【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合37at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合37 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
09/03/11 12:48:16 CjJVUdS/


3:名無しさん@ピンキー
09/03/11 12:49:48 LmHMX1rB
アホ竜乙

4:名無しさん@ピンキー
09/03/11 13:51:50 sQihij3E
乙させてくださいまし

5:マッドでエッチなお姉さん
09/03/11 19:12:30 w0W7bj2/
じゅぱっ、じゅるるっじゅぱぁ
蝋燭の鈍い明るさとどこか甘ったるい香の匂いが漂う部屋の中、目元がきつい金髪の女性がまだ幼さの
残る青年の肉棒を一心腐乱に咥え、唾液をすする音を遠慮なしに響かせながら奉仕している。

「ふぁ、ふぁぁ…、や、やめ」
「ふぁふ、ふけんはいならだひていいのよふぉ」
「あ、あぁっ」

じゅるるっと一際強くすすったところで青年は我慢できずに白濁とした精液をビュルビュルっと女性の
口腔内に吐き出した。

「ふぐっ、んん…んぐっ、ん…あぁ、もう急すぎて飲んじゃったじゃない。なにやってるの!?」

といいつつ女性は残っていた余り汁を全て飲み干そうと舌を伸ばして絡めとりちゅうっと吸い付いた。

ルイズの実家に赴いた際、才人はちょうど来ていたエレオノールにちょっとした実験に付き合えと小突かれていた。
正直、やりにくい相手であるので才人は遠慮したかったのだが気性が激しいエレオノールの勢いには勝てず、その
まま圧された形で了承することになった。そして、後日、エレオノールの実験のため彼女の部屋に訪れた。
ちょっと用意をするから待ってて欲しいといわれたので出されたお茶と茶請けの菓子を頬張ったのだがこれがいけな
かった。急な睡魔が才人に襲いかかり気がついた時には裸にガーターベルトという出で立ちのエレオノールにフェラチオ
を受けていたのだ。

「もう、これじゃあ材料を摂取できないじゃない。仕方ないわね」
「あふぁ、ふぁぁ…」

両手はベッドの柵に括り付けられ動かせない、両脚は自由だがこちらも力が入らず動かせない。
しかも部屋中に媚薬の香を焚いているのか甘ったるい空気のせいで頭はぼんやりとしている。
そのためかさっきから与えられるエレオノールの快楽には翻弄されっぱなしであり、ついには射精をも
許してしまった。もちろん、射精後というのにもその肉棒は硬さを失ってはおらず、むしろ先ほどよりも
膨張しびくんびくんとグロテスクな様相にもなっていた。

「ふふ、なぁに…まだカチカチなの?もしかしてルイズに良くしてもらってないのかしら?」

悪戯っ子ぽい笑みを浮かべて才人を挑発するエレオノールに対して才人は情けない声しかあげれなかった。
ちなみにルイズとは最近荒淫にふけっていた事を自省して、一週間程抱き合ってはいない。
そのため、才人は溜まりきっている状態でありこの状況では射精しても無理はないといえた。

「だったら、ルイズの代わりにすっきりさせてあげるは。材料調達もかねてね」

というとエレオノールはすっかり濡れそぼった秘所をぱっくり指で開くと溢れる愛液とともにピンク色の
肉壁が顔をだした。

6:マッドでエッチなお姉さん
09/03/11 19:12:52 w0W7bj2/
「あなたのはちょっと大きいから、すこし面倒くさくなるわね。んん…」

そういいながら、エレオノールは腰を上げビクンビクンと脈打ちながらそそり立つ才人の肉棒へその秘肉
を埋没させはじめた。愛液で照らされたそこはまるで上質のステーキ肉を頬張らんとする人の口そのもので
ぱっくりと肉棒を飲み込んだその様子は酷く厭らしかった。

「はぁっ…大きい…だけじゃなくてすっごい硬いぃっ…」

ぞわりと肉棒を撫でるエレオノールの肉襞の感触に才人は思わず鳥肌が立ちそうになった。
ルイズとは体格が違うのにまったく締まってくる感覚は鈍くなく、ルイズとは違った快感を与えてくるようであった。

「あふぅ、これで全部ね。あぁすごぉい…あの娘ったらこんなの毎日咥えこんじゃってよくおかしくならないわね」

うっとりとした表情でエレオノールは呟くとギシギシとベッドを軋み始めた。

「はぁ、ちょ、子宮の入り口が、擦れる度にノックされてぇっ」
「あぁ、うわぁぁぁっ」

さすがのエレオノールも才人ほどのモノは初めてなのかその動きはどこかぎこちない。
しかし、そんな拙い動きでも今の才人にとっては極上の麻薬だ。エレオノールが上に動くたび根元から
カリまで肉襞が絡みつき、下に動き子宮口をノックするたび膣全体が絞り上げてくる。
上下の幅は短いながらも早いストロークが才人の射精欲を引き上げる。二度目の射精は自身が早漏なのでは
ないかというくらいあっけなく迎えられた。

「ん、びゅくびゅくって熱いのが…」
「あ、あぁ…あぁぁぁ…」

早くも粒のような汗をかきながらはぁはぁと息を荒げつつも射精の感触にエレオノールは酔いしれた。
前回付き合いのあった男性とは肉体関係を得るまでに至らなかったため膣内射精事態は数年ぶりの感覚である。

「なんか、すっごく出てるわね。これなら、ホムンクルスの材料も足りる…かも」
「ふぅー、ふぅー…」

そう言うとどさりと今度は才人の胸に倒れこんだ、薄いがすっかり硬くなった乳首の感触とわずかながら柔らかい
脂肪の感触が才人の胸に伝わった。そして、ごそごそとそのまま才人の胸板の上に寝ながらエレオノールは柵に手
を伸ばして才人の拘束を解いていく。エレオノールの乳首が才人の胸板を擦れるたびに甘い声を吐き出しながら。

「思いのほか…すごくて私だけじゃバカになるわ。あなたが動きなさいな」

そういうとエレオノールは繫がったままの状態で今の体勢から入れ替わるよう促した。
この時は不思議なもので動かない下半身が思うように動き上下体勢の入れ替えは滞りなく終わった。

「ほら、ここならたくさん出しても後で取り出せるから無駄にはならないわ。この際だからたっぷりと頂くわよ」
「あ、ぐ…、うぉぉぉっ」

獣のように才人は吠えると、そのまま勢いよくエレオノールに腰を突き動かした。

7:マッドでエッチなお姉さん
09/03/11 19:13:12 w0W7bj2/
それから数時間後…

「ぐっ…」

ようやく色欲にかられた才人が疲れ倒れこんだ。事後のベッドにはたっぷりと才人とエレオノールの精液と愛液
が染み込み、翌朝以降はおそらくもうベッド用の布として使えなくなるだろうとくたくたになりながらエレオノール
は思った。才人に任せて以降、膣内には少なくとも5発は射精されそのあげく尻穴も散々弄ばれ、こちらも2発は
出されたであろうか、体全体は精液まみれであり。ベットの迎えに置いてある鏡に映りこんだ様子をみるとまるで
オークにでも犯されたような自分の姿が写りこんで来た。実際には一度二度絶頂のあまり気絶したものの、気がついて
みるとやっぱりまだ抱かれていたのでこっちから仕掛けたとはいえ犯されたという表現はおそらく正解なのではない
かと思った。

「さすがに改良型のオークの媚薬はやりすぎたか…」

才人に抱かれている途中、鏡に映りこんだ自分の快楽によりだらしなく歪んだ自分の痴態と今回使用する前の実験として
『こっちからみたらはよ結婚しろ』と言いたくなる同僚であり後輩の研究員カップルに使った際のカップルの痴態
を思い返しながら、エレオノールはベッドの脇において試験管を手に取ると秘所へと挿入した。
下腹部に手をあて、わずかに残った力で踏ん張りながら下腹部を押してやると膣内にたっぷりと溜まった才人の精液が試験管
に溜まっていくのが見えた。

「ん…すごっ、こんなに出されて…ふふ…ホムンクルスだけじゃなくて本当の赤ちゃんが出来ちゃうかもね」

そう笑いながら横で死んだように眠る青年にエレオノールは微笑みかけた。

8:アトピック ◆Xz18YlHQYY
09/03/11 19:14:46 w0W7bj2/
そんなエレオノールお姉様を徹底的に犯して従順にさせたいなぁと思う時期が
定期的に訪れるのは紳士としての嗜みだと思うのですがどうですかね。

9:名無しさん@ピンキー
09/03/11 19:26:49 dxnlHNuW
勃起した

10:名無しさん@ピンキー
09/03/11 21:25:08 T8BMM0R7
>>8
GJ
変態紳士としては当然の嗜みかと思われます

11:名無しさん@ピンキー
09/03/11 23:42:20 R7IB/53O
梅完了
勝手にやってすまん

12:名無しさん@ピンキー
09/03/12 01:27:21 OEIF3+rO


13:名無しさん@ピンキー
09/03/12 08:31:55 ilDis+vL
ボルボ氏の作品は結構行くとこまでイッてるから今回の展開はあんまり関係してこないのかな?
それにしても家の地下室が愛人(女王)の部屋と繋がってますだなんて……なんて淫靡……ノボルどうかしてるぜ

14:名無しさん@ピンキー
09/03/12 08:53:36 z/e+uF99
ちょうど今16巻読み終えたんだが、このスレの方が面白いな。
思い切りがいい

15:名無しさん@ピンキー
09/03/12 10:41:27 eZv6h/2T
前スレ埋め乙なのね!きゅいきゅい

16:名無しさん@ピンキー
09/03/12 21:40:51 egdJ0B/N
>>8GJ
その欲望をぜひ活字にして放出していただきたい

17:名無しさん@ピンキー
09/03/13 00:17:59 8q9M78Ni
原作をよんだことない俺は一巻から読むべきかな。アニメ見てからだから別物として読むべきか

18:名無しさん@ピンキー
09/03/13 00:20:24 cqs7nV1J
出てない人がいたりいなかったり

19:名無しさん@ピンキー
09/03/13 01:39:25 zCmRu01F
>>17
原作を読んでこのスレに戻ってくると、3倍ニヤニヤできます

20:名無しさん@ピンキー
09/03/13 02:47:14 8q9M78Ni
>>19
今日、買ってくる。何巻から読めばいいかな。お勧めの巻ある?

21:名無しさん@ピンキー
09/03/13 03:00:08 zCmRu01F
>>20
1巻から

もし1から入るなら1→4巻はイッキ読みすることをお薦めする。アニメでいうと第1期に相当。
それだけでもこのスレやまとめサイトのSSをかなりニヤニヤできるはず

アルビオン戦役は6巻から、その末期にティファニア登場7巻エピローグ~8巻あたり(アニメでいうと第2期)
アニメ見てて基礎知識あるんだったら、このへんから入るのもいいかも
アルビオン撤退戦でのサイト、アニメではヒドかった。真実はここにある

22:名無しさん@ピンキー
09/03/13 03:24:26 HQTXaY55
久しぶりに来たら新スレ立ってた
前スレの>730及び>738そして>>8 GJ!


23:名無しさん@ピンキー
09/03/13 03:31:11 8q9M78Ni
>>21
ありがとうございます。
一応アニメ見てたからアルビオンから読むことにします。


24:名無しさん@ピンキー
09/03/13 08:01:32 gfiuUdMX
ついにこのスレからゼロ魔入りする奴が出たかwww

ここのSSかなり改変入ってるから気をつけろ

へのつく人のは特にひどい、いろんな意味でwww

25:名無しさん@ピンキー
09/03/13 09:23:49 8q9M78Ni
>>24
既に読んでるのでww

26:名無しさん@ピンキー
09/03/13 10:01:14 p1k8OaV0
へんたいさんのテファは実にけしからんな

27:名無しさん@ピンキー
09/03/13 12:47:37 PyTAlrjb
>>23
せめて4巻から読んだ方がいいと思う

28:名無しさん@ピンキー
09/03/13 15:03:30 bYHthpNi
>>27に同意。
キャラが原作とアニメでは違う部分がある。
アン様とかもはや別人だし。

29:名無しさん@ピンキー
09/03/13 15:05:59 K9Q4fqMR
>>28
それなら、やっぱり1巻から薦めるべきじゃね?

30:名無しさん@ピンキー
09/03/13 15:28:20 PyTAlrjb
もちろん正直一巻から読んで欲しいけど
どうしても最初の方読むの面倒ならせめて四巻って感じ。

31:名無しさん@ピンキー
09/03/13 15:45:33 sc5OBDRZ
中古でも立ち読みでもいいから1巻から読んだほうがいい
アニメは心情描写とかかなり省いてるし

32:名無しさん@ピンキー
09/03/13 16:09:08 8q9M78Ni
頑張って一巻から読むよ。

33:名無しさん@ピンキー
09/03/13 23:20:20 4rrf/LBc
がんばれ。きっとそれは報われるから

34:名無しさん@ピンキー
09/03/14 07:35:24 DoiZIjD5
個人的に言うと、本編一巻のルイズの尖りっぷりは結構キツイ


35:名無しさん@ピンキー
09/03/14 08:29:40 RbjI/xEx
前スレでキュルケ×サイト投下してくれた
職人さん来ないかな?

36:名無しさん@ピンキー
09/03/14 21:54:00 mF05RJ6C
お前が良い子にしてたら来るよ

37:名無しさん@ピンキー
09/03/14 22:00:57 YefLTHhx
職人さんにも都合があるからな 気長に待ってようぜ

38:名無しさん@ピンキー
09/03/14 23:10:20 N9ocvUzQ
ほかのスレに行ってる職人さんもいるしな

39:名無しさん@ピンキー
09/03/14 23:39:53 KlLVEADk
孕めよ

40:名無しさん@ピンキー
09/03/14 23:50:26 UYYkmlQs
ちょw
そっちか

41:名無しさん@ピンキー
09/03/15 03:01:25 jpznA8Wm
まだ途中、エロまで行かず
とりあえず 6レス

42:1/6
09/03/15 03:01:48 jpznA8Wm
 アンリエッタは音を立てないように気をつけながら、見知らぬ廊下を歩いていた。

 ド・オルニエール―あなたのお屋敷……
 そう想うだけで、目に映る景色が柔らかに変わる。

『気分が悪いので、本日は部屋で静養いたします』
 少々強引な手段だったけれど、その甲斐は有った。
 自分が選んで渡したこの屋敷で、サイトが生活していると思うと甘い満足感が胸の奥に満ちる。

 公爵家の娘とはいえ、ルイズには出来ない事。
 彼に収入を与えることで、ルイズに頼りきらなくても生活できるようになった。
 領地を与える時はそこまで考えていなかったけれど、今の彼はルイズと別れる事も出来る。
 サイトを手に入れることが出来る可能性など、殆ど無いのは分かっている。
 しかしその可能性が微かに上がるだけで、アンリエッタは幸せの予感に酔うことが出来た。

 ―気付かぬ内に小さく歌など歌いながら、アンリエッタは屋敷の中を散策した。


(ど、泥棒ぉぉぉぉぉ!!!)

