがわかる
唇をかみしめる夏希の顔に一筋の涙が流れる
「夏希先輩・・・・?」
「そうゆことなの・・・・?」
「・・・・・え・・?」
健二が驚いた顔を見せる
これ以上健二のそばにいたくなかった
気がついたら夏希は居間を飛び出し、はだしのまま外へ走り出していた。
「夏希先輩!」
健二が慌てて走り出す。

夏希は走った。とにかく健二のそばから離れたかった
信じていた健二が・・・
2年前、自分のことを大好きだといった健二が・・・・
世の中のすべてが信じられない気持だった
気がついたら見知らの崖に居た。

目からとめどなく涙があふれ出す
しばらくすると、息を切らした健二がやってきた。
「せんぱ・・」
健二がこちらにやってくる
「こないで!」
ぴくりと、健二が肩を震わす
「何で来たのよ・・・」


713:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/13 11:37:54 SdmhPRwx
ポツリ・・・ポツリ・・・雨が降ってきた
震える体を押さえながら夏希が言った。
「え・・それは、夏希先輩が・・・その・・泣いていたから・・どうしたのかと」
「どうかしたかですって!」
「え・・・?」
「こないでよ・・あのまま二人で続きやってればいいじゃない・・・」
「夏希先輩?なんか勘違いを・・」
「勘違い?じゃあ、二人で何してたのよ!」
「えっと・・その・・」
夏希が、鼻で笑った
「言えないじゃない!だからその・・・してたんでしょっ!」
「ちっ違います!」
「え・・・?」
「僕と真琴先輩は・・・」
健二が、何かを決心したような顔をした
「夏希先輩の・・その・・誕生日会の・・準備を・・・」
「誕生会!?」
ふと考えると、それもそのはず今日は何を隠そう7月19日なのだ
雨が、本降りになってきた
「え・・じゃあなんで・・その・・真琴と・・・」
「あれは、僕がテーブルの角に転んで・・真琴先輩の上に・・」
そういえば、テーブルの上の皿が落ちてたような・・・・
「ホント・・・?」
「あ、ハイ!」
「・・・・・・」
夏希は自分の考えが、すべて杞憂なことを悟った。
「ゴメン・・・その・・勘違いしてた」
「・・・・・・そうですか。」
「ゴメンね。健二君のこと信じられなくて」
健二えの怒りはとっくに消え、今は申し訳なさでいっぱいだ
「大丈夫ですよ・・その・・僕も勘違いされるようなことしてたし・・・」
「許してくれるの?」
「はい、勿論です」
「・・・ありがとう」
信じられないような豪雨の中だったが夏希の心は健二の優しさに感謝する心でいっぱいだった
「その・・帰りましょうか」
健二が、手を差し伸べる
「うん・・」
夏希が手を伸ばす・・・・・・その時だった

ゴオォォォォ・・・・・・・
「ん?何の音」
夏希があたりを見回す
その時、夏希が立っていたところが崩れた
「きゃぁぁぁぁー」
夏希が悲鳴を上げた
「せんぱーい」
どこかで健二の声が聞こえた


714:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/13 11:48:19 SdmhPRwx
「うっ・・・うぁ・・」
夏希は、頭を必死にかばいながら落ちていった。
「うあぁ・・」
やっと止まったところは道路だった
「・・・・っ・・・」
痛みに耐えながらも立ち上がる夏希
(死ぬかと思った・・・)
ほっとした夏希だが、夏希の不幸はそれだけでは済まなかった

プゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーー
トラックの甲高いクラクションが鳴る。
後ろを見ると8mほど先に10tトラックが見えた
逃げようと思ったが体が動かない
いや、動けたとしても間に合わなかっただろう
死を確信した夏希は意識が遠のいてくのを感じた
(健二君を疑った罰なのかな・・・)
そんなことを思った瞬間夏希の意識が飛んだ

が、意識が飛ぶほんの少し・・・ほんの少し前に、車のフロントガラスに白い影が見えた
そんな気がした

715:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/13 12:04:56 SdmhPRwx
体がやけに重い・・・
私、死んだのかな・・・
そんなことを思っていると、なぜか、懐かしい感覚がした
なんだっけ・・この感覚・・・・




