09/08/21 12:15:39 Ew6c22IS
「ううぅ……熱い……」
一方神楽耶は破瓜の痛みに一瞬顔をしかめる。だがスザクに気取られぬように彼女は余裕綽綽と言った風に煽った。
「一瞬でしたわね。流石にあっけなさ過ぎますし、もうちょっと頑張ってくださるでしょう?」
挿入したままスザクの胸に抱きついて、いまだはだけられていなかった胸元を露出させる。
薄い胸が肌に押し付けられ、ぷにゅぷにゅとした感触を味あわせしながら再び硬くなってきた陰茎を膣内で感じて神楽耶は我が意を得たりとばかりに腰を引いた。
立ち上がったとたんにきつく締め付けられこすられてスザクの息はさらに乱れる。
「あん、お兄様、もっとよく感じてくださいまし」
ぐいっとまた腰を打ち下ろし、快感とアルコールに溶けてしまったスザク頭はもはや機能せず。おののきも理性も吹っ飛んでしまった。
にわかにむくりと起き上がると、神楽耶の腰を掴まえて、小さな尻を揉み、座位の状態で突き上げる。
「俺は生きなきゃいけないんだー」
豹変に驚くも、願ったり叶ったりの情況となって、神楽耶は痛みをこらえながらスザクの動きについていく。
「きゃ……ん、ああ……」
余裕も何も奪われる言葉のない交接。
やがて神楽耶からも痛みは忘れられ、激しい肉欲の渦の中、二人の意識は溶けていった。
翌朝。
スザクはまどろみの中、背中の痛みを不審に思い、寝返りをうとうとしてはっと気づき、起き上がる。
「お兄様、起こし方が乱暴ですわ」
スザクの上で寝ていた神楽耶が目をこすりながら不平をもらす。
フローリングに垂れ落ちたまま乾いてしまった精液や、しどけないというよりもあられもない神楽耶と自分の恰好を見て昨晩のことを思い出す。
「まさか、まさか……」
「昨日は激しすぎて疲れておりますのに。流石に初めてであれはきつかったですわ」
「はじめて?君まさか」
「先ほどから同じ言葉ばかりですのね。お兄様の妻になって差し上げると申し上げたのですから処女に決まっているではありませんか。馬鹿なのですか」
つんと澄まして言う神楽耶。そしてぐちゃぐちゃになってしまった下着の上にぽとぽとと落ちた液の中には確かに赤いものが混じっている。
「婚前交渉くらいこの時代は気になりませんわ。それに私をきちんと生活させてくれさえいただければ愛人が何人いようがかまいませんし」
にっこりと笑う神楽耶と、勢いに流されてしまった自分を怨みながら、スザクは盛大にため息をこぼした。
「すぐに跡継ぎを産んで差し上げますからね」
微笑みながら、神楽耶はその日からばっちりスザクの家に住み着いたのだった。