09/04/27 21:20:24 D005YEw/
真由美は人外アパートの寮母だ。
まだ20歳だが叔父(祖父(人間)の嫁(ドラゴン)の連れ子でドラゴン)が死んだから仕事をもらった。
毎日アパートの廊下と玄関の前を掃除している。
そして住民と話したり美味しい手料理をおすそわけする。
ちなみにトンボ人間と人間のカップルやリビングメイルと人間のカップルやバイオノイドが住んでいる。
叔父と仲がよかったのでよく小さいときからアパートに真由美は来ていた。
だから真由美が寮母になったあとも叔父の友達がときどき来た。
息子たちを連れてくることもあったから真由美にドラゴンの友達が多かった。
その日の午後も真由美は掃除をしていた。
天気がいい日だった。
こういう日はドラゴンのような爬虫類人外がよく日向ぼっこしに出てくる。
真由美が掃除をしているとやっぱりドラゴンが現れた。
叔父の友達の息子でタカシという名前の黒いドラゴンだ。
「真由美ちゃんおはよう。いい天気だね。」
タカシは10歳年下の真由美をちゃん付けで呼ぶから真由美は恥ずかしくなる。
「もうっ・・・ちゃん付けの歳じゃないのよ。」
「でも小さいイメージあるから。」
アハハとタカシが笑った。
「タカシさん仕事は?今日平日でしょ。」
「ゴールデンウイーク16連休なんだ。」
真由美はいつもアパートにいるからゴールデンウイークを忘れていた。
そのときタカシの腹が鳴った。
「ごはん食べてないの?」
「いつもは会社の食堂で食べるんだけど休みだから。俺料理苦手で。今からラーメン屋行くとこ。」
「ごはんくらいうちで食べていったらいいわ。お昼の残りで悪いけど。」
「いいのかい?真由美ちゃんの料理うまいんだよな。ありがとう。」
真由美がホウキを片づけるとタカシはついてきた。
真由美は寮母室の鍵を開けた。
だが真由美は気づいていなかった。
タカシの目がギラッと光ったことに・・・。