居間で、パーティーの準備をしていた万助が、その異変に気付いた
(ハヤテの奴・・やけにうるさいな・・)
気にしないようにしようと思ったがなぜかいやな予感がした
ためしに庭に向かっていくと、その予感が的中した
「なっ・・・・万作ーーーー早く来てくれぇー」


「・・・・・・」
夏希の意識が戻った・・
夏希は自分が生きていることを悟った。
目を開けてみると、そこには、母の雪子がいた
「かあさん・・・?」
「夏希・・?夏樹!みんな、夏希の意識が戻ったわよ!!」
(あれ?なんでここにいるんだ・・・確か私はトラックに・・)
「・・・・・・っ!」
頭が割れるように痛い
「夏希!まだ動いちゃだめよ!」
「何で私ここにいるの?みんながここに運んできてくれたの?」
母の雪子が目を逸らした
「ねぇ、なんで?」
「それは・・健二さんが・・・」
「健二君?健二君が運んできてくれたの?」
「うん・・・」
「そうなんだ・・お礼言わなくちゃ」
夏希は隣の部屋とを仕切るふすまを開けた



716:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/13 12:14:25 SdmhPRwx
そこには、親戚一同が集まっていた
そして、中心には健二がいた
しかし、健二はみんなにお礼を言われているわけではなかった
「なっ・・・・」
そこには血まみれの健二がいた。
「夏希か・・・目が覚めたか・・・」
万作が夏希を一瞥し再び健二に向き直る
「ねぇ、なんで健二君が・・・」
その時・・
「夏・・・きせ・・・先輩、気が・・ついたんですね」
喘ぎながら健二が言う
その時、すさまじい音で誰かがやって来た
「おい、みんな捕まえてきたぜ!」
そこには、見知らぬ男と翔太がいた
「だれ・・・?」
「お前たちを引こうとしたトラックの運転手だ。」
翔太が言う


717:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/13 12:24:15 SdmhPRwx
「引こうとした何て人聞きが悪いっすよ」
運転手の男が言う。年は、20代前半だろうか
「じゃあ、これはなんだ。」
翔太があるものを取り出した
それは、ビール瓶6本ほどだった
「こんなもん飲んでて、まともな運転できるのかよ!」
「おい、翔太やめろ!。そいつを、追及してもどうにもならない」
太助が言う。
「くっ・・どうなんだ万作おじさんよ」
「かなり厳しいな・・」
「厳しいって、どうゆうことよ!」
夏希が叫ぶ
「ろっ骨が折れて肺に突き刺さっている。呼吸がうまくできていない」
「そんな・・・」



718:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/13 12:38:24 SdmhPRwx
「何で・・・ねぇ、なんでこんなことになったのよ」
いまいち状況を理解できていない夏希は誰かに説明を求める
「俺が、おまえたちを見つけた・・・」
万助が言うにはこうだった
庭に出てみると、血だらけの健二が夏希をおぶって庭で倒れていたらしい
夏希は頭を打っていて気絶していただけなので大したことはなかったが健二の方は
ひどかった。
口は何とか聞けるようだが、万作が言ったように肺に折れたろっ骨が突き刺さり
呼吸ができなくなっている。
「でも、引かれそうになったのは私だし健二君は・・・」
そう言いかけた時、夏希の記憶がよみがえった
夏希が死を覚悟したとき、健二が転がるように山を下りてき、夏希を力いっぱい
押してトラックの進行方向から逸らす
だが、自分は逃げるのが間に合わなく・・・
「なんでよ・・あそこに出れば健二君だって無事じゃ済まないってわかってたでしょ?」
「それ・・は・・・」
親戚中が健二に注目する
「約束・・・した・・から・・」
「約束!?」
「栄・・お婆さん・・と・したからです」



719:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/13 12:39:18 SdmhPRwx
何か疲れたんで、もうやめます
また、明日にします。
長文&駄作失礼

