09/03/11 03:39:18 DEyBkdSP
情報はありがたいが”うる”おぼえじゃなく”うろ”おぼえですぜ、旦那
293:名無しさん@ピンキー
09/03/11 03:55:25 boPVOoha
うる覚え
URLリンク(d.hatena.ne.jp)
294:名無しさん@ピンキー
09/03/11 04:33:27 ZmdOp26G
>>292
ああ、これは失敬。
295:名無しさん@ピンキー
09/03/11 04:35:59 yTa182/g
(T-T)ウルウル
そんなに責めなくても。アフィで売ろうとしっかりと覚えてた訳だし。え、違うの?
296:名無しさん@ピンキー
09/03/11 10:14:01 Pcucke7A
きゃうんうぜえ
297:名無しさん@ピンキー
09/03/11 13:18:45 2YtXZtZ/
アイルMANIAXを最後まで見て思わず笑っちまった
悪堕ちしてからイヤボーンは初めてだわ
298:名無しさん@ピンキー
09/03/11 19:58:02 XoLBkCPx
ここまで酷い空気ははじめてだわ
299:名無しさん@ピンキー
09/03/11 20:48:18 A24JKbBl
298 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/03/11(水) 19:58:02 ID:XoLBkCPx
ここまで酷い空気ははじめてだわ
300:名無しさん@ピンキー
09/03/11 20:53:19 yTa182/g
ここまで酷い空気はがいしゅつだわ
301:名無しさん@ピンキー
09/03/11 20:59:12 oEDi9gfg
URLリンク(dec.2chan.net:81)
これ何巻?
302:名無しさん@ピンキー
09/03/11 21:49:24 yh7u2eHs
>>301
黙れ子象!ここは半角二次元板じゃないんだよ!
ていうか貼るならせめて悪堕ち絵を貼れ!
303:名無しさん@ピンキー
09/03/11 22:33:03 DEyBkdSP
ぱおーん
304:名無しさん@ピンキー
09/03/11 23:37:04 X9f4+frI
空気の入れ替えに
今まで1番良かった悪堕ちがあれば教えてほしいです
とにかく自分の中で暫定1位みたいなものがあれば
映画、アニメ、ゲーム、同人、特撮、SS、オリジナルなんでも
自分はネコサフランさんのところの「武者巫女堕辱絵巻」ですね
今のところあれに勝るものはないと思っています
クイーズブレイドのこともそこで知りましたし
305:名無しさん@ピンキー
09/03/11 23:56:49 rjwYwrE9
>>304
夢か現か幻かマジオヌヌメ
夜叉姫譚とかも
どうみても和装フェチです。ほんとうn(ry
306:名無しさん@ピンキー
09/03/12 00:40:10 92N21BBu
アニメだとコレクターユイのエビルハルナかaika R-16の一話。ゲームならスパロボOG1。
特撮だとドマイナーだけどマイティーレディセイヴァーズってAVっぽいけどAVじゃない、ウルトラマンのパロディみたいな奴が凄くよかったな。
敵のボスの美女がラダムみたいな寄生宇宙人の乗っ取られてるし、正義の味方の組織の女の子たちも主人公以外ほぼ全員洗脳される(寄生シーンもあり)
惜しむらくは着ぐるみ頭の特撮だから人を選ぶってことと今だと入手が困難なことくらいか
307:名無しさん@ピンキー
09/03/12 01:25:13 +uec9AaR
バロム1のサソリルゲとかデモンバスタークラブとか
洋画のジャックと悪魔の国とかドラキュリアとか
改めて考えてみると三次の方が好きだな
308:名無しさん@ピンキー
09/03/12 02:11:07 LnRlALBi
一番よかった同人ゲームなら何?
初代サキュバスクエストを超えるものがあったら教えてほしい
309:名無しさん@ピンキー
09/03/12 02:33:40 it/iUM7o
悪堕ちとはちょいと違うが連鎖堕ち的には闇の声2のシステムが最強
同人は人妻戦士フェリアとか勇者の仲間達改造計画とか戦隊大ピンチ03とかツボ
310:名無しさん@ピンキー
09/03/12 02:42:07 lxeWHlu6
3次は空気読めばスレ違いだと分かるはずだが
311:名無しさん@ピンキー
09/03/12 02:43:53 LnRlALBi
話の腰を折るの好きだなお前
いいからお前もなんか出せよ
312:名無しさん@ピンキー
09/03/12 02:48:59 Q6iHyK2Q
まだ漏れが多いが見てないのは評価できないので・・・
空想科学世界ガリバーボーイ「ダークフィービー」(31話)
ビックリマン「次動ネブラの王女」(71話)
ロックマンエグゼ「暗躍!ワールドスリー!」(18話)
超電磁マシーン ボルテスV「岡防衛長官空に散る!!」(31話)
真・女神転生 Dチルドレン ライト&ダーク
「にげない!なげない!あきらめない!」(52話)
魔法騎士レイアース伝説の魔法騎士! 驚異の真実(20話)
URLリンク(perape.kt.fc2.com)
スーパーロボット レッドバロン「美しき暗殺者」(11話)
イナズマンF「謎の女その名はデスパー秘密捜査官」(16話)
仮面ライダーX「「恐怖の大巨人!キングダーク出現!!」」(22話)
スターシップトゥルーパーズ2
ジャックと悪魔の国
URLリンク(perape.kt.fc2.com)
313:名無しさん@ピンキー
09/03/12 03:07:32 pWxDer2U
ゲームだったらアイサイガーですかな
映画だと、スピーシーズの最近のやつとか
アニメならばまじかるカナン
314:名無しさん@ピンキー
09/03/12 03:52:10 1An1msge
レイアースのエメロード姫は「洗脳や調教されて悪の奴隷になる」わけではなく
「恋人が主人公達に殺されてキレて敵にまわる」だから、実はこのスレの主旨とはかなり違うんだよなぁ
悪堕ちには違いないけど、特に誰かに従属するわけでもない、いわゆる野良悪堕ちだし
これだけではなんなのでSSで
正義学園の家畜
光流ロボ・エクセリオンズ
サイオマン
あたり
どうも洗脳されて奴隷になった状態が幸せとかヒロイン自ら言っちゃうパターンが好みっぽいな・・・
315:名無しさん@ピンキー
09/03/12 07:05:56 MnwsKcz+
>>313
俺もビックリマンの71話は大好きだわ
でもすでに消されてたりしてどこにも上がってないからな…もう一度みたいもんだ
316:名無しさん@ピンキー
09/03/12 07:16:07 FqotBIKh
デビチルのレナは良かったな
助けたと思ったらまた洗脳されて
317:名無しさん@ピンキー
09/03/12 07:33:06 KoHHHIoz
ビックリマンは66話だろJK
まあビックリマンは最後の方の話はつべにもどこにもないがな
318:名無しさん@ピンキー
09/03/12 08:03:22 C7qqtSSB
>>307
デモンバスタークラブについてkwsk
319:名無しさん@ピンキー
09/03/12 09:57:14 rCdMYiu0
バイオハザード5オススメ
320:名無しさん@ピンキー
09/03/12 10:40:35 pWxDer2U
バイオ5か
いろいろと洗脳とか話題が上がってるそうだな
まあちゃんと本編を買ってチェックしてみるよ
痛々しいところを除けばデッドスペースもありなんだが
海外版しかないところがなー
アニメで最近のといったら、鬼太郎ぐらいしか思い浮かばん
321:名無しさん@ピンキー
09/03/12 13:34:02 sC/K+e1K
同人だとTEX-MEXの櫻会かな。
322:名無しさん@ピンキー
09/03/12 18:53:28 92N21BBu
白銀のソレイユやった奴いる?
魔剣みたいなアイテムに魅入られて堕ちるのって凄い好きなんだが、それ目的で買うのはありだろうか
323:名無しさん@ピンキー
09/03/12 22:40:24 t3C+ZhPr
>>322
やったの結構前だからあいまいだけど、
あの子は悪堕ちでエロは確かなかったはず
BADENDの触手の方が多い
324:名無しさん@ピンキー
09/03/12 23:53:27 pWxDer2U
>>305
夜叉姫譚探したけど、闘姫陵辱14の中にある1つってこと?
夢か現か幻は確かに良いなb
巫女ものだとやっぱり忘れられないのが神楽シリーズ
325:名無しさん@ピンキー
09/03/13 00:32:47 Nxnz+5aL
>>323
悪堕ちあったのか?
詳細頼む
326:名無しさん@ピンキー
09/03/13 00:49:28 bdT3sAzw
デモンバスタークラブはどこかに動画はないんですかね?
あれば是非見たいです
327:名無しさん@ピンキー
09/03/13 01:22:52 Od7WTWkN
>>325
悪堕ち目当てだとダメ
金髪お嬢さま澪璃は、幼なじみで許婚、話しの途中で化け物にとりつかれて、戦闘あるけど、普通に戻る
妹系の詩帆は元から敵
お姉さん系ハガルは事情により、主人公と別行動するけど、悪堕ちにはならない
うろ覚えなので細部間違ってるかも知れないけど、確かこんな感じ
328:名無しさん@ピンキー
09/03/13 01:36:47 Nxnz+5aL
>>327
サンクス
329:名無しさん@ピンキー
09/03/13 03:05:01 bdwsbVA4
>>318
>>326
動画は無いけど
一応ルパン16世さんのサイトで紹介されてる
URLリンク(web2.nazca.co.jp)
330:名無しさん@ピンキー
09/03/13 07:26:23 O97OEq8P
>>329
ルパンさんがここ見てるか知らないが
そのページのソース、マイドキュメント丸見えだから直した方が…ユーザ名が色々ヤバス。
331:名無しさん@ピンキー
09/03/13 07:42:31 tvvjVII9
あらら・・・
332:名無しさん@ピンキー
09/03/13 19:05:26 SW5IqW5Q
テトラスターのデモ、洗脳はあるのはいいとして、その犬はどうなんだ・・・。
333:名無しさん@ピンキー
09/03/13 22:12:20 4KH8LgzJ
URLリンク(www.route2.co.jp)
いや、だまされるな。期待してはいけない、、、!
334:名無しさん@ピンキー
09/03/13 22:21:52 0m9XzdkI
テトラスターって、誰が洗脳されるの?
335:名無しさん@ピンキー
09/03/13 22:24:39 bfxJ1hh1
>>330
こんなとこに書き込んでないでメールでこっそり教えてあげようよ……
336:名無しさん@ピンキー
09/03/13 22:45:47 q6D1dcC+
>>333
どこからそんなもん見つけてくるんだよ・・・
337:名無しさん@ピンキー
09/03/13 23:00:21 Nxnz+5aL
>>333
kwsk
338:名無しさん@ピンキー
09/03/13 23:02:29 Nxnz+5aL
スマン、把握した
339:333
09/03/13 23:20:06 4KH8LgzJ
詳細>トライアングル新作のショップ特典テレカ。
公式HPにいけば見られますぜ
340:名無しさん@ピンキー
09/03/13 23:27:08 Cr5tepZN
>>334
青と緑
URLリンク(toku.xdisc.net)
341:名無しさん@ピンキー
09/03/13 23:36:08 aneFU6X/
>>340
一瞬 うたわれかとおもた
342:名無しさん@ピンキー
09/03/13 23:37:04 P+gBBUVS
何とかを絶つ剣やらミスター何とかに見えた
343:名無しさん@ピンキー
09/03/13 23:38:51 PMf2tHOj
メイドガイかとおもた
344:178 性戯使徒アユミ
09/03/14 00:13:58 zDBaTmt3
大嵐の中こんばんわ。アユミの五話でございます。さて、今回堕ちるのは…
『性戯使徒アユミ~馬原鶴花』
「まったく…、龍華さんはどうしてしまったのでしょうか…」
その日の放課後、馬原鶴花(まはらかくか)は所属している弓道部の更衣室で一人呟いていた。
ここ天童学園は前述の通り学園長の意向でやたらと部活動施設が充実している。遠的場を持っている高校など、おそらくは
ここ天童学園ぐらいしかないであろう。
その弓道部で鶴花は部長の役割についていた。同じ翔儀天使であり剣道部の部長をしている龍華と対になっていると言えるだろう。
そのため、翔儀天使としても弓を使った遠距離攻撃を得意にしており、剣を携えた龍華とコンビを組んでの攻撃は玉王の手
下を幾度となく打ち破ってきたのだ。
鶴花は龍華を信頼し、龍華もまた鶴花を認めて互いに翔儀天使だから、という以上の繋がりを持っていた。
だが、最近の龍華はどことなく緊張感が欠けているようにみえた。何か話し掛けてもどこと無く上の空で反応が悪く、時折
腑抜けたような微笑を意味もなく浮かべていたりする。
いや、学園の高等部全体が今そんなだらけた厭な空気に包まれているのだ。秋に入り気候もすごしやすくなり始めていると
はいえ、この雰囲気は明らかに異常だ。
とはいえ、具体的な原因がわからない以上対策としては普段の警戒を怠らないようにするしかないのだが、それを行うべき
龍華があの体たらくではどうしようもない。
今日だらけた龍華に対して雷を落し、龍華もさすがに縮こまって謝り今日は部活で気合を入れてくると言っていたが、果た
してどこまで本気なのだろうか。
「確かに玉王を倒して心の重荷が外れたのはわかるのですが…、それにしてもだらけすぎですわ…」
稽古着に着替えている際も、鶴花は龍華に対しての不満をぶちぶちと吐き出していた。
鶴花と龍華以外の翔儀天使はいずれも二歳以上年下の中学生である。そのため鶴花は歩美達への示しをつけるためにも常に
ある程度の緊張感を持って毎日を過ごし、よき相談役としての立場を築いてきた。
そんな自分に対し、同じ年長者としての龍華の自覚の無さがどうにも気に入らないのだ。
「まあ…、確かに平和なのはいいことなんですけれどね…」
以前の殺伐とした毎日に比べたら、争いの無い平凡な日常がなんとありがたいことなのかという実感が厭が応にもにも感じられる。
そのために気が緩むというのは仕方の無いことだろうか。
ただ、龍華が緩くなってきた時期と学園全体に厭な雰囲気が纏わり付いてきた時期が微妙に重なっているのが鶴花にとって
は少々気になるところだった。
だが、まさか龍華が玉王の手に堕ちているとは想像もしていない鶴花は、単なる偶然の一致だということで片付けていた。
体も心もあれだけの強さを持っている龍華が闇に堕ちるはずがないという前提を鶴花は持っていたからだ。
龍華が堕ちたときに見せた意外な弱さと脆さを見ていれば、それが単なる幻想だと気づいたはずなのだが…
ヒュン タァン!
