【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合38at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合38 - 暇つぶし2ch912:ハレルヤ! 魔法が消える日 崩壊(7)
09/12/27 02:16:38 lO4olDta
シエスタは、才人はこう言うと思った。
「平民の側だ!」
だが、返答は、
「どっちにもつかない!」
それを聞いて、しばしシエスタは唖然とする。
「貴族側についたって、多勢に無勢で無駄死にするだけだ。勝てっこない。かといって、平民側についたところで何をする? 貴族を殺すか? 略奪するか? それ以上……のこともするのか!?」
シエスタは言葉がなかった。
「とにかく、平民が攻めて来たら、隠れていよう。平民同士だから見つかっても大丈夫だろうが、用心にこしたことはない」
「そ、そうですよね……それしか、ないですよね……」
シエスタは反対しなかった。反対などしようがない。
「少し部屋に戻って休めよ。俺が見張りしてるから」
「は、はい。では、失礼します……」
シエスタは部屋に戻っていった。
才人は一人で見張りを続ける。見張りながら、思案にふける。
復讐は何も生まない……か。果たしてそうだろうか?
それで水に流せるほど、人間ってできているんだろうか?
それは、現実が証明している。
俺も、ルイズに対して……何度殺してやろうと思ったか知れない。
もし俺も平民の軍勢に加わっていたら、貴族をためらいなく殺せただろうか。
考えているうちに、夜は更けていった。

翌朝。ついに、その時がやってきた。
夜が明け切る頃には、平民の群衆が、アリの這い出る隙間もないくらい学院を取り囲んでいた。
それからは……もはや、多くの言葉を使うまでもない。
殺戮。
殺戮。
また殺戮。
殺せ。
殺せ。
貴族を殺せ。
学院は昨日までとは全く別の狂気で満たされた。
それまでの薬に溺れた退廃的な生活が、生徒や教師たちのほんのわずかばかりの抵抗力を奪ってしまった。
薬が切れ、忘れていた恐怖に縛られた生徒や教師たちに、もう戦う力はなかった。
「待ってくれ! 暴力はいけない、話し合おうじゃな……ぐうっ!!」
ギーシュが殺され、
「私は平民の味方だ、皆さんと……っがあ!!」
コルベールが殺され、
「ブ……リジッタ……愛……してる……よ……」
マリコルヌが殺された。
その一方で女たちは、平民の男たちに強姦された後、殺された。
キュルケは、精液を全身に浴びて四肢バラバラの死体になっていた。
目は大きく見開かれたまま、胸には短剣が突き刺さっている。
シュヴルーズも、ブリジッタも精液と血にまみれて死んだ。
大虐殺は、夕刻を待たずして終わった。


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