取り・寝取られ総合スレ11at EROPARO
取り・寝取られ総合スレ11 - 暇つぶし2ch350:シュウマツ2
09/05/22 15:33:45 HHvnarvy
「はい。正人お茶だよ」
「ありがとう」
 あかねから紙コップに入ったお茶を受け取る。
 剣道場に逃げ込んで約半日。夜が来た。体育館の中を見て回ったけど、僕らの他に
人はおらず、体育館の中は僕とあかねの二人きりだった。
 あかねの所属する部活、剣道部の更衣室で僕はあかねが用意していたというお茶を
貰っていた。
 本当はすぐにもさくらのいる場所に行きたかった。
 けど、あかねを危険に晒して僕だけここを出るという身勝手も出来るわけがない。
 電話をかけせめて無事だけでも伝えようと思ったけど、繋がらなかった。ネットにも繋
がらない。
 体育館の中、携帯電話というツールしか持たない僕らには原因なんか分からなかっ
た。ただこの状況を受け入れるしかない。
 くそっ。
 どうしようもない焦燥があった。斉藤くんがさくらと一緒にいるだろうということも気掛
かりだった。
「正人?」
「ん?」
「難しい顔してるよ。ま、仕方ないけどね」
 あかねが笑う。僕もあかねの笑顔につられるように笑っていた。
 せめてもの救いはあかねが一緒にいてくれたことだった。
 彼女とは高校からの付き合いで、さくらを除けば女子で一番仲が良い。
「さくらもいるの?」
「え?」
「正人が心配そうな顔してるから」
「あ、あぁ」
 あかねから貰ったお茶をあおる。
「そういえば今日デートだったんだよね」
「ぶっ」
 そして、飲んでいたお茶を吹き出した。
「ななななな、なんで知ってるの!」
「んー、女の感かな」
 感の一言で人のデートを予想されても困る。それとも僕はよほど解りやすい顔をして
いたのだろうか?
「……そうなんだ」
「はぁ、やっぱりデートしてたんだ」

351:シュウマツ2
09/05/22 15:34:15 HHvnarvy
「う、うん」
「楽しかった?」
「いや、楽しいも何もいきなりこんな状況で逃げるのが精一杯で……」
「そっか、それもそうよね」
 そう言うとあかねは何故か不機嫌そうな顔でそっぽを向いた。
 ?? よく意味は分からなかったが……その恥ずかしい。クラスメートにさくらとのデー
トのことがばれてたなんて……。
「そういえば、さくらは何で学校に?」
「え?」
「剣道部って日曜はなかっただろ?」
 前にあかね本人からそう聞いた。たしかみんなで遊園地行こうと誘われた時だ。
「別にただの自主練よ」
「へぇ、凄いね」
「~~っ!」
 僕がそう言うとあかねは何故か顔を赤くして睨んだ。え? 怒った?
「……あんたたちがデートしてるんだもん、気になってじっとしていられなかっただけだ
もん……正人の鈍感馬鹿」
「え?」
 小さな声でぶつぶつとあかねがつぶやいていた。
「なんでもな~い」
 相変わらず不機嫌そうな声であかねが言う。
 ただその不機嫌さはいつもの教室でのやりとりと一緒で、異常な状態に置かれたの
にそこだけは変わってなくて……心地よかった。
「そんなことより正人。変なことしないでよ」
「え? 変なこと?」
「私と二人っきりだからって、そのえっちなこととか」
「しないよ!!」
 僕は大きな声で否定した。
 だいたい、そんなことしたら僕の身が危ない。あかねさん、自分は剣道部エースで
しょうが。僕なんか返り討ちだ。
「そ、ならいいんだけど」
「当たり前だろ」
 僕にはさくらがいるんだから……。
 思わず続きそうになった言葉を飲み込む。
「……ちぇ……」

 こうして僕らの初日は過ぎていった……。


352:シュウマツ2
09/05/22 15:35:02 HHvnarvy
 2日目。
 異変が起きて初めての朝だった。
 目覚めたのはもう十時にも近い時間で……私は隆くんの腕を枕に眠っていた。隣に
いるのは裸の隆くんで……もちろん私も裸だった。
 昨夜の記憶は鮮烈に脳内に残っている。
 隆くんに初めてを捧げ、あとはただ隆くんにされるがままだった。
 ううん、違う。最初のうちは隆くんに全てを任していた、でもいつのまにか私も隆くんを
求め、互いに貪り合っていた。
 空が白くなる頃、大きな声で隆くんのものをねだっていたのを思い出す……。
 信じられなかった……。
 ほんの24時間前は隆くんとこんなことになるなんて想像も出来なかった。そして、私
がこんなに……その、えっちだなんて。それとも女の子はみんなこうなのだろうか?
「んっ……」
 小さな声で隆くんが唸る。けど目覚める様子は無かった。
 疲れているのだろう。『奴ら』に囲まれた状況も状況だけど、昨夜は隆くんは私を抱え
上げ何度も突きあげた。当然疲れるだろう。
 私は隆くんを起こさないようそっと起き上がる。
 隆くんに脱がされた服を拾い集め、着る。ただ、体中に隆くんの体液がこびりついて
いたし、汗もかいていたので早く体を拭きたかった。ただ、隆くんに注いでもらった精液
も、かけられた精液も決して不快なものではなかったけど……。
「ちょっと、お手洗いに行ってくるね」
 隆くんの寝顔にちょっとした照れと愛おしさを感じる。あどけない隆くんの寝顔に感じ
る感情は今まで体験したことのないものだった。やっぱり体を合わせると何かが違うのかな?

353:シュウマツ2
09/05/22 15:35:47 HHvnarvy
 濡れたタオルを使い、体を拭いていく。
 汗とこびりついた精液を落とす……隆くんに注がれて……あまりの量に今もまだ垂
れてきている白濁としたものを拭き取り、ふと淋しさに襲われた。
(捧げちゃったんだ……)
 マサくん……。
 好きな人は昔から決まっていた。
 ずっと一緒だった幼なじみ。
 ひょっとしたら昨日のデートでマサくんと結ばれるかも……そんな風にさえ思ってい
た。
 でも、私の初めての人は全然別の人で……そして、マサくんはもうここにはいなかっ
た。
「マサくん……」
 言葉にすると寂しさが溢れる。
 でも昨日ほどどうしようもない切なさ、淋しさではなくて。
 それはきっと隆くんのおかげだと思う。
「マサくん……私ね」
 隆くんに言われたように、マサくんのことを忘れよう、そんな風には思わなかった。思
えなかった。
 マサくんとの思い出は胸の奥にずっとある。
 忘れない……でも……。
(でも……?)
 自分のつぶやいた言葉に疑問を抱く。でも、何なのかな?
「あ、」
 お手洗いに一人の女の子が入ってきた。
「あ……」
 佐伯先生と一緒にいた図書委員の一人だった。私の姿を見かけると、彼女はちょっ
と気まずそうな笑みを浮かべた。
「あの、その……」
 表情で分かる。たぶん、彼女は……いや、みんな昨夜のことを知っている。
 顔から火が出る思いだった。よくよく考えればバレて当たり前だろう。あんなに大きな
声を出していたのだから。うぅ……。
「えっと、その佐伯先生が呼んでたよ」
 それだけ言うと彼女は出て行ってしまう。
 何と言うか、その非常に気まずかった。

354:シュウマツ2
09/05/22 15:36:36 HHvnarvy
 事態は完全に停滞していた。
 外にいる『奴ら』は変わらずそこにいて……むしろ数を増やしていた。
 電話は繋がらず、テレビやラジオは耳障りなノイズを放つ。
 助けを呼ぶことも、事態を把握することも出来ず完全に行き詰まっていた。
 ただ、非常用の食料などはまだまだあったし、電気も水道も通っていた。校舎への
入口も破られた様子はなく、安全がそこにはあった。
 私たちには出来ること、為すべきことが何もなかったのだ。

 だから……、

「んちゅ、どうかな……」
 私は初めてを捧げたあの教室で隆くんといた。
 おちんちんを露出した隆くんの前に私はひざまずく。そして、隆くんのおちんちんに舌
を這わしていく。
 図書委員の子たちが図書室に消えていった後、手持ちぶさたになった私を隆くんが
誘った。
 最初は断ろうと思った。
 けど、何もしていないとやっぱりマサくんのことを思い出して寂しくなってしまいそうで
……結局、私は隆くんとすることを選んだ。
 隆くんに抱かれている間はマサくんのことを思い出すことはないのだから。
 それに……、私自身隆くんとの行為に期待が無かったかと言えば嘘になる。
「気持ちいい?」
 喉の奥までくわえ込み、唇をすぼめ動かす。
 これは隆くんから教わったことだった。
 昨夜、一度挑戦して失敗したことでもあった。だから今は再挑戦。
 そして、他に隆くんにはたくさんのえっちなことを教わった。
 えっちの仕方だけじゃない、どうすれば男の人が気持ちよくなれるか、どうすれば私
が気持ちよくなれるか……今まで私が生きてきた価値観を変えてしまうほどの強烈な経験をくれた。


355:シュウマツ2
09/05/22 15:37:36 HHvnarvy
(おちんちん……)
 そんな言葉を教えてくれたのも隆くんだった。えっちの時はそう言った方が気持ち良
いって……。
「んああ、ちゅ、んぐ……んっ」
「さくらちゃん、そろそろ」
 私の口の中でおちんちんが震える。膣内で何度も感じた射精の前兆だった。
「顔に出すよ」
 射精の瞬間、私の口から勢いよくおちんちんが引き抜かれる。
 ピュッ
 熱いシャワーが降り注いだ。熱くてネバネバしたものが私の顔に降り注ぐ。
「あ……」
 顔についた精液に触れる。白くてドロリとしたものが指についた。
「ほら、さくらちゃん」
 隆くんが私の顔についた精液をぬぐってくれる……そして、そのネバついた指を私の
口許に差し出した。
「え?」
「舐めてよ」
「…………」
 舐める? これを?
 驚きで隆くんを見上げるけど、隆くんは笑顔のまま有無を言わさず私の口に精液ま
みれの指を突っ込んだ。

356:シュウマツ2
09/05/22 15:38:35 HHvnarvy
「うん、気持ち良いよ、さくらちゃん」
 隆くんが私の頭を撫でてくれる。それがちょっとこそばゆく嬉しくて、私はおちんちんを
舐める動きを激しくしていった。
「んちゅ、ん、あ、ちゅ。んん」
 唾液を塗して何度も何度も唇で擦る。隆くんの先っちょから出た汁と私の唾液が混じ
り合って下品に私の唇から垂れていた。
「ん、んんちゅ」
 鼻をつく精液の臭い。でも、この臭い……。
 じゅん……と股間が熱くなる。
 隆くんのおちんちんを舐めていた時からちょっと濡れていた。そして、この臭いをかい
だ瞬間、もっと熱くなった。
「んん、ちゅ、ちゅ」
 気がつけば私は隆くんの指を舐めていた。まるで隆くんのおちんちんを舐めているよ
うに。
「今度する時は口の中に出してあげるよ」
「んちゅ、ん、うん、ちゅ、んん」
 上目遣いに隆くんを見上げながら私は指を舐めつづける。精液なんかすっかり飲み
込んでいたけど、私は隆くんを求めるのをやめない。
 欲しいの……もっと太いのが……。
 一瞬、頭に浮かんだ思考に驚く。私は一体何を考えたんだろう?
「ほら、今度はさくらちゃんの番だね」
 隆くんは指を引き抜くと、私を押し倒す。
「あ……」
「今度は俺が舐めてあげるよ」
「…………」
 隆くんが私の太ももに手をかけ開いていく。私はそれに抵抗するどころか、自ら足を
開いていく。隆くんに捧げ、隆くんに掘られた場所。
 そこは隆くんの視線を感じるだけで熱く疼いていた。
「あぁ……」
 熱い……身体が……。
 どうしてこんなにしたいんだろうか? 夜もあんなに隆くんとしてたのに……。
 隆くんと身体の相性が良い? そんな理由だけじゃない何かがそこにはあった。
 でも……そんなことはどうでも良かった。
「あああっ!」
 秘所に隆くんの舌が潜り込んでくる。

357:シュウマツ2
09/05/22 15:39:27 HHvnarvy
 隆くんの与えてくれる快感の前には、そんなこと些細な問題だった。むしろずっと熱く
なる身体はずっと隆くんを感じていられる……。
「隆くんっ! 隆くんっ!」
 世界が隆くんで染まっていく。今の私には隆くんが全てだった。私たちを取り囲む異
変も、そして時折、胸をよぎる誰かのこともそれは全て……些細なことだった。
「ああああああーーーー!!」
 隆くんがクリトリスを舌で転がす。その瞬間、びっくりするくらいの快感が流れた。
 何度弄られても、そこは気持ちいい。それに隆くん急に弄るんだもん。
「…………」
 ちょっと抗議するような目で隆くんを見ると苦笑を浮かべ、……私にキスをした。恋人
同士が交わすような優しいキス。
 でもそれはすぐに熱いキスに変わっていく。
「さくらちゃん……」
 隆くんの言葉に私は頷いていた。

 私は隆くんに導かれ、絶頂に達していた。


「脱ぎなさい」
 唐突にあかねが言った。
 3日目の朝である。
 剣道場のすぐ隣にある剣道部の部室兼更衣室。雑然と防具やら竹刀の置かれた場
所であった。
「え?」
 あかねの言葉の意味が分からず、僕は聞き返した。いや、脱ぐって……。
「服、一昨日から全く着替えてないでしょ」
「そ、そうだけど……」
 それで、どうして脱ぐという発想に至るのだろうか?
「せめて下着ぐらい洗濯してあげるから。貸しなさいよ」
「え、遠慮するよ」
「だーめ」
 世話焼きというか何と言うか……普通クラスメートの下着を脱がせて洗濯しようとす
るかな?

