09/07/30 23:15:15 abJGKg/w
「ミサキ、お酒は飲んだことあるかい?」
そう言ってナギサ先輩は、悪戯する子供の様に微笑んだ。
夕食後にリビングで寛いでいた俺は、何か誘われているような落ち着かなさに首を横に振った。
―八月六日、お天道様はまだ名残惜しそうに遠くの稜線を紫色に染めている。
そうか、と言ってナギサ先輩は右手のペアグラスを、その片方を差し出した。
左手には、台所で夕食の後片付けをしているイリエさんの目を盗んで、こっそり持って来た洋酒の瓶。
「実家の酒蔵も贈答品で溢れててね。こんな場所にまでこんなものが回ってくるのさ」
何気なくナギサ先輩は、サイダーの瓶を開けるような気軽さで栓を抜いた。
俺はその、見知らぬウィスキーだかブランデーだかのクリスタルガラスをぼんやり眺める他ない。
呆然としてると、さも当たり前のようにナギサ先輩は俺のグラスに酒を注ぐ。
慌てて俺は、そうしなければいけないような衝動に駆られて、豪奢な瓶を優しく奪った。
「いやミサキ、そんなに気を遣わなくてもいいよ。キミは僕にとって、そんな間柄じゃないさ」
「で、でもなんか、こゆ時は大人って……その、手酌? はいけないって」
中ほどまで琥珀色の液体を満たしたグラスを手に、俺はナギサ先輩と乾杯した。
初めての酒は恐る恐る舐めれば、ビリリと舌を焦がして五臓六腑に染み渡る。
その味は素人の俺が口にしても、驚く程に芳醇で滑らかで、そして豊かで深い。
「僕の家では、こんな物を挨拶代わりに貰うのが日常化している。恥ずかしい限りさ」
自嘲気味に寂しく笑って、グラスを手に遊ばせながらナギサ先輩がソファに身を沈める。
俺は贈答品と言えば真っ先に、近所で老舗の乾物屋が中元にくれる団扇を想像した。
それにしても……若干十八歳とは思えぬ程に、ナギサ先輩は堂々としている。
儚げに憂いを帯びた瞳を伏せ目がちにして、脚を組み杯をあおるその姿は綺麗だった。
「ミサキ、これは秘密の話だけど……いいかい? 限られた人間にしか明かせない話だ」
クイ、と度の強い酒を一気に飲み下して、一息ついたナギサ先輩が身を乗り出す。
自然とその瞳に吸い込まれるように、俺はテーブルを挟んでナギサ先輩と額を寄せた。
「僕は海音寺家を手に入れようと思う。その為の仲間を今、探しているんだ」
身を正して改まった態度とは裏腹に、ナギサ先輩の口調は軽やかで典雅な響きだった。
まるでそう、明日は何をして遊ぶかを相談するような……そんな雰囲気が滲んでいる。
しかし、放たれた言葉にはもう一つの意味があった。
―それはつまり、この日本を手にしようということ。
政財界は愚か皇室にまで影響力を持つ海音寺家の、その頂点に立つとはそういう意味だった。
そして俺は、なぜナギサ先輩がそこまで思い詰めているのか、その理由だけは知っていた。
「おっ、俺は何をすれば……ナギサ先輩、俺は何をすれば役に立てますか」
気付けば俺は、優雅に微笑むナギサ先輩の野望に協力の意思を表明していた。
何故、俺が……その最もな疑問を吸い込んで、慎重に言葉を選んでナギサ先輩は頷く。
「ミサキみたいに、市井の暮らしを理解した人間が右腕に欲しい。のもあるけど……」
自慢じゃないが、名家の御子息御令嬢への卑屈な劣等感から、俺は二年生でトップの成績だった。
だが、ナギサ先輩が求めているのは俺の頭脳でもなく、オカジマ自動車の御曹司という身分でもない。
「ミサキみたいにね、身分や立場を超えて僕に接してくれる人が……支えてくれる人が欲しかったんだ」
酒気を招いたナギサ先輩の瞳には、ほの暗い炎がゆらゆらと燃えているように感じられた。
260:肛虐夏物語・その3 2/6
09/07/30 23:15:47 abJGKg/w
俺達は気付けば、まるで国家転覆の大計を語らうように声をひそめて囁きあった。
自動車産業は将来この国で大きくなるとか、対中ソ戦争は暫くは終りそうもないとか……
その間ずっと、まるで己の中に燻る紅蓮の炎を鎮めるように、ナギサ先輩はアルコールを摂取した。
俺はといえば、最初の一杯をチビチビ舐めていたが、頬に熱を感じて夢心地で壮大な野望に酔った。
「だからね、ミサキ。僕を……僕と一緒にあの人を助けて……いや、うん、まあ、その」
不意に言いよどんだナギサ先輩は、ほのかに上気した頬を赤らめて大きく息を吐き出した。
同時に大きく天井を仰いで、ほっそりとした喉を俺にさらしながらソファに深々と身を預ける。
台所の明かりが消えたのは、そうしてナギサ先輩が黙ってしまったすぐ後だった。
「まあ、ナギサさんったらまたお酒を持ち出して。子供のうちから、しかたのない人」
俺は慌てて酒瓶と二つのグラスを隠そうとしたが、それも無駄で……どうやら初犯ではないらしい。
ゆっくりと視線をイリエさんへ向け、それを追うように首を巡らせナギサ先輩が怪しく微笑む。
「おば様、たまにはいいでしょう? 僕だってもう子供じゃないですから」
「そういうお酒の飲み方は子供ですわ。ミサキさんまでたぶらかして……」
「ふふ、ミサキだってもう子供じゃない……ここで大人に、っと」
身を起こして立ち上がろうとしたナギサ先輩は、自分の脚に裏切られてソファを滑り落ちた。
自分でも驚いた様子で、ナギサ先輩は酒精に支配された視線を床へと投じている。
「ほら、ごらんなさい。本当にいけない人ですわ、ナギサさん」
「はは、これは……僕とした事が情けないね。少し熱くなりすぎた、かな?」
そう言って身を起こそうとしたナギサ先輩は、結局一人で動けず深い溜息を吐き出す。
ナギサ先輩の醜態というのは珍しい……学園では驚く程に隙がなく、全てにおいて完璧だから。
海音寺家を乗っ取るなどという、妄言にも等しい言葉に説得力を与えているのも、普段の姿あってこそ。
―だが俺は、ナギサ先輩もやはり人の子かと思えば自然と笑みを零していた。
呆れた様子のイリエさんも、苦笑しながら俺と顔を見合わせる。
イリエさんが手を伸べるのを遮って、俺はナギサ先輩に寄り添うと、肩を貸して立ち上がった。
階段をのぼり、ナギサ先輩の寝室へと向う。
俺より頭半分ほど背の高いナギサ先輩は、驚く程に軽かった。
よろけるナギサ先輩を支えて柳腰に手を回せば、学園中の女生徒達が悲鳴を上げそうなほどに細い。
事実、ナギサ先輩は異性同性を問わず人気があった。
ただし、あくまでそれは高嶺の花……当然、俺も少し前まではそう思っていた。
「ミサキ、悪いね。僕は時々、悪いお酒を飲んでしまうみたいだ」
月明かりが照らすナギサ先輩の顔は、焦点の定まらぬ瞳が潤んで、ほのかに頬を赤らめて。
その、男の俺が見てもやっぱり、綺麗だった。
同時に俺は、イリエさんと躯を重ねて貪りあう、夜のナギサ先輩を思い出して己を恥じた。
しかし身体は正直で、二人の情事が鮮やかに脳裏に蘇ると、自然とやや前屈みになってしまう。
「でも、この夏、キミが来てくれて……良かった。おば様にも、紹介できたし」
「いや、そんな。俺こそ光栄です。そのうえ、その……上手く言えないですけど、俺」
寝室の前でドアを開けると、ナギサ先輩はふらふらと千鳥足で俺から離れた。
心配する俺を他所に服を脱ぎ散らかしはじめたので、つい俺は慌てて後を向いてしまう。
……馬鹿か、俺は……先輩は男だし、その……裸なら何度ももう、見ている。
「ミサキ、僕にもし、万が一何かあったら。万が一の時は、おば様を……頼むよ」
「な、何言ってるんですかナギサ先輩! やっ、やだな、そんな」
「遺言、だよ。さっきも言ったろ。僕はつまり、そういう事へ足を突っ込もうとしてるのさ」
もう一度ナギサ先輩は「おば様を、頼むよ」と、か細い声を絞り出すなりベッドに崩れ落ちた。
俺はこの時まだ、その本当の意味が理解できず、頷きながらナギサ先輩をタオルケットで包む。
安らかな寝息にさざ波の音が混じり、規則的に響きあって俺をリビングへと引き返させた。
261:肛虐夏物語・その3 3/6
09/07/30 23:16:20 abJGKg/w
「ごめんなさいね、ミサキさん。ナギサさんたら、本当にいつまでたっても子供で」
そう言って微笑むと、イリエさんは冷たい水の入ったグラスを俺へと差し出した。
それを受け取り飲み干して、俺はソファに腰掛け溜息を一つ。
「でも、あんなにはしゃいで……ミサキさんが来てくれて、嬉しいんですわ。きっと」
「そ、そんな。俺なんか」
イリエさんがエプロンを解いて首から外すと、意外にラフな格好をしていることに俺はドキリとした。
オーバーサイズのTシャツをしどけなく着こなし、大きく覗いた胸元は僅かに浮き出た鎖骨が艶かしい。
女性がこんなに、と驚く程に短い半ズボンも、昨今都会を賑わせる闊達な女性を思わせた。
田舎ゆえの開放感と、イリエさんにひそむあどけなさが俺の胸中をざわめかせる。
「ナギサさんにでも、こんな素敵なお友達がいてくださって。私も嬉しいんですのよ」
そう言われてしきりに照れて俯いていると、不意にイリエさんは俺の隣に腰を下ろした。
床を見詰める視界の隅に、白く露な膝が、太股がちらつく。
「ミサキさん、ナギサさんのこと……よろしくお願いしますわ」
―あの人の側にいてあげて。
イリエさんも、ナギサ先輩と同じ事を言う。
同時に俺は、膝の上で握った手に手を置かれて、思わずビクリと身を強張らせた。
恐る恐る横を向けば、イリエさんの顔が驚く程に近い……その吐息が肌で感じられるほどに。
俺は思わず顔を背けて正面を向くと、手を振り払い立ち上がってしまった。
「あっ、あのっ! 俺ももう、寝ますから」
そう言って踵を返した俺の腕を、白い手がそっと掴んだ。
背後で立ち上がる気配がするや否や、突然の抱擁に俺は気が動転して妙な声を上げてしまった。
「まあ、寝てしまいますの? 今夜は……私のこと、見てはくださらないのですね」
―俺は一瞬、呼吸を忘れた。
ピタリと俺の背中に柔らかな肉圧を密着させ、イリエさんが小さな顎を俺の肩に乗せてくる。
両脇から伸びた細く白い手は、俺の男とは思えぬ貧相な胸板の上を撫で、人差し指が八の字を描く。
「あ、あの、ナギサ先輩は―」
「ふふ、気になりますのね。でもいいの、ミサキさんはナギサさんの……初めてのお友達ですもの」
辛うじて俺が搾り出した言葉に、すぐ耳元で湿った声が囁いてくる。
俺は頭の中が真っ白になってしまった……毎夜毎晩の覗き見がばれていた。
うろたえ硬直する俺の上を、白い手が這い回り、それは徐々に下へとさがってくる。
「そんなに緊張なさらないで。ナギサさんは……どうかしら。明日、一緒に聞いてみましょうか」
淫靡で妖艶な笑みは、イリエさんの印象を変えてしまうインパクトがあった。
悪女とか毒婦とかいう言葉を俺が思い出しているうちに、あっさりとズボンが下げられてしまう。
「ミサキさん、毎日下着を一人で汚してますのね……私、存じておりますわ」
「いっ、いけません! イリエさん、俺っ……だってイリエさんは、ナギサ先輩の」
「いけないのは私、ミサキさんは悪くありませんわ。ほら……もうこんなに」
ブリーフを膝まで下ろされた俺は、再度背後に密着するイリエさんを肌で感じていた。
俺の尻の谷間に押し付けられる剛直は、布地の上からでも確かな硬さと熱さを感じる。
イリエさんの勃起した逸物をこすり付けられ、否応なく俺自身も固く充血して反り返った。
「ミサキさんが見てらしたのはでも、私かしら? それとも……ナギサさんかしら」
俺の全身が燃えるように熱く、夏の夜の熱気も感じぬほどに火照っていた。
―両方です、と。
俺は辛うじて、上ずる声で背後のイリエさんに呟いた。
262:肛虐夏物語・その3 4/6
09/07/30 23:16:54 abJGKg/w
俺は奇妙な感覚に汗をかいていた。
身体は火照って熱いのに、意識は冷たい闇の中を彷徨っているようで。
既にシャツの中へともぐりこんだイリエさんの手に乳首を撫でられ、鼻から抜けるような息で喘ぐ。
鼻腔をくすぐるイリエさんの甘い体臭に、俺は始めて飲んだ酒以上に酔わされていた。
「ミサキさん、可愛らしいですわ。まるで女の子のよう……」
「そ、そんなことっ!」
「あら、気にしてますのね。でもほら、ここは男らしいですわ」
イリエさんの両手が俺の股間に伸び、耳元の吐息が僅かに荒く艶を帯びる。
俺はナギサ先輩の大切な人に抱かれて、その股間の強張りを尻に感じて……勃起していた。
「まあ素敵、こんなに漲らせて……私で感じてますのね」
イリエさんは右手で俺の竿を握りながら、だらしなく粘液を垂れ流す先端を左手で撫でた。
露出した亀頭の敏感な部分に触れられ、俺は歯を喰いしばって漏れ出る声を噛み殺した。
そんな俺をなぶるように、イリエさんはもどかしい低刺激を与え続ける。
「ミサキさん、どうして欲しいか仰って。私のことは自分の物だと思ってください」
「そんな、どうして……ふあっ! ぁ……」
俺がナギサ先輩の友達だからだと、クスクス笑ってイリエさんが指に僅かに力をこめる。
全神経を股間に引っ張られていた俺は、次の瞬間には突如意識を真っ二つに引き裂かれた。
徐々に激しい指使いで俺をしごきながら……イリエさんが俺の耳を唇で包んだのだ。
僅かに歯を立てて耳たぶを甘噛みしながら、舌先を耳の奥へとさしいれてくる。
上下から与えられる快感に俺は、思わず閉じた瞳で瞼の裏に火花が散るのを見た。
イリエさんは俺の耳を舌で犯しながら、男の悦びを知り尽くした手で俺自身をさすりあげる。
「あらあら、お顔がとろけてますわ……気持ちいいのね、ミサキさん」
すぐ耳元で囁く声に小さく頷けば、今度は逆側の耳をイリエさんはねぶってくる。
鼓膜に直接刻まれる淫らな舌使いが、込み上げる射精感を加速させた。
「さあ、仰い。ナギサさんのようにして欲しいのでしょう? ミサキさん」
俺はもう、息を荒げて何度も首を縦に振っていた。
途端、耳元の吐息が離れ、同時に背後で背中に押し付けられていた双丘の肉感も消える。
言い表せぬ喪失感に襲われたのはしかし、ほんの僅かの時間だった。
「ナギサさんのように、なかせて差しあげますわ」
いよいよ激しくなる手淫と同時に、予期せぬ快楽に背骨を電流が走った。
「イリエさん、だめっ、そこは……いけません、汚……ふあっ」
