09/10/06 23:09:32 QhEcmjkk
ついんくいーん?7
「さあ!雄くん!あたしの乳を思う存分揉みやがれ!!」
両手を掴まれ胸に誘導される。三羽地さんよりも弾力性に富むおっぱいは
指のめり込ませがいがあって…。
「毎朝誘ってるのに鼻で笑ってあしらわれた日々の恨み、晴らさせてもらう!
さぁ、下も脱げぇっ!!」
誰かこの人止めて―。
「「「「「「鈴芽鉢さん!お手伝いします!」」」」」」
止めろよ。って全員かよ!!四面楚歌に絶望した!!
両足を掴まれ仰向けにひっくり返された僕の胸元に、白い下着もあらわに
女王従姉さんが跨る。背中あわせに三羽地さんがへその上あたりに腰をおろし、
最後の砦のトランクスに手をかけた。やめてー。
両手両足はおかっぱ娘ちゃんにショートカットちゃん等、三羽地女子の面々が
取り押さえて完全に動きを封じられた。何なのこの痴女連合。痴女連合の興亡。
略して痴連。4巻サブタイはさしずめ「さらば男のパンツよ」といったところか。
続刊出ないよね。もう。某正男君は後継者になれなかったんだから、
生きてくためにシリーズ復活させりゃいいのに。
現実逃避している間に下半身のほうでは
「キャー!」「これが童帝杖…じゅるり」「いやいやいや、こんなの無理だから。
入らないから」「残念、剥けちゃってるのね」「…あの、何が残念なんでしょうか…?」
「えいっ」「お前らあたしの雄くんの童帝杖に勝手に触れるなー!!」
人間の尊厳を根底から破壊してくれやがりましたよこいつら。おかしいな。
眼から熱い鼻水が。
JK7人の興奮で上がり続ける体温は、部屋を亜熱帯かと錯覚させるほどに
温め続け、暑さに弱いはずの僕と女王従姉さんだけではなく、三羽地さん始め
全員オーバーヒートさせられたようです。
「雄くん一人に恥ずかしい思いはさせません!鈴芽鉢さんも、みんなも
来ているものを全部脱ぎ棄ててしまいましょう!」
今解った。実は三羽地さん暑さに弱いだろ。
僕の視界を女性特有の甘い香りのこもった衣類が遮った。
それを把握するべく取り上げた僕は手の中のものが何か
(省略されました。続きを読みたい人は夜食に食べたいものを書きこんでk)
381:363 ◆DpM/5nZU1E
09/10/06 23:10:34 QhEcmjkk
鳥実験開始。
明日明後日は遅くなること確定なので、
みんな暖かくして寝ること。
であ。ノシ
382:名無しさん@ピンキー
09/10/06 23:25:34 Du+iUcMw
とんこつ醤油ラーメン
383:名無しさん@ピンキー
09/10/06 23:46:31 Ktt3jjCH
醤油ラーメン
384:名無しさん@ピンキー
09/10/07 00:02:22 sFAHqS8Y
シーフードカレー
385:名無しさん@ピンキー
09/10/07 00:25:12 1jsp0Z98
カントリーマアム
386:名無しさん@ピンキー
09/10/07 01:12:04 C7FC2nWq
ゲフッ
387:名無しさん@ピンキー
09/10/07 01:53:23 DQZpjmbE
けぷっ!
コーン!
388:名無しさん@ピンキー
09/10/07 08:52:14 oM5I/iRX
ワッフル!!
389:名無しさん@ピンキー
09/10/07 10:28:52 plY9zWnW
カレーパン
390:名無しさん@ピンキー
09/10/07 13:55:49 Pbyo0L2+
>>380
GJ
ミツバチも、スズメバチより二度高く耐えられるだけだからな。
おにぎり
391:名無しさん@ピンキー
09/10/07 15:58:33 yqeAYKjj
>>372
犬「泥棒が入りまして」
警官「それは事件です。盗まれた物の被害状況をお聞かせ下さい」
猫「いや何も盗まれなかったニャン」
驢馬「泥棒さんはひいひい言いながら逃げていきましたの」
警官「何故?」
鶏「実は………」
(中略)
犬「…そういった事情でして、私たちにも落ち度があるので、訴えるつもりはございません」
猫「盗まれなかったから被害ゼロだしニャ」
警官「いいえ。奴らは大変な物を盗んでいきました」
驢馬「え?」
警官「あなた達の心です」
392:名無しさん@ピンキー
09/10/07 19:32:33 aWMQY4M+
ブレーメンの音楽隊は美女の集団だったとか
393: ◆DpM/5nZU1E
09/10/07 23:35:35 hcT67o6T
台風のおかげでお客さんが少なかったため、締めが早く終わりました!
なので投下。
394:ついんくいーん?8 ◆DpM/5nZU1E
09/10/07 23:37:37 hcT67o6T
ねこみみー!
…そのかわいそうなものを見る目はやめてくれ。
でもさ、ブラジャーって頭にかぶるとちょうど猫耳っぽくなるよね。
ポンと眼の前に落ちてきたそれは、サイズと香りから
女王従姉さんではなく三羽地さんの物のようだ。
残念ながら女王従姉さんの向こうに腰掛けているので、
その麗しいお胸様を拝むことができない!
「雄くん、あたしの乳を見なさい。あたしのを」
女王従姉さん、ヒトの脳を読むのはやめよう。プライバシーとかさ。
「鈴芽鉢さん、場所を変わってください。ぜひとも私のこの慎ましやかな
胸を雄くんに愛でて欲しいわ」
「会長ーっ!その乳が慎ましやかというのは私たちに対する拷問ですかー!?」
「胸なんか飾りです―!エロい人にはそれが分からんのですー!」
「憎い…!憎しみで乳が奪えたら…!!」
三羽地女史生徒会年少組の何かに火をつけたらしい。
怨嗟の声がくすぶってるよ。きっと来年あたりに造反が起きそうな悪寒。
「どーぞ。じゃぁあたしはこっちね」
ありゃ、あっさり場所を代わりましたな。
「うふふ…はい、雄くん。あなたのおっぱいですよー」
おお…。真っ白な雪見大福にほんのり桜色の突起が
可憐に鎮座なさっておいでだ…。
柔らかいのは承知なので、形を変えないように、
とくに先っぽは壊れ物のように優しく指の腹で撫でてやる。
「うあんっ…はぁ…、雄くん、上手、それ、すごくいいです」
うはー!喜んでるー!!童帝即位15年にして初の愛撫が性功しました!
いや、緊張に手が細かく震えてるんだけれども。
はっ!もしかしてそれが絶妙なばいぶれぇしょん効果を発揮したのか!!?
なめらかな肌に僕の手はとどまるところを知らず、三羽地さんの
あちこちを這いまわり探索結果を童帝杖のCICに伝えてくる。
女王従姉さんに引けを取らない絞り込まれたウエストにやや小ぶりなお尻、
胸をはさみこんだ太股は滑らかな肌と柔らかさのおかげで、
僕の肌ぴったりと貼りついてるかのような錯覚を覚える。
三羽地さんの感触に我を忘れて酔い痴れていると、
「えいやっ」
!!!?
「「「「「あーっ!!!!」」」」」
僕の童帝杖が何かに咥えられてしまったようです。
395:ついんくいーん?9 ◆DpM/5nZU1E
09/10/07 23:38:07 hcT67o6T
一斉に上がるみんなの悲鳴。ナニガアッタンデスカ?
「ん…っと、見た目よりもなんか大きいのかな。予想したより
圧迫感があるけど…」
女王従姉さんの落ち着いた声。
「昔はマッキー太字用ぐらいのサイズかと思ってそれで練習してたんだけどなー。
ん、でも、…あは、なんかいい感じ」
僕の腰を中心に体を揺らしてくる。何してんのさー。大体わかってるけどさ。
「鈴芽鉢さんそんなの女の子としてダメダメですーっ!!!」
「マッキーでしょじょ喪失ですか!?ありえなくないですか!?」
「いきなり挿れたかとおもったら妙に平気だし…。そんな初めては夢が無いよーっ!!」
「それが狙いで私と場所をあっさり代わってくれたんですか!?
せめて雄くんの初めては籤かじゃんけんで決めるとか配慮してくれても!」
僕の童帝退位はくじ引きかじゃんけんかい。
こうしてるとまるで僕は全然平気のように思われるかも知れませんが…、
ええもうさっきから
出 し ち ゃ っ て ま す よ
バッチリ女王従姉さんの膣内に。それも断続的に何発も。
ハハハ こやつめ。
マテ、これは孔明の罠に(ry
だってすごいんだよ。なんかもう言葉にできないっていうの?
うん、いいんだ別に。
僕女王従姉さんのこと好きだしね。
ちょっと将来決まるのが早かったかなとか思うけど、これからしっかりしなきゃって、
覚悟も決まった気がする。
「ね、雄くん?あたし、どうかな?」
あ、もう文句も出ません。無条件降伏します。ポツダムポツダム。
「うあーん!勝者の余裕だぁー!!」
「早く変わってくださいよー!!」
「あの、そのっ、負けません!私も、その、初めてをもらってください!」
「だめよ麻耶、次は私です!」
ごめん、もう空になりました。次とか私もとか、今の僕には悪夢です。
でもみんな許してくれなかった。
僕を童帝位から退位させて満足した女王従姉さんがつながっていた腰を上げてどくと、
待ってましたとばかりに三羽地さんが
(省略されました。続きが読みたい方は台風被害を抑えるために土嚢積み作業に
参加してきてくだしあ)
396: ◆DpM/5nZU1E
09/10/07 23:41:06 hcT67o6T
明日は台風がなければ会議があるのでマジ遅くなる予定。
土嚢積みは本職の方以外は怪我するといけないので無理しないこと。
であ。ノシ
397:名無しさん@ピンキー
09/10/08 01:12:03 i4f+394t
おk、ちょっと土嚢積んでくる。
398:名無しさん@ピンキー
09/10/08 01:23:56 5PPIKlBt
/ / / / / / /
/ / / ,.、,.、/ / /
ビュー (~) .. / /
/ / γ´⌒`ヽ.. / /
/ / / {i:i:i:i:i:i:i:i:} ちょっと土嚢積んでくる
( ´・ω・`) /
/ / (:::O┬O /
/ / ◎-ヽJ┴◎ / /
399:名無しさん@ピンキー
09/10/08 02:44:12 Nb50TazZ
土嚢って重いんだよなぁ…
400:名無しさん@ピンキー
09/10/08 05:31:16 /8A2fL5o
俺、外の様子を見てきたら土嚢積むんだ・・・
401:名無しさん@ピンキー
09/10/08 07:03:34 VZxFNTqv
>>395
GJ
好きな人に童貞捧げられたのが、せめてもの救いか。
死亡フラグ立ちまくっとるw
お前らにだけいい格好させないぜ。
土嚢買ってくる。
402:名無しさん@ピンキー
09/10/08 23:02:35 FxbxCGOG
|∧∧
|・ω・) ダレモイナイ...
|⊂ バルタン スルナラ イマノウチ...
|
(V)∧_∧(V)
ヽ(・ω・)ノ フォッフォッフォッ
/ /
ノ ̄ゝ
(V)∧_∧(V)
ヽ( )ノ フォッフォッフォッフォッフォッ
/ /
.......... ノ ̄ゝ
403:名無しさん@ピンキー
09/10/09 15:59:21 rq+NxHeQ
死亡グラフは立てちゃダメでしょ・・・・生きて帰って来いよ土嚢やろうとしたら
台風それたよ・・・・・・
404:名無しさん@ピンキー
09/10/09 16:04:47 ZNhUNDkS
土嚢として積まれて来たよ!!
