09/08/07 18:33:56 dXbRMFA2
「だから違うって!」
和美とて自分の言動が間違いであることくらいは重々承知している。義昭が和美に奉仕
しながら興奮して、和美の精液を飲みながら達したことはわかっているのだが、敢えて物
わかりが悪く嫉妬深い女を演じる。
「先輩、女の子の下着の値段知ってますか? あれだけ綺麗に使って下さいねって、何
度もお願いしたのに、こんな汚いので汚しちゃうなんて私の事なんてどうでも良いと考え
ているとしか思えませんね!」
「だだ、だから……」
「フタナリなんて恥ずかしい秘密を打ち明けて、処女も童貞も捧げてあげた私を片手間
程度にしか考えてなかったなんて、絶体に許しません! お父さんもお母さんも、私をお
嫁さんに貰ってくれるって約束してくれた先輩に心から感謝してたのに他の普通の女の子
に目移りして私のすぐ横で私の下着に射精して汚いザーメンどぴゅどぴゅする先輩なんて
許せるはずありませんお仕置きです天罰です天誅ですっ!」
興奮で息を荒げながらも和美は自らの勃起に自分の精液の残りと新たな先走りを絞り出
しローション代わりにまぶしながら、無防備な義昭の肛門に狙いを定める。
「先輩の、裏切りものぉっ!!」
「うぐぁっ!?」
前戯も潤滑剤もなく、限界にまで腫れ上がった和美の肉棒を突き込まれ義昭の肛門が悲
鳴を上げる。が、いまの和美には何も見えない。僅かなぬめりだけを頼りに一気に根本ま
で押し込み、亀頭で直腸を抉る。
「なんですか、このユルユルなお尻の穴はっ! これじゃケツマンコどころか只の穴で
すよ、ア・ナ! 男の子の癖して、こんな広がったケツマンコ持ってて恥ずかしいとか思
わないんですか、この変態っ! 変態変態変態変態っ!!」
「あが……が……ぐぎぎ……っ!?」
緩いどころか、準備が整っていなかった義昭の括約筋は痛いほどの力で和美を締め付け
拒絶する。しかし和美にはそのキツさえも快感であり、彼女は狂ったように汗の雫を撒き
散らしながら目の前の穴を犯し続ける。
「ステキ、最高ですっ! 口マンコも良いけど、やっぱり先輩は私だけのケツマンコで
すぅ! 先輩の中、熱くてキツキツで奥がプニプニで……あ、だんだん濡れてきましたよ
先輩! やっぱり私のこと愛してくれてるんですね!?」
それは体が覚えた防衛反応。過去に何度も和美の強引な行為を受け入れてきた義昭の直
腸内は、挿入されると即座に大量の腸液を分泌するようになってしまっていた。和美自身
も何回も啜ったことのある苦みの強い体液が、瞬く間に彼女を包み込み、出し入れをスム
ーズにしてゆく。
「ああ先輩大好きっ! もう私は先輩のお尻がないと生きていけない体にされちゃいま
した! 先輩がフタナリチンポ中毒の変態なら私が毎日、頑張ってアナルにザーメン沢山
出しちゃいますから変態のままでいて下さいっ! 先輩に嫌われないようにいっぱいいっ
ぱいどぴゅどぴゅしてあげますから私をお嫁さんにしてっ! 先輩のこと孕ませてあげる
から私も妊娠させてぇ~~!!」
301:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:34:56 dXbRMFA2
「に、妊娠……孕ませ……!」
もはや和美自身も自分が何を口走っているのか分かっていないが、思わず飛び出したキ
ーワードは義昭の興奮をマックスに引き上げるには充分すぎた。フタナリの中学生を孕ま
せる受精させるという禁断の妄想で彼自身のペニスも破裂しそうなほどに高まり、すっか
り順応した肛門からもゾクゾクとした快感が沸き上がってくる。
「はいっ、女子中学生のオチンポで先輩を妊娠させちゃうんですっ! お腹が膨らむく
らいに精子ミルク出して先輩のお腹パンパンにしちゃうんですっ! 男の子でも受精しち
ゃうまで出して出してだしまくりですぅ~~!!」
「うわっ! お前、まだ大きく……!?」
「だって大きい方が先輩悦ぶし精液も沢山出るんだもん! このまま一番奥に出すから
先輩も絶対着床して私の赤ちゃん孕んでぇ! 私も変態の子供いっぱい産んであげるから
先輩も妊娠してぇぇぇぇ!!」
和美の動きに合わせて結合部からは二人の分泌液が混じり合い、透明な粘液が涎のよう
に垂れて落ちて灼けたコンクリートの上に淫らな染みを広げてゆく。空気と体液が体内で
攪拌されるグチュグチュと言う卑猥な音が喘ぎ声と一緒に夏空に吸い込まれる。
「俺が和美を妊娠……俺ので和美が妊娠……!」
「するのぉ、するったらするのぉ! 一緒に妊娠して一緒に産むのぉ! 一緒に出産し
て双子なのぉっ!!」
もはや支離滅裂である。或いは義昭の女装が和美の妄想を際限なく加速させているのか
も知れないが、もうそんなことはどうでも良い。和美の脳内は既に完全燃焼寸前の真っ白
なのだから。
「先輩っ、先輩は気持ちいいですかっ? 中学生にお尻の穴をズンズンされて感じてま
すかっ? フタナリオチンポでアナルいっちゃいそいうですですよねっ!?」
「あ、ああ、イイ! キモチイイよっ!!」
「あぁイクイクっ! 私のオチンポ、変態先輩のお尻にギュウギュウさりぇて三日分の
精液全部れちゃうのぉ~っ! ヘンタイのアナル子宮に残らず射精しながらイグッ、赤ち
ゃんの元、ヘンタイに吸い取られながらイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥっ!?」
その言葉通り、直腸内を逆流する粘液の余りの量と勢いで義昭が吐き気を催してしまう
ほどに爆発的な射精を満喫し、和美はそのまま力尽きた。
302:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:36:18 dXbRMFA2
「先輩、本当にごめんなさいっ!」
「い、良いから早……くっ!」
「あああ、止まらないですよぉ~!」
合い鍵で侵入した室内水泳施設内のシャワー室。全裸でシャワーを浴びる義昭の足下に
跪いた和美は、自分で放出した異常な量の精液の後処理に追われていた。
「本当の本当に、こんな筈じゃなかったんですよ? でも先輩がスゴクキレイだったか
ら……でもこんなに出るなんて~!」
腸には大量の粘液を備蓄する機能はない。むしろ排泄するための器官である。そして直
接射精された和美の精液の温度は腸内粘膜の許容範囲ギリギリだ。行為が終わるや否や不
吉な音を立てながら強烈な痛みを発し始めた義昭の下腹部。そのあとは、もう言わずもが
なというお約束の展開が二人を待ち構えていた。
「はぅぅぅ~! 先輩っ、やっぱり救急車を……」
「だから、なんて説明………あががっ!?」
「うわわわっ!?」
しかも片付けねばならない問題はコレだけではない。和美はともかく義昭の制服は使い
物にならないのだ。
「まだお腹痛いですか? 痛いですよね? 今日は家に来て下さい。私が付きっきりで
お世話しますから。良いですか?「
「お、おぉ。たの………むぅっ!?」
「あ~~~ん、ごめんなさい~~~~~っ!」
それでも、ちょっぴりエッチな夜を期待し密かに胸を膨らませる懲りない二人だった。
303:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:39:10 dXbRMFA2
以上です
過去ログ置き場の件でが何か不手際がありましたら遠慮なくお申し付けください <(_ _)>
304:名無しさん@ピンキー
09/08/07 19:59:09 5J6Nl9Zn
バックアップ乙
流れなのに良い仕事してくれるぜ…
字の大きさがおいらのギコの設定と同じでちょうどよろし
投下も乙
305:名無しさん@ピンキー
09/08/07 20:04:57 v+8e4wpf
GJ! そして作業も乙! 通りすがりのアナルスキーに感謝!
306:名無しさん@ピンキー
09/08/07 21:42:22 3b/crxk1
いいな。
和美マジキチww
307:名無しさん@ピンキー
09/08/07 21:51:17 RzM4oyPE
これは素晴らしい
308:名無しさん@ピンキー
09/08/08 01:10:21 sk1WKTFv
GJ!
いつぞやの、後輩・妊娠発言娘の希望を叶えてくれて、感謝してもしたりない!
309:名無しさん@ピンキー
09/08/08 16:07:30 TZGJyDaW
あなたが神か
310:名無しさん@ピンキー
09/08/08 20:35:00 LVdzrRs3
>13
消えた?
311:名無しさん@ピンキー
09/08/09 01:54:30 u8GH3qby
GJ!まとめも乙!
でもできたらブラウザでフォントサイズ変更できたらいいな
312:肛虐夏物語・その5 1/7
09/08/16 15:51:41 tQyxNeay
そろそろ片付けようか、とナギサ先輩が微笑んだ。それで俺は、夏休みの宿題の存在を思い出して憂鬱になり、イリエさんはそんな俺等を見て笑った。
八月十一日―それは俺とナギサ先輩、イリエさんにとって忘れられない日。
久々に学生の本業に立ち返った俺は、目の前でサクサクと宿題を片付けてゆくナギサ先輩との昨晩を思い出す。
三人で浴衣を着て行った、街の納涼盆踊り。俺はナギサ先輩と並んで、踊るイリエさんに見惚れていた。偉そうな人が何人も、ナギサ先輩を見つけては挨拶に来たが、よく覚えていない。
そして……その日の深夜を思い出し、慌てて俺はテキストに向き直った。
イリエさんはささやかな夏祭りにはしゃいで、ナギサ先輩もその姿に嬉しそうに目を細めて……俺も凄く、温かな気持ちで満たされて。そうして、商工会の青年団の車に送ってもらい、祭の終わりを告げる花火を遠くに聞いた。
その後、就寝してから……俺はいつもの、イリエさんがナギサ先輩と肌を重ねる気配を感じながら、全身を耳にして吐息を、喘ぎ声を、嬌声を残さず拾った。
そうして自分の菊門から栓を抜き、いつもより激しく指で拡張し、男性器をしごきながら直腸を抉って……若さに任せて何度も射精し、またイリエさんの為の穴に栓をして眠った。
そう、眠ったんだと思う―だからあれは、夢だったのかもしれない。
昨晩、夜遅くにイリエさんが俺の寝室を訪れた。全裸で俺の布団を静かにめくると、顔を跨いで微笑み見下ろす。その白すぎる美貌が月明かりに照らされ、あまりにも幻想的で……俺は夢をみているような気分になったのだ。
俺はそのまま、少し前までナギサ先輩の中に挿入されていたイリエさんの逸物を、まるで吸い付くように丹念に舐めた。いつにも増して興奮し、俺はあれだけ出した後にも関わらず……イリエさんの手の中で達しながら、咥内に広がるイリエさんの味と匂いに酔いしれた。
「ミサキと同じ学年だったら、もっと楽が出来るのにな。ね、ミサキ?」
ふと我に返り、慌てて昨夜の淫らな追想を振り払う。
「え? え、ええ、はい……え、えっとでも、丸写しじゃばれると思うんですけど」
ナギサ先輩はさも当然のように「僕とミサキなら、全部が全部全問正解でも、誰も疑わないさ」と笑った。そりゃ、俺だって勉強はできるほうだけど……正直、ナギサ先輩とは格が違う。
暑い夏の午後、俺達はイリエさんの作ってくれる冷たいカルピスなどを片手に、真面目に勉強に打ち込んでいた。
夏休みの宿題というのはある種のルーチンワークで退屈だが、俺の頭から淫らな雑情を振り払ってくれる。ナギサ先輩に倣って、俺は宿題をやっつけることに没頭した。
真っ黒なメルセデスのセダンが、別荘の前で停車したのは、正にそんな時だった。
313:肛虐夏物語・その5 2/7
09/08/16 15:55:08 tQyxNeay
「お兄様! こんな場所に引篭もって……もうっ、探してしまいましたわ」
俺が来てから、この別荘に客が来るのは初めてだった。最もイリエさんにしてみれば、俺がナギサ先輩以外では始めての客らしかったが。
それは小さな小さな女の子だった。
歳の頃は十二、三位だろうか? 薄桃色のワンピースを揺らす少女は、精緻なビスクドールを思わせる可憐さに満ちていた。短く切り揃えた髪が、快活さを演出している。
無邪気だがどこか品があり、全身から上流階級特有の雰囲気を発散していた。滲み出るのは、愛されて当然というふるまい。
ナギサ先輩に全力で体当たりするように抱き付き、ワンピースと同じ色の帽子がふわりと床に落ちた。
「サワコさん、いつフランスから戻られたんですか? よくこの場所が解りましたね」
まだまだ子供の盛りといった少女を抱きとめ、ナギサ先輩はその背後へと目配せした。玄関にはこの暑い中、黒いスーツを着込んだ厳つい男達が数人並んでいる。
「昨日ですわ、お墓参りに。義祖父さまが教えて下さいましたの……またあの女のところだ、って」
一瞬だけ、サワコと呼ばれた少女の瞳が険しくなった。まるで毒蛇のような眼光が、イリエさんへと吸い込まれる。黙って頭を下げて挨拶するイリエさんを、まるで物のように少女は無視した。
しかし次の瞬間には、少女はあどけない表情でナギサ先輩の胸に顔を埋め……やっと、俺がいることに気付いた。