358:シュウマツ2
09/05/22 15:40:47 HHvnarvy
「今はもっと他にすることが……」
「ない」
 言い切った。
「あの、僕、着替えないんだけど」
「そこに洗濯した剣道着があるでしょ」
 部室の隅に綺麗に畳まれた剣道着を指差し、あかねがにじり寄る……ある意味外に
群がる『奴ら』より恐ろしかった。
「うう……」
 結局、どうなったかと言うと……、
 もちろん、僕があかねに勝てるわけはなかった。

「んー」
 袴の下がスースーする。服だけでなく、パンツもシャツも剥ぎ取られた僕は仕方なく
ノーパンで剣道着を着るという格好だ。まさかこんなことになるなんて……。
「あのね、剣道着って本来パンツ履かないものなのよ」
 同じく剣道着のあかねが言った。
 うん、それは知識としては知っていたけど……剣道部員でもなんでもない僕にとって
はとても違和感がある。
「……あれ、ということはあかねも今」
「何か、言った?」
 妙に迫力のある声であかねが言う。
 ……………………。
 …………。
「いえ、ナンデモナイデス」
 恐怖に声が片言になる。
 ……でも……。
「う……」
 あかねの姿を見る。
 足首あたりまで覆う袴は普段の制服より絶対露出は少ない。だけどその下に何もな
いのだとしたら……意識するなというほうが難しい。
 それに……下を履いてないとしたら当然『上』もだろう。ふとしたはずみで開けてしま
いそうな剣道着を見てると……その、うぅ……。
 普段だったらここまで気になることはないだろう。だけど二人っきりという状況、『奴
ら』に囲まれるという異常な状況がいつもと違う空気を生んでいる。
 気まずくなって僕はあかねから目を逸らす。
 すると小さな……どこか嬉しそうな声がかすかに届いた。
「……少しは女の子として見てくれてるのかな……」
 う……あのその、あかねさん、そんなセリフは……。
 僕は慌てて話題を変えようとした。
「そ、そうだ。外、外の状況はどうなってるかな」
 一時間ほど前に外を覗いた時は、変わらず『奴ら』がいて、僕らが逃げる余地は無い
ように見えた。
 幸い剣道部の部室にはお菓子やらカロリーメイトやらちょっとした食料があったので
今すぐどうなるということはない。けど、その食料もたかがしれてる、一刻も早い脱出の
必要はあるはずだ。
「ん……変わってないと思うけど」
 まぁ……それはそうかもしれない……。
「あ、そうだ」
 洗濯物(僕の下着とかに紛れて、何やらカラフルな色合いのものが見えた気がする
が気のせいだ)を抱えながら、あかねが言った。
「屋上、行ってみない?」

359:シュウマツ2
09/05/22 15:41:37 HHvnarvy
「屋上、ですか?」
 隆くんの言葉に私は首を傾げた。
 うちの学校の屋上は危険だからという理由で普段閉鎖されていた。
「うん、鍵なら先生に貰ったからさ。行ってみない?」
「え、でもどうしてですか?」
「こんな事態なんだ、ひょっとしたら救助ヘリとか飛んでるんじゃないかなって思って」
「あ、……そうですね」
 街が『奴ら』に覆われたと言っても全ての街がそうなったわけじゃないだろう。
 救助が来るとすれば、空からヘリコプターというのは充分考えられた。
「だからさ、ほら」
 半ば強引に私の手を引いていく。
 えっちをする時もそうだけど、彼はちょっと強引だ。だけど、普段なら嫌悪さえするよう
な強引さに……私はどこか安心感を覚えていた。
 異常な状況で頼れる存在である隆くんにそんな感情を抱くのか、……それとも別の
理由か……。
「そういうことでしたら……」
 私は隆くんと手を繋ぎ屋上に向かう。
 手を繋ぎあってる私たちは何だか恋人みたいで……私はどきどき胸を鳴らしていた。

360:シュウマツ2
09/05/22 15:43:59 HHvnarvy




ひとまずは以上になります。
近日中に屋上シーンは投下したいと思います。
失礼いたしました。

361:名無しさん@ピンキー
09/05/22 15:45:28 YlfqMcls
リアル久しぶりだなぁ。
あかねルートはあるんでしょうか…。

362:名無しさん@ピンキー
09/05/22 18:44:52 HANslUhC
決戦は屋上か。
楽しみにしてます。

あかねもがっつり寝取られますように。

363:名無しさん@ピンキー
09/05/22 23:43:20 eAP/w9XS
乙!
ところで、もしかしてメグ姉書いた作者さんですか?

364:名無しさん@ピンキー
09/05/23 11:09:06 pa21DKah
そうみたいだね

365:名無しさん@ピンキー
09/05/24 04:36:36 34SFw9m6
GJ!
続きを楽しみにしております。

366: ◆fzpLpgOYbk
09/05/24 15:31:09 klOZFgV8
流れを読まずにうpしまする。


「今度の土曜日 PM2:00に私んちに集合!」
幼馴染からのメールを受け指定の時刻に指定の場所のドアを開けた山崎哲也が見たものは、当の幼馴染が男とセックスしている姿だった。



---歪な三角形(トライアングル)---

367: ◆fzpLpgOYbk
09/05/24 16:18:04 klOZFgV8
歪な三角形(トライアングル)  2

常夜灯が照らす部屋の中は、薄暗く、二人から出た汗とその他の体液の臭いが淫媚
な空間を醸し出していた。
男も女も哲也がドアを開けたことに気づいたのか気づいていないのか、二人の動きは
一瞬動たりとも止まる事は無い。
女はベッドに仰向けになり、その上から男が覆い被さり そして腰をせわしく動かしている。
「はっ……ん……あぁ……っく……っはぁ」
男の動きに合わせて女の声が漏れてくる。外へ漏れないようにと下唇を噛んでは堪え
きれなくなって吐息と一緒に吐き出される声は湿り気を帯び、その場の空気をより淫靡
なものへと変えていく。
男の腰の動きが徐々に速く、そして激しくなっていく。
「あっ……ん……や……っっうっ……ったぁ…うっ……いぃ……」
と同時に、それに合わせたかのようにおんなの口から洩れる声も段々とに大きく、湿り
気を帯び、そしてその間隔が短く、リズミカルになって行く。
「はっ…はっ…はっ…はっ…はっ…はっ…はっ…はっ…」
クライマックスが近くなってきたのか、男は女の両膝の裏側に自分の両腕をあてがい、
そのまま女の肩の直ぐ上に両手をついた。
上を向いて露となった女の秘所に、男の肉棒がさっきより激しく往復している。

「はっ、ぁあっ、んっ、っん、……あぁぁぁっ……くっ」
それまで、漏らすまいと必死で閉じていた女の口が大きく開かれた。
薄暗がりの中、眉間に縦じ輪を寄せ、何かを我慢しているような表情を浮かべている
ように見えた。女の絶頂は近い
男が腰を女の股間に突き入れると、女の背中が少し反り返るのが見えた。
はあああああああああああああああああぁっ…」く……をっっ」
同時に絶頂を迎えたのだろう。二人の声がシンクロして重なり、その声の終わりと
共に男は腰の前後動を止めた。体をコンクリートで固められたようにそのままの姿勢
で二人は見つめ合っていた。
時間にしたら2、3秒程だろうか。しかし、その場にいた人にとっては、1分、2分、
或いは半永久に感じられた時間だった。
程なくして、男の腕の戒めが解かれ、女の下半身がゆるりとベッドの上に横たわっていく。
と同時に女の股間から一物がゆっくりと引きだされていく。引き出された男の一物に
かぶせられたゴムには、真っ白な液体が詰まっていた。
女の体が完全にベッドに横たわると、男の体がその上に隙間なく覆い被さり、女の
全身に己が肌を密着させた。
お互いの視線が完全に合わさり、ゆっくりと接近し、二人の唇が合わさっていく。
最初は、ほんの少し触れ合う程度、やがてお互いの舌を絡めあい、唇に吸い付き合う、
濃厚なものに変わっていく。
時折、「チュッ」という音が二人の口元から漏れ、淫靡な空気を一層濃厚なものにしていく。
キスをしながら男の左手は女の右の胸をつかんで揉んでいた。手のひらでゆっくりと
女の乳房を変形させながら、時々人差し指で先端を優しく刺激していく。男の愛撫に
乳首は硬く、ピンと立っていた。
二人のキスはいつまでも続き、終わる気配は全く感じられない。それどころか、この
まま二回戦になだれ込みそうな雰囲気である。。



368: ◆fzpLpgOYbk
09/05/24 16:45:03 klOZFgV8
歪な三角形(トライアングル) 3

その時、明かりが付き部屋が明るくなった。
眩しそうに目を細めて起き上がった二人の目の前に、哲也が立っていた。
「はいはい、お疲れお疲れ。もう、いつまでもそんな事やってると、あっという間に
日が暮れるよ。とにかく、先ず汗拭いて」
そう言うと何処から出してきたのか、両手に持っていたバスタオルを二人に投げて
よこした。
全裸でベッドに並んで座る二人は、慌てて服を着るでもなく、又二人の秘め事に
割り込んできた哲也に怒る様子もない。
それどころか、女の方はにっこり笑って
「さんきゅ。相変わらず気が利くねぇ」
などと言っている。
男の方は、黙々と汗を拭いていた。

「あー、哲っちゃん悪い。私のパンツとってくんない?何か見当たらないの」
タオルを渡して、先ほど居たクッションの処に戻り、座ろうとしていた哲也に
女……麻生瑞希が声をかけた。
その言葉に面倒くさそうに立ち上がった哲也の顔に、途惑いや怒り、悲しみの表情は無い。
立ち上がって箪笥の方を向くと、哲也は躊躇することなく一番上の引出しを開けた。
そこには女性物の下着が綺麗に畳まれて収納されている。
「どれにするの?」
「んーと、白で刺繍とかレースとか入ってない普通のやつ」
「これで、いい?」
哲也が手にした下着を見て、女が答える。
「うん、それでいい……あぁ、ごめん。ブラも取ってくれる?パンツがそれなら、
お揃いのやつがあるはずだから」
「そんなら、最初からそう言ってよね。二度手間になるじゃないか」
哲也は、ぶつくさ言いながら先ほど女のショーツを取り出した引出しを開け、ショーツと
お揃いのブラジャーを探して見つけると、瑞希に手渡した」
「はいよ」
「えへへ、さんきゅ」
ちょっと怒ったようにブラジャーを差し出す哲也。それをちょいとばつが悪そうな笑顔で
片手で拝んでから受け取る瑞希。
そのやり取りは、まるでいつも日常的に行われているかのような光景だった。
今 女は全裸である。哲也の目には乳首が上を向いた ちょうど手のひらにすっぽり
収まる大きさの形の良い胸も、先ほど男の物が行き来したはずの下半身の黒い繁みも
はっきりと映っている。
けれど、女の方にはそれに動じる様子はなかった。渡されたバスタオルで体を巻くこと
はおろか、手で前を隠して恥じらいの表情を浮かべることすら見せていない。
そして哲也の表情も全く変わりは無かった。


369: ◆fzpLpgOYbk
09/05/24 17:00:28 klOZFgV8
歪な三角形(トライアングル) 4

あー!、武士何やってるんだよ」
突然、大きな声を上げた哲也の視線先では、男……源 武士(みなもと たけし)が
何かをくずかごに捨てようとしていた。
急いで武士のもとに駆け寄って手からその何かをもぎ取る。それは、先ほどまで
武士が身に付けていたコンドームだった。
中には武士が発した白い粘液が詰まっており、その先は液が漏れないように
しっかりと縛ってある。
「いちいち細かいやつだな」
武士が不満顔で文句を言う。
「そういう問題じゃないだろ? 大体、もしこんなのが瑞希の親にみつかったら、
どうすんのさ?」
そう言って哲也がポケットから取り出したビニール袋は、2枚重ねの上さらにその内側
に新聞紙が敷かれている。
「随分と用意がいいじゃねぇか」
「いつもの事だしね、もう慣れてるよ。   いや、大体……」
「解ってる解ってる。すまんすまん、お前にはいつも手間ばっかりかけさせて、」
お説教モードに入ろうとしている哲也の出鼻を挫くかのように、哲也の肩をポンポンと
軽く叩き、武士は窓に向かって行く。
「着替え終わったか?そろそろ開けるぞー」
「うん、いいよー」
瑞希が返事をすると同時に、哲也が部屋の電気を消し、武士が窓のカーテンを開け、
雨戸を開けた。
一瞬真っ暗になった部屋には 次の瞬間、外から眩しいほど初夏の光が注ぎ込まれてくる。
「「「フー」」」
外の光に目を細め、新鮮な空気に一息つく3人の動作は笑えるほどぴたりとシンクロしていた。

「よーし、それじゃあ出かけるとするか」
「えー、ちょっとまってよ。私、まだメイク何もしてない」
「何だよ遅せーな。メイクなんてそんなもん、しなくて……ウッ」
いいだろ? と文句を言おうとした武士のわき腹に哲也が肘を突き立て、怖い顔で睨んでいた。
「わかった。下でまってるよ」
そう言って哲也は武士の腕を掴むと、武士を引き摺って強引に部屋を出た。



370: ◆fzpLpgOYbk
09/05/24 17:14:42 klOZFgV8
歪な三角形(トライアングル) 5

家の外で二人は麻生瑞希が出てくるのを待っていた。
二人の表情は、あまりよろしくない。一人は少々苛ついた表情で時計と玄関のドアを
交互に見やり、もう一人はそんな男のしぐさを厳しい眼差しで睨んでいる。
一人が声を掛けた。
「あの……さぁ、武士」
「何だよ」
「瑞希、女の子なんだから、もうちょっと気遣ってあげたら……」
「なんだよ、俺が何の気遣いもしてないような言い方じゃねぇか」
「だって、そうだろ。女の子の身だしなみに時間がかかるなんて事、普通じゃないか」
「そらそうだけど、別に今日は必要ないだろ?」
「それは違うよ。いくら僕らが身内だからって、女の子はそうはいかない……」
「いや、俺が言いたいのは、そんな瑞希はそんなメイクなんてしなくても……」
と言いかけて、武士は人の気配を感じてやめた。いつの間にか瑞希がすぐ傍に
立っていた。
「なになに~?私はメイクしなくても、何だってぇ~?」
顔には満面の笑みが浮かんでいる。
「い……いや、何でもない。な?」
想定外の事態に泡食った武士が、哲也に瑞希への対応を投げる。哲也は
いたずらっ子のような表情で受け、そっと瑞希に耳打ちした。途端に瑞希の笑顔も
いたずらっ子のそれに変る。
「あ、お前ら、また俺の事好き放題に言ってるな? 何言ったんだよ。おい、こら」
「何でもありませんよー」
顔を真っ赤にして突っ込もうとする武士を笑顔でいなし、その左腕に己が右腕を絡ませる。
と同時に空いている左腕を哲也の右腕に絡ませた。
「さ、行こう。早くしないと時間がなくなっちゃう」
瑞希の言葉を合図に、三人が歩き出した。
二人の男の間に挟まって、両方と腕を組む瑞希。傍から見れば奇妙に見えるその光景も、
三人には何の違和感も感じているようには見られない。
「今日は何処へ行く?」
「やっぱり、3人でなら、カラオケよね!」
「えー?先週行ったばっかりじゃん?」
「だから何?楽しいんだから……
楽しそうな表情と弾むように繰り出されていく声を残して、3人は街へと消えていった。




一応、続く。



371:名無しさん@ピンキー
09/05/24 19:05:21 1Y/Bgy4L
これは寝取り寝取られというより、女の子をシェアしてるとか、男が寝取らせしてるか、役割分担してるか、逆ハーレムみたいな感じかな。


もう少し相関関係を出してくれないと、このスレ向きの題材かの判断は出来ないね。

372:名無しさん@ピンキー
09/05/25 00:25:24 Pe11j+0Y
寝取られっぽい男がショック受けない展開は残念だ

373:名無しさん@ピンキー
09/05/25 01:46:27 jeNJFCNf
いやいや、これからこれから

374:名無しさん@ピンキー
09/05/25 02:36:17 bxBB51VK
紅補完マダー?