鶴花が的場に入ってきた時、そこには既に三人ほどの部員が的目掛けて弓を射っていた。部活動に力を入れている天童学園
の生徒だけあって、放たれる矢は的に吸い込まれるかのように飛んでいっている。
「「「あっ、部長!」」」
鶴花が入ってきたことに気づいた部員達は一斉に手を止めて鶴花に向かい挨拶をした。部長であり下級生への面倒見もよく
かつ弓の腕も並外れている鶴花は弓道部の全員から慕われていた。
「ああ、私のことは構いなく。皆さんはそのまま練習を続けていてください」
かといって鶴花は決してそのことで増長することなく、部員達に自分の意向を押し付けたりもせず各人の自主的な意識を尊
重させていた。上に立つ者はそれについてくる者を導くのが役割であり、ついてくる者を率いるのではないというのが鶴花
の基本論理だからだ。
だから鶴花は自分が来たことでほかの者の練習の手が止まることを良しとせず、自分のことは放っておいて練習を続けるよ
うにと言い放ったのだ。
345:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:15:01 zDBaTmt3
「「「わかりましたー!」」」
それを聞いた部員達は一斉に頷いて、再び矢を弓に番えきりきりと弦を引き絞っていた。鶴花のほうも自分の弓を用意する
ため弓が入っている袋の口を開こうとしていた。
その時
"ザザザッ!!"
「っ?!」
多数の衣擦れの音が鶴花の耳に入り、ハッと顔を上げた鶴花の目に飛び込んできたものは…
「「「………」」」
自分目掛けて弓を構える、三人の部員達の姿だった。
「えっ……ちょ
"バババッ!!"
鶴花が何が起こったのか確認する間もなく、部員達の手から一斉に矢が放たれた。狙いは勿論鶴花一択。
「きゃっ!!」
鶴花は慌てて身を転がして難を逃れたが、次の瞬間鶴花がいたところに三本の矢がドドドンッ!と突き刺さった。綺麗に磨
かれた檜の床板に刺さった矢は、全力で放たれた証であるかのようにビィィンと波打っている。
それは紛れも無く、鶴花の命を狙って放たれた矢であった。
「な、何をするんですかみなさ……?!」
訳も分からず突然射掛けられ、珍しく怒りの感情をあらわにした鶴花だったが、自分を見る部員達の姿を見てすぐに言葉を失った。
そこにいた部員達は、数秒前までの部員達とは全く違う物体と化していた。
「うふふふ……ぶちょおぉ……」
「くすくす…けらけら…」
「せんぱぁい……せんぱぁ……ぁひゃひゃひゃ……」
薄開きになった口からは意味をなさない単語と渇いた笑い声がぶつぶつと漏れ、鶴花を見る瞳からは意志の光が失われガラ
ス玉のような鈍い輝きを放っている。
全身を中空から吊るされた糸に操られるかのようにかっくんかっくんと揺り動かし、鶴花を射るための矢を番えている姿は
どうみても人間のものではない。
そしてその姿に鶴花は見覚えがあった。
「……肉人形!なんで…」
肉人形とは、あの玉王が使役する人間の精気と魂を吸い取ることで作り出す外法の存在だ。ベースになった人間の元の人格
は残っておらず、ただ玉王の命令のままに動く傀儡人形になってしまう。
だが鶴花は、部員が肉人形になってしまったという衝撃より、この場に肉人形がいるということに激しい衝撃を受けていた。
なぜなら、肉人形がいるということは肉人形を操る玉王もまたこの世にいるということだからだ。
「ひゃはぁ!」
「くっ!」
肉人形の膂力で打ち出された矢が唸りを上げて鶴花に襲い掛かってくる。間一髪鶴花から外れた矢はそのまま的場の壁にあたり、
そのままドゴォンという貫通音と共に漆喰で出来た壁に大穴が開いてしまった。先ほどとは比べ物にならない破壊力だ。
しかも、そんなライフル弾のような矢が立て続けに鶴花に襲い掛かってきた。肉人形部員は女性の力では引き絞るのにも相
当な力を擁する和弓の弦を事も無げに引き、間髪いれずに矢を発射してくる。
そのあまりに早い発射間隔は、よく見ると肉人形は舌を異様に伸ばして矢篭から矢を引き抜いて弓に番えている。これなら
弦を絞る両手が開かないぶんより早く矢を射ることが出来る。人間ではない肉人形ならではの手であるが、射られる鶴花に
とってはたまったものではない。
346:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:16:01 zDBaTmt3
(どうしましょう!いくら肉人形とは言っても皆さんに危害を加えるわけにはいきません…!)
そう、肉人形にされたからといってもう人間に戻れないというわけではない。一つの手段としては肉人形に施術した者を倒
し、囚われた魂を解放すれば肉人形にされた人間を元に戻すことが出来る。何しろ、かつて鶴花自身が玉王の肉人形にされ
たが、歩美が玉王を倒したことで元に戻ったという過去があるのだから。
だがこれは施術したその当人がいないと意味をなさない。そして今問題の当人はどこにも姿を現していない。
もう一つの手段は、翔儀天使の浄化の力を直接肉人形の中に打って術者の力を消してしまうというものだ。これなら多大な
力は使うがすぐに肉人形を人間に戻すことが出来る。
だが、これを用いるには翔儀天使へと変身しなければならない。そして今、そんな悠長な時間を肉人形は与えてくれようと
はしてくれない。
となると、ここは逃げるしかない。鶴花はくるっと振り返ると的場の入口目掛けて一直線に走り出した。
後ろから放たれる凄まじい弾幕をかわしきり、鶴花はなんとか的場の外へと逃げ出すことが出来た。
「とにかく、すぐに天使に変身……ハッ?!」
だが、外に出た鶴花を待っていたのは想像もしない光景だった。
「あははは…」
「いひっ、いひっ」
「じゅるじゅる…」
いつの間にか的場の周りは無数の学生によって取り囲まれていた。しかも、その全てが肉人形だ。
「な、なんてこと……他にも肉人形が……」
もしかしたら、以前から感じていた異様な雰囲気の正体はこれだったのかもしれない。しかし、もしそうだとしたら何たる
迂闊だったのだろうか。これほどまでに肉人形が増えたことに、まるで気づかなかったなんて!
鶴花を囲む肉人形は、そのどれもが鶴花に狙いを定めその肉体を味わおうとしている。すぐにでも飛び掛ってこないのは、
周りにライバルが多すぎるために互いにけん制をしているからだろうか。
ただそれは、鶴花にとってもチャンスであった。
(この隙に……変身して!)
これほど周りが肉人形だらけなら、もう人の目を気にする必要もない。鶴花の体内の天使の力が鶴花の体を覆うまでに膨れ
上がり、鶴花の体が一瞬光り輝いたかと思うと、次の瞬間には純白の衣を纏った翔儀天使・鶴花がそこに立っていた。
「では僭越ながら…、お相手仕ります」
鶴花は手に光り輝く弓を取り出し、ぎゅっと弦を引いた。すると、不思議なことに引いた弦と弓の間に光が収束し矢が形成されていった。
普段から弓道に勤しんでいるだけあって、その姿だけで周りには緊迫した空気が張り詰めてくる。肉人形達は、さっきとは
また違った意味で飛び掛ることが出来なくなっていた。
「破っ!」
そして、短い気合と共に鶴花の手から矢が放たれ、光の矢は先にいた肉人形の胸にぷっすりと突き刺さった。
「あ゛……、あぁーーーっ!!」
矢が刺さった肉人形は胸から発せられる焼けるような痛みに獣のような咆哮を上げ、口から泡を吹いてばったりと倒れてしまった。
「あがっ…あごぉっ…!」
激しく嗚咽を上げてビクビクと体を跳ねさせる肉人形だが、その顔は次第に狂気が抜けて、人間らしい表情を取り戻しつつある。
これが先ほど話した翔儀天使の浄化力だ。鶴花は特にこの力に長けており、放つ矢だけで肉人形化した人間を元に戻すことが出来る。
「グググ……ギィーッ!!」
そしてそれが合図になったのか、それとも人間に戻るのは御免だと思ったのか、周りの肉人形が一斉に鶴花目掛け襲い掛かって来た。
「破っ!破っ!破ぁっ!!」
四方八方から襲ってくる肉人形を、鶴花は正確な射的で射抜き次々と人間に戻していっている。その速さは瞬きするたびに
3体は確実に戻しているくらいのすごいものだった。
347:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:17:02 zDBaTmt3
が、それでも限界がある。鶴花を取り囲む肉人形の数は予想をはるかに越えるものだった。
なにしろ、当てても当てても次々に肉人形が沸いてくるのだ。中には今日教室で言葉を交し合った同級生や授業を受けた教師までいる。
もしかしたら、高等部の人間全員が肉人形になってしまっているのではないかと言う非現実的な考えも浮かんできてしまっている。
「こ、これは…少しまずいかもしれません…」
あまりに引っ切り無しに襲い掛かってくるので、さすがに鶴花も疲労の色が濃く出てきた。光の矢を生成する速度も次第に
間隔が増し、肉人形の攻勢を凌ぎきれなくなってきている。
「しかたが…ありません!」
このままでは確実に力尽きて肉人形に飲み込まれてしまうと考えた鶴花は、肉人形の群れの中で比較的密度が薄いところへ
ありったけの矢を発射した。
勿論矢に射抜かれた肉人形はばたばたと倒れ、一瞬ではあるが包囲網に穴が開いた。
そこを鶴花は見逃さず、脱兎の如くそこを駆け抜けて肉人形の輪から抜け出すことが出来た。当然後ろから肉人形がわらわ
らと追いかけてくるが、翔儀天使の鶴花の速さに追いつくことはできっこない。
「とにかくどこか…、身を隠さないと!」
これまでの射的で鶴花の体の疲労は相当なものに達していた。まずは一旦身を落ち着けて息を整えないととても持たない。
とはいえ、学校の中で完全に身を隠せる場所などたかが知れている。今の状況では校舎内に入ることは非常に危険が伴うし
学校の外に出ると下手をすると追って来る肉人形を校外へ放ってしまいかねない。
となると、校内にある施設のどこかしかない。鶴花は駆けながらどこか適当なところはないか探し回った。
そして目の前に入ってきたのは、龍華がいるはずの女子剣道場だった。
「!ここなら!!」
まさか龍華が肉人形に遅れを取るとは考えられないし、昼休みに気合を入れてくると言っていたので今日は龍華はここにいるはずだ。
後ろを振り返ってみたが、相当な速さで引き離したからか肉人形は一体も姿が見えてない。
それを確認した鶴花は躊躇うことなく剣道場の中へと入っていった。
そここそ周到に張り巡らされた罠の中心とも知らずに。
「龍華さん!」
鶴花が道場の戸をガラガラと引いて中に入ると、中は多数の剣道部員が竹刀の音を響かせながら打ち合いをして…
おらず、龍華はおろか誰一人いなく電気もついていない稽古場が目に入ってきた。
「………え?」
そんな馬鹿な。今日女子剣道部は確かに部活はあるはずだ。それに龍華も今日は出るといっていた。
なのに、この空気の冷え方は少なくとも今日ここで稽古が行われていたということはない。
「龍華さん?龍華さん!」
鶴花は大声で龍華のことを呼んでみたが、勿論何の返事も返っては来ない。
「どういうことなんですか……?」
龍華が自分に嘘をつくなんてことは考えられない。そんなことをするメリットがまるで頭に浮かばないからだ。
だが、ここにきてさっきの大量の肉人形が思い出される。あの中には鶴花のクラスメートまでいたのだ。
それと関連して最近の龍華のおかしな様子が思い起こされる。あの、いつもの龍華とはまるで違う怠惰な龍華。
まさか、まさかとは思うが、もし龍華も肉人形になっているなんてことが……
「あはっ、いらしゃ~い鶴花先輩~~~~」
鶴花の悪い妄想が暴走しかけているその時、稽古場の中に深刻な雰囲気に似合わない間の抜けた声が響いてきた。
しかも、鶴花と同じ翔儀天使の仲間であり後輩の歩美の声が。
「えっ、歩美さ……?」
何故こんなところにいるのかと一瞬思ったが、とにかく知っている人間に出会えた喜びから鶴花は胸を撫で下ろして声が聞
こえた方向へと振り返り…、言葉を失った。
348:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:18:01 zDBaTmt3
「ふふ…、どぉうしたんですかぁ先ぱぁい……」
鶴花の前にゆらゆらと立つ歩美は全身の体毛を真っ赤に染め、瞳はこれ以上ないというくらいの邪悪な光を放っている。
上に着ている物を全てはだけ素肌を晒した胸元には赤々と輝く『玉』の字が見えており、足元には時折ビクビクと動く何か
をぼろきれで被ったものが転がっている。
その中で一際鶴花の目を引いたのが、胸に輝く『玉』の字だ。鶴花にとって、今の状況で『玉』の字を見て思い出すものは
ただ一つしかない。
「あ、あゆ み、さ……それ……」
鶴花が震える手で玉の字を指差すと、歩美は見せ付けるかのように胸を張った。
「うふっ、これですか?分かりますよね~~
『玉』の字ですよ。先輩もよぉ~~く知ってるあの人の印……」
歩美は玉の字に手を当て、うっとりとした視線を向けながら愛しそうに撫で回している。
「そう……」
が、顔を上げた次の瞬間歩美の雰囲気がガラッと変わった。
「この俺様、玉王の印だ!覚えているだろう鶴花ぁ!!」
顔も声も、そのものは確かに歩美のものだ。だが、尊大な態度、邪悪な気配、居丈高な喋り方は間違いなくあの玉王
そのものと言ってもいいものだった。
「ぎ、玉王?!なぜ歩美さんが玉王に……」
「ふふふっ、この俺がそう簡単にくたばるものか。隙を見つけてこの小娘の中に俺の意識を潜り込ませ、こうして乗っ取っ
てやったのよ。こいつの体は既に、この玉王様のものだ!」
慎みも無くゲラゲラと笑う歩美…いや玉王の姿を見て、鶴花は絶望に心を閉ざし…
ということはなく、逆に怒りの炎がメラメラと燃え上がっていった。
「では、高等部の皆さんを肉人形にしたのもあなたの仕業ですね…」
「ああ。この若い体を使って存分に吸ってやったぞ。数が多かったので貴様らに気取られずに吸うのに難儀はしたがな。
ふふふ、俺に勝手に体を使われて元の小娘の人格は相当に泣き腫らしていたぞ。だが、その心ももうすぐ消える。そして、
そのときがこの玉王様の完全復活のときよ!!」
「…そうですか。ではまだ歩美さんの心は残っているのですね」
ならばまだ救う道はある。鶴花は手に持った弓を歩美へ向けて構え、光の矢を番えた。