「あら、お兄様。こちらの方は? まあ、ふふふ……殿方ですのね。紹介してくださいます?」
少女は大きな瞳をさらに見開き、俺をつま先から頭まで値踏みするように視線を往復させた。
僕はもう性別を間違われることには慣れているが、子供にまで言われるのは残念だった。
「岡島ミサキ、僕の……友達です」
「まあ、お兄様がお友達? ふ、ふふ……あははっ! あらご免あそばせ。でも、お友達だなんて」
少女はナギサ先輩から離れると、身を折り曲げて人目も憚らず笑い出した。何がそんなに可笑しいのだろう? 俺はナギサ先輩の済まなそうな目線に頷きながら、眼前の少女に閉口していた。
すると少女は、すっと白い手の甲を俺へと差し出した。
俺は訳が解らず、きょとんとしてしまう。
「岡島……確かオカジマ自動車というのがありましたわね。まあ、格としては及第点ですわ」
「サワコさん、あまりミサキを苛めないで下さい。日本では馴染みがありませんよ、その挨拶は」
ナギサ先輩のフォローではじめて、俺は眼前の少女をレディとして扱わなければいけなかったのだと気付いた。しかし身を屈めて接吻しようとした時にはもう、少女はつまらなそうに手を引っ込めている。
まるで御姫様のようだ、と思っていた俺は、次のナギサ先輩の言葉に仰天した。
「驚かしてごめんよ、ミサキ。彼女は灘宮サワコさん、僕のフィアンセなんだ」
ナダノミヤ……灘宮!? 何と、皇室宮家の一つだ。という事は眼前の少女は、本物の御姫様だった。
それより俺が驚いたのは、先輩のフィアンセ!? フィアンセ、つまり許婚……俺は混乱した。
「貴方達は車で待ちなさい。さっ、お兄様! 久々にお会いしたんですもの、沢山お話して下さいな」
背後へと高圧的な声を放つと、黒服の男達はリボンのかかった箱をサワコさんに渡して外へと出て行った。少女の堂々たる姿は、やはり人を扱うことに慣れた人間のそれだった。
しかし同時に、ナギサ先輩の腕を抱いて勝手にリビングへと歩く姿は、年頃の少女そのものに見える。
俺は僅かに表情を翳らせて、イリエさんが台所へと消える、その背中を見送り……二人に続いてリビングに向った。
314:肛虐夏物語・その5 3/7
09/08/16 15:57:27 tQyxNeay
サワコさんはナギサ先輩の膝の上に、さも当然の様に腰掛け首に手を回した。そうしてアレコレと、ナギサ先輩にフランスの事を語ったり、逆に日本の学園生活を語らせたりしている。
俺はそれを向かいのソファに座って、何だか面白くない気分でぼんやりと眺めていた。その背後で部屋の隅に立って控える、イリエさんの事を思うといたたまれない。
「でも驚きましたわ、お兄様がお友達を……いやですわ、悪い冗談みたい」
サワコさんの大きな瞳が向けられ、俺はビクリと身を正した。正直、落ち着かない。
「海音寺家の帝王学に『お友達』だなんて言葉があるなんて……おかしいですわね、お兄様」
ぴたりとナギサ先輩の胸に頬を寄せながら、流し目に俺を見詰めてくるサワコさん。その姿は十代も半ばに達せぬ少女とは思えぬ艶めかしさがあった。妖艶と言ってもいい。
「ふふ、でもいいですわ。お友達……つまりお兄様の覇道に必要な駒ですね、ミサキは」
呼捨てにも驚いたが、駒? 何を言ってるのか俺は一瞬解らず、しきりに目をしばたかせた。それでも自分を落ち着かせると、俺はナギサ先輩の言葉を待った。
ナギサ先輩は悲しそうな目で俺を見て、搾り出すように呟いた。
「ミサキは、僕の友達で、仲間で……」
「確かに国産の自動車産業では、オカジマ自動車は有力株ですわ。流石お兄様」
「違うんです、サワコさん。彼はそれ以前に……」
「ふふ、解ってますわお兄様。わたくしは構いませんのよ……お兄様のこと、お慕いしておりますもの」
ナギサ先輩の言葉を遮り、サワコさんは喋り続ける。俺は背中にイリエさんが萎縮する気配を感じながらも……両者の微妙な力関係を察して、口が出せずに硬直していた。
「お兄様のことならわたくし、何でも知ってますのよ。その上で愛してますの」
不意にナギサ先輩の頬に手で触れ、サワコさんは背伸びして唇を重ねた。
余りに突然の事で、俺やイリエさんはおろか、ナギサ先輩も凍り付いたように動けない。ただサワコさんだけが、子供とは思えぬ舌使いで湿った音を立てて、俺の鼓膜を何度も撫でた。
「!……サワコさん、よしてください。ミサキもおば様も見てる前で」
「あら、見せつけましたのよ? 今日はあの女を教育してやるつもりですの。ふふ、勿論お友達も」
唇を離すと、ナギサ先輩はシャツの袖で口元を拭った。
しかし、それにも構わず膝の上でサワコさんが振り返る。じっとりと暗い情念の灯る瞳が、部屋の隅に立ち尽くすイリエさんを射抜いた。
「そうそう、フランスのお土産がありますの。お兄様、開けてくださいます?」
サワコさんはやっとナギサ先輩の膝から降りると、テーブルの上の箱を手に取った。
リボンでくるまれたそれは、酒瓶でも入ってそうな大きさの箱だったが……震える手で開封したナギサ先輩の顔が、戦慄に凍りついた。
315:肛虐夏物語・その5 4/7
09/08/16 16:01:17 tQyxNeay
俺は最初、そのフランス土産とかいうものが何だか解らなかった。
恥ずかしそうに俯き顔を赤らめるナギサ先輩の手から、サワコさんはそれを奪い取って、俺に見せつけるように両手で広げて見せる。
それは奇妙な器具だった。ピンポン玉位の大きさの球形が、いくつも鎖で繋がっていて……その時俺ははっとした。器具の使い方に、気付いた。
自然と、プラグをくわえ込む菊門が疼いた。
「あら、お兄様には喜んで貰えると思いましたのに。やっぱりあの女のモノがいいんですのね」
サワコさんは狂気を帯びた穏やかな笑みで、肩を震わせ俯くナギサ先輩の耳元に囁く。
「わたくし、構いませんのよ? お兄様があの女やお友達に夢中でも……だって、愛してますもの」
床の一点を見詰めるナギサ先輩の隣に、身を寄せるようにしてサワコさんは腰掛け、股間へと手を伸ばす。ズボンの上からナギサ先輩自身を撫でつつ、静かに、しかしはっきりと言葉を紡ぐ。
「わたくし、この間やっと月の物がきましたの。お兄様の赤ちゃんが生める体になりましたわ」
俺の目の前で、ナギサ先輩を執愛が蝕んでいった。
「早く一緒になりたいですわ、お兄様。お兄様もそうでしょう? あの女の為に」
そう言ってサワコさんは突然、優しく撫でていたナギサ先輩の股間を強く握った。まるで潰さんばかりに、小さな手に力をこめる。
ナギサ先輩は短く呻いて、視線を俺へと彷徨わせた。その瞳の向く先を追って、サワコさんが俺を見る。
「お友達ですもの、もう知ってますわよね? お兄様とあの女の関係」
そう、俺は知っていた……ナギサ先輩とイリエさんの蜜月の関係を。
そして突然現れたサワコさんは、まるでそれを見透かしたように俺を見詰めてくる。
「ふふふ、お兄様はあの女を助ける為に、わたくしを……灘宮家の女を選んでくださったのですわ」
俺は唐突に理解した。海音寺家当主の座に登り詰め、あらゆる権力を掌握する手段なのだ。
社交界で絶対的なアドバンテージのある、サワコさんと社会的に契ることは、ナギサ先輩にとって切実で不可避な選択だったのだ。
では……俺は?
「でもいいの……私がお兄様を想う気持ちは変わりませんもの。だからほら、今日はこれで」
「よ、よしてくださいサワコさん。そんな……」
「甘いお兄様がいけないのですわ。私を孕ませる男がお友達だなんて……それで海音寺家を奪うなどと」
ナギサ先輩の背に回したサワコさんの手は、もうズボンの下に入って下着をかいくぐっていた。
「ほら、ここに欲しいのでしょう? お兄様、わたくしが満足させてさしあげますわ。お二人の前で」
ピクン、とナギサ先輩が身を強張らせた。俺は直感で、指が直腸へと達したことを悟った。ナギサ先輩が僅かに身を捩り、体を預けてくるサワコさんから離れようとする。
「あら、お嫌ですの? わたくしとの婚姻がなくば、灘宮家の力は使えない。そうなればあの女は……」
背後で扉の開く音がして、俺は振り返った。イリエさんが耐え切れずにリビングを出ようとしていた。
「お待ちなさい! 最後まで見るのです。ミサキも。お兄様が誰の物か、教育してさしあげますわ」
俺に、イリエさんに……そして勿論、ナギサ先輩自身に。
サワコさんの笑みにはもう、少女のあどけなさは微塵もなかった。
316:肛虐夏物語・その5 5/7
09/08/16 16:05:03 tQyxNeay
フランス製の器具をもてあそぶサワコさんに言われるまま、俺の前で全裸のナギサ先輩はテーブルに四つん這いになった。
濡れた瞳が無言で、見ないで欲しいと訴えていた。でも俺は、自分に脇腹を見せて尻を高々と突き出す、ナギサ先輩から目が離せなかった。
「ミサキは知っていたのでしょう? お兄様ったらほら、ここをこうすると……」
細く小さな中指が、何の抵抗も感じさせずにナギサ先輩の菊門を通過し直腸を掻き混ぜた。身を震わせ荒い息を吐き出し、ナギサ先輩は自分が映りこむガラスのテーブルを曇らせた。
俺は勿論、イリエさんもただ黙って見詰めるしかできなかった。
「ふふ、ここがこんなになるまで、あの女と愛し合って……でもお兄様、わたくしは構いませんのよ」
ナギサ先輩の真後ろに立ち、浅い呼吸に合わせて開閉する肛門をサワコさんは見下ろした。
そのままサワコさんはチロリと赤い舌を覗かせ、フランス土産の器具を舐めながら……ナギサ先輩の小さな強張りに触れ、次いでその下の睾丸を握った。
「この中の精を注がれ、お兄様の子を産むのはわたくしですもの。わたくしだけですもの、うふふ」
こりこりとサワコさんが力をこめるたびに、鼻から抜けるような声を漏らしてナギサ先輩が喘ぐ。勃起してなお包皮に包まれた屹立から、つつと透明な粘液が糸を引いてテーブルに垂れた。
「さあお兄様、これを入れて差しあげますわ。特別にわたくしが、一個目はお口で」
サワコさんはボール状の先端をぱくりと、小さな小さな口の中に飲み込んだ。そのまま両手で尻の肉をかきわけ、ナギサ先輩の露になった窄まりへと唇を寄せる。
少女の唇と舌が押し出す僅かな力だけで、ナギサ先輩はあっけなく最初の一個を飲み込んだ。
「あらあら、すんなり入りましたわ。それにお兄様、この色……ふふ、色素が沈殿していやらしいこと」
言葉巧みにナギサ先輩の心をねぶりながら二個目、三個目とボールを指でサワコさんは押し込んでいった。
「ふふ、面白いですわ。ほらこんなに……ミサキ、貴方もやってごらんなさい」
不意に声をかけられ、俺は思わず顔を上げてサワコさんと目が合った。
「お友達なんでしょう? 貴方は愛するお兄様のお友達ですもの……ねえ? お兄様、そうでしょ?」
その間もどんどん、ナギサ先輩はボールを飲み込み呻いてガラスのテーブルに爪を立てる。俺はイリエさんを少しだけ振り返り、そこに泣き出しそうな顔を見つけて言葉を飲み込んだ。
「あの女の為に海音寺家を牛耳る、その為に私を娶ってくださる……充分ですわ。ほら、あと二つ」
サワコさんの肛虐は続き、既に十個以上のボールがナギサ先輩の直腸でひしめき合っていた。
「お兄様、あの女を助けたかったら……灘宮家の力が欲しかったら……ふふ、あと一つ」
最後の一つが、中で干渉し合うボールの抵抗で中々入らない。苦悶に眉を寄せ、端整な顔を歪めてナギサ先輩が悲鳴を噛み殺した。サワコさんは容赦なく、無理矢理に最後のボールを押し込んだ。
「わたくしを愛せとはいいませんわ、お兄様。でも、わたくしに愛されなさい。よくて?」
直腸を内側から広げる圧迫感に、何よりその痴態を俺に見られる屈辱に震えながら……何とかナギサ先輩は頷いた。
「ふふ、お二人もよくて? 私がお兄様の妻になり、子を産みますの……覚えておいてくださいませ」
僅かに膨らむ菊座の突起から、銀の鎖を垂れ流すナギサ先輩を見下ろし……サワコさんは至福の笑みを零した。
317:肛虐夏物語・その5 6/7
09/08/16 16:06:43 tQyxNeay
「ミサキ、どう? これが貴方をお友達と呼んだ、お兄様の秘密ですわ」
俺はサワコさんの声を呆然としながら聞いていた。その事実自体は何も、今更驚く事ではない。ただ、俺に知られたという羞恥の気持ちに苛まれながらも、下腹部の圧迫感に男性器を固くしているナギサ先輩が目の前にいた。
そして俺は、その姿に自分を重ねて股間に熱を感じていた。
「じゃあミサキ。わたくしと貴方はお兄様を支える仲間ですもの……もっと秘密を分け合いましょう」
「まっ……まってくださ……サワコさん、それは、ふあぅ!」
サワコさんの言葉を遮ったナギサ先輩は、ぷっくり膨れた肛門を親指で強く押されて言葉を砕かれた。
サワコさんはもう、慣れた様子でナギサ先輩を陵辱しながら……鋭い視線でイリエさんを見やる。それはどこか、汚いものを見るような目つきだった。
「凪守家の秘密、ミサキは知ってて?」
「え、あ、い、いえ……」
イリエさんの身体の秘密は知っている。だが、イリエさんの家の……凪守家の秘密とは?
