09/05/11 00:30:27 25exZ1ye
>邪神化(邪進化)
そんな言葉あんのか・・・うまいこというなあ・・・
俺はそれで>>111-112でキリの人を思い出したよ
文・・・似てね?
あの人は女の人(サイト見た)だが112で自分語り嫌われるって分かってて書いたのかなって思う
あんなことされたらスレ嫌いになるから嵐にきたつもりなんじゃ・・・?
だからうざい自分語りのあとも住民みんな分かってるから叩かなかったんじゃ・・・?
俺はあの人に帰ってきてほしいんだがこないかな・・・
159:名無しさん@ピンキー
09/05/11 01:13:52 kHsl6u41
お前ら意味分からん
さっさと避難所いけよ
移動しないヤツは荒しだって前スレでも今スレでも避難所でも言われてるだろ
160:名無しさん@ピンキー
09/05/11 01:17:52 cmL5mete
>>158
気づいても言わないほうがいいこともあるって分からないの?
みんなサイト見たから飲み過ぎ心配したんじゃん
161:名無しさん@ピンキー
09/05/11 08:17:53 8IJE7rb3
荒らしに構う奴も荒らしという名言があってだな…
そういえばポケモンの金銀リメが確定したらしいが、
ピカ版みたくフィールド画面で相方を連れ歩ける機能がつくって話があるらしい。
相棒人外好きだから楽しみだ
162:名無しさん@ピンキー
09/05/11 10:01:46 25exZ1ye
そうだなすまん
今見たらキリの人も閉鎖してたからもう話すのやめるのがいいね・・・
>>161
相棒って御三家だけ?
163:名無しさん@ピンキー
09/05/11 10:27:50 08YcBljf
>>162
新版ポケの場合「おきにいり」登録すれば後ろからついて来るよ
DS版あたりからだった気がするけど
164:名無しさん@ピンキー
09/05/11 10:33:51 25exZ1ye
>>163
そうなんか
DS版ってファイアレッドだっけ?買ってないから知らなかったんよ・・・情弱みたいな質問してすまん
165:名無しさん@ピンキー
09/05/11 12:50:30 rTwFdFfB
保管庫削除させ、メールで脅迫サイト閉鎖させ・・
もう訴えちまえよ。
166:名無しさん@ピンキー
09/05/11 18:19:42 Hv0X2WF9
>>164
ググればすぐ分かると思うから調べてみて。
あと、なんというか荒れるレスと炎上がひどいから
避難所に本スレを移動する提案があるので気になる方は是非意見をいただきたい。
167:名無しさん@ピンキー
09/05/11 19:56:34 cmL5mete
避難所って職人の私設サロンじゃん
みんなヒステリー持ちで馴れ合い大好き
気に入らない意見全部荒らし認定するんじゃない?
スレ内自治もできない民度で避難所移動とかw
SNSにでも引きこもってろよ
168:名無しさん@ピンキー
09/05/11 21:19:48 rTwFdFfB
今度は住人叩きか、やれやれ。
169:名無しさん@ピンキー
09/05/11 21:46:49 cmL5mete
と、こんな具合で気に入らない意見を荒らしや叩きに仕立て上げる住人の保母さんをやるなんて管理人も大変だな
頑張ってね
170:名無しさん@ピンキー
09/05/11 21:50:47 Hv0X2WF9
がんばるから応援してね!(キラッ
こうですか?
171:名無しさん@ピンキー
09/05/11 22:22:33 rTwFdFfB
釣り堀っすか。
ああ、釣られたな、よかったね!
172:名無しさん@ピンキー
09/05/11 22:52:48 bIPOrLdQ
本スレを移動って要するに逃げてるだけじゃん
といって向こうでここのローカルルール議論しようなんて思い上がりも甚だしい
逃げたか逃げればいいし去るものは追わないが
ここをコントロールしようとするのは間違いにもほどがある
173:名無しさん@ピンキー
09/05/11 23:00:56 Hv0X2WF9
>>172
反論があるんでしたら避難所へどうぞ
174:名無しさん@ピンキー
09/05/11 23:13:40 bIPOrLdQ
真性の思い上がりだな
こういうやつが荒らしを引き寄せる
175:名無しさん@ピンキー
09/05/11 23:22:01 rTwFdFfB
つか、複数ID使って毎日ご苦労様!
176:名無しさん@ピンキー
09/05/11 23:43:56 ZQyKaYcs
人外スレだけに共食いが激しい今日この頃。
177:名無しさん@ピンキー
09/05/12 01:55:54 KrH/scuc
疑心暗鬼にさせたいんだな、こりゃ。
俺の居た前スレもこういうのに荒らされたな。
178:名無しさん@ピンキー
09/05/12 02:07:04 wYsfZchm
俺がss落とすのに邪魔だから議論は避難所でやれよ!
といいたいところだが、全くネタが思いつかない
179:名無しさん@ピンキー
09/05/12 03:16:46 YVe3+8nE
ぶった切り申し訳ないが
犬隊長とかロボット警官とか、戦隊スーツに中身人外って最強の組み合わせだと思うんだ
人外萌え住民は、やっぱり特撮とかはガワのキャラに惹かれたりするの?
180:名無しさん@ピンキー
09/05/12 03:25:03 haPQH066
当たり前のことを
181:名無しさん@ピンキー
09/05/12 06:53:46 2wkzs0VJ
電王は天国でした
182:名無しさん@ピンキー
09/05/12 12:18:27 21flgcXR
特撮っていうと、リュウケンドーに、喋る変身アイテム×花屋さんと岩怪人×婦警の話があったなぁ
183:名無しさん@ピンキー
09/05/12 12:54:02 RIGWlEiS
ケータイ捜査官7では01と盲目少女の話に淡いロマンスを期待した。
姿を見ることができない相手への恋慕、姿を明かしたらドン引きされるかなぁと悩む人外。
01みたいな開き直ってるタイプの人外を初めて出自に悩ませるのが、盲目の相手だったりすると非常に美味しいと思う。
あれは好シチュエーションだった。
184:名無しさん@ピンキー
09/05/12 15:22:56 GkG26rpJ
やっぱり刑事戦隊の犬ボスが好きだな。
ボス×メカニックは本編でも絡みまくりで非常に美味しかった。
悲恋じゃないし。
185:名無しさん@ピンキー
09/05/12 20:51:09 haPQH066
始×天音ちゃん
186:名無しさん@ピンキー
09/05/12 21:00:39 Ql2ZkbyC
ムッコロは良いね。人外が徐々に人間味を帯びていく過程が素晴らしい。
ジョーカーかカリスの姿で天音ちゃんと絡んでほしかったところだが、それがなかったのが残念。
187:名無しさん@ピンキー
09/05/12 21:22:00 2wkzs0VJ
>>183
ちょっと違うけど、ミュウツーの個スレにだいぶ前そんな話が投下されていた
任務を解かれてボロアパートに移り住んだミュウツーと盲目の女性の出会いっていう
それだけで終わっちゃったんだけど、萌えた
188:名無しさん@ピンキー
09/05/12 22:22:06 1CF3xIGX
>>183
あれはものすごいロマン。
個人的にツボ過ぎたが一話だけなのがちょっと物足りない。
話的には一話で終わったのが綺麗だったんだけどな。
189:名無しさん@ピンキー
09/05/12 22:41:16 haPQH066
>>183
本編では全然そういう雰囲気なかったがな
落とし物の携帯の持ち主がどんな人かもっと妄想してくれよ
ゼロワンを電話そのものじゃなくて電話の持ち主だと思ってたのはベタだがGOOD
190:名無しさん@ピンキー
09/05/13 01:59:14 RmRAx11p
ありゃ女の子の心情じゃなくてゼロワンが女の子に影響を受ける部分がメインだから描写足りなくても仕方ない。
その辺りは妄想で補ってこそ変態紳士というものだ。
191:名無しさん@ピンキー
09/05/13 04:13:57 rswKMCAh
というかだな、ゼロワンは人間とカプらせるのに最適なタイプの人外なんだ
体格だとか無生物だとか過去の罪だとか色々葛藤のネタがあるうえにあの性格だ
女の子も素直で純粋で頑張り屋、しかも歌ネタでゼロワンと共通点がある
あの話で妄想するなってほうが無理だ
192:名無しさん@ピンキー
09/05/14 00:09:15 8RYd3iqu
ゼロワンは部長との突貫タッグも良かった
193:名無しさん@ピンキー
09/05/14 22:22:59 EdbtEI+A
ひ~みつ♪ひ~みつ♪二人のひ~み~つ~♪
194:名無しさん@ピンキー
09/05/14 23:55:31 ywkt8x8I
ケータイ捜査官のケータイ達は個人的に人外のオアシスだった
だからまだ最終回と01の回を見直せていない
195:名無しさん@ピンキー
09/05/15 01:44:18 HENOsyaa
フォンブレイバーみんな可愛かったな
196:1/2 ◆IyobC7.QNk
09/05/15 23:47:39 vQdp7oZu
2レス投下 S夢魔×人間♂
受け付けない方はスルーorトリップNGでお願いします。
青年が愛しさを込めて名を呼ぶと、女は答えるのももどかし気に腕を伸ばして応じる。
白くしなやかな腕が日に焼けた青年の首筋に絡み付いた。
顔より先に密着した柔らかい双邱に青年の胸は高鳴る。
蜂蜜色をしたふわふわの髪が青年の口元に微かに当たり、次いで甘い匂いが鼻を擽る。
青年がいつもと同じ様に優しく囁くと柔らかく輝く髪の下から、女が視線を上げた。
金の睫毛が縁取る鮮やかな青い瞳が青年を見上げ、ぽってりとした唇が青年と同じ言葉を
返し、恥ずかしそうに目を伏せる。
もう一度、同じ言葉を繰り返すと青年は女の答えを待ちきれずに抱き上げ唇を重ねた。
女は目を閉じ、ぎこちなく舌を這わせた。
温かく柔らかい素肌の感触に、女の背に回した腕に力が入る。
そんな青年に、女は少しまぶたを上げ拗ねた目を向けると、絡まっていた舌を離した。
しっとりと上気した肌が、青年を包む様にすがり付く。
互いの情欲に潤んだ瞳に誘われる様に、二人の男女は一つになり絡み合う。
灯の消えた部屋に窓からスルリと影が滑り込む。
個室の中に幼さを残す少女の声が響いた。
「全くもって、お決まりのパターンね。おんなじ言葉ばっかり繰り返して馬っ鹿みたい。
─もっと欲望のままに姦っちゃえばいいのに、お上品ぶっちゃってさ」
呆れのにじんだ紅い双眸が瞬く。
声の主は背中の大きく開いた丈の短いドレスにスレンダーな身を包んだ、金髪の生意気そうな
つり目をした美しいと言って申し分ない少女だった。
その華奢な身体に似合いのささやかな膨らみは、相応以上の細腰で強調されている。
優美な曲線から続く、すらりと伸びた先の折れそうな足首は身体を支えられるのかすら
定かではない程に細い。
そして背にはパタパタと羽ばたく蝙蝠の翼とドレスの裾からは黒い尻尾が見え隠れし、
ふわふわとした髪の中からは微かに捻れた角が覗いていた。
そのまま一直線に空中を進み、ベッド上で何度も同じうわごとを繰り返す男へと近づく。
「マヌケな顔」
しばらく青年を覗き込んでいたが、異形の少女はひょいと離れ肩をすくめる。
「やっぱり、あんまり好みじゃないな。しょうがない、頂くモノだけ頂いて……、─!」
何気なく漂いながら、くるりと向きを変えた少女の目に人影が映った。
気を抜きつまらなそうだった全身に緊張が走る。
窓を背に、退路を断ち構えていた人影を覗き込むように首を傾げた。
しかし光源を背にしているためその容貌は窺い知れない。
「─誰?」
「貴様が若者を誑かしている悪魔か」
少女の問いかけには答えず人影は低く野太い、威圧的な声を発した。
背の高い、がっしりとした体格がシルエットで浮かび上がっている。
月光を反射している後ろに撫で付けた髪には白髪が混じっているのが少女にも見て取れた。
「んー。言わせてもらえば悪魔じゃなくて夢魔なんだけどね。夢魔のイリス、それが名前。
それでオッサン、だれ? セイショクシャって奴? それともキシサマ?」
思案しながら、ゆらゆらとベッド上を移動する夢魔の手が眠る青年の頬に触れた瞬間、
男から鋭い叱責が飛ぶ。
「息子に触れるな」
しかし夢魔はさあらぬ体で青年の脇へと降り立った。
197:2/2 ◆IyobC7.QNk
09/05/15 23:49:03 vQdp7oZu
その僅かな衝撃でベッドが軋んだが、青年は身体を痙攣させただけで、こんこんと眠り
続けている。
「なるほどね、コイツの親父さんか。でもね、オッサン。
中途半端で放っとくとコイツの頭がパァになっちゃうよ。それでもイイの?」
男に見えるように自分の頭に向け細い指をくるくる回しながら足先で青年を指し示した。
「……元に戻せ、悪魔」
苦みばしった声音に夢魔はクスクスと笑う。
「いやーね。心配しなくても、そんな気はないわよ。コイツそんなに美味しくないし」
鼻歌混じりに寝たまま勃起している青年の一物に足を掛けた。
足の下からくぐもったうめき声が発せられる。
「貴様っ!」
男の発した怒声に夢魔が軽く飛び上がる。
「うるさいなぁ。焦れない焦れない。こうなったら一回出してあげないと戻らないの。
─それとも、オッサンはアタシがアンタの息子に口か手でしてる所が見たいわけ?」
「くっ……」
口惜しそうに黙った男から視線を離し、夢魔は舌を伸ばして指先を舐める真似をしながら
ヒールの踵を盛り上がりの中心に添えてグリグリと刺激すると、青年がビクビクと二三度
震え、そして動かなくなった。
「さて、コイツはこれでイイとして、オッサンはどうする?」
シーツに染みが拡がったのを確認し腕を組みベッドから降り立つと、媚びるのでも面白がる
でもなく、夢魔は口の端を上げ薄く微笑んだ。
「……大馬鹿者めが」
苦々し気に吐き捨てられた言葉に気分を害したのか夢魔が反論する。
「オッサン。一応言っとくけどさ、コレはアタシたちのセンバイトッキョって奴だからね。
コイツを責めるのはお門違いってモンよ」
男は夢魔を無視して、安らかな寝息をたて始めた青年を一瞥すると、窓辺から退く。
その時、夢魔は初めて男の顔を見た。
月明かりに照らされた顔はコントラストのせいか、声以上の年齢を感じさせる。
年は壮年から初老に差し掛かる頃だろう。
彫りが深く、厳めしいが自信に満ちた風貌をしていた。
「何のつもり?」
男の行動を解しあぐね、訝しげに眉を顰めた夢魔に男は外を示す。
「悪魔とは言え、女姓。しかも子供を手に掛ける訳にはいかん。
─行け。そして、ここには二度と近づくな」
その言葉に始めはキョトンとしていたが、意味を理解すると同時に夢魔は盛大に噴き出した。
転がり始めんばかりの勢いでキャラキャラと笑いながら額を押さえ肩を揺らす。
「っぷ、ははっ……はぁ、わかった。ぷっふふ、この部屋には、もう来ない。でもね」
小さく震え、よろめきながら窓辺へと歩み寄り、男とすれ違う瞬間、背伸びをして続きを囁いた。
夢魔の真骨頂とも言うべき、見た目に似合わぬ艶に満ちた魔声が男の耳の奥を擽る。
反応した男が振り返るよりも早く、心底楽しそうに笑いながら夢魔は夜の闇へと身を
躍らせていた。
「まったねー」
無邪気に子供の如く挙げた腕を大きく振ると、反動で身体が揺れる。
しなやかな白い肢体は闇の中にポツリと輝いていたが黒い翼が空を打つ度に小さくなり、
程なく元々小柄なその姿は闇に紛れ消えた。
198:名無しさん@ピンキー
09/05/15 23:51:49 vQdp7oZu
↑投下終了。
PCの環境が変わると勝手がさっぱり分からない。
そういえば保管庫の管理人さんへの連絡ツールって無くなった?