405:そば湯@初投稿です
09/10/09 19:27:27 8Yv+rwaa
「あーっ、今日も終わったかぁ。」
高菜秋一(たかなしゅういち)は空に向けて両腕を伸ばし、つま先
で立ちながら、目いっぱい体を伸ばし、体を震わせた。
「とと…。」
伸びをした後の心地よい眩暈に膝を笑わせながら、秋一は今一度
空を眺めた。
すっかり暗くなった空の中で、月がほんのりと優しく輝いている。
あたりはすでに人の気配は無く、虫の鳴き声がただただ時が流れて
いるのを告げているばかりである。
秋一は大学2年生。平々凡々な家庭に生まれ、ごくごく平々凡々
に生きてきた。高校卒業と共に、地元埼玉県から東京の大学の寮に
入った。はじめは慣れない一人暮らしも、一年も経てば慣れるもの。
相変わらずコンビニ弁当で暮らす日々ではあるが、秋一は大学でも
平々凡々な生活をすごしていた。
彼女も出来ず、かと言って特別勉強ができるわけでもない。冴え
ない容姿はその分厚い眼鏡によってさらに、秋一という存在をぼや
けさせていた。
ただ、本人は特に気にすることもなく、この平凡さを愛している
ようだ。
今日も、大学での講義を寝て終わらせた秋一は、居酒屋でのバイ
トを終え、いつもどおりの家路についていた。
大学の寮と言っても、ただ単に大学から紹介されているというだ
けで、同級生が一同集まっているわけではない。この、やまなみ荘
という名のアパートには学生は秋一しかいない。しかしまぁ特に自
分から人に絡んでいくこともない秋一。特に寂しい思いもすること
も無く生活している。
406:そば湯
09/10/09 19:28:16 8Yv+rwaa
しかし、そんないつも通りの一日で終わるはずの今日は、思わぬ
展開を見せ、秋一を平々凡々から遠ざけていくようである。
「ん?明日ゴミの日だっけ?」
首をひねりつつ、秋一はケータイを開くとそこには水曜日の文字。
「プラゴミは金曜だよな。ったく誰だろ。フライングしてるヤツは。」
アパートの一角に、いつものゴミ置き場がある。秋一の言うとお
り、今度の一番近いゴミの日は金曜日のプラスチックゴミの日であ
る。ということは、今夜ゴミが出てるということはおかしい。木曜
はゴミの日ではないハズなのだ。
「…。」
しかし、暗くてハッキリとは見えないが、確実にゴミ置き場に白
い何かがあるのが見える。
このやまなみ荘の大家の幸子婦人はかんしゃく持ちで有名だ。ゴ
ミだしの日を間違えて、ガンガンに詰められている隣人を目撃した
ことがあるだけに、平穏が好きな秋一にはこのちょっとした違和感
を見過ごすわけには行かなかった。何しろ、幸子の声はど迫力で、
何度も睡眠を妨げられたことがあるのだ。
ため息を吐きつつ近寄っていくと、それがゴミ袋でないことが分
かった。
それなら、さっさと離れて自宅に帰ればいいと思うかもしれない
が、今回はそうもいかない。
なぜなら、そのゴミ袋かと思っていたものは、紛れも無く人だっ
たからである。
「まじかよ…。」
ここまで近づいてしまった手前、確認せざるを得ない。
「…大丈夫ですか?どうしました?」
人が倒れている。しかも、ただの人ではない。獣人である。普通
の人間ならまだしも、獣人が倒れているなんていうところはお目に
かかったことがない。これには秋一は驚きを隠せなかった。獣人は
その種類にもよるが、大半が純血ヒト科より運動能力が高い。白い
体毛はうぶげのように柔らかく、月明かりを受けて銀色に輝き、神
秘的な雰囲気をかもし出していた。
407:名無しさん@ピンキー
09/10/09 19:28:30 ltHpTMZE
よし、支援だ
408:そば湯
09/10/09 19:28:41 8Yv+rwaa
「獣人が倒れるって、よっぽどのことじゃないと無いぞ…。」
秋一は、手を伸ばせば届くくらいの位置に来てしまっていた。
「ネコ…かな。いやホワイトライオンかな…。珍しい。」
うつぶせで倒れているため、顔はあまりよく見えないが、透き通
るような白い肌と、銀色に輝く髪の毛は普通の人間ではありえない。
おそらくライオン型獣人だと思われる。
「もしもーし…?」
おそるおそる声をかけてみるものの、一向に反応がない。
「あの…?大丈夫ですか…?」
ちょいちょいっと、人差し指で獣人の肩をつついてみる。すると…
「うう…ん……。」
若干うめきごえっぽいリアクション。秋一はホッと肩をなでおろ
した。死んでいたらどうしようと、青くなっていた所だったのだ(!)。
秋一は、安全を認識したらしく、今度は肩を優しくつかんで、大胆
に揺さぶってみた。
ゆらっと美しい銀色の髪が揺れた後、
「んあ…?」
と、ようやくちょっといい感じのリアクションが漏れる。
「だ、大丈夫ですか!?」
「んー…。」
ごろっと、うつぶせだった体が横向きになった。
「こんなところで寝ていたら、風邪ひいちゃいますよっ。」
秋一が話しかけると、ふさふさの耳をぴくぴくと動かしているのが
わかる。
「むー…。」
獣人はまたごろっとうつぶせになり、ぽつり、とつぶやいた。
「お腹が減った…。」
「…はい?」
「お腹が…へり過ぎて立てない…。」
相当な感情をこめた一言が、か細く、しかしハッキリと秋一の耳に
飛び込んできた。
「…はあ。」
「何か食べるものを…。」
「わ、わかりました。」
秋一は答えると、カンカンカンと勢い良く階段を上がってゆき、急
いで部屋のカギを開けた。
409:そば湯
09/10/09 19:29:12 8Yv+rwaa
6畳一間、ユニットバスつきの質素な家ではあるが、よく整理され
ており、見た目はすっきりしていて印象は悪くない部屋である。
「ええと…。どうしよう。適当にパンとかでいいかな。」
冷蔵庫を開けると、スカスカでちょっと落胆したが、菓子パンがい
くつか入っていたので、それを持って外へ出―。
「わああっ!」
秋一は飛び上がった。先ほどの獣人がリングの貞子よろしく、這っ
てドアの前まで来ていたのである。
「そ、そんなにお腹へってたんですか…。」
秋一は驚きとため息を混ぜながら一言感想を述べた。
*
困ったことになった。
いや、人助けをした。
それ自体はまったくもって良いことだ。
しかし、目の前でものすごい勢いでご飯をかっこむ獣人…。
「そ、そんなに急いで食べなくても、ご飯は逃げませんよっ…。」
秋一の言葉に一瞬、ピタッと止まった獣人は、また同じように猛
烈な勢いで箸を動かす。
結局、菓子パンなどでは足りず、アパートの近くの大戸屋に来た
二人。
ご飯食べ放題の店に来て正解だった。いや、そんなことは些細な
事だ。まず、この獣人自分がなぜあそこで倒れていたかを言わない。
まぁそれはいい。人はそれぞれ事情というものがある。しかし、
「今日から世話になる。」
さっき、ここに来る途中に一言だけ発したのがその言葉だった。
「…。」
意味がわからない。いや、きっと宿が無くて泊まりたいのだろう、
ということはなんとなく見てとれる。これだけの食欲を見せている
のだから、衣食住がこの獣人には足りていないのだろう。
ただ、問題なのはその獣人がそんじょそこらのモデルや、アイド
ルに、ひけを取らない美人であったことだ。
発見したときは暗くてよくわからなかったが、あらためてこうし
て明るいところで見てみると、長く絹のようになびく髪の毛、適度
に引き締まった体つき。大胆な胸元、切れ長の瞳。どこを見ても、
美しいという言葉が似合いそうな女性だったのだ。
裸で寝ていたのだが、あまりにも急な事で気づかなかった秋一。
自分のスウェットを着せていた時に始めて気づき、炎が出るんじゃ
ないかと言わんばかりに、顔を赤くさせていた。
410:そば湯
09/10/09 19:29:40 8Yv+rwaa
「はぁ…。」
今まで、ろくに異性と話したことの無い秋一。その秋一にとって
の異生物がこんなにも身近にいるということ自体が緊急事態だ。
たんっ!と丼をテーブルに降ろし、今までで一番深い息を吐く獣人。
「うむ、いや、久しぶりの食事がこんなに美味しいものだとはな!」
「はぁ…。」
彼女はぐいっと湯飲みを飲み干すと、満足げに笑顔を浮かべた。
その笑顔は掛け値無しに美しく、秋一の顔を赤くさせるには十分過
ぎるレベルであった。
「で…これからどうなさるんですか…?」
秋一は伏せ目がちに、おそるおそる聞いてみた。
「ふむ…そうだな。腹がふくれたら眠くなった。さっさと帰ろう。」
「いや…あの…。」
「ん?あ、おお、すまんすまん。私の名は長谷川レオという。よろ
しくな!お前の名は?」
そういうことを聞きたかったんじゃなかったんだけど…。秋一は
半ば飽きれてため息をついて、口を開く。
「僕は高菜秋一っていいます…。」
「そうか、秋一。お前はいいやつだな。」
「えっ…?」
思わぬ言葉が耳に入ってきて、秋一はドキッとしてしまう。
「先ほどからのお前の一挙一動、邪念が感じられない。とても心地
良い。私も良い人間に拾ってもらったものだ。」
そういって、レオはあははは…と明るく笑った。
「…。」
いったいなんだろうこの人…いや、獣人は。悪い人じゃなさそう
だけど…。
「まぁそう怪しむな。何も、お前をとって食おうってわけじゃない。」
「…体は大丈夫ですか?」
「ん…?ああ、このとおりピンピンしている。」
「…。無理しないでくださいね。獣人があんなところで行き倒れて
いるだなんて、よっぽどの事がない限り有り得ません。大変な事が
あったんじゃないんですか?」
秋一の問いに、レオは再度笑って明るく答える。
「いやー、今までいたところに嫌気がさして、逃げ出してきたって
だけの話しだ。あまり飯も食わしてもらえなかったもんでな。出て
そうそうに空腹との格闘がはじまった。」
411:そば湯
09/10/09 19:30:19 8Yv+rwaa
「…だからってなんで僕の家に。」
秋一の言葉を聞いて、レオはちょっと間をおくと、いたずらっぽ
い笑みを怪しく浮かべ、なやましく口を動かした。
「まぁ見たところ、秋一は女の扱いに慣れてなさそうだし…安全だ
と判断したからだ。まぁ、人間の男なぞに負けるはずはないが…。」
「ど、ど、どういうことですかっ。」
「そういうことだ。何より、私は直感で秋一の心地よさに感動をお
ぼえた。野生のカンは信じるもの。」
なんかよくわからないが、褒めてもらっているらしい。
「…!」
美しいライオンの目と自分の目が合うと、再び秋一は顔を真っ赤
に染めてしまった。
「まぁ美人の前だからといって、そう赤くなるな。可愛いヤツだ。」
ふふふ…と、レオは含みのある笑いをした。
なんだか、どうあっても向こうのペースから抜け出す事ができず、
秋一はがっくりと肩を落として諦めた様子であった。
「ま、これからよろしくたのむ。」
レオにポンッと肩を叩かれた秋一は、ぎゅっと目をつぶった後、
肩をすくめて降参の意をあらわしたのであった。
*
薄暗い部屋の中。
いつもの狂った宴…。
むせかえるように充満した淫靡がそこらじゅうにたちこめる。
“そら、いつものようにやるんだ”
吐き気をもよおす程の嫌悪感。
しかしそれを覆さんばかりの黒い快楽感。
自分の体は生暖かいものに覆われている。
“おまえの体は最高だ…”
下卑た声が耳を汚す。
自ら望まずとも溺れていく。
何度も、何度も白い世界に支配される。
逆らう事はできない。
抗うこともできない。
ただ自らを保つことで抵抗していた。
それが向こうを喜ばせることも知っていた。
ただ、百獣の王としてのプライドがひとかけら心にとどまって
いた。
412:そば湯
09/10/09 19:30:41 8Yv+rwaa
屈辱。
恥辱。
嫌悪。
憎悪。
そんなくだらない感情は…
いや、くだらないと思う事で自らを救っていた。
薄暗い部屋の中。
いつもの狂った宴…。
むせかえるように充満した淫靡がそこらじゅうにたちこめる…
「レ…さ…!」
闇を突き破ってあたたかい声が聞こえた。
「レオ…さ…!だい…!?」
黒い世界にはありえない、安堵感。
誰だ…こんな私を呼ぶのは…。
「レ…さん!」
ああ…あたたかい…。
たのむ…私をこの闇から解き放って―。
「レオさん!大丈夫ですか…!?」
「お…。」
レオが目を開くと、そこには見覚えのある分厚い眼鏡。
「あ…!よかった!目、覚ましたんですね!だだだ、大丈夫…?」
秋一はオロオロあたふたして、レオの顔を覗きこんでいる。その
様子に、レオは思わずプッと吹いてしまった。
「ははは…大丈夫だ。すまん。」
「よかった…。苦しそうに声上げてたんで、やっぱり何か病気だっ
たんじゃないかと心配しましたよッ。」
ふとみると、自分の体が汗まみれになっているのがわかる。
「だいぶ汗かいてるみたいですね…。とりあえずこれを。」
秋一はタオルを渡す。
「いや、大丈夫だ。ちょっとシャワーを借りていいか?」
「あ、は、はい!ご自由にどうぞ!」
ユニットバスに手を向けて、誘導する秋一にレオは満面の笑顔を
向けた。
「秋一。ありがとう。」
「え"っ。」
突然の言葉と表情に、秋一はもはやお約束のように顔から火を出
し、うつむいてしまう。
413:そば湯
09/10/09 19:31:05 8Yv+rwaa
「ははは…かわいいヤツめ。」
ポンポンとレオは秋一の頭を叩いてやった。
「かっ、からかわないでくださいっっ。」
プンプン、とむくれる秋一。レオはさっそうと(?)、シャワーへ
向っていった。
「あ、そうだ。」
ひょこっとレオが顔を出してくる。
「どうしました?」
「なんだったら一緒に入るか?」
その言葉に、秋一の頭は一瞬で沸点到達。
「な…っ!!い…!!…ッ!」
言葉にならない声を発して、おそらく秋一は抗議しているのだろ
う。その様子を見て、レオはあははは…と、明るい声を響かせてシ
ャワー室へ入っていった。
*
「バイト…ですか?」
「うむ。ここに住まわせてもらう以上、私も金を稼がねばなるまい。」
「まぁ…そりゃあ…。そうしてくれると助かりますけど。」
「秋一は居酒屋…だっけか?」
シャワーを浴びてすっかり髪の毛も乾いたころ、日はすっかり上
がり、時間は昼前になっていた。
「ええ。」
「ふむ…。」
レオは握った拳を顎に当てて、アカギよろしく考え込むと、
「私もそこで働くか。」
と、ぽんっと手を叩いて見せた。
「ええ!?」
秋一は目を見開いて声を上げた。
「なんだ?何か問題あるか?」
レオが怪訝そうな顔で秋一の顔を覗きこむ。
「いや、まあ問題は無いですけど…。」
「よし!決まりだ!今日は秋一バイトか?何時から?」
「は、はい。今日は5時からですけど…。」
「よし、3時に連れていけ。面接をする。」
「えええ!?面接をするって…!レオさんが面接官じゃないでしょ。」
「大丈夫だ。心配するな。」
「その自信はどこからくるんですか…。」
「わっはっは!百獣の王にできないことはない!」
414:そば湯
09/10/09 19:32:00 8Yv+rwaa
なぜか腰に手をあててふんぞり返るレオ。なんとも、にくめない
この獣人に対して、秋一は最初こそおどおどしていたものの、好意
を持つようになっていた。
別に、どんな過去があろうといい。レオが良い人であることには
間違いや変わりは無い。
「わかりましたよっ。」
「わかればよろしい!お前もだんだん分かってきたな。」
「はいはい。」
そういって秋一は暖かい笑顔をレオに向けた。
「フフ…。」
その秋一の笑顔はレオの胸の中をぎゅっと暖かく締め付けた。
*
当然のことながら、レオは面接に合格。その日から働く事となっ
た。レオの壮麗な容姿、持ち前の明るさ…。接客業をするにおいて
必要なスキルはじゅうぶん過ぎるほど兼ね備えていたといえる。
篠崎店長は「いいねーレオちゃんいいねー。」と四六時中褒める
ありさま。他の店員とも速攻で打ち解けることに成功しており、ま
るでもう何ヶ月もそこで働いているかのような雰囲気。
慣れないながらも器用にこなしていくレオを見て、秋一も全く悪
い気はしなかった。
「あの分ならすぐ慣れるな…。」
常にレオのまわりは人がいるという状態。レオは、同僚達と楽し
く話しながら業務を次々とこなす。
秋一はというと、その存在感の薄さも手伝ってか、ひとり淡々と
仕事しているという感じである。秋一も、レオも運び担当となり、
料理や飲み物を運び、オーダーを受けるのが主な仕事である。
「バイトってのも中々楽しいもんだねぇ。」
この居酒屋よっちゃんは、まぁまぁ広い店舗であり、その分従業
員も多い。日によっては20人くらいで接客をすることもある。
純血ヒト型と、獣人が入り乱れて和気藹々としており、賑やかな
居酒屋だ。
しかし、猫や犬、蛇、蜘蛛等の獣人は今までいたが、ライオンは
初めてということで、レオは人気者になっていた。
415:そば湯
09/10/09 19:32:26 8Yv+rwaa
「えーーーっっ!!!」
閉店後の作業も終わり、タイムカードを切った店員たちは帰宅の
用意をしながらわいわいと話しに花が咲かせている。
そんな中、大きく声があがり、ますます話しはヒートアップして
いるようである。
「レオさんて高菜んちにすんでるの!?」
「なんでなんで!?」
「ふたりどういう関係??」
「まじショック!」
「俺と一緒に住もうぜ!」
「うちに来なよ!」
みんな口々に好き放題いっている。秋一は心の中で、「確かにう
ちじゃなくて、みんなの家の方がいいのかも…」なんて密かに同意
していた。
「いやぁ、秋一は優しいくせに根暗だからねー。私がもっと明朗快
活にしてあげたいし、居心地も意外といいんだよ。」
と、レオはいつもの明るい笑い声を響き渡らせた。
「…。」
秋一はドキッとしながらも、悪い気はしなかった。レオが自分の
ことをなぜ好いてくれてるかはわからないが、レオのような人格者
に自分を語ってもらえると、ちょっぴり嬉しい。
レオを中心に話しは盛り上がり、どうやらこの後この勢いで飲み
に行く流れになったようだ。
秋一はそそくさと荷物をまとめて、裏口からそっと抜け出した。
秋一自体も特別飲みが嫌い、というわけではない。みんなが笑って
それぞれに思い思い話している…そんな雰囲気はむしろ好きだ。し
かし、やはりそこは奥手な秋一君。
今回の飲みも、後ろ髪ひかれつつも戦線離脱した…つもりであっ
た。
「ん。」
前へ歩を進めようとする足が、地面から遠ざかっている。大地を
蹴ることができずに、秋一の足は空しく空(くう)を漕ぐばかり。
「……。」
さあーっと秋一の顔が青ざめ、眼鏡がずり落ちる。
416:そば湯
09/10/09 19:32:53 8Yv+rwaa
「どこに行こうとしてるのかなぁ…キミは…。」
レオは秋一の襟を片手で持ち、ワタ飴を掲げるかのように軽々と
秋一を連行していく。
どうりで足が地面を蹴れないわけだ…。
つかつかとそのままぶらさがって連行される中、秋一は人事のよ
うにそんな事を考えていた…。
*
「うえ゛え゛…。ちょ、ちょいゆっくり…。」
「は、はい。大丈夫ですか?」
「な、なんのこれしき…。うっ…。」
あたりは既に明るく白い空が広がってきており、今日という日の
始まりの合図をスズメ達がチュンチュンと奏でていた。
「しかし…もの凄いのみましたね…。」
「ちょっと…楽しすぎたな…。酒には今まであまりいい思い出がな
かったが…。今日は最高だった…。―う゛っ。」
「今頃まだみんな店でつぶれてますよ…。」
とにかく―。凄い飲みになった。イッキイッキの嵐で、次々と
勇者は夢の中へと消えていった。
“私に酒で勝てたヤツがいたら、一晩そいつの物になってやる!”
