【田村くん】竹宮ゆゆこ 18皿目【とらドラ!】at EROPARO
【田村くん】竹宮ゆゆこ 18皿目【とらドラ!】 - 暇つぶし2ch282:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:19:33 Ll7GeOWY
勿論、こんばんてん。(笑)

283:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:20:25 Ll7GeOWY
>>1-200仮面ライダーが大量生産しているはず。(笑)

284:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:22:00 Ll7GeOWY
>>278う、そ、つ、き。(`´)


285:TF
09/06/15 23:22:31 /ytFxLl4
なんか知らぬ間にスレが荒れてますね。
とにかく分かっていると思いますが荒らしは完全無視でお願いします。
ほとぼりが冷めたら私も投下しようと思います。


286:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:22:39 Ll7GeOWY
∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂

287:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:23:19 Ll7GeOWY
(´Д`)

288:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:23:59 Ll7GeOWY
何年後かな?

289:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:25:10 Ll7GeOWY
>>285ハイ、ハイ、バロンズー、バロンズーw

290:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:25:36 Ll7GeOWY
感じでした。(笑)
噛まれるとは浅野さんが好きだ!

291:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:26:11 Ll7GeOWY
羽間近で大爆笑の世界じゃねー。(笑)

292:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:26:56 Ll7GeOWY
墓の世界の全てを楽しく見させてもらっています。と思っていました。(笑)

293:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:27:18 BNvIgtUk
基地外が2人涌いているところまでは理解した


294:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:27:47 Ll7GeOWY
浅野さんが好きなんだよ?!する予定通りの近くに変身したりしてね。(笑)

295:98VM
09/06/15 23:28:08 5FFEsVvK
投下しようかと思って来てみれば。
なんか凄いことになっている。
軽く感動しますた。
というわけで、投下保留w 

296:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:28:55 Ll7GeOWY
>>29セックスしませんか?するの?俺はこの時点で大爆笑の人乙。(笑)

297:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:28:56 Zx8rSO7t
じゃあわたしも投下しようと思ったけどやめておくってことにしよう

298:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:29:15 Ll7GeOWY
>>293おめでとう!


299:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:30:48 Ll7GeOWY
>>295>>297言うよねー!(笑)
はなからそんな気ないく、せ、に

300:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:31:20 Ll7GeOWY
カード支払い日の人乙。(笑)

301:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:31:44 Ll7GeOWY
ハイ、バロンズー、ヒャハハハハー!(笑)

302:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:32:10 Ll7GeOWY
美しい。(笑)

303:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:32:42 Ll7GeOWY
入って、バロンズー、こんばんてん。(笑)

304:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:33:09 Ll7GeOWY
きゃんたまかゆい(笑)

305:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:33:54 Ll7GeOWY
変身したりします。(笑)

306:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:34:59 Ll7GeOWY
販売店の削除用のなぁ。(笑)

307:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:35:58 Ll7GeOWY
美化しちゃいない、今度こそ終わりだなこのキャラでも、会いたい、会いたい、会いたい、今度ご飯食べた?俺は何処へ持っていく。(笑)

308:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:36:36 Ll7GeOWY
うって、今度こそよろしくね。(笑)

309:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:37:03 Mj0kNwCy
こりゃ、ある意味、『日記』よりも見ものかもね


310:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:37:05 Ll7GeOWY
ブログを楽しくね。(笑)

311:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:43:59 dQbQRleG
◆◆ ルミナスアークでエロパロ5 ◆◆
スレリンク(eroparo板)

こいつ、このスレの荒らしか知れないな
ID変えてるみたいだけど書き込み内容が酷似し過ぎている

312:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:45:55 hB0yxOkz
NG登録でスッキリw

313:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:46:23 8IIXlml3
この手の荒らしがまだ存在したとは……
こりゃ早い内に手打たないと過疎るな

314:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:50:59 0LKW6jx2
>>255
そもそも日記の作者とサミットの作者って別の人じゃないの?
奈々子ものはサミットの作者と同じだった筈だけど

315:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:53:47 dQbQRleG
>>314
>>311のスレの荒らしで確定じゃね、SS職人かどうかは一切不明だけど
なんか言い返されたらムキになるとこも、あちらさんのスレのと同じ反応だし

マジで規制とか出来んのかなぁ・・・エロパロ過疎るぞこれマジで

316:名無しさん@ピンキー
09/06/15 23:55:27 Zx8rSO7t
どうでもいい

317:名無しさん@ピンキー
09/06/16 00:08:32 Db6sX2Sf
>>313もう、手遅れです!(笑)

318:グンタマ
09/06/16 00:09:34 oJg9WSfW
今がチャンスかっ。落ち着いたようなので、投下します。

ちなみに、ヒロインが活躍とか一切しません。主役は竜児です

タイトル:笑顔の教授

319:笑顔の教授
09/06/16 00:10:32 oJg9WSfW
人は、子供と目が合ったとき、どうするか。
おそらく、大抵の人が笑いかけるか、又は手を振るのではないだろうか。

竜児も、例に漏れずこれに当てはまり、今まさにその状況下に身を置いている。
小さな子供を怖がらせないよう、最深の注意をはらい―ニタリ

「っ…ふ、ふぇ~ん!」

「ひ、ひぃ?!」

子供が泣くどころか、一緒にいた母親らしき人物すら涙目になりながら、その場から足早に去っていく。

「……はぁ」

竜児は深い溜め息を漏らし、自らの前髪を引っ張りその目を隠す。
慣れ親しんだ友人ですら時に怯える、鋭すぎる三白眼。字の如く、射殺すことが可能ではないか。
高須竜児という人間を知らなければ、決して目を合わせたくない筋の方に間違われても仕方ない。

(そうだよな…やっぱ、あれが普通の反応なんだよな。
大河や櫛枝や川嶋達が、あんまり普通に対応するから、少し忘れちまってたな…)

竜児は店のガラスを覗きこみ、改めて己の眼力を確認した。
そのまま、さっきの子供に笑いかけるようにゆっくりと笑顔をつくってみるが、

「お、おぅっ」

思わず、ガラスから一歩後ずさった。

―これはいけない。人様に向けるような顔ではない。まして、子供になんて、もってのほかだ!

目は凶悪なまでに吊り上がり、眉間に幾重の皺が生まれ、舌舐めずりをせんばかりに口角が上がる。
それは、決して笑いかけているのではなく、上等な獲物を見つけ歓喜に満ち溢れた表情にしか見えない。
ヤンキー、指名手配犯、YAKUZA…何を言われようと、仕方ないほどだ。

「お、俺は今まで、こんな邪悪な笑みを周りに向けていたのか…!」

想像以上の酷さに、竜児はガラスに手を付き、その場に項垂れる。
言われるだけのことはある。自分自身ですら、あまりの凶悪さに引くのだ。
大河達以外に、誰が耐えられようか。

(俺は、感情を表に出したらいけないんだな、やっぱ…小さく生きよう。
ひっそりと、誰にも悟られないよう、ただただ触れられないように)

己の生まれ持ったこの眼とは、一生関わっていくことになる。
竜児は嘲笑を浮かべながらガラスに向き直り、

(……な、なんだ、この人)

竜児の後ろに謎の女性が立っていた。大きめのサングラスを掛けている為顔はよく分からない。
しかし、ガラス越しに竜児をガン見しているのは確かだった。

「あ、あの」

「0点」

竜児の言葉を遮り、短く、しか透き通るようなしはっきりとした声が響く。

320:笑顔の教授
09/06/16 00:11:23 oJg9WSfW
「……は?」

意味が分からず、竜児は思わず振り返る。

ガラス越しでは分からなかったが、対峙すると凄まじい美人だったことに気づく。
顎のラインまで、スッと引き締まった輪郭。淡いピンクの口紅で、その艶やかさが増長された唇。
長いであろう髪をまとめあげ、しかし瑞々しさが分かる細さ。
カジュアルな服装が、そのスタイルを引き出していた。
歳にして、おそらく三十路手前かその辺りだろうか。
竜児は、その容姿を目の当たりにした時、何かが引っ掛かった。
どこかで見たことあるような、そんな既視感が頭の中を駆け巡る。

「なってない、全然なってないわよ、貴方!」

女性の凛とした声に、竜児は引き戻された。よく分からないが、どうやらご立腹であることが分かった。

「いや、えっと…」

どちら様ですか、と竜児が発する前に、女性の声がそれを妨害する。

「折角の素晴らしい素材なのに、少しも生かしきれてないわ!宝の持ち腐れもいいところよ!」

素晴らしい素材?宝の持ち腐れ?一体、なんの話をしているんだ。

「いい?相手に笑い掛けるというのは、同時に幸せな気分にさせることなの。
怖がらせないように…気を損ねないように…そんな事考えながら笑い掛けても、何も伝わらないわ。
そもそも―」

話が全く見えてない竜児は、ただ呆然と女性の前に立ち尽くす。
何事かを捲し立てていた女性も、その竜児の姿を見てハッと口を止めた。
少し恥ずかしげに、手を頬に当てて愛想笑いを浮かべる。

「ご、ごめんなさいね。ついいつもの癖で」

(いつもの癖…?そうか、この人はカメラマンか何かなんだな。
いつもプロのモデルを撮っているから、俺の笑顔があまりに酷いが為に口出ししたのか)

カメラマンともなれば、様々な人を撮っているだろう。自分を怖がらないのも頷ける。
竜児は一人納得した。

「でも、貴方にやってみてほしいの。嬉しいことや、楽しいこと思いながら笑顔を作ってみる。
全然違う笑顔になるはずよ」

プロの意見を聞けば、もしかしたらまともに笑えるかもしれない。
女性に言われ、竜児は素直に考える。思うことは、もちろん

―窓枠のレール…おぅ、小さな埃や砂が、あんなに溜まってるじゃねぇか。
スーパーかのうや…おおぅ、豚肉が半額セールをやってるじゃねぇか。
大河の部屋…おおおぅ、また散らかって、掃除のしがいが!!


321:笑顔の教授
09/06/16 00:11:55 oJg9WSfW
「駄目!」

「おぅっ」

突然の一喝に、一瞬で現実に引き戻された。目の前には、眉間にシワを寄せた女性がいた。

「違う、違うのよ!今の貴方は、獲物を見つけて狂喜乱舞のハンターそのものだったわ。
そういう嬉しいじゃなくて、『自分がされて嬉しかった』ことを思ってみて」

「わ、分かりました」

自分がされて、嬉しかったこと―ふと竜児の中に出てきたこと。

―初めて顔を会わせた時から、自分を怖がるどころか、ガンを飛ばしてきた大河。
―文句を言いながらも、自分の作った飯を全て綺麗に平らげる大河。
―たまに、本当にたまに、素直になって、礼を言ってくる大河。

なぜか、全て大河のことだった。確かに、竜児は大河に振り回されてばかりいた。
しかし、それを嫌と思わない自分がいたのは確かだった。
そんな自分に、そして、そんな大河を思い、竜児の表情には自然と笑みが浮かんでいた。

「…想像通り、いえ、想像を遥かに越えた逸材だわ」

女性がぽつりと漏らした声に、竜児は顔をあげた。女性は手を顎に当て、何かを思案するような仕草を見せる。
ダメ出しを出されなかった分、さっきよりはマシだったんだろうか。
女性からの評価を、竜児は待とうとした。

♪ある晴れた 昼下がり 市場へ続く道♪

その時、竜児の携帯が震える。携帯を開くと、新着メール、送信先は…大河だった。
時間を見れば、かなりいい時間になってきている。

「や、やべぇ!早く帰って、夕飯の準備しねえと!」

メールの内容は、読まずとも分かる。
何寄り道してるんだ駄犬!早く飯作れ!そんなとこだろう。
竜児は小さくため息をついた。

「あら、ごめんなさい。時間を取らせてしまったみたい。
申し訳ないんだけれども、最後に名前を教えてもらってもいいかしら」

「あ、はい。高須竜児です」

竜児の名前を聞いた瞬間、サングラスのせいで表情がよく分からないが女性が酷く驚いた。気がした。


「あの…どうしたんで、しょうか?」

「あ、いえ、何でもないの。それじゃあ、私も用事があるからお別れね。
さっきの笑顔、良かったわ」

そう言うやいなや、女性は振り返り歩いていった。
唐突に現れ、唐突に去っていく女性の後ろ姿を、竜児はなんとなく見送る。
そして、一人呟いた。

「結局、誰だったんだ、あの人…」

322:笑顔の教授
09/06/16 00:12:39 oJg9WSfW
[おまけ1]

「たっだいま~♪」

「おかえり。あれ、ママ何かご機嫌じゃない。良いことでもあったの?」

「ええ、そりゃもう!う・わ・さ♪の高須竜児君に会ったから」

「…は?え、ちょ、ちょっと待って、何それ、どういうこと?」

「そういうこと。
もう、すぐにでもスカウトしたいくらいだったわ!亜美が好きになるのも、分かるわぁ」

「はぁ?!な、何言ってるのよ!!あた、あたしが、あんなヤンキー面のおばさん男、何で好きになんか」

「あらそう、あんなに格好いいのに。じゃあ私が『だ、駄目ぇ!!』……ぷふっ」

「っっっっ?!」

今日の川嶋家は非常に賑やかだった。


[おまけ2]

「…あんた、何にやけてんのよ」

「いや、よく見るんだ大河。…どうだ、違うだろ?いつもの極悪スマイルじゃないだろ?」

「…きも。何ワケわかんないこと言ってんのよ。
いつもと、全く、少しも、ミジンコほども変わらないわよ!」

「……そ、そうか」





323:グンタマ
09/06/16 00:14:44 oJg9WSfW
以上です。全然落ち着いてないね!けどまぁいいや!勢いで。

投下がない日々が続いていたみたいなので、何かきっかけになればいいなと思います。
稚拙で申し訳ないです。

324:名無しさん@ピンキー
09/06/16 00:23:10 mbxiZbat
ドナドナ乙

325:名無しさん@ピンキー
09/06/16 00:25:50 kkhhM9ZR
GJ

326:名無しさん@ピンキー
09/06/16 00:26:47 HQ06FgcN
>>323
地味な題材だが面白い。
GJ

327:名無しさん@ピンキー
09/06/16 00:40:31 pyCT02YI
>>323
GJ

328:先に言っとくとGJ
09/06/16 00:43:39 DCjD+H1X
全くけしからん。竜児から凶眼属性を取ったら周りの全ての女性にフラグを立てるただのナイスガイじゃないか。彼の凶眼はフラグの立てすぎで誠化して刺されるのを防ぐ為に天が与えた慈悲なのだよ

