09/04/12 10:17:28 KPGrwTrf
「気になるの? ふふふ…それはね……。
私達の魔力を人に与えるの。
そうするとあっという間に変わるのよ。
私達の同族にね。」
(どう…ぞく? やばい、この人、いやこの悪魔は本物だ。)
「そ、そう…ですか…。
わたしちょっと飲み物持ってきますから…。」
そう言うと鈴香は布団から出て、ふらふらと台所に向かおうとした。
(人を悪魔に変える?
もしそれが本当ならさっき言っていた言葉も…)
【「よかった、心配したわ。まだ死なれちゃ困るもの。」】
(もしかして……私を悪魔に?)
鈴香は一刻も早くこの部屋から、いやこのデライラから離れようとしていた。
飲み物を持ってくるという嘘をつき、神主を呼びに行くために。
(人を悪魔に変えるなんて信じてはいないけど、さっきのこともある。)
そして鈴香は障子に手を掛けて、横に引こうとするが…。
「ん………? ふんっ…………あれ? 立て付けが悪いのかな?
それならこっちの障子を…あれ、こっちも?
んーーー! あれ? どうして? どうして開かないの?」
鈴香がいくら横に引いても、どの障子も開かない。
いつもなら簡単に開く障子が、どれもいきなり開かなくなったのだ。
開かないというより、元から動く気配がないのだ。
そして障子の紙の部分が手に触れた時、変な感触が鈴香を襲った。
「えっ……堅い?」
紙の部分は、まるで壁を押しているのかのようで破ける気配はない。
続けて起こる異常な現象に、不安と緊張で体中から汗が滲み出てくる。
そしてさっきまでなかった鈴香の後ろでする妙な音。
ヒュッ………、ヒュッ………
まるで紐を振り回しているようなその音は、鈴香のすぐ後ろからしている。
(なにかいる!?)
さっきまでなかった後ろの異様な気配。
どう感じてもその気配は人間のものではない。
幽霊や妖怪を信じない鈴香にとって、初めての経験だった。
まるでカエルが後ろから蛇に睨まれている様に。
そしてゆっくりとデライラがいた方向へ振り向くと…。
「えっ・・・」
793:「始まりはいつも些細なことで」
09/04/12 10:22:13 KPGrwTrf
そこにいたのはデライラなのだが、背中に生えていた翼は見えず、変わりに何十本
もの触手が覗いていた。
「ふふふ……、どこへ行こうというのかしら?
私たち夢魔はね、人間の心が読めるのよ。
だから今あなたが飲み物を取りに行くなんて嘘でしょ。
悪いけど部屋には結界を張らさせて貰ったわ。
出ることもできないし誰も入ってこれない。
もちろん私達の声も聞こえないのよ。」
鈴香はその光景に声が出ないまま立ち尽くしていた。
デライラが何を言っているのかも耳には入ってこない。
「大丈夫? すごい汗よ。
まあ、今から濡れちゃうから関係ないんだけどさ。」
そしてそれは起きた。
風を切るようなスピードで、1本の触手が迫ってきたのだ。
「ひゃあ!」
触手は鈴香の袴へと入っていくと、太ももへと触手を這わせた。
その触手は生暖かく滑りを帯びており、私に嫌悪感だけを与えていく。
「最初はね、あなたが気絶してたところをやっちゃおうかなーって思ってたの。
だけどいきなりじゃやっぱりかわいそうだから、話をしてからにしようと思っ
たの。悪魔にするって言ってもね、痛くもないし、とっても気持ち良いのよ。
きっと気に入ってくれると思うわ。」
そして他の手足にも触手が絡みつき、あっという間に身動きが取れなくなった。
「いやぁ…離して……、お願いだから…」
鈴香は恐怖と嫌悪感で、とうとう涙を流してしまった。
「あらあら泣いちゃった。そんなに嫌がらなくても…。
あなたには感謝してるのよ。
封印をといてくれて、そのうえ精気まで頂いたんだから。
お礼にあなたを私の妹にしてあげる。」
そう言うとデライラはいくつもの触手を操り、私の体中に触手を絡ませていく。
「いやぁ、そんなこと………。ひゃんっ」
「うふふ、随分と可愛い反応するのね。
じゃあここなんてどうかしら。」
2本の触手が私の胸に這っていくと、乳首を中心に撫でまわした。
「ひっ! いやあぁぁぁっ!
ああっ、そんなとこ……触らないでぇ…。」
すると鈴香の中である感覚が襲った。
ドクン…
794:「始まりはいつも些細なことで」
09/04/12 10:23:58 KPGrwTrf
(どうして…こんなことに……、
あれ……なんだか…体……火照ってきたの?)
今度はいくつかの触手が鈴香の秘所へと近づいていく。
「えっ? そっちは、ああっ、やめてぇぇ! それだけはぁっ!」
デライラはニヤリと微笑えむと、触手を秘所へと…
ズプッ
「いっ! いやあぁぁぁっ!!」
鈴香も年頃の女なので自慰行為だってする。
しかし秘所に指以外のものを入れたことはない。
まだ男のモノも知らない鈴香には、異物が入った感覚と痛みしかしなかった。
「痛い痛いっ! 誰かぁ! 誰か助けてぇ!!」
痛みで本能的に助けを呼ばずに入られなかった。
助けを呼べば誰か来る、そんな気持ちしか今の鈴香にはなかった。
もちろんその声も外には聞こえず、誰も来ないが。
「あら、あなた処女だったのね。
私の触手で処女喪失なんて、あなたは光栄ね。
変な男に奪われるよりはよっぽどましよ。」
「うぅ……、お願いだからぁ……許して。」
しかしデライラは鈴香の頼みを無視し、触手を上下に動かした。
「痛っ!! ああああぁぁぁぁ!!
いたい! だれかぁ! たすけ、ああぁぁぁっ……!? 」
強烈な痛みしか感じないその動作は、鈴香の精神を大きく削っていく。
しかしそれは突然起きた。
さっきまでの強烈な痛みがスッと引いていき、変わりに快感が走ったのだ。
795:「始まりはいつも些細なことで」
09/04/12 10:25:28 KPGrwTrf
「それが魔の快楽よ。気持ち良いでしょ。
私達の触手から滲み出てる液体はね、人間を墜落させる成分を含んでるの。
その液体を飲んだり塗られたりしたら、たちまちその快楽の虜ってわけ。
ほら、もう痛みなんて感じないでしょ。あとはその快楽に身を任せれば良いの。」
「でも、そんなっ!
ああっ! きもち…いいわけ、ああんっ!」
もちろんそれは嘘である。
痛みは完全に快感へと変わり、鈴香の傷ついた精神を急速に回復させていく。
「うふふ、我慢しないで感じ続けなさい。人間は欲望と快楽に弱いんだから。
もうちょっとで私のほうも出るわよ。魔力をたっくさん含んだ私の体液がね♪」
「ひぃっ! いやぁっ! お願いだから出さないで!
私、悪魔になんかなりたくない!!」
「無理よ。もう出してるもの。」
「えっ!?」
そう、デライラの体液は触手を流れ、鈴香の子宮へと向かっていた。
「いやあぁぁっ!! 抜いてっ! 抜いてよ!
お願いだか…うっ……、あぁぁぁあぁ……いやぁ………………。
私の……お腹の中……何か…入ってる……、
うっ、あぁぁぁああぁぁぁぁ…………。」
デライラの体液は触手を通って鈴香の子宮へと流れて入った。
それはとても熱く、悪魔の魔力が込められたものだ。
「うあぁぁああぁぁぁ……………。」
(いやぁ……わたしが……悪魔に……。)
「あぁぁああぁ…………。」
(悪魔に……なる………………いや。
……………………なんで嫌なの?
悪魔は悪い奴。昔からそうだと聞かされた。
……………………悪魔が何かしたの?
よく分からないけど、悪の魔物って呼ばれるくらいだし。
……………………なんで悪魔になったらいけないの?
別に悪いわけじゃない、逆にこんなに気持ちが良い。
え? 気持ちが…良い?
……………………そうだよ……こんなに気もちが良いのに……。)
796:「始まりはいつも些細なことで」
09/04/12 10:26:42 KPGrwTrf
「あぁぁ……。」
自分が自分でない者にされる感覚、誰かに支配される感覚、
しかしそんな感覚と一緒に快楽という波が鈴香の心を変えていった。
「どう? 私の体液。
あなたの体液もじきにそうなるのよ。
嬉しいと思わない?」
(嬉しい? 私、喜んでるのかな……。
でも、気持ち…良い……。デライラさんの体液……きもち……いい………。
ふふ……ふふふ…………なんだかすっごく楽しい気分になってきた。)
鈴香の子宮壁から体中へと流れていくデライラの体液。
その体液は鈴香の心だけでなく、体も変えようとしていた。
「あっ、ああぁぁぁぁ!! な、なにか…くる…。」
すると鈴香の体中に奇妙な青色の刺青が浮かび上がっていく。
デライラと少し違う形だが似たような刺青だ。
(な、なにこの模様……。
私の体中に……………………ふふふ…なんだか素敵♪
ん? 今度は背中が……。)
続けて背中から何かが出てくる様な感覚が鈴香を襲う。
「うっ、わ…あ……いやぁぁぁぁっ! せなかっ! せなかがぁっ!」
すると背中に2つのすじが入り、中からデライラと同じ漆黒の翼が生えてきたのだ。
「うぅぅぅぅぅ…………………………、あ、なに…これ? はね?」
新しく生えたその翼を、思い通りに動かしてみると。
「これ、私の思い通りに動く……。
ふふ……それにとっても綺麗だわ♪」
序所に変わっていく体を受け入れていった鈴香。
いつの間にか人間だった頃の目はデライラと同じ、縦長の瞳孔に金色の虹彩に変わ
っており、鈴香をより悪魔の姿へと近づけていった。
「うふ……ウフフ………………」
デライラの体液は枯れることなく、鈴香の子宮に流された。
心も体中の体液も、完全な悪魔へと変えるために。
そして最後に、お尻からあのハート型の尻尾が生えると、
鈴香の人間だった時は心は砕け散った。
797:「始まりはいつも些細なことで」
09/04/12 10:28:18 KPGrwTrf
(あはは♪ きもちがいいわぁー……)
完全に変貌を遂げた自分の体を魅入る鈴香。
尻尾も翼も、体から溢れてくる魔力もどれも新鮮な感覚で、
鈴香に悪魔の喜びを植えつけていく。
(フフッ……ウフフ、悪魔になるの…なんで嫌だったのかしら?
昔の私って本当に馬鹿ね。こんなに美しい体になれるのに…………。
あ、そうだ。デライラ姉さんにお礼を言わなきゃ。
あれ? 私に姉なんていたっけ? ま、いいや。固いことはなしなし。)
そしていつの間にか触手を引っ込めたデライラは鈴香に近づいた。
「どう鈴香、夢魔になれた感想は。」
デライラが鈴香の顔を覗き込むと、顔は無表情で生気を感じるさせるような物では
ない。不安になったデライラは、鈴香に呼びかけてみた。
「ねえ、大丈夫? あれ? どうしちゃったのかな。
もしかしてやりすぎて心が壊れたんじゃ…」
すると鈴香の肩がピクッと動くと、突然飛び上がった。
「きゃあっ!」
「あはっ♪ 引っかかった引っかかった♪ 楽しい♪
姉さんの言ったとおりだったわ。
ほんと、悪魔になるのって気持ちが良いのね♪
ああん♪ はやく誰かを犯したいー。」
「もーう! 脅かさないでよー。本当に心配したんだから。
ま、いいわ。ようやくあなたも目覚めてくれたのですから。
それじゃあさっそく人間達を…………。
うふふ♪ ねえ鈴香、この神社に近づいてくる者がいるわよ。」
「あ、ほんとだ♪
私より年下の女の子みたい。」
夢魔となった鈴香は、デライラどうよう人間の心を読む能力が備わり、近づいてく
る者の位置と心を読めるようになったのである。こうして鈴香は夢魔となり、闇が
光を支配する手助けをするのであった。
終
798:「始まりはいつも些細なことで」
09/04/12 10:30:28 KPGrwTrf
すみません
後から気付いたけど、ところどころ一人称にしてしまった部分があります
ほんとお目汚しすみません
799:名無しさん@ピンキー
09/04/12 11:08:26 Sh1n8N46
いえいえ
良いタイミングでの投下GJでした
800:名無しさん@ピンキー
09/04/12 11:21:34 vOTnYXfR
GJ!
やっぱ巫女の悪堕ちはええのお
801:名無しさん@ピンキー
09/04/12 12:53:39 emjlg8g1
GJ
inoino氏の「呪縛」と重なって滅茶苦茶ツボだわ
802:名無しさん@ピンキー
09/04/12 16:52:37 25RBN/7U
ここ最近行ってるんだけど、けっこう
いい感じです^^。
URLリンク(dancingflower.net)
自分的には左の子が理想です。
803:名無しさん@ピンキー
09/04/12 17:12:22 v2RadzXV
デスノートってある意味人間を洗脳してるよな
高田清美とかまさにそうだし
804:名無しさん@ピンキー
09/04/12 18:42:07 mmLTMkfR
いつの話題だ?