つい曖昧な返事を返してしまった俺の前で、サワコさんは近くへとイリエさんを呼びつけた。まるで下女を呼ぶ主人のように。
おずおずとイリエさんが歩み出る。
「脱ぎなさい」
「…………はい」
イリエさんは命じられるまま、和服姿を解き出した。帯が滑り落ちて着物を脱ぐと、腰巻を股間が内より持ち上げているのがすぐ解った。サワコさんの視線に圧されるまま、イリエさんは全裸になった。
「ミサキ、御覧なさいな。この女の醜悪な身体を……これがお兄様の祖父、義祖父さまの犯した罪」
既に充血して天を衝く、巨大な逸物を無造作にサワコさんは手に取った。加減を知らぬ手に握られ、イリエさんが身を強張らせる。
「義祖父さまは実の妹と交わり、孕ませ子を産ませた……それがこの女、凪守イリエですわ」
もともと血の濃かった海音寺家の中でも、実の兄妹の間で生まれた娘は異形だった。近親同士の濃すぎる血ゆえか、完全に半陰陽として生まれたのがイリエさんだと、サワコさんは語った。
そして、そのことも出生の秘密も……そもそも出生自体が隠された。
「それでも義祖父さまのお目こぼしで、こうして人目を隠れて生かされてるのですわ……それがっ!」
サワコさんの手に力がこもり、イリエさんが短い悲鳴を発した。その隆々と漲るペニスが今、爪が食い込まんばかりに握り締められている。
「私のお兄様をたぶらかして……気持ちを通わせて! 子供も産めない身体のくせに……ま、よくてよ」
不意に手を緩めると、そのままサワコさんはイリエさんをナギサ先輩の背後へと導いた。そして、ナギサ先輩の尻穴から垂れ下がる鎖を手に取る。
その先はリング状になっていた……恐らく、それに指を引っ掛けて器具を直腸から引っ張り出すのだろう。
俺は未知の器具に自分がなぶられるのを想像し、内側から腸壁がめくられるような感覚に身震いした。
そんな俺の目の前で、サワコさんは恐ろしいことをさらりと言ってのけた。
318:肛虐夏物語・その5 7/7
09/08/16 16:09:52 tQyxNeay
鎖の先についたリングは、直径3~4センチ程度の物だった。それを手にとり、サワコさんはイリエさんのペニスへと近づける。
「さあ、お兄様を悦ばせてあげて……ただし、手を使っては駄目、口も駄目……わかりますわね?」
「そ、そんな……サワコ様、お許し下さい。私、そんな……」
「わたくしのお兄様を毎夜毎晩、コレで泣かせてるのでしょう? ほら、手伝ってあげますわ」
「お、おやめくださ、ひうっ!」
濡れそぼるイリエさんの穂先に、金属製のリングが触れた。見慣れたイリエさんの形良い亀頭が、窮屈そうにその輪を何とかくぐり抜ける。ぎゅうぎゅうに圧縮されて通過する瞬間、思わずイリエさんは身震いして達した。
勢いよく噴出した精液が、ナギサ先輩の背中に大量に浴びせられる。
「あらあら、だらしのない。そそうが過ぎますわ。ねえお兄様?」
「サ、サワコさん……おば様だけは、おば様だけは許し……」
「後生です、サワコ様。私が悪いのです……ナギサさんを誘惑して。全て私が」
俺はただ、サワコさんの狂気が彩る異様な光景を、気付けば食い入るように魅入っていた。そのことに気付いたようにサワコさんが微笑みを向けてくると、慌てて顔を背けつつ……やはり、目だけは逸らせない。
「お兄様のお尻と繋いであげましたわ、ふふふ……さあ、その淫らな汚らしいモノで引っ張りなさい」
サワコさんは容赦が無かった。
おずおずと言われるままに、イリエさんはテーブル上のナギサ先輩の尻に両手をつく。そうして、ナギサ先輩がいきむのにあわせて、精一杯腰を引くが……ただ、先端を金属に縛られた強張りが揺れるだけだった。
「ふふ、もっと根元まで入れないと駄目ですわね」
「ああっ、それ以上は入らな、ひぎっ! ……サ、サワコ様、おやめくださ……」
サワコさんは容赦なく、ギチギチとリングにイリエさんの逞しい竿を通してゆく。そしてついに、茂みが濡れそぼって秘裂を隠す、その根元まで完全に通してしまった。
限界まで広がってなお、金属の輪がイリエさんを絞り上げて辱める。
「さあ、もう一度ですわ……ふふ、お兄様。はやくひり出さないとこの女……愉快ですわね、ミサキ」
俺に向けられた笑みは、ぞっとするほどに冷徹で残忍で、そして美しかった。
イリエさんは懸命にナギサ先輩と呼吸を合わせて腰を引くが、その都度ずるりと金属の輪が竿を擦って亀頭のカリまで抜ける。そしてまた、ベトベトになったサワコさんの手でそれは根元まで戻された。
「上手く抜けませんわね。ではこうしましょう。手を……そう、自分のモノに添えて引っ張りなさい」
イリエさんは右手で、リングがくわえ込んだ肉柱を握り、自分の腹へと押し当てながら腰を引いた。
ズポン、と音が聞こえてくるように、ボールがナギサ先輩の肛門を押し広げて飛び出した。続いて二つ三つとひり出され、その都度二人は喘いだ。イリエさんの逸物はリングの締め付けで、真っ赤に充血している。
「そうそう、その調子ですわ……ふふ、ミサキ。これでもお兄様のお友達でいてくれて?」
ようやく最後の一つをひり出し、開きっぱなしになった肛門を曝したままナギサ先輩が突っ伏した。よろけるイリエさんも、自分の根元を締め上げるリングをもどかしげに外す。
俺はただ、泣きながら射精するイリエさんを呆然と見詰めながら……黙って首を縦に振った。
319:名無しさん@ピンキー
09/08/16 16:55:39 PaucwF8C
ktkr
320:名無しさん@ピンキー
09/08/16 22:07:33 W8gy+5hU
わーお、いい展開
初経を迎えたばかりのやんごとなき処女が
いきなりメルセデスで東海の田舎町に現れ、
年上だが遙かに目下の男女たちを手玉にとって肛虐調教を展開する、というのは
実に淫靡でいいですねえ
しかし、今度のメルセデス(当時の最上級ベンツ URLリンク(www.autogaleria.pl))
とか、オート三輪の便乗(昔はよくあったことです)とか、
ブラフ・シューペリア(バイク界のロールスロイスを称し、ロールスロイスからもそれを認められたほどの英国バイクの最高峰)を出すところ、
作者は相当な車・バイクエンスーでもあると見えるw
321:名無しさん@ピンキー
09/08/17 00:18:30 Y0Of+lo4
ぐっじょ!
作者さんふたなり派とペニバン派の両方を取り込む気まんまんだなw
性格最悪なのに純情乙女なサワコ可愛いよサワコ
322:名無しさん@ピンキー
09/08/17 07:39:46 UTE1NeaI
GJ!
ああ……このまま4Pだ。
323:名無しさん@ピンキー
09/08/17 14:12:50 y40vADIn
読んで下さる皆様、ありがとうございます。
ちょっち誤字を訂正、ほんと凡ミスで申し訳ない。
推敲は毎回してから投下してるつもりなんですが…
探せば他にもチラホラあったりして、恥ずかしい限り。
>>279の17行目
×「ミサキさんですか? ふふ、いい子にしてますわ……ミサキさんの仰る通り」
○「ミサキさんですか? ふふ、いい子にしてますわ……ナギサさんの仰る通り」
伏線回収だ、と読み返したら気付いた次第で…すみませんです。
今後は気をつけて頑張りますんで、期待せずお待ち下さいませ。
324:名無しさん@ピンキー
09/08/17 21:52:29 /+g0cvhz
てす
325:名無しさん@ピンキー
09/08/18 11:41:34 Cqm9nltU
責められる願望閉鎖中なんだがどこか読めるとこない?
326:名無しさん@ピンキー
09/08/19 22:00:41 0HnkhhBt
>>325
携帯版の責められる願望は
まだちゃんと見れるぞ
いやらしい少女達もな
327:名無しさん@ピンキー
09/08/20 01:25:50 1dc1plQK
あそこの管理人もどうしたんだろうね。
一時は精力的に更新してたのに。
完全に消息不明だもんな。
328:名無しさん@ピンキー
09/08/22 15:44:56 Ba50Ptqm
>>325
Internet Archive
329:肛虐夏物語・その6 1/6
09/08/22 18:41:52 6g8ET3o+
サワコさんが帰った後も、俺は身動きできずただ一点を見詰めていた。
ガラステーブルの上に今、ナギサ先輩とイリエさんが零した粘液が夕日に乾いている。俺はその染みから目を逸らせない。
ナギサ先輩を苛む苦難の道や、イリエさんが背負った宿命……それにも驚いたが。そんな二人の暴かれた淫靡な関係に、俺は普段以上に興奮を覚えていた。
下腹部が熱を持ち、プラグをくわえ込んだ尻の穴が疼く。
「……ミサキ、がっかりしたかい? 僕がこんな男で」
バスローブ姿のナギサ先輩が、タオルで頭を拭きながらリビングに戻って来た。タオルの隙間から垣間見える瞳は虚ろで、夕焼けの光を暗く吸い込む。
「そ、そんなこと……ないです。そのっ、ナギサ先輩も家の事で大変なんだな、って」
膝の上に拳を握って、俺は慰めにもならない言葉を辛うじて搾り出した。ナギサ先輩は自嘲気味に鼻で笑うと、俺のすぐ横まで来て見下ろしてくる。
どこか疲れたような、諦めたような声が俺の頭上に落ちてきた。
「本当は、もっとちゃんとした形で知って欲しかった。僕とおば様のことを。だって……」
―ミサキは友達だから。
俺はその言葉に、はっと顔を上げた。頭から被ったタオルの奥に、濡れた瞳が揺れていた。ナギサ先輩はソファに座るでもなく、そのまま俺のそばに立ち尽くした。
ぼそぼそと怯えるように呟く、おおよそナギサ先輩らしくない独白が続いた。
「僕には、海音寺家の人間には友達という概念がなくてね。でも、大事な人を託せる友達が必要だった」
全ては、イリエさんの為だった。
最愛の叔母の為、ナギサ先輩は全てを犠牲にして……そう、自分の生涯の伴侶さえ道具と割り切った。割り切った、積もりだった。だが、そうして自由を手にするイリエさんとは、結ばれることは叶わない。
ナギサ先輩はイリエさんの自由を望み、今後を託せる人間を欲していた。
「ミサキならいいと思った。だから、おば様と二人で、ミサキのことを少しずつ……」
「どうして……どうして、俺なんですか。ナギサ先輩」
ビクリ、とナギサ先輩が身を震わせた。再び俯いた俺は、膝に置いた拳に一滴の雫が零れ落ちるのを見た。
「僕をはじめて、海音寺家の人間じゃなく……海音寺ナギサとして見てくれたから」
声が震えて、かすれていった。
俺はナギサ先輩とはじめて会った日の事を思い出していた。自然と頬が火照る。
確かあの日も、俺は周りの由緒正しきお坊ちゃん達にフクロダタキにされてて……上流階級が聞いて呆れる位にえげつなく痛めつけられて。そこをナギサ先輩が助けてくれて。
「助けられたキミは、僕に言ったんだ……この僕にだよ? 覚えているかな」
―誰が助けてくれなんて言った、と。あの海音寺家の秘蔵っ子にして、執行部の総代であるナギサ先輩に俺は悪態をついたっけ。
俺は立ち上がると、ナギサ先輩のタオルをそっと取り払った。
ナギサ先輩は泣いていた。
俺は黙ってナギサ先輩の手を取ると、大股でリビングを出た。何も言わず弱々しい足取りで、ナギサ先輩はついてきた。初めて俺が見る、素顔のナギサ先輩だった。
330:肛虐夏物語・その6 2/6
09/08/22 18:44:12 6g8ET3o+
俺はイリエさんの寝室を目指した。きっと、初めてナギサ先輩と会った時と同じような顔をしていたかもしれない。でも、怒りなのかは解らなかった。あの時も内心、怒ってはいなかったから。
ノックもなしにドアを開き、ナギサ先輩の手を引いて寝室に押し入る。
「ミサキさん……ナギサさんも」
イリエさんはバスタオルを巻いただけのしどけない姿で、出窓に腰掛け海を眺めていた。まだ濡れた長い黒髪が、夕日にしっとりと艶めいている。
ナギサ先輩同様に、イリエさんも呆けたようにぼんやりと俺を見詰めてきた。あんなことがあったのだから、しかたがないのかもしれない。ただ、俺はイリエさんの口からも聞きたかった。
イリエさんがどう思っているのかを。
「ナギサ先輩から全部聞きました」
俺の言葉にイリエさんは「そう……」と短く呟き、俯いたまま黙ってしまった。
時計が刻む秒針の音さえ、耳に痛く響く静寂。時折背中でしゃくりあげる、ナギサ先輩の押し殺した嗚咽だけが胸に染みた。
「ナギサさんがお友達を連れて来た時、私は純粋に嬉しかったのです」
沈黙を破ったのはイリエさんだった。白く長い足の片方を抱き寄せ畳んで、その上に顔を横たえじっと俺へと視線を注ぐ。思わず俺は、場の緊張感とは裏腹に劣情がざわめくのを感じた。
「ずっと孤独だったナギサさんにお友達が……それがミサキさん、貴方」
「でも、どうしてこんな……二人で俺を、俺を……」
俺を、こんな躯にして。サワコさんが去ってからというもの、疼いてしかたがない。真相を知った時にはもう、俺の肉体は淫らに作り変えられ、心は……イリエさんに夢中になっていた。
ふと俺の中で黒い欲望が身をもたげた。
俺は今、二人の弱みを握っているのではないか? 憧れのナギサ先輩と、その大事な人であるイリエさん。甥と叔母という爛れた関係、その常軌を逸した淫らな交わり。決して結ばれぬ愛の為の、儚いまでに冷徹な野望……
俺はしかし耳元で囁く悪魔を追い払うと、ナギサ先輩を振り返った。
「誰が助けてくれなんて言った。……って、あの時いいましたけど。でも、ナギサ先輩。俺……」
―嬉しかった、本当は。そして今も、どこか嬉しい気持ちがあった。それは、野望を打ち明けられたときのときめきにも似ていた。今、俺は本当のナギサ先輩に辿り着いた。
「おっ、俺はそんな、立派な人間じゃないし。成り上がりだし……いや、そんなんじゃなくて」
上手く想いが言葉にならない。想えども言葉紡げず、ただナギサ先輩の手を強く握ってしまう。こんな気持ちになる自分が不思議で滑稽だったが、ナギサ先輩と同じ人を好きになれてよかったと思ってしまった。ただ……
「イリエさんを託す、ってでも、イリエさんとナギサ先輩の気持ちだって……!」
―瞬間、鼓動も呼吸も止まった。
真正面からナギサ先輩に抱きしめられてしまった。驚くのも忘れて呆けていると、今度は腰に細い手が伸びてくる。背後でバスタオルの滑り落ちる音がして、裸のイリエさんに背中を抱かれた。
「僕の気持ちは決まってたよ。この夏、ミサキを誘った時から。おば様を一緒に、愛して欲しいんだ」
「ナギサさんの認めた人、ナギサさんを助けて下さる人なら……ミサキさんなら、私……」
理屈が吹っ飛び、思考が停止し……狂気が忍び寄ってくる。
俺は二人に服を脱がされながら、自分も既に壊れた愛に溺れているのだと気付いた。
331:肛虐夏物語・その6 3/6
09/08/22 18:46:40 6g8ET3o+
互いに知りながら秘めてきた関係を、ようやく共有する時を俺達は迎えた。
俺はイリエさんとナギサ先輩にされるがままで、自分でもそう望んで裸でベッドに上がった。
「ナギサ先輩、何か変です……俺、おかしいのかな。おかしくなっちゃったのかも」
ベッドに腰掛ける俺を、ナギサ先輩は後から抱きしめてベッドの奥へと連れ去ってくれた。
俺は顔だけじゃなく、本当に女の子になってしまったんだろうか? 背後にナギサ先輩を感じて、こんなにも鼓動を高めている。何より正面で膝立ちに微笑むイリエさんに、痛い程に俺自身が充血して強張った。
「嬉しいよ、ミサキ。こうして三人で……ほら、おば様も僕も凄く興奮してる」
背後からナギサ先輩に太股を撫でられ、そのまま膝の裏に手を差し入れ抱え上げられる。俺は素直にイリエさんに向って股を開きながら、ナギサ先輩の胸板を滑り降りた。自然と腰だけ逆立ちするような体勢で、首筋にナギサ先輩のささやかな怒張を感じた。
俺はとうとう、イリエさんにされた菊門の栓をナギサ先輩に見られて頬を染めた。
「ふふ、僕が昔おば様に挿れられてたものだね」
「ミサキさん、今抜いてさしあげますわ」
俺はもう頭の中が真っ白で、ただ黙って頷くしかなかった。ベッドに肘を突いて手で腰を支えながら、敏感な性器に作り変えられた排泄孔にイリエさんの吐息を感じる。