 ヘレン婆さんはあたふたオロオロと物陰から見知らぬ人影を見つめていた。
 旦那さまもミス・ヴァリエールも(奥方様と呼ぶと、同僚のメイドに睨まれる)留守。
 いつお戻りになられるか分からない。

(声を掛ける前に、杖に気づけていなかったらと思うと……)

 うら若い乙女にしか見えないというのに、いつの間にやらこんなところまで忍び込んできている。

(う、噂に聞く怪盗やら、土くれやら言う人たちでございましょうか)

 そう考えてから見ると、なんだか腹黒そうにも見えてくる。
 上機嫌に歌など歌っているのも、好き勝手にできる自信からに違いなかった。

 ヘレン婆さんの仕事は、警備でもなんでもない。
 気づかれていない今のうちに逃げ出すのが正しい選択だ。
 街中なら人を呼んでくることも出来るが、こんな田舎では行って帰ってくる間に悠々と逃げられてしまう。

 ……が、

(た、只でさえ旦那さまには差し上げるものが少ないというのに、お屋敷まで……)

 サイトが封じられてから間もないが、領民たちはサイトのことを気に入っていた。
 長く住み愛着の沸いた地元だが、領主としての旨みが少ないのは皆知っていた。
 それなのにサイトはこの土地に満足している様子なのが、たまらなく嬉しいのだ。
 驕った貴族なら重税を掛けかねないのに、サイトは満足そうに笑っている。

 ここの領民は、この新しく来た若殿が大好きだ。

 ―そのサイトの屋敷が、泥棒に荒らされようとしている。

 到底、見過ごすわけには行かなかった。

43:2/6
09/03/15 03:02:13 jpznA8Wm
 アンリエッタは、きょろきょろと周りを見渡しサイトの部屋に見当を付けた。
 屋敷の中とはいえ防犯の為、随所に施錠はされているが、

『アンロック』

 ……メイジには無効だった

 普通の貴族の屋敷ならこんな事は無いが、主であるサイトが魔法を使えないため、
 引越し直後に魔法以外の方法での施錠に建て替えたのだ。

 が、当然魔法使いが侵入すると好き放題されてしまう事になる。

「なんて無用心なのかしらね」

 アンリエッタにとっては開け放たれているに等しい扉を開け、ルイズの衣裳部屋に放置されていた宝飾類を見ながら溜息を吐いた。
 サイトに見せる服でも選んだ後なのだろう、床一面に広げられた普段着を苦笑しながら拾い集めると、綺麗に片付け始めた。




 侵入した賊は、ミス・ヴァリエールの部屋を物色している。
 この屋敷で一番金目のものが多い部屋だ。

(なんて鋭いのかしら、やっぱりプロとは恐ろしいものでございます)

 ヘレン婆さんが向かっているのは台所。
 部屋の物色にどれほど時間を掛けるのかまでは分からないが、目的の物を手に入れるために必死に走った。
 シエスタの手で良く手入れされた扉が音も無く開いてくれる事に感謝しながら、音も無く滑り込んで室内で手に取ったのは、

”胡椒”

 いかにメイジとはいえ魔法が使えなければ、つまり詠唱できなければただの人となる。
 そのための武器。その硬いガラス瓶の感触に安心を覚えながら、次に辺りを見回す。

 ―包丁に気を引かれるけれど、生身の人間に振るうには躊躇してしまうだろう……
 それくらいならば、容赦なく振るえる武器を。
 パン生地を伸ばすのに使っている麺棒は、固さも軽さも申し分なかった。

(これにいたしましょう!)

 軽く振ってみると、ブンと良い音が鳴り当たれば随分と痛そうだ。

(……いざっ!)


 胸に正義を灯したヘレン婆さんはアンリエッタの元に向かう。
 両手には心強い武器を携え、長い人生において最強の状態となった今、彼女に恐れるものは何も無い。

(御覚悟!!)

 容赦する気もさらさら無さそうだ。

44:3/6
09/03/15 03:02:41 jpznA8Wm
「……こんなところかしら?」

 散らかされていたとはいえ、床に広がられていただけ。
 本来入っていそうな位置を推測して綺麗に並べなおすのに、それほど時間は掛からなかった。

 廊下に出た後、綺麗に成った部屋を覗き込み、満足げに笑うと次の部屋に向かう。

(最近は自分の部屋の片付けもさせてもらえませんものね)

 すっきりとした気分で探索を再開する。
 サイトの部屋はルイズの衣装部屋からそう遠くないところに有った。

(……ルイズってわかりやすい……)

 中央に有るベットのサイズが大きめなのが妙に意識されて、頬に血が上っていくのが自分でもわかった。

(わ、わたくしもわかりやすい……)

 アンリエッタほわほわと笑ってしまう頬を両手で押さえながら、サイトの部屋に踏み込んだ。


 ―ニヤリ
 ヘレン婆さんの目にはそう見えた。
 ミス・ヴァリエールの部屋でよほど良い獲物を見つけたのだ。

(なんて邪悪な!)

 最後にもう一度部屋を覗き込んだ賊が満足気に笑った。
 物色中であれば即座に胡椒をぶつけて、逃げさせる手も有り得たが……

(捕まえて差し上げます)

 その為には廊下では攻撃できない。
 出来れば室内で退路を絶った上で攻撃するべきだろう。

 階段の途中で伏せたまま、賊の行き先を見定めると次に踏み込んだのは旦那さまの部屋。

(許しません!)

 部屋に賊が踏み込んで、きっかり五秒待つ。
 入り口で攻撃して、もう一度廊下に出られると厄介だからだ。

 カウントが終わり、持参の手鏡で室内を確認。

 部屋の中央で窓の方を見ている賊に、天誅の一撃を加えるべく叫ぶ!

「おぉじょぉぉせぃやぁぁぁあっ」

 胡椒瓶を手にしたヘレン婆さん渾身の一投は、真っ直ぐに賊に向かった。


 王女と、久々に呼ばれた気がしたアンリエッタはすばやく振り向いた。
 部屋の入り口には鬼神の表情の老婆が居て、その手から放たれた何かがアンリエッタに直撃した。

45:4/6
09/03/15 03:03:16 jpznA8Wm
 ―ぱよん
 ヘレン婆さんの目の前で、胡椒瓶は優れた緩衝材に阻まれた。

 ―おっぱい
 それはこの上も無く柔らかく、抜群のボリュームをもって瓶を叩き落とした。
 案外頑丈だった瓶が、無情にも絨毯の上をころころと転がった。

(うぉぉぉのれぇぇぇぇ)

 若い時からそうだった、あの『おっぱい』は邪悪の肉の塊は、いつも私の邪魔をする。
(あの時、あの時私に『おっぱい』さえたっぷり有ればっ!)

 若き日のヘレン婆さんは、ルイズ寄りの慎ましい身体つきだった。
 攻撃されたことを悟った賊が、杖を構えてこちらに踏み出す。

 ―メイジに逆らう恐怖が、今更ヘレン婆さんの足を萎えさせた。
 崩れ落ち震えながら床を見つめていると、賊がこちらに向かって一歩を踏み出し……


「きゃぅっ」


 胡椒瓶につまずいて転ぶと、ヘレン婆さんの目の前に、短い杖が落ちて来た。

 ……メイジの杖だ。

「「………………」」

 転んだ賊とうな垂れたヘレン婆さんの間に、気まずい空気が流れる。

「い、今じゃぁぁぁぁ」
「ちょっ、まっ……きゃぁぁぁ」

 起き上がっていない賊に駆け寄りざま、足で杖を廊下に蹴りだし麺棒を両手で構えて突進する。
 抵抗する力は……

(弱い!)

 家事の中には力仕事も少なくない。
 魔法抜きならヘレン婆さんは容易く賊を取り押さえることが出来た。

「くっくっく、食らえこの賊め、この賊め、この賊めぇぇぇ」
「ふぇっ? ちょっ、違いますっ、あのわたくしはっ」
「黙れぇぇぇ、この巨乳がぁっ!」
「……あの、それって今何か関係が?」

 仰向けで麺棒を押し付けられながら、あまりの理不尽さにアンリエッタが尋ねると、ヘレン婆さんの動きが、ぴたりと止まった。

「あ……あのぉ……」

 気まずい空気にアンリエッタは取りあえずそのままの姿勢で返答を待った。

「………………うるさい」
「はい?」

 恐ろしく増えた手数の前に、アンリエッタは敗北した。

46:5/6
09/03/15 03:03:44 jpznA8Wm
 失敗したと思う。
 アンリエッタは泣きそうになりながら、反省していた。

 公務をサボってここに来たことでも、無断でうろついて泥棒扱いされていることでもない。
 最悪の失敗は……

「ここここ、事もあろうに、陛下のお名前をかたるとは何たる不届き者」

 名乗ってしまったこと。
 取り押さえられ圧し掛かられたまま名前を聞かれては、咄嗟に嘘も吐けなかった。

「いぇ……あの……本人……」
「あぁん?」

「…………ナンデモナイデス」

 あなたのメイドさんは、なんだか怖いです。
 サイトが来るまでの我慢とはいえ、針のむしろでももう少し居心地がいいのではないかと思えた。
 こんなに攻撃的なメイドが側に居て、寛いで生活が出来ているのか心配なくらいだった。

「……ひぁっ」

 老婆がいきなり胸を掴んだ所為で、変な悲鳴を上げてしまった。

「なななな、何を……って、まさか、そんな趣味!」
「ちがいますっ、ミス・ヴァリエールの部屋で盗んだものを出しなさい!」

 何も盗んでいないと言っても納得しそうに無いので成すがままにされているが、何時まで経っても老婆は諦め様としない。

「あの……何も盗っておりませんけれど……」
「だまらっしゃい!」

 血走った目で胸の谷間まで改めながら、老婆が叫ぶ。

「そんな筈は無いのです、そんな筈は……」

 思い込みとは恐ろしいものですね。
 アンリエッタは、狂乱する老婆を眺めながら嘆息した。
 サイトかルイズが戻れば開放されるのだし、もう少し大人しくしている事にしましょう。
 
 そうすれば、こんな騒ぎなど笑い話になって終わりですもの。
 ……そう思っていたのも束の間。

「……みぃぃつけたぁぁぁ」
「え?」

 うそ? わたくし何か持ち出してしまったかしら?
 アンリエッタの混乱をよそに、ヘレン婆さんはにこにこと解説を始める。

「陛下のお名前を出したところで気づくべきでした……女王気分だったで御座いますね、こそ泥の分際で!」
「え?」
「……このシルクのドレス! ミス・ヴァリエールのお召し物でしょう!!!」
「え? ちょっ、サイズが全然っt」
「黙れ!」

 穏やかな心を持ったメイドが怒り狂った時、伝説のスーパーメイドが……

「まってぇぇぇ、せめて抵抗くらいさせてぇぇぇ」

47:6/6
09/03/15 03:04:19 jpznA8Wm
「元気……でた?」

 ルイズはデルフリンガーを失ったサイトを励まそうと、近郊の散策に誘っていたのだが……

「ありがと……ルイズ……げんきでたよ」

 うそ……ルイズの呟きは口の中で消えた。
 ぼんやりと笑いながら歩くサイトの腕に、シエスタと二人で左右から抱きついた。
 シエスタの胸が過剰に押し付けられているのを見て眉が跳ね上がりかけるが、サイトが何の反応も示さないので却って哀れに見えた。

「サ、サイトさぁん……」
「ん? どうしかした? シエスタ」

 道の隅っこでしくしく泣き始めた乳だけが取り得のメイドを見ながら、ルイズはぐいぐいと自分の胸を……

「ルイズ……」
「ん、なぁに? サイト?」
「痛い」

 ルイズはその場で塩の柱に成った。

「あのー、旦那さま?」

 塩の柱と三角座りするメイドの間で、困っていたサイトの前にヘレン婆さんが駆け寄った。

「ただいま、ヘレンさん」
「そんなことより、旦那さま」

 騎士であるサイトなら平気だろうけれど、娘二人には刺激が強すぎると判断したヘレン婆さんは、サイトの耳だけに聞こえるようにこそこそと話しかけた。

「賊で御座います、旦那さま」
「賊?」

 サイトもつられて、ひそひそと返事をした。

「はい! 恐れ多くも、陛下のお名前を騙る……」
「あぁ、姫さま来たのかな?」

 ヘレン婆さんはピシリと音を立てながら硬直した。

「ルイズも俺も陛下と友達だし、地下に通路もあるからそのうち遊びに来るかもしれないよ」
「……ふ……へ?」


 口から泡を吹きながら気絶したヘレン婆さんを、ルイズとシエスタは二人で家まで付き添う事になった。

「俺も行こうか?」
「今のあんたは、凶悪だから却下!」
「今のサイトさんとお話したら、ヘレンさん死んじゃいますっ!」


 サイトは首を傾げながら、とぼとぼと一人で自分の部屋に向かった。

48:名無しさん@ピンキー
09/03/15 03:05:30 jpznA8Wm
パロティに走るか、色に走るか考え中

49:名無しさん@ピンキー
09/03/15 03:19:27 F8cpi7MS
>>48,GJ!,,ちょ、ヘレン婆さんwwww,人を見る目があるんだかないんだかwwww

50:名無しさん@ピンキー
09/03/15 03:21:17 +cBMUHd4
女王でなかったら確かに糞ビッチであるのでGJ

51:名無しさん@ピンキー
09/03/15 05:37:51 tf/tqy1J
アン様かわいいよアン様


52:名無しさん@ピンキー
09/03/15 07:57:00 /bXugUma
糞ビッチという言葉を見ると
マグカップ
チゲ鍋

という言葉を思い出すキチガイは俺だけでいい

53:名無しさん@ピンキー
09/03/15 15:51:07 fWxYoo1U
俺はサウスパークを思い出す 正確にはスーパービッチだが
>>48 乙! ヘレン婆さん 人としての気概は立派なんだがなぁww

54:名無しさん@ピンキー
09/03/15 16:20:09 kCmLTQJB
そのうち本家で屋敷を徘徊する女の幽霊話とかでてきそうだなw
実はアン様が徘徊してましたとかいうオチwwww

