取り・寝取られ総合スレ11at EROPARO
取り・寝取られ総合スレ11 - 暇つぶし2ch752:名無しさん@ピンキー
09/08/15 19:08:32 3M3QusVg
勇者が一人とは限らないだろうから
主人公とは別の勇者があっさりと魔族を討伐して名声も女も総取り
とか

753:名無しさん@ピンキー
09/08/15 19:17:29 FlHm9T99
いや、主人公は只の村人Aだが、愛する妻とか恋人とか秘かに恋心を抱く幼馴染が村一番の器量良しで
その器量に目を付けた勇者が……

この場合、男振りもステータスも勇者の方が遥かに上で男としての敗北感とか色々なものを感じさせられる主人公。
勇者は非道でも純真でもどっちでも良し。

754:名無しさん@ピンキー
09/08/15 19:37:32 eq929Yx8
恋仲の男女がいるパーティーに途中から加入して来た勇者が、彼女を寝取るってのは?

755:名無しさん@ピンキー
09/08/15 20:09:35 VUdqukUf
その彼女が古代の英雄王の生まれ変わりな勇者の前世の嫁とかいう展開もありだな

あれ?小ニースさん、なんか用ですか?

756:名無しさん@ピンキー
09/08/15 20:11:20 BhXktKtU
超外道勇者というランスシリーズのパクリっぽいゲームがあってだな・・

757:名無しさん@ピンキー
09/08/15 23:52:55 klMXugoi
>>755
お前のおかげで大ニースが結婚しなかったのはマーファに寝取られたからという発想が浮かんだ
でもマーファは女神だった

758:名無しさん@ピンキー
09/08/16 01:07:30 cN2lpMhT
最近寝取られより寝取りのほうが好きになってきたが
寝取りはマイナーというか作品が多くないから困る

759:名無しさん@ピンキー
09/08/16 05:42:25 SGlawuTB
昔テレビでやってた映画(?)で
アフリカかアマゾンだかのダム建設現場の監督の息子が原住民に浚われて
そのまま育てられて、違う部族の綺麗な娘を嫁にするんだが
すぐら部落の女全員さらわれて
救い出しに行くまで娼婦として働かされるってのがあったな
あれもある種の寝取りか

760:名無しさん@ピンキー
09/08/16 09:33:25 cATLqgKA
>>758
まあ、単に寝とり側視点だと、ヤリチン野郎のサクセスストーリーになりがちだからな。
あまり好まれないんじゃないかい?

761:名無しさん@ピンキー
09/08/16 14:09:21 JvvIntO7
>>758
MC系とかある意味殆ど寝取りじゃないか?

762:名無しさん@ピンキー
09/08/16 18:00:23 2y9CONtc
多分そういうんじゃなく、親友の彼女とか誰かの奥さんとかを普通に口説いたりして寝取るのがいいんじゃないかな
MC系だと実質レイプみたいなもんだし。

自分も最近そっちにもはまって、エロゲ板の寝取り総合スレでおすすめされてるゲームやってみたりしてる
小説は・・・ほとんどないよね

763:名無しさん@ピンキー
09/08/16 22:19:47 9up5zANo
言ってしまえば寝取られは「寝取られる」というのが目的だけど
「寝取る」ってのは人妻モノを筆頭に寝取ることより寝取る過程に重点が置かれる

764:名無しさん@ピンキー
09/08/17 06:13:29 McHhGZuV
寝とる――「寝ている」の方言

765:名無しさん@ピンキー
09/08/17 11:06:03 GhF7SlG7
つまんないしうまくもないな

766:名無しさん@ピンキー
09/08/17 19:32:47 tBizzo1F
和姦系寝取られのSSのプロットを幾つか考えてるけど
どのヒロインも表面上はともかく奥底が我が儘な性格になってしまう

767:名無しさん@ピンキー
09/08/17 22:32:58 GhF7SlG7
まぁそれは仕方ないだろうな。
和姦寝取られってことは恋人とかいながらその関係を清算しないまま他の男とするってわけで。
それは我侭以外のなんでもないからそんな性格になっちゃうのは仕方ない。

768:名無しさん@ピンキー
09/08/17 23:09:18 Wgu3lGhz
恋人と二度と会えない(と思われる)状態ならどうか?

運命のいたずらか、会えてしまうんだけど。

769:名無しさん@ピンキー
09/08/18 00:03:51 FUxPrHOt
恋人の男性が戦争で遠地に赴いて、その間に、とかは普通にありそうね。

770:名無しさん@ピンキー
09/08/18 00:09:21 1pJEl6QH
19歳の若妻が16歳の男の子と不倫しちゃうわけか。

771:名無しさん@ピンキー
09/08/18 08:52:28 psprPMpA
都の風だったか

772:名無しさん@ピンキー
09/08/18 09:41:33 4ChBpFAr
戦死したことにされてその間にライバルにもっていかれちゃうのもよくない?
最初は恋人に操を立ててるけど、時間と共にライバルにも…ってやつ。
ライバルの策略でそうなるのもありだし。

「エリア88」で寝取られ成立までいっちゃうとか
これは戦場じゃないけど「岩窟王」みたいなやつ。


773:名無しさん@ピンキー
09/08/18 10:40:39 PJp4b2JD
彼氏不在はいただけない


774:名無しさん@ピンキー
09/08/18 11:44:51 e8QvxmEL
はいからさんが寝取られる

775:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/18 12:03:07 dUCGRep7
1.
気が弱くて体力もない僕、品田友幸が、高校でイジメの対象になるのは予想できた。
入学して1ヶ月も経たないうちに、僕は校内の不良グループから目をつけられていた。
「よーう、品田ちゃん」
今日も下校する僕を待ち伏せして、陰険な目をした上級生・飯田が詰め寄ってくる。
「…な、なんですか」
「品田ちゃ~ん。お金貸してよぉ、小遣い足りなくってさあ」
「き、昨日も、3,000円渡したじゃないですか」
「ケチくさいこと言うなよ、ほら、財布出せって。こっち来い」
「…や、やめてくださいぃ」
飯田は僕を人気の無い場所へ連れて行こうとグイグイ腕を引っ張った。
「待ちなさいっ!」
その時、背後から透き通った声が響いて、僕も田尻も振り返る。
「…り、凛ちゃん」
そこにいたのは、僕の幼馴染、香坂凛子だった。僕はずっと凛ちゃんと呼んできた。
凛ちゃんは幼い頃から女の癖にお転婆で、僕よりずっと喧嘩が強く、いつも僕を
ガキ大将グループから守ってくれた。
僕が泣かされたりしたら、必ず仇を取ってくれたのが、凛ちゃんなんだ。
小学校からは空手を習い始めて、今は女だてらに空手、柔道ともに3段の腕前だ。
その凛ちゃんが、いま、怒りに燃えた目をして、セーラー服姿で立っていた。
「…およよ、なんだ、カワイコちゃんじゃねーの」
飯田が目尻を下げて凛ちゃんを見た。
正直言って、凛ちゃんはめちゃめちゃカワイイ。
ショートカットに、くるんと大きい瞳が良く似合う。ボーイッシュな典型的美少女。
今でも、学年ナンバーワンアイドルと噂されているのを僕も知っている。
中学時代からラブレターをもらいまくりだったけど、なぜか誰とも凛ちゃんは
付き合おうとはしなかった。

776:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/18 12:03:54 dUCGRep7
2.
その凛ちゃんが、今、その大きな瞳を怒りに燃やして立っている。
「このカワイコちゃん、品田ちゃんのなんだよ。紹介してくれよ、品田ちゃ~ん」
相変わらずニヤニヤといやらしい笑いを浮かべながら飯田が言った。
「友幸を離しなさい!この不良」
凛ちゃんが言い放つと、飯田の顔色が青く変わった。
「…なんだぁ、上級生にその口の利き方はぁ」
飯田は僕の腕を離すと、ズカズカと凛ちゃんの方へ歩み寄っていく。
「なあ、俺とイイコトしようぜ?名前なんてんだ……うぎゃっ?!」
飯田が凛ちゃんの肩に手をかけた瞬間、その身体は大きく宙に浮いていた。
凛ちゃんの秒速の一本背負いが炸裂したのだ。
「うげほぅっ!げほっ!」
背中から受け身もできず投げ落とされ、飯田は地面をのた打ち回る。
「わかった?二度と友幸に手を出したら承知しないからっ!」
凛ちゃんは息一つ乱さず、颯爽と飯田に言い放ったんだ。

※※※※※

「なんでいじめられてるって私に言わないの?」
帰り道、凛ちゃんは僕をなじるようにそう言った。
「だってさ…高校生にもなって…女の子に守ってもらうの、カッコ悪いし…」
僕がやっとそう言うと、凛ちゃんは呆れた表情をする。
「バカねえ…いいようにお金を取られてたら、おばさんが心配するじゃない?」
「そ…そうだけど」
「カッコ悪いも悪くないもないでしょ。ずっと友幸は私が守ってきたんだから」
そう言い切られると、ちょっと抵抗があるけど。
「これからも私が友幸を守るからさ。まかせておきなさいって」
僕は(カッコ悪いなぁ)と思ったものの、凛ちゃんに向かって頷いた。

777:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/18 12:04:45 dUCGRep7
3.
その時、凛ちゃんの鞄から、ふわっと何かが落ちた。
拾い上げてみると、それは封筒だった。
凛ちゃんのクラスの、結構カッコいいと言われてる男子の名前が書いてあった。
これは…ラブレターだ。でも、封筒の封は切られていない。
「…あっ、こら、そんなの見ないで。返して」
凛ちゃんが慌てたように僕からその便箋をひったくった。
「……困るんだよね、こういうの、もらうと」
凛ちゃんは僕に向かって、苦笑いしながら言った。
「それ、ラブレターだろ?どうして開けないの?」
「…だって、興味ないもの」
「どうして?人気ある男子じゃんか」
僕がそう言うと、凛ちゃんは、急に不機嫌そうな表情になった。
「…そうかな。私には別に。どうせ返すだけだから、読まないの」
ぶっきらぼうに、封筒を鞄にしまいなおす。
「…怒ったの?」
「別に」
「…怒ってるよ。ごめん、悪いこと言った?」
僕がさらに聞くと、凛ちゃんは立ち止まり、急に僕の顔に顔を近づけてきた。
どきっとした。凛ちゃんからは、甘くて柔らかい香りがした。
「ヤキモチ妬かないの?」
「え?」
「…私がラブレターもらって、全然平気なの?友幸は」
どきどきした。怒った凛ちゃんの顔は、とてもキレイだった。
「私が誰かと付き合っても平気?」
そう言われて、僕は言葉に詰まった。
凛ちゃんがモテるのは昔からで、でも、凛ちゃんは誰も相手にして来なかった。
それに安心していたのだろうか。凛ちゃんが誰かと付き合うことを僕は想像してみる。
「……それは………」
「それは?」
「……イヤ、だよ…」
僕は小さくそう言った。凛ちゃんが、じっと僕を見た。
「…イヤなのね?」
「…う、うん…」
「そう、か」
凛ちゃんはすっ、と僕から離れた。セーラー服のスカートがふわっと揺れた。
「私ね」
凛ちゃんはニッコリと僕に笑いかけた。それは、一生忘れられない笑顔だった。
まるでヒマワリみたいな。
「…昔から大好きな優しい男の子が、ラブレターくれるのを待ってるの」

778:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/18 12:05:25 dUCGRep7
4.
「不良グループが、香坂凛子を学校の裏手の山に連れて行った」
次の日の放課後、あっという間にその話は学年じゅうに広まった。
昨日、凛ちゃんが言った言葉の意味を、ずうっと考えてぼおっとしていた僕は
転げるように、その話をして廻っている同級生に詰め寄った。
「…凛ちゃんが、どこに連れて行かれたのっ?」
いつも大人しい僕の慌てた剣幕に、同級生は驚きながらも答えた。
「が、学校の裏手のワサビ山らしいって…」
僕は最後まで聞かず、教室を飛び出した。
(……凛ちゃん!)
いくら凛ちゃんが男勝りでも、不良グループに囲まれたら敵うわけがない。
僕は必死で学校の裏手に走った。
学校の裏手は小高い山になっていて、通称「ワサビ山」と呼ばれている。
山に入ると、何本もの細い道が分かれており、所々にあずま屋が立っていたり、
休憩用の椅子があったりする。
そういう場所を、不良グループが誰かをシメルために使うと噂で知っていた。
(…どうか凛ちゃんが酷い目に遭わされていませんように…!)
やがて、前方から人が争い合うような声が聞こえてきた。
(あそこだ!)
日頃から運動が苦手な僕はハアハア息をきらせて走っていた。
「…女相手に、なにやってんだ!」「捉まえて転がしちまえ!」
今度ははっきり聴こえた。凛ちゃんは、まだ無事なんだ。
やがて視界が開けて、休憩用の東屋がある広場に出た。
3人の男たちが、東屋の壁を背にして、凛ちゃんを取り囲んでいた。
ほかに、1人の男が蹲って、苦しげにうめいている。あれは、飯田だ。
凛ちゃんがやっつけたんだ。やっぱり、凛ちゃんはすごい。ミラクルガールだ。
「おとなしくさせてやらぁ!」
不良の一人が、凛ちゃんに掴みかかろうとした。
「…やぁ!」
凛ちゃんの気合が空気を引き裂いた。得意の正拳突きだ。
迫ってくる不良をうまく身体を泳がせて避けながら、凛ちゃんの拳が不良の
こめかみに入った。
「うぎゃああ!!」
額を抑えて、その男が地面に蹲る。やっぱり、僕の凛ちゃんは強い!

779:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/18 12:06:24 dUCGRep7
5.
その時だった、残った不良の一人が卑怯な反撃に出た。
足元の砂をわしづかみにすると、凛ちゃんの顔に叩きつけたのだ。
「…あっ!」
砂粒が目に入ってしまった凛ちゃんがぐらり、とよろける。
「よっしゃ、やっちまえ!」
もう一人の不良が、凛ちゃんのお腹に拳を突き入れた。
「…ん、うっ…!」
凛ちゃんが苦しげに身体を折る。
女の子のお腹にパンチを見舞うなんて、なんて最低な奴らなんだ!
そして、凛ちゃんは、背後からがっしり羽交い絞めにされてしまった。
凛ちゃんは必死に暴れるけれど、こうなっては身動きが取れない。
いくら僕が弱くても、ここで行かなきゃ男じゃない!
「…ま、待てえっ」
僕は意を決して奴らの前に飛び出した。
「凛ちゃんを離せえっ」
一瞬、ぎょっとした不良たちだが、僕を見て今度はニヤニヤした笑いを浮かべる。
「なんだ~品田ちゃんかよ。ビックリさせんなよ。へへへ」
「…友幸なの!?だめ、来ちゃダメ!」
凛ちゃんがこんな時でも、僕のことを案じて叫んだ。
僕はあっという間に不良の一人に胸倉をつかまれて、地面に叩きつけられた。
「品田ちゃん、まあここでじっくり見てろよ」
なんてことだ、たったひとりの大好きな女の子も守れないなんて。
ビリビリビリィ!と服の裂ける音が聞こえた。
凛ちゃんが上半身のブラウスのボタンを引きちぎられたのだ。
真っ白なブラジャーが見えてしまっていた。そして、真っ白な素肌も。
「…きゃあっ…や、やめ…っ…」」
凛ちゃんが、悲鳴をあげた。
「や…やめろおおっ」
必死で起き上がろうとしたが僕の頭を、不良の一人が靴で踏みつけた。
「うううう…」
悔しい。もっと僕に、力があれば。もっと逞しい男であれば。

780:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/18 12:07:09 dUCGRep7
6.
その時だった。物陰から脱兎の如く、ひとつの影が飛び出してきた。
次に、僕の頭を踏んづけている不良の体が、宙に吹っ飛んだ。
「?!」
僕は驚いて顔を上げる。
凛ちゃんを羽交い絞めにしていた不良が、驚いて叫んだ。
「てめ、み、三澤ぁ!」
「…相変わらず、つまらないことしてるな、永田、内藤、谷口、嶋、飯田」
三澤と呼ばれた生徒には、見覚えがあった。3年生、長髪のイケメンで
バスケ部のキャプテンだ。女子生徒から圧倒的な人気のある先輩だった。
「…その子を離せよ。俺の腕っぷしは良く分かってるだろ?」
三澤先輩が睨みを効かせると、不良たちはいっぺんにたじろいで、凛ちゃんを離した。
「てめぇ…三澤、おぼえてろよ!」
永田と呼ばれた不良が背を向けて駆け出すと、他の4人の不良たちも
蜘蛛の子を散らすように逃げ出していった。
「きみ、大丈夫か?」
三澤先輩は、凛ちゃんの手を取り、助け起こした。そして、自分の着ていた
制服を、ふわりと凛ちゃんにかけてやった。
「…あ、ありがとう、ございます」
凛ちゃんが、どこかぽおっとした顔で三澤先輩を見上げた。
そのとき、僕の胸が、チクリと痛んだ。
凛ちゃんは我に返ると、すぐに僕のほうへ駆け寄ってきた。
「友幸!友幸、だいじょうぶ?」
「…う、うん」
僕を気遣ってくれる凛ちゃんは、いつもの凛ちゃんだった。
でも、僕のチクリから生まれた黒い不安の雲は……消えていかなかった。

781:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/18 12:08:12 dUCGRep7
7.
事件から二ヶ月が経っていた。
あの後、不良グループが凛ちゃんに手を出してくることは一切なくなった。
三澤先輩の睨みが、利いたのだろうか。
(…やっぱり、カッコいい人って、いるんだなあ)
僕は素直にそう思った。
その他に変わったことと言えば…
空手部の活動がない日は僕と下校していた凛ちゃんが、そうしなくなったことだった。
「ごめんね、ちょっとクラスの友達と話があって」
「友幸、ごめん、友達がちょっと相談があるって言うから」
凛ちゃんの説明は色々だったけれど、そのうち、それもなくなった。
最近は当たり前のように、僕は凛ちゃんより先に帰宅するようになっている。
少し凛ちゃんが遠くなってしまったような気がした。
「凛ちゃんも友達が多いから、仕方ないよな」
僕は帰り道で、そんなふうに一人で呟いた。
そんなある日。
「友幸、そこのコンビニで卵買ってきて。切らしちゃったから」
母さんにそう言われて、僕は使いに出た。時間は夜の8時を廻っていた。
サンダルをつっかけて、暗くなった道をコンビニへ歩く。
その時、向こうの道から歩いてくる人影が見えた。セーラー服姿の女の子。
凛ちゃんだった。僕は声を掛けようとして、それからその言葉を飲み込んだ。
凛ちゃんは一人じゃなかった。後ろから、背の高い男が一緒に付いて来ていた。
(三澤先輩だ…)
すぐにそれが、三澤先輩だとわかった。でも、どうして?
僕は思わず小さな路地に入って、電柱の影に身を潜めた。
こっそりと様子を伺う。凛ちゃんは何か三澤先輩と話しながらこっちに歩いてくる。
電灯に照らされて、凛ちゃんの顔が見えた。笑っていた。楽しそうな笑顔。
三澤先輩も、優しい笑顔で凛ちゃんに何かを話し掛けている。
僕の胸が、ズキン、と痛んだ。
やがて僕が隠れている電柱を通り越して、曲がり角の手前で二人は立ち止まった。
ここを曲がってしまえば凛ちゃんの家は、もうそこだ。
僕の胸は、ドキドキと激しく動悸し始めていた。まさか。
凛ちゃんが、先輩の方を向いた。
三澤先輩は何事か言うと、凛ちゃんの肩に手を掛けた。
凛ちゃんが少し、顔を上に向ける。
そして。
三澤先輩の顔が、ゆっくりと凛ちゃんの顔に被さった。
凛ちゃんが三澤先輩とキスをしていた。

782:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/18 12:11:30 dUCGRep7
いったん、ここまでで…。続きます。

783:名無しさん@ピンキー
09/08/18 13:14:29 c9wy/UNp
グッジョョョョョブッ!
続き待ってるぜ

784:名無しさん@ピンキー
09/08/18 13:44:15 buLEszUR
期待期待期待

785:名無しさん@ピンキー
09/08/18 14:39:40 4QJicR6P
超乙。

786:名無しさん@ピンキー
09/08/18 14:50:17 kIOvMMKk
不良たちは三澤先輩のかっこよさを引き立たせるための仕込みだったというオチは無いよな・・・

787:名無しさん@ピンキー
09/08/18 17:04:39 s4Cy2iE1
普通に主人公が人質になって不良にやられる展開かと思ったぜ
>786で三澤先輩が飽きたあとに払い下げされるんだろうか

788:名無しさん@ピンキー
09/08/18 20:13:24 2nGInVFz
なんという王道展開

789:名無しさん@ピンキー
09/08/19 22:29:02 LZld4k8G
それか普通に助けてくれた人に惚れて付き合うようになったか。
まぁこのスレに投稿されてる時点でそんなオチは考えづらいなw

790:名無しさん@ピンキー
09/08/19 23:33:53 5+3GvlTA
>>789
そっちの方が俺にはくるw

幼なじみごっこの終わりみたいで

791:名無しさん@ピンキー
09/08/19 23:43:35 QGdbaHDf
てか、お前らあんまり先読みすると、作者さんが書きづらくなるから自重しるw

792:名無しさん@ピンキー
09/08/20 05:04:19 QXEQ8mZO
まったくだ。
今久しぶりにスレがお祭クライマックス状態なんだから、
とりあえず礼儀正しくパンツ下ろして正座して待っとけw

793:名無しさん@ピンキー
09/08/20 06:00:32 tJQbrxgc
は~い
エプロン無し裸エプロンで待つことにする

794:名無しさん@ピンキー
09/08/20 08:15:46 tweioKrW
>>789
それもこのスレ向きの展開じゃね?

795:名無しさん@ピンキー
09/08/20 09:04:15 gpYvA7H4
ああそうか。
でも俺ならそれはまだ諦めがつくからダメージは少なめなんだよな。
ド外道に寝取られるとか女がありえないビッチとかだとエロさは増すが鬱になって困るから…

796:名無しさん@ピンキー
09/08/20 09:12:47 UsoUpAkm
NTRって一口にいっても、嗜好は様々だからなぁ。
俺も今1本書いてるけど、最大公約数とるとそれはそれでつまらないし、
人に見せようと思うと、ほんと難しいって思う。

797:名無しさん@ピンキー
09/08/20 13:07:15 iUEkE3IA
お前ら13時半からテレ等

798:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/20 16:02:37 O88ipN11
8.
どうやって卵を買って家に帰ったのかは覚えていない。
気が付くと、僕は自分の部屋のベッドの上にぼおっと座っていた。
凛ちゃんが、三澤先輩と付き合っている。そういうことなのか。
キスの仕方が慣れていた。初めてのキスには見えなかった。
いつから?最近、凛ちゃんが僕と帰らなくなったのは三澤先輩と会っていたから?
とめどない思考が頭の中を流れていった。

-私…昔から大好きな優しい男の子が、ラブレターくれるのを待ってるの

凛ちゃんの言葉が何度も甦った。あれは…僕に向けてくれた言葉だった。
でも、もう凛ちゃんの心の中に僕はいなくて、そこに三澤先輩がいるのだろうか。
そりゃあ、三澤先輩はカッコいい。真面目で正義感があって、優しくて、強い。
でも、でも……。
僕は、一睡もできずに次の朝を迎えた。

朝。運が悪い時は悪いことが重なる。
僕と凛ちゃんは、バッタリとあの曲がり角で出くわした。
「あれ、おはよう、友幸」
凛ちゃんがタタタッ、と僕に駆け寄ってきた。そしてにっこり笑う。
この曲がり角。昨夜、この場所で凛ちゃんは三澤先輩に唇を奪われていた。
でも凛ちゃんは、そんな気配など微塵もさせずに僕に話しかけてくるんだ。
「友幸、どうしたの。目が…赤いよ?」
「…ん…うん」
だめだ。普通に話せない。
いつもと同じ、ショートカットでくりっとした瞳。僕の顔を覗き込んでくる。
でも、でも…外見は同じでも、今の凛ちゃんの心の中には。
(…三澤先輩がいるんだ)
僕は叫びだしたくなるのを、ぐっとこらえた。
「どうしたの?ヘンな友幸」
「…なんでもないよ。眠れなかった…だけ」
本当は聞きたかった。でも、三澤先輩とのことを、僕には…聞けなかった。

799:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/20 16:03:37 O88ipN11
9.
その日の放課後。
僕は重い足を引きずって、凛ちゃんに会わないように学校を出た。
すぐに家に帰る気にもなれず、僕はいつしか、ワサビ山に向かっていた。
とにかく、一人になりたかった。
ゆっくりと細い山道を登っていく。
気が付くと、僕は凛ちゃんが襲われていたあずま屋の近くまで来ていた。
あずま屋から人の声が聞こえた。タバコの煙が上がっているのが見えた。
(…また、不良グループの奴らが溜まってるんだ)
引き返そう、そう思った時、話し声が聞こえてきた。
「マジっすか~? 三澤さんも、ほんとワルっすね~!」
(…えっ。三澤さん?)
僕は思わず足を止めた。ゆっくり振り返る。あずま屋の中は見えない。
僕は、そっと道をそれて、生い茂る藪の中に忍び込んだ。
そして、そのまま草むらに覆われたあずま屋の横の斜面をのぼる。
(…ここからなら、あずま屋の中が見える)
僕は草を掻き分けて覗きこみ、驚きのあまり声をあげそうになった。
三澤先輩が…あの三澤先輩が、あずま屋の中でタバコを吹かしていた。
そして、その周りにいるのは…あの日、三澤先輩が追い払った不良たちだったのだ。
「香坂凛子、もう食っちまったんすか?ホント、手が速いっすねェ!」
そう言ったのは、飯田だった。
凛ちゃんを食った…?どういうことだ。
「ひゃははっ。まあ、お前らのサル芝居のおかげだよ」
三澤先輩はいつもの爽やかな口調と違う下品な笑い声を響かせた。
「すっかり、俺を白馬の王子様と信じ込んでるからよ。バッチリいただいたぜ」
「三澤さんも悪党っすねえ。あんな純真無垢だった少女を騙して、たらしこんで」
そう言いながら、不良の一人がヒャヒャヒャ!と笑った。

800:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/20 16:05:17 O88ipN11
10.
僕は喉が一気にカラカラに渇くのを感じた。これはどういうことなんだ。
どうして三澤さんが不良グループとつるんでいるんだ。そして、凛ちゃんは…。
「さすがの空手少女も、三澤さんのワル知恵の前にはイチコロだったっすね!」
「まあ当然だろ。ダテに処女100人斬り目指してねえって。ひゃはは!」
美味そうにタバコを吹かしながら三澤さんがまた下品な笑い声をあげる。
「入学した時から可愛いんで目を付けてたけどよ。お転婆だっつーし、すんなり
処女散らすにはどうしたらいいか頭を巡らせたわけよ、この三澤恭司様が」
…処女を…散らす…?
「俺なんか、三澤さんの計画のせいで、ここに思い切りパンチ食らったっすよ」
飯田が不満そうに言った。
「俺も、俺も」
「あの女、マジで調子こきやがって。ギタギタにしなきゃ気がすまねえ」
「三澤さん、頼んますよ、俺たちにも廻してくれるんでしょうね?」
不良たちが、さんざんと不平を述べ始めるのを三澤さんは手で制した。
「分かってるっての、お前ら。心配すんな」
ニヤリと三澤さんは笑った。
「俺は、バージンさえ散らしてやりゃ、あとはどうでもいい」
それはどう見ても卑劣なチンピラの笑みだった。
「…それに、この1ヶ月半で、散々ヤリまくったしな」
不良たちが卑猥な笑い声をあげた。
「いつものように、おさがりを恵んでやるよ」
「さすが三澤さん!そう来なきゃ。香坂だけは独り占めする気かと思ってましたよ」
ヒューッ!と不良たちが快哉の口笛を吹く。
「普通じゃ面白くねえだろ?正義の空手少女に屈辱を味合わせてたっぷりと仕返しして
やりたいんだろ?お前ら」
「…そりゃ、もちろんすッよ!!」
飯田が真っ先に叫ぶ。すると、三澤先輩は胸元からケータイを取り出した。
「今から、お前らのために、面白いショーを見せてやるよ」
三澤先輩はケータイを操作する。やがて、電話は繋がったらしい。
「おう、凛子?俺だよ」
三澤先輩はそう言った。凛子。呼び捨てだった。電話の相手は…凛ちゃんなんだ。
三澤先輩の口調は、いつもの爽やかで明るい調子に変わっていた。
「今からちょっと来いよ。あずま屋にいる。まだ学校にいるんだろ?」
凛ちゃんが何事かを言うのを待って、三澤先輩は続けた。
「裏の山の東屋。え?大丈夫だって。今日は誰もいないし。…凛子に会いたくて
たまらないんだよ、うん」
それだけ言うと、三澤さんは電話を切った。そして不良たちを見てニヤリと笑った。
「すぐ来るってよ。ちょっと楽しいトラップを仕掛けようぜ」

801:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/20 16:06:27 O88ipN11
11.
分かった。三澤先輩は決して正義の人なんかじゃない。
僕にも状況が少しずつ飲み込めてきた。むしろ、三澤は…不良の親玉なんだ。
真面目で優しい上級生というのは、三澤の被った仮面だ。
三澤は、凛ちゃんを自分のものにするために、手下の不良たちに襲わせ…そして
自分がその危機を救う、というシナリオを描いたんだ。
凛ちゃんは、その罠にすっかりハマってしまった。
三澤を信じて、恋心を抱いてしまった凛ちゃんは、三澤と付き合い、そして………。
僕はそこまで考えて、ぶんぶん、と頭を振った。

凛ちゃんがこれから来ると三澤は言った。今はとにかく凛ちゃんを助けなきゃ。
本当のことを知らせるんだ。僕は引き返そうとして、身体を回転させた。
でも、焦っていた僕は斜面に足を滑らせてしまったんだ。
どさああっ…と僕は草むらから、下へ転がり落ちた。
その音を聞きつけた不良たちが、一斉に東屋から飛び出してくる。
「おお!?おいおい、こりゃ、品田ちゃんじゃねえの」
「まさか、聞いてやがったのか、コイツ」
僕は不良たちに囲まれてしまっていた。
あずま屋から、ゆっくりと三澤が出て来た。タバコを吹かしながら僕を見下ろす。
「まずいとこ見られちまったなあ…お前、凛子の幼馴染だよな」
三澤の目が蛇のように冷たく光った。

僕が不良たちに力で叶うはずもなかった。
数分後、僕はさっき潜んでいた草むらに、今度は4人の不良たちと共にいた。
僕の両手首は背中で紐で縛られて、口には猿轡が掛けられている。
そして、飯田が、決して動けないように僕を羽交い絞めにしていた。
僕の目からは涙がこぼれていた。
三澤の口から、凛ちゃんを貶める恐ろしい計画を聞いたばかりだったからだ。

802:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/20 16:07:20 O88ipN11
12.
僕を不良たちに抑えつけさせながら、三澤は計画の説明をした。
「今から凛子がここに来る。お前らは隠れて様子を見とけ」
「…ここで、犯っちまうんすか?」
「それじゃつまらねえだろ。もっと楽しくなれる罠を仕掛けてやるよ」
「へへへ、教えて下さいよ、どんな罠なんスか?」
三澤はニヤッと笑って言った。
「…凛子にタバコを吸わせる」
「へ?」
「あいつ、彼女ヅラして俺のタバコをやめさせようとしてんだよ。キスすると
タバコ臭いって、いつも文句言いやがってよ」
「はあ…だから、タバコの味を覚えさせるんすか?それはいいスけど、罠って?」
「……お前らはホント、頭悪りィなあ」
三澤は苦笑した。
「いいか、俺が凛子にタバコを吸わせたら、お前らはあそこに隠れて…写真を撮れ」
「………なるほど!」
「学年ナンバーワンアイドル、正義の空手少女の喫煙写真ってワケだ。あとは…
どうすりゃいいか、お前らでも分かるだろ?」
「さすが三澤さん!大悪党!ヒャハハ、こりゃ面白れぇや!」
「ついでに、俺が吸ってるところも撮っとけ。いざとなりゃ、役に立つはずだ」
恐ろしい計画を三澤は愉快そうに喋った。
凛ちゃんの純真な恋心につけ込み、三澤は凛ちゃんをメチャクチャにするつもりだ。
「んーーっ!!むぐーーーっ!!」
猿轡をされた僕は必死に身をよじって、怒りの声を上げた。
だけど…僕の弱っちぃ抵抗など、不良たちにとって何の効果もなかった。
地面に押さえつけられた僕に、三澤は、また冷たい目をして言った。
「お前の大事な幼馴染なぁ…もう俺の女なんだよ。バージンも俺が奪ってやった。
いい味だったぜぇ」
「……!!」
「へへ…凛子はよぉ…俺のデカいのを突っ込まれる前に、お前のことを思い出して、
ちょっと泣きやがってよ」
頭を、激しく殴られたような気がした。
凛ちゃんが…三澤に処女を捧げる前に、凛ちゃんが…僕のことを…。
「だからよ、忘れさせるために、一気にズブリと貫いてやったんだよ」
「ん、むぐーーーっ!!」
「でもよ、もう今じゃすっかり俺のチンポの虜だ。お前のことなんて頭から無くなってるから、安心しな」
「……うむっ!!ぐーーっ」
「もうすぐ凛子が来るからよ。お前も一部始終を見とけ。ヒャハハッ!」
三澤は心から愉快そうに笑い声を上げた。

803:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/20 16:07:57 O88ipN11
13.
凛ちゃんがあずま屋に現れたのは、それから10分ほど過ぎた頃だった。
「騒いだら、ここで凛子を犯っちまうからな。本気だぜ…じっとしてな」
僕を羽交い絞めにした飯田がそう耳元で言った。
「恭司さん、いる?」
凛ちゃんが、三澤を呼んだ。名前で。いつから、そうなっていたのだろう。
「おう、待ってたよ」
三澤があずま屋から、ゆっくり姿を現した。
凛ちゃんは、いそいそと三澤のもとへ駆け寄った。嬉しそうな様子が、切なかった。
僕には見せたことのないような表情を、凛ちゃんはしていた。
凛ちゃんは一度、自分が歩いてきた方を振り返って、誰もいないのを確認した。
それから…
「…ん」
三澤に向かって、目をつぶり、顔を上に向けた。
当然のように…三澤は凛ちゃんの唇にチュッとキスをする。
これが二人の挨拶なんだろう、と思えるほど、そのキスは自然だった。
「うふふっ」
キスを受けて嬉しそうに凛ちゃんは笑ったけど…それから言った。
「また、タバコの匂い。吸ってたでしょ?ダメって言ったじゃない」
「…まあいいだろ。ちょっとした優等生の息抜きだよ」
三澤はこともなげに言う。
「見つかったら、停学になっちゃうよ。せっかく推薦で大学決まったのに」
曲がったことや不正は大嫌いな凛ちゃん。
その凛ちゃんが、その程度にしか、三澤をたしなめないことが僕には不満だった。
「少しくらい、誰にも見せない悪い所もあったほうが魅力的だろ?」
「…でも」
「凛子にしか見せない俺なんだ」
「……」
「な?」
三澤がニッコリと笑って、凛ちゃんの顔を覗き込んだ。
「…うん…」
凛ちゃんは押し切られたように俯くと、そう答えてしまった。
そのまま三澤がぐい、と強く凛ちゃんの肩を抱き寄せる。
「…あ」
凛ちゃんの声。凛ちゃんはは深く三澤に唇を奪われた。
「…ん、むっ…」
くぐもった凛ちゃんの声。三澤の両手が凛ちゃんの背中に廻り、撫で回す。
やがて手が下がっていき、セーラー服のスカートの上から凛ちゃんのお尻に触れた。
でも、凛ちゃんは少し腰をよじっただけで、逃げようとはしない。
むしろ、手が凛ちゃんのお尻を撫で回すと、凛ちゃんは悩ましく腰を振って応えた。
僕は…僕は三澤を激しく呪いながら…
でも、この刺激的すぎる光景から、目を離す事が出来なかった。

804:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/20 16:08:41 O88ipN11
14.
やがて、長いディープキスの後、三澤が凛ちゃんの唇をようやく解放する。
凛ちゃんは顔をあげられずに、そのまま恥ずかしげに三澤の制服の胸に顔を埋めた。
「…凛子」
三澤は言った。
「……ん?」
「ちょっと、吸ってごらんよ」
「え?」
凛ちゃんが驚いたように顔を上げると、三澤が一本のタバコを凛ちゃんに向けていた。
「え?え?…ダメだよ、私、タバコなんて…」
三澤はニッコリと笑った。
「だーいじょうぶだって。ちょっと冒険してごらん」
「だめ、絶対ダメだってば…」
「ねえ、凛子。凛子は真面目すぎるよ。そんなに固いと、俺は魅力感じないなあ」
「…え?」
凛ちゃんが三澤を見上げた。その目が、傷付いた子犬みたいに震えた。
「わたし…恭司さんに魅力ない…?」
「いや、あるけどさ。あんまり意固地だと、可愛くなくなっちゃうってことさ」
「……」
「俺のこと好き?」
「うん、好き」
凛ちゃんが間髪いれずに答え、僕の胸は鋭い針に刺されたように痛んだ。
「じゃあ、ほら」
また三澤が笑いながら、タバコを凛ちゃんに差し出した。
凛ちゃんの手が震えた。おずおずと、タバコに向けて、その手を伸ばしていく。
「ウヘヘッ、来たぜ、来たぜぇ。カメラ、ばっちし行けよ」
「まかせとけ」
不良たちが小声で笑いながら言い合った。
凛ちゃん、ダメだ。手を伸ばしちゃいけない。三澤は最低の悪党なんだ。
この罠に掛かったら最後、凛ちゃんは逃げられなくなってしまう。…凛ちゃん!
心の中で僕は大声で叫んだ。でも、身体は動かなかった。動けなかった。
凛ちゃんが、三澤からタバコを受け取る。
「口にくわえてごらん」
「……」
凛ちゃんが、三澤に言われるまま、ゆっくりとタバコを口に咥える。
三澤がライターを取り出し、火をつけた……。
カシャ、カシャ、カシャ…不良たちのデジカメや、ケータイの写メの音が響いた。
凛ちゃん。撮られてしまった…喫煙してるところを。こんな、こんなことって。
凛ちゃんが、タバコを咥えていたのは、10秒ほどだっただろうか。
でも、不良たちにとっては十分な時間だった。
タバコを口に咥えて、そのタバコから煙が上がっている。
咥えているのは、誰が見ても、香坂凛子、その人だ。そんな証拠写真が収められた。
「げほ、げほっ…こほっ…!」
煙を吸い込んだ凛ちゃんは、むせて、タバコを地面に落としてしまう。
「ごほっ…えほっ…恭司…やっぱりダメ…」
三澤は凛ちゃんの背中を、優しくぽんぽん、と叩いてやった。
「ごめんごめん、凛子。悪かったな。もう吸えなんて言わないよ」
でも、三澤の目は、狡猾な蛇のように、凛ちゃんを見下ろしていた……。

805:凛ちゃん寝取られっ! ◆Gr5I7tVJbw
09/08/20 16:11:15 O88ipN11
…続きます。 三澤悪玉説、バレバレでワロタw
皆さん、感想ありがとさんです。

ストックをほぼ投下してしまったので、次回までちょっと時間掛かるかも。すません。
次回は多分、飯田視点です。では ノシ

806:名無しさん@ピンキー
09/08/20 16:31:22 UsoUpAkm
GJ.
てか、すごいとこでお預け食らった!!w
まったり続きをお待ちしております。

807:名無しさん@ピンキー
09/08/20 18:08:38 D0MnUHWs
>>805

これはいい展開
wktkして待ってる

808:名無しさん@ピンキー
09/08/20 19:59:18 qjKeX3b9

これも素晴らしい作品ですね!

続きを楽しみに待たせていただきます。

809:786
09/08/20 20:08:02 m/V/IC+t
            __
          /    \
        / _ノ  ヽ、_.\
       / o゚⌒   ⌒゚o.\   ごめんお!
      .|  ///(__人__)/// |   先読みするつもりじゃなくて
       ゝ   ` ⌒´    -く   「こうだったらいいなぁ」っていう希望的妄想だったんだお
       /      ̄ ̄    .ヽ
       ! イ  °    °  ト!
       |     ,,∩,,   |
        ヽ  _ (::)(::).. _ /
         ヽ┘  ̄ ̄ └'

810:紅 kure-nai 学園の罠 中編
09/08/20 20:58:44 I7tZsmDn
 /崩壊/


 きっかけは些細な事だった。
 紫は真九郎に授業参観の出席を願い出て、真九郎はそれを了承した。しかし、用事がありいけなくなってしまった。ただそれだの、よくある話だ。
 本来ならば我がままを言って了解をもぎ取るか、さもなければ泣き寝入りか。所詮その程度の事。大概の場合は不条理として処理され堪える事しかできない。紫も、そうなるはずだった。
 問題は、まだ7歳の紫にとって、それは天地が逆転するほどの衝撃だった事。そしてありえないはずの逃げ道が用意されていた事。
 生まれて初めて無条件の信頼を寄せる事ができた相手の裏切りは、少女の心を深く傷つけた。その絶望と言えば、簡単に他者に推し量れるものではなかっただろう。
 ゆえに、紫は心の隙間を埋めようと自分を納得させるだけの何かを必死に探した。そして、すぐに極上の逃げ道がある事に気づく。何もかもを忘れられて幸福に満たされる、自分は何もする必要がない逃げ道。
 快楽と言う逃げ道が、紫を楽園に見せかけた牢獄に誘っていた。

 学校が終わり放課後、旧校舎理科室で待つ菅原に、紫は体当たりをするように抱きついた。
「おや、どうしたのかね?」
 菅原の声はいつものように優しい。その事に、心のそこから安心する。
「ぐちゃぐちゃに、してほしい。全部忘れさせて欲しいんだ……」
「紫ちゃん……?」
 怪訝そうな言葉に紫は反応せず、かわりに片手でショーツとスカートを脱ぎ捨てた。僅かも濡れていない秘所を、菅原に押し当てる。
 本当のことを言えば、とてもそんな気分ではなかった。けど、もう逃れる場所がここしかないのだ。
「本当に、いいんだね?」
 紫は顔が見えないように小さく頷く。今の泣いているような顔は、見られたくなかった。
「服を全部脱いで」
 言われたとおりに服を全部脱ぐ。
 菅原は持っていたバッグから、何かを取り出した。それら全てが、紫に見た事がないものだ。
「今の顔は見られたくないのだろう。ほら、口をあけて」
 言われたとおりに丸いもの、ギャグボールを加えると、後ろで固定された。同じように目隠しもされて、紫は見る事も喋る事もできなくなる。
 次に紫の体にベルトのようなものが全身に取り付けられ、締め上げられる。両手は背中で固定され、足も自由に閉じられないようにパイプに固定される。その状態で、紫は机に押し倒された。
 肌が露出している胸や腹の部分が、妙に冷たく硬い。また足も届いておらず、中に浮いている。文字通り身動き一つ取れない状態の不安と言うのを、紫は初めて知った。
 尻の穴にねとねととしたものが塗りつけられる。今までは始まるたびにぐちゃぐちゃに濡れていたからローションを塗る必要はなかったが、今日は全く濡れていないために使われた。
「ふぅっ、うう、ふぁっ、あう」
 指が表面を撫でて柔らかくし、少しだけ進入する。ギャグボールで声を堪えられない紫は、一つ一つの行為に丁寧に反応し、口の端から喘ぎ声を漏らす。
 刺激は次第に激しくなり、どれほどもしないうちにぬぽぬぽと音がするほど激しく挿入される。
「まだ7歳なのに、随分な変態になってしまったね」
 先ほどまで乾ききっていた恥部は、しっとりと濡れ始めている。全く発情していない状態から僅かな時間でこれほど濡れるのは、変態になっている紛れもない証だ。
 ずるりとローションと腸液に塗れた指が引き抜かれ、アナルパールが差し込まれていく。菅原の陰茎を何度も飲み込んでいるアナルは、直径が大きいボールを苦もなく飲み込んでいく。
 一玉ごとにぷちゅぷちゅと音を立て、小さな尻がひくつく。この尻が僅か7歳の子供のものであると信じられる人間は、一体どれほどいるだろうか。
「んふぁ! おお、ああぁ……うああぁ!」
 普段は羞恥心に負けて出さないような声も、ギャグボールが全て吼えさせる事を強要する。未だに理性の残っている紫には、己の恥を自覚させる拷問のようにすら思えた。
 アナルパールがいれ終わる頃には、紫の腹はぽっこりと膨れるほどになっていた。それほどの量が無理なく入れられるほど、アナルと腸は性的に開発されている。事実アナルパールを挿入されているときに、何度か絶頂した。
 しかし、それほどの刺激があっても今日の紫は満足できない。もっと頭が完全に壊れるほど、それこそ今までの自分が全てなくなって新しい、自分ができるほどの快楽を欲していたのだから。
「うん、十分濡れたね」
 菅原の指が、紫の無毛の筋を撫でる。指の腹にそってねっとりと淫液が絡みつき、濃い臭いを発している。
 ぴったりと閉じた恥丘の中心、膣の入り口に冷たいものが押し当てられる。指ではない、多分金属だろう。感触からして今まで入れられたどんなものよりも細かった。