イリエさんは俺自身を握ったまま背後で身を屈めると、俺の尻の谷間へと顔を埋めた。
穢れた排泄孔を淫らな舌が、まるでそれ自体が意思あるイキモノのようにうごめく。
尻の肉を押し広げ、窄まりの上を丹念に行き来し……舌先をその奥へと突きたててくるのだ。
今度は前後から激しく責め立てられ、いよいよ俺の中に滾る劣情が出口へと殺到する。
「ん、ふっ、はぁ……んくっ、ぷは、ミサキさん……気持ちいいですか?」
「は、はい……ああ、俺もうっ」
俺の括約筋に逆らい、直腸へと侵入したイリエさんの舌が俺の中で暴れ回る。
同時に前の方でも、先走る粘液に濡れた先端部の亀裂を指先でなぞられ……俺は敢えなく達した。
「ミサキさん、毎夜毎晩出してますのに……ほら、こんなに濃いのが沢山」
俺は射精後の朦朧とした意識の中、鼻先に差し出されたイリエさんの手を見た。
鼻をつく淫臭と共に、白濁がしなやかな指にもてあそばれてニチュニチュと音を立てた。
263:肛虐夏物語・その3 5/6
09/07/30 23:17:26 abJGKg/w
後から込み上げる罪悪感を自覚した時には、もう引き返せないところまできていた。
イリエさんにされるがままに身をもてあそばれて、しかも俺は達してしまった。
明日からもうナギサ先輩の顔を直視できない……のに、イリエさんにも今、抗えない。
虚脱状態の俺はイリエさんに手を引かれ、バスルームで全裸に剥かれてしまった。
この別荘のバスルームは豪奢なタイル張りで、湯船も広く全体的にゆったりとしていた。
俺が昔、一家四人で暮らしていたアパートの居室など、スッポリ収まってしまう……などと。
とりとめのない事に思惟を逃がして、現実逃避しているとイリエさんが戻って来た。
「さ、ミサキさん。お尻をこちらへ向けて……ミサキさん?」
改めて間近にイリエさんの裸体を見て、俺はその眩い美しさに見惚れていた。
女性として完璧な美を象る肉体には、本来あってはならない強張りが充血して漲る。
イリエさんはそれを隠そうともせずに揺らしながら、俺に近付き抱きしめてきた。
「やっぱり男の子ですのね。ミサキさんはでも、御学友が放ってはおかないでしょう?」
「い、いえ……俺、こんなナリだし。それに、身分が……」
「あら、こんなに可愛らしいのに。それにこっちは、もう立派に大人ですわ」
俺もおずおずと抱き返せば、背徳感をあおるように互いの肉柱が相手の腹部に埋まった。
「ミサキさん、後でゆっくりと見せてさしあげますわ。ですから先に」
柔らかな笑みを浮かべるイリエさんには、貞淑な聖女と淫売の情婦がひそむ。
俺は促されるまま、まるで魅入られたようにイリエさんの身体に頬擦りしながら。
たわわに実る乳房から柔らかな腹部、しなやかな足を伝ってタイル張りの床に手をついた。
四つん這いになった俺の背後に、イリエさんは回りこんで両の尻を手で広げる。
「ふふ、可愛いお尻……今すぐにでも、ミサキさんが欲しくてたまりませんわ」
それでもいいと俺は思ったが、挿入されたのはイチジク浣腸の渇いた穂先だった。
異物が肛門を通過する感覚に、俺は想像力を刺激される。
こんな細い管でさえ……ならイリエさんのは……自然と股間のペニスが熱く脈打った。
「ほら、ミサキさん。お尻に手を回して……御自分で注入してくださいな」
「は、はい……」
イリエさんの手に引かれて、俺はイチジク浣腸を手にすると、恐る恐るそれを握り潰す。
瞬間、直腸に勢い良く薬液が迸り、ひやりとした感覚が腸の粘膜に広がっていった。
「よくできました、ミサキさん。さあ、いらっしゃい……御褒美を差しあげますわ」
イリエさんは湯船の縁に浅く腰掛けると、少し恥ずかしそうに目を伏せながら股を開いた。
俺は下腹部が不穏な音を立て始めるのも忘れて、手で這ってイリエさんの股間へ顔を近付ける。
初めて間近で見る女性自身は、生い茂る密林の奥で淫らな蜜に濡れていた。
そして本来、隠核があるべき場所には……雄々しくヘソまで反り返った屹立がある。
「ミサキさん、そんなに食い入るように見て。息がくすぐったいですわ」
そう言ってイリエさんは、膝を抱えるように片方の足を湯船の縁に上げた。
俺は両性の魔性に魅入りながら、押し寄せる便意に脂汗を滲ませ、無言でトイレをイリエさんに強請る。
「もう少し、お薬が腸内に行き渡るまで我慢ですわ。そうですわね……こうしましょう」
花がほころぶような、可憐な笑顔でパンとイリエさんが手を叩く。
「その可愛いお口で、私を上手に搾れたら……お手洗いに行かせてあげますわ」
そう言うとイリエさんは、俺の鼻を軽く人差し指と親指で摘む。
自然と開かれた口で俺は、引っ張られるまま抗う事無くイリエさんを飲み込んだ。
264:肛虐夏物語・その3 6/6
09/07/30 23:19:02 abJGKg/w
結局俺は何度も浣腸を施され、その回数分だけバスルームとトイレを往復した。
そして今……ぐったりとその身を、イリエさんの寝室でベッドに横たえている。
雑多に入り混じる感情が俺の中で渦巻き、脱力した身体は自分でも驚く程敏感になっていた。
ナギサ先輩の大事な人に躯をもてあそばれ、しかも汚いお尻の穴を丹念に何度も……
それ自体も、それで興奮を覚えて漲る自分自身にも嫌悪を感じ、同時に激しく興奮する。
―俺は心のどこかで、毎夜毎晩見たナギサ先輩のようになることを望んでいるようだった。
イリエさんの全てを受け入れ、あられもない痴態を曝しながら排泄孔を犯されたいのだ。
「ふふ、それにしてもミサキさんったら……いやだわ、私。ごめんなさいね」
簡素な戸棚から道具を揃えて、イリエさんがベッドに腰掛ける。
俺は獣の様に四足で膝を突いて、ベッドを軋ませながら擦り寄った。
「イリエさん、その……俺、初めてだったから。でも、そんなに笑うなんて」
「だって、ミサキさんたらあんなに一生懸命に。これからゆっくり教えて差しあげますわ」
バスルームで俺は結局、何度もトイレに駆け込み、その都度浣腸されてイリエさんを咥えたが。
無闇に吸ったり舐めたりしてみるものの、イリエさんを満足させ絶頂に導くことができなかった。
イリエさんは懸命に自分のペニスを頬張る、不器用な俺の姿を思い出してコロコロと笑う。
「すぐにミサキさんも、ナギサさんみたいになれますわ。だから、さあ」
俺は促されるまま、ベッドに上がったイリエさんに尻を突き出し、枕へと顔を埋めた。
イリエさんの匂いを大きく吸い込み、全身の肌が粟立つと、俺はまた股間が充血するのを感じる。
シーツをギュッと掴みながら、肩越しに少し振り向くと……イリエさんは小さな小瓶を手にしていた。
それが開封されて傾けられると、尻の谷間にひんやりとした感覚が走る。
「ミサキさん、この夏でたっぷりと開発して差しあげますわ。私を受け入れられるように」
イリエさんの恍惚とした表情に、俺は真夏の暑さも忘れて身震いを一つ。
同時に、手にもベビーオイルをたっぷりと塗りこみ、イリエさんが俺の菊門に触れてくる。
ニュルニュルとしたもどかしい感触が、何度も何度も窄まりの上を行き来した。
その都度俺は、鼻から抜けるような声を必死で堪える。
「さ、力を抜いて……少しずつミサキさんをこじ開けて、最後には私で貫いてさしあげますわ」
その為にも、とイリエさんが指を立てれば、ベビーオイルに滑る俺の排泄孔に第一関節が埋まる。
既に肩で大きく呼吸を貪る俺の躯は、自身の意に反してイリエさんの指を少しずつ飲み込んだ。
「凄い締め付けですわ、指が食い千切られそう。ナギサさんの昔を、最初の頃を思い出しますわ」
ナギサ先輩の名前に思わず、俺の中で煮え滾る劣情が刺激されて、痛い程に股間が充血する。
しかしイリエさんは決してそこには触れてくれず、ゆっくりと指を俺の直腸から出し入れした。
次第にその動きは滑らかになり、同時に俺は初めて味わう愉悦にとろけてゆく。
「今日から少しずつ、自分でも拡張なさってくださいね。ほら、ここが前立腺ですわ……こうすると」
不意に挿抜を繰り返す指の先が、腸内の一点をまさぐり強く刺激する。
俺は雷に打たれた様に身を仰け反らせると、嘗て経験したことのない強過ぎる快感に震えた。
―シーツを握り手繰り寄せながら、イリエさんの匂いに包まれて俺は達してしまった。
「まあ、感度のよいこと。今年の夏は、本当に楽しい夏になりそうですわね」
身体の内側がめくれて裏返るような感覚と共に、イリエさんの指が引き抜かれた。
「ミサキさん、くれぐれもナギサさんのこと、お願いしますわね。よいお友達でいてくださる?」
法悦の余韻に浸りながら頷く俺の肛門は、またしても異物感に襲われ何かを飲み込んだ。
「嬉しいですわ、ミサキさん。ふふ、これは一番小さなサイズ。ナギサさんが初めて挿れた物ですわ」
俺は全神経を尻に集中して、挿入された物の形を探った……栓を、された?
呆けた顔で見上げる俺に、イリエさんはベビーオイルの瓶を握らせ、自分でも開発するよう微笑む。
こうして俺は、初恋より先に肉棒の味を知り、女性と関係する前にアナルを性器にされつつあった。
その事に戸惑いながらも、俺は未知の悦びに目覚めつつあった。
265:名無しさん@ピンキー
09/07/31 00:12:41 XCkYKqOT
すごい好みだ。乙続きよろしく。
266:名無しさん@ピンキー
09/07/31 08:50:56 pMkapSee
おばさまテラヤリチンwwwwww
いや、ここはビッチと言うべきなのか?
267:名無しさん@ピンキー
09/08/01 00:04:20 Ruokbhom
すごく興奮する。
ただ、名前の文字列の並びを見ていたら、イサキコピペが頭をよぎってしまったorz
268:名無しさん@ピンキー
09/08/01 22:28:43 ZPGzuylS
イリエさんがどうみても影の支配者w
続き期待でござる
269:名無しさん@ピンキー
09/08/02 14:29:19 yh1XfT91
叔母様がミサキ君を開発することを先輩は承知してそうな気がする。
270:名無しさん@ピンキー
09/08/02 22:40:58 KuR0gvsm
ふたなりお姉ちゃんの続編マダー?(AA略
271:名無しさん@ピンキー
09/08/04 23:51:13 F2TENPcL
ふたくらっていうCG集良いねぇ
272:名無しさん@ピンキー
09/08/05 00:41:25 6RPe68WA
あれはいいものだ。このスレのふた派にはド真ん中だろうね。
今まで見た中で三本の指が入る。
273:名無しさん@ピンキー
09/08/05 08:25:04 GIBklRpV
俺は5本入る
274:名無しさん@ピンキー
09/08/05 11:01:36 NEJcLO/U
誤字みてからフィスト余裕でした
275:肛虐夏物語・その4 1/5
09/08/05 20:51:07 NEJcLO/U
避暑地での優雅な時間に、俺は曜日感覚を喪失している自分に気付いた……八月九日。
俺は相変わらず本を読んだり、ナギサ先輩と海で泳いだりしてのんびりと過ごした。
イリエさんの買出しに付き合って、二人で荷物持ちをしに町へも出かけた。
バスで二十分の小さな港町で、俺達は食料品の買い物がてら、パーラーで珈琲を飲んだりと……
本当に豊かで、静かで―俺はとびきりの夏休みを満喫していた。
ただ、どうしても真っ直ぐにナギサ先輩のことが見れなくて、そして……
あの夜から俺の尻には、アナルプラグがずっと挿入されていた。
俺はもう、夜な夜な微かにイリエさんとナギサ先輩の嬌声が聞こえても、覗きにはいかなかった。
ただ、イリエさんに言われた通り、二人のまぐわう気配を感じながら……自分で自分を慰めた。
男として股間に硬く充血する強張りを感じながらも、一人でいきんでアナルプラグを引き抜く。
そうして、たっぷりのベビーオイルで濡らして、自分の指で肛門を拡張し、直腸をかき回すのだ。
未だ狭く締め付けのきつい肉路を、丹念に広げながら……俺はイリエさんとの結合を想像する。
それだけでもう、俺は淫らな劣情に全身を支配され、ナギサ先輩への後ろめたさがそれを加速した。
毎夜毎晩、まるでそこが本来の性器であるかのように菊門をもてあそびながら……
俺は何度も何度も射精した後、また尻に栓をして眠った。
「ふう、一年間ほったらかしておくと手入れも大仕事だね。動いてよかったよ」
ガレージからブラフ・シューペリアを引っ張り出して、ナギサ先輩は颯爽と跨った。
少しだけむずがったが、軽快な音を立ててエンジンが点火し、アイドル音が響く。
「凄いですね、ナギサ先輩。免許、持ってるんですか?」
「ん? ああ、大丈夫。小さい頃から乗ってるからね」
微妙に、答えになってない。
ナギサ先輩は昼食を食べ終えるや否や、午前中を丸々潰して整備した二輪でお出掛けだ。
「僕が来てるのがばれちゃったからね。あの町で町長や商工会……まあ、アチコチ挨拶回り」
「一雨きそうですよ、ナギサ先輩。バスで行った方が……」
「まあ、老人達の長話に付き合う気はないよ。ちょっと顔を出してくるだけさ」
なかなか目が合わせられずに俯き喋る俺の頭を、ポンとナギサ先輩は撫でた。
「降り出さないうちに戻るつもりだけど。ミサキ、何か町に用事とかはあるかい?」
「え? い、いえっ……と、特にない、です」
「そうか、じゃあ行ってくるよ。ミサキものんびり過ごすといい……楽しくね」
そう言って微笑むと、ナギサ先輩が地を蹴りバイクが走り出した。
道路までその後を追って、俺は町へと走るナギサ先輩の背中を見送った。
その姿が見えなくなると……まるで熱病に侵された病人のように、足早に踵を返す。
暑い夏の午後は湿気に満ちて、空には沖より暗雲がたれこめていた。
276:肛虐夏物語・その4 2/5
09/08/05 20:53:38 NEJcLO/U
和服姿にエプロンのイリエさんは、台所で丁度昼食の後片付けを終えたところだった。
俺はまるで卑劣な間男のように、その後姿を抱きしめ、白いうなじに鼻をすり寄せる。
「あらあら、ミサキさん……いけませんわ、明るいうちから」
うふふ、と可愛らしく笑うイリエさんの、甘い体臭を全身に吸い込みながら。