720:名無しさん@ピンキー
09/09/13 13:00:05 ZRyST/qZ
大映ドラマみてーだなw

721:名無しさん@ピンキー
09/09/13 16:19:43 gFzKFcWL
>>719
>何か疲れたんで、もうやめます
すげぇストレートだなおいw
でもまた続き上げてくれんならおkおk

722:名無しさん@ピンキー
09/09/13 16:56:41 TQNN6oWK
メモ帳にしたためて推敲しろ

723:名無しさん@ピンキー
09/09/13 18:01:07 ZcNm2o2i
>>719
じっくり考えて、頑張ってくれ

724:名無しさん@ピンキー
09/09/13 18:14:58 L2Cipzqr
>>720
どちらか言えば、月9か昼ドラ?

725:名無しさん@ピンキー
09/09/13 19:19:55 WWlQ3ZlU
映画はまだまだ盛況だけどここは驚くほど元気ないな

726:名無しさん@ピンキー
09/09/13 20:42:28 ofUqNKjo
ネタが夏希と健二ばかりダメなんだ
あれだけアラフォーがそろってたらかなり濃い話が期待できる

727:名無しさん@ピンキー
09/09/13 21:48:08 G7XF1izr
嫁連中が実は全員万作のお手つきなんですね

728:名無しさん@ピンキー
09/09/13 23:25:57 pYEE7eX/
>>725
801スレやらカズマスレは人気あるんだけどな……
男キャラが多すぎるんじゃないか

729:名無しさん@ピンキー
09/09/13 23:34:50 verrd4OO
監督自身がカズマ侘助色っぺええええ!
ってリアルで公言してるような映画だからしょうがない

730:名無しさん@ピンキー
09/09/13 23:49:54 Rgs1SVWC
えぇwそうなの

731:名無しさん@ピンキー
09/09/13 23:58:29 ofUqNKjo
>>730
URLリンク(anime.biglobe.ne.jp)

細田守監督最新作『サマーウォーズ』公開記念特別インタビュー!(後編)

佳主馬っていう13歳の妙に色っぽい男の子も出てくれば、
侘助(わびすけ)っていう中年の痩せ型の、これも妙に色っぽい男も出てきます。
割合とキャッチーなキャラも家族のなかにいますし、
全体を通して女の子がみんなで観られる映画になっているんじゃないかなって思います。
そのなかで家族のことを考えるもよし、少年のエロスについて考えるもよし(笑)。
そんな気がしますけどね。

732:名無しさん@ピンキー
09/09/14 00:12:52 JkqUgH9K
>>727
このエロジジイ!

733:名無しさん@ピンキー
09/09/14 00:21:34 ob+ebQVt
>>730
チュッパスレのテンプレだけどこのあたりに細田語録がまとまってるよww
恐ろしいお人よ…
スレリンク(erochara板:1番)-4

734:名無しさん@ピンキー
09/09/14 03:41:38 JkqUgH9K
理香さんがもうちょっと美人さんだったら、侘助や理一との
あれやこれやを妄想したかも知れん。
(いや、理香さん好きなんだけどさ)

735:名無しさん@ピンキー
09/09/14 05:57:56 qfnUdFZW
理一×理香とか考えてる俺は間違いなく異端

>>734
そこで直美投入ですよ。侘助×直美なんてどうよ?

736:名無しさん@ピンキー
09/09/14 06:21:07 cg+vQuXu
>>735
侘直良いよな。映画でも小説でも二人で会話するシーンあるし。

血縁の上では問題無いか?

737:名無しさん@ピンキー
09/09/14 07:12:55 JkqUgH9K
>>735
上でああ書いといて何だけど、大いにありだと思うよ<理×理
お互いあの歳で独身とか、色々妄想の余地ありじゃない。
今すぐSSを書く作業に取り掛かるんだ!