55:名無しさん@ピンキー
09/03/16 00:19:19 nJSkj03N
32だが


原作読んでないとサッパリわからんことに今更気づいた

56:名無しさん@ピンキー
09/03/16 00:19:49 jP8h20S/
色。色を求める。

57:名無しさん@ピンキー
09/03/16 00:26:30 nJSkj03N
ともあれ>>48さん
GJです

58:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
09/03/18 03:40:27 ViS1IWmy

さてと。前スレの「めいKING!」のタバサルート。投下いくよー。
ちなみに久々の投票ものですので、心の準備をよろしく。

59:めいKING!~タバサの別離 ◆mQKcT9WQPM
09/03/18 03:41:02 ViS1IWmy
アンリエッタと才人の婚約発表は、内密のうちに行われた。
近しい家臣のみの集まった席で、女王自らが、告げたのである。
『くれぐれも内密に』と宣言し、国民への発表はもう少し情勢が整ってから、と女王は言った。
もちろんその情報は、漏れることになる。
女王アンリエッタは、それを承知の上で、婚約を発表したのだ。
この内密の婚約を外部に漏らすことによって、益を得るもの。
いよいよ現実となった『平民出の王』誕生を阻止する事を企む者。
その人物こそが、獅子身中の虫であった。
そして、情報漏洩のルートは瞬く間に暴かれ、芋づる式に『反アンリエッタ派』の貴族の名もリストアップされていった。
こうして、トリステイン王国の内憂は取り除かれたのである。

そしてその情報は、ルイズの耳にも届くこととなる。

「…これは、直接当人たちに問いただす必要がありそうね…!」

その当人たちの片割れ、ルイズの使い魔は今、王都で公務の真っ最中だ。
英雄を擁する水精霊騎士団は、最近あっちこっちで引っ張りだこである。
今日は、王立の孤児院にて、イーヴァルディの物語を演じることになっている。
ちなみに題目は『超変身!仮面の騎士イーヴァルディ』という、剣戟活劇である。
そういう経緯もあって、今学院に才人はいなかった。
なのでルイズは馬車を仕立て、即座に学院を発つ。
シエスタも、せっかくですから~、と何やら黒い笑みを浮かべながらルイズに着いていく。
なんのかんの言ってもシエスタだって女の子である。チャンスがあれば才人を独り占めしたいのだ。
そして、二人を乗せた小さな馬車は、一路王都を目指す。

60:めいKING!~タバサの別離 ◆mQKcT9WQPM
09/03/18 03:41:36 ViS1IWmy
その馬車と入れ違いに、学院の上空から青い風韻竜が降りてくる。
タバサに言われ、王都に才人を迎えにいっていたシルフィードである。
どうして、公務の最中の才人がシルフィードに着いてきたのかというと。
女子寮の前に着地したシルフィードから、慌てた表情の才人が飛び降りる。
即座にシルフィードも人の姿に形を変え、才人に併走する。

「急ぐのね!お姉さまいつ発つか分からないって言ってたし!」
「わかってるよ!」

孤児院で悪の蜘蛛怪人をやっていた才人は、慌てた様子のシルフィードから、話を聞かされていた。

『お姉さまがガリアに帰っちゃうって!』

理由を尋ねたがシルフィードは知らないのね、の一点張り、いつ発つのかと聞くと、明日にはもうトリステインの国境を越えるつもりだと聞かされた。
才人は代役をレイナールにまかせ、シルフィードに跨り慌てて学院に飛んだ。
もちろん、あの小さな姫君に帰国の理由を尋ね、できれば別れの言葉を、よしんば引き留めるためであった。
上りなれた階段を上り、いつもはノックして入る部屋のドアを、乱暴に開けて飛び込む。

「シャルロット!」

慌てて飛び込んだそこには。
いつかどこかで見た魔法陣の中央に、ちょこんと立つ、大きな杖を持った青い髪の小さな少女。
雪風のタバサこと、シャルロット・エレーヌ・オルレアン。
彼女が、待っていた。
タバサは驚いた風もなく、こくん、と頷いた。
それは、才人の言葉に対してではなく。
扉の前で、ニヤニヤ笑顔を浮かべる、自分の使い魔に対して。
そして、主人のサインを汲んだ使い魔は、遠慮なくそのドアを閉じた。

「それじゃ~お二人さん、ごゆっくり~、なのね」

捨て台詞を残し、シルフィードはドアを閉じた上に、先住魔法による封印まで施す。
これで、彼女の意思抜きではこのドアは外からも内からも開かない。

「…シャルロット…?」

さすがにいぶかしんで、才人は疑問を露にする。
しかしタバサはいつも通りのポーカーフェイスで、才人に杖を突き出して、言った。

「迂闊」
「い、いきなりそれはねーだろ!心配して帰ってきたってのに!」

いきなりの言いがかりに軽く憤る才人。
そんな才人の反応は予測済みなタバサであった。
杖を軽く抱え込み、右手の指を立てながら、才人の迂闊な部分を挙げていく。

「ひとつ。ガリアに今すぐ発つつもりならシルフィードを使う。
 ひとつ。サイトを呼びにいかせるのに詳細を告げないわけがない。
 ひとつ。あの子の演技に騙されるのもどうかしている」

全部で三つ。指を立ててタバサは才人に突きつける。
そして当然ながら、才人は思う。

「…じゃあ、ガリアに帰るってのは俺を呼び出すための嘘ってわけか?」

そう思うのも無理からぬことであろう。
しかし、それに対する返答は、才人の予想とは違っていた。

61:めいKING!~タバサの別離 ◆mQKcT9WQPM
09/03/18 03:42:30 ViS1IWmy
「…違う。それは本当」
「え」

才人は目を丸くする。
そんな話はついぞ聞いていなかった。
タバサ本人からも、当然噂や、ガリアとの政治情勢からも予想はしていなかった。
タバサは淡々と続けた。

「私はガリアに帰る。今度いつトリステインに戻ってこれるかは、わからない」

そして、休学届けも学院長に提出した、とタバサは言った。

「ど、どうして?」

才人の疑問に、タバサは応える。

「ガリアを取り戻す。無能王から、取り返す」

タバサの真剣な言葉に、才人はそういえばこの娘ガリアのお姫様だったっけ、などと今更なことを思う。
そして当然、才人はこう言い出すわけで。

「な、なら俺も手伝うよ!」

しかし、タバサはふるふると首を振る。

「必要ない。力で取り戻すわけじゃないから」

そして、自分はできるだけ穏便に、正式な形で王冠を叔父から返してもらうのだと、タバサは言った。
もちろん、狂気の無能王に正攻法が通じるとは欠片も思ってはいない。
だが、タバサには秘策があった。
才人と過ごした日々が、彼女にその秘策を授けていたのである。
そして才人は、タバサの言い分から、王族に戻って正式に王権を譲り受けるつもりなんだと解釈した。

「…だったら、いいや。頑張れよシャルロット」
「…ありがとう」

才人の激励の言葉に、満面の笑みで答えるタバサ。
才人と出会う前には、けして見せなかった柔らかい表情。
しかしまてよ、と才人はもう一つの、根本的な疑問を思い出す。

「…だったら、どうしてこーいう状況にする必要があるわけだ?」

62:めいKING!~タバサの別離 ◆mQKcT9WQPM
09/03/18 03:42:54 ViS1IWmy
当然の疑問である。
わざわざ才人を閉じ込めてまで、するような話ではない。
そして才人は自分の放った疑問に、自分で答えを見つけてしまう。
だが、その言葉を口にする前に、タバサがつ、と才人に寄ってきた。

「…あのー。シャルロットさん?」

タバサは眼鏡の下から上目遣いに、才人を見上げている。
その頬は軽く朱に染まり、目が潤んでいる。
見慣れた表情。俗に言う『タバサおねだりモード』である。

「…帰る前に、思い出がほしい」

まあ思い出っつったらアレでソレでコレなナニなわけで。
しゃーないかあ、だったら一丁気張りますかね、と半分臨戦体制になった才人だったが、その才人の機先を制し、タバサは続けた。

「…大きくなった私と、今の私。どっちが好き?」

才人は思い出した。
この足元の魔方陣。いつぞや、タバサが大人の、といっても数年後のだが、姿になるために使った儀式魔術のそれではないか。
逡巡する才人に、タバサは期待いっぱいの熱い視線で、才人ににじり寄りながら答えを急かす。

「ねえ、どっちがすき?」

眼鏡越しの潤んだ瞳に、才人が答えたのは。

63:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
09/03/18 03:45:47 ViS1IWmy
さて、今回の選択肢は、

「大きいタバサ」か「ちっちゃなタバサ」

かを選んでいただきます。「大きいタバサ」の詳細は保管庫読むとよろし(ぁ
それ以外の選択は受け付けませんのでよろしく。締め切りは19日0時ジャストまで。
投票所は↓でございます。
URLリンク(zerokan.g.ribbon.to)

ではよーい、どん。

んじゃねゆノシ

64:名無しさん@ピンキー
09/03/18 11:55:35 Gjw09v/D
久しぶりのアンケートだぬ

>才人と過ごした日々が、彼女にその秘策を授けていたのである。
お尻のことですね判ります

65:名無しさん@ピンキー
09/03/18 20:20:22 T01uHrVx


66:名無しさん@ピンキー
09/03/18 21:33:53 e2kMJqOq

( ゚д゚)、ペッ

67:名無しさん@ピンキー
09/03/18 23:10:03 bjyVIh0Y
>>63
乙!

68:名無しさん@ピンキー
09/03/19 04:05:50 /eaEdmPf
>>63
CV:こおろぎさとみ

ですか、そうですか……。

69:名無しさん@ピンキー
09/03/19 04:42:16 aJ174Aca
大がいいです

70:バレット
09/03/19 11:41:08 dyIv3Vo9
もはや月刊どころか季刊だぜシャーンナロー!!
マジで久しぶりです。
て昼間っから投下させて貰いますけど、今回はちょっと議論を巻き起こしそうな回になります。
詳しくは本編にて。



71:13:ウォッチメン
09/03/19 11:42:17 dyIv3Vo9
とある休暇、ラグドリアンの湖畔に設けられた小さめのお城にて。


「ねえ、サイト」       「ねぇ、イザベラ?」
「「んぁ、何だよ?」」




「「男女の夜の営みというものは一体どうやってするものなんだい?(なのですか?)」」
「「ぶほぁ!!?」」




別々の部屋で、徐に相席していた相手からそんな事を聞かれた2人の男女は、まったく同じタイミングで口に含んだワインと紅茶を噴き出した。


「い、いきなり何ちゅー事聞いてくるんだいアンタは・・・」
「いえだ、だって、私と忌憚無く話してくれる方といえばイザベラやシャルロットぐらいしか居ませんから」

そんなもんかねぇ、と大国ガリアの王女様であるイザベラは改めて目の前の女性を見つめる。
少女はイザベラと同年代だが、恰好は彼女同様豪奢だがイザベラが王家の血筋の現れである空よりも蒼い髪と同じ色のドレスに対して、少女の方は髪は柔らかい質感の茶色だがドレスは純白である。
顔つきとかも如何にも清楚っぽいけど、悪く言えば世間知らずな箱入り娘とも受け取れそうな雰囲気。
いやうん、身体の極一部はかなり攻撃的だけど。

――まぁウチ(ガリア)とは違ってトリステインの王宮に居るのは固いのばっかりらしいしねぇ。
実際の所、主に王様である自分の父親がはっちゃけ過ぎなだけなのも彼女はよーく理解している。

「だからって、人に直球でそんな事聞くもんでも無いと思うよ、アン」
「しかしイザベラ達とサイト様との関係は、王宮内でもそれはとてもとても有名ですから」

トリステイン王国王女、アンリエッタ・ド・トリステインはちょっと恥ずかしそうにしながらもそう白状した。



72:13:ウォッチメン
09/03/19 11:46:10 dyIv3Vo9




ガリア・アルビオン・トリステインのそれぞれの王家の祖先はどれも同一人物――始祖ブリミルとされている。
その為に国家間の政治的情勢はさておいて、王家間の関係は基本的に良好であった。
もちろん更に個人的な関係云々はまた別問題になるが、少なくともガリアの後継ぎたるイザベラとトリステインの後継ぎたるアンリエッタは仲が良かった。
同年代だが、感覚的には面倒見の良いちょっと強気な姉と蝶よ花よと大事に育てられてきたお淑やかな妹とでもいうべきか?
でもってイザベラの許嫁が表向き平民出身貴族のサイトである事はよく知られていて、更にサイトが他にもイザベラの従妹やアルビオンのハーフエルフの王家の少女とも『良好な関係』を築いているのも周知の事実であり。

ついでに言うと、アンリエッタにも許嫁が居た。
プリンス・オブ・ウェールズ、アルビオン王国皇太子ウェールズ・テューダーだ。
現在彼も休暇という事で、王族達のバカンス用の避暑地として利用されているラグドリアンの畔のこの城に滞在中である。
いかんせん2人共他国の人間だけに顔を合わせる機会は少ないが、関係そのものは良好なのはイザベラも知っている。
もちろんサイトもイザベラと一緒だ。あとシャルロットにティファニアにマチルダも。
但しこの4人は今この場には居ない。だからこそ、アンリエッタはこんな事を聞いてきたんだろうか。



「王宮の方でも少しはそういう話とか聞かないのかい?」
「関係云々といった内容の話はよく聞きますけど、行為等の詳しい話については流石に」
「メイド達だって居るじゃないか、その子達に聞こうとはしなかったのかい?」
「そうしようとした時もあるのですが、皆さん固くなってしまって聞けるような雰囲気ではありませんでしたし・・・」
「あーまあ確かにそうなるだろうねぇ普通は」

ウチの所はかなりフレンドリーだけどねぇ、と呟く。
だがガリアだってサイトが現れるまでは似たようなものだった気がする。
サイトがやってきた影響ってこんなに大きかったんだと再認識。父親があそこまで愉快になっちゃったの思い出してちょっと消沈。
やっぱり変わり過ぎだよ父様。魔法使えなくて絶望してたアンタどこ行った。

「せめてメイドに密かにそういった本街で買ってきて貰うよう頼めば良かったのに・・・」
「け、けれどそれも恥ずかしいではないですか・・・」

ゴニョゴニョゴニョとアンリエッタ、また赤面。
彼女も王家の一員として色々プライドとか体面とか気にしてるんだろうね、と思う。
しかしふと気になったので、ぶしつけとは分かっていとも一応聞いてみた。