イリエさんはプラグをくわえ込んだ俺の窄まりへと、唇を寄せて舌先を這わせた。俺は身震いしながら、はばかる事無く声をあげてしまう。だらしなく半開きになった口から涎が零れた。
両手で尻の肉を左右に押し広げて、イリエさんは音を立てて俺の尻穴をねぶった。そのままアナルプラグを口でくわえると、俺の呼吸に合わせて引っ張り上げる。俺は気付けば、白く美しいイリエさんの顔に向って夢中でいきんでいた。
「ほら、抜けましたわ……あらあら、広がりっぱなしになって」
小さな音を立てて栓が抜け、外気が開きっぱなしになった肛門から雪崩れ込んで腸壁を撫でる。あれだけ太いプラグをくわえ込んでいたのに、俺のアナルは徐々に閉じて元通りになった。
その窄まりへと、今度はイリエさんが濡れそぼる剛直の先端を押し付けてくる。
「これでミサキも僕と同じだね。僕の処女も、おば様に捧げたんだよ。さ、力を抜いて」
「は、はい……イリエさん、おっ、俺の処女も貰って、下さい。ナギサ先輩と、これで、一緒に」
俺はまるでうわ言のように、気付けば見下ろすイリエさんに破瓜の瞬間を強請っていた。その間も焦らすように、ニュルニュルとイリエさんの穂先が敏感な俺の上を行き来する。
「まだ拡張が足りませんわね、ミサキさん。少し痛いですわよ。さ、女の子にしてあげますわ」
日中の暑さがまだ残る中、じっとりと汗ばむ肌と肌が重なり、肉と肉が弾けあう瞬間。俺はその時を待ちわびて、イリエさんとナギサ先輩に身体を預けた。
332:肛虐夏物語・その6 4/6
09/08/22 18:49:21 6g8ET3o+
イリエさんのペニスは自分の指よりも熱く、プラグよりも固く……何より太かった。
その穂先が直腸へと侵入を果すべく、先走る粘液を潤滑油に窄まりへと突き立つ。俺は両足をナギサ先輩に抱かれたまま、その腹筋を枕に法悦の笑みを浮かべて顔を緩めていた。
これでイリエさんと一つに……先輩と同じになれる。
そう思った瞬間、メリリと先端が括約筋を押し広げて直腸へと侵入してきた。未体験の太さに思わず、俺は大きく息を吸い込み身を反らせた。最近は指二本でも平気なのに……
「ふっ、はぁ……ああ、イリエさん、すご……だめ、俺裂けちゃ……んんんっ!」
ゆっくりとイリエさんが腰を落としてくる。その充血して脈打つ強張りの形に、俺は内側から押し広げあれて体内にイリエさんを象った。限界を超えてこじ開けられた肛門の締め付けに、イリエさんも鼻から湿った声を漏らす。
「ん、キツいですわ……ナギサさん、私このまま全部挿れてもいいのかしら」
「大丈夫だよね、ミサキ? おば様、ミサキは僕みたいにされたいんです。だから」
俺は激痛と快楽がない交ぜになった状態で、言葉にならない呻きを零した。イリエさんが体重を浴びせて腰を沈めるたびに、下腹部の圧迫感と共にえもいわれぬ愉悦が込み上げる。俺は気付けば、我を忘れて挿入を強請っていた。
「はぁはぁ、んっ! んあっ、イ、イリエさん……痛い、けど、いい……もっと、もっとぉ!」
はしたなくおねだりを叫んだ瞬間、俺はズシンとイリエさんを根元まで飲み込んで瞳を見開いた。息が詰まって、ただぱくぱくと呼吸を貪り口を開く。見下ろすイリエさんが恍惚の表情に頬を緩ませ、その横でナギサ先輩も妖しくも優しい笑みを零す。
俺は二人に挟まれ、ナギサ先輩に抱かれて、イリエさんに貫かれて……幸せだった。
「おば様、ミサキの中はどうですか? ふふ、顔がとろけてますよ」
「あン、凄いですわ……ナギサさんよりもキツくて締まりますの。食い千切られそう」
折りたたまれた俺の上で、ナギサ先輩とイリエさんが唇を重ねる。舌と舌を絡めて激しく吸い合い、互いの唾液を相手へと送り合う。その滴りが二人の形良い顎から伝って、俺の顔にポタポタとたれた。
その甘い雫へと舌を伸ばしながら、俺は自分の直腸を満たす熱棒の質量に身震いする。
「ん、ふはっ、はぁ……ふふ、ミサキさん。私、そろそろ動いてもよくて?」
俺はもう、夢中で何度も首を縦に振った。イリエさんはナギサ先輩の唇から糸を引いて離れると、しっかりと俺の尻を両手で掴んだ。前後から固定された俺は、完全にイリエさんを搾るだけの肉穴になった。
長いストロークで抜かれると、直腸がめくれるような快感が背筋を伝った。相変わらず頑強にイリエさんを締め付ける肛門までカリ首が到達するや、再び奥の奥まで挿入されて俺はイリエさんと一緒に喘いだ。
挿抜は次第に速く激しくなり、俺は女の子のように悦に入った声を上げ、イリエさんも息を荒げて腰を振る。
「ああっ、ふぅ、はぁん! ミサキさん、ミサキさんっ! 私、私もう……」
腸壁越しに敏感な部分を擦過するイリエさん自身が、俺の中で突如弾ける。達したイリエさんが身を仰け反らせるや、俺の直腸に大量の白濁が吐き出された。
俺はイリエさんに処女を捧げて、ナギサ先輩と同じになった。
333:肛虐夏物語・その6 5/6
09/08/22 18:51:56 6g8ET3o+
「ミサキ、気持ちよかったかい? 僕もほら、ミサキのことを見てこんなに」
微笑むナギサ先輩のペニスも、はち切れんばかりに勃起していた。それでも尚、包皮に完全に包まれた肉芽に、俺はうっとりと頬擦りをする。
まだ、イリエさんは俺の中へと断続的に射精している。絶頂の余波で力の入らぬ身体を俺に浴びせて、イリエさんはさっきから達し続けていた。
普段口や手で受けるよりも、イリエさんの精は多く、何より熱く感じる。
「凄いねミサキ、初めてでこんなに感じて。僕の分まで全部搾り取っちゃうつもりかい?」
「それは……そんな、こと……あっ、まだ出て……あ、あああ」
ようやく全てを出し切り、俺の中でイリエさんが一度萎えた。柔らかくなったペニスを俺はひり出すや、同時に直腸内の精液をぶちまけてしまった。聞くに堪えない音と共に、断続的に濃度の高い白濁が噴出す。
「あらあら、ミサキさんたら」
妖艶にして清冽な笑みを浮かべて、イリエさんは再び俺の尻を唇でふさいだ。自分で俺の中に注いだものが、音を立てて吸い出される。俺は腸内をうごめく流動体を舌がすくい出すのを感じて身悶えた。
「ん、ぷはっ、はぁ……ミサキさん、私で……筆下ろし、してくださいます?」
俺の尻から全てを飲み下したイリエさんが、物欲しそうに俺の股間へと手を伸べる。
ナギサ先輩は両手を離すと、まるで自分の所有物のように静かに頷いた。
「ミサキ、後だけじゃなく前も……童貞もおば様に。いいよね?」
俺は小さくコクンと頷いた。
そのままナギサ先輩に膝枕されて、俺は仰向けにベッドへ身を投げ出す。激しく後を抉られて、俺のペニスは痛い程に勃起して先走る粘液が滴っていた。その上にまたがり、イリエさんが右手で自分の秘裂を、左手で俺の剛直を愛撫する。
僅かな刺激だけでも達しそうな自分を、俺は必死で律して挿入を待ち侘びた。
イリエさんとの男女の交わりに、胸が高鳴り自然と頬が高揚する。
「ミサキさんのは立派ですわね……お顔は綺麗ですのに、ここはこんなに雄々しく猛って」
静かに、ゆっくりとイリエさんが腰を下ろす。俺はされるがままに身を委ねて、イリエさんに飲み込まれた。瞬間、己の芯が柔らかな灼熱にねぶられ、切ないほどに締め上げられる。
俺は……挿入と同時にあえなく果ててしまった。
「あら、うふふ。緊張なさってたのね、きっと……」
「あ、ああ……ごめんなさい。ごめんなさい、イリエさん。ごめんなさい、ナギサ先輩……俺、初めてで」
「いいさ、ミサキ。可愛いよ……気持ちよかったかい?」
頷く俺の頭を、そっと枕の上に置くと。ナギサ先輩は俺の顔を跨いでイリエさんの股間に顔を埋めた。先程萎えたイリエさんは既に半勃ち状態で、ナギサ先輩が唇を寄せて舌を這わせれば……忽ち隆々と漲り反り返った。
「おば様、あれだけ出したのにまだ……次は僕の番ですね」
「いやですわ、もう。あら? うふふ、私の中でまたミサキさんが」
見た目とは裏腹に不甲斐ない俺の男根は、イリエさんにしゃぶりつくナギサ先輩の痴態を見て……節操無くイリエさんの膣内で膨張した。
334:肛虐夏物語・その6 6/6
09/08/22 18:56:20 6g8ET3o+
俺は気付けばイリエさんの柳腰を両手で押さえ、若さに任せて下から突き上げていた。荒々しい腰使いに、俺の肉杭は何度と無く抜け出て、その度に優しくイリエさんの手で淫らな肉壷へと戻された。
「顔に似合わず激しいんだね、ミサキ。ふふ……さあ、おば様。三人で一つに」
ナギサ先輩は先程にもまして雄々しく反り返るイリエさんの屹立へと、四つん這いで尻を突き出す。
全員で、一つに。
俺が動く度にイリエさんは喘いで、その股間の逸物がビタンビタンと肌を叩く。ナギサ先輩はその暴れる肉棒をつかむと、手馴れた様子で菊門へと導いた。
「んっ、ナギサさん……ほぐしてないから、少しキツ……あぅん」
俺の身体を跨ぐ、イリエさんとナギサ先輩の脚が絡み合い、腰と腰が密着する。俺は股間に押し寄せる快楽に我を忘れながら、貫かれてゆくナギサ先輩を見上げていた。そのほっそりとした喉を伝う汗が、鎖骨の辺りで俺の胸に落ちる。
「おば様、普段より大きいですよ。ミサキも一緒なんで興奮してるんですね……ほら」
「あっ、やぁ……嫌ですわナギサさん、でも、もっと……ミサキさんも、もっと……よくて?」
俺は膝を折ってシーツにつま先を立てると、より一層激しく下からイリエさんを突き上げた。その余波が伝わり、ナギサ先輩も嬌声を上げて自分自身をしごく。俺達は一つになって、乱れに乱れた。
ナギサ先輩の細い左手が、白いシーツをぎゅむと掴んでいる。三人が一つとなって、一呼吸する度に三者三様に喘いで快楽を貪った。
「ミサキ、一緒に……一緒にいこう。僕も、もう少しで……ふあっ」
「ナギサ先輩、俺もう……俺もうっ! イリエさんが凄くて、もう出そ……」
「お二人とも凄いですわ、激し、過ぎて……んああああっ!」
俺達は同時に達した。俺はイリエさんの中にありったけの精をぶちまけ、イリエさんもナギサ先輩の直腸へと飽くなき性欲を迸らせ……それを受けて、ナギサ先輩も俺の顔に、胸に腹に大量に射精した。
気付けば俺は、イリエさんをナギサ先輩と挟んで月明かりを浴びていた。
互いの汗と体液の匂いにつつまれ、黙ってイリエさんに身を寄せた。俺とナギサ先輩はイリエさんを枕にしながら髪を撫でられている。今、俺等は平穏で安らかな一体感を共有していた。
「……ナギサ先輩はああ言ってたけど、イリエさんはいいんですか?」
ナギサ先輩は文字通り、イリエさんにしがみつくようにして眠っていた。それを確認してから、俺は僅かに上体を起こしてイリエさんに問う。
「ナギサさんが選んだ人ですもの。それだけじゃお嫌?」
首を横に振る俺の頬に、静かに白い手が触れる。その手に手を重ねて、俺は呟いた。
「ナギサ先輩はこんなにイリエさんのことが好きなのに、あのサワコさんと……」
「私を自由に、とナギサさんが。でも私は、そんなナギサさんに自由でいて欲しかったのです」
ナギサ先輩は海音寺家の末っ子、望めば普通の暮らしもできたという。権力闘争や家督争いとは無縁で、ただ自分の好きな生き方を選べる筈だった。
「本当はナギサさん、チェロを……ずっとチェロを弾いていたかった筈ですわ」
イリエさんは寂しく微笑み、愛しげにナギサ先輩の頭を抱き寄せる。
何をやっても様になる、何をやらせても何でもできるナギサ先輩のことだ。さぞかし名奏者になっただろう……でも、ナギサ先輩はイリエさんに出会ってしまった。
俺はイリエさんへの想いをナギサ先輩に同化させるように、再びイリエさんの隣に身を横たえ……その甘い体臭を全身で吸い込みながら、強く抱き付いて眠った。
335:名無しさん@ピンキー
09/08/22 23:37:09 z9/zDMtG
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三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三
336:名無しさん@ピンキー
09/08/22 23:41:40 /BFp93Tc
前も後ろも後輩にかなわないナギサさんカワイソス。
337:名無しさん@ピンキー
09/08/24 23:25:28 bvKiutSY
この国一番の巨大娼館、ラ・ドーセ宮で春をひさぐ娼士達は三種類に分けられる。
一つ、古来より愛されてきた売春婦、娼婦・・・・全娼士の八割を占める美しい女達。
二つ、先王の時代に錬金術で作られた肉奴隷・・・・醜美併せ持つ両性のホムンクルス達。
そして三つ、僕のような男娼。
僕は四百人を超える娼士達の中でも、五指に入る高級娼士だ。脱ぐための服で着飾る毎日は忙しく、昼夜を問わず抱かれる日常に神経を磨り減らしている。そうだ、僕は日々疲れてるんだ・・・・娼士なんて好きでやってる訳じゃない。全ては金のためだ。
そう、金・・・・僕には金が必要なんだ。だから、コンプレックスの女顔と華奢な躯を生かして男娼に・・・・それも男色家専門の男娼になった。歪んで倒錯した貴族や豪商が、今や僕の御得意様って訳だ。
「アスマル様、戻ってらっしゃいますか?」
ノックの音と共に聞きなれた静謐な声が響く。
つい先程まで上客を相手に激しく交わり、手練手管の限りを尽くした僕はぐったりしていた。贈り物で埋め尽くされそうな自室に戻るや、ドレスを脱ぎ散らかしてベッドに身を投げ出してる真っ最中だ。
けだるい・・・・今日はもう予約客もいないし、このまま眠ってしまいたい。
「入りますわ、アスマル様。失礼いたします」
娼士の部屋に鍵はない。僕のような最上級の娼士も、相部屋で寝起きして街角に立たされる最下級の娼士も一緒だ。娼士とは性交に関するあらゆる技術を教育された、貴重な商品だから。商品にプライベートなんて、ない。
うつ伏せに枕へ顔を埋めていた僕は、僅かに身を捩って声の主を見詰めた。
「エルテナ、今日は部屋の掃除はいいよ。洗濯物はそこ、夕食は・・・・食欲ないな」
メイド服の少女は腰に手を当て、しどけない僕を見るなり溜息を零した。
エルテナは僕の世話を命じられてるホムンクルスだ。僕の品質を保つべく、黙って甲斐甲斐しく働いている。客は取らない・・・・彼女を愛でて抱こうなんて人間は恐らくいない。僕以外は。
「掃除も洗濯もご飯も、全てはアスマル様のことが終わってからですわ」
エルテナの一番の仕事は、僕の管理だ。毎日風呂に入れて全身を洗い、(予約客の性癖にもよるが)丹念に浣腸をして直腸を洗浄し、僕を淫らでいやらしい男娼として整える。化粧や着替えを手伝ったり、後はまあ家事全般かな。
「風呂か、そうだな。あとで・・・・あとで入るよ」
「そう言われましても。わたくしにも予定という物がありましてよ」
言ってみればエルテナは僕の召使だが、媚びる様子も畏まる気配も全くない。
エルテナはこの不夜城にいる娼士達と比べても、全く遜色ない。年の頃は十五、六くらいか?誰も適わないのではと思う程に、綺麗な顔立ちの娘だ。一点を除いて。
それもその筈、エルテナは先王が造らせた一番の寵姫だったのだから。それが理由で、王制が崩れてこの場所が後宮から娼館になった夜・・・・彼女は左目を焼き潰された。大きな眼帯と無表情はその日からだ。
でも、僕はエルテナの事が好きだ。愛想は悪いが良く働くし。何より・・・・彼女だけが僕にとって、唯一この場所で自由にできる物だから。
「全く、困った方ですわね。仕事が片付きませんわ」
「だったら、またしてよ・・・・おしおき、して」
僕の強請るような眼差しを吸い込み、ベッドの側まで来たエルテナが涼やかに見下してくる。
口でどんなことを言っても、僕はこの館で調教された開発済みの娼士だから・・・・凍てつく冷たい視線に曝され、期待に胸を焦がしながらゾクゾクと震えた。
エルテナとの秘め事だけが、僕のささやかな楽しみであり、辛い日々の支えだった。
338:名無しさん@ピンキー
09/08/24 23:28:41 bvKiutSY
ギシリとベッドが小さく軋んで、エルテナが寝そべる僕の腰の辺りに座った。