俺は間近で名前を読んでくれる、形良い桜色の唇を貪ろうと、自分の唇を近付けた。
しかしイリエさんは、ぷいと顔を背けると、俺の腕の中で向き直った。
長い黒髪がさらりと靡いて、俺と正対するイリエさんの微笑が見詰めてくる。
「……イリエさん、やっぱり俺じゃ駄目なんですか?」
イリエさんは俺とは唇を重ねないし、俺と男女の交わりをもとうともしない。
なのに俺の穢れた排泄孔を淫らに拡張し、女性にないはずの強張りを口で奉仕させた。
「あら、ミサキさん。すねてますのね……でも、そんなに焦ってはいけませんわ」
「でも俺も……ナギサ先輩みたいに、イリエさんと、あぅ!」
わがままな子供の様にイリエさんを強請っていた俺は、不意に鼻から抜けるような声をあげた。
イリエさんがズボンの上から、俺の尻を撫で回し……その谷間へと指を滑らせたのだ。
俺の尻に栓をして、今もこじ開け続けているアナルプラグを、軽くクイクイと押してくる。
それだけでもう、俺は全身に汗をかいて力が抜け、笑う膝が内股気味になってしまう。
「ちゃんと挿れてますのね。偉いですわ、ミサキさん」
「は、はい……でもこれ、キツくて。この間も、ナギサ先輩と海で泳いだ時とか」
「ふふ、だんだんと慣れてきますわ。そうしたら、一回り大きいのを入れてさしあげます」
「イ、イリエさんのは……俺、イリエさんのが、んっ!」
下着の中にイリエさんの手が滑り込んできた。
俺はイリエさんと台所で抱き合い、勃起した互いのペニスを布越しにこすり付けあう。
イリエさんは俺の尻をじかに揉み、その谷間の奥で肛門を広げ続けるアナルプラグに触れた。
「ここがもう少し慣れてきたら……ミサキさん、私にミサキさんの処女をくださる?」
「は、はい……俺の処女、イリエさんに、あっ! だ、駄目です、そんなに押したら……」
イリエさんの指で刺激され、固定されていたアナルプラグが少しだけ奥へと飲み込まれる。
俺は思わず声をあげながら、しがみつくようにイリエさんを強く抱きしめてしまった。
「楽しみですわ、ミサキさん。ふふ、ちゃんと毎日拡張しているようですわね」
無邪気で妖艶な、何とも言い表せぬ笑みを浮かべて、イリエさんが俺の瞳を覗き込んでくる。
俺は思わず、込み上げる期待感に押されて全てを白状した。
「毎晩、イリエさんがナギサ先輩と……その、してるのを聞きながら……昨日の夜も」
「ふふ、いい子ですわね。ミサキさん、御褒美をさしあげますわ。さ、いらして」
俺はただ黙って、イリエさんに手を引かれて寝室への階段を登った。
今にも雨が降りそうな曇り空は、時折遠雷が響いて空気を震わせていた。
277:肛虐夏物語・その4 3/5
09/08/05 20:56:44 NEJcLO/U
しゅるしゅると衣擦れの音を立てて、イリエさんの細い腰を帯が滑り落ちる。
俺はベッドで既に全裸になって、イリエさんが着物を徐々に脱いでゆく姿に目を細めていた。
「あらあら、そんなに食い入るように見ては……私、恥ずかしいですわ」
慌てて目を背ければ、背後でギシリとベッドが軋む。
真昼の情事を黙認するように、太陽は厚い雲の奥へと完全に姿を隠してしまった。
「さ、ミサキさん。御褒美ですもの、もっと楽になさって」
俺はイリエさんに言われるまま、仰向けに体を開いて力を抜いた。
こうして自分で改めて見ても、男とは思えぬ貧相で華奢な己の身体が嫌になる。
その癖、股間の強張りだけは一人前に充血して、包皮を脱ぎ捨て穂先から涎を垂らしていた。
「この間の約束通り、ちゃんと教えて差しあげますわ。ふふ、躯で覚えて……よくて?」
そう言ってイリエさんは膝立ちに、俺の顔を跨いで微笑み見下ろしてくる。
俺はその妖艶で無邪気な笑顔に逆らえず、すぐ目の前に曝された両性の性器から目が離せない。
イリエさんは淡雪の様に白い肌を僅かに高揚させて、そのまま俺の股間へと顔を埋めた。
小柄な俺はイリエさんと体格もそう代らず、互いの股間を顔に突きつけるように重なる。
「ミサキさん、今日はお口で最後まで。大丈夫ですわ、私の教える通りに……さあ」
股間へ柔らかな感触が触れ、快楽が電流となって全身を指の先まで駆け巡る。
イリエさんが俺の強張りを、その蕾のような桜色の唇に咥えて飲み込んだのだ。
同時に俺も、目の前で揺れるイリエさんの逸物を、その透明な粘液に濡れる先端を頬張る。
……この間は何度も、何度も何度も咥えて舐めて吸ったのに、イリエさんが達することはなかった。
「ん、んっ、ふは……素敵。ミサキさん、こんなに。ふふ、私の舌使いを真似て……そう」
俺は口の中をイリエさんの味と匂いに満たされながら、全神経を己の股間に集中していた。
イリエさんがしてくれる通りに、唇を窄めてしごき、舌を裏筋へと這わせ……先端部を刺激する。
俺の不器用な舌先が次第に熱を帯びてくると、イリエさんはさらに激しく俺自身を吸い上げた。
俺は夢中でそれを真似ながら、鈴口へと舌を立てたりして、溢れて先走る粘液をすすった。
しかしイリエさんの方が一枚も二枚も上手で、俺は時々口を離しては法悦に呆けて喘いだ。
「ミサキさん、お口がお留守ですわ。でもお上手……私、今日はミサキさんのお口で」
「は、はい。イリエさん、俺の口で……ん、ふぅ、はっ」
興奮に上気するイリエさんの頬は、ほのかに赤みがさして汗ばんでいる。
俺は強引に体を入れ替え上になると、嬉しそうなイリエさんの悲鳴を聞きながらむしゃぶりついた。
互いに息を荒げて、しっとりと全身に玉の汗をかきながら……蒸した暑さも忘れて股間を吸い合う。
俺は自分で自分の男根を咥えているような、イリエさんとの一体感の中で絶頂に達した。
それは、俺の咥内に灼熱の白濁が大量に迸るのと同時だった。
278:肛虐夏物語・その4 4/5
09/08/05 20:59:29 NEJcLO/U
初めて口で受けたイリエさんの精は、その量や粘度、濃さで俺を驚かせた。
しかし俺は咳き込みむせながらも、尿道に残る最後の一滴まで吸出し、口の中で味わって飲み下す。
「んくっ、はぁ……イリエさんの、美味しいです。こんなに、沢山……俺が?」
「そうですわ、ミサキさん。物覚えが良くてお上手。それに、全部飲んでしまうなんて」
僅かに身を起こして見下ろせば、俺の股間の下でイリエさんが白濁にまみれて微笑んでいた。
濡れた視線に命じられるまま、俺はその頬に舌を這わせ、イリエさんを汚す自身の精液を舐め取る。
男の癖に進んで男根を咥えてねぶり、精液を飲んだばかりか……自分の出したものまでも……
イリエさんのきめ細かな肌を舐め、己の若き劣情の迸りを片付けながら、俺は激しい興奮を覚えた。
最後の一滴までも舐め取り、艶めいた唇に唇を重ねようとするが……やはりそれは許されない。
イリエさんは静かに微笑み、俺の唇に人差し指を立てて、さらにその指を優しく突き立ててくる。
「ふはっ、あン……ん、んっ、ふ……イリエさん、どうして……俺もイリエさんを、女性として」
「まだ早いですわ、ミサキさん。そんなに慌てないで……うふふ、可愛いミサキさん」
イリエさんは中指も差し入れてくると、二本の指で俺の舌を楽しげにもてあそんだ。
俺は涎を垂らしながら夢中で、その細くしなやかな白い指にむしゃぶりつく。
自然とイリエさんの股間に手が伸び、俺は湿った茂みの置くに濡れそぼる秘貝をまさぐった。
「あん、痛いですわミサキさん。そこは優しく、そう……ふふ、うぶですのね」
「す、すみません。でもイリエさん、こんなに濡れて。俺、この中に挿れたヒッ!」
不意に背骨を電流が駆け上り、俺は身を逸らしてイリエさんの指を口から放した。
イリエさんが俺の尻の谷間へと指を滑らせ、穢れた窄まりがくわえ込む栓を捻ったのだ。
そのままダイヤルを回すように、イリエさんが左右にねじりながらアナルプラグを抜いてゆく。
俺はイリエさんの華奢な身体に覆い被さり、その肩に手を置き息を荒くしていきんだ。
自分が内側から広がってゆく感覚が最大になるや、プラグが抜け切り、入れ違いに空気が腸壁を撫でる。
「さあミサキさん。どれくらい柔らかくなったか……ふふ、楽しみですわね」
俺の下でイリエさんは微笑むと、俺の唾液に濡れた人差し指に中指を重ね、俺の菊門へとあてがう。
俺は全身で大きく呼吸を繰り返しながら、イリエさんの指が入ってくる瞬間を待ち侘びていた。
「あら、随分と熱心に広げましたのね……独りでこんなになるまで。いやらしいですわ、ミサキさん」
「そ、そんなっ! ……で、でも、気持ち、良かった……です。だって、イリエさんが……」
ニュルニュルと肛門の上を行き来していたイリエさんの指が、徐々に括約筋を押し広げてゆく。
そうして直腸へと、ゆっくりと指が挿し込まれ……根元までくわえこんで俺は深く息を吐いた。
あの夜以来、毎晩独りで丹念に俺は、イリエさんを想いながら拡張を続けていた。
しかし初めて指を二本入れられ、その圧迫感と痛みに思わず力んで締め付ける。
イリエさんはそれを楽しむように、俺を無言で気遣いながらゆっくりと指を動かした。
「あ、んはぁ! ああ、イリエさん……イリエさんっ! 俺っ、そんなに……あ、広がっ」
「よいお顔ですわ、ミサキさん。後で一回り大きな栓をしてさしあげますわ」
雷鳴が轟き、雨が降り出しても俺は気付かず、イリエさんの柔肌に沈んで嬌声を張り上げた。
一階で電話がジリリと鳴ったのは、イリエさんの指が激しく出入りをはじめた頃だった。
279:肛虐夏物語・その4 5/5
09/08/05 21:02:20 NEJcLO/U
「もしもし、凪守です……あら、ナギサさん? ええ、こっちもさっき降ってきましたわ」
電話のコードを指に絡めて遊ばせ、受話器に耳を傾け応答するイリエさん。
どうやら電話の相手はナギサ先輩のようで、その事は俺の背徳感に火をつけ劣情をあおった。
ナギサ先輩は知らない……受話器の向こう側で愛しい人が、全裸で勃起していることを。
しかも、電話の前で廊下に四つん這いになった、俺に足を組んで座っていることも。
背中に柔らかな桃尻の肉圧と共に、俺は思った以上に軽い……しかし確かな重みを感じていた。
イリエさんは受話器を取る前、ただ床に手をつくよう俺に言い、俺はそれに当然の様に従った。
「ですから私も、バスで出かけるよう申しましたのに。ほんとうにもう、子供なんですから」
どうやら突然の雨で、ナギサ先輩は町に足止めを食っているらしかった。
そのことにクスクス笑いながら、イリエさんは受話器のコードから指を離して……俺の尻へ。
尻の谷間を焦らすように、何度もイリエさんの指が行き来し、俺は四肢に力を込めて汗をかいた。
俺は、尊敬する先輩の美しい叔母に調教され、まるで物の様に腰掛けられて興奮している。
しかも、そのまま尻の穴をほじられることに期待して、勃起した逸物から粘液を先走らせていた。
「ええ、ええ……まあ、町長さんのところに? ナギサさん、観念してお説教でも聴いてらっしゃいな」
つぷ、と俺の菊門がイリエさんの指を飲み込んだ……一本……二本目が滑り込んでくる。
俺は必死で声を噛み殺しながら、背中にイリエさんを乗せたまま手足を踏ん張った。
「ミサキさんですか? ふふ、いい子にしてますわ……ミサキさんの仰る通り」
ちらりとイリエさんが、濡れた瞳で俺を見る―俺は耳まで真っ赤になって俯いた。
その後もイリエさんはナギサ先輩と話しながら、俺の直腸をかき回し続けた。
「ごめんなさいナギサさん、ちょっとお待ちになって」
不意にイリエさんが電話を中断すると、受話器の口に手を当てて立ち上がった。
柔らかな重みが消え失せると同時に、内側をうごめく指の感触が喪失して俺は不安げに見上げる。
「あらあら、そんなお顔をして。ミサキさん、そのままお尻をこちらへ……そう、いい子ですわね」
イリエさんは壁に背をもたれて、再びナギサ先輩と喋り始めた。
俺は言われるままに、イリエさんへと尻を突き出す。
「そうだわ、ナギサさん。お買い物を頼んでもいいかしら? ええ、ええ……」
俺が期待と不安でない交ぜになった思惟を揺らしていると、イリエさんの足が俺の尻を踏んだ。
イリエさんは裸足で俺の尻の肉を揉みながら、次第に谷間へと近付いて来る。
まさかと思った瞬間にはもう、イリエさんの足の親指が、呼吸に合わせて開閉する窄まりを捉えていた。
器用に足の親指がうごめき、尻の肉を他の指で押し上げながら直腸へと侵入してくる
廊下の床を引掻きながら、俺は必死で声を我慢して喘ぎつつ、下腹部に力を込めて締め上げた。
「じゃあナギサさん、気をつけて帰ってらしてね。お待ちしてますわ」
そう言って電話を終えると、受話器があるべき場所へ納まり、小さくチンと音を立てた。
その瞬間にはもう、俺は激しく直腸で暴れるイリエさんの親指を締め付けながら絶叫していた。
通り雨が遠ざかっていく音を聞きながら、最後に俺は引き抜かれたイリエさんの親指を丹念に舐めた。
280:名無しさん@ピンキー
09/08/05 23:08:20 7C4ol+2x
GJ!
281:名無しさん@ピンキー
09/08/06 16:07:05 Xy0V0sCs
乙!さあ、次あたりでそろそろ処女喪失かな?
282:名無しさん@ピンキー
09/08/06 19:21:37 wNf8MBgt
乙
続きがたのしみだ
俺もふたなりのお姉さまに妊娠するほどおかされたいよぉぉぉぉ
283:名無しさん@ピンキー
09/08/06 20:08:06 m1vqN8+9
妊娠しない男が言うってことは、永遠に犯されたいってことですね。
この強欲め。
284:名無しさん@ピンキー
09/08/06 20:28:45 wNf8MBgt
だって…
自分だっておもってるくせに…
285:名無しさん@ピンキー
09/08/06 23:07:30 xnsPhKAG
俺もふたなりお姉さんに調教されてアナルプラグ挿入したまま日常生活を送りたいぜ
そこ、セルフ調教すればいいじゃんとか言うな
286:名無しさん@ピンキー
09/08/06 23:08:57 g8dTYC50
いいえソロでのイメージプレイです
287:名無しさん@ピンキー
09/08/06 23:10:58 9/83Jc8z
>>285
ただし美少年に限る!