「アンの母親のマリアンヌ様とかはそういうのは無いの?そういった話は私も聞いてないけどね」
「母は未だに亡くなった父に操を奉げているので」
「・・・私の所とは大違いだね」

道楽王として有名だが、ジョゼフは浮名を流してる部分でもかなり有名だった。新しく若い妻を娶ってからは彼女に夢中だけど。

「そ、それでは改めてお聞きしますけど、異性とのまぐわいというのは一体どのように行うものですか?」

少し鼻息荒くして詰め寄るアンリエッタの気迫にイザベラ、さりげなくちょっと後退。何をそんなに期待してるというのかこの子は。
まあ何となく分かるけど。アンリエッタも1人の年頃の少女、恋バナ(?)には興味津々なのだろう。
気を許せる同年代の友人がまったく居ない王宮にいつも居るのだから娯楽にも飢えてるっぽいし。


73:13:ウォッチメン
09/03/19 11:52:47 dyIv3Vo9

・・・でもやっぱり恥ずかしい。
つーかぶっちゃけ、自分と身内の恥を晒すようなものだ。
最初はともかく途中からシャルロットにティファニア、マチルダも加わって4(ぴー←修正音)は当たり前。
後ろの穴に胸使ったり口使ったり髪使ったり股に挟んだり玉なめなめしたりお漏らし異物、野外に羞恥にソフトSMとスライム―――

少しは自重しろ、自分。

「・・・・・・」
「あら、具合でも悪いの?」
「いや、何かもう何時の間にここまで女として大切なもの無くしてたのかと思うと頭がね・・・・・・」

ちょっと泣きたくなった。でもまたその時サイトに求められたらやっぱり受け入れちゃいそうな気がビンビンしてホロリときた。
自覚があるだけまだマシである。

気を取り直して。

「でもアレかい、そういうのの相手にアンタが考えてるのはやっぱりウェールズなんだろ?」
「は、はい、国と王家同士の結束を強めるという理由があるとしても、私としても彼の事をお慕いしていますから」

どこか嬉しそうにアンリエッタは笑って言った。
確かに顔よし器量よし家柄メチャよし魔法の実力もトライアングルクラスで人望も高い。完璧超人とはああいうのを言うに違いない。
まぁ恋愛はそんな要素で100%決まってしまうものではないけれど、イザベラ自身サイトという相手が居てもウェールズの事は本当に良い男だと思っていた。
根っからの貴族の中には表向き平民上がりのサイトの事を良く思わない輩も多いが、ウェールズに限ってはそんな事も無くサイトと親交を育んでいるし。

ならば、と助けになろうとするのが彼女の姉御気質たる所以である。

まずはアンリエッタからちょっと離れてその身体を上から下まで舐めるように眺めた。
更に一緒に入浴した時の記憶も引っ張り出して邪魔なドレスを取っ払った姿を想像する。
顔は問題なし、身体つきもキュルケやティファニアほど攻撃的でないにしても同性のイザベラから見たって十分魅力的だ。
こう、ドレスなどであちこち締め付けられてはいるが実際にはふくよかだし。

「まずはそうだね、こう男のを刺激させて固くさせてから」
「と、殿方のものはどどどれくらい固くなるものなのでしょうか?」
「うーん、どう表現したらいいのか・・・・・・ユニコーンの角よりも硬そうな感じだねぇ」

ちなみにハルケギニアのユニコーンの角は火山山脈に生息する火竜の頑強な鱗も貫けるぐらい頑丈である。

「そ、そそそそこまで!?」
「そう、それでいて炉から出したばかりの鉄みたいに熱くてね」
「あああああああああ!?」
「それからこう、私とかの場合だと揉んだり挟んだり擦ったりしてだね」
「も、もも揉んだり挟んだり擦ったりとはどのような事なのですか!?」
「だから胸で―――ってあーもう無理!やっぱり無理だよ私にはこれ以上言えないよ!」

唐突にうがーっ!!と頭を掻きむしりながらイザベラ絶叫。
頬もおでこも真っ赤っか、文面だけみれば淡々と説明してた風に思えるがやっぱり恥ずかしかった様で。
大体誰が好き好んで男との情事を赤裸々に詳しく解説してやらにゃいかんのか。何かもう普通に羞恥プレイの一環じゃなかろうか。

・・・・・・親友のゲルマニアからの留学生は初めて本気で付き合っている男性教師とのニャンニャンを喜々として教えてくれたりしてたけど、それはともかく。



74:13:ウォッチメン
09/03/19 11:54:20 dyIv3Vo9
「だ、大体だね、こういうのは勢いなんだよ!好きな男とそーいう雰囲気になったらあっという間に押し流されてコトに及んじゃうもんなの!
そ、そそそりゃあ自分の意思で行動しなきゃ始まらない時もよくあるけど!私の時だって最初は私からサイトがお風呂に入ってるのに押し掛けててって何白状してるんだよ私―!?」
「と、ととと殿方と一緒に湯浴みみみみぃ!?」

イザベラ、パニクリ過ぎて更に白状してしまい頭を抱えて絶叫。
アンリエッタ、自分が異性(もちろん相手は決まっている)と裸で同伴の図を想像してしまいイヤンイヤンと悶絶。
普通にカオスだった。

「と、とにかく付け焼刃の知識は役に立たないんだからとにかく夜中にウェールズの奴の寝床にでも忍び込んで押し倒せ!アンタぐらいかわいけりゃそれで大丈夫だよ!!多分!」

人、それを逆夜這いという。

「で、ですけれどやはりやり方が分からなければ、そこ止まりに終わってしまう場合もあるのではないでしょうか・・・?」
「ぬ、ぐうう・・・」

もっともだった。ただ流石にウェールズがそこまで朴念仁だったりアンを子供扱いしたりまさか彼女みたく彼もやり方知らなかったりする筈はないから大丈夫だと思うけど。
・・・・・・イザベラは知らない。文字通り最後がドンピシャである事に。
さてどうしたものか、とイザベラは再び頭を捻りだし、

「う~~~~~・・・・・・仕方ないねぇ、アンタの為に一肌脱いでやるよ!」

顔を真っ赤にして、そう宣言したのであった。




75:バレット
09/03/19 11:57:49 dyIv3Vo9
今回分はこれで投下完了。

ここではアン=ビッチ(原作でも似たようなもんだけど)が定番みたいだが敢えて言おう!自分はその流れに反逆する!
そんな訳でウチのアン様は色んな意味で世間知らずです。この先どうなっちゃうが自分でも分からないけどな!!



あ、それからどなたか、年末に投下させて貰った分のログ、保管庫の方にアップしてもらえたら幸いです。
メインもバックアップもお釈迦です。恨むぞウィルス。

76:名無しさん@ピンキー
09/03/19 12:21:49 RQwmWRKT
アンリエッタの髪が茶色?

77:名無しさん@ピンキー
09/03/19 13:06:06 lcJk/hb3
バレット氏最高だよ……最新刊のイザベラのくだり読んでまず「バレット氏は咽び喜んでんじゃないか?」と思ったけどどうなんだろ

78:名無しさん@ピンキー
09/03/19 13:07:40 RV5g4Mtw
イザベラ萌えの境地を最初に切り開いた人だからな

79:名無しさん@ピンキー
09/03/20 00:32:22 law9XNOQ
呼び起こしそうな議論て今更アン×ウェールズのことかな…
それは話だから好きに書けばいいんだが、後書きのほうも微妙な気分になる
ビッチとか別に当たり前じゃないから…

80:名無しさん@ピンキー
09/03/20 01:01:02 K43xO+la
>75
ログあったので挙げておいたが…適時、編集してくれ

81:名無しさん@ピンキー
09/03/20 01:25:18 p4ArkwIp
>>79
スルーしろ

82:名無しさん@ピンキー
09/03/22 17:36:49 8wE3zpkT
やっと原作一巻借りて読んだぜ。うん原作が一番だね

83:名無しさん@ピンキー
09/03/22 20:35:07 ER07atQ5
test

84:名無しさん@ピンキー
09/03/22 22:10:08 WvYZssOl
…今のところメディアミックスしてるのって人間試験だけだよね?

85:名無しさん@ピンキー
09/03/22 22:50:07 UKY0r1Nz
>>75
流れを無視してバレット氏 GJ!

86:バレット
09/03/23 00:42:43 JPWTHTWr
年末の話保管庫に上げてくれた人乙なんだけど、あれ番外編扱いなんで修正しときました。スマソ。
あと冒頭部分抜けがあるんでどなたか追加プリーズ。もっと過去のスレは問題無く見れてるのに前スレだけ過去ログ倉庫で見れない不思議。

・・・もう1回バックアップに残ってないか探してみるか。とりあえず続き投下いきやす。

87:13:ウォッチメン
09/03/23 00:44:34 JPWTHTWr
さて時間は過ぎて多数の滞在客がベッドにもぐりこんでいる時間帯。
2つの満月の下、水辺に沿って静々と歩く影が2つあった。
言わずもがなイザベラと、彼女に誘われて付いてきたサイトである。
正確にはサイトの方もイザベラに何か用事があったらしくて、丁度出て来た所をイザベラと出くわしたそうなのだが。

「うわっ、スッゲェ綺麗だなー」

淡い2色の月光を煌めかせる水面を目の当たりにして、サイトは感嘆の声を漏らした。
水質かはたまたここに住む水の精霊の存在によるものかは詳しく分からないが、他の水場とは一味違う透明さと荘厳さが感じられる風景だ。

「本当だねぇ・・・」

イザベラも同意する。正直言って実は単に夜の湖を見に来た訳でもないのだけれど、こんな美しい光景を見る音が出来たのは嬉しい誤算というものであった。
とはいえその直後、ハルケギニアではもはや立派な大人の仲間入りをしている癖に子供みたいに無邪気な表情のサイトの横顔に見とれてしまうのはご愛嬌。
それもまた惚れた側の弱み也。サイトだってベタ惚れ具合は負けないが。
それだけの愛情を掛けている女が他にも何人か居るというのはそれはそれで大いに問題ありだが、周囲はその事自体については彼らも周りも大して気にして無いので放っておく。

「これならシャルロットやティファニア達も見せてやりてぇなぁ・・・」
「こーら、今アンタの隣に居るのは誰だと思ってんだい。学院に居る間とかはずっと皆もべったりくっついてるんだから、今ぐらい私の事だけ見てくれたって良いだろう?」
「あー、確かにそうだな。ゴメンイザベラ」
「やーだね。絶対許してやらないよ♪」

何かもう言葉と口調が嫌って程合ってない。
イザベラはわざわざ胸の間に埋めるようにサイトの腕を抱き締めながら頭を擦りつける。
その様子が猫っぽくて思わず顎の下をこちょこちょしてみたら「ふにゃ~」と甘えた声が漏れた。
借りてきた、どころかマタタビで酔っぱらった発情期の猫みたいな有様である。
この場合2人っきりの夜のデートなシチュエーションに酔っている、とでも言えばしっくり来るかもしれない。
とりあえずこれだけは言わせて貰おう、ええいこのバカップルめっ!!

―――ハッ!?いけないいけない、スイッチ入るのはまだ早いよ!?

慌てて頭を振っても興奮して赤くなった顔の厚さは抜けない。しかし何とか落ち着きに目的を思い出して周囲を見やった。
そして目的の場所を見定めるとそっちの方へサイトを引っ張っていく。湖岸から少し離れた林の中で、城の方から近づいてくる者にとっては死角になる部分だ。

・・・今回企んでいる事にはうってつけのポジションである。


88:13:ウォッチメン
09/03/23 00:45:28 JPWTHTWr

「サイトぉ・・・」

人1人ぐらいは簡単に隠してしまうぐらい太い幹の陰に滑り込んだ途端に、イザベラの方から唇を奪っていた。
何時もの情事の始まりと比べて幾分落ち着いて、しかし丹念に舌と舌が絡み合う。
どちらからとも無く、あるいは両方から少し苦しく多分に甘い呻きが漏れている。お互いの唾液を飲みくだして喉を潤す。

「んーっ・・・」
「なんか、いつもより積極的だな?」
「良いじゃないかいたまには」

一旦唇を離すとまた甘えたように唇を突き出してきたイザベラの様子に思わずそんな言葉を漏らした。
すると自覚があったのかちょっと目を逸らして顔色の濃さを一段階上げて、ああもう可愛いなあコンチクショウ。

「ん、俺も大歓迎」
「あむんっ」

舌だけでイザベラを奔放しながら同時並行でサイトの両手が少女の胸元へ。
次に唇が離れた時には、ドレスの胸元が解かれて開かれた部分から胸から肩までVの字に、眩い白さの肌が露出していた。
その肌が月光に照らされて、ランプの光とは一味違う儚げに映し出される姿にサイトは思わず呟いていた。

「・・・妖精みてぇ」
「うえっ?」
「イザベラ、マジで、綺麗だ」

『可愛い』では無く『綺麗』。
素でポロリと漏れた言葉の発音に、本心でそんな風に感じてくれたとイザベラが悟るまで数秒。

「ふにゃぁ///」

今度こそ全体的に薄暗い中でもハッキリ分かるぐらい真っ赤になったイザベラが漏らした声は、さっきまでの5割増しで蕩け切っていたのだった。

―――だもんだから、とっくにイザベラの脳裏からは他にも少女が1人、この一部始終を見届けるべく潜んでいるというたくらみの事など綺麗サッパリ吹っ飛んでいた。






「あわ、あわわわわわわ・・・・・・」

他に感想を漏らそうにも、頭が茹ってしまっている今の現状では口から漏れるのはそんな間抜け声の繰り返しだった。
百聞は一見にしかず、と聞き慣れないが確かにと何処か納得出来る諺をイザベラに言われて―
―実の所、イザベラもその諺はサイトから教えて貰って初めて知ったのだが、発祥の世界そのものが違うのだからしょうがない―
―覗き見なんぞをする事になったのであるが・・・・・・正直言って予想以上な光景が繰り広げられていて、覚えようとする以前にリアルタイムでアンリエッタの脳裏に目の前の光景が焼き付いていく。

接吻の意味ぐらいはアンリエッタも分かってはいたが、果たしてたった今繰り広げられているのは接吻なんて生易しい物じゃない。
お互いの全てを吸収せんばかりに舌を絡め合うなんてやり方、アンリエッタは知らない。
それだけで余りの淫靡さに見ていたアンの腰が抜けた位、サイトとイザベラの口付けはアンからしてみれば激しいのである。