805:名無しさん@ピンキー
09/04/12 20:03:41 gEAozBrj
>>802
俺は右の子かな
806:名無しさん@ピンキー
09/04/12 20:49:00 7n4OkES7
シンケンジャーで他者を操る怪人が・・・
・・・うーん、惜しいね
807:名無しさん@ピンキー
09/04/13 00:07:37 il7vBztB
>>806
でもあの怪人の
「操ったならさっさと自害させればいいのに」
「そんなもったいない!操ったら普段はしないことをさせるのが醍醐味でしょう!」
はさすが靖子にゃんだと思った
ガチでピンクかイエローの悪堕ちやってくれないかな
808:名無しさん@ピンキー
09/04/13 04:16:51 9we6zwhH
番組開始当初に洗脳されるの男だったりしてみたいな予想があったが見事に当たったなorz
809:名無しさん@ピンキー
09/04/13 12:44:41 tJR2Y+ME
フリーゲームって時々良いのがある気がする。ロボとか、後は学園物で一周目が洗脳された奴を助ける感じで、二週目が洗脳してくようなのがあったなー。あれ好きだったんだが名前忘れたんだな。誰か名前を覚えてる人居ない?
810:名無しさん@ピンキー
09/04/13 16:14:06 amvFBsDm
小説のFF4でローザが一時的に洗脳される
ただし作者の文章力がここの職人の爪垢でも煎じて飲ませたいくらいの
携帯小説レベルなので、FF4ネタならなんでも、って人のみ推奨
811:名無しさん@ピンキー
09/04/13 19:11:56 x1BJliC8
MAIKA作品に慣れている住人からすればどうということはない
812:名無しさん@ピンキー
09/04/13 19:14:49 BfdM/0K8
エロシーンだけでいいから外注ライターにならないものかとすら思う
813:名無しさん@ピンキー
09/04/13 19:51:49 lRVCz5Tu
>>809
たぶんアームドハイスクール
814:名無しさん@ピンキー
09/04/13 19:53:12 5JasLzle
誰になら書いて欲しいんだ?
815:名無しさん@ピンキー
09/04/13 21:19:58 SM3PqxZe
>>810
簡単なシチュエーションだけでも教えてくれないか?
ネタはおいしいのにそう言われるってことは散々なのかな
816:名無しさん@ピンキー
09/04/13 21:49:54 amvFBsDm
原作ゲームでいうゾットの塔で人質となり
拘束ペンデュラムの危機に瀕してるタイミング
小説ではそこで洗脳されてセシルを刺そうしてくる
817:名無しさん@ピンキー
09/04/13 22:23:44 SM3PqxZe
>>816
ありがとう
愛の力で秒速洗脳解除ってオチが容易に想像できるな…
818:178 猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:22:33 AmcUuhpv
こんばんはです。今回は一ヶ月ちょいぶりくらいの猟血です
いよいよ吸血鬼だらけの展開に
○四章
"ガシャーン!"
"バリーン!!"
「っ?!」
廊下のほうから突然鳴り響いた破壊音に、眠りについていたララディアは反射的に飛び起きてしまった。
(まさか…また侵入者が?!)
昨夜の記憶が一気に蘇り、ララディアは着るものもそのままに枕元に置いてあった剣だけを取り廊下へと飛び出した。
そこで見たものは…
廊下の奥からひたひたと歩いてくる兵士と、こちらに走って逃げてくる兵士の姿だった。
「ラ、ララディア様!!逃げてください!」
首のあたりを抑えて逃げてくる兵士は、ララディアに必死の形相で逃げるように伝えてくる。だが、ララディアはどうにもその
事情が理解できなかった。
「ど、どうしたんだ!なんで逃げている!何で逃げろと私に言うんだ!」
「バ、化け物が、化け物が城中に……」
走り疲れて息も絶え絶えな兵士が必死に事情をララディアに語ろうとしている時、後ろにいた兵士が逃げる兵士に飛び掛ってきた。
ララディアの目に飛び込んできたその兵士の表情は、もはや人間の作り出すそれではなかった。
「ガァーッ!!」
口元から長い牙を光らせた兵士はそのまま逃げる兵士を組み付くと、兵士の首元にがっぷりと噛み付いてきた。
「ぐあっ!…あぁ……」
噛み付かれた兵士は最初こそ苦悶の表情を浮かべたものの、次の瞬間には顔も全身の力も緩ませくたくたとしゃがみこんでしまった。
噛み付かれた首と口の間からだらだらとこぼれる血と、それをズズッズズッと啜りこむ淫靡な音が廊下に響き渡る。
「こ、これって……、そんな……」
その光景に、ララディアは昼間のアレクサンダーとの会話を思い出していた。
人間に襲い掛かり、血を喰らう化け物。それはまさに吸血鬼という存在そのものである。
が、このメルキルスに吸血鬼が来れるはずがない。いるはずがない。そんなことは聞いたことがない。
だが、現実に目の前にいるのは吸血鬼…
「う、う、うわああぁっ!!」
訳がわからなくなったララディアは、衝動的に兵士に食いついている吸血鬼に突進しその頭を思いっきり剣の柄で突き飛ばした。
吸血鬼はその衝撃で口を首から外し廊下にごろごろと吹き飛ばされる。
「ガ、ガウゥ…」
一瞬怯んだ吸血鬼だったが、すぐに体勢を立て直してララディアへ牙を剥くが…
"ドスッ!"
次の瞬間、ララディアの剣が吸血鬼の胸板を貫いていた。
「ガ………?」
最初、自分に何が起こったのか吸血鬼は分からなかったようだが、分からないといった顔のまま前進から青白い炎が発火
して、そのまま燃え尽きてしまった。
「は、はあっ……。や、やっぱり、吸血鬼……なの……?」
ララディアはまだ信じたくないといった思いだったが、血を吸い目の前で発火して消えた化け物を見てしまってはもう吸
血鬼がいるということを受け入れざるを得なかった。
819:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:23:35 AmcUuhpv
「……ハッ!だ、大丈夫か!」
まだ複雑な思いを抱いていたララディアだったが、後ろで血を吸われて倒れている兵士のことを思い出し慌てて駆け寄っていった。
兵士は青ざめた顔をしてぐったりとしており、全く動き出す気配を見せない。
「大丈夫か、おい、おい!」
ララディアは兵士の方を掴んでがくがくと揺すり大声で呼びかけたら、そのかいがあったのか兵士の瞼がぴくっと動いた。
「よ、よかった!痛いところはないか?気分はどうだ?!」
兵士が無事だと分かり、ララディアの顔が安堵に綻ぶ。兵士のほうもぴくぴくと腕を震わせララディアの手を掴もうとしてくる。
「ラ、ララディア様……自分は、大丈夫です……。気分も、悪くはありません……。むしろ、いいくらいです。ただ……」
「ただ……?ただ、なんだ!」
「ただ……」
兵士の腕がララディアの腕をきゅっと掴む。その体温は、凍るくらいに冷たかった。
「?!」
ララディアの顔から血の気が一気に下がる。その時、兵士の表情が一変した。
弱々しげな顔には狂気の笑みを浮かび、薄く開いていた瞳は邪悪な赤い光が灯り、口からは長い牙がぎりぎりと伸びてくる。
「ただ、少々喉が渇いてしまっったのですよぉ!!」
吸血鬼化した兵士はララディアの腕を掴んだままがばりと上半身を起こすと、ララディアの肩に腕をまくり首筋に喰らい
つこうと身を乗り出してきた。
「くっ!」
ララディアは迫り来る牙を頭を捩ってかわし、兵士の胸板を足を入れてドン!と蹴飛ばした。
腕を掴まれているので吹っ飛びはしないもののその拍子でララディアと兵士の間に隙間が開き、その間隙を縫ってララデ
ィアは兵士の心臓に剣を突き刺した。
「グアーッ!!」
たちまちのうちに燃え尽きる兵士を、ララディアは呆然と見つめていた。
情けないことだが、目の前で今まで人間だったものが吸血鬼になり襲ってきたという衝撃と恐怖で少し足腰が震えている。
「こ、これは…どういうことなの?!こんな、吸血鬼が……?!」
その時、ララディアは外からも内からも聞こえてくる破壊音と悲鳴に気がついた。ギョッとしたララディアが自室へと飛
び込んで窓を開くと、眼下に広がる町には所々から火の手が上がり、風に乗って人々の絶叫が星一つない真っ暗な空に響き渡っている。
「何が…、起こっているの……」
これが悪夢というのなら、早く目が醒めてほしい。そうとでも考えないととても今目の当たりにしている光景を受け入れられない。
今日の昼には考えもしていなかったメルキルスの地獄絵図に、ララディアは軽い現実逃避に陥っていた。
(そうよ、これは夢よ…。起きたと思っているのは夢の中のことで、本当の私はまだベッドの中で寝ているのよ…
早く、早く起きてこんな嫌な夢忘れないと……)
"ドオォーン!!"
「きゃあっ!」
突然起こった城を揺るがすほどの爆発に、ララディアは体制を崩して自室に倒れこんでしまった。膝を打った痛み、床の
冷たい感触、鼓膜に響く爆音、全てリアルに感じられる。とても夢とは思えない。
「いったぁ……。
……やっぱり、夢じゃ…ない…」
それにより、ララディアの意識もまた否が応にも現実へと引き戻されていく。今起こっている事象が、覆しえない事実だ
ということが心の中で認めざるを得なくなっている。
城内に吸血鬼が現れ、城下では人々が逃げ惑っている。このままではメルキルスはとんでもないことになってしまうだろう。
そして王も王女も王子も、王子も………
820:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:24:35 AmcUuhpv
「王子!!」
しまった。完全に失念していた。こういう時のために自分はアレクサンダーとアルマリスの護衛についていたのではなかったのか。
目の前に広がる事態に茫然自失となっていて、いま自分が一番為すべき事を忘却の彼方へと置き忘れていた!
「い、いけない!」
ララディアは急ぎのあまり寝巻きを脱ぎ捨てると下着も着込まずに上着を羽織ると、そのまま物凄い速さで部屋を飛び出した。
廊下には何人かのの兵士や使用人…、いや吸血鬼がうろうろしており、ララディアの姿を見るや否や牙を剥き出しにして
襲い掛かってきたが、ララディアはそんなものには目もくれず、自分の行く道を邪魔する吸血鬼だけを切り伏せると下り
階段を一気に駆け下りていった。
「うっ…!」
下の階へと進んだララディアの目に飛び込んできたものは…
所々に倒れる兵士や魔導官。ゆらゆらと起き上がってくる吸血鬼化した人間。人間にかぶりついている吸血鬼。
吸血鬼から逃げる人間。果敢にも吸血鬼に立ち向かう人間。
もはやメルキルス城内は、多数の吸血鬼によって蹂躙されつつあった。
「「「………」」」
早速何体かの吸血鬼が新たな餌(ララディア)を目にして舌なめずりしながら向ってきている。中にはララディアの同僚
だったものまでいる。よく面倒を見てくれた食道のおばさんも牙と爪を光らせて迫って来る。
知っている人間が化け物になって自分を狙ってくる。普段なら怖気が立ち気力も萎えてしまうような状況だが、今のララ
ディアには為すべき事を悟った強い決意がある。
「……どけーっ!!」
ララディアは自分に向ってくる元同僚・知人に躊躇うことなく剣を振り下ろし、廊下を駆け抜けていった。
ただ、ララディアの足はアレクサンダーの部屋には向いていない。全くの別方向だ。
だがララディアには確信があった。今の城内の状況を鑑みて、アレクサンダーがいる場所はあの一箇所しかないから。
一方、アレクサンダーのほうも城内で起こった異常にいち早く気がついていた。もっとも、これは昼間のやり取りが心に
残ったアレクサンダーがなかなか寝付けなかったから異常にすぐ気がついたという偶然の要素が大きかったのだが。
「こいつは…まさか?」
いきなり自室に入ってきて自分に襲い掛かってきた賊が青い炎を吹き上げて死ぬ様を見て、アレクサンダーは昼間にララ
ディアに語った『吸血鬼』という単語を思い出していた。
正直、ララディアと話していた時も本当に吸血鬼の仕業かどうかは確信を持ててはいなかった。ララディアが言った『吸
血鬼が招かれてない城の中に勝手に入れるはずがない』という論点を打破できなかったからだ。
だが、今現実に吸血鬼が城の中に侵入してきている。しかもララディアではなく自分を狙って。
「…ほらみろララディア、やっぱり吸血鬼はいたんだ!」
夜も更けているにも関わらず、アレクサンダーは今すぐララディアのところに飛んでララディアを言い負かしたくなっていた。
まあそれは建前で、実のところアレクサンダーも自分で考えてもあまりにも子供っぽい応対でララディアとの間に気まず
い空気が流れていたので、これを機会に仲直りをしておこうと思っていたりもしたのだ。
とはいえ、城内に賊が侵入したことはこれはこれで見過ごせないことでもある。しかも、自分の部屋の扉にいる衛兵を掻
い潜っての侵入であるから事態は結構深刻だ。
アレクサンダーは賊の侵入を伝えようと部屋から出ようとした、その時
"ドカーン!!"