その言葉に火がついた男達と、レオとの壮絶なるバトルが始まっ
たのであった。
自ら言い出しただけあって、レオの酒豪っぷりは凄まじく、勝て
る人間はいなかった。まるで水を飲んだかのようにケロッと酒を飲
み干すレオ。ついには店中の人間から勝負を申し込まれ、さすがの
レオもヘキエキしていた。
間近で見ていた秋一はただただ、空いた口が塞がらない。次々と
レオの前にひれ伏していく人間たち。その様子、惨状たるやまさに
百獣の王にふさわしい規模であった。
5時までの店だったので、いい加減フラフラになったレオを連れ、
秋一はそうそうに引き上げてきたのだった。いまだにきっと店では
トイレの争奪戦が終わらず、後始末に追われている事だろう。
だいたい居酒屋の店員が、他の居酒屋で飲み会を開くとだいたい
酷い事になるのだが、今日は圧倒的過ぎた。
417:そば湯
09/10/09 19:33:19 8Yv+rwaa
始発電車に乗り、地元の駅まで着いたのはいいものの、足腰のハ
ッキリしないレオ。仕方なく、レオを背中にしょって少しずつ自宅
へと向っている秋一である。
「でも、すごかったけど楽しかったなあ。」
誰に言うこともなく、独り言のように秋一はつぶやいた。
レオに無理やり連れてかれた飲み会ではあったが、やはり酒の力
というものは偉大で、普段おどおどしがちな秋一も、聞かれたこと
に対してハッキリと自分の意思を伝えることができるようになって
いた。
まあ、レオが隣にいて、「男ならしゃきっとしないか!!」と、
バシバシ背中を叩いてくるものだから、そのお陰もあっただろう。
共通の話題。変な客の事とか、以前あった店での小火騒ぎの話し
とか、トイレでやっちゃってるカップルの話しとか…。いつも苦楽
を共にしている仕事仲間だからこその話題で、話しはつきることも
なかった。
普段からあまり人と絡むことの無かった秋一。他の同僚からは、
陰気で存在感の薄いオタク…みたいな風にみられていたみたいでは
あるが、今回の飲み会をきっかけに、そのイメージも一部払拭され
たであろう。
積極的に注文を頼んだりだとか、皿を下げてあげたりだとか、こ
ぼしたお酒を誰よりも早く拭いてあげたりだとか…。
まぁ秋一にしてみたら、しゃべることよりもそんな事をしている
方が気が紛れるっていうことからの行動なのだが。とにかく今回で
秋一が実は普通のおとなしい男だったということが知れたのは事実
だろう。
「もうそろそろ着きますからね。」
酔っ払った人間を背負うのは重い。放心して力が抜け切ると人間
というのは重くなるのだ。いくらレオが女性とはいえ、駅から自宅
までの道のりをずっとおんぶしていると腕がしびれてくる。
「よっ…と。」
体を上下させて、レオの体をしょい直す。自分の眼鏡がかなり下
がってきてしまっているが、そんな事は気にしてられない。
418:そば湯
09/10/09 19:33:40 8Yv+rwaa
秋一は、背負ってるものをなるべく意識しないようにした。きっ
と意識しだしたら、今まで以上に動悸は早まり、おんぶどころじゃ
無くなるだろう。今まで、こんなにも近くに女性が居たことは無い。
その触れ合っている面積の全てが秋一にとって、刺激そのものであ
った。レオの体はやわらかく、それでいてハリがあり、なんとも言
えない魅力と淫靡さを持ち合わせている。背中にもっちりとのしか
かっている胸の弾力。首にからみつく白く官能的な腕…。
レオの体は白いワイシャツと黒いパンツと、全身が服で覆われて
いるのにも関わらず、それを貫通するかのように、異性の衝撃を絶
えず秋一に与えている。
しかし、ずっと歩いてきたおかげで、体の疲労はピークに達し、
汗もポタリポタリと地面に降ち、そんな、異性の体が触れてるだの
どうだと考えている余裕は秋一には無かった。
それに、ひょっとしたらレオが相当気分悪いのを我慢しているの
かもしれない。そう考えると、自然と歩は早くなる。
ようやくアパートが見えてきた。いつもは10分弱でたどり着ける
いつもの道も、人ひとりを背負っているととんでもない試練に感じ
る。
「レオさん。アパート着きましたよ…。」
秋一は恐る恐る聞いてみたが、返事がない。まぁ耳元で規則的に
聞こえてくる寝息を聞いていたから、そうだろうとは思っていた。
秋一はゆっくりと、なるべく衝撃を消して階段を上りきった。
「ふう…。」
はぁはぁ…と息を切らしながらカギを開け、ようやく布団にレオ
を寝かせることに成功した。
「は―。」
秋一は深々と息を吐いた。ふと気づくと腕は石像のように固まり、
手の指は自らの意思を無くした様に動かず、シャツは汗で重く張り
付いていた。
レオは、す…す…と背負われていた時と変わらぬ安らかな寝息を
立てている。
それを見て秋一はホッと息をつき、風邪をひいては大変!と毛布
を手にとった。
毛布をかけてあげようとして、それまで自分の背中で揺られてい
た人がどれだけ魅力的だったのかを再認識した。そしてそのような
人とさっきまで密着していたという事実に、秋一はいつものように
顔を真っ赤にさせた。
419:そば湯
09/10/09 19:34:00 8Yv+rwaa
白いワイシャツは上から3つまでくらいまではとうの昔にボタン
がとれており、魅惑的な丘が隙間から覗ける。白い首筋や細い指先。
今更ながら、秋一は見ていられずに顔を背けてしまった。
ささっとそれを隠すように毛布をかけてやると、秋一はそーっと
音を立てずに離れて、畳に腰を下ろした。
「シャワー入りたいな…。」
言葉とは裏腹に、秋一は仰向けになり天井をボーッと眺めた。秋
一本人も、少なからず酒は飲んだ。心地よい眠気だ。
あー汗くさいまま寝るのはやだなあ…でもレオさんも寝ちゃった
から音たてたくないしなあ…あれ…明日ってか今日シフト入ってた
っけ…。寝るなら眼鏡外さなきゃ…まぁいいか…。
そんな他愛もない考え事をしながら、深い眠りへと秋一は落ちて
いった。
*
「う…。」
レオは目を覚ました。
ゆっくりと体を起こすと、酒臭いのが自分でもわかる。
「…。」
ぼんやりとした思考を徐々に鮮明にしていくと、自分がある感情
に支配されかけているのがわかる。
「まずい…。」
眩暈がした。その瞬間に、あの薄暗い部屋での記憶が脳裏にチラ
ついて、顔を横にぶんぶんと振った。
体が熱くほてり、レオは不安になった。
「酒のせいか…。」
言い聞かせるようにつぶやく。
「うう…。」
ざわざわ…と体がうずき、白く柔らかい体毛が現れる。
「ふう…ふう…。」
レオは呼吸を意識的に整え、自らを圧するが中々昂ぶった感情は
言うことを聞かない。それどころか残った理性を強引に押さえ込ん
でいこうとする。
「くそっ…。」
「ん…。レオさん…?」
…!…呼ぶな…
「レオさん、起きたんですね。大丈夫ですか?」
たのむ…来ないでくれ…
「まだ午前中ですから寝てて大丈夫ですよ。」
そんな笑顔を…向けるな…私は…
「水飲みます?」
私は…お前を…オマエ…ヲ……
「レオさ…ん?」
異変に気づいた時はすでに遅かった。
420:そば湯
09/10/09 19:34:32 8Yv+rwaa
「レ―。」
ほんの数秒のことだろう。秋一は片腕をレオにとられ、そのまま
豪快に投げ飛ばされ、床にたたきつけられていた。
「げほっ!」
布団の上とはいえ、ろくに受身も取れずに背中をしたたか打った
秋一は、内臓の衝撃に顔をゆがめ咳き込んだ。
「秋一…。」
「くは…!」
どんっとレオが上に乗っかってきた。その身軽さはまさに獲物を
狙う獣そのもの。またもやその衝撃に秋一は眉をひそめた。
レオは秋一の上に馬乗りになった。
「ふーっ…ふーっ。」
秋一の両腕は、レオの左手によってがっちりと固められた。
「うあ…!」
ぎりぎり…と自分の腕がきしみを上げ、秋一は声を上げた。
押さえつけられた両腕はびくともせず、乗られているだけの下半
身も足をばたつかせても微動だにしない。
圧倒的な力の差を瞬時に見せ付けられ、じかにそれを感じ、秋一
は恐怖に身を震わせた。
「秋一がいけないんだ…。」
レオの右手が秋一の頬をあやしく撫でる。その手は鋭い爪が伸び
ており、鋭利な輝きを持っている。
「は…!」
触られただけなのに、秋一はびくっと体を震わせた。
レオはゆっくりと秋一の眼鏡を外し、床へ置いた。
「秋一が…こんなにも私にぴったりだから…。」
レオの手が乱暴に秋一の服を切り裂いていく。秋一は突然のこの
事態に何もできない。恐怖と驚きと疑問…。様々な感情が入り乱れ
てまさに混乱状態である。
「秋一の体が私を誘うから…。」
レオの目は、らんらんと赤く輝き、獲物に動く事を許さぬ迫力を
持っていた。
「おまえの体は…私のもの…。そう…。」
レオはか細く、呪文のように言葉を連ねる。
「ずっと…オマエは私の…モノ…。」
「レ、レオさんっ…!ちょっと…待って…待―!」
レオの唇が秋一の唇を塞いだ。
421:そば湯
09/10/09 19:34:57 8Yv+rwaa
「んん―!」
押さえつけている左手の強靭さとは正反対な、優しい接吻だった。
「ん…!ん…!」
やわらかく、思わず吸い付きたくなるような甘美な唇に圧倒され、
秋一はレオの舌の進入を許す。
「くちゅ…ん…シュウ…イチ……くちゅ…。」
レオは秋一の舌を吸い、恍惚の表情を浮かべる。
「美味しい…。」
「や…!んぅっ。」
レオの口内は唾液に覆われ、舌をつたい秋一の口内へ入っていく。
「んぐぅっ…!やっ…!」
レオは優しいキスから一変してむさぼるように口内を蹂躙する。
ぴちゃ…くちゅっ…
淫靡な音が響く。
「ん…!!」
こくん…こくん…。と秋一の喉が鳴る。絶え間なく流れるレオの
唾液が秋一の食道を通り過ぎていく。
「ぷあっ…。」
レオの唇が離れた。
「美味いだろう…?秋一…フフフ…。」
レオの髪の毛がざわざわと微妙にうごめいている。その顔の表情
はどこまでも、危険で美しい淫猥さをうつしていた。
「は、はなしてくださいっ…。」
秋一は目をうるませて懇願した。
「フフフ……。」
レオは秋一のその表情にぞくり…と身を震わせた。
「ひ…!」
今度はレオの舌が秋一の首筋を狙う。
「やっ…!やぁっ!」
びくん、びくんと秋一の体がしなる。
「くちゅ…ここか…?オマエの弱点は…。」
レオは嬉しそうに言って、秋一の頭を押さえつけた。
「ひぃっ…!ひぁ…!」
「フフッ…フフフ…!くちゅ…。」
秋一は苦悶の表情を浮かべて、反射的に体をしならせるが、レオ
に押さえつけられて動く事すらできない。
レオが軽くまたキスをして顔を離すと、秋一は息も絶え絶えで、
「も…やめてください…。」と、か細く言った。
秋一の目にはたっぷりと涙がたまり、息はあらく、頬はほんのり
と赤く染まっていた。
422:そば湯
09/10/09 19:35:25 8Yv+rwaa
「ああ…最高だ…その表情…。オマエは…最高のオスだ…。」
そういったレオはとろんと恍惚の表情を浮かべている。
「あ!そ…そこはぁっ…!」
レオは秋一のパンツを下着ごと引き裂いた。まるで、ティッシュ
がちぎられるようにあっさりと破かれる。
「や…!やっ…!やめてくださいっ…!」
秋一は涙を流して消えそうな声で御願いをした。
「ふふふ…。秋一…オマエは、私にその身を捧げるのだ…。」
レオはうっとりとした表情で秋一のそれに手を乗せる。
「…ッ!」
秋一はぎゅっと目をつぶった。そしてまた一筋涙が流れる。
大きく反り返った秋一のそれは、レオの手を受けてびくん!と、
しなった。
「もう、はちきれんばかりになってるじゃないか…。」
レオはあやしげに言うと、ワイシャツはそのままにパンツを脱ぎ
捨ててあらためて秋一にまたがろうとする。
レオの太ももには、すでに何かが垂れたような跡がある。白く、
美しい肌に幾筋もの愛液が流れていた。
「はぁ…はぁ…。」
「レオさん…!やめ―。」
その瞬間、レオは勢い良く腰を落とした。
「きゃうっ!」
くちゅ…にゅるぅ…。
これまでになかった、ぬめり気のある音が響き渡り、レオは体を
くんっと仰け反らせた。
「うあぁ…。」
すでに力無くなった秋一の腕から手を離すと、握られていた部分
は赤黒く染まっていた。
「あぁ…。秋一ぃぃ…。秋一ぃっ…。」
自分の下半身全てが飲み込まれたかのような感触。
「わかるぞ…今…秋一が…私の中にいる…。ふふふ…ふふふ…。」
レオはしばらくその感覚を楽しんでいたようだが、しばらくする
と徐々に腰を上下しはじめた。
たぱん たぱん、と肉の会う音が規則的に響き渡る。
「秋一ぃ…秋一ぃぃ…。気持ち…いいぞ…。」
うわごとのようにレオは名前を繰り返し呼んだ。
だらしなく口は開き、そこから唾液を孕んだ舌が物足り無さ気に
姿を見せている。
「ひゃぁっ…あうぅっ…!」
「秋一…!好きぃっ…!好きぃぃっ!」
レオは秋一の胸板に手を置いて狂ったように腰を振りだした。
423:そば湯
09/10/09 19:35:48 8Yv+rwaa
秋一は全身が、溶けるような感覚に支配され息も絶え絶えだった。
ぐちゅ…ぐちゅ…
愛液にまみれた肉が擦れ合って淫靡な音を響かせる。
「ひぃっ…!や…やああぁ…!」