375:名無しさん@ピンキー
09/05/25 05:20:02 xQS3SxZZ
メール受け取った男が自分と同じ名前で鬱勃起した

wktkして読み進めてったら、意外とリア充っぽくて違う意味で鬱勃起した

376:名無しさん@ピンキー
09/05/26 22:02:14 g21m0qlB
続きが楽しみだね~

377:名無しさん@ピンキー
09/05/27 21:01:42 E5sOwOjw
人妻が夫より若くて良い男(娘の家庭教師とか)に寝取られるってのが好きなんだが、
それってただの人妻好きなのかなー…

このスレの傾向とちょっと違うかな、と保管庫を読んでいて思った。

378:名無しさん@ピンキー
09/05/29 02:55:45 Yex89FUK
夫側視点で楽しんでるなら寝取られ、間男側なら寝取り志向だろうな

379:名無しさん@ピンキー
09/05/29 13:32:29 xMGs9qnO
>>378
妻視点で楽しんでいるのは?

380:名無しさん@ピンキー
09/05/29 14:04:36 jWi5ycQ1
>>379
喪失感や征服感と関係なさそうだから、堕ちる女が好き とかじゃないか

381:名無しさん@ピンキー
09/05/29 15:55:40 UrByKhgv
妻視点の物語を読みながらでも、旦那に感情移入すれば寝取られ感は味わえるよ。

382:紅書いた人
09/05/29 19:06:48 Jsxiy9Wt
>>374
こういう事聞くのは本来反則かもしれないけど、どんなのが好みですか?
補完と言っても、あれで完結したつもりなんでどんな事を書けばいいものか。

383:名無しさん@ピンキー
09/05/29 20:29:53 UrByKhgv
新しいのを書いて欲しい。

384:名無しさん@ピンキー
09/05/29 22:01:56 4B+SWfxj
>>382
374じゃないけどちょっとだけ。

前回の作品素晴らしかったです。
どうせ書くなら、別ルートはどうですかね。
原作だと、ハッピーエンド後のヒロインは普通の小学校に通ってる。
なので、小学校低学年で、性的にまったく無知という点を活用して、
鬼畜な教師に嘘の性教育を施され、知らずうちに調教されていくとかさ。
体は快楽に落ちても、主人公に対する愛情はそのままとかでも面白いんじゃないかな。

以上、願望でした。

385:名無しさん@ピンキー
09/05/29 23:23:55 3TZ9vwwo
九鳳院に消されるぞ

386:名無しさん@ピンキー
09/05/30 09:10:06 t4jsSzMp
愛情はそのままってどんなガッカリだよ

387:名無しさん@ピンキー
09/05/30 20:13:05 VgEiDrwW
まあ、寝取られ的には、心まで寝取られた方が燃えるわな。


388:名無しさん@ピンキー
09/05/31 00:06:57 D42ko3OB
心まで、より心からの方が良いかな
快楽じゃなくて心で寝取られてほしい

まあその場合SSを書こうとしたら結構な量になると思うけど

389:名無しさん@ピンキー
09/05/31 00:38:26 McRKSpI+
個人的には、快楽+心理的な懐柔がいいなあ。


390:名無しさん@ピンキー
09/05/31 04:48:31 cU/aYvoD
主人公と両思いのロリお嬢さまが、学校内で、教師に密かに調教されちゃうってのは好みのシチュだ。


391:名無しさん@ピンキー
09/05/31 04:57:39 ZchMJDmL
同意



392:名無しさん@ピンキー
09/05/31 05:04:12 rRQWNiOv
>>388
快楽を用いないで心で寝取られるって、難しそう…。

393:名無しさん@ピンキー
09/05/31 06:45:56 fNNpY8KY
>>382
前の寝取られ作品は二つともよかったよ
しっかりねっとり書かれてるし
アナルにこだわりがあるとこもいい

気位の高い幼女が落とされるのは大好物なので
もし紅ものの別バージョンを書いてくれるなら嬉しいね

394:名無しさん@ピンキー
09/05/31 14:01:51 9Ry3IKhR
気位の高い幼女って一体w

395:名無しさん@ピンキー
09/05/31 15:11:31 D42ko3OB
>>392
そこらへんが和姦系の難しいとこだね
下手するとただのビッチになるし
長すぎると敬遠されるだろうから
そのせいで数が少ないのだろうね

396:名無しさん@ピンキー
09/05/31 17:03:34 dlx0S3wR
>>394
言いたいことは解るがものすごく俺の趣味だな>気位の高い幼女

397:名無しさん@ピンキー
09/05/31 18:44:18 vhofw2Le
ローゼンの真紅とかか
あるいはハヤテのごとくの

398:名無しさん@ピンキー
09/05/31 20:54:03 yYDUGBZl
俺も好きだ>気位の高い幼女

399:名無しさん@ピンキー
09/05/31 23:29:54 SiIHcL9k
ロリ自体が性の対象じゃないからな~
その上寝取られとはハードル高いわ

400:名無しさん@ピンキー
09/05/31 23:46:47 hft1NJyz
400

401:名無しさん@ピンキー
09/06/01 18:34:11 RyheJ65M
本来こっちで投下しようかと思って書いてたのですが、色々と趣味に走りすぎまして…
今回は専用スレのないスレの方に投下させていただきました;
調教・異種姦・妊娠出産・スカトロ描写とかOKの方はどうぞ

スレリンク(eroparo板:40番)-78

402:名無しさん@ピンキー
09/06/01 21:16:25 V3Bbs+2+
乙です!・・・って向こうで言った方がいいのかなw

403:名無しさん@ピンキー
09/06/02 18:50:41 B7aeszI5
少子化対策として日本は一夫多妻制になり主人公は何の苦労もせずハーレム状態に
って設定の漫画かラノベか忘れたがそんなのがあったんだけど
人口比率は男>女だから一夫多妻ではあまる男が増えると思うんだ

で、考えたのが↓
多夫一妻法案というもので、それは女性側のみの重婚を認めるだけではなく
ある程度裕福な家庭の妻と30歳以上の恋愛結婚を望めそうにもない男を強制的に結婚させる法案でもあった。
そして僕の妻にも縁談が来た。

404:名無しさん@ピンキー
09/06/02 22:54:10 zUD408Tg
会社から帰ると、妻が電気も点けず、リビングのソファに座り込んでいた。
「夏実…どうしたんだ?」
僕が驚いて尋ねると、妻はゆっくりと僕を見上げた。
「…あなた……」
ただ事ではない妻の様子に、僕の不安が増幅する。
「どうしたんだ?」
再度尋ねながら、僕は出来るだけ平静を装い、妻の隣に腰かけた。
「…縁談が……」
「え?」
「…厚生福祉省から…縁談の通知が……」
妻は手にした封筒を、僕に震えながら差し出した。



405:名無しさん@ピンキー
09/06/03 00:55:58 fjTDHV6Y
                    , - , -─ - 、
                   /:::::::::::::::::::::::::::::::::`‐、
                 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                /::::::::::;:ィ::::::::';:::::::::::`ヽ::::::::::::::ヽ
                ,'::::::;':::/ l:::i::::::ヽ:::\:::::::';:::::::::::::::',
                  i:::l::::i:/  ';:::';:::::::',\::ヽ:::::::::::☆:::
                l::l::;イ__, ヽ、ト、::::ヽ、\:',ヽ〃l::::::
                  ';l l::l      ` ‐-   l:::::l::::::  
                 l::::l == 、    ,.ィ== l:::::l:::::::::
                 l:::::li //////////// l:::::l::::::::::    
               , -ーl::::lヽ、  r....::´`ヽ /l:::;'> 、:::::
           , -ー 、'´`ヽl::::l// ` ‐-r‐ァ' ´ ,':/ー、  ';
            /  , ノ `   l::::l   li /ニく /⌒ヽ  \.i
        , └ '´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ノ__  ',  ,イ:
      /     \ (⌒⌒)       ,  └ '´ /   i/
    /            ヽ / ー '       /  /,.イ
   ∠ __                    /  / /
          ̄ ̄ ̄プ ー r─ -------/-‐'´ /

      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
      |                    |
      |                    |
      /    ̄ ̄ ̄ ̄      /_____
      /   お断りします    /   //
    /      ハ,,ハ        /  / /
    /     ( ゚ω゚ )     /  /  /
   /   ____     /  /  /
  /             /  /  /
/             /    /  /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /  /


406:名無しさん@ピンキー
09/06/03 14:14:16 viPDsJaJ
リレーじゃないよね?
このまま書いておくれ

407:名無しさん@ピンキー
09/06/04 00:10:49 pG54r0e6
リレーです

408:名無しさん@ピンキー
09/06/06 01:14:26 mbG1hQy5
誰か>>310をWikiに更新するか最うpしてくれ

409:名無しさん@ピンキー
09/06/06 02:53:22 0hMQ16N4
おまえは超ド級のfushianasanだな

410:名無しさん@ピンキー
09/06/06 19:47:37 rwMzENAR
>>408
wikiにある「オリ寝取られ / その2」がそれだが?

411:名無しさん@ピンキー
09/06/06 22:47:06 p1prEAwq
桃肉屋が閉鎖されとる・・・

412:名無しさん@ピンキー
09/06/07 11:23:51 qUQ5hxA2
現在、長期にわたって全規制の影響を受けている職人の皆様。
ただいま、こちらのスレ(したらば・エロパロ避難所)に置いて代理投下の以来が行えます。

書き込み代行スレ
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

投下して欲しいスレの名前とアドレスを張り、その後、作品を書き込めば有志のかたがそのスレに作者の代理として投下いたします。
(数日ほど、時間が空くことがあります。できれば、こちらに書き込める方、積極的に代理投下のチェックをお願いします)




413:名無しさん@ピンキー
09/06/09 14:49:54 i1+Q8sn2
>>404
ツヅキマダー?

414:404
09/06/09 17:21:38 +pZsTb88
「…なっ…」
僕は、絶句してしまっていた。
厚生福祉省からの縁談通知。
それが何を示すものかは、説明などなくても分かり過ぎるほどに知っている。
僕は、血の気が引いていくのを感じながら、妻からその封筒を受け取った。
震え始めた手で、文書を取り出す。そして中身を見る…。

-------------------------------------
                                    文書番号厚福331-1045号

椎名夏実様

     少子化対策における一夫多妻制事業(縁談事業)召集のご通知

                                         厚生福祉大臣 印 


 謹啓 貴殿におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、我が国の出生率低下に伴う国民力減退の防止に向けて、本省では………

   ■召集場所:××年7月20日(土)
   ■召集場所:厚生福祉省 縁談事業推進部 (本省999号室)
   ■召集期間:招集日より、縁談相手との期間婚姻によるご本人の出産日まで

なお、正当な理由(本人の死亡か医師の診断書に基づく1年以上の入院等)なく召集に
応じない場合、10年以上20年以下の禁固刑に処されますので、ご注意ください。

<本件に関する問い合わせ先>
厚生福祉省 縁談事業推進課 Tel:03-xxx-xxxx 
---------------------------------------

415:404
09/06/09 17:23:11 +pZsTb88
だが多分続かないw

416:名無しさん@ピンキー
09/06/10 12:39:27 Hvq3bzTV
多夫一妻……

417:名無しさん@ピンキー
09/06/10 13:49:25 wtntQliM
男側の設定にもよるが、嫌がる男女スレの方があいそうな気がせんでもない。

418:名無しさん@ピンキー
09/06/10 17:52:47 jeUeIfXF
清楚だった妻がビッチ化し、
夫を「最初に夫にした男」としか見なくなり
「一番愛する夫」とのセックスを見せ付け
女王然とする妄想がきた

419:名無しさん@ピンキー
09/06/10 20:36:43 YCBI7M87
ビッチ化は極端すぎるから「多夫一妻が当たり前」という認識を持ってしまったという事にすれば?

420:名無しさん@ピンキー
09/06/11 01:00:31 giLC0WRM
媚びを売るような展開も好きだが女王化もいいと思うよ

421:名無しさん@ピンキー
09/06/11 13:32:09 r+irgmKa
ビッチとか女王化よりも妻には精神的には嫌がってほしいな。
第二結婚式を挙げてから一週間後、やつれた顔の妻が帰ってきた。
どうしたのって聞くと、妻は半泣きになりながらもこれまでの出来事を語り始めた。
第二結婚式の後、第二初夜を迎えたが相手は35迄童貞のエロゲマニア
何もできない第二主人に厚労省から渡されたマニュアル通り筆おろしをさせられた。
それから一週間、第二主人はエロゲで得た知識をもとに数々の変態プレーを強要してきた。
裸エプロン、アナルバージン喪失、浣腸プレー、青姦等など聞くもおぞましいプレーの数々。
どうして抵抗しなかったって聞くと、
性の不一致による第二以下の主人との離婚は自分だけでなく第一主人も懲役刑の対象になると妻が答えた。
まあ義務は果たしたのだし、悪い夢だったと思って忘れようというと、
もし来月の検査で妊娠が確認されないと、もう一度第二主人の所に行かなければならない。
もし妊娠していたら、戸籍上の夫婦であるあなたと私に扶養義務が…

422:名無しさん@ピンキー
09/06/11 13:59:39 F4omAi/u
少子化対策がベースなんだから、アナルは懲役刑にならんのか?

423:名無しさん@ピンキー
09/06/11 19:54:34 6+uGWjcC
つうか別々に暮らすより一緒の方が良いでしょ

424:名無しさん@ピンキー
09/06/11 20:41:47 RLNoei2c
最初の旦那が損ばっかりする法律だな。
結果、誰も結婚なんてしたがらなくなって、法律自体が破綻するだろ。

425:名無しさん@ピンキー
09/06/11 22:55:52 qhjN951r
つーかコレ、仮に最初の旦那が離婚して、その後妻と再婚した場合は戸籍上の夫が入れ替わるのか?
第二主人が繰り上げで第一主人になるとかで。

何か男同士が第一主人の座を譲り合う椅子取りゲームみたいになる希ガス。

426:名無しさん@ピンキー
09/06/12 08:00:38 Zi2iSzZt
そういった懲役刑とかは、蛇足も良いとこだから
二人目の旦那は、求職中や自宅療養とかで家にいて妻と長く接している内に
自然に心が移っていくほうがいいな

427:名無しさん@ピンキー
09/06/12 12:00:17 Dx1uQzpv
出産した時点で
その父親が正式な夫となり
他は強制離婚となる。
あえて出産しないで
逆ハーレムの女主人するもありでどうか。

428:名無しさん@ピンキー
09/06/12 22:53:37 04p/49PG
>>427
少子化対策だから強制離婚はないんじゃない?
一人分ではキツイが複数人の稼ぎでなら多くの子を産んで
育てられるのがその制度のウリの一つだと思う。政策的に考えて

で、命中するのは自分以外の夫

429:名無しさん@ピンキー
09/06/12 23:49:54 6/rx/T7o
現実的に考えれば女が余ってしまい
重婚の必要性が出てくるので少子化対策の件のリアリティは
考えないほうがいいかも

単純に産ませるだけなら一夫多妻で
子供や妻一人につきいくらとかの手当をつければいいわけだ


430:名無しさん@ピンキー
09/06/13 00:13:21 3ER0LgU4
そういう文化が成り立つ世界ならば、NTRで苦しむような精神性も薄れてきてしまうんじゃないだろうか。


431:名無しさん@ピンキー
09/06/13 10:42:40 rTXcGHbw
理想の彼女、みたいなの他にありませんか?