「ならば、この矢を以って歩美さんの中にいる貴方を浄化して見せます。覚悟しなさい、玉王!」
鶴花の目は怒りに燃え、手に持つ矢は稽古場全体を照らすぐらいの強さで輝いている。こんなものを喰らったらさすがに玉
王と言えども無事ではすまないだろう。
が、歩美=玉王は余裕の態度を崩していない。どうみても避けられない距離にいるというのに。
「ふふん、それで俺を射る気か?鶴花」
「勿論ですわ。この一矢に篭めた私の力、あなたと言えども耐えられはしません!」
「ああそうだな。そんなものを喰らったらさすがの俺もやられちまうだろうよ。だけどな…
これを見ても、その矢を撃てるか。鶴花ぁ!」
鶴花へ向けてニッと口元を釣り上げた歩美は、足元に転がっているぼろきれの片端を掴むと、一気にばさっと捲り上げた。
そこには…
「ひ、ひぃぃっ……お姉ちゃぁ…」
「そ、そんな…、動いちゃぁ……」
「だ、ダメだ。ボク…おかしくなっちゃう……」
全裸に剥かれ、体をびくつかせている風子、圭、喬が転がっていた。
しかも風子と喬は腹が、圭は胸が異常なまでに大きく膨れ上がり、それぞれが肥大した箇所を苦しそうに押さえつけている。
「なっ?!風子さん、圭さん!喬さん!!」
349:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:19:01 zDBaTmt3
「ふふん!いくら天使とは言え、まさか俺様が仲間の中に潜んでいるなんて思いもしなかったようでな、簡単に俺の手に落ちてくれたわ。
こいつらには俺様の使役した蟲をそれぞれ子宮、胸、はらわたに仕込んであってな、俺がちょっと命令するだけでそいつら
はこいつらの体の中で媚液を吐きながら暴れまわるのだ。ほれ、こんなふうに」
"パチン"
「「「!!!」」」
歩美が軽く指を鳴らした瞬間、三人はビクン!と体を反らして激しく暴れ始めた。よく見ると、それぞれの張っている所が
ぐにゅりぐにゅりと不規則に蠢き回っている。
「う、ああぁっ!お腹、お腹のなかでぇ!」
「いやぁぁっ!おっぱい、おっぱぁ気持ちいひぃぃ!」
「やめてぇぇ!お尻が、お尻が熱いぃぃ!!」
其々が愛液、乳液、腸液を派手に噴出し、苦痛とも快楽とも取れる絶叫を上げてのたうっている姿は非常に痛々しいものであった。
「ひ、酷すぎますわ…、こんなことを……」
一緒に戦った仲間を、大切な後輩を、このような淫獄に堕とされた姿を見させられ鶴花は悔しさと憤りで顔を真っ赤にしていた。
もう玉王を射抜くのに何の躊躇もない。
「許さない…。許せませんわ玉王!覚悟!」
「だから俺を撃っていいのか鶴花!!もし俺がやられたら、こいつらの体に仕込んだ蟲は制御をなくし、体の中を暴れ回っ
てメチャクチャに食い荒らしながら皮膚を食い破って出てくるぞ!可愛い後輩を、その手で引導を渡すのかぁ?!」
「えっ?!」
今まさに歩美目掛けて矢を放とうとした鶴花は、その一言に体を凍りつかせてしまった。当然、矢は放たれることなく歩美も無事だ。
「そんな…、そんな……」
「信じられないか?じゃあ俺を撃ってみるがいい。そして俺がやられたら全てははっきりするだろうよ。
さあどうした。撃ってみろ、撃ってみろ鶴花ぁ!!どうしたぁ!!」
「うぅ……」
歩美は両腕を広げたままびくとも動いていない。この状態なら鶴花の腕なら目を瞑っていても歩美に命中させることが出来るだろう。
だが、鶴花は撃てなかった。撃った結果がもたらすもの、その悪い結果の可能性の酷さにどうしても矢を放つことが出来なかった。
「………くっ…」
長い躊躇の果てに、とうとう鶴花は構えた弓をガチャリと落としがっくりとその場に崩れ落ちた。
と同時に光の矢がサァッと細かい粒子になって消えていった。
「ふふふ、どうした。諦めたのか?後輩可愛さにこの俺を倒すチャンスをみすみす逃すとはな。天使天使と持ち上げられて
も、所詮は甘さが捨てきれない小娘よな」
歩美の罵倒がチクチクと鶴花の胸に突き刺さる。確かに玉王を倒す絶好のチャンスを逃してしまったのは痛恨事ではある。
だが鶴花は後悔してはいなかった。もしここで玉王を倒せたとしても、その代償で三人を見殺しにする羽目になってしまっ
たら恐らく自分は死ぬ瞬間まで後悔し続けていただろう。
「鶴花、もう抵抗はしないか?しないと誓って俺の軍門に下れば蟲どもを大人しくしてやろうではないか。
あ、誓わなくても別に構わないぞ。その時はこの三人がよがり狂って死ぬだけだからな」
そんなことを言われては鶴花には選択権はない。
「…分かりました…。わ、私は貴方のもとに、く、下ります……」
鶴花にとっては非常に屈辱的な屈服だった。かつて嬲られ意図せぬままに服従し、なんとか呪縛から抜けることが出来た相
手に、今度は自らの意志で下らなければならないとは。
(お、覚えていなさい玉王……。今だけ、今だけは頭を下げて上げますわ。
でも、なんとかして皆さんの蟲を浄化した暁には、必ず貴方の魂、涅槃へと送り届けて差し上げます!)
悔し涙を目頭に湛え、鶴花は酷くゆっくりではあるが歩美の前に深々と手をついた。それを見た歩美は満足そうにゲタゲタ
笑い、素足で鶴花の頭を押さえつけた。
「くくく!いい様だな鶴花。仇敵に頭を下げる気分はどんなだ?さぞかし爽快な気分だろうなぁ!!
まあ、そんな姿を見て気分も晴れた。約束どおり蟲を大人しくさせてやる」
350:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:20:01 zDBaTmt3
歩美は鶴花を足蹴にしながら、再び指をぱちりと鳴らした。これで三人の中の蟲は大人しくなるはずだ。ところが
「「「うああぁっ!ひゃああぁぅ!!」」」
三人は落ち着くどころかますます嬌声を張り上げ、ばったんばったんと小魚のようにのた打ち回っていた。
「ぎ、玉王!これはどういうことですか!約束が違います!!」
一向に落ち着かない三人を見て、鶴花は歩美をギロリと睨みつけた。が、歩美のほうはいたって涼しい顔をしている。
「別に約束は破ってはおらん。今の俺の合図でやつらの体の中の蟲は動きを止めておる。
だが、今まで随分と性感帯をつっつきながら暴れ続けたからな。蟲が動かなくなったぐらいで奴等の体に灯った快楽の火は消えはせんわ」
「なんですって?!じゃあ、じゃあ……」
ということは、このまま三人は悶絶死するしかないというのか?!
「早とちりするな。快楽の元凶である蟲を奴等の体から抜き出せば助かる。それほど悠長な時間は無いがな」
「で、では早くしなさ…、してください、玉王…様!」
仲間を、後輩を助けるため鶴花は涙を呑んで歩美=玉王に様付けで頼み込んだ。だが、玉王は鶴花を指差してこう言った。
「おまえが、やれ。
ただし、天使としての力は使わないでな。おまえ自身の力でこいつらから蟲をかきだしてやるんだ」
「わ……私が?!」
玉王の命令に鶴花は息を呑んだ。本来なら自分の手で三人を浄化出来るならそれに越したことはない。鶴花が持つ浄化の力な
ら、矢を一本放てば中の蟲など瞬きするうちに消滅させることが出来るだろう。
だが、玉王はそれを許さず鶴花の手で蟲を除けと言ってきている。それは、鶴花が直接彼女達の体を触って蟲を取らなければ
いけないと言う事だ。それも、秘部やお尻といったそうおいそれと触るには躊躇いまくってしまうような箇所をだ。
「そ、それは……」
「嫌か?それなら別に構わないぞ。ただ、あの小娘どもは狂い死にするがな」
「くっ…」
そう言われてはやるしかない。それはもう死ぬほど恥ずかしいが、彼女達の命と天秤にかけたら自分の羞恥心などどれほど軽いものか。
「わ、わかりました……」
屈辱と恥辱の中、鶴花は天使の衣を消して元の胴着姿になり、さらにそれを脱ぎ捨てて逸し纏わぬ姿になった。歩美、と言
うか玉王のいやらしい視線がチクチクと肌越しに感じるが、今はそれに気を取られている時間は無い。
「さあ、誰からしてもいいぞ?一人にそんなに長い時間はかけられないからな。さっさと抜き出せよ」
「わ、わかっています……」
鶴花は胸と腰下を手で覆い隠しながら、一番近くにいた喬の元へと歩いていった。
「喬さん…喬さん……」
「あ…?あぁ……鶴花先輩、助けて……。ボク、お腹が、お腹がぁ……あ!あああぁぁっ!!」
鶴花の声に僅かに反応した喬だったが、すぐにお腹を抑えて暴れ転げ始めた。よく見ると、喬のお尻の孔から僅かではある
がピンク色の蟲の先端が飛び出ており、ぴこぴこと先端を振って蠢いている。おそらく、喬の体内では見えているあれとは
比にもならないくらいの勢いで暴れまわっているのだろう。
(あれが…あれが喬さんを…!)
喬を嬲る蟲に激しい憎悪を覚えた鶴花は、すぐさま蟲を掴み取ろうとした。が、すんでのところで蟲は喬の体内につるりと
潜り込んでしまい姿を見えなくしてしまった。
だが、ここで蟲を逃す手はない!
「喬さん!腰に力入れて息んでください!いまなら、蟲を取り出すことが出来ます!!」
「は…はぁい!!ン…ンーッ!!ンーーッ!!」
鶴花に言われ喬は目を閉じて力をこめ、顔を真っ赤にして腹の蟲をひり出そうと試みた。
が、尻からは時折腸液が零れてくるぐらいで肝心の蟲は一向に姿を表さない。
恐らく蟲も必死なのだろう。喬の腸内で絡みつき、今以上の降下を懸命に防いでいる。
「だ、だめぇ先輩!ボクの、ボクのお尻のもう少しまで来ているのに、出てこない!出てこないよぉーっ!
取って、先輩!ボクのお尻に手突っ込んで蟲取ってぇぇ!!」
351:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:21:01 zDBaTmt3
「喬さ…!」
喬は腹ばいになりながら涙目で鶴花に哀願してきた。その眼を見た瞬間、鶴花の心の奥でゾワッと波立つものがあった。
腹を膨らませて穴という穴から体液を噴出し、自分に淫らなお願いをする喬がたまらなく可愛く感じたのだ。
(な、何を考えているの?!こんな、酷い目にあっている喬さんを、か、かわいいだなんて……)
鶴花は顔を真っ赤にして、心の中に湧いた邪な思いを必死になって否定した。
「わ…、わかりました。で、では喬さん…、四つん這いになって、お尻を、む、向けて……」
(こ、これは喬さんを助けるため……。決して疚しい心からくるものじゃありません……)
「う、うん!うん!!」
一刻も早い蟲からの解放を望む喬は、よろよろと体を反転させて鶴花に向けて尻を高々と突き上げた。粘液に濡れ光り、ふ
りふりと振られるお尻を見て、鶴花は一瞬頭がクラッときた。
(こ、この中に…、私の手を……?)
喬のためとはいえ、他人の尻に手を突っ込むなんて背徳的な行為がはたして許されるのか。いやそれより手を入れることが出来るのか。
「あああぅ!!先輩、早く!早く!もう、もうボク狂っちゃう!狂っちゃうよぉ~~!」
ここに来て躊躇う鶴花に、喬の悲鳴が容赦なく突き刺さる。いや、喬だけではない。圭も風子も後ろで気が狂わんばかりに悶えている。
ここで時間をかけてしまったら、三人の命が本当に危ない。
(…やるしか…ありません!)
意を決した鶴花は、おずおずと喬の背後に寄りそのお尻に軽く手を当てた。
「ひゃん!!」
それだけで、喬は感電したかのように激しく体を奮わせた。
「う、動かないで…。いいですか、入れ、ますよ……」
鶴花の手が、つぷぷと喬の尻の中に沈んでいく。蟲の影響からのか、鶴花の手は殆ど抵抗らしい抵抗を受けずに喬の体の中へ潜り込んでいった。
「うあぁーっ!先輩の、先輩の手が入ってくるぅーっ!気持ちいいよぉーーっ!!」
内臓の粘膜を手が擦る感覚が快感に感じられるのか、喬は腰をぶるぶると揺すって鶴花がもたらす快楽に酔った。
その姿が、また鶴花にはたまらなく愛しい。
(あっ…喬さんが私の手に感じている…かわいい……
?!違います!こ、これは喬さんを助けるためなんです!なんですったら!!)
再び心に浮かび上がった邪念を振り払い、鶴花は喬の奥へ奥へと手を伸ばした。そして、ついに内臓の感触とは明らかに異
なる異物をその手に掴んだ。
「つ、捕まえました…。これが、蟲……。こいつの、せいで……」
(喬さんの体をいいように弄んだ憎っくき蟲。こいつのせいで、喬さんが酷い目に……)
蟲への憎しみが一気に噴出した鶴花は、蟲をがっちり掴むと一気に引っ張った。ズルズルズルッ!と引き抜かれる手と蟲が
喬の内臓をガンガンに刺激する。
「ひゃあああぁっ!!せ、先輩やめて!もっと、もっとゆっくりぃぃ!!」
「だめです!こんなもの、すぐに体からださないと!!」
「やあぁっ!あぎいぃ~~っ!!」
強制的な排泄に似たあまりにも激しすぎる刺激に耐えかねた喬の懇願を完全に無視し、鶴花は息もつかずに蟲を喬の体から抜き出した。
その長さは約1m強。太さも鶴花の腕回りはあり、これがよく人間の体に入っていられたものだと思わせる。
「こいつが…こいつが!」
鶴花は蟲を床に叩きつけるとそのまま歩美のほうへ蹴り飛ばした。
「ああ…もう可哀相に…、おっとといっけない…」
歩美は歩美でそんな鶴花をニヤニヤ見ながら蟲をぐびぐびと飲み込んでしまった。
「さあ喬さん、これでもう大丈夫……あら?」
「あ…あひぃ……」
鶴花が下にいる喬へと目を向けた時、喬は許容限度を越えすぎた肛虐に耐え切れず失神してしまっていた。
「あらあら…、随分と気持ちよさそうな顔をして……。そんなにお尻がよかったんですか……?」
鶴花は手を抑えてクスッと微笑むと、後ろで悶える圭と風子のほうへ顔を向けた。
「さあ、二人ともすぐに蟲を体から出してあげますね…」
二人を見る鶴花の目には、明らかに淫欲に溺れた光が灯っていた…
352:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:22:01 zDBaTmt3
「さあ圭さん、いらっしゃいな…」
鶴花は胸をぱんぱんに膨らませた圭を手招きして呼び寄せた。ずっしりとした質量をもった胸が鶴花の手に当っている。
「せ、先ぱぁい…。私、胸が、胸が張って…張ってぇ…」
圭は辛そうに自らの乳首をキュッと扱いた。その先端からは乳白色の母乳がじわりと染み出してきている。これも蟲の影響なのだろうか。
「あらあら大変、おっぱいが出るなんて…。もしかして、この胸いっぱいに…?」
鶴花は乳首を掴む圭の手をきゅっと掴み、思いっきりギュッと力を入れた。
「?!きゃあぁぅっ!!」
ぴゅうぅっ!
