09/04/12 00:13:07 DNlykn0+
「おーっす!」
居間に軽快な声が響きわたる。
テーブルで談笑をしていたチアキとカナが声の方向を見る。
ハルカの先輩である速水だ。
隣には円形のトレイを持ったハルカが立っている。
「今日は速水先輩がパインジュース作ってきてくれたんだって」
「最近こういうのにはまっちゃってさー」
トレイの上に乗っかった4つのコップには明るい黄色の液体が入っている。
蛍光灯の光を受けたグラスはイエローダイヤモンドのような煌きを反射して、カナ達は思わず唾を飲み込んだ。
「お菓子もついでに買ってきたよー」
そう言う速水の手に握られているのはスモークチーズと書かれているパック。
煙に炙るという変わった製法で作られる乳化製品だ。
コップとパックの切り端が切られたスモークチーズ置かれる。
「さあ乾杯を上げようではないか」
コップを高らかに上げる速水。
カナは元気よくテーブルの中央にコップを持った手を伸ばし、
ハルカは苦笑いを浮かべつつもそれに答え、
チアキはハルカに習ってコップを上げる。
「かんぱーい!」
「というところまではよかったんだよ」
「んー?何がー?」
「何がじゃないよ何がじゃ! また変な物飲ませたね!」
喚くカナの横にはハルカに甘えるチアキの姿があった。
だがいつもの理知的な少女の姿はそこにはない。
ハルカの胸元に思いっきり顔を埋め、頬を摺り寄せている。
きっと凄い弾力があるんだろう、恨めしい。
「姉さまのおっぱい気持ちいいです」
「チアキはいつもかわいいねー」
ハルカもハルカでチアキの頭を撫で続ける。
わしゃわしゃと音がナデナデという擬音に摩り替わってくるほどだ。
自分の胸が弄られていることなんかまったく気にせずに頬を緩ませている。