取り・寝取られ総合スレ11at EROPARO
取り・寝取られ総合スレ11 - 暇つぶし2ch498:フーリガンの狂騒
09/06/28 05:12:31 dni10FrF

やがて警察が到着し、窓からの侵入を経て瞳は助け出された。
極度の恐慌状態にあるとの事で数ヶ月の入院をし、今はまた俺と付き合うようになっている。
ただ、前とは全く違っていた。
瞳の目を盗んで彼女の携帯やPCを弄ると、奇妙なデータが入っている。
女性が外国人の手で淫核ピアスを開けられるまでの連続写真、得体の知れない白い錠剤を舌の上に置いている写真、
口に手拭いを噛みながら真っ白な背中に刺青を入れられていく映像。
脅されてのことなのか、それとも自発的な事なのか。それを聞く勇気を、俺はもっと早くに持つべきだった。

彼女は今、俺の正面に座っている。
胸を揉んでやっても別に嫌がらない。ただ真顔で3千えんだよ、などと冗談を抜かすだけだ。
彼女は俺を前にし、遠い昔を見る目で語り出す。
「あたしもねー、むかしはバカみたいに純情だったんだよ。
 凄くすきな人がいてね、その人がわたしを幸せにしてくれるのかって、ずっと悩んだりしたの。
 ね、おっかしいよね。男の人なんて、力いっぱい犯してくれれば十分なのに」
たった一年で瞳は変わり果てた。
彼女の目はもう光を孕んではいない。何も見えてなどいない。
髪もすっかり艶がなくなってがさがさだ。もうあの猿のような男共すら見向きもしないだろう。

「俺もさ、すげえバカな奴の話知ってるぜ」
俺はその搾りかすのような瞳に語りかける。
「1年間焦らされた男の話だ。そいつは結局、いつでも意気地なしでさ。
 美人の彼女の気持ちに気付いていながら、ずっと告白できなかったんだ。
 美人の彼女の変化に気付いていながら、助けてやれなかったんだ。
 ……何もかんも終わっちまって、お互い幸せじゃあなくなっちまったけど……
 そいつは、まだ彼女のことが好きなんだぜ」
瞳は難しそうに眉を顰めた。
「何それ、へんなの」
「変だろ」
俺は瞳を抱きしめた。
「変だろ…」

瞳のあの1年間は無駄だった。
1年待って付き合った相手は、瞳を幸せになんかしてやれなかった。
俺は所詮、観戦するだけの人間なんだ。

                 終り

499:名無しさん@ピンキー
09/06/28 06:49:06 G/kghx1P
乙 …なんだけど、これって…寝取られ…かなぁ…

500:名無しさん@ピンキー
09/06/28 12:12:53 ZOMLw5W+
乙です

>>499
得体の知れない錠剤とかで壊れたんだとしても、
それを口に含むところまでは自分の意思だし、寝取られなんじゃないか

501:名無しさん@ピンキー
09/06/28 18:50:53 YZXNRkji
シュウマツさんはもう続きを書いてくれないんだろうか…

502:名無しさん@ピンキー
09/06/29 04:01:42 nA/4AnRy
幼馴染2人が転校生に寝取られるヤツの作者はもう続きを書いてくれないんだろうか…

503:名無しさん@ピンキー
09/06/29 11:24:44 CCn7H9qL
>>482
そんなの一部の声だよ
ビッチ物は同人でも売れてるし

504:名無しさん@ピンキー
09/06/29 12:32:52 hKLwYA3/
>498乙


こないだ銭湯行って来た
超デカマラの奴が何人も居て
そんな奴らに自分の女がヤられてるとこ想像しただけでイキそうになって大変だった

505:名無しさん@ピンキー
09/06/29 17:22:36 lzifZ+F3
状況的に間男に好意を寄せたりヤっていてもおかしくないが旦那(と読者)は真相を知らないまま。
結局旦那は空気に流され究明などをせず悶々としたモノを抱えながら普通の日々に戻っていった。

ってシチュはこのスレで合ってる?

506:名無しさん@ピンキー
09/06/29 18:06:36 aHYPSHUG
>>505
合ってるけれど、やっぱり実際の描写は欲しい

507:名無しさん@ピンキー
09/06/29 20:08:18 2qUo1itY
芥川龍之介の「藪の中」という小説を読んだけど、NTR系の話として見ると、
結構面白いものがある。3人とも言ってる事が違うけど、それぞれの見方が
反映されていて面白い。

盗賊(寝取り男)→「女を奪った! と思ったら弄ばれてた。焼きが回って捕
まるし、ホント女は魔物だぜ」

女→「ただ一度、しかも力づくで強引に犯されただけなのに、汚らわしいような
目を向けて、もう私を信用できないなんて。夫も、私自身も、世の中の全てが
情けなくて、恥ずかしくて、もうどうしようもない……」

夫の死霊→「ただ一度、しかも力づくで強引に犯されただけなのに、心変わりを
起こして盗賊などに乗り換えた挙句、俺を殺させようとするとは! あの女は
男の敵だ!」

ところで、PCゲームなんかの二次はあまり見ないけど、やっぱり理由があるから
なんだろうか(原作とクオリティを比べられたり、ファンが不愉快になったりし
て、高確率で荒れるとか)。だとしたら、ちょっと考えてたのもあるけど、思い
直そうかとも。

508:名無しさん@ピンキー
09/06/29 23:05:00 I6jw6j4h
>>507
そういうのNGな奴がここを覗くと思う?

509:名無しさん@ピンキー
09/06/29 23:48:47 oHlG4H/t
全年齢以外の作品だと、板として対象外だからな。
空の軌跡とかのパロは過去スレになかったっけか。

510:名無しさん@ピンキー
09/06/30 00:07:57 +jlqpP9M
>全年齢以外の作品だと、板として対象外だからな。

ありゃ、そうなのか……。
それは―むう、まあ、仕方ないか。

511:名無しさん@ピンキー
09/06/30 01:20:17 8MHNRQit
以下は禁止、より相応しい他の板でどうぞ。
 年齢制限付きの作品に関するスレッド →エロゲネタ&業界/エロ漫画小説アニメ/エロ同人等

エロパロ板ローカルルールより。

512:名無しさん@ピンキー
09/06/30 05:45:40 d3OgHTaZ
唐突だが全年齢対象の作品の二次といえば
保管庫のFFTの奴が設定的になかなか良かった

513:名無しさん@ピンキー
09/06/30 09:57:55 PDli44Mj
表現規制反対派議員情報スレ
スレリンク(giin板)

514:名無しさん@ピンキー
09/06/30 14:42:52 Nwq42QU8
テレ唐ね取られwwww

515:名無しさん@ピンキー
09/06/30 23:15:26 Xr551AaM
お前ら「運命の女」って映画見たことある?
あれは最高の寝取られだと思う。
旦那の方も、女の方も、不倫している男の方も、全てが緻密。
「家族を愛してるの」って台詞のタイミングに痺れた。
絶対におすすめ。

516:名無しさん@ピンキー
09/06/30 23:44:28 p28So+mY
>>505
十分あってる
やってるのかやってないのか、読者を悶々とさせるのも寝取られの醍醐味だと思う


517:名無しさん@ピンキー
09/06/30 23:58:11 VQNzYuKl
>>515
ダイアン・レインがあんまなあ

518:名無しさん@ピンキー
09/07/03 21:29:21 AjNDWo9m
誰か桃肉屋の「Crusaders of Khazan」のログ持ってないですか?
アーカイブ探しても10話が読めない。

519:名無しさん@ピンキー
09/07/05 01:07:56 MQZjgcXv
今月のジャンプSQに軽い寝取られ物ハケーン

以下あらすじ
父と二人で暮らす漫画家志望の主人公
ある日父が再婚する事に
そのお相手は昔好きだった先生
まぁなんやかんやで一人暮らし開始
義母「弟ができることになりました」

その後とかにも色々あったけど立ち読みだったし
今かなり眠いからこれ以上書く気力ない…

520:名無しさん@ピンキー
09/07/05 02:12:47 fa2XN3w6
河下水希のあねどきはあのねーちゃんが親父に寝取られたらうれしい

521:名無しさん@ピンキー
09/07/05 18:33:17 M8mC8W7N
姉属性ない人には旨味なさそうな漫画だな

522:名無しさん@ピンキー
09/07/06 03:10:28 jvdu7/E0
姉属性ある人にもどうかと思う
実姉でも義姉でも従姉でもなさそうだしただの年上ヒロイン…スレチだなこれ

523:名無しさん@ピンキー
09/07/07 04:17:31 5D1H/9NI
じゃあ何故姉なのかw

524:名無しさん@ピンキー
09/07/09 17:23:59 tNpX7qBw
きっとヒロインの妹が出てきて(最初同級生のツンデレがそうだと思ったが)
そっちに主人公が寝取られるんだ
それで義姉に

525:名無しさん@ピンキー
09/07/11 09:26:46 FRzffsAJ
むしろNTRの為にその時だけ姉属性を装備するぜ

526:名無しさん@ピンキー
09/07/14 08:31:50 cVSekDEg
作品のヒロインは自分の幼馴染兼遠距離恋愛中の恋人という設定を追加したりしている

527:名無しさん@ピンキー
09/07/16 07:31:13 m67teZQw
月9のブザービートってドラマ、ヒロインの性格が良ければいいNTRになりそうだったのに

528:名無しさん@ピンキー
09/07/17 16:57:04 XJ4exP/W
ドラマならNHKの朝ドラも今NTRと名高い

529:名無しさん@ピンキー
09/07/17 19:22:18 MIQmfuLB
 \  /    |   ||  ト    \          ',
   Y      |   / /l ヽ   | \    \         |
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    !   //rセ {_ ○ }     \    ヾ  ノ,.  / /  |
   i  /  \ ` 丈_ノ      ヽ     ̄`  / /   ′
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     '.   \   \     i    人 ._ ノ     / /  /
     '.    ` ー一     ` ー '    〃    イ /  /
      ヽ     \          ヽ、.. /     / //  /
      \  \ \            /  /' / /′
        \  \  > ,._     ,. ' |ノ ヽ / /
         \ ┌:/lヽ/ `ヽー   /    Уく
          _\/ノ'"    / }  /    /   \
            ∧_/\    {   /               \__f⌒ヽ
         / r‐' ( >' ,二.rく ―‐、           <⌒ヽ丿  └┐
           | / Y´  イ /トく ̄\\         ___) /n_厂

530:ヘリテイジソフテイルクラシック 1
09/07/18 02:51:41 G1JAyPqX
梅雨明けが宣言されたというのに、雨が続き、ついにはこの豪雨。
激しい雨が窓を叩き、近くで雷が落ちた轟音が聞こえる。
夜中だというのに眠れやしない。
あの夜のことを思い出して、眠れなくなる。


妻の良子とは、職場で知り合った。
お互いを名字で呼び合う仲から、俊樹、良子と呼び合うようになるまでは2年くらいだったろうか。
深く愛し合っていたわけでもなく、適当な時期に適当な相手が居たから、結婚した。平均的な夫婦。

容姿に秀でたものが特になく、性格もそれに見合って控えめな良子は、一緒に居ても会話が続かなくて
気まずい時間を過ごしてしまうことがままあり、正直言うと恋人としては物足りなかった。
しかし妻としては申し分なく、料理は中々に美味で、掃除洗濯を要領よくこなす。
私が家に帰るとメシ、フロ、ネルの準備がすでに整っており、私はそれに従って時間をつぶしていくだけ。
食卓に座り料理を褒め、二人でテレビを見て感想を言い合う。
休日にはドライブなり散歩にでかけ、写真をとりそれをプリントアウトしてアルバムを埋めていく。
私はそれで幸せだったし、妻もそうだろうと思っていた。

兄から電話がかかってきたのは確か7月半ばだった。
「兄ちゃん、おかえり。久しぶりだね。」
「ああ。昨日、戻ってきたんだ。半月くらいこっちにいるから、今度お前んとこ、遊びに行ってもいいか?」
「もちろんだよ。むしろ、もっと早く来いって話だよ。」
「いつでも行けるだろって思うと、結局行かなくなるもんなんだよな。お前だって、ドイツに来てくれないじゃないか。
 まあいいか、いつが都合いい?」
私には3つ年上の兄が居て、今は翻訳家だか通訳だかでドイツで暮らしている。
私の結婚式に出席して以来だから、会うのは2年ぶりだった。

531:ヘリテイジソフテイルクラシック 2
09/07/18 02:52:25 G1JAyPqX

毎週火曜日はセックスの日。という暗黙のルール。
どちらからが言い出したわけでもなく、いつの間にかそうなっていた。
「…というわけで、今度の土曜日、兄ちゃんが遊びに来ることになったから。」
「えぇっ!俊也…義兄さんが?」
布団に座っていた妻が、飛び上がらんばかりに驚いた。
しばらく音信不通だった人間が突然やってくるのだから無理もないだろう。
「昨日帰ってきたと言ってた。バイクで2泊3日ツーリングをして。そのうちの1泊がウチなんだって。」
「そう…なんだ。あ、場所、うちの場所わかるのかしら。迷ったりしたら」
「兄ちゃんは昔から道に迷ったことがないんだ。地図を一目見たら目的地まで迷わずに行ける。
 バイク乗りはみんなああなのかな。父さんから住所を聞いてるから、兄ちゃんなら適当に、適当な時間に着くと思うよ。」
「義兄さんは、そうね、きっと大丈夫ね。何でもできる人だから」
良子は懐かしそうに言う。

良子と付き合い始めた時に知ったのだが、兄俊也と良子は大学で先輩後輩の間柄だった。
といっても、学部が同じで授業がたまに重なるという程度だったが。小中高と真面目がとりえの兄だが、
大学へ入学してからの兄は学業こそ優秀だったが、私生活はとにかく派手というか破天荒だったらしい。
連れている女性が日替わりでローテーションしていた、学祭で暴れていたヤクザをぶちのめした覆面の男は兄かもしれない、
兄と後輩のつくったバンドが兄の卒業後しばらくしてメジャーデビューした。が一曲だけ売れてそれっきり。等など。
中には今ならブログやmixyに書きこもうものなら炎上してしまいそうな事もしでかしたらしい。
あくまでもらしい。なのだが。
口数の少ない良子だったが、兄の話題に関してはよく喋った。
私のように灰色の学生生活を送ってきた者としては、私の知らない、経験できなかった学生生活が聞くのは楽しかった。
兄は大学卒業後すぐに外国へ行ってしまい、会う機会は少なくなったが。
それでも何度か3人でドライブに出かけたり食事をするほどには会っていて、兄も良子には親切にしてくれた。
良子と親密になれたのは兄の影響が大きかった。良子も同じような事を言う。
その夜は、久しぶりに兄の話で夜が更け、結局セックスをすることはなかった。