89:13:ウォッチメン
09/03/23 00:46:36 JPWTHTWr


と、何時の間にやらイザベラのドレスが大きく開かれて、固く尖った先端までのラインが切り絵みたいにくっきり月光を切り取っていた。
男の手がイザベラの少し鋭角的なラインの膨らみに触れる。優しく揉みほぐす、それだけで甘い啼き声がアンリエッタの耳にも届いてきた。
何時だって強気で、高貴な家柄の人間特有の傲慢さも混じっているけれど、隠しようの無い彼女の本質である優しさを感じさせるイザベラ。
数時間前にも聞いた彼女の声と口調からは想像の使用が無い位幸せそうに理性が消えかけた喘ぎに、またアンリエッタの精神はショートする。

イザベラのお相手たるサイトは、アンリエッタからしてみれば執拗に思えるほど2つの膨らみを中心に責め立てた。
それこそ揉んだり舐めたり齧ったり寄せて上げて引っ張ってぱふぱふして、ってな位にである。
ちなみにぱふぱふというのは専門用語としてではなくて、単にサイトがイザベラの胸の谷間に顔をぐりぐり埋めてたのがそんな風に感じて見えただけであるのであしからず。
ともかく、その度に甘い掠れ声が聞こえてきた。
また1本、アンリエッタの中で何かが切れていく。
無償に身体が熱くなっていた。何時の間に熱病でも発症していたのかとアンリエッタは誤解しそうになるが、体内の熱の渦巻き方は単なる病とはまた違う。
痛い位に自分の乳首が立っているのが自覚できた。ドレスの胸元の布地に抑えつけられて擦れる度何故かビリビリ痺れて、そんな経験アンリエッタは初めてだった。

胸元を見て、先端を口に含まれて「ひぎんっ!」と熱っぽい悲鳴を漏らしたイザベラを見て、固く突き出てビクビクと震える膨らみの先をもう1度見。

―――理性よりも、初めて湧き上がる熱情に軍勢が上がった。

きゅっ、とぎこちない手つきで、自分の胸の先端を摘まむ。
その瞬間、胸から奔って脳天を貫く『ライトニング=クラウド』よりも強烈な電流。

「くひゅ―――!!!!?」

掠れた声とも言えない音しか漏れなかったのは偶然である。
1度始めてしまえばもう後戻り不能。もはや問答無用。
正直な話、それが快感だとはアンリエッタにはまだ思えていない。しかし何故か指は止まらなかった。

「んん、んんん!?んなっ、これ、これはなんでぇっ?」

まるで自分の手が自分の手とは思えない。勝手に動いてアンリエッタの精神をどんどん追い込んでいく。
気がつけば、先端から下半分まで覆う支え代わりの分厚い布地をずり下げて直接胸全体を弄っていた。
片手は持ち上げる様に片方の胸を支えながら揉みしだいて、もう片方の手は自分で自分の色素が薄い桜色の登頂を抓りあげている。
強弱の激しい電撃の奔流にもはや腰砕け、アンリエッタはへなへなとへたり込み。

・・・・・・下腹部より更に下の辺りで湿った音がした。
正確には、太股の間で。

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

無言、というより荒い息だけ吐き出しながら、ドレスの上から太股の間に手を伸ばす。
最高級の布地がそこだけ湿っていて、その湿りは酷くなる一方。僅かに身じろぎするだけで小鳥の鳴き声みたいな音がしてその度、胸とはまた一味違う痺れが走った。
すぐ向こうの木の所では、イザベラのの足元に跪いたサイトがドレスの裾を盛大にまくりあげて太股を張り開いて間に顔を埋めている真っ最中。
一際耳を痺れさせるイザベラの甘い声―――どれほどの快楽を感じているのだろうか。

・・・・・・・・・・・知りたい。

ももはや衝動に駆られるまま、欲情に駆られて、こちらもへたり込んだ時に捲れ上がった裾から手を突っ込んで。
汗以外の自分が漏らした液体で濡れに濡れた太股伝いに、己の手を導く。

「始祖ブリミルよ、お許し下さい」

思わずそんな懺悔の言葉を漏らしながら、下着で覆われている筈の部分に触れた。


90:13:ウォッチメン
09/03/23 00:47:06 JPWTHTWr

瞬間。

「――っ、―――!!――――~~~~~~~!!?!」

液体が迸った。ドレスに隠れて詳しくは分からなくても、あっという間に何層も織り込まれて分厚い筈のドレスのスカート部分が湿っていくのが分かる。
反射的に指を口に含む事で声を押し殺す・・・・・・指に舌が絡む、ぬるぬるとした熱さにまで興奮してしまう身体。
何とか口を塞いでも悲鳴の様な呻きは完全に殺せなくて、サイトとイザベラがアンリエッタ以上の激しさで声を上げて夢中になっていなければ気付かれていただろう。
今度こそ草むらに腰を下ろしたまま、アンリエッタの身体は力無くへたり込んでいた。腰が抜けて足腰に力が入らない。
アンリエッタの耳に今聞こえるのは己の心音と息使いだけで、どちらもうるさく頭に響いている。
ほんの10メイルあるかないかの距離で行われている、初めて目の当たりにする情事もうすらぼんやりして熱っぽいアンリエッタの意識からしてみれば、遥か聖地での出来事のようにも思えてくる。



だから。
すぐ背後まで近付いてきた存在にも、その手が肩に触れるまでアンリエッタは気付けなかったのだ。



「アンリエッタ?」
「だ―――――!?」



次に上げた悲鳴は他人の手によって塞がれる。
背後からそうされたとなっては精一杯もがこうとするのは当たり前の反応。もしくはショックで身動きが取れなくなるか。
アンリエッタの場合が前者だった。盗人よろしくコソコソ隠れるには水晶付きの高級な誂えの杖は邪魔なので持ってこなかったのが悔やまれる。
イザベラに言われた通り箱入り娘故に杖か王冠以上重い物を持った事が無いアンリエッタの抵抗は、闖入者からしてみればさぞ非力らしくて全く振りほどけない。

だが、アンが抵抗していたのはその一瞬だけ。
何故ならその直後、耳元で囁かれた声にはハッキリ聞き覚えがあったから。

「落ち着いてくれアンリエッタ」

多分、声の正体を悟った瞬間アンリエッタの心臓は跳び上がっていたに違いない。
・・・どうして貴方がここに居るの?

「ウェールズ、さま?」
「ああその通り、僕だよアンリエッ、タ?・・・・・・・・・」

金髪碧眼、いつも浮かべるはにかんだ微笑みがトレードマークの空飛ぶ大陸の皇太子。
正体がそんな彼だと知って、勢いよく振り向くアンリエッタ。
――その正面像がウェールズの視界に捉えられた瞬間、彼の身体が固まった。こう、ビキッ!とひび割れた様な感じで。
思いっきりほんの僅かな間だけ目を見開いてから、かなり気まずげにウェールズの首はぎこちなく回る。
珍しくもこめかみから流れ落ちていくのはでっかいマンガ汗。その様子に幾分頭が冷え始めたアンリエッタも戸惑う。


91:13:ウォッチメン
09/03/23 00:48:29 JPWTHTWr


「うぇ、ウェールズ様?」
「その、アンリエッタ?胸元の覗いているそれを隠して貰えたのなら、流石の僕も君の綺麗な姿をまっすぐ見る事が出来るようになれるんだけどね」

言われてようやく思い出す自分の霰の無い姿。
顔を真っ赤にして胸元を隠したアンリエッタだけれど、今まで自分がしていた事を思い出してでもって今やグショグショのスカートの感触に粗相をしてしまったと勘違いして何かもう恥ずかし過ぎて頭がぐちゃぐちゃになって来て。
でもって、そんな自分の姿を顔は出来る限り逸らしながらもチラチラと興味を隠せず視線を送って来るもんだから。
―――情事覗き見+それオカズに初自慰×婚約者に目撃=死亡確認!!

「・・・・・・・・」

無言でポロポロ涙がボロボロ。スタジオジ○リはおもひでぽろぽろ。
これにはウェールズもちょっとパニクる。咄嗟に慌てて群青色のコートをアンリエッタの肩にかけてから抱き締めて、涙を自分のシャツに吸い取らせる。
ついでに漏れ始めた嗚咽の声もそうして塞いだ。




どうしてこんな事になっているのか、とウェールズは思い返す。

実は彼もまた、初めて出来た対等の友人であるサイトの提案でこの場に居たのだった。
最初はあれこれアルビオンの宮殿内でも王家の一員であるティファニアや有名な大貴族の1人娘であるマチルダとの関係から経験豊富と有名なサイトから、色々と『そういった話』を聞くだけの事だった筈。
しかしあれやこれやと話を聞いている内に自分の知識不足がハッキリ露呈されたかと思えば、百聞は一見にしかず(名言だ、とウェールズは思う)とのサイトの意見で彼と恋人との行為を覗き見て参考にする・・・・・・
なんて話になってしまって、あらかじめ下調べした場所に潜んでいる内に事が始まって――今に至る。
アンリエッタも僅か数メイル斜め前に潜んでいたなんて気付いたのもたまたまだった。
サイトと相手のイザベラは熱中していて気付いていなくても、アンリエッタのすぐ後方(木の影に隠れていたしこっちも草むらに隠れていたので気付かなかったんだろう)に居た彼の位置は実は風下だったのである。
だもんだから風上に居たサイト達はアンリエッタが漏らした声や身じろぎの僅かな音が聞こえなかったし、逆にウェールズにはそれらが風に乗って聞こえた、という顛末だ。


はてさてどうしたものなんだろうか、と悩む。
このままアンリエッタを放っておく訳にもいかないし、このまま泣かせっぱなしというのも気が引けるし酷ければ今度こそハッスル中の2人―
――正確にはイザベラに覗き見していた事がバレかねない。自分が怒られるのではなく企てたサイトに籍が及ぶ事を恐れている事が彼の本質を現しているだろう。
何でアンリエッタもこんな所でこそこそ覗き見してたのか、という疑問は敢えて考えない事にした。今の彼女にそれを問い詰めるのは酷だ。
とりあえず向こうの事が済むまでこうしておいた方が得策な気がしてきたので十とアンリエッタを抱き締めて息を潜める事にする。

で。
1分も経たない内にその選択をウェールズは後悔し始めていた。
・・・・・・だって、落ち着いてきたら何だか甘くてどこか刺激的な初めて嗅ぐ噎せ返りそうな『女』の匂いとか胸元でグニグニ形を変えてポヨポヨとした感触を伝える物体とかががががが。
コレは何というかかんというか、思い返せば年頃の淑女とここまで触れ合ったのも初めてなら、ついさっきまで自慰中だった半裸の少女を抱き締めるのも初体験だった。


92:13:ウォッチメン
09/03/23 00:49:34 JPWTHTWr
前者はともかく後者の体験者というのはそうそう居ないと思われるが、それはともかく。

――うう、これは・・・何というか・・・

顔は涼しげでもダラダラ流れる冷たい汗は隠しようが無いし、心臓に至っては全速力で駆ける馬の蹄のリズムよりも速く打っていて何時アンリエッタがそれに気づくか気になってしかたない。
女っ気は余りなくともそれとこれとはまた別な話、ウェールズだって男なのだ。枯れてもいなければアーッ!!な性癖でもないのだ。
そんなんだったら最初っからサイトに今話冒頭のあんな台詞を口走ったりしない。

ウェールズのアンリエッタに対する評価はお淑やかな可憐な少女というものだったが、それは現在進行形で変わりつつある。
欲情で尖らせた先端と血色が濃くなった肌は信じられない位の色気を放っていて、胸の内で恥ずかしさのあまり泣いているそのギャップが又いい。どう言えばいいのか分からなくてもとにかくいい。
ふと気付く。いつの間にか自分の股間にも誤魔化しようの無い熱と血が集まっている。何かもう痛い位に。
頭がくらくらしてきていて、腕の中の少女がひどく魅力的でしょうがない。

――ああ、僕も欲情しているんだなと、ウェールズは悟った。

悟った瞬間、抑えがたい衝動に駆られて、アンリエッタの唇を奪い取っていた。
いきなり唇を塞がれたアンリエッタの方はたまったものじゃないが、ぼやけた視界にウェールズの顔がどアップにあって状況を理解した途端、強張った身体から力が抜ける。
そのまま、見せつけられていたサイトとイザベラの口付けの光景を思い出して唇を突き入れてみる。
頭の中が真っ白になる。お互い衝撃に打ち震えたまま舌を絡め合う。

・・・・・・30秒ほどで逆に酸欠で意識が飛びそうになったのでようやく離した。
初心者はキスしながら鼻で呼吸する事を忘れがちなので要注意。
お互い荒い息を吐いたまま、視線を交わす。

「うぇーるず、さま」
「アンリエッタ、綺麗だ」

うわ言みたいに漏らしたアンリエッタとは対照的にウェールズはハッキリそう告げた。
それが彼女のほんの僅かに残っていた理性の糸をブッツリ断ち切ったに違いない。
今度はアンの方からウェールズの口を塞ぐ。ウェールズもそれに応えながら、衝動に身を任せて理性から身体のコントロールを奪い取った。
滅茶苦茶に唇を離したり交わったりしながら、がむしゃらに背中に廻されたウェールズの手が少し大きめのお尻を布越しに揉みしだく。
揉み方自体は荒っぽく力もこもり過ぎだったが、それでも少女の口からは甘い響きが漏れる。
初めて聞く彼女のそんな声にまたウェールズの頭に血が昇る。

背中に衝撃。気がつけばウェールズが下でアンリエッタが上、少女に押し倒される格好に。
しかしそれ位気にもならず、ズリズリ少女のスカートを引っ張り上げて、背中側から彼女のふくらはぎから太股の付け根まで露になる。本人は気付いているのやらいないのやら。
ずり上げた裾から直接、彼女の臀部に触れる。

「ひぅっ!」
「これは・・・凄いな」

下着らしき布は滴るぐらい濡れ切っていた。なにせ彼女の胸とはまた違う少し芯のある膨らみを揉んでいるだけで水っぽい音がするくらい、液体が溢れ出して広がっているのだから。
その底を沿った先にある割れ目の中は、炉よりも高い熱を湛えている風に感じてしまう。
焼き立てのレアステーキを切り分けたみたいに、絶えず肉汁が割れ目から湧き上がっていた。
今その部分は何層かの布越しに、同じぐらい熱を持ったウェールズの張りつめた下腹部に擦りつけられている。
大した知識は持っていなくても、次にどうすればいいのかは本能の部分で分かっていた。



93:13:ウォッチメン
09/03/23 00:50:37 JPWTHTWr
アンリエッタはウェールズによく見えるように前側のスカートの裾を持ち上げると、ウェールズはズボンの前部分にあるファスナー代わりのボタンを外して男の象徴を曝け出した。
初めて直視する異性のモノに一瞬息を呑んだものの、アンリエッタは意を決して持ち上げた裾を口に咥えて両手で身体を支えながら、ゆっくりと腰を下ろし―――

にゅちゅっ!