432:名無しさん@ピンキー
09/06/13 12:34:52 /K+uDya1
みたいなのはもう書かないんですか?って作者に言えばいんじゃね

433:名無しさん@ピンキー
09/06/13 15:58:27 b9z7as1F
>>411
奴はエロSS満載のメモリスティックどっかに落とした
とか書いてたから今頃アウアウなんじゃね?

434:名無しさん@ピンキー
09/06/13 18:47:03 qxucNOGj
>>431
掲示板見たら解るだろうけど、もう書かないだろ。書いてくれたら嬉しいが

435:名無しさん@ピンキー
09/06/13 22:27:14 b9z7as1F
最近見た漫画に書いてあったんだが、近代フランスでは富裕層が貴族層に
食い込む為に政略結婚が日常茶飯事で、同時に女性が精神の自由を求めて
愛人を持つのは常識だったとか。
これが本当なら、ほど良いNTR文化と言えるのではないだろうか。

愛人の前で嫌がる妻とセックルしてみせるデブ貴族とか絶対いただろうな。

436:名無しさん@ピンキー
09/06/13 23:35:51 Z2Eyt8Nj
絹の靴下に詰まったうんこと呼ばれたシャルル・モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール先生の事を調べるといいよ

437:名無しさん@ピンキー
09/06/14 09:40:21 eo8biPxl
妻が実は現役AV女優でした
という設定は寝取られ?

愛人とかではなく男優としかやってない場合だけど

438:名無しさん@ピンキー
09/06/14 10:49:36 whAlmr6o
厳密な定義なんてないんで、その質問はアンケートにしかならんな。

俺なら、まぁそうだな。
男優とヤリながら旦那を小馬鹿にしてたり、
旦那よりイイとか演技でなく言ってたら、寝取られだと思うかもな。
単に金目当てとかなら、そうは思わないかな。

439:名無しさん@ピンキー
09/06/14 12:37:12 Ico0NPx9
借金のために風俗で働く奥さんは多そうだけど。
でも、内情を考えるとしんみりするよな……。

440:名無しさん@ピンキー
09/06/14 12:53:02 xdYKTabQ
まあそれが良いんだけどね
借金のためにいやいややってるんだけど
客に対しては笑顔を向けるとかそれだけでちんこ勃つじゃんよ

441:名無しさん@ピンキー
09/06/15 12:38:10 NSPbHfgy
でも、それはNTRでチンコ勃ててるわけじゃないと思うの

442:名無しさん@ピンキー
09/06/16 10:39:19 0OYh+yOq
>>440
こーゆーのメチャクチャ興奮するんだがジャンル的には何と言うんだろう
確かにNTRとは微妙に異なるような…
寝取り男の借金のためにやってて寝取られ男が苦悩すると更にメシウマなんだが

443:名無しさん@ピンキー
09/06/16 12:34:51 TGtnbAb6
>>442
綺羅とかによくあるシチュだけど、
ヒロイン「売春は嫌だけど、寝取り男のためには仕方がない」
寝取り男「良い金づる」
寝取られ男「騙されてる、救わねば」
ていう関係は結構いいよね。
ヒロイン→寝取り男への感情は、脅迫、恋愛、肉欲といろいろあるけど。

444:名無しさん@ピンキー
09/06/16 14:41:42 lbW+rD3T
金や愛、快楽のためではなく
AV女優や風俗嬢といった仕事が楽しい、誇りを持っている
そんな感じのが良いんだが

445:名無しさん@ピンキー
09/06/16 15:10:02 CZAiYoiP
それもう寝取られでもなんでもないじゃん…

446:名無しさん@ピンキー
09/06/16 16:23:00 ldHStFoR
恋愛系の心の動きと競合しないところにそっち向けの感情体系成立させちゃってるのでは寝取られは無いよなあ。
競合してこっちが弾かれてしまうからこそなのに。

447:名無しさん@ピンキー
09/06/16 16:34:58 txvKGSb9
無理やりだが、
女優やアイドルがキスシーンや濡場を演じるのを、旦那や彼氏目線でうまく描ければ成立するかも。
心配する旦那に、前ばりもニップレスもするし下着の中に手を入れない演出だから大丈夫よっていう嫁とか
軽いキスシーンときいていたのにドラマ見ていたら糸引くぐらい濃厚なキスだったとか、その辺で嫉妬とか葛藤を描けたら。
>>444望むのとは違う気もするが…

448:名無しさん@ピンキー
09/06/16 17:22:29 7wWj5vfB
娼婦は娼婦でスレがあるんだから、何も無理してNTRにする必要はない

449:名無しさん@ピンキー
09/06/16 23:51:57 Bbwtc5je
そうか?
サキュヴァスみたいに
もはや婚約者としてではなく
ただの客としてしかみられていないことを
思いしらされるみたいなのは
いいものだと思うが。

450:名無しさん@ピンキー
09/06/17 01:11:18 zz18p86w
サキュバスはよかったなぁ。

451:名無しさん@ピンキー
09/06/18 08:11:09 B4qoHpCW
凌辱や不倫が規制されたら、NTRエロゲは絶滅だなぁ。

452:名無しさん@ピンキー
09/06/18 08:48:38 RvTx+hVo
現実の陵辱や不倫行為が死刑じゃないのに、架空の話を流通させるのが死刑同然とか酷すぎるぜ

453:名無しさん@ピンキー
09/06/18 09:28:32 0pwxs2SI
ナチスの頽廃芸術狩りを髣髴とさせるとか言って世論に訴えるとか
ユダヤ人をガス室に送り込んだようにエロゲ会社も潰す気かとかって

454:名無しさん@ピンキー
09/06/18 12:06:25 6wi/IzIT
不倫規制は人妻モノでなければOK

455:名無しさん@ピンキー
09/06/18 15:30:33 L3owtPjp
一時期、近親相姦物の注釈に
※この兄妹は互いに父親、母親の連れ子であり血はつながっていません。
て、いれて逃げていたみたいに、
※このカップルは内縁関係にあり籍を入れていないので互いにフリーです。
で誤魔化すわけにはいかないのかなあ。

456:名無しさん@ピンキー
09/06/18 15:35:45 z3GD4MHI
内縁関係でも貞操義務は発生する

457:名無しさん@ピンキー
09/06/18 15:50:51 6wi/IzIT
そんときゃ
女側の言い分が、
「内縁?たしかに同棲してたけど
子供とかいたわけじゃないし~」
で逃げられないか?

458:名無しさん@ピンキー
09/06/18 15:57:57 dETRfCH0
たしか、何年か一緒に住んでるとかいう事実があれば、
浮気されて別れる時は、慰謝料請求とかはできたと思う。

459:名無しさん@ピンキー
09/06/18 16:02:18 z3GD4MHI
>>457
逃げられることもあるだろうし逃げられないこともあるだろうね
本人たちの意思とか、家計を共同してたかとか、同棲してたかとか、子供の有無とか
いろいろひっくるめて裁判官がフィーリングで決める
スレチすまん

460:名無しさん@ピンキー
09/06/18 22:30:21 Y+66NUJv
>>458
婚姻扶養義務の侵害だったか

夫に妻が扶養されているべき期間に
愛人が夫に扶養されていた分を慰謝料(カネで)取り返せるヤツな

461:名無しさん@ピンキー
09/06/18 22:59:13 6wi/IzIT
共同生活二年未満は同棲、以上は内縁みたいだな。
なら十分ゲームにできそうではないか?

462:名無しさん@ピンキー
09/06/19 07:44:18 bzrqWtsc
凌辱以外も大幅規制って話しもあるから今の議論自体無駄になる可能性もあるな

463:名無しさん@ピンキー
09/06/19 12:13:55 0HPhOa+d
もう、これで

「合体」

「奥さんと上司が合体したようです」


ただ、ただ、エロシーンが文字一行だけで表現されます。

464:名無しさん@ピンキー
09/06/19 13:46:18 NT5P9nZk
それとなく言葉を濁すってこと?
ってかこれスレチじゃね?

465:名無しさん@ピンキー
09/06/19 18:14:45 JKyf4IWU
>>427
逆ハーレムの主人公は汚いキチガイビッチと思うのに
逆は正義と思うよな

466:名無しさん@ピンキー
09/06/19 23:58:01 0HPhOa+d
まあ逆ハーレムだと
避妊に気をつけない限り
誰が父親かわからないんで
現実的じゃないんだよね。
お気に入りランク1だけ生で可能とか。

467:名無しさん@ピンキー
09/06/20 14:15:15 OjKU2gCR
>>466
重要なのは母親のみで父親は問題じゃないと思う


468:名無しさん@ピンキー
09/06/20 16:48:15 dluQ8UtW
母系か父系か双系かで種が誰かなんて問題の扱いが変わるしな

469:名無しさん@ピンキー
09/06/20 18:01:22 OjKU2gCR
逆ハーレムな時点で母系社会か
夫婦(?)の立場が
女>男
だと思うんだが

470:名無しさん@ピンキー
09/06/20 19:40:46 bvGjHZ9Q
だとしても、どの男が父親かわかることは必要じゃね?
男が人間扱いされておらず、共同で女と子供を扶養する義務がある社会なら別だが
そこまでいくと
スレリンク(sm板)
とかのスレの範疇になってしまうからなあ……


471:名無しさん@ピンキー
09/06/20 21:59:41 0PYpTfLs
もう完全にスレちっぽいけど、逆ハーの女主人公的には、どの男の子供でもいいんじゃね。
「わたしのこどもだから、みんな可愛がってね!」と、父親が誰かはどうでもいい的な展開に

472:名無しさん@ピンキー
09/06/22 12:08:18 8KDHxSw6
はいはい。ということで、この企画は失敗。この話はここまで。

さあ次いってみよー!



473:名無しさん@ピンキー
09/06/22 15:39:22 daIv9FVa
俺のちんこが着脱可能なのは周知の事実だ。
夏の暑い盛りに陰嚢が蒸れて仕方の無い男子諸君には羨ましい話だろう。
実際、体育の授業の際、俺は100均で買ったソフトケースの中にちんこを収納し、鞄に仕舞っておく。
それがいけなかった。
汗をだくだく流しながら、冷房の利いた教室へ足早に戻り、タオルを取り出す。
体の汗を拭きとる最中、下半身の喪失感に思い当たり、鞄からソフトケースを取り出したのだが―あれ?
えらく軽い。まるで何も入ってないかの様に。
厭な予感がふつふつとわき上がり、恐る恐るケースを開いてみると……
案の定、俺の長年のパートナーが消えうせていた。
どこかに置き忘れた? いや、そんな筈は無い。
確かに授業前に、丁重に取り外したのを覚えている。
すると、誰かが持っていったのだろうか。
俺のちんこが取り外し可能な事を知っている人なんて腐るほどいる。
男子はおろか、女子にすら知られているのだ。
修学旅行の時にネタとして公開した際、真剣に引かれたので、それ以後は話題に上らせないようにしているけれど。
知らず知らずの内に、親指の爪を噛みしめていた。
焦燥感。喪失感。そして、怒りがわく。
誰だ。誰がこんなひどい事を!
懊悩する俺の肩を誰かがぽんと叩いた。

「お悩みの様だね」
「深海……」

細波深海。クラスメイトで割合仲の良い女子だ。
彼女は、俺のちんこ着脱ショーにも臆すること無く、まじまじと見つめる程に豪胆な女である。正直、すごい恥ずかしかったのだが。

「財布でも取られたの?」
「違う。違うんだ。取られたのは―ちんこ、だ」
「!」

深海の目が大きく見開かれる。

474:名無しさん@ピンキー
09/06/22 15:44:50 MdatBD4/
どうNTRに繋がるか想像もできんが、つ④

475:名無しさん@ピンキー
09/06/23 05:55:43 tSSmg3E7
ちんこ寝取られとは新しいな

476:名無しさん@ピンキー
09/06/23 23:49:04 9SnkYdbo
深海に事情を説明すると、気難しい表情を見せながら、腕組みをする。

「どこかに置き忘れた、という事はないの?」
「無い。基本的に学校では、体育の授業以外で取り外したりしない」
「鞄に入れたのは確か?」
「ああ。間違いない。今日は特に暑かったから、弁当箱の袋に入れていた保冷材を載せていたからな」

一汗かいた後のひんやりとしたちんこは、何よりの清涼剤なのだ。

「じゃあ、やはり盗まれたとしか考えられないね」
「ちくしょう。一体どこのどいつが俺のちんこを……」

苛立ちのあまり、俺は自分の机を叩いた。

「犯人に心当たりはあるの?」
「いや……」

首を振る。そもそも、俺のちんこなんて盗んで誰が特をするんだ。
可能性その一。女子が盗んだ。
男性的な快楽を体験しようと、着脱可能である俺のちんこに目を付けた。
もっとも、他人が俺のちんこを付けた所で、正常に機能が作用するのだろうか、という疑問はさておき。
有りえない話ではない。
可能性その二。自分のちんこに自身の無い男子が、俺のちんこを盗んだ。
自慢に聞こえたら悪いが、俺のちんこはそんじゃそこらの並のちんことは違う。
屹立すれば、黒光りした全長28cmの弓長な大砲がお出ましになる(ただし未使用である)
日本人は平均的にちんこの長さが欧米と比較すれば小さい。コンプレックスを持っている輩はいくらでもいるだろう。
これも十分にあり得る話だ。
可能性その三。俺を困らせる為だけに盗んだ。
苛めである。俺は波風立たぬ様学生生活を過ごしてきたつもりだったが、人から恨まれたり妬まれたりされるのは正直へこむ。

……様々な可能性を頭に列挙してみたものの、どれもこれも、犯人を特定するには至らない。
誰が犯人であってもおかしくない状況だ。

「どうしよう……」
「とりあえず先生に相談してみたら」

俺は終礼のホームルームの光景を思い浮かべる。
クラスメイトが揃った時点で、担任の教師がおもむろに切りだす。
「ちんこが盗まれた」と
「正直に名乗り出ろ」と
名乗り出るわけがない。犯人も俺も立ち直れない。

「教師に納得いく説明が出来そうにない」
「それはそうだよね―とりあえず、教室を留守にしている間の時間帯に居た人を探してみようよ」

聞き込み捜査。事件の初動の基本だ。

477:名無しさん@ピンキー
09/06/24 14:28:57 8IAPRDXQ
ところで一つ聞くけど
お前らって寝取られ願望があるのか
寝取られというジャンルが好きなのかどっち?