532:ヘリテイジソフテイルクラシック 3
09/07/18 02:53:32 G1JAyPqX
―そして土曜日。
昼前から小雨がぱらつき、兄が到着した夕方には土砂降りになっていた。
案の定、兄は迷わずにやってきた。懐かしいバイクの音がかなり先からでも聞こえたので私達は傘を持って出迎えにいく。
「兄ちゃんお疲れ。どこまで行ってきたの?」
「おお。日本海をみてきた」
「そんなとこまで!あいかわらず若いなぁ」
「なんだ俊樹、ちょっと見ない間に老けたんじゃないのか?」
「まだ27だよ。おっさんあつかいするな。」
久しぶりに会った兄は2年前と変わらず快活で、精悍だった。
「お久しぶりです、義兄さん」
バイクから降りた兄に、妻が傘を差し出した。
「やあ、あいかわらずきれいだね。えと、いもうとさん。俊樹がお世話になってます」
悪いね、と言いながら兄はそれを受け取り、せっせと荷物を解きにかかる。
私たちはマンションンの一階に住んでいるので、バイクにくくりつけてあった荷物はベランダに放り込んだ。
「本降りになるまえに着きたかったんだがね。カッパの中も濡れちまった。悪いな、ウチ、濡らしちまう」
「いいよそんなの。途中から車で迎えに行ってもよかったのに」
「雨に降られるのもツーリングの醍醐味さ。知ってるか?むこうの雨はそれはもう汚いんだ。泥を浴びる感じだ。
 俺はな、日本のきれいな雨に打たれると、ああ日本だなぁと思えてきてうれしいんだ。」
「ふうん、そういうものかな」
「そういうものさ」
「あの、お風呂沸いてますから。その後でご飯にしましょう」
「ありがとう。いただくよ。風呂もメシも嬉しいねぇ」
兄はそう言って笑い、残った荷物を抱えて歩き出した。

風呂に入ってさっぱりした兄を交えて、妻のつくった料理に舌鼓を打つ。
久しぶりの日本だということで妻は和食をメインに考えていたようだ。
鶏そぼろの炊き込みご飯、かぼちゃの煮物、海老とかぼちゃとしその天ぷら、
れんこんとごぼうのきんぴら、シジミの味噌汁…
「いもうとさん、何だこのかぼちゃ!」
「あ、あの、すいませんお口に合いませんでした?」
「いやいや逆だようまいよ!やわらかいな!丁度軟らかいな!どうなってんの?」
「それは、レンジで一度あたためて…」
「それにこれ、砂糖入れてないね!?かぼちゃ本来の甘みで、こうも旨くなるのか!いやでも、みりんだけでは…
 おい俊樹、お前うらやましいな!やっぱりいもうとさんは料理の鉄人だなオイ!」
「まあね。良子の得意料理さ。きんぴらもうまいよ、あとこの天ぷらも…」
兄は一品ごとにいちいち感動し、褒めちぎる。妻はそれにいちいち照れくさそうにして、傍から見ていて可愛らしい。
三人で囲む食卓は賑やかで楽しいものだった。


533:ヘリテイジソフテイルクラシック 4
09/07/18 02:54:30 G1JAyPqX
―そして土曜日。
昼前から小雨がぱらつき、兄が到着した夕方には土砂降りになっていた。
案の定、兄は迷わずにやってきた。懐かしいバイクの音がかなり先からでも聞こえたので私達は傘を持って出迎えにいく。
「兄ちゃんお疲れ。どこまで行ってきたの?」
「おお。日本海をみてきた」
「そんなとこまで!あいかわらず若いなぁ」
「なんだ俊樹、ちょっと見ない間に老けたんじゃないのか?」
「まだ27だよ。おっさんあつかいするな。」
久しぶりに会った兄は2年前と変わらず快活で、精悍だった。
「お久しぶりです、義兄さん」
バイクから降りた兄に、妻が傘を差し出した。
「やあ、あいかわらずきれいだね。えと、いもうとさん。俊樹がお世話になってます」
悪いね、と言いながら兄はそれを受け取り、せっせと荷物を解きにかかる。
私たちはマンションンの一階に住んでいるので、バイクにくくりつけてあった荷物はベランダに放り込んだ。
「本降りになるまえに着きたかったんだがね。カッパの中も濡れちまった。悪いな、ウチ、濡らしちまう」
「いいよそんなの。途中から車で迎えに行ってもよかったのに」
「雨に降られるのもツーリングの醍醐味さ。知ってるか?むこうの雨はそれはもう汚いんだ。泥を浴びる感じだ。
 俺はな、日本のきれいな雨に打たれると、ああ日本だなぁと思えてきてうれしいんだ。」
「ふうん、そういうものかな」
「そういうものさ」
「あの、お風呂沸いてますから。その後でご飯にしましょう」
「ありがとう。いただくよ。風呂もメシも嬉しいねぇ」
兄はそう言って笑い、残った荷物を抱えて歩き出した。

風呂に入ってさっぱりした兄を交えて、妻のつくった料理に舌鼓を打つ。
久しぶりの日本だということで妻は和食をメインに考えていたようだ。
鶏そぼろの炊き込みご飯、かぼちゃの煮物、海老とかぼちゃとしその天ぷら、
れんこんとごぼうのきんぴら、シジミの味噌汁…
「いもうとさん、何だこのかぼちゃ!」
「あ、あの、すいませんお口に合いませんでした?」
「いやいや逆だようまいよ!やわらかいな!丁度軟らかいな!どうなってんの?」
「それは、レンジで一度あたためて…」
「それにこれ、砂糖入れてないね!?かぼちゃ本来の甘みで、こうも旨くなるのか!いやでも、みりんだけでは…
 おい俊樹、お前うらやましいな!やっぱりいもうとさんは料理の鉄人だなオイ!」
「まあね。良子の得意料理さ。きんぴらもうまいよ、あとこの天ぷらも…」
兄は一品ごとにいちいち感動し、褒めちぎる。妻はそれにいちいち照れくさそうにして、傍から見ていて可愛らしい。
三人で囲む食卓は賑やかで楽しいものだった。


534:ヘリテイジソフテイルクラシック 5
09/07/18 03:04:47 G1JAyPqX
妻が食器を洗い、私がそれを拭き、食器棚に片付ける。兄はリビングでテレビをザッピングしながら暇そうにしていた。
「俺、なんか手伝おうか?」
「いいよ。座って待ってろよ」
「すぐ、すみますから」
夫婦っぽいな。と兄は笑って、カバンの中を漁りだした。
「遅くなったけど、これ土産。割れてやしないか心配だったが、大丈夫みたいだな」
兄が土産に持ってきてくれたのはワインと香水と有名なサッカー選手のサイン入りユニフォームだった。
ユニフォームは私に、香水は妻に、ワインは今日のために。
私がこの選手のファンだと覚えていて、通訳の仕事を請けた時に書いてもらったそうだ。にくい心遣いだ。
香水の方は日本でもありふれている物だが、ビンは向こうの特定の店でしか売っていないタイプのものらしい。
私にはよくわからないが、妻は大層喜んでいた。
「俺は白しか飲まないから、赤いほうは、お前たちで飲んでくれ。たぶん日本じゃ飲めない珍しいものだから。
 このワインはな、乙女の口付けといって、葡萄酒なのに桃みたいな甘い香りがするんだ。
 桃のように甘くて、でもワインらしく酸っぱくて、それが癖になる。乙女のキスのようにね」
兄はどこからか取り出したコルク抜きを使って、器用に開ける。すると、桃のような香りが広がった。
「ほんとう。いい匂い。義兄さんはワインにも詳しいんですか?」
「まあ全部受け売りだけどな。向こうじゃこればかり飲んでる」
「そういえば兄ちゃんは桃が好きだからなぁ」
「そうだったの、買っておけばよかったわね。そうだ。今から買いに…」
「いいよいいよいもうとさん。この雨の中、行く事ないよ。それに桃缶なら昨日食べてる」
「兄ちゃん、さっきから良子の事、いもうとさんって呼んでるけど、どうして?」
「わたしも思っていたの。逆に他人行儀みたいに聞こえます」
「いやだってさ。前みたいに、旧姓で呼ぶのも変だし、うーん。良子さんつーのもなぁ。
 それに、俺の事も義兄さんって呼ぶんだし、じゃあ義妹さんでいいのかなって思ったんだ」
「じゃあ、わたしが俊也さんって呼んだら、わたしのこと、良子って呼んでくれますか?ねえ俊樹さん。いいと思わない?」
「うん。兄ちゃん、そうしてくれよ」
「わかった。あー、…良子さん」
「はい、俊也さん」
椅子に片足をのっけてだらしなく座っていた兄は居ずまいを正し、妻に向き直った。妻は背筋を伸ばし、やや緊張した面持ちだ。
「これからもよろしくお願いします」
「はい、こちらこそ」
何だか奇妙な空気になってしまったので、私はグラスを持ち咳払いをした。
兄と妻もそれに倣い、グラスを掲げる。
「じゃあ、そろそろ乾杯しようか。」
「そ、そうね」
「よし飲もう!Zum Wohl(ツムヴォール)!」
「なんだよそれ」
「乾杯って意味さ」

私は酒に関する造詣はさっぱり持ち合わせていないので、美味いという表現しかできないのだが、かなり美味かった。
自分でも驚く程に酒が進み、良子が止めるのもきかずに調子に乗って赤ワインの方も開け、それも殆ど私だけで飲んでしまったのだ。
たちまちのうちに酔いが回り、兄とどんな話をしたのか今でもさっぱり思い出せない。
情けなくもへべれけになった私は、兄に支えられて早々に寝室へと退場になってしまった。


535:ヘリテイジソフテイルクラシック 6
09/07/18 03:08:55 G1JAyPqX
ずずん、という轟音と振動に驚いて目が覚めた。
何事かと思ったが、どうやら雷が落ちたらしい。布団から這い出して時計を見ると、12時前。
数時間ほど眠りこけていたようだ。起き上がってみたものの、どうにも眠い。
枕元に水が置いてあったので、それを一口飲み喉の渇きを癒す。
リビングからテレビの音が聞こえてくる。二人は、映画のDVDを観ているのだろう。
もう一度眠る前に、二人に声をかけておこうと考えて、音を立てないようにふすまを開ける。
しかし、リビングを見回しても、誰も居ない。観る者もいないのに、先日買ってきた恋愛映画のDVDが上映されている。
男が不倫相手と激しく言い争っている。そろそろ佳境にさしかかる場面だ。
妻を呼ぼうとして、私はそれができなかった。テレビから聞こえてくる声の他に、雨音に紛れ、別の声、いや。音を聞いてしまったのだ。

その音は兄のために用意した部屋から聞こえてくる。
私はその音が何なのかわかっている。肉と肉がぶつかり合う音だと。
しかし、これほどに粘つき、湿り気を帯びた音は聞いたことがない。
私はその声が何なのかわかっている。女が快楽に悦び、悶えるときにあげる声だと。
だが、これほどに淫らで、男に媚びた声を聞いたことはない。
淫らな声の主は、妻。良子。卑猥な音を立てているのは、他でもない、他に誰がいるのか。我が兄俊也と我が妻良子!
心臓は激しく動悸し、息が詰まる。手がのひらが、足の裏が、汗でべっとりとする。全身がガタガタと震えている。
それでも私は音がしないようにかがんで、そっとふすまに耳を近づけた。
「うぅ…もうだめ、またイきます、声、抑えられない、です。ああ…」
「じゃあ、止めようか?」
「止めちゃいやぁ…意地悪しないでぇ…く、唇で塞いで、キス、お願い。きすで舌、舐め、させてぇああん!うん…うむ、ちゅ…」

魂が消えると書いて、たまげると読む。私はそれを習ったとき、おおげさだな。と思った。
しかし今の私は文字通り魂消ていた。リビングの照明が眩しくて目がよく見えない。金縛りにあったように体が動かない。
息が、できない。脳にめぐる血が首の後ろでせき止められているように疼き、熱い。
「この格好だとお前のまんこが濡れてるのがよく見える。なあ?貝原。いや、いもうとさん」
「せんぱぁい…りょうこって呼ぶって、言ってくれたじゃないですかぁ」
「りょうこ、良子。はーあ。ほら、腰を引くたびに糸引いてるだろ?良子はいやらしくて、かわいいな。おい、な?どうだ」
「ああ…恥ずかしい、です。おまんこに入れて、もらって気持ちいあぁん!はずかしいわたしを、みてぇ…エッチなわたしを、
 わたしを、かわいがって、いっぱいあ、あああ…」
耳だけが、聴覚だけが研ぎ澄まされ、妻と兄の声がクリアに聞こえてくる。

「あ、あっ、いい…そえ、うぁっきほちいい!」
「痛ってえな。指噛むんじゃねえよ。ホント止めちまうぞ」
「ごめ、ごめんなさい。だって、しゅん先輩が、俊也が、おっぱいいじめるから…」
「お前がかわいいからな。いじめたくなるんだよ」
ふすま一枚を隔てた、普段は物置きに使っている六畳の空間で、あろうことか私が寝ている間に、なんということを。
怒りに任せ、ふすまを蹴り破って怒鳴りこめばよかったのかもしれない。
絶望に苛まれ、このまま静かに寝室に戻り、タオルケットを引っ被ればよかったかもしれない。
しかし私はそのどちらもしなかった。
私はふすまに手をかけると、ゆっくりと、ゆっくりと開いていったのだった。


536:名無しさん@ピンキー
09/07/18 03:09:54 G1JAyPqX
ひとまずここまで

537:名無しさん@ピンキー
09/07/18 03:35:38 BlABTjGR
続きが気になってチンコおさまらねぇよww
しごいてたチンコが

538:名無しさん@ピンキー
09/07/19 12:09:44 533N2L0O
なまごろしでねえか!
続き期待age

539:名無しさん@ピンキー
09/07/19 15:41:35 Ss6Uwf3a
やべーちんちんから白いのが出てきた

540:名無しさん@ピンキー
09/07/19 17:26:50 KFt0lY6X
心臓が痛い

541: ◆fzpLpgOYbk
09/07/19 17:45:45 JqbhyJ6D
覚えておいででしょうか。

歪な三角形(トライアングル)第2話なんですが、一向にうまく書けません。

一応、3人の出会いと関係が深まるきっかけを2話目で書こうとしたのですが、……悪戦苦闘している内に間があきすぎてしまいました。
いっその事、やめてしまおうかと思いましたが、途中で投げ出すのも癪に障るので、とりあえず最後まで頑張ろうかと思います。