811:紅 kure-nai 学園の罠 中編
09/08/20 20:59:11 I7tZsmDn
 普段ならば挿入される事に喜ぶか、細さに落胆していたが今の紫は怯えていた。なぜならば、初めて前の穴を使われようとしているからだ。
 数多の変態的な性経験をしていたにも関わらず、紫は未だ処女だった。それは菅原の配慮でもあったし、紫自身処女が大切なものだという程度の知識はあったので、そちらは求めなかったからだ。
 紫は自分の処女は、当然真九郎に奪われるものだと思っていた。それが無機質な棒で奪われるとなれば、恐怖に体が引きつるのも仕方ないだろう。
 しかし、そんな紫を察して、菅原は優しく頭を撫でながら言った。
「大丈夫だよ。これは処女膜を傷つけずに奥まで届かせる道具なんだ。無理やり紫ちゃんの処女を奪ったりしないから、安心しなさい」
 何の確証もない言葉に、紫は心から安心して体を脱力した。普段ならばたとえ本当でもそんな暴挙は許さなかっただろう。しかし、大きな心の隙間と快楽を欲する気持ちが、金属の棒を受け入れさせた。
 金属の棒は滑らかに紫の中に進入していく。菅原の言ったとおりに処女膜にはまったく傷をつけず、最奥の子宮口を突くまでたやすく挿入を許す。その代わりに、性的な刺激は極小で、紫を落胆させた。
「一応説明しておくとね、この道具は電気で君の肉を柔らかくする道具なんだ。いくら紫ちゃんが淫乱でも、膣の奥はまだ硬いだろうからね。それを今から、処女のままトロトロに柔らかくしてあげよう」
 何を、と疑問に思う暇すらなかった。菅原がスイッチを押すと、金属棒から微弱な電気が流れて膣全体を蹂躙する。
「んふぉおおおおおぉぉぉぉぉ!?」
「はしたない声だ。まるで獣の様だよ」
 下半身がびくびくと跳ねて、恥丘がくぱぁと開き中の処女膜すら開帳した。電気の為か痙攣を繰り返し、肉ヒダの一枚までもが震えている。
 手を離してもまっすぐ伸びていた金属棒が、今はやや下方に垂れ下がっていた。膣の奥はそれほど固かったのに、僅かな時間でそれほど柔らかくされたのだ。
「おおおぉおっぉ、ああああぁぁ!」
 紫の膣は、他者の数倍男を悦ばせる器官として存在している。しかし、それでもまだ7歳の子供なのだ。性交するために機能する訳がない。しかし、この調教で急速に、しかも強制的に女として開花させられた。
 女のしての器官は快楽を自覚すると、すぐに次の段階へと進化していく。男を受け入れるための女へ、そして雄に媚び蹂躙される為の雌へ。
 それは紫自身も同様だった。散々紫の体を弄び開発した菅原を、少しずつではあるが主と認めつつある。気の強い紫がそれを自覚するのはまだ時間がかかるとしても、体は半ば菅原を支配者と認識していた。
「どうだい、これが紫ちゃんの女だよ。ちょっと背中を押されただけでだらしなく愛液を垂れ流す、淫乱極まりない場所だ」
「ふぐうううぅぅぅ! うあ、きゅうううぅぅぅ!」
 金属棒が前後左右に動かされれば、紫の腰も自然と棒を追って振られる。先端が子宮口に押し当てられれば、体をつんのめらせてがくがくと震えた。
 電気で緩んだのか、それとも快楽のためか、紫の陰部は開ききってごぽごぽと愛液を垂れ流す。未通女とは思えないほどの伸縮性を見せ、金属棒が動く範囲がどんどん広がっていく。
 金属棒がGスポットに触れると、紫の体が一際大きく跳ねて尿道から白濁した液体を吐いた。
「んふぁああああぁぁぁぁぁぁ!」
 絶頂してもなおGスポットに押し付けられる金属棒。電気は尿道口にまで伝わり、紫が今まで必死に耐えてきた放尿を誘発する。
「ふうううぅぅうぅ! ああああ、いあああぁぁぁ!」
 首を振りながら拒否するも、菅原はそれを許さなかった。紫の努力を嘲笑うかのように電気棒を強くGスポットに当てて、粗相を促す。
 ちょろちょろと勢いのない尿が床に落ちて、愛液や潮と混ざり合い異臭を放つ。紫は情けなさに泣いたが、菅原はそれを許さなかった。
「ほら、元気がなくなってきたよ。快楽だけを受け入れて、恥も理性も捨ててしまいなさい」
「ぅあ、お、お、おううぅ! ああ、っふう、うあ!」
 アナルパールが少しずつ引き抜かれ、クリトリスも刺激される。巨大なボールが肛門を引っ張り、脱肛するほど内側からえぐる。開ききったアナルはボールが出るとすぐに限界まで閉じて、また最高の快楽を味わおうとする。
 クリトリスは皮をどけるまでもなく花開き、今か今かと刺激を待ち望んでいた。指先で触れるだけでも軽く絶頂できるそれを、両側から挟まれる。すぐに白濁液が撒き散らされ、それが連続して続く。
「ひゅぐううぅぅ! こわいぇ、こわいぇふぅ! わらひぃ、ほかじ……なふぅ!」
「いいじゃあないか。壊れたくてここに来たのだろう。しっかり変えてあげるから心配する事はない。君はただ、受け入れるだけでいいんだ」

812:紅 kure-nai 学園の罠 中編
09/08/20 20:59:52 I7tZsmDn
 菅原の激しい責めにも、雌になった少女は僅かも苦痛を感じなかった。アナルとクリトリスへの刺激から体を縛るベルトの窮屈さ、果ては息苦しさまでもが快楽として認識できる、恐ろしく高度な性奴隷だ。
 もう何度目か数えるのも馬鹿馬鹿しい絶頂の後、菅原は紫の陰部を確認した。そこは奥行きはともかく、穴の広さは大人のものすらくわえ込めそうなほど開発されている。雌穴として完成されたと言っていいだろう。
 金属棒とアナルパールが引き抜かれると、雌はまた潮を噴く。ギャグボールを取り去って、淫乱な少女が落ち着くのを待った。
 激しい動悸が収まり、やがて呼吸も落ち着いてくる。思考も幾分かは回復しただろう。それを見計らって、菅原は一つ命令を下した。
「おしっこを漏らしなさい」
「ぁ……はい」
 紫は主の言葉に従順に従い、勢いよく尿を排泄した。殆ど出されていたのか、放尿はすぐに止まってしまう。しかし、菅原はその行為に満足した。
 あれだけ嫌がっていた放尿を、今は命令一つで実行するようになっている。つまり菅原の命は、羞恥心や嫌悪感に勝っているという事だ。この少女は今、九鳳院紫ではない。例えこの瞬間だけだとしても、哀れな愛玩人形だ。
 そして、菅原にとってこの瞬間奴隷である事が大事なのだ。他者の命令を、自ら望むという形に変更できるのだから。
 ズボンのファスナーを下ろし、紫の股間に擦り付ける。肉棒の快楽をよく知る紫が感じたのは、間違いなく喜びだろう。幼い割れ目からクリトリスまで巻き込み、ゆっくりと前後させて肉棒の存在を刷り込む。
「紫ちゃん、私のこれで、君の処女を貰っていいかな?」
 びくん、と紫の体が跳ねる。それが快楽のためか、それとも処女と言う単語のためかは、彼女自身にすら分からなかった。
「もちろん紫ちゃんが嫌なら私はしない。そして、今日はもう終わりにする。しかし、今の君ならば処女でもしっかり感じられるだろう。なにより私が入れたいのだ。入れさせてくれるね?」
 紫の頭に、真九郎の顔が思い浮かんだ。しかしそれは一瞬で考慮に値しないと判断され、かき消される。残ったのは挿入される事による快楽と支配だった。
「はい。先生の、大きいので、わたしの処女を貰ってください」
「分かったよ。私が紫ちゃんの初めてを受け取ってあげよう。これで君は、立派な女だ」
 ずぷり、と紫に肉棒が突き刺さる。ぷちんという音が体の中から響き、痛みが脳を突き刺した。鋭い苦痛に歯を食いしばるが、それは一瞬の事だとすぐに知る。
 電気によって強制的に媚肉と化した膣は、信じられないほどの快楽を受け取っていた。思考が理性もろとも崩壊し、常識の埒外の法悦がなだれ込んでくる。
 膣が自分を侵略している陰茎を、きゅるきゅると隙間なく張り付く。初めての相手を忘れないように、自分を支配する相手を忘れないように。自分はこれで、雌になったのだと。
「ふああぁぁ、んんっ! これが、わたしの……」
「そうだよ。紫ちゃんはこれのものになったんだ。しっかりと味を覚えなさい」
 ずぷっ、ずぷっ、とゆっくり挿入が開始される。少女がくわえ込める大きさではないと言うのに、幼丘はぎちぎちに開かれながらも受け入れいている。
 初めてのセックスで余裕がない筈なのに、紫の膣は貪欲だった。肉ヒダの一つ一つが陰茎の血管一筋すら逃さずに、支配者を記憶する。
 だからと言って快楽を蔑ろにしているわけではなく、しっかりと男が感じるように内部は蠢いている。カリ首の裏側までねっとりと張り付いて、嘗め回すように媚肉の存在を主張した。
 紫の中は名器という言葉すら生ぬるく、正に男に奉仕するためにあると言っても過言ではない。膣はもはや子孫を残すための延長上に配置されるものではなく、純粋に雌として雄に貫かれるためにあった。
 決して男に逆らえず男に奉仕するための雌、それが九鳳院の女だ。自由を求めた誇り高い九鳳院紫も例外ではない、ただそれだけの話だった。
「ふああぁぁ、もっと……もっとぉ! お尻にも、ほしいぃ!」
「本当に貪欲だね」
 アナルに差し込まれたのは、アナルパールではなく金属棒の方だった。子宮口を媚肉ごしに突き刺され、電気が流れる。きゅっと閉じていた肛門がぱっくり開き、腸壁が丸見えだ。
 子宮口を亀頭で持ち上げながらえぐられ、さらに電気で解される。紫は涎を垂らしながら、快楽に喘ぎ続けていた。この姿を見て、誰が7歳で初体験だと思えるだろう。
「すご、しゅぎるぅ! きゅうううぅぅぅ! もっとぉ! はぁ、はぁ……。もっと、欲しいんだ!」
「随分と、飼いならされてきたね」

813:紅 kure-nai 学園の罠 中編
09/08/20 21:00:18 I7tZsmDn
 菅原の緩やかだった腰の動きはしだいに激しくなり、処女を喪失したばかりの相手には容赦がなさすぎるまでになった。それすら当然と言わんばかりに紫は快楽を得て、膣はより激しく萎縮する。
「ひゅうぅ、ああああぁぁ! うあぁ! はううぅ! きゅううぅぅ!」
「おや、もう喋る余裕もないか」
 内ももは淫液で濡れていない場所がないほど溢れ、もう足首にまで達している。汗をかいた背中に長い髪が張り付き、この幼さではありえない色気が漂う。まるで性を集めて凝縮したような少女だ。
 金属棒が引き抜かれ、代わりにアナルパールが入れられる。紫の肉は大きな玉と肉棒で、ごりごりすりつぶされた。
 菅原は紫の小さく軽い体を持ち上げて、椅子に座る。ごすり、という鈍い音と共に、紫の子宮口は子宮を潰さん勢いで串刺しにされた。
「ぎゅ! ふうううぅぅああぁぁぁああぁ!」
 性交というには暴力的に過ぎる行為、それすら紫には快楽にしか感じない。勢いは膣と共に腸すら穿って、深い絶頂を脳に刻み付ける。潮がぷしぷしと吐き出され、体全体が痙攣した。
「これでも快楽を得られるか。本当に凄いね」
「ぅあ! ぎゅう! ふえぇ!」
 紫の体は持ち上げられては落とされ、その度に絶頂する。潮が連続で吐き出され続け、床に白濁の水溜りができた。
 女の調教を生業とする菅原も、性奴隷となるために生まれた九鳳院の女相手には分が悪かった。具合が良すぎる紫の膣に攻め立てられ続け、ついに限界が訪れる。
「私ももう射精するよ。もちろん君の中にだ。かまわないよね?」
「うあ! ほ、しい! なか……ふあああぁ! わたしの、なかあああぁぁぁ! いっぱいに、してぇ! ひゅううぅぅぅ!」
 紫は全く拒絶する様子を見せない。本能でかそうでないのか、むしろ子宮を征服される事を望んでいた。
「これで、今日から新しい九鳳院紫だ」
 腸をまるまる制圧していたアナルパールが、思い切り引き抜かれた。同時に紫の体は落とされ、子宮口と亀頭が熱烈なキスを交わす。子宮口は僅かにだが開き、出される精液を飲み込んでいく。
「ふあああぁぁぁ! あっ……うああああぁぁ! イくううぅぅぅぅ!」
 それは、本当に紫にとって始めての体験だった。射精ならば、何度も腸内にされた事がある。しかし、この熱と衝撃は、子宮を満たされる圧迫感は次元が違うものだった。
 理性ではなく本能で、精液が喜ばしいものであると悟る。今まで喜びだと感じていた何もかもが馬鹿らしくなる、九鳳院紫という雌にとっての究極の悦びだ。これがなくては生きていけないとすら思える。
「はぁ……ふぅ……せいえき……さいこうだ……」
「うむ、よく理解したね。頑張ったよ」
 菅原の手が、紫の頭を撫でる。それは人間に対して行うものではなく、家畜に対して行うような手つきだ。しかし紫は、そのご褒美にえもいわれぬ幸福感を感じていた。
「君は今日一日で随分可愛くなったよ。可愛い、お人形にね」
 自分という人格を排除される事、他者の支配を受ける事は、紫にとって忌避すべきだったはずだ。なのに、菅原の支配を当然と受けている自分が不思議でしかたなかった。
 紫の目隠しが外される。視線を上げて見る菅原の顔は、初めて見る他人のように思えた。
 寄せられる菅原の顔。紫は自然と唇を合わせる。生涯で真九郎にしか許さないと思っていた唇をあっさりと許し、口内を舐る舌に自分から舌を這わせた。
 長いディープキスを終えて、菅原の口が離される。紫は犯された唇で、自然と言葉にした。
「ありがとうございました」
 何に感謝したのか、自分でも判らない。ただこうする事が、とても当たり前の事だと思ったから言ったのだ。
 今日一日で、随分嫌っていた事を拒絶できなくなった。自分がどう代わったのか、紫には認識できなかった。
 ただ、下腹部に感じる熱い精液の幸福感だけを信じて味わい続ける。