細く小さな白い手が伸びて、僕の背を撫でてゆく。ホムンクルス特有のひやりと冷たい感触に、僕は身震いしてしまう。その手は背骨の上を行き来した後、尻へとゆっくり降りていった。
今の僕はタイツとガーターベルト、そして下着だけという姿だった。
「ではアスマル様、いつものようにして差しあげますわ。ふふ、本当にだらしのない方」
クスリと笑って、エルテナがベッドに這い上がってきた。僕はうつ伏せのまま黙って、彼女の汚い物を見るような視線に酔いしれる。
エルテナは僕を跨いで膝を突くと、耳元に唇を寄せて囁いた。
「アスマル様、今日もここで男をくわえ込んで・・・・とんだ淫売ですわね」
尻を撫で回していたエルテナの手が、谷間へと差し入れられる。下着の上から敏感な窄まりを愛撫されて、僕は鼻から抜けるような喘ぎ声を漏らした。
僕の菊門は既にもう、完全に第二の性器に作り変えられていた。
「さあ、仰ってくださいな。どうして欲しいのかしら?」
「僕の、アソコを・・・・」
「アソコじゃ解りませんわ」
「お、お尻を・・・・ふああっ」
エルテナは一旦手を放すと、尻の肉を容赦なく揉みしだいた。力任せの乱暴な扱いに、自然と僕は股間が熱くなる。ベッドと自分の身体の間で、むくむくと充血して強張る僕の男性自身。
「お尻じゃありませんわ、アスマル様・・・・貴方様のココは違うお名前じゃなくて?」
「ケ、ケツマンコ・・・・ケツマンコ、吸って・・・・中出しされた精液、吸出してぇ・・・・」
エルテナは僕の足元へと回って下着を降ろし、むき出しになった尻肉を平手で叩いた。尻を上げて突き出せという合図だ。僕はもう、嬉々として腰を上げる。
客とはあんなに嫌なのに、エルテナに服従する快楽だけはやめられない。
「うふふ、アスマル様のケツマンコ、相変わらずえげつない色。今まで何本の男を味わってきたのかしら」
僕の呼吸に合わせて開閉を繰り返す肛門に、エルテナの冷たい吐息がかかる。
「アスマル様、今日のお客様はどんな方でした?わたくしに聞かせてくださいまし」
いつも通り、エルテナがちろりと舌先で僕のアヌスを舐める。僕は言われた通りに、シーツを力一杯掴んでいきみながら言葉を紡いだ。喋ることで行為が思い出され、それを知られることで興奮が加速する。
「今日のお客様は、この国の大臣様で・・・・僕はまず、お口でご奉仕して」
すっかりほぐれた穴を通過して、エルテナの舌が直腸で別の生き物のように蠢く。
「その後、僕が上になって・・・・挿れて」
「何を? どこへですか?」
「オッ、オチンチンを!ケツマンコに、ひうっ!」
静かに詰問しながら、エルテナは執拗に僕を舌と唇で肛虐してゆく。
「からっぽの直腸に、何度も中出しされて・・・・」
「そう、気持ちよかったんですか?」
「や、そんな・・・・僕は、ただお金が・・・・」
「あらあら、お金の為に?こんなにたっぷり搾り取っておいて、よくもまあ」
ジュルジュルと音を立てて、醜い中年太りの男が放った精をエルテナが吸い出す。
気付けば僕は激しく勃起した強張りを、自分でも痛い程に握り締めてしごいていた。
339:名無しさん@ピンキー
09/08/24 23:31:34 bvKiutSY
「ん、はふっ、ぷは・・・・アスマル様のケツマンコ、今日も雄の味が染み付いてますわ。・・・・あら?」
僕の菊門をねぶっていたエルテナが、右手の動きに気付いた。背後に怜悧な笑みを感じて、僕は全身の肌が粟立つのを感じる。
「まあ、アスマル様ったら手淫で・・・・そうですわね、お客様が可愛がるのはココですものね」
ズブリと僕の肛門が、エルテナの指をあっさり飲み込んだ。それが二本に増えて広げてくると、僕ははばからず嬌声をあげる。身体は正直でありすぎた。
「アスマル様、またわたくしに見せてくださいます?ココだけでイくところ」
「は、はい・・・・見てください。僕は、ケツマンコだけで射精する、ヘ、ヘンタイですぅ!」
エルテナの指が腸壁をこすり、前立腺を刺激してくる。ただ僕に挿入して締め付けを愉しみ、臭く汚い白濁を吐き出すだけの客とは違う・・・・エルテナの指は的確に、僕の一番敏感な部分をせめてきた。
僕は絶叫と共に達して、溜まりに溜まった精液を迸らせた。
「いつみても凄いですわ、お尻だけでこんなに・・・・アスマル様は本当にお好きですのね」
「す、好きですぅ! 僕はケツマンコ、大好きなんです・・・・だから、だからっ」
エルテナが一度立ち上がり、その身を包むメイド服を脱ぎ捨ててゆく。淡雪のごとき純白の肌がさらされ、僕は肩越しに彼女の固く充血した怒張を見た。
それはスタイルの良いエルテナの痩身に不釣合いな程に、グロテスクな大きさだった。
「アスマル様、これでおしおきして差しあげますわ。さ、もっとお尻を上げて」
僕はもう、振るえる膝に力を込めて、つま先でベッドを蹴るように尻を突き出した。
濡れそぼるエルテナの穂先を、とろけきった僕のアヌスがたやすく飲み込む。赤子の腕ほどもある屹立が僕の中にドンドン挿入され・・・・根元まで埋まって、内側からその形に僕を押し広げた。
「あらあら、相変わらずゆるいケツマンコですこと。ほら、もっと締め上げてくださいまし」
下腹部を満たす圧迫感に、僕は声にならない絶叫を叫びながら括約筋に力をこめる。エルテナは余裕の笑みで僕の腰をガッチリ掴むと、長いストロークでピストン運動を開始した。
「ああっ、あん・・・・いいですわ、アスマル様。流石はこの館で最高のケツマンコ」
「ひっ、ひううっ!ふああ・・・・あは、お腹いっぱい。エルテナ、そこ・・・・そこえぐってぇ」
少女とは思えぬ腰使いでエルテナは、グラインドを交えて激しく僕をせめたてる。
汗が弾けて肉がぶつかりあい、僕のペニスはその度に揺れて透明な粘液を垂らした。
「さ、今日もたっぷり中に出してさしあげますわ・・・・アスマル様、私の子を孕んでくださいな」
「エルテナの、あ、ああ、あかちゃん!妊娠、妊娠するのぉぉぉ」
既に正気を失った僕は、涎を垂れ流しながら絶叫していた。そして僕の中で肉柱が一際大きく固く脈打ち・・・・膨張して破裂したと思いきや、大量の精液がドクンドクンと断続的に流れ込んできた。
ホムンクルスの精力は常人の比ではなく、たちまち僕の下腹部が妊婦のように膨れていく。
「ふあ・・・・出てる、エルテナのせーえき、いっぱい・・・・」
「全部下のお口で飲んでくださいまし。この後お風呂で、全部綺麗に出させて差しあげますわ」
こうして僕は今日も、たっぷりとエルテナになぶられた後で一緒に風呂に入った。ベッドの上以外ではエルテナは忠実で従順な下僕で、たちまち僕は高級男娼として磨き上げられる。
そうしてまた、金のために汚らわしい男達に身体を開くのだ。
全ては金のため・・・・僕自身とエルテナを、身請けする金を稼ぐために。
<了>
340:名無しさん@ピンキー
09/08/25 08:27:56 4bDV6icX
GJ!
シリーズ化してくれるとありがたい
341:名無しさん@ピンキー
09/08/25 12:30:14 ZeFB6FO0
これはGJ
無事二人暮らしになったあとの生活も見てみたい
342:名無しさん@ピンキー
09/08/26 00:47:23 /IebvKrH
>>327
携帯小説書いてる。
343:名無しさん@ピンキー
09/08/26 01:10:09 lBr1K9bs
両者ともGJ!
あー年上のメイドさんにほられてぇ
344:名無しさん@ピンキー
09/08/28 01:49:10 zFiOjuxE
>>337
ぐっじょ!
ふたなりホムンクルスは先王が作ったってことでおk?
345:1/3
09/08/31 03:48:50 LRg52qu5
ちょっとふたなりとかそういう趣旨とは離れますが、こういう趣向の人間もいるということでどうか一つ。
ある場所、ある時代のある屋敷には、一人の男主人と十人のメイドが住んでいた。
メイドたちは皆若く、主人は十代も後半になる。歳も近い彼らは、ひっそりと屋敷の中で生活していた。
こう書けば誰もが、盛りのついた男女の構図を想像するだろう。若い男の肉体が、雌の肉体を蹂躙する姿を。
しかし実際のところ、蹂躙されているのは男の方であった。
ある夜、この屋敷のメイドの一人が歩いていた。
すらっとした姿には、皺一つないエプロンドレス、揺れるランプの光を反射する長い髪、それを縛る赤い髪飾り、
凛とした顔立ちには眼鏡がかけられており、知的な印象を見るものに残す。
彼女の横には主人がいた。
ただ、仲良く並んで歩いているわけではない。むしろ彼は歩いているわけでもない。
彼はメイドの横で、赤ん坊のように四つん這いになっていた。
その姿を見て、まさかこの家の主人だとは思えないだろう。
理由をあげれば、這って廊下を移動しているそれが、横のメイド以上の地位にいる人間だとは思われないだろうし、
もっとも、今の彼は男には見えぬ、女の子に見えるからである。
四つん這いの手と脚には、それぞれ純白の手袋とニーソックスが履かされており、
そのニーソックスと純白のミニスカートの間から垣間見える素肌は、白く綺麗な女の太股をしていた。
上はナイロンでできた、これも純白のコルセットが特徴のものを着せられ、すべて体のラインを強調する服を着ている。
顔は目隠しをされているが、髭の跡もない頬や顎、そして動くたびに静かに揺れるショートヘア、
それら一瞥して、この姿を男ではなく女と思うのは、至極普通のことである。
ここまでで、彼をただの女装狂と判断するのは容易である。
しかし、最も異常と言えるのは、もはや股を隠す役割を放棄しているほど短いスカートの、その中である。
スカートの中から、メイドの右手に向かって一本の綱が通っている。
綱はガイドとなっており、目隠しされ外界が識別できない彼にとっての唯一の道標である。
そして、その綱が繋がっている元は、彼の性器である。
彼が今履いている下着は、やはり純白のTバックであり、フロントは彼の性器をぴったりと包むように象る形をしており、
さらに棒にまとわるように筒状に伸びている。つまり純白の布越しに、彼の男性器の形は詳細に分かるようになっている。
しかし亀頭だけが下着の布の恩恵を与えられず、下着の筒からひょっこりと飛び出ており、
それが短いスカートの布を押し上げ、無様に首を出しているのである。
筒の根本、男性器の根本には綱の輪っかが食いこむように嵌め込まれ、ベルトを解かなければ必ず抜けないようになっている。
それだけではない、二つの睾丸の根本にも同様に輪っかがきつく嵌められ、
固く太く伸びる肉棒も、亀頭から下を同じように幾重にもベルトが食い込んでいる。
紐は引っ張られると緊張し、彼の男性器を縛るベルトや輪っかがさらに無慈悲に食い込む。
彼はその感覚を頼りに、そして食い込むそれの刺激から逃げたい一心でメイドの歩む方に這う。
きゅっ、と性器を絞られるようにされる度に、彼は射精の感覚に襲われる。
もし彼がその限界まで膨張した男性器から精液を吐き出したら、彼は今以上に罰を受けるであろう。
しかし、彼が恐れているのはそれだけではない。
彼の後ろに突き刺さる、「それ」の感覚に彼は息を震わせていた。
「それ」は肛門から深く彼の中に侵入し、彼の内部を貪っていた。
346:2/3
09/08/31 03:50:22 LRg52qu5
彼の肛門から飛び出て、スカートの布を少しだけ押し上げている「それ」は、音を立てて震えていた。
振動は彼の中の快楽を呼び起こし、彼を破壊しようとする。
「それ」の振動を制御するリモコンはメイドの左手に握られており、メイドは彼の様子を見ながら的確に振動をコントロールしている。
彼の肛門は立派な性感帯になっている。
メイドたちが彼の痴態を楽しむことを覚えてから、彼は性の所有権を彼女たちに完全に奪われてしまった。
慰み物として扱われるだけなら、まだ良かったかもしれない。
少しずつ、メイドたちは彼を女にすることの楽しみを知っていった。
最初は、おもしろ半分に、彼女たちは自分たちの服を着せていった。
彼は拒否することができなくなっていき、男としての彼の体は、女の体に徐々に改造され、
気づけば、メイドたちは主人を彩る特注の衣装まで注文していたのである。
そして、その過程で手をかけられたのが、彼の後ろの穴である。
時間が経つに連れ、ならされていった彼の肛門は女性の膣のように快感を得るものに変わっていった。
最初は痛みを感じるだけであったのに、メイドたちに調教される度に、快楽を知っていった。
腸壁だけではなく、前立腺も、
それは、彼が女性のように断続的に絶頂を向かえる体になったということである。
その絶頂のスイッチはメイドたちが握っている。
彼女たちが望めば、彼は絶頂するのである。
つまりは、
「ご主人様」
眼鏡のメイドが凛とした声で主人に話しかける。
同時に綱も緩められ、後ろの「それ」の振動も弱くなり、束の間の安息を彼は肩で息をしながら受け取っていた。
「窓の金具が止められていませんでした。お待ちください」
そう言いながらメイドはぱちんと金具を止める。
「……どうやら、この調子では全ての窓を点検しなければなりませんね」
その言葉に、彼はびくんとなった。
もしその言葉が本当であれば、メイドと屋敷のずっと奥にまで行くことになる。
この状況がさらに続くということだ。
「……嫌、なのですか」
彼は首を強く振った。ほんの少しでも逆らえば何をされるか分からない。
「そうですか……、では行きますよ」
もう声が出ない。
既に何回絶頂したかは分からない。
体は汗に光り、ランプの炎が純白の服の、その間の肌の上で踊っている。
唯一の剥き出しの亀頭の先からは、精液ではないが、透明で粘り気のある液体が少しずつ、しかしとめどなく溢れていく。
体は、四つん這いで移動している間も、軽く絶頂を向かえるほど敏感になってしまっている。
少しでも意識を前立腺に向けると、帰ってこれないほどの快楽が襲ってくる。
必死で快楽から逃げようとするが、綱と、なによりも後ろの「それ」は許してくれない。
347:3/3
09/08/31 03:51:20 LRg52qu5
「遅いですよ」
少し気を緩め、ぼーっとしてしまった瞬間であった。
ほんの少しであったが、メイドの命令を即座に聞かなかったためであった。
弱く振動していた「それ」は突然強烈に振動を始め、腸壁の間を暴れ狂う。
彼は肛門の快感と、前立腺の快感を一度に受け止めてしまった。
そして次の瞬間、決して射精では得ることのできない強烈な快感がまた彼を襲う。
彼は長い廊下の中で咆哮するように叫び、女の肉体ような体を制御できずにいる。
自分の下半身から来る、甘い、甘い波。
強烈で暴力的で、この世のものとは思えない程の、甘い波。
20秒たらずの時間であったが、彼には1分にも2分にも思えた。
メイドが「それ」のスイッチを止めて落ち着くまで、彼は体を弓形にしながら快楽の中にいた。
ようやく波が終わると、彼は仰向けに倒れながら激しく息をしていた。
その姿は行為の終わった少女、そのものであった。
しかし、倒れて疲れきっている彼の姿を知らずか、メイドは無慈悲に、綱を引く。
そして彼の性器にきつく食い込み、彼は体勢を整える間もなく、また四つん這いにならないといけない。
彼は快楽の余韻に痺れる体に鞭を打ち、長い廊下を歩こうとする。
そして、屋敷の点検が終われば、彼はその体でメイドに「奉仕」しなければならない。
そこで初めて射精できるかもしれないし、メイドの機嫌を損ねれば、もっと酷いことをされなければならないだろう。
どちらにしろ、己の性の所有権はメイドにあるのだ。
彼はどんなに疲れようが、彼女たちを満足させるまで、快楽の中で動かねばならない。
加えて、屋敷の点検はまだ終わりそうにない。
この屋敷の廊下は長く、メイドの彼に対する欲望はまだ火が付いたばかりである。
彼はこの廊下で、あと何回絶頂すればよいのだろうか。
348:名無しさん@ピンキー
09/08/31 05:45:57 TJaPEAD4
>>347
GJ!!!!!!
ふたでも純女でも尻を責めれば問題なしですよ!
しかし、ご主人様はなんでこんなことになったのかが気になる
349:名無しさん@ピンキー
09/08/31 07:10:30 ZlXcJEqk
>>347
GJ!個人的にアナル開発は無論、竿や玉のギチギチ拘束が好きなのでおっきした!
350:名無しさん@ピンキー
09/08/31 11:16:10 IoIULXaE
>>345-347
あんた、凄いよ!GJだよ!
こういうのもぐっとくるね
351:スペオペ調の女尻犯男って需要ある? 1/7
09/08/31 16:04:32 ZlXcJEqk
膨張期を過ぎ縮小をはじめた大宇宙。銀河の遥か彼方、太陽系の第三惑星……そこに突如発生した知的生命体が私達の《敵》だ。
奴等は恐るべき成長スピードで文明を発展させ、がむしゃらに外宇宙へと飛び出し……何億光年も離れた、私達の星系へと攻めて来た。戦争が始まったのは、もう千年も前のこと。そしてこれから千年経っても、恐らく終わりはしないだろう。
侵略目的は不明。解っているのは、連中が私達と同じ姿をした人間だということだけ。
「残存する全ての友軍艦隊、離脱に成功しました! 本艦救援の為、僚艦アクレシオンが接舷します!」
「敵の第八波、接近中。距離、四光年。巡撃艦や攻逐艦を中心にその数、約六万。五時間後に会敵予定」
「その後方に控える主力は、数億を下らない数かと……撤退を進言します、艦長」
副長の声に私が顔をあげれば、オペレーターの二人組が不安げな視線を浴びせてくる。
今次会戦も私達の圧倒的敗北に終ったが、辛うじて生き残った艦隊は撤退を完遂した。それというのも、私達がしんがりで遅滞戦闘を行った結果だ。
この宙域は、京や垓では桁が足りない数の命を吸った。私が指揮するたった一隻の船によって。
「アダマ、本艦の損害報告を……艦長、可能であれば応戦しつつ退きましょう」
ブリッジの最前列、専用席に接続されていた少年が立ち上がって振り向いた。
「不可能です、副船長。それと何度も申し上げますが、本船は軍艦ではありませんので」
―この非常時に、涼しい顔で何を言うか。
少女かと見紛うような、軍艦に似つかわしくない(本人は頑なに軍艦では無いと言い張っているらしい……開戦当初から)この美少年は、アダマ=ルーアハ。
白い肌に白い髪、無彩色のアダマが唯一蒼い目で私を見詰めてくる。
「……悪かったよ、アダマ。本船の被害状況を報告」
「船内の環境維持に問題はありません。しかし動力が主機、補機共に全壊。端的に言えば……」
耽美なボーイソプラノで、淡々とアダマは言葉を紡ぐ。
「端的に言えば、僕は航行不能になりました」
アダマはこの船、《ジーンクリッパー・R.T.H.》の中枢システム。私達と同じ肉体を持つ人間であると同時に、全長75キロの先史文明製超弩級遺伝子補完用次元航行船そのものだ。少年の姿をしているが、年齢は三万歳程だそうだ。
ジーンクリッパーとは、先史文明の遺産。種として行き詰った旧人類が、次の新人類へと……私達へと遺伝子を託した希望の方舟だ。同時に、完全自給自足が可能な巨大コロニーでもあるのだ。
しかし発掘されて以来、超常的にデタラメな性能ゆえ、軍艦として運用されている。太古の昔に戦争を放棄した私達が、侵略者とどうにか戦えるのもこの船のお陰なのだ。
因みにR.T.H.は本船の船名……先史文明の言語は今の私達には発音不能なので、頭文字だけでこう呼ばれている。
「クソッ! まさか、開戦以来無敵を誇った本艦が……」
副長が悔しさを滲ませ拳を握り、オペレーターの二人は互いに泣き出し抱き合った。ブリッジを絶望が支配し、私の双肩に責任の二文字がズシリと重い。
私は決断を下した。
「総員退船。二時間後に本船はキングストン弁を抜いて自沈する。各員、退避急げ」
私は艦長席から立ち上がるなり、最後の命令を伝えた。ジーンクリッパーを、R.T.H.を侵略者には渡せない。私達の科学力では運用するのが精一杯、修理などできぬ代物だが。敵軍もそうだとは限らないから。
「艦長……エヴァンジェリン=イシャー准将! 自分も御供します!」
R.T.H.本人であるアダマはしょうがないとして、船長である私も船と命運を共にするつもりだった。キングストン弁を抜くシーケンスは、船長にしかできないと代々言われているし。
私は身を乗り出す副長を手で制して、少ないブリッジのクルーを見渡した。
「皆、家族の元へ……故郷へ帰れ。諸君の今までの奮闘に、心から感謝を」
身を正して敬礼する部下達へ、私も敬礼を返す。アダマだけがただ、ぼんやりと私を眺めていた。
「アダマ、クルーの退船を頼む。それが終り次第、船長室にて自沈の手続きに入る」
「諒解、船長。では総員、アクレシオンへと移乗……以後は副船長の指示に従うよう手配します」
黙って頷き、私は二度と戻らぬブリッジを後にした。
352:スペオペ調の女尻犯男って需要ある? 1.5
09/08/31 16:11:57 ZlXcJEqk
二時間というのは、実際には短いものだ。私は人生最後の二時間を、船長室のベッドに腰掛けぼんやりと過ごしてしまった。
船内にある街のバーから、ボトルを一本拝借した位か。モニターに映る、R.T.H.から離れる攻逐艦アクレシオンが酒の肴だ。
白鯨の如きR.T.H.の巨体から、小さな小さなアクレシオンが故郷へと帰路につく。
第一種式典用礼服を用意し、シャワーを浴びて正装しようとも思ったが。一週間ぶりに自室に戻った瞬間、私は動けなくなってしまった。若きエリート提督、美貌のR.T.H.船長が無様なものだ。
友軍の撤退を支援する遅滞戦闘は一週間にも及び、私はその間ずっと、不眠不休の着たきりスズメだった訳だ。
軍服の黒ずんだ襟元を掴んで、僅かに鼻先に寄せてみる。思わず顔をしかめて眉根を寄せた。
アクレシオンの光が見えなくなると、私は端末の電源を落とした。無機質なモニターに映るのは、憔悴しきった自分の顔。自慢の長い黒髪は乱れに乱れ、三十路前だと言うのになんというか……
「船長、全クルーの退船が完了しました。これで僕の中には現在、船長しかおりません」
アタッシュケースのような黒い箱を抱いて、アダマがノックもせずに入ってきた。私が着任したときからそうなので、もう気にすることもない……何せ彼にとっては、どこもかしこも自分の身体なのだから。
「御苦労だった、アダマ。ふふ、君も一杯飲むか? 末期の酒ってやつだ」
私は少し酔っていた。ベッドの上で足を組み替えると、ボトルとグラスを軽く揺らして見せる。しかしアダマは、全く興味を示さなかった。普段通りに。
アダマと私は、あくまで船(の中枢システム)と船長でしかなかった。任務遂行の為に必要な人間関係は良好に保っていたし、アダマは不満を胸に秘めて私の指揮に従い戦ってくれたが。
「謹んで遠慮します、船長。それより、僕のキングストン弁を抜く作業に取り掛かりましょう」
「ん、そうだったな。しかし具体的にはどうすればよいのだ? 着任時には説明を受けなかったが」
それはこのR.T.H.が、絶対に沈まないと詠われた船だから。だから、自沈シークエンスはアダマしか知らない。過去千年の歴代船長達もそうだろうし、私だって知りたくもなかった。
アダマは私のすぐ膝元まで来て、ベッドの上に黒い箱を置いた。光を吸い込む奇妙な箱へ、私は訝しげに顔を向けたが……視界の隅で突然、清冽な白さが閃いた。
普段から嫌々着せられている軍服を、突然アダマが脱ぎ出したのだ。
353:スペオペ調の女尻犯男って需要ある? 2/7
09/08/31 16:12:38 ZlXcJEqk
「それでは、これより自沈シークエンスを開始します。僕のキングストン弁を抜いてください、船長」
下着一枚になったアダマは、相変わらずの無表情で股間に手を添えた。私は何を言われているのか理解不能だったが……酒精も手伝って、次の瞬間には笑い出していた。
「ふっ、ふははははっ! ……アダマ、お前でも冗談が言えるのだな」
「冗談ではありません、船長。今、準備を―」
私は次の瞬間には、細いアダマの手首を掴んで引っ張り……ベッドの上に押し倒していた。
「ここがお前のキングストン弁か? 抜いて欲しいのか? ははっ、こいつはお笑いだ」
私はもう、狂っていたのかもしれない。死への恐怖にか、見下ろす可憐な裸体にかは解らないが。まばたきせずに見詰めるアダマの股間を、下着の上から右手でさする。私は気付けば唇を重ねていた。
何かを喋ろうと動くアダマの舌を、自分の舌で絡めとって言葉を封じる。そのままピチュピチュと音をたてて、私は蕾のような唇を貪った。微動だにせぬアダマの口を吸い、互いの交じり合う唾液を味わう。
規則的なアダマの呼吸を、私の湿った吐息が塗り潰した。
「ん、ふっ、ふは……ふふ、まさか死の間際にお前と寝ることになるとはな……いいぞ、抜いてやる」
「船長、僕のキングストン弁を抜くには、正式な手順を踏まないと……意図するところはあってますが」
私は唇を放すと、もどかしげに軍服を脱ぐ。上着を投げ捨て、シャツを乱暴にはだければボタンが弾けた。コンプレックスの豊かすぎる双丘がまろび出て、私がタイトスカートに手を掛ければぶるんと揺れる。
「アダマ、女を抱いたことはあるか? R.T.H.の歴代船長は皆、女性ばかりだったが」
「いえ、この数万年一度も。ただ、私は遺伝子補完の役割もあるので……船長? それより自沈の……」
下着も脱いで全裸になるや、再びアダマに圧し掛かった。思えば私は、アダマくらいの子供がいてもおかしくない年だが……同時に女としても盛りの時期で。
それに正直、アダマみたいな年下は好みだったのもある。
頭一つ半は小さいアダマを、ぎゅっと抱きしめ脚に脚を絡める。我が身で包みこむ。
「初めてか、では自沈前に男にしてやろう。私では嫌か? アダマ」
「いえ、船長のことは好きです」
余りに平然と言うので、私は一瞬呆気に取られたが……より強くアダマの痩身を抱きしめた。
354:スペオペ調の女尻犯男って需要ある? 3/7
09/08/31 16:13:28 ZlXcJEqk
私は今、アダマのキングストン弁を抜いてやろうとしている。しかし、キングと言うにはアダマの膨らみは余りにささやかで。それがかえって愛おしく、私はブリーフの上からアダマの肉芽に頬擦りした。
脚を開かせその間に納まり、股間に顔を埋めて大きく深く息を吸う。少年特有の若々しい匂いに、汗と小水の臭いが入り混じる。アダマも基本的には人間だから、一日三食食べて用も足す。
何よりこの一週間、私と同じで彼もブリッジに缶詰状態だった。
「匂いがキツいな、それは私も一緒か。それにしても……おかしい、ちょっと見せてみろ」
私はミス宇宙軍に選ばれたこともあるし、男性経験は豊富な方だ。床上手だと自分では思っていたが……私の鼻先がかぎまわる膨らみは、小さく柔らかかった。あれ程濃厚なキスを交わしたのに。
ついに最後の着衣を脱がす。アダマはただ無表情で沈黙して、されるがままに身を委ねてはいた。しかし、男性としてまったく反応を示さない。
「若いのに元気のない……って、三万歳以上だったな。どれ、一週間ぶりに綺麗にしてやろう」
現れた未成熟なペニスは、すっぽりと包皮にくるまれていた。私はそれを口にふくむなり、咽るような淫臭に目を細めた。可愛い顔をして、こんなに臭く汚く……私は夢中で舌を使い、包皮を器用に剥いて恥垢を丹念に舐め取った。
だが、アダマは全く勃たなかった。
「……? アダマ、お前は不能なのか? まあ、船の中枢システムには必要ない機能だしな」
「ちゃんと勃起はできます。ただ、手順が……因みに船長、僕は生殖器には性感帯がありません」
涼しい顔でさらりと言い放ち、私の下からアダマは這い出た。そのまま、ベッドの脇に私が蹴り寄せた黒い箱へ手を伸ばす。私はもう、先史文明が残したオーパーツの不可思議な行動に首を傾げるほかない。
妙齢の女が、子供を相手にしゃぶりついて袖にされた……妙な敗北感を感じる。
「では、改めて自沈シークエンスを開始します。僕のキングストン弁を抜く手順ですが……」
チャリン、と音を立てて、箱の蓋が開いた。
「僕が船長と認識する人が《キー》を《認証》し、それを僕に《入力》してもらうことになります」
はあ、と何故か全裸で正座して、私は間の抜けた返事を一つ。淡々と事務的に、アダマは普段と変わらぬ口調で話す。その手が箱の中から選び出すものを見て、私は絶句してしまった。
「僕に関する重要な決定は、全てキーの入力が必要です。それで、これが自沈用のキーです」
箱の中に並んでいるのは、どう見てもアレだ……私も使ったことがある。自慰の為に所有してるし、その手の道具で私を攻めるのが好きな男もいた。そう、箱の中には大人の玩具がならんでいた。しかも、とびきりエグい形と大きさのものが。
「アダマ、ええと……今、自沈の為にキングストン弁を抜こうとしてるんだよな? 私達は」
「はい」
「キングストン弁は、これでいいんだよな? その、アダマのオ、オッ……オチンチンで」
「はい。より正確に言えば、私の生殖器がキングストン弁を兼ねているんです」
……先史文明が滅びた理由が、少し解った。馬鹿だ、大馬鹿者だ、これを考えた人間は。
アダマは自沈シークエンス用のキーだと言ってるが、それはどう見ても双頭のディルドーだ。しかも、かなり大きい……私はごくりと生唾を飲み下してしまった。アダマの沈黙したペニスと見比べていると、不意に彼は身を寄せてきた。