199:名無しさん@ピンキー
09/05/16 00:28:24 p8va0uJL
乙
保管庫も荒らされたのか…
200:名無しさん@ピンキー
09/05/16 07:34:56 MYjpZsL0
保管庫さんの連絡ツールはあるよ。
管理者にお問い合わせのところにメールフォームがあるよ。
201:名無しさん@ピンキー
09/05/17 09:21:00 311qIS8E
ギンギツネがウルジャンでいよいよ連載か。たのしみだ
202:名無しさん@ピンキー
09/05/18 07:43:55 YMUSW/EJ
ミュウツーが人間とできればいいのに
203:名無しさん@ピンキー
09/05/19 08:19:30 swWQEwOa
人外としては比較的人型に近いがH×Hのキメラアントの王様とコムギ萌え
204:名無しさん@ピンキー
09/05/19 12:11:09 U1zYghwX
宿主が好きすぎるあまり殺ってしまうヤンデレインフルたん
205:名無しさん@ピンキー
09/05/20 01:08:36 sB5aSjAr
殺っては違う人に老若男女かまわずついて行くインフルたん
206:名無しさん@ピンキー
09/05/20 05:04:48 MBDWVsAN
夢魔たん乙乙
アメコミキャラは何気に人外(元人間含む)多くて萌え萌えする
スポーン好きだよスポーン。
むっちり筋肉のエロい体と全身タイツにたなびく赤マント。そのマントに包まれたい。
207:名無しさん@ピンキー
09/05/20 07:01:05 ohh+Zx5S
>>204-205
ヤンデレでちょっとビッチなインフルたんか…
銀様みたいな感じだといいな
208:名無しさん@ピンキー
09/05/20 09:24:28 MBDWVsAN
>>206
うわ、sage忘れごめん
209:名無しさん@ピンキー
09/05/20 09:45:24 9ylhaXq2
もやしもんの菌体型になった銀様想像しちゃったじゃないかw
もやしもんのタダヤスが女の子だったらよかったのに…
群がる菌やウィルスと同居なんて独りでも寂しくないな
210:名無しさん@ピンキー
09/05/20 10:51:59 B/KxkzWg
乳酸菌ですね、わかります
電王の良太郎が女の子ならこれなんて乙女ゲーってシチュエーションになるな色々な意味で
211:名無しさん@ピンキー
09/05/20 11:26:37 X9DRw4i0
イマジンが全員女の子ならまさに人外ハーレムと思っていた時期がありました・・・
あと遅レスだけどスポーンいいよな>>206
マント女の子だしエロイよな。あれをカップルと言っていいかわからんが
今リーザたん(マント)にレイポされるスポーンという電波が来て漲った
夢魔たんは次は親父さんレイポしにくればいいと思うよ!
212:名無しさん@ピンキー
09/05/20 12:49:00 ohh+Zx5S
>>211
リーザたんがフリーザたんに見えてギョッとした
213:名無しさん@ピンキー
09/05/22 09:15:13 B5Icq09U
過疎ってるな~・・・
じゃあ投下作品の感想大会しないか?
個人的に859様のヤンマとアカネがすごく萌えた!
いや~流石だね~!文章力構成力高いしすげぇしっかり科学的考察できてるSFだと思う
人外アパートの方の出演でもあいかわらず萌えるカップルだしもっとこいつら見たいな~!
あと903様の作品テイストが好きだから903様と859様に合作書いてほしい!!マジ夢の共演すぐる!
214:名無しさん@ピンキー
09/05/22 10:43:57 slu5QPZq
ジョジョのスタンドの形状がモロに人外揃いで萌え
思わぬ盲点だった
215:名無しさん@ピンキー
09/05/22 10:57:28 pE2ix9kI
>>212
おまおれ
>>213
ヤンマとアカネは良作!
俺は個人的には159氏の独特な感じが好きだが残念だ
216:名無しさん@ピンキー
09/05/22 12:40:01 bDN5ZPPB
本人によせやい言われたけど、1-318氏の爬虫類型宇宙人と女の子の話
好きなんだよなー。バカップルっぽいのが可愛いんだぜ。
たまに読み返してニヤニヤする
217:名無しさん@ピンキー
09/05/22 15:11:46 hQuH5oA9
美女と野獣みたいな、人外>人の大きさもいいけど、人>人外もいいと思うんだ
元人間っていうのはどうかな
218:名無しさん@ピンキー
09/05/22 16:45:54 7UNap+m/
ソフトバンクのお父さんか
219:名無しさん@ピンキー
09/05/22 18:07:01 B5Icq09U
>>215
だよな!エロパロ板の歴史に残る名作だよ!
まあ例のあの人も創作板とかでやれば叩かれなかったもな~・・・非エロばっかってのは、な
>>216
あれもかなり(・∀・)イイ!
220:名無しさん@ピンキー
09/05/23 21:45:07 OCvhmSoH
>>213
あああれ面白かったなまた番外編読みたいわ
やっぱファン多いんだな
221:名無しさん@ピンキー
09/05/24 08:53:27 GOWJPqLf
もう本スレはヤンマとアカネ専用スレでもいいんじゃね
ぶっちゃけ過疎ってるし
222:名無しさん@ピンキー
09/05/24 11:03:55 E7Xhqozc
投下されれば何でもいいよ
ただし最低限読んで楽しめるレベルでな
223:名無しさん@ピンキー
09/05/24 11:15:19 biLenHAu
>>217
サンデーのタキシード銀が好きだった
224:名無しさん@ピンキー
09/05/24 16:48:35 ewj0vVmT
「過疎だね」
「そうだな」
「景気づけたいね」
「そうだな」
「どうしたらいいだろね」
「ここはお前と私のイチャイチャパラダイスな日々をモデルにしたSSを投下してはどうだろう。なに、SS書きの卵のお前なら大丈夫!私も添削を手取り腰取り手伝ってヘブゥ」
「よーしこの板は大丈夫だと思うけど、ウィルスに感染しちゃったら怖いからもうシャットダウンするよー。 バイバイまた今度ね。今度がいつになるかわかんないけど」
「そっそんなっ ちょっと待ttt」
(……えっちいSSは、今度携帯から書いて投下しよう…)
225:名無しさん@ピンキー
09/05/24 19:42:23 SL/Zhpu2
ナイトライダーのキッド
226:名無しさん@ピンキー
09/05/24 19:55:18 5hpIjtre
それはきっとキットの事だな
Knight Industries Two Thousandの頭文字でK.I.T.T.
キッドではない
227:名無しさん@ピンキー
09/05/24 23:17:53 gXPC9BiX
ここって版権は禁止?某屍越えゲームのを書いてみたいんだけど。
一応配慮してなるべく固有名詞を出さないとか、ゲームをしてなくてもわかるように書くとかするつもり。
人外好きだけど、オリジ人外は難しいんだぜ…
228:名無しさん@ピンキー
09/05/24 23:24:09 GOWJPqLf
>>227
悪いが版権二次は該当スレに行った方がいいと思われ
荒れる元だし
229:名無しさん@ピンキー
09/05/24 23:41:48 gXPC9BiX
>>228
わかった。早いレスありがとう。
頑張ってオリジで書いてみるよ。
230:名無しさん@ピンキー
09/05/25 00:15:10 hyuYHKAH
気が向いたら保管庫とか覗いて、好きな人外見つけて参考にしてくれ。
けっこう色んな種類の人外がいるしな。
虫人間、鎧系モンスター、竜、竜人、獣人、メカ系、Ai、鬼、悪魔、夢魔、触手、食べ物、無機物
書ききれないな。
231:名無しさん@ピンキー
09/05/25 02:05:17 +BPkCsyx
>>221
1人の職人に全部頼ったら職人が重圧で潰れるよ
他の職人にも支えてもらわないと・・・
232:名無しさん@ピンキー
09/05/25 07:39:21 PQFLgrgP
>>227
基本的に専用スレッドがあればそっちに投下した方がお互いにシアワセになりそうだ。
もし投下できそうな場所がなかったら避難所の投下するか迷ったスレも使ってくれよな
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
オリジも版権も全裸で待つ。
>>230
さいきんフルモッフ系の人外さんが少ない気が……。
ふえたら全力でモフモフする。
233:227
09/05/25 10:32:27 L/+1o+N0
>>232に感謝
このゲームで投下できそうな場所なかったからお蔵入りにするつもりだった。
もしそちらのスレで許されるなら投下していこうと思う。
234:名無しさん@ピンキー
09/05/25 12:40:05 +BPkCsyx
【うpろだ】専用スレのないSS その2【代わり】
スレリンク(eroparo板)
こういうスレもあるんだわ
235:名無しさん@ピンキー
09/05/25 17:27:53 ozKB1xGr
※失礼な住人達の度重なる争いによる職人追放によりこのスレは、雑談用過疎スレとなりました。
いい加減にしろ!
まじで…
236:名無しさん@ピンキー
09/05/25 17:49:07 X0jfZhmn
別にそこまでいってるわけじゃないんだけどなぁ…
237:名無しさん@ピンキー
09/05/25 18:01:42 l3gav1MZ
せっかく投下しようって職人に他スレを進めたのが気に入らないのか?
このスレには評価魔と非エロを敵視する馬鹿と二次に拒否反応を起こす奴と人型人外を毛嫌いする阿呆がいます
63点とか、非エロ死ねとかパクリとか言われて良いならどうぞ、とか言うのか
そもそも本スレは避難所にしようぜとか言ってる時点でどうかしてるだろ
本スレですらないここ以外に投下を進めて何が悪い
それでも構わない奴でなきゃ、ここじゃ投下できねーよ
職人が泣くだけだろ
238:名無しさん@ピンキー
09/05/25 18:01:51 E/9vdNVL
>234は別にそこまで失礼じゃないと思うが。
>度重なる争い
をまた起こしそうなレスしてる235こそどうかと思う。お前いつものひと?
とりあえず時事ネタに乗って、
鬼畜ウィルス×パソコン→←人間
とかどうだ?