814:紅 kure-nai 学園の罠 中編
09/08/20 21:00:43 I7tZsmDn
 /捕らわれの子猫/


 紫が処女をささげてから、辛うじて保たれていた教師と生徒の関係から主人と奴隷のものに代わっていた。とは言え、外見的に何が変わったわけではない。
 放課後の僅かな時間、紫が求め菅原が答えるではなく、菅原が命じ紫が従うになっただけだ。以前の関係を二人以外の誰も知らない以上、この変化など無きに等しい。そう、当人意外は。
「んふぁ……ちゅ……ちゅぐ……ちゅう……んむ……ふあぁ……ぢゅうぅ!」
 紫は裸に剥かれて、左右の手首と足首同士を拘束されている。不自由な体勢のまま必死にフェラチオをし、前後の穴を犯すバイブに喜ぶ。かつての意志の強さなど面影もない、卑しい性奴隷がそこにいた。
 処女を失ってから紫は、少しずつ壊れていった。いくら最も好きな人に裏切られたからと言って、未だ好きな事には変わりないのだ。その人に奉げるはずだったものを、一時の感情に任せて捨て去ったのは少女の心に影を残す。
 幼い少女が自分の心を守るために取った手段は、貞操観念をなくすと言う事だった。
 処女なんて後生大事にするものではないし、キスだって大した事ない。当然尻を穿られながら尿を漏らそうと、男の怒張に頬ずりしようと、縛られ辱められようとも問題など何もない。むしろ気持ちいいだけ良い事だ。
 そして処女を失った罪悪感からまた快楽に逃げて、自ら泥沼にはまっていく。変態行為を一つ受け入れればまた罪悪感が溢れて快楽に逃げ、やがて快楽の比重の方が大きくなる。
 妥協する事が自分を貶めているのだと、恐らく紫は気づいていない。変わったのは自分の肉体だけだと信じているのだから。そうして、まだ辛うじて精神の均衡を保っていた。それも時間の問題でしかないのだが。
 九鳳院紫は、以前持っていた高潔さの殆どを失っている。未だに孤高の輝きを見せてはいるが、少し内側に入ってしまえばそれが張りぼてだと誰でも分かるだろう。なにせ、内側では淫欲が渦巻きそれ以外何もないのだから。
「ちゅぶううぅぅぅ……んぢゅうぅ! ちゅば、ちゅう、ちゅうぅ……じゅるうぅ!」
 フェラチオ奉仕が強力に派手になり、ガリガリと音がするほどバイブを床に擦りつける。菅原が視線を向ければ、そこには上目遣いで主にご褒美を要求する雌の姿。
 飼い猫にするようにあごを撫でてやれば、嬉しそうにペットが笑う。
 紫の口から陰茎を引き離し、うつぶせに押し倒す。アナルのバイブを引き抜いてゆっくり入れてばれば、そこにはどんな雌穴にも勝る快楽が待っている。
 両手足を拘束されて床に押し付けられるこの体勢を、紫は最も好んだ。多分自分で抵抗しようがない体位を選ぶ事で、少しでも仕方がないという免罪符がほしいのだろう。
 この少女が今の自分の姿を昔の自分に見られた時、どういう言い訳をするのかと考えた菅原は少し笑いそうになる。
「んあぁ……わたしのアナル、ぐちゃぐちゃだ……ふあぁ!」
 なにせ、尻の穴を穿られて喜ぶ姿に訳などありはしないのだから。これでまだ自分は大丈夫だと思っているのだから、滑稽以外の言葉が浮かばない。
 それでも油断は禁物だ。今ならばまだ、たとえ僅かでも持ち直す可能性がある。
 きっちりと落としきるには、今しばらく時間が必要なのだ。もっと念入りに、骨の髄まで、人格を保ちつつ性交が全てに優先するように。
「ふあ、あっ、あっ、あっ、うあっ、くぅ……きゅううぅぅ!」
 この尻を跳ね上げて快楽に溺れる7歳の少女の芯が強かったのは、まぎれもない事実なのだ。だからこそ大幅に削いだとはいえ、挽回する余地が残っている。
 焦る必要はない。菅原にとってこの仕事は、今より遥かに時間をかけてやるべきものだったのだから。これでも大幅に計画を前倒ししている。
「精液はどこに欲しい?」
「っ! 中で、わたしの、しきゅうで、たくさんびゅーってしてぇ! そのあと、なめさせて! せいえき、のませてっ!」
 恥部を淫らに彩っていたバイブを引き抜き、代わりに陰茎を差し込む。しかし、その後に動かす事はなかった。
「っぁあ! なんで! うごいて! イかせてぇ!」
「紫ちゃん、私は思うんだよ」
 菅原は耳元で、優しく囁く。こうして言い聞かせれば、紫は絶対に逆らわない。何度も同じ状況を作り、繰り返し実行させた事で紫に刻み込まれたのだ。
 仕込むのは簡単だった。真九郎という拠り所をなくした紫が菅原すら失えば、彼女の理解者はいなくなる。その恐怖感につけこめば、快楽の外でも言いなりにするのは難しくない。

815:紅 kure-nai 学園の罠 中編
09/08/20 21:01:09 I7tZsmDn
「いつまでも、真九郎君と言ったかな? と言う人と仲違いをするのはよくない。今夜にでも電話して、関係を修復したほうがいいだろう」
「したら、せーえきくれる? 子宮のなかに、たくさんくれる?」
 今では従属の仕込みも、どれだけ効果があるのか疑問だ。快楽を止めて脅迫すれば、よほどの内容でない限り実行するだろうから。まあ、なかったら危険であるし、二重の束縛と思えば安定感が増しているとも言える。
「ああ。すぐに射精してあげよう」
「じゃあする! ちゃんと真九郎と仲直りするから、精液入れてっ!」
 紫の言葉を確認して、すぐに菅原は紫に射精すべく動いた。
 事前に大した快楽がなくても中出しをされるだけで、紫は絶頂する。精液の味を子宮が敏感に感じ取り、雄の香りで子宮から絶頂するのだ。完全に精液中毒になっている。
 一度射精が終わった後は、愛液、腸液が付いていようとお構いなしに陰茎にむしゃぶりつく。口をすぼめて精液をすすり、一滴も逃すまいとするのだ。
 これが九鳳院紫改め、雌猫奴隷のある日の放課後である。

816:紅 kure-nai 学園の罠 中編
09/08/20 21:01:31 I7tZsmDn
 /intermission #1/


 教師としての仕事と紫の調教をする、いつも通りの仕事を終えて帰宅した菅原に、電話がかかってくる。元の菅原が持っていた電話にではなく、仕事用の携帯電話にだった。
「はい、ルーシーさん。何の御用ですか?」
『突然電話して申し訳ありません。お仕事の方は順調ですか?』
「予定より大分早く進んでいますよ。問題でも起こりましたか?」
 菅原は技術の性格上、単独で潜入する事が多いため、いつも連絡は必要最低限しか取らない。もしどこかで入れ替わった事が発覚すれば、それだけで菅原の仕事は失敗、最悪命がなくなるからだ。
 進行状況で連絡を取った事など、かつて一度もない。そのために、ルーシーからの電話は怪訝に思えた。
『いえ、あのクソガキに思わぬ利用価値が出てきたので。新しい社員を勧誘したのですが、見事に邪魔をされてしまいました』
「つまり、その人を釣るのに使いたいと」
『はい』
 菅原が知るルーシーと言う人間は、もっとスマートな人間だ。何度も仕事の窓口をしてきた相手だが、これほど愚痴を零した事は一度もない。それだけ腹に据えかねているのだろう。
 ふと、脳裏によぎるものがあった。大したことではないかもしれないが、一応聞いておいたほうがいいかもしれない。
「一応相手のお名前を聞いても?」
『構いませんよ。紅真九郎という男性です。あと少しで契約をできたのに、無能なクソガキに出しゃばられてしまいまして』
 やはりだ、と菅原は一人思った。紫に仕込みをしてこの電話、タイミングが良すぎるのではないかと思ったが、見事に的中してしまっている。
「すみません、ルーシーさん。それ、原因は私です」
『どういう事ですか?』
「いえ、対象の周囲に変化がありすぎると、護衛が何か調べだすんじゃないかと思いまして。波紋は小さいほうがいいと思って、彼女によりを戻すように言ったのですよ。その相手が……」
『紅真九郎という訳ですか』
 自分の仕事が順調すぎるくらい順調なのはいいが、それでルーシーの仕事を邪魔してしまったのは不味かったか。そう考えていると、ルーシーから否定する言葉が出てきた。
『今回の件は事前調査と連絡の不足から発生した事です。原因はどちらかと言うと私にありますので、そちらは気にせず仕事を続けてください。幸い、失敗したのは勧誘のみで仕事自体は成功していますので』
「それは良かった。幸い、調教自体は殆ど終えてますので、後は仕上げだけですよ」
『くれぐれも慎重にお願いします』
「分かっていますよ」
 電話が切られる。菅原は携帯電話を隠して、パソコンを立ち上げた。
 電子データの中には、事細かに紫の進行状況について記されている。完了、と記されている項目は多く、残りの項目は後僅か。これが終われば、紫の調教は完了するのだ。
 早めに紫を拉致する算段を考えよう、そう考えながら菅原はパソコンを見続けた。

817:紅 kure-nai 学園の罠 中編
09/08/20 21:01:55 I7tZsmDn
 /intermission #2/


「真九郎、早くするのだ!」
「待てよ紫。そんなに急ぐ事ないだろ?」
「何を言っている! たった一晩しかないのだぞ!」
 真九郎はぱたぱたと自分の周りではしゃぐ紫を諌めながら、自室に入っていく。
 ここしばらく、色々な事があった。紫と不仲になったと思えば、命がけで仕事をし、紫と仲直りをする。これほど濃密な日々など、真九郎のまだ長くない一生を思い出してもそれほど多くない。
 ようやく紫にも仕事にもひと段落つくと、紫が真九郎の家に泊まりたいと言ってきた。
 以前に何日も泊まった事はあったが紫の家が許可するとは思えず、真九郎は了承してしまう。結果、紫のお泊りはあっさりと決まった事を満面の笑みで伝えられた。
 九鳳院家は何を考えているんだ、と真九郎は頭を抱える。九鳳院家が真九郎の住処も真九郎自身にも危険はないと判断し、九鳳院家にいるのとそう変わらないと判断された事を彼は知らなかった。
「真九郎と夜を共にするのは久しぶりだな! 今日は10時まで起きているぞ。すごい夜更かしだ、もう大人だな!」
「人聞き悪い言い方をしないでくれ。あと早く寝なさい」
 いくら背伸びをしていても、所詮は7歳の子供だ。紫の夜更かしとは10時程度だった。
 押入れから布団を一式だけ出して、畳の上に敷く。もう一つ紫専用の布団があるにはあるのだが、彼女は何度言っても朝には真九郎の布団に潜り込んでいる。最近では聞かせるのを諦め、最初から一式しか用意しない。
「ほら、電気消すぞ」
「むう、仕方ない。布団の中で話せばいいか」
 布団の中で、真九郎はずっと紫の話を聞いていた。嬉しかった事、嫌だった事、それら全て。最近までそれすらない日々を送っていた紫には、全部喜ばしい事だった。
 それでも子供の限界が来て、口数が少なくなっていきやがて寝息が聞こえる。時刻は9時を少し回った程度。紫にしては頑張ったほうだろう。
 それからどれほどもしないうちに、真九郎も寝付く。久しぶりに落ち着いて寝付ける事を喜びながら。
 真九郎は夢を見ていた。暗くなった自分の部屋で、布団に入ったまま考えも覚束ない自分の夢を。
 なぜこんな夢を見ているのか、真九郎には分からなかった。こんなに意味があるのかないのか分からない夢を見るのは、初めてだったのだから。
 足元近くでくちゃくちゃと音がしている。視線をそちらに向けると、紫が獣のように自分の股間を嗅ぎまわり、ズボンの中に入れた手を必死に動かしていた。
 何をやっているのか、真九郎には理解できなかった。頭に霞がかかったように、具体的に物を考えられない。ただ、そこにあるがままの光景を受け入れるしかなかった。
「ん、ふぅ……たり、ない」
 紫が真九郎のズボンをトランクスごと咥え、引き摺り下ろす。まだ勃起をしていない状態の陰茎が、表に出される。紫はそれに鼻をくっつけ、大きく息を吸い込み香りを楽しむ。
 それだけで少女の顔は女になり、淫猥な蕩けた顔を真九郎に見せ付けた。
「ふふ……いい匂いだ」
 紫の舌が陰茎に触れ、なめくじのように這い回る。下腹部に熱溜りができ、意思に反した勃起をしていく。
 真九郎の知らない紫は、大きくなったそれを躊躇なく口の中に含んだ。少女の口は恐ろしく気持ちがよく、背筋まで快楽が伝わってくる。
 紫はズボンを下着ごと脱いで、幼い下半身をあらわにした。信じられない事にそこは淫らに濡れていて、しっかりと女として機能していることが分かる。
「おい……しい。がまん、できない……。こんなに……いいにおい……せいえきのにおい、してるんだ。しかた……ないんだ」
 一人でぶつぶつと喋りながら、真九郎に跨ってくる。見られている事を気づいているのかいないのか、そこまでは分からない。しかし、淫らに彩られ、雌の芳香を放つそこが真九郎に晒されたのは事実だ。
 ぶちゅぶちゅと指を何本も飲み込む幼丘は、既に処女を失っているように見えた。7歳の子供が性交を経験済みだなど、そんなはずはない。そう思っても、少なくとも今夢に登場している紫はそうなのだ。
 陰部から片手を抜いて、背後に回される。小さく美しい指は、彼女の尻の穴に飲み込まれていった。まさか、と思っても事実は変わらない。紫は前後の穴で自慰をしながら、真九郎にフェラチオしているのだ。
 真九郎は冷静に、自分の体が限界まで興奮しているのに気づいた。なんとか制御しようとして、どうせこれは夢で自分の制御下にないと諦める。下腹部から、溜まった熱が一気に吐き出された。
「んんんっ! んじゅ……じゅう、ケホッ! ちゅうぅ、ちゅるる」

818:紅 kure-nai 学園の罠 中編
09/08/20 21:02:19 I7tZsmDn
 真九郎の精液を必死に飲み込む紫。目の前で痴態を広げる少女は、本当に紫なのだろうか。よく似た誰かだと言われた方が、よほど納得できる。
 夢の紫は何もかもを無視して、いっそう興奮しだす。精液を口の中で回し、大事に大事に少しずつ飲み込む。
「ん……あぁ……たりない、たりないぃ……。もっと……」
 真九郎に背を向けたまま、体を下りていく。肉棒を手で掴むと、それを、信じられない事に自分の尻の穴にあてがった。
「んあ、あああぁぁぁっ!」
 口など比べ物にならない、大きな快楽。中は柔らかく舐め回し、入り口はきゅっと締めてしごいてくるのだ。我慢などできる筈もなく、あっというまに射精させられる。
「んあぁ精液、熱い……せいえきぃ……」
 紫もそれで絶頂を迎えたのか、小さな背中を思い切りそってビクビク震えている。長い髪の間から見えるうなじが、妙に艶かしかった。
「きもちいい……ふぅ、けど……早すぎるぞ。まだ、満足できない」
 紫がゆっくり腰を浮かせ、陰茎を引き抜く。亀頭の先端と少女の尻穴に、光の橋ができて崩れ落ちた。
 パジャマの前ボタンを外しながら、少女は前を向く。少女の目は淫らに染まっていたが、それ以上に媚びた目が気になった。それは、紫が最も嫌ったものだったのだから。
「つぎは……こっち」
 少女が開いたのは、まだ未成熟な幼丘だった。真九郎の陰茎を掴み、媚肉に擦り付けてくる。また下腹部に熱が溜まり始めた。
「あは。ピクピクいってる……かわいいな。まだ、大丈夫だ」
 やめろ、そう言いたかったが、体は動かなかった。まったく抵抗できず、少女の膣に飲み込まれてしまう。
 幼い陰部の肉が潰れるほど開かれ、今にも切り裂けてしまいそうだ。少女の膣は燃えている様に熱く、媚肉が淫液を絡めながら、ねっとりと吸い付く。まだ挿入しただけなのに、中は蛸のように絡み付いてくる。
 確かに紫のような少女の中は気持ちよかったが、気分は最悪だった。あの気高い九鳳院紫が、夢の中でとは言えぐちゃぐちゃに穢されたのだから。
「しんくろーの、すごいぃ……! おくまで、きゅんきゅんきてしまうぞ……」
 少女は雌の顔で心底喜び、上下運動を開始した。真九郎に向けられる媚びた目を、せめてもの抵抗としてにらみつけながら。
 真九郎の夢が終わる。
「おい、真九郎!」
「うわ!」
 体を叩かれた衝撃と大きな声で、真九郎は跳ね起きた。しばらく呆然としながら、部屋の中を見る。電灯はついていないのに、部屋は明るかった。窓を覗けば、青い空がもう朝である事をつけている。
「どうした、寝ぼけたのか? 真九郎は仕方のないやつだ」
 声の方に顔を向ければ、そこには私服姿の紫がいる。パジャマは既にたたまれており、したり顔で真九郎を見ていた。
 そこに、普通の、いつも通りの紫がいる。その事実に、しばらく呆然としてしまう。
「おい、本当にどうかしたのか? 体調がわるいのか? ならわたしが看病するが……」
 本気で心配そうに、紫が見ていた。真九郎は慌てて弁解をする。
「いや、違うよ。ちょっと寝ぼけてただけだ。心配いらない」
「そうか? ……ふむ、本当に大丈夫そうだな」
 やはり、夢は夢でしかない。内容こそ最悪だったが、そんなものは現実に如何ほども影響しないのだ。目が覚めれば、ほら、いつも通りの紫が笑っている。
 悪夢を振り払って、真九郎は気持ちを入れ替えた。もう学校に行く時間なのだから、急がなくてはならない。
 あまりの夢のインパクトに気おされ、真九郎は注意力を欠いていたのに気づかなかった。もしいつも通りの注意力があったのならば、あるいは気づいていたかもしれない。
 紫の股間が、淫液と精液でショーツを変色させるほど穢している事に。

819:紅 kure-nai 学園の罠
09/08/20 21:03:00 I7tZsmDn
以上です。後編は多分来週の木曜になると思います。

820:名無しさん@ピンキー
09/08/20 21:13:14 msucN6U4
>>819
GJ!
続きを期待してます!