城を揺るがすかのような爆発と振動がアレクサンダーの部屋中に鳴り響いた。
「?!」
821:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:25:35 AmcUuhpv
何事が起こったのかと部屋を飛び出したアレクサンダーが目にしたのは、廊下を徘徊する多数の吸血鬼と城内で出火して
いるのかもうもうと湧き上ってくる黒煙。
「き、吸血鬼…が、こんなに……?!」
それは、さっき自分を襲った吸血鬼が『アレクサンダーを襲うために外から侵入してきた』ものではないことを意味していた。
内部で溢れた吸血鬼が、たまたま自分の部屋の中に入ってきただけだったのだ。
アレクサンダーの気配に気がついた吸血鬼が、1体2体と振り返りアレクサンダー目掛けてにじり寄ってくる。ララディアなどとの
稽古で剣の腕にはそれなりの自信があるアレクサンダーだが、これほど多数の吸血鬼を相手にしては命がいくらあっても足りない。
そして、これほど城内が吸血鬼に溢れていることにより、アレクサンダーはあることに気がついた。
吸血鬼だけのみならず、例え凶悪な侵入者が来たとしても健常な人間ならその場か逃げ出すことが出来る。逃げ出せれば
そうそう危機に陥ったりはしないものだ。
だが、体が弱って逃げ出すことが出来ない人間がいたらどうなるか…
言うまでもなくその人間は殺されるか餌食になるかであろう。そして、自分の力では逃げ出せないほどに体が弱まってい
る人間を、アレクサンダーは一人知っている。
「……アルマリス!!」
アルマリスの部屋の前には屈強な衛兵が付いている。だが、自分の部屋の衛兵は片方は首を吹き飛ばされて倒れていたし、
もう一人の衛兵はよく考えたらアレクサンダーの部屋に侵入してきた吸血鬼の顔はその衛兵そのものだった。
つまり、衛兵がいるからといっても全くあてには出来ないのだ。
「しまった!アルマリスーッ!!」
アレクサンダーはアルマリスの部屋に猛然と駆け出した。途中行く手を遮る吸血鬼が何体かいたが、それらをアレクサン
ダーは鬼気迫る勢いで蹴散らし、一路アルマリスの部屋へと急いでいった。
アレクサンダーがアルマリスの部屋の前に辿り着いた時、そこを守っているはずの衛兵の姿はなかった。離れなければな
らないほどの非常事態が発生したのか、あるいは…
「くっ!」
アレクサンダーは最悪の事態を想定し、慌ててドアノブに手をかけた。が、鍵がかかっているドアは堅く閉ざされている。
好意的に考えれば中には誰も侵入していないともいえる。だが、侵入者が内から鍵をかけたとも考えられなくもない。
「おい、開けろ!開けろ!!」
アレクサンダーは閉まったドアを力任せにドカドカと叩いた。吸血鬼を呼び寄せるかもしれないとか中に侵入者がいたら
そんなことしても開けるわけないとか考える余裕はない。
すると、内側からガチャンと鍵が外される音が聞こえ扉がギィと軋んだ音を立てて開かれた。
「お、王子様…こんな夜更けに大声を立てて何をしているんですか!王女様のご容態も考えてください!!」
中からは不寝番でアルマリスの看病をしているのであろう一人の侍女がぷりぷりと頬を膨らませて出てきた。どうやら外
の様子には気が付いていないらしい。
「おい!中には他に誰もいないな!アルマリスも無事なんだな!!」
アレクサンダーは血相を変えて侍女に叫び散らしてくる。その切迫した様子に最初は怒っていた侍女も目をぱちくりさせ
てアレクサンダーを見た。
「あ、あの……王子様?よく事情が飲み込めないので……」
「…吸血鬼だ!吸血鬼がこの城の中に入ってきている!ここは危険だからアルマリスを連れて外へと脱出しようと思う!
お前はすぐに兵士を呼んで来い!急げ!!」
「えぇっ?!」
驚いた侍女はもう少し事情を聞こうとアレクサンダーに迫ったが、アレクサンダーにジロリと睨まれ慌ててばたばたと黒
煙が舞う廊下に出て行った。
「全く、時は一刻を争うというのに…!」
要領の悪い侍女に悪態をついたアレクサンダーは、ベッドの中で寝ているアルマリスのそばへと寄っていった。ベッドの
横ではティフォンがしっかりと起きており、動けないアルマリスの護衛を受け持っている。
822:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:26:34 AmcUuhpv
薬が効いているのか、アルマリスの寝顔は意外と安らかだ。だがその顔色は死人のように真っ青で、絶命していると言っ
ても冗談には聞こえないほどだ。
もしこのままここから脱出することになったとしても、はたしてアルマリスの体がそれに耐えられるかどうか、実に微妙
なところだ。
「アルマリス……」
いまだに自分のせいでアルマリスが命の危機を迎えたと思っているアレクサンダーは、現状に例えようのない焦りを感じていた。
アルマリスの容態を考えたらこの場で安静にしているのが一番だと思う。が、この場に留まっていては遠からず吸血鬼の
餌食になってしまうことは疑いの余地はない。
なんとしてでもアルマリスだけは無事に脱出させないと…、そうアレクサンダーが考えている時、後ろの扉がダンダンと叩かれた。
「王子様、私です。扉を開けてください……」
扉の向こうから聞こえてきたのは、先ほど外に出した侍女のものだ。
そのあまりの速さにアレクサンダーは少々不審を抱いたもの、放っておくわけにもいかず扉を開いた。
すると、そこには兵士はおらず俯いた侍女が一人立っているだけだった。
「…随分早かったな。で、兵士はどこだ?」
「………」
アレクサンダーの質問にも侍女は俯いたままで何の反応も返そうとしない。心なしか、口元が微笑んでいるようにも見える。
「おい、何とか言え!こんな所で立っていて、吸血鬼がやってきたらどうするんだ!!」
「吸血鬼、ですか……?それなら……」
笑いを堪えているのか、ぷるぷると肩を振るわせていた侍女が突然顔をアレクサンダーへと振り上げる。
その瞳は、真っ赤な血の色をしていおり、唇からは長い牙が伸びていた。
「もうここにいますよぉ!!」
侍女…だった吸血鬼はそのままアレクサンダーにドカン!とぶつかり床へと押し倒し、そのまま肩を掴んで馬乗りになってきた。
「なっ……?!お前…、なんで?!」
つい今しがたまで間違いなく人間だった侍女がいきなり吸血鬼になって戻ってきたことにアレクサンダーは驚きを隠せなかった。
吸血鬼が人間を襲って仲間を増やすというのは勿論知っているが、侍女が離れて戻ってくるまで数分も経ってはいない。
それほど短時間で人間が吸血鬼化するとは予想もしていなかった。
「うふふふ……王子様の、王子様の血ぃぃ……、とぉっても美味しそぉぉ~~~」
侍女は血への渇望を隠しもせずアレクサンダーを艶かしく見つめ、興奮に渇いた唇をペロペロと嘗め回している。
「く、くそっ……どけぇ……」
アレクサンダーは侍女を突き飛ばそうと体に力をこめるが、どうしたことか指先一本自由に動かせない。それどころか、
徐々に体を傾けてくる侍女に併せて頭が勝手に動いて、その喉首を侍女の眼前に晒す様な体勢になってきている。
「な、なんだぁ…?体が勝手に……ハッ!」
その時アレクサンダーは悟った。今侍女が自分を真っ赤な瞳で見つめた時、その時既に自分は魔眼を受けていたのだ。
「ふふふ…王子様ぁ、じっとしていてくださいねぇ~。すぐにとぉっても気持ちよくしてあげますからぁ~~!
そして王子様にも教えて差し上げますわ。赤い命の水を飲むことの素晴らしさを!!」
口元から涎をだらだらとこぼす侍女は、一刻も我慢できないといった様子でアレクサンダーの喉にむしゃぶりつこうと顔
をアレクサンダーへと埋めてきた。
「ぐっ!!!」
もうこうなっては逃げる術はない。アルマリスを置き去りにして化け物にされてしまうのか……。とアレクサンダーの心
に激しい後悔の念が湧き上がる。
アレクサンダーは観念してぎゅっと瞳を閉じた。だが、侍女の牙が皮膚を突き破る感触が一向にやってこない。
「……?」
不審に思ったアレクサンダーがうっすらと目を開けると…、そこには真っ赤な目を限界まで見開いた侍女の顔が見える。
そして、その胸からは剣の切っ先がひょっこりと覗いていた。
「あ…?あぅ………あぁーーっ!!」
ありえない痛みに胸を押さえた侍女の体が剣が刺さった胸から発火し、たちまちのうちに燃え尽きて灰となって消えていく。
そして、侍女の体が燃え尽きて広がった視界の先には、荒い息を吐きながら剣を突き出しているララディアの姿が見えていた。
823:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:27:35 AmcUuhpv
「ハアッ、ハアッ……。王子、ご無事でしたか………!」
「ラ……ララディア!!」
絶体絶命の危機に現れてくれたララディアに、アレクサンダーは驚きと喜びが入り混じったような複雑な表情を浮かべた。
本当なら素直に謝辞を述べるところなのだが、昼間のわだかまりからなんとなく自分から頭を下げることがしづらい心境
になってきている。
さっきまではよりを戻そうとしていたのに、本人を目の当たりにした瞬間にどうも意固地になってしまうのは多少なりと
も想いを抱いている相手に弱みを見せたくないという青い思いからだろうか。
「………お、遅いぞ。もう少しで殺されるところだったじゃないか……」
少し頬を赤らめ、拗ねるように顔をそむけてボソッと呟いた言葉はとても感謝を述べたとは言いにくいものだったが、こ
れが今のアレクサンダーに出来る精一杯の謝辞だと感じたララディアはクスッと笑うと剣を腰に収めた。
「申し訳ありません。ここに来るまで少々手間取りまして…。でも、王子が予想通りの場所にいて助かりました」
「うっ…!」
そう、ララディアはアレクサンダーの自室ではなくアルマリスの部屋に向って真っ直ぐに進んでいた。何よりもアルマリ
スを大事にするアレクサンダーが、城内の異変に気づいたならいの一番にアルマリスの下へ向うと確信していたからだ。
アレクサンダーもララディアがそこまで自分の行動を読み、躊躇うことなくアルマリスの部屋に向って来たことを理解し
赤かった顔がさらに赤くなった。
それは勿論単純な自分に恥じ入る意味もあるのだが、目の前にいる女性が自分のことをそこまで理解しているということ
への嬉しさから来る照れもあったのだろう。
「…と、とにかく!今はここからすぐに逃げ出さないと!」
アレクサンダーは照れ隠しからか乱暴に起き上がると、わざと大声で捲し立てた。その姿がまたララディアにはひどく年
相応の可愛げのあるものに見える。
だが事態はアレクサンダーが考えている以上に深刻なのだ。ララディアは綻びそうな顔をキリリと引き締めると、アレク
サンダーに語りかけた。
「ええ。ですが、既に城の外も酷い状況です。もしかすると、このメルキルス全土に化け物が襲い掛かってきたのかもしれません」
「?!どういうことだ、ララディア!」
酷く狼狽したアレクサンダーに、ララディアは黙って窓を指差した。
そこからは、赤々と燃える城外の炎が見えている。アルマリスの安否ばかりを心配していたアレクサンダーは、ここで初
めて惨禍がメルキルス全体に広がっていることを知った。
「な、なんてことだ……。これじゃあ、どこにも逃げ場が……」
「…こうなったら、馬で一旦山岳部まで避難しないと収拾がつかないかもしれません……」
勿論これはアルマリスに余計な負担をかける危険な行為だ。だが、現状これ以外にこれといった策も思い浮かばない。
「…ララディア、父上たちの寝室まで僕たちを連れて行けるか…?僕たちだけで城を逃げるわけにはいかない。
なんとしても父上と母上もつれていかないと…。もちろん、アルマリスは僕がおぶっていく」
「………」
正直、戦力にならない二人を抱えてどこから吸血鬼が現れるかわからない城内を駆け、さらに寄り道してまでは守りきれ
る保障などとてもない。王と王妃を見捨てて二人だけを逃がすほうがまだしも可能性がある。
「…うん、難しいのは解る。でも、父上と母上を見捨てるわけにはいかないんだ。頼む、ララディア……」
「王子…」
ララディアはアレクサンダーが他人に対して頭を下げたのをはじめて見た。あのプライドが高いアレクサンダーが頭を下
げるのだから、アレクサンダーにとっては相当切実なことなのだろう。
自分が仕えている相手にここまでされては、とてもではないが出来ないとは言えない。
「……わかりました。この身命を賭してでも、王子の願いをかなえて差し上げます!」
「…ダメだ。ララディアも絶対に生き残るんだ。僕より先に死ぬことは絶対に許さないからな!」
姉弟ともいえる年齢差の主従は、互いの顔を見合って軽く微笑を交わした。
824:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:28:34 AmcUuhpv
アルマリスの部屋に戻ったアレクサンダーは、寝ているアルマリスをそっと抱え上げた。殆ど重さを感じさせないアルマ
リスに、アレクサンダーの顔が僅かに曇る。
薬が効いているアルマリスはまったく起きる気配を見せない。まあ、今起きられてもそれはそれで困るのだが。
「アルマリス…、暫く辛抱してくれ。絶対、無事に逃げ出して見せるからな…」
アルマリスをおぶったアレクサンダーは、途中で落さないように寝巻きの帯でアルマリスの体を自らに縛りつけた。
「ティフォン、お前も絶対にはぐれるんじゃないぞ。お前には、アルマリスを守るという使命があるんだからな」
「…ワウ」
ティフォンは同意したと言わんばかりに軽く吠えた。いよいよ三人と一匹の脱出劇の開始である。
「じゃあ…、行こうか」
「…はい」
"バン!"