478:名無しさん@ピンキー
09/06/24 18:17:20 uQtAC1eO
>>476
ツヅキキター!

どんな展開をみせるのか期待

479:名無しさん@ピンキー
09/06/25 08:58:01 JJ7Qr//6
自分のチンコに自信ない男子も取り外し可能なのか
それともまさかチンコ二刀流・・・

>>477
ジャンル。サークルの宅飲みで、ずっと気になってた女の子のエロ話で死ぬほど興奮してから目覚めた
「3ヶ月前まで経験無かったけど、今は口でするのは自信ある」とか童貞に聞かせるな

480:名無しさん@ピンキー
09/06/25 11:16:04 +mhAYUH8
>>477
リアル寝取られの9割以上がただの浮気、
そのうえ寝取られ発覚、関係アボーン、真相不明が殆んど。
ジャンルとしての寝取られは、脅迫、強姦、催眠、金銭、肉欲等々、
ヒロイン側の事情が描かれるところがファンタジー。

>>479
がんばって彼女作れば、彼女以外の気になる女の子(仲良し、可愛い、性格いい等)の
その手の話はいいオカズになるよ。
極端な話、コンビニで知らない男とビール買っているところを目撃とか、
普段校門を出たら左の駅に向かうのに右の学生寮側に曲がるだけでも脳内妄想ができる。

481:名無しさん@ピンキー
09/06/25 13:28:34 P6QvnsMK
ただの浮気こそが標準であり至高の寝取られだな


482:名無しさん@ピンキー
09/06/25 14:12:01 jZsHEsJX
>>481
ただSSにすると、ビッチだなんだと受けが悪いんだ。
合コンで盛り上がりまくってメルアド交換して1回デートしたら強引に誘われて断りきれずにとか
居酒屋で話し込んでいたら午前様になって、手出さない約束でラブホ行ったけど…
こういうリアルにありがちなパターンは。

だからいろいろ理由づけしてしまう、そこがリアルとの違いだな。
なんとなくとか雰囲気でが、現実の方があって非現実の方がありえない(笑

483:名無しさん@ピンキー
09/06/25 15:04:50 ZfgJPuaP
現実で完膚なきまでに寝取られされたい人いる?
自分の彼女や妻がもう一生戻ってこない位の

484:名無しさん@ピンキー
09/06/25 16:40:20 AGvoD66m
そんな人はスレ違い
リアルな体験談的なスレやサイトにいるよ

485:名無しさん@ピンキー
09/06/25 18:14:27 JuPaZ0fD
某シチュスレでも、すぐにリアルに置き換えて質問する奴と律儀に答えてる奴がいたな…
恐るべし痛さでしたわ

486:名無しさん@ピンキー
09/06/26 06:46:16 /JPqQrXv
>>483
リアルでそういう願望があるヤツは、それは相当なドMだな。

俺はゴメンだ。寝取るのはいいが、完全にモノにしても、長い目で見ればウザいだけだし。

487:フーリガンの狂騒
09/06/26 08:07:56 3Ujka8ye
瞳はサッカーが好きだった。
小学校時代から続けているサッカーでは男をも凌駕する実力だと評判だ。
そして運動神経に秀でるだけでなく器量もいい。
そもそも俺が瞳を気にかけ始めたのは、連れがする彼女の噂を聞いてのことだ。
連れにそそのかされて一目見たとき、ああなるほど、と思った。
ウェアに包まれた華奢な体つき、ハーフパンツから伸びる健康的な脚。
走るたび揺れる艶々の黒髪からはいかにも良い匂いがしそうだ。
印象深いのは、俺たちが瞳を見ている時、同じようにフェンス越しに他校の奴が覗いていた事だった。
わざわざ他所から覗きが来るぐらいには、器量の良さが知れていたという事だろう。

本来、俺がそんなタイプの女子と親密になる事はありえなかった。
俺はクラブ活動など全くしない帰宅部だったからだ。
瞳との接点といえば、同じ高校という以外はスポーツ観戦が趣味であること、しかない。
俺は自分ではスポーツをしないが、応援するのは好きだった。
特にサッカーとバスケは毎週関連雑誌を買い漁るほどだ。
そして瞳もやはりサッカー好き。
俺の高校の男子サッカー部が県大会に進出したとき、たまたま隣り合わせた俺達は声が枯れるほどの声援を送った。
結果はウチの惨敗だったが、俺と瞳はいつのまにか意気投合し、お茶するようになり、そして交際を始めた。

瞳と付き合うようになって、意外な事実がわかった。
彼女の弟が現在サッカーのジュニアユースでプロ入りを目指していること。
そしてその弟にサッカーを教えたのは瞳であること。
「女の子はプロ行くのは厳しいからね。私のはあくまで趣味。」
瞳はいつかそんな風に笑った。
だが彼女のサッカー熱を知る身としては、何とも心苦しい話だ。

瞳とのデートは、スポーツという共通の話題があるため会話には事欠かない。
選手について、歴史的な名試合について、話し始めれば何時間でも語り明かせた。
瞳ほど話していて楽しい相手は男でもいなかった。
それはきっと、瞳が話上手であるとともに聞き上手であるからだ。
美人とあって人と話し慣れているのだろう。
おまけに近くで見ると本当に凄い体をしている。
夢中で話しながらもミニスカートから覗く脚につい目が行ってしまう。
「もう、敬ちゃんまたやーらしい目で脚見てる!次でレッドカード、パフェ奢りね!」
敬ちゃんとは俺のことだ。
瞳はいつだって目敏く俺の下心を見透かし、けらけらと笑いながら俺をからかった。

瞳は性に対して奥手だ。
基本的にはおおらかで、たとえシャワーを浴びた後の無防備な姿を俺に見られても、まぁそこまで騒ぐことはしない。
だがデートの帰り道、公園でそういった雰囲気になると急に黙りこくってしまう。
俺も押しが弱く、彼女に悪い気がしてなかなかその一線を越えられない。
今時信じられるだろうか?
俺が瞳と初めて身体を重ねたのは、彼女と付き合い始めてから丸1年、お互いが高校を卒業してからだった。


488:フーリガンの狂騒
09/06/26 08:08:28 3Ujka8ye

「ねぇ、もうちょっとだけ暗くして。……恥ずかしい……」
初めての夜、ホテルの寝台に横になり、瞳はそう囁いてきた。
「何でだよ、こんなに綺麗なカラダしてんのに。…手入れもちゃんとしてあるしさ」
俺は笑いながら彼女の腹部を撫で下ろし、綺麗に整えられた若草をくすぐる。
今日俺とすると決意して、家で処理してきたのだろう。
俺はそれが嬉しかった。改めて瞳が俺の彼女なんだと実感できたからだ。
「っ!!い、いきなり下の毛の話なんて………ええい、あっち向け!向け!!」
「お、おい、なんだよ!」
瞳は解りやすいほど顔を赤らめ、俺を蹴りはじめる。細い足だがこれが痛い。
「…ったく…」
俺が仕方なく背を向けると、何やらシーツの擦れる音がする。

そして直後、俺の背中に二つ、ひどく柔らかな物体が圧し掛かってきた。
何か?考えるまでもない、乳房だ。今まで何度も夢想した瞳の乳房。
思っていたより遥かに柔らかい感触はまさに肉だ。
抱きつかれている。あの瞳に、後ろから。
しかもただ抱きつくだけではない。
すでに全裸の俺の背中に顔を埋め、深呼吸を繰り返している。
「鼻息くすぐったいぞ、変態」
「うるさい、真性変態」
瞳の腕が俺の腰の前に回され、この状況で一気に硬さを増した逸物に触れる。
「……硬い…興奮してるんだ」
瞳の指がそれを扱いた。
「当たり前だろ。どんだけ待ったと思ってる」
俺は憮然とした表情を装い、瞳の指の中で逸物を跳ねさせた。瞳がくすりと笑う。

「ごめんね……敬ちゃんの気持ちにはずっと前から気付いてた。
 …この人にならいいかなって、何度も、何度も思った。
 でも怖かったの。色んな男の子見てきて、私を幸せにしてくれる人が解らなくなって。
 結局身体に飽きたら捨てられるんじゃないかなって…心配だった」
瞳がより強く俺を抱く。
「だから、丸1年…男の人が愛想を尽かすって言う期間を過ぎて、
 その時まだ私たちが付き合ってたら、今度こそ初めてを貰ってもらおうって…」
「…………」
俺は黙って瞳の話に聞き入った。
ここで気の利いた一言でも言うべきか、否か、それが解らない。
俺にとっては瞳が初めての女性なんだから。

489:フーリガンの狂騒
09/06/26 08:08:50 3Ujka8ye

ただ、ここは沈黙でよかったらしい。
瞳は言いたい事を言って満足そうに息を吐き、また吸い込んだ。
どうも俺などの匂いを胸に溜め込んでいるらしい。
「だから今、すごく幸せ。サッカーのこと含めて私を理解してくれる敬ちゃんと居て……
 敬ちゃんの匂いに包まれて、すっっごく幸せ。
 ……ああもう、なんか上手く言えないや」
瞳はそう囁きながらぐりぐりと髪を押し付けてくる。
なんと愛らしい事だろう。
「…心配すんな、言いたいことは痛いほど伝わってる。
 俺も今、お前とおんなじだけ幸せだよ」
俺はそう言いながら手を後ろに伸ばし、瞳の脚の間に差し入れた。
一瞬瞳の腿がびくりと震えるが、やがてゆっくりと力を抜く。
濡れていた。暖かい潤みからは、幸せだという彼女の言葉を裏付けるかのように蜜が零れていた。
そして俺自身もまた、幸せではち切れそうな逸物から先走りを垂らしている。
「……好きだよ、敬ちゃん」
「……お、俺だって」
ぎこちない告白の後、俺と瞳は改めて向かい合い、キスをして、
初めて深く身体を重ねた。


・・・・それからさらに2年が経ち、俺たちが大学生になった時だ。
あの忌々しい事件が起きたのは。

490:フーリガンの狂騒
09/06/26 08:10:13 3Ujka8ye



その年に開催されたワールドカップ決勝戦の応援のため、俺たちは海外に飛んでいた。
何としても日本が戦っている現地で応援をしたかったのだ。
何しろそのワールドカップには、あの瞳の弟が選ばれていたのだから。

大会会場にほど近いホテルには、俺たちと同じような日本人客がかなりいた。
そして当然ながら、決勝相手国の人間も。
「あの子……だいじょうぶかな」
祈るように手を合わせる瞳。俺はその細い肩を抱きしめる。

独特の緊張感の中、いよいよ決勝戦は始まった。
試合は接線、どちらも点を入れられないまま膠着が続き、後半7分、ついに日本が待望のゴールを決める。
決めたのはベテランの選手だが、サポートしたのは瞳の弟だ。
「よし!!」
俺と瞳は思わず立ち上がり、そのまま試合の行方を追う。
そして俺たちが目を見開いて見守る中、ついにその僅かな点差は守りきられた。
日本の勝利だ。
「やったー!やったよ、勝ったぁ!!」
瞳が俺に抱きつき、俺も瞳を抱きしめる。その俺たちの声に倣うように、一斉に日本ファンの歓声が沸き起こった。
万歳三唱だ。俺たちは幸せの只中にいた。

…そう、俺たちは全く気がついていなかった。この場には対戦相手の国の者も居たことを。
そしてその者たちが、自国が負けたことと勝利国の歓声を前にして、憤怒の形相を浮かべていた事を。

だが俺たちは悪かったか?そんなことはない。母国が勝って嬉しくない筈がない。
相手の国だって、自分の所が勝ったら何を置いても喜んだだろう。
だからあの行動は横暴だ。
VTR内の弟を労う瞳をいきなり押さえつけ、無理矢理『自分達の部屋に引きずり込んだ』奴らの行動は。


「おい、開けろ!!瞳を返せ!!!」
俺は奴らの泊まっている一室の扉を激しく叩いた。
俺だけではない、日本人全員が瞳が連れ込まれたことの異常性に気付いて集まっている。
だが正直どうしようもなかった。
部屋には内側から鍵がかけられ、マスターキーは暴動のドサクサに紛れて奪われ、持ち込まれた。
テロを想定に入れた頑丈な造りであるため、扉を体当たりで開けることも不可能だ。
「くそっ!どうすりゃあいいんだよ!!!」
俺は床にへたり込んだ。
部屋は完全防音になっており、中からは何の音も聞こえてこない。それがまた不安を煽る。
もしかすると、もうすでに瞳は……。

そんな不吉な予感は、ホテルの支配人が「警察が来るまでの様子見」として見せてきた監視カメラによって、
醜悪な形で再現されることとなる。


                      続く

491:名無しさん@ピンキー
09/06/26 18:48:46 iDq3q4FQ
>>490
乙!
続きに期待!