いつまでかかるかわかりませんが、お付き合いのほど、お願いします。

次レスから本文です。
今回、エロはありません。

エロを期待している方、「つまらん」と感じた方は、どうぞ読み飛ばしてください。

542: ◆fzpLpgOYbk
09/07/19 17:50:18 JqbhyJ6D
歪な三角形(トライアングル) 2話-1

3人の出会いは、小学校4年生の時、武士が住んでいた町に大規模な住宅地の造成があり、
そこに哲也と瑞希の一家が引っ越してきたのが始まりだった。
最初に出会ったのは、哲也と瑞希だった。二人の家は隣どうしで、殆ど同時に引っ越してきた。
考え方や趣味が奇しくも同じだった両家は直ぐに打ち解けあい、一家ぐるみの交流が始まった。
それに伴い、二人もよく一緒に遊ぶようになった。
次の出会いは、哲也と武士である。
哲也は武士と同じクラスだったため、否応なしに武士の遊び仲間に組み込まれていった。
武士は、このクラス、いや、この学年のガキ大将だった。
特にこのクラスでは、武士を中心として男子全員が一つのグループとなっており、
それから外れる事は許されない。運動神経の良くない哲也は、転校早々グループのお荷物
となった。
しかし、決してグループから仲間はずれにされたり、攻撃の標的にされることはなかった。
武士がいたからである。
武士は乱暴ではあったが、決していじめっ子ではなかった。
口は達者な方ではないため、言い争いになったり何かあるとすぐに手が出る、暴力的な存在
ではあったが、弱い者(と自分が認めた者)には、決して手を出すことはなかった。
寧ろ、武士の拳はこういった弱いものに攻撃を加える者に向けられる事が殆どだった。
そのため、武士の周りにはいつも人が絶えなかった。
哲也にとっては、武士は自分を守ってくれる大きな盾であり、自分をグループに居させてくれる、
大きな錘だった。




543: ◆fzpLpgOYbk
09/07/19 17:54:16 JqbhyJ6D
歪な三角形(トライアングル)2話-2

瑞希と武士の出会いは、それから1年近く後になる。
大規模な宅地の造成は、この地に住む者たちの構成を急速に且つ大きく変えていった。
かつて粗野で教養に乏しいけれども情にあふれた人々は時を追うごとに数を減らし、
その代わりに言葉づかいも見た目も上品ではあるが心の中は何を考えているのか判ら
ない者たちがこの地の主流を成すようになっていた。
子供たちも例外ではない。
この新しくこの地に引っ越してきた者の中心人物が、たちの悪い輩だった。
彼らは決して大人たちにはその凶悪な面を見せない。
むしろ、大人たちの要求に積極的に応える真似をして支持を取り付けていく。
こういった輩に対し、弱き者たちは対抗手段を持ち得ず、軍門に下るか彼らの所業を
黙って見過ごすだけだった。
こうして、この輩たちは勢力を伸ばし我が物顔で校内をのし歩いて行く。
瑞希も例外ではない。
取り込もうとした彼らに対してはっきりと拒否し、さらに、きつい口調で彼らの所業を非難
した瑞希に対し、彼らは瑞希を攻撃目標の一番手に据えた。これ以降陰湿且つ執拗な
攻撃が加えるられ、瑞希は孤立していった。
孤立した瑞希に声をかけたのが、哲也である。
一人ぼっちな瑞希に「僕たちと一緒に遊ばないか」と。
最初、武士は反対した。
理由は単に「女と一緒に遊ぶなんて男じゃない」というだけである。
ただ、瑞希に対するいじめの数々は武士も知っており、これによく思っていなかった事は
言うまでもない。
武士を説得して瑞希をグループにいれたのは、哲也だった。
哲也にとっても、瑞希の孤立している様子は見ていられない状況だった。
又、瑞希の性格が武士とよく合うと認識していた事もあった。
一緒のグループに入ってからは、元々外で遊ぶことが好きな瑞希の性格が幸いし、瞬く
間にグループの一員として溶け込んでいった。


544: ◆fzpLpgOYbk
09/07/19 17:59:04 JqbhyJ6D
歪な三角形(トライアングル) 2話-3

武士ともすぐに仲良くなっていった。
最も傍から見ているといつも喧嘩しているようにしか見えない。
そんな二人を哲也やほかのメンバーはニヤニヤと笑いながら見つめているのが、いつもの
光景だった。
(補足すると、喧嘩の大半は武士が喧嘩を吹っ掛け、瑞希がそれに応戦するの事で始まり、
大抵は瑞希の勝ちで終わるのがいつもだ。この二人の喧嘩は例外なく口喧嘩である。喧嘩
速い武士も女の子である瑞希には決して手を上げることはできず、となると口の達者な瑞希
に武士が敵うはずもない。二人の喧嘩は必ず瑞希の勝ちで終わる。そして、険悪となった
雰囲気を『まあまあ』と和らげ元に戻すのが哲也の役割だった。

宅地の造成、区画制が進む程新しく流入してくる人間が増え、元にいた人たちは減っていく。
元々、旧住民を中心としていた哲也・瑞希・武士の遊び仲間も一人、又一人と日を追うごとに
減って行く。加えて武士の粗暴な振舞により何度か学校内でのトラブルを招き、新住民たちの
父兄の多くから『不良少年』のレッテルを貼られた事が武士たちのグループの崩壊を加速させた。
最後まで武士との関係を保っていたのは、哲也と瑞希の二人だけだった。

「行ってきまーす」
哲也が家を出たその目の前には、瑞希が待っている。
「「おはよう」」
朝の挨拶を交わすと、瑞希は哲也の右腕に自分の左腕をが絡ませ、歩き出す。
腕を組んで歩く二人に、周りの者たちは何も言わない。
二人が歩いて10分程のところに、小さな十字路がある。
この十字路を左に曲がって、5分歩いたところに学校がある。朝は学校に向かう生徒たちで
いつも賑やかな場所だ。
「「おはよう」」その十字路で二人が声を掛けた先に、武士がいた。
「おう」そう言って二人に並んだ武士の左腕に瑞希の右腕が絡まりつく。
「よーし、今日も一日がんばりましょう」
真中にいる瑞希が二人を引きずるような格好で三人は校門に向かって歩いて行った。


545: ◆fzpLpgOYbk
09/07/19 18:01:05 JqbhyJ6D
歪な三角形(トライアングル) 2話-4

これは、小学校6年の時の彼らの朝の光景。
彼らにとって、これはいつもの、当り前の事だった。


546:名無しさん@ピンキー
09/07/19 20:32:32 HuATG0wQ
ん? ここまで?

547:名無しさん@ピンキー
09/07/20 00:59:25 dmA49JyS
愚人の変態小説はエロけどマジ笑える
ストーリーがおもしろい
URLリンク(gujin0281.blog4.fc2.com)

548:ヘソク
09/07/20 02:55:25 WJCpw1xK
3と4が同じだった。ごめんね。
だから続きは6から。

549:ヘリテイジソフテイルクラシック 6
09/07/20 02:56:20 WJCpw1xK

指二本ほどの隙間を開けると、かろうじて中の様子が伺える。
「くそう角度が悪いな」
ここからではふたりの頭しか見えない。下手をすればどちらかと目が合ってしまう可能性があった。
それでも、中がどのような状況か大体の事は判断できた。
ローテーブルの上に良子は仰向けに寝ているようだ。その上に兄が覆いかぶさり、お互いに唇を貪りあっている。
あの座卓は、結婚祝いに父が買ってくれたものだった。
紫檀の高級品だそうだが、デザインがあまりに和風すぎて持て余し気味に部屋に押し込んでいた。
まさかこのような使われ方で活躍するとは、父は思いもしなかっただろう。
兄がキスを中断して顔を上げた。
それを追う様に良子がその顎に、首筋に名残惜しむかの如く口付けをし、舌を這わす。
「はぁ…はぁ…。もっと、キス、して」
「はは。お前は昔からキス魔だよな。待てよ、息が続かねえんだよ」
「うん…キス、大好き…です。俊介さんのキス、おいしい…」
「いっぱいしてやるから。ふうー、暑いなこの部屋」
一瞬、兄と目が合ったような気がして、驚いた私はふすまから顔をそむけてしまった。
情けないことに、見つかってしまったのではないかと怯えてしまったのだ。
さっきまで閉められていたふすまが、少し開いているのに気付けば、私が覗いている事などすぐに悟られるのに。
さらに情けないのは、兄はただ長いキスの息継ぎのために顔をあげたのだと分かると、安心してふすまに顔を寄せてしまったことだ。
「髪、切ったのか」
「急に来るっていうから。一昨日美容院に行ってきたんです」
「ふうん。似合ってるよ。雨の中、傘を差して立っているお前を見て、学生の頃みたいだと思った。」
「ほんとう?うれしい」
兄の手が、良子の頭を撫で、指が髪を漉いていく。
ここからでは見えないが、良子がどんな表情をしているのか、私には容易に想像できた。
目を細め、少しだけ歯をのぞかせて微笑む。えくぼがかわいいね、とからかうと、もう知らない、と拗ねてそっぽを向くのだ。
その貌は、私だけに見せてくれていると思っていたのに。それなのに。
「やっぱり、良子は短い髪型のほうがよく似合うな。大きくてかわいらしい目が、よくみえるからな」
「いろんな人に、言っているんでしょう?」
「ああ。悪いか」
「ううん。今は、わたしだけに言ってくれているから…」
良子の口から、こんなセリフを聞いたことがない。私に、あんなに甘えるような声でささやいてくれたことなどない。
良子がいまどんな表情なのか、私には想像できなかった。


550:ヘリテイジソフテイルクラシック 7
09/07/20 02:56:59 WJCpw1xK

「良子、動くぞ」
「あ、ああっ、おああぁ!…んぅ、んひぃ」
テーブルが静かに軋む。兄が注挿を再開して、良子は一際大きな声をあげた。
寝室で眠りこけている、間抜けな私を起こしはしないかと思ったのだろうか、自分の手を噛んでそれを抑えようとしている。
私はここで嫉妬と焦燥感が頂点に達した。
良子はここがどこで、自分が誰と、何をしているのか。そしてその意味がわかっているのだ。
「スローイン・ファーストアウトってな。ふふ。良子、知ってるよな?ははっ」
「もう…」
「拗ねるなよ。悪かったって。ほら、ここでリーンイン」
「ひ?んあぁ、しゅん…俊介ぇ…すごい。ああ」
「まだイくんじゃないぞ。もう少しだ。わかってるよな?」
「なんでぇ?無理よむりぃ…もう、あ、あっは。そこ、ひゃ嫌嫌いや死ぬ!クリだめぇ!抓っちゃやだぁ!ああ、ダメ、いく…」
絶頂を宣言したというのに、座卓の軋む音は止まらない。座卓に力なく投げ出された良子の手が、ゆらゆらと動く。
「おい、勝手に気を遣ってんじゃねえよ。ほらっ」
「あっあっ、いまだめ。今、あ、はぁっはぁっ。あ、あは、あはははは」
良子がこんなにはしたない啼き声をあげる女だというのを、私は初めて知る。
私とのセックスの時は、吐息を漏らすか、控えめな喘ぎ声を出す程度だった。
それでも良子の秘所は存分に濡れていたし、膣内に射精した時は快楽を感じてひくひくと身体を戦慄かせていた。
心地よい倦怠感の後の、長い抱擁とキス。指を絡ませて愛を囁きあう。おとなしい良子との静かなセックスで、私は満足していた。
「いい、いいよぅ。しゅんくんのちんぽ、ひっく、きもちいいよう。ぐすん。」
「何、泣いてんだよ。うっ、子供、みたいだな。ええ?おい?」
「せんぱいに、おまんこいじわるされるの、ぐす、ずっとまってたのぉ。うれしくて、もっと、もっと。わたし、ずず。ひっく。」
「かわいいやつだな、キスさせろ。涙なめてやるから顔上げろ。鼻水も舐めてやるよ。はは」
兄は、いともたやすくその壁を破り、刺激と快楽を積み重ねて造られた階段を登っていく。
その先にある絶頂の扉を蹴破り、さらにその先へ。二人で手を取り合って。私の妻。良子と共に。

「あー!あー、またくる!きちゃうー!ごめん!ごめんなさい、ああ、ダメごめんなしゃい」
良子はもう声を抑えようとはしていない。そのごめんなさいが、誰に向けてのものか、私にはわからなかった。
遠くで響く雷鳴よりも、窓が雨風に軋む音よりも、ぐちゃぐちゃと汁の弾ける音の方がよく聞こえる。
「あーだめだ。はぁー、もういくぞ。むむ」
「い、一緒に、一緒に?イくの?わたし俊介と一緒にいくのぉ」
「うお、ああ、イくぞ、いっしょに、うう。い、く、ぞ」
心臓の鼓動が熱い。呼吸が早くなりそれを抑えるのに苦労した。
悲しくて、悔しくて、どうしようもないのに不思議と涙はでていなかった。
打ちひしがれて脱力しきったはずのなのに、それなのに。
それなのに私のペニスは痛いほどに固くなり、小便を漏らしたかのように、ズボンが先走りで濡れているのだ。
もしかしたら、私のしらない間に射精してしまったのかもしれない。
ふすまに密着していたその部分をゆっくりと引くと、私とふすまとの間に粘ついた液体の糸橋が伸びる。
私は苦笑しながら自分のベニスをひと撫でする。快感がぞくぞくと体を駆け抜けた。
「おお。あぉぉ…」
ふすまの向こうで、良子がくぐもった悲鳴をあげる。兄に塞がれた唇からもれ出てしまったのだろう。
奇しくも私たち三人は、同時に絶頂に達したようだった。
二人は絶頂の余韻に浸っているのだろう。粗い息遣いと、ぴちゃくちゃ舌を絡め合わせる音が聞こえる。
兄から流し込まれる唾液を、一滴もこぼすまいと必死で啜っていることだろう。
その隙に私は、そっとふすまを閉じるのだった。