覚悟を決めた二人が部屋から飛び出そうとした時、唐突に部屋のドアが開かれた。
「?!」
すわ吸血鬼か!とララディアは剣を構えたが、そこに現れたのは執事長のシャップスだった。
「おお、王子!王女もご無事でしたか!!」
「爺!」
「執事長殿!」
意外な人物の乱入にアレクサンダーもララディアも驚きの声を上げた。
「いやいや、城中化け物ばかりでどうなることかと思いましたわい。なんにせよ、お二人が無事で何よりです!」
「爺も、よくもまあ……」
アレクサンダーの顔には親しい人間が無事でいてくれたことへの安堵の笑みが浮かんでいる。なにしろシャップスとの付
き合いは生まれてすぐからまで遡るのだ。殆ど身内といってもよい。
「ささ、王子。王女は私めが預かりますゆえ、ララディア殿とともに血路をお開きくださいませ!
爺はここまで来るのに剣を振るいすぎ、少々疲れましたわい……」
「いや、アルマリスは僕が連れて行く。これは兄として……」
「そうおっしゃらずに、さぁ王女を……」
何故か強引にシャップスはアレクサンダーにアルマリスを引き渡すようにせがんでくる。
「ダメだ。アルマリスは、僕が……」
そう言いつつ、何故かアレクサンダーは縛っている帯を解き始めた。不審に思ったララディアがアレクサンダーのほうを
見ると、アレクサンダーの瞳は赤く輝いておりその瞳孔には何も写してはいない。
「王子…!」
「ガルルゥーッ!!」
ギョッとしたララディアがアレクサンダーの肩に手を掛けるより早く、傍らにいたティフォンがシャップス目掛けて飛び掛っていった。
「グォッ!!」
自分の右腕に食いつかれ、シャップスは顔を苦痛に歪めた。その目は赤く光っており、呻き声を上げた口からは牙が見えている。
「……ハッ!」
そのショックでアレクサンダーへの魔眼が解けたのか、アレクサンダーの瞳は急激に焦点を取り戻し、アルマリスの帯を
解きかけていた自分の行為にビックリして慌てて帯を締めなおした。
「ええぃ!犬コロが!離さんかぁ!!」
825:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:29:34 AmcUuhpv
シャップス…だった吸血鬼は腕を力任せに振り回し、強引にティフォンの牙を引き抜いた。
「ギャイン!」
そしてそのままの勢いでティフォンは宙を飛び、あろうことかガラス窓をぶち破って外まで放り出されてしまった。
「ティ、ティフォン!!」
ララディアが悲鳴をあげた一瞬あとに、ドザン!と地面に何かが落ちた音がした。この部屋は三階に位置しているのでど
う考えても無事にはすまない。
「全く…鬱陶しいケダモノめ…。この傷の代償は、飼い主である王女様の血で償ってもらわねば、なりませんなぁぁ……」
傷口から流れる血を忌々しげに眺めたシャップスは、もはや血への欲望を隠しもしないでアレクサンダーへと眼差しをむける。
「そ、そんな……。爺まで、吸血鬼に……」
アレクサンダーはとても信じられないという風に首を振り、吸血鬼になったシャップスを見ている。そんなアレクサンダ
ーを、シャップスは下賎の者を見るかのように見下していた。
「ああ、これはこれでなってしまえばよろしいものですよ、王子。
なんなら、爺が王子の血を吸って吸血鬼にして差し上げましょうか?また一から、その体にじっくりたっぷりと躾けて差
し上げましょう。この爺の忠実な下僕としての心得をですね!グフフフ!!」
「し、執事長殿……」
ララディアの持つ剣の切っ先もガクガクと揺れている。なにしろアレクサンダーの養育方法を日々語り合っていた者が吸
血鬼として目の前にいるのだ。剣を向けるのもさすがに躊躇ってしまう。
「グハハハァーッ!血を寄越せぇーーっ!!」
シャップスは両手を振り上げ、アレクサンダーに覆い被さろうと飛び掛ってきた。勿論狙いは背中のアルマリスだ。
「や、止めてください執事長殿!!」
シャップスの腕がアレクサンダーに届きそうになるところにララディアが剣を構えて体ごと割り込んできた。が、勢いよ
く飛び掛ってきた上に吸血鬼の持つ怪力に圧されて危うくアレクサンダーの上に倒れそうになり、ララディアは必死に腰
を踏ん張って崩れ落ちるのを防いだ。
「ぬうぅ!邪魔をするなララディアァ!!」
獣欲を剥き出しにしたシャップスの眼が、ララディア目掛けて魔眼を発動させる。人間を支配する赤光がララディアの網
膜に焼き付くが、あらゆる外部からの魔力を無効化する特異体質のララディアには当然ながら効かない。
「ふん!そう言えば大して剣の技量も無い貴様が王子の護衛についていたのはそんな体質だったからじゃな!なら!!」
ララディアの剣を素手で掴み、じりじりと押し込んでいたシャップスは突然膝を突き出しララディアの鳩尾にめり込ませてきた。
「ぐはっ!」
めこり、と食い込んだ膝を中心に体を『く』の字に折ったララディアはそのままアレクサンダーとともに後ろへと吹き飛
ばされ、アルマリスを含めた三人ははそのまま床に折り重なるように倒れてしまった。
「げほっ…、す、すいません王子……」
「ぼ、僕は大丈夫だ……。ア、アルマリスは……」
息苦しさで歪む目で見えるアルマリスはとりあえずは目立った外傷はない。だが、弱っている体にとってこのようなことがいいはずがない。
「ふっふっふ…、どうやらおとなしくなったようですなぁ……」
思うように体が動かないララディアたちへシャップスが舌なめずりをしながらゆっくり近づいてくる。抵抗できなくなっ
た獲物を前に、じっくりと嬲ろうとしているかのようだ。
「では王子、王女を渡していただきましょうか…」
「うっ……」
シャップスの魔眼がアレクサンダーを捕らえ、アレクサンダーの意思とは無関係に手が動き出す。アレクサンダーは力を
振り絞って腕を動かさまいとしているが、それでもじわじわとアルマリスを縛る帯へと手はかかっていく。
「くそーっ!やめろ!やめてくれ爺!!僕にそんなことをさせるなぁーっ!!」
「グハハハッ!!いい、いいですぞ王子!その魂を揺さぶる慟哭!今まで散々ワシの手を焼かせてくれた報いですぞ!
せいぜい絶望に沈みながら、大事な大事な王女をワシに差し出してしまえ!お前の悔しがる顔を肴に、王女の血を吸い尽くしてやる!」
アレクサンダーを見るシャップスの顔は歪んだ爽快感に包まれている。確かにこれまで散々アレクサンダーに振り回され
てきた不満はあるのだろうが、吸血鬼化してそれがさらに醜く歪んだ形で発露されているようだ。
826:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:30:35 AmcUuhpv
「やだっ…いやだぁっ……!」
アレクサンダーはくやしさに泣きながらじわり、じわりと帯を解いていっている。その姿をみてシャップスは嗜虐心を満
たしているのか満足そうにケタケタと笑っている。
「執事長……あなたって人は!」
シャップスのあまりに非道な振る舞いに、ララディアの怒りは一気にも燃え上がった。それまではよく見知った相手、尊
敬する上役、という記憶が先に立ちどうしても剣をむけることに躊躇いがあったが、ここまでアレクサンダーを貶められ
てはそんな思いも吹き飛んでしまう。
「ん?なんじゃララディア、ワシに剣を向けるか?そんなことをしてみろ、お前の剣がワシに届く前に、王子に自分の舌
を噛み切らせてしまうぞ。それでもいいのじゃな?」
「なっ?!」
見ると、アレクサンダーの歯と歯の間にいつの間にか舌がはさみこまれている。もしララディアが少しでも動いたら、シ
ャップスは躊躇いなくアレクサンダーを殺すであろう。
「ひ、卑怯な……」
「あ~~?!聞こえんのう。まあ暫くそこでおとなしく見ておれ。王女の血を吸った後でお前の血も……」
"バシュン!!"
「お前の血もす…?!」
そこでシャップスの声は唐突に途切れた。
「あぇ……?」
突然胸に熱い痛みを覚えたシャップスが自分の胸を見ると、そこには焦げ臭い刺激臭とともにぽっかりと貫通した穴が開いていた。
勿論、正確に心臓を貫いている。
「え?な、ななな!!何が起こったの、じゃ!あぁーーーっ!!」
自分に起こった事態がよく飲み込めないシャップスは、その疑問を解決できないままボンッ!っと発火し、あっという間
に灰になって崩れ落ちてしまった。
「「え………?!」」
突然シャップスが燃えて崩れていくところを、ララディアもアレクサンダーも呆然と眺めていた。扉の向こうがいきなり
眩しく光ったかと思うと、次の瞬間にはシャップスの胸板を光の矢が通り抜けていたのだ。
「……よかった。間に合ったみたいね!」
安堵の声を上げて部屋の中に入ってきたのは、突き出した掌から白煙をあげるサンディだった。
「サンディ!無事だったのね!」
ララディアは見知った友の闖入にパッを顔を明るくした。
「全く…油断しすぎよララディア。今は誰が吸血鬼になっていても、躊躇なく手を下さないといけないわ。
例え過去に恩があった人でも、下手に躊躇していたらあなたも餌食にされてしまうわよ」
こんな事態にも関わらず相変わらずのサンディの厳しい舌禍に、ララディアはかえって心が落ち着いた。
だが、アレクサンダーのほうはそんなサンディを疑わしい目で見ている。
「うん、そうだ。油断してはいけない…
サンディ、ちょっとそこで止まるんだ。お前が吸血鬼じゃないという保障は、どこにもないんだからな」
「えっ?!」
アレクサンダーが突然放った言葉に、ララディアは耳を疑った。
「さっきのシャップスだって、人間のふりをして僕たちに近づいてきたんだ。お前がそうしているってのは、十分にありえる」
どうやらアレクサンダーは先ほどのシャップスの件が相当にトラウマになっているようだ。長年仕えて来た爺が吸血鬼に
なり、自分に対して辛辣な罵声を浴びせてきたのだからそれも当然と言えるが。
「お、王子?何を言っているんですか!サンディが吸血鬼だなんて、そんなはずは……」
「そ、そうですよ。ほら、私のどこに牙がありますか?私の瞳のどこが赤いですか?」
サンディもアレクサンダーがそんなことを言うとは思っていなかったようで、慌てて自分の口を開き、眼を見せた。
827:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:31:34 AmcUuhpv
その口の中の犬歯は人並みの短さで、瞳は淡く青みがかっている。
それを見てもなおアレクサンダーは注意深くサンディを見ていたが、まあ納得したと言う風にこくりと頷いた。
「……わかった、サンディ。疑って悪かった」
「…いえ。今の王子の考えももっともです。今は誰が自分に襲ってきてもおかしくはない事態なんですから…」
「サンディさん!!」
その時、また扉の向こうからララディアにとって聞きなれた声が聞こえてきた。物凄い速さで部屋の中に飛び込んできた
のは、長槍を携えたクーラだった。
「サンディさん!国王陛下の……ああぁぁっ!!先輩!!」
「……クーラ!!」
いましがたサンディを目にした時もホッとしたものだが、今度のクーラとの再会はララディアにとってはまさに僥倖と言えるものだった。
今朝の件でもしっかり謝りきれなかったのではないかと心にずっと引っかかっており、アレクサンダーを探している時も
心の隅でクーラの安否をずっと気遣っていたりしていたのだ。
「よかった……!あなたも無事だったのね……」
「せ、先輩も……、無事で何よりです…!」
少し瞳が潤んでいるララディアに対し、クーラもボロボロと涙を流してきた。よっぽど無事に再会できたのが嬉しいのだろう。
だが、再会を喜んでいる時間はなかった。実際にそんな余裕はないというのもあるのだが、アレクサンダーが血相を変え
て二人の間に割り込んできたのだ。
「父上が?!父上がどうしたと言うんだ!おい!!」
クーラがサンディに言おうとした『国王陛下が』という単語に目ざとく反応したのだろう、アレクサンダーはアルマリス
を抱えたままクーラへとがぶり寄っていった。
「おい!早く答えろ!!」
「えっ…ああ!そうそう!