乳首を力いっぱい握られた圭は目を真ん丸に開いて嬌声を上げ、また同時に乳首からは乳液が一本の筋になって噴出し鶴花
の体に生暖かい乳液がびしゃっと降りかかった。
「あぁ…、やっぱりその胸いっぱいにおっぱいが詰まっているのですね…。なんてかわいそう……」
圭は胸に入れられた蟲のせいで、妊娠していないにも拘らず乳腺を刺激されて母乳が無理やりに生成されているのだろう。
そんなおっぱいによって圭の胸が圧迫され、気が狂わんばかりに昂ぶっている。
「そんなおっぱいは…、全部出してあげないといけませんね…!」
口元に僅かに歪んだ笑みを浮かべた鶴花は両手を圭の胸に添え、ぎゅっぎゅっと扱き始めた。
「いっ?!せ、先輩!そんな、ダメェェ!」
「ダメじゃないんです!これも、圭さんを助けるためなんです!」
嫌がる圭を無視し、鶴花は力いっぱい圭の弾力のある双乳を揉む。その都度、圭の乳首からは母乳がホースから出る水のよ
うに勢いよく飛び出てきた。
「ほらほら、もっともっと出てきますよ。これを全部出さないと、圭さんはおかしくなってしまうのですから!」
「出さなく、ても!もうおか、おかしくなっちゃいますぅ!ふわあぁ~~っ!!」
鶴花の目の前で、乳牛のように母乳を搾り出されている圭が胸から送られてくる快楽に溺れ、気持ちよさそうに表情を崩している。
鶴花が一揉みすればその都度体をビクビクと動かし、まるで人形のように正確に反応する。
圭が快楽で体を捩じらすたびに、鶴花は倒錯的な愉しさに心が満たされていった。
(なんて…面白いのでしょう)
決して疚しいことをしているつもりはないが、ここまで乱れ狂った様を見せられるとどうにも心が燃え上がってしまう。
止め処なく吹きこぼれてくる母乳も、圭の体を蝕む忌まわしいものから自らの官能を引き立たせるスパイスに変わりつつある。
周囲に濃密に漂うミルクの甘い香りは、鶴花の気持ちを昂ぶらせるとともに猛烈な飢餓感も煽ってくる。
あれを口に咥え、直接吸い出したら圭はどういう反応を見せるのか…
「もう…我慢できませんわ…」
鶴花は真っ赤な舌で唇をぺろりと舐めると圭の大きく張った乳首をパクッとくわえ込み、唇と舌を使ってチュウチュウと吸い始めた。
「………っ!!」
放出するだけでなく吸引する刺激までもたらされ、圭は悲鳴を上げることも出来ないほど体を硬直させたが、鶴花は構うこ
となく圭の胸を吸い続け、たちまちのうちにごぶごぶと母乳が鶴花の口を満たしていった。
片方の胸は鶴花の口、もう片方は手によって強制的に搾乳されて圭からは夥しい量の乳液が噴出され続け、それに伴って水
風船のようにパンパンに膨らんだ胸は次第に小さくしぼんでいった。
そして、完全に母乳が搾り尽くされた後に鶴花の舌に当ったもの。それは圭の乳首から吸引されて飛び出てきた、線虫のよ
うに細い蟲だった。恐らくこの蟲が、圭の胸に寄生して快楽と母乳を圭にもたらしていたのだろう。
「ふふふ…、ついに出てきましたね……」
353:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:23:10 zDBaTmt3
鶴花はそのまま蟲を歯で咥えると、顔を後ろに引いてズズズッ!と圭の胸から蟲を引っ張り出した。2mはあろうかという
蟲が、乳液を撒き散らしながら圭の乳首から飛び出してくる。
「ひ、ひゃあぁーーぅっ!!」
そして、乳腺を勢いよく蟲が通る間隔に圭は一際大きな声を上げて達しそのまま失神してしまった。
「ふふっ圭さん、いいお味でしたわよ。こんなに美味しいミルクを溜められるなんて、なんていやらしい……
あら?圭さんも耐えられなかったんですか?ダメですよ、この程度の快感で気絶してしまうなんて。
それに、蟲はまだ一匹残っているんですからぁ……」
口に咥えた線虫をプッと吐き出した鶴花は、待ちきれないといった速さで圭のもう片方の乳首にむしゃぶりついた。
「?!はひっ!」
その快感で、意識が沈んでいた圭は強引に現実に引き戻された。
だが、すぐにまた気を失うことになるだろう。肉食獣のような目をした鶴花がもう片方の母乳も吸い尽くし、蟲を引きずり
出すまでにそう時間はかからないはずだから。
「うふふ、では風子さん。あなたの番ですわよぉ…」
圭を再び気絶させ、風子のほうへと体を向けた鶴花の目は完全に据わっている。
そこには苦しんでいる風子を助ける、などという目的は感じられない。
腹から来る苦痛と快楽に悶え苦しむ風子を見ていると、ゾクゾクと心が震えてくる。もちろんそれはおぞましさからではない。
性的興奮からだ。
(どうして…、人が苦しんでいる顔を見ると…、こんなに興奮するのかしら……)
鶴花は今までたくさんの後輩や同級生から相談を受けてきた。困っている人を見ると放っては置けない性分だからだ、
と、自分では思っていた。
だが、そうではなかった。ここにいる圭達を見てようやく気がついたのだ。
自分は、人の困り苦しむ姿を見るのが好きだったのだ。だからこそその姿に惹かれていき、結果として当人を助けたにすぎない。
では、助けなければどうなるのか…
助けなければ、ずっとその人間が苦しみ、喘ぐ姿を見続けられるではないか!
「風子さぁん……。お腹が張って切ないのですね?苦しいのですね?疼いてしょうがないのですね?」
「は、はひぃぃ…。か、鶴花先輩……助け……」
鶴花に助けを求める風子。ついさっきまでの鶴花だったら即座に風子を救う手立てを考えただろう。
だが、今の鶴花は後輩思いで世話好きの鶴花ではなかった。
「ええ、助けてあげますわぁ…。その体の熱い疼きを静めてさしあげることで!」
風子へ向けてニィッと笑った鶴花は、風子の膣口へ右手を宛がうと、そのまま一気に中へと押し込んだ。
ズン!
「いひぃっ!!」
すでに蟲が暴れたことで口もゆるゆるに蕩けていたのだが、それでも突然の異物の挿入に風子は鋭い悲鳴を上げた。
「ふふ…、風子さんの中はとぉっても熱く濡れていますね…。この中のどこに、蟲が潜んで…いるのかしらぁ!」
手首まで中に突っ込んだ鶴花は、そのまま手をぐにぐにと動かし風子の膣内を攪拌しはじめた。ぐっちゅぐっちゅと肉同士
が擦れあう音が道場内に卑猥に響き渡っている。
それは蟲を掴もうとしているというより、明らかに風子を責めようとしている動きだった。実際、鶴花の手に風子の子宮の
奥に潜む蟲が時折当るのだが、鶴花はそれを完全に無視して風子の中を掻き回すのに没頭している。
「いやあぁっ!先輩、やめてぇぇ!!」
あまりの激しさに風子は体を揺すって逃げようとするが、鶴花は余った左手で風子の体を抑えより奥へと手を突っ込もうとしている。
354:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:24:11 zDBaTmt3
「ダメです!これは風子さんのためを思ってしているのですよ!一刻も早く風子さんの体の中から蟲を取り出さないと、
風子さんの体がおかしくなってしまうではありませんかぁ!!
もっとも、その前に風子さんの心のほうがおかしくなってしまうかもしれませんがねぇ!!アハハハッ!!」
そうは言いつつもあくまで蟲を取り出さず風子を嬲って愉しむ鶴花には、もう翔儀天使だった頃の面影は残っていない。
鶴花は既に淫虐を嗜み、人間を壊して悦ぶ一匹の魔物と成り果てていた。
「ほらほら風子さん!まだ終わってはおりませんわぁ!もっともっと頑張りなさい!イキまくって上からも下からも涎を流
し、気が狂わんばかりに悶えて私を愉しませなさいな!!」
鶴花の右手は手首と肘の真ん中まで風子の中に潜り込み、左手は膨らみかけの胸をぎゅうぅと搾り、口は痛いほど尖ってい
る乳首をつぷつぷと舐り、風子の体から体液と悲鳴をからっぽになるまで出し尽くそうとしているように見える。
「あははぁっ!最高ですわ風子さん!風子さんを責めるたびに、なんか、力が湧いてきますわぁ!!」
よく見ると、風子の体をガツガツと貪る鶴花の体に周りに漂っている淫気がずるずると吸収されていっている。いや、それ
は最初に喬の手当てをはじめた時から知らず知らずのうちに吸収されていっていたのだ。勿論、性戯使徒である喬や圭自身が発する淫気を。
三人の安否を気遣う鶴花は漂う淫気に対する警戒を怠り、自身も気づかぬうちに淫気に心身を犯され、今まで隠されていた
サディスティックな性癖を表に浮かび上がらせていた。
「おいおい、どうした鶴花。この娘を助けるのではなかったのか?このままでは気が触れて壊れてしまうぞ?」
さすがに見かねたのか歩美がやんわりと止めに入ったが、鶴花は歩美を一瞥しただけでまったく動きを止めはしない。
「邪魔しないでください玉王様。私は今、風子さんをグチャグチャにしたくて、たまらないのですから!!」
もう鶴花に玉王に逆らうなどという気持ちは残っていない。知らず知らずのうちに鶴花は身も心も玉王に隷属していた。
が、いくら真に玉王に従ったとはいっても自分の愉しみを手放す気もまたなかった。今鶴花が求めるものは、風子をボロボ
ロになるまで陵辱し、その悶える様を心ゆくまで見続けることなのだから。
「ぐちゃぐちゃに、したいか…。ふふ、すっかり人間の心を無くしたみたいですね…おっとと、だな」
鶴花の変わりようにほくそ笑んだ歩美は、最後の一押しをすべく鶴花の耳元で囁いた。
「そうか…。でも、俺としてはこっちのほうが面白いんじゃないかとは思うのだがな……。おい、出て来い!」
歩美が手招きをし、道場の更衣室の戸がガラガラと引きあけられる。
「うぁ……」
そこから出てきたのは、全身を赤く火照らせた龍華だった。やはりほかの者と同じように蟲を入れられているのか、表情は
虚ろで下腹が異様に膨らんでいる。
「りゅうか、さん……?」
そんな龍華の姿を見た途端、鶴花は風子を責める手を止めてゆらりと立ち上がった。見る見るうちに欲情に染まっていくそ
の顔からは、もう風子などに構っていられないといった思いがあるのが見え見えだ。
「か、かくかぁ……」
「あぁ…、龍華さん…。龍華さんまで蟲に…」
呂律の回らない口で自分に助けを求めてくる龍華を見て、鶴花の心の奥の嗜虐心が一気に刺激された。
そうか。ここのところずっと龍華の様子がおかしかったのは蟲を体に入れられていたからだったのか。
自分に黙ってずっと蟲を入れて、疼く体を必死にごまかしていたのか。
なんでもないふりをして、隠れて気が狂うほどオナニーをしていたのか。
「龍華さん……、なんて、いやらしいの……。そんなに蟲を……体の中に…」
「そうだ。こいつも蟲に体を冒されて今は年中発情しているような状態になっているぞ。早く蟲を取ってやらないと…」
「蟲を取る?何を言っているのですか……」
歩美の言葉を途中で遮った鶴花の目には、かなり危険な光が宿っている。
「もっともっと、全身を蟲の毒で染め抜いて、脳髄の隅々まで色狂いにして綺麗で淫らな穴奴隷にしてあげないと……」
人を責め壊すことに快感を覚えるようになってしまった鶴花にとって、今の龍華は格好の玩具だ。こんな素晴らしい素材、
徹底的に壊しつくさないと絶対に後悔する。
「ですから玉王様、龍華さんの体をもっといやらしく作り変え……」
「それ…、お前がしたくはないのか?」
「えっ…?!」
355:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:25:11 zDBaTmt3
その質問に鶴花は目を輝かせた。自分の手で思うがまま龍華を嬲り犯せるならばそれはそれで万万歳だ。目の前で龍華が淫
らに泣き叫ぶ姿を見たら、きっと自分もエクスタシーの極みに達してしまうだろう。
「それは…もちろんです!私の、私の手で龍華さんを……。ふふふ、なんて素晴らしいのでしょう……!」
「そうか…。しかし、お前が人間のままでは責める手段にも限りがあろう。
もし、お前が俺を受け入れ完全に俺の下僕…性戯使徒に成れば、よりディープに龍華を犯し抜くことが出来るぞぉ……」
ニィッと笑った歩美の口から舌触手がひゅるひゅると伸びてくる。
「お前が俺に全てを捧げてもいいならば、この舌触手を受け入れるがいい。至上の悦楽とともに先輩の中に…おとと
お前の中に使徒の力を注ぎこみ、新たな生を与えてやろう……」
「………」
目の前でぱくぱくと息づく舌触手を暫く無言で見ていた鶴花は、躊躇うことなく口を開き、自ら舌触手をずるずると含んでいった。
「んっ…ちゅぱ……」
鶴花は使徒に成るとは一言も口で言っていない。だが、鶴花が歩美=玉王を受け入れているのは明らかだった。
「ふふふ…、いい子ですよ先輩……」
美味しそうに舌触手を咥える鶴花の頭を歩美は一撫でし、舌触手を鶴花の奥へと沈めて鶴花の天使の力を吸い取り始めた……
「ほらほら龍華さん!もっともっといい声で哭きなさいなぁ!!」
「ひあっ!ひゃああぁっ!!」
窓から射す夕日が道場内の畳を照らす中、性戯使徒・カクカに跨られた龍華が派手に悶えている。
その胸元には鶴花が完全に性戯使徒に成った証でもある『角』という字を崩したような紋章が浮かんでおり、真っ赤に染ま
った鶴花の長い髪は、幾束かに分かれて先端が纏まって男性器のような形を形成してさながら髪触手と言えるようなものに
変化し、意思があるかのように蠢きながら龍華の全身に巻き付き開いた孔に潜り込んでいた。
女性器と尻に極太の触手を突き刺され、尿道、臍、乳首、鼻、耳と大小織り交ぜた触手を出し入れされて卑猥な水音が木霊し、
鳴き声を聞くために唯一挿入を免れている口からは絶える事のない嬌声が発せられていた。
「ククク!龍華さんの体の中で、私の触手と蟲と肉が擦れあって、なんて気持ちがいいのでしょう!
龍華さんも気持ちいですわよね!蟲を入れたまま登校してきて、ずっと悶々としていた変態さんには得難い快楽でしょう!」
「ふ…ふあぁ!そ、そう!いいんだ!気持ちいいんだ!鶴花ぁ、もっと、もっと私の体を苛めてくれぇ!!」
髪触手が絡まりあい僅かに見える龍華の目は淫蕩に澱み、鶴花の触手をさらに求め体を揺らしている。
「ふふふ…、あの凛々しい龍華さんが私の下で腰を揺らして淫らにおねだりを…
そう思っただけで、もうたまりませ…あぁーっ!!」
ブシャアァァ!