821:名無しさん@ピンキー
09/08/20 21:21:44 HQfyDdSG
>>819
素晴らしい・・・。心からGJと言わせていただきます

822:名無しさん@ピンキー
09/08/20 22:56:39 qjKeX3b9

素晴らしいですね!
良作が次々と書かれて、嬉しい限りですよ!

823:名無しさん@ピンキー
09/08/20 23:42:39 PxLE3Rbu
ちょっとは投稿の投稿の間隔ってもんを考えたらどうよ?

824:名無しさん@ピンキー
09/08/21 00:14:15 adqevquy
お前はまず落ち着け

825:名無しさん@ピンキー
09/08/21 00:57:17 SNcf0w/H
>>819
すごい良かった

後編、楽しみに待たせてもらいます

826:名無しさん@ピンキー
09/08/21 01:38:07 SzJR6sKI
>>819
相変わらずうまいっすね
GJ!といわせてください

827:名無しさん@ピンキー
09/08/21 03:07:45 24YtBD3E
>>819
読みました
いい感じに調教が進んでますな
紫が単なる色狂いになるのではなく、性格そのものは変わってないのがいい!
ただ、菅原が紫のアナルを初めて犯す場面は欲しかったかも
アナル好きーなもので
続きを楽しみにしています

828:名無しさん@ピンキー
09/08/21 12:47:39 A2OU6zco
>>819
中編、楽しませてもらいました!

紫の内心の葛藤が、すごくいいね
主人公のことはまだ好きだけど、体は完全に先生のものになってるとか最高!
あとは、上でも書いてる人がいるけど、アナルを初めてペニスで犯されるところは読んでみたかった
本物のペニスを初めて見た紫の反応とか

829:名無しさん@ピンキー
09/08/21 12:48:12 nvcEO7UM
> 凛ちゃん寝取られっ!
肝心の初エッチシーンがないのな
処女100人斬り目指してと言ってるのにそのシーンがないのは残念無念

830:名無しさん@ピンキー
09/08/21 16:37:05 4WMFlBQt
来てない間に二作品投下されてたw
すばらしい

831:名無しさん@ピンキー
09/08/21 16:45:42 Av7YQ/S2
>>829
逆に考えるんだ
描写されてないからこそ、自分の脳内で自由に想像出来るんだ、と

832:名無しさん@ピンキー
09/08/21 18:16:47 eKXFn1op
最近このスレはフィーバーしてるな(死語)

833:名無しさん@ピンキー
09/08/21 20:17:55 +hHkKdat
>>819
学校では先生の忠実な奴隷でありながら、主人公の前ではいつもどおり
主人公との関係を維持しながら性的な部分だけ変化させるとは、理想的な調教だ
表と裏のギャップがたまりません

834:名無しさん@ピンキー
09/08/21 23:55:49 CCtTP5/d
>>819
いいね。好きだな、こういうの。

心は主人公を愛したまま、身体だけは肉欲に落ちるなんて素晴らしい。
主人公には愛を、調教主には忠誠を。
この絶妙のバランスはツボだわ。

835:名無しさん@ピンキー
09/08/22 00:45:20 mfczM/K5
URLリンク(misao.fam.cx)

さっきのSSの挿絵描いてみた

836:名無しさん@ピンキー
09/08/22 03:52:31 I3umHYZq
790 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2009/08/21(金) 02:52:27 ID:fVeUnl9j0
なんかここにとばされるみたい URLリンク(nazokeijiban.hypermart.net)
でもここすぐに404になる ググッたらその4秒後にURLリンク(nazokeijiban.hypermart.net)
というURLに飛ばされますが 上記URLは現在404となっています。 ヘッダ情報が表示されたところでそれが記録されていても個人の特定には至らないため そこまではPC無害 人によってはその情報に
みたいなページがあって、(リンク先につながらず

837:名無しさん@ピンキー
09/08/22 14:37:52 0QoVdhIN
>>819
面白いし、すっごく興奮するけど、調教がちょっと順調すぎるような気もするなあ
紫には、一回くらい本気で抵抗する頑張りを見せてほしい

838:名無しさん@ピンキー
09/08/22 15:25:46 +mTuD/9J
>>819
とても良かったです。後編、楽しみに待たせていただきます。

839:名無しさん@ピンキー
09/08/22 20:08:08 izUdsP1R
>>805
ひさびさに抜ける作品キタ。
wktkして続きを待ってます。

840:名無しさん@ピンキー
09/08/23 07:33:04 WyRQzvco
ニトリがあるんだからネトリもあっていいような気がする

841:名無しさん@ピンキー
09/08/23 07:45:17 q7MUHl8m
そこはすでに佐藤登志雄が通った道よ・・・

842:名無しさん@ピンキー
09/08/23 08:43:32 sxyciQOZ
>>840
二トリネトリトトリか

843:名無しさん@ピンキー
09/08/23 14:08:02 MVnsXeYL
>>835
流れてたんで再うpキボン

844:名無しさん@ピンキー
09/08/23 21:54:54 +OVBxTpH
>>843
>>836なので、単なるトラップだお。

845:名無しさん@ピンキー
09/08/24 00:18:14 qfsAFfvL
>>844そうだったのか、㌧クス

846:名無しさん@ピンキー
09/08/24 03:54:50 5Ua/ORr/
なんかよくわからんが
どのURLも見られなかった

847:名無しさん@ピンキー
09/08/24 16:53:08 qfsAFfvL
唐突ですまんがスレタイ変えないか?
「NTR」って言葉もあることだし

↓こんな感じで
【寝取り】NTR総合12【寝取られ】

848:名無しさん@ピンキー
09/08/24 17:07:55 T4A1Kp7p
>>847
NTRという単語を入れるのは賛成だけど、タイトル自体を変えなくてもいいんじゃないかなぁ。

【NTR】寝取り・寝取られ総合スレ12

でよくね?

849:名無しさん@ピンキー
09/08/24 18:00:05 j5kAL1lT
最近はあちこちでNTRって略称が使われてて嫌な感じ

850:名無しさん@ピンキー
09/08/24 18:08:15 5z67iu8f
>>849
お前の中のNTRは、寝取られてしまったんだな。きっと。

851:名無しさん@ピンキー
09/08/24 19:33:47 AZ6DXeLB
理由があってこのスレタイになってるんじゃなかったっけ?

852:名無しさん@ピンキー
09/08/25 07:27:20 gYNhgAoy
うちで扱ってる品物でNTRって部品があるんだが
すまん、なんでもない

853:名無しさん@ピンキー
09/08/25 13:20:20 z6tFouNI
西川たかのり
だなワカリマス

854:名無しさん@ピンキー
09/08/26 19:46:42 D2C4CKXB
いよいよ明日は木曜日・・・!

855:名無しさん@ピンキー
09/08/26 21:16:18 FdvO8woN
「この糞ビッチ、ウゼェ死ね寝取られろ!」と思ってると寝取られが無く
「この子が真のヒロイン!寝取られは無いよな・・?」
と思うと寝取られる!不思議!

メインヒロイン程寝取られて欲しいキャラが沢山いて困る、存在が邪魔

856:名無しさん@ピンキー
09/08/26 22:57:18 rsMnOGMv
メインヒロインだけ寝とられがない
というパターンもある

857:名無しさん@ピンキー
09/08/27 05:57:33 eZ36dgQU
>>854
何かあるのか?

858:名無しさん@ピンキー
09/08/27 12:58:06 KTugS2mf
>>857
>>819のせいじゃないかな、多分。

859:名無しさん@ピンキー
09/08/27 13:25:10 lqM0CGvU
投稿予告UZEEEEEEEEEEEEE!!

860:名無しさん@ピンキー
09/08/27 16:22:11 x3JaSI/T
>>359
男爵いいかげんにしろ

861:名無しさん@ピンキー
09/08/27 19:16:17 x3JaSI/T
>>860は誤爆です。いま気がついたすまん

862:名無しさん@ピンキー
09/08/27 20:32:01 ISfmrDeE
そろそろご光臨?

863:紅 kure-nai 学園の罠 後編
09/08/27 22:33:38 cA5rFr6d


 /捕らわれていない子猫/


 菅原は重い荷物、子供一人分の重量を持って立ち上がった。彼が持っているバッグの中には、今回の標的、九鳳院紫が体を丸めて入っている。
 背負うのならばともかく、20キログラムほどの重量を片手で維持するのは楽な仕事ではない。肉体的にそれほど優れているわけではない菅原ならばなおさらだ。
 本当はそんな余裕などないのに、ちらりとバッグを見た。この中で紫はバイブの振動に揺られながら、夢見心地でいるだろう。気楽なものだ、と一人愚痴る。
 なにせ菅原はこれから今回の仕事の最大の山場、九鳳院の護衛の目を盗んで学校から脱出する、を実行しなければいけないのだ。愚痴の一つも言いたくなる。
「手はず通りに……行かなかったら命がありませんね」
 言うだけ馬鹿馬鹿しい話だった。菅原に護衛を退ける実力などない。一刀の元に切り伏せられる自信ならばあったが。
 肩を叩かれる。振り向いてみれば、そこに黒づくめの人間がいた。服装だけではなく、仮面のようなものも黒である。一人しかいなかった空間に突如現れた相手に、しかし菅原は驚かない。背後を取られる事など慣れている。
 その格好は思い切り目立ってしまうのではないだろうかと思ったが、能力さえあればどうでもいい事だ。
「あなたがそうですか?」
 返事はなかったが、その代わりに首を縦に振ることで肯定を表す。黒づくめは紫を受け取るとすぐに歩き出し、菅原もその後を追った。
 黒づくめは淀みなく歩き、無造作に校舎を出た。菅原はその行為に恐怖の冷や汗が出る事を自覚しながら、同じように校舎から出る。
 現在の小学校校舎の外とは九鳳院家の護衛の領域であり、誰一人として逃すことなく目を光らせている筈だ。そんな所を怪しい集団が通れば、どんな仕打ちを受けるか想像するだに恐ろしい。
 この黒づくめもプロだろう。護衛に見つからず脱出できる能力があると見込まれたからこそ派遣されたのだろうが、例えそうだとしても恐怖感が和らぐものではない。
 対面の壁までの数メートル、たかだかその距離に体中の気力を使った気がした。いつ見つかり拷問の末に死ぬのかと思うと、まるで生きた心地がしない。
 驚く事に、菅原たちは護衛に見つからなかった。壁にあらかじめ空けられた穴から抜けて、全員出ると黒づくめが穴を閉じて偽装する。これで僅かでも時間が稼げれば御の字、そう思っての行為だろう。
 用意されていた車の後部座席に紫を押し込み、運転席に黒づくめが、助手席に菅原が座る。緊張で極度に消耗したため、菅原は座った瞬間動けなくなった。
 ちらりと隣を見ると、黒づくめは平然とした顔で運転している。それだけ自分の技に自信があるのだろう。実際、恐ろしいまでの技能なのだが。
 それから三時間、車で移動しある場所に止まる。そこで菅原と黒づくめ、紫は別れて3方向に移動するのだ。別の車には菅原含めて四人の男がいる。また別の場所で止まり、分かれては進む。
 撹乱を何度も繰り返し、位置を特定し辛くする。別れていった人間の中には、公共機関を利用する者もいただろう。そうして半日、やっと目的地まで着いた。
「お久しぶりです、ルーシーさん」
「はい、お久しぶりです。仕事を達成していただきありがとうございます。やはり貴方に依頼してよかったですよ」
「気になさらず。私も所詮、金銭の対価に行っただけですから」
 紫は菅原より先に着いており、ルーシーは中身を確認していたのだろう。大きなバイブを二本もくわえ込み、涎を垂らして喜んでいる様を見ればできていないと言われるわけがない。
「実際調教自体は難しい仕事ではありませんでしたからね。その代わり、九鳳院をごまかすのには必死でしたが。こんな危険な仕事はこれっきりにして下さいよ。毎日気が気じゃありませんでしたからね」
「すみません、貴方が優秀すぎるからつい依頼してしまうんですよ。これほど危険な仕事はそうそうありませんから安心してください。それに、次はもっと楽で稼げる仕事を紹介しますよ」
「それはいい。無茶をしたかいがありました」
 菅原は小さくため息をつく。危険な仕事は確かに実入りは大きいが、いつ死んでもおかしくない。ただそういう仕事をある程度請けておけば、楽で稼げる仕事を優先してまわしてもらえる。
 今回の件など適任が一人しかいなかったのだから、さぞやいい仕事を回してもらえるだろう。貴重な技能を持っていると言う事は、それだけ大切にされると言う事なのだから。
「所で、こんなにゆっくりしていて大丈夫なのですか?」
「ええ、今回は気を使いましたから。少なくとも場所を特定されるまで三日はかかります」

864:紅 kure-nai 学園の罠
09/08/27 22:34:07 cA5rFr6d
「それはなんというか、凄いですねぇ」
 九鳳院家の諜報相手に居場所を最低三日稼げるというのは、正に脅威の一言だ。菅原はてっきり海外に高飛びするものだと思っていたのだから。九鳳院相手にはそれでも足りないくらいなのに。
「世間話は終わりにしましょう」
 ルーシーはバッグの中の紫を引きずり出して、コンクリートの床に転がす。まだ気を失ったままで、めくれ上がった服の隙間からうっすら赤らんだ肌を露出している。
 今の紫は申し訳程度に手を縛っているだけで、拘束らしい拘束をされていない。意識を取り戻してもバイブを挿入していれば抵抗しないのだから。万が一の保険以上の意味はない。
 幼い性器から乱暴にバイブを引き抜くと、少女はびくびくと跳ねてごぷりと大量の愛液を吐き出した。
「本当にだらしない姿ね」
 ルーシーはその様子を蔑んだ目で見ながら、衣服を正して足を縛る。さらにアイマスクと猿轡を噛ませ、携帯電話のカメラで撮影した。
「何をしてるんです?」
「勧誘したい人がいるって言ったでしょう。この姿、いかにも無理矢理拉致されたように見えません?」
 くすくすと笑いながら、楽しそうに文字を打ち込んでいる。入力を終えると、近くにいた男に投げて渡した。あらかじめ決まっていた事なのだろう、男は何も言わずに携帯電話を持って出て行く。
「あまりリスクを負うような行為はしないで欲しいのですが……」
「申し訳ありません。ですが、もしもの時は菅原さんに迷惑をかけない事だけは誓います」
 と、ルーシーは断言した。そこまで言われれば、菅原は拒めない。知らずとはいえ、彼女の勧誘を邪魔するきっかけを作った負い目があるし、九鳳院が追って来ない限り関係ない話だ。彼女との関係を悪くしたくないと言うのもある。
 さて、とルーシーが前置きをして、ちらりと紫を見て笑った。
 見知った女性の表情に、思わず寒気がする。獲物を捕らえた蛇のようなルーシーを見て、女性は怒らせまいと心に誓った。
 なにせ車の中で行うはずだった最終調整の予定を変更して、自分の前で仕事の邪魔をした少女の没落を鑑賞させてくれと言うのだから。
 恐ろしく加虐的な蛇が、ウサギを前に舌なめずりをする。
「最後の『仕上げ』をお願いします」
 それは、とても残酷な笑顔だった。