陛下の寝所の周りの部屋から火が出たみたいで、慌ててみんなで火を消そうとしたらどこからかわらわらと化け物が現れて…
みんな、陛下を守るのと火を消すので大パニックになっているんです!」
「?!」
それはアレクサンダーだけでなくララディアにも大きなショックを与えてきた。クーラの言うことが事実だとしたら、城
中を捲いている黒煙の元は国王の部屋近くであり、昨日から出てきていた吸血鬼たちの目標が国王その人であるかもしれ
ないと言うことを意味しているからだ。
「お、おい!父上は、母上は無事なんだな!そうと言え!!」
「そ、それが…、火の周りの速さと化け物への対処に追われて陛下の安否はまだよくは…
なにしろ、寝所の扉もずっと閉ざされたままで中からは何の声も聞こえなくて……」
つまり、安否は全くの未確認ということである。アレクサンダーの顔から血の気がザアァっと引いていった。
「そ、そんな…父上、ははうぇ……」
腰が抜けたようにへなへなと崩れ落ちていくアレクサンダーを、ララディアは何とか途中で抱きかかえた。
「しっかりしてください王子!まだ国王陛下も王妃様も死んだと決まったわけではありません!
私が何としてでも、陛下と王妃様をお救い致してまいります!」
もともと、アレクサンダーの願いで国王夫妻を救出に行く予定だったのだ。現場の状況がわかったのは、むしろ救出する
にあたって都合がよいことであろう。
「王子がそんな弱気なことでどうするのですか!今の王子はアルマリス様の命も握っておられるのですよ!
そんな心持ちで、アルマリス様を無事にここから脱出させられると思っておられるのですか!」
「!!」
ララディアの激しい檄に、アレクサンダーはハッと顔を上げた。そう、今のアレクサンダーは自分だけを考えていればいい
というのではない。アルマリスの無事も考えなければならないのだ。
828:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:32:35 AmcUuhpv
「…そうだ。僕はどうなっても、アルマリスだけは助けないといけない……。弱気になんて、なっていられないんだ…!」
「王子、アルマリス様のこと…お任せできますね?」
ララディアの問いかけにアレクサンダーは僅かに、しかし力強く頭を縦に振った。
「ああ…、勿論だ!」
しっかりとした男の顔を見せたアレクサンダーに、ララディアは慈しむような微笑を向けた。
「では、アルマリス様は王子が責任を持って守ってくださいね…
サンディ、王子と王女を何とかして城の外に逃がしてあげて頂戴。かなり困難だとは思うけれど…」
「なによ、バカにしないでよね。王子と王女を吸血鬼の群れから逃がすなんて訳も無いことよ。
私の面子にかけて、王子と王女は絶対に安全な場所に連れて行くわ」
サンディもこんな絶望的な局面にもかかわらず努めて明るく笑顔を湛え、親指をグッと上げてララディアに応えた。
ララディアもああは言ったが、サンディになら任せられるという安心感もあった。吸血鬼などの化け物を相手にする時は
ララディアみたいな力押ししか出来ない戦士より、いざというときには相手をかく乱できたりもする魔導士のほうが都合がいい。
「じゃあ任せたわサンディ!
王子!陛下と王妃様を必ずお連れしてきますから安心なさってください!」
「あぁ待ってください先輩!!私も行きます!」
そう言うなり、ララディアは扉の外へと飛び出して行き、その後を慌ててクーラが追いかけていった。
「…では王子、決して私から離れないでくださいね。ララディアとの約束どおり、王子を『絶対に安全な場所』までお連れしますので」
「あ…、ああ」
いつにない真剣な眼差しのサンディに、アレクサンダーは思わず無意識にこくりと頷いてしまった。
いや、はたしてそれは本当に『無意識』であったのだろうか…?
「クーラ!ちゃんと付いてきている?!」
「は、はい!!」
王と王妃の寝室へ向う道は、やはりというかかなりの数の吸血鬼が列をなしていた。それらの多くは吸血の本能に脳内を
支配され、闇雲にララディアたちに突っ込んでくるので対処はしやすいのだがとにかく数が多い。おまけにもうもうと煙
る黒煙が視界を悪くしているので自分のほうにかかりっきりになり、クーラにまで注意を回せなくなっている。
(くそっ!なんでこんなに吸血鬼が多いのよ!)
吸血鬼に血を吸い殺された犠牲者は新しい吸血鬼になる。これはララディアも知っている一般的な吸血鬼への知識だ。だ
から吸血鬼を放っておくとどんどん吸血鬼が増えていって手遅れになることも承知している。
だが、にしてもこの吸血鬼の数は異常だ。昨日の夜まで、吸血鬼の『き』の字すら見たことがなかったのに、一夜にして
こうも数を増すなどというのは理解が出来ない。が、現実に吸血鬼が溢れている状況は変わりはしない。
(とにかく…、早く陛下と王妃様を!!)
状況から見て手遅れという可能性は非常に高いが、ララディアは『約束』を守るため国王の部屋へとひたすら進んでいった。
後ろからはクーラがわぁわぁ言いながら槍を振るっている音が聴こえて来る。吸血鬼の攻撃の苛烈さからクーラの状況ま
で見る余裕はないが、この声が聞こえている限りは問題はないだろう。
何か心に引っかかるものはあったが、ララディアは後ろを押さえるクーラを信頼して前へと血路を開いていった。
「これは…」
国王の部屋へと辿り着いた時、そこは一寸先が見えないほどの煙に覆われていた。そのまわりには吸血鬼はいないが、国
王を守る衛兵も姿を消していた。吸血鬼を追い払いに行ったのか、それとも吸血鬼に追われていったのかはわからない。
「陛下…陛下!!」
ララディアは閉ざされた扉をがんがんと叩いた。が、中から返事が聞こえてくる気配はない。
「陛下、陛下…ハッ!」
829:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:33:35 AmcUuhpv
その時ララディアは恐るべき事態に気がついた。あたりを漂う黒煙が、国王の部屋の扉の隙間からもくもくと漏れていることに。
それはつまり、ここの煙の発生源が国王の部屋の中という可能性があるということだ。
「へ、陛下ぁ……?!えっ、鍵が……開いている?!」
血相を変えたララディアが思わず扉を押すと、鉄製の扉は軋んだ音を立てて動いた。この時間なら鍵がかかり、決して外
から開くはずのない扉が。
(まさか、中に吸血鬼が……?!)
事は一刻を争う。もうララディアは後先考えずに扉をこじ開け、ブワッと噴出してくる煙に構わず部屋の中に入っていった。
部屋中に充満する煙で視界が奪われるが、そんなことに構っている暇はない。
どうやら煙は全開に開け放たれた窓から入ってきているようだ。部屋が直接燃えているのではないので多少は安心したが
二人を見つからなくては意味がない。
「陛下!王妃様!!」
ララディアは必死に王たちに呼びかけたが、やはり返事は帰って来ない。というより、この部屋の中に生きている人間の
気配はまったくしない。
「陛下……?王妃様……?」
ベッドの布団も捲ってみたがもちろん誰もいない。敷布団を触ってみたが、そこには温もりは感じられなかった。
ということは、相当前から王も王妃もこの部屋にはいなかったということになる。
「でも、クーラが言うことには……」
待て
何かおかしくないか。クーラは部屋の周りから火が出たといっていた。確かに部屋は煙に撒かれているが火が出ている気配はない。
輻射熱もないし、延焼もしている様子はない。
部屋の中も争った気配が全くない。吸血鬼と兵士が打ち合っていたのならそれなりに被害が出ていなければおかしい。
そして、さっきは気づきもしなかったが…、部屋の外に火を消した形跡が全くなかった。クーラは確かに火を消すと言っていた。
「…クーラ……、いるの?」
「えっ?何言ってるですか?もちろんいますよ~~」
ララディアの後ろからはクーラの能天気そうな声が聞こえてくる。この場には酷く不釣合いなほど明るい声が。
「あなた…、さっきこの部屋の周りが燃えているって…言ってたわよね?」
「はい。でもどうやら消えたみたいですね。よかったです」
後ろからクーラの声は聞こえる。だが、ララディアにはどんなに神経を尖らしてもこの部屋に自分以外の人の気配を感じることが出来ない。
「陛下も王妃様も……、随分前からこの部屋にはいないみたいなんだけれど……」
「多分先輩の気のせいです…」
そうだ、さっきから何の違和感があったのかをようやく確信することが出来た。
自分の後ろからついてきたクーラ。掛け声や剣戟の音は聞こえていたのだが…、なんでか足音は全く聞こえていなかった…
(……まさか…?まさか……!)
ララディアの心に考えたくない、しかし、考えざるを得ない思いが浮かび上がってくる。
「…どうしました?先輩。そんなに固まっちゃって……」
心なしか、クーラの声が大きくなっている気がする。クーラがこっちに近づいてきた足音はしていないのに。
「クーラ……、つかぬ事を聞くけれど……。あなた、昨夜私の部屋に来なかった……?」
あまりに直球な質問。だが、こうなったら早く白黒はっきりつけたほうがいい。
「………」
クーラの返事はない。だが、代わりにララディアは背後に強烈な殺気を感じた。
「!!」
ある程度予感はしていたララディアはすぐに腰を浮かせ前へと飛びのいた。直後、ララディアがいた空間を凄まじい風切
り音を伴ったクーラの掌が横薙いでいった。
830:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:34:35 AmcUuhpv
「クーラ?!」
「ちぇっ、やっぱ先輩は勘がいいですね。完璧に騙せたと思ったですのに…」
背後からクーラの舌打ちと心底悔しそうな声が聞こえてくる。いまだ信じられないという面持ちで振り返ったララディア
が見たものは、自分を慕う後輩という仮面を脱ぎ吸血鬼の本性をあらわにしたクーラの姿だった。
「クーラ…、やっぱり……。でも、あなたまで……!」
予想はできていたが信じたくない現実に、ララディアの顔には怒りとも悲しみともつかない涙が流れてくる。
が、クーラはそんなララディアへ小馬鹿にした嘲笑を向けていた。
「あっ、先輩。私を心配してくださるんですか?やっぱ先輩は優しいですね~~~
でも、大きなお世話です。私は望んでこの体になったんです。先輩をこの手に入れられる。素晴らしい体に」
ララディアを見るクーラの赤い目は酷く淫靡な輝きを放っており、そのおぞましさにララディアの背筋にゾクッと悪寒が走った。
今までもクーラにこんな視線を向けられたことはあった。だが、今のクーラからは明らかにララディアの体を狙っている
という明確な意思が感じられている。
「全く…、普通ならこれでもう先輩は私の言いなりになるのに…。先輩の力、やっぱり厄介ですね。ここにつれてきて正解でした」
「何を……ああ、昨日と同じ事ね……お生憎様、私には魔眼は効かないから……?!」
つまり、クーラは昨夜と同様魔眼を放っているのだろう。魔力が効かないララディアには、ただクーラが自分を睨んでい
るようにしか感じないが、普通の人間ならこの時点でクーラに心を奪われているに違いない。
少しは心にゆとりを持ったと思ったララディアだったが、クーラの言葉のある部分にひどく違和感を覚えた。
クーラは『ここにつれてきて正解』と言った……?
「ってちょっと待って!『ここにつれてきて』ってどういうこと?!」
「言葉どおりです。私と先輩と一対一になれたということ。先輩がご主人様の邪魔をすることなく、私がゆっくりと先輩
の血を吸えるということですよ……。なにしろ、先輩はいつも王子にピッタリ寄り添ってましたからね……!」
最後のほうにはクーラの声には明らかな毒が含まれていっていた。もしかするとアレクサンダーに対する嫉妬だろうか。
「クーラ?!それってどういうこと!答えなさい!!」
クーラが言ったことではララディアの質問に対する明確な答えにはならない。が、ララディアにはある嫌な予感があった。
クーラにはララディアの血を邪魔されずに吸いたいという思惑があるのは間違いない。だが、それは副次的な思惑ではないのか。
ララディアの血を吸うために邪魔なアレクサンダーを取り除いたのではなく、アレクサンダーをララディアの手から離さ
せることで、結果ララディアを孤立させることになったのではないか……
「うふふ。その焦り顔……。先輩ももう分かっているんじゃないですか?
陛下も、王妃も、王子も王女もその血をご主人様に捧げられるために集められているんですよ。あ、もう王妃は死んじゃってますけど」
「!!そんな…、だって王子はサンディが……まさか!!」
「そうです。サンディさんもとっくの昔に吸血鬼…ご主人様の下僕になっていたですよ。知らないのは間抜けな先輩だけ…キャハハ!」
ララディアはあまりの事態に愕然とした。自分が気づかぬ間に、友人と後輩が吸血鬼に堕ちていたなんて!
しかも、それにまんまと嵌められアレクサンダーとアルマリスを命の危機に晒すことになってしまった。
これを不覚と言わずしてなんと呼ぶだろうか。
「そんなに悲しまないでください先輩…。先輩もすぐに分かります……。血を吸われることの気持ちよさを!!」
そう言うなり、クーラは両腕を振り上げ牙を剥き出しにして襲い掛かってきた。そこにはもう闇に隠す必要もなくなった
欲望剥き出しの獣としてのクーラがいた。
「…クーラ!」
ララディアも内心ではクーラを討ちたくはなかった。いくら人外に堕ちたとはいえ、今までのクーラの記憶も人格も持っ
ているのだから躊躇いも生じるというものだ。
だが、今は一刻も早くクーラを排除しなければならない。クーラに手間取れば手間取るほど、アレクサンダーの命が危なくなるのだ。
「どきなさい、クーラ!」
ララディアの剣が手加減無しにクーラへと振り下ろされる。クーラも鋭利な爪をぶつけて剣を弾くが、その顔には躊躇い
なく剣を奮ってきたララディアへの驚きと、ララディアが剣を容赦なく振るっている理由への強い嫉妬が見えている。
831:猟血の狩人~緋が暮れた国の王子と王女
09/04/14 00:35:35 AmcUuhpv
「先輩……、そんなに王子のことが大事ですか……。私より、王子のことがずっとずっと大事なんですね……。許せない……
絶対に許せない!あんなバカ王子なんかより、私のほうが先輩のことをずっとずっと大事に思っています!!
私の力で、先輩の心からバカ王子のことを消してあげます!私しか見えない、私しか考えられない、私だけの先輩にしてあげます!!」
嫉妬に狂ったクーラはメチャメチャに腕を振り、ララディアに齧り付こうと牙をガチガチ鳴らしてきている。その迫力に
ララディアも次第に圧され始めていた。が、ララディアも引くわけにはいかない。
ガィン、ガィンと剣と爪がかち合うたび、薄暗い部屋で眩しい火花が飛んでいる。クーラが必死ならララディアも必死だ。
「…いい加減にしてください、せんぱぁいーーーっ!!」
少し間を開けていたクーラが、一気に片をつけようと思いっきり踏み込んでララディア目掛け突っ込んできた。その勢い
でララディアの懐に一気に飛び込む算段なのだろうが、これはララディアも読んでいた。
「クーラ……ごめん!」
ララディアの手に持った剣が、疾風の勢いでクーラ目掛け突き出された。狙いは勿論クーラの心臓である。その速さとク
ーラの突進力を考えれば、とてもかわせるものではなかった。
が、クーラもそれを読んでいた。
ニィッと笑ったクーラは突き出されてきた剣に対し、左手を下からブンと振り上げた。勿論クーラの左手は切っ先が入っ
た肘からスパーンと両断されたが、その勢いで剣を持つララディアの手も思い切り上へと開け放たれてしまった。
「あっ……!」
クーラの捨て身の戦法にララディアは完全に虚を突かれてしまい、気が付いた時にはもはや手遅れな位置まで接近を許してしまった。
「せんぱいーーーっ!!」
クーラは残る右手をララディアの肩口に回してしっかりと押さえ込み、その勢いに乗って一気にララディアの喉笛に牙を穿った。
「あぐっ!!」
クーラの牙が刺さった瞬間ララディアの体には鋭い痛みが走り、その次に全身が蕩けるような気だるさに包まれていった。
吸血の悦楽は吸血鬼の魔力によってもたらされるものだが、いくら魔力を弾く力を持っているといっても体に直接流し込
まれてしまっては全く効果がないというわけにもいかないのだろう。
ララディアの顔は見る見るうちに快楽に蕩け、呆けたような表情へと変わっていく。
「はぁ……はぐっ……!」
『うふふっ。先輩…気持ちいいんですね。私の牙で気持ちよくなっているんですね…?』
頭に響くクーラの声にもララディアは全く反応できない。今まで感じたこともない自分を蝕む魔力の奔流に、全身が軽い
パニックを起こしているのだ。
ガタガタと震える下半身はララディアの体重を維持できずガクンと崩れ落ち、そのままクーラを巻き込んで床へと倒れこんでしまった。
『あ~あ、腰抜かしちゃってぇ…。先輩、かわいぃ……!』
クーラはそのままララディアに覆い被さる形になり、じっくりとララディアの血の味を堪能した。吸われる快感にドロド
ロに蕩けているララディアと同様、クーラもまた想い人の血を吸う快感に紅い瞳を潤ませ、鼻を鳴らしながら血を飲み続けた。
「ぷはぁ……おいしぃ……。先輩の血の味、思っていた以上の美味しさでしたよぉ……」
ある程度吸って満足したのか、クーラは長いこと埋めていた牙をぬぬっと引き抜いた。ララディアの噛み跡からは真っ赤
な血がこぷこぷと湧き出し、ララディアの白い肌に艶かしいアクセントを添えている。
「ハァッ……ハァッ……。ク、クーラァ……」
ララディアのほうは顔を真っ赤にし、全速で走った後のように全身汗だくでゼェゼェと荒い息を吐いていた。その体質か
らかクーラを見る目にはまだ正気の光が宿っているものの、血を吸われた事による軽い貧血と全身を包む吸血の快楽の余
韻で体が全く言うことを聞かない。
完全に抵抗する術を失っていつつもいまだに自分の手に堕ちないララディアに、クーラは嗜虐心を剥き出しにした笑みを浮かべた。
「そうです、先輩。先輩はそうでなくてはいけないです。簡単に堕ちる先輩なんて興ざめもいいところです。
んふふふ……先輩。これからじぃっくりと、先輩に私を刻んでいってあげます。そして、身も心も完全に私のものにな
ってもらいますからぁ……。アハハ、すっごい愉しみぃ……!」
これから繰り広げられる素晴らしい光景を想像し、クーラは股間に手を添えながら血の付いた唇をぺろりと舐めた。
「クーゥ、ラァ……」
そんなクーラの姿を、ララディアは泣きそうな顔で見ていた。
続
832:名無しさん@ピンキー
09/04/14 00:39:05 AmcUuhpv
以上です。長文失礼しました
見知った人間が吸血鬼になって襲ってくるのは吸血鬼モノのお約束ですね
それでは失礼致します。さて、もう少しアルマリスにも出番をあげないと…
833:名無しさん@ピンキー
09/04/14 00:41:38 3LE4etKQ
無駄に長いな
834:名無しさん@ピンキー
09/04/14 01:21:15 i3k6/+vW
>>833
投下乙を差し置いて真っ先に言う事がそれか
貴様にはがっかりだ
>>818乙です
835:名無しさん@ピンキー
09/04/14 01:21:34 2hQWHmsH
おつ 今夜はこれで抜くか
836:名無しさん@ピンキー
09/04/14 01:31:29 3/HZxjJ6
>>832
ついに来たか!今はちょいと時間がないんで、後でじっくり読ませてもらうよ。申し訳ない。
一先ず投下乙!
837:名無しさん@ピンキー
09/04/14 01:58:28 bHVFM7z7
そらかけの4女はやっぱダメだ
高嶺がどうなるかだなぁ
838:名無しさん@ピンキー
09/04/14 02:34:34 +EHTB0+f
>>837
期待してたのになあ、ダメか…。どうダメだったかとかもうちょい詳しく書いてくれると有り難い
839:名無しさん@ピンキー
09/04/14 08:29:51 nIAMq18N
高嶺も風音へのコンプレックスが噴出してるだけだろ
風音の方のキャラが立ってないし引き摺られる形で
スポット当たるかどうか怪しいなあ
840:名無しさん@ピンキー
09/04/14 14:23:48 qN97Pe7p
そらかけはBADENDって決まってるからねぇ
それに期待
841:名無しさん@ピンキー
09/04/14 14:27:34 SUxD6pP3
とりあえず悪コスが出たのは良かった
842:名無しさん@ピンキー
09/04/14 16:35:31 BgvN3nX4
何か悪堕ちというより、単なる姉妹喧嘩にしか見えなかった
元々仲が悪い感じだから尚更、ギャップが全くない
まあ期待してなかったけど
843:名無しさん@ピンキー
09/04/14 19:37:39 YppDZOEq
>>832 GJすぐる!!!!!!!!!!!!
844:名無しさん@ピンキー
09/04/14 19:47:12 q0QTnlPh
今そらかけの画像漁ってきたけど悪コスいいなこれ
これでレイプ目にでもなってりゃ完璧だったのに
845:名無しさん@ピンキー
09/04/14 21:02:35 NLsJSKR+
>>832
すごい良いところで終わりましたなー
ララディアがどう変わるか見物です
本当お疲れ様でした
846:名無しさん@ピンキー
09/04/14 22:03:44 +EHTB0+f
悪コス見てきたがよかったな。そらかけ
元々がそんなに善くなくても抜けるクチなので、今まで自分をないがしろにした姉妹への恨み言なんか言いながら襲って来るような
そんなシチュエーションさえあれば充分実用に足りそうだ。とりあえず動画漁って来よう
847:名無しさん@ピンキー
09/04/14 22:44:17 68Wwbi+4
>>846
ああ、お兄さんの欲求ど真ん中だぜ
848:名無しさん@ピンキー
09/04/15 03:27:28 6WHJLgMj
>>847
動画見たらホントに期待したセリフ言ってて歓喜www高笑いに続く決別宣言とか、要所要所でツボ押さえられてて美味しかった
しかしダメだと言う人がいるのも頷ける。
どす黒い気持ちは無意識下でひそかに溜まってて、それが悪役の働き掛けで爆発…とかじゃないとやっぱり悪“堕ち”ではないだろうな
あと悪コスに対して醒めた言及をしてたのが個人的にはマイナス点。堕ちた自分にはトコトン酔ってて欲しい
849:名無しさん@ピンキー
09/04/15 08:22:01 KIXkfJ/I
むしろさぁ、秋葉が悪堕ちしてあの悪コスになったらよかったと思ってるの俺だけ?
850:名無しさん@ピンキー
09/04/15 09:23:56 xyVApGB7
俺もナミより高嶺の方に期待してしまう側だが、ナミはナミで普通に楽しめた。
最初からマイナス方向に突っ走っていたから、堕ちたというにはちょっと物足りないが。
しかし、頼みの綱の高嶺も善の方の印象が弱いまま操られてしまったからなあ。どうなることやら。
851:名無しさん@ピンキー
09/04/15 09:31:21 eG5d0ufg
>>832
ここからエロシーンと言うところで邪魔が入ったら俺は泣く
長編GJ
852:名無しさん@ピンキー
09/04/15 09:38:03 LTIfLNes
>>849
俺としては姉妹じゃなくいつきが操られるのが一番ツボだったかも
853:名無しさん@ピンキー
09/04/15 18:34:32 oFILP4T9
5行~10行程度で抜ける悪落ちSSを書ける人はいないのかな?
854:名無しさん@ピンキー
09/04/15 18:35:37 Pg2n2FNc
ギャグにしかならんと思うよ
855:名無しさん@ピンキー
09/04/15 20:02:11 yIBkLzWu
「くっ、正義感の強い魔法少女である私はあなた達の仲間になんてなりません」
「悪の秘密結社の幹部であるワシにそんな口が聞けるのも今のうちだ、これでもくらえ」
「はうぁっ」
「はははどうだ、ワシの洗脳光線の威力は」
「こんな……もの……私は……私は……っ」
「……私は……うう……ふふ、私はあなたの下僕ですご主人様。ご主人様のためなら何でもしますわ」
「くっくっく、上手く仕上がったみたいだな……あ、やべ、前歯抜けたわ」
「ああ、きっと甘いものの食べすぎですわご主人様。これからはご主人様のお食事は私にお任せくださいませ」
「ほう、そいつはいいな」
「はいっ、ご主人様のために腕によりをかけて頑張らせていただきますわ」
856:名無しさん@ピンキー
09/04/15 20:11:38 j0744Ytf
>>855
畜生、前歯抜けたでワロタwww
857:名無しさん@ピンキー
09/04/15 21:29:51 1AE/JU0V
>>855
いちよ・・・GJ・・・
まあ抜けはしなかったがな
858:名無しさん@ピンキー
09/04/15 21:38:04 TI016gYZ
↑ ↑
/'⌒'ヽ
(●.●)
>冊/、 笑いすぎて刺し歯が抜けたわ
|:つ=つ====⇒
(_)_)
859:名無しさん@ピンキー
09/04/15 21:55:49 PzdG+5pm
>>857
抜けてるじゃん
前歯だけど
860:名無しさん@ピンキー
09/04/15 21:59:21 +Ef4ydk1
前歯は抜けてないけど昔5行くらいで(ry
861:名無しさん@ピンキー
09/04/15 22:38:22 yJ8PtQJj
わ→ワ
862:名無しさん@ピンキー
09/04/15 22:44:32 14xnvZ/n
野球選手って目の下に黒いの貼ってる人いるけど悪堕ちしたの?
863:名無しさん@ピンキー
09/04/15 23:08:28 1AE/JU0V
男の悪堕ちはいらん
864:名無しさん@ピンキー
09/04/15 23:10:56 oywVLpiY
ダークシグナーとか、いいじゃないか
865:名無しさん@ピンキー
09/04/15 23:11:04 ntUpgw3R
リアルタイムで見てなかったグレンラガン見た
ニアのアンチスパイラル化は実に良いな
866:名無しさん@ピンキー
09/04/15 23:13:11 aI1SXoWV
やっぱり最近悪堕ち界が騒がしい
867:名無しさん@ピンキー
09/04/15 23:42:07 tZaIg+Ik
反比例するようにこのスレ元気ないけどな
868:名無しさん@ピンキー
09/04/15 23:59:12 hzZWAoyj
どこが騒がしいのかさっぱり解らない。スレ進行が早いから騒がしいという事か?
869:名無しさん@ピンキー
09/04/16 00:36:01 FN3UtVTV
わいわいがやがや
870:名無しさん@ピンキー
09/04/16 00:38:49 49m7/o6J
ちょっと男子静かにしてよー
871:名無しさん@ピンキー
09/04/16 02:28:07 nj8csGL+
>>864
ここで満足するしかねぇ!!
872:名無しさん@ピンキー
09/04/16 04:18:03 2AFmjSQv
>>861
なると乙
873:名無しさん@ピンキー
09/04/16 19:38:56 T9c51KXT
ヒロイン「な・・・何だ・・・このスレは・・・邪悪な気がムンムンしているわ・・・」
お前ら「ふふふ・・・ようこそ、洗脳スレへ! 君も我々の忠実な僕になりたまえ!」
ヒロイン「何だと・・洗脳スレだと? ふざけるな!! この私が貴様の僕になど断じてなるものか!」
お前ら「はっはっはー! ならば・・・これを受けるがいいー! 喰らえ! 洗脳ビーーム!!」
ビィィィィィィィ~~!!
ヒロイン「ぐあああぁぁぁぁぁーーー!! 」
874:名無しさん@ピンキー
09/04/16 19:41:41 IXQrifEj
「女の子の悲鳴は「きゃあ」に限る」と言う
教えを知らんのか
875:名無しさん@ピンキー
09/04/16 19:48:45 FoH/ksOe
僕っ子やツンデレでもそんな叫び方はしないな(笑)
876:名無しさん@ピンキー
09/04/16 20:33:21 cCXTt0+B
凄腕で性別を偽る女キャラでもその悲鳴はな…
まぁヒロインという名前の男ならTSしてから悪堕ち確定だ。
877:名無しさん@ピンキー
09/04/16 20:47:42 9Ut/MxFB
職人の跋扈というのは長年の夢であり俺としては職人様GJ状態なのだが
速過ぎる変革は己の身を滅ぼすのではないのかという危惧もある
という話は置いておいてみんなで満足しようぜ!
878:名無しさん@ピンキー
09/04/16 21:07:13 pHOxfgAC
まあここはSS投稿スレじゃないんだ
そんなにせつくこともなかろう諸君
879:名無しさん@ピンキー
09/04/16 21:42:42 tCZ1GTQj
>>877
ホントにSS職人を応援する気なら跋扈なんて言い方しないよな
もっとやれ
880:名無しさん@ピンキー
09/04/16 22:15:03 9Ut/MxFB
SS職人のことじゃないよ
881:名無しさん@ピンキー
09/04/16 22:22:03 8XiKiBY8
>「女の子の悲鳴は「きゃあ」に限る」と言う
「らめぇ」が一番萌える
882:名無しさん@ピンキー
09/04/16 22:34:41 Azz5MCPn
やっぱり「ですワ」だろ
883:名無しさん@ピンキー
09/04/16 22:53:44 mSimbmRF
新悲鳴か
884:名無しさん@ピンキー
09/04/16 23:50:19 tstoQ3cR
ホヘャーだろ
885:名無しさん@ピンキー
09/04/17 00:19:07 KwST37ZU
「ヘコ~」だろ・・・常識的に考えて。
886:名無しさん@ピンキー
09/04/17 05:10:25 BvkDFxSH
ここはウボァーで
887:名無しさん@ピンキー
09/04/17 07:33:51 ZFUd421i
ぶべら で
888:名無しさん@ピンキー
09/04/17 08:11:12 VEw8/iDx
何だか北斗の拳のモヒカンザコみたいになってきたな
889:名無しさん@ピンキー
09/04/17 11:13:48 4IPa5It/
悲鳴?
ちくしょ~~完全体に完全体になれば…
890:名無しさん@ピンキー
09/04/17 22:06:26 9D89xxBC
___ r‐;;‐r┐ノ
| | ・∀・ ,'彳  ̄ ヽ
| |\ |`i iイノ从))〉 きゃあらめぇホヘャー
.三三三 |_|_ィ⌒`| 从"ヮ`ノリ ヘコ~ウボァーぶべら
ノ と、_入`_,つ λ う ちくしょ~~完全体に完全体になれば…ですワ
カク ハパンパパンパンパパンパンパパン
891:名無しさん@ピンキー
09/04/17 22:14:51 +3/N6T1K
ぬわー
892:名無しさん@ピンキー
09/04/17 23:10:16 WTv9i/g0
>>862
つアンジェラ・ゴソウ
893:名無しさん@ピンキー
09/04/18 01:11:44 tx2F5drn
幼稚園かここは
894:名無しさん@ピンキー
09/04/18 01:19:05 UQDRTCep
ウルトラマンの「ティガ」か「ダイナ」か「ガイア」の3つの中だったと思うんですけど、
どろどろのスライム状の怪獣(たしか赤っぽい色の)が天井から振ってきて
女性隊員の顔にべちゃってへばり付くシーンが今でも忘れられないんですけど。。。
誰か分かる人いますかね?
たしかその後、体を乗っ取られて戦闘機を操縦してたと思うんですけど、
体に寄生してる具合がエロくて、是非もう一度見てみたいな…って思ってるんですけど
情報お願いします
895:名無しさん@ピンキー
09/04/18 01:32:03 s6s5PoMx
>>894
ティガで間違い無い
タイトルと話数は失念したけど怪獣の名前は「ビザーモ」だったはず
レナ隊員は催眠や憑依もされてたし意外にクルものがあるな
896:名無しさん@ピンキー
09/04/18 02:50:01 UQDRTCep
>>895
ありがとうございます!おそれくこれです!
即レスされて本当に嬉しいです
897:名無しさん@ピンキー
09/04/18 04:25:23 UQDRTCep
ググったらすぐに動画見つかった
URLリンク(nagamochi.info)
そして覚醒…
URLリンク(nagamochi.info)
898:名無しさん@ピンキー
09/04/18 05:17:26 Gs1FxOfb
>>ググったらすぐに動画見つかった
じゃあ動画をはってくれw
899:名無しさん@ピンキー
09/04/18 06:33:22 8gWLJ7xr
>>898
ちょっとの手間を惜しむなんて…師んじゃえばいいのに
900:名無しさん@ピンキー
09/04/18 07:41:19 a4hGDcqP
こんなの誰が得すんだよ。
URLリンク(www.alter-web.jp)
901:名無しさん@ピンキー
09/04/18 09:33:57 JFlaVnzl
>>900
俺たちだ
902:名無しさん@ピンキー
09/04/18 09:35:41 nes2cNsU
【隔離】場外乱闘専用スレ【施設】
スレリンク(eroparo板)
903:名無しさん@ピンキー
09/04/18 10:37:17 a4hGDcqP
>>901
ニッチ過ぎる。
シリーズ中で微妙なゲームの中でもニッチな所とかw
狭~い、特殊な奴しか・・・
904:名無しさん@ピンキー
09/04/18 11:28:51 u6DCysvh
>>901
普通に買ってしまいそうだ。
この調子でブラックルナとかもフィギア化してくれんかなぁ・・・。
905:名無しさん@ピンキー
09/04/18 12:02:13 Gs1FxOfb
>>899
ぐぐったけどでなかったよw
906:名無しさん@ピンキー
09/04/18 12:07:48 Gs1FxOfb
別にそんなに見たいわけじゃないんで貼らなくていいよw
907:名無しさん@ピンキー
09/04/18 12:43:07 STclKx/F
俺は見たいよ
908:名無しさん@ピンキー
09/04/18 12:47:39 gFeAnUvQ
>>898クレクレ
>>905能無し
>>906負け惜しみ
こうもキレイに揃うと逆に清々しいわ
909:名無しさん@ピンキー
09/04/18 17:52:51 WWCMcOpG
むしろティガ35話のほうに興味があるが中国語吹き替えの動画しか見つからん
910:名無しさん@ピンキー
09/04/18 18:37:47 2yne5gXp
見つけた動画が外国語に吹きかえられてた時のあの感じは
イキたいのにイケないあの感じによく似ている。
911:名無しさん@ピンキー
09/04/18 18:37:57 sqttiqhh
>>904
俺も欲しいわ。ブラックルナへの墜ち方は至高だったなぁ
ただ、ちんこがな……別に生えてもいいんだけれど、
もっと普通のシチュも見たかっただけに前面に出しすぎたのが惜しい
912:名無しさん@ピンキー
09/04/18 21:21:57 1N/Qd76m
>>909
DVD持ってるんで見直してみたが、憑依されたレナの悪女演技は結構いいわ
ダイゴを言葉で嬲ったりして
まぁネタ的に憑依なんで俺的にはちょっと微妙だが
913:名無しさん@ピンキー
09/04/18 22:53:19 4X6YFCeu
いろんなものに取り憑かれる父娘だな…
914:名無しさん@ピンキー
09/04/18 23:26:51 H+nkP73H
元々フィギュア好きだし、これはいいブラックと思ったけどな俺は
915:名無しさん@ピンキー
09/04/19 02:28:25 IVUiTSof
いい出来だと思うけど?何が問題なの?
916:名無しさん@ピンキー
09/04/19 02:51:48 PKXhuICs
何も、問題は、ない
917:名無しさん@ピンキー
09/04/19 07:14:37 8rc0pxf4
フィギュアに取り憑かれアルターの奴隷になる腐オタ
918:名無しさん@ピンキー
09/04/19 07:22:08 KLHdp5vK
バシンママ、あのまま洗脳されちゃえば・・・あんの鼠が邪魔しなきゃ・・・
919:名無しさん@ピンキー
09/04/19 10:22:03 XEdv3hVQ
URLリンク(www.cow-spot.co.uk)
U夏みかん
920:名無しさん@ピンキー
09/04/19 11:23:15 N+O85uFN
>>915
ジブリールは1しか持ってないのでよくわからんが
アリエスというのはこのスレではともかく、作品別スレ的には不人気キャラらしい
なのでこんなのを作るくらいなら他のキャラを、という意味合いなんだろう
921:名無しさん@ピンキー
09/04/19 15:06:29 oYdZn/hO
>>919
どうも夏みかんの体を使って電王に変身、ディケイドに挑むようだな
まあ電王のしかも味方イマジンだから悪堕ちって感じはしないな
922:名無しさん@ピンキー
09/04/19 17:02:40 ElrmSZBH
>>911
>
同士!!
確かに堕ち後の調教がもう少し欲しかったなぁ・・・。
まぁ、今でも現役で使ってるけどね>ブラックルナ
923:名無しさん@ピンキー
09/04/20 03:18:26 yxR8/ONg
フィギュアってすぐ値崩れするうからすぐ買うのは控えたほうがいいな
924:名無しさん@ピンキー
09/04/20 05:15:13 BEFam5qz
大金出してフィギュア買って
いざ引越しする時にはどうするんだろう…
925:名無しさん@ピンキー
09/04/20 12:46:12 3o87Qb07
おまえたちはフィギア愛が足りない
926:名無しさん@ピンキー
09/04/20 17:35:24 zdJfiiat
今週のジャンプの読み切り
女子中学生が刃物の付いたマネキンに操られてる
マネキン「あの娘よ、あの肢がほしいわぁ」
女子「あなたの言う通りに」
927:名無しさん@ピンキー
09/04/20 22:15:14 T9serpc0
今週はぼっけさんじゃないのか?
ヒロインが化け物にとりつかれてる。
今はビジュアルが化け物だがうまくいけば…。
928:名無しさん@ピンキー
09/04/20 23:20:07 zdJfiiat
それを言ったらディーグレイマンも
半アクマ化とか・・・
これはさすがにないか
929:名無しさん@ピンキー
09/04/21 01:07:22 yp7cOQwu
ネウロおわっちまった
930:名無しさん@ピンキー
09/04/21 11:09:17 EFTKeaGY
アヤが血族か、と思ってたら何にも無かった
終わっちまってイイヨ
931:名無しさん@ピンキー
09/04/21 22:29:00 Ym7QJFCo
そもそもここでやる話じゃないだろ。
HAL編とワカメ登場前話ぐらいで操りあったけど。
932:名無しさん@ピンキー
09/04/21 23:03:44 wahBoS5y
クロイツキ復活おめ
933:名無しさん@ピンキー
09/04/21 23:06:51 mH7wHf74
あり
934:名無しさん@ピンキー
09/04/21 23:32:19 83suuOsF
ニッチな業界に現れた絵師さんが
あちこちから降ってくる膨大なリクエストにつぶされて
描けなくなっていくのを何度も見てきた。
黒月さんのコメント受付の停止は正解だなー。頑張って。
935:名無しさん@ピンキー
09/04/21 23:36:21 7tYpgQD5
いつも思うけどこの分野って支配欲強い人が多い上に、
すごく自分勝手な人がドンドン注文つけてくもんね・・・
絵師の人は自分が好きなのを描いて下さい
936:名無しさん@ピンキー
09/04/22 00:11:38 MUVPH8eR
おっきした
不二子たんはあはあ…
URLリンク(www.youtube.com)
937:名無しさん@ピンキー
09/04/22 00:38:03 VFehIg4D
ageんな屑
938:名無しさん@ピンキー
09/04/22 00:40:30 MXjN5fj+
黒月氏ここ見てるだろうか?復活してくれてただただうれしい、ありがとう
939:名無しさん@ピンキー
09/04/22 02:43:51 KrKHtRW7
昔見たカートゥーンから
URLリンク(www.youtube.com)
本編
URLリンク(www.youtube.com)
いちよヒロイン悪堕ち
940:名無しさん@ピンキー
09/04/22 16:42:39 tBg0c20q
>>934
> ニッチな業界に現れた絵師さんが
> あちこちから降ってくる膨大なリクエストにつぶされて
> 描けなくなっていくのを何度も見てきた。
> 黒月さんのコメント受付の停止は正解だなー。頑張って。
941:名無しさん@ピンキー
09/04/22 16:43:15 tBg0c20q
>>934
なら最初からいい顔すんなと言いたい。
942:名無しさん@ピンキー
09/04/22 19:36:06 qM2Cg1PN
ひどいな
943:名無しさん@ピンキー
09/04/22 19:37:22 C7lpvzTF
こんなガキばっかりの属性だから、
無神経なくらい図太くないと残っていられないんだろう。
944:名無しさん@ピンキー
09/04/22 19:39:23 ZPS4I+/1
>>941
別に言わなくていいから。
945:名無しさん@ピンキー
09/04/22 19:49:10 Sj75GKjc
もう3日ぐらいレナ隊員まってるよ
全裸で
946:名無しさん@ピンキー
09/04/22 19:58:39 CIae5wRs
こういうのはニッチに限ったもんじゃないけどね
基地外はどの界隈にも必ず存在する
947:名無しさん@ピンキー
09/04/22 21:22:27 2x/k3Qs9
悪堕ちのwikiみたんだけど魔法少女えれなって悪堕ち過程楽しむにあたって、オススメ出来る?