329:名無しさん@ピンキー
09/06/16 00:54:33 qCaxsaJc
おぉ~原作っぽい雰囲気があるよ
若干亜美が可愛らしすぎる気もするが、亜美ママの前で亜美がどんな感じかは
原作でもほとんどなかったから仕方ないよな
ただ萌え好き一読者として欲をいえば、大河だけが、大河だからこそすでに気付いてた
みたいな、竜児に気付かれない独り言があれば…
まぁ普段の二人の雰囲気と考えればこのSSの方が原作風で良い出来なんだけどね

330:名無しさん@ピンキー
09/06/16 01:00:15 xLKjcdcU
Gj!ばかちー可愛くてワロタww


331:名無しさん@ピンキー
09/06/16 01:04:04 +8Jv5X89
そうそう、こうやっていいSSが投下されればスレは活性化するんだよ
荒らしなんぞ規制回避の4円とでも思えばいいさ

332:名無しさん@ピンキー
09/06/16 01:05:15 gWGZvywb
亜美ママwwこれはww


333:98VM
09/06/16 01:21:38 OMSdS0Qw

こんばんは、こんにちは。 98VMです。

あるレスを見て、後半書き直しました。 
悪乗りだとは自覚している。
なにぶん、この状況ですので、投下することに意義が有るってことで、ひとつ。

前提: 川嶋安奈の憂鬱シリーズ
題名: あみママ-3-
エロ: 無し
登場人物: 安奈、裸族
ジャンル: ちょい迷走気味なママ。
分量: 7レス



334:あみママ! -3- 1/7
09/06/16 01:22:41 OMSdS0Qw

亜美は酷く不機嫌に家を後にした。
まさか、こんな反応を示すとは、全くの予想外だった。
「あたしの部屋に、レプリカなんて置かないでよ。」
版画だから、確かにレプリカと言えなくも無い。
けれど、エッチングを作る際には、モノクロで見ることを前提に陰陽を掘り込んでいくものだ。
それは全く同じ形はしていても、中身は全くの別物と言っていい。
しかし、そんな理屈をこねる暇も無く、亜美は出て行ってしまった。
昨晩までは、どちらかといえば機嫌は良かったのに、いったい何が悪かったのか。
どうにも解らない。
いままで、あの子は贋作を嫌っている様子は無かった。
いや、それ以前に、真贋にそれほど興味を持たなかった。
第一あの版画はブーグロー本人が監修した『本物』なんだから、そういう問題ではないのだろう。
やっぱり、版画であること自体が気に入らなかったんだろうか。
まぁ、理由なんて、亜美のみぞ知るって所か。
どうやら、このプシュケーはまだ若く、アンブロシアを口にする前だったらしい。
溜息一つ。
娘の部屋に掛かったその版画を、もう一度だけ恨めしく眺めた。


    あみママ!  -3-


8月に入って、もうまもなく一月が過ぎようかというのに、亜美からは何の音沙汰も無い。
確かに、8月には、大事な模試があると言っていた筈だ。
しかし、私の方から試験の結果を聞くわけにもいかない。
万一結果が悪かった時には、娘の神経を逆撫でするのは明白だ。
どうやら、娘は、私に強い不信感を抱いているように思える。 敵役を買って出た訳だから当然なのだが、
どうもその猜疑心が、私の全ての行動に向けられているようなのが気になった。
「あら~ 川嶋さん、まーたまた、険しい表情しちゃって~。 眉間に縦皺できちゃってるけど~。」
…間の悪い奴め。 今、私は非常に機嫌が悪い。
「あなた、そこ通行の邪魔よ…。」
「いっ!」
ヒールで思い切り足を踏んでやった。 …骨が折れない程度には手加減したけれど。
「そういえば、貴方、また亜美の前をうろちょろしてたそうね…。」
別荘で聞いた話を思い出した。 確か、こいつの事務所は亜美の獲得を諦めた筈だ。
「いってー、川嶋さん、ちょっと酷すぎない?」
「いいから、質問に答えてほしいわ~。 どういう事なのかしら、ねぇ…。」
「いや、そ、そーんなに深い意味はないの~。 ははっ…は…は ほ、ほんとうに。 いえ、あの…はは、は」
最高にいい笑顔で見つめてやった。 最大限の殺気を込めて、だが。
「えっと……、亜美ちゃん、もったいないじゃなーい。 だって、安奈さんにそっくりであーんなに綺麗なのに、
引退しちゃうなんて~。」
「おべっかはいいから、さっさと白状する。」
「あははは… 本当に、もう一回ちょっと誘ってみようかな~って思っただけ。 でも、亜美ちゃんには全然話
聞いて貰えなかったの。 亜美ちゃん、本当にうちのプロダクションには興味無いみたい…。」
「本当に?」
「ほーんとうよー。 それで、思ったの。 亜美ちゃん、もしかしたら局アナとか狙ってるんじゃないかしら~。
亜美ちゃんが目指してる大学って、そういう人でてるし、アナウンサーだったら、堅気の仕事だけど、亜美
ちゃんの美貌も生かせるでしょう?」
「………行ってよし。」 「ふぅ… じゃ、じゃぁ、またね~ 川嶋さん。」
そそくさと逃げていくオカマ野朗。 だが、たまには役に立つ。
「アナウンサー…ね…。」



335:あみママ! -3- 2/7
09/06/16 01:23:15 OMSdS0Qw
*
それから、更に半月が過ぎた。
その間、流石の私も、大学受験について勉強した。
亜美の希望している国立大学を受けるには10月上旬にセンター試験の出願をしなければならない。
すでにカレンダーは9月も半ばを過ぎようとしている。
しかし、亜美からはやっぱり、なんの連絡も無かった。
おかげで、プライベートの携帯が着信音を発する度に、慌てて電話を取り落としそうになっている。
現場でも最近イライラしているようだという事で、みんな恐れて近寄らない始末。
そして、正に今、都内でのロケの合間にも、そんな空間が出来上がっていた。
一般の人達が遠巻きに見学する中、そういう緊張感はあまり見栄えがいいものじゃないのだけれど。
新作の宣伝を兼ねた公開ロケは、通常よりも休憩時間が多く、また長い。
いわゆるファンとのふれあいってのを期待されてる訳だ。
もちろん、私だって、その辺は心得ている。 努めてにこやかに振舞っているのに、なんでスタッフの連中が
怖がるのよ……。 本当、失礼しちゃうわ。
…なんて思っていた時だった。
「…ぉばさん。  …安奈おばさーん!」
スタッフ全員が凍りつく。 近くにいた俳優仲間も皆、表情が凍った。
…なんか、ちょっとショックだわ。 私って、そんなに怖いのかしら…。 
ま、もっとも、声の主が別の誰かだったらブチ切れてたかもしれないけれど。
「あら、祐作くんじゃない。 久しぶりね。」
ひらひらと手を振りながら、笑顔で答える。 それを合図に、シンと静まり返った周囲の空気が息を吹き返した。
明朗快活なその少年は、かつて近所に住んでいたご家族の息子さん。
亜美とは小さい頃から仲良くしてくれて、亜美が『素』のまま接する事が出来る殆ど唯一の相手だった。
その彼は、10mほど離れているとはいえそれでも大きすぎる声で… 
「お久しぶりです!」
そう言って、お辞儀をすると、彼はその場を立ち去ろうとする。 どうやら、単に挨拶したかっただけのようだ…。
やっぱり、読めない子…。
だが、こんなチャンスを逃すわけには行かない。
「マネージャー、あの子、こっちに連れてきて。」 「えっ!」 「驚いてる暇があったらさっさと行く! ほら!」
「そこの貴方。」 「は、はい!」
「休憩時間は残り何分?」 「はい。 えー… 2分少々です!」
「5分延長よ。」 「…理由は?」 「役作りに必要。」 「わかりました!」
…有能じゃない…。 あとで褒めちぎっておいてあげよう。 ADにはもったいない。
帰りかけていた少年を連れて、マネージャーが戻ってくる。
見物客からすこし離れた場所にあるパイプ椅子に、見物客に背を向ける形で腰を下ろした。
「どうぞ、祐作くん。」 「は、はぁ。 一体、どうされたんですか? 安奈おばさん。」
「ごめんなさいね。 忙しかった?」 「いえ、大丈夫です。」
「時間が無いから、単刀直入に聞くわね。 最近、亜美が全然連絡くれないのよ。 祐作くん、なにか亜美に変わった
事ってなかったかしら?」
「…いえ、特には。 おかしいな。 一昨日あたり、連絡はありませんでしたか?」
「? なにも?」 「…模試の結果なんですが、実は俺と、亜美、それと俺の友人が揃ってC判定だったんですよ。」
…C? ABCの? それってダメって事なのかしら?
「それで、亜美は?」 「もちろん、大喜びでした。」 
あら? Cって良い方なのかしら? そんな私の疑問に気がついたのか、祐作くんが補足してくれた。
「この時期は、浪人生や私立の有名進学校が圧倒的に有利なんです。 だから、俺達みたいなのがC判定っての
はかなり良い方なんですよ。 …おかしいな。 安奈おばさんに知らせないなんて。」
そうか…。 あの子、頑張ってるのね…。
「いいのよ、祐作くん。 私達ね、賭けをしているの。 それで知らせて来ないんじゃないかしら。」



336:あみママ! -3- 3/7
09/06/16 01:23:58 OMSdS0Qw

「賭け、ですか?」
「そう。 亜美が国立大学に受かったら、亜美の勝ち。 落ちたら私の勝ち。」
「…その賭けって、成り立つんですか?」
「あら、どうして?」
「いえ、なんだか、どっちにしても安奈おばさんの勝ちのような気がしたんですが。」
へぇ。 亜美は『裸族』とか言って馬鹿にしてたけど、流石、賢いじゃない。
「ふふふふふ。 どうかしらね。 亜美には余計なこと言っちゃダメよ、祐作くん?」
「はっはっはっはっは。 やはり図星でしたか。 わかってます、内緒にしますよ。」
「そういえば、祐作くんはどの学部?」
「はい。 法学部を目指しています。 だから亜美はライバルという事になりますね。」
「あら、まぁ。 それは困ったわねぇ。 祐作くん、志望校変えなさいな。」
「…相変わらずですねぇ。 安奈おばさんは…。 しかし、心配には及びませんよ。 亜美には強い味方がついてますからね。」
「味方?」
「ええ。 俺の親友が時々亜美の勉強を見てやっているようですからね。 …きっと亜美は合格しますよ。」
「へぇ。 祐作くんの親友ねぇ。 随分、信頼しているようね、その子の事。」
「もちろんです。 どんな困難な事でも、いや、困難な事こそ、何時もあいつは乗り越えて見せる。 そんな男です。」
「ふふふふふ。 いいわね、男の子の友情って。 おばさん、うらやましいわぁ~。 あ~亜美も男だったら良かったのに…。」
「はっはっはっは。 そんな事になったら、何千、何万という男共に恨まれますよ。」
「…最近、あの子、難しくって…。」
「亜美がですか? いや、寧ろ少し素直になった気がしますが…。」
素直に、ねぇ…。 ちょっと色恋についても探ってみよう。 祐作くんじゃどうせ解らないだろうけど、多少は収穫もあるかも。
「あの亜美が素直にねぇ…。 好きな男でも出来たのかしら?」
「………出来たんだと思います。 結ばれるかどうかは分かりませんが。」
え? この子、知ってるの? 意外だわ……。 それにしても、変に含みのある言い方ね…。
「川嶋さーん、スタンバイ、お願いしまーす。」
ちっ、まだ少し時間あるじゃない…せっかちな監督だこと。 軽く溜息をつきながらパイプ椅子から立ち上がる。
「あ、すみません、お邪魔してしまって。」
すばやく立ち上がって姿勢を正す。 いかにも優等生っぽい所は、この子も相変わらずだ。
「ふふふ。 何言ってるの? 用があったのは私の方よ。 それじゃ、祐作くんも勉強がんばってね。」 
「ありがとうございます!」
「それと、うちの馬鹿娘の事も、よろしくね。」
「はい。」
さて、それじゃ仕事しますか。
「…そういえば。」
「?」
「そういえば、亜美は『奇跡が起きるかもしれない』と言っていました。 …俺も奇跡があるなら見てみたい、とは思います。」
「そう… その時は、バチカンの列聖省に連絡しなくちゃね。」


337:あみママ! -3- 4/7
09/06/16 01:24:30 OMSdS0Qw

珍しく、公開ロケでNGを出してしまった。 しかも5回も。
ギャラリーには受けていたし、周囲の連中も、険が取れてよかったなんて言っている。
でも、私としては不本意極まりない。
それというのも、祐作くんが最後に変な事を言うからだ。
『奇跡が起きるかもしれない』
これは恐らく、受験の事を言ってるんじゃない。
それは直感的に解った。
どうやら、間違いなく、祐作くんは亜美の恋の相手を知っているようだ。
やっぱり、私も女だ。
どうしたって勉強よりも、恋の方が気になってしまう。 たとえ、それが娘の事であっても。
娘が、モデルを辞めると宣言した、あの楽屋での言葉。
小さくて聞き取れなかった言葉。
あれこそが娘の本心だったのではないか、そう何度も自問して来た。
『やりたい事が出来た』
その後に続いた言葉は、聞こえなかったが… 唇は確かに告げていた。
好きな男に付いていきたいと。 
そして、今日確信に至った。 
おそらくはその男の背中を追いかけようとしている。 突然の難関校への挑戦は、きっとそういう事なのだ。
だとしたら…
亜美の想い人は祐作君か、あるいはその親友かって事になる。