陵辱されたパソコンを初期化することで悲しい記憶を消してやるんだ。
239:名無しさん@ピンキー
09/05/25 18:18:59 ozKB1xGr
もう駄目だこのスレ
240:名無しさん@ピンキー
09/05/25 21:48:59 zc4AKTrf
>>238
いいなそれ
>>239
諦めたらそこで試合終了なんだぜ
241:名無しさん@ピンキー
09/05/25 22:37:50 wqm4FyLf
>>238
そしてクリーンインストールしたPCと1から関係を作り直すんですね性的な意味で
242:ディスコミュニケーション
09/05/25 23:34:59 hyuYHKAH
長くてエロが少ないので、NG指定してもらえるといいかも知れません
NGワードはディスコミュニケーション。
グリフォン×女子高生
あと皆でひとつになりましょうそれはとても気持ちのいいことなのよ的なスライム
243:ディスコミュニケーション1
09/05/25 23:35:51 hyuYHKAH
道路一面がキラキラと輝いているのは硝子が細かく散乱しているからだ。
緑の色が透き通るほどに鮮やかなのは、空から降り注ぐ紫外線の可視率が
変わっているからだ。
青空は記憶の中よりも鮮やかな水色で、その空を区切るように伸びた電線は
あちこちがブツブツと切れ、垂れ下がっていた。
街に人影はない。
この街だけではなく、歩いてきた全ての道になかった。
空にも地にも動く影はなく、ただ風に揺れる美しい緑だけが色鮮やかに存在を主張している。
廃墟ビルの殆どが緑に覆われ、崩れかけたコンクリートの肌から鉄骨を剥き出すそれらは
古代に死に絶えた巨人の遺骸のようにも見えた。
使われなくなって久しい信号に撒きついた緑の蔓は、まるで大蛇だ。
白く花を咲かせ、甘い芳香を漂わせている。
ゴーストタウンを歩く。
アスファルトがやけに隆起していると思ったら、下からアスファルトを突き破って緑が
這い出していた。
割れた硝子がジャリジャリと靴底で音を立てた。
看板が落ちていて、色あせたそれはもう穴が開いていたけど、女性歌手の錆びた笑顔に
思わず声が出る。
「うわ、懐かしいー!このアルバム持ってたー!」
努めて作っていた軽薄な口調は今ではもう無意識に出るようになっていて、
死んだ街に似あわぬ歓声が思ったよりも大きく響いた。
どんな風に喋っていたのかも思い出せない今、私の喋り方はかすかな記憶の中の
友人たちの口調のミックスだ。
「消え去った君のー、面影を捜してー、」
記憶の片隅から引っ張り出したその曲を口ずさむ。
歌詞があやふやところは適当に作詞しながら、空に音階の怪しい歌が吸い込まれていく。
と、探していた目当ての物が目に入った。大型スーパー、駐車場完備。
「ぼっくらはー、空を翔け巡るー、幾千の光が落ちてー」
やはり歌いながら、私は少し小走りに駆けていく。荒れた道路に、小さな影がスカートを
翻しながらついてくる。
駐車場を回ってスーパー裏手に回る。日の当たらないそこは、植物の繁殖が他に比べ
それほど酷くない。まあ他に比べて、だけど。
「せっかいがー、砕けるともー、」
倉庫の扉は固く施錠されており、ガチャガチャと何度か鍵を揺すってみたのだが、到底
女子供の非力な手で開くはずもない。スーパーの中から回るか。
世界の終わりには、スーパーマーケットに立てこもって、ゾンビ達と戦って脱出し、
誰もいない遠い島へ逃げていくのが定番なんだろうけど、ここにはゾンビなんていない。
食い荒らされた死体もなく、血の海もない。
誰もいない。
みんな、もういない。
どこにもいない。
244:ディスコミュニケーション2
09/05/25 23:36:40 hyuYHKAH
スーパーのスイングドアを押して、中へ入る。キィイイと蝶番が悲鳴のような声を上げた。
「幾億の星が流れてー、せっかいがー、消え去るともー」
歌詞、なんだったかな。幾億の星が流れて世界が消え去っても。
幾千の光が落ちて世界が砕けても。
カラカラに干からびた野菜の陳列棚を越え、鮮魚コーナーであっただろう茶色い染みと
液体をのせたトレイの並ぶ売り場を過ぎ、壁沿いのスタッフオンリーと書かれた従業員用
ドアから中へ入る。
「せっかいがー……、消え去るともー……」
駄目だ、次が出てこない。私は魚の加工調理場を抜け、奥の在庫用倉庫へ回る。
こういう場所は作りが同じで、ひとつ承知していれば大体どこに何があるのかはわかるものだ。
目当てのもの、菓子のダンボールが摘み上がったそこで箱を漁っていたら、何か聞こえた。
幾億の星が流れて 世界が消え去るとも
想いは果てしない風になり 探し続ける
巡る世界の果てで いつか君に会いたい
あの歌だ。記憶の中の女性歌手の声そっくりに、その歌は続く。
振向かない方がいいのはわかっていたけど、つい振向いた。
女性歌手がいた。
記憶の中の姿のままに、小柄な姿で、腹のそこから搾り出すように、歌っていた。
そうだ、そんなパワフルな歌い方だった。
あとずさる。
『彼女』は、そっと手を開いてきた。
途切れる事のない歌声に覆いかぶさるように、もうひとつの言葉が聞こえる。
『 お い で 』
私は逃げ出した。一目散に、外へ。
金属製のドアを蹴り、陳列棚の横を走って摘み上がったペットボトルの山を崩した。
物理的な障害なんて『あれ』は気にしないし、障害にもならないがせめてもの気休めに。
スイングドアを押し開けながら叫ぶ。
「クロ!!クロォーーーーーッ!!『海』がいる!!」
245:ディスコミュニケーション3
09/05/25 23:37:23 hyuYHKAH
駐車場をひたすら走る。止まっている車のどれかひとつでも使えたらと思ったが、
免許などもっていない。錆びた金属の車体の表面に、セーラー服の少女が髪を振り乱して
走っているのが映って消えた。我ながら必死すぎる顔をしている。
そりゃそうだ、必死だ。
歌はまだ聞こえる。駐車場をつっきって、道路へ飛び出そうとした時、ドバンッ!!と
爆発音が後ろから聞こえた。
スーパーの中から爆発したのか、全面に嵌っていた硝子がキラキラと割れて吹き飛び、
中から空よりも青い液体があふれ出してきた。
『海』だ。
その液体は一瞬で駐車場に広がり、瞬く間に広がったそれに足をとられて転んだ。
ぬるりとした液体が私の足元を這い上がってくる。ハイソックスを越え、ミニスカートに
絡みつき、胸まで上がってきた。
「くそっこの!!」
手を無茶苦茶に振り回し、顔まで這い上がってくる『海』から逃れようとした。
『一人は、さびしくないの?』
いつの間にか、体の上に圧し掛かっているのは不定形の液体ではなく、人の形をしていた。
肩口までの薄茶色の髪、大きな目、袖のところが擦り切れた紺のぶかぶかのカーディガン、
固い生地で出来たセーラー服。丈を短くしたスカートは下着が見えそうだ。
少女はにこりと笑った。
これは私だ。
私の姿を模したそれは、先ほどの女性歌手の声でささやいた。
『そこはさびしいよ、ここにおいでよ』
ぬるりと液体が四肢に絡みつく。足の間に、服の中に、ぬるぬると感触が這い回る。
にちゃりとした何かが、足の間に入ってくる。
下着の上から、何かが押し当てられた。それは、生地を通して、ゆっくりと入ってくる。
「や…っやだ…っやめ…っ」
『ここは、みんないるよ。みんなみんないるよ』
周囲を覆い尽くした『海』から、無数の人が立ち上がってくる。
知った顔ばかり。お父さん。お母さん。友達。学校の先生。好きだった人。嫌いだった人。
『それら』が手を伸ばし、ゆっくりと近づいてくる。
『おいで』
『おいでよ』
『皆待っているから』
『ここにおいで』
腹の中にやわらかいものがずくりと入ってきて、ぬるりぬるりとかき回していった。
「ひっ……あぁ……っやだぁ……」
首を振り、近づいてくる自分自身から逃れようと身体を動かすが、もう動ける部位は少しも
なかった。この期に及んで無意識に演技をする自分に少し笑えてくる。
役名:不定形のスライムに襲われて泣き叫ぶ女子高生A。
246:ディスコミュニケーション4
09/05/25 23:38:02 hyuYHKAH
『こわくないよ、大丈夫』
そう笑った『自分』が顔を寄せてきた。頬を両手で掴まれて、唇を奪われる。
ぬるりとした感触が、唇を割って入ってきた。上からも下からも、侵入される。
『このままひとつになろう?』
『わたしたち、ずっと待ってるのよ』
『さびしくないよ』
『さびしくない』
そう笑う『みんな』が、『自分』が、いきなりバシャリと融け落ちた。
『海』が泡立っていた。悲鳴が上がる。
『海』が燃えていた。火はスーパーの中から燃え上がり、あっという間に不定形の『海』を
走って不定形の液体を包み込んでいった。
こちらまで炎が走ってくる。そう思った瞬間、炎は体の下をくぐっていった。
いや、私が炎の上へ移動したのだ。
『遅くなった』
「本当に遅かったよ」
そういいながら見上げると、そこには小型自動車ほどもありそうな巨大な白い鳥のような
生物が、面目なさそうな表情を浮かべていた。巨大な鉤爪に掴まれている。
もっとも四足歩行の鳥はいないが。
「本体、叩けた?」
『ごらんのとおり』
眼下では炎に巻かれて、巨大なスライム状のものがのた打ち回っていた。
それが徐々に小さく、萎んでいくのを見ている。
「久々に見たよ、あんな小型」
『海岸線もないようなこんな山岳地帯で見るのは珍しいな』
「あーあ、新しそうなカントリーマアムとかあったんだけどなー」
『どこだってあるだろうに』
「なんとなくすごく甘い物が食べたくなる時ってあるじゃない」
『食べないから知らない』
「便利でいいよねクロは」
『お前だって食べなくても困らないだろう』
「気持ち的に。女の子には定期的にあまいものが必要ですよ」
くすくすと笑うと、クロが背中の大きな翼をバサリとはためかせた。
白い巨躯が、私を抱えたまま空を舞う。
「そういや誰かいた?見つけた?」
『何も』
「ですよねー」
『ですよ』
やはり二人で少し笑った。
247:ディスコミュニケーション5
09/05/25 23:38:41 hyuYHKAH
世界は平和だ。
人類はひとつになって、いまではもう戦争なんかどこにもない。
ある日全員融けてしまったのだ。パシャンと軽い水音と共に。
私の両親も兄弟も友人も、知っている人も知らない人も、全て。
それらは広がって大きな液体となって、元来海があったところに今は収まっているが、
たまに細切れの小さな塊がいることがある。
とはいえ、それらはプールや溜め池などにおり、あんな倉庫の中で見たのは初めてだ。
クロが焼き殺したようにみえるが、『海』はすべてでひとつだ。
あんなのは木の枝を払ったにすぎず、本体の幹に影響はない。
『海』は執拗に人を誘う。何故執拗なのかといえば、寂しいからだと言う。
『海』は、『海』の中にいる、親しい人の姿を借りてやってくる。
「ねーえ、クロ。あのピンクのお城っぽいのってラブホじゃない?多分シャワーあるよね?」
『ああ、わかった。お前ベタベタだもんな』
『海』に融けた人、『海』に融けなかった人の違いはなんだろう。
そもそも『海』とはなんだろう。
液体型宇宙人とか世界征服の為に作られた秘密兵器とか色々アホな説も出ていて、それの
どれもが眉唾で、ぶっちゃけ私はもうどうでもいい。
考えてもどうにかなるものではないからだ。
ちなみに生き残った、というよりも『海』に融けなかった人間は多少いる。
一つところに留まっていると『海』が津波のように押し寄せてくるため、今のところ
少人数であちこちを移動するのが一番平和な暮らし方だ。
その人間達は、どんなに『海』に誘われても決して融けない。
いや、多分融けたいと思ったって無理なのだ。
これは仮説だが、私を含め彼らもまた、一人一人が変質した『海』なのではないかと思う。
彼らは液体ではないが、人の姿をしていない者も少なくない。
彼らは老いる事がない。彼らは、食べる必要がない。
彼らは、まるでおままごとのように、生活を繰り返す。
窓からクロが窓を割ってくれたので私達はそこから侵入した。湯は出ないが、
蛇口を捻ったら水が流れ出す。セーラー服を脱ぎ捨てると、冷たい水のシャワーを浴びた。
足の間を丹念に流し、口もゆすいだ。
ダブルベッドの上で、クロが丸まっている。通常の大きさだとベッドを壊すので、
今は虎かライオンぐらいのサイズである。
今まで色んな姿の者を見たが、クロのように架空の動物の姿をしているのははじめて見た。
獣のような四足、背中から生えた巨大な翼、鳥の頭。
ふかふかの羽毛で覆われたその身体は大きい。
グリフォンと呼ばれる怪物の姿によく似ている。彼は何故、この姿を選んだのか。
戦うためか。ただ飛ぶだけなら、鷹でもよかったし、勇壮な竜でもよかっただろうに。
尋ねてみたが、「気がついたらこの姿だった」という。
本人にも理由がわからないのかもしれない。
そういやクロは火が吐けます。火を吐くならやっぱドラゴンでいいと思う。
白い体毛なのに名前がクロなのもわからない。芸人でそういう名前の人がいたねと言ったら
あんなピザではないと怒鳴られた。元の姿は太っていたのかもしれない。
私がいまだにこの姿をしているのかわからないのと同じだろう。
どこにでもいそうな平凡な少女の姿は、本来の姿ではない。
気がつけば、『海』に覆われた教室の中、一人立っていた。
自分の名は忘れた。家族や友達の記憶はあるが、家にどうやって帰ればいいのかわからない。
そこはどうやら女子高で、生徒なら確実に女子高生だろうし、同じ年頃だろう。
数年学校に暮らし、誰もいなくなった用務員室で寝泊りした。
学校で漁ったクラス名簿に今の顔はのっておらず、どれが元の自分なのかもわからなかった。
外に出ることにした。
あれから、どれぐらい立ったのか。もう、数えるのは止めた。
248:ディスコミュニケーション6
09/05/25 23:39:43 hyuYHKAH
シャワーを浴びるとタオルを巻きつけ、もふもふとしたクロによりかかる。
「ねえクロ。起きてる?」
『寝てる』
「起きてよ」
クロの鼻面にキスをする。タオルを巻いただけのまだ濡れている身体をふわふわとしたクロの身体に押し付ける。クロの首に手を回し、何度もクロの鼻面にキスする。
うるさそうにクロが、嘴を半開きにした。そこに、舌を差し込む。
肉の塊のようなクロの舌が、こちらに絡んできた。
物を食べる必要がない。年を取らない。だけど、それじゃまるで幽霊だ。
一度クロの嘴の中から舌を抜くと、今度は自分の口を半開きにし、クロの嘴に顔を寄せた。
クロの大きな舌が入ってくる。
セックスだって全然必要じゃない。だけど、一人じゃさびしい。だから、クロといる。
誰かと同一になりたくなんてない。誰かと一緒にいたいのだ。だから、皆、誰かといる。
だから皆、『海』に融けなかったのだ、きっと。独立独歩で、死ぬ時は一人の海だけど、
その時までは傍らに誰かと。
鉤爪が、肩をそっと掴んで、ふわふわした羽毛に抱きしめられる。
圧し掛かってきたグリフォンに胸の先端をちろりと舐められて、くすぐったさに少し笑った。
裸の体にクロはどこもかしこも気持ちがいい。軽く噛まれて、柔らかい肌から浅く血が吹き
出る。こんなのも見た目だけの事で。本当は誰も彼も、あの青い『海』でしかないんじゃないかと思う。
足を開かされて、クロの肉厚の舌がそこをすりあげて舐め上げてくる感触がたまらなくいい。
「ん、ぁあ、あ…っ、いいよ、っ」
乱暴で少し痛いぐらいのその感触は、だが身体の中から熱い疼きを引き出していく。
ビチャビチャとたつその音は耳から犯されているようで、倒錯的なその感覚に震える。
もっと奥まで欲しい。身体を起こした。
クロに尻をむけ、獣のように四つんばいになって、足を開く。
「ね、クロ…」
『全く好きだよなお前』
「もお…クロだって好きじゃんエッチさあ!」
粘つく足の間に何かが当たる。その感触と、これから味わう快楽を期待して腰が揺れる。
「早くぅ…」
演技しなくても十分に滴るような甘ったれた声で、当てられたそれに自分の股をこすりつけた。
急に背中に重量が圧し掛かり、熱い感触が身体を割って侵入してきた。
圧迫感と巨大な質量が押し込まれて、思わず体が固くなる。
クロは構わずに背に鉤爪を立てながら体重を乗せ、一気に貫いてきた。
「あっ…んうぅ…っ」
ぬじゅっにちっにちにちにちっ
肉の軋む音が聞こえる。いつもながら、入りきるまでがつらい。圧迫感と痛みに、
このまま裂けてしまうのではないかといつも考える。
何でこんなのと寝ようと思ったのか覚えてない。やけくそだったのかも知れないし、
さびしかっただけなのかもしれない。クロが側にいるように、身体で釣っているだけかも。
何せ、この意識して装っている「女子高生キャラ」の他にはもう、何もないのだ。
どんな性格だったのかとか、どんな外見だったのかとか、どんな人間だったのかとか全部。
装ってたら本当にそのうちその通りの性格にならないかなと思っているが、今のところはどうも。
クロがぐいっと腰を引いてきた。ずずっと中の肉まで引きずり出されるような感触に
シーツにしがみ付いて耐えた。
パァンと肉がぶつかる音がして、クロが腰をぶつけてくる。奥まで当たって「ヒァ!!」と
悲鳴になった。どんどんと中でぶつかってくるクロの性器は大きすぎるし、形も
肉のヒダがボコボコに連なっていてグロテスクで、だけど慣れてくると中をそのヒダが
ぐいぐいと擦ってくるのがはっきりわかるし、最後の方は気持ちよすぎて訳がわからなくなる。
249:ディスコミュニケーション/end
09/05/25 23:41:21 hyuYHKAH
「んあ、あっあぁ…っ」
『お前、ここらへんが好きだよな』
「うぁっやっらめぇ…っ!」
『ダメじゃないだろ、自分から腰振りやがって』
お腹の中から、擦り上げられたそこにもっと欲しくて、必死にクロの動きに腰を合わせる。
セックスは気持ちがいい。違う生物同士が、ぴったりと重なるのが気持ちがいい。
クロが激しく突いてきて、ギュウウっと鉤爪がさらに食い込んできて、痛いんだけど
それもジンジンして気持ちいい。多分私はちょっとMぽい。クロに首の後ろを噛まれるのが好きだ。
クロにやめてって泣いてお願いしながらめちゃくちゃに突かれるのが好きだ。
クロはわかっているから全然止めてもくれないし、痛いことも平気でする。
鉤爪が背から離れ、胸に食い込んできた。
「痛…ッ痛いよぉ……んんっ」
『痛いの好きだろう、このドM』
「ちがっちがう、もんっ」
『バーカ』
「ひっあっ痛い痛い痛い!!」
腹を引っかかれて、強引に頭を起こされた。髪を掴まれて、クロが無理やりキスしてくる。
痛くて気持ちいい。ぐちゃぐちゃとクロにかき回されながら、ベロリと背中を舐められて
そのまま腰を抱えられて、思いっきり突かれた。
『く、う、出すぞ!!』
「だし…てぇ…!!」
ビュルっとお腹の中で、何かが弾けた。それは何度も何度もビクビクと跳ね上げながら、
私の中で熱いものを吹き上げてた。
血と精液と抜け落ちた羽毛で汚れたシーツの上で、私達はゴロゴロしていた。
傷なんてすぐ治る。致命的な怪我をしたらそれはどうなるんだろうという好奇心はあるが
さすがに死んだら嫌なので試した事はないが、セックス中の傷は本当すぐに治る。
下はべたつくが、生きた羽毛に包まって私はぬくぬくと丸まっていた。
セックスがなしでも、この羽毛だけでクロは私が側にいる価値のある生物だ。
本当ふこふこふかふかもっふもふなのである。あったかいし気持ちいい。
「次は、どこ行こうか」
『どこでもいい』
「もうちょい山越えてー、北海道の方まで飛べたりしない?」
『北海道行ってどうすんだよ、寒いぞ』
「スキーとか」
『俺が出来るかバカ』
「腹ばいになって滑り落ちれば天然のソリだよ」
『冷たいっつうの!』
「摩周湖って『海』かな?」
『でかいところは大抵『海』になってるな』
「あとー、そのうち太平洋越えて外国行きたい」
『どれだけの高度で飛べっていうんだお前!!』
「色々試そうよ、楽しいよ」
『お前はスーパーフライ級バカですね』
「えへへへ」
『褒めてないから』
クロとひとつになったらこんなふかふかが味わえなくなる。
それだけで、二人でいたい理由にならないだろうか。
全部あの『海』になるなんてもったいない。クロと、一緒にいたい。
死ぬ時は一人の海だけど、その時までは傍らにクロと。
250:名無しさん@ピンキー
09/05/25 23:48:24 QMoI4fhw
GJ
なんだろう、このまったり世紀末は
確実に色々終わった方向へ向かってるんだろうけど不思議と怖くないっていうか、バカップル自重というか
とりあえずクロをもふもふしたい候
251:名無しさん@ピンキー
09/05/26 00:02:15 +BPkCsyx
GJ!エロ少ないなんて言うな!