…俺もふたなり美女に肉奴隷にされたいのぉ~
ふたなり美女のテムポならフェラできる!…気がする
288:名無しさん@ピンキー
09/08/07 00:55:45 5J6Nl9Zn
俺は間違いなくふたなりお姉ちゃんのちんちんなら口で愛せるね。
そう思ってなきゃあんなの書けません。
>270 がサンドイッチ書いた人向けか俺向けかわからんけど
ふた姉シリーズはしばらくは出ないと思う。
でもなぜかアナルプラグとかはいやなんだよなぁ。
あくまでふた娘のちんぽで開発して欲しい。
289:名無しさん@ピンキー
09/08/07 13:40:40 nPyNvrKL
俺も間違いなく出来る
むしろ一日中…
290:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:20:59 dXbRMFA2
過去ログ置き場にインデックスを付けました。
それに伴い少々移動させましたので報告です。
URLリンク(angel-factory.oc.to)
と、ついでに妄想を書き殴ったモノを投下させていただきますw
291:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:23:00 dXbRMFA2
夏休み間近の炎天下。只でさえ暑い時間帯だというのに長袖にロングスカートと冬服並
みに警戒厳重な夏用ブレザーを着込み、オマケにセミロングのウイッグまで装備し遮蔽物
のない駅前広場に一時間近く立ちっぱなしの義昭の脳みそは半ばスポンジ状態。あと15
分も今の状態が続けば程良く茹だって昇天間違いなしだなぁと思い始めたとき……
「おねーさまぁーっ!」
ハートマークが透けて見せそうな甘い声と共に下腹部に不意打ちタックルを喰らわされ
、思わずよろけそうになってしまう義昭。だが、そんな光景も傍目には仲の良い妹か後輩
に抱きつかれた女子高生みたいに見えるらしく、行き交う人々の視線は生温か気。非難と
言うよりは奇異に近い視線がグサグサと突き刺さり実に居心地が宜しくない。
「ちょとっと、野乃原……」
「そんな他人行儀な呼び方なんてヤですぅ。カ・ズ・ミって呼び捨てにして下さいって
お願いしたじゃないですかぁ!」
ぷんすか、と小動物チックに頬を膨らませて怒る和美が余りの可愛いさに一瞬見取れて
しまいそうになった義昭は、慌てて気を引き締め直す。
「……和美、お前わざとだろ?」
「えー? 何がですかぁ?」と愛らしく惚ける和美「あっ、そぉかぁ! 私が三十分も
遅れてきたことですねお姉様。ほんとうにごめんなさい、お姉様に一番可愛い私を見て頂
こうと思ってシャワーを浴びて髪をセットし直してたら、すっごく時間がかかっちゃって、
急いで来たんですけど間に合わなかったんです。せっかく綺麗にしたのに、走ってる間に
乱れちゃって台無しだなんて、私ってほんとうにドジですよね? てへっ」
恥ずかしそうに舌を出しながらコツンと頭を叩く仕草がこれまた可愛いのだが、もう誤
魔化されまいと固く誓った直後の義昭には殆ど効かない。極力声を抑えつつ、頭二つ分ほ
ど背が低い和美の顔を覗き込むようにしながら言葉を継ぐ。
292:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:23:37 dXbRMFA2
「そうじゃなくて! 俺がこんな……」
「ボク、ですよ先輩。俺、なんて一人称使ったら先輩が女装癖持ちの変態さんだって街
中の人にばれちゃいますよぉ? まぁ私的には全然構わないんですけど?」
「こ、これはお前が無理矢理着せたんだろ! それに本当はシャワーで遅れてきたんじ
ゃなくって俺……ボクが困ってる姿を隠れて観察してたんじゃないのか! ボクよりも早
く来てて!」
「うふふ、美人って本当に大変ですよねお姉様? いくらセイジョの制服着てるからっ
て一時間もしない間に三回もナンパされちゃうなんて、同じ女の子として、ちょっと妬け
ちゃいますぅ」
セイジョというのは、ここから二駅ほど先にある私立清祥女学院という生粋のお嬢様学
校の略称である。生徒の育ちの良さや偏差値の高さに加え、夏でも素足が見えるスカート
は禁止で長袖リボンタイが必須とされる躾の良さというか厳しい学則が示す大和撫子的な
イメージから近隣の男子生徒から高嶺の花と賞される存在なのだ。当然、義昭がセイジョ
の生徒であるはずは無く、よって彼の着ている服が間違いなく借り物だということを意味
している。
……余談だが、余りに厳格な生活を校外でも強いられているために最も身近な存在との
疑似恋愛にハマってしまう生徒が後を絶たない、つまり百合の園ではないかという風説も
まことしやかに広がっており、先程から通行人の視線を集めがちなのも、つまりはそうい
う要素を多分に含んでいるのだ。
「じゃあ、お前だってセイジョの服着てくれば良いじゃないか。自分だけ普通の制服な
んて狡いぞ!」
「だぁって、一着しか用意できなかったんですもん。それに私が着てもブカブカで却っ
て不自然になっちゃいますよ」
「う……そりゃ、まぁ……」
前半はともかく、後半の言い分は尤もかも知れない。和美が着ているのは去年まで義昭
も通っていた公立中学の何の変哲もないセーラーのSサイズだ。
「それに比べてお姉様は…………凛々しくて背も高くて、しかもこんなにフカフカで素
敵ですぅ! うにゅ~すりすりすりぃ~」
「ちょ、ちょっと止めろ……じゃなかった止してってば!」
293:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:24:07 dXbRMFA2
爪先立ちになっ和美が顔を埋めんばかりの勢いで義昭の胸(当然ながらパッドで大幅に
増量中)に甘えてくるものだから、周囲の視線が更に鋭さを増してくる。少女特有の甘い
香りが優しく義昭の鼻孔を刺激してくれるが。
(おい、あれってセイジョの……)
(やっぱマジだったのかよ?)
(やだ、中学生相手に!)
(いくらなんでも、昼間から……ねぇ……?)
(まったく近頃の若いモンは!)
世間様の反応が非常に宜しくない。というか明らかにレッドゾーンを突破しているよう
な気がする。
「じゃあお姉様、そろそろデートを始めましょう! 前々から行きたいなって思ってた
ケーキ屋さんが近くにあるんです。あ、お待たせしたお詫びに私がごちそうしちゃいます
から大丈夫ですよ~!」
ケーキ屋イコール空調イコール冷たい飲み物、の誘惑に勝てるはずもなく、義昭は引き
ずられるようにしながら駅前を後にした。
294:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:25:57 dXbRMFA2
そして二時間後、義昭の目の前には懐かしい構造物が鎮座ましましてた。
「……で、ここは?」
「やだなぁ先輩、そのお年で早くも健忘症ですか? 私の学校に決まってるじゃないで
すかぁ」
その後、和美に連れて行かれたケーキ屋で中毒寸前まで甘ったるい匂いを嗅がされつつ
数杯のアイスティー(コーヒーは和美に却下された)で体調を整え、近くの公園で化粧直
しをしてもらい(義昭は女装解除を主張したが、『お家に帰るまでの道すがらでご近所の
人にバレちゃてもいいんですかぁ?』と意味ありげに微笑まれて陥落)、それから和美に
文字通り腕を掴まれ引っ張り回され(ここでも義昭は直帰を強弁したが『こんな所(住宅
街の真ん中)で私が大きな声を出したら、どうなっちゃうんでしょうねぇ?』と小悪魔チ
ックに囁かれて挫折)、気がついたときには、かつての母校の正門前に連れてこられてい
た。
「いや、そうじゃなくて、なんでこんな所に?」
日曜日ということで殆どの窓は閉められ校舎には人気もないが、それほども近隣で唯一
の中学ならではというか、グラウンドのあちらこちらでは部活に励んでいる学生達の姿が
チラホラと見受けられる。正門付近からでは良く分からないが、この様子では幾つかの教
室で文化部系も活動している可能性もある。
「それは私がお外でエッチしたかったに決まってるじゃないですかぁ。しかも学校です
よ学校! なんていうかこぅ、もしかしたらイケナイ事してるんじゃないかって後ろめた
さと見つかったらどうしようっていうスリルで子宮がキュンキュンしちゃうお年頃なんで
すよね私っ!」
「……そんなお年頃はいらない、というか間違いなくイケナイ事だから……」
「あとお相手がセイジョのお姉様って言うのが超ポイント高いんですよ! しかも二人
とも制服で、いつも勉強している場所で、その上お日様がランラン輝いてる時間にズッコ
ンバッコンやっちゃうっていうのがもぅ最高なんですぅっ! 女子中学生の八割以上が夢
見る究極のシチュエーションの具現化で、もう乳首ビンビンでパンツの中トロトロに濡れ
ちゃってますぅ!!」
「……聞いちゃいねぇ……」
「という訳で二人のシャングリラへいざ、とっか~~~~んっ!」
「だから引っ張るなぁぁぁぁっ!」
と悲痛なドップラー効果を残して二人は校舎へと。
295:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:26:51 dXbRMFA2
「ここから先は言葉遣いに気をつけてくださいね、お・ね・ぇ・さ・ま?」
それぞれ上履きと来賓用のスリッパに履き替え、いまは寄り添うように腕を絡め合いな
がら静かな廊下を進む二人。もちろん主導権を握っているのは和美。
「……全然かわってないな」
「いくら何でも一年くらいで変わったりはしませんよぉ」
「そりゃそうなんだけど……」
つい最近まで日常の殆どが集約されていた場所に、自分の居場所が無い。良く知ってい
る筈の光景から自分だけが弾き出されたような寂しさを感じてしまう義昭。
「もぉお姉様ってば、私と一緒なのにどうしてそんな顔なさってるんですかぁ!?」
そんな義昭の機微を感じ取ったらしい和美は更に体を密着させ、発展途上の膨らみを腕
に押し付ける。ついでに体を揺らしてスリスリ擦り付ける。
「こ、こら!」
「えへへ、わかりますかぁ? 実は私ぃ、今日はインナーは着てるけどブラはしてないんで
すよねー。ほらほら、こうやったら固くて尖ってるのがわかるでしょ? コリコリしちゃ
ってるのがモロバレですよね? 興奮しちゃいます?」
「だ、だからそういうことを目をキラキラさせながら言うなって! それに歩きにくい
だろ、というかどさくさ紛れに股間まで押し付け……」
「そこ、あなたたち!」
背後からの不意打ちでビクリ、と震えたのは義昭だけだった。
「あ、先生~」
和美の方は義昭の腕に抱きついたままニコニコ。それどころか片方の腕をぶんぶん振り
回して存在をアピールするほどの余裕っぷり。いまの会話を聞かれたのではないかと冷や
汗を流す義昭の視界の江で、ツカツカと大股気味に近づいてくる懐かしい顔に動じる気配な
ど微塵もない。
「先生にも紹介しますね。従妹のお姉ちゃんで、アキちゃんです。キレイでカッコ良くて
ステキでクールビューテーな自慢のお姉様なんですよっ」
自信満々な和美と裏腹に、義昭は生きた心地がしない。目の前の体育系女性教諭に散々
『お世話』になった苦い過去の数々が走馬燈……というよりは竜巻の様に頭の中をグルグ
ル回っているのだ。
「ど、どうも……」
296:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:27:52 dXbRMFA2
引きつる頬を鞭打ちながら、事前に練習させられた発声で微笑むのが精一杯である。
「あら、そうなの。野乃原さんには余り似ていないみたいだけど……清祥に通ってるな
んて、立派なお姉さんなのね」
と向けられる笑顔にすら裏があるんじゃないかと戦々恐々な義昭。
「あ、そう言えば名乗ってしませんでしたね。私、野乃原さんの担任をさせて頂いてる北
条です。どうぞよろしくお願いします」
と丁寧に挨拶されても、曖昧な笑みで会釈するしかない義昭。
「それで今日は……」
「今日は、お姉ちゃんに近所の案内をしてるんです。いまはセイジョの寮住まいなんですけ
ど、時々は家に来て一緒にご飯とか食べたいし、色々なお店とか教えてたら偶然に学校の
近くを通りかかったんで、ついでに見せちゃおうかなって思って」
「そうなの。でも、日曜日とは言え一応学校の中なんだから大きな声を出しちゃ駄目で
しょう? あと自慢のお姉さんに甘えたい気持ちもわかるけど、野乃原さんは他の生徒の
模範になる人なんだから、ケジメは付けないと、ね?」
要するにべたべたするなと言いたいらしい。この人も相変わらずだなぁと何だか嬉しく
なってしまう義昭。
「はぁ~~~い」
失敗しちゃった、と少しだけ体を離して照れ臭そうに笑う和美。
「じゃあ、先生は仕事の途中だから行くわね? えっと……アキ、さん?」
「秋穂お姉ちゃんですっ」
口から出任せとは思えない速さで架空の人物名を作り上げ満面の笑みで担任教諭に答え
る和美。げに恐ろしき女子中学生である。
「秋穂さん、ごゆっくり……というのもどこか変だけど、余り遠慮なさらなくて結構で
すから仲良く見学していって下さいね」
それじゃあ、と教師らしい包容力を感じさせる微笑みを残し去ってゆく後ろ姿を、義昭
は複雑な心境で見送った。
297:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:30:51 dXbRMFA2
抜けるような青空の下、四方をフェンスで囲われた校舎屋上の中央でスカートを捲り上
げた和美と、その股間に吸いつく義昭。端から見ると少女二人なのでフェラチオというよ
りはクンニリングスに近い行為に見えなくもないが、ともあれお危機(?)を脱した直後
だというのに盛んなカップルである。
「あん先輩、上手ですぅ! そうそう、私の仮性包茎オチンポ、手を使わないでお口だ
けで剥き剥きしてくださいね? それから先輩のために溜めておいた恥垢も残らず舐め舐
めして飲まないとダメですよ? あはん感じるぅ~~~っ!」
年下の少女のしょっぱくてアンモニア臭くて苦みのある可愛らしい勃起を丹念に舐め回