小説版で、万助がカズマにきょうだいってのはいいぞ、
って言ってるシーンの「口うるさくて人使いが荒くて」ってのは、理一だよね。
そう言いつつも理香の頼みとか、ちゃんときいてきてあげたんだろなって感じ。

理香が男と別れる度に八つ当たりされてハイハイとか呆れつつ
慰めたりしてるといい。
酔いつぶれたのを、おんぶとか抱っこして運んでるといい。

侘×直は、お互いの欲望と割り切ってとか。

738:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/14 16:43:47 bCXoDL68
そういったとたん、健二の脈が下がり始めた
「ダメッ!それ以上喋っちゃ!」
その心配は、必要なかった。
健二の意識が遠のき始めた
もう、それは、近づているのかもしれない
「健二、男だろ!しっかりしろ!!」
「夏希を、おいて先に行くつもり?」
親戚一同からの励ましもむなしく、完全に意識がなくなった
「だめだ!瞳孔が開きかけてる!」
万作から悲痛な声が上がる
その時____

「夏希!」
誰かと思い振り返ると、そこには真琴がいた。
右手に包帯を巻いてかなり焦っている様子だった
「真琴、どうしたの?その手・・」
「いいから、早く来て!!」
「でも、健二君が__」
「いいから早く来る!!!」
夏希は、真琴の剣幕に、驚きつつ健二のそばを離れた!
(まっててね・・・)
そう、心で思いつつ真琴について行った。
そこは陣内家の屋敷の庭のある一角だった
「ねぇ、真琴。こんなところに連れてきて、なにするつもり?」
「今から・・健二君を助る。」

739:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/14 17:11:01 bCXoDL68
夏希は、真琴のいってることの意味を理解することができなかった。
「へぇ?」
「だから、健二君を助けるの!」
「で・・でも、どうやって?なんでここなの?」
真琴は夏樹の質問を無視し、おもむろに包帯ほどき始めた。
「え・・なんで・・・・?」
そこには、6割方消えた、真琴の右腕だった。
しかも傷口からどんどん真琴の体が光の雫となって消えていた
「私は、未来から来たの。」
「へぇ・・・?」
「私のいる時代は、{タイムリープ}と言って時間を自由に行き来できる装置が開発されているの、私はそれでここに来た」
真琴に言ってることは、信じられないが真琴の顔は真剣だ
「それで・・・私は何を・・?」
「手、貸して!」
おずおずと、手を差し出すと真琴はいきなり痛いくらい夏希の手を握る
「真琴・・・・手、痛い」
「我慢して」
30秒ほどすると真琴が手を離した。
すると、驚くことに夏樹の手の平に{01}といった形をしたあざができた
「これで、夏希は時間を飛ぶことができる」
「え・・・・どうゆうのこと?」
「いい?夏希は、これから過去に戻って健二君を助けるの・・、といっても、夏希は何もしなくていいの。
普通に、過ごしていれば、健二君は死ぬことはないんだから」
そこまで言うと、息を吸い込み、真琴がまたしゃべりだした
「私は、過去を変えすぎた・・・。過去を、変えすぎてしまうと未来の人が消えてしまうことがあるの。そして、私は今ここで消えようとしてる。」
「・・・・」
確かに、真琴の言う通りもはや右腕だけではなく体の7割が消えていた
「だから夏希!健二君を助けてあげて。」
夏希は、決心した
「わかった」
真琴は、安心したように、座り込んだ・・といっても下半身はもう消えて見えなくなっているのだが・・
「たぶん、過去に戻ると、夏希の記憶からは、私は消えると思う。」
「え・・」
「でも、大丈夫きっとまた会えるから・・」
「ホント?絶対だよ?」
「うん・・・じゃあまたね・・・」
「ちょっと待って、どうすれば戻れるのよ!!」
「あ、わす・・・・」
そこで、真琴の姿は完全に消えた

740:名無しさん@ピンキー
09/09/14 20:04:17 lWkuqR1y
急展開キター


741:名無しさん@ピンキー
09/09/14 22:03:04 PRiI0UfF
すげえw
真琴は実質友人aと変わらん名前だけのゲストキャラだと思ってたらものすごい食い込んできてるw

742:名無しさん@ピンキー
09/09/15 01:17:06 3gFScbRZ
ちょwww設定まで混ぜおった!!www

予想外の展開だらけじゃのぉ!