492:名無しさん@ピンキー
09/06/27 06:07:50 eOKNPWj0
続きに期待したいが

日本が決勝まで行くってのに違和感がなぁ・・・
まあテイクオフシュートとかファントムドリブルとかワンツーカウンターとか
雷獣シュートとかスカイラブハリケーンとか出来る世界だと思えば良いか

493:名無しさん@ピンキー
09/06/27 08:34:21 732Pojcv
>451、昼ドラマもなwww

494:名無しさん@ピンキー
09/06/27 23:36:19 EYxpHF/y
おお、久々の期待作ktkr
続きがすごい楽しみだ。

495:フーリガンの狂騒
09/06/28 05:11:08 dni10FrF

映像が映し出される。
広いホテルの部屋を真上から撮ったもので、まずは何人もの男の頭が映る。
その連中が全員裸であることに、俺はまずショックを受けた。
その男達の囲む中心に椅子に跨らされた女性が居る。
考えるまでもなく、瞳だった。
瞳は椅子の背もたれに胸を押し付ける格好で腰掛けていた。
そして肩甲骨を背もたれの上部にぶつけながら、後頭部を掴まれて男のモノを無理矢理に咥えさせられている。
イラマチオという奴だろうか。
鮮明には見えないが男の逸物は相当大きいらしく、瞳は顎が不自然に開いて鼻が上を向いてしまっていた。
よく聞けばかぽかぽと音が響いている。
男のモノが瞳の喉奥を抉り回している音だ。
「れおっ……っこぉ、ろう゛え…え゛ぇっ……」
瞳の淡々としたえづき声もその音に混じる。
AVのような激しいフェラではなく、本当にただ喉奥の感触を味あわれているだけの苦悶の声。
画像の不鮮明さとは裏腹に、それらの音はやけにはっきりと拾われていた。

頭を掴まれて道具のように前後されながら、瞳が抵抗することはない。
その筈だ、彼女の細い腕は後ろ手に紐で何重にも縛られていた。
えづき声が上がるたび、その小さな手が握り込まれる。俺は胸が張り裂けそうになった。

『$■g△!』
突如、聞きなれない言語が怒ったように発せられた。
椅子に座った瞳の腰がぴしゃりと叩かれる。瞳が腰を浮かせる。
その瞬間、さらに絶望的なものが見えた。
男の手に握られていたのは細いバイブだ。膣に入れるものではない、アナル用のバイブ。
男はそれを瞳の浮いた尻に沈めていく。
まさか、瞳は後ろの穴にあんなものを入れられているのか!?
俺は到底信じられなかったが、バイブは現に根元まで瞳の身体に飲み込まれている。
そして椅子に座っている以上、膣にそれを入れる事は不可能だ。

496:フーリガンの狂騒
09/06/28 05:11:36 dni10FrF

男は尻に、瞳の尻の穴にバイブを出し入れする。
瞳の尻の穴、そこがどんな風なのかは俺だってじっと見たことがない。
恥ずかしがりの瞳はそこを見るとすぐに怒ってしまうからだ。
それがその男は、瞳の排泄の穴をにやけた笑みで覗きながら、細長いバイブをゆっくりと差し込んでいく。
見ている俺がこそばゆくなるほどの徹底的な尻責めだ。
じっくりと時間をかけて呑み込ませ、角度を調節しながら奥まで抉り込み、ぐりぐりと押し付けた後に一息に引き抜く。
俺ならすぐにビンビンになってしまうだろう、それは女とはいえ瞳だってそのはずだ。
ところが瞳はひどく苦しそうに腰をゆする。感じているふうではない、まるで腹を下したような…。

ぎゅるるるるるぅ…

その時だ。紛れもなく椅子に座った瞳の腹から濁音が轟いた。
そしてその音を聞き、周囲の男たちが笑い出す。
まさか……まさか。俺は映像に目を凝らした。尻を嬲る男の足元に何かがある。
浣腸だ。空のイチジク浣腸が2個転がっている。
考えるまでもなく、瞳に対して使用されたものだろう。
サッカーの応援に来たはずのフーリガンが、何故そんなものを用意しているんだ?
まさか…始めから誰かしらをこうするつもりだったのか?
俺は錯乱した頭でそんな事を考えた。
俺は傍観者でしかないのに、瞳の身に起こっていることから意識を逸らしたかった。
当の瞳はどう感じているのだろう。
ぶびっ、ぶちいっという音が瞳のアナルから漏れる。瞳が男の逸物から口を離し、唾だらけでうがいのような叫びを上げた。
周りの笑いが大きくなる。
さらによく見れば、椅子の下にはホテル備え付けの白い洗面器が置かれていた。
様々なピースが嵌り、悪夢のような状況が確定的になっていく。
行き着く先が見えてしまう。

「いやあああああああっっっ!!!!」

その瞬間、男達の凝視に取り囲まれた瞳の叫びを、俺はきっと生涯忘れることがない。


497:フーリガンの狂騒
09/06/28 05:11:59 dni10FrF

瞳の叫びを聞いた瞬間、俺の心臓は打ち抜かれたように激しく脈打った。
耳はきいんと鳴って聞こえなくなった。
ショックの為か、俺はまだこんなに瞳が好きなのか、と意味のない安心をしていた。
画像の中では男たちがわざとらしく鼻をつまみ、何かを罵っていた。
聞こえていたとしても意味は解らなかっただろうが、『何』を『どう』罵っているのかは理解できる。
その『何』かは椅子にしがみつくように座ったまま放心状態でいた。
目を見開いたまま瞬きもせず、正直俺はその顔にぞっとした。

そんな顔の彼女を受け入れられるのは、同じく理解の範疇を超えた連中だけだ。
男達は瞳を椅子から抱え上げ、ベッドに投げ捨てた。瞳の脚が開き、股から何かが滴っているのが見える。
…精液だ。零れるほどの精液が瞳の中から溢れている。
そして男達は我先にと瞳に群がり、獣のように犯し始めた。
後ろ手に縛られた瞳に上から圧し掛かったり、体格差を愉しむように駅弁の体勢で突いたり。
ある男は瞳の眼球に舌を入れ、またある男は交配の最中に蹴り上げられた瞳の脚を掴んで舐めしゃぶった。

『日本人の女は最高だぜぇ』

理解できるはずもないのに、男達からそんな言葉が発された気がした。
瞳は抵抗も許されずに身体を使われる中、じっと『こちらを見ていた』。
カメラの中の俺を覗き込むように、偶然かもしれないが凍りついたような目をこちらに向けていた。
俺は背筋に滝のような冷や汗をかいているのを感じた。
どうする事も出来ない事への焦り……?いいや、違う。そうでは決してない。

俺は脅えていたのだ。その彼女の状態に、その状態の彼女に。



498:フーリガンの狂騒
09/06/28 05:12:31 dni10FrF

やがて警察が到着し、窓からの侵入を経て瞳は助け出された。
極度の恐慌状態にあるとの事で数ヶ月の入院をし、今はまた俺と付き合うようになっている。
ただ、前とは全く違っていた。
瞳の目を盗んで彼女の携帯やPCを弄ると、奇妙なデータが入っている。
女性が外国人の手で淫核ピアスを開けられるまでの連続写真、得体の知れない白い錠剤を舌の上に置いている写真、
口に手拭いを噛みながら真っ白な背中に刺青を入れられていく映像。
脅されてのことなのか、それとも自発的な事なのか。それを聞く勇気を、俺はもっと早くに持つべきだった。

彼女は今、俺の正面に座っている。
胸を揉んでやっても別に嫌がらない。ただ真顔で3千えんだよ、などと冗談を抜かすだけだ。
彼女は俺を前にし、遠い昔を見る目で語り出す。
「あたしもねー、むかしはバカみたいに純情だったんだよ。
 凄くすきな人がいてね、その人がわたしを幸せにしてくれるのかって、ずっと悩んだりしたの。
 ね、おっかしいよね。男の人なんて、力いっぱい犯してくれれば十分なのに」
たった一年で瞳は変わり果てた。
彼女の目はもう光を孕んではいない。何も見えてなどいない。
髪もすっかり艶がなくなってがさがさだ。もうあの猿のような男共すら見向きもしないだろう。

「俺もさ、すげえバカな奴の話知ってるぜ」
俺はその搾りかすのような瞳に語りかける。
「1年間焦らされた男の話だ。そいつは結局、いつでも意気地なしでさ。
 美人の彼女の気持ちに気付いていながら、ずっと告白できなかったんだ。
 美人の彼女の変化に気付いていながら、助けてやれなかったんだ。
 ……何もかんも終わっちまって、お互い幸せじゃあなくなっちまったけど……
 そいつは、まだ彼女のことが好きなんだぜ」
瞳は難しそうに眉を顰めた。
「何それ、へんなの」
「変だろ」
俺は瞳を抱きしめた。
「変だろ…」

瞳のあの1年間は無駄だった。
1年待って付き合った相手は、瞳を幸せになんかしてやれなかった。
俺は所詮、観戦するだけの人間なんだ。

                 終り

499:名無しさん@ピンキー
09/06/28 06:49:06 G/kghx1P
乙 …なんだけど、これって…寝取られ…かなぁ…

500:名無しさん@ピンキー
09/06/28 12:12:53 ZOMLw5W+
乙です

>>499
得体の知れない錠剤とかで壊れたんだとしても、
それを口に含むところまでは自分の意思だし、寝取られなんじゃないか

501:名無しさん@ピンキー
09/06/28 18:50:53 YZXNRkji
シュウマツさんはもう続きを書いてくれないんだろうか…

502:名無しさん@ピンキー
09/06/29 04:01:42 nA/4AnRy
幼馴染2人が転校生に寝取られるヤツの作者はもう続きを書いてくれないんだろうか…

503:名無しさん@ピンキー
09/06/29 11:24:44 CCn7H9qL
>>482
そんなの一部の声だよ
ビッチ物は同人でも売れてるし

504:名無しさん@ピンキー
09/06/29 12:32:52 hKLwYA3/
>498乙


こないだ銭湯行って来た
超デカマラの奴が何人も居て
そんな奴らに自分の女がヤられてるとこ想像しただけでイキそうになって大変だった

505:名無しさん@ピンキー
09/06/29 17:22:36 lzifZ+F3
状況的に間男に好意を寄せたりヤっていてもおかしくないが旦那(と読者)は真相を知らないまま。
結局旦那は空気に流され究明などをせず悶々としたモノを抱えながら普通の日々に戻っていった。

ってシチュはこのスレで合ってる?

506:名無しさん@ピンキー
09/06/29 18:06:36 aHYPSHUG
>>505
合ってるけれど、やっぱり実際の描写は欲しい

507:名無しさん@ピンキー
09/06/29 20:08:18 2qUo1itY
芥川龍之介の「藪の中」という小説を読んだけど、NTR系の話として見ると、
結構面白いものがある。3人とも言ってる事が違うけど、それぞれの見方が
反映されていて面白い。

盗賊(寝取り男)→「女を奪った! と思ったら弄ばれてた。焼きが回って捕
まるし、ホント女は魔物だぜ」

女→「ただ一度、しかも力づくで強引に犯されただけなのに、汚らわしいような
目を向けて、もう私を信用できないなんて。夫も、私自身も、世の中の全てが
情けなくて、恥ずかしくて、もうどうしようもない……」

夫の死霊→「ただ一度、しかも力づくで強引に犯されただけなのに、心変わりを
起こして盗賊などに乗り換えた挙句、俺を殺させようとするとは! あの女は
男の敵だ!」

ところで、PCゲームなんかの二次はあまり見ないけど、やっぱり理由があるから
なんだろうか(原作とクオリティを比べられたり、ファンが不愉快になったりし
て、高確率で荒れるとか)。だとしたら、ちょっと考えてたのもあるけど、思い
直そうかとも。

508:名無しさん@ピンキー
09/06/29 23:05:00 I6jw6j4h
>>507
そういうのNGな奴がここを覗くと思う?

509:名無しさん@ピンキー
09/06/29 23:48:47 oHlG4H/t
全年齢以外の作品だと、板として対象外だからな。
空の軌跡とかのパロは過去スレになかったっけか。

510:名無しさん@ピンキー
09/06/30 00:07:57 +jlqpP9M
>全年齢以外の作品だと、板として対象外だからな。

ありゃ、そうなのか……。
それは―むう、まあ、仕方ないか。

511:名無しさん@ピンキー
09/06/30 01:20:17 8MHNRQit
以下は禁止、より相応しい他の板でどうぞ。
 年齢制限付きの作品に関するスレッド →エロゲネタ&業界/エロ漫画小説アニメ/エロ同人等

エロパロ板ローカルルールより。

512:名無しさん@ピンキー
09/06/30 05:45:40 d3OgHTaZ
唐突だが全年齢対象の作品の二次といえば
保管庫のFFTの奴が設定的になかなか良かった

513:名無しさん@ピンキー
09/06/30 09:57:55 PDli44Mj
表現規制反対派議員情報スレ
スレリンク(giin板)

514:名無しさん@ピンキー
09/06/30 14:42:52 Nwq42QU8
テレ唐ね取られwwww

515:名無しさん@ピンキー
09/06/30 23:15:26 Xr551AaM
お前ら「運命の女」って映画見たことある?
あれは最高の寝取られだと思う。
旦那の方も、女の方も、不倫している男の方も、全てが緻密。
「家族を愛してるの」って台詞のタイミングに痺れた。
絶対におすすめ。

516:名無しさん@ピンキー
09/06/30 23:44:28 p28So+mY
>>505
十分あってる
やってるのかやってないのか、読者を悶々とさせるのも寝取られの醍醐味だと思う


517:名無しさん@ピンキー
09/06/30 23:58:11 VQNzYuKl
>>515
ダイアン・レインがあんまなあ

518:名無しさん@ピンキー
09/07/03 21:29:21 AjNDWo9m
誰か桃肉屋の「Crusaders of Khazan」のログ持ってないですか?
アーカイブ探しても10話が読めない。

519:名無しさん@ピンキー
09/07/05 01:07:56 MQZjgcXv
今月のジャンプSQに軽い寝取られ物ハケーン

以下あらすじ
父と二人で暮らす漫画家志望の主人公
ある日父が再婚する事に
そのお相手は昔好きだった先生
まぁなんやかんやで一人暮らし開始
義母「弟ができることになりました」

その後とかにも色々あったけど立ち読みだったし
今かなり眠いからこれ以上書く気力ない…

520:名無しさん@ピンキー
09/07/05 02:12:47 fa2XN3w6
河下水希のあねどきはあのねーちゃんが親父に寝取られたらうれしい

521:名無しさん@ピンキー
09/07/05 18:33:17 M8mC8W7N
姉属性ない人には旨味なさそうな漫画だな

522:名無しさん@ピンキー
09/07/06 03:10:28 jvdu7/E0
姉属性ある人にもどうかと思う
実姉でも義姉でも従姉でもなさそうだしただの年上ヒロイン…スレチだなこれ

523:名無しさん@ピンキー
09/07/07 04:17:31 5D1H/9NI
じゃあ何故姉なのかw

524:名無しさん@ピンキー
09/07/09 17:23:59 tNpX7qBw
きっとヒロインの妹が出てきて(最初同級生のツンデレがそうだと思ったが)
そっちに主人公が寝取られるんだ
それで義姉に

525:名無しさん@ピンキー
09/07/11 09:26:46 FRzffsAJ
むしろNTRの為にその時だけ姉属性を装備するぜ

526:名無しさん@ピンキー
09/07/14 08:31:50 cVSekDEg
作品のヒロインは自分の幼馴染兼遠距離恋愛中の恋人という設定を追加したりしている

527:名無しさん@ピンキー
09/07/16 07:31:13 m67teZQw
月9のブザービートってドラマ、ヒロインの性格が良ければいいNTRになりそうだったのに