ぐぐっ…と秋一のそれが硬さと大きさを増した。
「秋一…!来て…。来てぇ!」
そういうと、レオは秋一の首に手をかけた。
「ぐ…!」
ひゅうっと秋一の喉から空気が抜けていく。
「来てぇ…!私の中にいっぱい出してぇ…!!」
「くあ…っ。」
首を絞めるレオは激しく腰を打ち付けてのけぞった。秋一の首に
レオの鋭い爪と指が食い込んでいく。
「いくぅ…いくぅ―っ!!」
レオの腰が今までで一番深く打ち付けられたその時、秋一のそれ
は激しく律動した。
「ああ秋一ぃっ!いやぁっ…!ああ…。」
自分の中が秋一のあたたかいものに満たされていくのを、かみ締
めるようにレオは微動だにしなかった。
「ふーっ…ふーっ…。」
ぴくんぴくん、と反射的に震える二人の体。
レオは締めていた手をゆるめると、秋一に覆いかぶさり、ぎゅっ
と抱きしめた。
「秋一…好きだ…。秋一…。」
秋一は、酸欠とこの衝撃の出来事とで、顔をぼーっと惚けさせて
いた。その瞳にはうっすらと涙が浮かび、うつろな表情である。
レオはそんな秋一を見て、再びぞくり…と体がうずくのを感じた。
「…レ…オさん……。」
消え入りそうな声で、しかし確かに秋一はレオに呼びかけた。
「…秋一…。」
ふたりはまどろみのなかで、互いに眠りへと落ちていった。
*
「…。」
レオは何度も何度も記憶を反芻して、自分の今までの行動を振り
返っていた。そして、その度に頭を抱えている。
隣では、ボロボロに引き裂かれた服にくるまって、秋一が静かな
寝息を立てている。
秋一の首元にはくっきりと自分がつけたであろう、指の跡と血の
跡が残り、両手首はうっ血して赤黒くなっていた。
424:そば湯
09/10/09 19:40:10 8Yv+rwaa
「どうしたらいいんだろう…。」
いつもは明朗快活なレオも、自分のやってしまったことに対して
自己嫌悪に陥り、いつもの調子や勢いはどこぞへと飛ばされてしま
った様子である。
「全部話すしかないか…。」
ふと、秋一の顔を覗きこむと、いつもと変わらぬ愛しい寝顔で、
彼はすやすや…と呼吸をしていた。
眼鏡を外した彼は童顔で、意外と見れる顔を持っていた。円らな
瞳を歪ませて、迫り来るレオにどうしようもなく怯える秋一。
レオはその秋一の表情を思い出して、きゅんっ…と胸の高鳴りを
感じていた。こんな時なのにニヤニヤしてしまう自分が恥ずかしい。
「秋一…。」
レオは秋一の頬をそっと撫でて、唇に優しくキスをした。
「ん…。」
ぴくん…と秋一の体がはねる。
「んぁ…。」
秋一の瞼が持ち上がる。どうやら起こしてしまったようだ。
「んー…。―ん?」
秋一はぼんやりと目を開けて、まずボロボロになった服に違和感
を感じたようだ。そして―。
「あ、あ…、レ、レオさんっ…!」
唐突に覚醒し、体を起こして秋一はレオの名を呼んだ。おそらく
全てを思い出したのだろう。その顔は若干青ざめている。
「秋一…!」
レオは名を呼ぶと、手を合わせて、深く頭を下げた。
「本当にすまない!私は…私は…!その―すまん…!」
レオも言葉にならないようでしどろもどろになってしまっている。
「あ、いや、あの…レオさん…?」
ちらっと秋一の顔を見ると、彼はきょとんとした表情でレオの様
子をうかがっている。その表情に怒りや戸惑いは無く、先ほどまで
見せていた恐怖も薄れているようだった。
レオはちょっとホッとして、ゆっくりと顔を上げた。
「怒ってないか…?」
珍しく恐る恐る秋一に言葉を投げかけるレオ。
「うーん…。なんかどう反応したらいいかわかんないや…。」
秋一は首を傾けて、苦笑している。実に秋一らしい反応に、レオ
は思わず表情を和らげた。
425:そば湯
09/10/09 19:40:58 8Yv+rwaa
レオは、ぽつり、ぽつりと言葉を重ねだした。秋一にとっては驚
きの連続の話しであった。レオは、自分の経緯を正直に述べた。
中学に上がってから、妹と共に闇のブローカーに売られたこと。
そこで幾重もの蹂躙を受けたこと。体を使って金を稼いだ事、主人
に調教されていたこと、体を壊した妹を人質にとられ、何度も強姦
されたこと…。妹が亡くなり、自暴自棄になって町を彷徨ったこと。
そしてアパートの前で行き倒れたこと…。
「でも私は心は屈しなかった。屈する事ができなかった。百獣の王
としてのプライドがそれを許さなかったんだ。」
秋一は真剣にレオの話しを聞いていた。視線をレオの瞳から離さ
ず、何度も頷いて耳を傾けていた。
「ただ、いろいろされていた時の後遺症で…たまに自分でも性欲を
押さえきれなくなるときがあって…。」
レオはそういうと、恥ずかしげに目を伏せて続ける。
「秋一の事…好きだから…耐えられなくなったみたいだ…。本当に
申し訳ない事をした。」
すると、秋一は目を見開いて、ぼんっと顔を真っ赤にさせた。
「もし、こんなのがイヤならすぐにでもここを出ていく。これ以上
迷惑はかけられないからな。でも…。」
レオは凛とした表情に戻るとまっすぐに言った。
「私は秋一が好きだ。だから離れたくない。まだ会って何日も経っ
ていない。けれど、この気持ちに偽りは無い。」
―外はすっかり明るく、あたたかな陽射しが世界を彩っている。
秋一とレオはその柔かい光の中で、互いに身を寄せ合って、ぎゅっ
と抱き合っていた。
秋一の瞳はレオの瞳を。レオの瞳は秋一の瞳を。互いが互いの心
を開き、ふたりは笑顔を交わしていた。
相変わらず、秋一は顔を赤くさせてあたふたし、それを見てレオ
は気持ちの良い笑い声を上げていた。
~終わり~
426:名無しさん@ピンキー
09/10/09 20:20:33 +hNfa1m0
gj
エロかったけど、それより秋一の腕が
大丈夫だったのか気になってしょうがない
427:名無しさん@ピンキー
09/10/10 12:10:54 lbELBOKG
>>425
GJ
性欲を抑えられずに犯すのいいね。
428:名無しさん@ピンキー
09/10/10 12:11:47 lbELBOKG
頬袋持ってるのって、フェラ上手そう。
429:名無しさん@ピンキー
09/10/10 15:34:16 aOqSQjvQ
そば湯GJ!!
430:名無しさん@ピンキー
09/10/12 17:26:15 bcFz9Qb+
家の中にいつの間にか野良猫が居た。
ガン無視された。
御高くとまりやがって!
431:名無しさん@ピンキー
09/10/12 22:39:58 +IjO9CSs
>>430
「うふふ…私を気にしだしたみたいね」
と野良にゃんこがほくそ笑んでいるよ。
432:名無しさん@ピンキー
09/10/12 23:57:44 Nh05YCt2
にゃー
433:名無しさん@ピンキー
09/10/13 00:39:15 RyZUcAyx
ウチの馬鹿ぬこは、俺に牙と爪を突き立ててくるよ…。
434:名無しさん@ピンキー
09/10/13 00:53:09 KeJjJoLQ
>>433
んなもんとっとと受精させちまえ
435:名無しさん@ピンキー
09/10/13 02:22:46 J5PZmYuY
このスレが立てられたのは、そんなに昔でもなかったのに順調に伸びてるよね
これぞ新ジャンルと言うにふさわしい
436:名無しさん@ピンキー
09/10/13 13:08:00 L2iM00Z4
烏が宝石店を逆レ強盗。
437:名無しさん@ピンキー
09/10/13 13:25:08 oaC/mlHq
童貞でもエロSS書けるかな?
438:名無しさん@ピンキー
09/10/13 17:41:46 L2iM00Z4
>>433
背中の引っ掻き傷は、男の甲斐性だ。
439:名無しさん@ピンキー
09/10/13 17:44:27 tZOGUW+C
>>435
っても3年以上経ってるけどね
440:名無しさん@ピンキー
09/10/14 21:16:10 eK8sa3Le
風邪ひいた
かわいい狐っ娘に看護して欲しいんだがどうすればいいんだろう……
441:名無しさん@ピンキー
09/10/14 21:52:05 HHSUdpEY
まず服を脱ぎます
442:名無しさん@ピンキー
09/10/14 21:52:58 hxCzbZ1r
次に最寄の稲荷神社へ行きます
443:名無しさん@ピンキー
09/10/14 21:57:14 F+I7o0zs
そして雨を待ちます
444:名無しさん@ピンキー
09/10/14 22:03:36 TrUK1sgn
雨が降り始めたら、お供え物の油揚げをそっと祠の陰においておくと・・・・
445:名無しさん@ピンキー
09/10/14 23:20:02 UofQ7WRQ
風邪が悪化し、咳またはくしゃみでバレて通報されます。
446:名無しさん@ピンキー
09/10/14 23:23:03 TbzFSUcd
風邪ひいた体で裸で雨を待つとか、本気で死ねるから全くオススメできんw
オススメって、パッと見だとオスメスにも見えるな。
447:名無しさん@ピンキー
09/10/14 23:34:24 F+I7o0zs
オスの臭いでオススメ
448:名無しさん@ピンキー
09/10/14 23:56:44 C9Gm5l/N
稲荷神社でお供えした後、境内でうたた寝するというのはどうだろう
449:名無しさん@ピンキー
09/10/14 23:58:55 F+I7o0zs
狐は「おいなりさん」が好きだからな
450:名無しさん@ピンキー
09/10/15 08:12:05 lRwLGnEQ
>>449
玉責めですね。
451:名無しさん@ピンキー
09/10/15 12:16:21 vhwqaRzo
最寄りの稲荷神社が山中な件
風邪の体引きずってちょっと登ってくる
452:名無しさん@ピンキー
09/10/15 14:19:38 mFw6DJd2
夏休み
田舎に遊びに来た男の子は
祖母の言い付けを破って裏山の蜘蛛神神社へ探検に出かけました
あばら屋のような屋内で遊んでいると
巫女の服を着た女性が現れました
以降、男の子の姿を見た者はいませんでした
453:名無しさん@ピンキー
09/10/15 15:20:30 A4qgpUx8
ちょっと田舎に行ってくる
454:名無しさん@ピンキー
09/10/15 17:38:15 vhwqaRzo
行きで30分、登って降りて1時間かけて稲荷神社に行って来た。
ド山中にあると地図に書かれていて、ガチで山登りしてきたわけだが、結局辿り着けなかった。
携帯のナビにもあった神社だからもう存在しないなんてことはないと思うんだが、途中で道がわからなくなって渋々引き上げたわけだが。
狐に化かされたんだろうか。
稲荷寿司も持って行ったんだがなぁ。
仕方ないので麓の別の稲荷神社の前で食べた。
体調が悪い気がするのは風邪が悪化したんじゃなく狐に憑かれたからだと信じたい。
あと神社があるような山に電波塔だかなんだか知らんが鉄塔なんか建てんじゃない。
ああつかれた。
駄レス失礼。
455:名無しさん@ピンキー
09/10/15 19:44:17 yUwG/OLq
縦に読めるべきだった。
456:名無しさん@ピンキー
09/10/15 20:31:09 vhwqaRzo
すきなように書いて何が悪い。自分の意見を他人におしつけるなんて
まさしく自己中心的な奴だな。こういう奴がいるからいやな
んだ。こんなのがいるんじゃここももうお終いだな。クソっ、
こんな奴と一緒にいられるか。俺は自分の部屋に帰らせてもらう。
ヴェヴェヴェヴェヴェ慣れないことなんてするもんじゃないな。
457:名無しさん@ピンキー
09/10/15 22:55:42 MvbQ78m5
>>456
4行目死亡フラグでちょっとワロタw
458:名無しさん@ピンキー
09/10/15 23:26:38 cp20i5Up
そして部屋に戻るとそこにはなんと…!
459:名無しさん@ピンキー
09/10/15 23:50:49 sfyhWRbn
テズルモズル…
460:名無しさん@ピンキー
09/10/16 00:01:07 vhwqaRzo
残念それは私のお稲荷さんだ
461:名無しさん@ピンキー
09/10/16 18:05:18 kvtR2Ydd
そういやキ○ガイ教授、何かキタキツネが追いかけていたような気がするんだが、あの後どうなったんだろう・・・?
462:名無しさん@ピンキー
09/10/16 18:47:38 lDE7w1Dn
教授ってなんすか^^;
463:名無しさん@ピンキー
09/10/16 21:47:07 AOZaJg2f
エキノコクスたんに無事逆レされたようです(内臓的な意味で)
464:名無しさん@ピンキー
09/10/17 07:22:31 mtuiSXir
スローロリスの焦らしプレイハァハァ
465:名無しさん@ピンキー
09/10/17 20:23:55 NOV9kwr9
時折うちの猫が体の上を通るんだが、そこがよく分からない刺激を受けてくすぐったかったり、喘ぎ声が出てくるんだがなんだろうこれ
466:名無しさん@ピンキー
09/10/18 00:05:59 VainlBBG
新しい性感帯を開発されたんじゃね?