743:名無しさん@ピンキー
09/09/15 02:23:58 xHCObAJD
これは期待せざるを得ないw

744:名無しさん@ピンキー
09/09/15 02:32:04 GvXVo5iD
次はウォーゲームだな

745:名無しさん@ピンキー
09/09/15 19:27:44 t44MP4LU
続きマダー?

746:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/16 16:23:05 M6P1zxdn
蝉の声が懐かしくなる10月半ば―

夏希は川面に映るきれいな夕日を見ていた
あの後、健二は息を引き取り旅だっていった・・
健二の葬式には陣内家一同が参列しめやかに行われた

この一カ月、夏希は変わってしまった
太陽のような笑顔は身をひそめ、らしくない暗い顔ばかりしていた
理由は、健二の死ではなく真琴の致命的など忘れでもなく健二を信じれなかったことだった
夏希が、あの時点で、健二を信じていればこんなことにはならなかった
後悔ばかりが胸に浮かぶ・・・・
過去に戻る方法も一応自分なりに考えてやってみたが結果は今が物語っていた


747:名無しさん@ピンキー
09/09/16 22:18:48 F6z0BtOb
それでそれで?

748:名無しさん@ピンキー
09/09/16 22:49:51 GKS/ukfx
【完】

749:名無しさん@ピンキー
09/09/16 22:55:31 EPkidPgm
続き期待

750:名無しさん@ピンキー
09/09/17 06:57:23 PVcCCROh
はーやーくー

751:名無しさん@ピンキー
09/09/17 13:39:52 VFNdwN6i
まぁ、まず落ち着きなさい。人間、落ち着きが肝心だよ。

752:夏戦争・続(ほぼ非エロ)
09/09/17 17:00:24 6RfVz2Sw
「帰ろ・・・」
夏希は、家に向かった
数年前から変わらない帰り道・・・
変わったと言えば・・
目から自然とあふれる涙・・・今日で3回目だ・・
2年前はこの涙を止めてくれた人はもう…
健二への未練がまた、あふれ出す…
それと、夏希は真琴のことを考えた
彼女は、自分は未来から来たと言ったがホントなのだろうか?
真琴が光となって消えたのは、悪い夢ではないだろうか?
しかし、夢ではなかった
真琴は夏休みが終わっても大学には来ないし、夏希の手には謎のアザが残っていた
真琴・・・・
河原では子供たちが水着姿で川に飛び込んでいる
夏希の頭に健二が浮かび、真琴が浮かび・・・・

その時だった
夏希の頭に奇跡のような考えが浮かんだ!

753:名無しさん@ピンキー
09/09/17 18:53:58 VFNdwN6i
まさか!?

754:520
09/09/17 21:19:33 FBGm9vK0
>>641 お前が書けっつったんだからな!責任取れよ!