528:名無しさん@ピンキー
09/07/17 16:57:04 XJ4exP/W
ドラマならNHKの朝ドラも今NTRと名高い

529:名無しさん@ピンキー
09/07/17 19:22:18 MIQmfuLB
 \  /    |   ||  ト    \          ',
   Y      |   / /l ヽ   | \    \         |
    ′     ,′ / / ! |\ 、  \ ,. -‐ i\―-|   |  |
   |       /  /_/__', 、 \\ へ、  |  ヽ |   |  |  ━┳━ ━┳━ ━┳━  ┃┏━┓
   |    _, / イ/ /―  \ヽ  \\ ィ>=ミ=ハ |  /  |    ┃    ┃    ┃    ┃  ┏┛
   |     / //イ ̄卞ミ  \    〃i _ ○ } ∧|  /  |  ━┻━ ━┻━  ━┻━  ・   ・
    !   //rセ {_ ○ }     \    ヾ  ノ,.  / /  |
   i  /  \ ` 丈_ノ      ヽ     ̄`  / /   ′
   /  \   \" ̄    ,       ヽ   / |     ,′
     '.   \   \     i    人 ._ ノ     / /  /
     '.    ` ー一     ` ー '    〃    イ /  /
      ヽ     \          ヽ、.. /     / //  /
      \  \ \            /  /' / /′
        \  \  > ,._     ,. ' |ノ ヽ / /
         \ ┌:/lヽ/ `ヽー   /    Уく
          _\/ノ'"    / }  /    /   \
            ∧_/\    {   /               \__f⌒ヽ
         / r‐' ( >' ,二.rく ―‐、           <⌒ヽ丿  └┐
           | / Y´  イ /トく ̄\\         ___) /n_厂

530:ヘリテイジソフテイルクラシック 1
09/07/18 02:51:41 G1JAyPqX
梅雨明けが宣言されたというのに、雨が続き、ついにはこの豪雨。
激しい雨が窓を叩き、近くで雷が落ちた轟音が聞こえる。
夜中だというのに眠れやしない。
あの夜のことを思い出して、眠れなくなる。


妻の良子とは、職場で知り合った。
お互いを名字で呼び合う仲から、俊樹、良子と呼び合うようになるまでは2年くらいだったろうか。
深く愛し合っていたわけでもなく、適当な時期に適当な相手が居たから、結婚した。平均的な夫婦。

容姿に秀でたものが特になく、性格もそれに見合って控えめな良子は、一緒に居ても会話が続かなくて
気まずい時間を過ごしてしまうことがままあり、正直言うと恋人としては物足りなかった。
しかし妻としては申し分なく、料理は中々に美味で、掃除洗濯を要領よくこなす。
私が家に帰るとメシ、フロ、ネルの準備がすでに整っており、私はそれに従って時間をつぶしていくだけ。
食卓に座り料理を褒め、二人でテレビを見て感想を言い合う。
休日にはドライブなり散歩にでかけ、写真をとりそれをプリントアウトしてアルバムを埋めていく。
私はそれで幸せだったし、妻もそうだろうと思っていた。

兄から電話がかかってきたのは確か7月半ばだった。
「兄ちゃん、おかえり。久しぶりだね。」
「ああ。昨日、戻ってきたんだ。半月くらいこっちにいるから、今度お前んとこ、遊びに行ってもいいか?」
「もちろんだよ。むしろ、もっと早く来いって話だよ。」
「いつでも行けるだろって思うと、結局行かなくなるもんなんだよな。お前だって、ドイツに来てくれないじゃないか。
 まあいいか、いつが都合いい?」
私には3つ年上の兄が居て、今は翻訳家だか通訳だかでドイツで暮らしている。
私の結婚式に出席して以来だから、会うのは2年ぶりだった。

531:ヘリテイジソフテイルクラシック 2
09/07/18 02:52:25 G1JAyPqX

毎週火曜日はセックスの日。という暗黙のルール。
どちらからが言い出したわけでもなく、いつの間にかそうなっていた。
「…というわけで、今度の土曜日、兄ちゃんが遊びに来ることになったから。」
「えぇっ!俊也…義兄さんが?」
布団に座っていた妻が、飛び上がらんばかりに驚いた。
しばらく音信不通だった人間が突然やってくるのだから無理もないだろう。
「昨日帰ってきたと言ってた。バイクで2泊3日ツーリングをして。そのうちの1泊がウチなんだって。」
「そう…なんだ。あ、場所、うちの場所わかるのかしら。迷ったりしたら」
「兄ちゃんは昔から道に迷ったことがないんだ。地図を一目見たら目的地まで迷わずに行ける。
 バイク乗りはみんなああなのかな。父さんから住所を聞いてるから、兄ちゃんなら適当に、適当な時間に着くと思うよ。」
「義兄さんは、そうね、きっと大丈夫ね。何でもできる人だから」
良子は懐かしそうに言う。

良子と付き合い始めた時に知ったのだが、兄俊也と良子は大学で先輩後輩の間柄だった。
といっても、学部が同じで授業がたまに重なるという程度だったが。小中高と真面目がとりえの兄だが、
大学へ入学してからの兄は学業こそ優秀だったが、私生活はとにかく派手というか破天荒だったらしい。
連れている女性が日替わりでローテーションしていた、学祭で暴れていたヤクザをぶちのめした覆面の男は兄かもしれない、
兄と後輩のつくったバンドが兄の卒業後しばらくしてメジャーデビューした。が一曲だけ売れてそれっきり。等など。
中には今ならブログやmixyに書きこもうものなら炎上してしまいそうな事もしでかしたらしい。
あくまでもらしい。なのだが。
口数の少ない良子だったが、兄の話題に関してはよく喋った。
私のように灰色の学生生活を送ってきた者としては、私の知らない、経験できなかった学生生活が聞くのは楽しかった。
兄は大学卒業後すぐに外国へ行ってしまい、会う機会は少なくなったが。
それでも何度か3人でドライブに出かけたり食事をするほどには会っていて、兄も良子には親切にしてくれた。
良子と親密になれたのは兄の影響が大きかった。良子も同じような事を言う。
その夜は、久しぶりに兄の話で夜が更け、結局セックスをすることはなかった。



532:ヘリテイジソフテイルクラシック 3
09/07/18 02:53:32 G1JAyPqX
―そして土曜日。
昼前から小雨がぱらつき、兄が到着した夕方には土砂降りになっていた。
案の定、兄は迷わずにやってきた。懐かしいバイクの音がかなり先からでも聞こえたので私達は傘を持って出迎えにいく。
「兄ちゃんお疲れ。どこまで行ってきたの?」
「おお。日本海をみてきた」
「そんなとこまで!あいかわらず若いなぁ」
「なんだ俊樹、ちょっと見ない間に老けたんじゃないのか?」
「まだ27だよ。おっさんあつかいするな。」
久しぶりに会った兄は2年前と変わらず快活で、精悍だった。
「お久しぶりです、義兄さん」
バイクから降りた兄に、妻が傘を差し出した。
「やあ、あいかわらずきれいだね。えと、いもうとさん。俊樹がお世話になってます」
悪いね、と言いながら兄はそれを受け取り、せっせと荷物を解きにかかる。
私たちはマンションンの一階に住んでいるので、バイクにくくりつけてあった荷物はベランダに放り込んだ。
「本降りになるまえに着きたかったんだがね。カッパの中も濡れちまった。悪いな、ウチ、濡らしちまう」
「いいよそんなの。途中から車で迎えに行ってもよかったのに」
「雨に降られるのもツーリングの醍醐味さ。知ってるか?むこうの雨はそれはもう汚いんだ。泥を浴びる感じだ。
 俺はな、日本のきれいな雨に打たれると、ああ日本だなぁと思えてきてうれしいんだ。」
「ふうん、そういうものかな」
「そういうものさ」
「あの、お風呂沸いてますから。その後でご飯にしましょう」
「ありがとう。いただくよ。風呂もメシも嬉しいねぇ」
兄はそう言って笑い、残った荷物を抱えて歩き出した。

風呂に入ってさっぱりした兄を交えて、妻のつくった料理に舌鼓を打つ。
久しぶりの日本だということで妻は和食をメインに考えていたようだ。
鶏そぼろの炊き込みご飯、かぼちゃの煮物、海老とかぼちゃとしその天ぷら、
れんこんとごぼうのきんぴら、シジミの味噌汁…
「いもうとさん、何だこのかぼちゃ!」
「あ、あの、すいませんお口に合いませんでした?」
「いやいや逆だようまいよ!やわらかいな!丁度軟らかいな!どうなってんの?」
「それは、レンジで一度あたためて…」
「それにこれ、砂糖入れてないね!?かぼちゃ本来の甘みで、こうも旨くなるのか!いやでも、みりんだけでは…
 おい俊樹、お前うらやましいな!やっぱりいもうとさんは料理の鉄人だなオイ!」
「まあね。良子の得意料理さ。きんぴらもうまいよ、あとこの天ぷらも…」
兄は一品ごとにいちいち感動し、褒めちぎる。妻はそれにいちいち照れくさそうにして、傍から見ていて可愛らしい。
三人で囲む食卓は賑やかで楽しいものだった。


533:ヘリテイジソフテイルクラシック 4
09/07/18 02:54:30 G1JAyPqX
―そして土曜日。
昼前から小雨がぱらつき、兄が到着した夕方には土砂降りになっていた。
案の定、兄は迷わずにやってきた。懐かしいバイクの音がかなり先からでも聞こえたので私達は傘を持って出迎えにいく。
「兄ちゃんお疲れ。どこまで行ってきたの?」
「おお。日本海をみてきた」
「そんなとこまで!あいかわらず若いなぁ」
「なんだ俊樹、ちょっと見ない間に老けたんじゃないのか?」
「まだ27だよ。おっさんあつかいするな。」
久しぶりに会った兄は2年前と変わらず快活で、精悍だった。
「お久しぶりです、義兄さん」
バイクから降りた兄に、妻が傘を差し出した。
「やあ、あいかわらずきれいだね。えと、いもうとさん。俊樹がお世話になってます」
悪いね、と言いながら兄はそれを受け取り、せっせと荷物を解きにかかる。
私たちはマンションンの一階に住んでいるので、バイクにくくりつけてあった荷物はベランダに放り込んだ。
「本降りになるまえに着きたかったんだがね。カッパの中も濡れちまった。悪いな、ウチ、濡らしちまう」
「いいよそんなの。途中から車で迎えに行ってもよかったのに」
「雨に降られるのもツーリングの醍醐味さ。知ってるか?むこうの雨はそれはもう汚いんだ。泥を浴びる感じだ。
 俺はな、日本のきれいな雨に打たれると、ああ日本だなぁと思えてきてうれしいんだ。」
「ふうん、そういうものかな」
「そういうものさ」
「あの、お風呂沸いてますから。その後でご飯にしましょう」
「ありがとう。いただくよ。風呂もメシも嬉しいねぇ」
兄はそう言って笑い、残った荷物を抱えて歩き出した。

風呂に入ってさっぱりした兄を交えて、妻のつくった料理に舌鼓を打つ。
久しぶりの日本だということで妻は和食をメインに考えていたようだ。
鶏そぼろの炊き込みご飯、かぼちゃの煮物、海老とかぼちゃとしその天ぷら、
れんこんとごぼうのきんぴら、シジミの味噌汁…
「いもうとさん、何だこのかぼちゃ!」
「あ、あの、すいませんお口に合いませんでした?」
「いやいや逆だようまいよ!やわらかいな!丁度軟らかいな!どうなってんの?」
「それは、レンジで一度あたためて…」
「それにこれ、砂糖入れてないね!?かぼちゃ本来の甘みで、こうも旨くなるのか!いやでも、みりんだけでは…
 おい俊樹、お前うらやましいな!やっぱりいもうとさんは料理の鉄人だなオイ!」
「まあね。良子の得意料理さ。きんぴらもうまいよ、あとこの天ぷらも…」
兄は一品ごとにいちいち感動し、褒めちぎる。妻はそれにいちいち照れくさそうにして、傍から見ていて可愛らしい。
三人で囲む食卓は賑やかで楽しいものだった。


534:ヘリテイジソフテイルクラシック 5
09/07/18 03:04:47 G1JAyPqX
妻が食器を洗い、私がそれを拭き、食器棚に片付ける。兄はリビングでテレビをザッピングしながら暇そうにしていた。
「俺、なんか手伝おうか?」
「いいよ。座って待ってろよ」
「すぐ、すみますから」
夫婦っぽいな。と兄は笑って、カバンの中を漁りだした。
「遅くなったけど、これ土産。割れてやしないか心配だったが、大丈夫みたいだな」
兄が土産に持ってきてくれたのはワインと香水と有名なサッカー選手のサイン入りユニフォームだった。
ユニフォームは私に、香水は妻に、ワインは今日のために。
私がこの選手のファンだと覚えていて、通訳の仕事を請けた時に書いてもらったそうだ。にくい心遣いだ。
香水の方は日本でもありふれている物だが、ビンは向こうの特定の店でしか売っていないタイプのものらしい。
私にはよくわからないが、妻は大層喜んでいた。
「俺は白しか飲まないから、赤いほうは、お前たちで飲んでくれ。たぶん日本じゃ飲めない珍しいものだから。
 このワインはな、乙女の口付けといって、葡萄酒なのに桃みたいな甘い香りがするんだ。
 桃のように甘くて、でもワインらしく酸っぱくて、それが癖になる。乙女のキスのようにね」
兄はどこからか取り出したコルク抜きを使って、器用に開ける。すると、桃のような香りが広がった。
「ほんとう。いい匂い。義兄さんはワインにも詳しいんですか?」
「まあ全部受け売りだけどな。向こうじゃこればかり飲んでる」
「そういえば兄ちゃんは桃が好きだからなぁ」
「そうだったの、買っておけばよかったわね。そうだ。今から買いに…」
「いいよいいよいもうとさん。この雨の中、行く事ないよ。それに桃缶なら昨日食べてる」
「兄ちゃん、さっきから良子の事、いもうとさんって呼んでるけど、どうして?」
「わたしも思っていたの。逆に他人行儀みたいに聞こえます」
「いやだってさ。前みたいに、旧姓で呼ぶのも変だし、うーん。良子さんつーのもなぁ。
 それに、俺の事も義兄さんって呼ぶんだし、じゃあ義妹さんでいいのかなって思ったんだ」
「じゃあ、わたしが俊也さんって呼んだら、わたしのこと、良子って呼んでくれますか?ねえ俊樹さん。いいと思わない?」
「うん。兄ちゃん、そうしてくれよ」
「わかった。あー、…良子さん」
「はい、俊也さん」
椅子に片足をのっけてだらしなく座っていた兄は居ずまいを正し、妻に向き直った。妻は背筋を伸ばし、やや緊張した面持ちだ。
「これからもよろしくお願いします」
「はい、こちらこそ」
何だか奇妙な空気になってしまったので、私はグラスを持ち咳払いをした。
兄と妻もそれに倣い、グラスを掲げる。
「じゃあ、そろそろ乾杯しようか。」
「そ、そうね」
「よし飲もう!Zum Wohl(ツムヴォール)!」
「なんだよそれ」
「乾杯って意味さ」