「んおぉぉっ~~!」
龍華の痴態に堪えきれなくなったのか、鶴花はブルルッと震え触手という触手から白濁した液体を噴き出した。龍華は全身で
それを受け止めたが当然押さえ切れず、触手と孔の隙間から夥しい量の粘液を吐き出していた。
「ハアッ、ハアッ…
うふふ、龍華さんがあまりにもいやらしいものですから、これだけ出してもまだこんなに元気……
今日は龍華さんが気絶するまで、いや気絶してからもずっと愛し続けてあげますわぁ!!」
鶴花は出した後にも拘らず全く萎えない髪触手をちろりと舐めると、そのまま龍華の口の中にガボリと突っ込んだ。
他の触手もまた龍華の体の奥の奥まで潜り、再び激しい抽送を行い始めている。
「んぐぅ…!んんん~~~っ!」
休む間もなく陵辱を再会された龍華だったが、その顔は歓喜と悦びに彩られていた。
356:性戯使徒アユミ
09/03/14 00:27:47 zDBaTmt3
「うふふ…鶴花先輩ったら、もうすっかり使徒の悦びに目覚めてしまって…」
「うん…。先輩ってあんなにエッチで残酷だったんだね…。正直、恐いかも…」
「私のアソコに手突っ込んだ時、先輩の眼完全にイってましたよ。先輩、真性のサドですよ…」
鶴花が龍華を嬲る後ろで、圭と喬と風子が使徒の姿に戻ってその様をニヤニヤと眺めている。勿論、歩美も一緒だ。
「それにしても、歩美さんの演技も見事でしたわ。私たちが見ても玉王様の振る舞い方そのものでしたから」
「やめてよ圭ちゃん…。あれって本当恥ずかしかったんだから…。いくら先輩を陥れるためだからって玉王様の真似するなんて…」
「とは言いながらノリノリだったじゃん。歩美も結構楽しんでいたんじゃないの?」
「う~~~!喬ちゃんまでぇ~~~」
圭たちに対して顔を真っ赤にして照れる歩美は、さっきまでの玉王そのもののような傲岸不遜な態度とは全く違っていた。
考えてみれば、歩美達天使の力が全て集まらないと玉王が復活することはないのだ。全ては、鶴花を効率よく堕とすために
圭が歩美に授けた策だったのだ。
「しっかし鶴花先輩、龍華先輩を犯すのに夢中でボクたちの正体にも全然気がついていないよ?」
「龍華先輩も人が悪いですわね。すぐにでも使徒の姿に戻ればよろしいのに…」
「龍華先輩も愉しんでいるのよ。こんな機会今までなかったんだから」
なるほど、確かに年長の龍華は使徒に成っても自分が責めるほうが主で責められる機会は殆どなかったのだから、このよう
に自らが嬲られる様というのは実に新鮮なことなのだろう。触手に塗れて体を揺する龍華は歩美達には実に愉しそうに見えていた。
「でも…、お姉ちゃんの胸の玉王様の印、随分強く輝いてきたね…」
喬が指差す歩美の印は、夕焼けの日差しに負けないほどの強い輝きを放っていた。歩美を含め6人もの翔儀天使の力を取り
込んだからであろう。
「うん…。体の奥に今までにないくらい玉王様の力を感じるようになったわ。
もう少しよ。あと琴ちゃんと吟ちゃんの力を取り込めば、いよいよ玉王様が復活なさるわ。
そうすれば、玉王様の下でずっとずっと気持ちいいことができるのよ…」
「そうですわね。早く、琴さんと吟さんにも使徒の素晴らしさを教えてあげないと…」
「明日の学校が楽しみだよ。もう、仕込みはすんでいるしね……ククク!」
明日にも行われるであろう玉王復活の宴を想像し、歩美達はこみ上げる笑いを隠すことが出来なかった。
終
以上です。以前レスしていただいた髪の毛を触手にするを採用させていただきました
アユミは次作が最後になりますので、もう少しお付き合いください
357:名無しさん@ピンキー
09/03/14 02:04:57 9Ni/pX0S
GJ!!
途中まで鶴花つええーと思ってしまった
しかし・・・
358:名無しさん@ピンキー
09/03/14 04:07:54 0FcI7+4n
GJだぜ!
カクカときいて郭嘉思い出したw
359:名無しさん@ピンキー
09/03/14 09:27:42 HIlVMAIp
>>333
「ある人物」が落書きのあの人なら買うんだけどなあ
360:名無しさん@ピンキー
09/03/14 12:15:45 C37JkFsC
GJ!!!!
次で最後ってことは二人一気に堕とすのか……。
361:名無しさん@ピンキー
09/03/14 17:32:21 2+DWNx2D
GJ!!
しかし、前から気になってたんだけど、金って成りが存在しないよね。
そこをどう処理するのか楽しみだ。
362:名無しさん@ピンキー
09/03/14 18:27:57 PlKNTqKp
>>361
まさかの二次元オチ
363:名無しさん@ピンキー
09/03/14 18:31:21 vdt7aGCL
二次元オチも納得出来る理由があるなら嫌いじゃない
364:名無しさん@ピンキー
09/03/14 20:43:57 mW/YR1Wf
GJです!
次の最終回も楽しみに待っています。
365:名無しさん@ピンキー
09/03/15 02:11:22 DSdnOaN+
GJ!
366:名無しさん@ピンキー
09/03/15 11:11:59 MLy1Xx+z
>>365
そんな機械的なGJなんていらんよ。
367:名無しさん@ピンキー
09/03/15 11:31:44 yOtNlucb
GJ!
368:名無しさん@ピンキー
09/03/15 11:32:19 L5NbB+by
>>366は何様?
369:名無しさん@ピンキー
09/03/15 12:04:11 jBcmr769
_、_
( ,_ノ` ) n
 ̄ \ ( E) グッジョブ!!
フ /ヽ ヽ_//
370:初ヶ瀬マキナ
09/03/15 19:49:05 A3VWOM68
どうも初めまして。
初ヶ瀬マキナと名乗るものです。
このスレッドを見ていたら、悪堕ちなるジャンルの作品を書いてみたくなったので、一作書いてみました。
何分描写に慣れていない所もありますが、その辺りは悪堕ち初心者と言うことで見逃していただけたら幸い……です。
では、ごゆるりと。
P.S.
178様、性戯使徒、いつも楽しく読ませていただいております。
堕とし方の多用さと、肉人形や性戯使徒の描写が素晴らしかったです。
今回も―ふぅ。GJでした。知らぬ間に堕ちる、それとなく堕ちる、その描写が素敵でした。
371:『魔蛇ボネア』
09/03/15 19:49:56 A3VWOM68
とくん……とくん……。
【……ん……】
記憶が、混濁している。それより前に、意識が……霞がかかったようにはっきりとしない。
瞳は……開いていない。目の前が真っ暗で、瞼が触れ合っている感覚もある。
聴覚は……心臓のような音を、ずっと麻痺してしまいそうな程に捉えている。
嗅覚は……と考えたところで、私は、自分が呼吸をしていないことに気付いた。呼吸音が、全く耳に届かない……普通ならあり得ない事態だ。口は開いているというのに。
さらに言うなら、触覚も何か変だ。何らかの布製の服を身に付けていた筈なのに、その感触は無く、代わりに水と粘体の中間のような物質が、体全体にまとわり付いている、そんな印象を受けた。
そして味覚は……何故だろう、ただ甘ったるい味を脳に伝えていく。苦味を除いたカラメルのような味だ。
無意識で、私―ヴェリズエルは体を丸め、膝を抱えていた。どうしてかは分からない。ただ、じっと動かなかっただけ。まるで、そうしていなければいけないかのように……。
……どうしてだろう、と思い始めたときだった。
「……無様、とでも言うべきかしらねぇ……うふふ……♪」
声。私を包む何かによって柔らかく反響したそれは、私を軽蔑するような、その一方でどこか楽しそうな響きを持っていた。声の高さから、恐らく女性。
少しずつ頭の靄が解けていき、誰が言ったのか確認しよう、という命令をようやく脳が下し、私の瞳は少しずつ開けていき―!?
【!?】
眼前に広がる風景に、私は衝撃を受けるしかなかった。
私の全身は、肉を溶かしたような桃色の液体の中に浸かってしまっていて、それを包み込むように半透明の肉膜が回りを囲っている。
肉膜の外の世界は、ぶよぶよとした肉の地面が常にうねっており、所々管状になった部分が、脈動と共に膨張と収縮を繰り返している。
肉の床に根を張った、まるでパルテノン神殿の柱のように中心部分が膨らんでいる何本もの肉の柱が天井へと伸びており、同じように静かに脈動を繰り返している。
その膨らみの正面には筋のようなものがあり、時々開いては桃色の液体を地面に向けて垂れ流している……!?
【!?】
見渡す限りの肉の部屋、その中央に、柱にもたれ掛かるようにして立っている女がいる。いや……正確には蛇のような下半身が地面から生えていた。―肉と融合しているのだ。
372:『魔蛇ボネア』
09/03/15 19:51:34 A3VWOM68
紫色の肌をしたその女は、こちらを妖艶な笑みを浮かべて見つめながら、ゆっくりとこちらに近付いて来る。その姿に、私は見覚えがあった。
―いや、見覚えなんてものじゃない。私達の、国家の、いや、人類の敵だった相手だ!
「うふふっ……♪ようやく起きたのね、可愛らしい騎士さん♪」
【魔蛇ボネア!】
私は憎々しげに女―ボネアを睨んだ。人の上半身に蛇の下半身を持つ魔蛇は、この世界における人類の敵であった。
村を襲い、人を喰らい、国を滅ぼす魔物。その中でも、幾多の伝説を残す存在、それが今私の眼前にいる魔蛇ボネアなのだ。
恐らく、魔法か何かで体を体内に作り出したのだろう。実際の大きさは―あまりにも巨大だ。
偶然住み処に居合わせた、私の所属する辺境騎士団は、そのまま交戦を開始するも、一瞬で惨敗してしまい、そこで私は意識を失ったのだ……。
「そんな顔して見つめたって無駄よぉ~。貴女はもう、逃げることなんて出来ないんだからぁ♪」
【くっ!】
今、私は何も身に付けていない状態で、肉膜から発生した管が、私の臍と癒着しているようだった。おまけに体力も回復しきっていない。逃げ出すには絶望的だ。
「―だって……ここはどこか分かるかしら?」
相変わらずの不敵な笑みを浮かべながら、ボネアは私に問いかけてくる。周りを見回しながら考え……体内だと言うことしか分からなかった。
それを理解したのか、ボネアは心底嬉しそうに微笑んで言う。その一言は―私を恐怖させるのに十分な威力を持っていた。
「ふふふ……それはね……私の子宮の中。そして今、貴女が入っているのは……人間を私の子供にする器官なの♪」
【!?】
私は戦慄した。このままでは、ボネアと同じ魔蛇にされてしまう!私が、私たちが憎んでいた存在として、生まれ変わらせられてしまう!
「暴れたって無駄よ……だって、臍の緒でもう繋がっちゃっているじゃないの……ふふっ♪」
【出してっ!ここから出してぇっ!】
体液は肺や気管支をも満たしており、声すらろくに出ない状態だけれど、私は必死で叫びながら、私を包む肉壁を叩き、臍の緒を抜こうとした。
けれど叩いても膜は柔軟に曲がって衝撃を吸収し、臍の緒に至っては、私の神経と完全に融合してしまっていて、握るだけでも敏感に感じてしまう。
電撃を流されたような快感のあまり、私は全身の力が抜けてしまい、臍の緒から手を離してしまう。それでも懸命に手を伸ばす私。
373:『魔蛇ボネア』
09/03/15 19:54:30 A3VWOM68
でも、伸ばした手が管に触れるだけで、ピリピリとした刺激が走って、思わず手を引っ込めてしまう。
と―管が突然大きく蠢いた!ぐぽん、ぐぽんと膨張と収縮を繰り返し、私の体内に何かを強烈な勢いで送り込んでくる!
【んんんんおんんんんんんっ!】
体の中に送り込まれたそれは、私の体に直ぐ様吸収され、膨大な熱を伴って全身を駆け巡る!まるで度の強いお酒を血管に直に注射されたような、体を焼き尽くしてしまいそうな―快感!
全身からは汗が溢れるほどに湧き出て、私を包む肉液に溶け込んでいく。肉液は次第に、汗腺に貼り付いて汗を直に取り込むようになっていく……!
「どうかしらぁ?私の血のお味は♪とっても気持ちいいでしょう……?自分が消えてしまいそうな程に……ね♪」
【んぁっ!あぁっ!んあぁああああっ!】
消えるなんて生易しいものじゃない。根刮ぎ焼き焦げて灰塵になってしまいそうだった。
声にならない声を挙げて抵抗している私を嘲笑うかのように管はどくどくとボネアの血を注ぐ。
濁流のように押し寄せるそれは、私の血管のみならず皮膚の―細胞の一欠片一欠片にまで一気に食い込んでいく……。
同時に、私の背筋を一筋のおぞ気が走る。体は必要以上に火照っているのに、その奥底が一気に冷え込んでいっているような、そんな不思議な感覚を味わっていた。
どくんっ
【んはぁ……っ!】
全身を焼き尽くすような快感に喘ぎながら、私は無意識に自分を抱き締めていた。まただ。流し込まれた瞬間に、同時に寒くなる。一体何が……!
顔を上げると、ボネアはまるで美味な食事でもしているかのように至福の表情を浮かべ、蛇身をくねらせながら舌舐めずりを繰り返していた。先端が二股に割れた舌の色は、毒々しい紺色をしている。
シュルシュルと舌を鳴らしながら、私の様子に気付いたように視線をこちらに向けるボネア。その表情はどこまでも愉悦か……あるいはどこか慈愛じみたものも含まれていた。
「ふふ……♪貴女の血って、美味しいのねぇ……♪」
……え?
今、聞いてはいけない一言を言われた気がした。そんな私を、ボネアは聞き逃したものと見なして再度口を開く。
「聞こえなかったかしら?その管……貴女の血を抜き取っていくのよ……♪ふふ……もうじき、全身の血が私のものと入れ換わるわ……♪」
【!!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!】
374:『魔蛇ボネア』
09/03/15 19:55:17 A3VWOM68
管の脈動と共に、私の血液がボネアのものに押し出されていく!それが私の体の奥底を冷やしていくのだ!その冷たさすら、送り込まれるボネアの血液によって次第に薄れさせられていく……!
どくっ……どくんっ……とくっ……
【う……うぅっ……ぅぁっ……】
ついに、私の血液は全てボネアのそれに入れ換えられてしまった。過剰な快感が、痛みのように私の中で膨張し、心臓の動きすら目に星が舞いそうな程の快感を覚えてしまう……!
