09/07/21 17:08:47 UA31d8r9
「やっ…やめろ!」
「やめろと言われてやめられる訳ないでしょ。みたいな~?」
引きちぎられるかのような勢いで、学ランのボタンが外された。シャツをズボンから抜き、指が胸を這い回る。
「…っく!お前たち…!」
「あれあれ?もしかして、感じちゃってる?」
「ポーカーフェイスのクセに、結構エッチ~」
隣で囃し立てる弟達を睨むも、近づいてきた勝の口に力を奪われる。分厚い唇が豪炎寺の口に重ねられ、無理やり割り込ませてきた舌がねっとりと口腔内を移動していく。
きつく目を閉じるが、はぁはぁという荒い息が両耳にまとわりついて離れない。気持ち悪さと胸を刺激されている事による妙な感覚とが入り混じる。
その時聞こえた、カチャカチャという金属音。まさか、と見開いた目に映ったのは、勝のむき出しにされた下半身だった。
「ちょっと痛い目にでもあってもらっちゃおうかな、みたいな?」
みたいな、という部分をやたらゆっくり言いながら、豪炎寺のズボンに手をかける─「やめろ!」という声は、友の手のひらの中に押し込まれた。
「さすが豪炎寺修也。持ってるモノもご立派ですねぇ」
「ていうか、立っちゃってるし?やっぱりエッチ~?」
ゲラゲラと笑いながら、友と努の唇も豪炎寺の頬や耳を蹂躙していく。ぞわぞわと鳥肌が立つような口づけに必死に暴れようとするが、その体を勝が押さえ込んだ。
「さ~て。いただいちゃいますよ。みたいな?」
「─っ!!」
激しい痛みが豪炎寺の体を突き抜けた。熱いそれが、遠慮なしに豪炎寺の中で移動する。ガクガクと揺らされながら両腕の拘束が解かれていた事に気づくが、
それは友と努もまた自身を取り出し扱いていた事によるもので、目の前に突き出された2本の黒い物体がもうすぐ爆ぜるだろうという状況に、更なる恐怖を募らせた。
「いいねぇ!すっごい、締めつけてくるんですけど!みたいな!」
一言ずつ区切りながら、ズンズンと抽挿を繰り返す勝。豪炎寺のものも一緒に扱かれ、不快感と快感とが頭の中で葛藤する。
「兄ちゃん!俺もう出そうなんだけど!」
「俺も!」
「3人一緒にいくぞ!」
「おう!!!」
一段とサイズを大きくした勝のペニスを締め付けながら豪炎寺は自らの精を腹の上に思い切り飛ばした。
勝は豪炎寺の中で果て、友と努は思い切り白濁した液体を豪炎寺の顔に向けて吐き出した。
ぐったりと力なく横たわるその体に、今度は自分の番だとでもいうかのように友が覆いかぶさってきたが、歌いながら歩いてきた酔っぱらいの気配に、3人はそそくさと服を調える。
「今度の試合が楽しみだぜ、みたいな?」
「次は俺達も相手してもらうからな」
「よろしくお願いしますよ」
「俺は…サッカーでお前たちと闘う…。こんな事で俺は負けない…そして、雷門も…」
「はぁ?意味わかんないんですけど~?」
ひゃひゃひゃという笑い声を残し立ち去った3人。豪炎寺はその声を聞きながら、しばしの間その場を動けずにいた。
試合後、木戸川清修の監督、二階堂の言葉で去年のあの日何が起こっていたのか初めて知る事となった武方三兄弟。
自分達の今までの言動を詫び、握手をして和解した。しかし。
「でもまだ俺達やらせてもらってないんですよね~」
「これからますます豪炎寺くんと仲良くさせてもらいたいなんて思ったりして」
「という訳で、よろしくお願いしますよ、みたいな?」
頭上から打ち込まれたファイアトルネードが3人の顔面を移動していく様を遠くから見つめた目金が小さく「ファイアトライアングルの完成ですね…」と呟いた。
終わり。
相変わらずの拙文で申し訳ないです。