551:ヘリテイジソフテイルクラシック 8
09/07/20 02:58:41 WJCpw1xK
射精を実感したことで、気分もすこし落ち着いていた。
ふすまを閉じた私は、未練たらしく、聞き耳を立てている。何故かそうするべきと思ってしまった。
DVDは繰り返し映画のトップメニューを再生し続けていた。いい加減うっとうしいが、止めるわけにもいかない。
「気持ち…よかったです。こんなの初めて」
「そうか。よかったな」
「わたし、どうでした?」
「聞かなくてもわかるだろ」
「ひあっ…う、うれしい。ああっはあ、ちくび、恥ずかしい。あん。俊介、さん。また、こんなに堅くなってます」
兄が、汗や愛液まみれになっている良子の身体を拭いているようだ。時に敏感な部分に触れるのだろうか、良子の声も艶かしい。
「そうだな。でも、もうゴムがないぞ」
「あ…そうか。じゃあ…」
「メシ、フロ、セックスのあとは寝る。だな」
さっきまでにいくつコンドームを使ったのかわからないが、兄が膣内射精だけは控えてくれていたようで、安堵する。
この饗宴もようやくお開きだろうか。私は、夜が明けてからどんな顔をすればいいのだろう。二人はどんな顔をしているだろう。
そんなことを考えていた。
「うっ、ああん、や、いい、ああ指、ゆびが、ああ。意地悪しないで」
「お前がかわいいからだ。どうする?どうしたい?どうしてほしい?いもうとさん」
「ああ…俊介。して…わたし、したい」
「まだし足りないのかい?だろうな。拭いても拭いても、いやらしい汁があふれてくるもんなぁ」
「良子、動くぞ」
「あ、ああっ、おああぁ!…んぅ、んひぃ」
テーブルが静かに軋む。兄が注挿を再開して、良子は一際大きな声をあげた。
寝室で眠りこけている、間抜けな私を起こしはしないかと思ったのだろうか、自分の手を噛んでそれを抑えようとしている。
私はここで嫉妬と焦燥感が頂点に達した。
良子はここがどこで、自分が誰と、何をしているのか。そしてその意味がわかっているのだ。
「スローイン・ファーストアウトってな。ふふ。良子、知ってるよな?ははっ」
「もう…」
「拗ねるなよ。悪かったって。ほら、ここでリーンイン」
「ひ?んあぁ、しゅん…俊介ぇ…すごい。ああ」
「まだイくんじゃないぞ。もう少しだ。わかってるよな?」
「なんでぇ?無理よむりぃ…もう、あ、あっは。そこ、ひゃ嫌嫌いや死ぬ!クリだめぇ!抓っちゃやだぁ!ああ、ダメ、いく…」
絶頂を宣言したというのに、座卓の軋む音は止まらない。座卓に力なく投げ出された良子の手が、ゆらゆらと動く。
「おい、勝手に気を遣ってんじゃねえよ。ほらっ」
「あっあっ、いまだめ。今、あ、はぁっはぁっ。あ、あは、あはははは」
良子がこんなにはしたない啼き声をあげる女だというのを、私は初めて知る。
私とのセックスの時は、吐息を漏らすか、控えめな喘ぎ声を出す程度だった。
それでも良子の秘所は存分に濡れていたし、膣内に射精した時は快楽を感じてひくひくと身体を戦慄かせていた。
心地よい倦怠感の後の、長い抱擁とキス。指を絡ませて愛を囁きあう。おとなしい良子との静かなセックスで、私は満足していた。
「いい、いいよぅ。しゅんくんのちんぽ、ひっく、きもちいいよう。ぐすん。」
「何、泣いてんだよ。うっ、子供、みたいだな。ええ?おい?」
「せんぱいに、おまんこいじわるされるの、ぐす、ずっとまってたのぉ。うれしくて、もっと、もっと。わたし、ずず。ひっく。」
「かわいいやつだな、キスさせろ。涙なめてやるから顔上げろ。鼻水も舐めてやるよ。はは」
兄は、いともたやすくその壁を破り、刺激と快楽を積み重ねて造られた階段を登っていく。
その先にある絶頂の扉を蹴破り、さらにその先へ。二人で手を取り合って。私の妻。良子と共に。


552:名無しさん@ピンキー
09/07/20 03:02:57 WJCpw1xK
>>551
は失敗しました。8の上に7を上書きしちゃいました。書き直しです。
次に8をまた投光しますあばばばば

553:名無しさん@ピンキー
09/07/20 03:14:32 WJCpw1xK
今日はここまで。また明日。ごめんなさい

554:名無しさん@ピンキー
09/07/20 18:51:29 Sw0KE6O4
ヒロイン視点多めのSSってこのスレ向き?
神視点ではなくヒロイン視点ですけど
浮気モノになっちゃうかな?

555:名無しさん@ピンキー
09/07/20 19:12:10 lMbk/PAN
別にいいんじゃないかな。今は亡きROCOさんもそんな感じだったし。

556:名無しさん@ピンキー
09/07/20 21:09:15 5xp/8neB
浮気大好き

557:名無しさん@ピンキー
09/07/21 00:06:12 /Ly9X07V
男を一途に愛してる女が、そいつのためとか言いくるめられていろんな男とやっちゃって、
しまいにそいつから用済みとばかりにポイされちゃう話とか、読みたくないんで書かないでください。
いいか、書くなよ絶対だぞ。

8からです。


558:ヘリテイジソフテイルクラシック 8
09/07/21 00:06:49 /Ly9X07V
射精を実感したことで、気分もすこし落ち着いていた。
ふすまを閉じた私は、未練たらしく、聞き耳を立てている。何故かそうするべきと思ってしまった。
DVDは繰り返し映画のトップメニューを再生し続けていた。いい加減うっとうしいが、止めるわけにもいかない。
「気持ち…よかったです。こんなの初めて」
「そうか。よかったな」
「わたし、どうでした?」
「聞かなくてもわかるだろ」
「ひあっ…う、うれしい。ああっはあ、ちくび、恥ずかしい。あん。俊介、さん。また、こんなに堅くなってます」
兄が、汗や愛液まみれになっている良子の身体を拭いているようだ。時に敏感な部分に触れるのだろうか、良子の声も艶かしい。
「そうだな。でも、もうゴムがないぞ」
「あ…そうか。じゃあ…」
「メシ、フロ、セックスのあとは寝る。だな」
さっきまでにいくつコンドームを使ったのかわからないが、兄が膣内射精だけは控えてくれていたようで、安堵する。
この饗宴もようやくお開きだろうか。私は、夜が明けてからどんな顔をすればいいのだろう。二人はどんな顔をしているだろう。
そんなことを考えていた。
「うっ、ああん、や、いい、ああ指、ゆびが、ああ。意地悪しないで」
「お前がかわいいからだ。どうする?どうしたい?どうしてほしい?いもうとさん」
「ああ…俊介。して…わたし、したい」
「まだし足りないのかい?だろうな。拭いても拭いても、いやらしい汁があふれてくるもんなぁ」
「それは、だって、あなたが、うう。クリだめいや、またいく…」
良子の声がだんだん熱を帯びてきた。
兄もどうせやる気満々だろうに、白々しくとぼけている。
「おちんちん、舐めればいいの?そしたら、またしてくれるの…?かわいがってくれるの…?」
「フェラしてもらうのもいいが、俺だけ気持ちよくなってもな」
兄の口調が、だんだんと強くなっていく。子供のころ兄に叱られた記憶がよみがえる。あれはキツい。
「ゴムがなくてもハメてやるさ。なにしろ今日初めてお前のまんこを味わったんだからな。俺も、正直まだ堪能したいんだぜ」
「わたしも、もっとして欲しい…ねえ、キスして。しゃぶらせて、おちんちんちょうだい」
「気が早いな。けど、だめだ。良子、おちんちんだと?かわいい呼び方じゃないか。俺のは、そんなにかわいいか?」
「ペニス、おちんぽ、ちんぽ。ああ、はやくぅー、なんで、触るだけなのぉ?お願い、もう」
何かの遊びをしているように、兄は良子を追い詰めていく。良子はたやすく追い詰められ、自ら深みにはまっていく。
今夜も良子はそうやって罪悪感を、羞恥心を剥がされていったのだろうか。
今となってはどちらが先に誘ったかなど、些事でしかないのに。こんな事をしている私が、気にしてもしょうがないのに。
「もう、欲しがってるの、はしたないおまんこが、ちんぽ入れてもらいたがっってるの。ああ、いじわるしないで…
 何でもいいから、俊介さんの好きなところでいいから、ちんぽハメてぇ!」
「そういや便所、長かったなぁ。浣腸してたのか?また学生のころみたいに、ケツでしてもらいたくて、トイレにこもってたのか?
 …ケツでいかされたくて、穴をきれいきれいしてきたのか?」
「あああ!」
「俺のちんぽの味を、ケツが思い出しちまったのか?おや。どうした?なんで自分でいじってるんだよ。教えてくれよ。
 どうして自分のアヌスを、そうやって、気持ちよさそうにいじってるんだ」
「はあ、あっ、あっああ」
おかしいと思っていたのだ。会話の端々から二人は以前から親密な関係にあったのは推測できた。
私と良子は、お互いが初めての相手だった。これは間違いないのだ。それなのに、なぜ、兄は良子の身体をよく知っているのだろうと。
良子は、なぜ兄とのセックスに馴染んでいるのだろうと。
私達が交際を始めてから、兄と良子が会った回数も、両手の指で足りる程しかない。
その僅かの間にこういう関係になったのだろうかと私は思っていたのだが、事実はもっと残酷だった。
良子は言っていた。学生時代の兄は連れている女性が日替わりでローテーションしていた。
成る程、良子が何曜日の女だったかは知らないが、兄は良子が処女のまま、アナルセックスを仕込んでいたという事か。
何人も女性を侍らせていれば、そういう趣向で楽しむための女が欲しくなるのかも知れない。
だが、それが何で、よりによって良子なのか?どうして、私はそんな男の弟なのか!



559:ヘリテイジソフテイルクラシック 9
09/07/21 00:08:09 /Ly9X07V
「ゆびが、ああ、いい…おしり…気持ちいいからです…」
「…へぇ?じゃあ、オナニーでもしてれば?」
「あ、あの」
「何ていえばいいか、わかってるよな。どうすればいいか、覚えてるよな?」
「………わ、わたしは、おまんこにちんぽハメてもらって、はしたなくよがり狂ってしまいました!気持ちよくって、な、何回もイキましたぁ!
 でも、すけべでいやらしいわたしは、全然、もっと、もっとしてもらいたくて、全然足りなくて、気持ちよくなって欲しくて、
 俊介さんのせ、精液を味わいたくて、コンドームから精液を啜って、飲み干したいです!ああ、キスしてもらいながらおまんこに中出しされて
 ひぃ、子宮でイキたい!わたし、わたし、オナニーしてイクところ見てもらいたい!広瀬せんぱいの、俊介さんの…ちんぽで、
 おしり、お尻の穴にちんぽハメて欲しい!ケツ穴にしゃ、しゃ、射精されて、ケツまんこ受精したいでふぅうう!だから!だからお願い!」
「かわいいな。良子。いいさ、全部してやる。精液まみれの口にキスしてやろう。膣で狂わせてやる。まずは、尻で孕め」
「~~~!」
良子の、声にならない悲鳴があがる。アナルに挿入されたのだろう。そしてすぐさまイった。ふすまに耳を当てなくても丸聞こえだ。
それにしても、けつまんこじゅせい。あの良子から、そんな言葉が吐き出されるとは。
自分を中心にして景色がぐるぐると回るような感覚に襲われる。吐き気を催し台所を見た。
食堂の椅子に、ちょこんと座って、私に微笑んでくれている良子の姿が浮かぶ。幻影とわかっていても、私は妻に微笑み返す。
そして妻はその優しい表情で、えくぼのかわいい笑顔で言うのだ。俊樹さん、ちんぽハメて。と。
ささいなことでけんかをした時の、涙目の表情で言うのだ。ねえ、子宮でいかせて。と。
ちょっと拗ねている時の、口をとんがらせた表情で言うのだ。ケツまんこで受精しまふぅぅ!
どの顔の妻も、私が知っているすべての顔が、そんな言葉で語りかけてくる。
「ひあぁああ~、灼ける!おしりやけちゃうぅ、アナル最高!あっ、おまんこいじめないでぇああ。イっていい?ねぇイっていいよね!」
もう、現実がどれなのかここが私なのか夢はどこなのかわからなくなっていた。死のう。とさえ思った。
包丁は、どこにあるんだろう。

そんな私を引き止めたのが、ふすま越しの兄の声だった。
「…というわけだ。いるんだろ?こいよ俊樹」
「へえ?」
さっきまで喘いでいた良子が素っ頓狂な声をあげる。
兄は私がここにいるのを知っているのだろうか。覗いていたのに気付いていたのだろうか。
知っていて、良子を抱いていたのだろうか。全身から汗が吹き出る。
私が開けなくても、兄か良子がふすまを開けば同じことだ。
私は、声を出さない。
なぜなら本当の私は、間抜けな私は酔いつぶれて布団で寝ているのだから。部屋の前に立ち尽くしている私は、夢の中の私なのだから。
そうでなければいけないのだ。これは夢なのだ。私は、淫らで悲しい夢を見ているのだ。
しばらくの沈黙。
沈黙。

ふすまは開かなかった。
「…なんてな。冗談さ。びびったか?悪い。」
「あああ!ああああ…」
兄は明るく言うが、良子は放心しているようだ。喘ぎ声が嗚咽に変わる。
「ほら、落ち着けよ。俊樹が起きているなら、止めに入るだろ。普通」
「わたし…わたし…」
「良子、これはな、夢なんだ。俺たちは酒に酔って、夢を見ているんだ。だってそうだろう?夢じゃないなら、俊樹が入ってくるはずだ」
「うっ。わたし、ううぅう~」
「夢じゃないなら、お前が俺に抱かれているはずないじゃないか」
「あ…」
「「だってそうだろ。お前は俊樹の妻で、俺は、お前の義理の兄なんだ。こんなことあるはずがない。そうだろ?」
「夢…これは、夢…?」
「夜が明ければ、目が覚めれば、何も変わらない、今まで通りの俊樹と、良子と、俺がいるだけさ」
兄の声は私にも聞こえるように大きかった。
「そう…夢、夢なんだ…これは、わたしはゆめをみてる」

560:ヘリテイジソフテイルクラシック 10
09/07/21 00:09:42 /Ly9X07V
「好き…!ずっと、好きだったの!今でも、愛してるの。だから、俊介さん、わたしを、わたしだけを愛してるって言って。
 夢なら、夢の中でならいいでしょ?せめて、お願い。愛してるって言って」
「ああ。愛してるよ、良子。俺が好きなのは、お前だけだ」
「うれしい…しゅんすけ、抱いて。もっと、おっぱいも、おまんこも、おしりもかわいがって。ねぇ、キスして。わたしを愛して」
私たちは夢を見ている。良子にとっては幸せな夢なのだろう。私にとっては悪夢だが。兄は、どんな夢を見ているのだろうか。
夢なら、早く覚めてもらいたくて、私は静かに寝室へ戻る。精液の染みたズボンと下着をはき替えて布団に倒れこむ。
「ああ、いいっ!死ぬ、死んじゃうっ!いく、またイくっひっ、ひぃっ」
タオルケットにくるまり、はやく夜が明けないかと祈りながら、何も聞こえないふりを、気付かないふりをし続けた。