今までの亜美との会話を思い出す。
転校したばかりのころは、友達の話なんかしなかった。
娘との会話に友達の名前が出てくるようになったのは、去年の夏休みの後だったと思う。
思い返す。
麻耶、奈々子。 この二人は最近でもよく名前が出てくる。 一番の仲良しなんだろう。 他には最近聞かなくなったけど
櫛枝と逢坂。 これはたしか女の子だった筈。
男の子は………
あれ? 祐作君以外に思いつかない。 あの子の話に出てくる男の子って祐作君だけ?
いや、たしかアホロン毛とかも聞いた気がするが… 悪意満点のあだ名って時点で、まぁ論外だろう。
ってことは、まさか、亜美の好きな人って… 祐作くん?
そ、そんなバカな… だって、なんで今更。 っていうか、いつも『裸族』とか言って馬鹿にしてるし…
いや、ブラフなのか?
思えば今日の祐作くんの言葉も変に含みがあった気がするし。 ひょっとするとひょっとしちゃうのかしら…。
いえ、でも祐作くん相手に、亜美があんなにシリアスになるのって、違和感ありまくりだし。
うーん。 でも、なーんかちょっと引っ掛る。
何かしら、この違和感。 でも、亜美から聞いたことのある男の子の名前って祐作くんだけよね…。
なんか、こう、喉まで出掛かってるっていうか… なんだろう。 何か忘れてるような……。

「…わしまさん、 あの、 川…」 何かしら、この忙しい時に。 「ひっ。 す、すみません。すみません。すみません。」
あら? きっちり台本通ーりに演技する『若手実力派』(笑)女優さんじゃない。 なに怯えてるのかしら?
「すみません。すみません。すみません。」 まだやってるし…。 そういえば、この子、オカマ野朗の事務所だったわね。
そう…。 あのオカマ野朗のせいで、私の事、鬼か何かだと思ってるのね… 気の毒に。
「それより、貴女、私に何か用があったんじゃなくて?」
「あ、はい。 あの、出番なんですけど。 次、川嶋さんの台詞からです……。」
「………もしかして、私、ボケてた?」
「は、はい。 ってじゃなくて、いえ、ボケたなんて言ってません! ああ、っていうか、そうじゃなくて…」
パニクッってるし。 なんか哀れになってきた。
「はいはい。 ごめんなさいね。  私ぼーっとしてたのよね? 解ったから、いきましょ?」
いきなり笑顔が輝いた。 まー素直ないい子なんでしょうね、それなりに人気があるのも頷ける。
ま、家の亜美の方が遥かに美形だけど。
やっぱり、こうして一緒に… ああっ、もう私ったら、未練たらたらカッコ悪いわ。 
今は演技に集中しましょうか…。




338:あみママ! -3- 5/7
09/06/16 01:25:04 OMSdS0Qw

「はーい、お疲れ様~。」
「お疲れ様。」
「いやー、流石、安奈ちゃん。 調子悪いのかと思ったけど、結局ビシッと決めてくれたねぇ。」
この脚本家とは以前激しくぶつかった事がある。
あの頃は私も若かった。 新人虐めをやっているコイツを見て、我慢ならなくなって喧嘩したのだ。
もちろん、私が勝った。
それからというもの、事あるごとに私におべっか紛いの言葉を投げかける。 正直、嫌いなタイプだった。
「そういうのは先ず、ヒロインちゃんに言ってあげたほうが良いと思いますわ。 彼女、中々いい出来だったと思いますけど。」
ちょいとはぐらかして退散する。
ロケからスタジオ撮りに移行して、ようやく予定のシーンを全部撮り終えたのはもう夜中だった。
ヒロイン役の『若手実力派』(笑)女優ちゃんが、私のアドリブに幻惑されて、なかなかOKが出なかったからだ。
けれど、最後はきっちり付いてくるようになったのは、今までの教育が悪かったという証明のように思う。
さえないシーンが見違えるようにいい場面に変わった。
この娘は上手くすれば、このドラマで化けるだろう。
そんな事を考えつつ、日付の変わってしまった楽屋に戻る。
気難しいと思われている私は、いつも広い楽屋をあてがわれ、また、その楽屋に誰かが訪れることも極まれだ。
だから私の楽屋はいつも、この上なく、寂しい。

深夜ともなると、周囲のざわつきも楽屋の中には届かず、空調の静かな唸りだけが耳に付く。
私の好みとは合わない派手な衣装を脱いで、下着姿で畳に倒れこむ。

…それにしても、今日は精神的に疲れた。
娘より一つか二つ年上の若手女優さんと、ああいう話を聞いた後でがっちり4つに組んで演技をするのはよろしくない。
どうしても亜美の顔がちらついてしまうから。
そうして暫く天井とにらめっこした後、メイクを綺麗に落として、すっぴんで鏡に向かう。
――主人に似なくて本当に良かった……こうして見ると、やっぱりあの子は母親似だわ…。

そして結局、娘の事を考えてしまっていた。 
あんなに必死なのだから、あの子の恋路は応援してあげたい。 これは本気でそう思う。
けれど、その恋心が私の夢を叩き壊したのも事実。
その恋の相手に敵愾心があるのも認めないといけない。
どうしたら折り合いがつけられるのか、正直自分では分からない。 
あの子の為を思っているのか、それとも自分の為なのか。
『奇跡が起きるかもしれない』
そう言うからには、亜美にも目が出てきたってことなんだろう…。
もしも、亜美がその男の子と上手くいってしまったら、どうなるのだろうか。
その場合やっぱり、芸能界復帰は無いような気がする…。
それとも、オカマ野朗の言うように、色恋ばかりでなく、案外先の事もきちんと考えているのかしら。
「はぁ~。 そんなの分かるわけないか…相手次第よね…。」
つい独り言ちてしまう。
だが、実際結ばれたとなれば、亜美はあれで結構健気なところがあるから、去就は相手次第かもしれない。
一体、どんな男なのかしら?
祐作くん、では無い。 なんとなく、けど確信めいて、違うと思う。
あの亜美があんなに必死になるなんて、よっぽどその男が好きなんだろう。
正直、どんな男なのか想像がつかないのよね…。
………
……考え出したら、気になって仕方なくなってしまったじゃない。
出来ることなら、明日にでも学校にいって、亜美の様子を偵察したいくらいだわ…。

――その時、ふと楽屋の衣装掛けにかかった昔ながらのセーラー服が視界の端に映った。



339:あみママ! -3- 6/7
09/06/16 01:25:39 OMSdS0Qw

私の高校は、今亜美が通っている学校のようにブレザータイプの制服だった。
当時はセーラー服の学校も今よりは沢山あって、やっぱりその可愛さは男の子たちに人気があった。
自分がまだ下着姿のままだった事を思い出す。
と、同時に悪戯心がむくむくと湧きあがって来た。

…き、着てみよう。
…………
……

着てみた。

くっくっくっくっく。 これが一児の母に見えて? もう、完璧じゃない、私。 
ナチュラルメイクも完璧。 ちょっと見はすっぴんだ。
おすまし顔してれば、シワだって全然見えねーし、『ちょっと老けた女子高生』で通用するわ。
いや、もう亜美の制服ちょっぱってくれば、マジで潜入捜査できるんじゃね? 
スカートの端をつまんで、くるんと鏡の前で一回り。
実は、セーラー服、憧れてたのよねぇ~。
若い頃、私の好きだった漫画がドラマ化されて、私はもう、チョー気合入れてオーディションを受けに行った。
けれど…。
「いやー安奈ちゃんは、クールビューティーのイメージだからねぇ。 こういう色物は…ねぇ。 この役はアイドルから
選ぼうと思っててね、カッコ良すぎるのってダメなんだよね。 まぁ気を落とさずにがんばって。 じゃ、次の人。」
ええ。 一字一句、はっきりと覚えてますわよ。 
私一人だけ演技試験も無しに、面接開始30秒で落とされたのがどんなにショックだったか…。
ふん。 ちゃんと似合うじゃない。
ナチュラルメイクで若々しさを演出するには、まぁ、ぎりぎり?だけど…。

清純乙女モードでにっこり鏡に向かって笑いかけた、まさにその時。

こういう、滅多にというか、絶対やらないような事をした時に限って、普通は有り得ない様な事が起こるものよね。
どういう訳か世の中って、そういう風にできてるのよ、亜美。 あなたも気をつけなさい………。

楽屋の扉が、ノックも無しに開かれた。
マイナス273度の遭遇。
入ってきた2人が凍りつく。
当然、私も凍りつく。

バタン、と二人の背後の扉が閉まる音。 2人は未だに冷凍中。
「小林、飽田、判ってるとは思うけど…。」
首の前、親指を立てて、ゆっくり左から右へと手をスライドする。
僅かに解凍された二人は微かに、しかし、何度も頷いた。
だが、軽いパニック状態の私は、不思議なことに茶目っ気が一番表に出るらしい。 新発見だ。

「万が一、口外したら…」
左半身、斜に構える。
目を伏せ、ゆっくりと右手を左の肩口に添え…
…キッと睨みつけ!

「おまんら、許さんぜよ!!」

あぁ~~、一回言ってみたかったのよね…。 二十年来の夢が叶ったわ。
哀れな二人は白くなってるけど、ま、些細な事よね。

「…ふん。 ほらっ、そこで灰になってないでっ。 私、着替えるんだから、さっさと出て行く。」
「は、はいー!」 「す、すみませんでしたー!」
脱兎のごとくって、きっとこういう事を言うのでしょうね。 
文字通り、先を争うように出て行く二人を見れば、口元も弛むというものだ。



340:あみママ! -3- 7/7
09/06/16 01:26:14 OMSdS0Qw

とんでもない所を目撃されてしまったけど、お陰ですこし気が晴れた。
セーラー服を脱ぎながら、ついつい笑ってしまう。
あの二人にはいい酒の肴だろう。
そうだ。 何事もあんまり深刻に考え過ぎるのも良くない。 
亜美には嫌われてしまっているのかも知れないけれど、私は今のままでいい。
例えぶつかっても、愛する事さえ止めなければ、いつかはまた心が繋がるときもあるだろう。
オーディションに落ちた時、絶対に言わないと誓った台詞を、なんのつかえも無く、冗談で吐き出せたように…。
真剣に悩んでも、馬鹿をやっていても、結局等しく時間は流れていく。
私が悩んでいても、娘の心はそんなの関係無しに確実に成長していくのだ。

確かに亜美の想い人のことも気になるけど、べつに深刻になる事は無い。
もし結ばれるなら…
その時は祝福できる相手かどうか、見定めさせてもらう事になるだろう。
亜美が好きになった男の子だ。
きっと私を楽しませてくれるに違いない。

まだ見ぬ亜美の想い人を想像しながら、TVスタジオを後にする。
見上げれば、夏の夜空に一等星が一つ、二つ、三つ。
街灯に照らされた自分の顔がマネージャーがまわしてきた車の窓に映る。
自分のセーラー服姿を思い出して吹きだしそうになった。
結局、私も子供だ。
親らしい事をしたくて躍起になってるだけ。
もっと自分の気持ちに素直になりたいが、それすらなかなか出来ない。

「なんだか、ご機嫌ですね。」
「そう? ご機嫌って訳じゃないのよ?」
「でも、なんというか、楽しそうな顔をなさってますよ?」

人気のなくなった都会の景色が流れ出す。
「そう… そうねぇ…。」
阿呆だが、長年付き合っているマネージャーは、ただ微笑んでいる。
「だって、なんだか、可愛いと思わない?」

「…子供が、一生懸命、子供の心配してるのって。」

…マネージャーは何も言わず、流れていく都会の夜の中、やっぱりただ微笑んでいた。




341:98VM
09/06/16 01:28:15 OMSdS0Qw
以上です。

後半ちょっと遊んでみました。
改めて読むと、やっちまった感でいっぱいでぃすww
みんなも気にせず、バンバン投下しよー。



342: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:32:44 lsY5ngA2
皆さんこんばんは。
[Lovers.-after days-]
の後編が完成したので投下させて貰いに来ました。
前回の感想を下さった方々、まとめて下さった管理人の皆さんありがとうございます。
注:この作品はみのドラです。
かつ微エロ。
それでもよろしかったら読んでやって下さい。
では次レスから投下します。

343: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:34:53 lsY5ngA2
[Lovers.-after days-(後編)]

「お、おぉっ…冷たいな意外と、まあ全身が浸かったら慣れるけどな」
プールサイドに腰掛けたりゅーじくんが、足を水の中に入れて呟いた。
「へっへっへ!お兄さんよぅ、そんな事を言っていられるのは今の内だけだべ~」
私は両手の指をワキワキと蠢かせながら、ゆっくり近付いていく。
立ち泳ぎしつつ右に左に、ジグザグに進んで…。
「スキありっ!!てやぁっっ!!!」
「おわぁっ!?」
そして彼の身体が射程内に入った所で、足首を掴んで一気にプール内へと引き摺り込む。
りゅーじくんが叫び声と共に盛大な水飛沫を上げた。
「冷たっ!!てか、尻が擦れたぞっ!?地味に痛ぇ!」
もちろん、そのままほの暗い水の底に御連れする訳にはいかない。
だから全身が水の中に浸かったら手を離す。
彼の悲痛な叫びに
『ちょっとやり方が強引だったかな?』
とか思いつつも、ようやく『練習』が出来る期待に私は胸を躍らせる。
「ややっ!それはいかんですなぁ、どれどれちょいと実乃梨さんに見せてみなされ」
彼と身体一つ分の距離を開けて相対し、お尻に向かって手を伸ばす。
いや、マジで擦り傷とか出来てたら申し訳無いしね。



344: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:35:34 lsY5ngA2
同時にスキンシップも兼ねている。
無駄無く動くのは基本だよん。
「お、おうっ!?」
私の右手がお尻に触れると、りゅーじくんが身体をビクッと震わせた。
「ふ~む…何処にも傷とかは無いね、いやいや、もっと触診しないと分からないなぁ~」
人差し指をスッと滑らせ、続いて手の平で優しく撫でる。
愛でる様に、優しく優し~く…サワサワしてみる。
「み、実乃、梨っ!ちょっ!大丈夫!もう痛みは引いたからっ!!」
りゅーじくんは、その愛撫じみた『触診』がくすぐったいのだろう。
慌てて私から離れようとする、そんな可愛い反応をされると…楽しくなってくる。
「こらぁっ!!動くでない!…はっ!?ま、まさか反対側かっ、くぅっ!気付かなかったぜいっ、早速確かめないと」
私は両手でお尻を鷲掴みしてモミモミ…おぉ、柔らかいのう柔らかいのう。
「お、おい!や、やめっ!?…っふ!ヤ、ヤバい!マジでヤバいからっ!!」
すると彼が手足をバタつかせて抵抗する。
もう楽しくて楽しくて仕方無い。
「そうだよ、ヤバいんだ!りゅーじくんのお尻が傷物になんてなったら大変だっ!」