私は酒に関する造詣はさっぱり持ち合わせていないので、美味いという表現しかできないのだが、かなり美味かった。
自分でも驚く程に酒が進み、良子が止めるのもきかずに調子に乗って赤ワインの方も開け、それも殆ど私だけで飲んでしまったのだ。
たちまちのうちに酔いが回り、兄とどんな話をしたのか今でもさっぱり思い出せない。
情けなくもへべれけになった私は、兄に支えられて早々に寝室へと退場になってしまった。


535:ヘリテイジソフテイルクラシック 6
09/07/18 03:08:55 G1JAyPqX
ずずん、という轟音と振動に驚いて目が覚めた。
何事かと思ったが、どうやら雷が落ちたらしい。布団から這い出して時計を見ると、12時前。
数時間ほど眠りこけていたようだ。起き上がってみたものの、どうにも眠い。
枕元に水が置いてあったので、それを一口飲み喉の渇きを癒す。
リビングからテレビの音が聞こえてくる。二人は、映画のDVDを観ているのだろう。
もう一度眠る前に、二人に声をかけておこうと考えて、音を立てないようにふすまを開ける。
しかし、リビングを見回しても、誰も居ない。観る者もいないのに、先日買ってきた恋愛映画のDVDが上映されている。
男が不倫相手と激しく言い争っている。そろそろ佳境にさしかかる場面だ。
妻を呼ぼうとして、私はそれができなかった。テレビから聞こえてくる声の他に、雨音に紛れ、別の声、いや。音を聞いてしまったのだ。

その音は兄のために用意した部屋から聞こえてくる。
私はその音が何なのかわかっている。肉と肉がぶつかり合う音だと。
しかし、これほどに粘つき、湿り気を帯びた音は聞いたことがない。
私はその声が何なのかわかっている。女が快楽に悦び、悶えるときにあげる声だと。
だが、これほどに淫らで、男に媚びた声を聞いたことはない。
淫らな声の主は、妻。良子。卑猥な音を立てているのは、他でもない、他に誰がいるのか。我が兄俊也と我が妻良子!
心臓は激しく動悸し、息が詰まる。手がのひらが、足の裏が、汗でべっとりとする。全身がガタガタと震えている。
それでも私は音がしないようにかがんで、そっとふすまに耳を近づけた。
「うぅ…もうだめ、またイきます、声、抑えられない、です。ああ…」
「じゃあ、止めようか?」
「止めちゃいやぁ…意地悪しないでぇ…く、唇で塞いで、キス、お願い。きすで舌、舐め、させてぇああん!うん…うむ、ちゅ…」

魂が消えると書いて、たまげると読む。私はそれを習ったとき、おおげさだな。と思った。
しかし今の私は文字通り魂消ていた。リビングの照明が眩しくて目がよく見えない。金縛りにあったように体が動かない。
息が、できない。脳にめぐる血が首の後ろでせき止められているように疼き、熱い。
「この格好だとお前のまんこが濡れてるのがよく見える。なあ?貝原。いや、いもうとさん」
「せんぱぁい…りょうこって呼ぶって、言ってくれたじゃないですかぁ」
「りょうこ、良子。はーあ。ほら、腰を引くたびに糸引いてるだろ?良子はいやらしくて、かわいいな。おい、な?どうだ」
「ああ…恥ずかしい、です。おまんこに入れて、もらって気持ちいあぁん!はずかしいわたしを、みてぇ…エッチなわたしを、
 わたしを、かわいがって、いっぱいあ、あああ…」
耳だけが、聴覚だけが研ぎ澄まされ、妻と兄の声がクリアに聞こえてくる。

「あ、あっ、いい…そえ、うぁっきほちいい!」
「痛ってえな。指噛むんじゃねえよ。ホント止めちまうぞ」
「ごめ、ごめんなさい。だって、しゅん先輩が、俊也が、おっぱいいじめるから…」
「お前がかわいいからな。いじめたくなるんだよ」
ふすま一枚を隔てた、普段は物置きに使っている六畳の空間で、あろうことか私が寝ている間に、なんということを。
怒りに任せ、ふすまを蹴り破って怒鳴りこめばよかったのかもしれない。
絶望に苛まれ、このまま静かに寝室に戻り、タオルケットを引っ被ればよかったかもしれない。
しかし私はそのどちらもしなかった。
私はふすまに手をかけると、ゆっくりと、ゆっくりと開いていったのだった。


536:名無しさん@ピンキー
09/07/18 03:09:54 G1JAyPqX
ひとまずここまで

537:名無しさん@ピンキー
09/07/18 03:35:38 BlABTjGR
続きが気になってチンコおさまらねぇよww
しごいてたチンコが

538:名無しさん@ピンキー
09/07/19 12:09:44 533N2L0O
なまごろしでねえか!
続き期待age

539:名無しさん@ピンキー
09/07/19 15:41:35 Ss6Uwf3a
やべーちんちんから白いのが出てきた

540:名無しさん@ピンキー
09/07/19 17:26:50 KFt0lY6X
心臓が痛い

541: ◆fzpLpgOYbk
09/07/19 17:45:45 JqbhyJ6D
覚えておいででしょうか。

歪な三角形(トライアングル)第2話なんですが、一向にうまく書けません。

一応、3人の出会いと関係が深まるきっかけを2話目で書こうとしたのですが、……悪戦苦闘している内に間があきすぎてしまいました。
いっその事、やめてしまおうかと思いましたが、途中で投げ出すのも癪に障るので、とりあえず最後まで頑張ろうかと思います。

いつまでかかるかわかりませんが、お付き合いのほど、お願いします。

次レスから本文です。
今回、エロはありません。

エロを期待している方、「つまらん」と感じた方は、どうぞ読み飛ばしてください。

542: ◆fzpLpgOYbk
09/07/19 17:50:18 JqbhyJ6D
歪な三角形(トライアングル) 2話-1

3人の出会いは、小学校4年生の時、武士が住んでいた町に大規模な住宅地の造成があり、
そこに哲也と瑞希の一家が引っ越してきたのが始まりだった。
最初に出会ったのは、哲也と瑞希だった。二人の家は隣どうしで、殆ど同時に引っ越してきた。
考え方や趣味が奇しくも同じだった両家は直ぐに打ち解けあい、一家ぐるみの交流が始まった。
それに伴い、二人もよく一緒に遊ぶようになった。
次の出会いは、哲也と武士である。
哲也は武士と同じクラスだったため、否応なしに武士の遊び仲間に組み込まれていった。
武士は、このクラス、いや、この学年のガキ大将だった。
特にこのクラスでは、武士を中心として男子全員が一つのグループとなっており、
それから外れる事は許されない。運動神経の良くない哲也は、転校早々グループのお荷物
となった。
しかし、決してグループから仲間はずれにされたり、攻撃の標的にされることはなかった。
武士がいたからである。
武士は乱暴ではあったが、決していじめっ子ではなかった。
口は達者な方ではないため、言い争いになったり何かあるとすぐに手が出る、暴力的な存在
ではあったが、弱い者(と自分が認めた者)には、決して手を出すことはなかった。
寧ろ、武士の拳はこういった弱いものに攻撃を加える者に向けられる事が殆どだった。
そのため、武士の周りにはいつも人が絶えなかった。
哲也にとっては、武士は自分を守ってくれる大きな盾であり、自分をグループに居させてくれる、
大きな錘だった。




543: ◆fzpLpgOYbk
09/07/19 17:54:16 JqbhyJ6D
歪な三角形(トライアングル)2話-2

瑞希と武士の出会いは、それから1年近く後になる。
大規模な宅地の造成は、この地に住む者たちの構成を急速に且つ大きく変えていった。
かつて粗野で教養に乏しいけれども情にあふれた人々は時を追うごとに数を減らし、
その代わりに言葉づかいも見た目も上品ではあるが心の中は何を考えているのか判ら
ない者たちがこの地の主流を成すようになっていた。
子供たちも例外ではない。
この新しくこの地に引っ越してきた者の中心人物が、たちの悪い輩だった。
彼らは決して大人たちにはその凶悪な面を見せない。
むしろ、大人たちの要求に積極的に応える真似をして支持を取り付けていく。
こういった輩に対し、弱き者たちは対抗手段を持ち得ず、軍門に下るか彼らの所業を
黙って見過ごすだけだった。
こうして、この輩たちは勢力を伸ばし我が物顔で校内をのし歩いて行く。
瑞希も例外ではない。
取り込もうとした彼らに対してはっきりと拒否し、さらに、きつい口調で彼らの所業を非難
した瑞希に対し、彼らは瑞希を攻撃目標の一番手に据えた。これ以降陰湿且つ執拗な
攻撃が加えるられ、瑞希は孤立していった。
孤立した瑞希に声をかけたのが、哲也である。
一人ぼっちな瑞希に「僕たちと一緒に遊ばないか」と。
最初、武士は反対した。
理由は単に「女と一緒に遊ぶなんて男じゃない」というだけである。
ただ、瑞希に対するいじめの数々は武士も知っており、これによく思っていなかった事は
言うまでもない。
武士を説得して瑞希をグループにいれたのは、哲也だった。
哲也にとっても、瑞希の孤立している様子は見ていられない状況だった。
又、瑞希の性格が武士とよく合うと認識していた事もあった。
一緒のグループに入ってからは、元々外で遊ぶことが好きな瑞希の性格が幸いし、瞬く
間にグループの一員として溶け込んでいった。


544: ◆fzpLpgOYbk
09/07/19 17:59:04 JqbhyJ6D
歪な三角形(トライアングル) 2話-3

武士ともすぐに仲良くなっていった。
最も傍から見ているといつも喧嘩しているようにしか見えない。
そんな二人を哲也やほかのメンバーはニヤニヤと笑いながら見つめているのが、いつもの
光景だった。
(補足すると、喧嘩の大半は武士が喧嘩を吹っ掛け、瑞希がそれに応戦するの事で始まり、
大抵は瑞希の勝ちで終わるのがいつもだ。この二人の喧嘩は例外なく口喧嘩である。喧嘩
速い武士も女の子である瑞希には決して手を上げることはできず、となると口の達者な瑞希
に武士が敵うはずもない。二人の喧嘩は必ず瑞希の勝ちで終わる。そして、険悪となった
雰囲気を『まあまあ』と和らげ元に戻すのが哲也の役割だった。

宅地の造成、区画制が進む程新しく流入してくる人間が増え、元にいた人たちは減っていく。
元々、旧住民を中心としていた哲也・瑞希・武士の遊び仲間も一人、又一人と日を追うごとに
減って行く。加えて武士の粗暴な振舞により何度か学校内でのトラブルを招き、新住民たちの
父兄の多くから『不良少年』のレッテルを貼られた事が武士たちのグループの崩壊を加速させた。
最後まで武士との関係を保っていたのは、哲也と瑞希の二人だけだった。

「行ってきまーす」
哲也が家を出たその目の前には、瑞希が待っている。
「「おはよう」」
朝の挨拶を交わすと、瑞希は哲也の右腕に自分の左腕をが絡ませ、歩き出す。
腕を組んで歩く二人に、周りの者たちは何も言わない。
二人が歩いて10分程のところに、小さな十字路がある。
この十字路を左に曲がって、5分歩いたところに学校がある。朝は学校に向かう生徒たちで
いつも賑やかな場所だ。
「「おはよう」」その十字路で二人が声を掛けた先に、武士がいた。
「おう」そう言って二人に並んだ武士の左腕に瑞希の右腕が絡まりつく。
「よーし、今日も一日がんばりましょう」
真中にいる瑞希が二人を引きずるような格好で三人は校門に向かって歩いて行った。


545: ◆fzpLpgOYbk
09/07/19 18:01:05 JqbhyJ6D
歪な三角形(トライアングル) 2話-4

これは、小学校6年の時の彼らの朝の光景。
彼らにとって、これはいつもの、当り前の事だった。


546:名無しさん@ピンキー
09/07/19 20:32:32 HuATG0wQ
ん? ここまで?

547:名無しさん@ピンキー
09/07/20 00:59:25 dmA49JyS
愚人の変態小説はエロけどマジ笑える
ストーリーがおもしろい
URLリンク(gujin0281.blog4.fc2.com)

548:ヘソク
09/07/20 02:55:25 WJCpw1xK
3と4が同じだった。ごめんね。
だから続きは6から。

549:ヘリテイジソフテイルクラシック 6
09/07/20 02:56:20 WJCpw1xK

指二本ほどの隙間を開けると、かろうじて中の様子が伺える。
「くそう角度が悪いな」
ここからではふたりの頭しか見えない。下手をすればどちらかと目が合ってしまう可能性があった。
それでも、中がどのような状況か大体の事は判断できた。
ローテーブルの上に良子は仰向けに寝ているようだ。その上に兄が覆いかぶさり、お互いに唇を貪りあっている。
あの座卓は、結婚祝いに父が買ってくれたものだった。
紫檀の高級品だそうだが、デザインがあまりに和風すぎて持て余し気味に部屋に押し込んでいた。
まさかこのような使われ方で活躍するとは、父は思いもしなかっただろう。
兄がキスを中断して顔を上げた。
それを追う様に良子がその顎に、首筋に名残惜しむかの如く口付けをし、舌を這わす。
「はぁ…はぁ…。もっと、キス、して」
「はは。お前は昔からキス魔だよな。待てよ、息が続かねえんだよ」
「うん…キス、大好き…です。俊介さんのキス、おいしい…」
「いっぱいしてやるから。ふうー、暑いなこの部屋」
一瞬、兄と目が合ったような気がして、驚いた私はふすまから顔をそむけてしまった。
情けないことに、見つかってしまったのではないかと怯えてしまったのだ。
さっきまで閉められていたふすまが、少し開いているのに気付けば、私が覗いている事などすぐに悟られるのに。
さらに情けないのは、兄はただ長いキスの息継ぎのために顔をあげたのだと分かると、安心してふすまに顔を寄せてしまったことだ。
「髪、切ったのか」
「急に来るっていうから。一昨日美容院に行ってきたんです」
「ふうん。似合ってるよ。雨の中、傘を差して立っているお前を見て、学生の頃みたいだと思った。」
「ほんとう?うれしい」
兄の手が、良子の頭を撫で、指が髪を漉いていく。
ここからでは見えないが、良子がどんな表情をしているのか、私には容易に想像できた。
目を細め、少しだけ歯をのぞかせて微笑む。えくぼがかわいいね、とからかうと、もう知らない、と拗ねてそっぽを向くのだ。
その貌は、私だけに見せてくれていると思っていたのに。それなのに。
「やっぱり、良子は短い髪型のほうがよく似合うな。大きくてかわいらしい目が、よくみえるからな」
「いろんな人に、言っているんでしょう?」
「ああ。悪いか」
「ううん。今は、わたしだけに言ってくれているから…」
良子の口から、こんなセリフを聞いたことがない。私に、あんなに甘えるような声でささやいてくれたことなどない。
良子がいまどんな表情なのか、私には想像できなかった。



次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch