09/04/22 00:53:45 xiUxgvvz
「ん? どうしたのハルカ、にやにやして……」
「うふふ……マキってホント可愛いわよね。保坂先輩みたいに頭持ってみたくなっちゃう」
「は、はぁ!? ちょっと、正気!?」
ハルカの様子がおかしい。これは……きっと春の暖かい風に頭をやられてしまったんだわ。
そうよ、いくら完璧なハルカだってたまには息抜き(?)が必要!
そして、今それをしてあげれるのは私だけ。だったら私は喜んで頭を差し出すわ!
だって私たち友達だもの!
「い、いいわよハルカ! さぁ気が済むまで持ちなさい!」
「へ……? いいの?」
「私の頭一つでハルカが救われるなら……わわっ」
「やだっ……かるい、可愛い!」
ふふっ、ハルカ……喜んでもらえたようね……ちょっと首が痛いけど……
ああっ、でも私は今ハルカの役に立ててるのね! これは今度宿題写させてもらわなくちゃ!
「ねぇ、マキ……」
「にゅ……にゃんだい、はりゅか?」
「私ね、その……可愛いのが好きなの」
ん? 何のことを言ってるのかな……?
そりゃ私も可愛くないものより可愛い物が好きだけど。それって普通だよね?
「あのね、私……男の人から告白されても全部断ってるでしょ?」
「うん。確か家の事が色々あるからって言ってたよね」
「アレはね……本当はそうじゃなくて、男の子に興味がないからなの」
男の子に興味がない……
うーん、一度でいいから私も行ってみたいなぁ、そんなセリフ。
でもどうして急にそんな話し……?
はっ! まさかハルカ、私に自慢話を!?
「ちょっと待った! ハルカ、それってもしかして私に――」
「そう……、女の子が好きなの。マキの事……」
そ、そうだよね、ハルカは自慢話なんてする子じゃないし。
そう言う事は私やアツコが一番知って――
「って! 好き!? いやいや、私も好きだけどね! それって……Like? Love?」
なんでこんな事聞いちゃったかって?
たしかに普通なら、私も好きだよ~♪ で終わらせる所なんだけど、何かおかしい。
こう……雰囲気って言うのかな……、なんだかただならぬ感じが……
ハルカの顔は赤いし、緊張してるみたいだし、顔も近くて……え? 近い?
「んっ、んんーっ!! ぷはぁっ! ハ、ハルカ!?」
「あっ……ごめんなさい、可愛かったからつい」
「ちょっと待ってよ! ほら、私たち女の子同士だよ? ね?」
「マキは私とこう言う事するの……いや?」
「それは……」
ずるいよハルカ、そんな顔するなんて……こんなの断れないじゃない……
それにね、女の私から見てもハルカはすごく可愛いんだもん。
多分これは私がどうこうって話じゃなく、アツコや速水先輩でも答えは同じ。
きっと皆こう答えると思うの……
「私も……ハルカの事好きだよ」
その時のハルカの笑顔は印象的で、子供みたいに手を握って喜んでくれて……
すごく……すーっごくかわいくて!
はぁ……私、おかしな道に足を踏み入れちゃいそうだよ……
>>640見たら妄想が止まらなくなった。フーハーッ!