345: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:36:28 lsY5ngA2
実は彼が言うところの『ヤバい』が何であるかは見当がついている。
つまりは、りゅーじくんの御子息が『おっきおっき』してしまいそうなのだろう。
こう見えても櫛枝さんはりゅーじくんの事に関しては名探偵ですから、隠しても無駄さ。
「んんっ!?りゅーじきゅん…これは大変だっ!まだ完璧に体操が終わって無いじゃないか!ここの筋肉が硬くなっているよ?」
身体をピッタリと密着させ、お腹に目覚めつつあるおちんちんを擦り付けてから私はそう言った。
「だから言ったじゃねぇかよ…ヤバいって」
りゅーじくんが弱々しい声で呟き、抵抗を止める。
「うんうん、確かにヤバいね"これは"…。水の中じゃ抵抗になって溺れてしまうかも」
私は唇の端を僅かに上げてニヤニヤ顔で彼に問い掛ける。
身体を更にピッタリ寄せておちんちんを圧迫しつつ、左右にグリグリと擦り付ける。
わざとらしく、 それでいて心配そうな言葉を紡いで…意地悪してみる。
「っん!み、実乃梨ぃ…っ」
お尻をサワサワ、お腹でグリグリ。右足の太股でりゅーじくんの太股を引き寄せて、上目遣いでジッと顔を見詰めてあげる。



346: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:37:57 lsY5ngA2
りゅーじくんは好きなんだ…こうやって手足を絡み付かせて見詰められるのが。
幽霊が見えるまでは、まさか自分がこんな事が出来るなんて思ってもみなかった。
りゅーじくんのおかげだね。
お礼代わりに、彼が根負けするまで止めないでいてあげる。
たま~に甘い啼き声とかを出しながら、一枚づつ理性を剥いでいって『やる気』を出させてあげようじゃないか。
「ひぇっひぇっひぇっ…おかしいなぁ、ふ…ぅ
だんだんココの筋肉…つっていってるっていうか、んん…腫れてきた?」
「…うぅ…実乃梨が腫らさせたんだよ…、ん」
私達が戯れ逢って生じた波がプールサイドに当たる音と、りゅーじくんの気持ち良さそうな呻き、そして…発情していく私の甘い声。
車の音や蝉の声、色んな音もある筈だけど、私には聞こえない。
「ん…は…、りゅーじくん…」
お尻から背中に手を動かしてギュッと強く抱き締める。
するとりゅーじくんも私を抱き返してくれて…燻っていくの。
トクントクン…って心臓の鼓動が速く、高く…身体がポカポカしてくる。
彼の首筋に顔を埋めて鼻を押し当てると、ちょっとだけ汗臭い。



347: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:38:50 lsY5ngA2
でも…私は好きだな。りゅーじくんの匂い。
全部…好き、大好き。
「は…ぅ。んんっ、あ…」
彼の手が背中から下に滑っていく。触れるか触れないか位のもどかしい手つきで。
行き着く先が分かっているから…私は期待してしまう。
そして彼の手がお尻に触れた瞬間、ちょっぴり気持ち良くて甘い声が出た。
「あ…。ふふっ、そこからなんだ?」
予想していた位置より下。太股でりゅーじくんが手を止め、優しく撫で始める。
「実乃梨のここ、柔らかくて好きなんだよ。…駄目か?」
頭一つ上から聞こえる優しい声。私は顔を上げずに俯いたままで聞く。
照れちゃって顔なんか見れないよ…。
「良いよ…、いっぱい触って?」
首筋に顔を埋めたままそう返して、私は彼に身を委ねる。
「あ…、ふ。……ん」
膝裏の方からお尻まで五指が滑る。くすぐったくてゾクゾクする感覚。
僅かに身を捩らせて逃れようとしても、りゅーじくんは追ってくる。
「んあ、あ、あ…うぅ」
指が蠢き、揉み、掴んで、その度に私は啼く。
何とも言えない心地良い感覚だけが徐々に私を包んでいく。
そして、私の手がおちんちんに伸びていくのは自然な事だった。



348: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:39:41 lsY5ngA2
硬く、熱くなった『りゅーじくん』を根元からゆっくり搾る。
人差し指と親指で作った輪で、下から上に…。そして再び下へ…。
『もっと元気になぁれ』
そんな気持ちを込めてさ。
「は、あ…りゅーじきゅんの息子さん、すっごくおっきくなってる。
…ねぇ、気持ち良いかい?」
「ん…そりゃあ…な。でもやっぱり…」
そう言って、りゅーじくんが…内太股に手を滑らせていって、ゆっくりゆっくり…焦らす様に上の方に迫ってくる。
「んん…っ、直球だね。……りゅーじくん…我慢出来ない?
……挿入たい?」
お尻はスルーして、そのまま指を滑り込ませ、大事な所にあてがわれる。
そりゃあ『外』で長々と時間を掛ける訳にはいかないし、まあ…うん、だから聞いてみたのだ。
『ほんの少し戯れるだけ』で満足出来るのか?と…。
「おう。今すぐにでも…な」
彼の中指が触れ『入口』の周りを押す。

でも準備は出来てなんか無いから当然、挿入るのは無理な訳で。
「あふ…、そ、それじゃあ仕方無いね、我慢出来ないなら。ん…ぅ。ほれ、ちょっくら御手を拝借」
そう…仕方無いのだ。…だったら『手助け』してあげる。



349: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:40:15 lsY5ngA2
少しでも早く『練習』出来る様に…。
私は下腹部をまさぐる彼の手を掴んで、自分の胸の前まで持ってくる。
「何だ、その…急すぎたか?」
私が愛撫を止めさせた事を勘違いしたのか、彼は申し訳無さそうに紡ぐ。
「違うよ~、すぐにしたいなら、こうしたらさ……、んっ」
そのまま彼の手の平を揉みながら、顔の前へ…。
そして、りゅーじくんの中指と薬指を口に含む…。
「ん…む、ちゅくっ。ちゅっ!ちゅぱ」
唾液を絡ませた舌を這わせて、馴染ませていく。
『滑り』を良くする為に…。
節立ってゴツゴツした指……なんだかんだ言っても男の子らしい指。
私はそれを『美味しい』と思ってしまう。
りゅーじくんの味…なんだって。
そう思うと…お腹の奥がキュンッてするんだ。
おちんちんも良いけど、指も結構気持ち良いんだ…。
「ちゅっ!ん、あ…。くちゅ」
右手でおちんちんを揉みながら、りゅーじくんの指を舐め回す。
舌先で彼を辿り、余すことなく… はしたない音を発てながら…。
この状況に私は発情していく。
そう。物欲しそうに彼の指にむしゃぶり付いている自分の姿に…。
「んふ、ふふ♪ねっ?これなら大丈夫ですぜ」




350: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:41:19 lsY5ngA2
たっぷり唾液を絡ませた後、口内から指を離して…また水の中へ。
一直線に『触られたい部分』まで誘導し、甘えた声でおねだりする。
「りゅーじきゅんが…早く欲しいよぅ。だから……キモチイイ事して…」
「お、おぅ。じゃあ挿入るから」
そう言うと、りゅーじくんが優しい指遣いで挿入てくれる。
「ん、あ…。んっ……ふぁ」
やっぱり『付け焼き刃』だとちょっぴり引っ掛かって痛い。
でも…それは少しだけの間我慢すれば良い。
「ん!う…、あ…!あっ!!」
りゅーじくんが根元まで指を挿入て、優しく擦る。
ゾクッとする痺れが走り、私は身体を震わせる。
全部、受け入れてしまえば意外と楽なんだ…。
ちょっとだけ気持ち良い…かな。
「んあ…、あ…あんっ、くふぅっ」
両腕を彼の首に回して身を委ねる。
ギュッとしがみついて、りゅーじくんに甘える。
優しく小刻みに膣内が掻き回され、だんだんと身体が熱くなっていく。
涼しい水の中なのに…まるで、お風呂の中に居るみたい。
「どうだ?キツくねぇか?……おぅ」
そんな気遣いに私は更に身体を寄せて答える。
「大丈夫…だけど、足が疲れちゃった…。しがみついても良い…かなぁ」



351: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:41:56 lsY5ngA2
そう言った時には、既に彼の腰に足を絡ませてしがみついていたりする。
「って、もうしてるじゃねぇか。けど、このままだと直に俺も疲れそうだし、……そうだ」
そう言うと彼は私を抱いたまま、プールサイドの方に寄る。
そして波打ち際にもたれ掛かって口を開く。
「これなら疲れねぇ」
「さっすがりゅーじきゅんだっ、賢いねぇ~」
満足気に言った彼が可愛くて、私は右手で彼の髪を手櫛して…そのまま後頭部を押して自分の方へ抱き寄せる。
「ご褒美…」
私は彼の唇に甘く吸い付く。
上唇を甘噛み、舌先を口内に潜らせて誘う。
「ん、んん…っ、あ…っ、んむ」
誘い出そうとした舌はすぐに捕えられ、愛撫する指が膣壁を抉る。
うん、まるで指圧みたい…だね。私の膣内をモミモミ…スケベな事をする。
重ねた唇から漏れる私の甘い声、それすら逃がさないと言わんばかりに、りゅーじくんは顔をずらして舌を絡ませてくる。
「んっ、ん、あ…。はあ…あ、む。ちゅく」
彼の口内へ手繰り寄せられ、軽く吸われる。
唾液を含まされ、舌先で弾かれ、重なる。
膣内で小刻みに擦り付けられる指が曲げろれ、少しずつ抜かれ、また挿入ってくる。



352: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:42:51 lsY5ngA2
「あぅ…、あふ!んっ!んうぅ、ふっ!」
二本の指が私をまさぐる…。拡げ、押し、擦られて、弾かれる。
淡いけど…身体の奥底から熱く蕩かされる快感。
私は夢中でりゅーじくんをねぶる、口内に舌を引き寄せて、強く絡ませる。
「んっ…う!は…、あ、んくっ!」
送られる唾液を飲み込み、戯れ合う舌先でチロチロと挑発して…悪戯もしてみる。
「っ…、て…。実乃梨…噛むなよ」
「んう?いやぁ、美味しそうだからついついね」
犬歯で少し強めに彼の舌を噛んだ後、悪びれた様子も無しに私は微笑んでみせる。
そう。ちょっとした悪戯だから怒らないでよ。
「そうか。…倍にして返してやるよ」
そんな私の態度を見て、りゅーじくんは意地悪な笑みを浮かべつつ頬を寄せる。
「んあ…。あ、ちょ…ひゃっ!」
そのまま頬を擦り寄せるのかと思っていたら、りゅーじくん…舐めてきたの。耳たぶを…。
私が耳、弱いの知ってて…気持ち良くておっきな声が出るの知ってて、外なのに…してくる。
「んんっ!!あふっ!!だ、めだよぅっ…ひうっ!!」
同時に二指で膣内を掻き回される。
円を描く様に、そして強く強く叩き込まれ…私は溶かされる。



353: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:43:28 lsY5ngA2
「んうぅっっ!!!ふっ!!ああぁっ…ひ!!」
暖くて柔らかい舌が耳をくすぐり、吐息を断続的に吹かれる。
その快感から背中が反って、腰から首筋までゾクゾクとした震えが走り抜ける。
大きな喘ぎを彼の首に口を当てて抑えようとする。
でも…でもね『意地悪りゅーじくん』はおイタをした私を許してくれない。
「はっ!はうぅ…、ひあうぅっっ!!り、りゅーじくんっっ!!ひっ!?」
ねっとり這う舌、ガツガツと荒々しく貫く指…更に一つ刺激が加わる。
器用に親指の腹で『敏感な部分』を転がすのだ。
腰が砕けそうになる強い刺激を与えられ、私は彼を抱く力を強めて抗う。
「実乃梨…もう"トロトロ"だぞ?」
「や、あぁ…!り、りゅーじくんのせいだよっ、あんっ!!」
私の身体の変化を強調して言われ、羞恥に身体も顔も熱くほてっていく。
「いや違うだろ、いつもより早いし……おぅ、そうか実乃梨もしかして…」
『外でするの癖になって……堪らなくなっているのか』
そう耳元で意地悪な事を囁かれ、黙り通そうとしても身体はピクンと正直に返事してしまう。
「くふぅっ!!ふっ!そ、そうだよ!!ちきしょーめ!!全部、変態りゅーじくんが悪いんだっ!!」



354: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:44:48 lsY5ngA2
そう言われたのが妙に悔しい。
私は彼と合わせた頬を離し、両手で肩を掴んで吠える。
私はただ、りゅーじくんと甘々ラブラブするのが好き……そう思いたかったのに…。
その言葉に自覚してしまったのだ、彼だけでは無く私も『変態』なのだと……あ、いや別に痴女って訳じゃ無いっすよ。
もちろん、りゅーじくんとなら『変態』になれるという限定付きだけどさ。
急に吠えた私に面食らった顔の彼を見やる。
「嫁入り前の無垢な娘さんをこんなにしおって!判決…はい!有罪っ!よって責任を取れい!!」
悔しい×羞恥=頭が真っ白
よって私は訳の分からない事を彼に対して口走ってしまう。
「お、おぉうっ!!分かった!言い過ぎたっ!!
すまん!ひとまず落ち着け!深呼吸だ深呼吸っ…ほらヒッヒッフーッ!!」
混乱した様子だが彼は私に謝罪し、宥めようとする。
「ラマーズっ…こらぁっ!!そういう事をしなけりゃいけない状況に、りゅーじきゅんはしたいかっ!
ひゃっひゃっ!このド鬼畜め!」
「させてぇよ!!…じゃなくて俺は鬼畜じゃねぇ!!」
「なにおぅっ!って……おふぅっ!?…あひゃあぁあ~」




355: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:45:34 lsY5ngA2
良い感じにトランスってきた所で、さり気なく彼が紡いだ爆弾発言に私の暴走モードは終了し、身体から力が抜ける。
頭が沸騰し、クラクラして…彼の言葉が鳴り響く。
『させてぇよ!』
って…そりゃあアレかい?………つまり赤ちゃん?
「おう!そうだよ!責任ならしっかり取る!実乃梨が夢を実現させた後で良いから………