Stuck On You

 僕の肩に爪が食い込んでいる。
 手にも。
 長い爪、長いまつげ、長い髪。きれいな肌、いい匂い。汗の雫が服に落ちる。
 心臓が痛い。理一さんのバイクのエンジン音に似たものが全身を揺らす。相変わらず瞼の奥に陰る白いスパークはいつか読んだ本の一節を思い出させる。つまり『あの眼差しは彼の目を貫いて喉を通り、心臓のまんまんなかを突いたのだ』。
 無茶苦茶で出鱈目な8月1日まで、僕がじっくり見た事があるのは先輩の後ろ姿と横顔だけだった。部室で静かに髪を梳く背格好を見てああ女の人ってきれいだな、と思ったあの日から。
 どんな気持ちでまなざしてたか、貴女はきっと知らないんだ。
 緊張して歯がガチガチと鳴る。姿を見るだけで体温が一気に上がる。泣きたくなるような日だってあった。
 『ちゃんと幸せにしてくれるかい?』
 初めて会った彼女は僕の目を見据えてそう尋ねた。先輩と同じ色の瞳で。
 僕は上手く答えられず、ついに改めて言い直せぬまま彼女と二度と会えなくなった。
 もし、あの時世界が終っていたら。
 もし、あの時僕の何かが欠けていたら。
 もし、あの時どこかの歯車が噛み合っていなかったら。
 僕はこうして先輩とキスをする事もなかったし、大好きと言ってもらえなかったし、告白だって……
 急に全身の毛穴が開いたみたいにゾッと身体が冷えて、ザワザワと正体不明の感覚が肌を這う。
 「なななな夏希せんぱい!」
 唇が離れると同時に名前を呼んだ。ぬるぬる光る生命の色をした唇。後れ毛なんか首筋に張りついちゃってて、とっても、その、なんというか。……エッチです。
 「んもう、その、センパイっていうの、ムードない」
 不満と書かれた顔でさえ僕の魂とかそういうものが容赦なく揺さぶられて堪らない。
 さっきまで触っただけでビクビク震えて人の肩を力いっぱい握り潰してたあの人が、精一杯いつもっぽく振る舞おうとしているこの人が、取るに足らぬ何でもない僕みたいな奴にこんな視線を向けるなんて。
 ……いや違う、僕は知っている。先輩が向けてるのは「僕みたいな奴」じゃなく、誰でもない「僕」だってことを。
 ああ、ああ、もう、嬉し過ぎてくらくらする!この喜びをどう伝えればいいのか解らなくて胸が張り裂けそう!
 「す、すいません!でも、もうが、が、まん、できなくて!」
 しまった噛んだ。なんだい、変なイントネーション。みっともない、だらしのない。頭の隅っこのいつもの僕が頭を抱えて蹲っているのが見えた気がする。

755:名無しさん@ピンキー
09/09/17 21:19:49 Sa7FxeDg
チュッパスレは今日も大賑わい!

756:520
09/09/17 21:20:31 FBGm9vK0
 汗がしとしとと服の襟に染みてゆく。のどぼとけに絡みながらゆっくりと伝い落ちていく気持ち悪さ。火照る顔を背け、下唇を噛んでただ耐えた。ああ、もう、情けない!
 「なにをがまんしてるの?」
 白くまろやかな指が自分の真っ赤な指に絡んで、ぴくりとも動かない。その途端、畳に何かが降った。ぽたぽたと音を立てて。
 それが彼女の汗だと気付くより先に、はっと顔を上げる。
 赤い顔。
 指を絡めただけで、僕と同じくらいに。
 これでも僕は年頃の男なので肌を露わにしている女性が掲載されている碌でもない本だって読む。その碌でもない本から得た知識によるとこうだ。
 【とりあえず肌が火照ってれば気持ちよくなってると思ってOK】。
 間違って二冊買ったからと、あの「今年の夏こそ!初体験Q&A大特集号」を押し付けられて財布を出し渋ったけれど、今なら言える。ありがとう佐久間!愛してる!
 「せ、いやっ!な、夏希さ、ん。をっ!」
 「や、やだ、落ち着いてよ」
 「なつきさん!」
 「はっはい!」
 「ナツキサン!をっ!その!そのっ……!」
 おかしいな、こんなに汗でドロドロ、変な唾が止まらないのに喉がガラガラでうまく言葉が出なくて、焦る。早く言わなくちゃ、上手く言わなくちゃと急けば急くほど頭の中がバラバラになって……!
 「健二くん、今年の8月1日って何曜日?」
 突如先輩が顔を覗き込んだので、僕は咄嗟にツェラーの公式を頭に思い描く。
 「えっ……2009年の8月1日だから……」
 「遅いっ土曜!」
 「あっ……はい。土曜日、です」
 一瞬先輩も数学好きなんですか、と訊ねようとして、自分がどれだけ正体を失くすほど興奮しているか知った。
 「……どう? 数学のこと考えたらちょっとは冷静になれた?」
 汗で濡れ鼠みたいになってる紅い頬の先輩が意地悪っぽく笑って。
 僕の世界が消えた。
 畳も、そこに散らばる汗も、先輩の白いワンピースも、自分の着てる少々くたびれたシャツも。何もかもが全部闇だか光だかの彼方にぶっ飛んで消えた。
 守ろう。この人を守ろう。世界中の何からでも誰からでも。守ってあげたくなるとかじゃない、守らなければならないと頭よりもっと深くが命じる。そうせよと僕を突き動かす。
 これは一体何だろう。単なる情動だろうか。勢いとノリだろうか、流れだろうか。
 なんとか残った理性にやっと引っ掛かった小指の力を振り絞って僕は必死でしがみ付く。この性欲でも思慕でも憧憬でもない、強力で抗い難い初めての衝動の正体を僕は心から知りたいと思う。
 「ナツキ」