朝になると雨は上がり、照りつける太陽が地面を乾かしきっていた。ゆうべの雨が、本当に嘘のような快晴だった。
「う~ん、やっぱり俺も若くないんだろうか。朝がこんなにしんどいなんて。ツーリングの疲れが溜まってる」
「兄ちゃんまだ30だろ。おっさんくさいこと言うなよ」
「ゆうべは飲みすぎましたね。わたしも寝坊しちゃって」
「すいません良子さん、味噌汁のおかわりいいですか」
ごはんと味噌汁と昨日の残りの簡単な朝食。穏やかな時間が過ぎていく。

「兄ちゃん、荷物ならドライブのついでに車で持っていくよ」
「わかってないな。うちに着いて、荷物を降ろすまでがツーリングなんだよ。風呂に入って、ビールを飲んで、
 濡れたテントを干しながら、ああ、帰ってきたなーって思う。そこがいいんじゃないか」
「うちまで30分とかからないだろ。朝からビールなんてバカみたいだ」
「うるせぇな。揚げ足とってんじゃねぇよ」
軽口を交えながら兄はせっせとバイクに荷物を積んでいく。野営道具一式、着替え、工具、etc…
持ち物一つ一つにこだわりがあるらしく、いちいちそれの自慢というか説明をするので時間がかかった。
テトリスのようだ。と妻は言うが、たしかにこの狭いスペースに上手いこと載るもんだなあと思う。
「ふふ。ねえ俊介さん、もっとゆっくりしていけばいいじゃないですか。どうせなら夕飯まで。ねえ俊樹?」
「そうだよ。急ぐ事ないじゃんか」
「悪い。友達と会う事になってんだ」
「女なんじゃねーの?」
「まあな。織姫と彦星みたいだろ」
ちらりと妻の表情を窺うが、変わらずにこにことしていた。

あの日以来、兄がうちへやって来ることはない。たまに会う事はあるのだが、実家だったり、外食だったりと短い時間だった。
あいかわらず、日本には短期間しか居られず、ツーリングに出る時間がないとぼやいていた。最近腹がでてきてなぁとも。
私は、あの夜の夢を見て以来、妻に恋をした。深く深く愛してしまった。妻の一挙一動がいとしくて仕方がない。
なんなら、もう一度プロポーズしてもいいくらいに。私に抱かれて、静かに吐息をもらし、喘いでいる妻に、
「お前は兄ちゃんの何曜日の女だったんだ?」
「ケツで孕むか試してやろうか?」
などと聞いてみたい衝動にかられるが、結局、できずにいる。
「すごく良かった。愛しているよ、良子」
と言って抱きしめるのがせいぜいだ。
妻は、わたしもよ。と言いキスをしてくれる。
今日は、良子からあの香水のかおりする。兄が土産にもってきた、桃の匂いのする香水。兄の好きなにおい。
そういえば、兄が帰ってきているんだな。と思い、私はますます妻が愛しくなるのだった。

おわり

561:名無しさん@ピンキー
09/07/21 00:17:40 /Ly9X07V
ほんとは15くらいだったけど、よめさん視点入れるの変だし俊樹がぐだぐだしてるだけだから削った。

562:名無しさん@ピンキー
09/07/21 01:04:16 P70ayCsZ
おつー
面白かった
嫁視点もみたかったな

563:名無しさん@ピンキー
09/07/21 02:25:15 TqPWChML
嫁視点はなくてよかったかもね
ビッチとがgdgdとか言われそう

肉の音が聞こえてきたあたりで抜かせてもらった
ありがとう

564:名無しさん@ピンキー
09/07/21 16:48:28 6kvWPzZq
兄ちゃん最強だな

565:名無しさん@ピンキー
09/07/22 13:22:49 Xxn3Fecv
「そういうことだったのか」殺人未遂 出頭の男逮捕へ


 東京都北区豊島のマンション3階で21日夜、男女2人が包丁で刺された殺人未遂事件で、女性の知り合いで東京都中野区
の自動車販売業の男(30)が22日、「人を刺した」と長野県警に出頭したことが、警視庁王子署への取材で分かった。同署は
殺人未遂の疑いで、男の逮捕状を請求しており、容疑が固まり次第、逮捕する方針。

 男は21日午後10時35分ごろ、北区豊島のマンション3階の病院医務の女性(38)方に入り、室内にいた女性と医師の
男性(26)に「そういうことだったのか」と言い、台所の包丁で2人を切りつけて重軽傷を負わせた疑いが持たれている。

URLリンク(sankei.jp.msn.com)

566:名無しさん@ピンキー
09/07/22 17:58:46 ZQUMRWLE
38歳女性ってのがどんだけ良い女だったのか気になるよなあ
30歳容疑者にしても26歳医者にしても金のありそうな職業で
女にもこまらなそうなのに38歳のおばはんに惑わされてるなんて

567:名無しさん@ピンキー
09/07/22 18:30:49 IPvoVRnw
堕とされた母の佐知子みたいな女かもしれんぞ

568:名無しさん@ピンキー
09/07/23 16:58:25 8FR3vF+t
>>567
26歳の医者はストレートでもインターン終わったところだから、
24まで勉強一筋、インターン時代も忙しすぎて彼女作る暇ナシ。
ひょんなことからデートして童貞奪われたら、以後猿なみってやつだな。

569:名無しさん@ピンキー
09/07/23 19:53:41 ZqP+kQZi
刺した男は車のセールスってことだけど、この女のために看護助手に転職したらしい。
この男と女は元同僚で車屋のころからつきあってたんだって。

570:名無しさん@ピンキー
09/07/23 23:45:11 u002G9uV
普通の恋愛してた女がうっかりロクデナシに調教されちゃって、ついには寝取られる話はよくあるけど、
逆は知らないな。調教済の女が、普通の男に寝取られてロクデナシガッカリみたいな。
そーいうの、ないの?


571:名無しさん@ピンキー
09/07/24 10:02:53 p6CP62WP
今更ながらHRスレが寝取られ結構あることに気づいた
いままで何してたんだよ俺……

572:名無しさん@ピンキー
09/07/24 10:11:22 qSjVPsZK
>>570
どうしても寝取り視点になるような気がするなあ。
騙されている女を奪還するって話になりそうな気がする。
情けないヒモタイプの夫(ロクデナシ)が若い男に女房寝取られるってのは違う気がするし。

573:名無しさん@ピンキー
09/07/24 10:41:07 567B7jc+
ウルトラテクニックやマジカルチンポや媚薬や催眠術使ってがんばっても結局は愛だけの男に寝取られるのもいいよね!

574:名無しさん@ピンキー
09/07/24 10:47:59 J98FZMex
それただの元鞘

575:名無しさん@ピンキー
09/07/24 11:55:58 10Du5sam
元鞘とは限らんだろうw
たまにはそういうのもいいな

576:名無しさん@ピンキー
09/07/24 12:03:27 u6BdaClF
催眠術で自分以外の男とSEXしようとすると、とてつもない恐怖心と処女喪失の時の10倍以上の苦痛があなたをおそいますって植え付けたのに、
愛する寝取り男のために恐怖にも苦痛にも耐えてHするヒロインとか。


577:名無しさん@ピンキー
09/07/24 16:38:02 wfhM5MTy
でもそれじゃ、いい話になるぞ。

578:名無しさん@ピンキー
09/07/24 19:08:34 dy1SmKQT
>>573
大悪司の公務員がまさにそんな感じだったな

579:名無しさん@ピンキー
09/07/25 11:15:30 NTEln4Tm
旦那のためだと騙されて特定の、あるいは不特定多数の男と性的な事をすることになった人妻
人妻の身体は開発はされたが心には終始旦那しかいなかった
そのため旦那は寝取り男より下手だったが決して軽蔑することはなかった
むしろ得た技術や身体を使い余計に愛し合うようになった
人妻と旦那は今でもラヴラヴである

というのは寝取られモノ?浮気モノ?

580:名無しさん@ピンキー
09/07/25 14:02:15 1/fpI5h4
>>579
人妻モノ

581:名無しさん@ピンキー
09/07/25 15:38:34 NTEln4Tm
>>580
というか人妻モノと寝取られモノの違いがわからない
あとは浮気モノとか

それと強姦系、凖和姦系寝取られと凌辱・林間・脅迫モノ
和姦系寝取られと恋愛モノの違いも明確な線はどこにあるのかわからない

取りあえず自分の中では主人公か女主人公の夫(恋人)の妻(恋人)が他の異性と寝たら寝取られと思っているけど


582:名無しさん@ピンキー
09/07/25 18:22:09 X2fhj8zU
妻の入院
 妻が入院した病院の医者にいろいろエッチされるけど、なんだかんだで夫に助けられて愛を確かめ合う 人妻モノ
亜希子
 妻の過去を知っていた男が妻を脅迫していろいろエッチを迫る。夫はしらずにのほほんと生活 脅迫モノ
牝への道標
 妻が不良に輪姦されてかなり酷い目に遭う。もう後戻りできなくなって夫とは離婚妻は世界へ羽ばたく 輪姦陵辱モノ
電脳調教妻の受難
 なんか強姦のプロみたいな連中に妻が差し出されていろいろ酷い目に遭う夫はそれをみてオナニー 寝取らせ/陵辱モノ
若妻は黒い翼を持っている
 美人の妻が夫の出張中に無理やりエッチされて、エッチになってそいつの奴隷になる夫はショックでおかしくなる 寝取られモノ
妻の秘密
 夫の知らない間に妻が間男にSMをしこまれてショーにまで出演する始末。妻が間男を愛してると知った夫がおしおきプレイ 浮気モノ
 
こんな感じで認識した。
もちろん個人的な見解だし、581の書き込みを見て、分類してみただけだから。

583:582
09/07/25 18:45:59 Ui1HorvI
妻が他人に抱かれてひぃひぃ言ってる時点で寝取られてるよな。581は無意味な書き込みだった。
じゃあ恋愛感情を抱いていない身近な女性(姉妹母幼馴染)が、他の男にやられちゃうのは寝取られか?って話になると答えられないもん。

584:名無しさん@ピンキー
09/07/25 18:52:19 Ui1HorvI
無意味なのは582だった。>>581さんごめんなさい。

585:名無しさん@ピンキー
09/07/25 21:24:17 NTEln4Tm
>>584
許さないので何かSSを投下してください

586:名無しさん@ピンキー
09/07/27 22:48:22 WdwFkjEC
シュウマツはもう投下されないのだろうか…

587:名無しさん@ピンキー
09/07/28 05:03:07 2Ger+Sm7
アネトラレの姉の処女奪われちゃうとことか見たかったな

588:名無しさん@ピンキー
09/07/28 11:27:46 4SbGW6Fg
ヒロインの寝取り男との関係に対する積極性ってどれぐらい必要?
今書いているSSのヒロインがやや積極的すぎてただの浮気モノになってしまったんだが

かと言って積極性0にするとただの強姦モノになってしまうし

589:名無しさん@ピンキー
09/07/28 13:04:40 hjo8eGhK
いちご100%なら西野、君のいる町なら神咲、めぞん一刻なら七尾くらいのレベル


590:名無しさん@ピンキー
09/07/28 14:07:30 QZRplwCC
>>588
寝取られ側にしてみたら、強姦以外それほど変わらないから好きにすれば(内容に従えば)いいと思う。
個人的な意見でいえば、回避しようと思えば回避できるのに受け入れてしまったぐらいがいいなあ。
倫理観も罪悪感もあるけれど抗えないって感じ(心情的、肉体的はどちらでも)

591:名無しさん@ピンキー
09/07/28 15:20:14 djcRhJfJ
まぁ強姦一歩手前から完全に浮気だろまで色々あるからいいんだと思うので好きに書いたらいいかと。
ちなみに俺の好みはというと心の隙をついて気持ちをぐらつかせ、その勢いで体を奪い取って既成事実を作り、体とともに心を手に入れていくって感じかな。
ぐらつく材料に寝取られ男の罪(故意にせよ過失にせよ)があるとうれしい。
寝取り男が寝取られ男にうらみがあるとなおよい。

592:名無しさん@ピンキー
09/07/28 20:21:24 PxgaKxSE
>>588
ヒロインの積極性というより、主人公に落ち度(忙しくてあまり構ってあげてない的な)があれば寝取られ、無かったら浮気か強姦に感じるかな

寝取られ男がおそらく両思いの娘に、思春期特有の【気になる子にツンデレな態度】とってたら
いつの間にか彼氏が出来てて「気付いてなかったろうけど実は好きだったんだぞ」とか笑いかけられると最高です

本当にどこかでありそうな、寝取り男が居ない寝取られが心にキュンと来る

593:名無しさん@ピンキー
09/07/29 00:34:32 b+RyNlM8
>>592
それいいね

594:名無しさん@ピンキー
09/07/29 02:39:56 zOmYWiLH
めぞんといえば響子さんが三鷹にホテルのロビーっぽいとこで鍵渡されて
悩んでるとこがエロかったよねー。心臓ドキドキしたあるよ。

595:名無しさん@ピンキー
09/07/29 06:50:26 vKmDWe4z

最近パソゲーをやってると、本人ルートで両思いになれたヒロインが、
他ヒロインのルートで主人公と疎遠になっていくような展開が、ちょっとキツく
感じられてくるようになった。本編後の事を想像して、軽くNTR感覚を覚えるというか。

前はここまで狭量じゃなかったのに。変な歳の取り方したかなぁ……。

596:名無しさん@ピンキー
09/07/29 09:26:58 dVH3d/Wf
さくっとライトなSSを書こうとしたらまた長くなりつつある…
こうしていつも中途になり、結局、未完で挫折するのを何とかしたいorz

597:名無しさん@ピンキー
09/07/29 16:42:36 AoahtgYE
>>595
それはまだ大丈夫なんだけど別ルートに行くと他の男と付き合ったりする展開があったりすると勘弁してほしいわーと思うことがある。

598:名無しさん@ピンキー
09/07/29 17:03:48 UcVe5sNW
>>597
独占欲が強ければ強いほど寝取られた時の勃ち具合も凄くなるだろうから
お前の未来は薔薇色だな

599:名無しさん@ピンキー
09/07/29 20:41:42 KKDzj5Ad
>>596
プロット作って肉付けして行くと思い通りの長さになるよ。
>>597
俺も別ルートで何年も経ってるのに主人公を思って彼氏を作ってなかったりすると
泣きたくなる。特に幼なじみとかだときついよなw

600:名無しさん@ピンキー
09/07/29 21:19:23 vKmDWe4z
>>597
ああ、さっきやった「つくもの」というのが、そんなのだったんだ……。