「ではまず、船長によるキーの認証をお願いします。操作の方は僕にお任せ下さい」
「ちょ、ちょっ……アダマ、待て。待っ―」
華奢な少年とは思えぬ力で押し倒された。そのまま足首を掴まれ、あっさりと股を開かされてしまう。先程まで自分から迫っていた癖に、アダマが下腹部の茂みに顔を埋めてくると、私は恥ずかしさに両手で顔を覆った。
「待てアダマ、駄目だ! いやっ、汚い……」
「はい、臭いに頭がクラクラします。この手順は省略できますが、繰り上げますか?」
私はアダマと肌を合わせ、彼の男性を目覚めさせることができなかったが……逆に私自身は、しっとりと濡れそぼって秘裂には蜜が溢れ始めていた。
だが、真面目な表情で張形を片手に「では、この手順は省略しましょう」とアダマが言い出すと、私は慌てて股間に迫る怒張を遮った。
「……省略するな。その、ちゃんと、しろ……船長命令だ」
「諒解」
私はR.T.H.の歴代船長が全て女性だった理由を、この時初めて知った。
355:スペオペ調の女尻犯男って需要ある? 4/7
09/08/31 16:14:10 ZlXcJEqk
アダマの舌による愛撫に、私は鼻から抜けるような声を漏らしてしまった。駄目、気持ち、いい……アダマは私の両腿の間に顔を埋め、更には膝の裏をくぐる手で胸を揉んでくる。
少年らしからぬ妙技に、私は乳首や陰茎が痛いくらいに固くしこるのを感じた。
「あ、あっ……そんな、私が子供に……や、んっ、そこ、そこぉ! ふ、ふあぁ」
男女の交わりで、私はこんなにも乱れたことはなかった。どちらかといえば、常にベッドの上でのイニシアチブは、自分が握るのが常だったのに。今はただとろけて、身体がほどける感覚に酔ってゆく。
私がゆるんでいるのを確かめるように、アダマは私の中へと指を差し入れてきた。
「無事、所定の手順を消化しました。では、船長によるキーの認証を」
「ま、まっ……待て。そっちも、ちゃんと濡らせ」
濡れそぼる秘所へとあてがわれた強張りを、私は再度拒んで取り上げる。
傍目に見れば、一回りも年齢が下の美少年に、いいようにされて私は喘いでいたのだ。正直、気分はよくない……気持ちはよかったけど。
だから私は、硬くも柔らかくもない、不思議な感触のディルドーでアダマの頬をつっつく。
「……確かに、その手順は必要ですね。以後、マニュアルに必須項目として追加しておきます」
「そう何度も自沈する訳ないじゃないだろ。ほら……いいから、しゃ、しゃっ……しゃぶれ」
アダマは素直に、突き出されたディルドーの片側を口に含んだ。男とは思えぬ舌使いで舐め上げ、奥まで飲み込んで全体を濡らしてゆく。見てて落ち着かなくなる程に、それは淫靡な光景だった。
私は半ば夢中で、作り物の男根でアダマの口を犯していた。
「因みにアダマ、この形になってるってことは、その、まさか……」
「ふぁい、ふぉれを……ぷはっ、これを僕に入力してもらうことになります」
唾液でベトベトになって光る強張りを、アダマは尚もねぶりながら言葉を紡ぐ。双頭の片方は私に、ではもう片方は? アダマに入力……自然と、答えは一つしかなかった。
だから私は、自分が握るもう片方をくわえて舌を這わせる。改めて口に含んでみると、その大きさに背筋がゾクゾクする。私はアダマと、熱心に強張りを濡らした。
「ふは、はっ、はあ……アダマ、逆にしろ。私がそっち、アダマがこっち……いいな?」
「諒解」
私達は一度、光の糸を引いてディルドーから口を離す。そして前後を入れ替え、再びくわえてジュルジュルと音を立てた。アダマの味が染みた不思議な感触は、金属でもプラスティックでもない。
「ふう。船長、そろそろ承認をお願いしたいのですが……船長?」
「ふぇ? っぷ……え、ええ、ああ。つ、つまり承認って」
「自沈シークエンス用のキーを船長の膣内へと挿入し、粘膜による承認を行い、痛っ」
「ば、ばかっ! そそそ、そんなこと口にだして説明するな! ……よ、よし、ゆっくりだぞ?」
私はつい、ポカリとアダマの頭をぶってしまった。しかし、ぶった拳をほどくや、真っ白な髪の頭を胸に強く抱き寄せる。そのままアダマは言われる通りに、ゆっくり優しく私へとディルドーを挿入した。
ふ、太い……自分の中が、張形の形に広げられてゆくのを感じる。私ははばからず声をあげて、アダマの頭をかかえながら根元まで、丁度真ん中あたりまで飲み込んでしまった。硬いのに柔らかくて、今まで交わった男達の誰よりも気持ちいい。
先史文明の不思議な物質は、今まで味わったことのない感覚で私の中を満たした。
「や、やだ……私、恥ずかし……こんな大きいの。しかもこれ、奥に、子宮口に当っ―!?」
「船長によるキーの承認が終了しました」
不意に双頭のディルドーの、その丁度中央から無数の触手が伸びてきた。それは幾重にも私に絡み付いてくる。結果、私は、その、ええと……ペ、ペニパン? をはかされたような状態になってしまった。
は、恥ずかしい。けど、中を満たす怒張は承認を終えるや、熱く脈打ちはじめた。
「では、最後にキーを僕に入力して下さい。それでキングストン弁が抜け、この船は自沈します」
「その、入力って、やっぱり……」
他に考える余地はなかった。
さも当然のように、アダマは私に尻を向けて四つん這いになり、クイと腰を突き出した。
「船長、あまり時間もありません。普段通り、いつも戦闘指揮をとっておられる通り、速やかに願います」
「速やかに、って……因みにアダマ、キーの入力って」
「初めてですが、問題ありません」
突き出された真っ白な尻は、処女だった。
356:スペオペ調の女尻犯男って需要ある? 5/7
09/08/31 16:15:21 ZlXcJEqk
今や私の股間で脈打つ、自沈シークエンス用のキー。それは先程、丹念に舐った私とアダマの唾液でベトベトに濡れて光っていた。
だが、それを入力……突き立てるべき場所は、汚れを知らぬ純潔の処女。同時に汚れた排泄孔でもあり、私は妙な高揚感に胸がときめいた。因みに私は、その、う、後のほうは……経験は、ない。
「船長、入力を。何も問題はありません」
「で、でもアダマ、ここに……尻に、挿れるんだぞ? お前、初めてだって……」
そっと尻肉の谷間に人差し指をさしいれ、頑なな窄まりをチョンと押す。その瞬間、初めてアダマが声を上げた。私は思わず驚いてしまい、触れた指を引っ込める。
「も、もしかしてアダマ、お前……尻が、感じるのか?」
「僕は肛門および直腸にのみ、性感帯が設定されています。キー入力による制御の為の仕様です」
仕様です、って……先史文明って奴はまったく。しかし私は、ついにアダマの弱点をみつけた嬉しさに、再び指で菊門を撫でた。まるで己の身体の一部の様に、私の股間で屹立が熱くなった。
「せっ、船長っ、は、はやっ……早く、入力を……」
「ふふ、ここがよいのだな? でも、こんなにギュッってなってちゃ、挿らないと思うんだが」
私はアダマの両の尻肉を揉みながら、グイと左右に押し広げてみた。アダマの唯一の性感帯は、綺麗な桜色をしている。そして、貞淑な乙女のように、固く門を閉ざしていた。
「ふーん、まあ……嫌じゃないな。ここしか感じない躯なんじゃ……うん」
アダマは基本的に人間と同じ肉体構造である。つまりはちゃんと、大も小もする。それは先程、小さなペニスを頬張った時に確認済み。このR.T.H.の船長に着任した時、軍の上層部からも説明は受けた。
でも私は、躊躇せずアダマのアヌスに口付けした。可愛い声がかえってくる。
「やっといい声、聞かせてくれたな。では、こうすると……」
「ひうっ! あ、あっ、す、すご……凄いです、船長。ぼ、僕、そこは……そこだけが」
ベッドに埋められたアダマの顔は、どんな表情になっているだろう? 私はしわの一つ一つまで丹念になめあげた。舌を使うたびにアダマは、か細い声で鳴いた。
汚物をひりだす場所で感じる痴態に、私も強烈な興奮を喚起された。まるで自分自身のモノのように、股間の逸物が漲る。
何万年も生きてきて、掘り出されるなり戦争の道具にされたアダマ。まるでビスクドールのような容姿の、真っ白な彼はしかし……確かに生きているのだ。微かな臭気と苦味を感じながら、彼の唯一の性感帯を慰めて、私はそれを実感していた。
「も、もぉ、いっ、いい……いいです、大丈夫です船長……後は、入力を、んはぁ!」
れるん、と一舐めした後で、私は舌先を窄まりへと突き立てた。そしてそのまま、徐々に括約筋を押し広げてゆく。確かな抵抗感があって、それを突破するべく私の舌は別の生き物のように蠢いた。
「アダマ、いきめ……んー、ってしてみろ。中までちゃんと濡らしてやるから」
素直にアダマは、ぎゅっとシーツを掴んで手繰り寄せながら、湿った声でいきんだ。ぷっくりと盛り上がった肛門に、再び私は唇で触れて舌で愛撫する。
遂にぬめる狭き門を潜り抜けて、私はその奥にある粘膜に舌で触れた。その瞬間、アダマは身を仰け反らせて快感に絶叫した。イヤイヤする子供のように首を振りながらも、呼吸を荒げて愉悦に浸る。
「ぷは、いい感じに緩んできたな。指、挿れるぞ?」
「はぁ、はぁ、ん……船長、そ、それ以上は……それより、入力、して……あ、あああう」
つぷ、と私の中指をアダマが飲み込んだ。僅かな抵抗が気持ちよくて、私はつい根元まで押し込んでしまう。アダマの中は温かくて、その入口は指を食い千切らんばかりに締め上げてくる。
アダマは今、真っ白な肌を僅かに朱に染め、身震いしながら肛虐に酔いしれていた。
「そんなに気持ちいいのか。私も死ぬ前に一度、誰かに後でやらせればよかった……ん?」
言葉にならない声を零して、アダマがシーツを掻き毟る。そんな彼の股間は、気付けば勃起していた。小さかった肉芽は今、驚異的な膨張率で立派な肉柱を屹立させている。包皮も少しだけ剥け、僅かにのぞく先端が雫を零していた。
「せっ、船長ぉ……挿れて、入力してぇ……僕、もう……もうすぐ、キングストン弁、抜け、抜けっ」
「いい顔だ、アダマ。可愛いぞ……じゃあ、そろそろ挿れてやろう、これを」
肩越しに振り返る呆けた顔が、私の股間へと熱い視線を投じていた。
357:スペオペ調の女尻犯男って需要ある? 5.5
09/08/31 16:17:50 ZlXcJEqk
私はアダマの細い腰を、両手でがっちりと押さえた。焦らすように強張りを尻の谷間に押し当てれば、アダマは自分から腰を振ってきた。
「じゃあ、挿れるぞ? 力抜いて……そう、その感じ……ほら、解るか? 先端が挿ったぞ?」
「だ、駄目っ、感じっ! 感じすぎちゃうっ! そのまま、そのままっ! 船長、入力してぇ!」
言われるままに私は、ゆっくりと腰を突き出した。私とアダマとを繋ぐディルドーが、メリメリと埋まってゆく。アダマは半開きになった口から涎を垂らして、法悦にゆるみきった顔で呻く。
同時に私も、アダマの括約筋が抵抗すると、それが自分の中に響いて身を震わせた。肛門の締め付けがそのまま、私の中をさらに深くえぐる。何度も子宮口をノックされて、私は達しそうになる。
「ひあっ! アダマ、らめ……らめぇ、締めると、私の中にひび、響いて……おっ、奥にっ」
「船長っ、そっ、そんなこといっ、いってもぉ! おっ、おひり、きもち、いい……ひぎぃ!」
たまらず私は、一気に奥の奥までアダマを挿し貫いた。一本のディルドーが、私の子宮口からアダマの直腸の突き当りまでを繋ぐ。完全に結合した瞬間、私達は暫く動けなかった。気持ちよすぎて。
「はぁ、はぁ、アダマ……これ、すご……凄いよ、いい……」
「船長、もう少し……もう少しで、抜けます。僕、お尻だけで抜け……お尻でしか、抜けないから」
アダマのペニスはもう、血管が浮き出て隆々と漲っていた。その強張りに手で触れてみて、私は思わず火傷するのではと思う位に熱く感じた。淫らに先走る透明な粘液が、私の手を汚してゆく。
358:スペオペ調の女尻犯男って需要ある? 6/7
09/08/31 16:18:35 ZlXcJEqk
「アダマ、ほらこれ……お尻で感じて、こんなに硬くして……見ろ、ヌルヌルしてる」
私は指と指の間で遊ばせたアダマの先走りを、音をたてて本人の鼻先にかざす。
どうやら、性感帯が肛門および直腸にしかないというのは本当のようだった。そして、そこに集中し過ぎて居るゆえか、アヌスをせめられてからのアダマは、普段の冷静沈着無表情が嘘のような乱れっぷりだった。
「せっ、船長……うっ、う、動いて、下さい。えぐって……僕を、えぐってぇ!」
私は言われるままに、一度腰を引いて直腸からディルドーを引き抜く。そして、カリの部分が丁度括約筋の抵抗に当るところまでくると、再度深々と挿入する。その繰り返しはやがて、速度を増していった。
アダマも私も、全身に汗をかいて喘いでいた。私はもう、獣のように激しく腰をアダマに打ちつけてゆく。二人を結ぶ先史文明の遺産が、互いの一番深いところを激しく打ってくる。私の胸とアダマの肉茎がぶるるんと揺れた。
「あ、そこぉ! 船長、そこっ、そこいい! そここすって、前立腺こすってぇ!」
私はもう、パンパンと音を立てて肉と肉をぶつけながら、びっしょりと汗に濡れて腰を振っていた。そしてやがて、アダマの腸壁の奥に見つける……一番敏感な部分を。
そこを先端でこねくりまわすように、私はグラインドさせて腰を使う。同時に私の中でも怒張が暴れて、溢れる愛液がとめどなく内股を濡らした。
