【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合38at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合38 - 暇つぶし2ch915:ハレルヤ! 魔法が消える日 崩壊(9)
09/12/27 02:21:34 lO4olDta
振り向くと才人が微笑んで立っていた。ルイズは歓喜に目を潤ませる。
私を助けにきてくれたんだ。見捨ててなかったんだ。
「シエスタも親方も、みんな無事だ。襲ってきた奴ら、俺たちには目もくれなかったよ」
「そ、そうか……同じ平民だもんね」
「生き残りがいないか探しに来たんだけど、こっちはみんな死んじまったな……
でも、お前だけでも無事で良かったよ。一緒に逃げよう」
「サ、サイトぉ……!!」
反射的に抱きつこうとして、
「がふっ!!」
才人の拳が、ルイズのみぞおちに飛んだ。
ルイズは、うずくまって嘔吐した。
「なーんちゃって、嘘。助かったと思ったら、残念だったな」
「……ど、どういうこと、それ?」
「こういうこと」
才人はルイズの胸ぐらをつかみ上げ、無理矢理立たせると、顔面に拳骨を、容赦なく浴びせる。
「薬で現実から逃げ続けて、挙句戦おうとせず、自分だけ助かろうなんて、どこまで貴様は見下げ果てた奴なんだ!? 
お前には確かにここでの暮らしで世話になった。だがそれはそれ、これはこれだ! 誇りある貴族だ!? 寝ぼけるな!! 
これまでも苦しんでいる平民をたくさん見てきただろうが、一人の平民でも、助けてやったことがあるか!! 
魔法ができなくてもしてやれることはあったはずだ!!」
殴りながら、才人の罵倒は続く。
「一度でも、平民に無償の施しをしてやったことがあるか! 腹をすかした平民に、一切れのパンでも与えたことがあるか! 
平民の税金を立て替えてやったことがあるか! 結局お前は見下してるクズ貴族と変わりがない、
いや、もっと悪い偽善者のクズ貴族なんだよ!! なんでお前なんかに、ペコペコしなきゃいかんのよ!! 
使い魔だなんて言って、体のいい奴隷扱いされなきゃいかんのよ!!」
もうこいつは主人ではない。故に自分は使い魔でもない。何を遠慮することがあろうか。
「今までよくも散々犬呼ばわりしてくれたな。ならてめえは犬畜生だ、虫ケラにも劣る犬畜生だ!! 
お前なんかに貴族の価値あんのかよっ!! いや、人間の価値あんのかよっ!!」
殴る手を止めて、才人は上がった息を静める。
ルイズは全くの無抵抗だった。顔中、殴られてあざだらけ、血だらけだった。
「……鞭打ちはどうした。いつもみたいに俺を殴ってみろってんだよ! 
使い魔に反乱起こされて、それで恥ずかしくないのか?」
「……さい」
「ん?」
「うるさい!! 知るか!! みんな死んじゃって、魔法もなくなって、こんな状態で、
使い魔も主もあるか!!」
ルイズは逆ギレで返す。
「もう何もかもどうでもいい!! あんたを殺して、私も死んでやる!!」
「あっそ……お前がそう言うんなら、俺にも考えあるよ」
言うが早いが、才人はさっきよりも強烈な拳をルイズのみぞおちに叩き込んだ。


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