467:名無しさん@ピンキー
09/10/18 00:54:39 Fbc9x4KJ
ふたば@オスケモ変態鬼畜祭開催中だよー!!
URLリンク(jun.2chan.net)
ふたば@オスケモ画像祭
URLリンク(jun.2chan.net)
ふたば@総合ケモノ祭
URLリンク(jun.2chan.net)
絵茶(♂専用)
URLリンク(www.takamin.com)
SSはこっちでね!!
URLリンク(rano.jp)
468:名無しさん@ピンキー
09/10/18 05:25:27 HMU1J9tL
定期的にふたばのアドレス貼る人ってなんなの?
469:名無しさん@ピンキー
09/10/18 08:44:08 zgo4tzO4
お前みたいに反応する奴を待ってるんだろう
470:名無しさん@ピンキー
09/10/18 11:57:53 W5Os/3RW
土竜のトンネルって罠なんだってな。
蚯蚓が来ると、トンネルに落ちて穴を掘るまでしばらくもぞもぞしてる。
そこを食べるんだと。
471:名無しさん@ピンキー
09/10/18 18:36:56 HMU1J9tL
つまりモグラっ娘のベットでもぞもぞしていたら逆レされるんだな?!
472:名無しさん@ピンキー
09/10/18 18:54:23 3pF/9HW/
ツチブタの巣もあぶないよ
473:名無しさん@ピンキー
09/10/19 04:31:02 8l5z2Uru
やっぱりクモですよ
474:名無しさん@ピンキー
09/10/19 17:29:18 zg/Xn71n
蛇もなかなかよろしいですぞ
475:名無しさん@ピンキー
09/10/19 18:14:17 uO0h3FYT
クルック~…ケプッ
476:名無しさん@ピンキー
09/10/20 20:24:22 2Pg1QALV
巣に引きずり込まれるのはロマン
477:名無しさん@ピンキー
09/10/20 21:11:39 2qU25h+K
イルカやイタチは遊びで狩りをする。
478:名無しさん@ピンキー
09/10/22 05:03:30 P8dmLkaq
かつてこのスレにいた、くまさんとポン菓子製造機さんのような
感動できるオススメのSSってwiki内で何かありませんか?
wikiのタイトルだけじゃなかなか判断しずらくて・・・
思えば、ポン菓子製造機さんの「子犬とワルツを」ってくまさんの
「クドリャフカ」とラストで微妙にクロスしてだんだよな・・・
「子犬とワルツを」の二人は結構幸せな人生歩んだみたいだけど、
「クドリャフカ」の二人はねぇ・・・確かにトゥルーエンドではあるんだけど、
やっぱり現実で幸せになってもらいたかったという思いがある。
まぁ元ネタとなった話がアレだから結末的には仕方ない部分もあったんだろうけど、
捜索で良いからあの二人が『現実』で幸せになるという話も読んでみたいな~
くまさん復帰して書いてもらえないだろうか?
479:名無しさん@ピンキー
09/10/22 08:15:58 DHG2FwZ2
全部読めばいいじゃない
感動のツボなんて人それぞれだし選りすぐって読もうだなんて
この界隅で贅沢だと思うのだけれどどうかしら?
480:名無しさん@ピンキー
09/10/22 08:34:53 rMPsS0kO
ウサギが主役のドラマが始まります。
481:名無しさん@ピンキー
09/10/22 09:00:02 aNH59ur/
話がクロスしてる疑惑のある作品って他にもあったっけ?
482:名無しさん@ピンキー
09/10/22 09:29:31 UgJTZ/Yk
知らないなぁ。セクロスじゃなくて?
483:名無しさん@ピンキー
09/10/22 10:20:26 JkL7R2Ji
セクロスしてない作品もあるよな
484:名無しさん@ピンキー
09/10/22 11:35:34 U0JU1UUZ
歯医者でたまたま発見した 聖教新聞の記事にて
甘えびの蝦って 3年目までは男でそれから女なんだね ショタから女性って・・・・
485:名無しさん@ピンキー
09/10/22 18:07:34 rMPsS0kO
>>484
海の中ではよくある事。
486:名無しさん@ピンキー
09/10/23 03:10:26 v+KLgXn/
航海実習中の船がモンスターに襲われました
487:名無しさん@ピンキー
09/10/23 16:00:04 WOfVuo5l
海に投げ出された乗組員たちは、イルカ娘やサメ娘を初めとする海に住んでいる娘たちに助けられ、そのままお持ち帰りされましたとさ。
めでたしめでたし。
488:名無しさん@ピンキー
09/10/23 19:30:26 5V3dMQmQ
くまさんとかポン菓子とかまたえらく懐かしい面子だなwww
俺はミリオタだから楽しめたけど、軍事ネタに興味ない人は微妙じゃないのか?
489:名無しさん@ピンキー
09/10/23 22:30:37 HnDDmnI/
あくまで設定・背景として描いてあって理解できなくてもタテスジもとい本筋理解するのに問題ないだろう
490:名無しさん@ピンキー
09/10/23 23:06:04 UjSU0Owk
楽しめてエロきゃあいいんだよ!
ってのはガキの考えかな?
491:名無しさん@ピンキー
09/10/24 00:38:33 CYkK311F
あえて言おう。
こまけぇこたぁいいんだよ!
492:名無しさん@ピンキー
09/10/24 08:05:16 AKjkmb6f
>>490
紳士の考え方です。
493:名無しさん@ピンキー
09/10/24 08:56:33 x8RXlSvy
>>490
そこに愛もあれば更にけっこう
我々は同じ変態仲間だ
494:名無しさん@ピンキー
09/10/24 22:18:13 XEvITPCK
最近主人公が食べられちゃう話がないな。
495:名無しさん@ピンキー
09/10/24 22:31:04 42Ip7nq1
蛇に丸呑み
496:名無しさん@ピンキー
09/10/24 23:20:13 204qmwlg
俺は人外娘と末永く愛を育みたいわけであって食べられて一つになりたいわけではない
よってロールミーは歓迎だがイートミーは歓迎できない
したがって食べられる作品が少なくても大丈夫な俺は勝ち組
497:名無しさん@ピンキー
09/10/24 23:28:35 XEvITPCK
まあイートミーは究極のM嗜好だから人を選ぶのは仕方ないな。
俺はとりあえず蛇娘さんに舌コキされながらチロチロと先を責められたい。
両生類系は尾コキも良さそうだ。
こうして考えるとこのスレに集まる連中はMばかりだな。
498:名無しさん@ピンキー
09/10/25 00:04:57 hwonyREB
そもそも喜んで逆レされるのはMしかいない気が
499:名無しさん@ピンキー
09/10/25 03:28:50 YfnGfmNK
俺はふたなりナメクジ娘さんやふたなりカタツムリ娘さんになら
掘られてもいいと思っている程のMだぜ
爬虫類系のお姉さんに尻尾で前立腺刺激されるのも悪くないな……
500:名無しさん@ピンキー
09/10/25 09:21:26 6c1X3Vo0
お前ら保管庫のSSで何が好きよ?動物別で言ってけ
501:名無しさん@ピンキー
09/10/25 09:43:33 i/d9YnRH
全部
選ぶなんてこと、できないわ!
502:名無しさん@ピンキー
09/10/25 11:21:24 sM1R8k/q
>>500
女の子快楽がどうこういってた蛇さんのSSが見つからない……
どこにあったっけ?あれが一番気に入ってたのに
503:名無しさん@ピンキー
09/10/25 12:31:11 6QeOkq4L
>>500
交渉犬
島でオウムとかヤギ
504:名無しさん@ピンキー
09/10/25 13:05:08 ZoblRBxu
>>500
プラナリヤ
505:名無しさん@ピンキー
09/10/25 14:05:46 xx9uIXkQ
クドリャフカ
わんこの話。エロはともかくストーリーが良かった。
「書く人」氏の話全般
エロい。何度お世話になったことやら…ふぅ。
506:名無しさん@ピンキー
09/10/25 14:15:25 1bYKiImU
>>496
「わっちは賢狼なるぞ、容易く近寄るで無い、馬鹿者がッ!」
「うむ、そなたはわっちに興味がありんすな、わっちの魅力にメロメロとな?」
「主は可愛いのう、そんなにわっちが好きかや?」
「キャッ、主は甘えん坊よのう、よいよい。」
モフモフホロホロにされて来るが良い。
507:名無しさん@ピンキー
09/10/25 18:36:20 hwonyREB
>>506
狼と香辛料は読んだことないけどなんかこう……りゅんときた
きゅんではない
りゅん
508:名無しさん@ピンキー
09/10/25 20:04:13 Xd3aVge9
さっきテレビで攻撃態勢を取る蟻を見たんだが、
相手の方を向いたまま腹を折り曲げて相手に向けるんだな。
M字開脚みたいですげーエロかった。
俺は、竜人のやつ。
509:名無しさん@ピンキー
09/10/25 21:52:40 AUds0uHP
とりあえずアンケート厨は嫌いだ
510:名無しさん@ピンキー
09/10/26 08:05:52 w0oqm+Si
>>508
ダーウィン乙
蟻酸を腹の先から噴射するからな。
逆レの国のアリス
アリス♂が、ウサギ♀やヤマネ♀に逆レされる。
511:名無しさん@ピンキー
09/10/26 09:42:05 7m1a2+MM
>>510
あなたは神か
アリスが男の娘…ゴクリ
ただ、あんまり動物が出てこないような気がするんだが。
512:名無しさん@ピンキー
09/10/26 10:36:41 VzF0O5PN
♀チシャ猫にじっくりねっとり弄ばれたい
513:名無しさん@ピンキー
09/10/26 13:56:24 W9ArAWBD
有州 零次とかあるゲームの主人公みたいな名前の少年が
さまざまな動物達に襲われるのか。素晴らしいな。
じゃあ女王様のところにはいくのだろうか・・・擬人関係だから女王はでないかなぁ。
でるんなら、そこで幸せに搾り取られる姿が目に浮かぶけど
514:名無しさん@ピンキー
09/10/26 19:28:51 +6kKPpeG
>>511
白ウサギ、ハツカネズミ、アヒル、ドードー鳥、インコ、小ワシ、カニ母娘、カナリヤ、トカゲ、子犬、芋虫
ハト、魚と蛙の従卒、チェシャ猫、三月ウサギ、ヤマネ、グリフォン、代用海ガメ
wikiのアリスの登場人物から動物だけ抜粋した
動物だけでも最低20回襲われることが確定しているようだ
これに帽子屋やトランプ兵、女王様等々が加わるとなると……
515:名無しさん@ピンキー
09/10/27 00:43:15 WjD8uBa9
CV井上和彦と申すか
516:名無しさん@ピンキー
09/10/27 02:47:02 dSgf1yuN
サバンナのメスと少年のイチャイチャっぷりときたら……
517:名無しさん@ピンキー
09/10/27 08:45:36 60cJHWxX
>>514
3月ウサギはヤバいよな。
色狂い、って意味らしいし。
518:名無しさん@ピンキー
09/10/27 19:07:35 e3NRXSp6
アリス君を絶倫設定にしないと生命の危機…!
519:名無しさん@ピンキー
09/10/27 19:58:32 ACIAPU/S
ここってSMとかありなの?
あとテンプレでスカもNGなのか…
520:名無しさん@ピンキー
09/10/27 20:05:16 GFm1a9H9
逆レイプスレなんだからSMはありだろ、スカトロは小くらいならそこまで抵抗は無さそう
521:名無しさん@ピンキー
09/10/27 20:44:35 yTH4i2Mo
本文投下前に注意事項書いていればいいんじゃないか
522:名無しさん@ピンキー
09/10/27 21:06:52 M0gC86cQ
一口にSMといっても範囲とかジャンルとか広いからなあ
書き手さんの自己判断で、人を選ぶなーという要素が入ってたら
注意書きを書いておいたほうが無難ではあるんじゃね?
523:名無しさん@ピンキー
09/10/27 21:42:46 XqkOQM7X
カサコソ…
カサコソ…
過疎コソ…
カサササササッ!
524:くまさん
09/10/28 00:26:55 58vVc8j6
最近、久しぶりに自分が投下した作品を読み返してある事に気づいてしまった。
自分が「擬人化した狂暴な♀動物」を書いていたつもりが、その実「動物のコスプレをした人間」を書いていたみたいだ。
動物らしさ、獣らしさはほとんど感じられず、ただ記号としての「○○ミミ」や「しっぽ」を描写していたにすぎなかった。
自分の好きな職人の作品は動物らしさ、動物ならではの習性や仕草がちゃんと描かれていて、自分とは雲泥の差…足許にも及ばないです。
なんかいろいろ書きなぐってすまない。
525:名無しさん@ピンキー
09/10/28 02:32:35 IfrQY+X/
SMプレイはいいかもしれないが、そこは擬人化動物娘(または獣人娘)。
普通の人間の恋愛の葛藤等ではなく、
動物の単純かつデジタルな生殖的逆レイプだ。
そういう意味では女性有利の普通の生殖行為に尽きる。
どうせなら一緒に気持ちよくなりたいという想いもあってだなぁ(以下略)
過疎化に乗じて実験としてSSうpしてもいいだろうか。
526:名無しさん@ピンキー
09/10/28 02:35:10 Om2lVv+h
>>525
寝ようとしたらSSと聞いて全裸待機ぶえっくしょん
527:名無しさん@ピンキー
09/10/28 10:26:21 DudxrL/9
つ「くつした」
528:名無しさん@ピンキー
09/10/28 11:30:00 M0cSdDH+
つ「ねくたい」
529:名無しさん@ピンキー
09/10/28 17:55:28 +UPgZAzf
つ「てぶくろ」
530:名無しさん@ピンキー
09/10/28 18:03:51 YMWOFgzN
つ「毛皮」
531:名無しさん@ピンキー
09/10/28 19:01:31 nrnkaJ1S
>>519
逆レなんだから、そもそもSMなんじゃないか?
それとも、逆レは同意ナシで、SMは同意アリとかの違いがあるんだろうか。
532:名無しさん@ピンキー
09/10/28 19:57:55 QDt1TeW+
(逆)レイプってのは、要は異性を使ったオナニー、直接的な性的快楽を得る為に異性の同意無しで性交渉に及ぶ行為。
SMは肉体的苦痛を与える(S)あるいは受ける(M)ことで性的快楽を得る変態性欲、及び当該嗜好の者が行う一種のイメージプレイ。
(逆)レイプの過程で異性を痛めつけることに性的快楽を感じる者もいる(むしろ多い?)だろうが、本質は全く別物。
ザックリ言うと、被虐願望は成り立つけど(逆)レイプ願望には矛盾がある。
スキュラ娘に巻かれたい、ってのは被虐希望であって逆レイプ願望じゃないんだろうな。
533:名無しさん@ピンキー
09/10/29 02:44:41 cvKsYI6g
無数の軍隊蟻(雌)にたかられてあらゆる所を甘噛みされる。
534:名無しさん@ピンキー
09/10/29 03:17:12 +ao7pIs4
擬人化したゾンビライオンやゾンビ犬等のゾンビ動物の逆レイプ
でも、筋力は女の子並(種類によっては強いものも)。噛む力もあまりない。
全身は腐敗はしていないが、言葉はしゃべらず表情で伝える。
食欲のかわりに性欲が強くデッドライジングみたいな数で襲ってくる
535:名無しさん@ピンキー
09/10/29 07:24:32 Kw0+hNHI
モンスター娘にそんなのあったな
536:名無しさん@ピンキー
09/10/29 08:34:37 VQstxp4p
>>534
さすがに屍姦はちょっと…
537:名無しさん@ピンキー
09/10/29 12:45:18 +ao7pIs4
じゃあゾンビっぽいてのは?
538:名無しさん@ピンキー
09/10/29 15:41:28 MdWC7w9C
感染すると擬人化して性的な意味で凶暴になるウィルスとか
一番被害が大きそうなのは動物園と見せかけて魚の数が多い水族館
539:名無しさん@ピンキー
09/10/29 16:51:18 XmSYkucQ
鰯娘の群れがががが
540:名無しさん@ピンキー
09/10/29 19:15:51 92sTdm7C
おいふざけるな、少子化問題解決もいいとこだぞ。
541:名無しさん@ピンキー
09/10/29 20:45:29 XmSYkucQ
食料危機になりそうだな
動物性たんぱく質が足りない
542:名無しさん@ピンキー
09/10/29 22:18:26 pR1D9bXl
そこで蛋白質を豊富に含む精液と、それをたらふく飲んだ擬人化娘たちの母乳ですよ
543:名無しさん@ピンキー
09/10/30 00:45:03 huROhQhq
さあ選ぶがいい、源を喰われるか、大人しく飲まれるかを…、勿論答えは解ってるな?
そう、そうやって最初から素直に差し出せば良いのだ、立たないなら任せろ。
飢えた虎娘は、突出した俺の一物を咥えてフェラを始めた。
544:名無しさん@ピンキー
09/10/30 04:53:53 cYZh22Zn
不思議の国のアリスに感染すると擬人化して、性的な意味で狂暴化する新型淫フルエンザか
今書いてるサワリパークよりもネタが広がるな
変えちゃおうかしら
545:名無しさん@ピンキー
09/10/30 07:43:50 l7Gg3xJi
混ぜるな危険www
546:名無しさん@ピンキー
09/10/30 19:12:38 H/60ZcM3
サワリパークか・・・いいなそれw
車からひきずりだされたりして集団で犯されるrとか?
547:名無しさん@ピンキー
09/11/01 19:59:19 5oY5clsD
群馬サワリパーク
逞しいマスタングなオネーサマが集団で
・・・ふぅ。
548:名無しさん@ピンキー
09/11/02 23:05:53 VGA5ukc6
サワリパークって素敵な響きだな。
変態紳士にお薦めの素敵な場所サワリパーク
軍人上がりの8人なら大丈夫だろうと思っていたらもっとすごい体格のライオン娘2人に襲われた
ユースから徒歩1分の路上でハクビシン娘が股から汁を流して押し倒してきた
足元がぐにゃりとしたのでござをめくってみるとござそのものが待ち伏せしていたオオゲジ娘だった
腕時計をした旅行者が襲撃され、目が覚めたら牛娘に乳首を吸わされていた
車から旅行者を突き飛ばして助けた、というか助けた後から精子とかを強奪する
宿が擬人化娘に襲撃され、男も「女も」全員逆レイプされた
タクシーからショッピングセンターまでの10mの間に狸娘の運転手と狐娘の店員に挟み撃ちで襲われた。
バスに乗れば安全だろうと思ったら、バスの乗客が全員鳩娘だった。ハトバス。
女性の1/3が経産婦。しかも誕生直後から交配が可能な生物がいると言う都市伝説から「赤子でも危ない」
「妄想万歳」といって出て行った旅行者が5分後アヘアヘ状態で戻ってきた
「ティムコを持たなければ襲われるわけがない」と手ブラで出て行った女性旅行者がギンブナ娘に逆レされ妻子持ちで戻ってきた
最近流行っている犯罪は「逆痴漢」 旅行者の手を股に持って来て旅行者の指をぱっくんするから
中心駅から半径200mは家族が増える確率が150%。一度襲われて生まれた娘にまた教われる確率が50%の意味
サワリパークにおける強姦事件による昇天者は1日平均120人、うち約20人がスレ住人。
みたいな所かと妄想した。
549:名無しさん@ピンキー
09/11/02 23:11:39 TLg+jCrD
>>548
どこのヨハネスブルグだよw
全裸で車のボンネットに縛られたままサワリパークを一周して、代わるがわる肉棒を飲み込まれる
なんてのを想像した。
550:名無しさん@ピンキー
09/11/03 01:42:11 JX0NYvH2
一番奥までは車で安全に運んでくれるけど、奥に着くと下ろされて徒歩で帰らされる
もしそれを知らずに運転手やガイドにクレームをつけてしまうと、運転手のお姉さんと
ガイドのお姉さんに目一杯絞られた状態でスタートする羽目になる
という妄想をした
551:名無しさん@ピンキー
09/11/03 17:22:28 4hz7MZIX
八つ目鰻娘に咥えられて吸われ続けたい。
552:名無しさん@ピンキー
09/11/03 23:45:30 /mlcKhm+
>>551
つカンディル
553:名無しさん@ピンキー
09/11/04 00:54:06 6+ZtVJhP
>>552
イートミー過ぎるw
554:名無しさん@ピンキー
09/11/04 06:59:18 3xcpDcLF
カンディルは掘って貪るタイプだし、にゃんにゃん棒同様の「返し」付きだから遠慮願いたい。
カタツムリ含む巻き貝は歯舌で餌を舐めこそぐよな。
でも猫舌に舐められて激痛悶絶の証言もあるし、お願いするのはリスキーかね?
555:名無しさん@ピンキー
09/11/04 12:01:53 MbCaAUcF
お前はあのにゅるにゅるなめなめを諦めることができるというのか
556:名無しさん@ピンキー
09/11/04 14:14:51 mx9ZJJZ8
「うあああ~止まらない~…玉が…玉が…精液が…か、枯れる~チンポと玉が痛いッ、やめろーッ!」
的な展開か。
557:名無しさん@ピンキー
09/11/04 15:19:29 2SZCCi2K
テスト
558:名無しさん@ピンキー
09/11/05 11:39:23 dDcZ8ogd
ラミア娘のエロゲが出るらしいが
ここで語るのはちょいとスレ違いか
559:名無しさん@ピンキー
09/11/05 12:04:54 Q/NXsRS2
その話題、前に一度出たような
正直待ち遠しい
560:名無しさん@ピンキー
09/11/05 13:27:27 beR1BBFC
妄想があるから待ち遠しくても大丈夫!
妄想万歳っ!
561:名無しさん@ピンキー
09/11/05 14:55:14 nl08UE4B
>>554
いや、このスレ的に考えたら、尿道攻めが好きなドSになるんじゃないか?
妄想万歳!
562:名無しさん@ピンキー
09/11/05 22:09:31 BbCQs6Lz
よし俺も擬人化(ryのSSを書いてみよう、と思って仕事中妄想しながら話を考えていたら、いつの間にか和姦SSになっていた
563:名無しさん@ピンキー
09/11/05 22:52:04 OYeJVVvV
>>562
投下カモンカモン 需要はあるはずだと俺は思っている
564:名無しさん@ピンキー
09/11/05 23:00:25 BaqlYmJX
>>562
入口が逆レで結果的に和姦になってしまったとかはありじゃないかと、投下お待ちしております。
妄想万歳!
565:名無しさん@ピンキー
09/11/06 00:18:55 j7OED+Ca
お前ら「妄想万歳」って書き込めばどうにかなるとか考えるのいい加減やめ…
妄想万歳!!
566:名無しさん@ピンキー
09/11/06 01:37:38 KQZsSomU
今日、自転車乗ってたら蜂だかカナブンだか分からんが虫が顔面(というか頬。)にぶつかってきたよ、最初は石でも跳ね上げたかと思った。
567:名無しさん@ピンキー
09/11/06 03:17:41 8WXobgBE
>>558
kwsk
568:名無しさん@ピンキー
09/11/06 19:42:54 z9LeW09+
>>567
そらよッ!
URLリンク(www.vanadis-soft.com)
569:名無しさん@ピンキー
09/11/06 21:05:40 kJJdo+hJ
>>562
入口が逆レで途中から和姦までならいいが、最終的に男主導になるのは勘弁してくれよ。
保管庫に何故か男主導になってるのがあったので一応。
wktkしてまする
570:名無しさん@ピンキー
09/11/06 23:17:42 r5TeOR4V
>>561
今バイク事故で入院中なんだが、手術の時に尿道に管を入れられたが、洒落にならんくらい痛かった。
マジ、妊婦のお産みたいに深呼吸して、脂汗出まくる。
尿道攻め好きはあの激痛がいいのか?
571:名無しさん@ピンキー
09/11/08 03:07:41 jywTP2BT
>>558
亀レスだが、語り合うならこちらが良いのでは
【蛇娘】モンスター娘・約71匹目【魔物娘】
スレリンク(ascii2d板)
572:名無しさん@ピンキー
09/11/09 00:26:09 WUI8+Y5N
工作板にスレ立ってるよ
573:名無しさん@ピンキー
09/11/09 02:37:57 jnSfBfnT
変態僧侶が林の中で雌犬相手に獣姦中に意識を喪失
スレリンク(news4plus板)
林の中で僧侶を誘惑する妙齢の女。僧侶はいけない、戒律に反すると思いつ
つも怪しい魅力を放つ女に惹かれていく。しかし女性は実は僧侶が助けた犬の
化身だったのだ。
そして、自分を抑えきれなくなった牝犬はとうとうある日、僧侶を押し倒し
僧侶が失神するまで……
途中まで書いたけど、65歳でこれはないわ(´・ω・`)
574:名無しさん@ピンキー
09/11/09 08:31:31 ktu3lpVU
彼は新しい世界を見てしまったのだろうなぁ
575:名無しさん@ピンキー
09/11/09 12:35:54 HZvWvuqL
>>573
確かに65歳でこれはない。
65歳なら洗剤よりももっと良い物を使わないと。
576:名無しさん@ピンキー
09/11/09 21:41:49 +40JWEK5
>>573
妊娠中のレディは、もっと丁重に扱え!
というか、おなかの中の命を考えたらレイプなど言語道断だ!
…あれ?
577:名無しさん@ピンキー
09/11/10 19:00:47 w84RwKM9
姉貴から、生まれて一月の二匹の子猫(雌)を預かったんだが、凄く懐かれて四六時中くっついて離れない。
今も俺の側でじゃれあったり、俺の手にじゃれてくる。
擬人化何かしたらエライ事になりそうだ。
578:名無しさん@ピンキー
09/11/10 21:35:48 hYpuSeem
一瞬、「姉貴から生まれ」たのかと思った。
579:名無しさん@ピンキー
09/11/10 23:00:57 J79MhpTj
「そんなっ!? 俺と姉さんに血の繋がりがなくて、しかも姉さんが獣っ娘だったなんて!!」
580:名無しさん@ピンキー
09/11/11 18:15:49 DpvQJlI0
早くそれをSS化させるんだ!
581:名無しさん@ピンキー
09/11/11 18:16:28 vAK4bhgM
自分がパパンだったわけですね
582:名無しさん@ピンキー
09/11/11 20:04:08 HlV0OjIN
>>569
耳が痛いな…書いてたら男主導になっちゃって筆が進まない
583:名無しさん@ピンキー
09/11/11 20:14:31 8A+gizUf
男主導は厳しくね?
最終的に和姦になってるのなら保管庫にいくつかあるが…
584:名無しさん@ピンキー
09/11/11 21:55:25 YFbbON35
被虐願望が足りないというか、奉仕願望が足りないというか
責められる願望が足りないんだよ
585:名無しさん@ピンキー
09/11/11 23:56:39 4EL56ZaP
最初が逆レならなんでもおkな俺は異端か
586:名無しさん@ピンキー
09/11/12 00:29:15 ZkH8xpQ5
最初だけで満足できるのか。
最後まで女主導でないと満足できないのは俺の欲が深いからだろうか。
587:名無しさん@ピンキー
09/11/12 00:41:35 qSpeWcrI
途中で男主導になっても再逆転してくれればいいんじゃね?
588:名無しさん@ピンキー
09/11/12 01:09:54 vnqjdYAb
582だけど頑張るわ…放置しとくよりは、書き上げた方がマシだろうから。
589:名無しさん@ピンキー
09/11/12 19:51:30 OrhrgEnD
いやまあスレには悪いけど、擬人化したメス動物が出て
にゃんにゃんしてくれれば何でもいいよ。
590:名無しさん@ピンキー
09/11/14 16:50:55 uNYqVXQ+
にゃー
591:名無しさん@ピンキー
09/11/14 22:32:41 Gk6JSf/M
みんな…、ドコに行っちゃったんだろう?
592:名無しさん@ピンキー
09/11/14 23:04:27 8zXhhiuf
冬篭りする動物たちに冬の間の(性的な意味での)食料としてお持ち帰りされたのです
593:名無しさん@ピンキー
09/11/14 23:30:22 GCwklQcb
脳内で擬人化したホルスタインさんにお持ち帰りされてます。
丑年も、後1ヶ月ちょいか……
594:名無しさん@ピンキー
09/11/15 18:48:28 X0wxjpoG
ホルスタインといえば搾乳と反芻フェラか。
しかし、乳牛って「おっとり・のんびり」なイメージがあるから逆レと結びつきにくいんだよな~
595:名無しさん@ピンキー
09/11/15 19:34:23 qg9CtNwp
>>594
おっとりじっくり責められるのも、また逆レの醍醐味です。
596:名無しさん@ピンキー
09/11/15 20:43:53 jdyXSJ1i
興奮してきた、妄想万歳!
597:名無しさん@ピンキー
09/11/16 00:02:55 qNMQLxbE
なるほど
「あらあらうふふ」とか言いながら有無を言わせず、文句も聞き流しながら無理やり押し倒してくるわけか
598:名無しさん@ピンキー
09/11/18 21:21:08 Nc6zZ0oR
もふもふの狐っ娘を抱きしめながら寝たい。
そして豊満な尻尾に包まれながらなんの苦もなく窒息死したい。
599:名無しさん@ピンキー
09/11/18 21:23:43 6ijR91Xc
ふもふもの狸っ娘を抱きしめながら寝たい。
そして豊満な乳房に包まれながらなんの苦もなく窒息死したい。
人の嗜好って似てる様で違うもんだな…
600:名無しさん@ピンキー
09/11/20 00:58:37 xitpSrDH
勉強になります
601:名無しさん@ピンキー
09/11/21 16:19:41 zlc4dta8
598だけど本当はおっぱいに挟まれて窒息死したかった。
でも世間体の関係で尻尾にしたんだ、嘘ついてごめん。
△
(´・ω・) スマンコ
(っ旦o
)ノ
602:名無しさん@ピンキー
09/11/21 19:04:53 UUqMnEGf
世間体なぞ気にする所ではあるまいよ、ここは
おっぱいに挟まれて死にたい?