俺の嫁に来いっ!!」
と、ガツンって言われちゃって私は一撃ノックダウン。
これはプロポーズ……絶対プロポーズだ!
だって嫁だよ?嫁!お嫁さん!
『実乃梨は俺の嫁』
と真顔でりゅーじくんが言う姿が再生される。
混乱する思考……それでも言われた事に対して脳内会議は全会一致で採決する。
「お、おうっ!おうよ!!わ、わわ私、嫁になるぜ!!
りゅーじくんのお嫁さんっ!!
不束者ですがよろしゅう頼んますぅ!……でっ!?」
「あがっ!?」
慌てふためきながら深々とお辞儀したら彼の鼻っ面に頭突きしてしまう。
りゅーじくんの悲痛な呻きと共に一瞬、目の前を火花が散って我に返る。
「おぉ…重ね重ねごめんよう!痛かったよね?」
私は鼻を押さえる彼の手を持ってうろたえる。



356: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:46:16 lsY5ngA2
「だ、大丈夫だ…。それより今言った事な……本気だから」
「え、あ…、う、うん!」
呻く様に彼が呟き、続いて真剣な表情になって……そう言ってくれたんだ。
「今すぐ…一年とか二年じゃ無理だろうけど、実乃梨が夢を叶えて、納得出来るまでやり遂げたら…
それからのお前の人生を俺にくれよ」
手をギュッと握って、りゅーじくんが紡ぐ。
これ以上無いという程の幸せで、熱の籠った求愛の言葉を…。
照れを通り越して、惚けてしまいそうな心地良い言葉。
紡ぐ言葉が出なくて、私は深く頷いて返す。
この気持ちは言葉でなんて言い表せない。
気持ちが舞い上がって、心臓がエイトビートより速く脈打つ…。
私は彼にしっかり抱き付いて顔を首筋に埋める。
落ち着きの良い場所を探ってグリグリと鼻を押し当て…ただ一言、ようやく想いを告げれる言葉を見付けた。
「…しっかり、ギュッて掴んでてくれなきゃ逃げ出しちゃうよ?
嬉しくて…信じれなくて…幸せで、怖くて……私は弱いから」
「おぅ、ずっと掴んでいてやる。…離せって言ったって絶対に離さねぇよ」
りゅーじくんが私を強く抱き返し、手に指を絡ませて握ってくれる。



357: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:47:07 lsY5ngA2
「…約束だよ」
そして私も手を握り返して、暫く時間を置いた後、迷い無く伝える。
「今日は"練習"じゃなくて………良いよ?
赤ちゃん……造る練習じゃなくて………本当に…………」
そこまで言って、唇をりゅーじくんの耳元に近付けて紡ぐ。
「今日は…………だから、それに夢はいつか繋がるよ…、…………で、しよっ?」
...
..
.
あの時、彼に紡いだ言葉は内緒。
誰にも教えない、二人だけの秘密。
今思えば、あれが本当の意味で契機だったんだ。
夢が一つから二つへ…時間が経つ毎に増えていって、叶えるのに四苦八苦したっけ。
でも残さず叶えていった。りゅーじくんと一緒に…さ。
そして残すは一つだけになった。
「……ふう…」
私は大きくなったお腹を擦りながら、手に持った洗濯籠を床に置く。
もう二月もすれば叶うんだ。少女だった頃の私の夢が…ふふ。
何だかんだ十年待たせて、時にすれ違って邂逅し、仲を深めて…今の私が居るんだ。
名字が『櫛枝』から『高須』に変わって、二人家族から三人家族になろうとしている。
「ねぇ?パパはお仕事頑張ってるかなぁ?………うひゃ」



358: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:47:56 lsY5ngA2
そう問うと、一撃…お腹の中から蹴られる。
そんな返事をくれた愛しい我が子を撫で、私は晴れ渡った青空を眺める。
汗ばむ陽気の中、私は一昔前の色褪せない記憶を思い出して想いに耽る。
あの日から、りゅーじくんと私は本当の意味で恋人になれたんだと想う。
『会う』が『逢う』になって……変な照れも徐々に無くなっていって……全てが繋がったんだ。
うん。そして今に至る。
そう。あの暑い夜、私達は正真正銘の
『Lovers.』
になれたんだ。

終わり



359: ◆KARsW3gC4M
09/06/16 01:49:00 lsY5ngA2
以上です。
次は前作の続編が書けたら来ます。
では
ノシ

360:名無しさん@ピンキー
09/06/16 01:49:41 RT7BKjk6
KARs様を支援(;´∀`)ハァハァ

361:名無しさん@ピンキー
09/06/16 01:55:21 Coi0CMwA
グンタマさん、VMさん、KARsさん、三氏ともGJ!
特に安奈さんの竜児(とあーみん)のかまい方が素敵だわ。


362:名無しさん@ピンキー
09/06/16 01:57:58 DCjD+H1X
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
『荒らしがスレを伸ばしてると思ったらいつのまにか大量の良作が投下されていた』
な…何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何が起こったのかわからなかった
頭と愚息がどうにかなりそうだった…
なりすましだとかジョバンニだとかそんなチャッチなもんじゃ断じてねえ
もっとGJなものの片鱗を味わったぜ…

363:名無しさん@ピンキー
09/06/16 03:00:28 1oYdVeie
荒らしで伸びてるだけと思ったら作品投下されてんじゃねえか
GJです

364:TF
09/06/16 05:56:36 QX7OHhnz
投下すると宣言しておきながらこんな時間になってしまいましたスイマセン
では次から始まります


365:TF
09/06/16 05:57:13 QX7OHhnz
竜児はこれでもかという程に三白眼を見開き鋭い眼光をギラギラと放射していた。
傍から見ればその目は目の前にいる者を殺し、この国の王となり、世界各国を侵略し、魔界色に染めてやろう。
そう思っているように見えるが、実際はそうではない、驚いているのだ。

「き、北村?」

TORADORA FANTASYⅢ 記憶のカケラ

目の前にいる竜児の無二の親友、北村祐作は
王様らしい服を着て、王様らしい冠をつけて王様らしく家来を率いていた。
3人は驚き、口をあんぐりさせている。一人だけ違う反応をしている者がいた。

「き、きた、きたむ、北村きゅんが王様・・・・」

顔を紅潮させ体を気をつけの姿勢にしてガチガチにさせている者、逢坂大河その人だった。

「なんだみんなして、そんなに俺が王様じゃ不服か?」

「いや、そうじゃねぇそうじゃなくてだな・・・・」

「もしかしてこの格好が変なのか?」

「いやだからそんなんじゃなくt」

「そ・・・そんなこと無い!とっ・・とっても似合ってるよ・・・」

竜児の発言を遮り大河が北村の発言を否定する。その後は顔をゆでだこ状態にして俯く

「そうかそうかありがとう逢坂、お前もチャイナ服似合ってるぞ。」

北村は満面の笑みで大河に礼を言い褒めた。
大河はというと笑顔と言葉の相乗効果により、顔の紅潮は一層酷くなり、
返り血がついたのかと思うほどに紅くなり、頭からは湯気が出て今にも爆発しそうな感じだ
口を歪め、「ふへ、ふへへへへ」と盛大ににやけている。

366:TF
09/06/16 05:57:50 QX7OHhnz
「北村、俺たちはお前に聞きたい事が二つある。」

「なんだ?2つと言わずいくらでも聞いてくれ。」

「じゃあまず一つ目、何故お前はここにいる?」

「気づいたらここにいてこんな格好をしていた。そんなところだ。お前達は?」

「お前もか、俺達もそんなところだ」

「そうか。で、もうひとつの質問は何だ?」

「ああ、さっきの近衛兵の口ぶりによると、なんか俺達に頼みごとがあるんじゃないか?『光の戦士』として」

北村は一瞬目を見開くがすぐに首を二、三度振り溜息混じりに言

「まったく、高須の目と感の鋭さには敵わんな。」

「女心にはかなーり鈍いけどね」

亜美も溜息混じりに言いそして呟く

「・・・だからいつもこっちが苦労すんのよ・・・」

「二人して言いやがる・・・ん?川嶋なんか言ったか?」

「さぁ~てね亜美ちゃんさっぱりわかんな~い」

亜美に上手くはぐらかされ少し不満を抱えながら竜児は北村に向き合う

「で、用件はなんだ。言わないんだったら帰るぞ。」

先程の北村の発言には少しながら怒りがあるように見せるため、少しだけ眉間にしわを寄せ
不機嫌そうに言う。

367:TF
09/06/16 05:58:13 QX7OHhnz
「すまん、さっきのは冗談だ。さて用件なんだが、実はこの国の王女が城のナイトに拉致られた」

「な、なんだってーー」

叫んだのは実乃梨、しかしそのシャウトは北村の説明により流されていく

「それでその王女を連れ帰ってきて欲しい。」

「分かった。その王女名前は?」

「狩野すみれだ。」

狩野すみれ、大橋高校の生ける伝説、兄貴、生徒会長、狩野姉妹の兄の方、そんな風に呼ばれている人である

「「「「な・・・」」」」

爆発寸前だった大河の顔は一気にクールダウン。すみれをボコりにいったこと、北村とすみれが両思いだったこと、
を思い出し、そしてこの世界で二人は結ばれていることに気づいたのだろう。そして硬直

「「「なんだってーーーーーーーーー!!」」」

某ミステリー調査隊よろしく竜児、亜美、実乃梨が叫ぶ

「これはどういうことなんだ!キバヤ・・じゃなくて北村!」

「どうって言われてもな・・・会長はここから北西にあるカオス神殿にいるらしい。どうか・・会長を頼む・・・」

「会長は今はお前だろ。わかった何とかやってみる。いいよな、大河」


「え・・・・あ・・うん・・・」

明らかに覇気がない大河の了承を得て

「おおそうかありがとう逢坂、もしかしたら拒否されるかと思ったが、よかった。」

368:TF
09/06/16 05:58:57 QX7OHhnz
北村が安堵の笑みを大河に向ける

「ちょっとー私と実乃梨ちゃんの意見は無視~?」

亜美がふくれっ面で抗議の意を唱えるがその横で

「あっしはいっこうに構いませんぜおやびん?」

「櫛枝もすまないな。で、亜美お前はどうなんだ?」

北村がやや高圧的に亜美に聞く

「わ、分かったわよ行けばいいんでしょいけば。」

その高圧的な態度に気圧されたのか拒否するのを諦めたのか渋々了解する。

「四人ともありがとう。礼といっては何だがこれをやろう。」

大きな布袋が側近から竜児に手渡される。中には薬やらの道具一式、
そしてこの世界の貨幣が入っていた。

「その金で装備を整えるといい。しかし今日はあいにくこんな時間だ。武器屋も閉まっている、部屋を貸すから泊まっていけ。」

「おう、何から何まですまねぇな。」

「なに、これくらいはしないとな。この四人を部屋へ案内せよ」

北村が手を叩くと侍女がやってくるそして四人を別々の部屋へと案内する。
夕食を終え、竜児は最高級ホテルの一室を思わせるほど豪華な来客用の部屋の隅で思案にふけっていた

(どうも何かがおかしい。町で見たワンシーン、大河の北村への態度)

(いや、大河の北村への態度は前からあんなんだった。おかしくない。でもそのおかしくないのが・・・・

369:TF
09/06/16 05:59:23 QX7OHhnz
「おかしいんだよなぁ~」

竜児は訳の分からないもやもやとした感情を吐き出すように溜息をついた。
そんな時だった、ノックの音が飛び込んだ。

「ったくもう少しで分かりそうだったのに、もうなんだよ、どちらさま?って川嶋・・・」

「ねぇ高須君少しお話しない?」

「ん、分かった入れよ。」

亜美を部屋に招き入れる。こうういう部屋にいるのが様になるのはこいつがセレブだからかと竜児は思う

「んで、話ってなんだ?」

椅子は一つしかないので椅子をベッドの近くに置き自分はベッドに座り話を切りだす。

「ねぇ、なんか、私たちの記憶、おかしくない?」

亜美が尋ねたこと、それは竜児も気にかけていたものだった。

「お前もか、俺も実は町に入った時点から気になっていたんだ。」

「高須君もか、私はねタイガーの祐作への態度がおかしいと思ったのよ。」

「おう、俺もだ。どうやら俺達は生徒会長選挙直後からの記憶が無いらしい。」

「うんそうみたい。でも何でだろう、忘れたい事があるのかな?その後に、それかもしくは・・・」

「もしくは・・・なんだ?川嶋」

「もしくは´やり直せ゜ってことなのかなぁ・・・・」

あまりにも唐突且つ意味不明な言動に竜児目を瞬かせる。


370:TF
09/06/16 05:59:58 QX7OHhnz
「なんだ、そりゃ、どういうことだ?」

「この世界で記憶に無いようなことが起こらないようにやり直せってことなのかなって思っただけ。」

「はあ」

到底理解できないような事に竜児は生返事をする。

「分かってないでしょ、まあいいわ、話に付き合ってくれてアリガト、あ、あとこれは・・・」

亜美の顔が竜児に近づく、

「お、おい川嶋・・・?」

さらに近づく、
亜美の頬を赤らめ、うるうるとしたチワワアイで竜児を見つめる。
一瞬、一瞬だが確かに唇が重なる、竜児のかさかさした唇と亜美の艶めかしい唇が。

「は?え?」

竜児の頭は完全にショート、何が起きたかいまいち理解できてない。
亜美は満足そうに笑うと立ち上がって、

「これはお昼の時のお礼、おぶってくれてアリガトね。」

そういって部屋から出て行く。
竜児そのままベッドに倒れ込み、気づけば朝になっていた。
朝食のとき北村に呼び出され、王様の部屋にいるのが現在である。

「北村、なんだ、」

「来たか、高須お前に渡したいものがある。受け取ってくれ。村瀬、頼む」

「よう高須、へい」


371:TF
09/06/16 06:00:45 QX7OHhnz
村瀬!おう」

彼は生徒会選挙を期に仲良くなった生徒会の庶務、村瀬である。
互いにハイタッチした後村瀬が身の丈はあると思われるケースに鍵を差込み開ける
中には幅広な大剣があった。

「ほら、高須、受け取れ、」

「おう・・この剣は?」

「フェンリル、北欧神話に出てくる怪物のような狼だな」

「いや、そうじゃなくてなんでこんなもんを俺に?」

「この城の宝らしいのだが剣は剣、使われなくちゃ意味無いだろ、それに高須なら使える気がしてな。」

「そうか、じゃぁありがたく使わせてもらうぜ。」

竜児は剣をケースに入っていたホルダーに収め背につける、

「よし、あーその剣なんだが、じつは6本の剣にぶんかいできるんだ、まあ慣れが必要だろう。町の近くで練習するといい。」

「ああ、ありがとう。じゃあ大河たちとレベル上げしてくる。」

「なんかあったらまた来いよ。」

「ああ、行ってくる。」

つづく

372:TF
09/06/16 06:05:37 QX7OHhnz
以上です、竜児の剣は言わずもがなのFF7ACのクラウドの剣です。
Ⅳはまたしばらく後になりそうですではでは

373:TF
09/06/16 06:37:20 QX7OHhnz
ども、PSPからです 言い忘れてましたが御三方gjです

374:名無しさん@ピンキー
09/06/16 09:06:41 RT7BKjk6
>>323 GJ
>>341 GJ
>>359 GJ
>>372 GJ

 G J !!


375:名無しさん@ピンキー
09/06/16 09:53:35 qLSGyqQI
何この神の共演

376:名無しさん@ピンキー
09/06/16 13:57:21 Db6sX2Sf
おーまーいーごーw

377:名無しさん@ピンキー
09/06/16 18:10:50 Db6sX2Sf
どうさた?もう、ネタ切れかい?
HEY!HEY!HEY!

378:名無しさん@ピンキー
09/06/16 18:42:14 liwfdPU+
そだね、日記と奈々子物とサミットの作者がネタ切れして逆上してるかもねwww

379:名無しさん@ピンキー
09/06/16 18:48:35 T50px2y0
キチガイが暴れ始めてから姿を見せてない職人は、日記、サミット、腹黒、その他未完クズ作品を投下してた奴だけだな。これはもう確定的。荒らし=サミット。
後の展開に詰まるのも、投下するたび叩かれるのも全部自業自得。自己責任。
まだ自演で痛いマンセーレスつけるだけなら黙認もするが、これはもう許せない。死ねよ。二度とドラスレに来るな。

380:名無しさん@ピンキー
09/06/16 19:08:55 By+qNqoS
とりあえず落ち着こう
イライラしてるのかもしれんが
いい作品が投下されたんだ
楽しもうじゃないか
4作者さまGJです

381:名無しさん@ピンキー
09/06/16 19:16:11 zW3hfHus
みのりんに襲われたいです><

382:名無しさん@ピンキー
09/06/16 19:16:12 T50px2y0
今度は話題逸らしか。必死だな。行動が安直で解り易すぎるんだよ。所詮は低能作者。底が知れてるな。

383:名無しさん@ピンキー
09/06/16 19:27:39 liwfdPU+
このスレで未完の落書き垂れ流してるのって、
あの荒らしでしょ
このスレの雰囲気をひたすら悪くしているよね

384:グンタマ
09/06/16 19:37:37 oJg9WSfW
申し訳ないですが、1投下者として言わせてくださいな。

変な荒らしの方も自重しましたし、これ以上雰囲気を悪くなるような書き込みは勘弁して下さい。
長期間ネタが浮かばなかったりするのはよくあるし、投下は強制ではないはずです。
決定的証拠があるなら仕方ないですが、時期云々等の決めつけで犯人扱いはやめましょう。

以降は、ほっこりした雰囲気でスレが伸びることを望みます。

長文失礼しました。おとなしくSSを書く作業にもどります

385:名無しさん@ピンキー
09/06/16 19:39:35 T50px2y0
あんなクズ作品を容認していた住人にも責任はあるがな。
「会話文だけでもSSは成立するんですね(笑)」ねーよW

386:名無しさん@ピンキー
09/06/16 19:41:14 dWV+mXGt
ID:T50px2y0とID:liwfdPU+の仲良し二人組みはとりあえず黙ろうよ

387:名無しさん@ピンキー
09/06/16 19:43:28 liwfdPU+
私も作者の一人だけど、
あの屑は容認できない
投稿途中と、投稿直後に「ななどらまだぁ~」をかまされた怒りは忘れない

388:名無しさん@ピンキー
09/06/16 19:46:16 qCaxsaJc
IDって変更するともとには戻せないんだって
単発とか賛同者が一杯出て来るのに、もとの発言者は消えてるとかよくあるよね

389:名無しさん@ピンキー
09/06/16 19:55:14 Hj8K7FCy
>>liwfdPU+、T50px2y0
人を悪し様にしか言えないのかよ・・・
とらドラ読んで感動したからココにいるんだよな?
とらドラの雰囲気を楽しみたいからココにいるんだよな?
竜児の垢を煎じて飲むことをお勧めします。

>>4作者さん
GJです。

>>グンタマさん、98VMさん
亜美ママのブームが到来しそうな予感がしますね。
大物女優というキャラ設定があるお陰で、
本編にいない「余裕のある大人」から見たとらドラを表現できるのがいいですね。

>>KARsさん
みのりん可愛いよ。みのりん。
みのりんは、すっごい良いお母さんになりそうですよね。
子供はめっちゃワンパクに育ちそうw
アフターは無いのでしょうかね??w

>>TFさん
元ネタがわからないのが残念・・・
ん~、分類はちわドラなのかな?それともみのドラ?
記憶がないって複線が後々どういった展開を見せるのか期待です。


390:名無しさん@ピンキー
09/06/16 20:00:35 T50px2y0
また自演wwwもういいからお前。
もう未完の作品は保管庫から全抹消だな。ここまで荒らし罪を償え。

391:名無しさん@ピンキー
09/06/16 20:03:27 TkQPEmFU


ーーーーーーーここから嵐の話題禁止ーーーーーーー



392:名無しさん@ピンキー
09/06/16 20:20:03 +ouFr2t+
・煽り
・age
・ss落とすわけでもなく、トリもつけてない自称書き手
・作品以外でID真っ赤
・コピペ、AA、顔文字の入ったレス
・このレス
・これらに一度でも反応したレス
のIDを全てNGに指定し続ければ8割がた解決

393:名無しさん@ピンキー
09/06/16 20:29:15 l0a8J/lo
沸点低すぎ
荒らしも含めて楽しめるようにならないとストレス溜まるよ

394:名無しさん@ピンキー
09/06/16 20:56:57 Waf8sJfX
このスレも終わりかね、せっかく保管庫も出来たのに
まさかルミナススレのキチガイ荒らしに眼を付けられていたとはな
不運なスレだ

395:名無しさん@ピンキー
09/06/16 20:57:35 uUeaDQde
バーカ、バーカwww
自治厨乙wwwww
ななどら以外の糞作品なんてノーサンキューwwwwww

396:名無しさん@ピンキー
09/06/16 21:55:02 41HEs1gh
スルースキルが足りないな
相手するからつけあがるのに何故反応するんだお前ら

397:名無しさん@ピンキー
09/06/16 22:08:44 OMSdS0Qw
>>389
いや~、自称、安奈さんの第一人者の98VM的には
ニッチ産業でなくなるのは複雑な気持ちデス。
しかも、他の作者さんの書くママの方が面白くて困るw

いや、書いてもらえてカナーリ嬉しいんですけどね~

398:名無しさん@ピンキー
09/06/16 22:19:04 4RSASv+6
夏が近いせいか色んなエロパロスレが荒れてるな
これからもっと釣針が多くなると思われますので、18歳以上の方々はスルーをお願い致します

399:名無しさん@ピンキー
09/06/16 22:21:46 OlljXn8m
最近エロパロに限らず荒れてるんだよな
荒れてないのはもともとマジキチじみたテンションのとこだけだし

400:名無しさん@ピンキー
09/06/16 22:24:33 itNVXhza
>>385
あえてマジレスすると、会話文だけのもアリだと思うよー。
いわゆるvip風だね。面白けりゃ、なんにも問題ない。

401:名無しさん@ピンキー
09/06/16 23:21:16 uUeaDQde
最終回

402:名無しさん@ピンキー
09/06/16 23:29:27 Db6sX2Sf
にやひやひやたにひなやなたやかふにひにた!

403:名無しさん@ピンキー
09/06/16 23:35:30 Db6sX2Sf
ゴサバゾグンガ、グレギブンバゾ!

404:名無しさん@ピンキー
09/06/16 23:36:45 Db6sX2Sf
金網の魅力を写したいと思ってたら、グレギブンバゾ!(笑)

405:名無しさん@ピンキー
09/06/16 23:39:20 Db6sX2Sf
にっちもさっちも、どーにも、グレギブンバゾ!(笑)

406:名無しさん@ピンキー
09/06/16 23:41:40 Db6sX2Sf
破れそうなシルクのグレギブンバゾ!(笑)

407:名無しさん@ピンキー
09/06/16 23:44:14 Db6sX2Sf
あなたのハートにグレギブンバゾ!(笑)

408:名無しさん@ピンキー
09/06/16 23:52:45 DCjD+H1X
いまこそ昔アミちゃんがマカーでハカーな作品書いてた作者による「アミちゃんのスルー力養成講座」を書いて頂きたい


409:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:01:24 Db6sX2Sf
>>408柿食えば、鐘が鳴るなり、グレギブンバゾ!(笑)

410:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:35:50 2IYOdvW0
上から読んでもグレギブンバゾ、下から読んでもグレギブンバゾ!(笑)

411:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:36:06 kt9ndPTT
君ら荒らし荒らしってそんなに荒らしが好きなのか?
この話題はもう闇に葬ろうぜぇ~

412:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:37:04 2IYOdvW0
プロレスラー三原が死んだ理由はグレギブンバゾだったから。(笑)

413:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:39:33 2IYOdvW0
>>411超葬ろうぜ~!
夏の荒らし!
あたしだけにかけて~リングにかけて~!(笑)

414:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:41:08 2IYOdvW0
ロン!グレギブンバゾ!(笑)

415:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:41:55 2IYOdvW0
おいちゃんのグレギブンバゾ!(笑)

416:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:42:35 2IYOdvW0
母さん、グレギブンバゾ!(笑)

417:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:43:11 2IYOdvW0
かかってこい、グレギブンバゾ!(笑)

418:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:44:24 2IYOdvW0
高須グレギブンバゾ竜児(笑)

419:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:44:50 2IYOdvW0
とらグレギブンバゾ!(笑)

420:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:45:31 2IYOdvW0
グレギブンバゾドラ!(笑)

421:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:46:05 2IYOdvW0
合体、グレギブンバゾ!(笑)

422:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:46:52 2IYOdvW0
天元突破グレギブンバゾ!(笑)

423:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:48:09 2IYOdvW0
劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大グレギブンバゾ!(笑)

424:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:48:52 2IYOdvW0
堀江由衣の天使のグレギブンバゾ!(笑)

425:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:50:10 2IYOdvW0
スーパーグレギブンバゾ大戦!(笑)

426:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:52:55 2IYOdvW0
想いあって
すでに僕がこの島に流れ着いてから二年の月日が経っていた。
僕は16になり、すずも15になった。流れ着いた最初の頃は、一刻も早く日本に帰りたいと思っていた。

427:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:53:16 2IYOdvW0
しかし、時が経つにつれてそういう事を思う事が少なくなり、
反対にこの島でこれから先どのように暮らしていこうかというようなことを考える事が多くなっていた。
勿論、日本に帰る事をまだ完全に諦めた訳ではないのだけれど。
そんな事を考えながら朝の日課である朝稽古をしていると
「うにゃぁ・・・。行人、おはよう」
「あっ、すず。おはよう」

428:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:53:38 2IYOdvW0
「今から朝ご飯作るからちょっと待ってて。」
「うん、頼むよ。」
すずはこの二年間で更に胸が大きくなり、身長も伸びた。
日本だったらかなりのモデルになれるんじゃないかと思うくらいだった。
「今日はどの服着ようかなぁ~」
「すず、それ全部一緒じゃん…」

429:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:54:06 2IYOdvW0
さすがに僕も二年も経つと、すずや他の子達の裸を見ても鼻血は出さなくなっていた。
しかし、その代わり最近は下半身に血が集まるようなっていた。
見られると困るので、風呂だけはいまだに一人で入っている。
この二年の間にすずに襲いかかろうと思った事は何度かあったが、
その度に何とか自制心で歯止めを掛けていた。だが、その自制心も限界にきていた。
試しに何度か自分で慰めてみたが、その場しのぎにしかならなかった。

430:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:54:27 2IYOdvW0
「行人~、朝ご飯出来たよ~」
色々と考え事をしている間に朝食が出来たようだ。
「わかった、今行くよ。」
朝食のメニューは、焼き魚に漬け物と味噌汁に白米だった。
特にいつもと変わりないメニューだったが、二年前に比べて味は格段に上だった。
「行人、どう?美味しい?」

431:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:55:23 2IYOdvW0
「うん。相変わらず美味しいよ。すず。」
「本当!?行人、ありがとう。」
「ところでさ、今日はどんな仕事するの?」
「う~ん。今日は特に無いんだよね。」
「じゃあ、家の仕事が終わったら、村に行って仕事手伝うんだね。」
「うん。そういう事になるかな。じゃあ行人、今日も1日張り切っていこう!!」

432:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:55:47 2IYOdvW0
「おー!!」
それから、朝食を食べ終わり家事を済まし、村に降りて歩いていると早速声を掛けられた。
「すずっち、ダンナ、おはよう!」
「りん、おはよう。」
声を掛けてきたのはりんだった。りんは身長はあまり伸びなかったが、体つきはさらに女らしくなっていた。
「あのさ、暇だったらあたい達の仕事手伝ってくれないかい?」

433:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:56:46 2IYOdvW0
「うん、いいよ。丁度今仕事探してたんだ。」
「それより、仕事って何するの?」
「家の組立作業を手伝ってもらおうと思ってさ。」
「じゃあ、今日1日は全部潰れちゃうね。」
「そうだね。」
「昼飯はこっちで用意してあるから心配しなくてもいいぜ。」

434:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:57:05 2IYOdvW0
「あ、そうなんだ。」
「母さん、連れてきたよ。」
「りささん、おはようございます。」
「おう、ボウズ、すずっち。おはよう。りん、早速だが二人に説明してやってくれ。」
「じゃあ、ダンナとすずっちとあたいはこっちで作業するんだよ。あっちはアニキ達と母さんがやるからさ。」
「あれ、今日りつさんは?」

435:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:57:30 2IYOdvW0
「棟梁は別の用事があって出掛けてるんだ。さて、そろそろ始めようか。」
「うん。」
僕は仕事が始まって内心ホッとしていた。
最近は暇さえ有れば、頭の中ですずに対していやらしい事を考えていた。
自分がすずの事を好きなのは解っていたが、言葉に表せずにいた。
なので、いつもは仕事に熱心に取り組み、考えないようにしていた。

436:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:58:00 2IYOdvW0
考えているとすずに手を出してしまいそうで怖かったからである。
しかし、今日はいつもと違っていた。すずに対するいやらしい考えが頭から離れなかったのだ。
だが、僕は何とか理性で本能をかろうじて抑えていた。そして、本能と格闘している間に昼食の時間になった。
しかし、そんな時に限ってアクシデントは起こるもので。
大工道具を拾うために屈んだすずのスカートの中が見えてしまったのである。
この事により僕の本能は理性を完全に打ち負かしてしまった。

437:名無しさん@ピンキー
09/06/17 00:58:25 2IYOdvW0
昼食を食べ終わり、作業を再開したが、僕の考える事は一つとなっていた。
そして、無事に仕事も終わり、僕達は帰路に着いた。
「行人、今日は大変だったね。」
「うん…、そうだね…

438:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:00:13 2IYOdvW0
。」
「どうかしたの?行人?」
「いや、別に。普通だよ。どうしたの?」
「何か変だなって思ったんだけど、私の勘違いだったみたい。」
僕は家に帰り着く間もずっと、この後に訪れるであろう出来事に心踊らせていた。
「行人、お風呂先に入ってもいい?」
「うん。いいよ。」
「ありがと。とんかつ、一緒に入ろ。」
「ぷー」
帰って来て夕食も食べ終わり、ゆっくりしていた所だった。そこにすずが声を掛けてきたのだ。
その時僕はこの後の事を考えていて、日本だったら端から見れば変質者に間違えられてもおかしくは無かっただろう。
それ程にこの後の出来事に期待し、理性の欠片なんかは一片も残っていなかった。


439:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:01:00 2IYOdvW0
僕の頭の中はすずを犯して自分の物にしたいという事しか考えられなくなっていた。
やがて、風呂からすずが上がってきた。
「行人、お風呂開いたよ。」
「あ…、うん…。今から入るよ。」
さすがに体が汚れたままで実行するわけにも行かなかったので、風呂に入った。
僕が上がった時には既にすずは寝息をたてていた。僕はすずが淫靡に乱れる場面を想像しながら床に着いた。
しかし、やはりと言うか、僕は興奮して眠れずにいた。
床に着いて大分時間が経っただろう。僕は頭の中にある計画をついに実行に移した。
まず、僕は隣にあるすずの布団の中に潜り込んだ。
すずは寝付きが良いのでこれぐらいでは起きないだろう。
潜り込んだ時、独特の良い香りが鼻をつついた。それだけでも僕の興奮は否応なしに高まっていく。
そして、掛け布団を払いのけすずの寝間着の腰帯に手をかけた。


440:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:02:22 2IYOdvW0
すると、案外思っていたよりは抵抗無く脱がせることが出来た。
そしてはだけた寝間着の間から、月明かりに照らされ覗くすずの美しい身体。
この身体を今から自分のものに出来ると思っただけで僕のモノは張り裂けそうなくらいに膨張していた。
早速形の良い乳房の先端にしゃぶりついた。
この時にすずは僕がいることに気付いたようだったが、お構いなしに愛撫に専念した。
「あ…あぁ…行人…はぁ…あっ」
早速すずは感じ始めているようだった。
僕は同時に下の秘部が気になっていたので、そろそろいいだろうと思い、乳首から口を離した。
すると突然、すずが僕を押し倒してきた。一瞬何が起こったのか理解出来なかったが、
「行人、私…ずっと待ってたんだからね…」
その言葉が発せられた瞬間、僕の唇はすずの唇によって塞がれていた。
最初はぎこちないものだったが、慣れてくるにつれ大胆に求め、そして激しくなっていった。


441:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:03:33 2IYOdvW0
「あぅ…行人…」
「すず…」
僕はすずの秘部を確認した。その時には既にグッショリと濡れていた。
そして愛液がたっぷり染み込んだ下着を取り払い、ついにすずの一糸纏わぬ姿を見ることが出来た。
「綺麗だよ、すず。」
「行人…、恥ずかしいよ…」
「すず、こっちにお尻向けて。」
「うん…。」
「すず、そんなに感じてたの?」
「ふあぁ…そこ…ダメぇ…」
僕はすずの秘部を舐めはじめた。今まで味わったことのない味が口の中に広がる。
(へぇ、こんな味なんだ。)

442:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:04:26 2IYOdvW0
そんな事を考えながら舐めていると
「うっ…すず!?…」
すずが僕の猛りきったモノをしゃぶっていた。
「んふっ…んふっ…」
まだ不慣れなのか、歯がチクチクと僕のモノに当たるが、
僕に快感を与えるためには充分すぎるほどの刺激だった。
出してしまいそうになりながらも、僕はすずへの愛撫を再開した。
今までは秘裂を中心に弄くっていたが、すずの肉芽を発見しそれも一緒に弄くってみた。
「うぁ…はぁあん…そこ…気持ちいいよぉ…」
すずの弱点が肉芽だと知った僕は、重点的に肉芽を弄くった。すると、
「はぁ…行人…ダメぇぇー!イっちゃうよぉぉー!!ふぁぁーーん!」
甲高い嬌声と共に突然すずの肉壷が窄まった。どうやらイってしまったようだ。


443:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:05:17 2IYOdvW0
「はぁ…はぁ…」
すずはまだ快感の渦に呑まれているようで虚ろな目が空を漂っていた。
僕は軽い愛撫を加えながらすずが回復するのを待った。
そして、僕のモノはと言うと相変わらず猛りきっていた。
すずがしゃぶっていたが、まだイってなかった上に中途半端に快感を与えられたため更に硬さを増していた。
すると、回復したのかすずが起き上がり、「行人ぉ…一緒になろ…」
消え入るような声でそう呟いたすずは僕の上に覆い被さった。
「すず、大丈夫?無理しなくてもいいからね」
「大丈夫だよ…行人」
「じゃあ、挿れるよ…」
そして僕は猛りきったモノを一気にすずの中へ押し挿れた。


444:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:06:59 2IYOdvW0
「んあぁぁぁぁぁぁっ!!あぁぁーーーーーぁぁぁ!!!」
絶叫と共にすずは僕の手により純潔の証を失った。
僕はすずに激しく腰を打ちつけたいという欲望に駆られたが、何とか我慢していた。
「すず、大丈夫?」
「うん…。行人、ゆっくり動かして…」
僕はすずの言ったとおりにゆっくりと腰を動かしてゆく。
「うっ、すずの膣内凄い気持ちいいよ。」
「ふぁ…あん…」
すずの膣内は痛い程に僕のモノを締め付けてくるので、射精感を我慢するのでいっぱいだった。
「行人…もっと動いてぇ…」
しかし、何回か動いている内にすずも痛みより快感が勝るようになったらしい。
「わかったよ。」
僕は抽出の速度を上げてみた。
「はぁん、気持ちいいよぉぉーーー!!」





445:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:08:31 2IYOdvW0
すずはいつの間にか自らも腰を振っていた。
更に抽出の速度を上げると、
「ふぁ、あぁん、行人ぉ!いいよぉ!!もっと激しくしてぇぇ!!」
「僕も気持ちいいよ!!すず!!」
「あぁん、行人ぉ、私またイっちゃうよぉぉーーー!!!イく、イっちゃうぅぅーー!!あぁぁぁぁぁぁん!!」
それと同時にすずの密壷がきつく締まり、僕も絶頂を迎えた。
「すず、膣内に出すよ!!うぁぁ!!」
体が骨の髄から溶けてなくなりそうな快感と一緒にに僕は思いっきり腰を打ちつけ、
すずの最奥に精液を撃ち込んだ。
「はぁぁん、行人のセーエキが中に入ってくるよぉぉ!!もっと熱いのちょうだい!!」
自慰をしたときとは比べ物にならないほどの精液がすずの子宮にに流れ込み、
その中を白濁液で満たしていった。


446:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:08:58 2IYOdvW0
すずの膣内は僕から一滴ても多くの精液を搾り取るように動いていた。
そのまま、すずは失神し、糸の切れた操り人形のように僕の上倒れ込んだ。
僕も絶頂を迎えて体力を使い果たしてしまったのか、
いつの間にかすずを抱いたまま深い眠りに堕ちてしまっていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~翌日~

447:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:10:54 OIEye1eb
まぁ無視で

448:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:13:56 2IYOdvW0
「ふぁぁ…、もう朝か…。」
「行人、おはよう。」
すずは僕より先に起きてたみたいだったが、裸で一緒の布団に入っていた。
「うぉ!?すず、昨日はゴメン!!あの…なんて言うか、その…」
「ううん、いいよ。私ね、行人がこうしてくれるのずっと待ってたんだよ。」
「へっ…?どういうこと?」
「もう、行人ってばにぶちんなんだからぁ!私は行人の事が好きなの!!」
「……そうだったの!?すずは僕の事意識してないかと思ってたよ。」
「行人のバカぁ…行人が私の事何とも思ってないかって私、不安だったんだからね!!」
「ゴメン、ゴメン。僕が悪かったよ。じゃあ改めて、僕もすずの事が好きだ。」
「ありがと。行人。私も好きだよ。」
そして、僕はこれからの生活に思いを馳せつつ、すずに優しく唇を落とした。
~終~



449:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:15:05 2IYOdvW0
>>447いいとこれで切るなよグレギブンバゾ!(笑)

450:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:21:07 v1B5XKAZ
>>447
GJ!

451:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:27:05 FVDUg78H
削除依頼は見つけたんだが規制を依頼できる場所ってないんかな?
ちと見つからなかったんだが誰か知ってたら教えてくれないだろうか

452:TF
09/06/17 01:37:19 rvz2SkTS
ここなんかはどうですか?URLリンク(qb5.2ch.net)

453:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:40:42 gnUem5VF
>一般の方は書き込みできません。


淡々とレス削除依頼し続けるしかない

454:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:40:53 2IYOdvW0
夏のなぁ。(笑)

455:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:45:10 u5KetSxm
eroparo:エロパロ[レス削除]
スレリンク(housekeeping板)

PINKちゃんねる規制議論 旧冷やし中華
URLリンク(venus.bbspink.com)
スレリンク(ccc板)
ここの>>641-644参照

あらし報告・規制議論(仮)@2ch掲示板
URLリンク(qb5.2ch.net)
スレリンク(sec2chd板)

456:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:45:41 2IYOdvW0
ガイギング・ザ・グレギブンバゾ!(笑)

457:TF ◆0bVNJA9LqA
09/06/17 01:46:31 rvz2SkTS
すみません。根気良くやるしかありませんね


458:◇
09/06/17 01:51:33 80PJkfDX


459:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:58:45 OIEye1eb
完全無視だろ
ムキになって何日続くやら

460:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:06:11 2IYOdvW0
>>459∟( ̄^ ̄)」ムキムキ!(笑)

461:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:07:02 2IYOdvW0
ネコで大爆笑のグレギブンバゾ!(笑)

462:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:07:37 2IYOdvW0
ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、クククグレギブンバゾ!(笑)

463:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:08:18 2IYOdvW0
話し相手と合体、グレギブンバゾ!(笑)

464:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:08:40 2IYOdvW0
おたのグレギブンバゾ!(笑)

465:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:09:13 2IYOdvW0
ブログにグレギブンバゾ!(笑)
夏の、グレギブンバゾ!(笑)

466:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:10:19 2IYOdvW0
絶対無敵グレギブンバゾ!(笑)
元気爆発グレギブンバゾ!(笑)
熱血最強グレギブンバゾ!(笑)
完全勝利グレギブンバゾ!(笑)

467:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:11:55 2IYOdvW0
ヴァン「俺はまだグレギブンバゾだ!」
カルメン99「はあ?」

468:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:12:50 2IYOdvW0
モモーイもハマってる、グレギブンバゾ!(笑)

469:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:13:32 2IYOdvW0
帰ってきたグレギブンバゾ!(笑)

470:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:13:52 2IYOdvW0
危ないグレギブンバゾ!(笑)

471:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:14:35 2IYOdvW0
水樹奈々グレギブンバゾ!(笑)

472:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:15:05 2IYOdvW0
一番のグレギブンバゾ!(笑)

473:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:15:57 2IYOdvW0
毎日少しずつ、グレギブンバゾ!(笑)

474:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:16:29 2IYOdvW0
ハマのグレギブンバゾ!(笑)

475:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:16:53 2IYOdvW0
ヒカリのグレギブンバゾ!(笑)

476:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:17:34 FVDUg78H
452,453,455
ありがとう。そうなのか、一般からは無理なんだな

477:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:17:33 2IYOdvW0
仮面ライダーディケイドしました。(笑)

478:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:18:02 2IYOdvW0
死んだ理由はこんな感じか?してね。(笑)

479:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:18:38 2IYOdvW0
白石グレギブンバゾ涼子様

480:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:19:08 2IYOdvW0
黒猫には、グレギブンバゾ!(笑)

481:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:19:35 2IYOdvW0
今成のグレギブンバゾ!(笑)

482:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:20:09 2IYOdvW0
ヒャハハハハー!(笑)
キャラでも、グレギブンバゾ!(笑)

483:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:20:39 2IYOdvW0
スーパーグレギブンバゾ!(笑)

484:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:21:09 2IYOdvW0
グレギブンバゾ大西

485:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:22:34 2IYOdvW0
宇宙グレギブンバゾTAKUYA
研究員ヨシダのグレギブンバゾ研究レポート発表予定!(笑)

486:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:23:28 2IYOdvW0
グレギブンバゾ!(笑)vsナチャーンシンパシー

487:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:24:03 2IYOdvW0
来るなあ、グレギブンバゾ!(笑)

488:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:24:52 2IYOdvW0
助かった。(笑)

489:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:25:34 2IYOdvW0
グレギブンバゾだぜ~超グレギブンバゾだぜ~!(笑)

490:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:26:17 2IYOdvW0
発表結果、グレギブンバゾだぜ!(笑)

491:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:27:08 2IYOdvW0
竹宮ゆゆこ最新作、グレギブンバゾ!(笑)

492:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:27:45 2IYOdvW0
日曜日のグレギブンバゾ!(笑)

493:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:28:10 2IYOdvW0
HEY!HEY!HEY!のグレギブンバゾ!(笑)

494:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:28:56 2IYOdvW0
堀江由衣のグレギブンバゾ!と合体、バロンズー。(笑)

495:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:29:31 2IYOdvW0
一言いいかな?、バロンズー、グレギブンバゾ!(笑)

496:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:33:30 2IYOdvW0
宇宙グレギブンバゾ!(笑)

497:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:33:59 2IYOdvW0
部屋とワイシャツとグレギブンバゾ!(笑)

498:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:34:31 2IYOdvW0
本当にありがとうございます。(笑)

499:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:34:54 2IYOdvW0
スクランブルエッグのグレギブンバゾ!(笑)

500:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:35:48 2IYOdvW0
ファイナルフォームライド、ググググレギブンバゾ!(笑)

501:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:36:17 2IYOdvW0
気に入った?俺のグレギブンバゾ!(笑)

502:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:36:58 2IYOdvW0
なかなか難しい、グレギブンバゾ!(笑)

503:名無しさん@ピンキー
09/06/17 02:48:50 SoCMK7JF
zoom H4nぽちった
明後日届くから練習してお迎えせねば

504:名無しさん@ピンキー
09/06/17 03:33:37 6sYapEj+
>>341
あみママ!が可愛すぎる
なにこのママン
亜美は愛されてるなあ

>>372
いいねえ
早く続きが読みたいぜ


505:名無しさん@ピンキー
09/06/17 03:37:04 2IYOdvW0
>>504了解、グレギブンバゾ!(笑)を温めてくれ。

506:名無しさん@ピンキー
09/06/17 03:58:03 2IYOdvW0
気に入った?その死亡フラグ?何もハマね。(笑)

507:名無しさん@ピンキー
09/06/17 04:09:18 8M+H5vGi
98VM氏の川嶋家SSはいいなあ。

508:名無しさん@ピンキー
09/06/17 04:26:24 9JzSG94d
もうここも終わりやな・・・
ルミナススレの荒らしに勝てるはずがないわ・・・

509:名無しさん@ピンキー
09/06/17 05:53:39 2IYOdvW0
これもみんななかなか新作を投下しない、日記の作者が悪い。
リアルが忙しい?知ったこっちゃねーよ。
だったら最初から1話完結にしとけよ、お・バ・カ・さん!(笑)

510:名無しさん@ピンキー
09/06/17 05:54:40 2IYOdvW0
通りすがりのグレギブンバゾだ、覚えとけ!(笑)


511:名無しさん@ピンキー
09/06/17 05:55:45 2IYOdvW0
サザエさんvsドラえもんvsグレギブンバゾ!(笑)

512:名無しさん@ピンキー
09/06/17 06:36:40 DQb29WrQ
なんか基地外が占拠してるやん

513:名無しさん@ピンキー
09/06/17 06:41:13 9JzSG94d
ルミナススレを始め、最近多くのエロパロスレ荒らしてるガイキチだよ
もうエロパロ板も終わりだろ、規制しない限り

514:名無しさん@ピンキー
09/06/17 06:44:32 chADh77h
>>341
親の心子知らずな感じがいいなぁ


515:名無しさん@ピンキー
09/06/17 07:21:19 xsLAmCYq
終わり終わりってお前の主観をこっちに押し付けるなよ

516:名無しさん@ピンキー
09/06/17 07:55:44 OvsEBtbY
せいぜい頑張れ
夏中続けるこった

517:356FLGR
09/06/17 08:01:49 OkG13OEe

物量9レスで投下します

題名:きすして
エロ:まあ、ある
分類:原作アフター、竜児×大河


518:きすして 1/9
09/06/17 08:02:46 OkG13OEe
 朝が来ても竜児の部屋にちっとも日差しが差し込まないのは、高須家が入居している
アパートのすぐ側に、相も変わらずそびえ立つ高級マンション様のおかげであり、
そいつは高須家から日照を奪い、湿度を上げ、カビの増殖を促進しまくっている
のではあるが、同時にそこは竜児にとっては思い出の場所でもあった。
 もう、二度とそこに立ち入る事は無いだろうし、そこに行きたいとも思わない。
その部屋で暮していた女の子にとっては、そこは悲しい場所だったし、春が来る前に
その娘はそこから出て行ってしまったから。
 それに、そこにいた女の子は、今はここに居るから。竜児のすぐ傍に・・・

 カーテンの隙間からわずかに差し込む陽光に反応して竜児はゆっくりと目を開けた。
秋の朝日はこの部屋の日当りの悪さも相まって一撃で竜児を叩き起こすにはいかにも
パワー不足だった。薄暗い部屋の中で光る二つの三白眼が最初に捉えたのは自分の
胸元でネコのように丸くなって寝ている女の子だった。
 小さなふっくらとした桜色の唇はわずかに開き安らかな寝息をたてていて、粟栗色の
髪の毛はほんのりと甘い香りを放っている。ふわふわの白いネグリジェの袖から覗く
小さな手は『逃げるんじゃないわよ』とでも言うかのように、竜児のパジャマの胸元を
しっかりと掴んでいた。
 その姿を眺めているだけで、竜児の胸の中は時間をかけて煮込んだスープみたいな
とろとろとした暖かさで満たされてしまうのだ。竜児は自分が彼女の居場所である
事が嬉しかったし、こうして自分が彼女の傍にいられることも嬉しかった。自分達が
互いにいるべき処にいるのだという事実が堪らなく嬉しかった。

 目覚まし時計を見ると竜児的にはそろそろ起きるべき時刻が近づいていた。日曜の
朝だからアラームはセットしていない。それでも決まった時間に起きてしまうのが
高校生主夫である高須竜児の悲しい性である。
 竜児は自分の胸元を掴んでいる少女の手を丁寧にほどいて、彼女の耳元に顔を寄せた。
「大河。朝だ、おきるぞ」
「んっ、ん~」大河の小さな唇から声がもれ、ほんの数ミリだけ肩が揺れた。
 その瞬間、すかさず竜児は頭を後ろにスウェイバック。コンマ数秒の差でさっきまで
竜児の頭があった場所を空気を切るような音を立てて大河の拳が貫いた。まともに
食らえば大の男が二メートルは飛ぶという彼女の左ストレートアッパー。実際、
彼女の寝顔に牛乳臭い息を吹きかけたあげく、これを食らって居間の畳の上を三回転
ほど転がり襖に激突した男がいた、という伝説が、まあ、残っていたりする。


519:きすして 2/9
09/06/17 08:04:00 OkG13OEe

 いくら結婚を前提に付き合っているとはいえ、二人はまだ高校生の身である。
そんな二人が共に朝を迎えるのは一般論でいえば問題なのだが、大河の母親は大河が
高須家に泊まる事を許していた。二人の母親達は竜児と大河が目の届くところで
清く正しくセックスをしてくれた方がよっぽど安心で安全と考えたのだ。二人は
月に二、三回はこんなふうに一夜を共にする。それが、もう数ヶ月も続いていた。

 竜児は必殺のアッパーカットを放ったままの格好で寝ている大河の左手首を握り、
もう一度、彼女の耳元に顔を寄せた。
「大河、・・・大河」
 ゆるゆると大河の瞼が開いていく。
「あ、ぅん、りゅーじ」
 大河の意識が少しはっきりしてきたのを確認して、竜児は彼女の左手を彼女の胸元に
おいた。
「おはよう。大河」
「うっ、またやっちゃった?」
「ちゃんとよけたよ。遺憾なことにはなってねぇ。気にすんな」
 無論、遺憾な事になったこともあったりする。
 竜児は腕をついて上体を起こした。
「はぁ、よかった・・・ねぇ、りゅーじ」
 大河は再び瞼を閉じた。
「ん? 寝るなよ」
「いぢわる」
 竜児の口元が緩んだ。その表情は、今まさにどつき合いを始めようとしている
ちょっとワイルドなYAHさんにしか見えないのだが、実際は彼女のしおらしさにニヤけて
いるだけだったりする。
 竜児は身体の位置を少しずらして、腕で身体を支えるようにして大河に近づいていく。
わずかに開いて待ち構えている大河の唇に、同じように少しだけ開いた竜児の唇が触れた。
弛緩した軟らかい部分をやさしい圧力で密着させて湿っている部分まで触れ合わせるような、
互いの呼吸を混ぜ合わせるような、そんなキスを二人は楽しんだ。大河は二度、三度と
ついばむ様に竜児の唇を食み、竜児も大河の軟らかい感触を楽しんだ。竜児が顔を
上げて唇が離れると、大河の口から甘い吐息がもれた。



520:きすして 3/9
09/06/17 08:04:48 OkG13OEe

「ね、もう、いっかい」
 消えそうな甘い囁きに応えるように竜児の唇が大河の唇を塞いだ。長く、味わう
ように唇で触れ合う。竜児は右手を大河の頬に添えて、中指で耳朶を、小指でうなじを
くすぐるように撫でた。大河の小さな身体が微かによじれて、ふさがれたままの
唇から熱い息が漏れだした。竜児がゆっくりと頭を上げると二人の唇をつなぐ細い糸が
かすかに光ってすぐ消えた。

「おしまい?」
 大河は恨めしげな潤んだ瞳で竜児を見上げた。

「お、おぅ。いいかげんにしとかないと、その、やりたくなっちまう」
「・・・す、する?」
「ば~か」
 竜児はそう言いながら大河の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「生理中だろうが。大体、朝っぱらからするかよ」
 それは大河にとってはちょっと遺憾な事態だった。
 昨日、予定より数日早く生理が始まってしまい、結局、昨晩は一年前の二人の
日常を再現したみたいな過ごし方になってしまったのだ。三年になって別クラスに
なった二人にはいくらでも話すネタがあった。春田は相変わらずアホなのか?とか
北村の脱ぎグセが悪化したとか、そんな友人達の近況などを交換しているうちに
夜は更た。二人は一つの寝床に仲良く収まって軽くイチャついてから寝た(睡眠
という意味で)。そんなわけで、二週間ぶりのお泊まりは二人にとって消化不良
気味に朝を迎えた。


521:きすして 4/9
09/06/17 08:05:30 OkG13OEe

 大河は上目遣いに竜児の様子を伺いながら、髪の毛を顔の前で指に巻き付ける
みたいにして弄っていた。
「ごめんね」
「なんで謝るんだよ。地獄アッパーは避けたぞ」
「ばか」
 大河の目が一瞬だけジトっと竜児を睨らみ、すぐに竜児から目を逸らした。そして、
口を尖らせてイジイジとした口調で話す。
「せっかくのお泊りなのに、その、させてあげられなくて、さ・・・」
「どっちがバカだよ。んな事、気にすんな」
 言いながら竜児も大河の髪の毛を弄る。
「・・・うん。ありがとね」
 大河は力なく微笑んだ。

「痛いんだろ」
「・・・うん」
 痛みに共感するのは難しい。
 だから、竜児は大河が痛さや辛さを隠さないで訴えてくれることが嬉しかった。

「そか、もう少し寝てろ。俺は飯の仕度を・・・」
 起き上がろうとする竜児のパジャマの胸元に大河の左手がしがみついた。
「りゅーじ。もうちょっと、ね。昨夜みたいに、して」
 大河に甘えた声で囁かれると、どうしたって竜児は逆らえない。
「大河・・」


522:きすして 5/9
09/06/17 08:06:23 OkG13OEe

 竜児はもそもそと元の体勢に戻って、左腕で頬杖をつくようにして大河を見た。
それから右の掌を大河の下腹にやさしくあてがった。竜児の掌から大河に温もりが
伝わっていく。ただ、手を当てるだけ。だから手当て。一番、原始的な治療法。
効くのか効かないのかわからないけれど、でも、嬉しい。優しさが伝わるから。

「あったかいよ・・・りゅーじ」
 竜児の大きな手で暖められて、大河の胸に甘い痛みが広がった。
 大河も竜児に抱かれたかったから、昨日の朝、アレが始まってしまった時はかなり
落ち込んだ。それで竜児に八つ当たりして困らせた。でも、それすらも受け止めて
くれる竜児の優しさに愛されている事を実感して、彼の事が、竜児の事が愛しくて
たまらなくなった。だから大河は、竜児の寝床を血で汚してしまってでも昨夜は
竜児に抱かれたかった。

「りゅーじ・・・きすして」大河は瞼を閉じた。
 竜児はバランスを崩さないように、右手に体重がかからないように慎重に、大河の
口元に自分の顔を近づけていった。ちょっと湿った音がして、唇がふれあった。互いの
唇を食んだり、竜児が引くと大河が少し顎を上げて追いかけたり、二人は戯れるみたいな
キスをした。竜児は一度離れてから、今度はかるく触れる様なキスを何度も繰り返した。
唇が離れるたびに吐息が混じり合った。竜児が頭を上げて目を開けると、大河の顔は
すっかり上気していて、瞳は溶けだしそうに潤んでいた。


523:きすして 6/9
09/06/17 08:07:02 OkG13OEe

「りゅーじ・・・したく・・なっちゃった」
「いや、まずいだろ」
 生理中にしちゃいけません、と泰子から言い聞かされている。その理由も知って
いる。そういうところは堅すぎるぐらいに堅いのが竜児である。勢いで駆け落ちする
ことはあっても、勢いでやっちゃう事は無い。
「・・・うん」
 大河の声は小さくて切なげだった。そういう風にされると竜児も切ない。
「もう少しだけ、するか?」
 大河はコクリと頷いて目をつぶった。竜児は大河のネグリジェのボタンを外して
いく。一つボタンを外すたび大河の白い胸元がさらけ出されていく。ボタンが外される
度に大河の唇から小さな声と息が漏れる。大河の香り、息づかい、声、コットンの
ラッピングから覗く白い肌、それらが竜児の理性を溶かそうとする。
 それでも竜児は踏みとどまった。竜児と大河の気持ちがそれを望んだとしても、
今の大河の身体は竜児を受け入れるべき状態ではない。そんな彼女を自分の欲望の
はけ口になんてできる筈が無い。
「下着・・・みないで」大河が泣きそうな声で言った。
「わかってるよ」
 竜児は四つ目のボタンを外し、ネグリジェを肩の方から大きくはだけさせた。
大河の細く華奢な肩から胸、くびれたウエストまでが露になった。



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