757:520
09/09/17 21:21:21 FBGm9vK0
 うわ、呼び捨てにしちゃったよコイツ。急過ぎだろ。ナニソレ。頭の中の僕のアバターがラブマシーンに乗っ取られたあの性根の悪そうな顔でシシシと嘲う。……うるさい!だまれ!!
 「ひゃいっ」
 目ん玉をきょときょとさせている先輩がおかしな声で返事をしたのが最後。
 ベタベタする服の引っ掛かりを無視して。冷たく滴る汗でぬめる彼女の髪ごと頭を掴んでがっちり固定して。畳の上にぺたんと座っている彼女の側に立て膝で起き上がって。
 取り返しがつかなくなるキスをした。
 肌が熱い。心臓がうるさい。汗が煩わしい。頭はズキズキするし、下半身はもっとズキズキするし、目から謎の涙は出るし。まるっきり見っともなくて情けなくて恥ずかしくて最悪なまま、大好きなこの人に。
 栄さん、栄さん。もしも天国から見ていらしたら、少し目を閉じていてください。どうかお願いします。小磯健二、一生のお願いです。
 クチュクチュした振動が鼓膜に響く。まわりの音が聞こえなくなって「ちゅぱ、ぬちゃ」って音だけが大きく聞こえていた。
 くすぐったい。こそばゆい。先輩の額に髪が張り付いている。パックの卵みたいに並んだ玉の汗が思い出したように滴り落ち、僕の指の間を通ってゆく。
 どこまでも沈んで行けそうなほど柔らかくて日なたのコンクリートみたいに熱い先輩の舌がおずおず蠢いている。
 息が詰まる。てゆーか息をしてる暇すら惜しい。でも息をしなくちゃ死んでしまうし、さりとて唇を離すなんて出来やしない。だって、先輩が、夏希先輩がっ!僕の口を吸ってるんだぞ!!
 目を閉じても世界が歪む。赤や白や黒や灰色、緑とか紫とかピンクとか茶色の細かい色とりどりのドットが砂嵐みたいにザーザー音を立てて荒れ狂っている。オズの大混乱の時みたいに。
 蕩けそう。馬鹿になりそう。もう死んでもいい。そんな事を思い始めたころ、やっと自分の手の甲にカリカリと先輩の抵抗を感じた。
 それでも僕は躊躇いがちにそっと唇を半開きにしてほぼ零距離で口を動かす。
 「ど、どうしました?」
 「……も……だ、め……」
 短いやり取りが終わった瞬間、先輩が僕の手の中からするりと抜け落ちた。待って、と掴む前に。
 どうしよう。やっぱり嫌だったんだ。当たり前だよな、こんなの、急に……
 最高潮の高揚から突き飛ばされて真っ逆さまに奈落へ落ちる。蜘蛛の糸が切れて地獄へ逆戻りしたカンダタの気分。
 フェルマーの書き込み入りの『算術』原本を見て「この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる」と書かれていたのを発見した息子の気分。
 暗澹たる絶望のまま、畳の上にうつ伏せる先輩に怖々目をやると、どう見ても不自然な恰好だ。
 「あの、せ、先輩? 夏希先輩?」
 ちょんちょん、と肩に触れ、返答がないのでそっと起き上らせてみた。目を回している。
 「な、なんで?」
 慌てふためいて部屋を見回すに、柱に掛かっていた室温計が目に入った。
 セ氏38度。
 「ねねねね熱中症だあぁぁぁ!!」
 悲鳴を上げたら通常とは違う方向へドンと開いた襖を踏み付けるようにして万助さんが飛び込んできた。


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