主人公のこと大好きだった幼馴染が、あるルートで男友達に頼まれて部活の臨時マネージャーを始める。
優しくて責任感が強いから、本気で取り組んで、部員からは好評(ちなみに男友達は幼馴染が好き)
主人公はモヤモヤするけど、自分の気持ちを確かめる気になれず誤魔化し、そんな態度に怒った男友達
が、主人公に宣戦布告。
色々あって、主人公は幼馴染に関心が無くなり、冷静に考えた結果、自分といるよりマネージャーをやっ
てる方が活き活きしてると見て、幼馴染にマネージャーを続けるよう薦める。
主人公に必要とされなくなったと、悲しみに暮れる幼馴染は、正式にマネージャーに。
そのうち主人公と一緒にいるより、マネージャーの仕事を大切にし、主人公よりも男友達と親密になって
いく……(傍から見たら、ほとんど付き合ってるように見える)

主人公は全然悔しがって無いんだけど、自分はプレイしてて幼馴染のほうに思い入れがあったから、
すごい堪えた……ちょっと泣きそう

601:名無しさん@ピンキー
09/07/29 22:06:22 frfX00kn
攻略されなかったヒロインが
その後主人公以外に処女奪われて中出しされてるのを考える俺には大好物だな
主人公が悔しがるよりヒロインが一番好きではない人にやられるのが好き

602:名無しさん@ピンキー
09/07/29 22:48:13 QNABeiU1
投下やめた

603:名無しさん@ピンキー
09/07/30 00:28:50 9CGJ3GFj
あるあるww

604:名無しさん@ピンキー
09/07/30 01:38:16 8RvvJNPI
以前ここで少子化対策のため妻が他人と子作りする~みたいなネタを見たんだが、
今日ネットカフェに捨てられた赤ん坊のニュースを見て「産まれてはいる」が「まともに育ってるのが少ないだけか」なんて思ってしまったな。
全く関係ない話ですまんね。
しかし妻が犯されるだけで気が狂いそうなのに種付け孕ませとか…もうはちきれそう。

605:名無しさん@ピンキー
09/07/30 01:52:55 9CGJ3GFj
「ご主人様にナカダシされて孕んじゃうぅぅ~~」とかいってるけどさ、実際生み育てるつったら大変だよ。
「ふっふっふ娘が生まれたら一緒に犯してやるぜ」とか超ムリですから。
まあ寝取られ男に託卵すればいいだけなんだろうけどさ。


606:名無しさん@ピンキー
09/07/30 03:07:46 HECSupzK
大変だからこそ興奮するんじゃないか

607:名無しさん@ピンキー
09/07/30 07:33:58 sHUTL/mj
>>605
そんな後先考えられないくらい狂わされてると思えば…ほら萌えてきただろう?

608:名無しさん@ピンキー
09/07/30 08:41:45 lraqT0N9
eraシリーズなら調教したキャラとの間にできた娘や孫も調教できるがな

>>601
お前とは良い酒が飲めそうだ

609:名無しさん@ピンキー
09/07/30 11:06:45 7fuUg6Jb
>「ふっふっふ娘が生まれたら一緒に犯してやるぜ」
実際に生まれたら超☆親バカになったりな

610:名無しさん@ピンキー
09/07/30 11:44:25 seVZaM8i
娘に彼氏が出来たら寝取られ気分も味わえるんですね

611:名無しさん@ピンキー
09/07/30 12:06:46 yM7C/T40
そういうことだな。

612:名無しさん@ピンキー
09/07/30 13:34:53 EcFJ68Mr
急に回っててワロタ

613:名無しさん@ピンキー
09/07/30 22:56:51 rlU65JxJ
もっと浮気していいと思うよ
受けが多いしここ

614:名無しさん@ピンキー
09/07/31 08:10:48 m7QnKp6c
ヒロインに主導権を握らせれば良いの?

615:名無しさん@ピンキー
09/07/31 15:35:00 zCM9AF5N
女の方は、火遊びというか軽い浮気なんだけれど
(昔憧れていた同級生の誘いを拒みきれなかったとか何でもいいんだけど)
寝取られ男の方がもんもんとするような奴よみたいなあ。
今頃、奴のちんぽを咥えているのかあ
前の処女は俺だけど、後ろももう処女じゃないってことないよなあ
中2の時経験したファーストキスの相手は奴なのか
こんな感じで、エロ小説にならんか…

616:名無しさん@ピンキー
09/07/31 18:50:13 M+gPMuUh
テイルズオブバーサス
ヒロインのファラが最新の主人公ユーリ様とタッグ組んで寝取られる
リッド悲惨

617:名無しさん@ピンキー
09/07/31 21:09:19 GuKY6HtZ
>>615
いいね
想像するだけでチンコたってきた

618:名無しさん@ピンキー
09/08/01 00:59:12 VELDk4hu
>>615
女視点にしたから確実に少女漫画だな
とある読みきり少女漫画の展開に似てるが

619:名無しさん@ピンキー
09/08/01 15:32:03 WLTcH/5W
>>616
ファラってエターニアの幼馴染だろ?
本編でもイケメンに寝取られかけたビッチじゃねぇか…

いいぞもっとやれ

620:名無しさん@ピンキー
09/08/01 18:36:56 TRd7XXgC
>>619
ファラ嫌いだから寝取られた時かなり喜んだが・・・
主人公のリッドがヤンデレだったから全然寝取られ臭しなかったよ
得にドラマCD

621:名無しさん@ピンキー
09/08/01 18:46:17 0XoukpwC
主人公がヤンデレって、マグロ目で相手の男斬り殺したりするのか?

622:名無しさん@ピンキー
09/08/01 18:57:11 eJirdcqY

スレリンク(moeplus板)

1 名前:まっちょつるぎφ ★ 投稿日:2009/05/29(金) 23:43:36 ID:???
 少女らをレイプして妊娠・中絶させる過程を疑似体験する日本製パソコンゲームソフトに、国際人権団体などが
抗議を行っている問題で、自民党は29日、同種のゲームが多量に流通している状況に歯止めをかける方策を
検討するチームを発足させた。

 公明党も今月中旬に検討チームを作っており、与党内で規制強化をめぐる議論が本格化しそうだ。

 自民党で29日に発足したのは「性暴力ゲームの規制に関する勉強会」。先進国のなかでも
性暴力関係のゲームや児童ポルノへの規制が緩いと指摘されていることを踏まえ、関係省庁
からヒアリングを実施。今後も会合を重ね、規制強化の必要性を検討していくことになった。

 出席した野田消費者相は「子どもを守るバリアが日本ではきわめてルーズだ」と指摘。座長の山谷えり子参院議員も
「日本のコンテンツ産業をさらに発展させていくにも、こうしたゲームで信頼を損ねてはいけない」と話した。

 公明党も性暴力ゲームの問題を考える合同プロジェクトチームを今月中旬に発足。太田代表や国会議員らで
秋葉原のゲームショップの視察を行い、有識者のヒアリングも行った。

 また、自民党の会合に出席した経済産業省幹部は、パソコンソフト業界の自主審査機関によるこれまでの対応として、
〈1〉問題の性暴力ゲームの販売中止を流通関係企業へ要請し、国内で購買はほぼ不可能になった
〈2〉「陵辱系」と呼ばれる性暴力もののゲームソフトは製造・販売を禁止する検討を行っている―と説明した。

(2009年5月29日23時20分 読売新聞)

引用元:YOMIURI ONLINE(読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

623:名無しさん@ピンキー
09/08/01 21:21:04 VELDk4hu
>>621
>>620の主人公の場合は
モバイル版のミニゲームでイケメンと幼馴染のヒロインが仲良く会話しているシーンの
あとで主人公が剣を研ぎながら
「足を怪我すれば、俺以外の男を見ないで済むよな・・?」
ってぶつくさ言っているシーンがある隠しイベントだが
ドラマCDの執着もヤバイが

NTR作品にヤンデレがいると必ずハッピーEDになるから萎える
とあるレディコミはガッカリした
(彼氏以外の男を妊娠して「4人で育てようね♪」で締めくくる、しかも男達も同意する)

624:名無しさん@ピンキー
09/08/01 21:27:14 oJDgJVnL
ヤンデるのが寝取り男だったら?

625:名無しさん@ピンキー
09/08/01 23:48:19 iCbRqAPI
そりゃヒロインの保護欲を刺激するために使われるのさ

ヒロインがヤンデレ寝取り男に散々調教されたあと

「ごめんね寝取られ君。寝取り君には私がいないとダメなの
寝取られ君は強いから大丈夫だもんね」

とか言っちゃうのさ

626:名無しさん@ピンキー
09/08/02 00:56:48 ructlER8
>>625
昔読んだ、サッカー部の先輩に幼なじみ寝取られる話がまんまそれだった

627:名無しさん@ピンキー
09/08/02 01:39:45 2sceQmFo
最早あらゆるシチュエーションはしゃぶり尽くされているのだろうか?


628:名無しさん@ピンキー
09/08/02 04:17:17 OBRXmIoH
酒、煙草、ギャンブルもやらないような童貞処女同士の夫婦で、夫の知らない間に妻が間男によって酒、煙草にはまっていき肉体改造を受けていくようなシチュの小説とかないかね?

629:名無しさん@ピンキー
09/08/02 08:13:13 NfXt5Rym
>>628のシチュでふたりエッチの小野田夫婦を当てはめて想像した

630:名無しさん@ピンキー
09/08/02 10:04:40 vv/F+r7I
>>626
最狂スレの香織と景子か。
ヒロくんエピローグまだだろうか。

631:名無しさん@ピンキー
09/08/02 11:27:36 arA8K0/o
>>628のシチュで嫌煙厨の典型の様な主婦が浮気相手の影響で旦那に内緒で煙草にはまってしまうとかいいな

632:名無しさん@ピンキー
09/08/02 11:30:17 unQWUhEA
>>630
ヒロくんエピローグとエステル寝取っちゃえ大作戦の続きは生涯待ち続けることになりそうだ

633:名無しさん@ピンキー
09/08/02 13:14:38 Tq/M5Qof
おめえらが悪い

634:名無しさん@ピンキー
09/08/02 15:00:01 POWdyzZk
中三の不良娘が真面目だけど暗めのクラスメイトにふとしたことで心を開いて、同じ高校目指して勉強しまくるというのはどうだろう
休みの日はいつもつるんでたけど急に付き合い悪くなって家に缶詰になってたり
年中ジャージという田舎の不良特有のスタイルだったけど、急にファッション雑誌買いだしたり
活字を見ると蕁麻疹が出ると言ってたのに、図書館に入るところが見られたり
学校も一切サボることなく通って、何処にも寄らずに家に直帰するようになったり
とにかく見た目はそんなに変わってないけど、明らかに真面目になる
んで、高校に受かってクラスメイトと結ばれる
視点は幼馴染のキレやすいけど馬鹿だから憎めない昔から年上の不良娘が好きだった寝取られ男で

……寝取られ要素薄いしエロくはないな……純愛寝取られ好きなんだが良いネタが思いつかん

635:名無しさん@ピンキー
09/08/02 15:09:47 Y0tzFKbk
更生してから幼馴染の逆襲(暗いクラスメイト視点)
っていう感じの話ならわりと見かけるけどなぁ…。

636:名無しさん@ピンキー
09/08/02 17:22:15 ofGUocVn
>>628
サクラチル
嫁と娘がちょうどそんなかんじに堕落させられる。
妻と勃起した男たちってサイトで捜さないといけない。

637:名無しさん@ピンキー
09/08/02 22:15:17 hsp3u1uv
今読んできた。
2219文庫の方ね。
とりあえず抜いた。
煙草に煙吸わされながら絶頂って最高なんだろうか?

638:名無しさん@ピンキー
09/08/02 22:24:49 arA8K0/o
>>636 それ読んだ。確かに抜けるけど夫の復讐はいらないなあ。他にないもんかね。あんまり嫌煙→喫煙シチュってないよな。
優等生が喫煙ってのもいいな

639:名無しさん@ピンキー
09/08/02 23:10:14 vKhPZdJH
>>636
そこ寝取られ寝取らせの宝庫じゃね?
ちっと年食ってるのがアレだが。

640:寝取り物<フジタカ・さなえ>1
09/08/03 01:42:56 nZiXbtqN
 
 久しぶりに会ったのに、全然変わっていなかった。
 彼女の髪が伸びているのだけが時間の経過を物語っていたが、はにかみ弾けるような笑顔も、
華奢で抱き心地の良さそうな身体も、そのままだった。
 見ているだけで触れたくなる女というのが存在するとして、彼女はまさにそのタイプだった。
 大学のサークルで知り合い、キスまでしたが、結局お互い別な相手とつきあい、卒業してしまった。
 イベント好きなやつらがBBQを企画し、社会人初のお盆休みを懐かしい仲間達とバカ騒ぎすることに
したが、当然彼女も来るだろうという期待もあった。
 さらに言えば自分同様にフリーになっていることも期待していた。
 彼女はフジタカの顔を見ると、すこし寂しげに微笑んだあと、いつものほがらかな笑顔にすぐ戻った。
 他の女そっちのけでわらわらと彼女に男どもがむらがる。
 フジタカは炭火を担当しながら、聞いてないふりで耳をそばだてる。
 「さなえちゃん、あいつとはまだ続いてんの?」
 「うん、細々とね」
 「かーっちくしょー!うらやましいねぇ~別れたら次俺ね、待ってるから」
 「失礼なこと言うな、俺だよな、俺」
 「お前らひっこんでろ。最初に待ってたのは俺なんだから。な?な?」
 彼女は面白そうにあははと全部笑い飛ばした。
 そうして会話に混ざってこない男の後姿にちらっとだけ視線を投げた。

