09/08/01 23:36:22 FqPuQhK6
今年の春、私、木谷晴子は中学を卒業し、無事高校に入学した。
でも、私の通う高校は、とても普通じゃない。
「おい、誰かライター持ってね?」
「おおー、つーか一本よこせやwww」
高校生はタバコを吸っちゃイケナイ。
「あ、おじさん?あたしだけどー、今日も夜会えないかな?
おじさんに会いたくて死んじゃいそーだよぉー。
じゃあ昨日のホテルで待ち合わせでいい?」
援助交際なんて・・怖くないのかな。
入学して2ヶ月が経ったけど、未だにこの校風に慣れない。
友達も一人もいないし、まともに話すのも怖い。
というか時々、私の方がまともじゃないんじゃないかと思うくらいだ。
(自分をしっかり持たなくては!)
いつもこうして自分に言い聞かせてる。そうじゃないと、私・・・。
キーンコーンカーンコーン
終礼のチャイム。今日もいつもと同じ一日が終わる。
こんなはずじゃなかった。もっとさわやかな青春を送るつもりだったのに。
落書きだらけの教室、タバコの煙で曇った空気、先生の声がまったく聞こえない授業。
これが私の現実。
「はぁ。なにやってんだろ・・」
「ねえチサ、今日こそ木谷に声かけてみようよ」
「あのコさあ、ウチらと空気違うから話しかけづらいけど
なんか気になんだよね。チサもそう思ってんだろ?」
「・・・ほっとけよ・・」