大いに結構!
しかし尻尾だ!!
あのモシャモシャの尻尾が素晴らしい!!
狐っ娘の尻尾でなければ死ぬに死に切れない!!
603:593
09/11/21 20:23:34 56G+IhQ2
しっぼもいいけど、俺はおっぱい派。
それもホルスタインさんの特大なの。
脳内では牛っ娘はメガネ爆乳(実際牛は視力が良くないらしい)で変換
604:名無しさん@ピンキー
09/11/21 20:58:17 SUSQwFT6
なんかこのスレも投下が全然無くて寂れてしまったなぁ。
おっさんちと淋しい気分……
605:名無しさん@ピンキー
09/11/22 00:16:01 2AXmY6sP
>>604
嘆く前に自分で執筆してみようか
人を頼る前にまず自分で行動して見なせェ
606:名無しさん@ピンキー
09/11/22 04:22:04 yxXU4VE5
狐っ娘は金色より赤色とか暖かそうな色が好きな俺
抱きついたときに暖かそうな色の方が眠れそうだし
607:名無しさん@ピンキー
09/11/22 20:01:08 zzqNVp9E
つまり狸娘は緑なわけだ
608:名無しさん@ピンキー
09/11/23 00:08:23 S3e93a4C
つ【どん兵衛】
609:名無しさん@ピンキー
09/11/23 01:09:47 FbdmSZRp
たぬきそばに狸肉が入ってると勘違いする狸娘さん。
食べられる前に(性的な意味で)食べてやれと。
610:名無しさん@ピンキー
09/11/23 09:56:09 xLxyPZch
すっかり寒くなってしまった。北国は雪が積もってるよ
寒そうにしている狐さんをもふもふしてくる(`・ω・´)ノシ
611:名無しさん@ピンキー
09/11/23 10:05:29 FbdmSZRp
>>610
おいなりさんをもふもふされるなよw
612:名無しさん@ピンキー
09/11/23 13:28:11 8C3vyasC
うわーこの話って終わる気が全然しないわー
でも投下しないと始まらない気がするから投下するわー
……レポートの前日に何をやっているんだろう、俺は。
613:名無しさん@ピンキー
09/11/23 13:29:23 8C3vyasC
日差しが眩しく、砂浜は綺麗に輝いている。
全身が蒼い海へ潜水すると共にモードを切り替え、えら呼吸を始める。
昔は遊びでやっていることもあったが、今ではとても真剣だ。
何しろ自分の働きに今日の食事がかかっている。彼女に怒られるのも避けたい。
ネズミは背中に背負った網を海へと撒きながら、どんどん潜水していく。
全身が暗い闇に突っ込んでいくことに恐れをなしながらも、その闇の中に奇妙な形のそれを見つける。
海から上がると、ネズミは肺呼吸を始めた。
「……ぷは」
と、安堵の息を吐く。そうすると、急に全身に疲労を感じた。
「ちょっと、えら呼吸が長かったかな」
「そうでもないわよ、ネズミ」
突然聞こえてきた声に反応し、ネズミは上を見た。
太陽を背にして、こちらを向いている。眩しくてよく見つめられない。
眩しくてよく見つめられないが、その美貌だけは見なくても知っている。半年間は一緒に暮らしてきた間柄だし、そうでなくとも幼馴染なのだ。
「おじさんはもっと長く潜れた―って、くそ、絡みつくな!」
リカは真っ白な翼を羽ばたかせ、翼と同じ色の綺麗な髪を鬱陶しそうにぶんぶんと振る。
ネズミがその仕草に苦笑している間に、リカはやっと格好がついたようだった。
「笑うな! あの程度でばてているくせに!」
リカは凛々しい美貌を悔しそうに歪め、当たるように言った。
「まったくあの程度で疲れるなんて、私のお婿さんとしてはまだまだよ!」
「……結構疲れるんだよ、すぐに切り替えるのも、持続するのも」
「泣き言を言っているようじゃまだまだなの!」
「……じゃあ、リカはどうしたのさ? 掃除はしたの?」
「掃除もしないで来るわけないでしょ! それより、今日のご飯は何なの?」
そうは言っても、調理するのは彼女なのだが。
ネズミはおずおずとアジとイサキだと伝えると、リカは満足そうに頷く。
「それくらいじゃなきゃ、私の食事としては許せないわね。とりあえず、今日は合格!」
傲岸不遜にそう言うと、そのまま森へと飛び立ってしまった。
……持ってくれるわけじゃないのか、とネズミは少しだけ消沈した。
614:名無しさん@ピンキー
09/11/23 13:30:00 8C3vyasC
ネズミもリカも、人間ではない。
現在の日本列島に、純粋な人間など存在しない。それどころか、旧世紀に存在したあらゆる動物は日本列島には存在しない。
日本列島を襲った未曾有の生物災害は、あらゆる人間に異常な細胞を作り出した。
寄生細菌N-637と呼ばれるそれは人間のみならずあらゆる動物の細胞に寄生し、あらゆる動物を異形へと変化させ、最期にはどろどろに腐らせて殺していった。
しかし一部の人間や動物の腐敗した生殖器から¨適合体¨が生まれた。
寄生した細菌さえも取り込んだ新たなる細胞は、元々の生物の特徴を色濃く残しながらも、全く別の生物として存在するものを生み出した。
それがネズミ・シャークスやリカ・ペランドたち新人類たる¨獣人¨である。
「……っとと、さすがに重いかなあ」
ネズミは自分の体積の数倍はあるだろう量の魚を引き摺り、森を進んでいた。
ネズミはサメの獣人だ。ネズミザメに似ているからそう付けられたらしいが、自分ではよく判らない。
ネズミザメがいなくなったわけではない。魚は細菌に寄生されなかった、数少ない事例だ。
ただ単純にネズミがそのサメを見たことがないと、それだけの話だ。
「リカも来てくれるなら、一緒に運んでくれれば良いのに」
そう言いながらも、決してそうはならないだろうと思う。
自分が臆病と言うこともあるし、リカが高慢と言うこともあるだろう。
「でも、なあ」
あのリカの真っ白な翼の中にしまわれた、翼よりもさらに真っ白く、細い腕。弱々しい手足。
「あれに背負わせると言うのは、ちょっと」
とも思う。あの華奢な腕ではさすがに持てないだろう。
仮に持てたとしても、女に持たせようとするるという格好悪い自分に怒ることは明らかだ。
それは怖い。たとえ自分がサメで彼女がペリカンの獣人だとしても。
「ペリカンとサメなら、サメの方が強いよなあ」
けれどペリカンの彼女に負けて、尻に敷かれている。実におかしなことだ。
自分はやはり、サメよりもネズミかなと、笑いながら思った。
ネズミがのそのそと歩いていると、ゆっくりと小屋が見えてきた。
615:名無しさん@ピンキー
09/11/23 13:32:49 8C3vyasC
「遅いわよ、ネズミ!」
叫びながら走ってやってくる。どうやら翼はYシャツの中に畳んでいるらしく、いつもよりは早い。
「遅いわよ、ネズミ。この程度の量を運ぶのも、こんなに時間がかかるの?」
「……結構疲れるんだよって、さっきも言ったけどさ」
ネズミは少しだけリカを睨みつける。と言っても、やはりその視線は弱々しい。
「それに―サメの獣人は成長が遅いし、ペリカンみたいに羽が生えたら終わり、じゃないんだよ」
ネズミは弱々しく反論する。
「僕はまだえらだって、完全には開ききっていないし、それに水かきだって形成も始まってないし―そんなに言われたって、困るって言う、がっ! ……ぐげっ!」
リカはぶつぶつと呟くネズミの首を掴むと、
「言い訳無用!」
と叫び、ビシバシ! と、ネズミのことを叩く。
「さっさとご飯にしたいし、早く運んでよね!」
「ちょ、ちょっと待ってよ―ここまで来たんだから、少しくらい」
「女に運ばせるなんて九州男児の名折れよ! 恥ずかしくないの!?」
キューシューダンジって何さ? とネズミが問う暇もなく、リカは小屋へと戻っていく。
「……何だろうなあ」
リカはこの頃、少し調子が変だ。ネズミはそう感じていた。元からそうではあったのだが、笑ったり怒ったり、感情の変調が今までよりも激しい。
もちろん、変なのは当然なのだ。自分たちは半年間も遭難しているのだから。
元々ネズミたちのいた場所は、小さな岸辺とそれに接する林だった。その日、幼馴染のネズミとリカが、少し浜から遠い海で遊んでいるときのことだった。
余りにも突然にやってきた暴風雨はネズミとリカを襲い、そして去っていった。
抱き合った二人は同じ浜辺に流れ着いていた。何処だか判らない、まるで知らない浜辺だった。
リカがどれだけ遠くへ行っても、ネズミがどれだけ遠くへ泳いでも、ネズミとリカのいた浜辺は見つからなかった。
ネズミはこの半年で既に諦めていたが、リカは諦めていないようだった。ほんの少し前までは、良い意味での前向きさがあったような気がした。
しかしこの頃は違う。何処か焦燥のようなものを抱えている。
「……でも、当然なんだよな」
それが普通なのだ。今までがおかしかった。リカは未だ十三歳にもなっていないのに。
確かに顔つきは自分よりも大人びているし、思考もずっと複雑だ。
それでも、それだからこそ、ただの少女である彼女が、今まで焦燥を抱えていなかったことがおかしい。
「でも、今までは普通にやってこれたし」
何がきっかけでそうなったのか―とネズミは考え込む。もちろん考えながらも歩いていく。
ハッと気付いたときには、いつのまにか目の前には大きくて真っ黒いものがあり―
616:名無しさん@ピンキー
09/11/23 13:33:25 8C3vyasC
「ぐげ」
ぶつかった。よく見てみると、そこには大きな樹があった。
ネズミはぶつけた鼻の頭を擦りながら、
「……早く、行かないと」
そう言って、すぐそこに見える小屋へとのそのそと歩いていった。
小屋に着くと、リカはエプロン姿で顔をしかめていた。
「今日は、アジとイサキだったわよね」
と先程よりもずっと不機嫌そうに言って、網の中の魚を二、三匹取ると、台所へと向かった。
……早く何とかしなければならない、とネズミは思った。
617:名無しさん@ピンキー
09/11/23 13:36:16 8C3vyasC
投下終了。微妙な感じに終わりました。
投下した文の量が短いことは無視する方向で。
618:名無しさん@ピンキー
09/11/23 14:11:35 8C3vyasC
そういえばエロが今回は入ってなかったのも、勘弁してください。
きっちり前置きがないとエロまで到達できないタイプなんです。
619:名無しさん@ピンキー
09/11/23 14:23:26 RmIXvFw/
エラが入ってたから大丈夫GJ!
620:名無しさん@ピンキー
09/11/23 19:45:37 zgJyrrdS
漂流先に台所つきの家を作るネズミタンは決して無能ではないと思う。
621:名無しさん@ピンキー
09/11/23 20:20:01 8C3vyasC
>>620
すんません。誤解を生むかもとは思ったのですが。
島は何と言うか、獣人は生まれなかったけど人は住んでいた、みたいな。
二人ともペリカンとサメだから火を使わなくても食べられる、みたいな。
後で適当に、そこらへんは入れたいと思います。
622:名無しさん@ピンキー
09/11/24 02:31:22 S/soUx8q
何だか変になってしまったけど、ペリカン娘の続きをいきます。
にしても、誰もいないなあ。過疎ってる。
出来れば前のとは話が同じってことで。
623:名無しさん@ピンキー
09/11/24 02:32:51 S/soUx8q
×××
その日の最後の食事が終わると、ネズミはすぐに眠る。
ネズミや他のサメの獣人に限らず、水棲の獣人のほとんどは川の中、海の中で眠る。
栄養はほとんどが体温の維持のために使われ、ごく一部が水かきや内臓の形成に使われる。
のだが。
「んん、ネズミィ……」
翼のふわふわとした綿のような感触と、肌がぴとりとくっつく暖かい感触が、ネズミの鼓動を早くする。
一人で寝るのは嫌だと言われたのはかなり初期の頃だが、これまで何度一線を越えようとしたことか。
この頃はネズミの方が先に寝ていたから、そういう欲望は抱かなかった。しかし今日はリカの方が早く寝てしまった。この状況で寝るのは、辛い。
起きたときに傍にいないと、思い切りぶん殴られるだろう。だから傍にはいないといけないが、しかしこの状況で寝られるのは男じゃない。
犯したいという言葉が頭の中で反響する。
しかし、幾らなんでもそれは駄目だ。絶対にやってはいけない。幼馴染であるとかそういうことは問題ではなく、彼女とだけはやってはいけないのだ。
そんなネズミの強い意志も、この安心しきった寝顔の前ではほとんど無に帰すようだった。
「ネ、ズミィ……」
いつもなら眼を吊り上げてひどく怒っているか、そうでなくとも口を尖らせて拗ねているかしているその顔は、寝ているときだけは安心しきった顔を見せる。
歳相応の可愛らしさを持ち合わせながらも、十三歳とは思えない艶かしさがある。
そんな少女が音だけなら¨そういうこと¨をしているのかと勘違いするような、実に艶かしいことこの上ない息を吐き、自分の名前を健気に、また儚げに呼んでいる。
ネズミの下半身はひどい劣情に襲われていた。それは栄養を体温維持のために使わないから体力が余って仕方がないと言うこともあったが、何より彼女が美しかったという理由があった。
(収まれ! 相手はリカじゃないか!)