 帰りは女の子を駅まで送ってやるのがサークルの飲み会ルールだった。
 早い者勝ちではなくクジ引きで。
 フジタカは盛大に冷やかされながら彼女を送る権利を得た。
 つつっと大人しく横に並んで歩く彼女とようやくまともに話が出来るというのに、何から話せばいい
のか戸惑ってしまう。
 「……まだつきあってんのか……」
 結局は他の男たちと変わらないことを聞いてしまう。
 彼女は伏目がちにうつむいて、うん、とだけ言って黙ってしまう。
 完全に失敗した、とフジタカがぼりぼり頭をかいていると、そっとやわらかい手が指に触れる。
 考える間もなく彼女の手を強く握っていた。
 心臓が早鳴る。
 彼女は黙ったまま寄り添うように腕へと近づいてきた。
 いつもそうだった。
 彼女はフジタカとふたりきりになる時だけはいつも、照れたようにしながらも近くにいた。
 こいつは俺のことが好きなんだと、フジタカは思っていた。
 それがいきなり知らない奴とつきあいだし、フジタカもちょうど言い寄ってきた女とつきあった。
 微妙で甘酸っぱい関係だったころを思い出し、頬が熱くなる。
 しかし駅が見えてくる頃には諦めの気持ちが強くなっていた。
 彼女には彼氏がいる。
 きっとこのあと男の部屋にいってやりまくるんだろう、そう思うとつないだ手に苛立つ。
 ビールの酔いが残っているので駅のエレベーターを探して乗った。
 密閉された空間にふたりきりになったのがいけなかったのだろう、どちらからともなくキスをした。
 壁にもたれて彼女を抱き寄せ、髪をいじる。
 「……帰んの?」
 短いつぶやきに彼女は答えてこない。
 「どっかいこっか……」
 こんな簡単な誘いにのるような軽い女をどこか軽蔑していた。
 だが惚れた相手なら、一度手に入れ損ねた女が顔を真っ赤にして頷くのは、悪くなかった。

641:寝取り物<フジタカ・さなえ>2
09/08/03 01:43:54 nZiXbtqN

 ホテルの部屋に入ってからもう一度抱きしめると、泣きそうな声で名を呼ばれた。
 「いいんだな、途中でやめたりなんか出来ないからな」
 「うん……」
 くすぶっていた想いが再燃しただけだろうが、彼女の肌にはあらがい難い魅力がある。
 フジタカはそう認めざるを得なかった。
 男がいる女なんか抱く気になるもんなのか、と冷めた疑問とは裏腹に、フジタカは吸い寄せられる
ように唇を奪い服の上から胸をまさぐりだす。
 感度の良さそうな声をあげ、ふんわりとした髪の毛を揺らし悶える彼女。 
 夢に描いたこともある彼女の媚態に胸の奥から甘く切ない感情が湧き上がる。
 処女ではない慣れた仕草で服を脱がされていく様子がキリキリと胸をえぐる。
 ─あの頃もっと強くおしていれば俺の女になっていたのか?
 黒く疼く心を隠して、ブラとショーツだけになった彼女を広いベッドの真ん中に座らせる。
 「脱げよ」
 冷ややかな声が嫉妬心からきているものだとはフジタカ自身も気づいていない。
 さなえは自分から脱ぐという行為をある意味、踏み絵のように感じていた。
 この背徳は自分が望んでいること、それを男に見せつけるようなものだった。
 小さく震えながらブラのホックをはずし背を向けてサイドテーブルの上に置く。
 背を向けたまま脱いだショーツは見えないようにブラの下に隠した。
 そしてじっとフジタカの視線に肌を晒す。
 浮気などという軽い気持ちでここまで出来るものではない。
 彼女は俺の女になろうとしている、フジタカはめまいがするような高揚感にゾクリと背が震える。
 明かりを消してから服を脱ぎ捨てお互いの熱い肌を確かめ合った。
 だが愛撫するたびに憎らしくなる。
 この乳首も尻もクリも、もう違う男にいじられてしまったのだと思うと、せっかく抱けたのに優しくする
気になれない。
 強めにいじくって、それでも抵抗してこない彼女に苛立ちさえする。
 ひととおり前儀をすませると、少々乱暴にうつぶせで寝かせ、腰をつきださせてバックから挿入する。
 愛液が絡まりまとわりつきながらもきつく押し戻そうと膣が蠢く。
 気にせず一気に奥まで貫くと、高い喘ぎが短く響いた。
 ゆっくりとかきまわし、逃げるようにふるえる腰を引き寄せる。
 「男がいんのにこんなことされて、そんなに俺のこと好きなの?」
 愛しいはずなのに、虐めたくてしょうがない。
 あの時自分を選ばなかった彼女の心に爪を立てて傷をつけたかった。
 そんなことには気づかずに彼女は熱に浮かされたようにかすれた声をだす。
 「……うん……」
 その素直さにいっそう嗜虐心がかきたてられる。
 なじんだように蠢く膣からひき抜いていくと、ぬりゅっとした感触が名残惜しい。
 「あ……やめないで…………やだ…………」
 「どうしてほしいんだ?」
 にやにやと嬉しそうな顔つきで彼女の横顔をのぞきこむ。
 目に涙をにじませて羞恥に頬を染めながらもフジタカを求めて口走る。
 「……いれて……いれてぇ……いっぱいして…………」
 おねだりさせても気が済まない。
 「淫乱だなあ。じゃぁ、さなえは淫乱です、て言えよ。言ってる間だけ入れてやるよ」
 亀頭だけをこすりつけて指でクリをいじめると彼女はぶるぶると肩をふるわせた。
 それでも身体の疼きには勝てないのだろう、ぎゅっと目をつぶって口を開く。
 「……い、淫乱です……さなえは淫乱です………はあぅっ」
 約束通りにフジタカはずぶずぶと蜜であふれかえる卑猥な穴にねじ込んでいく。
 「ああっ……い……うく、んああっ」
 痺れるような快楽の太さに彼女の背がよじれて言葉がとぎれる。

642:寝取り物<フジタカ・さなえ>3
09/08/03 01:44:45 nZiXbtqN

 「ほら続けて。淫乱ですって言わないとまた抜くぞ」
 「あく……い、いんらんです……いんらんです……い、いいっいっちゃういっちゃうよぉ……」
 子猫のように背をのけぞらせて悦楽の叫びをあげる彼女。
 フジタカは黙って腰を揺さぶり続けていたが、ふと思いついて彼女を冷たく見据えて言い放った。
 「好きって言えよ」
 汗が彼女を濡らしていく。
 我を忘れたかのように何の躊躇も見せずに彼女は男の名を呼びながらまた絶頂へと達する。
 「すきぃ……すき……フジタカすき…………いくぅいくっ……すき………!」
 「お前はほんと、淫乱だなあ……」
 悔しい気持ちがおさまらない。
 俺のことが好きならなぜ男と別れてないんだ、身勝手な女だ、とクリを強くねじりあげる。
 「っ!!いやああ!……っゆるして…………」
 彼女が達したあともなお腰を打ちつけ続ける。強く、激しく、この上なく卑猥に。
 「こわれちゃ……ああっもうゆるして……」
 「許すわけないじゃん、壊してーんだよ。俺のもんじゃないからいいよな?」
 静かな怒りが彼女に伝わったのか、恐怖の色をにじませて男を見やる。
 「……ごめんなさい、ごめんなさ……あああん!」
 「何に謝ってんの?だいたいお前だけ満足してどうすんだよ、俺にも満足させろよ」
 尻の穴に指をひっかけて彼女の締まりを強くさせる。
 「そこいや……だめぇ……」
 泣きながら懇願するのをはねのけるように冷たい声をだす。
 「いやならきちっと締めろよ。締め方ぐらいわかるだろ、処女じゃないんだからさ」
 言い終わらぬうちにぎゅむっと膣が締まる。
 「そうそう、わかってんじゃん、っと」
 覆いかぶさるように体重をかけてベッドに手をつき、容赦なくピストンする。
 粘つく音が派手に響き息も荒くなるが構わずに最奥を何度も突く。
 彼女は涙を流して痛さに喘いで、あるいは悦んでいる。
 どっちでも構わなかった。
 ─どうせ俺のものにはならないんだから。
 「ほら、言えって!淫乱女!」
 ─めちゃくちゃにしてから投げ捨ててやる、凶暴な俺に幻滅させて、それで終わりにしてやる。
 ─気の迷いで一度きりの関係なんてありがた迷惑だ。
 「好き……大好き……フジタカ……好き…………」
 彼女の口からは自分の名と「好き」だけしかでてこない。
 ますます胸がしめつけられていく。
 嫌われたかったはずなのに違う展開になっていって、困惑するばかりだ。
 なのに身体は素直に喜んで大量の白濁を彼女の中にぶちまけようとスタンバイしてくる。
 腰の動きがとまらず快楽を求めて激しく彼女を責め立てる。
 乱暴なまでに湧き上がる欲望の渦にフジタカは何故かムリヤリあらがった。
 「……バッキャロー!」
 そう叫んで爆発の直前に引っこ抜いた。
 びくびく震える彼女の白い尻や背中に撒き散らす。
 ぐったりとうつぶせにベッドに沈む彼女は肌を火照らせてハァハァと荒く息をついている。
 「……なめろよ」
 まだ責め足りない。
 今さらながら自分に身体を許した彼女をどうしても許せない。
 ふらつきながら彼女が男の下半身に身体を近づける。
 頬を染めて舌をつきだし、精液がこぼれおちる男根を舐めようとする。
 ふるえる舌先が白濁をなめとる寸前、フジタカは彼女をきつく抱きしめていた。
 「なにやってんだよお前……」

643:寝取り物<フジタカ・さなえ>4
09/08/03 01:46:45 nZiXbtqN

 理解できない。
 自分のことも、彼女のことも。
 「そこまで………なんなんだよ……」
 彼女は行為の最中から言い続けている言葉を繰り返す。
 「……好きです……」
 抱きしめながら唇をかみしめて言葉の意味を考えるが、何もわからない。
 「なんなんだよ……」
 彼女は目をつぶり泣いていた。
 「好きです……」
 「わかったよ……」
 フジタカもなぜだか涙がこぼれそうになる。
 見つからぬように腕で目をこすりごまかし、壊れるほどに抱き潰す。
 「……俺もだよ…………好きだ」
 ここからどうするつもりなんだ、と理性が呟く。
 だが今はどうでもよかった。
 もうしばらくはこの純情極まりない抱擁を味わっていたかった。
 女のずるさに絡め取られて抜け出せない底なし沼。
 そうと知りつつも甘美な満足感がたまらない。
 彼女の望みはなんなのだろうか。
 ─俺の望みと相容れるものなのだろうか。
 どちらかが次の言葉を口にするまで、フジタカはさなえをぎゅっと抱いたまま、確かな幸福の中にいた。


 「いきなりつきあいだした訳じゃないの。……ずっと黙ってたの」
 スタバで早朝のコーヒー。
 大学生に戻った気分だった。
 「なんでずっと彼氏いるって黙ってたんだ?意味がわからん」
 「それはその、だって……フジタカが……」
 「俺?俺がなに?」
 つまり彼女はフジタカに惚れ、当時つきあっていた彼氏と別れてフジタカに告白しようかと悶々として
いるうちに彼氏がいることがバレて、しかもフジタカが彼女をつくったので、告白も別れ話も上手くいかず
相手に説得させられるままにずるずるとつきあっていた、というのだ。
 フジタカは呆れた顔でさなえを見やる。
 ─女はわからん。
 だが目の前にいるこの女は愛おしい。
 「じゃあ改めて」
 「え?う、うん」
 「俺とつきあって」
 うまく笑えただろうか、フジタカはみるみる目に涙をためていく彼女を見つめながら昨日の荒れた夜を
思い出す。
 苦い思い出だがそのうち笑い話になる日がくるのだろうか。
 「……順番おかしいよ……」
 こぼれる涙を隠そうともせずに幸せそうに微笑む彼女を、フジタカはとても綺麗だと思った。


    ...end.


644:名無しさん@ピンキー
09/08/03 09:53:38 ProvXrBP
>>625
>>625
スイーツ女だったら間違いなく
スイーツ「3人で幸せになろうね☆」
男「仕方ないな→このお姫様☆」
寝取り男「本当に我が儘な子猫ちゃんだね☆」
とハッピーハーレムEDになるな

645:名無しさん@ピンキー
09/08/03 10:03:29 DujnFCdt
>>625
ヤンデレは自分から調教なんかしません、むしろヤンデレはされる側
女の足切断するか監禁だろ、カニバってるのあり

彼女の足切断して彼氏に画像送って「ずっと俺の女だー!」って寝取られ少女漫画ならある
あれはいいヤンデレのNTR漫画だった、あれで2~4年間監禁済みだったらよかったのに

646:名無しさん@ピンキー
09/08/03 12:30:32 zxq6bTh4
サクラチルって2219文庫の何処にあるんだよorz

647:名無しさん@ピンキー
09/08/03 12:32:00 X79SmIof
>>645
なんで?

ヤンデレだって調教くらいできるだろ

ヤンデレ舐めんな

648:名無しさん@ピンキー
09/08/03 12:48:20 5Pvu10RL
ヤンデレのは調教じゃねえ
愛情表現だ!

649:名無しさん@ピンキー
09/08/04 05:37:16 ppPWaDEQ
愛情=調教

650:名無しさん@ピンキー
09/08/04 08:15:07 6B+W8lUU
>>646
俺もサクラチルってみつからん
誰かコピペできん?無断転載になるからだめか?

651:名無しさん@ピンキー
09/08/04 09:15:33 1ctg/4oF
該当サイトの2219文庫の過去ログの3ページ目にある

652:名無しさん@ピンキー
09/08/04 12:22:35 /CM4jBKR
>628
「望美」もいいですよ。舞方さんの。
ほかにないかなー
肉体改造までいってしまうやつ

653:名無しさん@ピンキー
09/08/04 12:27:01 pOx2qTAx
>>651thx
今読み終わったけど………復讐は蛇足すぎだろorz
他が良かっただけにMOTTAINAI

654:名無しさん@ピンキー
09/08/04 17:42:53 6B+W8lUU
>>652
thx!
でも、望美とサクラチルって似てね?望美には復讐はないけど話の展開が似てるきがする

>>653
確かに復讐描写はいらんよなぁ

655:名無しさん@ピンキー
09/08/04 17:53:09 pOx2qTAx
2219文庫の『洗脳』は地味で大人しい人妻を下品な女に変えるシチュ
が非常に良かった。ただし文章に難あり

656:名無しさん@ピンキー
09/08/05 00:31:15 N/L0MKXt
電脳調教がしゃれにならんな

657:名無しさん@ピンキー
09/08/05 04:54:04 SB3dl2ZO
寝取りもやしってのがスーパーに売ってた

658:名無しさん@ピンキー
09/08/05 11:46:17 C798vEQM
すげぇ今更だけどフーリガンの人の女視点の話とかみたい
女が堕ちてく描写が好きなんだけどそういう描写がいい作品でお勧めとかない?