「い、いく……船長っ、僕いくぅ! ぬ、抜けちゃ……抜けちゃうぅぅぅ!」
互いに激しく身を痙攣させながら、私とアダマは同時に達した。嘗てない法悦が押し寄せ、私はしがみつくようにアダマを抱きすくめる。私の下でアダマは、大量の精液を断続的に射精していた。
同時に、R.T.H.の自沈シークエンスが完了し、キングストン弁が……抜けた。
「はぁ、はぁ……これで、抜けた? ……あれ、生きてる。どう、なってる、の?」
「ふああ、まだ出る! 出てるぅ! はああ……自沈、してます、今……どんどん、沈んでます」
宇宙で自沈と言えば、いわゆる自爆である。私はアダマと一緒に登りつめた瞬間、R.T.H.が爆散するのを覚悟したが。実際には今、アダマを抱きしめ、愉悦の残滓に浸っている。
「キングストン弁が抜けたので、僕は……今、どんどん沈んで……あっ、まだ出る! 船長、見てぇ!」
私と繋がったまま、射精を続けながらアダマが説明する。
ジーンクリッパーであるR.T.H.は、キングストン弁を抜くことにより沈む……次元断層を破り、現在の時間軸から過去へと沈んでゆくのだそうだ。
つまり、私とアダマが達したあの瞬間、私達を内包してR.T.H.は時間を逆行し始めたのだ。
無論、今もどんどん沈んでいる……過去へ、過去へと。位置的には変わらず、航行能力を失ったR.T.H.は存在しているが。どれくらい過去に沈むかは、実はアダマにも解らないらしい。
「なにそれ……何でそう、いい加減な風に造るのだ? 自沈って、普通はドカーン! だろ?」
「船長、僕が建造された時代では、これが一番確実な自沈方法だったんです」
R.T.H.は、アダマは本来、先史文明の遺伝子を運ぶ方舟である。もし何らかの理由により、自沈を余儀なくされた場合……過去の、つまり先史文明時代にサルベージできる方法が取られているのだった。
359:スペオペ調の女尻犯男って需要ある? 7/7
09/08/31 16:19:25 ZlXcJEqk
「そうか、じゃあ……これからどうなるかは解らないのか」
「はい、船長。運が良ければ、僕が建造された時代に沈底するかもしれませんし……あるいは」
たっぷり余韻に浸ったあとで、私はアダマとの結合を解いた。そして今、二人で抱き合いベッドに身を横たえている。
少々拍子抜けだが、生きてて良かったと素直に喜べない。何せ私は今、アダマと二人っきりで、この全長75キロの巨大な宇宙船に取り残されているのだから。
「……申し訳ありません、船長」
「まあ、うーん、しょうがないな。船長は船と命運を共にする、これは当然のことだ。気にするな」
「いえ、その……僕が申し訳なく思うのはですね」
私の胸に顔を埋めて、アダマが上目遣いに見上げてくる。大きな蒼い瞳に吸い込まれそうだ。
「船長が、エヴァンジェリン=イシャー准将が自沈の相手でよかった、って……そう思ってるんです」
不意に私は頬が火照るのを感じた。な、何を言い出すんだこの子は!? アダマは尚も、潤んだ蒼い瞳で私を見詰めて、普段通りに戻った平静な声で語りかけて来る。
「船長だけなんです。僕を《艦》じゃなくて、《船》として扱ってくれたのは」
「そ、それは、その、あれだ! 私は軍人だ! 民間の協力者の意思は尊重する! うんうん……」
我ながらバレバレの照れ隠しだった。
顔が赤くなる、身体が熱くなる……それが伝わるのが恥ずかしくて、私はアダマを引き剥がして上体を起こした。そのまま、色々なシークエンス用のキーが……その、張形が並ぶ黒い箱を引き寄せる。
吊橋効果という言葉を思い出しつつ、悪くはないと思う。しかし私は、アダマにときめいた自分を知られるのが少し怖くて、黒い箱の中をかきまぜた。
「や、やー、しかし色々なのがあるなー! ははは……これは? こんなグロい形の……」
「それは星系殲滅兵器の始動キーです」
「……そ、そう……そんな物まで搭載されているのか、この船は」
「僕はでも、本質的には遺伝子補完用の船なんです。でも、あの人達は……軍は、困ってるとはいえ」
アダマは本来、先史文明の遺伝子を運び、広大な宇宙のどこかで交配相手を見つけるのが仕事なのだ。
「掘り出されたとき、私達とその、ええと……す、すればよかったんだ。その……子作り?」
「軍には、先ずは戦争に勝てと。勝ったら、僕の持つ遺伝子を今の時代に残していいと言われました」
ふと、一瞬アダマが寂しげな表情になった。
「僕自身、交配相手を求めているんです。この身体も、その為の仕様なんです。けど……」
アダマの身体は二つ。一つは、思わず再び抱きしめてしまった、華奢で真っ白な少年の身体。それは先史文明人の遺伝子を身に秘め、交配の為に異常な精力を持っている。あえて生殖器と性感帯を分けることにより、肛虐される限り何度でも大量に射精できるのだ。
そしてもう一つ……そんな彼を乗せ、交配種を求めて宇宙の深淵を翔ぶ筈だった、方舟の身体。しかし二つで一つの身体は地に埋まり、戦いの道具として掘り出された。Revive The Human……その言葉を知る者も、発音できる者ももういない。独りを除いて。
「遺伝子を残したかったら戦えと言われました。そして、船内に保管された全動物の遺伝子を」
「まさか、街がある今の空間は……呆れたな、他の遺伝子は人質に取られたという訳か」
漠然とだが、私は同族に対して嫌悪を感じた。アダマを強く抱けば、憎悪さえ感じる。
「……よし。アダマ、私がお前の遺伝子を、も、貰ってやっても、いいぞ……その、なんだ」
「え? 船長、でも……」
「これからずっと二人だしな。お前の子を産んでやるから、どんどん私と……ええと、しろ。いいな」
「いいんですか、船長。だって戦争は……あ、でももう、沈んじゃったんだ……僕。だから、ひうっ!」
戸惑うアダマの尻に、私は人差し指に重ねた中指を捩じ込んでやった。ビクリと身を強張らせた瞬間にはもう、アダマはたちまち勃起した。パンパンの睾丸を握ってやる。処女を貰ったんだ、童貞だって貰ってもいいだろう。
「私を孕ませろ、いいな? それと……もう船長はよせ。親しい人間は私をこう呼ぶ―」
その日からアダマは私のことを、エヴァと呼んでくれた。
そうして私達は、果てしなき時の流れを沈みながら……何度も交わり肌を重ね、私は何人ものアダマの子を産んだ。
やがて私達を乗せた方舟は、宇宙が膨張期だった時代の小さな惑星に、静かに着底して沈み終えた。私達は、役目を終えたR.T.H.から緑の大地へと踏み出した。
アダマの目のように蒼いその星に、私は名前を付けた。私の頭文字のEと、アダマの頭文字のAと、使命を果たしたこの船の名を繋げて―
360:名無しさん@ピンキー
09/08/31 16:20:53 ZlXcJEqk
一回sage忘れた、申し訳ない…
あと、一部文章の長さ調節に失敗して見苦しくなってしまった(汗)
361:名無しさん@ピンキー
09/08/31 17:33:54 uxVJIJqU
文章とシナリオのクオリティが高すぎて
エロシーンに集中できない(良い意味で)
362:名無しさん@ピンキー
09/08/31 19:34:11 A6dwK5YE
目が滑る
363:名無しさん@ピンキー
09/08/31 19:43:39 PpWe1mpY
本当だ、クオリティ高すぐる…
超gj!!
364:名無しさん@ピンキー
09/08/31 20:35:42 LRg52qu5
>>345です。どうしようか悩みましたが、>>348さんの期待に応えたいがために数レスお借りいたします。
後ろの成分はほとんどございませんが、>>347からの続きということでご容赦願います。
眼鏡のメイドの悩みは、男性恐怖症であった。
彼女にとって男性は、触れるのも、それ以上に喋るのも難しい存在であった。
また、彼女の家系は代々が召使いをしており、その男嫌いの気は彼女の一家に取って悩みの種でもあった。
彼女は一家の唯一の子供であり、彼女が働かなければ屋敷との縁は切れ、一家諸共路頭に迷ってしまうだろう。
他の選択肢はなかった。
彼女は自らの意思を固めると、自らの手で屋敷の扉を叩いた。
そして出会ったのが、まだ幼さを残しつつも徐々に大人に成ろうとする姿をしていた、彼女の未来の主人であった。
メイドは一目見て、恋をしてしまった。
一目惚れ、なんてものに彼女は一抹も信仰していなかった。
リアリストで、なおかつ男性恐怖症の彼女は、異性を一見しただけで恋愛感情を抱くなんて幻想はありえない、と思っていた。
だが実際はどうだろうか。
目の前にいる人を一瞬でも見ただけで胸が高なる。僅かな会話だけで満される気持ちになる。
男性恐怖症という現実と、初めて芽生えた恋心という二つの狭間で、彼女はただ耐えるしかなかった。
さて、もう一つ彼女に悩みがあるとすれば、彼女は同性愛者あった。
初めての相手は、召使いの養成学校で出会った先輩の一人であった。
同じ部屋同士であった先輩は、同性も異性もどちらも恋人にすることのできる人物であった。
そんな恋愛に生きる先輩が、同じ部屋に現れた彼女を逃がすはずがない。
処女こそは奪われなかったが、男性恐怖症の彼女を別な方へ助長する意味では、先輩は最も罪深き存在であった。
心までは全て許さなかったが、性の快楽を得るにはもはや同性しかない、という観念を植えつけられてしまったのだ。
365:2/3
09/08/31 20:36:50 LRg52qu5
ここで、もう一つ歯車が動く。
彼女の主人も同じく、彼女に恋をしていたのだ。
主人は彼女が男性恐怖症ということを承知していた。
そのため、彼女に何か物を頼んだりする時も、なるべく彼女に配慮していた。
しかし、当時の屋敷では歳が一番近かったため、ほんの少しずつ仲良くなるつれ、時には姉のように慕うようになり、
そして遂には恋心を抱くようになった。
もしかしたら、彼は彼女の内なる好意を、僅かだが感じていたのかもしれない。
だが、二人の間には彼女が作った壁があった。
しかし大人に成り切れない彼は、とある晩、彼女に想いを告げる。
「そうですね。もし御主人様が女の子であったら、私も良かったのですが」
彼女はさらりとそう言った。
なんでもない返事をするように、平然とした顔をして。
しかし言い終わると同時に、ぼろぼろと大粒の涙が崩れぬ表情の上を流れていった。
愛する異性が好きと言ってくれたこと、そしてそれが異性であること、両方が彼女の涙腺を溢れさせた。
彼女は主人の顔を確認する間もなく自分の部屋へと立ち去り、ベッドの上で静かに泣いた。
そして泣き止むと、同時に眠りについた。
浅い悲しい眠りであった。
少しの時間が経った後、彼女の部屋に入る影があった。
真っ暗闇の中、ランプが突然光る。光に照らされ、彼女は目が覚めた。
ぼやけた明りの中には、なんと彼女の主人がメイドの格好をして立っていた。
元々、女のような顔立ちをしていたが、こうして見るといつもの面影があるだけで、本当に同性の、女の子に見えた。
彼女はびっくりしたが、主人の不器用な心遣いと、滑稽だが本当に女に見えるその姿を見て思わず吹き出してしまった。
「分かりました。可愛がってあげますよ、御主人様」
そう言うと初めて彼女は主人の手を触った。
暖かい手であった。
いつしか次男であった主人は、権力闘争から逃げるために、本家から離れとある街の離れの屋敷に住むことになる。
彼とそして彼女と、幾人かの新しいメイドたちと共に。
そしてその屋敷で、彼は夜、女として生きることを望んだ。
愛する彼のメイドのために。彼女が自分を愛してくれるように。
366:3/3
09/08/31 20:38:14 LRg52qu5
彼が射精を許されたのは、騎乗位で彼を襲った末であり、
最初で最後の射精が終わった後は糸が切れたように眠ってしまった。
犯され尽された後ろの穴はだらしなく広がっており、ローションが垂れベッドシーツに向かって幾重にも糸を引いていた。
そして、男嫌いであった彼女の膣には、未だ熱を持った男性の精液が揺らいでいる。
彼女は改めて自分がこのようなサディストであったことに驚いた。
彼を女として扱うにつれて、このような関係になっていった過程にも。
今ではメイドたち全員が彼を女として扱っている。
仲が良いのはまだしも、と思うが責任は自分自身にあるのだ、と思うと良心が痛まぬわけはない。
しかし男であるはずなのに、こんなに可愛い寝顔を見て犯さないわけにはいかないだろう、と思ってしまう。
彼女が唯一触ることのできるのが、彼女の御主人様。
そして、その御主人様は彼女と彼女に賛同したメイドの手によって、男としてではなく女の格好で、今、彼女の横で眠っている。
興奮の後の、背徳感と幸福感。
なんとも複雑な心境に彼女はいる。
この屋敷の人間は、朝になれば、何でもない主人とメイドの関係に戻る。
この関係は夜だけの関係であり、彼は朝になると男に戻る。
もう一度寝顔を見る。どう見ても愛らしい女の子の顔にしか見えない。
未だ熱い息が漏れる彼の唇を、今一度奪いながら、ランプの火を消した。
眼鏡を外し、暗闇の中で主人の体を抱き寄せると、静かに眠りについた。
お目汚し失礼しました。
ちょっとずつこのような設定で書いていきたいと思います。お気に召されたら幸いです。
367:名無しさん@ピンキー
09/08/31 21:41:21 PKiP7InE
最高だ
できればセックスシーンをもっと濃厚に描写してほしい