09/12/14 22:04:25 tWwqyrea
男は置かれたグラスを手にした瞬間、違和感を覚えた。グラスが生暖かいのである。
疑問を抱きつつ視線を上げると、牛娘は息を乱し、上衣を乱している。
不思議と顔は赤らみ、興奮の呈を示していた。一瞬ながら、口にするのをためらったが、
(本当に、牧場まで走って行ったのかな)
自分を納得させ、グラスに口をつけた。そして、そのまま一気に飲み干す。
生暖かいのは少々気になったが、甘い口当たりはそれすら気にさせぬ。
口当たりはさらりとしているのに、喉腰は重く、喉を通った液体が胃全体へと満ちてゆく。
まるで、胃にも味覚があるような感覚を覚え、奇妙な幸福感が身体全体へ染み渡る。
「うまいっ、こんなうまい牛乳は初めてですよ」
「本当ですか、喜んでもらえて、私も嬉しいです」
グラスを置いた男の顔に笑顔が広がり、心配そうに見つめていた牛娘も顔が綻ぶ。
目を瞑ると、広大な草原の光景が浮かび、自分がそこに立っている幻覚さえ見えてくる。
それを眺め、自らも幸福感に包まれる牛娘であったが、次に男が放った一言は、
牛娘を再び困惑させた。
「ふっ、うまかった、あの、もう一杯いただけますか?」
「もう一杯、ですか……」
あきらかな動揺を示す牛娘。
顔と同様に身体と尻尾を左右に揺すりつつ、何かを言いあぐねているようであったが、
男に顔を向け直すと、赤く染まった顔が、再び男を見下ろした。
「あの、少々お時間がかかりますが、よろしいでしょうか?」
「また牧場まで行くんですね、なんなら、私が自分で絞りましょうか」
「じっ、直絞りですか……わかりました、お客様がそうおっしゃるのでしたら」
何気なく言った男の言葉に、牛娘の顔が緊張で引き締まる。
一瞬の迷いを見せつつ、カウンターから出た牛娘は、男の前に立つと、上着を放り出した。
ブラも着けていなかったようで、服が投げ捨てられると同時に巨大な胸が空気に触れる。
丸く張った胸は、何の支えが無いにも関わらず、重力に負けることなく、
形の良い張りを保っていた。
「おっ、お姉さん、いったい何を」
「ですから、お客様に直絞りしていただけると」
「直絞りって、まさか、さっきの牛乳って、お姉さんの、乳?」
「はい、その通りです」
牛娘は腰を屈めると、巨大な乳房を男の前に差し出す。
恥かしさに顔を逸らしながらも、視線は男の行動を凝視していた。
異常な事態の到来に男も困惑を見せる。
直に絞ってくれと胸を差し出されても、男は身体を硬直したまま動けずにいた。
その間にも、牛娘の興奮は高まり続け、呼吸は今までに無いほどの速さになり、そして、
「お客様、私、我慢できません」
興奮した牛娘は、男の両肩を持つと、そのまま床に押し倒したのである。
地面に倒された男の顔に牛娘の胸が圧し掛かり、圧迫する。
脱出しようにも、男には牛娘の重量を跳ね除ける力は無かった。