DL版の価格はそんなに高くないから購入しようと思ってるんだけど。
948:名無しさん@ピンキー
09/04/22 21:43:20 zOrpWlNZ
マイカが最高傑作と宣伝してるのが今週でるじゃまいか
949:名無しさん@ピンキー
09/04/23 01:44:20 I/7Z/zKQ
マイカ・フランクリン
950:名無しさん@ピンキー
09/04/23 02:41:54 etHLbuqV
>>945
ティガならTSUTAYA行けばどこにでもあるじゃん
ネットレンタルもあるし
951:名無しさん@ピンキー
09/04/23 03:39:49 v+Eo8NF8
>>945
youtubeとかパンドラとかvaohにもなかったしたぶんaviかなんか落としてみたんだと思うわ
952:名無しさん@ピンキー
09/04/23 18:40:35 DwiXIAmj
>>947
状況の絶望っぷりはいいと思うが、いかんせん尺が短い
堕ちたら堕ちたで一気に後日談まですっ飛ばしちゃうし
値段なりにはいけるというレベルかな
953:名無しさん@ピンキー
09/04/23 22:05:48 0JGVOyF6
>>939
これシチュエーションとかはすごい好みだわ
ただ原形を全くとどめてないのが痛いなw
954:名無しさん@ピンキー
09/04/23 22:15:29 wE5ly6wf
以前このスレで話題に出たのってラングリッサーI&IIでいいんだっけか?
最近、アーカイブスで来たから思い出した
955:名無しさん@ピンキー
09/04/23 22:18:51 JZMPztp2
えれな結構よかったよ
URLリンク(nagamochi.info)
URLリンク(nagamochi.info)
URLリンク(nagamochi.info)
URLリンク(nagamochi.info)
URLリンク(nagamochi.info)
URLリンク(nagamochi.info)
956:名無しさん@ピンキー
09/04/23 23:13:59 v+Eo8NF8
>>955
GJ
侵食っぷりがたまらねぇ
957:名無しさん@ピンキー
09/04/23 23:21:44 RtvUR0Ur
>>954
1はあるかは知らないが、2は確実にあるぞ
つか、俺も買おっと
958:名無しさん@ピンキー
09/04/23 23:37:09 v+Eo8NF8
いいもの見せてくれてありがとう
URLリンク(nagamochi.info)
URLリンク(nagamochi.info)
URLリンク(nagamochi.info)
URLリンク(nagamochi.info)
959:名無しさん@ピンキー
09/04/24 00:08:54 uXk9F1WX
ホォォ
素晴らしい。
960:名無しさん@ピンキー
09/04/24 01:03:37 IBiPN6lU
>>958に感謝
元ネタは何?
>>954
2の闇ルートに洗脳あるぞ
闇リアナの撤退セリフは声ないけどいい感じ
ラングシリーズでSS書きたいけど時間が取れない…orz
961:名無しさん@ピンキー
09/04/24 01:10:11 x+E0UxKG
>958
>960
人妻戦士フェリア
962:名無しさん@ピンキー
09/04/24 10:39:28 I/FoFYnw
昔DSのルミナスアーク2をプレイして思い出した
主人公のヒロインにアルティってのがいて、思いを寄せていたんだけど
主人公が他の魔女と良い感じなったところを見て嫉妬する
そして悪い心に犯されて黒アルティってのに変身して主人公達に襲い掛かる
確か白いコスが黒いコスになって目も真っ赤
画像とかプレイ動画探したけどなかった
でもこんなの見つけた
URLリンク(wiki.livedoor.jp)
本編のゲームオーバー後の話みたい
直リンですまん
963:名無しさん@ピンキー
09/04/24 13:54:57 97x++zCg
あぁ…うん…
でも…NTR分のほうが圧倒的に多いと感じるのは気のせいだろうか。
それとh抜かせば直リンじゃなくなると思うんだが
964:名無しさん@ピンキー
09/04/24 17:10:15 ZZcUjf0V
最近は殆どセンブラだし(弊社調査)
ブラウザでもクッションはいるから
直リンとかあまり気にしなくていいよ
965:名無しさん@ピンキー
09/04/25 00:03:17 QPphR6hM
URLリンク(www.zaeega.com)
966:名無しさん@ピンキー
09/04/25 01:29:55 mX9kDDxt
ラング2のボーゼルによるリアナ洗脳については結構話題になるけど、
序盤の(3面あたり?)ザコキャラにリアナが精神支配されるシーンはあまり話題にならないのはなぜ?
967:名無しさん@ピンキー
09/04/25 06:23:13 BXii1108
あの雑魚は死にっぷりも素晴らしいんだよなw
968:名無しさん@ピンキー
09/04/25 06:23:33 74FukIfw
エルウィンが追っかけられるアレかw
下手にシナリオセレクトとかでリアナを強化してると
メテオとか食らいそうだなw
969:名無しさん@ピンキー
09/04/25 10:11:46 D3/Nc3Yh
GIGAもしくはZENピクチャーズにオヌヌメありませんか?
970:名無しさん@ピンキー
09/04/25 11:36:52 TobnqMx5
ルーラーズ 混沌
971:名無しさん@ピンキー
09/04/25 12:09:37 rS/csdRM
GIGAサイトリニューアルしてから作品が探しにくくてしょうがないw
個人的に好きなのはこのあたりだな
女戦闘員 2 Sweetsコマンダー
URLリンク(ryohin.kir.jp)
スーパーヒロイン絶対絶命!!Vol.15
URLリンク(www.giga-freeks.net)
電脳特捜インスペクターJ・後編
URLリンク(www.giga-freeks.net)
あと、男が女に洗脳されるというパターンではこれがオススメ
超人戦隊バードファイブ ACT.1
URLリンク(www.giga-web.jp)
972:名無しさん@ピンキー
09/04/25 19:18:54 +6Qk7Q1V
ギガの洗脳作品といえば、ミカショが出演した「ツヨレンジャー③」やね。
洗脳後はメイクがかわるお
973:名無しさん@ピンキー
09/04/25 19:24:10 GUstgc94
話題に上がってた二次ドリの「奴隷聖徒会長ヒカル2」を買ってきたがこれ大分良いな、
挿絵も多いし話もサブキャラ加えて理想的な悪堕ち展開だった
974:名無しさん@ピンキー
09/04/25 19:33:23 irGy1Upn
じゃあゲームも期待しとくか
ジャンヌのとこだし大丈夫だろう
975:名無しさん@ピンキー
09/04/26 00:17:34 2Ezo1LRn
ところでMAIKAの例の奴のデキはどんなもんだい?
976:名無しさん@ピンキー
09/04/26 00:55:04 C1g9q1vP
専用スレ行きなさいなw
あんまりいい話はしていないが
977:名無しさん@ピンキー
09/04/26 00:56:54 Jf6G8iSr
発売間もないので内容は伏せるがスレ的にはそれなりに良作かと
エロゲ+悪堕ちって意味ではトップクラスだと思う
エロゲスレにはアンチも沸きまくりだから一概には言えんが
978:名無しさん@ピンキー
09/04/26 01:00:17 C1g9q1vP
エロゲメーカーのアンチなんているの?って思ってたけど
専スレ見たら引いたわ
979:名無しさん@ピンキー
09/04/26 01:01:47 8oKiJwNp
あの癖のあるテキストがある限りそういうのはしゃーない
980:名無しさん@ピンキー
09/04/26 01:03:26 Ji/C4fgs
>973
詳しく
981:名無しさん@ピンキー
09/04/26 01:14:18 foljTto3
調教や洗脳などで悪の奴隷になるヒロインpart31
スレリンク(eroparo板)
次スレ立てといた
残り容量が少ないのであせらず詳しい話は
次スレでまったりどうぞ
982:名無しさん@ピンキー
09/04/26 01:15:37 C2wtKxwm
>>980
おかっぱ退魔士→ツインテシスター→ヒカルと見事な連鎖堕ちだった
全員淫魔になったイラストあるしエロくていいんだがふたなり、腹ボテ属性も高めなんでそこら辺は人選ぶと思う
余談だが台詞に
「綾辻の知識と妖魔の魔力を融合させたまったく新しい呪術です。」とか出てきて風雲拳ふいた
983:名無しさん@ピンキー
09/04/26 01:18:59 C1g9q1vP
URLリンク(ktcom.jp)
早速買ったプライムで
984:名無しさん@ピンキー
09/04/26 08:28:43 haSMqmH/
まさかディケイドであんなのが見れるなんて…
985:名無しさん@ピンキー
09/04/26 11:56:28 RjNw8aAS
>>984
うちの地域では見れん
kwsk
986:名無しさん@ピンキー
09/04/26 13:16:04 6h6HvhSY
テトラスターは期待したより別だった
とくに悪堕ちろ部分にとっては寧ろジャスティスブレードのほうがいいかも.....
987:名無しさん@ピンキー
09/04/26 15:38:46 XqvMSy5U
>>984
ただの憑依による肉体のっとられは悪堕ちでもなんでもねえ
っていうか乗っ取ってる相手も悪でもねぇ
988:名無しさん@ピンキー
09/04/26 17:49:22 ldHRFsfn
>>986
買う前は単発IDのネガキャンが多いほど期待されてんのかなと思ったけど
実際手にとって見て・・・ああ、はずれだ・・・と・・・
989:名無しさん@ピンキー
09/04/26 17:55:41 14h0cC3b
>>978
特にニッチな属性だとユーザー側からすれば
全くアンチするメリットはないけども
制作側からすれば少しでも競合メーカーの評価落ちるとおいしいからな
ニッチなだけに数社睨んでるだけで済むし
匿名掲示板の評価なんて大して影響ないから工作なんて有りえない
なんていう人もいるけど、広告効果として全く影響がないわけでもないし
何と言ってもタダだしなw
社員がちょっとした合間に訪れて工作したって全然不思議じゃない
実際リバ原みたいなのいるしな
ソフトハウスキャラなんて社員自身が初代スレ立ててるくらいだ
990:名無しさん@ピンキー
09/04/26 18:36:56 a0PTV6on
>>989
まあ工作はともかく評価を知るのに2ch見ているのは多そうだ
ソフトハウスキャラはときどき降臨しているしな
991:名無しさん@ピンキー
09/04/26 18:55:48 1e+/cMXe
>>988
とりあえず全員悪コスENDは欲かったね
992:名無しさん@ピンキー
09/04/26 19:12:30 6h6HvhSY
>>991
とにかく予想外で地雷だ
ストーリーブルリュムも長くなくてCGも別に······
すごく大きい期待したんなのに -_-
993:名無しさん@ピンキー
09/04/26 19:18:38 PmERSXFz
こいつ、悪堕ちしてやがる……
994:名無しさん@ピンキー
09/04/26 20:07:41 3ehzaNwS
日本語怪しい上にageながらアンチしてる時点で・・・
995:名無しさん@ピンキー
09/04/26 21:03:43 m5+126yg
ブルリュムw
996:名無しさん@ピンキー
09/04/26 21:24:27 KQRNDGL6
ブルリュムって何ですか?
アメコミで使われる脱糞した時の擬音ですか?
997:名無しさん@ピンキー
09/04/26 21:28:20 8WS3XP86
感動したんなのにもうすぐ1000か…
いや、むしろ終わってくれてよかったのか
998:名無しさん@ピンキー
09/04/26 23:01:46 pN2KZhHu
P2Pで日本のエロゲをやっている外人あたりか?
999:名無しさん@ピンキー
09/04/26 23:19:56 EozipJuf
もうpart30も終わりか。31に行っとく?
1000:名無しさん@ピンキー
09/04/26 23:29:46 62VsXMCA
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