「うふふっ……♪苦しいかしらぁ……♪変わっていくのが嫌かしらぁ……♪」
ねっとりとした口調で呟きながら、ボネアは私をじっと見詰めた。けれど私にその言葉に反論する余裕はなかった。確かに……変わりつつあったのだ。
次第に、体から力が抜けていく……いや、私の意思で体が動かなくなっていったのだ。多分……ううん、確実に、ボネアの血が私の神経を焼き切ったのだろう。
「変わっちゃえば楽よぉ……♪めくるめく快楽と淫蕩の世界……♪ほらぁ……素直になっちゃいなさいな♪」
【……ぅあ……ぁあっ……】
屈服しちゃダメだ。屈服したら本当に魔物になってしまう……!そう自分に言い聞かせて、何とか精神を保っている状態だった。
下手をしたら、一瞬で壊れてしまいそうなほど……脆い状況でもあったけど。
「……素直じゃないのねぇ……ふふっ♪まぁ良いわ♪後で素直になれるオマジナイをかけてあ・げ・る♪」
持久戦に持ち込むつもりはないのか、ボネアの体はそのまま肉の床に沈んでいって……消えた。残されたのは、私と―何本もの柱のような子宮管だけ。
【……ぁっ……ぁっ……】
状況は最悪、としか言いようがなかった。私は敵の体内に捕らえられて、このままでは遅かれ早かれ魔物に変えられてしまう。
武器も防具も何もなく、管を自力で破ることも出来ない。さらに臍の緒からの刺激と、全身を巡り浸透していくボネアの血液が、私の中に耐えがたい快楽を送り、力を弱め、神経を焼き切っていく……。
【……いやだ……いやだよ……魔物になんか……】
このまま魔物になるくらいなら、死んだ方がマシだ、そうぼやけつつあった頭で考えた私は、残る力を振り絞って舌を噛み切ろうと、舌を伸ばし、歯で固定し、そのまま力を入れた。
―もしも、この決断がもう少し早ければ、私の運命は変わっていたのかも知れなかった。
なのに―!
375:『魔蛇ボネア』
09/03/15 19:56:21 A3VWOM68
【!!!!ッ!!!!ぃあああああ!!ああっ!!あ!!あ!!アアああ亜あああ唖アアァああああ!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!】
最初は、何が起こったか全く分からなかった。突然、聴力が消え、得体の知れない痛みと、直後に凄まじい快感が走って―叫んで私はようやく、肉膜から伸びた触手が私の両耳の鼓膜を貫いたのだと理解した。
本来激痛が走る筈のそれは、しかし痛みとは真逆の快感のみを私の体に及ぼしていた。
【ァアアアアッ!!!!あ゛あ゛!!あ゛あ゛あ゛!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁァぁアぁアぁァぁっ!!】
耳のなかを激しくのたうち回る触手。本来生物の手が入る筈の無い場所を執拗に蹂躙されている私の体は、打ち上げられた魚のように激しく震え、視界一面に火花がバチバチと舞った。
思考など、理性など保てる筈もなく、私はやたらめったら無声で叫びながら身を捩っていた。けれど触手が耳から抜ける筈もなく、逆にボネアの血液を体に巡らせて、染み込ませてしまう事になった。
徐々に動かなくなる体。私の頭の声が、体に届かなくなったのだ。そして、その頭自体も―。
ずぼぉ……ぐにゅん
【アアアアアァァあぁ―】
鼓膜の向こう、頭蓋骨の中、人間の中枢とも言える場所―脳に、触手がずぶり、と入り込んだ瞬間、私の体は完全に動きを止めた。
鼓膜が破れた筈なのに、私の頭の中で、何かくちゅくちゅと音がする。その度に、私の口は勝手に開き、声にならない声をあげる。
私の目は、目の前の風景を捉えながらも、それを私に映さなくなる。視覚神経も途切れたらしい。
くちゅくちゅと、音がする。
いつの間にか、お臍の管が動くのが心地よいと思えるようになった。
くちゅくちゅと、おとがする。
ここにいる、それがただ気持ちいい。
とぷんとぷんと、しょくしゅがあたまになにかをいれていく。ふうせんみたいに、ぷくぅってふくれていく。きもちいい。
とぷんとぷん。くちゅくちゅ。
あたまのなかが、ふくらんで、きもちいい。
とぷんとぷんってそそがれると、くちゅくちゅっておとがすると、きもちいい。あたまが……からだが……ぜんぶ、わたし、ぜんぶ、きもちいいよぉ……。
くちゅくちゅ……。
―――――――
肉膜の中の女の姿が変化を始めたのは、耳を貫かれてからしばらく時間が経った頃だった。
376:『魔蛇ボネア』
09/03/15 19:58:47 A3VWOM68
耳に入った触手が、彼女の頭の中に体液を注ぎ込むにつれて、彼女の瞳孔は、まるで獣のように縦長になり、その周囲は黄金色に光るようになる。
開けた口からは、鋭い犬歯が四本、まるで牙のように変化する。それに喜びを覚えたのか、彼女は幽かに目を細めた。
口から先端が二股に割れた舌が飛び出して、唇をチロチロと舐め始める。
頭の辺りから、徐々に皮膚の色が変化していく。健康的な肌色から、毒々しい紫色へと。それに合わせて、爪も鋭くなり、緑色に変化しながら伸びていく。
腰から下、股間の辺りから両脚が融合していき、やがて一つになったところでその長さを増していった。
肉液が染み込んだような、濃い赤色の鱗が一本になった脚―蛇の尾の腰側から背中側にかけて現れ始める。
腹側の鱗は、その他の部位と違って白く柔らかく蛇腹を形成していった。そのまま、ヴェリズエルの蛇の尾はさらに伸びていく……。
進む速度こそゆっくりだが、騎士だった女は確実に、魔蛇へと姿を変えていった。同時に変化は―精神にまで及んでいた。
彼女の耳から入り込んだ触手は、脳の中に入り込むとボネアの血液を浸透させながら根を張っていき、海馬までもを侵食していく。
どくんどくんと、記憶が、感情が、ボネアの血に触手に犯されていく。思い出が、憎しみが触手に貫かれ粉々に砕かされ、血の中に溶かされ姿を変えていく。
血はまるでこの子宮のように全てを包み込み、全てをボネアの子供に相応しいように変化させていく。
存在そのものの再構築、それがもたらす背徳的な快楽に、彼女は甘い吐息を漏らした。舌はしゅるしゅると、唇の間を出入りしている。
触手が二・三度、大きく震え、ごぽりと血を吐き出し、彼女の全身から抜ける頃には―彼女の'転生'は完了していた……。
―――――――
(ボネアは私達の敵、人類の害悪である魔蛇の主のようなもの。私は辺境騎士団の一員ヴェリズエル……)
私の潜在意識は、必死で私の記憶や感情を保とうとしていた。けれど、ボネアの血の濁流は、そんな抵抗すら巻き込んで、ボネアの望む方向へと ただ駆けていく……。
(ボネアは……私達の敵である人類の害悪である魔蛇の主……私は……ヴェリズエル……辺境……)
【あぁっ!あぁああぁっあああアアアアアァアァアァァアアア!】
表層上の意識は、与えられる刺激に悶え弾け切って、既に跡形もない。
377:『魔蛇ボネア』
09/03/15 20:00:22 A3VWOM68
次第に、私だった場所が'私'になっていく。本能にまで、ボネアの血が染み渡っていく……。
(ボネア……様は……人類の主である魔蛇の……主……私は……ヴェリズエル……辺境の……)
段々と、変わっていく……。ゆっくりと、水が大地を削るように、緩慢に……でも確実に……。
(ボネア様は、人類の主である魔蛇を束ねる主。私は……ヴェリズエル……)
(……辺境の地に住まう、魔蛇帝ボネア様の……子供)
―ついに、潜在意識も陥落した。
―――――――
彼女とボネアの子宮管を繋いでいた臍の緒は、役目を終えたのであろうか、次第に萎んでいった。
【んはぁぁっ……♪】
虚脱がもたらす快感を得たヴェリズエルは、じくじくと物欲しそうに疼くお臍の辺りに、尻尾の先端を優しく突き入れた。
お臍は、それ自体がまるで別の生物のように蠢き、くちゅくちゅと自信の尻尾を甘噛みする。
噛む感触と噛まれる感触が同時に伝わってきた彼女は、その切ない刺激に身をくねらせることしか出来なかった。
「さぁ……生まれておいで♪私はここにいるわよぉ……♪」
管の外からぼんやりと響く声。淫らな響きを含んだその音に、彼女はそっと、肉膜に体重をかける。そして―鋭くなった爪で、一気に引き裂いた!
ぶしゅううぅぅぅっ!
中に溜まっていた肉液と共に、彼女の体はずるりと子宮管の中から抜け出て、柔らかな肉の地面へと軟着陸する。
口の中に入っていた肉液をこぽり、と溢しながら、体をもたげるヴェリズエル。瞳孔が獣のようになった金色の瞳で辺りを見回していると―。
「うふふ……♪おはよう♪」
いつの間にか彼女の目の前にまで移動したボネアが彼女におはようの抱擁を交わす。と同時に唇をつけ、彼女の口許の肉液を舐めとる。
「んんっ……んふむっ……おは……ひゃっ!……おはようございます……おかあさまぁ……」
脳みそすら蕩けきってしまったようなふやけた笑みを浮かべてヴェリズエルは返した。そこには、かつて存在したであろう敵意の欠片も存在しない。
「あらあらぁ……♪二人きりの時は'ママ'って呼んで欲しいなぁ……♪あと、二人きりの時に敬語なんて使われると、ママ、悲しくなっちゃう……」
「……うん……わかった……ママぁ……」
蛇身をくねらせ、互いに絡み合う二人は、どう見ても魔蛇の親子にしか見えなかった。
378:『魔蛇ボネア』
09/03/15 20:01:39 A3VWOM68
しばらく思うままに抱き合っていた二人だったが、ボネアがヴェリズエルの耳元に何か耳打ちすると、ヴェリズエルは蕩けた、しかし何処か邪悪な笑みを浮かべ、それに頷いた。
「いい子ねぇ……♪じゃあ、早速やってもらおうかしら♪幸い、救助隊がそこまで来ているし……ね♪」
「うん……♪ヴェリザ、ママの言うとおり、やってみるね♪」
微笑み合う二人を取り囲むように、地面の肉が盛り上がっていき……やがて二人を包むと、そのまま飲み込むように地面の中へと沈んでいった……。
―――――――
「―いたぞー!ヴェリズエル!ヴェリズエルが!」
「何っ!生きているか!?」
「ああ!ただ……傷が酷い。随分と執拗にやられている。村に着いたら真っ先に治療が必要だな」
「そうか……他の騎士は?」
「それが……全く……」
「そうか……仕方ない。一人生きているだけでも行幸だ。早く村に運ぶぞ。準備はいいか」
「応!」
―――――――
その後、ヴェリズエルが運ばれた村は、突如現れた大量の魔蛇によって全滅した。連絡が途絶えた事により国は中央騎士団を派遣。
―だが、村があった場所には、その村の痕跡すら、また、死体の一つすら残っていなかったと言う。
以降も、この国の辺境部に於いては、村が一つずつ、一つずつ消えていくことになる。
fin.
379:初ヶ瀬マキナ
09/03/15 20:02:01 A3VWOM68
以上です。
それでは失礼いたしました。
380:名無しさん@ピンキー
09/03/15 20:17:32 gdAdHKpg
GJ!
初心者というが何とも素晴らしい悪堕ち。
出来ればこれからも書いてみてください!
381:名無しさん@ピンキー
09/03/15 21:13:31 yOnIfEBX
久しぶりの蛇化良かったです。GJですよ。
また機会があったら書いてくださいな。
382:名無しさん@ピンキー
09/03/15 23:03:42 i5WnIKrW
蛇化属性なかったのに蛇化もいいんじゃね?と思ってしまった・・・
新しい世界をありがとう GJ!
383:名無しさん@ピンキー
09/03/15 23:18:15 rxN+Ug7D
深田恭子が悪堕ちしてドロンジョ様に
この設定だけで俺ならイケる
384:名無しさん@ピンキー
09/03/15 23:30:51 woemGM6a
心からGJ。
魔蛇ってなんて読むかなんて些細なことだぜ。
蛇化したヴェリザたんが尻尾をへそにぐにぐにやってるところと、
ボネアさんと絡まりあってるところがツボ。
ごちそうさまでした。
385:名無しさん@ピンキー
09/03/16 00:01:35 k9vLGGUb
>>383
同志よ!
386:名無しさん@ピンキー
09/03/16 00:42:09 YUWlQGRA
GJ!
某所の小説も好きです応援してます
387:名無しさん@ピンキー
09/03/16 02:23:08 FBpsOPJY
蛇の長い身体や舌を絡ませあいながらいちゃいちゃちゅっちゅしてたりするのかと思うともう辛抱たまらん
388:名無しさん@ピンキー
09/03/16 10:23:11 lQY7q6je
マキナ氏GJ!
変化させられる描写がたまらなく上手い!
蛇化ってやっぱいいな・・・
389:名無しさん@ピンキー
09/03/16 13:00:12 R8j6fg0P
更新停滞した某所の影響でラミア化にハマッてる俺には最高だ・・・
390:名無しさん@ピンキー
09/03/16 13:38:47 JkGonrDb
幼児退行もこういうシチュだと
マイルドになるもんだなぁ
GJ!今後も期待してまっせ
391:名無しさん@ピンキー
09/03/16 19:20:45 VpxNeCNV
描写が濃ゆくて久々にいっぱい抜けた!GJ!!
392:名無しさん@ピンキー
09/03/17 02:31:20 8ny+TVhx
そらかけの高嶺さんがあっさり堕ちるっぽいんだよなぁ
393:名無しさん@ピンキー
09/03/17 08:51:17 q5se/1+o
4女ktkr
394:名無しさん@ピンキー
09/03/17 15:38:39 ONu1psbr
あれはそもそも教母が・・・
395:名無しさん@ピンキー
09/03/17 16:58:51 v0v/w/CI
捕獲し調教する
396:名無しさん@ピンキー
09/03/17 22:17:04 mApuVi/8
来週は高嶺おねえちゃんが立派なネルヴァルになるそうです
URLリンク(nagamochi.info)
397:名無しさん@ピンキー
09/03/18 00:34:05 IC2Maj6d
これはいいな。
ドキがムネムネしてくる
398:名無しさん@ピンキー
09/03/18 08:43:54 2hoiLta8
あっさりってところが少し気になるな。
399:名無しさん@ピンキー
09/03/18 09:13:07 FbclZPuQ
今日発売のサンデー金剛番長でサソリ番長の裏切りが!
ま日本番長へ近づく為の作戦だろうけど
400:献血の紅
09/03/18 12:12:30 uLqx5Nvn
みなさまお久しぶりです。 献血の紅であります。
今回は現在稼働中のクイズマジックアカデミーⅥの2次創作です。
Ⅵから新しく就任してきた某先生が悪堕ちします。
描写が悪いと思いますが、楽しんで頂ければ幸いです。
178様、初ヶ瀬マキナ様、お二人様のSS面白かったです。GJであります。
それでは投下いたします
401:Return of my…
09/03/18 12:14:59 uLqx5Nvn
前回のあらすじ?
悪魔ミランダの眷属となったアロエによって、ユウは悪魔になってしまう。
しかし悪魔になったユウはミランダ達の命令を無視して生体実験に夢中になっていた。
そんな彼は姉であり、現在は幽霊になっているサツキの肉体を盗み、キメラ型悪魔に改造。
そしてその肉体にサツキの魂を入れて彼女の心を悪魔へと変えた。
こうしてユウのシモベとなったサツキは、弟の命令に従ってマジックアカデミーの生徒を次々と誘拐していく。
しかし教師陣も無能ではなかった。 きちんと誘拐魔対策を練っていた。
計画のためにユウを邪魔に思っているミランダのアイデアで教師陣は誘導作戦を決行、上手く誘拐魔を捕獲した。
しかし、その正体は生徒のサツキであったことが判明。
獣のように暴れるサツキを沈め、人の姿に戻すために教師陣はある儀式を行う事を決意する。
それは賢者並の力を与える儀式。 賢者並の力を与えてサツキの中の悪魔を祓うのである。
儀式のお陰でサツキは人間の体に戻った。 それだけでなく、儀式の影響でサツキは教師になったのである。
しかし、儀式の副作用で教師陣の組み合わせと教科が一部変更、購買部のリエルが生徒になったりという代償もあった。
賢者の力を得たサツキは今までの贖罪のためにユウを元に戻す決意を固めた。
そして、彼女は事件の発端となったとも言えるあの場所に向かうのだった。
(今の私なら…いや、『今の私』じゃないと駄目! だから先生達、すいません…)
402:Return of my…
09/03/18 12:15:33 uLqx5Nvn
彼女にとって全ての発端となったユウの部屋。
サツキは容赦なく弟のドアをドンと開ける。
「もうやめなさいユウ! あなたのやってる事は悪い事よ!」
サツキは真剣な声で叫び、右手に持っている杖をユウに突きつけた。
しかし、実験を終えたのか材料の片付けに入っていたユウは戸惑い一つせずにクスリと笑う。
「お姉ちゃんそれ悪魔と悪いを掛け合わせたギャグ? だったらそれはナンセンスだよ?」
ユウは今の本当の姿になって笑う。 その軽い言動がサツキを逆なでさせた。
「黙りなさい… あなたは何をやってるかわかってるの!?」
「聞き飽きたよそんな事 ボクはやりがいのある実習をやってるだけ、お姉ちゃんはそれを手伝ってくれた」
「ぐ…」
そうだ、そのとおりだ… 私は一時の快楽に負けて心まで悪魔になってしまい、何人もの人間を襲って彼の貢物にした。
その罪は先生方に許してもらっても自分は絶対に許したくない。 だからこそ、せめて姉として弟を元の優しかった頃に戻したい。
元はあんな子ではなった。 純粋で自分のために賢者を目指そうと頑張った子だった。 こんなデタラメな実験を愉しむ悪魔ではない。
ユウをあの頃に戻す事。 それだけが私にできる、私にしかできない贖罪だ。
「私は許されない事をした だからこそ、私は与えられた力で…」
サツキは杖を握り締めて言う。 しかし、サツキを見たユウはそれを笑い飛ばした。
「まるで新しいモノを手に入れて喜ぶ子供みたいでかわいいよお姉ちゃん」
ユウは嘲笑しながらサツキの頭を撫でるように胸を揉む。 軽い冗談なのか親しみを込めた行為かはよくわからない。
「な、なにを…ひゃうっ!」
ユウはニヤリと笑うと優しく確実に胸を揉みしだく。
その揉み方はまるで熟練者のように手馴れており、大きな乳房を揉まれたサツキはつい甘い声を出した。
「い、いけませんご主人さまぁっ! はうっ! おやめくだしゃいぃ!」
乳房から送り込まれる快感につい『あの頃』の口調で鳴いた。
「ふふっ、いいよ ボクの可愛いペット」
ユウはサツキが無意識に出した口調に免じて手を離した。
そして彼女は自分の言葉に戸惑いを覚えた。
(私、今ユウの事をご主人さまって言った…)
「お姉ちゃんったら賢者の力を頂いてもボクの事をそんな風に思ってたんだ」
「ちが…あなた、なんで賢者の力の事を…」
「さ、なんでだろね♪ でも、その姿綺麗だよお姉ちゃん」
「はぐらかさないで!」
その時、サツキの心臓の音が高鳴る。
ドクン! その音はサツキの言葉を紡いだ。
403:Return of my…
09/03/18 12:16:17 uLqx5Nvn
「な、なにこれ…体が熱い……」
「いつになく必死になってるお姉ちゃんは可愛かったけど、もう時間がないか…」
ユウはわざとらしく残念な顔をする。 まるで彼女の突然の異変の原因を知っているそぶりである。
「これはお姉ちゃんがオマケ付きで元に戻る前の話だけど、お姉ちゃんが気付かない時ボクはあるものをお姉ちゃんの中に入れたんだ
『寄生虫』っていうヤツ ボクがこっそり作ったものなんだよ」
ユウは「残念だったね」とでも言いそうな目をして優しく言う。
「それは寄生した時、被寄生者の中の遺伝子情報とか魔力とかをコピーして記憶する特殊なヤツでね、
被寄生者が肉体を変えられた時、寄生時に得た『データ』を元に寄生時の頃のカラダに戻す事が出来るんだ
いわゆる『バックアップ』っていうヤツだよ そのくらい知ってるかな?知ってなきゃいけないけどね」
「そ、そんな…いつの間に……」
「それにしてもおかしいな… 本当だったらもっと早いはずなのに…」
「ユウ…目を覚まして…… お願い…」
サツキは上昇していく体温に苦しみながらユウを必死に説得する。
しかし、悪魔となった今のユウには必死な説得も『可愛い言葉』でしかなかった。
「ボクね、今後のために一人だけでも賢者が欲しかったんだよ あの時賢者の生徒をお姉ちゃんに捕まえさせようと思ったら、
まさかお姉ちゃんが賢者になるなんて思っても見なかったよ ホントに保険をかけて良かったね」
ユウの非情な語りにサツキは絶句する。 サツキは精一杯の力でユウを叩こうとするが、それより前に高熱で体が悲鳴を上げる。
そして彼女は高熱によってカーペットの上に倒れた。 上がり続ける体温によって五感が弱っていく。
「お姉ちゃん、従順だった頃も可愛かったけど、今のお姉ちゃんも違った意味で可愛かったよ
ありがとう、ボクのかわいいおねえちゃん そして、帰っておいでボクの従順なペット…」
ユウは今にも失神しそうなサツキの耳に向かって優しく囁く。
それがからかいだったのか、本当の思いだったのかわからないままサツキは目を閉じた。
異常な高熱で脳のどこかが止まったのである。
404:Return of my…
09/03/18 12:17:06 uLqx5Nvn
サツキの人間としての意識が閉ざされてもなお、彼女の肉体は熱い。
そして、その体は以前の姿に戻ろうとしていた。 いや、そのはずだった…
耳が外側に尖って白い肌は紫色に染まり、頭には黒い角が、背中からは黒い翼が生えるまでは以前と同じだった。
しかし、お尻から生えた尻尾は蛇のものではなく、悪魔の黒いものでそれが三本も同時に勢いよく生えたのだ。
いくつもの生体実験を行ってきたユウにとっても、記憶したものとは違う『元の姿』に戻るのは驚きであり、新鮮だった。
しかし変化はそれだけに終わらず、熱が引いていくと同時に目の下と体に刺青が浮かび上がっていく。
爪の色は血のような紅に変わり、唇は男も女も惹きつけるくらいに艶やかになっていく。
そして開いた目の白目だった部分は黒から赤に染まっていた。 瞳の色は前と変わらない鋭い金色なのは変わらない。
暖かく白い衣服は妖艶な黒と紫のツートンカラーに染まっていった。
「ご主人さま…会いたかった……」
もう一度悪魔になったサツキは主のユウに飛びついてぎゅっと抱きしめる。
「とっても怖かったです……あの人たちにあんな事されて…私が私でなくなるようで怖かった……」
サツキはあの儀式の事を思い出して泣き出しそうになる。
「そして私はあんな奴らにくだらない事を吹き込まれてご主人さまを…」
サツキがそこまで言うとユウは彼女の頭をゆっくりと撫でた。
「辛かったんだね…おかえり、ボクのパートナー……」
「あぁ…ご主人さまぁ……」
ここから先はもう何も言わなかった。 サツキは主の小さな温もりに一層甘えて、彼の首筋を青く長い舌でペロペロとなめる。
そう、あんなことをしたのは全てあいつらに操られてたからだ… 全てはあの力がいけなかったのだ…
サツキはそんな呪詛を心の中で唱えた。
405:Return of my…
09/03/18 12:17:45 uLqx5Nvn
「お姉ちゃん、あいつらに操られた時に賢者の力を貰ったよね?」
「はい、あいつらはその力で私を操りました… こんな力私はいらない」
「だったらその力をボクのために使って」
「え?」
「これからの実験はボクだけじゃ限界なんだ でも賢者の力を得たお姉ちゃんの協力があればもっと上手くいくんだよ」
「私の中の力でご主人さまのお役に立てる… はぁ…この力はご主人さまのために与えられたんですね」
「うん、そうだよ」
「ああっ…この力、ご主人さまのために使う事を誓います!」
ユウの優しい言葉に勇気付けられたサツキは胸を張ってユウに誓った。
「じゃあ、今からちょっとした実験をしようか♪」
ユウは壁にある黒いスイッチを押す。 すると床から手術台がせり出してくる。
その手術台の上には学校で知らないものはいないと言われていた購買部のリエルが両手両足を縛られ、口には謎の烙印が付いた口枷をはめられていた。
「あまりにもうるさかったから声が出ない口枷をつけてたんだ 今日はお姉ちゃん一人で、お姉ちゃんの好きな姿にしてごらん」
「え?いいんですか?」
「うん、いつも材料を運んだりしてくれたお礼 新しい力を得たお姉ちゃんならできるよ」
「はぁぁっ…こんな私に感謝のお礼とありがたきお言葉をお与えいただきりがとうございます」
サツキはユウに感謝すると、早速彼女は服を脱いで三つの尻尾を伸ばす。
「さぁ、手術をしてあげる 人間のヤツなんかとは全く違うから期待してみてね」
口枷をされて声を出せないリエルの目にはサツキの微笑が怖ろしかった。
しかしそんな悪魔に対する感情も手術で変えられるだろう。 異形となる体と同時に…
そして刷り込まれるのだ。 ユウの実験は崇高なものだと…
「大丈夫よ 私は力を持っているのだから」
サツキが賢者の力を利用した力でリエルを改造する光景を目にしてユウは歪に微笑む。
(そうだよ、お姉ちゃん 賢者の力はボクにとって必要なもの この学校全体を実験台にするために…
ミランダ先生には、お姉ちゃんがお世話になったからお礼にアロエちゃんを改造してやろう
ボク以外の悪魔も実験材料でしかないしね 楽しみだよ…)
ユウはこれからの予定を考えて舌なめずりした。 彼の目には何が映っているのか、それは彼以外にはわかることはない。
406:Return of my…
09/03/18 12:18:25 uLqx5Nvn
ご主人さまがやっている事は今は私がする。
ご主人さまは人間共に変えられた私の体を元に戻して、私を赦してくれた。
それに感謝して私はこの力をご主人さまのために使う。
ご主人さまが笑って見てくれる。 そう、私は幸福な悪魔。
ご主人さまに信頼されて、支えになってるパートナー
賢者の力はご主人さまのための力。 それ以外に正しい使い方などない。
だけどこの子は私を見て怖がってる。
そうだ、まずは悪魔に対する恐怖心を祓う事が先だよね。
私の力で怖いのなくしてあげるから安心して。
気持ちを楽にして、そして私に身も心も委ねてごらん。
そしたら私が頑張って気持ちよくしてあげるからね…
【完】
407:献血の紅
09/03/18 12:21:44 uLqx5Nvn
以上で終了です。 ご覧になったみなさまありがとうございました
Ⅵでサツキが先生になったのを知った時すぐ思いついたネタです。
サツキが先生になっても俺はユウ君を使い続けるぜ!
408:名無しさん@ピンキー
09/03/18 20:36:50 L8OK9QZQ
スーパー過疎タイム
409:名無しさん@ピンキー
09/03/18 22:44:30 haE5aFJ/
このスレ的に、ブラックレモナのシチュエーションは許容範囲?
410:名無しさん@ピンキー
09/03/18 22:51:34 0vJbsj2N
すごいな
4日でSSが3本も投下されるなんて…
献血の紅氏お疲れ様です
そしてGJ
寄生も入るなんて、なんて贅沢なんだ
411:名無しさん@ピンキー
09/03/18 23:56:52 Skclt5nx
乙乙。貴方ならきっとやってくれると信じてたぜ
412:名無しさん@ピンキー
09/03/19 01:31:20 7J9fZvAz
このスレは大体いつもスレ立った最初と最後に荒れて中間が良スレだなw
413:名無しさん@ピンキー
09/03/19 18:04:34 OxHjdK10
黒い人って某東界隈のあの人なのか
414:名無しさん@ピンキー
09/03/19 18:40:24 uyiOCKje
まどろっこしいのは止めて、いっそのこともう女の口に
何か悪落ちさせる食いモンとかを突っ込んで仲間にすりゃいいじゃん!
415:名無しさん@ピンキー
09/03/19 19:22:06 VK+YFQDY
夏開始予定のアニメうみものがたりのPVみたら主人公の妹悪堕ちするっぽいな
憑依とか覚醒みたいな感じだが
しかし巫女魔法少女とか原作の原形とどめてないなw
416:名無しさん@ピンキー
09/03/19 21:35:12 MzGjZhJ0
>>409
外見に難あり
417:名無しさん@ピンキー
09/03/20 20:15:06 s52yf2yH
宇宙をかける少女で悪堕ち合ったぞ。まあ、まだ裏切りって感じだけど
あのままアレイダみたいに全身コーディネートされて顔も覆面して悪堕ちしたら、それだけで最高なんだが・・・可能性は高い
418:名無しさん@ピンキー
09/03/20 20:53:57 pbDtgBNz
とりあえずお前さんはログを読んだほうがいい
と思ったが放送局によっては昨日あたりなんだろうか?
419:名無しさん@ピンキー
09/03/20 23:04:17 vrSVkCrG
福岡では昨日あたりだった
420:名無しさん@ピンキー
09/03/21 00:06:05 s52yf2yH
悪魔城ドラキュラのアネットの悪堕ちが素晴らしいんだが、
あれって堕ちる過程とかもあるの?