子供だぞ、しかも繋がってはいけない相手だぞ、と思うも、それは背徳を加速させる。
ネズミはひどく溜息をつくと、
「……外に出るか」
と呟く。外に出て、先に起きて傍にいれば大丈夫だろう。その考えは正しいような気もしたし、残念な気分もした。
ネズミは外に出ると、冷たい川の水に自身を浸し、少しずつ意識を落としていった。
翌日の結論から言うと¨フライパン¨だった。
「まったく、一人にしないでって言ってるのに」
謝っただろうと思いながらも、ネズミはへこへこと頭を下げる。
内心では「もう子供じゃないんだから一人で寝てくれ」という気持ちで一杯のネズミだったが、しかし遭難した少女にそれを言うのも酷だろう。
624:名無しさん@ピンキー
09/11/24 02:33:24 S/soUx8q
リカは頭を下げるネズミに両腕を組んで仁王立ちする。
「何で一人で寝てたのよ? それも外でさ」
「……何か、前の癖が、今でも残ってたんだよ」
「ふうん―なら、良いけど」
良いと言いながらも、その表情はひどく不機嫌そうだ。
まるで「何で私だけが」とでも言うようだった。
ネズミは下手に出ながらも、ゆっくりと扉に近づく。
「……じゃあ、漁に出てくるから」
と、おずおずと告げる。リカはネズミを睨みつけ、
「行ってきなさいよ、さっさと。そうしないと、朝食も食べられないしね」
と、ぶっきらぼうに言った。
ネズミは悄然とした様子のまま海へと出ていく。
昨日の燦々と照らすような太陽と比べれば暗いが、それでも充分明るかった。
「……暑い、なあ」
暑いのは嫌いじゃないが、いつも水中で暮らすサメのネズミには少々暑すぎる。
ネズミは頭をガリガリと掻きながら、
「ほんと、リカってばどうしたんだろう」
と思った。もちろん本人を前に言えることではない。
ネズミは海に入るといつものようにえら呼吸を始め、水中へと潜っていった。
いつもと同じだった。遭難したときから腰につけている網を海へと撒いて、魚を捕る。それだけのはずだった。
だが―そのとき、何処かから咆哮が聞こえた。
(…………!)
ネズミのいた水中には巨大な影がかかっていた。丸みのある形だが、その表面は岩盤のように硬そうだ。それは海底を踏みしめながら、徐々に地上へと近づいていった。
それはリカに教えてもらった、キョウリュウとか言う奴のようだった。
(―早く、伝えないと!)
と考えて、ネズミは大きく水を掻いた。
ネズミが地上に出ているときには、その巨大な生物は既に半分ほど身を海中から出していた。
ネズミは再び海に入った。怪物の速度と自分の歩く速度はそれほど違いはないが、自分の泳ぐ速度ならば自分の方が圧倒的に早い。川を迂回しても恐らくネズミの方が早く着くだろう。
ネズミの考えにほとんど間違いはなかった。
見落としがあるとすれば、怪物の地上での速度だろう。通常の水棲動物は水のある方が早く動ける。
しかし怪物にとっての水中での歩行は、冬眠中の夢遊病に過ぎないものだった。全身に空気が触れると、怪物は少しずつ冬眠から眼を覚ましていった。
「――!」
625:名無しさん@ピンキー
09/11/24 02:34:08 S/soUx8q
産声か欠伸をするように叫ぶ。怪物は完全に覚醒し、そして真直ぐと餌場へと向かった。
一方、ネズミは川岸から上がると、ちょうどすぐ傍にあった旧世紀の小屋へと走った。
「……リカ!」
リカは男物の服を畳んでいた。小屋に置いてあったものをネズミが使っている。
その呑気なのかのんびりとしているのか良く判らない様子に、ネズミは歯噛みする。
一方、リカは
「―何よ? そんなに大声を出して」
「早く逃げないと! すっごく、大きい怪物が……」
はあ? とリカは言った。
「すごく大きな怪物だよ! のそのそと歩いてるけど、鯨みたいに大きいんだ!」
「……あんたはネズミでしょうが。オオカミ少年になってどうするのよ」
ネズミは信じる様子のない
「で、でもさっきから、大きな地響きがしてるだろ?」
「ああ―それは、ほら、あれよ」
リカはそっと外を指差す。そこには先ほどの怪物がいた。
「そうそう、あれだよ! 早く逃げなきゃ!」
「……知らないの? あれは―」
と言って、黄ばんだ分厚い本を手に取る。ぱらぱらと捲っているが、そこにある字はネズミには一つも判らない。ネズミはサメとしての修行はしても、読み書きの勉強などしてこなかったのだ。
リカもそのはずだったが、数ヶ月ほど本を熱心に読んでいるうちに、自然と判ったという。ここが何処なのか知りたいと、そういう心積もりもあったらしい。
リカが開いたページには、怪物の映った綺麗な写真と、何行かの説明が書かれていた。
「な、なんて書いてあるの?」
「えーと……」
とリカは文字を強く睨みつけ、声に出して読んでいく。
「¨食事は柔らかい植物性のものを好み、特にこの島では西部の草原地帯へと直行することが多い¨……だって」
「……草原、ということは」
「こっちには間違っても来ないわね―で」
と言って本を閉じると、リカは爬虫類のような眼つきでネズミを睨みつけた。
ネズミは思わず身を竦め、それがますますリカには不満のようだった。
「それにしても、ねえ。何で、あんたが」
リカはネズミに近づき、大きく息を吸うと―
626:名無しさん@ピンキー
09/11/24 02:34:41 S/soUx8q
「何であんたが、私を心配してるのよ!」
と、絶叫した。その華奢な腕を振り上げ、思い切りネズミを叩いた。
叩かれている。華奢な腕で、ビシバシと叩かれている。
ネズミにはどういう理由で殴られているのか判らない。
「ちょ……やめ、やめてよ、リカ……」
鋭く切れるような翼は畳んでいて、その腕には着けていないので、それほど痛くはない。
痛くはないが、逆に裸になった華奢な腕が傷つくかもしれないと思うと、自然と下手に出てしまう。
「な、何で僕が殴られてるんだよ……」
「あんたが、そんなんだからよ! 何であんたは、私の心配なんかしてるのよ!」
しかし下手に出れば出るほど、リカはネズミを強く睨みつけ、強く叩こうとする。
「私たちは、遭難したのよ! あんたももっとしっかりしろ!」
ネズミはハッとした。半年間、言われ続けている言葉を思い出す。
『私は大丈夫だから! あんたの方こそ、もっとしっかりしろ!』
そういえば、そのときからずっと、そう言い続けているのだ、彼女は。
どうして気付いてあげられなかったのだろう? ずっと彼女は焦燥を溜め込んできたのだ。
リカは怒りとそれを露にしてしまった恥ずかしさに顔を真っ赤にしていた。
しかしネズミは、それに気付かない振りをして、
「……気を張りすぎって、言っちゃ悪いけどさ」
ネズミは荒い息を吐くリカに、冷静な口調で言った。
「この頃、少しおかしいよ。リカは焦りすぎだよ」
リカはその言葉に少しだけ落ち着いたのか、静かに首を振る。
「……焦らない方が、おかしいわよ。おかしかったのよ、今までが」
リカは弱々しく言った。その言葉に、すごく儚げな印象を感じ、抱きしめたくなる。
でも、もちろんそんなことは出来ない。自分はサメで、彼女はペリカンなのだから。
ネズミは淡々と伝える調子で言う。
「ここの生活は悪いものじゃないし、その、もっとゆっくりした方が良いと思うよ。急いだ方が良いのはそりゃ、判るけどさ」
「……何で、あんたはそんなに呑気なのよ」
「呑気なんかじゃないさ。―僕も六人兄弟の長男だけど、いなくなった子供の心配をこんなに長くするほど、僕の両親はのんびりしていない」
ネズミは苦笑いする。
「多分だけど、いなくなって一ヶ月ぐらい経った頃には、あの人たちは諦めていただろうね」
「じゃあ、尚更しっかりしなさいよ! さっさと帰りたいんじゃないの!?」
ううん、と首を横に振る。
「もうあそこに、僕の居場所はないよ。―リカは未だ、あと一年は心配してもらえるかもしれないけど」
「…………」
リカは無言のまま、下を向いている。
ネズミはリカが唇を噛んでいることにも気付かずに、笑いながら言った。
627:名無しさん@ピンキー
09/11/24 02:35:18 S/soUx8q
「大丈夫だよ。僕ももうすぐ、えらが開き終わるからさ」
明らかに誤魔化しだった。早くてもあと二年か三年はかかる。
しかしネズミは誤魔化しでも、彼女を慰めたかった。
「そうしたら、きっとあそこまで行けるくらいにはサポートしてあげられる―」
よ、と言おうとしたとき、ぱちんと頬が鳴った。
赤くなった頬を呆然と触りながらも、
「あんたさあ、馬鹿じゃないの! 何で勝手に諦めてるのよ!」
「……諦めてるなんて、言ったっけ?」
「言ったわよ―自分のことを諦めてるのに、何で私のことだけ心配できるのよ!」
ぐす、ぐす、とリカは泣き始めていた。
ネズミは慌てながらうろたえているが、リカはネズミがいることも構わずに、大きな泣き声をあげる。
「そりゃ、判ってたけどさ―だって、もう半年だし。そんなことくらい、誰にだって判るわよ」
「……うん」
「だ、だって―私にだって、アレが来たし」
あれ? あれって何だ?
ネズミが怪訝そうな顔をしていると、リカは赤く腫れた目元のまま言った。
「せ、生理が来たし―もう、求婚期なのよ! 焦るに決まってるじゃない!」
…………求婚、期?
「せ、生理って―」
「そうよ! もう求婚期なのに―相手もいないで、どうするのよ!」
再びぼろぼろと泣き出した。しかし、どうしろと言うのだろう。
そんなことを自分に言われても、と思う。自分はどう頑張ってもサメなのだ。死んで生まれ変わりでもしない限り、ペリカンの彼女と子供を作るのは不可能だ。
いや、作れることは作れる。しかしそうすれば、サメとペリカンという遠く離れた遺伝子の自分たちではほとんどの場合で奇形になるだろう。
本当にごく僅かの可能性で上手くいっても、自分も彼女も新種を開発することになってしまう。
新種を作るということは獣人にとって、近親相姦や同種食い、親殺しにも勝る禁忌だ。新種を作ってもその種は絶対的に数が少ない。いずれ滅びることは眼に見えている。
そんな種を作り出して責任が取れるほど、ネズミは強くない。
「……じゃあ」
そのはずなのだ。本当ならば。
それでもいつもは強気の彼女が泣いているところを見てしまっては、
「じゃあ、僕がやるよ」
と、言うしかなかった。
628:名無しさん@ピンキー
09/11/24 02:35:56 S/soUx8q
「…………」
リカは驚愕で蒼い眼をぐぐっと見開いて、無言でいる。
馬鹿か僕は、とネズミは内心で自分を罵る。何を馬鹿なことを考えてるんだ、とでも怒られるのが関の山だとネズミは思う。
責任が取れるのか、とでも言われたら、絶対に反応できない。多分そうなったら殴られる。
今のうちに痛みに堪える準備をしておこう、とネズミが思っていると、
「……そうよ」
リカはうん、と頷く。へ? とネズミが反応し終わる前に、
「そうよ、うん」
と再び頷いた。眼はどんよりと濁っているような気さえするが、表情は歓喜に溢れている。
「ちょ、ちょっと待って―本気?」
「本気も何も、あんたが言ったんじゃないの」
言葉とは裏腹に、その表情は一気に弱々しくなった。『駄目なの?』とでも言われているような気さえした。捨てられている子犬の眼とはこういうものだろう、ともネズミは思った。
思わずネズミはうぐっ、と詰まる。
「で、でもさ―本当に良いの? だって―」
「悪いの?」
じっとネズミの眼を見つめてくる。
何処が濁った眼だろうか。透き通って、水晶のように青い輝きを放つ、宝石のように綺麗な眼だ。否、ようにではない。これは紛れもない宝石だ。
リカの眼はしっとりと潤み、その眼に惑わされるように、ネズミの意識はぐるぐると回った。心臓のみならず、ネズミは全身からぶるぶると震え、否、震わされていた。
リカは震えているネズミにゆっくり抱きつくと、弱々しく押し倒した。ネズミは逆らえなかった。
「……しても、良いよね?」
うふふ、と妖艶に微笑む。今までの様子が全て演技だったかのように思われる。
彼女はゆっくりとスカートを外し、下着を脱ぐ。
「んん……脱ぐの、久しぶりだなあ」
無邪気にそう言った。そしてワイシャツを脱ぎ始める。
こんなにも安らいだ表情は久しぶりだなあ。ネズミは茫洋とした意識でそう考える。下半身のそれはズボンを押し上げて痛いくらいに屹立しているが、それでも実感が湧かない。
リカの方は翼が引っかかって、なかなかワイシャツが脱げないようだった。
「ああ、もう! 鬱陶しい!」
と言うと、ぐい、と背中を丸め、そして背中に力を入れると、びりびり、とワイシャツが破けた。
その真っ白な翼は大きく広がり、そしてネズミとリカに覆い被さった。
リカの真っ白な胸とその頂点にある桃色の突起は実際、芸術としか思えない。しかしその温もりは冷たい石像にはないな、ともネズミは感じた。
629:名無しさん@ピンキー
09/11/24 02:36:26 S/soUx8q
リカはネズミの胸板にぺたりとくっついた。柔らかく押し潰される胸の感触に、ネズミはどきどきと鼓動を波打たせる。
「……このままでも、良いのかな」
と、リカは呟く。ネズミが訝しげな顔をしていると、リカは、
「このままでも、良い。―ネズミ、そう言ってたじゃない? でも、私はそうは思えなかった。そんなこと、私が思っちゃいけないって、そう思った」
と言って、その柔らかい両手でネズミの右手を取った。撫でるような彼女の動きは性的なものがあった。と言っても、これからそんなことなど及びもつかないほど、性的な行動をするのだが。
しかしリカの声は儚げで、それだけ聞けばそんなことは感じさせない。
「あのすっごい嵐のときさ―サメのネズミ一人なら、逃げられたと思うのよ、私は」
「―そんなことないよ!」
ネズミはぶんぶんと首を振ったが、リカは静かに微笑む。
「あるの。―それで私、自分はどうなっても良いから、ネズミを助けなくちゃなって、そうずっと思ってた。だから、ずっと緊張してた」
「……ごめん」
「何で謝るのよ。良いんだってば。私が勝手に考えてただけなんから、気にしないでよ」
「でも、ごめん」
ネズミは心底申し訳なさそうにしているが、リカは苦笑した。
「だから、謝らないでって。……でも、さ。私にもとうとう、生理が来たわけ。当たり前だけどね」
「うん」
「生理が来たら、ネズミを助けられなくなるって、そう思ったら、焦っちゃった。今朝のは、そこにネズミが私を心配するみたいにするからさ、つい怒っちゃったのよ」
「うん、ごめん」
「だから心配しないでよ―さっき怒っちゃったのも、さ。ネズミがもう自分のことは諦めてるって聞いたら、それが自分が弱いからだって、そう思ったら、悔しくて」
「うん、うん―」
と、ネズミはただ頷く。リカは嬉しそうに胸板に頬を擦りつける。
「ごめん。ずっと、押しつけちゃって。甘えてて」
「ううん―大丈夫だよ」
「私さ、遭難してからあんたにずっと、怒ってばっかりだったけど。でもね」
「うん」
「遭難する前も、してからもさ。嫌いじゃなかったよ―ううん、好きだった」
「うん、うん」
「でもさ、新種なんて作ったら、怒られるって―でも、さっきので、決心がついた」
……つまり僕のせいと、そういうことですか?