 紫はまどろみの中を泳いでいた。心地よいはずなのに、妙に物足りなさを感じる。空白を埋めるように全力で泳いでも、まだぽっかりと空いた穴は何かを求めている。
 悪くないはずの感覚を、なぜか全力で否定してしまう。求めているのはこれではない、もっと激しいものを、と。
 つい先ほどまで、体中を弄ぶ激流に流される事ができたのに。一際大きい濁流が過ぎて、あとは嵐の後のように穏やかになってしまった。
 ただ流される事がこれほどの安心感をもたらすのを知らなかった。もっと流されたい。ずっと激流に飲まれて、二度と浮かび上がれないくらい沈められて、もっともっともっと―水の檻の中で。
「紫ちゃん」
「―ぁえ?」
 聞きなれた声に、紫は目を覚ます。冷や水をかけられたかのような急激な覚醒と感じる違和感に、少なからず戸惑ってしまう。
 背中に感じる暖かい感触で、菅原の上に座っている事に気が付いた。手は背後で縛られていて、動かす事ができない。
 これは別におかしい事ではない。放課後には日常的に行われている行為なのだから。
 まず、服を着ているのがおかしい。私服に汚れを残すわけには行かないので、いつもは全裸か縄、もしくはボンテージなのだ。
 次におかしいのが場所だ。ここは少しばかり寂れた旧校舎の理科室ではないのだ。もっと広くて寒々しい、まるで廃工場の跡地の様に見える。
 そして最も違和感を覚えるのが、こうして菅原と触れ合っているにも関わらず自分が犯されていないという事だった。菅原を見れば股が潤むし、触れ合えばショーツを汚してしまう。
 膣を制圧され肉が崩れるほどかき回されていないのが不思議で、我慢できない。
「あの、先生……」
「お久しぶりね、お嬢ちゃん」
 いつの間にか正面にいた女が紫に声をかける。声の主をしばらく呆けた顔で見て、誰だか理解できなかった。数秒の間をおいた後、柳眉を逆立ててかつて真九郎を騙した女、ルーシーを睨み付ける。
「お前! いつの間にここに!」
「あら、私は最初からここにいたわよ」
 ルーシーは嘘を言っていない。突如現れた訳でも気づかれぬようそっと前に出たのではなく、本当に最初から紫の正面にいた。ただ、淫欲に捕らわれた紫は犯されることしか頭になく、正面を気にする余裕がなかっただけだ。
「酷い格好」
 蔑んだ目で紫を見下しながら、ルーシーが言う。紫にその言葉を否定する事はできなかった。

865:紅 kure-nai 学園の罠
09/08/27 22:34:41 cA5rFr6d
 見下すルーシーの言葉には、一点の偽りもない。半ばはだけた服は、少女の肩から膨らみのない胸の頭頂部近くまで見えている。下半身はスカートできっちり隠れているものの、中心部分は濡れて変色している。
 桃色の吐息を吐いて、わたしは発情していますと隠されもしない。紫は怒りを示しているつもりだろうが、その顔からは淫欲に対する媚びの方が比重が高かった。
「流石は九鳳院が誇る奥ノ院の雌ですね。所構わず発情するなんて、信じられない能無しの淫乱」
「ふざけるな! それよりなぜ、おまえがここにいる!」
「紫ちゃん、そんな言葉を使ってはいけないよ」
 背後からの言葉に、思わぬ人物と対面したショックで忘れていた菅原を思い出す。
「先生、縄を解いてくれ!」
「それはできないよ。紫ちゃん、逃げてしまうでしょう?」
「残念でしたね。私が菅原さんに頼んで、ここまであなたを連れてきてもらったんですよ」
 にこやかなルーシーの言葉に、紫は目の前が真っ暗になるほどの絶望を感じた。
 菅原が手を引いていた事など本当は分かっていた。それでも菅原を頼ったのは、心から信頼した人間を疑いたくなかったから。実は自分の味方でいてくれると、信じていたかった。
「先生、なんでわたしを裏切ったんだ……。いや、わたしの目が節穴だったんだな」
 始めてあった時に感じた違和感。紫はあれを信じるべきだった。
「裏切っただなんて心外な。私はただ、友人であるルーシーさんのお願いを聞いて、紫ちゃんと話す場を用意しただけですよ。その証拠に、ほら」
 菅原の手が、紫の股の間に潜り込んだ。湿ったスカートの上から、少女の形を確認するかのように柔らかく撫でる。
 紫の背中をぞくぞくと虫が走り、求めた刺激に脳が幸福の信号を出す。怒りや失望すら塗りつぶす幸福に、紫は恐怖した。こんなものを長く味わっていたら、間違いなく逆らえなくなる。
「い、やだぁ! やめてくれ!」
「はい、やめます」
「……え?」
 少女の女を刺激していた手はあっさりと引かれ、幸福の時間が終わる。急激に引く快楽に安堵を感じたが、それ以上に深い絶望を感じてしまう。
 紫は拒絶しても『無理矢理犯してくれる』と心のどこかで思っていたのだ。そうすれば快楽に負けて『支配される言い訳になる』とも。
 自分の浅ましい考えに気づき、急いで首を左右に振り否定する。これではまるで、本当はそうしてもらう事を望んでいるようではないか。
 紫の尻に硬いものが当たっている。何度も味わい絶頂をくれた、陰茎の感触。膣の奥底にある子宮が甘い熱を発し、粘度の強い液体を生産してショーツを濡らしだす。
「せん、せい。お尻に当たってるから、どけて、くれ」
「すまないね。これは生理現象だから自分ではどうにもならないんだよ」
 ならば足を縛ってそこらに転がしておけばいいだけなのに、それを指摘する事ができなかった。
 本当は、この熱い肉棒をどけて欲しくなどないのだ。緩やかだがねっとりとした快感がじわじわと体を上る。しかし、こんなものでは足りない。早く挿入して欲しい。
「は、早く用件を言え!」
 湧き上がる焦燥に任せて絶叫する。こんな状態が長時間続いたら、自分を保っていられる自信がない。
 まんまと手中にはまった少女に、ルーシーはほくそ笑む。
「それでは早速。お嬢ちゃんには紅さんに悪宇商会に所属するよう言ってもらうわ。用件はそれだけ」
「な!? ふざけるな! 誰がおまえたちなんぞにいいいいいぃぃぃ!?」
 全て言い終わる前に絶叫してしまう。尻に当たっている陰茎が少し動いて、紫の媚肉を僅かにえぐったのだ。それだけで紫の理性は決壊し、快楽が脳を突き抜ける。
 絶頂する寸前まで高められた性感に、舌を出しながら犬のように喘ぐ。怒りで体に篭ったはずの力は、一瞬にして散って弛緩する。
「はしたない顔だわ。とても会話をしようとしている人間には思えない」
 ルーシーはあごを掴み、上に持ち上げる。紫の視線の先にあるのは、九鳳院紫という汚物を見る女。刃のような鋭さが、少女のマゾヒスティックな性感を刺激して止まない。
「そんな事を言ったら失礼ですよ、ルーシーさん。もう少し気持ちよくなれば、ちゃんと返事できますよね?」
「ぅ、ん」
 紫が頷いたのは、菅原の言葉に同意したからではない。気持ちよくしてもらえる、それだけを汲み取ったにすぎない。
 浅く座って腰を前に突き出すような体勢にされ、ショーツとスカートを切り取られる。さらに大きく開脚してM字に固定される事で、紫の全てをルーシーに晒す形になる。
 上着の前ボタンもはずし、リンゴの様に赤く火照った幼い全身はとても淫らだ。盛り上がりなど無きに等しい胸なのに、乳首だけは強烈に自己主張をしている。

866:紅 kure-nai 学園の罠
09/08/27 22:35:03 cA5rFr6d
 菅原の硬い指が幼丘の閉じた一本筋に沿って触れ、媚肉を少しだけ割って開き指を入れる。クリトリスを触れるか触れないかの高さでくすぐりながら前後し、秘所は前に後ろに口を開けてはつぐむ。
 これだけの痴態を見せ付けておきながら、最後の一線だけは死守しているようにも見えて滑稽だ。たとえ見た目がつぼみでも、中には淫蜜をたっぷり蓄えているのは誰の目にも明らかなのだから。
「いい? 我々悪宇商会は所詮ただの人材派遣会社なの。請け負う仕事が表沙汰にできないものばかりというだけで。能力があればその分悪宇商会も報いるわ。たとえば、菅原さんのように」
「ふゎ……ああぁ……あふぅ……うう……はあぁ」
 ルーシーの言葉に全く反応せず、菅原の指にのみ踊る。目の色はどんどん怪しくなり、濁った瞳はどこを見ているのかもう判断がつかない。
 尻穴が物欲しげにぱくぱくと開き、乳首も勃起して刺激を要求する。どちらも強い淫気を放ち、女性的な魅力を無視して男を惑わす魅力をかもし出す。しかし菅原はそのどちらにも触れず、淫気はさらに強くなる。
 浅く撫でるような動きの指を、幼女の淫肉がねっとりと絡みつく。ゆったりとした緩い刺激に膣は待ちきれず、なんとか自分から奉仕してさらに快楽を得ようとする。
「紅さんがしかるべし依頼料を払えば、悪宇商会は当然仕事をこなすわ。尤も、当社の不利益にならないようにではあるけれど」
「ひゅうぅ! はぁ、はぁ、くうぅ……! もっと……ふあぁ……なんで……」
 紫の体を知り尽くしている菅原は、絶頂できるほどの刺激を与えない。寸前の点を見極めて、ひたすら後一歩の時点で焦らし続けていた。
 全身が快楽地獄に悲鳴を上げて、何も考えられなくなる。スタンガンを押し付けられたような快楽が体を焼いて、心臓の鼓動がうるさいほど響いた。頭に溜まった血液が思考を破壊して、イく事しか考えられない。
 幼女の小さなつぼみがくぱりと淫猥な花を咲かせ、生臭い強烈な性臭が鼻腔の奥まで突き刺さる。膣と言う名の肉食植物が、肉棒と精液を欲してやまない。
 陰部からこぼれる愛液は開ききっただらしない肛門の内側、腸内にながれていく。さらに腸液と混ざり合って獣臭を放つ混合液ができあがり、蓄積限界を超えたものが淵から割れ目を伝って流れる。
 人間らしさを忘れた一匹の雌は、顔の前に出された指に吸い付いた。持てる舌技を駆使するという淫らさを持ちながら、顔は赤子のように純粋だ。
「商売である以上、信用こそが命だから我々は社員を裏切らない。腕に覚えがあるのなら最適の就職先であるという自負を持っているの。……もう聞こえてないみたいね」
「ちゅば、ちゅぶ、ぢゅるぅ! もう、イかへて、イかへてぇ」
「と、言っていますよ、菅原さん」
「困りましたね。イき始めたら話どころではなくなるから寸止めにしているのですが」
 くすくすと、世間話でもしているかのように笑う二人。
「私は紫ちゃんに、ルーシーさんのお話を聞いて欲しいだけですから」
「私も、紅さんが悪宇商会に登録していただけるまでお願いするだけです」
 つまりルーシーの話に乗るまで、永遠にイかせてはもらえないのだ。最初から拒否権など存在しない、最悪の取引だと言う事にやっと気づく。
 真九郎を裏切る事はできない。しかし、それと同じくらい絶頂を味わいたい。紫の思考は壊滅寸前だ。
 何も言う事ができず表情を強張らせている紫に、菅原はじゃあ、と囁く。
「紫ちゃんも一緒に悪宇商会に登録しましょうよ。そうすれば真九郎くんと一緒にいられますし、何も問題はないでしょう?」
「ぅぁ?」
 それは何の解決にもならない、悪宇商会自体が悪辣な会社なのだから。その正常な紫の考えは、快楽に染まった紫に蹴落とされる。
 どれほど回答を考えてもすぐに蹴落とされてしまい、答えが纏まらない。焦らし攻めに思考と我慢の限界は着々と削られ、もうこの時が終わりさえするならばなんでもいいと思えてしまう。
 結局紫が用意できた考えは最低のもの、菅原に全ての答えをゆだねると言う事だった。
「ほん、と? それで、なにも、もんだい、ない?」
「ええ、本当ですよ。これで皆の要望が満たされますから」
「じゃあ、そう、する。せんせいの、いうとおりに、する。から、イかせて……」
 こんなに簡単な事だったのだ。隷属を宣言した瞬間、紫の心はすっと軽くなる。もう悩みなどなにもない、たとえできたとしても他人が答えをくれる。
 紫の体が持ち上げられ、菅原と対面になる。淫欲に蠢いて仕方がなかった花びらの中心に、最高の花粉を吐く雄しべがあてがわれた。紫の雌しべが歓喜にうねり、それをルーシーが手で静止する。
「なん、なんでぇ。ちゃんと、言われたとおりに、するから」

867:紅 kure-nai 学園の罠
09/08/27 22:35:25 cA5rFr6d
「と言われてもね。我が悪宇商会は無能なクソガキなんてこれっぽっちも欲しくないんですよ。つまり、紅くんは欲しくてもお嬢ちゃんは要らないの。分かる?」
「そん、なぁ」
 紫が泣きそうな目でルーシーを見る。その瞳に、ルーシーは絶頂しそうなほどの快感を味わった。
 かつて紫の登場により勧誘を妨害されたルーシーは、依頼抜きに紫をむちゃくちゃにしてやりたいと思うようになっていた。だからこそ業務に影響の出ない範囲、つまり止めを自分の目の前で鑑賞できるようにしたのだ。
 あの強気な表情など影も形もなくし、怯えた目を向ける少女に密かに満足する。そして笑顔の仮面の下にどす黒い欲求を隠しながら、あらかじめ決められていた『妥協案』を言った。
「でも、家畜としてなら話は別よ。無能なクソガキは許せないけど、相手がペットなら仕方ないと思えるもの。ちゃんと命令を聞くペットなら、責任を持って飼ってあげるわ」
 紫は自分で答えを出す努力を完全に放棄して、菅原にすがる目を向ける。それは九鳳院紫が堕落したと二人に確信させるのに十分だった。
「それがいいですよ」
「する! ペットになって、言う事をちゃんと聞くぞ!」
「随分態度の大きいペットね。誰がわざわざ何もできないペットを飼ってあげると思ってるの?」
「うぁ、ごめんなさい! ルーシー様! ご主人様ぁ!」
 ずぶりと音を立てて陰茎が挿入され、紫はそれだけで絶頂した。見も心も満たす幸福感は、これが正解であると証明しているように感じる。脳が蕩けながら現実を歪めて認識し、快楽の祝福を受け取った。
「ちゃんと私の言う事を聞くわね?」
「はい」
「紅さんにも命令できるわね? しっかり働くように」
「はい」
「いい子ね紫。ご褒美にたくさん楽しんでいいわよ」
 ご主人様のお許しが出た紫は、菅原に寄りかかりながら全力で腰を振り出す。脳が壊れる寸前まで焦らされた後の快楽は、天に上るほどすばらしいものだった。
 ひと擦りごとに絶頂する。力が抜けていく足腰を痙攣させるほど酷使し、僅かでも強い快楽を得ようとするが満足できない。少女の媚体は、もう自分で動いただけでは満足できないほど快楽に支配されていた。
「んひぃ! もっと、もっとくだしゃいぃ……きゅううぅ!」
「紫はもう人間じゃないの。年中発情する猫になった事を自覚するのよ」
「はいぃ、わたし、ねこれすぅ。ルーシーしゃまぁ」
「よろしい」
 ルーシーはバイブを手に持って、少女のすぼまりが来るあたりに固定する。擬似陰茎の先端と寸分の違いなく紫の小さなつぼみはバイブを捕らえた。
「んおおおあああぁぁっぁあああぁ!」
 予期していなかったアナルへの刺激に、はしたない声で絶叫する。同時に強い絶頂が襲い掛かり、淫液が尿を漏らしたかのように溢れる。
 快楽に体を仰け反らせながらも、腰だけは別の生き物になったかのように振り続ける。とどまる事を忘れた紫は、もう快楽以外を幸福と感じる事ができない。
 アナルと膣は今まで経験を総動員して棒に奉仕する。片方はそれで快楽を感じられるものではないと知っていても、もう紫には関係のない事だ。
 無能な猫にできる事は、ただ奉仕する事だけ。それを理解した紫は、相手が何であれ全力で奉仕する。ましてや尻穴も膣も両方彼女の主が犯しているのだから、気合の入りも桁違いだ。
 ただでさえ名器といえる紫の奉仕に、射精を耐えられなくなる。いくら菅原が女を調教するのが仕事とは言え、これだけ快楽を与える膣は味わった事がないのだから。
「もう中に出すよ」
「にゅううぅぅ! うん、くらしゃい! わらひのぉ、うあああぁぁ! なかに、いっぱいぃ……きゅあああぁぁぁぁぁ!」
 中で出される精液をすすり上げ、子宮口を開いて子宮に受け入れる。待ちに待った男の射精はどんな媚薬よりも強く作用し、とてつもない威力で体の中から焼夷した。
 人生最高の幸福を味わいながら、九鳳院紫はこの瞬間に終わった。

 ふぅ、と菅原はため息をついて、紫を床に転がした。それほど交わっていたわけではないにも関わらず、腰が抜けそうになっている。なんとも情けない姿だった。
「随分と早かったんですね」
「いやお恥ずかしい。この子見た目に反して随分な名器でしてね」
 誰も7歳の子供が女に慣れた人間を簡単に射精させるとは思わないだろう。ましてや調教師となればなおさらだ。
「へえ。こんなメス猫でも一つくらいはとりえがあったんですね」
 ルーシーはどうでもよさそうに答えながら、紫を脱がしていく。次に変態的なボンテージを着せて、手足にも同様の皮でできた手袋足袋を付ける。

868:紅 kure-nai 学園の罠
09/08/27 22:35:49 cA5rFr6d
 ここまではまだ理解できたのだが、次に出されたものは菅原の想定外だった。猫の耳のようなものがついたカチューシャ、尻尾のようなアナルバイブ、おまけに鈴が付いた首輪まで用意されている。
 それらを全てが装着された紫を満足げな表情で見るルーシーに、菅原は温い表情を向けた。それに気づいたルーシーは慌てて弁解をする。
「これは依頼主の要望であって、誓って私の趣味ではありません。まずそれを理解してください」
「そうですか。私はてっきり、随分と特殊な趣向をしているなと……」
 そういった行為が好きな人間がいるのは知っているし、実際にそうなるよう調教した事もある。しかし、それが知り合いだと妙な気分になるのを始めて知った。
「なんでまたここで着替えさせるんです? 依頼主の元についてからでもいいでしょう」
「これは依頼主に渡しませんよ。成果を映像に撮って、依頼達成の結果としてお渡しするんです」
「私が気にする事ではないのでしょうが、それでいいんですか?」
「ええ。元々引渡しまでは依頼内容に含まれていません。一度抱くくらならば話は別ですが。それに、その後はこれを使って九鳳院との交渉が待ってますんで、どちらにしろ手放せませんよ」
 凄いものだ、と素直に感心する。ルーシーの中では、既に九鳳院相手の交渉手順も頭の中にあるのだろう。どれほどの能力と胆力が必要なのか、菅原には予想もできない。
 ルーシーが手元のリモコンを操作すると、バイブが振動を始めた。気絶していた紫の変化は劇的で、目を見開きながらがくがくと震える。
「着いて来なさい、紫。今から貴方がド変態のペットになった事を証明するビデオを撮るから」
「はい、ルーシーさま」
 あれだけ反抗していた相手に、紫は従順についていく。調教が完璧である事を確認した。
 たとえ相手が憎く思っている奴でも、激情に駆られて傷つけるような真似はしないだろう。ルーシーは仕事人なのだから。
 余計な心配はせず、ここ暫くの疲れを癒すためにゆっくり休む事にする。命の心配をせずに眠れる事など、調教をしている時はなかったのだから。
 紫の艶声は、一晩中途切れる事がなかった。
 少女のはしたない喘ぎ声を子守唄に寝ていた菅原は、肩を揺すられながら起こされる。
「菅原さん、起きてください」
 久方ぶりの安眠のためか、まだ体は睡眠を欲している。時計を見てみればまだ深夜と言ってもいい時間だった。太陽はあと2時間はしなければ顔を見せないだろう。
「どうしたんですか、こんなに早く」
 いまだぼやける目を擦りながら、ルーシーに問うた。別の人間ならばともかく、菅原では睡眠時間が短いのは辛い。
 ルーシーの顔はすがすがしく、眠る前までのしかめ面ではなかった。随分とストレスを発散できたようだ。こんな仕事を続けていれば、相応に溜まってしまうものなのだろう。
「いえ、撮影が終わりましたので、ビデオを持って一足先に脱出してもらおうかと」
「ルーシーさんはどうするんです?」
「私は最後の勧誘が残っていますので。それさえ終われば、後を追いますので」
「ああ、例の……」
 もうすぐ紅真九郎がここに来るのだろう。後は彼を連れて行けば、今回の仕事は完璧な形で終了だ。
 菅原に持っていかなければならない荷物はない。全て処分してあるので、身一つでいいのだ。
「さあ、早くいらっしゃい」
 ルーシーの呟きを背に、菅原は廃工場が出て行った。

869:紅 kure-nai 学園の罠
09/08/27 22:36:22 cA5rFr6d
 真九郎は怒りに表情を歪ませて、誰もいない夜道を走る。手元の携帯電話を壊れそうなほど握り締め、紫の無事を祈った。
 昨日の午後、いつも紫が小学校を出る時間に合わせて迎えに行ったが、紫は一向に現れなかった。少し遅れているのだろうと考えて九鳳院の護衛と待っていたが、30分も遅れる頃には調査が決意される。
 結局、紫も彼女の担任も見つからず大々的な調査網が敷かれる事になり、真九郎は協力を申し出るも邪魔だからと帰される。なんとか紫が見つかった場合の連絡だけはもらえるようにしてもらえたが。
 部屋に帰っても落ち着ける訳がなく、一人電話機の前でうろうろしていた。そんな時だったのだ、静かな部屋にがこんと音がしたのは。耳が痛いほどの静寂に突如響き、真九郎は飛び上がるほど驚いた。
 音の先は扉の投函口だと気づき、そちらに近寄る。手紙にしては妙に重く堅い音だったし、時間的にもう郵便局は働いていない。不信に思いながら、中を確かめる。
 入っていたのは、携帯電話だった。いよいよ不信感は高まり、携帯電話を開くとそこには縛られている紫の姿。拉致された事を核心させるには十分だった。
 すぐに九鳳院に連絡しようと思ったが、誰にも連絡するな、の書き込みがそれをとどまらせる。さらに交通経路等が記載されている事に気付き、こいつらの狙いは自分なのだと気付いた。
 真九郎は誰にも気取られぬよう、慎重に移動する。犯人たちの狙いが自分であるとしたら、真九郎が従えば紫は無事に帰される可能性がある。念を入れて部屋に書置きをしているので、万が一の場合でも九鳳院が動くだろう。
 そして、真九郎は怒りを押さえ込みながら単身、敵の根城へと向かった。移動は長く、着いたのが今正面に見えている廃工場だ。
 入り口の先の暗闇に、一人の男がいる。それに気付いても真九郎にはどうもできず、堂々と進入した。
「紅真九郎様でございますね?」
 姿形の見えない、恐らく男であろう人物が確認を取る。静かな物腰だったが、逆にそれが真九郎を苛立たせた。
「お前たちの要求通り着てやったぞ。紫は無事なんだろうな」
「申し訳ありません、私は紫、という方を存じ上げておりません。真九郎様がいらっしゃった場合に案内をするよう命じられているだけですので」
「……なら早く案内しろ」
「承知致しました。こちらでございます」
 目の前の男を締め上げたくなったが、その行為が紫に危害を加えないとも限らない。怒りを抑えて、男の後について行く。
 用意された場所は、小さな部屋だった。部屋の中心に一つだけ椅子が用意され、その正面に大きなディスプレイが置いてある。
「こちらで少々お待ちください」
 それだけを言い、男が去っていく。鉄でできた物々しい扉は閉められたものの、鍵はかけられていない。こちらが逃げるわけには行かない事を見越した、挑発行為にも思えた。
 乱暴に椅子に座り、相手から連絡があるのを待つ。静かなだけの無骨な部屋で、相手からの行動があるのをひたすら待った。
 それほど待っていたわけではないのに関わらず、真九郎の怒りは限界に達しようとしていた。終始落ち着きがなく振る舞い、正面のディスプレイを睨み付ける。紫の無事、せめてそれだけでも確認したかった。
 どれほど時間が経ったのか、ディスプレイの電源が付く。真っ暗だった部屋に薄い明かりが差し込み、やがて映像が映し出された。
『お久しぶりです、紅さん』
 映像の中の女は、まるで旧友に会ったかのように挨拶する。それに反吐を吐く思いを感じながら女、ルーシー・メィを見た。
「あんただったのか」
『ええ。もう一度、我が悪宇商会にご案内しようと思いまして』
 真九郎の言葉に答えが返ってくる。この部屋にもカメラが仕込まれているのだろう。ならば、この映像は録画されたものではなくリアルタイムで今起こっていて、向こうも自分を見ている。
「無茶をしすぎたな。流石のあんたたちでも、九鳳院に手を出したらただじゃすまない」
『それはどうでしょうね?』
 大した問題ではないと言うかのように、クスクスと笑うルーシー。元々好きになれない相手だったが、今回さらにその想いが強くなった。
 ルーシーは足を組んでいるが、その先までは見えなかった。画面の外に出ているからではなく、彼女にかしずく一人の少女によって。
 完全に背を向けているので顔は見えないが、体格からして紫と同じくらいの年齢だろう。露出度の高いエナメル質の服が、長い髪の隙間から覗く。
 少女はルーシーの足を持って、大切な物を扱うように舐めているのが判る。ぴちゃぴちゃという音が漏れて、真九郎まで届いていた。股の間に二本の玩具を挿入し、驚く事に少女は感じているらしい。淫らな液体の輝きがある。

870:紅 kure-nai 学園の罠
09/08/27 22:37:07 cA5rFr6d
 頭には獣を模した耳が付けられ、よく見れば首輪も巻いていのが分かった。どれほど教育されたのか、少女は嫌がる様子を欠片も見せない。むしろ喜んでいるようにすら映ってしまう。
 最悪に趣味の悪い見世物だ。嫌悪感がこみ上げるのを耐えもせずに、真九郎は吐き捨てた。
「そんなものを見せる為に呼んだのか」
『あら、気付かないのですか?』
「……なに?」
『ほら、挨拶なさい』
『んぷちゅぅ。はい、ルーシー様』
 初めて言葉を発した少女に、真九郎は何も言う事ができない。少女の綺麗な透き通る声は、毎日のように聞いていたものと同じだったのだ。だからこそ、信じる事ができない。
 少女の体が傾き、顔が画面に映されようとする。嘘だ、と何度も心の中で唱え、祈りにも似た悲鳴を上げた。背中が凍てつき、頭から血が失せる。
 口元を涎でべたべたに汚し、瞳は潤んでいる。高い気品を漂わせる顔は赤く染まり、緩みきった表情で淫欲を貪っていた。かつては意志の強さを伝えたであろう顔立ちは砕け、かわりに媚が張り付く。
 いやらしくも美しい容貌は、やはり、最悪な事に、真九郎の良く知るものだった。
『ルーシー様のペットの紫です』
「貴様ああああああぁぁぁぁぁぁ!!」
 喉が張り裂けるほどの絶叫。椅子を吹き飛ばして走り、ディスプレイに掴みかかった。
「紫に何をしたあああぁぁぁ!」
 自分の大切な少女、自分の心を守ってくれた少女、それが穢されている。
 何があったのかなど分からないし知りたくもない。ただ、紫を犬か何かのように扱っているのが許せなかった。かつて感じた事がないほど明確な殺意が湧き出し、ルーシーを捉える。
 真九郎の殺気にも、画面の女性は眉一つ動かさずに微笑を保っていた。
『私は何もしていませんよ。紫は自分からペットになったんですから、ねえ?』
 あごを撫でて可愛がるしぐさは、家畜を可愛がるそれと変わらない。だと言うのに、紫は淫猥な笑みを浮かべて喜んでいる。
『はい。紫は、自分から望んで、ルーシー様に飼って頂いています』
『素直でいい子ね。ご褒美をあげるからいらっしゃい』
『わぁ……はい』
 一連のやりとりを見ただけで、この少女は本当は紫ではないのだと否定したくなる。しかし、真九郎の記憶の中にあるものは全て少女が紫であると断言している。
 もう訳がわからない。真九郎は現状を何一つ理解できなかった。それでも一抹の望みをかけて呼びかける。
「紫ぃ! 俺だ、真九郎だ! 目を覚ましてくれ!」
『しんくろぉ』
 ルーシーに抱えられた紫が、真九郎の名を呼ぶ。しかし、それはとても正気に見えるものではなかった。
 見慣れた顔で、見た事のない表情をする少女。だらしなく淫欲に塗れて、快楽以外を欲しがらない恥女の顔。僅か7歳の子供がこれほど変えられた事に恐怖を覚えた。
 怒りに冷静さを奪われる中、ふと記憶の中の紫に今と同じ表情をしているものを捕らえる。
 薄暗い闇の中。真九郎に跨り。男根を旨そうにしゃぶり。恥を忘れて自らの尻穴に導く。
 あれは夢だったはずだ。しかし、あれが夢でなかったとしたら、それほど昔から紫は嬲られていた事になる。
 真九郎は自分の頭から血が抜けていくのを感じた。もし、あれが本当にあった事だとしたら。それは変えられていく紫に気付かなかった自分に責任がある。
『紫、新しくなった自分を見せてあげなさい』
『きゅうぅ、んんっ! ルーシー様、るーしーさまぁ!』
 子供にとても入るものではない大きな玩具は、ルーシーの手で簡単に出し入れされる。少女とは思えないほど媚肉は柔らかく、擬似陰茎に柔軟に対応した。
 紫は首輪の鈴をちりちり鳴らしながら、ルーシーの上で喜びに踊る。殆どない胸を突き出して強調し、少女の色香というものを十二分に発散していた。
 淫らな欲望に駆られながらも、紫は命じられた言葉を忘れない。アナルの中で振動する尻尾付きバイブを突き出し、真九郎に披露する。尻尾を振る幼い尻が、男の興奮を誘っていた。
『ねえ、紅さん。大人になってもう一度考えましょうよ。悪宇商会に登録したって何も悪い事はないんですから』
 ルーシーの言葉に、真九郎は何も答えられない。目の前の現実離れした光景が、発言を許さなかった。
『給料は高価ですし、社員あっての企業ですから貴方を裏切りませんよ。ほら、我々に何か依頼をするのにも安くないお金がかかりますから、丁度いいじゃないですか』
 大きな猫が主に甘えながら、淫らに遊ぶ。股間からだらだらと愛液を漏らして飛び散らかしているのに、それを気にする様子が全くない。


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