659:名無しさん@ピンキー
09/08/05 17:10:00 sKAb5qqK
>>657
今月で一番笑った。
>>658
保管庫のオリ寝取られはすごいと思う。真雪の将来が心配。

660:名無しさん@ピンキー
09/08/05 20:57:43 nMDqTxUj

「あの、朋子さんですか」

御茶ノ水駅の改札を出たところで立っていた女性に声をかけた。

「はい、もしかして大介さん?」
「はい」こんにちわ。
こんにちわ、と挨拶を交わし、二人して照れる。
休日の駅前はひっきりなしに人が行き交いしているから誰も僕たちを見ていないのは分かっているのだけれど、出会いの方法が方法だからなんとなく後ろめたい。

「すぐ私だって分かりました?」

「えぇ、まぁ」と曖昧に頷く。
嘘だ。実は彼女の前に二人も人違いをして声をかけてしまった。
御茶ノ水駅には出口はひとつしかないものだと勘違いし、電車を降りて手近の階段を昇ってしまったのがそもそもの間違いだった。
聖橋口に出たが間違いに気付かず、しばらく人混みの中で待ち人を探していた。
目印の服装として待ち人は『クリーム色のセーターとネイビーのティアードスカート』を提示した。
探していて初めてネイビーもティアードスカートもどんなものなのか見当もつかないことに気付いた。

仕方ないのでクリーム色のセーターとスカートというポイントを念頭に置いて視線を巡らした。
目についたそれらしい女性に声をかけたら、非難がましい口調で「違います」と否定された。
次の女性にも簡単に否定されて心が折れそうになった。

何やってるんだろ、と不意に虚しくなった。


661:名無しさん@ピンキー
09/08/05 20:58:45 nMDqTxUj

「ギター、欲しいんだよね」
メールで朋子さんは言っていた。
彼女とは出会い系サイトを通して知り合った。

「ギター持ってる?」
誰でもメールでは丁寧になったり、親切になるものだと思っていたが、朋子さんのメールの文面は淡白だった。

「持ってますよ」

ちょうだいと言われるのかと思っていたら

「買いたいけど、どんなのがいいか分からないから付き添って」と言われた。
ちょうだい、の方がよほど楽だった。
ギターの良し悪しなんか分からないし、持っているギターは父親の形見として譲り受けたもので弾いたことはなかった。


11時に御茶ノ水橋口で待ち合わせることになった。
前日、押し入れから父のギターを引っ張り出してみた。

ボディーにホコリが積もっていて、弦も二本切れていた。

「この年になっても出来るのかなぁ」
明治通りを歩きながら朋子さんは弱気になった。
建ち並ぶ店の二軒に一軒は楽器屋で、車道を挟んで向こう側にも楽器屋が屹立していた。

「年なんて、関係ないんじゃないですかね」
ギターなんか何歳でも出来るだろうと侮っての発言だったが、言った後でなんだか熱血なことを口走ってしまったような気がして少しうろたえた。
(始めようと思ったときがスタートですよ)

朋子さんはいっこうに店内に入ろうとはせず、どの店先にも並べられている【大特価!】や【店長のおすすめ!】の商品を眺めている。
学生服姿の高校生や、大学生らしき集団が次々と立ち止まっている僕らを追い越していく。


662:名無しさん@ピンキー
09/08/05 21:01:26 nMDqTxUj

「なんで始めようと思ったんですか、ギター」
しゃがんで店先に立て掛けられたギターに触れている朋子さんに訊いた。

「この間、ふと私って何が出来るんだろうって考えてみたの。家事とか子育てじゃなくて、人に自慢できるようなことね。
愕然としちゃった。私、なにも出来ないのよ」

だから、ギター。

「資格とかでも良かったんじゃ。役に立つかもしれないし」
「私、もう34よ。高校を出てから何年たってると思ってるの。何年試験というものを受けてないと思ってるの」
朋子さんは心細げな口調で言ったが、しかしスッと立ち上がって自動ドアを通って店内へ入っていってしまった。

狭い店内を見て、僕も入ろうかどうか悩んでやめた。頭の禿げ上がった店長と言葉を交わしている朋子さんを外から眺める。

僕は彼女とセックスするのだろうか。
腕時計を見ると、まだ12時にもなっていなかった。
今の正直な気持ちとしてはヤりたい。
しかし数時間後まで、性欲を保っていられる自信はなかった。
ギターを買って、昼食を食べて、それから。
それから、どうするのだろう。

自動ドアの向こうから朋子さんが手招きをしている。
僕も頷いて、店内へ入っていった。

663:名無しさん@ピンキー
09/08/05 21:01:50 nMDqTxUj
終わりです

664:名無しさん@ピンキー
09/08/05 22:29:06 2Tf16c3g
・・・。 ・・・え?

続くんじゃないんですか?w

665:名無しさん@ピンキー
09/08/05 23:03:08 DXq71M8g
終わるの早すぎwwwwwwwwwwww

666:名無しさん@ピンキー
09/08/05 23:31:47 M3E4he49
え?

667:名無しさん@ピンキー
09/08/05 23:35:35 nlln+Ex3
誤爆…じゃないんだよな?

668:名無しさん@ピンキー
09/08/06 02:30:23 4V3I6a+H
>>623
発売当時に一回プレイしただけだが、リッドってそんなキャラだったか…?

669:名無しさん@ピンキー
09/08/06 21:25:11 wbtFXFKF
>>668
原作ではべつにそんなこと無い
せいぜいファラがレイシスといい感じになってるのを見て、イラッとする程度だった気がする
しかしあまり相手を束縛したがらないキャラクターなので、NTR主人公の素質はあるかも知れない

670:名無しさん@ピンキー
09/08/07 21:18:42 7DzkMpT0
俺は復讐はいいんだがそれは望まない人も多いから別物語とかにするべきかもね
『復讐編』とかで

671:名無しさん@ピンキー
09/08/07 21:40:08 A1RgiSgz
そんなもん作者の好きにやらせてやれ

672:名無しさん@ピンキー
09/08/08 08:43:16 ujT0sJbE
それ込みで一つの物語なら良いと思う
復讐でも破滅でも後日談でも

673:名無しさん@ピンキー
09/08/08 09:39:31 vZ57u5ok
寝取られ男が涙目のまま終わるのと復讐メシウマーで終わるのは嗜好としては明らかに別物だがNTRに一括されてしまうんだよね
といって復讐メインですとネタバレする書き手もいないだろうし
結果、最後まで読んで損した気分になると

674:名無しさん@ピンキー
09/08/08 13:38:03 Qp749Ra0
>>嗜好としては明らかに別物

そうか?
延長線上だと思うが

675:名無しさん@ピンキー
09/08/08 13:47:08 UECzSKWo
同意
延長線上にあって締め方の好みの問題でしかないよね

676:名無しさん@ピンキー
09/08/08 22:47:00 5IF/BA84
シャブP、タトゥー入れたりヤク中になったりタイホされたりとか、
ダメ男のせいで転落していく清純な美女、ていうNTRモノに十分な要件を満たしてたけど、
惜しむらくはダメ男がダンナだったってことだな。

677:名無しさん@ピンキー
09/08/08 23:07:09 DzzbVmJj
>>659
いい感じだったけどロリ趣味はn(ry
遅くなったけどありがとう

678:名無しさん@ピンキー
09/08/08 23:36:28 0Lt9iY+/
シャブPが変わったのって、結婚前で、某脚本家と付き合ってからって
スポーツ紙に載ってたな。
それまでは煙すら嫌がっていたのにたばこを吸う姿も見られたりとか…。
そういう話を聞くと興奮してくるね。




679:名無しさん@ピンキー
09/08/09 00:18:48 3ZK8W1rn
親父が組長で弟が現役のヤクザでしょ?
生粋のエリートだっただけだと思うんだがw

680:名無しさん@ピンキー
09/08/09 01:02:09 X8j8iBX/
>>678
話としては面白いが生粋じゃないのかなあ。
酒井容疑者は目が怖い。

681:名無しさん@ピンキー
09/08/09 01:13:34 uB9d/Hfj
>>678
押尾の部屋で死んでた女の人もなんかそーいうストーリーがありそうだよね
きれいな人が薬漬けにされて刺青入れられてマンションで飼われて…

682:名無しさん@ピンキー
09/08/10 13:27:25 +HQGqcak
若い娘なら萌えるんだけどな
三十路じゃな

683:名無しさん@ピンキー
09/08/10 17:24:05 fyl72CRm
のりPの人間関係と転落劇は寝取られの素材満載なんだが
ただ、このスレに合わないのは寝取られではいの一点だけ
個人的には好きなんだよなぁ。あんな可愛いアイドルの転落劇

684:名無しさん@ピンキー
09/08/10 18:58:00 ezn5f4Ih
旦那に愛人がいるのにその愛人とも親しく付き合う妻。
そして、事件の背後にチラつく、旦那が「社長」と呼ぶ謎の男。

なんとでも展開させられそうなネタだが。

685:名無しさん@ピンキー
09/08/11 03:30:33 81IbpJAl
仮面のりP

686:名無しさん@ピンキー
09/08/11 10:58:08 R6rBTV6h
芸能界おそろしや

687:名無しさん@ピンキー
09/08/11 11:37:40 s8P5M+R3
例えば学生の時に付き合っててルックス普通で優しかった素朴な子が
数年後にグラビア系になって色気振りまいてて男とっかえひっかえ状態
肌焼いて髪染めるわタトゥー入れるわ金と男にしか興味なくなってるとか
そういうことも実際ありそうで怖い

688:名無しさん@ピンキー
09/08/11 15:15:42 b5wA1all
余裕であるけどな

大学デビューで張り切りすぎてってのが最も多いパターン

だと俺は思っている

689:名無しさん@ピンキー
09/08/12 01:19:10 PH/roMzf
goヒロミgoってマンガが大学デビューで張り切りすぎだったね

690: ◆7nITModXlqFf
09/08/13 01:10:31 ewIevDaa
ながされて藍蘭島エロパロSS『寝取られて4』0/6

あらすじ

 外界から隔絶された不思議な島・藍蘭島。
 そこへ漂着した少年・東方院行人は、唯一の男として島の娘達の熱い視線を受けていたが、そんなある日、突然、東のぬしが人間になって娘達をたぶらかし始めた。
 村の長老であるおばばは決断した。「東のぬし様から御種を貰い、村を危急存亡の秋(とき)から救うのじゃ」。
 そうして、公然ともう一人の男が村を闊歩し出した。
 自分はまだ子供だからと、騒ぎの外に身を置く行人だったが……。

691:『寝取られて4』1/6
09/08/13 01:10:57 ewIevDaa

 みんなで海水浴に行く―そのすずの言葉の中に、彼自身が含まれてないと
解った時、
「え?」
と、行人は本から顔を上げた。
 それまで読書に夢中で、すずが何を言っても生返事で答えていたのだ。
「ごめんね行人、なんか女の子同士で行くことになっちゃって……」
 軒先に立ったすずは、すまなそうな上目遣いでもじもじと言葉を濁しがちに、
縁側に胡座をかいている行人に対して謝った。
 だが、行人はむしろ嬉しそうな表情になって首を振った。
「ううん、ボクは全然構わないよ。気にせずに楽しんできて! 読みかけの小説
もあるしね」
と、読んでいた推理小説を持ち上げて示した。
「そ、そう……?」すずはホッとしたような顔になったが、その口調はどこか歯
切れが悪かった。「も、もしかしたら……夜も誰かの家に……お……お泊まりし
てくるかもしれない…………」
「あ、そうなんだ。じゃあ、食事は自分で作るよ。心配しないで」
 そう言って、安心させるように笑顔を作る行人。実際、最近はすずの手を借り
ずとも、一人で何とか食べられる料理を作れるようになっている。
「……う、うん…………」
 何故かすずはうつむき加減に視線を泳がし、挙動不審げにそわそわとした。ま
だ何か言いたげな顔つき。
「?」
 心の中でハテナマークを連発する行人。
 ―奇妙な間。
 やがて、すずはしゅんとしたように肩を落として少し溜め息をつき、
「―行ってくるね」
と、歩き始めた。
(……?)
 行人は少しだけ変に思ったが、特段思い当たる節は無いので、その場に座った
ままひらひらと手を振ってすずを送り出した。
「本来、女の子ばかりで遊ぶ中に男一人混じるのはおかしいしね」
 すずの姿が道の向こうに見えなくなってから、そう誰ともなしにぽつりと呟く。
 だが、それが彼の偽らざる本音だった。

692:『寝取られて4』2/6
09/08/13 01:11:18 ewIevDaa

 遊びなどに誘われれば断るのも悪い手前、いつも仕方なくついていくし、最近
はすっかり慣れてしまったものだったが、向こうからそう言ってくるのであれば、
正直―“助かる”という気持ちが強かった。
(しかも、海水浴だもんなあ……)
 以前に見た、島の少女達の水着姿が脳裏に浮かぶ。豊かな自然の中で育まれた
少女達の健康的で瑞々しい肢体。その中にポツンと紛れ込んだ男一人という構図
は、目の保養―いやいや、自分でも自分が気の毒に思えるほど浮いていた気が
する。
 ちなみに彼女達が水着をつけたのも、行人がお願いしたからだった。それまで
は、海で遊ぶときは全裸が普通だったそうで―
「―はっ!」
 行人は慌てて鼻頭を抑えた。鼻血が出そうなほど熱くなってしまったのだ。
「な、ななな何を考えてるんだボクは!」
 落ち着きを取り戻すべく、何度も何度もすーはーすーはーと深呼吸をして頭を
カラッポにする。
「……だけど……今まではこんな事なかったよな…………」
 ふと、そう考える。
 すずの中にも、“女の子同士”という意識が、やっと生まれたのだろうか。
 そうだとしたら、新鮮な印象を感じた。
(―良いことじゃないか!)
 男女を分別することは、極めて正常なことだ。
 これまでがおかしかったんだ。
 ただ、でも―
 行人は胡座の上に頬杖をつき、面白くなさそうな目つきで碧海の彼方の水平線
を見つめた。
(そういう意識が芽生え始めているのは―…………アイツの影響、なのかな…
………?)
 そこだけが唯一、気にくわない。
 今やすっかり時の人でございといった態度で、毎日憚りなく悠々と村中を歩き
回っている巨漢。
 実際、現在の雰囲気の中心は間違いなくこの男であり、その存在感はもはや行
人など目ではなかった。
 この男がのさばるようになって以来、藍蘭島の女性達は変わった。
 どこがどう変わったのか―行人には具体的に上手く説明できない。
 でも、彼女達の様子で判るのだ。以前とは違う空気を肌で感じる。
 そんな女性達の中に混じっていれば、いくら無知なすずであっても、いやでも
影響されるのかもしれない。
 だがそこまで思い至って、行人はまたぶんぶんと頭を振った。
(なにあんな奴の事を考え出してるんだ)
 ボクには関係ない話! ボクには関係ない話!
 そう強引に決めつけ、手元の小説のページに視線を落とした。
 穏やかな潮騒。海から撫でる風。
 藍蘭島の自然は優しく、心地よい。行人はいつしかまた、本の中の世界に没頭
していき、少女達の姿は頭から薄れていった。


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