先端は触れたものの、その先へと押し進む事無く秘裂から逃れた先端と茎が秘裂の少し上の豆を大きく擦った。
裾を噛んでいなければ盛大に声を漏らしていたに違いない。

「!!っ!?~~~~~~!!?」
「待ってくれ、アンリエッタ、僕も一緒にするからゆっくりと腰を下ろして・・・」

また涙まみれになり掛けたアンリエッタにウェールズはそう言うものの、彼の方も言葉は冷静そうでも極度の興奮状態である事は真っ赤な顔と脱水寸前の真夏の犬より荒い息を見れば明白である。
ウェールズもしっかり彼女の腰を持つと、ゆっくりと秘裂に先端がほんの僅かに入ったのを確認してから彼女の腰が前後しない様にして落とさせていく。
別段太い訳でもないのだが全く経験無しのアンリエッタには十分以上に大き過ぎるらしく、口から吐き出されるのはさっきまでとは違う苦痛の喘ぎ。

「いっ、ぎぃ、ぐ、くあぁ」
「す、すまない・・・っ!」

口では謝罪しても押し込む力が緩みはしなかった。熱く濡れたアンリエッタの中、早くも虜になってしまって止められないのである。
それどころか遂に耐え切れず、遂にウェールズの方から腰を突き上げた。
にゅっぷじゅっぷと水っぽい音が響く度に脳天まで突き抜ける衝撃がアンリエッタを襲う。


94:13:ウォッチメン
09/03/23 00:51:28 JPWTHTWr
文字通り身を引き裂くような鋭い痛みも感じていたが、何度も突き上げられている内にいつの間にかアンリエッタ自身もまた上下に肢体を揺らしていた。
泣き叫ぶ様な呻きも、今では鼻にかかった甘いものに変化している。上下に動く度に釣られて上へ下へ柔らかく揺れる何気に自己主張激しい胸部装甲は激しく目の毒である。
ウェールズとする前から既に準備万端だったのが功を奏したのかもしれない。

「いぅ、いっ、いひっ、んむ、むう、むひゅぅぅぅ!」
「く、あ、アンリエッタ、君の中は気持ち良過ぎるよ!」

全体的に細長いウェールズの先端はごつこつとしきりにアンリエッタの頂点を叩き、経験無しとは思えないほど深いアンリエッタの底は根元までまんべんなくウェールズを包み扱く。
お互いがお互いに絶え間無く刺激を相手に与え続けていたものだから限界は両方とも早かった。

どくん、どくどくっ!
ぷしゅぁ~~~・・・・・・

もはや口を裾で塞ぐのも限界に達し、声にならない叫び声と共に透明な潮を迸らせながら、ぐったりとアンリエッタの肢体は力を失って前のめりに倒れ込んだのだった。






「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・すごかった・・・ですね・・・・・・」
「・・・・・・ああ・・・・・・・正直、想像以上だったよ・・・・・・」

さて我に返ってみれば互いに顔を合わせられないお二方。
お互い好き合ってたんだから嬉しいっちゃ嬉しいんだけどここに至るまでの過程は大いに問題ありなものだから、なんつーか色々と気まずい。
それでも時間が経ってくると間が苦しくなってきたので、どちらからともなく渋々といった風に首が回っていく。
視線が合うと、お互いの瞳に飛び込んでくるのは恥ずかしそうに顔を歪めた相手の姿。
そしてまた、どちらともなく笑った。

「その、月並みな言い方になってしまうが、とても可愛かったよアンリエッタ」
「は、恥ずかしいですから言わないで下さいまし・・・」

とは言いつつ満更そうでもない様子で赤面のアンリエッタ。
ちょっと頬を膨らませながら、お返しとばかりに彼女の顔は婚約者の顔に近づいていって・・・・・・・・・



「なぁイザベラ、俺らの時もあんな感じだったのかな?」
「恥ずかしい事思いださせないでくれよ、もう!」



すぐ隣で聞こえた声に、『フライ』を使ってないにも関わらず一瞬空中浮遊。
ズバッと振り向けば、彼らはそこに居る。
見てた最中にはアレだけ乱れてた筈の服まで何故か皺も無く綺麗なままなのが不思議だった。

「あはは、何か、考えてた事一緒っぽかったな」
「ま、結果オーライになったんだから良かったじゃないか2人共」

とっても面白そうなモノを見た時みたいな表情のバカップルが1組。
ウェールズはバツ悪げにまた顔を赤らめながら苦笑を漏らす程度だったのだが、アンリエッタの方はというと。

「・・・・・・・きゅぅ」

恥ずかし過ぎて今度こそ意識を手放す事になった。


95:13:ウォッチメン
09/03/23 00:52:17 JPWTHTWr






今回の教訓:『深淵を覗き込む者は注意せよ、深淵もまたそちらを覗いているのだから』

「ってなお話だったって訳だな」
「何か使い方とか意味合い違うくないかい?」

96:バレット
09/03/23 00:57:08 JPWTHTWr
今話はこれで投下完了。次回は半年後になったりして(オイ)

外伝3巻速攻ゲット。本編でもようやくイラ付きで出てきたのは嬉しいんだけど正直言って外伝みたいなエロ可愛いイザベラの方が大好きです。
文句あっか!そして外伝何でいっつも重くて切ないんだ!これぐらいネタばれじゃないよな?
詳しくは原作買って読め!

では失礼。


追伸、前回投下後のあとがき、余計な事書いてゴメンなさい。

97:名無しさん@ピンキー
09/03/23 01:16:29 IPQm9Ldj
>>96
乙乙乙。
一部が騒いでるだけだから気にしなくていいよ。ビッチを本当の悪口で
言ってる人なんてほとんどいないと思うし。一つの愛情表現。

98:名無しさん@ピンキー
09/03/23 01:36:15 tAm74Uyx
>>87
>こーら、今アンタの隣に居るのは誰だと思ってんだい。

いつもながら思う
高貴な出のはずなのに蓮っ葉なイザベラ可愛いよイザベラ

バレット師匠はイザベラ萌えのパイオニアにしてフロンティアー
敬服しまつ

>次回は半年後になったりして(オイ)
えー
もっと読みたい
とろとろになったイザベラを可愛く喘がせてー


ビッチはアン様の敬称なのでキニシナイ!
ビッチアン様もかわいいよアン様

99:名無しさん@ピンキー
09/03/23 01:41:43 v1jVB8Cj
>>96
乙です
>>97
いや書き手はそのへんに神経つかうべきだろ。
たしかに不快に思ってるやつもいるんだから。

100:名無しさん@ピンキー
09/03/23 21:09:39 /XPmVZh9
>>96
乙です。
流石バレット様です

101:名無しさん@ピンキー
09/03/23 21:10:38 /XPmVZh9
下げ忘れた。すみません

102:名無しさん@ピンキー
09/03/23 21:22:55 e1R+odQ6
なんかバレット氏の地の文、活弁士みたいになってきてないかw
ともあれgj!

103:名無しさん@ピンキー
09/03/24 00:33:01 EeS3Tny6
が、外伝が……外伝が……萌え殺されてしまう

104:番外編を補填した者
09/03/24 01:26:49 svwyFnXs
>96
申し訳ない、抜けていたので冒頭部補填した

105:名無しさん@ピンキー
09/03/24 02:29:08 z5uILkkj
ゼロ魔キャラの中では挿入されて喘いでイッちゃう図が一番想像しやすいんだよな>イザベラ

106:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
09/03/24 23:48:03 gCSVn+OD
すいません、ずいぶん遅くなりました。
つうかね、めっちゃすごいミスをやらかしたのよ。
投票結果は「ちっちゃなタバサ」だったのに…。

何を勘違いしたのか「大きいタバサ」で書き上げちまいましたァーっ!

あ、アリエナス。超アリエナスですよ…。
つうか確認しろよ自分。てか何で勘違いしてたんだ俺。
投票してくれた皆さんすんません、とりあえずできたぶんだけ投下しまする

107:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
09/03/24 23:48:53 gCSVn+OD
ごくり、と才人の喉が鳴る。
どっちがいい、と聞かれても、正直な話。
どっちもいい、としか答えられない才人だった。
だがしかし、やっぱりベタだがここは。

「俺は、今のままのシャルロットが好きだなあ」

その言葉にタバサの頬が朱に染まる。
そして、嬉しそうに微笑む。
このひとならこう言うだろう。そう言ってくれるだろう。タバサが期待していたとおりの言葉を、才人は言ってくれた。
だからこそ。
彼には、一番きれいな自分を、見てもらいたい──。
だからこそ。
タバサは、この日のため、才人のために、いくつもの準備をしていたのである。
タバサは、自分の発言に照れくさそうにしている才人に背を向け、魔方陣の中央に立つ。

「ありがとう、サイト」

そして、全身全霊の感謝を込めて、言葉を紡ぐ。
才人からは背を向けたタバサの表情は見えなかったが、タバサはこの上なく幸福そうな微笑を湛えていた。
そしてその瞳に宿るのは、決意。
もう、彼女は決めていた。
彼には、一番綺麗なシャルロット・エレーヌ・オルレアンを、その全てを捧げる。
魔方陣の中央に立ち、スカートのホックを外す。
ふぁさ、と丸くスカートが魔方陣の上に広がり、タバサの下半身が露になる。
輝かんばかりに白い臀部は、しかし膨らみがいささか足りず、柔らかさよりも張りのほうが目立っていた。

「え?シャルロット?」

何の前触れもなく、いきなり脱ぎだしたタバサに軽く驚く才人。
そんな才人に、タバサは説明する。

「成長したら、服が入らなくなるから」

その言葉に、才人はいつだったかタバサが魔法を使って大きくなったときの事を思い出す。

なるほど、さっきの『大きいの小さいの』ってのはそういうイミか。
てっきりお兄さんおっぱいのサイズのコトかと思ってましたァーっ!

どこまでおっぱい魔人なのかこの男。
しかしそうなると才人の期待のボルテージも否が応にもマックスになるわけで。
上着のボタンを一つずつ外し始めたタバサのお尻を、思わず凝視してしまうわけで。
ボタンを外し終わり、上着を脱ぎかけたタバサの手が止まる。
首だけ後ろを振り向くと、鼻の下の伸びきった才人と視線が直交する。

「…サイト、その顔イヤらしい」

ちょっとイヤそうな顔で、そう言って、脱ぎかけた上着の前を合わせる。

「…術が完成するまで、あっち向いてて」

さすがにそんなエロい目で凝視されていては、術に集中できない。
そう思って、タバサは才人に釘を指し、もう一度背を向け、今度こそ上着をふぁさ、と床に脱ぎ去る。
美しい雪山を彷彿とさせる、しみ一つない柔肌が露になる。
少し興奮しているのか薄く桃色に紅潮した、幼さゆえの瑞々しさが目にまぶしい。
しかしやはりその曲線は緩やかで、女性よりも幼さを感じさせた。
お尻の先からうなじにかけて、なんだか生暖かいものを感じるタバサだったが、もうこの際突っ込むのはヤメにした。

108:めいKING!~タバサの別離(大) ◆mQKcT9WQPM
09/03/24 23:50:06 gCSVn+OD
…だって、そういう人だって分かって好きになったんだもの。

才人のエロい視線を背中に浴びながら、タバサは朗々と詠唱に入る。
心の内側から湧き出る力が、呪文と杖を介して魔力に変換されていく。
ときめきと恥じらい、期待と不安とが入り混じり、どんどん力が溢れてくる。
魔力とは心の力そのものである。
才人を想う愛も、才人に抱かれたいと思う欲求も、才人の視線を恥らう羞恥も、魔力の強さに直結する。
タバサには、必要以上の力が、溢れているのが分かった。
しかし、この魔方陣による術式には三人分のキャパシティがある。多少魔力が溢れたところで、暴走の心配はないだろう。
もうすでに、十分な魔力は充填した。
そう判断したタバサは、術式を起動した。

火照るタバサの身体を凝視するあまり、前のめりに出てきた才人が、魔方陣に入り込んでいることに気づかないまま。


青い光が晴れると、タバサは成長していた。
流れる青い髪は美しく腰まで伸び、清流のようにさらさらと空気の揺らぎに合わせ、わずかに揺れている。
青い髪に縁取られた顔からは幼さが消え、少し吊り上った瞳とすらりと通った鼻筋が、理性と知性を感じさせた。
可憐な唇は軽く引き絞られ、柔らかく湿った桜色に染まっている。
なだらかだった曲線は、極端といっていいほどきついカーブを描いている。それはまるで、白磁の花瓶を連想させた。
桜色の可憐な果実に彩られた白磁の球体は、奇跡的な張りと柔らかさのバランスを保ち、美しい顔の下で、美しさと隠微さのバランスをきわどい位置で融和させている。
きつく絞られた腰から広がる裾野には、かなり密度のある青い茂みが、姫君の聖域を覆い隠していた。
瑞々しい果実を連想させる真っ白な双丘の谷間は、薬品と数々の行為によって、色素の沈着もなく、まるで生まれたての赤子のような桃色をしていた。
そして、それら全てを、彼女の中に流れる高貴な血が、神々しさすら感じられる景色に纏め上げていた。
ほう、と術式の余韻に漏らすため息すら、極上の香に思える。
そんな成長したタバサが、きっととんでもなくエロい目で見つめているであろう自分の使えるべき相手に注がれる。
タバサの振り向いたそこには。
ひげ面の、ちょっと冴えない青年が、ひきつけを起こしたように倒れていた。
思わず目を点にするタバサ。
そしてこの状況を考える。

…『成長』の術式は成功している。
…ちょっと興奮しすぎて、魔力の調整を誤って、多めに術式に使ってしまった。
…そして、えっちぃ目で私をジロジロ見てたサイトは、ガマンきかなくなって魔方陣の中へ。
…そして、サイトにも術式がかかってしまった…。

全部正解である。
つまり、今目の前で伸びているのは成長した才人。
なぜ伸びているのかはよくわからないが、きっと術式が身体に合わなかったのだろう。
このテの変化系の術式は、身体に合わないと気絶したり、そもそも変化が起きなかったりもする。
まあしかし、これで原因はわかった。
伸びた才人を魔法でベッドの上に寝かせると、タバサは準備に入る。
この時のために、あらかじめ用意しておいた服を着込み、そっと才人の横に座り込む。
そして自分と同じく少し成長した才人の間抜けなひげ面を眺めながら、思った。