421:名無しさん@ピンキー
09/03/21 00:24:17 7byeczEj
無いよ、ボス戦時の演出が全て
422:名無しさん@ピンキー
09/03/21 01:25:11 pPvdKqNu
しかし、あのためだけに
PCエンジン版をプレイしているにもかかわらず
PSPを買わせたシロモノだわな。
まあシーンだけならニコニコとかで見れるだろうが。
やっば
「死ねっ!」とかいってくれるのは
なかなかいないからね。
423:名無しさん@ピンキー
09/03/21 03:57:02 jQVpj4ct
>>417-418
笑ったw
424:名無しさん@ピンキー
09/03/21 05:59:56 98wuvd0u
アネットはどうして悪堕ちしたら首の長さが普通になったのかが謎だな。
しかしドラキュラ伯爵もよくもまぁ噛み付いたもんだ。ある意味GJだった。
425:名無しさん@ピンキー
09/03/21 15:19:41 a2a9CVc4
このスレ見てて昔見たエロアニメ思いだしたんだが、タイトルが思い出せん…
なんか魔女狩りが行われてる中世ヨーロッパが舞台で、
男として生きてきた男装の麗人のヒロインが、「魔女」として悪い貴族につかまって、
最初は抵抗するけど色々と調教されるうちに、女に目覚めてしまう
けどそれで話が終わりじゃなくて、
今度はそのヒロインに悪い貴族含めみんなが虜になって殺し合いになって、
結局最後はヒロインが国を治めちゃうような話
かなり昔のアニメだと思うんだけど、絵もよかったし内容もしっかりしてて好きだったんだが、
タイトルが思い出せない…知ってる方います?
426:名無しさん@ピンキー
09/03/21 15:56:00 Gej6CdNq
>>425
淫魔妖女IVかな?
URLリンク(www.dmm.co.jp)
(※リンク先は何故かパケ絵がⅢになってる)
あと悪堕ち的には淫魔妖女Vが同じ様な流れでおすすめ
427:425
09/03/21 16:39:59 9M3j4U+J
>>426
速攻でありがとうございます
これですね
淫魔妖女と言うのか…
古いけど絵は悪くないし、ストーリーがしっかりしてて、
今見てもそんなに抵抗ないんじゃないか、と思うんですけどね
見事なる悪堕ちでさらに悪役まで食っちゃうという話でお勧めできますよね
428:名無しさん@ピンキー
09/03/21 17:06:13 SdFfYikk
>>425
『淫魔妖女IV MAYA』ではないかと
429:名無しさん@ピンキー
09/03/21 18:31:17 2H1Snmey
淫魔妖女は普通に名作だよ
430:名無しさん@ピンキー
09/03/21 19:02:06 JP/+nLIp
△の新作の特典テレカ画像のひとつに悪堕ち後っぽいイラストがあったな。
431:名無しさん@ピンキー
09/03/21 20:25:40 1WizX8U6
>>333あたりで出てた作品の分か?
でもなんか・・・なんか作品全体の違う気がする
少なくともこういったシチュがメインでは無さそうな・・・
432:名無しさん@ピンキー
09/03/21 22:45:36 7WCd6qt+
>>333てなんなの?
誰かkwsk
433:名無しさん@ピンキー
09/03/21 22:54:59 1WizX8U6
トライアングルの魔法戦士の学園祭
434:770
09/03/21 23:17:53 SoUMoKSy
ネッ様に付き従うココノだかが悪堕ちというか、ネッ様堕ちだよね
435:名無しさん@ピンキー
09/03/22 00:44:15 j/mqJYZo
音声だけど悪堕ちで責めまくりだったよ
オ・カ・ズ☆えんじぇる~ん 裏ver. ~ククルのボク奴隷化大計画!~
436:名無しさん@ピンキー
09/03/22 06:40:04 L5pSepz7
>>434
でもあのシリーズ、その手のパターンこそいくつかあるが
全体的に純愛臭がそこはかとなく漂ってるから、ノリきれないんだよねぇ
437:名無しさん@ピンキー
09/03/22 11:39:51 v22XV/3v
今週時代劇チャンネルで「死闘!風魔一族の陰謀」が放送されますよ。
438:名無しさん@ピンキー
09/03/23 11:42:02 ICJlIdcZ
ああそう
439:名無しさん@ピンキー
09/03/23 15:31:27 UbbMt9nb
麻生
440:名無しさん@ピンキー
09/03/23 15:50:02 /T5YAbTr
あっそう
は昭和天皇の口癖だった。
441:名無しさん@ピンキー
09/03/23 19:10:18 fzSszoL5
Ass hole.
442:名無しさん@ピンキー
09/03/23 21:52:21 KOHofYgE
悪堕ち初心者なんだが、
ここの住民的には洗脳調教じゃない、
例えば力を求めたり人間に絶望したりして自ずから悪魔に魂売ったりは範疇?
443:名無しさん@ピンキー
09/03/23 22:23:44 Vrx3izPw
力を求めて魂売ったりする悪堕ちはパワーアップ&悪堕ちレベルMAXという要素が絡んでくるから大好きです
444:名無しさん@ピンキー
09/03/23 22:39:10 N5nChDEv
>>442
DIO様ですね、わかります
445:名無しさん@ピンキー
09/03/23 22:50:20 9jA9QwpE
>>442
実は力を求めたり絶望させて魂売るように仕向けたのは悪の組織の陰謀だった!
とかだと二倍おいしい
446:名無しさん@ピンキー
09/03/23 22:53:42 4tgEmoEu
>>442
それはセーラームーンとかガオガイガーの幹部キャラ的な存在で
その幹部キャラに洗脳&悪堕ちされるキャラの方が好きだ
ようするに洗脳調教だなw
元から悪に染まってる奴はそれほど好きではない
447:名無しさん@ピンキー
09/03/24 00:08:45 tNh11tzJ
『ある少女の独白』【二次創作(ってゆーかノベライズ。一部微妙に改変)】
「へへへ、素人なんかに捕まるもんか。
あたしは親に捨てられてからずっとこれで稼いで来たんだもんね。
プロのスリの技、恐れ入ったか!」
あたしは財布を持ちながら誰にともなく勝ち誇った(ちょっと虚しい…)。
この財布の持ち主はさっきすれ違ったカップル、
男の方は気がついてたみたいだけど、追いかけて来る様子は無い。
大方、途中で見失って諦めたんだろう。
あたしは生活のためにほぼ毎日の様にやっている。
小遣い稼ぎをしようとして捕まるその辺の馬鹿な素人とは違うのだ。
「さーて、中身は~っと…。
…また随分と少ないね…」
…そういえば、あの2人デートにしては荷物殆ど持ってなかったし、
ファミレスか何かで外食するつもりだったのかしら?
そりゃあ余分なお金を持ち歩かないのは確かに防犯上いいのかもしれないけど、
それで生活費稼いでるスリの身にもなってよ…。
これじゃあ今日の食費分で精一杯じゃない。
しかたない、今からもっと金持ち歩いてそうな奴探して明日の分を…、え?
448:名無しさん@ピンキー
09/03/24 00:09:22 tNh11tzJ
グシャッ!!
「きゃああ!!」
突然体に強烈な痛みが走った…。
何…?
体が勢いよく跳ね飛ばされていく。
周囲の光景がスローモーションで再生されている。
まさか、交通事故…?
そう思った次の瞬間、あたしの体は地面に叩きつけられた。
「い、痛…!」
辛うじて声は出せるようだ(殆どかすれ声だけど…)。
でも体が動かない…。
打ち所が悪かったらしい…、多分骨が何本か逝ってる。
「た、助けて…」
あたしはトラックの運転手に助けを求めた…。
ねえ、何してるの?
早く救急車呼んでよ!!
…その時、私は見てしまった。
私をはねたトラックの運転手が、うっすらと笑っているのを…。
449:名無しさん@ピンキー
09/03/24 00:09:52 tNh11tzJ
あれから何日が経っただろうか…。
あの交通事故の後、あたしは運転手に何かを嗅がされて気を失ってしまった。
そして、気がついたらこの透明のカプセルみたいな物の中に浮かんでいた。
カプセルの中は液体で満たされているみたいだけど、どういう訳か息苦しさは感じない。
ふと、目の前を見たら、そこにはいかにもな怪しい格好をしたおっさんと例の運転手が立っていた。
2人は何か会話してるみたいだけど、カプセル越しじゃよく聞き取れない。
ふと、おっさんが何かの合図をしたらしい。
次の瞬間、体に電流が一瞬だけ流れて、それと同時に手足の先に奇妙な感覚が走り出した。
不思議と痛くは無かった(むしろちょっと気持ちいい…)。
何?
まるで自分の体が溶けてまた固まるような…、なんか不思議な感じ…。
次第に感覚は頭の方に近づいてくる…。
それと並行する様に全身に快感の様な物が走る…。
視界の端にカプセルに映ったあたしの姿が見える…。
あれ…あたし…あんな顔と髪の色だったっけ…?
ってゆうか…あたし…だれ…だっけ…?
もう…しこうが…さだまら…かゆ…うま…。
450:名無しさん@ピンキー
09/03/24 00:10:45 tNh11tzJ
「殺す…、壊す…、それがあたしの役目…」
あたしは目の前の兵士にエネルギー波を浴びせた。
瞬く間に兵士と兵器が跡形も無く消し飛ぶ。
「ひぃ!」
「た、助けてくれ…!」
仲間の兵士が吹き飛ぶ所を見たらしき別の兵士達が命乞いをしてくる。
生憎、あたしは情なんて物は持っていない。
とりあえず、渾身の力でそいつらを殴り飛ばしてやった。
ここは戦局が膠着状態の戦場、それ以外は何も知らない。
さっきから私が出している技、それが一体何なのかも解らない。
でも、何の問題があるのか?
私の目的は目の前の敵を全て消す、ただそれだけだ。
あたしは我が組織によって作られたB兵器・ブラックレモナなのだから…。
END
原作:『レモナちゃんの真実』
451:名無しさん@ピンキー
09/03/24 01:09:32 JCwr3q68
何かよくわからんが恋空を思い出した
452:名無しさん@ピンキー
09/03/24 01:35:10 suyLCkdx
男は触手だった。
「キャーヤメテ!」
ジュプ!ニュル!
あたしは寄生された。エムシー(笑)
453:名無しさん@ピンキー
09/03/24 02:00:41 cb542SiW
次女悪堕ちきたな。あっさりちゃあっさりだったが墜ち後の表情とかはかなりよかった
454:名無しさん@ピンキー
09/03/24 02:13:26 RAhgV60O
次女もそうだが、主人公の一人も同じの仕込まれてたみたいだから今後堕ちがあるかもな
455:名無しさん@ピンキー
09/03/24 02:44:14 YUs9B3iv
うつろ目になってエンブレムが浮き出るのがいいな
456:名無しさん@ピンキー
09/03/24 04:46:53 FhJa/5UD
>>452
ふいたw
457:名無しさん@ピンキー
09/03/24 08:26:36 aW7PQtNO
「私はアンタ達のいいなりにはならないわ!」って強情なヒロインに
大量の札束を見せて交渉したら「何なりとご命令を。ご主人さま」って感じに態度を翻して
平気で仲間を罠にハメるってのも洗脳されて悪堕ちだろうか?
458:名無しさん@ピンキー
09/03/24 09:12:00 rST8GSDz
ただのカスだろw
459:名無しさん@ピンキー
09/03/24 09:21:47 K3/Tcf8o
今日のそらかけよかったわ
「もう遅い…アレはもうネルヴァリスト…」
悪堕ちには欠かせないセリフだわ
460:名無しさん@ピンキー
09/03/24 09:54:40 VwquYm//
まんこ
461:名無しさん@ピンキー
09/03/24 11:18:21 Ca/y7m+M
あれ次女なん?
プードル SM 961プロ 枯れ葉 触手
だと思ってた
462:名無しさん@ピンキー
09/03/24 12:04:42 J5AqzgWW
カザネ→タカネ→アキハ→ナミ→サクラ
しかしなんとなくわかるがだれを指してるのか分からん呼び名だなw
プードル=カザネ
SM=タカネ(月の話あたりからか?)
961プロ=ナミ(アイドルつながりか?)
枯れ葉=アキハ
触手=サクラ
ってことか?
463:名無しさん@ピンキー
09/03/24 13:31:43 KRERlcvo
このスレ自分にしか分からん略語平気で使う奴多いよな
464:名無しさん@ピンキー
09/03/24 15:09:45 12vZZpBi
多いか?
465:名無しさん@ピンキー
09/03/24 15:30:08 EVBrYOvh
多い
466:名無しさん@ピンキー
09/03/24 16:17:55 VwquYm//
maaotakudesukara
467:名無しさん@ピンキー
09/03/24 17:45:25 cb542SiW
毎回やらかしてくれるスパロボでKも悪堕ちイベントあり…といっても原作再現だけど。以下ネタバレなので注意
ファフナーの終盤に人類側がフェストゥムに対抗するために作った最新鋭機がパイロットごとのっとられる展開があって、原作では肉体ごとすぐ同化されて男(?)みたいなのになっちゃうんだが…
Kだと精神だけ同化した時点で一度自軍に襲いかかってくるナイス改変(一戦後はすぐ同化されちゃうけど)がされてた。
原作ではのっとられたあとは台詞もなくがっかり展開だったけど、寄生されて同化するまでのシーンはかなり秀逸だったと思うので未見の奴はこの機会に見るのをお薦めしておく
ああいう、機体ごとパイロットが乗っ取られる展開っていいよね。個人的に凄い好きだな
468:名無しさん@ピンキー
09/03/24 18:27:13 kuyDhFez
>>467
裏切り者が悪堕ちしても…
とはいえ当時は同化シーンがエロくて何度も見直したな
これはKに期待
469:名無しさん@ピンキー
09/03/24 18:39:04 aW7PQtNO
機体ごと乗っ取らて同化して洗脳と言えば
トランスフォーマーきすプレのアタリも該当する?
470:名無しさん@ピンキー
09/03/24 19:25:47 Ca/y7m+M
ぶっちゃけ主人公以外の名前覚えてなかったり
471:名無しさん@ピンキー
09/03/25 00:33:39 cAUVV5a2
Kといえば、エストポリス2のBGM盗作には笑った!
472:名無しさん@ピンキー
09/03/25 01:15:19 mOwJ15SR
ここそういうスレじゃねえから
473:名無しさん@ピンキー
09/03/25 02:36:30 nmgNR3H/
ロボゲの話はロボゲ板でやれ、あそこはvipじゃなくてそういう板だろハニワ
474:名無しさん@ピンキー
09/03/25 04:00:18 YQ2QtPjz
ソラかけの悪堕ち良かったけど、好きな作品で悪堕ちくると微妙な心境だわ。
475:名無しさん@ピンキー
09/03/25 05:27:18 h8+4EMZ/
>>473
ここにもいたかハニワ原人め、死ねぇ!!
むしろ個人的にはそらかけは何がおもしろいのかさっぱり分からんアニメだったのが、悪堕ちのおかげで好きな作品になったな
でも好きな作品で~というのは分からなくはない。思い入れ強いキャラが悪堕ちする2次創作を前にみたことがあるが特にピックアップもされず可哀想な扱いのまま死んでたりして胸糞が悪くなったこともあるし