やっぱ世紀末ものは良い!
252:名無しさん@ピンキー
09/05/26 00:19:01 4bQ2grHH
ふるもっふktkr
主人公もクロも危機感0でマッタリしてるのがいいね。幸せそうで
僕もカワイイおにゃのこにふこふこされるふるもっふ人外になりたいと思った。
253:名無しさん@ピンキー
09/05/26 03:48:16 E9gD2g9e
非常にGJ
254:名無しさん@ピンキー
09/05/26 20:20:02 hhxQeY/1
GJ!
Mっ子がいい感じ!
255:名無しさん@ピンキー
09/05/26 21:51:24 2GUB+6GA
凄い良い雰囲気だ、エロもまったりしてて好み。GJ!
256:名無しさん@ピンキー
09/05/26 21:59:37 UYCWjklM
読ませるねぇ! エロパートもGJだし、それ以外の部分も読んでて楽しかった。
クロとのなれそめも読んでみたいところ。
257:名無しさん@ピンキー
09/05/27 02:13:22 jipzhcQ7
こんな中に投下出来る書き手の勇気と上手さに「有り難う。GJ!」を捧げたい。
258:名無しさん@ピンキー
09/05/27 05:50:36 1kGxXnK7
>>257そうだな
>>249これからも頑張ってくれよ
259:名無しさん@ピンキー
09/05/28 15:31:22 YB+OD/d6
投下ないねぇ
>>249はもう読んだし職人さんが何か書かないかな
外骨格×美少女をリクエストしたい
書くの上手くて早い職人さんよろしく
260:名無しさん@ピンキー
09/05/28 15:50:07 as2bulk8
ここは和姦やイチャラブが多いから嬉しい。
261:ネロストゥエとリツ
09/05/28 23:02:18 uhBm0t5q
投下失礼します。異形の悪魔×人間
舞台は一応現代モドキの和姦です。
>>259の期待を裏切る形でスマンwww
262:ネロストゥエとリツ
09/05/28 23:02:59 uhBm0t5q
まずは紙粘土を用意しましょう。
柔らかくなるまでこね、大体の人の形を作ります。
丸い頭部には、ギョロリとした紫色の目玉を入れてやります。
関節部分には、折れるストローの蛇腹部分をはめ込んで繋げましょう。
できれば、猫背風に作ったら、はい完成です。
『……』
「ご主人様の人形を作るのはきっと安上がりだね」
先ほど説明した人形のような異形の者、その膝にちょこんと座る少女がそう呟いた。
「今度作ってみようかな」
肩まですっぱり切った黒い髪の少女はそう言ってココアをすする。
彼女の言葉に異形の者、ネロストゥエは何も言わない。
ネロストゥエは、ただの悪魔である。と、同時に彼女の主でもある。
『リツ』
ネロストゥエは彼女の名前を呼ぶ。そして少し戸惑うように彼女に問う。
『お前は、しもべだという自覚はあるのか』
「もちろんですとも、ご主人様」
リツはにやにや笑いながら主の胸に頭をこすりつける。
「我が父が貴方の召喚に失敗して、命だけは御助けと差し出された娘が、どうしてそのような自覚を失くしましょう。
私は父の命と引き換えに貴方に与えられた、ただの供物でしかございません。」
うそつきめ、とネロストゥエは心の中で呟く。
供物のくせに、下僕のくせに、奴隷のくせに、たかだか人間のくせに
「はぁー、甘い…」
先ほどの役者のような言葉のあとに、リツはそんなことを言ってココアをまた飲む。
「飲む?」
上目づかいでそう言われ、ネロストゥエはこくんと頷いた。
彼女からカップを受け取ると、体の適当な部分から触手を伸ばしてココアに漬けた。
まるでストローのようにそれで吸いこんで飲む。正直、彼は飲み食いを必要としないのだが。
「御主人様、ココアは気に入りそうですかー?」
『…別に』
「ありゃ残念。そういえば甘いとか苦いとか分かるの?」
『味覚や嗅覚などの感覚部分は人間と同じようなものに変化させている。これは甘いな』
「流石、悪魔様だね」
『我を称えよ』
「きゃー、ネロストゥエさまーすてきー」
舐めているのかこの下僕は。
今すぐ膝から降ろして四肢を引きちぎって内臓だして飾ってやろうか。
そんなネロストゥエの思考を読んでいるかのようにリツはニヤニヤと笑うだけだ。
「なんだ、不満そう。従順でサービス精神旺盛な下僕少女がお望みですか?」
『従順になれるものなら、なってもらいたいものだ』
「なりますとも、御主人様どうぞご命令を。あぁ、でも下僕は御主人様の膝になんて乗ってはいけないね」
膝から降りようと身をよじるリツを、慌ててネロストゥエが抱きしめて止める。
『……貴様』
「何」
『貴様が、ココアを飲みたいと言ったから待っていたというのに…』
「あぁ、そうだね。お預けくらってたねぇ」
そう言ってリツは人差し指で、股の間で起立しているネロストゥエの性器をつつく。
『ぐ…』
先ほども言ったように、感度は人間と同じレベルだ。突かれれば、それなりの刺激がこの悪魔を襲う。
263:ネロストゥエとリツ
09/05/28 23:03:43 uhBm0t5q
事の始まりは十数分前。
ベッドでリツを押し倒し、乳房を十分にこねくり回し、さぁそろそろというところで。
「ココアが飲みたい」
我儘な下僕にあとでと言っても、嫌だと突っ返されるばかり。
普段する、彼の眼の下へのキスもそっぽを向いてしてくれない。
仕方なしにココアを飲むことを許してやると、彼女は嬉々として裸のまま台所でココアの準備を始める。
我慢我慢と、性器を萎えさせぬようにいると彼女にベッドに座るように頼まれた。
言われるままにベッドの端のほうに腰かけると、彼女は彼の膝に座り、ココアを飲み始めた。
そう、起立している性器を微妙にふとともで挟む形で。
そして現在。
すでに先走りを流しているネロストゥエの性器を撫でた。
「ねぇ、命令しなよ。ご主人様、私にさ」
思いっきり性欲処理の道具として扱いなよと、彼女はクスクス笑ってそんなことを言う。
あぁ、言えるわけがないのだ。なんと小憎たらしい娘か。
以前無理矢理犯して、文字通り性欲処理のためだけにリツを扱ったことは、ネロストゥエにとってトラウマにも等しい。
小生意気な性格を少々屈伏させるためにしたことだが、彼女は行為中、まったく感じてないといわんばかりの無表情であった。
怒りとか悲しみという感情ではく、嫌悪の眼に射抜かれての行為は、まるで人形を犯している虚しさしかない。
しかもその後なかなか機嫌を直してくれなかった。
あんまりにも冷たい態度を取られるので必死に機嫌が直るよう手を尽くしたものだ。
どうして悪魔で主である自分が、人間で下僕のこの娘のご機嫌を伺うのだという疑問は浮かびもしなかった。
『まだ、あのときのことを怒ってるのか』
「怒っちゃいないよ。ご主人様にはずいぶんよくしてもらってる」
まったくだ。
本来魔界に住むネロストゥエだが、リツのためにわざわざ人間界のマンションを借りてそこに住んでいる。
リツのためだけに、人間界(家、時々仕事場)と魔界(仕事場)を行き来しているのいうのに。
「ただ、たまに確かめたくなるの。私は御主人様に愛されてるかなーって」
可愛いこと言ってくれるじゃないかと、ネロストゥエは目を細めた。
「我儘でごめんね」
『構わん、慣れた』
「ありがとう」
先ほどまでの意地悪い笑みではない、穏やかな笑みを浮かべるリツ。
「それじゃ、ご奉仕しちゃおうかな」
そう言うと、彼女は股間と太腿で、ネロストゥエの性器を挟んだ。
乱暴に腰を動かし、おおざっぱにネロストゥエの性器の根元を扱きあげる。
「なんか、私からおちんちんが生えてるみたい」
そう呟くと、リツはそれを右手で扱きはじめた。
傍から見ればふたなりの少女が自慰をしている姿にも見えよう。
『ぐっ…おおおおぉ…』
後ろで呻く悪魔、片手に持ったココアのカップがおちそうであった。
「ココア、こぼしたら駄目だよ?」
さらに扱くスピードが上がる。ネロストゥエの体が大きく一度震えると白い精液があふれだした。
『うまくなったものだ…』
「でしょう?あ、ココア受け取るよ」
264:ネロストゥエとリツ
09/05/28 23:04:43 uhBm0t5q
彼女は一気にぬるくなったココアを飲み干す。
「カップ、台所に置いてくるね。」
ネロストゥエの膝から降りて、彼女は台所に消えた。
この間に、萎えた愚息と精液をネロストゥエはティッシュで拭いてやる。
拭いているうちにまた愚息は元気を取り戻し、天を突く勢いで復活した。
「復活早いねぇ」
『我を崇めよ』
「おちんちんばんざーい」
我だと言ってるだろうが。
「舐めてもらうのと、もう入れるのどっちがいい?」
『入れさせろ』
「かしこまりました~」
んふふと、リツは楽しそうに笑うと彼の膝にまた座る。
今度は向かい合う形で、そして目の前の悪魔の眼の下にキスをした。
膝立ちになって、ゆっくりとネロストゥエの性器を下の口にのみこんでいく。
『ほう、すでに濡れていたのだな』
「ん…うん、もうね。すっごく欲しかったんだよ」
じゃあ早くヤらせてくれと、悪魔は思う。
「ね、御主人様、あれやって、あれ」
『ん?なんだ?』
「おちんちん、動かすの」
『こうか?』
わざとネロストゥエはリツの尻肉を掴み、さらに奥へと突きこませた。
まだ半ばほどしか入ってなかった性器がリツの子宮口を強引に広げ奥まで突く。
嬌声をあげて背をのけぞらせるリツに、気を良くしたネロストゥエはリツの願いを聞いてやることにした。
もともと体を人間の感覚に合わせるなど、体を自由自在に変化させることができるネロストゥエだ。
性器を変化させるのはたやすいこと。
「あっ!ああああっ!!!」
先ほどまで生意気な口をきいていたリツがネロストゥエの白い体に抱きつく。
体内でまるで蛇が蠢くように、しかもその蛇の頭が何本にも別れていく。
うぞうぞうぞと何匹もの蛇が子宮で蠢き、中を所せましと這いずりまわる。
「あ、あんまり広げるとっ…ああああぁんっ!!」
まったく腰を動かしていないが、リツの胎内ではネロストゥエの性器が蠢き続けている。
背筋をゾクゾクと走りぬける感覚に、リツは大きく口を開けて酸素を求めた。息ができないのだ。
『次はこうか?』
今度は太く、長いモノに代わり、中で大きく振動させてやる。
人間界のバイブというものを参考にやってみたが、中々の効果のようだ。
「あッ…!」
がくがくとリツの体が震えて愛液を放出。
彼は性器を変化させるのをやめ、正常サイズに元に戻す。
リツは荒い息を整え、ぎゅうううっとネロストゥエを抱きしめた。
265:ネロストゥエとリツ
09/05/28 23:05:14 uhBm0t5q
「ふぅ…ほんのりひんやりで、すごく落ち着く」
しかし、ずっと抱きついているわけにもいかないねと、リツは腰を動かし始めた。
「さ、さっき、イッたばかりだからっ…んんっ」
言葉で表現するもの躊躇われる淫らな水音が静かに響く。
円を描くように腰を回して、時にはゆっくりと抜いてまた奥へと入れる。
互いに見つめあって、ただ結合部の音と喘ぎ声だけが二人を包む。
「き、気持ちいい?」
『あぁ…』
「よかったぁ…」
いつもは本当に小生意気で我儘な娘だが、こういう時非常に愛おしくなるなとネロストゥエは思う。
これがネロストゥエの心を捉えて離さない原因の一つかもしれない。
『リツ、そろそろ出る…』
「どうぞ、たっぷりとっ…!」
一段と奥へとネロストゥエの性器が突き刺さり、彼は大きく吠えて吐精した。
「ん―――!!」
必死に声を堪えてリツはネロストゥエの体にしがみつく。
どくどくと注ぎ込まれる精子が全て出た後、リツは腰をあげてネロストゥエの愚息を引き抜く。
性器と性器の間を、愛液と精液が混じり合った糸が引いた。
「たくさんでたね」
よくできましたと彼女はネロストゥエの胸や眼の近くに唇を落とす。
「まだ、できそう?」
『愚問だな』
「素敵、本当に素敵だね」
そこでネロストゥエはリツをベッドに押し倒す。
『我を愛せよ』
その言葉に、初めて真面目にリツが答える
「愛しております。ネロストゥエ様」
我もだ。と、悪魔は心のうちで呟いて、行為を再開した。
リツの膝を少し閉じさせ、その上で足を上のほうに倒すようにする。体育座りのまま、仰向けになる格好だ。
そのまま足をネロストゥエの肩にかけて、腰が少しベッドから浮き上がる。
『外れぬようにしなくてはな』
ネロストゥエの肩から触手が現れ、リツの足に絡みついた。
「くすぐったりしないでね」
『足よりも、ここだろう』
白い手がリツのクリトリスに触れた。人差し指の腹で転がすように愛撫してやる。
リツは大きく喘ぎ、駄々をこねる子供のように首を大きく横に振る。
手でそこを愛撫したまま、その少し下の孔にネロストゥエは性器を押しあてた。
十分に濡れたそこは、ひくひくとうずいているようだった。
ぐぷり、と中に入っていくこの瞬間がリツもネロストゥエも大好きだった。
266:ネロストゥエとリツ
09/05/28 23:05:52 uhBm0t5q
触手はリツを支える、もしくは捕まえるためだけに使い。
彼女を犯すのは股間の性器だけであった。
喘ぐリツの表情を満足そうに紫の独眼が見つめる。
処女はネロストゥエが奪った。それからの行為もずっとネロストゥエが仕込んだ。
この表情を作り上げたのが自分であり、それが自分だけが見ているということは彼の支配欲を十分に満たした。
リツはもはや、ネロストゥエにとって芸術品にも等しかった。
そしてまた、今夜もリツに己の存在を、熱を仕込む。
*****
本当に、まったく。
行為が終わり、ぐったりと横になっているリツ。その隣に彼も寝転がる。
頬づえをついてネロストゥエは大きな目を細め、彼女を眺めた。
供物のくせに、下僕のくせに、奴隷のくせに、たかだか人間のくせに、
ここまで夢中にさせられたのはお前ぐらいだ。
ひんやりとした白い手が彼女の髪を撫でた。その感触に彼女は嬉しそうに笑う。
「なぁに、まだしたいの?」
『もう出ん』
「ん、何事もほどほどが一番ですよ」
リツが笑ってまたネロストゥエの胸元に頭を寄せて、互いの足を絡める。
「私、もう眠るね」
『そうしろ』
「おやすみなさい。大好きですよご主人様」
冗談のように彼女はそういうと瞼を閉じた。
『ふん』
愛おしいと思う気持ちと、本当かと疑う気持ちが奇妙に混ざり合う。
その奇妙な気持ちを胸に秘め、ネロストゥエはリツの寝顔を眺め続けるのであった。
終
人外、文章で表現するのは難しいね。
もうちょい修行してきます。
267:名無しさん@ピンキー
09/05/29 00:11:37 tG0eBzkp
乙です!
修行してくるって事はまた投下するってことか?
期待して待ってる
268:名無しさん@ピンキー
09/05/29 00:14:09 yvickR2+
GJ
やりとりが可愛い
269:名無しさん@ピンキー
09/05/29 17:55:05 gunP7H1O
とてもGJ!!
ご主人様と僕が上っ面だけで主従反転してるところがたまらんw
ご主人様あしらいの上手いりっちゃん可愛いよりっちゃん
270:名無しさん@ピンキー
09/05/29 19:20:23 YWafQ0Wz
ライトノベル作法研究所覗いたら
お題企画「人外&人でなし」なんて企画やるっぽいのは既出?
ただ、人外の方は縛りあるっぽいからヤンデレの方が多そう
GWにも同じような企画あったらしいが、跡地はもう無いらしいのが悔やまれるな…
271:名無しさん@ピンキー
09/05/30 00:31:45 vDZqiLLr
>>261
おちんちんばんざいでほうじ茶噴いたわwww
ヘタレな人外にも生意気でえろいヒロインにも萌えた!壮絶にGJ!!!!
272:名無しさん@ピンキー
09/05/30 01:43:30 EiaNZlXG
ここの住民は創発板の獣人スレにもいるよな
結構似てる文体とかキャラがある
てかここ実質創発板のエロ用スレ?本スレあっちだったりすんの?
273:名無しさん@ピンキー
09/05/30 06:35:44 vdAoR1KT
過去ログ見れば分かるけど創作発表板ができる前からこのスレは存在するよ。
274:名無しさん@ピンキー
09/05/30 07:03:46 EiaNZlXG
あそうなんだ
あっちに“エロはエロパロ板へ”みたいなの書いてあって勘違いした
スレ趣旨近いしあっちは6スレ目行くし
まとめサイトあるから過去ログ見てない
このスレの歴史もあんま古くないけどあっちのが後出しなのに進行早いんだ?
275:名無しさん@ピンキー
09/05/30 11:26:33 KB3itZq7
なんか、書き手も含めて住人達を遠回しにチクチク攻撃している気がする。
276:名無しさん@ピンキー
09/05/30 12:38:16 vYLHtEk1
まぁ、正直それがどうしたって感じだがな。
スレが早かろうが遅かろうが関係ないだろ。
そんなことよりだ。
機械系ならザクみたいなモノアイが好きだ。
正義の味方みたいなカラーリングより悪者っぽいデザインがいい
そんな奴が人間にメロメロな甘いのがいい
277:名無しさん@ピンキー
09/05/30 13:32:01 Ntia/KuA
あっちは健全+獣人のみ(少数の虫人含む)だし、エロとか関係ない分
ただ進行早いだけじゃないの。板ごと違う訳だし。
278:名無しさん@ピンキー
09/05/30 13:59:35 wP1caVhF
>>276
恋人以外の人間は死んでもいい思考を足すと私の好みになる
恋人に止められてコイツのほうが好きなのかと焼きもち焼いて実力行使に出ればいい
279:名無しさん@ピンキー
09/05/30 17:54:11 1oAPUh/R
>>276
外見通りの凶悪な性格をしたロボが、惚れた相手だけは傷つけまいとそっと触れたり
普段は誇りに思っている自分の装甲や武器をその時だけ疎んじてたら萌える
280:名無しさん@ピンキー
09/05/31 01:51:12 HwfUjtVj
MS×人を妄想したことがあるのは自分だけではあるまい
SDガンダムでも可
281:名無しさん@ピンキー
09/05/31 01:57:21 xk3fUYtR
>>279
「ちっ…簡単に傷つきやがって――面倒くせぇ」
とかいって腕の装甲(体の一部で無理に外すと損傷する)を乱暴に外して女の子にうろたえられるんですね、わかります
282:名無しさん@ピンキー
09/05/31 05:12:24 eu88F7vc
>>277
そういや、ここが比較的メカや虫が多いのは
獣だと該当スレが豊富だからだろうか
283:名無しさん@ピンキー
09/05/31 08:39:34 AKF36iaB
別に虫・メカ多くないと思うが・・・
たぶん傾向偏ってるとしたら数少ない書き手の趣味の方向性が偏ってるだけじゃ?
ケモジャンルってホモ多いし男性向けでガチ人外っての自体ジャンルでも少数派な気が
まあ男性向けだとケモ耳程度が多い・それなら他スレに分散するってのは確かかもだが・・・
284:名無しさん@ピンキー
09/06/01 12:36:52 k1JiUxn7
獣となると被ってるスレ多いしな
仕方ないことなんだけど
285:名無しさん@ピンキー
09/06/01 16:21:19 Jdtk8Q3j
獣人はわざわざ自分が書かなくてもてのはあるな
このスレだと雑談で出てくるネタが幅広くて思わぬ萌えを貰う時があるし、
それを自分ならどういう話にするか、大喜利みたいな楽しみもある
286:859 ◆93FwBoL6s.
09/06/01 17:30:09 sjwXRTpA
久々に投下。どのSSにも萌えさせて頂きました。
懲りずに人外アパートですが、今度はヤンマでもアビゲイルでもなくシオカラです。
女性×昆虫人間の和姦です。NGはOLとシオカラトンボで。
287:OLとシオカラトンボ1 1 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/01 17:31:12 sjwXRTpA
世界中のカップルは死ねばいいのに。
そうすれば、少しは気が晴れるというものだ。憎しみで人が殺せたら、と言う言葉が頭から離れない。
普段は気にも留めない光景がいちいち癪に障り、八つ当たりしたくなるが辛うじて理性で押さえ込んだ。
夜に移り変わった街を行き交う雑踏の一部になりながら、ほづみは顔を強張らせて大股に歩いていた。
そうでもしなければ、腹の中で煮え滾っている苛立ちが噴出して、誰彼構わず当たり散らしそうだったからだ。
あんな女のどこが良い。顔は化粧で塗り固められ、相手を選んで媚を売り、口を開けば悪口しか言わない
ような女なのに、女子社員全体からの評判も悪いというのに、なぜあんな女に寝取られなければならない。
浮気をした挙げ句に易々と乗り換えたのだからその程度の男なのだ、と思おうとしても、悔しくてたまらない。
ほづみとその男は、社内恋愛だった。よくある話で、飲み会で打ち解けたことを切っ掛けに交際を始めた。
ほづみも彼のことは前々から素敵だと思っていたし、趣味も合い、気も合い、将来のことも考え始めていた。
彼自身も結婚話を仄めかしていたし、このまま行けば、と思っていた矢先に浮気されて捨てられてしまった。
しかも、その相手は、入社直後から手当たり次第に男を食い散らかしていることで知られる女子社員だった。
今日、社員食堂で浮気相手を伴った彼から別れ話を持ちかけられた瞬間、怒るよりも先に呆れてしまった。
ドラマのように彼とその女に水を掛けることも出来ず、文句を言うことも出来ず、気力すらも失ってしまった。
それでも午後の仕事はいつも通りにこなし、同僚には明るく振る舞ったが、一人になると怒りが沸いてきた。
だが、その鬱憤をぶつける相手もいなければ物もないので、ほづみは苛立ちに煽られて歩調を早めていた。
人通りの多い駅前商店街を抜け、なるべく明るい道を選びながら歩いていると、緑地公園に差し掛かった。
街灯の黄色い光に映し出された公園には、数ヶ月前に突如として灰と化した木々の残骸が降り積もっていた。
一見すればただの灰にしか見えないが、魔力由来の毒性があるとの話で、片付けようにも片付けられないらしい。
立ち入り禁止を示す黄色いテープが貼られ、灰の飛散を防ぐためにスプリンクラーが水を吐きながら回っていた。
だが、そんなことはどうでもいい。今はとにかく早々に家に帰って、酒でも喰らって不貞寝したい気分だった。
緑地公園から目を外したほづみが歩き出そうとすると、前方から振動音を伴った影がふらふらと飛んできた。
びいいいいん、と独特の音を発しながら街灯に近付いてきた物体は、頭から街灯に衝突し、無様に落下した。
「あいだあっ!?」
素っ頓狂な声を上げた物体は、強かに打ち付けた部分を三本の爪で押さえ、長い腹部を反らした。
「あーもう、マジ最悪…。つか、日没マジヤベェ、方向感覚マジダメだし…」
若者言葉でぐちぐちと文句を零している物体は、よくよく見てみると、最近頻繁見かける水色のトンボ人間だった。
彼はほづみの住まう安普請極まりないアパートの住人と友人なのか、週末に訪れては夕方頃に帰っていくのだ。
彼よりも体格が立派で派手な外見のトンボ人間と、ケンカのようなじゃれ合いをしている様子も時折見かけていた。
だから、面識はなかったが知っていた。ほづみは彼を眺めていると、視線に気付いたのか、こちらに振り向いた。
「あの、なんすか?」
「君、今いくつよ?」
「高二っすけど、それがどうかしたんすか? つか、お姉さん、俺っちになんか用っすか?」
「高二か…」
昆虫人間は外見で年齢が計れないから一応尋ねてみたが、それなら充分イケる。
「あんた、私とヤってみない?」
ほづみが躊躇いもなく言い切ると、トンボ人間は数秒間硬直し、そしてぎちぎちと顎を軋ませた。
288:OLとシオカラトンボ1 2 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/01 17:32:38 sjwXRTpA
「え、てか、なんすか、つか、それってアレっすか!?」
「それ以外に何があるってのよ。んで、するの、しないの、どっちなの?」
「つか、マジヤバくないっすか、てか、そんなん有り得るわけ?」
「大丈夫よ、人間と虫じゃ交尾しても孕まないから。どっちも後腐れなくていいでしょ」
「いや、てか、それって…」
ぎちぎちぎちと顎を鳴らしながら、トンボ人間は大きな複眼が付いた首を捻った。
「あー、でもなー、てか、そういうの、つかマジヤベェし…」
「するかしないかどっちかを答えりゃいいのよ、あんたは」
「えー…」
トンボ人間はぐりぐりと頭を捻っていたが、複眼にほづみを映した。
「ぶっちゃけ、したい、ってーか、俺っちマジ童貞だし、つかお姉さんならマジイケるし」
「そう、だったら一緒に来なさい。私の部屋に」
「へあ!?」
驚いて顎を全開にしたトンボ人間に、ほづみはにじり寄った。
「何よ」
「てか、これ、なんかの罠っすか何なんすか! 俺っち、お姉さんに喰われるんじゃないっすか?」
「そうよ。これから私があんたを喰うのよ」
ほづみはトンボ人間の上右足を掴んで引っ張り起こし、引き摺るようにして歩き出した。
「てか、お姉さん、どこの誰なんすか? まずはそれから教えてもらいたいっす、つかマジで」
ほづみに引っ張られるまま歩くトンボ人間は、上体を曲げてほづみの横に顔を出した。
「あ、俺っち、シオカラっすシオカラ」
「ああ、そうなの。私は後で教えてあげるわ」
口ではそう言ったものの、教える気など更々ない。ほづみは、シオカラと深い関係になるつもりは毛頭ない。
アパートの二階に住んでいる高校生の少女や大学生の青年のように、人間以外を愛する嗜好はないからだ。
少女の相手はシオカラと同じトンボ人間だから生き物だからまだ解るが、大学生の青年の相手は全身鎧だ。
理解出来るわけもなく、するつもりもない。だから、シオカラを部屋に連れ込むのも、気晴らしをするためだ。
それ以外の理由もなければ意味もない。
289:OLとシオカラトンボ1 3 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/01 17:33:55 sjwXRTpA
部屋に引っ張り込むと、シオカラは途端に大人しくなった。
雑然とした六畳間の居間に正座し、四枚の透き通った羽をしゅんと下げ、顎を鳴らすどころか開きもしない。
それというのも、この部屋の真上に住んでいるのは、シオカラの先輩であり兄貴分であるヤンマだからである。
シオカラは、つい今し方真上の部屋から出てきたばかりであり、天井からヤンマと茜の会話が漏れ聞こえてきた。
そして、斜め上からは大学生の青年、祐介とその恋人であるリビングメイルのアビゲイルの甘い会話が聞こえる。
シオカラはヤンマだけでなくその隣人達とも親交が深く、特にアビゲイルには世話になりっぱなしなのだという。
だから、そんな相手にこんなことを知られてはまずい、と小声で言い終えたきり、シオカラは黙り込んでしまった。
シャワーで軽く汗を流したほづみは、空きっ腹にビールを流し込みながら、正座するシオカラを睨み付けていた。
確かにこのアパートは壁が薄く、二階から異種族カップルの睦み事と思しき声が聞こえることは決して少なくない。
だから、別にこちらが音を立てても構わないどころか、せっかくだからやり返してやるべきだとほづみは思っていた。
だが、シオカラはとてもじゃないがそうは思えないらしく、昆虫標本のように硬直したまま、微動だにしなかった。
「根性なし」
ビールを飲み干したほづみが言い捨てると、シオカラはびくっとした。
「いや、その、だって、兄貴がいるんすよ!? ヤンマの兄貴が! てか、マジヤバすぎてパネェっすよ!」
「それぐらいことで、童貞捨てるチャンスをフイにするわけ?」
「そりゃ、マジそうなんすけど…」
「じゃ、私があんたを好きにするわ。でも、出すモノは出してよね」
ほづみはビールの空き缶をテーブルに置いてから、寝間着にしているTシャツを捲り、一息で脱ぎ捨てた。
うお、とシオカラは後退りかけたが踏み止まり、触覚を動かして興味深げにほづみの上半身を凝視していた。
シャワーを浴びる際にブラジャーは外したので、かすかに水気を帯びた柔らかな乳房が露わになっていた。
一気に脱がないと変な照れが生まれるので、ほづみはハーフパンツごと下着も脱ぎ、Tシャツの傍に投げた。
「あんたってさ、人間にも欲情出来る質?」
シオカラの前に屈んだほづみが問うと、シオカラは声を裏返した。
「ま、まあそうっすね! てかマジイケるっすよ!」
「じゃ、あんたのチンコはどこ? 私、虫のがどこにあるかなんて知らないのよ」
「ああ、それならこっちに」
シオカラが長い腹部を曲げてほづみの前に出すと、ほづみはその腹部を掴み、先端を突いた。
「だったら、すぐに出しなさいよ」
「いや、すぐに出せって言われても、つか俺っち、出したことあるようなないような…」
「ふうん」
面倒だが、これはこれで面白いかもしれない。ほづみはぺろりと唇を舐め、シオカラの硬い顎に触れた。
「キスからしてみる?」
「あ…はい」
290:OLとシオカラトンボ1 4 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/01 17:36:31 sjwXRTpA
シオカラは戸惑いながらも頷き、ぎち、と顎を開いた。ほづみはシオカラの顎の中を見、少しだけ畏怖した。
人間の頭など、簡単に噛み砕けてしまいそうだ。歯は一本も生えていないが、その代わりに顎の縁が鋭い。
奥に引っ込められている細長い舌は、ほづみを探るように恐る恐る伸びてきたので、ほづみはそれを銜えた。
ほづみはシオカラの舌に自身の舌を絡めながら、唇で柔らかく噛み、吸い付き、人のそれのように扱った。
何をどうすれば欲情してくれるのか解らないが、何もしないよりは良いだろうと、ほづみはシオカラを愛撫した。
ちゅぷん、とほづみの口から細長い舌を引き抜くと、シオカラはにゅるりと顎の中に舌を戻し、触覚を揺らした。
ほづみは唇から顎に伝った互いの唾液を手の甲でぬぐってから、触覚を忙しなく揺らすシオカラを見上げた。
「んで、どうよ?」
「えーと…」
シオカラはぎこちなく顔を上げ、細長い腹部の先を挙げてみせると、太い針のような生殖器官が露出していた。
「言うまでもない、っつーか、てか俺っち反応良すぎってーか…」
「あら、結構立派ね。でも、ちょっと濡らした方がいいかもね。このまま突っ込んだら痛いわ、私が」
ほづみは身を屈めてシオカラの生殖器官に顔を寄せると、落ちてきた髪を掻き上げてから、銜え込んだ。
だが、全部口に入るわけがなかった。外骨格なので最初から強張っていて、唾液とは違う体液の味がする。
これもまた感じる部分が解らないし、人間ほど潤っていないので、ほづみは丹念に生殖器官を舐め回した。
溜めた唾液を先端に落として濡らしてから、唾液を広げるために舌で下から上に舐め上げ、穴を指で探る。
生殖器官の根元にある分厚い膜に覆われた筋肉にも、唇を当てて吸い付き、感じるかどうか試してみた。
「う、くぉ」
シオカラは低く呻き、ぎちりと顎を擦り合わせた。
「なあに、感じるの?」
ほづみがにやけると、シオカラは触覚を立てた。
「感じる、っていうか、なんかこう、ぞわぞわっと変な具合に…」
「それが感じるってことよ。本当に童貞なのね、あんたは」
「じゃ、じゃあ、お姉さんの方はどうなんすか?」
「面識のない男子高校生を連れ込んで銜え込もうとしている女が処女に見える?」
「いえ、全く」
「だから、何も気にすることはないのよ。あんたは、私に乗っかられてりゃいいのよ」
ほづみは唾液で濡らした指を陰部に差し込み、自分の具合を確かめてから、シオカラの長い腹部に跨った。
挿入しやすいように広げた陰部に先端をあてがい、体重を掛けて徐々に腰を下ろすと、胎内に押し入ってきた。
「あ…すご…」
人間のものとは違った異物感にほづみは身震いし、シオカラの肩を掴んだ。
「く…あ、あぁぁ…」
291:OLとシオカラトンボ1 5 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/01 17:37:44 sjwXRTpA
いきなり奥深くに至ってしまい、ほづみは背筋を這い上がる痺れを感じ、シオカラの肩を掴む手に力が入った。
彼氏だった男に浮気されてからというもの、体を持て余していたからだろう、呆気なく昇り詰めてしまいそうだ。
だが、すぐに終わってしまうのは勿体ない気がして、ほづみはシオカラの頭を抱き寄せてゆるゆると腰を回した。
「お、おお?」
複眼を二つの乳房に覆い尽くされ、シオカラは妙に嬉しくなった。虫とは異なる匂いが、短い触覚をくすぐった。
ヤンマの恋人でありシオカラも幼馴染みである茜の匂いとも、クラスメイトの真夜の匂いとも違い、濃密だった。
二人の匂いは未成熟な青さが垣間見える匂いだが、ほづみの匂いはどこをどう捉えても強い、女の匂いだった。
汗を流したばかりの肌には新たな汗が滲み始めていて、ほづみが腰を振るたびに外骨格に擦り付けられていく。
「あ、はぁ、あぁ、あぁっ」
ほづみの下半身から聞こえる粘ついた異音に、熱い吐息混じりの喘ぎが重なる。
「悪く、ないわねっ、虫っ、てのも!」
一心不乱に腰を揺すりながら、ほづみはシオカラの頭部を胸元から外し、見下ろした。
「ねえっ、あんた、私のこと、どう思うっ?」
「ど、どうって、そりゃ…」
シオカラは目の前で揺れるたわわな乳房と腰を締め付けてくる太股を凝視し、言い切った。
「マジエロくてパネェっす!」
「あ、そっ、でも、まあ、いいわっ!」
ほづみはじゅぶりと腰を深く下げ、シオカラの外骨格を思い切り握り締めた。
「あ、あ、ああああぁっ!」
腰を揺する間に高まっていた快感が膨れ上がり、ほづみは仰け反り、自身の陰部が収縮するのを感じた。
「ぁ…はあ…」
達した余韻を味わいながら、ほづみは乱れた髪を掻き上げ、荒い呼吸を整えた。
「どうする? もう一回ぐらいヤる?」
「マジそうしたいっすけど、でも、もう時間が…」
門限が、と小声で付け加えたシオカラに、ほづみは変な顔をした。
292:OLとシオカラトンボ1 6 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/01 17:39:21 sjwXRTpA
「あんたはオスでしょうが」
「俺っちもマジそう思うし、親にも意見したんすけど…」
「ま、いいわ」
んぅっ、と声を漏らしながらシオカラの生殖器官を引き抜いたほづみは、下着を拾って身に付けた。
「私も気が済んだし、もう帰っていいわよ」
「え、あ、はあ」
シオカラが腰を浮かせかけると、ほづみはティッシュ箱を押し付けた。
「でも、その前にちゃんと拭いてから行きなさいよね。結構溜まってたみたいで、だらだら出ちゃったから」
「あー…そう、っすね」
シオカラはティッシュ箱を受け取ると、数枚抜き取り、生殖器官とその周辺の外骨格を拭った。
「うわーすげぇ…。マジぬるんぬるんだし」
「みなまで言わないでよ」
急に恥ずかしくなったほづみはTシャツを被ってハーフパンツを履き、肌を隠した。
「すんません」
平謝りしたシオカラは、ゴミが溢れ出しそうなゴミ箱にティッシュを押し込んでから、立ち上がった。
「じゃあ、俺っちはこれで帰らせて頂くっす」
ほづみの前を抜けて玄関に入ったシオカラは、古びたドアに爪を掛けたが、ほづみに振り返った。
「あ、そうだ。お姉さんの名前、まだ聞いてなかったっすよね。なんて言うんすか?」
シオカラの藍色の複眼に見据えられ、ほづみは言葉に詰まった。一度限りだから、言うつもりなどない。
それ以前に、深い関係になりたい相手ではない。けれど、ここで言わなければ、シオカラは動かないだろう。
長々とこの部屋にいられては面倒だ、と思ったほづみは、シオカラを見上げて出来る限り素っ気なく名乗った。
「ほづみよ。稲田ほづみ」
「男名前っすね」
「だから何よ、文句ある?」
「いえ、全く。格好良くてお似合いっすよ、お姉さん」
シオカラは玄関のドアを開けて外に出ると、一礼した。
「あざーっした!」
293:OLとシオカラトンボ1 7 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/01 17:40:26 sjwXRTpA
そして、シオカラは羽ばたいて飛び去ろうとしたが、完全に日が暮れているのでふらふらと左右に揺れていた。
先程のように街灯や民家などの光源に惑いそうになるが、なんとか姿勢を元に戻し、夜空に吸い込まれていった。
あんな状態で本当に家に帰れるのだろうか、とほづみは若干不安になりつつ、玄関のドアを閉めて鍵を掛けた。
狭い居間には、事後の湿っぽい空気が充満していた。窓を開けて空気を入れ換えながら、冷蔵庫を開けた。
胃に入れるためのレトルト食品を取り出し、暖めながら、ほづみは二本目のビールを取り出して開け、傾けた。
一戦交えたおかげで気が晴れた。結婚出来そうだった男を奪われた苛立ちも、振られた悔しさも落ち着いた。
シオカラは学生でほづみは社会人だから、顔を合わせる機会も少ないだろうから気まずい思いもしないはずだ。
「ケー番、聞いておけば良かったかな」
喉を濡らす苦みと刺激を味わいながら、ほづみは呟いたが、すぐに聞かないままで良かったのだと思い直した。
そんなことをしたら、シオカラに甘えてしまう。特定の相手がいない寂しさを、高校生などで紛らわすべきではない。
しかも、シオカラは昆虫人間なのだ。自分は至ってまともな性癖だ、とほづみは自分に言い聞かせながらビールを煽った。
他人の性癖を否定する気は全くないが、自分もそっちの世界の仲間入りをしてしまうのは好ましくないと強く思った。
だから、これは今夜だけの出来事だ。人間よりも太く、堅く、奥まで至り、久々だったから気持ち良かったのは確かだが。
嫌なことが続きすぎて、かなり自棄になっていた。だから、シオカラを捕まえて誘い、自分から跨ってしまったのだ。
そうでもなければ、あんなことはしない。今になって自分に嫌気が差したが、気を逸らすためにビールを飲み干した。
いつもより、苦い気がした。
294:859 ◆93FwBoL6s.
09/06/01 17:46:33 sjwXRTpA
以上。今度は人間だけがアパートに住んでいます。
295:名無しさん@ピンキー
09/06/01 18:20:21 gCaR0CUJ
>>286
乙。859氏がまた戻ってきてくれてうれしいよ。コンゴトモヨロシク
296:名無しさん@ピンキー
09/06/01 18:50:06 +HaF741T
乙!ほづみタンマジエロい!
859氏のキャラはいつもイキイキしてて魅力的だ。書き手の技量あるもんな!
やっぱあんた神だ!!
297:名無しさん@ピンキー
09/06/01 19:21:22 R+S6sbzb
おおおおおおお!!!満を持して ネ申 降 臨 !!!!!
いつもエロをありがとう!今後ともよろしく!!!!!!!!!!
ラレ呼ばわりとかされて大変だろうけど頑張って!!!!!!!!
298:名無しさん@ピンキー
09/06/01 23:07:59 urZ4Txki
あの~…
余り神神連呼しない方が…
確かに面白かったからGJではあるが。
過度な神連呼はやめたほうが…
299:名無しさん@ピンキー
09/06/02 00:12:28 UObPjARl
>>294
ニートの俺はインフルとGENOの嵐の中全裸であんたを待ってた
相変わらずGJだ
シオカラ童貞卒業オメ
300:名無しさん@ピンキー
09/06/02 07:15:55 CCS8Vw4h
>>294
乙!そしてGJ!
シオカラおめでとう!
人外アパート好きだ
301:名無しさん@ピンキー
09/06/02 11:31:24 owqEvCJ+
むしろシオカラがかわいい
302:859 ◆93FwBoL6s.
09/06/02 15:51:40 pJsV4uyq
連投になってしまいますが、引き続き投下。シオカラの話の続きです。
昆虫人間×女性の青姦。NGはOLとシオカラトンボで。
エロまでの導入が長すぎて申し訳ない。
303:OLとシオカラトンボ2 1 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/02 15:52:28 pJsV4uyq
あれは現実の出来事だったのだろうか。
何度思い返してみても、夢だとしか思えない。だが、現実でなければこんなにも考え込まないだろう。
綺麗なお姉さんに声を掛けられて連れ込まれて無理矢理、というのは童貞なら一度は考える妄想だ。
実際、シオカラ自身もそれらしいことを考えたことは少なくなかったが、もちろん口に出したことはなかった。
誰しもが一度は考える妄想だが、だからこそ、そんな出来事の当事者になってしまったことが信じられない。
週が明け、高校に登校しても、シオカラの単純な思考はあの夢のような出来事に支配されたままだった。
あの日の夜、空の暗さと街灯の眩しさでくらくらしながら帰宅すると、両親から門限を過ぎたことを怒られた。
シオカラは適当なことを言ってその場を凌ぎ、夕食を詰め込んで自室に籠もり、あの出来事を思い返した。
長い腹部の外骨格には、拭き取りきれなかったほづみの体液が付着していて、それが何よりの証拠だった。
だが、それでもやはり馬鹿げた妄想が具現化したとしか思えず、悶々としたまま週が明けて月曜日になった。
そして、登校して授業を受けたが、いつも以上に気が逸れて身が入らず、ノートはいずれも真っ白だった。
「しーちゃーん、お昼食べよー」
机とクラスメイトの間を擦り抜けながら、弁当箱の入った巾着をぶら下げた茜が駆け寄ってきた。
「しーちゃん?」
「あ、ああ、はいっす」
シオカラは考え込んでいたせいで反応が遅れ、間を置いて茜に振り向いた。
「どうしたのよ、朝からずっとぼんやりしちゃって」
茜と共にシオカラに近付いてきた真夜も、やはり弁当箱を携えていた。
「どこか具合でも悪いの、しーちゃん?」
少し心配げな茜に、シオカラは触覚を立てた。
「いいいやいやいや、そうじゃないっすマジ平気っすから!」
「そお? 無理っぽかったら早退した方がいいよ?」
茜はシオカラを覗き込んできたので、シオカラは通学カバンを開けて弁当箱を引っ張り出した。
「いやいやマジ平気っすから、マジでマジで」
「だったら、悩み事でもあるの?」
今度は真夜が迫ってきたので、シオカラは身を引いた。
「まっ、まぁさかぁっ!」
あんなこと、言えるわけがない。シオカラがぎちぎちと顎を鳴らしていると、真夜はにんまりした。
「じゃ、占ってあげようか?」
「へあ」
304:OLとシオカラトンボ2 2 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/02 15:53:32 pJsV4uyq
シオカラがきょとんとすると、真夜はシオカラの机の上に弁当箱を置き、ポケットからカードの束を取り出した。
「オーソドックスに大アルカナでいいわね。大丈夫よ、金は取らないし、時間も手間も掛からないから」
真夜はタロットカードを手早く切って混ぜると、それを両手の間に浮かばせた。
「ほら、どれか一枚抜いて」
二十二枚のタロットカードは等間隔に浮いているが、仕掛けは一切なく、真夜の魔力だけで浮かばせていた。
真夜は未熟ながら魔女としての素質を持っているので、素人目に見れば超常現象としか思えないことが出来る。
魔法のことは全く解らないシオカラや茜にとっては、彼女が何をしても凄く思えるし、今でも凄いと思ってしまう。
「あ、じゃあ、これっすかね」
シオカラは真正面に浮かぶタロットカードを爪で挟んで抜くと、真夜は両手の間にタロットカードの束を戻した。
シオカラはタロットカードを裏返し、絵柄を見た。だが、上下逆さまになっていたので、シオカラは首を捻って絵柄を見た。
中央に輪が描かれていて、その周囲を四人の天使が囲んでおり、Wheel of Fortune、とのキャプションがあった。
「逆位置の運命の輪ね」
真夜はその絵柄を見てから、シオカラに言った。
「情勢の急激な悪化、アクシデントの到来、って意味があるわ。心当たり、ある?」
真夜に問われ、シオカラは乾いた笑いを零した。
「ふへへへへ…」
大いにある、ありすぎる。だが、言えるわけがない。シオカラは真夜の手に、タロットカードを戻した。
「当たってるっちゃ当たってるっすけど…」
「そう、だったら良かった。でも、占いは所詮占いだから、過信しすぎないでね」
真夜はカードの束をポケットに戻し、弁当箱を手にした。
「じゃ、裏庭に行きましょ。早くしないと、良い場所取られちゃう」
「うん、そうだね。真夜ちゃん、今日もアーサーさんがお弁当を作ってくれたの?」
茜がにやけると、真夜は気恥ずかしげに目線を彷徨わせた。
305:OLとシオカラトンボ2 3 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/02 15:54:02 pJsV4uyq
「そうよ。アビーさんに色々と教えてもらってから、妙に張り切っちゃって、お弁当だけじゃなくて朝も夜も
作ってくれるのよ。助かるし、結構おいしいし、正直嬉しいけど…」
「あー、いいなぁー。ヤンマなんて、洗濯と掃除はするけど、料理は全然ダメなんだもん。不器用だから」
行こうしーちゃん、と茜に急かされ、シオカラはぎちりと顎を噛み合わせてから弁当箱を爪に引っ掛けた。
茜と真夜の惚気を聞き流しながら、二人と連れ立って歩き、昼休みの常駐場所である裏庭へと向かった。
茜と同居している恋人は、シオカラの幼馴染みであり兄貴分として一方的に慕っているトンボ人間、ヤンマだ。
ヤンマは種族の本能で縄張り意識が強く、ケンカも強いが、茜にはだらしないほど甘く、でれでれである。
その反面、シオカラに対してはひどく辛辣で、意味もなくアイアンクローを喰らわされることも少なくなかった。
それでも、シオカラはヤンマが好きだ。強いし、トンボの目から見ても格好良いし、なんだかんだで優しいからだ。
そして、真夜が実質的に同棲している相手は、かつては聖騎士として活躍したリビングメイル、アーサーだ。
同じリビングメイルだが、アビゲイルとは少々異なる経緯でリビングメイルと化し、真夜のキスで目覚めたのだ。
アビゲイルと一悶着あったが、その後はお互いに仲良くなり、今ではアビゲイルやその恋人の祐介とも友人だ。
アーサーは中世生まれの聖騎士故に気取った言動を取り、気障な言い回しを好む男だが、うっかりしている。
道に迷ってしまったり、電車の乗り継ぎを間違えてしまったり、買い出しに出かけて肝心なものを忘れたり、と。
聖剣エクスカリバーを携えた金色の全身鎧が、日常レベルの些細な失敗を繰り返している様は微笑ましい。
ここまで失敗を繰り返してしまうと、本人も失敗しないことを諦めていて、今ではすっかり開き直ってしまった。
裏庭に向かいながら、シオカラは先程引いたタロットカードの意味と、ほづみのことを重ねて考えていた。
情勢の急激な悪化。アクシデントの到来。それは、シオカラではなく、ほづみに対して起きたことではないのか。
今日の夜にでも、あの緑地公園で帰宅するほづみを待ち伏せて、誠心誠意謝らなくては気が済まない。
軽率な行動を取ったシオカラにも、責任の一端があるのだから。
一日は、こんなに長いものか。
忙しなく働いていても、無意識に先週末までは彼氏だった同僚に気を向けてしまう自分に腹が立った。
同僚の男はこれ見よがしに新しい女とべたべたしていて、気を向けるまいとしてもつい目に入ってしまった。
一度だけ二人と目が合ったが、どちらもほづみを嘲笑っていたようにしか見えなくて、尚更腹が立ってしまった。
だが、突っかかるのは子供っぽいし、今更同僚の男と寄りを戻す気もないし、奪い取るほどの価値などない。
それなのに、苛々して気が狂いそうだ。涙が出れば少しは楽かもしれないが、意地がそれを阻んでいた。
予定があると言って残業を切り上げ、退社して電車に乗り、家路を辿りながら、ほづみは足元を見つめていた。
本当に予定があれば苛立ちも紛れたかもしれないが、何もない。だからこそ、どうでもいいことで悩んでしまう。
いい加減に振り切りたいのに、どうしても振り切れなくて考えてしまって、そんな自分にますます苛立ってくる。
友人に愚痴を零せたら楽になれるかもしれないが、こういう時に限って友人達の予定は空いていなかった。
緑地公園に差し掛かると、ほづみは足を止めた。先週末のように、シオカラがいることを期待してしまった。
だが、いるはずもない。第一、トンボは夜行性ではないし、あれはほづみが強引に誘ってしまっただけなのだ。
彼からしてみれば、とんでもなく非常識な女に過ぎず、普通の神経なら二度と顔を合わせたくないと思うだろう。
「…ばっかじゃないの」
自嘲したほづみは、緑地公園から顔を背けた。
「おねえさほごあぁっ!?」
唐突に公園の敷地内から奇声が聞こえ、ほづみはぎょっとして振り向いた。
306:OLとシオカラトンボ2 4 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/02 15:54:46 pJsV4uyq
「…え」
「マジ痛ぇー、てかやっぱり夜はマジヤバいし…」
声の主を辿ると、緑地公園の敷地内で、見覚えのあるトンボ人間が倒れ伏していた。
「あんた、大丈夫?」
敷地内に入ったほづみがシオカラに歩み寄ると、シオカラは複眼をさすりながら身を起こした。
「まー、なんとか…。暗くてマジ足元見えねー…」
「ていうか、なんであんたがここにいるのよ? 家の方向、違うでしょ?」
「なんてーか、ケジメっつーか、そういうやつっす」
シオカラはぎちぎちと顎を鳴らしながら立ち上がると、ほづみに頭を下げた。
「この間はマジすんませんっしたぁ!」
「…何が?」
「つか、あのことは、俺っちもマジ悪かったっすから」
「悪いのは私、あんたは完全な被害者よ」
ほづみがシオカラを見上げると、シオカラは捲し立ててきた。
「いやいやいや、俺っちの意志がマジ弱かったからっす! てか、断れば良かったんす! あれからずっと考えて
みたんすけど、やっぱ、ああいうのマジダメっすね! いや、嬉しかったっすけど! でも、ほら、なんつーか、こう!」
「何が言いたいのよ」
「えーと…なんだっけ」
シオカラは口調を弱め、首を捻ったので、ほづみはなんだか可笑しくなった。
「言いたいことをまとめてから話しかけなさいよ」
「すんません」
シオカラは不甲斐なくなり、四枚の羽を下げた。
「つか、マジ俺っちってダメっすね」
「いいわよ、本当にあんたは悪くないんだし」
ほづみは必死になりすぎて空回りするシオカラを見ていると、張り詰めていた気が少し緩んだ。
「悪いのは私なんだから。あんたには何の関係もないのに、苛々して、八つ当たりしたかっただけなのよ。だから、
この前のことは全部忘れて。今、私と会ったことも綺麗さっぱり忘れて、最初から何もなかったことにしなさい」
「へ?」
シオカラがきょとんとして顎を開いたので、ほづみは身を翻した。
「だから、あんたもさっさと家に帰りなさい。また門限に遅れちゃうわよ」
「でも、あの…」
「何よ」
「つか、お姉さん、なんでそんなに苛々してんすか? そんなに嫌なことでもあったんすか?」
「大人になると、色々あるのよ」
「俺っち、マジ役に立たないっすけど、でも、なんか出来ることないっすか?」
「別に」
307:OLとシオカラトンボ2 5 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/02 15:55:35 pJsV4uyq
これ以上、無関係なシオカラに甘えてどうする。ほづみが目を伏せると、シオカラは言葉を続けた。
「でも、なんか、お姉さん、マジ辛そうなんす! てか、なんかこう、マジヤバげっつーかで!」
「…あんたに何が解るってのよ!」
その言葉が嬉しいと思ってしまった自分にこの上なく苛立ち、ほづみはシオカラに喚いた。
「初めてちゃんと結婚したいって思えた相手だったから、だから仕事も恋も精一杯頑張ろうって思ったのに、
それなのに、なんであんなクズ女に全部壊されなきゃいけないの!? どうして浮気されなきゃならないの!?
私が何か悪いことしたの!? それとも、あっちが本命で私が遊びだったっての!? 冗談じゃないわよ!」
ほづみは大股に歩いてシオカラに詰め寄ると、怒りに任せてその外骨格に拳を叩き付けた。
「あんたなんて、何の代わりにもなりゃしないのよ! そりゃ、あの時は気が紛れたけど、あんたなんかじゃダメ!
虫だし、ガキだし、馬鹿だし! とっとと家に帰りなさいよ! これ以上私に殴られないうちにね!」
声が嗄れるほど張り上げたほづみは、肩で息をしながら、目元から次々に溢れ出してくる熱い体液に気付いた。
喚き散らして、感情が高ぶりすぎたからだろう。目元を拭いかけたが、マスカラが取れてしまうと踏み止まった。
シオカラの外骨格は予想以上に強固で、ほづみの拳では傷も付かず、ほづみの右腕の方がひどく痺れていた。
ほづみは泣いていることを知られたくなくて、顔を伏せたまま拳を下げると、シオカラはきちきちきちと顎を擦らせた。
「俺っちで良かったら、殴っても構わないっすよ。俺っちは痛くないし、てか、兄貴のアイアンクローの方が痛いっすから」
「変な気を遣わないでよ」
「昼間だったら、ぱーっと空でも飛び回るんすけどねー」
「…それはちょっと楽しそうかも」
ほづみが小声で呟くと、シオカラは笑った。
「あ、じゃあ、昼間にでも」
「馬鹿じゃないの」
「へ?」
シオカラが首を傾げたので、ほづみは涙に潤んだ目でシオカラを見上げた。
「だから、私はあんたにそこまでされる理由がないのよ、理由が。ちったぁ被害者らしくしなさいよ」
「らしく、って、言われてもなぁ…」
シオカラはきりきりと顎を浅く擦っていたが、ほづみを見下ろした。
「やっぱマジ無理っす、すんません。てか、ぶっちゃけ、お姉さんのこと、マジ放っておけないっす」
「あんたの友達と同じアパートに住んでるかもしれないけど、私とあんたは他人でしょうが」
「でも、こんなに長話したんすから、他人じゃないんじゃないっすか?」
「屁理屈こねないでよ」
出来る限り強く言い返したが、ほづみはまた涙が滲み出してきた。今すぐに、縋り付いて泣いてしまいたい。
堪えてきたことを全てぶちまけて、慰めてもらいたい。支えてもらいたい。けれど、シオカラは年下で他人なのだ。
友人や恋人ならまだしも、強引に交わっただけの相手だ。そこまでしてしまうのは、ほづみのプライドが許さない。
だが、一度涙が出てしまうと、抑えが効かなくなっていたのか、ほづみは化粧が落ちるのも構わずに泣き出した。
ほづみの異変に気付いたシオカラは、慌ててほづみに駆け寄って、どうしたんすか、としきりに声を掛けてきた。
その優しさが嬉しいのに、声が詰まって言葉にならないほづみは、シオカラに肩を支えられながら泣きじゃくった。
情けなかったが、止められなかった。
308:OLとシオカラトンボ2 6 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/02 15:56:44 pJsV4uyq
腕時計を見ると、小一時間過ぎていた。
ほづみはシオカラが買ってきてくれたレモンティーで嗄れた喉を潤しながら、年下に甘えた事実に恥じ入った。
どれだけ化粧が崩れたのか知るのが怖いので、手鏡を取り出すこともなく、ほづみはレモンティーを流し込んだ。
ほづみの隣に座るシオカラも、一緒に買ってきた缶ジュースを飲んでいるが、こちらは昆虫人間用のものだった。
シオカラが街灯がダメだと言うことはほづみも理解していたので、二人は敢えて街灯のないベンチに座っていた。
彼の水色の外骨格には、ほづみが流したマスカラ混じりの涙が何滴も散らばっていて、黒い染みを作っていた。
「ごめん」
ほづみが謝ると、シオカラは空き缶を顎から外し、振り向いた。
「なんでお姉さんが謝るんすか?」
「だって…」
ほづみが言葉を濁すと、シオカラは空き缶をくしゃりと爪で握り潰した。
「けど、これでスッキリしたんじゃないっすか?」
「まあね」
ほづみは三分の一程度中身が残った缶を回し、たぽんと揺らした。
「この前も今日も、迷惑掛けちゃってごめん。だから、本当に私のことは」
「忘れられるわけないじゃないっすか!」
ほづみの言葉を遮り、シオカラは強く言った。
「てか、あんな初体験させられて、忘れろって方がマジ無理っすから!」
「そうかもしれないけど、でも」
「えっと、んで、良かったら、なんすけど」
シオカラは急に語気を弱めると、ほづみを見つめてきた。
「俺っち、また、お姉さんちに行ってもいいっすよ?」
「またヤりたいの?」
ほづみが少し笑うと、シオカラは慌てふためいた。
「いやいやいやいや! てか、そういうんじゃなくて、えっと、兄貴と茜んちでもあるっすから、てか、話し相手とか
マジそういうレベルでいいっすから! ていうか、マジサーセン!」
「じゃ、ヤらなくてもいいんだ」
ほづみが唇の端を持ち上げると、シオカラはしどろもどろになった。
「てか、それは、うぅ…」
「したいならしたいって言いなさいよ、高校生」
「そうホイホイ言えたら苦労しないっすよ、誰も…」
シオカラが触覚を下げたので、ほづみはその表情の窺いづらい横顔を見、込み上がってくる笑いを堪えた。
先週末に体を交えた時は、虫なのに、と思っていたが、今は彼が昆虫人間であることが気にならなくなっていた。
感情豊かで人間と遜色がないどころか、可愛げがある。口調と態度は軽いが、真面目で優しい少年なのだろう。
それを知ってしまうと、尚更迷惑を掛けたことが心苦しくなった。ほづみは少し迷ったが、声色を落として言った。
「…いいわよ」
「へ」
309:OLとシオカラトンボ2 7 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/02 15:57:33 pJsV4uyq
「どうせ、ここなら誰にも見られないし、見えないだろうし。けど、手っ取り早く終わらせなさいよね」
「え、て、てか、それは」
「前のは八つ当たりだけど、今度のは御礼だから」
ほづみは飲みかけのレモンティーをベンチに置くと、シオカラの肩に手を触れた。
「えと、マジ、いいんすか?」
シオカラが触覚を揺らしたので、ほづみは照れ隠しに目を逸らした。
「いいから言ってんじゃないのよ」
シワになったり、トンボの鋭い爪で切り裂かれてしまっては困るので、ジャケットを脱いでバッグに被せた。
シオカラは若干躊躇っていたようだが、ぎぢっと顎を擦り合わせてから、ブラウス姿のほづみに近付いてきた。
「んじゃ、また、よろしくお願いするっす」
「こちらこそ」
ほづみはシオカラの大きな複眼が付いた頭部に触れ、少しだけ腰を浮かせると、頑強な顎に顔を寄せた。
シオカラは顎を開いて舌を出し、ぬるりとほづみの唇を舐めると、少し冷たい舌先を隙間に滑り込ませてきた。
ほづみは顎を緩めてシオカラの舌を受け入れると、その舌を甘噛みし、痛みを与えない程度に吸ってやった。
やはりまだ慣れていないのか、シオカラはびくりとしたが、舌を引き抜かずにほづみにされるがままになった。
ほづみの口中で、自身の生温い唾液とシオカラの冷ややかな唾液が混じり合い、唇の端から一筋溢れた。
顎を伝った粘ついた雫は、ブラウスの襟元に染みた。ほづみが彼の舌を解放すると、シオカラは顎を閉じた。
「なんか、いきなり凄いっすね」
「手っ取り早く、って言ったでしょうが」
ほづみがシオカラの長い腹部に手を伸ばそうとすると、シオカラはほづみを押し止めた。
「あの、お姉さん」
「あんたのは濡れないんだから、濡らしておかないと」
「今日は、俺っちがお姉さんを触ってもいいっすか?」
緊張で声を裏返しながらも、シオカラが言い切った。微笑ましいと思ったほづみは、手を下げた。
「いいわよ。でも、傷は付けないでよね。ブラウスにも、私の肌にも」
「りょ、了解っす」
シオカラは大きく頷き、ほづみのブラウスに爪を掛けたが、爪先ではなかなか上手くボタンが外れない。
手伝おうとしたが、シオカラがあまりにも一生懸命なので、結局は何もせずに危なっかしい手付きを見守った。
ボタンの上半分を外すだけでも時間が掛かってしまったので、全部脱がすことはせずに、上を大きく広げた。
ブラジャーに包まれた大きい乳房と肩が露出すると、シオカラは上右足の爪を伸ばし、柔らかく握った。
むにゅり、と頼りない感触が爪に伝わり、薄い肌と脂肪が食い込んできて、簡単に切り裂けそうだった。
出来るだけ傷を与えないように爪を横たえ、力を抜いて握ると、爪の間から飛び出た乳首が尖り始めた。
それを爪の背で潰すと、ほづみが零していた吐息が変化し、鼻に掛かった喘ぎが混じるようになった。
「ここ、弱いんすか?」
シオカラが問うと、ほづみは羞恥を滲ませた。
「当たり前、でしょ」
310:OLとシオカラトンボ2 8 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/02 15:58:41 pJsV4uyq
白く滑らかな肌に傷跡を残さないように気を遣いつつも、シオカラは彼女の大きな乳房を弄んだ。
服を着ているとあまり大きくは見えないが、脱がしてしまうと、茜よりも真夜よりも大きいのだと解った。
乳房を持ち上げると爪全体に重みが訪れ、落とすとたぷんと揺れ、触っていない方の乳首も尖ってきた。
空いている中左足で同じように触れると、ほづみの零す喘ぎが高まり、シオカラの上両足を掴んできた。
「ん、ふぁ…ぁ、うぁ…」
場所が場所だけに懸命に声を殺すほづみに、シオカラは顎を開いて首筋に顔を埋めた。
「お姉さん、なんか匂いが変わったっすよ」
「や、何言ってんの…。そんなの、解るわけ、ないじゃない」
「虫っすから、解るんすよ。なんつーか、マジエロい匂いっす」
「馬鹿ぁっ」
ほづみはシオカラを押し返そうとするが、力では到底勝てず、シオカラは伸ばした舌を首筋に絡めた。
「マジ良い匂いっす、てか、マジヤバいし」
「んぁあっ」
肌の薄い首筋をぬるりと這った舌の感触に、ほづみは堪えきれなかった声を漏らした。
「下も、触っていいっすよね? てか、こっちの方が匂いが凄いっす」
シオカラの爪がタイトスカートの下に入り、ストッキングに覆われた下着の上から触ってきた。
「く…ぅ、ぁ…はぁ…あ…」
拙いながらも刺激の強い愛撫と野外という状況に煽られていたためか、自分でも解るほどに潤っていた。
シオカラの硬い爪が充血した肉芽を押し込み、ほづみは思わず声を上げかけたが、唇を噛んで押し殺した。
「んふ、あぁ…」
びぢびぢっ、とタイトスカートの中から異音が聞こえ、シオカラの爪先がストッキングを破いたのだと知った。
下着のクロッチも横にずらされ、熱く湿った陰部を外気が舐め、背筋が逆立ちそうなほどの感覚に襲われた。
触らなくても解るほど、出来上がっている。ほづみはシオカラの肩に縋り、呼吸を整えてから、小さく呟いた。
「入れて」
「言われなくても、入れるっすよ。てか、マジ限界っす」
すんません、と付け加えながら、腰を浮かせて長い腹部を前に出したシオカラは、生殖器官を押し出した。
それを一息にほづみの陰部に突き立ててやると、ほづみは噛み締めていた唇を緩めて、悩ましく喘いだ。
「あ、あぁっ」
ぐじゅり、と粘ついた水音が上がり、破れたストッキングを湿らせた。
「じゃ、じゃあ、動くっすからね」
311:OLとシオカラトンボ2 9 859 ◆93FwBoL6s.
09/06/02 16:02:35 pJsV4uyq
ほづみを抱き寄せて膝の上に載せたシオカラは、前回のほづみの痴態を思い出しながら腹部を動かした。
昆虫人間に比べれば熱い胎内から彼女の体温が染み入り、高揚を誘い、肌に喰らい付いてしまいたくなる。
生殖器官を伝って滴る愛液から立ち上る女の匂いが触覚を刺激し、押し当てられた大きな乳房が潰れている。
そのどれもが扇情を促し、シオカラは辺りの暗さのせいでよく見えない複眼をほづみの乱れた髪に当てた。
訳もなく、彼女を愛おしいと思ってしまった。一回りは年上で、先日まで面識もなかった相手だというのに。
確かに美人で、肉感的で、スタイルも良くて、セックスの相手としては申し分ないが、飛躍しすぎではないか。
大体、シオカラはほづみの感情の捌け口として選ばれただけであり、それ以上でもそれ以下でもないのだから。
ほづみの恋人でもないのに、何を考えているんだ。けれど、一度感じた感情はそう簡単には振り切れなかった。
一際強く奥に押し込み、ぐんと生殖器官で最深部を突き上げると、ほづみはシオカラに縋る手に力を込めた。
いつのまにかシオカラの腰に絡み付いていたしなやかな足が痙攣し、ほづみはシオカラの肩に顔を埋めた。
「やっぱり、あんた、良いわ…」
はあ、と達した余韻を抜くようにため息を吐いたほづみは、足を解いて腰を上げ、ずちゅりと陰部から引き抜いた。
「でも、これでもう終わり。これ以上、あんたのこと、利用したくないもの」
「あ、じゃあ、こうしたらどうっすか?」
シオカラは乱れた髪を直すほづみを見つつ、提案した。ダメ元だが、言わないよりはマシだ。
「今度、デートしないっすか?」
「何よそれ」
「や、だから、付き合えばいいと思うんすよ。そしたら、何度ヤッても問題ないっつーかで」
「そうねぇ…」
ほづみは飲みかけのレモンティーを呷ってから、返した。
「いいわ、考えておいてあげる。だから、あんたのアドレス、教えて」
「あ…はいっす」
シオカラはほづみの好意的な答えに驚いたが、携帯電話を取り出した。
「んでは、赤外線通信で」
ほづみもバッグから携帯電話を取り出し、シオカラの携帯電話に向けて、送信されてきたアドレスを受信した。
アドレス帳に登録されたことを確認してから、携帯電話を閉じたほづみは、少し休んだ後にシオカラと別れた。
再会した時は劇的だったが、別れは特別な言葉など交わさず、火照りの残る体でアパートを目指して歩いた。
こんなことをして、良かったのか。体を許したのも、単純に寂しさをシオカラで埋めたかっただけではないか。
泣き付いて、誘って、挙げ句にアドレスまで手に入れた。深みに填るまいと思ったのに、ずるずると沈んでいく。
自分が辛いからと言って、他人に甘えるにしても程がある。だが、一人ではない安心感には勝てそうにない。
この分だと、デートもしてしまうだろう。
312:859 ◆93FwBoL6s.
09/06/02 16:04:31 pJsV4uyq
以上。最初に書き忘れましたが、もちろん人外アパートです。
アパート住まいではないのであまり表には出ませんが、アーサーと真夜も相変わらずラブラブです。
313:名無しさん@ピンキー
09/06/03 03:09:27 gI60casu
動画でスマンのだが・・・
URLリンク(video.xnxx.com)
音楽といいコルセットといい、ファンタジーっぽかったので。
狼×おにゃのこでした。