…ヒゲの伸びたサイトも、ちょっとダメ男っぽくて好きかも…。

ちょっと将来が心配な王女様であった。


才人が目を覚ますと、顎の下がじょりじょりした。
ていうか、かなりダメな感じに伸びたヒゲが、顎から生えていた。

「なんじゃこりゃああああああああ?」

思わず叫んでしまう才人。
その傍らに控えていた青い髪の少女が、そんな才人に申し訳なさそうに言った。

109:めいKING!~タバサの別離(大) ◆mQKcT9WQPM
09/03/24 23:50:44 gCSVn+OD
「ごめんなさい、サイト」
「え」

思わず才人が振り向くと。
そこには青い髪の女神がいた。
正しくは、素肌の上に大きめのワイシャツだけを羽織り、薄いブルーのショーツを履いた、白いニーハイソックスの。
成長したタバサがいた。
はちきれんばかりに膨らんだ胸の谷間を開いたボタンの間から容赦なく覗かせながら、四つんばいで才人に語りかける。

「術式があなたにもかかったみたい。それでその姿に」

タバサの説明もしかし、才人は半分上の空で。

「そ、そうかあ、それじゃあしょうがないなあ」

ちらちらと脇見でワイシャツからこぼれる白磁の球体に目を奪われながら、才人は頭をぽりぽりと掻きながらそう答える。
正直、理性ががけっぷちであった。
まあ両者とも合意の上だから理性が多少ブッチしたところで問題はないのだが、成長したタバサのかもし出す高貴な雰囲気が、才人の貧相なパンピー根性を萎縮させていたのである。
分かりやすく言うと、成長したタバサの姿をヤらしい目で見るのは、ものすごくイケナイことのように感じてしまったのである。
しかし当の王女様はやる気マンマンなわけで。
四つんばいのまま才人の太ももにたす、と手を置いて、潤んだ目で才人を見上げた。

「わたし、ヘン…?」
「へ?」

とつぜんのタバサの台詞に、才人は思わずタバサのほうを向いてしまう。
眼鏡の向こうの潤んだ瞳と、モロに視線がぶつかった。
吸い込まれそうな蒼い瞳が、容赦なく才人のハートを鷲掴みにする。

「あなたが大きいのが好きだから、成長した姿になったけど。
 …好みじゃ、なかった…?」

普段よりずいぶんと感情が載った、饒舌な言葉。
成長した身体が、タバサの心にも影響を与えているのだろう。
そんなタバサに、才人はぶんぶんぶん!と頭を振って応える。

「い、いやそんなことないっす!
 メチャクチャストライクです!むしろデッドボールみたいな!」

言葉の意味はよくわからないが、とにかく気に入った、ということらしい。
タバサはその言葉ににしゃあ、と物凄くうれしそうに相好を崩すと。

「嬉しい」

そう言って、才人の胸に容赦なくもたれかかる。
そうすると。
神の造形によって顕現した、完全に釣り合った天秤のバランスのごとき、極上の柔らかさと至高の張りの調和が、才人の下腹部に薄い布切れごしに押し当てられる。
薄い布越しにも分かる先端の塊が、これまた才人の煩悩を容赦なく狙撃する。
連続ヘッドショットでフラフラの才人の煩悩を、タバサは決定的な一言で完全にトドメを刺す。
その言葉は、才人の嗜好に合わせたように、幼いタバサの、抑揚の少ない声になっていた。
この短時間で、熟れた大人の外見と、幼い少女の中身という、とんでもなくインモラルな存在に、タバサは進化していた。

「サイト。硬くなってる」

見上げながら、嬉しそうに、そして恥ずかしそうに微笑む、という神の、いや悪魔の所業をあっさりとやってのけるタバサ。
成長したのは、身体だけではなく、表情を動かす顔の筋肉も、柔らかく強靭に成長していた。
その顔の筋肉は、細やかなタバサの感情を、欲求を、余すことなく表情に換え、才人に伝えていた。
一流の娼婦は、ウインク一つで男を勃たせることができるという。
タバサは、その技術を、本による知識と、才人に与えられた経験、そして成長した体でモノにしていたのだ。

110:めいKING!~タバサの別離(大) ◆mQKcT9WQPM
09/03/24 23:51:37 gCSVn+OD
完全に勃起した才人の牡を、タバサは下腹部で柔らかく刺激しながら、淫靡に微笑んだ。

「…ズボン、邪魔…?」

布越しの刺激もたしかにタマラナイものがあったが、どうせなら、その極上の柔らかさを持つ肌に、直接滾る肉棒を押し当てたい。
そう思った才人は、頷いた。

「そ、そうだな。邪魔だな」

才人の言葉を聞くと、タバサは嬉しそうに頷いて。

「じゃ、脱がせてあげる」

そう言って、手馴れた動作であっという間に才人のズボンと下着を脱がしてしまう。
そして、上着だけになった才人の胸板に、もう一度しなだれかかり。

「硬い…」

きゅ、きゅ、と、その硬さを確かめるように、タバサは白魚のような指を才人自身に絡ませ、何度も揉む。
その極上の刺激に、才人はう、と声を漏らし、快感に耐える。
たかだか指コキ程度で逝っていたのでは、男の意地がすたるのである。
耐える才人に、タバサの中で嗜虐心がうずうずとうずき始める。
いつもは責められる立場のタバサだったが、才人のこういう表情を見ると、思わず虐めたくなってくるのだ。
タバサはそんな才人の一物をしごきながら、彼の腰をまたぐ。そして。
才人の一物から手を放して、ワイシャツの前を完全にはだけると。
ぐにゅ、と下腹部の一番柔らかい部分で才人の牡を押しつぶす。
そしてそのまま、その裏筋を、絶妙な弾力を誇る腹筋で、くりゅくりゅと刺激していく。

「く、くぁ!」

さすがの才人もたまらず、より一層大きなあえぎを漏らす。
タバサに密着している裏側、粘液を運ぶ管が、びくびくと震え始めた。
射精の前触れである。
しかし必死に耐える才人に、タバサはトドメを刺す。
彼の胸板に全体重を預けて自らの胸を押しつぶし、その鼻先に、甘く湿った吐息を吹きかけたのである。
その刺激に、才人の堰が崩壊する。

「で、出る!」

タバサの下で才人が仰け反る。
それと同時に、タバサの押しつぶしていた才人の先端から、熱い迸りがびゅるびゅると噴射され、タバサの露になった下腹部を、胸の谷間すらも、汚していく。

「あ、ふぁ…!」

その熱さに蕩け、タバサも軽く痙攣する。
ぷし、と蒼いショーツの中で、タバサの雌が軽い潮を吹いた。
タバサはそのまま、荒い息をつく才人の上で起き上がると、胸の谷間から下腹部までを汚している才人の精液を、掌で肌に塗りこんでいく。

「さい、との、精液…。熱い…」

そして掌に付いたその一部を口元に持っていき、ぴちゃぴちゃと舐め取る。
生臭く、苦味すら感じるその味は、けして美味とは言い難い。しかし、タバサは。

「サイトの精液…だいすき…」

嬉しそうに微笑み、そう言ってのけた。
そんな淫靡な姿を目の前で見せ付けられ、才人が滾らないはずがない。

111:めいKING!~タバサの別離(大) ◆mQKcT9WQPM
09/03/24 23:52:15 gCSVn+OD
再び復活し始めた才人を見て、タバサは。
ころん、とベッドに仰向けになると、足をM字に開いて。
べしょべしょに濡れたショーツごと、自らを割り開く。
そして、言った。

「ねえ、サイト。見て…」

くぱぁ、と粘液の糸を引いて限界まで開かれたタバサのそこは。
普段は、その細い指によって、かなり奥の方まで深淵を覗かせるそこは。
入り口から少しいったところで、ぴっちりと肉の襞が塞いでいた。

「え?これって…」

そう、今才人の目にしているそれは。

「処女膜を、再生した…」

頬を朱に染めて、タバサは驚く才人に応えた。
そして続ける。

「もう一度、私の『はじめて』をもらってほしい。
 あんな、無理やりじゃなくて、サイトの意思で、私を『女』にしてほしい…」

タバサの処女喪失は、半ば才人の意思を無視して行われた。
強力な術式のために才人の精を胎内に取り込むことが必要だったため、無理やり才人を挿入したのである。
それは、半ばタバサからの強姦に近いものがあった。
だから、タバサは、もう一度才人に処女を捧げるべく、自らの処女膜を再生したのである。
才人は、そんなタバサの視線を、真摯な表情で受け止める。
そして頷く。

「わかった。じゃあいくぞ。
 俺の意思で…シャルロットを、俺の『女』にする」

そう言って、タバサに覆いかぶさっていく。
タバサは秘裂を伸ばし広げる指を緩めることなく、涙を貯めた笑顔で、才人を迎えた。

「嬉しい…」

二人の唇が重なる。
二人の性器が、触れ合う。
互いに粘液を分泌し合い、ぬるぬると互いに塗りこんでいく。
唇の中で、お互いの舌が絡み合い、溢れた唾液を互いに嚥下する。
やがて舌を絡めあっていた二人は、唇を離し、見詰め合う。
もう十分に互いを濡らし終わった性器どうしが、まるで互いを求めるように蠢いて。

ぶつん。

「ぃたっ…!」

二度目の破瓜が、タバサを襲う。
そして、痛みと同時に訪れる、たまらない多幸感。

満たされている。私の中は、いま、大好きな人で満たされている…!

全てを奪ってくれた愛する人を、タバサは腕で、足で、抱きしめる。

「サイト、き、つ、あっ」

それでもやはり処女膜を再生させた膣内はきつく、タバサは少し苦しそうだ。

112:めいKING!~タバサの別離(大) ◆mQKcT9WQPM
09/03/24 23:52:44 gCSVn+OD
それを見て、ぴた、と才人の動きが止まる。

「…きついなら、抜こうか?」

初めてをもらうという目的なら、もう果たした。
そう思って、才人は優しくタバサを見下ろす。
少し老けて貫禄の増したそんな才人の頬を、タバサは両の掌で優しく包み込む。
そして。

「だめ、このまま…」
「え?でも」
「ずっと抜かないで。全部出して。私の中で、いっぱいきもちよくなって…」

言葉と同時に、少し力の抜けた足で、精一杯才人を締め上げる。
その言葉に、才人は頷く。

「それじゃあ、抜かないからな?
 全部、膣内で出すからな?」
「うん、うん…♪
 奥まで全部、サイトでいっぱいに、して…♪」

空色の髪の女神は、そう言って微笑んだ。
そこからは、もう止まらなかった。
才人の腰が、遠慮なく動き始める。
じゅぷじゅぷと互いの粘液を攪拌する音が、淫らに響き渡る。
二人は先ほどしていたように互いに抱き合い、舌を啜りあう。
粘膜の結合部が、じゅるじゅるぴちゃぴちゃと、どちらが立てているのか分からないほど濃厚な水音を立てる。
二人の間で、先端を極限まで勃起させた、薄桃色に染まった肉の玉が暴れまわる。
唇から、舌から、胸から、性器から、全身に快楽を打ち込まれ、タバサの膣道が蠕動しはじめる。
舌を舐めあげられ、胸板に極上の弾力を押し付けられ、性器を絞り挟まれ、才人の肉棒が震撼する。

「い、く、も、いく、サイト、サイト、サイト、サイト、サイトぉ!」
「シャルロット、全部、だすぞ、シャルロットの中に全部出すぞっ!」

ずぶ!

最奥まで突き刺し、才人の動きが止まった。

どくどくどくどくどく!

タバサの子宮口に、遠慮なく熱い迸りがぶちまけられ、肉の顎がそれをこくこくと飲み干していく。

「うぁ、あ゛、あ゛あ゛あああああああああああぁぁあぁぁ!」

サイト…!

獣のような啼き声を上げ、心の中だけで世界で一番愛しい人の名を呼びながら、タバサは、虹色の闇の中に堕ちていったのだった。


113:めいKING!~タバサの別離(大) ◆mQKcT9WQPM
09/03/24 23:54:32 gCSVn+OD
才人が目を覚ましたのは、それから丸一日たってのこと。
どうやら、タバサが水魔法で自分を眠らせたらしい。
才人がベッドから降りると、テーブルの上に一通の手紙があるのを見つけた。
その手紙には、こう書かれていた。

『サイト、最後の思い出をありがとう。次に逢う時は、たぶんきっと『タバサ』はもうこの世にはいません。
 だから、今度逢うときは、必ず『シャルロット』と呼んでください。
 誰がいても、かまいません。私はあなたのシャルロットです。
 間違えたら、おしおきします。大人になった私のおしおきは、ちょっとすごいと思います。
 それでは、また逢う日まで。 
    シャルロット・エレーヌ・オルレアン、あなたの永遠の従者より』

「…シャルロット…」

才人は、窓から覗く青い空を見上げた。
数刻前に愛した少女の髪と、同じ色の、美しい空を見上げていた。


そのころ、トリステイン魔法学院から南へ数リーグ離れた、遥か高空。
青い風韻竜が、己が主人に問いかけていた。

「きゅいきゅい。ホントにいいの?おねえさま?」
「…大丈夫。もう、私は一人じゃない」

言ってタバサ──シャルロットは、己が下腹部にそっと手を添える。
注がれた彼の精が、どろりどろりと自分の胎内でうごめくのが分かる。
その胎内では──卵巣から吐き出された卵子が、彼の精子を受け入れている最中だろう。
そう。
タバサの準備は、大人になる『成長』の術式だけではなかった。
彼の証、才人と愛し合った証拠を、己が身に宿すため。
彼女は、懐妊の秘薬をあらかじめ飲み、才人に抱かれたのである。

この子が、私を強くする。

母として、負ける訳にはいかない。
現ガリア王家に。トリステインに。アンリエッタに。
全てを手に入れ、シャルロットはその全てを才人に捧げるつもりであった。
そんなシャルロットに、シルフィードは思わず。

「きゅい。おねえさまなんか老けた?」
「……」

言ってはいけないことを言ってしまい、脳天を巨大な杖でぶん殴られた。

「きゅいー!なんなのねなんなのねもう!ぼーりょくはんたい!韻竜虐待はいけないとおもいまーす!」
「黙れ」

そして上空でドタバタやりながら、すばらしいスピードでガリアへ向けて飛び去っていった。
…竜騎士隊の警護する、ガリア国境まであとわずか、という地点での出来事であった。~fin

114:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
09/03/24 23:56:45 gCSVn+OD
すんません、以上で終わりです。
しかしこりゃもう(小)のほうも書けってフラグですねorz
くそう、今回は二本書く気なかったのに…。
ロリコンじゃないから小さいほう書くのはきがすすまないな(棒読み

んじゃそのうち小さいほうも頑張って書きます。
んじゃねゆノシ

115:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:18:17 HQ0KuALg
>>114
GJ。

タイトルの(大)で「ああ、ついにウンコを食べる話か」と思ったのはオレだけですね。
へんたいさんはそこまでのへんたいではなかったのですね。

116:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:26:37 iVignSHq
>>114
濃厚シーン、GJっす。
しかし、次に会うときは「できちゃった、責任とってね」アタックですね。

なんか、そのとき子連れのわたあめと乳革命が同席していそうな悪寒が・・・

117:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:46:00 6568ZDen
わかってるよ、へんたいさんww
ほんとは両方書きたくて堪らなかったんだよねwwww

118:名無しさん@ピンキー
09/03/25 01:02:03 1XEIqQ8x
not A but loli

119:名無しさん@ピンキー
09/03/25 10:45:50 i5wdoorz
>>118
Aではないがロリである
すなわち、ロリ巨乳が欲しいという意味ですね、わかります

120:名無しさん@ピンキー
09/03/25 15:59:42 jUpXWUpJ
GJです。最高です。あなたは神だ


121:名無しさん@ピンキー
09/03/25 22:17:57 uM9yI+rP
何も言わん。ただGJとだけ・・・

122:名無しさん@ピンキー
09/03/26 00:04:15 YZV2340R
バレット氏もへんたいさんもGJ!でした

123:名無しさん@ピンキー
09/03/26 11:40:34 jg9QLtCj
GJっす!