し、喉を鳴らして先走りと唾液を嚥下する義昭。
「ほ、ホントにセイジョのお姉様にフェラチオしてもらってるみたいで、いつもより興
奮します~! 先輩はどうですか? 女の子の服着てお外で、それも学校の屋上で中学生
のオチンチンをチュウチュウ吸うなんて、本物の変態さんでもしませんよ? もう先輩は
筋金入りのフタナリオチンポ好き……ううん、中毒者ですね。誰かに知られたら精神病院
に入院させられちゃう位のダメ人間なんですよ、わかってますか?」
和菜のあどけなさを残した顔がサディスティックな笑みに歪む。小さな唇の端から唾液
を垂らしつつも、夢中でフェラを続ける義昭を言葉で責め立てる。
「どうしたんですか先輩? 先輩のお口の中、オマンコみたいに熱くてトロトロになっ
てますよ? 年下の女の子に罵られるのがそんなに嬉しいんですか? それとも私のオチ
ンポが美味しすぎて声も出せないんですか? そんなに好きなら、喉の奥までタップリ食
べさせてあげますからねぇ~!?」
言うが早いか、義昭の頭を両手でロックした和美は一気に腰を突き上げる。
「ぐふっ! んぐ、ぢゅっ、ぢゅっ、ぢゅるるるっ!」
「あははっ、先輩は口マンコだけじゃなくて喉マンコも最高ですね! そうそう、しっ
かりと私の仮性包茎チンコを締め付けてくださいね? 先輩のお腹の中にタップリとフタ
ナリオチンポ汁を飲ませてあげますから! 先輩が沢山欲しがるだろうって思って、三日
間もオナニー我慢してましたから濃厚ですよ~? きっとトロトロのプリプリでお腹いっ
ぱいになっちゃいますよね~?」
298:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:31:57 dXbRMFA2
和美の勢いは止まらない。オナホールを扱うように義昭の顔面に股間を叩きつけ、喉奥
を容赦なく犯して快感を貪る。そして義昭も頬肉と喉を使って和美の欲情をギュウギュウ
圧迫して射精を促す。
「そ、そろそろ出ますよ? 出しますからね? 先輩の喉マンコの一番奥に突っ込んで
私のチンポミルクを胃袋射精しますからっ! 女の子の精液をっ、一滴残らず先輩のお腹
の中に……に……イク……イグッ! いっ……ン~~~~~~~ンっ!!」
最後の駄目押しとばかりに渾身の力で打ち付け、尿道から放たれる熱い固まりを義昭の
喉奥へと直接流し込む和美。まるで餌を強請る雛鳥のように痙攣して震える喉を蹂躙する
背徳的な快楽に酔い痴れつつ、しかし和美は射精半ばで肉棒を無理矢理引き抜く。
「ほぉら先輩、先輩のカッコイイお顔を私の精ドロドロにしちゃいますよぉ! 男の子
の癖にセイジョの制服着てる先輩の顔面を、精液好き好きな淫乱女子にするみたいにザー
メンパックしちゃうんだから! 私の精液の臭いが一生取れなくなっちゃうくらいにマー
キングですぅ!!」
狂喜しながら義昭の目を鼻を口を、さらに自ら買い与えたウイッグや借り物の制服にま
で白濁液で染め上げてゆく和美。彼女が男であったとしても尋常とは思えない量の精液を
自分の手で扱き出しながら放ち続ける。
「美味しいでしょう、美味しいですよね? でも手を使っちゃダメですよ。四つ足で歩
く動物みたいにベロを伸ばして舐めて下さいね?」
ウットリとした表情で口の周りに垂れるネバネバを舐めとり嚥下する義昭。折角のリップ
の跡形もなく汚れた唇に最後の一滴まで擦り付けた和美のペニスは、まだギンギンにそそ
り立ち血管を浮き上がらせながら、砲口を義昭に向けている。
299:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:33:07 dXbRMFA2
「ほら先輩、見て下さい」
と視線で金網の外を促す和美。まだ射精された余韻も抜けきれずにノロノロと首を動か
す義昭だが。
「ああ先輩、私のオチンポ汁で酔っちゃったんですか? でも腰を抜かしてないで早く
立ち上がって下さい。そう、もうちょっと前に進んで……見えますか?」
二人が見下ろす眼下に広がるグラウンド。公立中学と言うこともあって、さして広くも
ないそこでは、休日にも関わらず炎天下で部活を続ける少年少女の姿が。
「……運動部……?」
「はい、どうやら陸上部みたいですね。ほら、うちの学校では今でもブルマー付けてる
子もいるんですよよ? 見えますよね?」
「い、いや、ちょっと分からないけど」
「それは目元がザーメンで汚れてるからじゃないですか? もっと近づいたらきっと見
えますって。ほら、トラックを走ってる髪の長い子がいるでしょう?」
「……ごめん、やっぱり分からな……うわわっ!?」
「なに他の女の子をイヤラシイ目で見てるんですかっ!」
どかっ、と後ろから細い足で尻を蹴られてバランスを崩す義昭。不意打ちということも
あり、まだ腰に力が入らない彼は前のめりになりがら千鳥足で数歩たたらを踏み、フェン
スにしがみつく事で辛うじて転倒せずに耐えた。
「お、おい和美……!」
「恥ずかしいのを一生懸命我慢してオチンポを舐めさせてあげた私の目の前で浮気しよ
うなんて、先輩ってば随分と良いご身分なんですねぇ?」
「違うって! お前が見ろって……」
「女々しい言い訳なんてしないでくださいっ!」
「ぬあっ!?」
言うが早いか義昭のスカートを捲り上げ、貸してあげた(無理矢理着せた、とも言う)
和美愛用のショーツを引き下ろすと、クロッチの部分を精液でドロドロに汚してなお勃起
している義昭のペニスがブルリと震えながら露わになる。
「しかも、何ですかこれは? 私以外の女の子の、それもブルマーを想像しで射精して
たんですか先輩? 私の目の前で!!」
300:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:33:56 dXbRMFA2
「だから違うって!」
和美とて自分の言動が間違いであることくらいは重々承知している。義昭が和美に奉仕
しながら興奮して、和美の精液を飲みながら達したことはわかっているのだが、敢えて物
わかりが悪く嫉妬深い女を演じる。
「先輩、女の子の下着の値段知ってますか? あれだけ綺麗に使って下さいねって、何
度もお願いしたのに、こんな汚いので汚しちゃうなんて私の事なんてどうでも良いと考え
ているとしか思えませんね!」
「だだ、だから……」
「フタナリなんて恥ずかしい秘密を打ち明けて、処女も童貞も捧げてあげた私を片手間
程度にしか考えてなかったなんて、絶体に許しません! お父さんもお母さんも、私をお
嫁さんに貰ってくれるって約束してくれた先輩に心から感謝してたのに他の普通の女の子
に目移りして私のすぐ横で私の下着に射精して汚いザーメンどぴゅどぴゅする先輩なんて
許せるはずありませんお仕置きです天罰です天誅ですっ!」
興奮で息を荒げながらも和美は自らの勃起に自分の精液の残りと新たな先走りを絞り出
しローション代わりにまぶしながら、無防備な義昭の肛門に狙いを定める。
「先輩の、裏切りものぉっ!!」
「うぐぁっ!?」
前戯も潤滑剤もなく、限界にまで腫れ上がった和美の肉棒を突き込まれ義昭の肛門が悲
鳴を上げる。が、いまの和美には何も見えない。僅かなぬめりだけを頼りに一気に根本ま
で押し込み、亀頭で直腸を抉る。
「なんですか、このユルユルなお尻の穴はっ! これじゃケツマンコどころか只の穴で
すよ、ア・ナ! 男の子の癖して、こんな広がったケツマンコ持ってて恥ずかしいとか思
わないんですか、この変態っ! 変態変態変態変態っ!!」
「あが……が……ぐぎぎ……っ!?」
緩いどころか、準備が整っていなかった義昭の括約筋は痛いほどの力で和美を締め付け
拒絶する。しかし和美にはそのキツさえも快感であり、彼女は狂ったように汗の雫を撒き
散らしながら目の前の穴を犯し続ける。
「ステキ、最高ですっ! 口マンコも良いけど、やっぱり先輩は私だけのケツマンコで
すぅ! 先輩の中、熱くてキツキツで奥がプニプニで……あ、だんだん濡れてきましたよ
先輩! やっぱり私のこと愛してくれてるんですね!?」
それは体が覚えた防衛反応。過去に何度も和美の強引な行為を受け入れてきた義昭の直
腸内は、挿入されると即座に大量の腸液を分泌するようになってしまっていた。和美自身
も何回も啜ったことのある苦みの強い体液が、瞬く間に彼女を包み込み、出し入れをスム
ーズにしてゆく。
「ああ先輩大好きっ! もう私は先輩のお尻がないと生きていけない体にされちゃいま
した! 先輩がフタナリチンポ中毒の変態なら私が毎日、頑張ってアナルにザーメン沢山
出しちゃいますから変態のままでいて下さいっ! 先輩に嫌われないようにいっぱいいっ
ぱいどぴゅどぴゅしてあげますから私をお嫁さんにしてっ! 先輩のこと孕ませてあげる
から私も妊娠させてぇ~~!!」
301:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:34:56 dXbRMFA2
「に、妊娠……孕ませ……!」
もはや和美自身も自分が何を口走っているのか分かっていないが、思わず飛び出したキ
ーワードは義昭の興奮をマックスに引き上げるには充分すぎた。フタナリの中学生を孕ま
せる受精させるという禁断の妄想で彼自身のペニスも破裂しそうなほどに高まり、すっか
り順応した肛門からもゾクゾクとした快感が沸き上がってくる。
「はいっ、女子中学生のオチンポで先輩を妊娠させちゃうんですっ! お腹が膨らむく
らいに精子ミルク出して先輩のお腹パンパンにしちゃうんですっ! 男の子でも受精しち
ゃうまで出して出してだしまくりですぅ~~!!」
「うわっ! お前、まだ大きく……!?」
「だって大きい方が先輩悦ぶし精液も沢山出るんだもん! このまま一番奥に出すから
先輩も絶対着床して私の赤ちゃん孕んでぇ! 私も変態の子供いっぱい産んであげるから
先輩も妊娠してぇぇぇぇ!!」
和美の動きに合わせて結合部からは二人の分泌液が混じり合い、透明な粘液が涎のよう
に垂れて落ちて灼けたコンクリートの上に淫らな染みを広げてゆく。空気と体液が体内で
攪拌されるグチュグチュと言う卑猥な音が喘ぎ声と一緒に夏空に吸い込まれる。
「俺が和美を妊娠……俺ので和美が妊娠……!」
「するのぉ、するったらするのぉ! 一緒に妊娠して一緒に産むのぉ! 一緒に出産し
て双子なのぉっ!!」
もはや支離滅裂である。或いは義昭の女装が和美の妄想を際限なく加速させているのか
も知れないが、もうそんなことはどうでも良い。和美の脳内は既に完全燃焼寸前の真っ白
なのだから。
「先輩っ、先輩は気持ちいいですかっ? 中学生にお尻の穴をズンズンされて感じてま
すかっ? フタナリオチンポでアナルいっちゃいそいうですですよねっ!?」
「あ、ああ、イイ! キモチイイよっ!!」
「あぁイクイクっ! 私のオチンポ、変態先輩のお尻にギュウギュウさりぇて三日分の
精液全部れちゃうのぉ~っ! ヘンタイのアナル子宮に残らず射精しながらイグッ、赤ち
ゃんの元、ヘンタイに吸い取られながらイグゥゥゥゥゥゥゥゥゥっ!?」
その言葉通り、直腸内を逆流する粘液の余りの量と勢いで義昭が吐き気を催してしまう
ほどに爆発的な射精を満喫し、和美はそのまま力尽きた。
302:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:36:18 dXbRMFA2
「先輩、本当にごめんなさいっ!」
「い、良いから早……くっ!」
「あああ、止まらないですよぉ~!」
合い鍵で侵入した室内水泳施設内のシャワー室。全裸でシャワーを浴びる義昭の足下に
跪いた和美は、自分で放出した異常な量の精液の後処理に追われていた。
「本当の本当に、こんな筈じゃなかったんですよ? でも先輩がスゴクキレイだったか
ら……でもこんなに出るなんて~!」
腸には大量の粘液を備蓄する機能はない。むしろ排泄するための器官である。そして直
接射精された和美の精液の温度は腸内粘膜の許容範囲ギリギリだ。行為が終わるや否や不
吉な音を立てながら強烈な痛みを発し始めた義昭の下腹部。そのあとは、もう言わずもが
なというお約束の展開が二人を待ち構えていた。
「はぅぅぅ~! 先輩っ、やっぱり救急車を……」
「だから、なんて説明………あががっ!?」
「うわわわっ!?」
しかも片付けねばならない問題はコレだけではない。和美はともかく義昭の制服は使い
物にならないのだ。
「まだお腹痛いですか? 痛いですよね? 今日は家に来て下さい。私が付きっきりで
お世話しますから。良いですか?「
「お、おぉ。たの………むぅっ!?」
「あ~~~ん、ごめんなさい~~~~~っ!」
それでも、ちょっぴりエッチな夜を期待し密かに胸を膨らませる懲りない二人だった。
303:流れSS書き ◆63./UvvAX.
09/08/07 18:39:10 dXbRMFA2
以上です
過去ログ置き場の件でが何か不手際がありましたら遠慮なくお申し付けください <(_ _)>
304:名無しさん@ピンキー
09/08/07 19:59:09 5J6Nl9Zn
バックアップ乙
流れなのに良い仕事してくれるぜ…
字の大きさがおいらのギコの設定と同じでちょうどよろし
投下も乙
305:名無しさん@ピンキー
09/08/07 20:04:57 v+8e4wpf
GJ! そして作業も乙! 通りすがりのアナルスキーに感謝!
306:名無しさん@ピンキー
09/08/07 21:42:22 3b/crxk1
いいな。
和美マジキチww
307:名無しさん@ピンキー
09/08/07 21:51:17 RzM4oyPE
これは素晴らしい
308:名無しさん@ピンキー
09/08/08 01:10:21 sk1WKTFv
GJ!
いつぞやの、後輩・妊娠発言娘の希望を叶えてくれて、感謝してもしたりない!
309:名無しさん@ピンキー
09/08/08 16:07:30 TZGJyDaW
あなたが神か
310:名無しさん@ピンキー
09/08/08 20:35:00 LVdzrRs3
>13
消えた?
311:名無しさん@ピンキー
09/08/09 01:54:30 u8GH3qby
GJ!まとめも乙!
でもできたらブラウザでフォントサイズ変更できたらいいな
312:肛虐夏物語・その5 1/7
09/08/16 15:51:41 tQyxNeay
そろそろ片付けようか、とナギサ先輩が微笑んだ。それで俺は、夏休みの宿題の存在を思い出して憂鬱になり、イリエさんはそんな俺等を見て笑った。
八月十一日―それは俺とナギサ先輩、イリエさんにとって忘れられない日。
久々に学生の本業に立ち返った俺は、目の前でサクサクと宿題を片付けてゆくナギサ先輩との昨晩を思い出す。
三人で浴衣を着て行った、街の納涼盆踊り。俺はナギサ先輩と並んで、踊るイリエさんに見惚れていた。偉そうな人が何人も、ナギサ先輩を見つけては挨拶に来たが、よく覚えていない。
そして……その日の深夜を思い出し、慌てて俺はテキストに向き直った。
イリエさんはささやかな夏祭りにはしゃいで、ナギサ先輩もその姿に嬉しそうに目を細めて……俺も凄く、温かな気持ちで満たされて。そうして、商工会の青年団の車に送ってもらい、祭の終わりを告げる花火を遠くに聞いた。
その後、就寝してから……俺はいつもの、イリエさんがナギサ先輩と肌を重ねる気配を感じながら、全身を耳にして吐息を、喘ぎ声を、嬌声を残さず拾った。
そうして自分の菊門から栓を抜き、いつもより激しく指で拡張し、男性器をしごきながら直腸を抉って……若さに任せて何度も射精し、またイリエさんの為の穴に栓をして眠った。
そう、眠ったんだと思う―だからあれは、夢だったのかもしれない。
昨晩、夜遅くにイリエさんが俺の寝室を訪れた。全裸で俺の布団を静かにめくると、顔を跨いで微笑み見下ろす。その白すぎる美貌が月明かりに照らされ、あまりにも幻想的で……俺は夢をみているような気分になったのだ。
俺はそのまま、少し前までナギサ先輩の中に挿入されていたイリエさんの逸物を、まるで吸い付くように丹念に舐めた。いつにも増して興奮し、俺はあれだけ出した後にも関わらず……イリエさんの手の中で達しながら、咥内に広がるイリエさんの味と匂いに酔いしれた。
「ミサキと同じ学年だったら、もっと楽が出来るのにな。ね、ミサキ?」
ふと我に返り、慌てて昨夜の淫らな追想を振り払う。
「え? え、ええ、はい……え、えっとでも、丸写しじゃばれると思うんですけど」
ナギサ先輩はさも当然のように「僕とミサキなら、全部が全部全問正解でも、誰も疑わないさ」と笑った。そりゃ、俺だって勉強はできるほうだけど……正直、ナギサ先輩とは格が違う。
暑い夏の午後、俺達はイリエさんの作ってくれる冷たいカルピスなどを片手に、真面目に勉強に打ち込んでいた。
夏休みの宿題というのはある種のルーチンワークで退屈だが、俺の頭から淫らな雑情を振り払ってくれる。ナギサ先輩に倣って、俺は宿題をやっつけることに没頭した。
真っ黒なメルセデスのセダンが、別荘の前で停車したのは、正にそんな時だった。
313:肛虐夏物語・その5 2/7
09/08/16 15:55:08 tQyxNeay
「お兄様! こんな場所に引篭もって……もうっ、探してしまいましたわ」
俺が来てから、この別荘に客が来るのは初めてだった。最もイリエさんにしてみれば、俺がナギサ先輩以外では始めての客らしかったが。
それは小さな小さな女の子だった。
歳の頃は十二、三位だろうか? 薄桃色のワンピースを揺らす少女は、精緻なビスクドールを思わせる可憐さに満ちていた。短く切り揃えた髪が、快活さを演出している。
無邪気だがどこか品があり、全身から上流階級特有の雰囲気を発散していた。滲み出るのは、愛されて当然というふるまい。
ナギサ先輩に全力で体当たりするように抱き付き、ワンピースと同じ色の帽子がふわりと床に落ちた。
「サワコさん、いつフランスから戻られたんですか? よくこの場所が解りましたね」
まだまだ子供の盛りといった少女を抱きとめ、ナギサ先輩はその背後へと目配せした。玄関にはこの暑い中、黒いスーツを着込んだ厳つい男達が数人並んでいる。
「昨日ですわ、お墓参りに。義祖父さまが教えて下さいましたの……またあの女のところだ、って」
一瞬だけ、サワコと呼ばれた少女の瞳が険しくなった。まるで毒蛇のような眼光が、イリエさんへと吸い込まれる。黙って頭を下げて挨拶するイリエさんを、まるで物のように少女は無視した。
しかし次の瞬間には、少女はあどけない表情でナギサ先輩の胸に顔を埋め……やっと、俺がいることに気付いた。
「あら、お兄様。こちらの方は? まあ、ふふふ……殿方ですのね。紹介してくださいます?」
少女は大きな瞳をさらに見開き、俺をつま先から頭まで値踏みするように視線を往復させた。
僕はもう性別を間違われることには慣れているが、子供にまで言われるのは残念だった。
「岡島ミサキ、僕の……友達です」
「まあ、お兄様がお友達? ふ、ふふ……あははっ! あらご免あそばせ。でも、お友達だなんて」
少女はナギサ先輩から離れると、身を折り曲げて人目も憚らず笑い出した。何がそんなに可笑しいのだろう? 俺はナギサ先輩の済まなそうな目線に頷きながら、眼前の少女に閉口していた。
すると少女は、すっと白い手の甲を俺へと差し出した。
俺は訳が解らず、きょとんとしてしまう。
「岡島……確かオカジマ自動車というのがありましたわね。まあ、格としては及第点ですわ」
「サワコさん、あまりミサキを苛めないで下さい。日本では馴染みがありませんよ、その挨拶は」
ナギサ先輩のフォローではじめて、俺は眼前の少女をレディとして扱わなければいけなかったのだと気付いた。しかし身を屈めて接吻しようとした時にはもう、少女はつまらなそうに手を引っ込めている。
まるで御姫様のようだ、と思っていた俺は、次のナギサ先輩の言葉に仰天した。
「驚かしてごめんよ、ミサキ。彼女は灘宮サワコさん、僕のフィアンセなんだ」
ナダノミヤ……灘宮!? 何と、皇室宮家の一つだ。という事は眼前の少女は、本物の御姫様だった。
それより俺が驚いたのは、先輩のフィアンセ!? フィアンセ、つまり許婚……俺は混乱した。
「貴方達は車で待ちなさい。さっ、お兄様! 久々にお会いしたんですもの、沢山お話して下さいな」
背後へと高圧的な声を放つと、黒服の男達はリボンのかかった箱をサワコさんに渡して外へと出て行った。少女の堂々たる姿は、やはり人を扱うことに慣れた人間のそれだった。
しかし同時に、ナギサ先輩の腕を抱いて勝手にリビングへと歩く姿は、年頃の少女そのものに見える。
俺は僅かに表情を翳らせて、イリエさんが台所へと消える、その背中を見送り……二人に続いてリビングに向った。
314:肛虐夏物語・その5 3/7
09/08/16 15:57:27 tQyxNeay
サワコさんはナギサ先輩の膝の上に、さも当然の様に腰掛け首に手を回した。そうしてアレコレと、ナギサ先輩にフランスの事を語ったり、逆に日本の学園生活を語らせたりしている。
俺はそれを向かいのソファに座って、何だか面白くない気分でぼんやりと眺めていた。その背後で部屋の隅に立って控える、イリエさんの事を思うといたたまれない。
「でも驚きましたわ、お兄様がお友達を……いやですわ、悪い冗談みたい」
サワコさんの大きな瞳が向けられ、俺はビクリと身を正した。正直、落ち着かない。
「海音寺家の帝王学に『お友達』だなんて言葉があるなんて……おかしいですわね、お兄様」
ぴたりとナギサ先輩の胸に頬を寄せながら、流し目に俺を見詰めてくるサワコさん。その姿は十代も半ばに達せぬ少女とは思えぬ艶めかしさがあった。妖艶と言ってもいい。
「ふふ、でもいいですわ。お友達……つまりお兄様の覇道に必要な駒ですね、ミサキは」
呼捨てにも驚いたが、駒? 何を言ってるのか俺は一瞬解らず、しきりに目をしばたかせた。それでも自分を落ち着かせると、俺はナギサ先輩の言葉を待った。
ナギサ先輩は悲しそうな目で俺を見て、搾り出すように呟いた。
「ミサキは、僕の友達で、仲間で……」
「確かに国産の自動車産業では、オカジマ自動車は有力株ですわ。流石お兄様」
「違うんです、サワコさん。彼はそれ以前に……」
「ふふ、解ってますわお兄様。わたくしは構いませんのよ……お兄様のこと、お慕いしておりますもの」
ナギサ先輩の言葉を遮り、サワコさんは喋り続ける。俺は背中にイリエさんが萎縮する気配を感じながらも……両者の微妙な力関係を察して、口が出せずに硬直していた。
「お兄様のことならわたくし、何でも知ってますのよ。その上で愛してますの」
不意にナギサ先輩の頬に手で触れ、サワコさんは背伸びして唇を重ねた。
余りに突然の事で、俺やイリエさんはおろか、ナギサ先輩も凍り付いたように動けない。ただサワコさんだけが、子供とは思えぬ舌使いで湿った音を立てて、俺の鼓膜を何度も撫でた。
「!……サワコさん、よしてください。ミサキもおば様も見てる前で」
「あら、見せつけましたのよ? 今日はあの女を教育してやるつもりですの。ふふ、勿論お友達も」
唇を離すと、ナギサ先輩はシャツの袖で口元を拭った。
しかし、それにも構わず膝の上でサワコさんが振り返る。じっとりと暗い情念の灯る瞳が、部屋の隅に立ち尽くすイリエさんを射抜いた。
「そうそう、フランスのお土産がありますの。お兄様、開けてくださいます?」
サワコさんはやっとナギサ先輩の膝から降りると、テーブルの上の箱を手に取った。
リボンでくるまれたそれは、酒瓶でも入ってそうな大きさの箱だったが……震える手で開封したナギサ先輩の顔が、戦慄に凍りついた。
315:肛虐夏物語・その5 4/7
09/08/16 16:01:17 tQyxNeay
俺は最初、そのフランス土産とかいうものが何だか解らなかった。
恥ずかしそうに俯き顔を赤らめるナギサ先輩の手から、サワコさんはそれを奪い取って、俺に見せつけるように両手で広げて見せる。
それは奇妙な器具だった。ピンポン玉位の大きさの球形が、いくつも鎖で繋がっていて……その時俺ははっとした。器具の使い方に、気付いた。
自然と、プラグをくわえ込む菊門が疼いた。
「あら、お兄様には喜んで貰えると思いましたのに。やっぱりあの女のモノがいいんですのね」
サワコさんは狂気を帯びた穏やかな笑みで、肩を震わせ俯くナギサ先輩の耳元に囁く。
「わたくし、構いませんのよ? お兄様があの女やお友達に夢中でも……だって、愛してますもの」
床の一点を見詰めるナギサ先輩の隣に、身を寄せるようにしてサワコさんは腰掛け、股間へと手を伸ばす。ズボンの上からナギサ先輩自身を撫でつつ、静かに、しかしはっきりと言葉を紡ぐ。
「わたくし、この間やっと月の物がきましたの。お兄様の赤ちゃんが生める体になりましたわ」
俺の目の前で、ナギサ先輩を執愛が蝕んでいった。
「早く一緒になりたいですわ、お兄様。お兄様もそうでしょう? あの女の為に」
そう言ってサワコさんは突然、優しく撫でていたナギサ先輩の股間を強く握った。まるで潰さんばかりに、小さな手に力をこめる。
ナギサ先輩は短く呻いて、視線を俺へと彷徨わせた。その瞳の向く先を追って、サワコさんが俺を見る。
「お友達ですもの、もう知ってますわよね? お兄様とあの女の関係」
そう、俺は知っていた……ナギサ先輩とイリエさんの蜜月の関係を。
そして突然現れたサワコさんは、まるでそれを見透かしたように俺を見詰めてくる。
「ふふふ、お兄様はあの女を助ける為に、わたくしを……灘宮家の女を選んでくださったのですわ」
俺は唐突に理解した。海音寺家当主の座に登り詰め、あらゆる権力を掌握する手段なのだ。
社交界で絶対的なアドバンテージのある、サワコさんと社会的に契ることは、ナギサ先輩にとって切実で不可避な選択だったのだ。
では……俺は?
「でもいいの……私がお兄様を想う気持ちは変わりませんもの。だからほら、今日はこれで」
「よ、よしてくださいサワコさん。そんな……」
「甘いお兄様がいけないのですわ。私を孕ませる男がお友達だなんて……それで海音寺家を奪うなどと」
ナギサ先輩の背に回したサワコさんの手は、もうズボンの下に入って下着をかいくぐっていた。
「ほら、ここに欲しいのでしょう? お兄様、わたくしが満足させてさしあげますわ。お二人の前で」
ピクン、とナギサ先輩が身を強張らせた。俺は直感で、指が直腸へと達したことを悟った。ナギサ先輩が僅かに身を捩り、体を預けてくるサワコさんから離れようとする。
「あら、お嫌ですの? わたくしとの婚姻がなくば、灘宮家の力は使えない。そうなればあの女は……」
背後で扉の開く音がして、俺は振り返った。イリエさんが耐え切れずにリビングを出ようとしていた。
「お待ちなさい! 最後まで見るのです。ミサキも。お兄様が誰の物か、教育してさしあげますわ」
俺に、イリエさんに……そして勿論、ナギサ先輩自身に。
サワコさんの笑みにはもう、少女のあどけなさは微塵もなかった。
316:肛虐夏物語・その5 5/7
09/08/16 16:05:03 tQyxNeay
フランス製の器具をもてあそぶサワコさんに言われるまま、俺の前で全裸のナギサ先輩はテーブルに四つん這いになった。
濡れた瞳が無言で、見ないで欲しいと訴えていた。でも俺は、自分に脇腹を見せて尻を高々と突き出す、ナギサ先輩から目が離せなかった。
「ミサキは知っていたのでしょう? お兄様ったらほら、ここをこうすると……」
細く小さな中指が、何の抵抗も感じさせずにナギサ先輩の菊門を通過し直腸を掻き混ぜた。身を震わせ荒い息を吐き出し、ナギサ先輩は自分が映りこむガラスのテーブルを曇らせた。
俺は勿論、イリエさんもただ黙って見詰めるしかできなかった。
「ふふ、ここがこんなになるまで、あの女と愛し合って……でもお兄様、わたくしは構いませんのよ」
ナギサ先輩の真後ろに立ち、浅い呼吸に合わせて開閉する肛門をサワコさんは見下ろした。
そのままサワコさんはチロリと赤い舌を覗かせ、フランス土産の器具を舐めながら……ナギサ先輩の小さな強張りに触れ、次いでその下の睾丸を握った。
「この中の精を注がれ、お兄様の子を産むのはわたくしですもの。わたくしだけですもの、うふふ」
こりこりとサワコさんが力をこめるたびに、鼻から抜けるような声を漏らしてナギサ先輩が喘ぐ。勃起してなお包皮に包まれた屹立から、つつと透明な粘液が糸を引いてテーブルに垂れた。
「さあお兄様、これを入れて差しあげますわ。特別にわたくしが、一個目はお口で」
サワコさんはボール状の先端をぱくりと、小さな小さな口の中に飲み込んだ。そのまま両手で尻の肉をかきわけ、ナギサ先輩の露になった窄まりへと唇を寄せる。
少女の唇と舌が押し出す僅かな力だけで、ナギサ先輩はあっけなく最初の一個を飲み込んだ。
「あらあら、すんなり入りましたわ。それにお兄様、この色……ふふ、色素が沈殿していやらしいこと」
言葉巧みにナギサ先輩の心をねぶりながら二個目、三個目とボールを指でサワコさんは押し込んでいった。
「ふふ、面白いですわ。ほらこんなに……ミサキ、貴方もやってごらんなさい」
不意に声をかけられ、俺は思わず顔を上げてサワコさんと目が合った。
「お友達なんでしょう? 貴方は愛するお兄様のお友達ですもの……ねえ? お兄様、そうでしょ?」
その間もどんどん、ナギサ先輩はボールを飲み込み呻いてガラスのテーブルに爪を立てる。俺はイリエさんを少しだけ振り返り、そこに泣き出しそうな顔を見つけて言葉を飲み込んだ。
「あの女の為に海音寺家を牛耳る、その為に私を娶ってくださる……充分ですわ。ほら、あと二つ」
サワコさんの肛虐は続き、既に十個以上のボールがナギサ先輩の直腸でひしめき合っていた。
「お兄様、あの女を助けたかったら……灘宮家の力が欲しかったら……ふふ、あと一つ」
最後の一つが、中で干渉し合うボールの抵抗で中々入らない。苦悶に眉を寄せ、端整な顔を歪めてナギサ先輩が悲鳴を噛み殺した。サワコさんは容赦なく、無理矢理に最後のボールを押し込んだ。
「わたくしを愛せとはいいませんわ、お兄様。でも、わたくしに愛されなさい。よくて?」
直腸を内側から広げる圧迫感に、何よりその痴態を俺に見られる屈辱に震えながら……何とかナギサ先輩は頷いた。
「ふふ、お二人もよくて? 私がお兄様の妻になり、子を産みますの……覚えておいてくださいませ」
僅かに膨らむ菊座の突起から、銀の鎖を垂れ流すナギサ先輩を見下ろし……サワコさんは至福の笑みを零した。
317:肛虐夏物語・その5 6/7
09/08/16 16:06:43 tQyxNeay
「ミサキ、どう? これが貴方をお友達と呼んだ、お兄様の秘密ですわ」
俺はサワコさんの声を呆然としながら聞いていた。その事実自体は何も、今更驚く事ではない。ただ、俺に知られたという羞恥の気持ちに苛まれながらも、下腹部の圧迫感に男性器を固くしているナギサ先輩が目の前にいた。
そして俺は、その姿に自分を重ねて股間に熱を感じていた。
「じゃあミサキ。わたくしと貴方はお兄様を支える仲間ですもの……もっと秘密を分け合いましょう」
「まっ……まってくださ……サワコさん、それは、ふあぅ!」
サワコさんの言葉を遮ったナギサ先輩は、ぷっくり膨れた肛門を親指で強く押されて言葉を砕かれた。
サワコさんはもう、慣れた様子でナギサ先輩を陵辱しながら……鋭い視線でイリエさんを見やる。それはどこか、汚いものを見るような目つきだった。
「凪守家の秘密、ミサキは知ってて?」
「え、あ、い、いえ……」
イリエさんの身体の秘密は知っている。だが、イリエさんの家の……凪守家の秘密とは?
つい曖昧な返事を返してしまった俺の前で、サワコさんは近くへとイリエさんを呼びつけた。まるで下女を呼ぶ主人のように。
おずおずとイリエさんが歩み出る。
「脱ぎなさい」
「…………はい」
イリエさんは命じられるまま、和服姿を解き出した。帯が滑り落ちて着物を脱ぐと、腰巻を股間が内より持ち上げているのがすぐ解った。サワコさんの視線に圧されるまま、イリエさんは全裸になった。
「ミサキ、御覧なさいな。この女の醜悪な身体を……これがお兄様の祖父、義祖父さまの犯した罪」
既に充血して天を衝く、巨大な逸物を無造作にサワコさんは手に取った。加減を知らぬ手に握られ、イリエさんが身を強張らせる。
「義祖父さまは実の妹と交わり、孕ませ子を産ませた……それがこの女、凪守イリエですわ」
もともと血の濃かった海音寺家の中でも、実の兄妹の間で生まれた娘は異形だった。近親同士の濃すぎる血ゆえか、完全に半陰陽として生まれたのがイリエさんだと、サワコさんは語った。
そして、そのことも出生の秘密も……そもそも出生自体が隠された。
「それでも義祖父さまのお目こぼしで、こうして人目を隠れて生かされてるのですわ……それがっ!」
サワコさんの手に力がこもり、イリエさんが短い悲鳴を発した。その隆々と漲るペニスが今、爪が食い込まんばかりに握り締められている。
「私のお兄様をたぶらかして……気持ちを通わせて! 子供も産めない身体のくせに……ま、よくてよ」
不意に手を緩めると、そのままサワコさんはイリエさんをナギサ先輩の背後へと導いた。そして、ナギサ先輩の尻穴から垂れ下がる鎖を手に取る。
その先はリング状になっていた……恐らく、それに指を引っ掛けて器具を直腸から引っ張り出すのだろう。
俺は未知の器具に自分がなぶられるのを想像し、内側から腸壁がめくられるような感覚に身震いした。
そんな俺の目の前で、サワコさんは恐ろしいことをさらりと言ってのけた。
318:肛虐夏物語・その5 7/7
09/08/16 16:09:52 tQyxNeay
鎖の先についたリングは、直径3~4センチ程度の物だった。それを手にとり、サワコさんはイリエさんのペニスへと近づける。
「さあ、お兄様を悦ばせてあげて……ただし、手を使っては駄目、口も駄目……わかりますわね?」
「そ、そんな……サワコ様、お許し下さい。私、そんな……」
「わたくしのお兄様を毎夜毎晩、コレで泣かせてるのでしょう? ほら、手伝ってあげますわ」
「お、おやめくださ、ひうっ!」
濡れそぼるイリエさんの穂先に、金属製のリングが触れた。見慣れたイリエさんの形良い亀頭が、窮屈そうにその輪を何とかくぐり抜ける。ぎゅうぎゅうに圧縮されて通過する瞬間、思わずイリエさんは身震いして達した。
勢いよく噴出した精液が、ナギサ先輩の背中に大量に浴びせられる。
「あらあら、だらしのない。そそうが過ぎますわ。ねえお兄様?」
「サ、サワコさん……おば様だけは、おば様だけは許し……」
「後生です、サワコ様。私が悪いのです……ナギサさんを誘惑して。全て私が」
俺はただ、サワコさんの狂気が彩る異様な光景を、気付けば食い入るように魅入っていた。そのことに気付いたようにサワコさんが微笑みを向けてくると、慌てて顔を背けつつ……やはり、目だけは逸らせない。
「お兄様のお尻と繋いであげましたわ、ふふふ……さあ、その淫らな汚らしいモノで引っ張りなさい」
サワコさんは容赦が無かった。
おずおずと言われるままに、イリエさんはテーブル上のナギサ先輩の尻に両手をつく。そうして、ナギサ先輩がいきむのにあわせて、精一杯腰を引くが……ただ、先端を金属に縛られた強張りが揺れるだけだった。
「ふふ、もっと根元まで入れないと駄目ですわね」
「ああっ、それ以上は入らな、ひぎっ! ……サ、サワコ様、おやめくださ……」
サワコさんは容赦なく、ギチギチとリングにイリエさんの逞しい竿を通してゆく。そしてついに、茂みが濡れそぼって秘裂を隠す、その根元まで完全に通してしまった。
限界まで広がってなお、金属の輪がイリエさんを絞り上げて辱める。
「さあ、もう一度ですわ……ふふ、お兄様。はやくひり出さないとこの女……愉快ですわね、ミサキ」
俺に向けられた笑みは、ぞっとするほどに冷徹で残忍で、そして美しかった。
イリエさんは懸命にナギサ先輩と呼吸を合わせて腰を引くが、その都度ずるりと金属の輪が竿を擦って亀頭のカリまで抜ける。そしてまた、ベトベトになったサワコさんの手でそれは根元まで戻された。
「上手く抜けませんわね。ではこうしましょう。手を……そう、自分のモノに添えて引っ張りなさい」
イリエさんは右手で、リングがくわえ込んだ肉柱を握り、自分の腹へと押し当てながら腰を引いた。
ズポン、と音が聞こえてくるように、ボールがナギサ先輩の肛門を押し広げて飛び出した。続いて二つ三つとひり出され、その都度二人は喘いだ。イリエさんの逸物はリングの締め付けで、真っ赤に充血している。
「そうそう、その調子ですわ……ふふ、ミサキ。これでもお兄様のお友達でいてくれて?」
ようやく最後の一つをひり出し、開きっぱなしになった肛門を曝したままナギサ先輩が突っ伏した。よろけるイリエさんも、自分の根元を締め上げるリングをもどかしげに外す。
俺はただ、泣きながら射精するイリエさんを呆然と見詰めながら……黙って首を縦に振った。
319:名無しさん@ピンキー
09/08/16 16:55:39 PaucwF8C
ktkr
320:名無しさん@ピンキー
09/08/16 22:07:33 W8gy+5hU
わーお、いい展開
初経を迎えたばかりのやんごとなき処女が
いきなりメルセデスで東海の田舎町に現れ、
年上だが遙かに目下の男女たちを手玉にとって肛虐調教を展開する、というのは
実に淫靡でいいですねえ
しかし、今度のメルセデス(当時の最上級ベンツ URLリンク(www.autogaleria.pl))
とか、オート三輪の便乗(昔はよくあったことです)とか、
ブラフ・シューペリア(バイク界のロールスロイスを称し、ロールスロイスからもそれを認められたほどの英国バイクの最高峰)を出すところ、
作者は相当な車・バイクエンスーでもあると見えるw
321:名無しさん@ピンキー
09/08/17 00:18:30 Y0Of+lo4
ぐっじょ!
作者さんふたなり派とペニバン派の両方を取り込む気まんまんだなw
性格最悪なのに純情乙女なサワコ可愛いよサワコ
322:名無しさん@ピンキー
09/08/17 07:39:46 UTE1NeaI
GJ!
ああ……このまま4Pだ。
323:名無しさん@ピンキー
09/08/17 14:12:50 y40vADIn
読んで下さる皆様、ありがとうございます。
ちょっち誤字を訂正、ほんと凡ミスで申し訳ない。
推敲は毎回してから投下してるつもりなんですが…
探せば他にもチラホラあったりして、恥ずかしい限り。
>>279の17行目
×「ミサキさんですか? ふふ、いい子にしてますわ……ミサキさんの仰る通り」
○「ミサキさんですか? ふふ、いい子にしてますわ……ナギサさんの仰る通り」
伏線回収だ、と読み返したら気付いた次第で…すみませんです。
今後は気をつけて頑張りますんで、期待せずお待ち下さいませ。
324:名無しさん@ピンキー
09/08/17 21:52:29 /+g0cvhz
てす
325:名無しさん@ピンキー
09/08/18 11:41:34 Cqm9nltU
責められる願望閉鎖中なんだがどこか読めるとこない?
326:名無しさん@ピンキー
09/08/19 22:00:41 0HnkhhBt
>>325
携帯版の責められる願望は
まだちゃんと見れるぞ
いやらしい少女達もな
327:名無しさん@ピンキー
09/08/20 01:25:50 1dc1plQK
あそこの管理人もどうしたんだろうね。
一時は精力的に更新してたのに。
完全に消息不明だもんな。
328:名無しさん@ピンキー
09/08/22 15:44:56 Ba50Ptqm
>>325
Internet Archive
329:肛虐夏物語・その6 1/6
09/08/22 18:41:52 6g8ET3o+
サワコさんが帰った後も、俺は身動きできずただ一点を見詰めていた。
ガラステーブルの上に今、ナギサ先輩とイリエさんが零した粘液が夕日に乾いている。俺はその染みから目を逸らせない。
ナギサ先輩を苛む苦難の道や、イリエさんが背負った宿命……それにも驚いたが。そんな二人の暴かれた淫靡な関係に、俺は普段以上に興奮を覚えていた。
下腹部が熱を持ち、プラグをくわえ込んだ尻の穴が疼く。
「……ミサキ、がっかりしたかい? 僕がこんな男で」
バスローブ姿のナギサ先輩が、タオルで頭を拭きながらリビングに戻って来た。タオルの隙間から垣間見える瞳は虚ろで、夕焼けの光を暗く吸い込む。
「そ、そんなこと……ないです。そのっ、ナギサ先輩も家の事で大変なんだな、って」
膝の上に拳を握って、俺は慰めにもならない言葉を辛うじて搾り出した。ナギサ先輩は自嘲気味に鼻で笑うと、俺のすぐ横まで来て見下ろしてくる。
どこか疲れたような、諦めたような声が俺の頭上に落ちてきた。
「本当は、もっとちゃんとした形で知って欲しかった。僕とおば様のことを。だって……」
―ミサキは友達だから。
俺はその言葉に、はっと顔を上げた。頭から被ったタオルの奥に、濡れた瞳が揺れていた。ナギサ先輩はソファに座るでもなく、そのまま俺のそばに立ち尽くした。
ぼそぼそと怯えるように呟く、おおよそナギサ先輩らしくない独白が続いた。
「僕には、海音寺家の人間には友達という概念がなくてね。でも、大事な人を託せる友達が必要だった」
全ては、イリエさんの為だった。
最愛の叔母の為、ナギサ先輩は全てを犠牲にして……そう、自分の生涯の伴侶さえ道具と割り切った。割り切った、積もりだった。だが、そうして自由を手にするイリエさんとは、結ばれることは叶わない。
ナギサ先輩はイリエさんの自由を望み、今後を託せる人間を欲していた。
「ミサキならいいと思った。だから、おば様と二人で、ミサキのことを少しずつ……」
「どうして……どうして、俺なんですか。ナギサ先輩」
ビクリ、とナギサ先輩が身を震わせた。再び俯いた俺は、膝に置いた拳に一滴の雫が零れ落ちるのを見た。
「僕をはじめて、海音寺家の人間じゃなく……海音寺ナギサとして見てくれたから」
声が震えて、かすれていった。
俺はナギサ先輩とはじめて会った日の事を思い出していた。自然と頬が火照る。
確かあの日も、俺は周りの由緒正しきお坊ちゃん達にフクロダタキにされてて……上流階級が聞いて呆れる位にえげつなく痛めつけられて。そこをナギサ先輩が助けてくれて。
「助けられたキミは、僕に言ったんだ……この僕にだよ? 覚えているかな」
―誰が助けてくれなんて言った、と。あの海音寺家の秘蔵っ子にして、執行部の総代であるナギサ先輩に俺は悪態をついたっけ。
俺は立ち上がると、ナギサ先輩のタオルをそっと取り払った。
ナギサ先輩は泣いていた。
俺は黙ってナギサ先輩の手を取ると、大股でリビングを出た。何も言わず弱々しい足取りで、ナギサ先輩はついてきた。初めて俺が見る、素顔のナギサ先輩だった。
330:肛虐夏物語・その6 2/6
09/08/22 18:44:12 6g8ET3o+
俺はイリエさんの寝室を目指した。きっと、初めてナギサ先輩と会った時と同じような顔をしていたかもしれない。でも、怒りなのかは解らなかった。あの時も内心、怒ってはいなかったから。
ノックもなしにドアを開き、ナギサ先輩の手を引いて寝室に押し入る。
「ミサキさん……ナギサさんも」
イリエさんはバスタオルを巻いただけのしどけない姿で、出窓に腰掛け海を眺めていた。まだ濡れた長い黒髪が、夕日にしっとりと艶めいている。
ナギサ先輩同様に、イリエさんも呆けたようにぼんやりと俺を見詰めてきた。あんなことがあったのだから、しかたがないのかもしれない。ただ、俺はイリエさんの口からも聞きたかった。
イリエさんがどう思っているのかを。
「ナギサ先輩から全部聞きました」
俺の言葉にイリエさんは「そう……」と短く呟き、俯いたまま黙ってしまった。
時計が刻む秒針の音さえ、耳に痛く響く静寂。時折背中でしゃくりあげる、ナギサ先輩の押し殺した嗚咽だけが胸に染みた。
「ナギサさんがお友達を連れて来た時、私は純粋に嬉しかったのです」
沈黙を破ったのはイリエさんだった。白く長い足の片方を抱き寄せ畳んで、その上に顔を横たえじっと俺へと視線を注ぐ。思わず俺は、場の緊張感とは裏腹に劣情がざわめくのを感じた。
「ずっと孤独だったナギサさんにお友達が……それがミサキさん、貴方」
「でも、どうしてこんな……二人で俺を、俺を……」
俺を、こんな躯にして。サワコさんが去ってからというもの、疼いてしかたがない。真相を知った時にはもう、俺の肉体は淫らに作り変えられ、心は……イリエさんに夢中になっていた。
ふと俺の中で黒い欲望が身をもたげた。
俺は今、二人の弱みを握っているのではないか? 憧れのナギサ先輩と、その大事な人であるイリエさん。甥と叔母という爛れた関係、その常軌を逸した淫らな交わり。決して結ばれぬ愛の為の、儚いまでに冷徹な野望……
俺はしかし耳元で囁く悪魔を追い払うと、ナギサ先輩を振り返った。
「誰が助けてくれなんて言った。……って、あの時いいましたけど。でも、ナギサ先輩。俺……」
―嬉しかった、本当は。そして今も、どこか嬉しい気持ちがあった。それは、野望を打ち明けられたときのときめきにも似ていた。今、俺は本当のナギサ先輩に辿り着いた。
「おっ、俺はそんな、立派な人間じゃないし。成り上がりだし……いや、そんなんじゃなくて」
上手く想いが言葉にならない。想えども言葉紡げず、ただナギサ先輩の手を強く握ってしまう。こんな気持ちになる自分が不思議で滑稽だったが、ナギサ先輩と同じ人を好きになれてよかったと思ってしまった。ただ……
「イリエさんを託す、ってでも、イリエさんとナギサ先輩の気持ちだって……!」
―瞬間、鼓動も呼吸も止まった。
真正面からナギサ先輩に抱きしめられてしまった。驚くのも忘れて呆けていると、今度は腰に細い手が伸びてくる。背後でバスタオルの滑り落ちる音がして、裸のイリエさんに背中を抱かれた。
「僕の気持ちは決まってたよ。この夏、ミサキを誘った時から。おば様を一緒に、愛して欲しいんだ」
「ナギサさんの認めた人、ナギサさんを助けて下さる人なら……ミサキさんなら、私……」
理屈が吹っ飛び、思考が停止し……狂気が忍び寄ってくる。
俺は二人に服を脱がされながら、自分も既に壊れた愛に溺れているのだと気付いた。
331:肛虐夏物語・その6 3/6
09/08/22 18:46:40 6g8ET3o+
互いに知りながら秘めてきた関係を、ようやく共有する時を俺達は迎えた。
俺はイリエさんとナギサ先輩にされるがままで、自分でもそう望んで裸でベッドに上がった。
「ナギサ先輩、何か変です……俺、おかしいのかな。おかしくなっちゃったのかも」
ベッドに腰掛ける俺を、ナギサ先輩は後から抱きしめてベッドの奥へと連れ去ってくれた。
俺は顔だけじゃなく、本当に女の子になってしまったんだろうか? 背後にナギサ先輩を感じて、こんなにも鼓動を高めている。何より正面で膝立ちに微笑むイリエさんに、痛い程に俺自身が充血して強張った。
「嬉しいよ、ミサキ。こうして三人で……ほら、おば様も僕も凄く興奮してる」
背後からナギサ先輩に太股を撫でられ、そのまま膝の裏に手を差し入れ抱え上げられる。俺は素直にイリエさんに向って股を開きながら、ナギサ先輩の胸板を滑り降りた。自然と腰だけ逆立ちするような体勢で、首筋にナギサ先輩のささやかな怒張を感じた。
俺はとうとう、イリエさんにされた菊門の栓をナギサ先輩に見られて頬を染めた。
「ふふ、僕が昔おば様に挿れられてたものだね」
「ミサキさん、今抜いてさしあげますわ」
俺はもう頭の中が真っ白で、ただ黙って頷くしかなかった。ベッドに肘を突いて手で腰を支えながら、敏感な性器に作り変えられた排泄孔にイリエさんの吐息を感じる。
イリエさんはプラグをくわえ込んだ俺の窄まりへと、唇を寄せて舌先を這わせた。俺は身震いしながら、はばかる事無く声をあげてしまう。だらしなく半開きになった口から涎が零れた。
両手で尻の肉を左右に押し広げて、イリエさんは音を立てて俺の尻穴をねぶった。そのままアナルプラグを口でくわえると、俺の呼吸に合わせて引っ張り上げる。俺は気付けば、白く美しいイリエさんの顔に向って夢中でいきんでいた。
「ほら、抜けましたわ……あらあら、広がりっぱなしになって」
小さな音を立てて栓が抜け、外気が開きっぱなしになった肛門から雪崩れ込んで腸壁を撫でる。あれだけ太いプラグをくわえ込んでいたのに、俺のアナルは徐々に閉じて元通りになった。
その窄まりへと、今度はイリエさんが濡れそぼる剛直の先端を押し付けてくる。
「これでミサキも僕と同じだね。僕の処女も、おば様に捧げたんだよ。さ、力を抜いて」
「は、はい……イリエさん、おっ、俺の処女も貰って、下さい。ナギサ先輩と、これで、一緒に」
俺はまるでうわ言のように、気付けば見下ろすイリエさんに破瓜の瞬間を強請っていた。その間も焦らすように、ニュルニュルとイリエさんの穂先が敏感な俺の上を行き来する。
「まだ拡張が足りませんわね、ミサキさん。少し痛いですわよ。さ、女の子にしてあげますわ」
日中の暑さがまだ残る中、じっとりと汗ばむ肌と肌が重なり、肉と肉が弾けあう瞬間。俺はその時を待ちわびて、イリエさんとナギサ先輩に身体を預けた。
332:肛虐夏物語・その6 4/6
09/08/22 18:49:21 6g8ET3o+
イリエさんのペニスは自分の指よりも熱く、プラグよりも固く……何より太かった。
その穂先が直腸へと侵入を果すべく、先走る粘液を潤滑油に窄まりへと突き立つ。俺は両足をナギサ先輩に抱かれたまま、その腹筋を枕に法悦の笑みを浮かべて顔を緩めていた。
これでイリエさんと一つに……先輩と同じになれる。
そう思った瞬間、メリリと先端が括約筋を押し広げて直腸へと侵入してきた。未体験の太さに思わず、俺は大きく息を吸い込み身を反らせた。最近は指二本でも平気なのに……
「ふっ、はぁ……ああ、イリエさん、すご……だめ、俺裂けちゃ……んんんっ!」
ゆっくりとイリエさんが腰を落としてくる。その充血して脈打つ強張りの形に、俺は内側から押し広げあれて体内にイリエさんを象った。限界を超えてこじ開けられた肛門の締め付けに、イリエさんも鼻から湿った声を漏らす。
「ん、キツいですわ……ナギサさん、私このまま全部挿れてもいいのかしら」
「大丈夫だよね、ミサキ? おば様、ミサキは僕みたいにされたいんです。だから」
俺は激痛と快楽がない交ぜになった状態で、言葉にならない呻きを零した。イリエさんが体重を浴びせて腰を沈めるたびに、下腹部の圧迫感と共にえもいわれぬ愉悦が込み上げる。俺は気付けば、我を忘れて挿入を強請っていた。
「はぁはぁ、んっ! んあっ、イ、イリエさん……痛い、けど、いい……もっと、もっとぉ!」
はしたなくおねだりを叫んだ瞬間、俺はズシンとイリエさんを根元まで飲み込んで瞳を見開いた。息が詰まって、ただぱくぱくと呼吸を貪り口を開く。見下ろすイリエさんが恍惚の表情に頬を緩ませ、その横でナギサ先輩も妖しくも優しい笑みを零す。
俺は二人に挟まれ、ナギサ先輩に抱かれて、イリエさんに貫かれて……幸せだった。
「おば様、ミサキの中はどうですか? ふふ、顔がとろけてますよ」
「あン、凄いですわ……ナギサさんよりもキツくて締まりますの。食い千切られそう」
折りたたまれた俺の上で、ナギサ先輩とイリエさんが唇を重ねる。舌と舌を絡めて激しく吸い合い、互いの唾液を相手へと送り合う。その滴りが二人の形良い顎から伝って、俺の顔にポタポタとたれた。
その甘い雫へと舌を伸ばしながら、俺は自分の直腸を満たす熱棒の質量に身震いする。
「ん、ふはっ、はぁ……ふふ、ミサキさん。私、そろそろ動いてもよくて?」
俺はもう、夢中で何度も首を縦に振った。イリエさんはナギサ先輩の唇から糸を引いて離れると、しっかりと俺の尻を両手で掴んだ。前後から固定された俺は、完全にイリエさんを搾るだけの肉穴になった。
長いストロークで抜かれると、直腸がめくれるような快感が背筋を伝った。相変わらず頑強にイリエさんを締め付ける肛門までカリ首が到達するや、再び奥の奥まで挿入されて俺はイリエさんと一緒に喘いだ。
挿抜は次第に速く激しくなり、俺は女の子のように悦に入った声を上げ、イリエさんも息を荒げて腰を振る。
「ああっ、ふぅ、はぁん! ミサキさん、ミサキさんっ! 私、私もう……」
腸壁越しに敏感な部分を擦過するイリエさん自身が、俺の中で突如弾ける。達したイリエさんが身を仰け反らせるや、俺の直腸に大量の白濁が吐き出された。
俺はイリエさんに処女を捧げて、ナギサ先輩と同じになった。
333:肛虐夏物語・その6 5/6
09/08/22 18:51:56 6g8ET3o+
「ミサキ、気持ちよかったかい? 僕もほら、ミサキのことを見てこんなに」
微笑むナギサ先輩のペニスも、はち切れんばかりに勃起していた。それでも尚、包皮に完全に包まれた肉芽に、俺はうっとりと頬擦りをする。
まだ、イリエさんは俺の中へと断続的に射精している。絶頂の余波で力の入らぬ身体を俺に浴びせて、イリエさんはさっきから達し続けていた。
普段口や手で受けるよりも、イリエさんの精は多く、何より熱く感じる。
「凄いねミサキ、初めてでこんなに感じて。僕の分まで全部搾り取っちゃうつもりかい?」
「それは……そんな、こと……あっ、まだ出て……あ、あああ」
ようやく全てを出し切り、俺の中でイリエさんが一度萎えた。柔らかくなったペニスを俺はひり出すや、同時に直腸内の精液をぶちまけてしまった。聞くに堪えない音と共に、断続的に濃度の高い白濁が噴出す。
「あらあら、ミサキさんたら」
妖艶にして清冽な笑みを浮かべて、イリエさんは再び俺の尻を唇でふさいだ。自分で俺の中に注いだものが、音を立てて吸い出される。俺は腸内をうごめく流動体を舌がすくい出すのを感じて身悶えた。
「ん、ぷはっ、はぁ……ミサキさん、私で……筆下ろし、してくださいます?」
俺の尻から全てを飲み下したイリエさんが、物欲しそうに俺の股間へと手を伸べる。
ナギサ先輩は両手を離すと、まるで自分の所有物のように静かに頷いた。
「ミサキ、後だけじゃなく前も……童貞もおば様に。いいよね?」
俺は小さくコクンと頷いた。
そのままナギサ先輩に膝枕されて、俺は仰向けにベッドへ身を投げ出す。激しく後を抉られて、俺のペニスは痛い程に勃起して先走る粘液が滴っていた。その上にまたがり、イリエさんが右手で自分の秘裂を、左手で俺の剛直を愛撫する。
僅かな刺激だけでも達しそうな自分を、俺は必死で律して挿入を待ち侘びた。
イリエさんとの男女の交わりに、胸が高鳴り自然と頬が高揚する。
「ミサキさんのは立派ですわね……お顔は綺麗ですのに、ここはこんなに雄々しく猛って」
静かに、ゆっくりとイリエさんが腰を下ろす。俺はされるがままに身を委ねて、イリエさんに飲み込まれた。瞬間、己の芯が柔らかな灼熱にねぶられ、切ないほどに締め上げられる。
俺は……挿入と同時にあえなく果ててしまった。
「あら、うふふ。緊張なさってたのね、きっと……」
「あ、ああ……ごめんなさい。ごめんなさい、イリエさん。ごめんなさい、ナギサ先輩……俺、初めてで」
「いいさ、ミサキ。可愛いよ……気持ちよかったかい?」
頷く俺の頭を、そっと枕の上に置くと。ナギサ先輩は俺の顔を跨いでイリエさんの股間に顔を埋めた。先程萎えたイリエさんは既に半勃ち状態で、ナギサ先輩が唇を寄せて舌を這わせれば……忽ち隆々と漲り反り返った。
「おば様、あれだけ出したのにまだ……次は僕の番ですね」
「いやですわ、もう。あら? うふふ、私の中でまたミサキさんが」
見た目とは裏腹に不甲斐ない俺の男根は、イリエさんにしゃぶりつくナギサ先輩の痴態を見て……節操無くイリエさんの膣内で膨張した。
334:肛虐夏物語・その6 6/6
09/08/22 18:56:20 6g8ET3o+
俺は気付けばイリエさんの柳腰を両手で押さえ、若さに任せて下から突き上げていた。荒々しい腰使いに、俺の肉杭は何度と無く抜け出て、その度に優しくイリエさんの手で淫らな肉壷へと戻された。
「顔に似合わず激しいんだね、ミサキ。ふふ……さあ、おば様。三人で一つに」
ナギサ先輩は先程にもまして雄々しく反り返るイリエさんの屹立へと、四つん這いで尻を突き出す。
全員で、一つに。
俺が動く度にイリエさんは喘いで、その股間の逸物がビタンビタンと肌を叩く。ナギサ先輩はその暴れる肉棒をつかむと、手馴れた様子で菊門へと導いた。
「んっ、ナギサさん……ほぐしてないから、少しキツ……あぅん」
俺の身体を跨ぐ、イリエさんとナギサ先輩の脚が絡み合い、腰と腰が密着する。俺は股間に押し寄せる快楽に我を忘れながら、貫かれてゆくナギサ先輩を見上げていた。そのほっそりとした喉を伝う汗が、鎖骨の辺りで俺の胸に落ちる。
「おば様、普段より大きいですよ。ミサキも一緒なんで興奮してるんですね……ほら」
「あっ、やぁ……嫌ですわナギサさん、でも、もっと……ミサキさんも、もっと……よくて?」
俺は膝を折ってシーツにつま先を立てると、より一層激しく下からイリエさんを突き上げた。その余波が伝わり、ナギサ先輩も嬌声を上げて自分自身をしごく。俺達は一つになって、乱れに乱れた。
ナギサ先輩の細い左手が、白いシーツをぎゅむと掴んでいる。三人が一つとなって、一呼吸する度に三者三様に喘いで快楽を貪った。
「ミサキ、一緒に……一緒にいこう。僕も、もう少しで……ふあっ」
「ナギサ先輩、俺もう……俺もうっ! イリエさんが凄くて、もう出そ……」
「お二人とも凄いですわ、激し、過ぎて……んああああっ!」
俺達は同時に達した。俺はイリエさんの中にありったけの精をぶちまけ、イリエさんもナギサ先輩の直腸へと飽くなき性欲を迸らせ……それを受けて、ナギサ先輩も俺の顔に、胸に腹に大量に射精した。
気付けば俺は、イリエさんをナギサ先輩と挟んで月明かりを浴びていた。
互いの汗と体液の匂いにつつまれ、黙ってイリエさんに身を寄せた。俺とナギサ先輩はイリエさんを枕にしながら髪を撫でられている。今、俺等は平穏で安らかな一体感を共有していた。
「……ナギサ先輩はああ言ってたけど、イリエさんはいいんですか?」
ナギサ先輩は文字通り、イリエさんにしがみつくようにして眠っていた。それを確認してから、俺は僅かに上体を起こしてイリエさんに問う。
「ナギサさんが選んだ人ですもの。それだけじゃお嫌?」
首を横に振る俺の頬に、静かに白い手が触れる。その手に手を重ねて、俺は呟いた。
「ナギサ先輩はこんなにイリエさんのことが好きなのに、あのサワコさんと……」
「私を自由に、とナギサさんが。でも私は、そんなナギサさんに自由でいて欲しかったのです」
ナギサ先輩は海音寺家の末っ子、望めば普通の暮らしもできたという。権力闘争や家督争いとは無縁で、ただ自分の好きな生き方を選べる筈だった。
「本当はナギサさん、チェロを……ずっとチェロを弾いていたかった筈ですわ」
イリエさんは寂しく微笑み、愛しげにナギサ先輩の頭を抱き寄せる。
何をやっても様になる、何をやらせても何でもできるナギサ先輩のことだ。さぞかし名奏者になっただろう……でも、ナギサ先輩はイリエさんに出会ってしまった。
俺はイリエさんへの想いをナギサ先輩に同化させるように、再びイリエさんの隣に身を横たえ……その甘い体臭を全身で吸い込みながら、強く抱き付いて眠った。