きゅいきゅいに対する、相変わらずのSっぷりを見てると、画面が霞んでしまうのさ。
嗚呼。w

124:名無しさん@ピンキー
09/03/28 14:07:56 OsxVDyVn
32だ
11巻まで読んだ。シャルロット可愛いわ。好きになった

125:名無しさん@ピンキー
09/03/28 21:50:06 y7Ei4r2D
アンリエッタ女王を甘い拷問にかけるSSはまだですか?

126:名無しさん@ピンキー
09/03/29 01:54:10 ns0+hE95
サイトがハルキゲニアに召喚された後の記憶を失って
動揺のあまりルイズに乱暴するssって何だっけ…

127:名無しさん@ピンキー
09/03/29 02:43:06 /d7xQqWp
外伝3出てたんだな。表紙見た瞬間イケる!イケるよ才人と思った
ルイズ親子丼に続きタバサ親子丼も性覇しちゃうんじゃないかエロパロ的に

128:名無しさん@ピンキー
09/03/29 04:04:54 f8+3l3XQ
>>126
URLリンク(www.google.com)

129:名無しさん@ピンキー
09/03/29 09:29:45 KVPBwa8y
外伝ってどんな内容なの?

130:名無しさん@ピンキー
09/03/29 13:07:13 mrEuz2So
王女時代のタバサがまんま某への人の初期タバサだった件

まあ執事のひとも昔は饒舌だったって言ってたしそうなるか

131:名無しさん@ピンキー
09/03/29 13:25:39 KVPBwa8y
面白い?
面白かったら読もうか迷ってるんだ。

132:名無しさん@ピンキー
09/03/29 14:12:40 xI/SD7LZ
風呂覗きイベントのタバサ視点エピソードは面白かったな。
韻竜の生態が2ページ分くらい紹介されてるので、資料として買うも良し。
ただ、「オルレアン公暗殺以前、イザベラとシャルロットは仲良しでした」という妄想は打ち砕かれた。

133:名無しさん@ピンキー
09/03/29 17:22:22 KVPBwa8y
>>130
>>132
ありがとう。参考になった。

134:名無しさん@ピンキー
09/04/01 01:43:22 C/O3yfQ5
ゼロ魔最終巻発売日決定か、いよいよだな・・・

135:名無しさん@ピンキー
09/04/01 01:44:37 gk+YjMd6
>>134 あれ? まだ買ってないの? もう殆ど売り切れてたけど大丈夫?

136:名無しさん@ピンキー
09/04/01 04:14:08 Zq7hgQ/E
まさかサイトの父ちゃんがラスボスとはな……

137:名無しさん@ピンキー
09/04/01 04:58:48 D1Rm15B4
test

138:名無しさん@ピンキー
09/04/01 09:47:21 6wnVSNIO
しかしアンさまの外伝が二次元ドリーム文庫から出るとはすげーな


139:名無しさん@ピンキー
09/04/01 13:54:20 fJGQAm+O
アンリエッタ外伝2はノベルズのほうで出て、陵辱調教のさまがねっとり書かれるそうだ

140:名無しさん@ピンキー
09/04/01 13:57:36 wM0Dn+46
>138-139
原作者自身が18禁脚本家ですからね……流石に二次元は無理でしょうけど、完結後に同人とかで鬱憤を晴らすかのようにエロを書きそうだ。

141:名無しさん@ピンキー
09/04/01 14:04:06 NiQWgkN1
>>139
ウソついていいのは午前中だけだぞ

142:名無しさん@ピンキー
09/04/01 14:13:18 olIo26wd
らぶらぶエッチな文庫
ハードエロ調教なノベルズ


早速予約した

143:名無しさん@ピンキー
09/04/01 14:36:11 K/fF7Zl3
ううう、ひさびさにのびてると思ったら…不覚(;´Д⊂)

144:名無しさん@ピンキー
09/04/01 17:45:29 E0P8fhNz
ああ今日はそうだったか
ヒロイン達そういう日だと知ったら才人に
赤子ができましたとか嘘付いて迫るんだろうな

145:名無しさん@ピンキー
09/04/01 19:36:52 bbdie1oA
そろそろボルボ分が足りなくなってきた
ボルボ兄貴早く頼む…

146:名無しさん@ピンキー
09/04/01 19:39:39 K/fF7Zl3
きょうの24時までだったら
「すんどめしません」って言いながら寸止めしても、いい日らしいよ?>せんたいさん

147:名無しさん@ピンキー
09/04/01 20:03:15 5QkK9XcA
205氏の姿見ないなぁ・・・
不幸せな友人達でルイズがサイトの死体に寄り添って眠るシーンは
まじで背筋にゾクっとくるほど美しいと思った。真剣に泣いた。

美しさ奥深さの205氏、暴力的なまでの淫靡表現のボルボ氏。まじ愛してる

148:名無しさん@ピンキー
09/04/01 20:37:35 Qxi1Ilr0
五分レスがなかったら
へんたいさんが俺だけのためにお尻なタバサを書いてくれる

149:名無しさん@ピンキー
09/04/01 21:01:18 jvaSftWN
>>148
おめでとう
だが、今日はエイプリルフールだから残念だったね

150:名無しさん@ピンキー
09/04/01 22:41:46 XGjaD+zC
だからウソをついていいのは午前中だけだと何度言えば…

151:名無しさん@ピンキー
09/04/01 23:04:25 89ssW1RO
>>148
トリの割れてるへんたいさんのフリして、 だけのため ってなら、メアド晒そうねっ
とかって凶悪な悪戯を思いついたけど、>>150 のせいで実行は思いとどまっとく

152:名無しさん@ピンキー
09/04/01 23:23:29 aKtACjCC
>>32だがやっと本編読み切ったよ。疲れた

153:名無しさん@ピンキー
09/04/01 23:39:52 K/fF7Zl3
>>152
おつかれ。けっこう重たいでしょ本編

まとめサイトをどうぞ
URLリンク(zerokan.g.ribbon.to)

154:名無しさん@ピンキー
09/04/02 00:13:20 tpBQ0w5c
>>153
ありがとう。確かに重たいね。
改めてSSを読むとガラッと変わるね。

155:名無しさん@ピンキー
09/04/02 00:14:33 tpBQ0w5c
すいません。sage忘れました。

156:女王陵辱
09/04/02 02:58:25 IwFMybi8
そのむかし「チクトンネ街の女王」なんてSSを書いてた俺だが
いつまで待ってもボルボ師匠がアンリエッタ陛下を甘く可愛く拷問してくれないので

しょうがないので自分で書いた。

投下する。

157:女王陵辱(上)
09/04/02 02:59:00 IwFMybi8
---------------------------------
トリステイン王国。王都トリスタニア。
その中心に位置する、トリステイン王宮。

その王宮の一角にある王の私室。
その私室の中、天蓋つきの大きな寝台。
そのシーツの上で、トリステイン女王アンリエッタ・ド・トリステインはその生涯最大の危機に瀕していた。



粘りつくような男の視線が、露わになったアンリエッタの乳房に絡みつく。
その視線はアンリエッタの90サント近くにまで成長した豊乳の内側に妖しい熱を生んでいく。
「い、いや…いけません、今ならまだ―」
「こんなエロい乳してやがったのか」
覆面の男が女王の声を遮る。
仰向けになってもつんと美しく盛り上がったふたつの美峰。それは男の目を捉えて離さない。
抜けるような白さ。絹のような肌理の乳は、うっすらと血管を透けさせている。
トリステインの男なら誰でも、ドレスを内側から突き上げるこのふくらみを妄想したことがあるだろう。
その妄想にも勝るとも劣らない美巨乳がそこにあった。



アンリエッタはその正装である絹のドレスのまま、寝台の上に仰向けに倒れている。
紫のケープは剥ぎ取られ、床に千切れ落ちている。
ドレスの胸元は覆面の暴漢の手によって引き裂かれ、その内側からこぼれる美巨乳を外に晒してしまっている。

ティアラを頭上に載せたままの小顔をふるふると振り、生まれて初めて感じる暴力への恐怖を
その麗しい顔に貼り付けながら、寝台のシーツの上で身じろぎをする。



魔法で両手を後ろ手に拘束されたアンリエッタ女王は、身動きができない。
女王の私室は人払いがなされ、「サイレント」と「ロック」の呪文で完璧な密室と化している。
そこは女王が恋人である才人と逢引をするために作り上げた秘密の愛の園だった。
そして、アンリエッタ自身が作り上げた自分自身のスキルニルが王都の別宮に出向いているのだ。

誰も異変に気づく筈はなく、誰も助けに来てはくれない。

唯一の頼みの綱の才人は、この覆面の男に魔法で昏倒させられてしまって床にのびている。



恋人と誰にも邪魔されない睦み合いを持とうとした女王の一瞬の隙を突くことに成功した覆面の男は、
この国でもっとも尊い美女を自らの欲望のままに汚そうとしている。


158:女王陵辱(上)
09/04/02 02:59:22 IwFMybi8
暴漢の目を捕らえて離さない、健康と扇情に満ちた乳房。
アンリエッタが身体を逃がそうと暴れるたびに、中身がしっかりと詰まったそのふくらみは右に左に
揺れ、瑞々しい弾力でもって男の目を誘う。

「さ、サイトさんッ…サイトさん、助けてくださいましっ」
 アンリエッタは恋人の名を呼ぶが、床に突っ伏したままの彼女のシュヴァリエはぴくりともしない。

その先端の桜色の乳暈。その中心の小指の先ほどの可憐な乳首。
覆面の男が天蓋付きのベッドに入り込むと、アンリエッタは必死に後ずさろうとする。

その先端の桜色の乳暈。その中心の小指の先ほどの可憐な乳首。
男を誘うような乳房の曲線。覆面の男はその柔らかそうな丸みに手を伸ばす。
完璧な美乳が、男のごつい指で歪められる。
「なんていやらしいおっぱいなんだ…毎晩コイツに揉まれてたんだろ?」
両の膨らみを男は鷲づかみにする。
「ううううっ」
破裂せんばかりの衝撃にアンリエッタは反射的に弓なりにのけぞる。
汗ばんだ暴漢の掌が、真っ白い乳肌を陵辱する。
「こんなエロい体してんじゃ、こんなヘナチョコ騎士だけじゃ満足できねえだろ? こんなバカでかいおっぱい―」
再び鷲づかみの衝撃。
「ひいっ」
「くっくっく…たっぷりと可愛がってやるからな…泣いてもわめいても、やめてなんかやんねえぞ」
 乳肉を寄せて上げて作った純白の肌枕に暴漢は顔を埋めると、頬刷りし、覆面から露出した唇で
その肌を舐め穢していく。

 その気色悪さに眉を寄せるアンリエッタ。その南の海のような色の綺麗な瞳にはうっすらと涙が盛り上がっている。
 暴漢は乳肌の匂いを吸い込み、肌を味わい、柔らかさを確かめている。
「エロい匂いがぷんぷんするぜ。もうガマンできねえ」
 男の唇がアンリエッタの乳首を捕えた。
 必死に抗おうとする女王の両肩を男の丸太のような腕が掴むと、もうアンリエッタにはどうすることもできない。

 吸われる。甘噛みされる。啜られる。唇で食まれる。
 男は獣のような唸りをあげながら、その極上の乳房を愉しんでいる。

 左右の膨らみを互い違いに動かされ、もみ立てられる。
 骨ばった太い指で、乳首をキュっと摘み上げられる。

 純白のドレスの胸元をはだけられた女王陛下は、その度に首を振り、必死にその刺激を拒絶しようとする。
しかし、その肉体の内側に感じるのは恐怖だけではなかった。妖しい寒気のような感覚を身体の奥底に
覚えてしまう。
「感じてんだろ? あ? 清貧女王とかいいながら身体はこんなにエロエロなんだからな」
 そういいながら覆面の中の黒い目がアンリエッタを射抜くように見つめる。

 それに見つめられたアンリエッタはゾクゾクという後ろ暗い感覚が胸の奥に沸き立ってしまう。
 これから、どんなことをされるか。今晩遅く、スキルニルが帰ってくるまでにどれだけのことをされてしまうか。

 陵辱の限り。いちどもされたことのないような酷い事を、されてしまう。

 アンリエッタは恐怖のあまり身体から力が抜けてしまった。
 細かく震えだした肌は、うっすらと汗をまとっている。


 男の手がスカートの内側に入ってきた。
「だ、ダメです。そ、そこはいけませんっ」
 震える口調に興奮したのか、男はアンリエッタのドレスのスカートを捲り上げる。
 スカートの中の熱されていた空気が解放される。
 胸の愛撫に応えるかのように熱くなった秘部。
 暴漢はそのすべすべの絹の下穿きを一気に引き降ろす。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch